JP6571562B2 - 増幅用光ファイバの設計方法 - Google Patents

増幅用光ファイバの設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6571562B2
JP6571562B2 JP2016041506A JP2016041506A JP6571562B2 JP 6571562 B2 JP6571562 B2 JP 6571562B2 JP 2016041506 A JP2016041506 A JP 2016041506A JP 2016041506 A JP2016041506 A JP 2016041506A JP 6571562 B2 JP6571562 B2 JP 6571562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
mode
modes
optical fiber
dmg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016041506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017157757A (ja
Inventor
雅樹 和田
雅樹 和田
泰志 坂本
泰志 坂本
青笹 真一
真一 青笹
崇嘉 森
崇嘉 森
山本 貴司
貴司 山本
中島 和秀
和秀 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2016041506A priority Critical patent/JP6571562B2/ja
Publication of JP2017157757A publication Critical patent/JP2017157757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6571562B2 publication Critical patent/JP6571562B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Lasers (AREA)

Description

本発明は、モード多重伝送における増幅用光ファイバ及び光増幅器に関する技術である。
近年、サービスの多様化によりインターネットトラヒックは未だ増加し続けており、伝送速度の高速化や波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)技術による波長多重数の増加により飛躍的に伝送容量を伸ばしてきた。また近年、検討が盛んに行われているデジタルコヒーレント技術によって更なる伝送容量の拡大が予想されている。デジタルコヒーレント伝送システムでは多値位相変調信号を用いることにより周波数利用効率を向上させてきたが、より高い信号雑音比が必要となってくる。しかし従来のシングルモードファイバ(Single mode fiber:SMF)を用いた伝送システムでは、理論的な限界に加え非線形効果に起因する入力パワー制限のため伝送容量は100Tbit/secを境に飽和することが予想されており、更なる大容量化は困難となってきている。
今後さらに伝送容量を増やしていくためには革新的な伝送容量拡大を実現する媒体が必要とされている。そこで、光ファイバ中の複数の伝搬モードをチャネルとして用いることで信号雑音比と空間利用効率の向上が期待できるマルチモードファイバ(Multi mode fiber:MMF)を用いたモード多重伝送が注目を集めている。これまでファイバ中を伝搬する高次のモードは信号劣化の要因であったが、デジタル信号処理や合分波技術などの発展で積極的な利用が検討されている(例えば、非特許文献1,2を参照。)。
またモード多重伝送の長距離化に向けた検討も行われており、Er3+添加型光ファイバ(EDF)を備える光増幅器を用いた基本モードのLP01モードと高次モードであるLP02モードの増幅に関する報告がなされている(例えば非特許文献3を参照。)。
モード多重伝送の長距離化を行う上で、すべてのモードの伝送品質を保つためには光増幅器において伝搬モード依存利得の差(モード間利得差、Differential modal gain:DMG)を小さくする必要性がある。しかしながらEDF中を伝搬する光はモード毎に異なる電界分布を有するため一般的に異なる利得を得ることとなる(例えば非特許文献4を参照。)。
