JP6563454B2 - 基地局、プロセッサ、及び通信制御方法 - Google Patents

基地局、プロセッサ、及び通信制御方法 Download PDF

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本発明は、セルラ通信システムにおいて用いられる無線通信装置、プロセッサ、及び通信制御方法に関する。
近年、セルラ通信及び無線LAN通信をサポートするユーザ端末(いわゆる、デュアル端末)の普及が進んでいる。また、セルラ通信システムのオペレータにより管理される無線LANアクセスポイント(以下、単に「アクセスポイント」という)が増加している。
そこで、セルラ通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、セルラ通信システムと無線LANシステムとの連携を強化できる技術が検討される予定である(非特許文献1参照)。
3GPP寄書 RP−1201455
例えば、ユーザ端末がセルラ通信により基地局と送受信するトラフィックを、無線LAN通信によりアクセスポイントと送受信するよう切り替えることにより、セルラ通信システムのトラフィック負荷を低減(オフロード)することができる。
しかしながら、そのような切り替えを行う場合、無線LAN通信を開始するための各種の設定などをユーザ端末とアクセスポイントとの間で行う必要がある。従って、セルラ通信システムのオフロードを迅速に行うことは困難であった。
そこで、本発明は、セルラ通信システムのオフロードを迅速に行うことができる無線通信装置、プロセッサ、及び通信制御方法を提供する。
第1の特徴に係る無線通信装置は、セルラ通信及び無線LAN通信をサポートする。前記セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層からなるセルラ下位層と、前記MAC層よりも上位のセルラ上位層と、を含む。前記無線通信装置は、前記セルラ下位層に代えて前記無線LAN通信のプロトコルスタックを使用する特定モードを設定する制御部を備える。
第2の特徴に係るプロセッサは、セルラ通信及び無線LAN通信をサポートする無線通信装置に備えられる。前記セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層からなるセルラ下位層と、前記MAC層よりも上位のセルラ上位層と、を含む。前記プロセッサは、前記セルラ下位層に代えて前記無線LAN通信のプロトコルスタックを使用する特定モードを設定する。
第3の特徴に係る通信制御方法は、セルラ通信及び無線LAN通信をサポートする無線通信装置において用いられる。前記セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層からなるセルラ下位層と、前記MAC層よりも上位のセルラ上位層と、を含む。前記通信制御方法は、前記セルラ下位層に代えて前記無線LAN通信のプロトコルスタックを使用する特定モードを設定するステップを含む。
本発明に係る無線通信装置、プロセッサ、及び通信制御方法は、セルラ通信システムのオフロードを迅速に行うことができる。
実施形態に係るシステム構成図である。 実施形態に係るUE(ユーザ端末)のハードウェアブロックを示す図である。 実施形態に係るeNB(基地局)のハードウェアブロックを示す図である。 実施形態に係るAP(アクセスポイント)のハードウェアブロックを示す図である。 実施形態に係るセルラ通信システムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 実施形態に係るeNBのソフトウェアブロックを示す図である。 実施形態に係るUEのソフトウェアブロックを示す図である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る無線通信装置は、セルラ通信及び無線LAN通信をサポートする。前記セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層からなるセルラ下位層と、前記MAC層よりも上位のセルラ上位層と、を含む。前記無線通信装置は、前記セルラ下位層に代えて前記無線LAN通信のプロトコルスタックを使用する特定モードを設定する制御部を備える。
実施形態では、前記制御部は、前記無線LAN通信のモードとして、前記セルラ上位層を使用する前記特定モードと、前記セルラ上位層を使用しない通常モードと、の何れかを選択する。
実施形態では、前記制御部は、前記無線LAN通信において送受信するトラフィックが、前記セルラ通信から前記無線LAN通信への切り替えに係るトラフィックである場合に、前記特定モードを選択する。
実施形態では、前記制御部は、前記無線LAN通信において送受信するトラフィックが、前記セルラ通信から前記無線LAN通信への切り替えに係るトラフィックではない場合に、前記通常モードを選択する。
実施形態では、前記セルラ上位層は、RLC(Radio Link Control)層を含む。
実施形態では、前記セルラ上位層は、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。
実施形態に係るプロセッサは、セルラ通信及び無線LAN通信をサポートする無線通信装置に備えられる。前記セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層からなるセルラ下位層と、前記MAC層よりも上位のセルラ上位層と、を含む。前記プロセッサは、前記セルラ下位層に代えて前記無線LAN通信のプロトコルスタックを使用する特定モードを設定する。
