JP6562657B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式や静電記録方式を用いた画像形成装置では、ドラム状やベルト状の電子写真感光体や静電記録誘電体とされる像担持体に、適宜の作像プロセスにてトナー像が形成される。このトナー像は、記録材担持体により搬送される記録用紙などの記録材に直接転写されるか、あるいは一旦中間転写体に一次転写された後に記録材に二次転写される。記録材担持体、中間転写体といった搬送体としては、それぞれ無端状のベルトで構成された記録材担持ベルト、中間転写ベルトが多く用いられる。
ドラム状の感光体(感光ドラム)と無端ベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)とを備えた中間転写方式の電子写真画像形成装置を例として更に説明する。一般的に、感光ドラム及び中間転写ベルトは、画像の伸縮が一定となるように定速回転させられる。感光ドラム、中間転写ベルトのどちらにおいても、その速度精度が、最終的に記録材上に形成される画像の再現性に影響を与える。感光ドラムや中間転写ベルトの微小な回転速度ムラによる画像の伸縮であっても、バンディングと呼ばれる濃度の変動ムラとして記録材上の画像に現れ、画像劣化の一因となる。また、従来、それぞれ異なる色の画像を形成する複数の画像形成部を有し、各画像形成部の感光ドラムから中間転写ベルトにトナー像を重ね合わせるようにして画像を形成するタンデム方式が知られている。このタンデム方式の場合、各感光ドラムの速度変動は、本来のトナー像の形成位置及びトナー像の転写位置からのズレになり、中間転写ベルトの速度変動は、各感光ドラムから中間転写ベルトへのトナー像の転写位置のズレになる。そして、記録材上に形成される画像には、各色の画像が本来の転写位置からずれた状態、いわゆる色ずれとなって現れ、画像劣化の一因となる。色ずれは、100μm程度になると、視認で十分画像劣化と確認できるレベルである。そのため、上述の速度変動や他の要因も含めて、例えば色ずれを数十μm以下に抑制するように設計がなされている。
感光ドラムや中間転写ベルトを回転駆動する駆動装置には、ブラシレスDCモータを用いたPLL制御がよく用いられる。この手法は、モータの回転位置を示すFG信号と呼ばれる回転速度情報を持った信号と、外部から与えられるクロックと、を同期させるように制御する手法である。この手法は、安定した定周期のクロック信号と、その定周期あたりに回転する距離と、を同期させることになるので、一定速が得られ、汎用のドライバICが普及していることもあり、一般的に用いられる手法である。
また、感光ドラムや中間転写ベルトの駆動部では、モータ出力を低速高トルクに変換するため、減速比をもったギアを1段あるいは2段用いることがある。その場合、ギアの偏心などで、モータ速度を一定にしても感光ドラムの速度や中間転写ベルトの駆動ローラの速度が一定にならないことがある。そこで、駆動モータの定速制御ではなく、負荷軸(感光ドラム、中間転写ベルトの駆動ローラ)の速度をエンコーダなどを用いてフィードバック制御する手法が用いられている。
ところが、負荷軸上のエンコーダを用いて定速制御をすることは、感光ドラムの直径の公差があることなどから、感光ドラムの表面速度を目標値に一定にすることと等価ではない。同様に、負荷軸上のエンコーダを用いて定速制御をすることは、中間転写ベルトの駆動ローラの直径、中間転写ベルトの厚みの公差があることなどから、中間転写ベルトの表面速を目標値に一定にすることと等価ではない。
感光ドラムと中間転写ベルトの速度差の目標値は、負荷軸上のエンコーダの目標値で、例えば0〜0.15%に設定されることがある。しかし、感光ドラムを回転駆動するユニットと中間転写ベルトを回転駆動するユニットの公差を積み上げると、定常的な速度誤差で、表面速度の誤差は±0.15%にもなることがある。そして、その公差の影響を検出することができないため、モータ軸の速度や負荷軸のエンコーダの速度の目標値で表面速度の目標値を代用することが困難になってきている。また、公差だけではなく、周囲環境温度の変化に起因して、感光ドラム、中間転写ベルトの駆動ローラの外径が変化し、感光ドラム、中間転写ベルトの表面速度が所望の値から変化してしまうことがある。結果として、感光ドラムと中間転写ベルトの表面速度差が大きくなり、感光ドラムと中間転写ベルトの速度ムラが悪化し、色ずれやバンディングが悪化することがある。
感光ドラムや中間転写ベルトの表面速度を検知する方法としては、感光ドラムや中間転写ベルトに等間隔のマーキングを施して、光学センサでマーキングの通過時間を読み取る方法や、ドップラ速度計を用いる方法が考えられる。しかし、この方法は、センサの設置などのためにコスト上昇に繋がる。
このような課題に対して、特許文献1は、次のような手法を提案している。つまり、中間転写ベルトの回転速度を変化させてその時の感光ドラムにかかる負荷を検出する。そして、中間転写ベルトの速度と感光ドラムの検出負荷の関係を示す線図における変曲点を感光ドラムと中間転写ベルトの回転速度が等しい状態とみなして、その速度に所定の周速差を与えた目標速度で中間転写ベルトを回転駆動する。
特開2006−243545号公報
しかしながら、特許文献1のように、検出値から得られる線図の変曲点を求める処理は、微分演算などにおいて検出誤差の影響を受けやすく、精度が低下しやすい。
また、中間転写ベルトの特性によっては、使用初期における感光ドラムとの摩擦力が小さく、繰り返し使用により感光ドラムとの摩擦力が大きくなる場合がある。この場合は、中間転写ベルトの使用初期の摩擦力が小さい時に特許文献1のように変曲点を求めようとしても、摩擦力が小さいために表面速度差の変化に対する検出負荷変動が小さく、正確に変曲点を求めることができない場合がある。
したがって、本発明の目的は、像担持体と搬送体の表面速度が等速となる駆動手段の速度指令値を精度よく求め、該速度指令値に基づいて像担持体又は搬送体を精度よく所望の速度で駆動できる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の代表的な構成は、トナー像を担持する回転可能な像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、前記搬送体に当接し前記搬送体上からトナーを除去するクリーニング部材と、を有し、前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、前記制御手段は、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、前記トナー像形成手段により前記像担持体にトナーを供給させて前記像担持体と前記搬送体との間に所定量以上のトナーを存在させることで前記第1の状態とし、前記トナー像形成手段により前記像担持体にトナーを供給させず前記像担持体と前記搬送体との間に前記所定量以上のトナーを存在させないことで前記第2の状態とし、かつ、前記第1の検知期間を、該第1の検知期間において前記像担持体と前記搬送体との間に供給したトナーが前記搬送体によって搬送されて前記クリーニング部材と前記搬送体との当接部に到達するまでに終了させることを特徴とする画像形成装置である。
また、本発明の他の代表的な構成は、トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、を有し、前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、前記制御手段は、前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体を、その像担持体に対応する前記第1の駆動手段の速度指令値をその像担持体の表面速度と前記搬送体の表面速度とが等速となるものとして設定されている速度指令値として駆動させることを特徴とする画像形成装置である
本発明によれば、像担持体と搬送体の表面速度が等速となる駆動手段の速度指令値を精度よく求め、該速度指令値に基づいて像担持体又は搬送体を精度よく所望の速度で駆動できる。
画像形成装置の概略断面図である。 画像形成部の概略断面図である。 画像形成時の各部の電位関係の説明図である。 ドラム駆動部の説明図である。 ITB駆動部の説明図である。 画像形成装置の要部の概略制御ブロック図である。 実施例1における速度指令値調整モードのフローチャート図である。 感光ドラムと中間転写ベルトの速度指令差によるITB駆動モータのPWMduty特性を示すグラフ図である。 感光ドラムと中間転写ベルトの速度指令差によるITB駆動モータのPWMduty特性の他の例を示すグラフ図である。 一次転写ローラの押圧機構を示す斜視図である。 一次転写ローラの押圧動作を説明するための側面図である。 一次転写部の離間機構を説明するための模式図である。 一次転写部の離間動作を説明するための側面図である。 実施例2における速度指令値調整モードのフローチャート図である。 寄り補正機構を示す斜視図である。 寄り補正制御のブロック図である。 寄り補正ローラの平衡点検出モードのフローチャート図である。 寄り補正ローラの平衡点検出モードの動作の説明図である。 実施例4における速度指令値調整モードのフローチャート図である。 実施例5における速度指令値調整モードの実行判断制御のフローチャート図である。 画像形成枚数によるITB駆動モータのPWMdutyの推移を示すグラフ図である。 実施例6における速度指令値調整モードの実行判断制御のフローチャート図である。 実施例7における速度指令値調整モードの実行判断制御のフローチャート図である。 実施例7における速度指令値調整モードのフローチャート図である。 実施例8における速度指令値調整モードの一例のフローチャート図である。 実施例8における速度指令値調整モードの一例のフローチャート図である。 画像形成装置の他の例の概略断面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な、中間転写方式を採用したタンデム型のプリンタである。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。各画像形成部SY、SM、SC、SKは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。なお、各画像形成部SY、SM、SC、SKにおいて実質的に同一の機能、構成を有する要素について、特に区別を要しない場合は、いずれかの画像形成部の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して当該要素について総括的に説明する。また、各画像形成部SY、SM、SC、SK又はその要素を区別するために語頭にY、M、C、Kを付して説明することがある。図2は、画像形成部Sの概略断面図である。
画像形成部Sは、トナー像を担持する回転可能な像担持体としてのドラム型(円筒形)の電子写真感光体である感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、図中矢印R1方向に回転駆動される。画像形成部Sにおいて、感光ドラム1の周囲には、次の各機器が配置されている。まず、帯電手段としての帯電器(コロナ放電発生器)2が配置されている。次に、露光手段としての露光装置(レーザースキャナー装置)3が配置されている。次に、現像手段としての現像装置4が配置されている。次に、一次転写手段としてのローラ型の一次転写部材である一次転写ローラ5が配置されている。次に、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置6が配置されている。本実施例では、帯電器2、露光装置3、現像装置4などによって、像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段が構成される。
また、画像形成装置100は、各画像形成部SY、SM、SC、SKの各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと対向するように配置された、中間転写体としての無端状のベルトで構成された中間転写ベルト(「ITB」ともいう。)7を有する。中間転写ベルト7は、像担持体からトナー像が転写される、像担持体に接触して回転可能な搬送体の一例である。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラ(支持ローラ)としての駆動ローラ71、テンションローラ72、二次転写対向ローラ73、第1、第2、第3のアイドラローラ74、75、76によって張架されている。中間転写ベルト7の内周面側において、各感光ドラム1と対向する位置に、上述の各一次転写ローラ5が配置されている。一次転写ローラ5は、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に向けて付勢(押圧)され、中間転写ベルト7と感光ドラム1との接触部である一次転写部(一次転写ニップ)N1を形成する。中間転写ベルト7の外周面側において、二次転写対向ローラ73と対向する位置には、二次転写手段としてのローラ型の二次転写部材である二次転写ローラ8が配置されている。二次転写ローラ8は、中間転写ベルト7を介して二次転写対向ローラ73に向けて付勢(押圧)され、中間転写ベルト7と二次転写ローラ8との接触部である二次転写部(二次転写ニップ)N2を形成する。中間転写ベルト7は、駆動ローラ71によって図中矢印R2方向に回転駆動される。テンションローラ72は、中間転写ベルト7に所定のテンション(張力)を付与する。二次転写対向ローラ73は、中間転写ベルト7上に形成されたトナー像を記録材Pに転写する際、二次転写ローラ8をバックアップする。第1、第2のアイドラローラ74、75は、各一次転写部N1を略直線状に保つように、中間転写ベルト7の姿勢を調節する。第3のアイドラローラ76は、記録材Pが中間転写ベルト7に沿って二次転写部N2に進入できるように中間転写ベルト7の姿勢を調節する。また、中間転写ベルト7の外周面側において、駆動ローラ71と対向する位置には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置77が配置されている。
その他、画像形成装置100には、記録用紙などの記録材Pを二次転写部N2へと供給する給搬送装置(図示せず)、記録材Pに画像を定着させる定着装置9などが設けられている。
画像形成時には、回転駆動される感光ドラム1の表面が帯電器2によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電させられる。このとき、帯電器2には、帯電電圧印加手段としての帯電電源E1から所定の帯電電圧(帯電バイアス)が印加される。帯電した感光ドラム1は、露光装置3により画像情報信号に応じて変調されたレーザー光が照射(走査露光)され、その表面に静電潜像(静電像)が形成される。
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像装置4によりトナーでトナー像として現像(可視化)される。本実施例では、現像装置4は、現像剤として非磁性トナーと磁性キャリア(低磁化高抵抗キャリア)とを含む2成分現像剤を用いる。非磁性トナーは、スチレン系樹脂やポリエステル樹脂などの結着樹脂、カーボンブラックや染料、顔料などの着色剤、ワックスなどの離型剤、荷電制御剤などを適当量用いることにより構成される。このような非磁性トナーは、粉砕法や重合法などの常法により製造することができる。図2に示すように、現像装置4は、現像剤担持体としての現像スリーブ41、現像スリーブ41の中空部に配置された磁界発生手段としてのマグネットローラ42、現像剤を撹拌及び搬送する撹拌搬送部材43、現像剤を収容する現像容器44などを有する。トナーは、キャリアと共に現像装置4内で撹拌及び搬送されることで摩擦帯電させられる。本実施例では、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)は負極性である。現像スリーブ41は、現像駆動手段としての現像駆動部20によって回転駆動される。現像装置4は、マグネットローラ42の発生する磁力で現像スリーブ41上に現像剤(トナーが付着したキャリア)を拘束して、感光ドラム1と現像スリーブ41との対向部(現像部)へと搬送する。また、現像スリーブ41には、現像電圧印加手段としての現像電源E2から所定の現像電圧(現像バイアス)が印加される。これにより、帯電したトナーが感光ドラム1と現像スリーブ41との間の電位差によって感光ドラム1上に転移し、感光ドラム1上の静電潜像を可視化する。なお、現像装置4には、画像形成で消費された分に相当するトナーが、トナー補給槽45から補給される。
