JP6565582B2 - 引込線の途中支持工法 - Google Patents

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Description

本発明は、引込線の途中支持工法に関する。特に、一組の電柱の間に張設したメッセンジャーワイヤに引込線を懸架し、メッセンジャーワイヤの途中から引込線を家屋などに引き込む引込線の途中支持工法に関する。
例えば、一組の電柱の間に架設した高圧配電線から降圧した引込線を家屋などに引き込むことがある。この引込線は、電柱から家屋の引込口に引き込むことが多い。
一方、市街地などでは、電柱と家屋との離隔距離が長く、直接、電柱から引込線を家屋の引込口に引き込むことが困難なことがある。この場合、一組の電柱の間にメッセンジャーワイヤを張設し、メッセンジャーワイヤに引込線を懸架させる引込線の途中支持工法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−44939号公報
図4は、従来技術による引込線の途中支持工法の装柱状態を示す図であり、図4(A)は、装柱状態を示す平面図、図4(B)は、装柱状態を示す正面図である。
図5は、従来技術による引込線の途中支持工法で使用される絶縁ハンガーの構成を示す図であり、図5(A)は、絶縁ハンガーの正面図、図5(B)は、絶縁ハンガーの右側面図である。
図6は、従来技術による引込線の途中支持工法で使用されるバインドレス碍子の構成を示す斜視図である。なお、本願の図4から図6は、特許文献1の図9から図11に相当している。
図4を参照すると、一組の電柱P・Pの間には、玉碍子Aiを介して、メッセンジャーワイヤWmを張設している。メッセンジャーワイヤWmの末端部は、電柱Pに固定した支持バンドBに係留している。一組の玉碍子Ai・Aiの間には、複数の絶縁ハンガー8を略等間隔でメッセンジャーワイヤWmに取り付けている。これらの絶縁ハンガー8は、家屋H1・H2・H3・H4の各引込口まで配置されている(図4(A)参照)。
図5を参照すると、絶縁ハンガー8は、ケーブル保持部81cと一対の鉤状のフック部81a・81bで構成している。ケーブル保持部81cは、線状部材81を螺旋状に略1周分湾曲させて形成している。一対のフック部81a・81bは、線状部材81の両端部に形成している。又、絶縁ハンガー8は、絶縁性を有する被覆材81iでケーブル保持部81cを被覆している。
図4(B)又は図5を参照して、ケーブル保持部81cには、引込線Weをその外周方向から導入できる。一対のフック部81a・81bは、メッセンジャーワイヤWmを係止できる。このように、複数の絶縁ハンガー8をメッセンジャーワイヤWmに吊り下げることで、メッセンジャーワイヤWmに沿って、引込線Weを架線できる。
図4(B)を参照すると、高圧配電線Wは、接続材Tcを介して、引下線Wfを分岐している。引下線Wfは、電柱に沿って下向きに延設している。引下線Wfは、図示しない変圧器に接続している。そして、一方のバインドレス碍子9を介して、変圧器で降圧した引込線WeがメッセンジャーワイヤWmに吊り下げられている。
図6を参照すると、バインドレス碍子9は、直方体状の本体91と一対一組の巻付突起92・92で構成している。本体91は、磁器又は合成樹脂で構成している。一対一組の巻付突起92・92は、本体91の両側面から相反する向きに突出している。一方の一組の巻付突起92・92には、引込線Weを巻き付けることができる。
図6を参照すると、本体91は、その一端部側に長穴91hを開口している。長穴91hには、引込用フック9fの一端部を係留している。一方、図4(B)を参照すると、電柱Pには、腕金Aを固定している。腕金Aの両端部には、笠状の引込線用引留金具Brを固定している。