各モードの利得は、増幅用光ファイバに入射する励起光の電界分布・希土類元素添加分布により決まる励起元素数分布と信号光の強度分布の重なりによって決定する。従来、増幅用ファイバの希土類元素添加領域はコア全体に希土類元素を添加するステップインデックス型構造とコアの中心部のみに希土類元素を添加するセンタードープ型構造等が主な構造である。しかし高次モードの利得を考慮に入れる必要がある多モード伝送用の増幅用光ファイバでは希土類添加分布をファイバコアのエッジに多くドープするような構造も提案されている(例えば非特許文献5を参照。)。
現状の報告では、空間光学素子を用いた光増幅器の構成が主流であり励起光を光増幅用ファイバへ入射する際に軸ずれ励振する方法(例えば非特許文献6を参照。)や位相フィルタを用いて励起光を任意のモードへ変換し光増幅用ファイバへ入射することで伝搬モード毎の利得調整をする方法が提案されている(例えば非特許文献7を参照。)。
また、モード多重伝送の伝送帯域の拡大に向けたL帯光増幅技術の検討も近年行われ始めている(例えば非特許文献8を参照。)。従来のシングルモード伝送においてはC帯にて用いられるEDFと比べ長尺なものを利用することで実現してきた。一般的に、EDFを用いたL帯光増幅は、EDFに入射する励起光がファイバ前方でC帯のASE光を発生させ、このASE光がファイバ後方で吸収されることで実現する。シングルモードのL帯EDFAにおいては、発生するASE光もEDFをLP01モードとして伝搬していたが、マルチモードのEDFにおいては、非特許文献8で示唆されているように、発生するASEが伝搬するモードはLP01モードだけではなく高次のモードにもなり得る。そこで、ASEの伝搬するモードによってモード毎に利得が発生しにくい構造としてリング形状の屈折率およびエルビウム添加分布を有するEDFの提案がされている。
N.Hanzawa et al., "Demonstration of Mode−Division multiplexing Transmission Over 10 km Two−mode Fiber with Mode Coupler" OFC2011, paper OWA4 T.Sakamoto et al., "Modal Dispersion Technique for Long−haul Transmission over Few−mode Fiber with SIMO Configuration" ECOC2011, We.10.P1.82 Y. Jung et al. "Reconfigurable Modal Gain Control of a Few−Mode EDFA Supporting Six Spatial Modes" PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS vol.26, no. 11 (2014). A. Li et al. "Low−Loss Fused Mode Coupler for Few−Mode Transmission" OFC/NFOEC2013 OTu3G.4 M. Salsi et al. "In−line Few−Mode Optical Amplifier with Erbium Profile Tuned to Support LP01, LP11 and LP21 Mode Groups" ECOC 2012 Tu.3.F.1 Y.Yung et al. "First demonstration of multimode amplifier for spatial division multiplexed transmission systems" ECOC2013 paper Th.13.K.4 Y. Jung et al. "Few−mode EDFA Supporting 5 Spatial Modes with Reconfigurable DifferentialModal Gain Control" ECOC2013 paper We.4.A.2. M. Wada, T. Sakamoto, S. Aozasa, T. Mori, T. Yamamoto and F. Yamamoto., "L−band 2−LP mode EDFA with low modal dependent gain,"OFC2015, Tu3C.3.