感光ドラム1上に形成されたトナーは、一次転写部N1において、一次転写ローラ5の作用により、回転駆動されている中間転写ベルト7上に静電的に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ5には、一次転写電圧印加手段としての一次転写電源E3から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧である一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が、各一次転写部N1において順次に重ね合わせるようにして中間転写ベルト7上に転写される。
中間転写ベルト1上に転写されたトナー像は、二次転写部N2において、二次転写ローラ8の作用により、中間転写ベルト7と二次転写ローラ8とに挟持されて搬送されている記録材P上に静電的に転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ8には、二次転写電圧印加手段としての二次転写電源E4から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧である二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。記録材Pは、給搬送装置(図示せず)によって、中間転写ベルト7上のトナー像と同期するようにして二次転写部N2へと搬送される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着装置9へと搬送され、ここで加熱及び加圧されることで、その上にトナー像が定着される。その後、記録材Pは、画像形成装置100の装置本体の外部へと排出される。
また、一次転写工程後に感光ドラム1上に残留したトナー(一次転写残トナー)は、ドラムクリーニング装置6により感光ドラム1上から除去されて回収される。ドラムクリーニング装置6は、感光ドラム1に当接して配置されたクリーニング部材としてのクリーニングブレード61により、回転する感光ドラム1の表面から一次転写残トナーを掻き取って、回収容器62に収容する。また、二次転写工程後に中間転写ベルト7上に残留したトナー(二次転写残トナー)は、ベルトクリーニング装置77により中間転写ベルト7上から除去されて回収される。ベルトクリーニング装置77は、中間転写ベルト7に当接して配置されたクリーニング部材としてのクリーニングブレード77aにより、回転する中間転写ベルト7の表面から二次転写残トナーを掻き取って、回収容器77bに収容する。
図3は、上述の画像形成プロセスにおける各部の電位関係を示す模式図である。本実施例では、イメージ部露光と反転現像とにより感光ドラム1上にトナー像が形成される。つまり、感光ドラム1の表面は、帯電器2により負極性の所定の電位(帯電電位)Vdに帯電させられ、露光装置3により露光された部分の電位(露光部電位)VLは0V側へ除電される。本実施例では、一例として、帯電電位Vdは−700V、露光部電位VLは−200Vである。現像装置4内で負極性に摩擦帯電させられたトナーを含む現像剤は、現像スリーブ41によって感光ドラム1の近傍に搬送される。このとき、現像スリーブ41に印加される現像バイアス(直流成分)Vdcは、帯電電位Vdと露光部電位VLとの間の電位とされる。本実施例では、一例として、現像バイアスVdcは−550Vである。現像スリーブ41上の負極性に帯電したトナーは、同じく負極性の現像バイアスVdcによって、帯電電位Vdや現像バイアスVdcよりも相対的に正電位に近い露光部電位VLの部分に、その部分の電位が現像バイアスVdcと同電位になるまで飛翔する。すなわち、現像バイアスVdcと露光部電位VLとの差分である現像潜像電位(現像コントラスト)Vcontと同等分のトナーが感光ドラム1上に載ることになる。なお、現像潜像電位Vcontを調整することで、画像濃度を調整することができる。そして、感光ドラム1に飛翔した負極性に帯電したトナーは、一次転写部N1において、一次転写ローラ5と中間転写ベルト7との間の圧力及び電界の力によって、中間転写ベルト7上に転写される。このとき、一次転写ローラ5には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の一次転写バイアスVtr1が印加される。本実施例では、一例として、一次転写バイアスVtr1は+1500Vである。
なお、本実施例の画像形成装置100は、フルカラー画像形成だけではなく、例えばブラック単色画像などのモノクロ画像の形成も可能であり、その場合必要な色の画像形成部においてのみ上述のような画像形成プロセスで画像が形成される。また、本実施例では、K画像形成部SKの感光ドラム1Kとしては、他の感光ドラム1Y、1M、1Cよりも外径の大きなものが用いられている。これは、フルカラー画像以外にブラック単色画像の形成が行われた場合に、K画像形成部SKの感光ドラム1Kだけ早く寿命を迎えることを抑制するためである。ただし、これに限定されるものではなく、全ての感光ドラム1の外径が実質的に同一とされていてもよい。
2.動作シーケンス
次に、本実施例の画像形成装置100の動作シーケンスについて、2枚プリント時のシーケンスを例として説明する。
画像形成装置100の動作シーケンスは、大きく分けて、前回転、作像、紙間、後回転の各動作を有する。前回転動作とは、作像動作を実行するために各駆動や高圧をONして安定した状態にする動作のことをいう。作像動作とは、実際に静電潜像の形成、トナー像の形成、トナー像の一次転写を行う動作のことをいう。紙間とは、複数の記録材Pに連続して画像を形成する際の記録材Pと記録材Pとの間に対応する期間であり、作像を行わない期間のことをいう。後回転動作とは、各駆動や高圧を問題無くOFFするための動作のことをいう。上記作像時が画像形成時であり、画像形成時以外が非画像形成時であり上記前回転、紙間、後回転の各動作などが含まれる。
前回転動作では、まず感光ドラム1及び中間転写ベルト7の駆動が開始される。感光ドラム1及び中間転写ベルト7はイナーシャが比較的大きいため、駆動が開始されてから目標速度に到達して安定して一定速度で回転制御できるようになるまで、例えば500msecかかる。感光ドラム1及び中間転写ベルト7の駆動方式に関しては後述する。その後、感光ドラム1及び中間転写ベルト7が一定速度で回転制御できるようになったら、帯電バイアスの印加が開始される。一次転写バイアスは、感光ドラム1上の帯電部が一次転写部N1に来た後の任意のタイミングでONとされる。現像スリーブ41の回転駆動(現像駆動)及び現像バイアスは、それぞれ感光ドラム1上に形成された静電潜像が現像部に来る前に所望の回転速度及び所望のバイアスになっていれば良い。ただし、これらは、現像剤の劣化を抑制するため、極力遅いタイミングでONとすることが望ましい。作像動作では、帯電した感光ドラム1が露光装置3により露光されて静電潜像が作成され、この静電潜像が現像部でトナー像として可視化された後、このトナー像が一次転写部N1で中間転写ベルト7に転写される。紙間では、露光装置3による露光はOFFとされるが、各部の駆動及び各部のバイアスは作像時の状態が維持される。後回転では、露光、現像駆動、現像バイアス、一次転写バイアス、帯電バイアスの順でOFFとされた後、感光ドラム1と中間転写ベルト7の駆動が停止される。
3.感光ドラムと中間転写ベルトの表面速度
次に、感光ドラム1の表面速度と中間転写ベルト7の目標とする表面速度について説明する。
画質の観点からは、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が一致している場合に、トナー像が擦れることなく転写されるので、細線再現性が高い。しかし、文字や線などの画像の中央部分が転写されず白く抜けるいわゆる中抜けという現象は、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間に表面速度差を与えることで低減できる。
また、メカ機構の観点では、偏心や真円度の公差によって交流的に感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度の大小関係が入れ替わると、ギアやカップリングの遊びで駆動の伝達が不連続になることから、定速回転に悪影響を与える。そのため、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度の大小関係が入れ替わらない程度に表面速度差を与えるのが良い。
従来、これらの要求を満たすために、感光ドラム1と中間転写ベルト7の速度差は、負荷軸上のエンコーダの目標値で0.3%程度に設定するようにしていた。この値は、感光ドラム1や中間転写ベルト7を駆動機構の公差があっても、画質の劣化が製品要求仕様を満たす範囲になるように決定された値である。
一方、多種類の記録材Pへの転写性の向上のために、中間転写ベルト7として、例えばポリイミドベルトの画像が転写される面に弾性ゴムを張った多層弾性ベルトが用いられることがある。多層弾性ベルトは、感光ドラム1との接触箇所が弾性ゴムであるため、この多層弾性ベルトを中間転写ベルト7として用いると、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度差によりこれらの間に発生する摩擦力が大きくなりやすい。この摩擦力が外乱として作用し、感光ドラム1と中間転写ベルト7とで相互に速度ムラを増大して画質に悪影響を与えることがある。このことは、中間転写ベルト7が多層弾性ベルトでない場合であっても、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力が大きい場合は同様である。また、中間転写ベルト7の種類によっては、使用初期の感光ドラム1との摩擦力は小さいが、繰り返し使用により感光ドラム1との摩擦力が大きくなるものもある。この場合も同様に、中間転写ベルト7を繰り返し使用していくと、画質に悪影響を与えるようになることがある。
以上のように、近年では、感光ドラム1と中間転写ベルト7の速度は、より小さい表面速度差で、かつ、公差で表面速度の大小関係が入れ替わらない目標値に設定にすることが望まれるようになってきている。例えば、その感光ドラム1と中間転写ベルト7の速度差の目標値は、負荷軸上のエンコーダの目標値で0〜0.15%である。
4.感光ドラムと中間転写ベルトの速度制御
次に、本実施例における感光ドラム1と中間転写ベルト7の基本的な速度制御の方法について説明する。
図4は、本実施例における第1の駆動手段としてのドラム駆動部10を示す。本実施例では、ドラム駆動部10の基本的な構成及び動作は各画像形成部SY、SM、SM、SKで同じである。ドラム駆動部10は、駆動源としてのドラム駆動モータ11、駆動出力部材としてのモーターギア12、駆動伝達部材としてのドラム駆動ギア13を有する。また、ドラム駆動部10は、感光ドラム1の駆動軸(負荷軸)1aの速度を検知する速度検知手段としてのエンコーダ14、エンコーダ14の検知結果に基づいてドラム駆動モータ11を制御する速度制御コントローラ(制御回路)17を有する。エンコーダ14は、エンコーダセンサ15a、15b、コードホイール16を有して構成される。感光ドラム1は、ドラム駆動モータ11によって回転駆動される。エンコーダ14のコードホイール16は、感光ドラム1の駆動軸1a上に取り付けられており、コードホイール16の回転(回転方向、回転位置、回転速度)が2つのエンコーダセンサ15a、15bによって監視される。エンコーダセンサ15a、15bは、感光ドラム1の駆動軸1aの速度をパルスとしてカウントし、それぞれ速度検知信号1、2として速度制御コントローラ17に入力する。速度制御コントローラ17は、その速度検知信号1、2に基づいてフィードバック制御演算を行い、駆動指令であるPWM信号をドラム駆動モータ11へ出力する。
図5は、本実施例における第2の駆動手段としてのITB駆動部30を示す。ITB駆動部30は、駆動源としてのITB駆動モータ31、駆動出力部材としてのモーターギア32、駆動伝達部材としてのITB駆動ギア33a、33bを有する。また、ITB駆動部30は、中間転写ベルト7の駆動軸(負荷軸)を構成する駆動ローラ71の駆動軸(負荷軸)71aの速度を検知する速度検知手段としてのエンコーダ34を有する。また、ITB駆動部30は、エンコーダ34の検知結果に基づいてITB駆動モータ31を制御する速度制御コントローラ(制御回路)37を有する。エンコーダ34は、エンコーダセンサ35a、35b、コードホイール36を有して構成される。中間転写ベルト7は、駆動ローラ71がITB駆動モータ31によって回転駆動されることによって、その駆動が伝達されて搬送される。エンコーダ34のコードホイール36は、駆動ローラ71の駆動軸71a上に取り付けられており、コードホイール36の回転(回転方向、回転位置、回転速度)が2つのエンコーダセンサ35a、35bによって監視される。エンコーダセンサ35a、35bは、駆動ローラ71の駆動軸71aの速度をパルスとしてカウントし、それぞれ速度検知信号1、2として速度制御コントローラ37に入力する。速度制御コントローラ37は、その速度検知信号1、2に基づいてフィードバック制御演算を行い、駆動指令であるPWM信号をITB駆動モータ31へ出力する。
5.制御態様
図6は、本実施例の画像形成装置100の要部の概略制御態様を示すブロック図である。画像形成装置100には、画像形成装置100の各部を統括的に制御する制御手段としての制御部110が設けられている。制御部110は、演算処理を行う中心的素子であるCPU、記憶素子(記憶部)であるROM、RAMなどのメモリなどを有して構成される。RAMには、センサの検出結果、演算結果などが格納され、ROMには制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。本実施例との関係で言えば、制御部110には、帯電電源E1、現像電源E2、一次転写電源E3、ドラム駆動部10の速度制御コントローラ17、ITB駆動部30の速度制御コントローラ37などが接続されている。そして、本実施例では、制御部110は、後述する速度指令値調整モードを実行させる。
なお、図6では、ドラム駆動部10の速度制御コントローラ17、ドラム駆動モータ11は、一つの画像形成部Sのものだけが図示されているが、本実施例ではこれらは前述のように各画像形成部SY、SM、SC、SKのそれぞれに対応して設けられている。
6.速度指令値調整モード
次に、本実施例における速度指令値調整モードについて説明する。図7は、本実施例における速度指令値調整モードの手順の概略を示すフローチャート図である。
本実施例では、制御部110は、速度指令値調整モードを、複数の感光ドラム1のいずれか一つ又は中間転写ベルト7が交換されたことを検知した場合や、ユーザやサービス担当者などの操作者からの開始指示に基づいて実行させる。制御部110は、感光ドラム1や中間転写ベルト7の交換を、例えば感光ドラム1や中間転写ベルト7に設けられたメモリタグ(図示せず)の情報を装置本体の読み取り手段(図示せず)を介して読み取ることで検知することができる。また、操作者は、感光ドラム1や中間転写ベルト7を交換した場合などの任意のタイミングで、装置本体に設けられた操作部(図示せず)から制御部110に速度指令値調整モードの開始指示を入力することができる。本実施例では、速度指令値調整モードでは、特に感光ドラム1の速度指令値を調整することで、画像形成時の感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度差を所望の値にする。
なお、感光ドラム1の速度指令値、中間転写ベルト7の速度指令値は、制御部110のCPUにおける計算上、エンコーダ14、34により検知される角速度rad/sが単位として用いられることが多い。しかし、ここでは、速度単位の記載を統一するために、便宜上、感光ドラム1の直径、駆動ローラ71の直径に中間転写ベルト7の厚みを加えた値の公称値を用いて換算される、感光ドラム1、中間転写ベルト7の表面速度換算値mm/sとして記載する。ここで、感光ドラム1、中間転写ベルト7の速度指令値は、負荷軸上のエンコーダ14、34の目標値(目標駆動速度)であって、感光ドラム1、中間転写ベルト7の表面速度の目標値(目標表面速度)ではない。