実施形態に係る通信制御方法は、セルラ通信及び無線LAN通信をサポートする無線通信装置において用いられる。前記セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層からなるセルラ下位層と、前記MAC層よりも上位のセルラ上位層と、を含む。前記通信制御方法は、前記セルラ下位層に代えて前記無線LAN通信のプロトコルスタックを使用する特定モードを設定するステップを含む。
[実施形態]
以下、図面を参照して、3GPP規格に準拠して構成されるセルラ通信システム(LTEシステム)を無線LAN(WLAN)システムと連携させる場合の各実施形態を説明する。
(1)全体構成
図1は、実施形態に係るシステム構成図である。図1に示すように、セルラ通信システムは、複数のUE(User Equipment)100と、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10と、EPC(Evolved Packet Core)20と、を含む。E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。EPC20は、コアネットワークに相当する。
UE100は、移動型の無線通信装置であり、接続を確立したセルとの無線通信を行う。UE100はユーザ端末に相当する。UE100は、セルラ通信及びWLAN通信の両通信方式をサポートする端末(デュアル端末)である。
E−UTRAN10は、複数のeNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、固定型の無線通信装置であり、基地局(セルラ基地局)に相当する。eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。なお、「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。また、eNB200は、例えば、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータの中継機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。また、eNB200は、S1インターフェイスを介して、EPC20に含まれるMME/S−GW500と接続される。
EPC20は、複数のMME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)500を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。
WLANシステムは、WLAN AP(以下、「AP」と称する)300を含む。WLANシステムは、例えばIEEE 802.11諸規格に準拠して構成される。AP300は、セルラ周波数帯とは異なる周波数帯(WLAN周波数帯)でUE100との通信を行う。AP300は、ルータなどを介してEPC20に接続される。
尚、eNB200及びAP300が個別に配置される場合に限らず、eNB200及びAP300が同じ場所に配置(Collocated)されていてもよい。Collocatedの一形態として、eNB200及びAP300がオペレータの任意のインターフェイスで直接的に接続されていてもよい。
EPC20は、セルラ通信システムにおいてUE100のネットワーク認証を行うセルラ認証サーバ600と、WLANシステムにおいてUE100のネットワーク認証を行うWLAN認証サーバ700と、をさらに含む。UE100は、セルラ認証サーバ600によるネットワーク認証に成功すると、セルラ通信システムに接続可能になる。また、UE100は、WLAN認証サーバ700によるネットワーク認証に成功すると、WLANシステムに接続可能になる。
(2)UE100のハードウェア構成
図2は、UE100のハードウェアブロックを示す図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101及び102と、セルラ送受信機111と、WLAN送受信機112と、ユーザインターフェイス120と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130と、バッテリ140と、メモリ150と、プロセッサ160と、を有する。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及びセルラ送受信機111は、セルラ無線信号の送受信に用いられる。セルラ送受信機111は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号をセルラ無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、セルラ送受信機111は、アンテナ101が受信するセルラ無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
アンテナ102及びWLAN送受信機112は、WLAN無線信号の送受信に用いられる。WLAN送受信機112は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号をWLAN無線信号に変換してアンテナ102から送信する。また、WLAN送受信機112は、アンテナ102が受信するWLAN無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
