JP6567140B1 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】失火以外の要因により、内燃機関の回転変動が生じる場合でも、精度よく失火の有無を判定することができる内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】圧縮行程の上死点を含む基準角度区間内で検出された検出周期を、基準検出周期として算出し、基準検出周期と検出周期のそれぞれとの偏差である周期偏差を算出し、上死点前の前角度区間内の周期偏差を積算して、前周期偏差積算値を算出し、上死点後の後角度区間内の周期偏差を積算して、後周期偏差積算値を算出し、前周期偏差積算値と後周期偏差積算値とに基づいて、上死点後の燃焼行程における失火の有無を判定する内燃機関の制御装置。【選択図】図1

Description

本願は、失火の有無を判定する内燃機関の制御装置に関する。
失火の有無を判定する内燃機関の制御装置として、下記の特許文献1に開示されている技術が知られている。特許文献1の技術では、クランク角センサにより検出したクランク軸角度の検出周期を計測し、角度検出周期から内燃機関の回転速度を算出する。そして、失火を判定する気筒の圧縮行程の上死点付近における回転速度の検出値を基準回転速度とし、その基準回転速度と、上死点後の燃焼行程における各クランク軸角度で検出される回転速度との偏差を積算し、積算値に基づいて失火の有無を判定するように構成されている。
特許第4509986号公報
失火の発生により、特に燃焼行程において回転変動が生じ、燃焼行程における回転情報が変動する。しかし、内燃機関の回転変動は、失火以外の要因(例えば、車両の加速及び減速、燃焼室に充填された吸入空気量の大きさ等)によっても生じる。車両が加速又は減速していれば、角度検出周期が全体的に減少又は増加する。また、吸入空気量が大きくなればなるほど、燃焼トルクが大きくなるため、燃焼行程における角度検出周期の変動量も大きくなる。特に、2輪車両のように、車両及び動力伝達機構の慣性が小さい場合は、失火以外の要因による、角度検出周期の減少量又は増加量が大きくなる。
失火以外の要因による回転変動の影響は、燃焼行程の角度検出周期にも表れる。特許文献1の技術のように、燃焼行程の回転情報だけに基づいて、失火の有無を判定すると、失火以外の要因によって、燃焼行程の角度検出周期が変動すると、失火の有無を誤判定する可能性がある。
そこで、失火以外の要因により、内燃機関の回転変動が生じる場合でも、精度よく失火の有無を判定することができる内燃機関の制御装置が望まれる。
本願に係る内燃機関の制御装置は、クランク軸と同期して回転する回転部材に、予め定められた複数のクランク軸角度に対応して設けられた複数の被検出部と、非回転部材に固定され、前記被検出部を検出する角度センサと、を備えた内燃機関を制御する内燃機関の制御装置であって、
前記角度センサの出力信号に基づいて、前記クランク軸角度を検出すると共に、前記クランク軸角度の検出毎に前記クランク軸角度の検出周期を検出する角度情報検出部と、
前記クランク軸角度の検出値及び前記検出周期に基づいて、圧縮行程の上死点を含む予め設定されたクランク軸角度区間である基準角度区間内で検出された前記検出周期を、基準検出周期として算出する基準周期算出部と、
前記基準検出周期と前記検出周期のそれぞれとの偏差である周期偏差を算出する周期偏差算出部と、
前記上死点前の吸気行程及び圧縮行程の範囲内に予め設定されたクランク軸角度区間である前角度区間内の前記周期偏差を積算して、前周期偏差積算値を算出する前周期偏差積算部と、
前記上死点後の燃焼行程及び排気行程の範囲内に予め設定されたクランク軸角度区間である後角度区間内の前記周期偏差を積算して、後周期偏差積算値を算出する後周期偏差積算部と、
前記前周期偏差積算値と前記後周期偏差積算値との比を算出し、前記比に基づいて、前記上死点後の燃焼行程における失火の有無を判定する失火判定部と、
を備えたものである。

失火以外の要因による回転変動の影響は、上死点後の後角度区間の検出周期だけでなく、上死点前の前角度区間の検出周期にも表れる。例えば、車両の加速又は減速により、後角度区間だけでなく、前角度区間の検出周期も変動する。また、吸入空気量が大きくなればなるほど、吸入空気を圧縮するために必要なトルクが大きくなるため、燃焼行程だけでなく、圧縮行程における検出周期の変動量も大きくなる。本願に係る内燃機関の制御装置によれば、失火以外の要因による回転変動の影響が表れた前周期偏差積算値と、失火以外の要因及び失火による回転変動の影響が表れた後周期偏差積算値とに基づいて、失火による回転変動の影響を評価して、失火を精度よく判定できる。