また、発明の理解を容易とするために、まず本実施例(後述の実施例2〜7も同様)では、全ての画像形成部Sの感光ドラム1の速度指令値をまとめて調整する場合について説明する。この場合、YMCK画像形成部SY、SM、SC、SKの感光ドラム1間での直径の公差や環境変化による直径の変化は無視できるものとする。各画像形成装置Sの感光ドラム1の直径の公差や環境による直径の変化などに対応する制御については、後述の実施例8において説明する。
図7を参照して、まず、速度指令値調整モードが開始されると、制御部110は、中間転写ベルト7の速度指令値Sb_tarを固定値、全ての感光ドラム1の速度指令値Sd_tarをSb_tarよりも0.3%遅い値に設定する(S101〜S102)。そして、制御部110は、ITB駆動モータ31及び全てのドラム駆動モータ11の定速回転を開始させる(S103)。Sb_tarよりも0.3%遅いSd_tarとは、例えばSb_tarが300mm/sのときSd_tarが299.1mm/sであることを意味する。すなわち、ここではSb_tarに対するSd_tarの速度差(速度指令差)を、[(Sd_tar−Sb_tar)/Sb_tar]×100(%)で表す。
制御部110は、中間転写ベルト7及び全て感光ドラム1の速度が所望の速度になったら、全ての画像形成部Sで、前述のタイミングにて帯電バイアス、現像バイアス、一次転写バイアスのそれぞれの印加を開始させる(S104)。また、制御部110は、上記各バイアスの印加が開始したら、全ての画像形成部Sで、現像駆動を開始させ、露光装置3に所定の画像信号を入力して露光を開始させ、一次転写部N1へと所定のトナー像を送り込む(S105〜S106)。本実施例では、このトナー像として、画像形成領域(感光ドラム1上のトナー像の形成が可能な領域)の全域に、所定の濃度のハーフトーン画像を形成した。なお、本実施例では、一次転写部N1へと送りこまれたトナーは、中間転写ベルト7に転写されて、その後ベルトクリーニング装置77によって中間転写ベルト7上から除去されて回収される。
以上の処理により、中間転写ベルト7及び全ての感光ドラム1は、それぞれの速度指令値に対してエンコーダ34、14の検知フィードバック制御が行われて、定速回転した状態となる。また、全ての画像形成部Sの一次転写部N1に所定のトナー像(単位面積当たりのトナー量が所定量以上のトナー)が有る状態となる。この状態にて、制御部110は、ITB速度制御コントローラ37からITB駆動モータ31へ出力されるPWM駆動信号のduty(PWMduty)を10msごとに検知する(S107)。そして、制御部110は、1秒間、100サンプリング値の平均値Tbを求めて、Sd_tarと関係付けて記憶する(S108)。
次に、制御部110は、Sd_tarがSb_tarに対し+0.3%(300.9mm/s)に達したか否かを判断する(S109)。ここではまだ達していないので、制御部110は、次にSd_tarを現在の値よりも0.05%速い値とする(S110)。すなわち、Sd_tarをSb_tarよりも0.25%遅い値とするので、Sb_tarが300mm/sのとき、Sd_tarは299.25mm/sとする。制御部110は、S107〜S110の処理を、Sd_tarを0.05%ずつ増やしながら繰り返し、各々のSd_tarでのTbを求めて、Sd_tarと関係付けて記憶する。そして、制御部110は、Sd_tarがSb_tarよりも0.3%速い値(300.9mm/s)に達したら、上記繰り返し処理を終了させる(S109)。
図8の鎖線は、S107〜S110と同様の処理を行った実験において測定されたTbをグラフ化したものである。図8の縦軸は、ITB速度制御コントローラ47からITB駆動モータ31へ出力されるPWMdutyの大きさを示している。このPWMdutyの大きさは、ITB駆動モータ31の回転速度が一定速度に制御された状態において、ITB駆動モータ31の出力トルクに略比例するパラメータである。また、図8の横軸は、Sb_tarに対するSd_tarの速度差(速度指令差)を示している。図8から、Sd_tarを増加させるに従って、中間転写ベルト7が感光ドラム1を引きずる状態から、感光ドラム1が中間転写ベルト7を引きずる状態になるので、ITB駆動モータ31の出力トルクが減少することがわかる。
次に、制御部110は、Sd_tarがSb_tarよりも0.3%速い値となっている状態で、全ての画像形成部Sで、露光装置3への所定の画像信号の入力を停止して露光を停止させ(S111)、また現像駆動を停止させる(S112)。これにより、現像スリーブ41上のトナーが感光ドラム1上に移動しなくなるため、全ての画像形成部Sの一次転写部N1にトナーが実質的に無い状態となる。この状態にて、制御部110は、ITB速度制御コントローラ37からITB駆動モータ31へ出力されるPWM駆動信号のdutyを10msごとに検知する(S113)。そして、制御部110は、1秒間、100サンプリング値の平均値Tbを求めて、Sd_tarと関係付けて記憶する(S114)。
次に、制御部110は、ここで得られた一次転写部N1にトナーが無い状態(トナー無時)でのTbが、S107〜S109の処理で得られた一次転写部N1にトナーが有る状態(トナー有時)でのTbを下回ったか否かを判断する(S115)。ここではまだ下回っていないので、制御部110は、次にSd_tarを現在の値よりも0.05%遅い値とする(S116)。制御部110は、S113〜S116の処理を、Sd_tarを0.05%ずつ減らしながら繰り返し、各々のSd_tarでのTbを求めて、Sd_tarと関係付けて記憶する。そして、制御部110は、トナー無時のTbがトナー有時のTbを下回ったら、上記繰り返し処理を終了させる(S115)。その後、制御部110は、全ての画像形成部Sで、帯電バイアス、現像バイアス、一転写バイアスの印加を終了させ(S117)、また中間転写ベルト7及び全ての感光ドラム1の回転駆動を停止させる(S118)。
図8の実線は、S113〜S116と同様の処理を行った実験において測定されたTbをグラフ化したものである。S113〜S116の処理では、上述のようにトナー無時のTbがトナー有時のTbを下回った時点でTbを繰り返し取得する処理は終了する。そのため、本実施例の制御では速度指令差が−0.3%までデータが取得されないが、図8には上記繰り返し処理を終了せずに実験的に測定した結果を示している。図8から、Sd_tarを減少させるに従って、感光ドラム1が中間転写ベルト7を引きずる状態から、中間転写ベルト7が感光ドラム1を引きずる状態になるので、ITB駆動モータ31の出力トルクが増加することがわかる。また、トナー無時では、トナー有時よりも感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力が大きいので、速度指令差の変動に対するITB駆動モータ31の出力トルクの変動が大きいことがわかる。つまり、トナー有時では、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力が小さくなるため、感光ドラム1の表面速度が中間転写ベルト7の表面速度よりも小さい場合と大きい場合とで、ITB駆動モータ31の出力トルクの変化は比較的小さい。しかし、トナー無時では、感光ドラム1の表面速度が中間転写ベルト7の表面速度よりも小さい場合と大きい場合とで、ITB駆動モータ31の出力トルクの変化は比較的大きくなる。
次に、制御部110は、各Sd_tarに対してトナー有時のTbとトナー無時のTbとの差分を求め、この差分が略0となるSd_tarを求める(S119)。感光ドラム1の速度指令値がこの差分が略0となるSd_tarであり、中間転写ベルト7の速度指令値が固定値のSb_tarである時に、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が等しいとみなすことができる。つまり、一次転写部N1のトナーの有無によらずITB駆動モータ31の出力トルクが変わらない時のSb_tarを、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が等速となるSb_tarであると判断することができる。図8の例では、Sd_tarがSb_tarよりも0.05%速い値、つまり、Sd_tarが300.15mm/s、Sb_tarが300mm/sの時に、実際には感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が等しくなっているとみなすことができる。以上の処理により、感光ドラム1と中間転写ベルト7の公差のバラツキがあっても、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度を等速にすることのできるSd_tarを求めることができる。
ここで、図8の例では、トナー有時のTbとトナー無時のTbとの差分が0となるポイントがある。しかし、その差分が0となるポイントがなく、トナー有時とトナー無時のTb(図8の鎖線と実線)がクロスしているときは、例えばその点を挟むプロット間の変化を線形と仮定してゼロクロス点のVd_tarを求めればよい。
次に、制御部110は、実際に作像を行う際の感光ドラム1の速度指令値を、上記速度指令値調整モードによって求められたSd_tarに前述の中抜けなどを考慮した速度分を加減して設定する(S120)。これにより、量産による感光ドラム1と中間転写ベルト7の公差のバラツキがあっても、それを補正し良好な画像を出力することができる。もちろん、作像時の感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度を等速とするように、作像時の感光ドラム1の速度指令値を上記速度指令値調整モードによって求められたSd_tarとしてもよい。
なお、本実施例では、トルク特性を駆動モータのPWMdutyにより検知したが、これに限定されるものではなく、駆動モータの出力トルクと相関する任意の指標を用いることができる。例えば、PWMdutyと同じくトルクと略比例関係にある駆動モータへの入力電流などを用いてもよい。
また、本実施例では、トナー有時のTbを測定する際は、現像駆動を開始させた後に、露光装置3に所定の画像信号を入力し、感光ドラム1に所定のトナー像を形成して、トナーを一次転写部N1へと送り込んだ。一方、現像駆動を開始させることによって、一般に現像スリーブ41上の少量のトナー(帯電量が不十分なトナーや帯電極性が反転したトナーなど)が感光ドラム1上に移動する。そのため、この場合には、露光装置3に所定の画像信号を入力して所定のトナー像を形成しなくても、少量のトナーを一次転写部N1に供給することができる。したがって、この少量のトナーでも感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を十分小さくできるのであれば、この少量のトナーによってもトナー有時のTbを測定することができる。ここで、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を十分小さくすることのできるトナー量の下限値(所定量)は、次のような観点から、適宜設定することができる。つまり、トナー有時とトナー無時とでのTbの差分が略0になる点を所望の精度で求めることができる程度に、トナー有時とトナー無時とでの感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力に差を設けることができればよい。
7.速度指令値調整モードにおける一次転写電圧
次に、速度指令値調整モードにおいてTbを測定する際の一次転写バイアスの有無による影響について説明する。
図9は、一次転写バイアスを印加しなかった場合の速度指令差によるPWMduty特性を示す。図9の実験結果は、一次転写バイアスを印加しなかったことを除いて図8の場合と同様の実験により得られたものである。
図9から、一次転写バイアスを印加しない場合、一次転写部N1において感光ドラム1と一次転写ローラ7との間に静電吸着力が働かないため、トナー無時(図9の実線)に速度指令差を振っても、トルクの増減が図8の場合よりも小さいことがわかる。このため、トナー有時とトナー無時とでTbの傾きに十分な差が出ず、Tbの差が略0の時のSd_tarを求める際の誤差が大きくなりやすい。つまり、Tbを測定する際に一次転写バイアスを印加することで、トナー無時のTbの傾きが大きくなるため、トナー有時とトナー無時とでのTbのクロスポイントが探しやすくなる。その結果、より高精度に感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が等速となるSd_tarを求めることが可能となる。このことは、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が比較的低い場合に、より顕著である。
そのため、特に感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が比較的低い場合には、本実施例のように速度指令値調整モードにおいてTbを測定する際に、トナー有時もトナー無時も一次転写バイアスを印加することが有効である。
ただし、例えば感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が比較的大きく、トナー有時とトナー無時とでTbの傾きに十分な差が出る場合には、速度指令値調整モードにおいてTbを測定する際に一次転写バイアスを印加しなくてもよい。この場合、トナー無時、あるいはトナー有時とトナー無時の両方で一次転写バイアスを印加しないこととすることができる。トナー有時に一次転写バイアスを印加しない場合には、感光ドラム1上に供給されたトナーは、一次転写部N1を通過してドラムクリーニング装置6によって感光ドラム1上から除去されて回収される。
なお、速度指令値調整モードにおいてTbを測定する際に印加される一次転写バイアスは、画像形成時に印加される一次転写バイアスと同じであってもよいし、異なっていてもよい。感光ドラム1と中間転写ベルト7との間に十分な静電吸着を働かせることができれば、Tbを測定する際に印加される一次転写バイアスの電圧又は電流の絶対値は、画像形成時よりも小さくてよい。また、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間により大きな静電吸着を働かせたい場合には、Tbを測定する際に印加される一次転写バイアスの電圧又は電流の絶対値は、画像形成時よりも大きくしてもよい。
8.速度指令値調整モードでの中間転写ベルト上のトナーのクリーニング
速度指令値調整モードにおいてトナー有時のTbを測定する際に中間転写ベルト7上に付着したトナーは、ベルトクリーニング装置77によって中間転写ベルト7上から除去されて回収される。ベルトクリーニング装置77には、中間転写ベルト7に当接して配置されたクリーニング部材としてのクリーニングブレード77aが設けられている。このクリーニングブレード77aと中間転写ベルト7との当接部(クリーニングニップ部)にトナーが介在すると、トナーが潤滑剤として作用する。そのため、ITB駆動モータ31の負荷は、クリーニングニップ部におけるトナーの有無によっても変化することがある。
このため、速度指令値調整モードにおけるトナー有時のTbの測定は、一次転写部N1に送りこまれたトナー像の中間転写ベルト7の回転方向の先端がクリーニングニップ部に到達する前までに終了することが望ましい。
上記同様の理由により、速度指令値調整モードにおけるトナー無時のTbの測定は、トナー有時のTbの測定のために一次転写部N1に送りこまれたトナーが付着した中間転写ベルト7上の領域がクリーニングニップ部を通過してから開始させることが望ましい。