WLAN送受信機112には、WLANシステムにおけるUE100の識別子として、MACアドレス(以下、「WLAN MAC−ID」という)が割り振られている。WLAN送受信機112が送受信するWLAN無線信号には、WLAN MAC−IDが含まれている。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの入力を受け付けて、該入力の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160によって実行されるプログラムと、プロセッサ160による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
(3)eNB200のハードウェア構成
図3は、eNB200のハードウェアブロックを示す図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201と、セルラ送受信機211と、ネットワークインターフェイス220と、メモリ230と、プロセッサ240と、を有する。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。
アンテナ201及びセルラ送受信機211は、セルラ無線信号の送受信に用いられる。セルラ送受信機211は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号をセルラ無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、セルラ送受信機211は、アンテナ201が受信するセルラ無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW500と接続される。また、ネットワークインターフェイス220は、EPC20を介したAP300との通信に使用される。
メモリ230は、プロセッサ240によって実行されるプログラムと、プロセッサ240による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
尚、Collocatedに係るeNB200は、AP300の機能を有してもよい。この場合、eNB200は、WLAN無線信号の送受信に用いられるアンテナ202及びWLAN送受信機212をさらに有する。WLAN送受信機212は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号をWLAN無線信号に変換してアンテナ202から送信する。また、WLAN送受信機212は、アンテナ202が受信するWLAN無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ240に出力する。
(4)AP300のハードウェア構成
図4は、AP300のハードウェアブロックを示す図である。図4に示すように、AP300は、アンテナ301と、WLAN送受信機311と、ネットワークインターフェイス320と、メモリ330と、プロセッサ340と、を有する。
アンテナ301及びWLAN送受信機311は、WLAN無線信号の送受信に用いられる。WLAN送受信機311は、プロセッサ340が出力するベースバンド信号をWLAN無線信号に変換してアンテナ301から送信する。また、WLAN送受信機311は、アンテナ301が受信するWLAN無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ340に出力する。
ネットワークインターフェイス320は、ルータなどを介してEPC20と接続される。また、ネットワークインターフェイス320は、EPC20を介したeNB200との通信に使用される。
メモリ330は、プロセッサ340によって実行されるプログラムと、プロセッサ340による処理に使用される情報と、を記憶する。プロセッサ340は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ330に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。
(5)セルラ・プロトコルスタック
図5は、セルラ通信システムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図5に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Media Access Control)層と、RLC(Radio Link Control)層と、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)層と、を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してデータが伝送される。
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してデータが伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式など)、及び割当リソースブロックを選択するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してデータが伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御メッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100は接続状態(RRC connected state)であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態(RRC idle state)である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