また、前周期偏差積算値及び後周期偏差積算値は、前角度区間と後角度区間との間の上死点付近の基準検出周期を基準にした周期偏差により算出されており、基準検出周期を基準にした、検出周期の変動成分が取り出されている。上死点付近の基準検出周期は、吸入空気量の大きさに合わせて変化するため、前角度区間における吸入空気量の大きさによる検出周期の変動成分と、後角度区間における吸入空気量の大きさによる検出周期の変動成分と、を分離して取り出すことができる。また、前周期偏差積算値及び後周期偏差積算値は、前角度区間及び後角度区間の周期偏差の積算値であるので、検出周期よりも長期的な回転変動の挙動を取り出せており、短期的な検出周期の変動による影響を低減できる。よって、上死点付近の基準検出周期を基準にした前周期偏差積算値及び後周期偏差積算値に基づくことにより、失火以外の要因による回転変動成分と、失火による回転変動成分とを、精度よく評価することができ、失火の判定精度を向上することができる。
実施の形態1に係る内燃機関及び制御装置の概略構成図である。 実施の形態1に係る制御装置のブロック図である。 実施の形態1に係る制御装置のハードウェア構成図である。 実施の形態1に係る制御装置の処理を説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る失火が発生していない場合の制御挙動を説明するタイムチャートである。 実施の形態1に係る失火が発生した場合の制御挙動を説明するタイムチャートである。
1.実施の形態1
実施の形態1に係る内燃機関の制御装置121(以下、単に制御装置121と称す)及び内燃機関の制御方法について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る内燃機関100及び制御装置121の概略構成図である。内燃機関100及び制御装置121は、2輪車両に搭載され、内燃機関100は、車輪の駆動力源となる。
1−1.内燃機関の構成
内燃機関100は、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程の4サイクルを1燃焼サイクルとして行う4サイクル機関とされている。内燃機関100は、ガソリン内燃機関である。内燃機関100は、空気と燃料の混合気を燃焼する燃焼室105を有している。燃焼室105を、気筒とも称す。燃焼室105は、シリンダ及びピストン113により構成されている。シリンダは、シリンダの壁面を構成するシリンダブロック122と、シリンダの頂部を構成するシリンダヘッド123とにより構成されている。本実施の形態では、内燃機関100は、V型の2気筒エンジンとされている。なお、図1には、第1気筒を代表して示しており、以下では第1気筒を代表して説明する。
内燃機関100は、燃焼室105に空気を供給する吸気通路101と、燃焼室105で燃焼した排気気体を排出する排気通路117とを備えている。吸気通路101には、上流側から、エアフィルタ102、スロットルバルブ103、吸気圧センサ104が設けられている。吸気圧センサ104は、スロットルバルブ103より下流側の吸気通路101である吸気管101a内の気体の圧力に応じた信号を出力する。吸気圧センサ104の出力信号は、制御装置121に入力される。吸気通路101には、スロットルバルブ103を迂回してスロットルバルブ103の上流側と下流側とを連通するバイパス流路106と、バイパス流路106の開度を調整するアイドルスピードコントロールバルブ107と、が設けられている。
吸気管101aにおける、吸気圧センサ104よりも下流側には、燃料を吸気ポート近傍に噴射するインジェクタ110が設けられている。インジェクタ110には、燃料タンク109から燃料ポンプ108によって汲み上げられた燃料が供給される。インジェクタ110は、制御装置121から出力された信号により駆動される。
燃焼室105の頂部には、空気と燃料の混合気に点火する点火プラグ112が設けられている。点火プラグ112の電極は、燃焼室105内に露出している。点火プラグ112には、制御装置121から点火コイル等を介して点火エネルギが供給される。また、燃焼室105の頂部(シリンダヘッド123)には、吸気通路101から燃焼室105内に吸入される吸入空気量を調節する吸気バルブ111と、燃焼室105内から排気通路117に排出される排気ガス量を調節する排気バルブ116と、が設けられている。
ピストン113は、コンロッド114を介して、クランク軸115に連結されている。クランク軸115の回転に応じて、ピストン113がシリンダ内を上下に往復運動する。
排気通路117の下流側には、三元触媒119が設けられている。また、排気通路117における三元触媒119の上流には、排気ガスの酸素濃度に応じた信号を出力するO2センサ120が設けられている。O2センサ120の出力信号は、制御装置121に入力される。