このように、本実施例の画像形成装置100は、像担持体1を回転駆動する第1の駆動手段10と、搬送体7を回転駆動する第2の駆動手段30と、を有する。また、画像形成装置100は、第2の駆動手段30の出力トルクに関する情報を検知する検知手段(速度制御コントローラ)37と、第1の駆動手段10及び第2の駆動手段20を制御する制御手段110と、を有する。この画像形成装置100は、像担持体1にトナー像を形成し、像担持体1から搬送体7にトナー像を転写して画像形成を行う。第1の駆動手段10、第2の駆動手段30は、それぞれ像担持体1、搬送体7の駆動軸の速度を制御手段110により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして像担持体1、搬送体7を駆動するようになっている。そして、制御手段110は、次のような検知動作を実行させる。検知動作は、第2の駆動手段30の出力トルクに関する情報を検知手段37により検知することを、像担持体1と搬送体7との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えている。本実施例では、像担持体1と搬送体7との間の摩擦力は、第1の状態の方が相対的に小さく、第2の状態の方が相対的に大きい。検知動作の第1の検知期間と第2の検知期間では、それぞれ第2の駆動手段30の速度指令値を一定とすると共に第1の駆動手段10の速度指令値を変化させて像担持体1及び搬送体7を駆動させる。そして、第1の駆動手段10の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの第2の駆動手段30の出力トルクに関する情報を検知手段37により検知する。その後、制御手段110は、検知動作の第1の検知期間と第2の検知期間とのそれぞれにおける検知手段37の検知結果に基づいて、画像形成時の第1の駆動手段10の速度指令値を設定する。
特に、本実施例では、制御手段110は、トナー像形成手段により像担持体1にトナーを供給させて像担持体1と搬送体7との間に所定量以上のトナーを存在させることで上記第1の状態とする。また、制御手段110は、トナー像形成手段により像担持体1にトナーを供給させず像担持体1と搬送体7との間に所定量以上のトナーを存在させないことで上記第2の状態とする。この場合、制御手段110は、上記第1の検知期間を、該第1の検知期間において像担持体1と搬送体7との間に供給したトナーが搬送体7によって搬送されてクリーニング部材77aと搬送体7との当接部に到達するまでに終了させることが望ましい。また、この場合、制御手段110は、上記第1の検知期間において像担持体1と搬送体7との間に供給したトナーが付着した搬送体上の領域がクリーニング部材77aと搬送体7との当接部を通過してから上記第2の検知期間を開始させることが望ましい。なお、本実施例では、所定のトナー像を像担持体1に形成し、該トナー像のトナーを一次転写部N1に供給して上記第1の状態としたが、単に現像駆動を開始させることで像担持体1に付着したトナーを一次転写部N1に供給して上記第1の状態としてもよい。また、本実施例では、第2の状態では、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間に実質的にトナーが無い状態とした。しかし、第1の状態と第2の状態とでの感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力に十分に差を設けることができれば、第2の状態において意図して又は意図せずに十分に少量のトナーが感光ドラム1と中間転写ベルト7との間にあってもよい。また、特に、本実施例では、制御手段110は、上記第1の検知期間と上記第2の検知期間との両方において、電界形成手段により像担持体1と搬送体7との間に電界を形成させる。本実施例では、像担持体1と搬送体7との接触部N1において像担持体1と搬送体7との間に電界を形成する電界形成手段は転写部材5を有する。転写部材5は、搬送体7を介して像担持体1に当接可能であり、搬送体7を介して像担持体1に当接した状態で電圧が印加されることで像担持体1と搬送体7との間に電界を形成する。
また、本実施例では、制御手段110は、上記第1の検知期間と上記第2の検知期間とのそれぞれで、第1の駆動手段10の速度指令値を、像担持体1の表面速度と搬送体7の表面速度とが等速となる速度指令値よりも低速側から高速側までの範囲で変化させる。また、本実施例では、制御手段110は、上記第1の検知期間と上記第2の検知期間とのそれぞれにおける検知手段37の検知結果が等しくなる第1の駆動手段10の速度指令値を求める。そして、その速度指令値に基づいて画像形成時の第1の駆動手段10の速度指令値を設定する。また、本実施例では、検知手段37により検知される第2の駆動手段30の出力トルクに関する情報は、第2の駆動手段30が備える駆動回路37が第2の駆動手段30が備えるモータ31に対し出力する駆動指令値である。
以上説明したように、本実施例によれば、中間転写ベルト7と感光ドラム1との間の摩擦係数によらず、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が等速となる速度指令値を求めることができ、画像形成時の最適な速度指令値を設定できる。
なお、本実施例と同様の速度指令値調整モードは、複数の感光ドラムの駆動源が共通とされている画像形成装置、1ドラム方式の画像形成装置、あるいは単色の画像形成装置においても同様に適用できる。ここで、1ドラム方式の画像形成装置は、一の感光ドラムに対して複数の現像装置が設けられており、感光ドラムに順次に形成される静電潜像を複数の現像手段で順次に異なる色のトナーで現像し、そのトナー像中間転写ベルトに順次に転写するものである。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
1.概要
実施例1では、速度指令値調整モードにおいてTbを測定する際に、一次転写バイアスを印加して静電吸着力を働かせることで、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を相対的に大きくするようにした。
しかし、このように静電吸着力を働かせるために一次転写バイアスの電圧又は電流の絶対値を大きくするのには限界があり、大きくし過ぎると例えば感光ドラム1に損傷を与えてしまうことがある。また、速度指令値調整モードにおいて一次転写バイアスを印加することで、例えば一次転写ローラ5や中間転写ベルト7の通電による劣化を進行させてしまうことが考えられる。
一方、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を大きくする手段としては、感光ドラム1に対する中間転写ベルト7の押圧力を大きくすることが挙げられる。そこで、本実施例では、以下詳しく説明するように、速度指令値調整モードにおいてTbを測定する際に、一次転写ローラ5の感光ドラム1に対する押圧力を画像形成時よりも大きくする。
2.一次転写ローラの押圧機構
次に、押圧手段としての押圧機構について説明する。まず、図10、図11を参照して、YMC画像形成部SY、SM、SCの一次転写ローラ5Y、5M、5Cを感光ドラム1Y、1M、1Cに向けて押圧する押圧機構50について説明する。図10は、押圧機構50を示す斜視図である。また、図11は、代表して一つの画像形成部Sの一次転写ローラ5の支持構成を示す側面図である。本実施例では、YMC画像形成部SY、SM、SCの一次転写ローラ5Y、5M、5Cの支持構成は実質的に同じである。また、本実施例では、押圧機構50は、YMC画像形成部SY、SM、SCの一次転写ローラ5Y、5M、5Cの感光ドラム1に対する押圧力をまとめて調節する。
図10に示すように、押圧機構50は、各画像形成部Sの一次転写ローラ5の長手方向(回転軸線方向)の両端部を回転可能に支持する支持手段としてのフォルダーユニット(一方の端部側のみ図示)51を有する。図11に示すように、フォルダーユニット51は、一次転写ローラ5の回転軸の端部を回転可能に支持する軸受52と、軸受52を感光ドラム1に向けて付勢する付勢手段としてのバネ53と、有する。軸受52は、フォルダーユニット51のケース54に、感光ドラム1に対し近づく方向及び離れる方向(図11中の上下方向)にスライド移動可能に設けられている。バネ53は、軸受52を、感光ドラム1に向けてスライド移動させるように付勢することで、一次転写ローラ5を感光ドラム1に向けて付勢する。また、フォルダーユニット51は、その全体が、図示しないフレーム部材に、感光ドラム1に対し近づく方向及び離れる方向(図11中の上下方向)にスライド移動可能に保持されている。なお、本実施例では、一次転写ローラ5は、金属製の芯材(芯金)の周囲に弾性部材であるゴム層が形成されて構成されている。
また、押圧機構50は、移動モータ55、ギア(ギア列)56、移動カム57、スライド部材58を有する。移動モータ55が駆動され、その駆動力がギア56によって伝達されて、移動カム57が回転させられる。移動カム57が図11中の矢印A1方向に回転することによって、スライド部材58が図11中の矢印A2方向にスライド移動させられる。これによって、スライド部材58に設けられた突起部58aが、フォルダーユニット51の全体を図11中の矢印A3で示すように感光ドラム1に向けて(図11中の上方)へ移動させる。画像形成時には、スライド部材58の突起部58aがフォルダーユニット51を感光ドラム1に向けて移動させていない状態(図11の状態)とされる。この状態で、一次転写ローラ5は中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に当接し、バネ53によって所定の圧力で感光ドラム1に向けて付勢される。一方、速度指令値調整モードにおいて感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を画像形成時よりも大きくする際には、スライド部材58の突起部58aがフォルダーユニット51を感光ドラム1に向けて(図11中の上方に)移動させた状態とされる。これによって、フォルダーユニット51が感光ドラム1に近づくため、一次転写ローラ5を感光ドラム1に向けて付勢するバネ53の付勢力が大きくなり、一次転写部N1の圧力が上昇する。そして、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力が画像形成時よりも大きくなる。
ここで、タンデム型の画像形成装置では、例えばブラック単色の画像形成が多い場合などに、画像を形成しないYMC画像形成部SY、SM、SCの感光ドラム1Y、1M、1Cや現像装置4Y、4C、4Kの消耗を抑制できる構成とされることがある。つまり、図12(a)に示すように、YMCK画像形成部SY、SM、SC、SKの全てで画像を形成するフルカラーモードでは、YMCK画像形成部SY、SM、SC、SKの感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7とが接触させられる。一方、K画像形成部SKのみで画像を形成するブラック単色モードでは、図12(b)に示すように、YMC画像形成部SY、SM、SCの感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト7とが離間させられる。そして、ブラック単色モードでは、YMC画像形成部SY、SM、SCの感光ドラム1や現像装置4の劣化を抑制するために、これらの駆動が停止される。このような離間機構を画像形成装置が有している場合、上述のような押圧機構50における移動モータ55などとして、この離間機構のものを兼用することが可能である。これにより、押圧機構50のためにアクチュエータを別途設ける必要がなくなる。
より具体的には、図13に示すように、移動モータ55が上述の一次転写部N1の圧力を上昇させる場合とは逆方向へ回転させられる。このとき、移動カム57は、図13中の矢印A4方向へ回転させられ、スライド部材58が図13中の矢印A5方向にスライド移動させられる。そして、スライド部材58が移動することによって、スライド部材58に設けられた離間突起部58bが、フォルダーユニット51に設けられた離間アーム59を回転させる。これにより、フォルダーユニット51に設けられた軸受52が下方へ移動させられる。一次転写ローラ5は、軸受52に回転可能に取り付けられているため、この動作によって一次転写ローラ5が感光ドラム1から離れる方向(図13中の下方)へ移動させられる。
なお、本実施例では、K画像形成部SKの一次転写ローラ5を感光ドラム1に向けて押圧する押圧手段としての押圧機構として、上述のYMC画像形成部SY、SM、SCのための押圧機構50と同様のものが別途設けられている。ただし、これに限定されるものではなく、例えばYMCK画像形成部SY、SM、SC、SKの一次転写ローラ5に対して共通の押圧機構が設けられていてもよい。また、YMCK画像形成部SY、SM、SC、SKの各一次転写ローラ5に対して個別に押圧機構が設けられていてもよい。
3.速度指令値調整モード
次に、本実施例における速度指令値調整モードについて説明する。図14は、本実施例における速度指令値調整モードの手順の概要を示すフローチャート図である。なお、本実施例の速度指令値調整モードにおいて、図7のフローチャートに従う実施例1における速度指令値調整モードと同じ処理については、同じステップ番号を付して、詳しい説明は省略する。
まず、速度指令値調整モードが開始されると、制御部110は、図7のS101〜S103と同じ処理を実行する。
次に、制御部110は、中間転写ベルト7及び全ての感光ドラム1の速度が所望の速度になったら、全ての画像形成部Sで、前述のタイミングにて帯電バイアス、現像バイアスのそれぞれの印加を開始させる(S201)。本実施例では、速度指令値調整モードにおいて一次転写バイアスは印加しない。
次に、制御部110は、上述のようにして押圧機構50の移動モータ55を駆動して、全ての画像形成部Sで一次転写部N1の圧力を上昇させる(S202)。本実施例では、通常の作像時の一次転写部N1の圧力が総圧で1.2kgであるのに対し、速度指令値調整モードには一次転写部N1の圧力が作像時の2倍の総圧となるように設定されている。なお、本実施例の構成では、作像時に一次転写部N1の圧力を通常の2倍にすると、転写条件を大きく変化させてしまうため、画像不良を引き起こすおそれがある。
次に、制御部110は、図7のS105〜S116と同じ処理を実行する。これにより、一次転写部N1の圧力を上昇させて感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を大きくした上で、トナー有時とトナー無時とでの速度指令差とTbとの関係のデータが得られる。本実施例のように一次転写バイアスを印加せずに一次転写部N1の圧力を上昇させて測定されるトナー有時とトナー無時のTbも、それぞれ図8の鎖線、実線と同様となる。なお、一次転写バイアス印加せず、一次転写部N1の圧力も上昇させない場合に測定されるトナー有時とトナー無時のTbは、それぞれ図9の鎖線、実線と同様となる。このことは、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が比較的低い場合により顕著である。そのため、特に感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が比較的低い場合には、本実施例のように速度指令値調整モードにおいてTbを測定する際に、トナー有時もトナー無時も一次転写部N1の圧力を上昇させることが有効である。
次に、制御部110は、全ての画像形成部Sで、一次転写部N1の圧力を作像時の圧力へと低下させ(S203)、帯電バイアス、現像バイアスの印加を終了させる(S204)。
次に、制御部110は、図7のS118〜S120と同じ処理を実行する。これにより、トナー有時とトナー無時とでのTbの差分が略0となるSd_tarが求められ、またこのSd_tarに基づいて作像時の感光ドラム1の速度指令値が設定される。
このように、本実施例の画像形成装置100は、転写部材5を、第1の押圧力と、第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで、像担持体1に向けて押圧可能な押圧手段50を有する。そして、本実施例では、制御手段110は、前述の検知動作の第1の検知期間と第2の検知期間との両方において、押圧手段50により転写部材5を像担持体1に向けて第2の押圧力で押圧させる。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られると共に、速度指令値調整モードで一次転写バイアスを印加することで発生し得る感光ドラム1、中間転写ベルト7、一次転写ローラ5などへのダメージを抑制することができる。
なお、本実施例では、表層が弾性部材で構成された一次転写ローラ5をバネによって感光ドラム1に向けて付勢する構成とされていた。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、一次転写ローラ5が金属などの剛体に近い材料で構成されており、この一次転写ローラ5が固定位置で回転可能に支持される構成とされていてもよい。この場合、一次転写ローラ5の位置を可変にして、この一次転写ローラ5を中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に対し侵入させることで、一次転写部N1の圧力を上昇させて、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を増加させることが可能である。