非特許文献8では、図1に示すような、屈折率、及びエルビウム添加プロファイルがリング形状となっている。図1の構造を用いてLP01、LP11、LP21モードの利得を計算した結果を図2に示す。図2には励起光のモードをそれぞれLP01モード(実線)及びLP11モード(破線)とした時の結果を示している。ここで信号光は1600nm、励起光波長は1480nmとしている。EDFの構造としては内側半径a1、比屈折率差0の内側コアと外径a2、比屈折率差Δ1の外側コアを備え、Δ1=0.7%、a2=9μmを用いている。LP01モードとLP11モードの2LPモードのみを考慮した際は励起光のモードに依らず1dB以下のDMGをa1/a2>0.2の領域で実現できていることが確認できる。一方で、信号光LP21モードまで含めるとDMGが1dB以下となる領域はa1/a2>0.4とシフトすることが確認できる。
しかしながらa1/a2が大きくなる領域では、屈折率分布形状が特異となるため増幅器におけるDMGだけではなく、伝送路用光ファイバとの接続特性も併せて考慮する必要がある。モード多重伝送システム用の伝送路は、受信部でのデジタル信号処理量の低減のため非特許文献9に示されているようなグレーデッドインデックス型(GI)のファイバが多く提案されている。ここでは伝送路ファイバをGIファイバと仮定した際の接続特性について述べる。図3にa1/a2を変数とした際のEDFとGI型ファイバの接続損失の計算結果を示す。a1/a2<0.2の領域では接続損失が低いことがわかるが、a1/a2>0.4の領域では1か所の接続損失が1.5dB以上と上昇していく傾向が確認できる。光増幅器においては伝送路の損失に加え、上記のような接続損失も補償する必要があり、利得特性に加え伝送路との整合性も考慮する必要がある。
つまり、従来の光増幅器には、モード多重伝送の長距離化を図るためにはEDFのa1/a2を大きくしてDMGを小さくすればよいが、a1/a2を大きくするとEDFと伝送用光ファイバとの接続特性が悪化するというトレードオフの課題があった。そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、所望の伝搬モード間のDMGを低減しつつ、伝送用光ファイバとの接続特性の低下を防ぐことができる増幅用光ファイバ及び光増幅器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る増幅用光ファイバは、リング形状の屈折率およびエルビウム添加分布を有するEDFの内側コアの半径a1と比屈折率差Δ2、及び外側コアの外径a2と比屈折率差Δ1を所望の仕様となるように調整することとした。
具体的には、本発明に係る増幅用光ファイバは、内側半径a1、比屈折率差Δ2の内側コアと外径a2、比屈折率差Δ1の外側コアを備え、Δ2はΔ1よりも小さく、a1からa2までの領域にエルビウムが添加された増幅用光ファイバであって、
Δ2/Δ1とa1/a2の座標平面において、
任意の伝搬モードの励起光による所望伝搬モード間のモード間利得差が閾値以下となるDMG領域と、
伝送路用光ファイバとの接続による基本モードの損失が他の伝搬モードの損失以下となるLOSS領域と
が重複する領域にΔ1、Δ2、a1及びa2が設定されていることを特徴とする。
また、本発明に係る光増幅器は、
前記増幅用光ファイバと、
前記励起光を出力する励起用光源と、
前記伝送路用光ファイバ、前記励起用光源及び前記増幅用光ファイバを接続し、前記励起用光源からの前記励起光を任意の伝搬モードで前記増幅用光ファイバに結合するモード合波用光カプラと、
を備える。
本発明は、前記DMG領域と前記LOSS領域とが重複する領域にΔ1、Δ2、a1及びa2を設定するため、所望の伝搬モード間のDMGを低減しつつ、伝送用光ファイバとの接続特性の低下を防ぐことができる増幅用光ファイバ及び光増幅器を提供することができる。
本発明に係る増幅用光ファイバの前記DMG領域は、
1つの所望伝搬モード間のモード間利得差が前記閾値以下となる、前記励起光の伝搬モード毎の領域が重複する第1領域、
前記励起光の1つの伝搬モードにおける、モード間利得差が前記閾値以下となる、所望伝搬モード間毎の領域が重複する第2領域、
あるいは、第1領域と第2領域とが重複した領域であることを特徴とする。
モード多重伝送させる高次モード全てのDMGを閾値以下とするDMG領域を見出しているので、全てのモードの伝送品質を保つことができる。
本発明に係る増幅用光ファイバの前記DMG領域は、
0.15+0.018×(Δ2/Δ1)≦a1/a2
≦0.091+0.69exp(−(Δ2/Δ1−0.35)/0.48)
であることを特徴とする。
L帯の波長(1565〜1625nm)のLP21モードのDMGを3dB以下とすることができる。
本発明に係る増幅用光ファイバの前記DMG領域は、