スロットルバルブ103は、吸気通路101を開閉する弁である。スロットルバルブ103の開度の変化により、吸気管101aを介して燃焼室105に供給される空気量が調整される。運転者によるアクセル(不図示)の操作量に応じて、スロットルバルブ103の開度が変化する。アイドルスピードコントロールバルブ107は、内燃機関100のアイドリング運転時に、内燃機関100の回転速度を制御するために、バイパス流路106を流れる空気流量を調節する。
インジェクタ110は、吸気バルブ111の手前にて、吸気管101aを流通した空気に燃料を噴射して混合気を形成する。吸気バルブ111は、形成された混合気を燃焼室105に供給する。燃焼室105に設けられた点火プラグ112は、燃焼室105に供給された混合気に対して放電火花によって着火を行い、混合気を燃焼する。混合気の燃焼によって、外部へ仕事がなされる。具体的には、ピストン113及びコンロッド114を介してクランク軸115が回転し、混合気の燃焼から回転エネルギが取り出される。なお排気バルブ116は、混合気の燃焼によって生じた排気ガスを開動作によって排気通路117に排出する。
内燃機関100は、クランク軸115と一体回転する信号板124を備えている。信号板124は、予め定められた複数のクランク軸角度に複数の歯を設けている。本実施の形態では、信号板124は、15度間隔で歯が並べられている。信号板124の歯には、連続した2個の歯が欠けた欠け歯部分が設けられている。よって、信号板124は、22個の歯を備えている。内燃機関100は、シリンダブロック122に固定され、信号板124の歯と対向する位置にクランク角センサ118を備えている。クランク角センサ118は、信号板124の歯がこのクランク角センサ118を横切る時に、矩形状のクランク信号を出力する。
信号板124が、本願における「回転部材」に相当し、信号板124に設けられた歯が、本願における「被検出部」に相当し、シリンダブロック122が、本願における「非回転部材」に相当し、クランク角センサ118が、本願における「角度センサ」に相当する。
クランク角センサ118の出力信号は、制御装置121に入力される。クランク軸115が最大で360度回転すれば、制御装置121は、ピストン113の上死点及び下死点を基準にしたクランク軸角度を判別することができる。
4サイクル機関であれば、吸気圧センサ104からの情報と、上死点及び下死点を基準にしたクランク軸角度とを組み合わせることで、制御装置121は、内燃機関100の4行程(吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程)の判別と、上死点及び下死点を基準にしたクランク軸角度とを認識することできる。この結果、ピストン113の位置に応じて、制御装置121からインジェクタ110に燃料噴射の指令をだすことで、制御装置121が燃料噴射量及び空燃比など内燃機関100の制御を行う。
1−2.制御装置の構成
制御装置121は、内燃機関100を制御対象とする制御装置である。図2に示すように、制御装置121は、角度情報検出部51、基準周期算出部52、周期偏差算出部53、前周期偏差積算部54、後周期偏差積算部55、失火判定部56、及び失火報知部57等の制御部を備えている。制御装置121の各制御部51〜57等は、制御装置121が備えた処理回路により実現される。具体的には、制御装置121は、図3に示すように、処理回路として、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置90(コンピュータ)、演算処理装置90とデータのやり取りをする記憶装置91、演算処理装置90に外部の信号を入力する入力回路92、及び演算処理装置90から外部に信号を出力する出力回路93等を備えている。
記憶装置91として、RAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置、及びROM(Read Only Memory)等の不揮発性の記憶装置が備えられている。入力回路92は、各種のセンサ及びスイッチが接続され、これらセンサ及びスイッチの出力信号を演算処理装置90に入力するA/D変換器等を備えている。出力回路93は、電気負荷が接続され、これら電気負荷に演算処理装置90からの制御信号を出力する駆動回路等を備えている。
そして、制御装置121が備える各制御部51〜57等の各機能は、演算処理装置90が、ROM等の記憶装置91に記憶されたソフトウェア(プログラム)を実行し、記憶装置91、入力回路92、及び出力回路93等の制御装置121の他のハードウェアと協働することにより実現される。なお、各制御部51〜57等が用いる判定値等の設定データは、ソフトウェア(プログラム)の一部として、ROM等の記憶装置91に記憶されている。