(6)Collocatedに係るeNB200のソフトウェア構成
次に、Collocatedに係るeNB200のソフトウェア構成について説明する。上述したように、Collocatedに係るeNB200は、ハードウェア構成として、セルラ送受信機211だけでなくWLAN送受信機212も有する。
図6は、eNB200のソフトウェアブロックを示す図である。
図6に示すように、eNB200は、EPC20とUE100との間でトラフィック(ユーザデータ)の中継処理を行う。eNB200のプロセッサ240は、セルラ通信のプロトコルスタックを実行する。セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層241、MAC層242、及びRLC層243を含む。上述したように、セルラ通信のプロトコルスタックは、PDCP層(及びRRC層)をさらに含む。実施形態において、物理層241及びMAC層242はセルラ下位層を構成し、RLC層243及びPDCP層はセルラ上位層を構成する。
セルラ通信の上りリンクにおいて、UE100からeNB200のセルラ送受信機211が受信したユーザデータは、物理層241、MAC層242、RLC層243、及びPDCP層の順に処理された後、ネットワークインターフェイス220を介してEPC20に送信される。一方、セルラ通信の下りリンクにおいて、EPC20からeNB200のネットワークインターフェイス220が受信したユーザデータは、PDCP層、RLC層243、MAC層242、及び物理層241の順に処理された後、セルラ送受信機211を介してUE100に送信される。
eNB200のプロセッサ240は、さらに、WLAN通信のプロトコルスタック(WLANプロトコルスタック)244を実行する。WLANプロトコルスタック244は、物理層及びMAC層を含む。
通常、WLAN通信の上りリンクにおいて、UE100からeNB200のWLAN送受信機212が受信したユーザデータは、WLANプロトコルスタック244で処理された後、ネットワークインターフェイス220を介してEPC20に送信される。一方、WLAN通信の下りリンクにおいて、EPC20からeNB200のネットワークインターフェイス220が受信したユーザデータは、WLANプロトコルスタック244で処理された後、WLAN送受信機212を介してUE100に送信される。このような通常のWLAN通信のモードを「通常モード」と称する。
eNB200のプロセッサ240は、WLAN通信に設定するモードとして、通常モードと、オフロードモード(特定モード)と、の何れかを選択する選択部245の機能をさらに実行する。ここで「オフロードモード」とは、セルラ下位層(物理層241及びMAC層242)に代えて、WLANプロトコルスタック244を使用するモードである。
選択部245は、eNB200のメモリ230に格納されている選択用リスト231を参照し、通常モードとオフロードモードとの何れかを選択する。選択用リスト231は、オフロードモードを適用すべきUE100のWLAN MAC−IDを記録したリストである。例えば、選択部245は、WLANプロトコルスタック244で処理された上りリンクデータに含まれるWLAN MAC−IDが選択用リスト231に存在する場合には、その上りリンクデータをセルラ上位層(RLC層243及びPDCP層)に渡す。
オフロードモードでは、WLAN通信の上りリンクにおいて、UE100からeNB200のWLAN送受信機212が受信したユーザデータは、WLANプロトコルスタック244で処理された後、セルラ上位層(RLC層243及びPDCP層)で処理されて、ネットワークインターフェイス220を介してEPC20に送信される。一方、WLAN通信の下りリンクにおいて、EPC20からeNB200のネットワークインターフェイス220が受信したユーザデータは、セルラ上位層(RLC層243及びPDCP層)で処理された後、WLANプロトコルスタック244で処理されて、WLAN送受信機212を介してUE100に送信される。
このように、オフロードモードではセルラ上位層が使用されるため、eNB200がWLAN通信を行っているにもかかわらず、EPC20は、eNB200がセルラ通信を行っていると認識する。よって、セルラ通信からWLAN通信(オフロードモード)に切り替えた場合、WLAN認証サーバ700による認証を省略可能である。
(7)UE100のソフトウェア構成
図7は、UE100のソフトウェアブロックを示す図である。図7に示すように、UE100のプロセッサ160は、eNB200を介してトラフィック(ユーザデータ)をEPC20と送受信するアプリケーション166を実行する。
また、UE100のプロセッサ160は、セルラ通信のプロトコルスタックを実行する。セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層161、MAC層162、及びRLC層163を含む。上述したように、セルラ通信のプロトコルスタックは、PDCP層(及びRRC層)をさらに含む。実施形態において、物理層161及びMAC層162はセルラ下位層を構成し、RLC層163及びPDCP層はセルラ上位層を構成する。
セルラ通信の上りリンクにおいて、アプリケーション166で生成されるユーザデータは、PDCP層、RLC層163、MAC層162、及び物理層161の順に処理された後、セルラ送受信機111を介してeNB200に送信される。一方、セルラ通信の下りリンクにおいて、eNB200からUE100のセルラ送受信機111が受信したユーザデータは、物理層161、MAC層162、RLC層163、及びPDCP層の順に処理された後、アプリケーション166に渡される。