また、本実施例では、実施例1の速度指令値調整モードにおける一次転写バイアスの印加に代えて、一次転写部N1の圧力を上昇させた。しかし、これに限定されるものではなく、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力をより大きくする必要がある場合など、所望により、速度指令値調整モードにおいて一次転写バイアスを印加すると共に一次転写部の圧力の上昇させるようにしてもよい。
また、速度指令値調整モードにおいて、複数の画像形成部のうちいずれかの画像形成部では一次転写バイアスを印加し、他のいずれかの画像形成部では一次転写部の圧力を上昇させるようにしてもよい。例えば、前述のようにYMC画像形成部SY、SM、SCでは、感光ドラム1から中間転写ベルト7を離間させる離間機構が設けられているが、K画像形成部SKではこれが設けられていない場合がある。この場合、速度指令値調整モードにおいて、YMC画像形成部SY、SM、SCでは一次転写部の圧力を上昇させるようにし、K画像形成部では一次転写バイアスを印加するようにしてもよい。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1、2では、速度指令値調整モードにおいて、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力が相対的に小さい第1の状態と相対的に大きい第2の状態とを、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間のトナーの有無により切り替えた。
ここで、実施例1、2で説明したように、一次転写バイアスの印加の有無、あるいは一次転写部N1の圧力の大小によっても、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を変更することができる。
そのため、例えば感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が比較的大きく、一次転写バイアスの印加の有無のみあるいは一次転写部N1の圧力の大小のみで、Tbの傾きに十分な差が出る場合は、一次転写部N1へのトナーの供給は行わなくてもよい。
例えば、一次転写バイアスの印加の有無のみによって、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力が相対的に小さい第1の状態と相対的に大きい第2の状態とを切り替える場合は、次のようにすればよい。つまり、図7のフローチャートに従う実施例1における速度指令値調整モードにおいて、一次転写部N1にトナーが有る状態として行ったTbの測定を、代わりに一次転写バイアスを印加しない状態として行えばよい。また、図7のフローチャートに従う実施例1における速度指令値調整モードにおいて、一次転写部N1にトナーが無い状態として行ったTbの測定を、代わりに一次転写バイアスを印加した状態として行えばよい。
このとき、一次転写バイアスをON/OFFする代わりに、一次転写バイアスの電圧又は電流の絶対値の大小を切り替えてもよい。つまり、一次転写バイアスの電圧又は電流の絶対値が大きいほど、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間に働く静電吸着力が大きくなる。したがって、一次転写バイアスの電圧又は電流の絶対値が大きい状態と小さい状態とでのTbの差分が略0になる点を所望の精度で求めることができる程度に、両状態での感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力に差を設けることができればよい。
同様に、一次転写部N1の圧力の大小のみによって、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力が相対的に小さい第1の状態と相対的に大きい第2の状態とを切り替える場合は、次のようにすればよい。つまり、図7のフローチャートに従う実施例1における速度指令値調整モードにおいて、一次転写部N1にトナーが有る状態として行ったTbの測定を、代わりに一次転写部N1の圧力が相対的に小さい(例えば作像時の圧力)状態として行えばよい。また、図7のフローチャートに従う実施例1における速度指令値調整モードにおいて、一次転写部N1にトナーが無い状態として行ったTbの測定を、代わりに一次転写部N1の圧力が相対的に大きい(例えば作像時の2倍)状態として行えばよい。
このように、制御手段110は、電界形成手段により像担持体1と搬送体7との間に電界を形成させないことで前述の第1の状態とし、電界形成手段により像担持体1と搬送体2との間に電界を形成させることで前述の第2の状態とすることができる。また、制御手段110は、電界形成手段により像担持体1と搬送体7との間に第1の電界を形成することで第1の状態とし、電界形成手段により像担持体1と搬送体7との間に第1の電界よりも強い第2の電界を形成させることで第2の状態とすることができる。また、画像形成装置100が、像担持体1と搬送体7との接触部N1において搬送体7を像担持体1に、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで押圧可能な押圧手段50を有する場合、次のようにしてもよい。つまり、制御手段110は、押圧手段50により搬送体7を像担持体1に第1の押圧力で押圧させることで前述の第1の状態とし、押圧手段50により搬送体7を像担持体1に第2の押圧力で押圧させることで第2の状態とすることができる。
以上説明したように、本実施例の構成によっても、実施例1と同様の効果が得られる。
[実施例4]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
1.概要
本実施例の画像形成装置100は、複数の張架ローラに張架された無端状のベルトで構成された中間転写ベルト7を有する。このようなベルトを有する画像形成装置には、ベルトが張架ローラの長手方向の片側に寄り切ってしまうことを防ぐために、張架ローラのアライメントを調整することでベルトの幅方向の走行位置を調整する機構が設けられことがある。詳しくは後述するように、本実施例の画像形成装置100には、このようなベルトの幅方向の走行位置の変化(ベルトの寄り、片寄り)を調整する機構(寄り補正機構、ステアリング機構)が設けられている。
しかし、寄り補正機構が設けられている場合、張架ローラのアライメントを調整するための動作、あるいは張架ローラのアライメントが変化すること自体により、ベルトにかかる負荷が変化することがある。そのため、速度指令値調整モードにおいて寄り補正機構を作動させると、上記ベルトにかかる負荷の変化がベルトを駆動するための負荷に影響を与えて、制御の精度が低下することがある。
そこで、本実施例では、以下詳しく説明するように、速度指令値モードにおける寄り補正機構の影響を抑制する構成とする。
2.寄り補正機構
次に、本実施例における複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させてベルトの幅方向の走行位置を調整する調整手段としての寄り補正機構について説明する。
図15は、本実施例における寄り補正機構80を示す斜視図である。本実施例では、中間転写ベルト7の複数の張架ローラのうちテンションローラ72が傾動可能な寄り補正ローラを兼ねる。また、寄り補正機構80は、寄り検知センサ81、寄り補正アーム82、寄り補正カム83、寄り補正モータ84を有する。寄り補正ローラ(テンションローラ)72は、寄り検知センサ81で検知された中間転写ベルト7の幅方向の走行位置の片寄りを補正する。本実施例では、寄り補正ローラ72は、長手方向の一方の端部側(図15中の奥側)の位置は固定位置とされ、他方の端部側(図15中の手前側)を図15中の上下に移動可能とされている。寄り補正モータ84によって寄り補正カム83が回転させられることによって、寄り補正アーム82を介して寄り補正ローラ72の傾きが変化させられる。これによって、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置の変化が補正される。なお、寄り補正ローラ72は、中間転写ベルト7の内周面側から外周面側に向かう方向に、付勢手段としてのテンションバネ78(図15の奥側は図示せず)によって加圧され、中間転写ベルト7にテンション(張力)を付与している。
図15において、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置が手前又は奥側に片寄ると、中間転写ベルト7の幅方向の端部によって寄り検知センサ81の可動部が矢印IF又はIR方向に動く。その際、寄り検知センサ81で検知した中間転写ベルト7の位置に応じて、寄り補正モータ84が駆動される。寄り補正モータ84が駆動されると、寄り補正カム83が回転させられて、寄り補正アーム82が上下動作させられる(矢印SF又はSR方向)。これにより、寄り補正ローラ72が傾く。寄り補正ローラ72が傾くことで、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置の片寄りを減少させるように中間転写ベルト72が矢印IF又はIR方向に移動する。これらの動作を続けることにより、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置の片寄りが補正される。
寄り補正ローラ72の傾き(傾斜位置)は、寄り補正カム83の回転軸と同軸上に設けられたHPセンサ85によって検知される。寄り検知センサ81は、例えば、LEDと2つのフォトダイオードから構成される。寄り検知センサ81のフラグ位置により、2つのフォトダイオードの受光量が変化する。この受光量が検知されることで、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置が把握される。また、中間転写ベルト7の内周面には、図示しないHPマークがあり、このHPマークが中間転写ベルト7の1周毎に、図示しないベルトHP検知センサによって検知される。このHPマークは、中間転写ベルト7の幅方向の端部におけるエッジの形状の補正時に使用される。つまり、中間転写ベルト7の幅方向の端部におけるエッジの形状は、直線ではなく波打っていることがある。そのため、そのエッジの形状を加味して、寄り検知センサ81により中間転写ベルト7の幅方向の走行位置を検出することで、より正しく中間転写ベルト7の幅方向の走行位置を検出することができる。より具体的には、中間転写ベルト7の幅方向の端部におけるエッジの形状は、中間転写ベルト7の加工(裁断)時の理由などにより、中間転写ベルト7ごとに異なる。したがって、中間転写ベルト7の交換時には、その幅方向の端部におけるエッジの形状のプロファイルの検出モードが実行され、その検出されたプロファイルが記憶される。このプロファイルと寄り検知センサ81による検出結果を照合することによって、より正しく中間転写ベルト7の幅方向の走行位置を検出することができる。上述のベルトHP検知センサは、中間転写ベルト7の内周面にあるHPマークを検知し、上記プロファイルの作成や寄り補正時の中間転写ベルト7の回転方向の基準位置を認識することを可能とする。
次に、寄り補正機構80による寄り補正の基本的な動作について説明する。図16は寄り補正制御のブロック図である。図16に示すように、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置は、図16において寄り量検出部として示される寄り検知センサ81にて検知され、その検知信号がAD変換された値が、寄り量データメモリに記憶される。寄り制御部は、記憶された中間転写ベルト7の幅方向の走行位置データから、寄り速度、寄り加速度、寄り位置を算出し、それぞれに係数Kp、Kd、Kiを積算した結果を基に寄り補正量を算出し、寄り補正モータ84を制御する。なお、図16に示す寄り制御部、寄りモータ制御部、平衡点演算部などの機能は、本実施例では画像形成装置100の動作を統括的に制御する制御部110によって実現される。
次に、寄り補正ローラ72の平衡点を求める平衡点検出モードについて説明する。寄り補正ローラ72の平衡点とは、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置の片寄りが最も発生しにくく、最も安定して中間転写ベルト7が搬送される際の、寄り補正ローラ72の傾き(傾斜位置)のことをいう。平衡点検出モードでは、寄り補正ローラ72の傾きが、寄り補正カム83の回転角度として検出され、記憶される。平衡点検出モードは、例えば工場出荷時、初期設置時、機械移動時、中間転写ベルト7の交換時などに実行される。
図17は、平衡点検出モードのフローチャート図、図18は平衡点検出モードでの寄り補正ローラ72の平衡点を求める動作を説明するための説明図である。平衡点検出モードは、制御部110の制御により実行される。
図17に示すように、平衡点検出モードが実行されると、中間転写ベルト7の駆動がONされ、前述した寄り制御部による寄り制御が開始される(S301)。そして、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置が所定時間(例えば60sec)、P上限位置(例えば+0.3mm)及びP下限位置(例えば−0.3mm)の所定範囲内に連続して入っているか否かが判断される(S302〜S306)。このとき、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置が所定時間、所定範囲内にあれば、中間転写ベルト7の搬送が安定していると判断される(図18(a))。
中間転写ベルト7の搬送が安定したと判断された後に、所定時間(例えば10sec)の寄り補正ローラ72の傾きの平均値が、寄り補正カム83の回転角度として演算される(S307〜S309)。このとき、その寄り補正カム83の回転角度の演算結果が平衡点として記憶される(図18(b))。その後、中間転写ベルト7の駆動がOFFされる(S310)。
中間転写ベルト7の駆動を開始する際には、毎回寄り補正ローラ72を平衡点に移動させることで、中間転写ベルト7の片寄りが最も少ない状態で中間転写ベルト7の搬送を開始することができる。
3.速度指令値調整モード
次に、本実施例における速度指令値調整モードについて説明する。図19は、本実施例における速度指令値調整モードの手順の概要を示すフローチャート図である。なお、本実施例の速度指令値調整モードにおいて、図7のフローチャートに従う実施例1における速度指令値調整モードと同じ処理については、同じステップ番号を付して、詳しい説明は省略する。
まず、速度指令値調整モードが開始されると、制御部110は、上述した寄り補正ローラ72の平衡点検出モードを実行させる(S401)。なお、このとき既に寄り補正ローラ72の平衡点が記憶されており、平衡点検出モードの実行が必要ないときは行う必要はない。
上述のように、中間転写ベルト7の駆動を開始する際に、寄り補正ローラ72を平衡点に移動させることで、中間転写ベルト7を片寄りが最も少ない状態で搬送することが可能である。そのため、本実施例では、速度指令値調整モードの以降の処理にかかる所要時間はおおよそ60秒程度であるが、その間寄り補正機構80による寄り補正を行わなくても中間転写ベルト7が張架ローラの長手方向の端部まで寄り切ってしまうことはない。
そこで、次に、制御部110は、寄り補正ローラ72を平衡点に移動させ、寄り補正機構80による寄り補正を停止させる(S402)。
その後、制御部110は、図7のS101〜S120と同じ処理を実行する。これにより、トナー有時とトナー無時とでのTbの差分が略0となるSd_tarが求められ、またこのSd_tarに基づいて作像時の感光ドラム1の速度指令値が設定される。
最後に、制御部110は、寄り補正機構80による寄り補正の停止を解除し、寄り補正を再開させる(S403)。