本実施の形態では、入力回路92には、吸気圧センサ104、クランク角センサ118、O2センサ120、及び外気温センサ125等が接続されている。出力回路93には、インジェクタ110、点火プラグ112、及び報知装置126等が接続されている。
制御装置121は、各種のセンサの出力信号等に基づいて内燃機関100の各種の運転状態を検出する。制御装置121は、基本的な制御として、検出した運転状態に基づいて、燃料噴射量等を算出し、インジェクタ110及び点火プラグ112等を駆動制御する。
<角度情報検出部51>
角度情報検出部51は、クランク角センサ118の出力信号に基づいて、クランク軸角度を検出すると共に、クランク軸角度の検出毎にクランク軸角度の検出周期TR(以下、角度検出周期TRと称す)を検出する。本実施の形態では、角度情報検出部51は、クランク角センサ118の出力信号(矩形波)の立下りエッジ(又は立上りエッジ)を検出した時のクランク軸角度を判定する。また、角度情報検出部51は、立下りエッジを検出した時に、前回の立下りエッジの検出時点から、今回の立下りエッジの検出時点までの時間間隔を測定し、角度検出周期TRとして算出する。
本実施の形態では、欠け歯位置で、角度検出周期TRが長くなるため、制御装置121は、角度検出周期TRに基づいて、欠け歯位置を検出する。そして、制御装置121は、欠け歯位置に対応するクランク軸角度を基準に、ピストン113の上死点及び下死点を基準にしたクランク軸角度を判定する。また、制御装置121は、クランク軸角度と、吸気圧センサ104の出力信号に基づいて検出した吸気圧の挙動とに基づいて、クランク軸角度と4行程(吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程)との対応関係を判定する。
1燃焼サイクルでクランク軸が2回転し、48個の歯(4個の欠け歯を含む)がクランク角センサ118の位置を通過する。図5に示すように、制御装置121は、クランク角センサ118の立下りエッジを検出する毎に、クランク番号CNを割り当てる。本実施の形態では、制御装置121は、クランク番号CNに、0〜22、24〜45の数値を割り当てる。欠け歯の位置のクランク番号CNは、22、23、46、47になる。
本実施の形態では、CN=31が、第1気筒の圧縮行程の上死点後10度に対応しており、CN=7〜18が第1気筒の吸気行程に対応し、CN=19〜30が第1気筒の圧縮行程に対応し、CN=31〜42が第1気筒の燃焼行程に対応し、CN=43〜6が第1気筒の排気行程に対応している。
V型の2気筒エンジンであるため、CN=0が、第2気筒の圧縮行程の上死点後10度に対応しており、それを基準に、第1気筒と同様に、クランク番号CNと各行程が対応している。
角度情報検出部51は、演算処理装置90が備えたタイマ機能を用いて、次式に示すように、今回のクランク番号(CN)を検出した時刻T(CN)から、前回のクランク番号(CN−1)を検出した時刻T(CN−1)を減算して、今回のクランク番号(CN)に対応する角度検出周期TR(CN)を算出する。各クランク番号CNの角度検出周期TR(CN)は、クランク番号CNと対応させてRAM等の記憶装置91に記憶される。
TR(CN)=T(CN)−T(CN−1) ・・・(1)
2つの欠け歯後のCN=0、24で算出される角度検出周期TR(0)、TR(24)は、45度のクランク軸角度間隔に対応する周期になるため、他の角度検出周期の3倍になる。
<失火検出処理>
次に、図4に示すフローチャートに従って、失火検出処理を説明する。図4に示す処理は、クランク番号CN(立下りエッジ)を検出する毎に、繰り返し実行される。失火検出処理は、気筒毎に行われるが、以下では、第1気筒を代表して説明する。
まず、ステップS11で、基準周期算出部52は、今回のクランク番号CNが、予め設定された第1気筒の基準周期算出時点Ptkiであるか否かを判定する。本例では、第1気筒の基準周期算出時点Ptkiは、後述する基準角度区間の終了時点であるCN=32(圧縮行程の上死点後25度)に設定されている。基準周期算出部52は、第1気筒の基準周期算出時点Ptkiであると判定した場合(ステップS11:Yes)は、ステップS12に進み、第1気筒の基準周期算出時点Ptkiでないと判定した場合(ステップS11:No)は、ステップS13に進む。
<基準周期算出部52>
ステップS12で、基準周期算出部52は、クランク軸角度の検出値(本例では、クランク番号CN)及び角度検出周期TRに基づいて、第1気筒の圧縮行程の上死点を含む予め設定されたクランク軸角度区間である基準角度区間内で検出された角度検出周期TRを、基準検出周期Tkiとして算出する。基準周期算出部52は、基準検出周期TkiをRAM等の記憶装置91に記憶する。なお、圧縮行程の上死点は、圧縮行程と燃焼行程との間のピストンの上死点であり、燃焼行程の上死点と表現することもできる。また、本願において、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、及び排気行程の各行程は、ピストンの上死点と下死点との間の期間に対応しているものとする。