0.31−0.075×(Δ2/Δ1)≦a1/a2
≦0.14+0.64exp(−(Δ2/Δ1−0.14)/0.26)
であることを特徴とする。
L帯の波長(1565〜1625nm)のLP21モードのDMGを1dB以下とすることができる。
本発明に係る増幅用光ファイバの前記LOSS領域は、
0.083+0.24exp(−((a1/a2−0.46)/0.24)
≦Δ2/Δ1≦1
であることを特徴とする。
LP21モード以下の各モードのモード間損失差をほぼ一定にすることができ、3LPモードの伝送品質を保つことができる。
本発明は、所望の伝搬モード間のDMGを低減しつつ、伝送用光ファイバとの接続特性の低下を防ぐことができる増幅用光ファイバ及び光増幅器を提供することができる。
屈折率およびエルビウム添加分布がリング形状のエルビウム添加ファイバ(EDF)を説明する図である。 屈折率およびエルビウム添加分布がリング形状のEDFにてコア径比率(a1/a2)を変化させたときの、LP01モード並びにLP11モード励起によるLP01モード、LP11モード、及びLP21モードの利得の計算結果である。 屈折率およびエルビウム添加分布がリング形状のEDFにてコア径比率(a1/a2)と伝送路光ファイバとの接続損失の関係を説明する図である。 本発明に係るEDFの比屈折率分布およびエルビウム添加分布を説明する図である。 LP01モード励起時のa1/a2およびΔ2/Δ1とDMG(LP01−LP11)の関係を説明する図である。 LP01モード励起時のa1/a2およびΔ2/Δ1とDMG(LP01−LP21)の関係を説明する図である。 LP21モード励起時のa1/a2およびΔ2/Δ1とDMG(LP01−LP11)の関係を説明する図である。 LP21モード励起時のa1/a2およびΔ2/Δ1とDMG(LP01−LP21)の関係を説明する図である。 a1/a2が5/9であるときのΔ2/Δ1と接続損失の関係を説明する図である。 接続損失が一定になる領域をa1/a2とΔ2/Δ1の座標平面に示した図である。 本発明に係る光増幅器を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図4は、本実施形態のEDFの比屈折率分布とエルビウム添加分布を説明する図である。本EDFは、コア中心からの距離a1、比屈折率差Δ2の内環部と、比屈折率差Δ1、コア中心からの距離a2の外環部を有する。本構造を用いて励起光のモードに依存の小さくなる領域を求める。
[DMGの検討]
L帯の増幅においては非特許文献8にあるように、吸収された励起光がASEを介することによって、モードの情報を維持することが困難となることがわかっている。そこで励起光のモードが利得に影響を与えにくいEDFとすることでL帯におけるDMG低減を実現する。本例では、a2は9μmと設定し、a1/a2を1/9から8/9、Δ2/Δ1を1/7から6/7まで変化させて計算を行った。信号光の伝搬モードについてはLP01、LP11、LP21モード、励起光のモードについてはLP01モード及びLP21モードを用いて議論を行う。DMGの小さくなる領域は、LP01モードと伝搬させる最高次モードをそれぞれ励起光および信号光としたときの結果より求める。
図5、図6に励起光をLP01モードとしたときのそれぞれLP01とLP11モードおよびLP01とLP21モード間のDMGの計算結果を示す。図7、図8に励起光をLP21モードとしたときのそれぞれLP01とLP11モードおよびLP01とLP21モード間のDMGの計算例を示す。DMGの値はa1/a2とΔ2/Δ1上に等高線で示している。
図5、図6、図7、図8における結果よりDMGが1dB以下となる領域をフィッティングを行い求めると、a1/a2が
(数式1)
0.31−0.075×(Δ2/Δ1)≦a1/a2
≦0.14+0.64exp(−(Δ2/Δ1−0.14)/0.26)
となる。
また、同様にフィッティングを行いDMGが3dB以下となる領域はa1/a2が
(数式2)
0.15+0.018×(Δ2/Δ1)≦a1/a2
≦0.091+0.69exp(−(Δ2/Δ1−0.35)/0.48)
となる。
[接続特性の検討]
次に、伝送用ファイバとの接続特性の評価を行う。図9にa1/a2が5/9であるときのΔ2/Δ1と接続損失の関係を示す。伝送用ファイバは、コア半径=12.5μm、比屈折率差Δ=0.6%、α=2.0のGIファイバである。Δ2/Δ1が小さい領域では、LP01モードの接続損失が大きくなることが確認できる。一方、Δ2/Δ1が0.37以上の領域では、LP01モードの接続損失がLP11モードの接続損失を下回るとともに、他のモード(LP01及びLP21)の接続損失との差(モード間損失差)が一定となっていることが確認できる。他のa1/a2でもLP01モードの接続損失が他のモードの接続損失を下回るとモード間損失差が一定となる。このため、LP01モードの接続損失が他のモードの接続損失を下回る点をモード間損失差が一定となるポイントと設定する。