このように、本実施例の画像形成装置100は、中間転写ベルト7の複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させて中間転写ベルト7の幅方向の走行位置を調整する調整手段(寄り補正機構)80を有する。そして、制御手段110は、前述の検知動作の第1の検知期間及び第2の検知期間においては、調整手段80による調整を行わせない。特に、本実施例では、制御手段110は、前述の検知動作の実行前に調整手段80により上記少なくとも一つの張架ローラを所定の傾斜位置に配置し、検知動作の実行中は調整手段80による調整を行わせない。ここで、上記所定の傾斜位置は、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置を所定の時間にわたり所定の範囲内とすることができるように予め求められた傾斜位置である。
以上説明したように、本実施例によれば、寄り補正機構80による寄り補正の影響を抑制して、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例では、速度指令値調整モードの実行中に寄り補正機構50による寄り補正を停止させることで、速度指令値の調整に対する寄り補正の影響をなくし、より高精度に速度指令値を調整できるようにした。しかし、画像形成装置の構成によっては、速度指令値調整モードの全期間において寄り補正を停止すると、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置が張架ローラの長手方向の端部に寄り切ってしまうことが考えられる。この場合、例えば、寄り検知センサ81の検出値が所定範囲外を示した際に、速度指令値調整モードの動作を一時的に停止させる。そして、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置を所定の範囲内にする動作(平衡点検出モードと同様の動作であってよい)を実行させて、寄り補正ローラ72の平衡点への移動を再度行い、その後速度指令値調整モードの動作を再開させることができる。これにより、本実施例と同様の効果が得られる。つまり、制御手段110は、前述の検知動作の実行前に調整手段80により少なくとも一つの張架ローラを所定の傾斜位置に配置し、調整手段80による調整を行わせずに前述の検知動作を開始させる。そして、前述の検知動作の実行中に中間転写ベルト7の幅方向の走行位置が所定の範囲を超えて変化した場合には、前述の検知動作を中断させて調整手段80による調整を行わせる。これにより中間転写ベルトの幅方向の走行位置を上記所定の範囲内とし、典型的には上記少なくとも一つの張架ローラを上記所定の傾斜位置に配置させる。その後、調整手段80による調整を行わせずに前述の検知動作を再開させることができる。
また、画像形成装置の構成によっては、寄り補正ローラ72の平衡点が不安定で、寄り補正を停止することができないことが考えられる。この場合は、寄り補正機構80の動作モードとして、画像形成時などに中間転写ベルト7を搬送する場合の通常モードとは別に、速度指令値調整モードにおいて寄り補正を行う特別モードを設けてもよい。この特別モードでは、例えば中間転写ベルト7の幅方向の走行位置の補正速度や補正量を低減させ、中間転写ベルト7への負荷変動を抑えるようにする。より具体的には、この特別モードでは、通常モードよりも、寄り補正ローラ72の傾斜位置を変更する速度を低下させたり、傾斜角度の上限を小さくしたりすることができる。つまり、制御手段110は、前述の検知動作の実行中は、中間転写ベルト7の幅方向の走行位置の変化に対する調整手段80による調整のゲインを画像形成時よりも小さくして、調整手段80による調整を行わせることができる。
また、本実施例では、速度指令値調整モードにおける速度指令値を設定する動作としては実施例1と同様の動作を適用したが、実施例2、3と同様の動作を適用してもよい。
[実施例5]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
1.概要
実施例1〜4では、複数の感光ドラム1のいずれか一つ又は中間転写ベルト7が交換された場合に、速度指令値調整モードを実行するものとして説明した。
しかし、例えば中間転写ベルト7の特性などによっては、中間転写ベルト7や感光ドラム1の使用初期には感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が小さく、前述の速度指令値調整モードで精度よく速度指令値を調整できない場合がある。つまり、感光ドラム1と中間転写ベルトとの間の摩擦力を相対的に大きくした場合のTbの傾きが十分に大きくならず、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が等速となる感光ドラム1の速度指令値を精度よく求めることができないことがある。
そこで、本実施例では、以下詳しく説明するように、感光ドラム1や中間転写ベルト7の表面が使用により適度に荒れて感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が十分に大きくなってから、速度指令値調整モードを実行するようにする。
2.速度指令値調整モードの実行判断制御
次に、本実施例における速度指令値調整モードを実行するか否かを判断する制御について説明する。図20は、本実施例における該判断制御を含む画像形成装置の動作手順の概略を示すフローチャート図である。
制御部110は、プリントジョブが送られてくると、中間転写ベルト7の速度指令値Sb_tarを固定値、全ての感光ドラム1の速度指令値Sd_tarをSb_tarよりも0.15%遅い値に設定する(S501〜S502)。そして、制御部110は、前述のシーケンスにて前回転、作像動作を実行させる(S503〜S506)。
制御部110は、作像動作中に全ての画像形成部Sの一次転写部N1にトナー像がある状態で、ITB速度制御コントローラ37からITB駆動モータ31へ出力されるPWM駆動信号のduty(PWMduty)を10msごとに検知する(S507)。そして、制御部110は、1秒間、100サンプリング値の平均値a1を、トナー有時のPWMdutyとして求めて、記憶する(S508)。
制御部110は、作像動作が終了した後は、後回転動作で前述のシーケンスにて露光、現像駆動の順で停止させる(S509〜S510)。これにより、現像スリーブ41上のトナーが感光ドラム1上に移動しなくなるため、全ての画像形成部Sの一次転写部N1にトナーが実質的に無い状態となる。
制御部110は、現像駆動を停止させた後に、後回転動作中に、ITB速度制御コントローラ37からITB駆動モータ31へ出力されるPWM駆動信号のdutyを10msごとに検知する(S511)。そして、制御部110は、1秒間、100サンプリング値の平均値a2を、トナー無時のPWMdutyとして導出して、記憶する(S512)。その後、制御部110は、帯電バイアス、現像バイアス、一次転写バイアスの印加を終了させる(S513)。
次に、制御部110は、上記a1とa2との差分が所定の閾値、本実施例では2.5%以下か否かを判断する(S514)。そして、制御部110は、その差分が2.5%以下であった場合には、そのまま中間転写ベルト7及び全ての感光ドラム1の回転駆動を停止させて、画像形成装置100の動作を停止させる(S515)。一方、制御部110は、上記a1とa2との差分が2.5%より大きい場合には(S514)、速度指令値調整モードを実行させる(S516)。その後、制御部110は、中間転写ベルト7及び全ての感光ドラム1回転を停止させて、画像形成装置100の動作を停止させる(S515)。
ここで、本実施例では、上記a1とa2との差分の閾値を2.5%としたが、この値は、後述する理由から画像への影響や速度指令値調整モードの精度に鑑みて決定したものである。しかし、この閾値は、駆動構成や制御方式により変化するものであり、本発明はこの値に限定されるものではない。
図21は、本実施例の画像形成装置100における、ITB駆動モータのPWMdutyの、感光ドラム1及び中間転写ベルト7の使用初期からの画像形成枚数の増加による推移を示す。ここでは、Sb_tarを300mm/s、Sd_tarを299.55mm/s(つまり、速度指令差−0.15%)に設定して作像動作を行い、速度指令値調整モードは実行しなかった。図21から、画像形成枚数が増加するにつれて、トナー有時のPWMdutyは若干増加し、逆にトナー無時のPWMdutyが大きく低下することがわかる。これらの差分が、前述の前回転動作中に現像駆動を回転させる前後でITB駆動モータ31に与える負荷変動となる。本実施例の画像形成装置100では、この差分が2.5%を超えると、作像動作の開始までに中間転写ベルト7の回転変動を収束させることができず、ショック画像や色ずれといった画像不良が生じてしまうことがある。
また、感光ドラム1や中間転写ベルト7が新品に近い状態、例えば画像形成枚数が3000枚程度のトナー有時とトナー無時のPWMdutyの差が小さい状態においては、図9と同様のPWMdutyと速度指令差との関係となることがある。この場合、トナー有時とトナー無時とでTbの傾きに十分な差が得られず、Tbの差分が略0となるSd_tarを求める際の誤差が大きくなってしまうことがある。
そのため、本実施例では、上述のようにa1とa2との差分が2.5%を超えてから、速度指令値調整モードを実行するようにする。
ここで、図20に従って速度指令値調整モードを実行した場合は、次に複数の感光ドラム1のいずれか一つ又は中間転写ベルト7が交換されるまで、図20に従う速度指令値調整モードの実行判断制御を行う必要はない。
なお、本実施例における速度指令値調整モード自体は図7のフローチャートに従う実施例1のものと同じであるので説明を省略する。
このように、本実施例では、制御手段110は、次のようにして前述の第1の状態と第2の状態とのそれぞれでの検知手段37の検知結果とを比較する比較処理を実行する。比較処理では、次のような検知処理を、前述の第1の状態と第2の状態とでそれぞれ実行させる。検知処理では、像担持体1の駆動手段10及び搬送体7の駆動手段30の速度指令値をそれぞれ所定の速度指令値として像担持体1及び搬送体7を駆動させ、中間転写ベルト7の駆動手段30の出力トルクを検知手段37により検知する。そして、制御手段110は、上記比較処理により前述の第1の状態と第2の状態とのそれぞれでの検知手段37の検知結果の差分が所定の閾値を超えた場合に、前述の検知動作を実行させて画像形成時の感光ドラム1の速度指令値の設定を行う。特に、本実施例では、制御手段110は、上記比較処理のための前述の第1の状態での検知手段37による検知を、画像形成時に像担持体1と搬送体7との間に所定量以上のトナーが存在する状態で実行させる。
以上説明したように、本実施例では、トナー有時(画像形成時)とトナー無時(後回転時)とでのTbの差分が所定値(本実施例では2.5%)を超えた場合に速度指令値調整モードを実行させる。これにより、ショック画像や色ずれといった画像不良を発生させることなく、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が等速となる速度指令値を求めることができ、画像形成時の最適な速度指令値を設定することが可能となる。
なお、本実施例では、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力が相対的に小さい第1の状態と相対的に大きい第2の状態として、作像時と後回転時とでのITB駆動モータ31の出力トルクを比較して速度指令値調整モードを実行するか否かを判断した。しかし、これに限定されるものではなく、例えば速度指令値調整モードの実行が指示された場合などに、図20と同様にして速度指令値調整モードを実行するか否かを判断するための動作(試験モード)を画像形成動作とは別個に実行してもよい。この場合、感光ドラム1と中間転写ベルト1との間の摩擦力が相対的に小さい第1の状態と相対的に大きい第2の状態とする方法としては、それぞれ実施例1〜3で説明したいずれの方法を用いてもよい。
また、本実施例では、速度指令値調整モードを実行するか否かを判断するために、ITB駆動モータ31の出力トルクの差分を用いたが、ドラム駆動モータ11と中間転写ベルト7との少なくとも一方の出力トルクの差分を用いればよい。
また、本実施例では、速度指令値調整モードの動作としては実施例1と同様の動作を適用したが、実施例2、3と同様の動作を適用してもよい。
[実施例6]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
1.概要
本実施例では、実施例5と同様に、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が十分に大きくなってから、速度指令値調整モードを実行するようにする。特に、本実施例では、感光ドラム1又は中間転写ベルト7の使用初期からの使用量に関する情報が予め設定された閾値を超えた場合に、速度指令値調整モードを実行する。この閾値は、図21のような関係に基づいて、トナー有時とトナー無時とでのTbの傾きの差が十分に大きくなるように予め設定することができる。本実施例では、一例として、感光ドラム1又は中間転写ベルト7の少なくとも一方が交換された後、5000枚画像形成した際に速度指令値調整モードを実行する。
なお、感光ドラム1、中間転写ベルト7の使用量に関する情報は、画像形成枚数に限定されるものではなく、感光ドラム1、中間転写ベルト7の使用量と相関する任意の指標を用いることができる。例えば、感光ドラム1、中間転写ベルト7の回転数や回転時間などであってもよい。
2.速度指令値調整モードの実行の判断
次に、図22のフローチャート図を参照して、本実施例における速度指令値調整モードを実行するか否かを判断する制御について説明する。本実施例では、制御部110が、使用量検知手段として、感光ドラム1又は中間転写ベルト7の新品時からの画像形成枚数を逐次更新して記憶(カウント)する。
制御部110は、プリントジョブが送られると、感光ドラム1又は中間転写ベルト7が新品であるか否かを判断し(S601)、新品である場合にはカウンタNを0に設定する(S602)。その後、制御部110は、通常の作像動作を行い、プリントジョブが終了した時点でカウンタNにプリント枚数を加算する(S603〜S605)。
次に、制御部110は、カウンタNが所定の閾値、本実施例では5000枚を超えているか否かを判断する(S606)。そして、制御部110は、カウンタNが5000枚以下であるか、又は速度指令値調整モードを実行済みである場合は、そのまま画像形成装置100の動作を停止させる。一方、制御部110は、カウンタNが5000枚を超えており、かつ、速度指令値調整モードが未実行の場合には、速度指令値調整モードを実行させる(S607)。その後、制御部110は、画像形成装置100の動作を停止させる。
なお、本実施例における速度指令値調整モード自体は図7のフローチャートに従う実施例1のものと同じであるので説明を省略する。
このように、本実施例では、制御手段110は、像担持体1又は搬送体7の使用開始からの使用量に関する情報が所定の閾値を超えた場合に、前述の検知動作を実行させて画像形成時の感光ドラム1の速度指令値の設定を行う。
以上説明したように、本実施例によっても、実施例5と同様の効果を得ることができると共に、実施例5のように画像形成動作時にトナー有時とトナー無時のITB駆動モータ31のトルクを監視する制御を省略できるので、制御を簡略化することができる。
また、本実施例では、速度指令値調整モードの動作としては実施例1と同様の動作を適用したが、実施例2、3と同様の動作を適用してもよい。
[実施例7]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
1.概要
本実施例では、実施例5、6と同様に、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦係数が十分に大きくなってから、前述の速度指令値調整モードを実行するようにする。実施例5では、感光ドラム1又は中間転写ベルト7の使用初期からの使用量に関する情報が予め設定された画像形成枚数を超えた場合に、速度指令値調整モードにおけるトナー有時とトナー無時のTbの測定動作の両方を実行した。しかし、感光ドラム1や中間転写ベルト7の使用量がより少ない時点で、十分にトナー有時のTbの測定を行うことができる場合がある。つまり、図21の関係などからわかるように、感光ドラム1や中間転写ベルト7の使用量がより少ない時点で、トナー有時のTbの初期の変動は安定する。このように、例えば感光ドラム1と中間転写ベルト7の組み合わせなどによっては、より使用初期に近い時点から感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力が比較的大きく、速度指令値調整モードの一部を十分に実行可能な場合がある。また、画像形成装置に用いられる感光ドラム1と中間転写ベルト7とが、使用初期の摩擦力が低い特性の組み合わせであるか又は使用初期の摩擦力が高い組み合わせであるかが不明な場合もある。