本実施の形態では、基準周期算出部52は、基準角度区間内で検出された複数の角度検出周期TRの平均値を、基準検出周期Tkiとして算出するように構成されている。この構成によれば、信号板124の製造バラツキ等による角度検出周期TRの変動の影響を低減することができる、
基準角度区間は、クランク番号CN=29〜32の区間、すなわち第1気筒の圧縮行程の上死点前20度から圧縮行程の上死点後25度の区間に設定されている。基準周期算出部52は、次式に示すように、CN=30で検出された角度検出周期TR(30)、CN=31で検出された角度検出周期TR(31)、及びCN=32で検出された角度検出周期TR(32)の平均値を、基準検出周期Tkiとして算出する。基準検出周期Tkiは、RAM等の記憶装置91に記憶される。
Tki={TR(30)+TR(31)+TR(32)}/3 ・・・(2)
<周期偏差算出部53>
次に、ステップS13で、周期偏差算出部53は、今回のクランク番号CNが、予め設定された第1気筒の最終演算時点Pendであるか否かを判定する。本例では、第1気筒の最終演算時点Pendは、第1気筒の4サイクルの終了時点であるCN=6(排気行程の上死点前5度)に設定されている。周期偏差算出部53は、第1気筒の最終演算時点Pendであると判定した場合(ステップS13:Yes)は、ステップS14に進み、第1気筒の最終演算時点Pendでないと判定した場合(ステップS13:No)は、処理を終了する。
ステップS14で、周期偏差算出部53は、基準検出周期Tkiと、角度検出周期TRのそれぞれとの偏差である周期偏差Tdiffを算出する。本実施の形態では、周期偏差算出部53は、次式に示すように、クランク番号CNを、0〜21、24から45の範囲内で1つずつ変化させ、基準検出周期Tkiから各クランク番号の角度検出周期TR(CN)を減算して、各クランク番号の周期偏差Tdiff(CN)を算出する。各クランク番号CNの周期偏差Tdiff(CN)は、クランク番号CNと対応させてRAM等の記憶装置91に記憶される。
Tdiff(CN)=Tki−TR(CN) ・・・(3)
CN:0〜21、24〜45
角度検出周期TRが基準検出周期Tkiよりも大きい場合は、周期偏差Tdiffが負の値になり、角度検出周期TRが基準検出周期Tkiよりも小さい場合は、周期偏差Tdiffが正の値になる。
本実施の形態では、連続した2つの欠け歯部の次のクランク番号CN=0、24の角度検出周期は、他の角度検出周期の3倍になるため、欠け歯を考慮して周期偏差Tdiffが算出される。例えば、周期偏差算出部53は、次式に示すように、基準検出周期Tkiから、角度検出周期TRを3で除算した値を減算して、周期偏差Tdiffを算出する。或いは、周期偏差算出部53は、基準検出周期Tkiの3倍値から、角度検出周期TRを減算して、周期偏差Tdiffを算出してもよい。
Tdiff(0)=Tki−TR(0)/3
Tdiff(24)=Tki−TR(24)/3 ・・・(4)
<前周期偏差積算部54>
次に、ステップS15で、前周期偏差積算部54は、第1気筒の圧縮行程の上死点前の吸気行程及び圧縮行程の範囲内に予め設定されたクランク軸角度区間である前角度区間内の周期偏差Tdiffを積算して、前周期偏差積算値TBintを算出する。
本実施の形態では、前角度区間は、少なくとも上死点前の圧縮行程の範囲内の区間を含むように設定されている。
本実施の形態では、前角度区間は、クランク番号CN=24〜29の区間、すなわち第1気筒の圧縮行程の上死点前110度から20度に設定されており、圧縮行程の範囲内の区間とされている。前周期偏差積算部54は、次式に示すように、クランク番号CN=24〜29の周期偏差Tdiffを積算して、前周期偏差積算値TBintを算出する。
Figure 0006567140
<後周期偏差積算部55>
次に、ステップS16で、後周期偏差積算部55は、上死点後の燃焼行程及び排気行程の範囲内に予め設定されたクランク軸角度区間である後角度区間内の周期偏差Tdiffを積算して、後周期偏差積算値TAintを算出する。
本実施の形態では、後角度区間は、少なくとも上死点後の燃焼行程の範囲内の区間を含むように設定されている。
本実施の形態では、後角度区間は、クランク番号CN=33〜38の区間、すなわち第1気筒の燃焼行程の上死点後25度から115度に設定されており、燃焼行程の範囲内の区間とされている。後周期偏差積算部55は、次式に示すように、クランク番号CN=33〜38の周期偏差Tdiffを積算して、後周期偏差積算値TAintを算出する。