図6を参照すると、引込線用引留金具Brには、引込用フック9fの他端部を係留している。これにより、一方のバインドレス碍子9を腕金Aに引留支持できる(図4(B)参照)。
図4(B)を参照すると、複数の絶縁ハンガー8の端部側には、引込線途中支持具(以下、途中支持具と略称する)Bcを配置している。途中支持具Bcは、帯板状の支持板と板ナットで構成している。そして、支持板と板ナットの間にメッセンジャーワイヤWmを配置し、板ナットにボルトを締結することで、途中支持具Bcは、メッセンジャーワイヤWmを挟持している。
図4(B)を参照すると、途中支持具Bcは、その端部にバインドレス碍子9を連結している。そして、複数の絶縁ハンガー8で懸架された引込線Weは、バインドレス碍子9に支持された後に、例えば、家屋H1の引込口などに向かって引き込まれている(図4(A)参照)。
図4(A)を参照すると、メッセンジャーワイヤWmは、引込線Weによって、メッセンジャーワイヤWmの両側に相反する向きに引き合う状態になっている。一方の家屋H1・H2の引込線Weの張力が他方の家屋H3・H4の引込線Weの張力に加算される状態になっている。一方の家屋H1・H2の引込線Weの張力が他方の家屋H3・H4の引込線Weの張力を上回れば、他方の家屋H3・H4の引込口を破損させる心配がある。
図4(A)に示した例に限定されることなく、メッセンジャーワイヤWmの両側に位置する家屋の戸数の均衡が取れていない場合には、一方、又は、他方の家屋の引込口を破損させる心配がある。
図4を参照して、家屋の引込口を破損させないように、メッセンジャーワイヤWmの途中分岐から家屋の引込口までの引込線Weの弛度を10%程度に施設している。このため、引込線Weの地上高を下げている。しかし、直接、電柱Pから引込線Weを家屋の引込口に引き込む場合には、その引込線Weの弛度は、2.5%〜3%程度であり、引込線Weの弛度を変更することは好ましく無い。例えば、メッセンジャーワイヤWmの途中分岐から家屋の引込口までの引込線Weの距離が5mの場合、弛度10%では、50cmの弛みが要求される。
図4を参照して、一本のメッセンジャーワイヤWmから途中分岐される引込線Weの施設条数が多くなると、引込線Weの総張力に抗するため、メッセンジャーワイヤWmの線径を太くする必要がある。例えば、メッセンジャーワイヤWmをその断面積を22mmから55mmのものに張り替える必要がある。
図4を参照して、一方、メッセンジャーワイヤWmの線径を太くすると、電柱Pへの引張力が増加するので、電柱Pが傾倒しないように、電柱Pを支線で支持する工事が必要になる。
メッセンジャーワイヤの途中から引込線を家屋などに引き込む引込線の途中支持工法において、引込線の施設条数が多くなっても、引込線の弛度の変更を必要としない引込線の途中支持工法が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、メッセンジャーワイヤの途中から引込線を家屋などに引き込む引込線の途中支持工法において、引込線の施設条数が多くなっても、引込線の弛度の変更を必要としない引込線の途中支持工法を提供することを目的とする。
本発明者は、一組の電柱の間に、二本のメッセンジャーワイヤを張設し、一方のメッセンジャーワイヤから他方のメッセンジャーワイヤと反対側の家屋に引込線を分岐し、他方のメッセンジャーワイヤから一方のメッセンジャーワイヤと反対側の家屋に引込線を分岐することで、引込線の施設条数が多くなっても、引込線の弛度の変更を必要としないと考え、これに基づいて、以下のような新たな引込線の途中支持工法及び引込線の途中支持工法用の支持具を発明するに至った。