そこで、本実施例では、より使用初期に近いタイミングで速度指令値調整動作を行い、トナー有時とトナー無時とでのTbの傾きに十分な差が得られるか否かを判断する。その結果、十分な差が得られず、Tbの差分が略0となるSd_tarを求める際の誤差が大きくなる可能性があると判断される場合には、トナー有時のTbの測定結果を記録しておき、所定の画像形成枚数経過後にトナー無時のTbの測定のみを再度行う。これにより、制御時間の短縮、及びトナー使用量の削減を図ることが可能となる。
2.速度指令値調整モードの実行の判断
次に、図23のフローチャート図を参照して、本実施例における速度指令値調整モードを実行するか否かを判断する制御について説明する。本実施例では、制御部110が、使用量検知手段として、感光ドラム1又は中間転写ベルト7の新品時からの画像形成枚数を逐次更新して記憶(カウント)する。
制御部110は、プリントジョブが送られると、直前に速度指令値調整モードを実行したか否かを判定し(S701)、実行した場合にはカウンタNを0に設定する(S702)。その後、制御部110は、通常の作像動作を行い、プリントジョブが終了した時点でカウンタNにプリント枚数を加算する(S703〜S705)。
次に、制御部110は、カウンタNが所定の閾値、本実施例では1000枚を超えているか否かを判断する(S706)。そして、制御部110は、カウンタNが1000枚以下、又は感光ドラム1の速度指令値を調整済みである場合は、そのまま画像形成装置100の動作を停止させる。一方、制御部110は、カウンタNが1000枚を超えており、かつ、感光ドラム1の速度指令値を調整していない場合には、後述する図24のフローチャートに従う速度指令値調整モードを実行させる(S707)。その後、制御部110は、画像形成装置100の動作を停止させる。
3.速度指令値調整モード
次に、本実施例における速度指令値調整モードについて説明する。図24は、本実施例における速度指令値調整モードの手順の概要を示すフローチャート図である。なお、本実施例の速度指令値調整モードにおいて、図7のフローチャートに従う実施例1における速度指令値調整モードと同じ処理については、同じステップ番号を付して、詳しい説明は省略する。
まず、速度指令値調整モードが開始されると、制御部110は、図7のS101〜S104と同じ処理を実行する。
次に、制御部110は、後述のA制御を実行したか否かを判定する(S801)。そして、制御部110は、A制御を実行していないと判断した場合には、図7のS105〜S112と同じ処理を実行する。ここで、S105〜S110に対応する処理を上記A制御とする。一方、制御部110は、S801においてA制御を実行したと判断した場合には、A制御を省略してS113の処理に進む。そして、制御部110は、図7のS113〜S118と同じ処理を実行する。
次に、制御部110は、S113〜S116の処理で得られたSd_tarとPWMdutyとの関係を微分演算することで、トナー無時のTbの傾きを求め、その最大値が所定の閾値以上であるか否かを判定する(S802)。本実施例では、その傾きの値が10以上であれば、精度よく感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が等速となる感光ドラム1の速度指令値を求めることができるため、上記閾値は10とした。
制御部110は、S802においてTbの微分値の最大値が10以上であった場合、図7のS119〜S120と同じ処理を実行して処理を終了する。これにより、トナー有時とトナー無時とでのTbの差分が略0となるSd_tarが求められ、そのSd_tarに基づいて画像形成時の感光ドラム1の速度指令値が設定される。一方、制御部110は、S802においてTbの微分値の最大値が10未満であった場合には、トナー有時とトナー無時とでのTbの差分が略0となるSd_tarを求めること、画像形成時の感光ドラム1の速度指令値を設定することを行わずに処理を終了する。
このように、本実施例では、制御手段110は、前述の検知動作の第2の検知期間における検知手段37の検知結果に基づいて、感光ドラム1の駆動手段10の速度指令値の変化に対する中間転写ベルト7の駆動手段30の出力トルクの変化の割合を求める。そして、その割合が所定の閾値未満の場合は、その後の像担持体1又は搬送体7の使用量に関する情報が所定の閾値を超えた場合に前述の第1の検知期間及び第2の検知期間のうち第2の検知期間のみを備えた別の検知動作を実行させる。その後、上記検知動作の第1の検知期間における検知手段37の検知結果と上記別の検知動作の第2の検知期間における検知手段37の検知結果とに基づいて、画像形成時の感光ドラム1の速度指令値の設定を行う。
以上説明したように、本実施例によっても、実施例5、6と同様の効果が得られると共に、制御時間の短縮、及びトナー使用量の削減を図ることが可能となる。
[実施例8]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
1.概要
実施例1〜7では、全ての画像形成部Sの感光ドラム1の画像形成時の速度指令値をまとめて調整するものとした。しかし、各画像形成部Sの感光ドラム1間での外径の公差にバラツキがあることがあり、この場合各画像形成部S間で感光ドラム1と中間転写ベルトの表面速度差にばらつきが生じることがある。そのため、各画像形成部S間で感光ドラム1の外径の公差の範囲内で中間転写ベルト7の引っ張り合いや弛みが生じることがある。その結果、色ずれなどの画像不良が生じる場合がある。
そこで、本実施例では、感光ドラム1と転写ベルト7の表面速度が等速となる感光ドラム1の速度指令値を画像形成部Sごとに求め、それに基づいて画像形成時の各感光ドラム1の最適な速度指令値を設定できるようにする。典型的には、一の速度指令値調整モードにおいて、複数の感光ドラム1の全ての速度指令値を一つずつ設定する一連の設定処理を行うことができる。ただし、これに限定されるものではなく、一の速度指令値調整モードにおいて、複数の感光ドラム1のうち少なくとも一つの速度指令値を設定するようにすることができる。このとき、必ずしも複数の感光ドラム1の速度指令値をそれぞれ個別に調整することに限定されるものではなく、上述の実施例と同様にいくつかの感光ドラム1の速度指令値をまとめて調整するようにしてもよい。例えば、一の速度指令値調整モードにおいて、複数の感光ドラム1のうち交換された感光ドラム1の速度指令値のみを一つずつ又はいくつかをまとめて設定するようにすることができる。
2.速度指令値調整モード
次に、本実施例における速度指令値調整モードについて説明する。図25及び図26は、本実施例における速度指令値調整モードの手順の一例の概要を示すフローチャート図である。なお、図26のフローチャートにおいて、図7のフローチャートに従う実施例1における速度指令値調整モードと同じ処理については、同じステップ番号を付して、詳しい説明は省略する。ここでは、まず、一の速度指令値調整モードにおいて全ての画像形成部Sの感光ドラム1の速度指令値を一つずつ順次に設定する場合について説明する。特に、本実施例では、中間転写ベルト7の回転方向において最上流の画像形成部Sから最下流の画像形成部まで一つずつ順次に感光ドラム1の速度指令値を調整する。
本実施例では、制御部110は、速度指令値調整モードを、複数の感光ドラム1のいずれか一つ又は中間転写ベルト7が交換されたことを検知した場合や、ユーザやサービス担当者などの操作者からの開始指示に基づいて実行させる。
図25を参照して、まず、速度指令値調整モードが開始されると、制御部110は、速度指令値を調整する対象の画像形成部Sを選択する(S901)。上述のように、ここでは、全ての画像形成部Sの感光ドラム1の速度指令値を調整する場合について説明する。
制御部110は、中間転写ベルト7の速度指令値Sb_tarを固定値に設定する(S902)。また、制御部110は、Y感光ドラム1Yの速度指令値Sd_tarをSb_tarよりも0.3%遅い値、MCK感光ドラム1M、1C、1Kの速度指令値Sd_tarをSb_tarと同じ(速度指令差0%)固定値に設定する(S903)。そして、制御部110は、ITB駆動モータ31及び全てのドラム駆動モータ11の定速回転を開始させる(S904)。
制御部110は、中間転写ベルト7及び全ての感光ドラム1の速度が所望の速度になったら、全ての画像形成部Sで、前述のタイミングにて帯電バイアス、現像バイアス、一次転写バイアスのそれぞれの印加を開始させる(S905)。また、制御部110は、上記各バイアスの印加が開始したら、全ての画像形成部Sで、現像駆動を開始させ、露光装置3に所定の画像信号を入力して露光を開始させ、一次転写部N1へと所定のトナー像を送り込む(S906〜S907)。
そして、制御部110は、Y画像形成部SYにおいて、図26のフローチャートに従うB制御を実行する。図26に示すように、制御部110は、B制御として、図7のS107〜S116及びS119〜S120と同じ処理を実行する。このとき、MCK画像形成部SM、SC、SKでは、Y画像形成部SYにおけるB制御による速度指令値の調整に影響しないように、上述のように現像駆動を回転させ、それぞれの一次転写N1には常にトナー像がある状態にしておく。つまり、B制御により速度指令値の調整を行う画像形成部S以外の画像形成部Sでは、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を相対的に小さい状態として、ITB駆動モータ31の出力トルクの変動に対する感度を低下させておく。具体的には、上述のようにB制御により速度指令値の調整を行う画像形成部Sよりも中間転写ベルト7の回転方向において下流側の画像形成部Sでは、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間にトナーを存在させることで上記感度を低下させることができる。なお、B制御において、S111では、点灯している全ての露光装置3(ここではYMCK露光装置)による露光が終了させられる。また、B制御において、S112では、ONされている全ての現像駆動(ここではYMCK現像装置)の現像駆動を停止させられる。以上の処理により、Y感光ドラム1Yと中間転写ベルト7の表面速度を等速にすることのできる、Y感光ドラム1のSd_tarを求めることができる。また、以上の処理により、その求められたY感光ドラム1YのSd_tarに基づいて、作像時のY感光ドラム1YのSd_tarを設定することができる。
再度図25を参照して、次に、制御部110は、Y感光ドラム1の速度指令値をS908のB制御において求められたTbの差分が略0となるSd_tarに設定する(S909)。このように、B制御により速度指令値を調整済みの画像形成部Sでは、Sd_tarを、B制御において求められたTbの差分が略0となるSd_tarに設定する。これにより、Y画像形成部SYでは、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が一致するため、一次転写部N1においてトナーの有無で中間転写ベルト7の速度に影響を与えることがない。そのため、以降のMCK画像形成部SM、SC、SKでの感光ドラム1M、1C、1Kの速度指令値の調整中には、Y画像形成部SYの一次転写部N1Yにはトナーがない状態にすることができる。つまり、現像駆動を停止しておくことができる。これにより、Y画像形成部SYからのトナーがより下流側のMCK画像形成部SM、SC、SKの一次転写部N1M、N1C、N1Kに供給され、該下流側の画像形成部での感光ドラム1の速度指令値の調整に影響を与えることを防止できる。
次に、制御部110は、当該速度指令値調整モードで選択された全ての画像形成部Sにおける速度指令値の調整が終了したか否かを判断する(S910)。ここでは、全ての画像形成部Sにおいて速度指令値の調整を行う場合を例としているので、まだ終了していない。
次に、制御部110は、M感光ドラム1Mの速度指令値Sd_tarをSb_tarよりも0.3%遅い値に設定する(S911)。また、制御部110は、Y画像形成部SYで、帯電バイアス、現像バイアス、一次転写バイアスの印加を終了させる(S912)。このように、B制御により速度指令値を調整済みの画像形成部Sでは、一次転写バイアスもOFF(0V)とすることが望ましい。これにより、仮に何らかの理由で速度指令値の調整が済んだ画像形成部Sの感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度に微小なズレが生じた場合でも、そのズレによる下流側の画像形成部Sでの速度指令値の調整に与える影響を小さくすることが可能である。
その後、制御部110は、MCK画像形成部SM、SC、SKで、現像駆動を開始させ、露光装置3に所定の画像信号を入力して露光を開始させ、一次転写部N1に所定のトナー像を送りこむ(S913〜S914)。
そして、制御部110は、M画像形成部SMにおいて、図26のフローチャートに従うB制御を実行して、M感光ドラム1の速度指令値の調整を行う(S915)。
以降、上述のS909〜S915と同様にして、S916〜S922でC画像形成部CY、またS923〜S929でK画像形成部SKにおいて、C感光ドラム1、K感光ドラム1Kの速度指令値の調整を行う。この際、上述と同様、図25に示すように、速度指令値の調整を行う画像形成部Sより下流側の画像形成部Sでは、速度指令値の調整を行う画像形成部Sでの調整に影響を与えないように、それぞれの一次転写部N1には常にトナー像がある状態にしておく。また、B制御により速度指令値を調整済みの画像形成部Sでは、Sd_tarをB制御において求められたTbの差分が略0となるSd_tarに設定し、また一次転写バイアスもOFF(0V)とする。
そして、制御部110は、最終的にONされている帯電バイアス、現像バイアス、一次転写バイアス(ここではK画像形成部)の印加を終了させ(S930)、また中間転写ベルト7及び全ての感光ドラム1の回転駆動を停止させる(S931)。
以上のようにして、各画像形成部Sに最適な画像形成時の感光ドラム1の速度指令値を設定することができる。これにより、各画像形成部Sの感光ドラム1間での外径の公差にバラツキがあり、各画像形成部S間で感光ドラム1と中間転写ベルトの表面速度差にばらつきが生じるような場合であっても、それを補正し良好な画像を出力することができる。
3.変形例
上述の本実施例では、全ての画像形成部Sの感光ドラム1の速度指令値の調整を行う場合を例として説明したが、上述のように本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図25のフローチャートは、Y画像形成部SYのみ、YM画像形成部SY、SMのみ、又はYMC画像形成部SY、SM、SCのみで感光ドラム1の速度指令値の調整を行う場合に対応できる。この場合、上流側の画像形成部Sから順次に感光ドラム1の速度指令値の調整を行い、選択された全ての画像形成部Sの感光ドラム1について速度指令値の調整が終了した時点で処理をS930に進めるようにすればよい。また、M画像形成部SMのみ、MC画像形成部SM、SCのみ、又はMCK画像形成部SM、SC、SKのみで感光ドラム1の速度指令値の調整を行う場合も、図25に準じたフローチャートに従って制御すればよいことは容易に理解されよう。この場合、最初に感光ドラム1の速度指令値の調整を行う画像形成部SをM画像形成部SMとすると共に、より下流側の選択された画像形成部Sにおいて順次に感光ドラム1の速度指令値の調整を行うようにすればよい。この場合、最初に感光ドラム1の速度指令値の調整を行うM画像形成部SMよりも上流側のY画像形成部SYでは、Sd_tarは、中間転写ベルト7の速度指令値Sb_tarと同じ値とすればよい。C画像形成部SCのみ、CK画像形成部SC、SKのみで感光ドラム1の速度指令値の調整を行う場合も同様である。さらに、K画像形成部SKのみで感光ドラム1の速度指令値の調整を行う場合も同様であり、この場合最初に感光ドラム1の速度指令値の調整を行うK画像形成部SKでのみ該調整を行うことに相当する。