図10は、a1/a2とΔ2/Δ1を変化させてモード間損失差が一定になる領域をフィッティングした結果である。この結果より
(数式3)
0.083+0.24exp(−((a1/a2−0.46)/0.24)
≦Δ2/Δ1≦1
を満たす領域でいずれの伝搬モードもEDFと伝送用ファイバとの接続損失が低くなる。
そして、数式1又は2で示される領域と数式3で示される領域の重複部分にa1/a2とΔ2/Δ1を設定すれば、所望の伝搬モード間のDMGを低減しつつ、伝送用光ファイバとの接続特性の低下を防ぐことができる増幅用光ファイバを設計できる。つまり、内側半径a1、比屈折率差Δ2の内側コアと外径a2、比屈折率差Δ1の外側コアを備え、Δ2はΔ1よりも小さく、a1からa2までの領域にエルビウムが添加された増幅用光ファイバの設計方法は、
Δ2/Δ1とa1/a2の座標平面において、
任意の伝搬モードの励起光による所望伝搬モード間のモード間利得差が閾値以下となるDMG領域を計算し、
伝送路用光ファイバとの接続による基本モードの損失が他の伝搬モードの損失以下となるLOSS領域を計算し
DMG領域とLOSS領域が重複する領域にΔ1、Δ2、a1及びa2を設定する。
ここで、増幅対象の全ての伝搬モードについてモード間利得差を低減するため、前記DMG領域は、
1つの所望伝搬モード間のモード間利得差が前記閾値以下となる、前記励起光の伝搬モード毎の領域が重複する第1領域、
前記励起光の1つの伝搬モードにおける、モード間利得差が前記閾値以下となる、所望伝搬モード間毎の領域が重複する第2領域、
あるいは、第1領域と第2領域とが重複した領域としておく。
上記実施例では、励起光をLP01モードとしたときのLP01とLP11モードおよびLP01とLP21モード間のDMG領域(図5、6)、励起光をLP21モードとしたときのLP01とLP11モードおよびLP01とLP21モード間のDMG領域(図7、8)を計算し、図5〜図8のDMG領域が重複する部分を所望のDMG領域としている。
具体的には、上記3LPモード(LP01、LP11、LP21)であれば、モード間利得差を3dB以下に抑える場合、前記DMG領域は数式1で表される。また、モード間利得差を1dB以下に抑える場合、前記DMG領域は数式2で表される。
そして、増幅用光ファイバを伝送用光ファイバに接続したとき、上記3LPモードのモード間損失差が一定になる前記LOSS領域は数式3で表される。
数式1又は数式2と数式3との重複領域にΔ1、Δ2、a1及びa2を設定すれば、3LPモードが増幅可能である光増幅器において、励起光のモードに依存しない領域においても低いDMGおよび伝送路用光ファイバとの良好な接続特性を実現することができる。
(実施形態2)
図11は、本実施形態の光増幅器301を説明する図である。光増幅器301は、
数式1又は数式2と数式3との重複領域にΔ1、Δ2、a1及びa2を設定した増幅用光ファイバ30と、
前記励起光を出力する励起用光源10と、
前記伝送路用光ファイバ、前記励起用光源及び前記増幅用光ファイバを接続し、前記励起用光源からの前記励起光を任意の伝搬モードで前記増幅用光ファイバに結合するモード合波用光カプラ20と、
増幅された光信号のみを出力するアイソレータ50と、
を備える。
光増幅器301は、実施形態1で説明した増幅用光ファイバ30を備えるため、複数のモードを用いた伝送において伝搬モード毎の利得調整および伝送距離の長延化を実現することができる。
[付記]
以下は、本実施形態の光増幅器が備える増幅用光ファイバを説明したものである。
(課題)
複数のモードを用いた伝送において伝搬モード毎の利得調整および伝送距離の長延化を実現することである。
(構成)
そこで本増幅用光ファイバは、内側半径a1、比屈折率差Δ2の内側コアと外径a2、比屈折率差Δ1の外側コアを備え、Δ2はΔ1よりも小さく、a1からa2までの領域にのみエルビウムが添加されている。またLP21モードのカットオフ波長が1625nm以上であることを特徴とし、
上記EDFのa1/a2が
0.31−0.75×(Δ2/Δ1)≦a1/a2
≦0.22+0.45exp(−(Δ2/Δ1−0.18)/0.25)