(1)本発明による引込線の途中支持工法は、一組の電柱の間に、二本のメッセンジャーワイヤを略平行状態で張設し、一方の前記メッセンジャーワイヤには、一方の前記電柱、又は/及び他方の前記電柱から延設した一つ以上の引込線を懸架すると共に、一方の前記メッセンジャーワイヤの途中から他方の前記メッセンジャーワイヤと反対側に配置された一つ以上の家屋に向けて、前記引込線を分岐し、他方の前記メッセンジャーワイヤには、一方の前記電柱、又は/及び他方の前記電柱から延設した一つ以上の引込線を懸架すると共に、他方の前記メッセンジャーワイヤの途中から一方の前記メッセンジャーワイヤと反対側に配置された一つ以上の家屋に向けて、前記引込線を分岐する。
(2)二本の前記メッセンジャーワイヤを地上から略同じ高さに施設することが好ましい。
(3)本発明による引込線の途中支持工法用の支持具は、電柱の外周を包囲自在に締結するバンド部材と、前記バンド部材と揺動自在に連結する一山クレビス形の第1支持部を一端部に有し、一山クレビス形の第2支持部を他端部に有するリンク部材と、前記リンク部材の第2支持部揺動自在に連結する二山クレビス形の第3支持部を頂点部に有し、ねじ取り付け穴を底辺部の両端部に開口した三角体状のヨーク部材と、前記ねじ取り付け穴に締結自在な雄ねじ部を軸部に有し、一山クレビス形の第4支持部を頭部に有するアイボルトと、前記アイボルトの第4支持部と揺動自在に連結する二山クレビス形の第5支持部を一端部側に有し、メッセンジャーワイヤを巻き掛け自在なU字状の溝を外周に形成したシンブルを他端部側に有する引留部材と、を備える。
(4)一組の電柱の間に、一対の前記ヨーク部材を対向配置していることが好ましい。
本発明による引込線の途中支持工法は、一組の電柱の間に、二本のメッセンジャーワイヤを張設し、一方のメッセンジャーワイヤから他方のメッセンジャーワイヤと反対側の家屋に引込線を分岐し、他方のメッセンジャーワイヤから一方のメッセンジャーワイヤと反対側の家屋に引込線を分岐しているので、一方のメッセンジャーワイヤが負担する家屋への引込線の張力が他方のメッセンジャーワイヤへの影響を軽減できる。これにより、引込線の弛度の変更を必要としない。
本発明の一実施形態による引込線の途中支持工法の装柱状態を示す平面図である。 図1の要部を拡大した平面図である。 前記実施形態による引込線の途中支持工法用の支持具の構成を示す斜視分解組立図である。 従来技術による引込線の途中支持工法の装柱状態を示す図であり、図4(A)は、装柱状態を示す平面図、図4(B)は、装柱状態を示す正面図である。 従来技術による引込線の途中支持工法で使用される絶縁ハンガーの構成を示す図であり、図5(A)は、絶縁ハンガーの正面図、図5(B)は、絶縁ハンガーの右側面図である。 従来技術による引込線の途中支持工法で使用されるバインドレス碍子の構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[引込線の途中支持工法用の支持具の構成]
最初に、本発明の一実施形態による引込線の途中支持工法用の支持具の構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による引込線の途中支持工法の装柱状態を示す平面図である。図2は、図1の要部を拡大した平面図である。図3は、前記実施形態による引込線の途中支持工法用の支持具の構成を示す斜視分解組立図である。
なお、従来技術で用いた符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同じとするので、説明を省略することがある。
図1から図3を参照すると、本発明の一実施形態による引込線の途中支持工法用の支持具(以下、支持具と略称する)10は、帯状のバンド部材1とリンク部材2を備えている。支持具10は、三角体状のヨーク部材3、一組のアイボルト4・4、及び、一組の引留部材5・5を備えている。