UE100のプロセッサ160は、さらに、WLAN通信のプロトコルスタック(WLANプロトコルスタック)164を実行する。WLANプロトコルスタック164は、物理層及びMAC層を含む。
通常、WLAN通信の上りリンクにおいて、アプリケーション166で生成されるユーザデータは、WLANプロトコルスタック164で処理された後、WLAN送受信機112を介してeNB200に送信される。一方、WLAN通信の下りリンクにおいて、eNB200からUE100のWLAN送受信機112が受信したユーザデータは、WLANプロトコルスタック164で処理された後、アプリケーション166に渡される。このような通常のWLAN通信のモードを「通常モード」と称する。
UE100のプロセッサ160は、WLAN通信に設定するモードとして、通常モードと、オフロードモード(特定モード)と、の何れかを選択する選択部165の機能をさらに実行する。ここで「オフロードモード」とは、セルラ下位層(物理層161及びMAC層162)に代えて、WLANプロトコルスタック164を使用するモードである。選択部165は、オフロード中であるか否かに応じて、通常モードとオフロードモードとの何れかを選択する。
オフロードモードでは、WLAN通信の上りリンクにおいて、アプリケーション166で生成されるユーザデータは、セルラ上位層(RLC層163及びPDCP層)で処理された後、WLANプロトコルスタック164で処理されて、WLAN送受信機112を介してeNB200に送信される。一方、WLAN通信の下りリンクにおいて、eNB200からUE100のWLAN送受信機112が受信したユーザデータは、WLANプロトコルスタック164で処理された後、セルラ上位層(RLC層163及びPDCP層)で処理されて、アプリケーション166に渡される。
(8)実施形態に係る動作
次に、図6に示したeNB200及び図7に示したUE100のそれぞれの動作について説明する。ここでは、UE100がセルラ通信によりeNB200と送受信するトラフィックを、WLAN通信に切り替えることにより、セルラ通信のオフロードを行う場合の動作を説明する。
第1のステップとして、eNB200及びUE100はセルラ通信を行う。具体的には、eNB200及びUE100は、上りリンク及び下りリンクのそれぞれのトラフィックを送受信する。
第2のステップとして、eNB200は、例えばセルラ通信の負荷レベルが閾値を超えたことにより、セルラからWLANへのオフロードを行うと決定する。ここでセルラ通信の負荷レベルとは、セルラ通信におけるトラフィック負荷、又はセルラ通信における無線リソース使用率などを意味する。
第3のステップとして、eNB200は、セルラからWLANへのオフロードを指示するオフロード指示をUE100に送信する。尚、UE100が複数種類のトラフィック(複数のベアラ)をeNB200と送受信している場合、eNB200は、オフロードすべきトラフィック種別(ベアラ識別情報)をオフロード指示に含めてもよい。
第4のステップとして、UE100は、オフロード指示の受信に応じて、オフロードモードを選択し、eNB200とのWLAN通信を開始する。尚、UE100は、オフロード指示を受信した時点でWLAN送受信機112がオフ状態である場合、WLAN送受信機112をオン状態に切り替えることが好ましい。eNB200は、オフロード指示の送信に応じて、オフロードモードを選択し、UE100とのWLAN通信を開始する。
上述したように、オフロードモードでは、下位層はWLANに切り替わるものの、上位層はセルラが引き継がれる。また、オフロードモードでは、EPC20は、eNB200がセルラ通信を行っていると認識する。よって、eNB200及びUE100は、煩雑な設定などを行うことなく、セルラ通信からWLAN通信に円滑に(シームレスに)切り替えることができる。
(9)まとめ
eNB200及びUE100のそれぞれは、セルラ下位層に代えてWLANプロトコルスタックを使用するオフロードモードを設定する。これにより、eNB200及びUE100は、煩雑な設定などを行うことなく、セルラ通信からWLAN通信にシームレスに切り替えることができる。
実施形態では、eNB200及びUE100のそれぞれは、WLAN通信のモードとして、セルラ上位層を使用するオフロードモードと、セルラ上位層を使用しない通常モードと、の何れかを選択する。具体的には、WLAN通信において送受信するトラフィックが、セルラ通信からWLAN通信への切り替えに係るトラフィックである場合に、オフロードモードを選択する。一方、WLAN通信において送受信するトラフィックが、セルラ通信からWLAN通信への切り替えに係るトラフィックではない場合に、通常モードを選択する。これにより、WLAN通信のモードを適切に設定できる。
実施形態では、セルラ上位層は、RLC層及びPDCP層を含む。よって、セルラ通信からWLAN通信(オフロードモード)に切り替えた場合に、RLC層及びPDCP層のそれぞれの設定をWLAN通信に引き継ぐことができるため、セルラ通信からWLAN通信にシームレスに切り替えることができる。
[その他の実施形態]
上述した実施形態では、Collocatedに係るeNB200の種別について特に触れなかったが、Collocatedに係るeNB200は、AP300のカバレッジと同程度の小型セルを管理する小セル基地局(例えばホーム基地局)であることが好ましい。セルラのカバレッジとWLANのカバレッジとを重複させることにより、セルラからWLANへのオフロードを円滑に行うことができるためである。