を満たすことを特徴とする増幅用光ファイバを用いることで解決する。
また、伝送用光ファイバとの接続損失低減のためΔ2/Δ1が
0.083+0.24exp(−((a1/a2−0.46)/0.24)
≦Δ2/Δ1≦1
である領域を用いることで解決する。
(効果)
本発明によれば、マルチモード光増幅器におけるモード間利得差低減を実現し、モード多重伝送の広帯域化に貢献する。
本実施形態ではL帯においても低いDMGを実現する増幅用光ファイバを説明しており、C帯の増幅用光ファイバと比較してより狭い設計範囲となっている。C帯用の増幅用光ファイバであれば、数式1〜3の領域より広い設計範囲を持つことになる。
10:励起用光源
20:モード合波用光カプラ
30:多モード増幅用光ファイバ
50:アイソレータ
80:伝送用光ファイバ
301:光増幅器

Claims (5)

  1. 内側半径a1、比屈折率差Δ2の内側コアと外径a2、比屈折率差Δ1の外側コアを備え、Δ2はΔ1よりも小さく、a1からa2までの領域にエルビウムが添加された増幅用光ファイバの設計方法であって、
    Δ2/Δ1とa1/a2の座標平面において、
    任意の伝搬モードの励起光による所望伝搬モード間のモード間利得差が閾値以下となるDMG領域と、
    伝送路用光ファイバとの接続による基本モードの損失が他の伝搬モードの損失以下となるLOSS領域と
    が重複する領域にΔ1、Δ2、a1及びa2設定ることを特徴とする増幅用光ファイバの設計方法
  2. 前記DMG領域は、
    1つの所望伝搬モード間のモード間利得差が前記閾値以下となる、前記励起光の伝搬モード毎の領域が重複する第1領域、
    前記励起光の1つの伝搬モードにおける、モード間利得差が前記閾値以下となる、所望伝搬モード間毎の領域が重複する第2領域、
    あるいは、第1領域と第2領域とが重複した領域であることを特徴とする請求項1に記載の増幅用光ファイバの設計方法
  3. 前記DMG領域は、
    任意の伝搬モードの励起光による所望伝搬モード間のモード間利得差が閾値以下となるDMG領域であって、且つ
    0.15+0.018×(Δ2/Δ1)≦a1/a2
    ≦0.091+0.69exp(−(Δ2/Δ1−0.35)/0.48)
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の増幅用光ファイバの設計方法
  4. 前記DMG領域は、
    任意の伝搬モードの励起光による所望伝搬モード間のモード間利得差が閾値以下となるDMG領域であって、且つ
    0.31−0.075×(Δ2/Δ1)≦a1/a2
    ≦0.14+0.64exp(−(Δ2/Δ1−0.14)/0.26)
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の増幅用光ファイバの設計方法
  5. 前記LOSS領域は、
    伝送路用光ファイバとの接続による基本モードの損失が他の伝搬モードの損失以下となるLOSS領域であって、且つ
    0.083+0.24exp(−((a1/a2−0.46)/0.24)
    ≦Δ2/Δ1≦1
    であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の増幅用光ファイバの設計方法
JP2016041506A 2016-03-03 2016-03-03 増幅用光ファイバの設計方法 Active JP6571562B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016041506A JP6571562B2 (ja) 2016-03-03 2016-03-03 増幅用光ファイバの設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016041506A JP6571562B2 (ja) 2016-03-03 2016-03-03 増幅用光ファイバの設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017157757A JP2017157757A (ja) 2017-09-07
JP6571562B2 true JP6571562B2 (ja) 2019-09-04

Family