図2又は図3を参照すると、バンド部材1は、円弧状に形成したバンド本体11と一対のバンド片12・12で構成している。バンド本体11は、外周の一部が開口している。バンド本体11の両端部を拡げることで、電柱Pをバンド本体11の内部に導入できる。
図2又は図3を参照すると、バンド片12は、バンド本体11の端部と重なる湾曲部12aを一端部側に形成している。又、バンド片12は、電柱Pの外周方向に向けて突出した突出部12bを他端部側に形成している。一対の突出部12b・12bは、所定の間隔を設けて対向配置できる。
図3を参照すると、バンド本体11は、複数の皿穴11hを外周方向に配列している。一方、バンド片12は、複数のねじ穴12hを湾曲部12aに開口している。適宜な位置の皿穴11hとねじ穴12hを一致させた状態で、バンド本体11の内部から皿穴11hに皿ねじ13を挿通し、ナット部材を締結することで、バンド本体11と一対のバンド片12・12を一体に固定できる。
図2又は図3を参照して、一対の突出部12b・12bが互いに近づくように、一対の突出部12b・12bをボルト部材14とナット部材で締結することで、バンド本体11は、電柱Pを緊締できる。
図2又は図3を参照すると、リンク部材2は、一山クレビス形の第1支持部21を一端部に有している。又、リンク部材2は、一山クレビス形の第2支持部22を他端部に有している。
図3を参照すると、第1支持部21は、略円形の第1貫通穴21hを開口している。同様に、第2支持部22は、略円形の第2貫通穴22hを開口している。第1支持部21を一対の突出部12b・12bの間に配置し、第1貫通穴21hにボルト部材14を挿通することで、バンド部材1に対して、リンク部材2を揺動自在に連結できる(図2参照)。
図2又は図3を参照すると、ヨーク部材3は、二山クレビス形の第3支持部31を頂点部に有している。又、ヨーク部材3は、ねじ取り付け穴32hを底辺部32の両端部に開口している。
図3を参照すると、第3支持部31は、略円形の第3貫通穴31hを開口している。第3貫通穴31hと第2支持部22の第2貫通穴22hを一致した状態で、コッター31pを挿通することで、リンク部材2とヨーク部材3を揺動自在に連結できる(図2参照)。
図2又は図3を参照すると、アイボルト4は、雄ねじ部41fを軸部に有している。又、アイボルト4は、一山クレビス形の第4支持部42を頭部に有している。第4支持部42は、略円形の第4貫通穴42hを開口している(図3参照)。
図2又は図3を参照して、雄ねじ部41fをねじ取り付け穴32hに挿通し、一組のナット部材を雄ねじ部41fに螺合し、ヨーク部材3の底辺部32を挟持できる。アイボルト4は、ヨーク部材3の底辺部32から第4支持部42の突出量を調整できる。
図2又は図3を参照すると、引留部材5は、二山クレビス形の第5支持部51を一端部側に有している。又、引留部材5は、シンブル52を他端部側に有している。第5支持部51は、略円形の第5貫通穴51hを開口している(図3参照)。
図3を参照して、第5貫通穴51hと第4支持部42の第4貫通穴42hを一致した状態で、コッター51pを挿通することで、アイボルト4に対して、引留部材5を揺動自在に連結できる(図2参照)。
図3を参照すると、シンブル52は、U字状の溝52dを外周に形成している。溝52dには、メッセンジャーワイヤWmを巻き掛けできる(図1参照)。メッセンジャーワイヤWmの端末をシンブル52に巻き掛けし、ループしたメッセンジャーワイヤWmの端末を閉じることで、メッセンジャーワイヤWmをシンブル52に係留できる(図1参照)。
図1を参照すると、一組の電柱P・Pの間に、一対のヨーク部材3・3を対向配置している。一組の電柱P・Pの間に、一対の支持具10・10を対向配置することで、一組の電柱P・Pの間に、二本のメッセンジャーワイヤWm・Wmを略平行状態で張設できる。
[引込線の途中支持工法]