Figure 0006567140
<失火判定部56>
そして、ステップS17で、失火判定部56は、前周期偏差積算値TBintと後周期偏差積算値TAintとに基づいて、第1気筒の上死点後の燃焼行程における失火の有無を判定する。
失火の発生により、特に燃焼行程において回転変動が生じ、後周期偏差積算値TAintが変動する。しかし、内燃機関の回転変動は、失火以外の要因(例えば、車両の加速及び減速、燃焼室に充填された吸入空気量の大きさ等)によっても生じる。車両が加速又は減速していれば、角度検出周期TRが全体的に減少又は増加する。また、吸入空気量が大きくなればなるほど、吸入空気を圧縮するために必要なトルクが大きくなるため、圧縮行程における角度検出周期TRの変動量が大きくなる。また、吸入空気量が大きくなればなるほど、燃焼トルクが大きくなるため、燃焼行程における角度検出周期TRの変動量も大きくなる。本実施の形態のような2輪車両は、車両及び動力伝達機構の慣性が小さいので、失火以外の要因による、角度検出周期TRの減少量又は増加量が大きくなる。
失火以外の要因による回転変動の影響は、上死点後の後角度区間の角度検出周期TRにも表れる。従来技術のように、後角度区間の角度検出周期TRだけに基づいて、失火の有無を判定すると、失火以外の要因による後角度区間の角度検出周期TRの変動により、失火の有無を誤判定する可能性がある。しかし、失火以外の要因による回転変動の影響は、後角度区間の角度検出周期TRだけでなく、上死点前の前角度区間の角度検出周期TRにも表れる。上記の構成によれば、失火以外の要因による回転変動の影響が表れた前周期偏差積算値TBintと、失火以外の要因及び失火による回転変動の影響が表れた後周期偏差積算値TAintとに基づいて、失火による回転変動の影響を評価して、失火を精度よく判定できる。
前周期偏差積算値TBint及び後周期偏差積算値TAintは、前角度区間と後角度区間との間の上死点付近の基準検出周期Tkiを基準にした周期偏差Tdiffにより算出されており、基準検出周期Tkiを基準にした、角度検出周期TRの変動成分が取り出されている。上死点付近の基準検出周期Tkiは、吸入空気量の大きさに合わせて変化するため、前角度区間における吸入空気量の大きさによる角度検出周期TRの変動成分と、後角度区間における吸入空気量の大きさによる角度検出周期TRの変動成分と、を分離して取り出すことができる。また、前周期偏差積算値TBint及び後周期偏差積算値TAintは、前角度区間及び後角度区間の周期偏差Tdiffの積算値であるので、角度検出周期TRよりも長期的な回転変動の挙動を取り出せており、短期的な角度検出周期TRの変動による影響を低減できる。よって、上死点付近の基準検出周期Tkiを基準にした前周期偏差積算値TBint及び後周期偏差積算値TAintに基づくことにより、失火以外の要因による回転変動成分と、失火による回転変動成分とを、精度よく評価することができ、失火の判定精度を向上することができる。
本実施の形態では、失火判定部56は、前周期偏差積算値TBintと後周期偏差積算値TAintとの比を算出し、比に基づいて、失火の有無を判定する。
失火以外の要因による回転変動の影響は、前周期偏差積算値TBintと後周期偏差積算値TAintとの双方に表れるが、それらの比を算出することにより、失火以外の要因による回転変動の影響を低減できる。吸入空気量が大きくなればなるほど、吸入空気を圧縮するために必要なトルクが大きくなるため、前周期偏差積算値TBintが大きくなる。また、吸入空気量が大きくなればなるほど、燃焼トルクが大きくなるため、後周期偏差積算値TAintも大きくなる。すなわち、燃焼室に吸入される空気量が大きくなればなるほど、前周期偏差積算値TBint及び後周期偏差積算値TAintが大きくなるが、それらの比を算出することにより、吸入空気量の大きさによる影響を低減できる。また、比を算出することにより、算出結果を無次元化でき、様々な運転状態において、判定値により判定し易くなる。
例えば、失火判定部56は、次式に示すように、後周期偏差積算値TAintを前周期偏差積算値TBintで除算した比を算出し、1から比を減算して、失火評価値MFjdgを算出する。
MFjdg=1−TAint/TBint ・・・(7)
図5に失火が発生していない場合の挙動を示し、図6に失火が発生している場合の挙動を示す。失火の有無に関わらず、前周期偏差積算値TBintは正の値になる。失火が発生していない場合は、後周期偏差積算値TAintは正の値になり、失火が発生している場合は、後周期偏差積算値TAintは負の値になる。よって、失火が発生していない場合は、比TAint/TBintは、正の値になり、失火が発生している場合は、比TAint/TBintは、負の値になる。そのため、失火が発生していない場合は、失火評価値MFjdgは1より小さくなり、失火が発生している場合は、失火評価値MFjdgは1より大きくなる。