ID=59810764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016041506A Active JP6571562B2 (ja) 2016-03-03 2016-03-03 増幅用光ファイバの設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6571562B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7095473B2 (ja) * 2018-08-07 2022-07-05 日本電信電話株式会社 モード間損失差補償用ファイバ、および光増幅器
JP7136534B2 (ja) 2019-05-07 2022-09-13 株式会社豊田中央研究所 光ファイバレーザ装置
CN115066812A (zh) * 2020-02-19 2022-09-16 日本电信电话株式会社 稀土类添加光纤和光纤放大器
JP7513122B2 (ja) 2021-01-21 2024-07-09 日本電信電話株式会社 光ファイバ増幅器
CN115986537B (zh) * 2023-03-14 2023-08-22 武汉长进光子技术股份有限公司 一种基于高斯掺杂环芯少模光纤的纤芯泵浦光纤放大器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9197030B2 (en) * 2012-07-31 2015-11-24 Corning Incorporated Few mode rare earth doped optical fibers for optical amplifiers, and amplifiers using such fibers
JP6005472B2 (ja) * 2012-10-24 2016-10-12 日本電信電話株式会社 光ファイバ
JP6059560B2 (ja) * 2013-03-04 2017-01-11 日本電信電話株式会社 マルチモード伝送用光増幅器
JP5779606B2 (ja) * 2013-03-14 2015-09-16 株式会社フジクラ 増幅用光ファイバ、及び、それを用いたファイバレーザ装置
US9077148B2 (en) * 2013-09-18 2015-07-07 Ofs Fitel, Llc Gain-equalized few-mode fiber amplifier
JP5946196B2 (ja) * 2014-04-01 2016-07-05 日本電信電話株式会社 ファイバおよびファイバ増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017157757A (ja) 2017-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6571562B2 (ja) 増幅用光ファイバの設計方法
JP6659847B2 (ja) モード間損失差補償器及び光増幅器
JP7095473B2 (ja) モード間損失差補償用ファイバ、および光増幅器
JP6059560B2 (ja) マルチモード伝送用光増幅器
JP6023020B2 (ja) 光増幅器
EP3460542B1 (en) Method of designing an optical fiber
CN109313307B (zh) 光纤和光传输***
JP6353351B2 (ja) 光増幅器
JP2006293117A (ja) 光ファイバおよびそれを用いた光通信システム
JP6005472B2 (ja) 光ファイバ
WO2019026906A1 (ja) 光ファイバ及び光伝送システム
JP6654064B2 (ja) モード変換器、光増幅器及び光伝送システム
JP6712327B2 (ja) 光増幅器
JP6161170B2 (ja) 光ファイバ増幅器
WO2020017446A1 (ja) マルチモード光増幅器
JP2005196231A (ja) 光伝送システム
JP2014170078A (ja) 光ファイバおよび光伝送路
JP6265863B2 (ja) 光増幅器及び光増幅器の設計方法
US20230305223A1 (en) Optical connector
JP6323913B2 (ja) 光増幅器及び伝送システム
JP2004271904A (ja) 負分散光ファイバ、光伝送路、及び光ファイバの特性測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6571562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150