次に、本発明の一実施形態による引込線の途中支持工法を説明する。最初に、一対の支持具10・10を用いて、一組の電柱P・Pの間に、玉碍子Aiを介して、二本のメッセンジャーワイヤWm・Wmを略平行状態で張設する(図1参照)。この場合、二本のメッセンジャーワイヤWm・Wmを地上から略同じ高さに施設することが好ましい(図1参照)。又、玉碍子Aiは、電柱Pの外周から約2mの位置に施設することが好ましい(図1参照)。
次に、図1を参照して、複数の絶縁ハンガー8を用いて(図5参照)、一方のメッセンジャーワイヤWmに、一方の電柱Pから延設した引込線Weを懸架する。次に、一方のメッセンジャーワイヤWmの途中から他方のメッセンジャーワイヤWmと反対側に配置された家屋H1に向けて、引込線Weを分岐する。この場合、図4(B)に示したように、途中支持具Bc及びバインドレス碍子9を用いて、引込線Weを分岐できる。次に、引込線Weを家屋H1の引込口に向かって引き込む。
又、図1を参照して、複数の絶縁ハンガー8を用いて(図5参照)、一方のメッセンジャーワイヤWmに、他方の電柱Pから延設した引込線Weを懸架する。次に、一方のメッセンジャーワイヤWmの途中から他方のメッセンジャーワイヤWmと反対側に配置された家屋H2に向けて、引込線Weを分岐する。この場合、図4(B)に示したように、途中支持具Bc及びバインドレス碍子9を用いて、引込線Weを分岐できる。次に、引込線Weを家屋H2の引込口に向かって引き込む。
一方、図1を参照して、複数の絶縁ハンガー8を用いて(図5参照)、他方のメッセンジャーワイヤWmに、一方の電柱Pから延設した引込線Weを懸架する。次に、他方のメッセンジャーワイヤWmの途中から一方のメッセンジャーワイヤWmと反対側に配置された家屋H3に向けて、引込線Weを分岐する。この場合、図4(B)に示したように、途中支持具Bc及びバインドレス碍子9を用いて、引込線Weを分岐できる。次に、引込線Weを家屋H3の引込口に向かって引き込む。
又、図1を参照して、複数の絶縁ハンガー8を用いて(図5参照)、他方のメッセンジャーワイヤWmに、他方の電柱Pから延設した引込線Weを懸架する。次に、他方のメッセンジャーワイヤWmの途中から一方のメッセンジャーワイヤWmと反対側に配置された家屋H4に向けて、引込線Weを分岐する。この場合、図4(B)に示したように、途中支持具Bc及びバインドレス碍子9を用いて、引込線Weを分岐できる。次に、引込線Weを家屋H4の引込口に向かって引き込む。
図1に示した例に限定されることなく、一方のメッセンジャーワイヤWmに、他方の電柱Pから延設した引込線Weを懸架し、一方のメッセンジャーワイヤWmの途中から他方のメッセンジャーワイヤWmと反対側に配置された家屋H1に向けて、引込線Weを分岐することもできる。
又、図1に示した例に限定されることなく、一方のメッセンジャーワイヤWmに、一方の電柱Pから延設した引込線Weを懸架し、一方のメッセンジャーワイヤWmの途中から他方のメッセンジャーワイヤWmと反対側に配置された家屋H2に向けて、引込線Weを分岐することもできる。
更に、図1に示した例に限定されることなく、他方のメッセンジャーワイヤWmに、他方の電柱Pから延設した引込線Weを懸架し、他方のメッセンジャーワイヤWmの途中から一方のメッセンジャーワイヤWmと反対側に配置された家屋H3に向けて、引込線Weを分岐することもできる。
又、図1に示した例に限定されることなく、他方のメッセンジャーワイヤWmに、一方の電柱Pから延設した引込線Weを懸架し、他方のメッセンジャーワイヤWmの途中から一方のメッセンジャーワイヤWmと反対側に配置された家屋H4に向けて、引込線Weを分岐することもできる。
[引込線の途中支持工法の作用]