失火判定部56は、失火評価値MFjdgが、予め設定した失火判定値(例えば、1)よりも大きい場合は、失火が発生したと判定し、失火評価値MFjdgが、失火判定値よりも小さい場合は、失火が発生していないと判定する。
<失火報知部57>
次に、ステップS18で、失火報知部57は、失火判定部56による失火の判定結果を、報知装置126を介してユーザに報知する。例えば、失火報知部57は、失火の発生頻度が、予め設定された頻度判定値よりも高い場合は、報知装置126としての故障警告灯を点灯させる。また、失火報知部57は、メーターパネルに設けられた、報知装置126としての表示画面に、失火の判定結果の情報を表示させる。失火報知部57は、失火の判定結果を、OBD(On Board Diagnostic)の故障情報の1つとして、車両に接続された報知装置126としての車両診断装置に伝達する。
〔その他の実施の形態〕
最後に、本願のその他の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する各実施の形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施の形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施の形態1においては、内燃機関100は、2気筒エンジンとされている場合を例に説明した。しかし、本願の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、内燃機関100は、1気筒、3気筒等の任意の気筒数を有するエンジンとされてもよく、制御装置121は、各気筒の失火を判定するように構成されてもよい。
(2)上記の実施の形態1においては、内燃機関100及び制御装置121は、2輪車両に搭載されている場合を例に説明した。しかし、本願の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、内燃機関100及び制御装置121は、4輪車両等、各種の車両に搭載さてもよい。
(3)上記の実施の形態1においては、前角度区間は、圧縮行程の範囲内の区間に設定され、後角度区間は、燃焼行程の範囲内の区間に設定されている場合を例に説明した。しかし、本願の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、前角度区間は、圧縮行程に加えて吸気行程を含む区間に設定されてもよく、後角度区間は、燃焼行程に加えて、排気行程を含む区間に設定されてもよい。
(4)上記の実施の形態1においては、基準周期算出部52は、基準角度区間内で検出された複数の角度検出周期TRの平均値を、基準検出周期Tkiとして算出する場合を例に説明した。しかし、本願の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、基準周期算出部52は、基準角度区間内で検出された1つの角度検出周期TR(例えば、クランク番号CN=31で検出された角度検出周期TR(31))を、基準検出周期Tkiとして算出するように構成されてもよい。
(5)上記の実施の形態1においては、基準角度区間は、圧縮行程の上死点前20度から圧縮行程の上死点後25度の区間に設定されている場合を例に説明した。しかし、本願の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、基準角度区間は、圧縮行程の上死点を含むクランク軸角度区間であれば、任意の角度区間に設定されてもよい。例えば、基準角度区間は、圧縮行程の上死点前45度から圧縮行程の上死点後45度の範囲内の区間に設定されればよい。
(6)上記の実施の形態1においては、失火判定部56は、前周期偏差積算値TBintと後周期偏差積算値TAintとの比を算出し、比に基づいて、失火の有無を判定する場合を例に説明した。しかし、本願の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、失火判定部56は、前周期偏差積算値TBintと後周期偏差積算値TAintとに基づいて、第1気筒の上死点後の燃焼行程における失火の有無を判定するように構成されればよい。例えば、失火判定部56は、前周期偏差積算値TBintと後周期偏差積算値TAintとの偏差を算出し、偏差に基づいて、失火の有無を判定してもよい。すなわち、失火判定部56は、前周期偏差積算値TBintと後周期偏差積算値TAintとを用いた任意の算出式による算出値に基づいて、失火の有無を判定してもよい。