上述した実施形態では、UE100がWLAN通信をサポートしていることを前提としていた。しかしながら、WLAN通信をサポートしないUE100も存在するため、UE100は、セルラ通信の開始時に、又はeNB200からの要求時に、WLAN通信をサポートするか否かの情報をeNB200に送信してもよい。
上述した実施形態では、セルラ下位層に代えてWLANプロトコルスタックを使用するモードを、オフロードモードと称して、セルラからWLANへのオフロードに利用していた。しかしながら、このようなモードをオフロード以外の用途に応用してもよい。
上述した実施形態では、セルラ通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
E−UTRAN10、EPC20、UE100、アンテナ101,102、セルラ送受信機111、WLAN送受信機112、ユーザインターフェイス120、GNSS受信機130、バッテリ140、メモリ150、プロセッサ160、eNB200、アンテナ201,202、セルラ送受信機211、WLAN送受信機212、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、プロセッサ240、AP300、アンテナ301、WLAN送受信機311、ネットワークインターフェイス320、メモリ330、プロセッサ340、MME/S−GW500、セルラ認証サーバ600、WLAN認証サーバ700

Claims (4)

  1. セルラ通信及び無線LAN通信をサポートする基地局であって、
    前記基地局の前記セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層からなるセルラ下位層と、前記MAC層よりも上位のセルラ上位層と、を含み、
    前記セルラ上位層は、PDCP層を含み、
    前記無線LAN通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層を含み、
    前記基地局は、
    セルラ無線信号をユーザ端末と送受信するセルラ無線送受信部と、
    前記セルラ上位層の前記PDCP層が前記無線LAN通信のプロトコルスタックを介して前記ユーザ端末のデータを少なくとも受信する特定モードを設定する際に、前記ユーザ端末が既に前記セルラ通信に用いているベアラの中から前記特定モードを適用するベアラを指定するベアラ識別情報を前記ユーザ端末に送信する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記無線LAN通信のプロトコルスタックを介して前記ベアラ識別情報により指定した前記ベアラについて前記ユーザ端末のデータを受信することと、当該受信したデータを前記PDCP層で処理することと、を実行する、基地局。
  2. 前記制御部は、セルラ通信の開始時ではなくても、WLANを用いた通信をサポートするか否かの情報の送信を前記ユーザ端末に要求し、WLANを用いた通信をサポートするか否かの情報を前記ユーザ端末から受信する、請求項1に記載の基地局。
  3. セルラ通信及び無線LAN通信をサポートする基地局に備えられるプロセッサであって、
    前記基地局の前記セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層からなるセルラ下位層と、前記MAC層よりも上位のセルラ上位層と、を含み、
    前記セルラ上位層は、PDCP層を含み、
    前記無線LAN通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層を含み、
    前記プロセッサは、
    セルラ無線送受信部を介してセルラ無線信号をユーザ端末と送受信することと、
    前記セルラ上位層の前記PDCP層が前記無線LAN通信のプロトコルスタックを介して前記ユーザ端末のデータを少なくとも受信する特定モードを設定する際に、前記ユーザ端末が既に前記セルラ通信に用いているベアラの中から前記特定モードを適用するベアラを指定するベアラ識別情報を前記ユーザ端末に送信することと、
    前記無線LAN通信のプロトコルスタックを介して前記ベアラ識別情報により指定した前記ベアラについて前記ユーザ端末のデータを受信することと、
    当該受信したデータを前記PDCP層で処理することと、を実行する、プロセッサ。
  4. セルラ通信及び無線LAN通信をサポートする基地局において用いられる通信制御方法であって、
    前記基地局の前記セルラ通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層からなるセルラ下位層と、前記MAC層よりも上位のセルラ上位層と、を含み、
    前記セルラ上位層は、PDCP層を含み、
    前記無線LAN通信のプロトコルスタックは、物理層及びMAC層を含み、
    前記通信制御方法は、
    セルラ無線送受信部を介してセルラ無線信号をユーザ端末と送受信することと、
    前記セルラ上位層の前記PDCP層が前記無線LAN通信のプロトコルスタックを介して前記ユーザ端末のデータを少なくとも受信する特定モードを設定する際に、前記ユーザ端末が既に前記セルラ通信に用いているベアラの中から前記特定モードを適用するベアラを指定するベアラ識別情報を前記ユーザ端末に送信することと、
    前記無線LAN通信のプロトコルスタックを介して前記ベアラ識別情報により指定した前記ベアラについて前記ユーザ端末のデータを受信することと、
    当該受信したデータを前記PDCP層で処理することと、を有する、通信制御方法。
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