次に、実施形態による引込線の途中支持工法の作用及び効果を説明する。図1から図3を参照すると、実施形態による引込線の途中支持工法は、一組の電柱P・Pの間に、二本のメッセンジャーワイヤWm・Wmを張設し、一方のメッセンジャーワイヤWmから他方のメッセンジャーワイヤWmと反対側の家屋H1・H2に引込線Weを分岐し、他方のメッセンジャーワイヤWmから一方のメッセンジャーワイヤWmと反対側の家屋H3・H4に引込線を分岐しているので、一方のメッセンジャーワイヤWmが負担する家屋への引込線Weの張力が他方のメッセンジャーワイヤWmへの影響を軽減できる。これにより、家屋の引込口を破損させる心配が無くなる。
又、図1を参照すると、実施形態による引込線の途中支持工法は、メッセンジャーワイヤWmの途中分岐から家屋までの弛度を10%程度にする必要がなく、2.5%〜3%程度で施設することが可能になり、引込線Weの地上高を上げることができる。
更に、図1を参照すると、実施形態による引込線の途中支持工法は、引込線Weの施設条数が多くなっても、メッセンジャーワイヤWmの線径を太くする必要がない。例えば、メッセンジャーワイヤWmをその断面積を22mmから55mmのものに張り替える必要が無い。このため、新規に支線を設置する必要が無い。
本発明による引込線の途中支持工法は、次のような効果がある。
(1)家屋の引込口への張力を軽減できる。
(2)引込線の分岐方向のみ確認すればよいので、途中分岐工事が容易である。
(3)メッセンジャーワイヤの張替えが不要となる。
(4)支線の取り付けが不要となる。
1 バンド部材
3 ヨーク部材
5 引留部材
8 絶縁ハンガー
10 支持具(引込線の途中支持工法用の支持具)
H1〜H4 家屋
P 電柱
We 引込線
Wm メッセンジャーワイヤ

Claims (4)

  1. 一組の電柱の間に、二本のメッセンジャーワイヤを略平行状態で張設し、
    一方の前記メッセンジャーワイヤには、一方の前記電柱、又は/及び他方の前記電柱から延設した一つ以上の引込線を懸架すると共に、一方の前記メッセンジャーワイヤの途中から他方の前記メッセンジャーワイヤと反対側に配置された一つ以上の家屋に向けて、前記引込線を分岐し、
    他方の前記メッセンジャーワイヤには、一方の前記電柱、又は/及び他方の前記電柱から延設した一つ以上の引込線を懸架すると共に、他方の前記メッセンジャーワイヤの途中から一方の前記メッセンジャーワイヤと反対側に配置された一つ以上の家屋に向けて、前記引込線を分岐する、引込線の途中支持工法。
  2. 二本の前記メッセンジャーワイヤを地上から略同じ高さに施設する、請求項1記載の引込線の途中支持工法。
  3. 請求項1又は2に記載の引込線の途中支持工法に用いられる引込線の途中支持工法用の支持具であって、
    電柱の外周を包囲自在に締結する帯状のバンド部材と、
    前記バンド部材と揺動自在に連結する一山クレビス形の第1支持部を一端部に有し、一山クレビス形の第2支持部を他端部に有するリンク部材と、
    前記リンク部材の第2支持部揺動自在に連結する二山クレビス形の第3支持部を頂点部に有し、ねじ取り付け穴を底辺部の両端部に開口した三角体状のヨーク部材と、
    前記ねじ取り付け穴に締結自在な雄ねじ部を軸部に有し、一山クレビス形の第4支持部を頭部に有するアイボルトと、
    前記アイボルトの第4支持部と揺動自在に連結する二山クレビス形の第5支持部を一端部側に有し、メッセンジャーワイヤを巻き掛け自在なU字状の溝を外周に形成したシンブルを他端部側に有する引留部材と、を備える、引込線の途中支持工法用の支持具。
  4. 一組の電柱の間に、一対の前記ヨーク部材を対向配置している、請求項3記載の引込線の途中支持工法用の支持具。
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