(7)上記の実施の形態1においては、制御装置121は、角度検出周期TRをそのまま用いて、基準検出周期Tki、周期偏差Tdiff、前周期偏差積算値TBint、及び後周期偏差積算値TAintを算出している場合を例に説明した。しかし、本願の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、制御装置121は、角度検出周期TRを回転速度相当に変換した値(例えば、角度検出周期TRの逆数)を用いて、基準検出周期Tki、周期偏差Tdiff、前周期偏差積算値TBint、及び後周期偏差積算値TAintを算出するように構成されてもよい。
(8)上記の実施の形態1においては、「回転部材」として、クランク軸115と一体回転する信号板124が設けられ、「被検出部」として、信号板124の歯が設けられ、「角度センサ」として、クランク角センサ118が設けられている場合を例に説明した。しかし、本願の実施の形態はこれに限定されない。ところで、内燃機関100は、クランク軸115とチェーンで連結されたカム軸を備えている。カム軸は、吸気バルブ111及び排気バルブ116を開閉する。クランク軸115が2回転する間に、カム軸は1回転する。内燃機関100は、カム軸と一体回転するカム用の信号板を備えてもよい。カム用の信号板は、予め定められた複数のカム軸角度に複数の歯を設けている。カム軸角度は、クランク軸角度と所定の対応関係にある。内燃機関100は、シリンダブロック122に固定され、カム用の信号板の歯を検出するカム角センサを備えてもよい。角度情報検出部51は、カム角センサの出力信号に基づいて、カム軸角度とクランク軸角度との対応関係を用い、クランク軸角度を検出すると共に、クランク軸角度の検出毎にクランク軸角度の検出周期TRを検出するように構成されてもよい。このように、「回転部材」として、カム軸と一体回転するカム用の信号板が設けられ、「被検出部」として、カム用の信号板の歯が設けられ、「角度センサ」としてカム角センサが設けられてもよい。
本願は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
51 角度情報検出部、52 基準周期算出部、53 周期偏差算出部、54 前周期偏差積算部、55 後周期偏差積算部、56 失火判定部、57 失火報知部、100 内燃機関、115 クランク軸、118 クランク角センサ(角度センサ)、121 内燃機関の制御装置、124 信号板(回転部材)、CN クランク番号、TAint 後周期偏差積算値、TBint 前周期偏差積算値、TR 角度検出周期、Tdiff 周期偏差、Tki 基準検出周期

Claims (3)

  1. クランク軸と同期して回転する回転部材に、予め定められた複数のクランク軸角度に対応して設けられた複数の被検出部と、非回転部材に固定され、前記被検出部を検出する角度センサと、を備えた内燃機関を制御する内燃機関の制御装置であって、
    前記角度センサの出力信号に基づいて、前記クランク軸角度を検出すると共に、前記クランク軸角度の検出毎に前記クランク軸角度の検出周期を検出する角度情報検出部と、
    前記クランク軸角度の検出値及び前記検出周期に基づいて、圧縮行程の上死点を含む予め設定されたクランク軸角度区間である基準角度区間内で検出された前記検出周期を、基準検出周期として算出する基準周期算出部と、
    前記基準検出周期と前記検出周期のそれぞれとの偏差である周期偏差を算出する周期偏差算出部と、
    前記上死点前の吸気行程及び圧縮行程の範囲内に予め設定されたクランク軸角度区間である前角度区間内の前記周期偏差を積算して、前周期偏差積算値を算出する前周期偏差積算部と、
    前記上死点後の燃焼行程及び排気行程の範囲内に予め設定されたクランク軸角度区間である後角度区間内の前記周期偏差を積算して、後周期偏差積算値を算出する後周期偏差積算部と、
    前記前周期偏差積算値と前記後周期偏差積算値との比を算出し、前記比に基づいて、前記上死点後の燃焼行程における失火の有無を判定する失火判定部と、
    を備える内燃機関の制御装置。
  2. 前記基準周期算出部は、前記基準角度区間内で検出された複数の前記検出周期の平均値を、前記基準検出周期として算出する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記前角度区間は、少なくとも前記上死点前の圧縮行程の範囲内の区間を含むように設定されており、
    前記後角度区間は、少なくとも前記上死点後の燃焼行程の範囲内の区間を含むように設定されている請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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