また、上述の本実施例では、速度指令値の調整を行う画像形成部Sよりも下流側の画像形成部Sにおいて、該調整に対する感度を低下させる方法として、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間にトナーを存在させた。しかし、これに限定されるものではなく、実施例1〜3で説明した、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間の摩擦力を相対的に小さくするためのいずれの方法を用いてもよい。つまり、一次転写バイアスをOFFにしたり、一次転写部N1の圧力を低下させたりすることができる。また、上述の実施例では、速度指令値の調整を行う画像形成部Sよりも上流側の画像形成部Sにおいて、一次転写バイアスをOFFとして、該調整に対する影響を一層抑制するものとした。同様に、一次転写バイアスの電圧又は電流の絶対値を画像形成時よりも小さくしてもよい。また、一次転写バイアスのON/OFF(大/小)に限らず、代わりに又は加えて一次転写部N1の圧力を低下させてもよい。
また、図12を参照して実施例2で説明したように、画像形成装置100が、例えばブラック単色モードにおいてYMC画像形成部SY、SM、SCの感光ドラム1と中間転写ベルト7とを離間させることのできる離間機構を有していることがある。この場合、K画像形成部SKにおいて速度指令値の調整を行う際に、YMC画像形成部SY、SM、SCでは、感光ドラム1と中間転写ベルト7とを離間させて、感光ドラム1や現像装置の動作を停止させてもよい。このように、画像形成装置100は、前述の検知動作の実行中の像担持体以外の像担持体1と搬送体7とを離間させることのできる離間手段としての離間機構を有していてよい。この場合、例えば、まずK画像形成部SKの感光ドラム1の速度指令値の調整を行い、その後上述の実施例と同様にしてYMC画像形成部SY、SM、SCの感光ドラム1の速度指令値を順次に調整するようにすることができる。また、各画像形成部Sの感光ドラム1と中間転写ベルト7とを個別に当接/離間できる構成とされている場合には、速度指令値の調整を行う画像形成部S以外のいずれの画像形成部Sでも感光ドラム1と中間転写ベルト7とを離間させることができる。
また、例えば特定の画像形成部Sの感光ドラム1のみを交換した場合などには、上述と同様にしてその対象となる画像形成部Sでのみ速度指令値の調整をすればよい。これによって、無駄に全ての画像形成部Sで速度指令値の調整をする必要がなく、短時間で調整を行うことが可能である。このように、画像形成装置100は、制御手段110に、複数の像担持体1のうち前述の検知動作を実行する像担持体1を指定する、操作部などとされる指定手段を有していてよい。そして、制御手段110は、複数の像担持体1のうち指定手段により指定された像担持体1について前述の検知動作を実行させて画像形成時の感光ドラム1の速度指令値の設定を行うことができる。
以上説明したように、本実施例によれば、中間転写ベルトと感光ドラム1の間の摩擦係数によらず、感光ドラム1と中間転写ベルト7の表面速度が等速となる速度指令値を各画像形成部Sで個別に求めることができ、画像形成時の最適な速度指令値を設定できる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、速度指令値調整モードでは、感光ドラムの速度指令値を変更し、中間転写ベルトの速度指令値を固定とし、ITB駆動モータの出力トルクを測定した。しかし、これに限定されるものではなく、中間転写ベルトの速度指令値を変更し、感光ドラムの速度指令値を固定とし、ドラム駆動モータの出力トルクを測定してもよい。また、上述の実施例では、画像形成時の感光ドラムの速度指令値を調整したが、画像形成時の中間転写ベルトの速度指令値を調整してもよい。ただし、中間転写ベルトの速度を変更する場合、記録材との相対速度が変化してしまい、画像が伸縮してしまうことなどがあるため、感光ドラムの速度を変更することが好ましい。
また、上述の実施例では、中間転写方式の画像形成装置を例に説明したが、直接転写方式の画像形成装置にも本発明を適用することができる。図27は、直接転写方式の画像形成装置の要部の概略断面図である。図27において、図1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素には同一符号を付している。図27の画像形成装置100は、図1の画像形成装置100における中間転写ベルト7に代えて、記録材担持体としての無端状のベルトで構成された記録材担持ベルト107を有する。記録材担持ベルト107は、像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、像担持体に接触して回転可能な搬送体の一例である。図27の画像形成装置100では、各画像形成部Sで感光ドラム1に形成されたトナー像は、各転写部Nにおいて、記録材担持ベルト107上に担持されて搬送される記録材Pに転写される。このような直接転写方式の画像形成装置100においても、感光ドラム1と記録材担持ベルト107の表面速度差を精度よく所望の値に制御することが望ましいのは、上述の実施例における中間転写方式の画像形成装置と同じである。したがって、本発明は直接転写方式の画像形成装置にも適用することができ、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
1 感光ドラム
2 帯電器
3 露光装置
4 現像装置
5 一次転写ローラ
7 中間転写ベルト
10 ドラム駆動部
30 ITB駆動部
110 制御部

Claims (49)

  1. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    前記搬送体に当接し前記搬送体上からトナーを除去するクリーニング部材と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記トナー像形成手段により前記像担持体にトナーを供給させて前記像担持体と前記搬送体との間に所定量以上のトナーを存在させることで前記第1の状態とし、前記トナー像形成手段により前記像担持体にトナーを供給させず前記像担持体と前記搬送体との間に前記所定量以上のトナーを存在させないことで前記第2の状態とし、かつ、
    前記第1の検知期間を、該第1の検知期間において前記像担持体と前記搬送体との間に供給したトナーが前記搬送体によって搬送されて前記クリーニング部材と前記搬送体との当接部に到達するまでに終了させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の検知期間において前記像担持体と前記搬送体との間に供給したトナーが付着した前記搬送体上の領域が前記クリーニング部材と前記搬送体との当接部を通過してから前記第2の検知期間を開始させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体と前記搬送体との接触部において前記像担持体と前記搬送体との間に電界を形成する電界形成手段を有し、
    前記制御手段は、前記第1の検知期間と前記第2の検知期間との両方において、前記電界形成手段により前記像担持体と前記搬送体との間に前記電界を形成させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電界形成手段は、前記搬送体を介して前記像担持体に当接可能な、前記搬送体を介して前記像担持体に当接した状態で電圧が印加されることで前記像担持体と前記搬送体との間に前記電界を形成する転写部材を有し、
    前記転写部材を、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで、前記像担持体に向けて押圧可能な押圧手段を有し、
    前記制御手段は、前記第1の検知期間と前記第2の検知期間との両方において、前記押圧手段により前記転写部材を前記像担持体に向けて前記第2の押圧力で押圧させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    前記像担持体と前記搬送体との接触部において前記像担持体と前記搬送体との間に電界を形成する電界形成手段であって、前記搬送体を介して前記像担持体に当接可能な、前記搬送体を介して前記像担持体に当接した状態で電圧が印加されることで前記像担持体と前記搬送体との間に前記電界を形成する転写部材を有する電界形成手段と、
    前記転写部材を、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで、前記像担持体に向けて押圧可能な押圧手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記トナー像形成手段により前記像担持体にトナーを供給させて前記像担持体と前記搬送体との間に所定量以上のトナーを存在させることで前記第1の状態とし、前記トナー像形成手段により前記像担持体にトナーを供給させず前記像担持体と前記搬送体との間に前記所定量以上のトナーを存在させないことで前記第2の状態とし、
    前記第1の検知期間と前記第2の検知期間との両方において、前記電界形成手段により前記像担持体と前記搬送体との間に前記電界を形成させ、かつ、
    前記第1の検知期間と前記第2の検知期間との両方において、前記押圧手段により前記転写部材を前記像担持体に向けて前記第2の押圧力で押圧させることを特徴とする画像形成装置。
  6. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    前記像担持体と前記搬送体との接触部において前記像担持体と前記搬送体との間に電界を形成する電界形成手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記電界形成手段により前記像担持体と前記搬送体との間に前記電界を形成させないことで前記第1の状態とし、前記電界形成手段により前記像担持体と前記搬送体との間に前記電界を形成させることで前記第2の状態とすることを特徴とする画像形成装置。
  7. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    前記像担持体と前記搬送体との接触部において前記像担持体と前記搬送体との間に電界を形成する電界形成手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記電界形成手段により前記像担持体と前記搬送体との間に第1の電界を形成することで前記第1の状態とし、前記電界形成手段により前記像担持体と前記搬送体との間に前記第1の電界よりも強い第2の電界を形成させることで前記第2の状態とすることを特徴とする画像形成装置。
  8. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    前記像担持体と前記搬送体との接触部において前記搬送体を前記像担持体に、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで押圧可能な押圧手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記押圧手段により前記搬送体を前記像担持体に前記第1の押圧力で押圧させることで前記第1の状態とし、前記押圧手段により前記搬送体を前記像担持体に前記第2の押圧力で押圧させることで前記第2の状態とすることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記一方の駆動手段により駆動される前記像担持体又は前記搬送体は、複数の張架ローラに張架された無端状のベルトであり、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させて前記ベルトの幅方向の走行位置を調整する調整手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知動作の前記第1の検知期間及び前記第2の検知期間においては、前記調整手段による前記調整を行わせないことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記一方の駆動手段により駆動される前記像担持体又は前記搬送体は、複数の張架ローラに張架された無端状のベルトであり、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させて前記ベルトの幅方向の走行位置を調整する調整手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知動作の前記第1の検知期間及び前記第2の検知期間においては、前記調整手段による前記調整を行わせないことを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記一方の駆動手段により駆動される前記像担持体又は前記搬送体は、複数の張架ローラに張架された無端状のベルトであり、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させて前記ベルトの幅方向の走行位置を調整する調整手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知動作の実行前に前記調整手段により前記少なくとも一つの張架ローラを所定の傾斜位置に配置し、前記検知動作の実行中は前記調整手段による前記調整を行わせないことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記一方の駆動手段により駆動される前記像担持体又は前記搬送体は、複数の張架ローラに張架された無端状のベルトであり、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させて前記ベルトの幅方向の走行位置を調整する調整手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知動作の実行前に前記調整手段により前記少なくとも一つの張架ローラを所定の傾斜位置に配置し、前記検知動作の実行中は前記調整手段による前記調整を行わせないことを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記一方の駆動手段により駆動される前記像担持体又は前記搬送体は、複数の張架ローラに張架された無端状のベルトであり、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させて前記ベルトの幅方向の走行位置を調整する調整手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知動作の実行前に前記調整手段により前記少なくとも一つの張架ローラを所定の傾斜位置に配置し、前記調整手段による前記調整を行わせずに前記検知動作を開始させ、前記検知動作の実行中に前記ベルトの幅方向の走行位置が所定の範囲を超えて変化した場合には、前記検知動作を中断させて前記調整手段による前記調整を行わせた後、前記調整手段による調整を行わせずに前記検知動作を再開させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記一方の駆動手段により駆動される前記像担持体又は前記搬送体は、複数の張架ローラに張架された無端状のベルトであり、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させて前記ベルトの幅方向の走行位置を調整する調整手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知動作の実行前に前記調整手段により前記少なくとも一つの張架ローラを所定の傾斜位置に配置し、前記調整手段による前記調整を行わせずに前記検知動作を開始させ、前記検知動作の実行中に前記ベルトの幅方向の走行位置が所定の範囲を超えて変化した場合には、前記検知動作を中断させて前記調整手段による前記調整を行わせた後、前記調整手段による調整を行わせずに前記検知動作を再開させることを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記所定の傾斜位置は、前記ベルトの幅方向の走行位置を所定の時間にわたり所定の範囲内とすることができるように予め求められた傾斜位置であることを特徴とする請求項11〜14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記一方の駆動手段により駆動される前記像担持体又は前記搬送体は、複数の張架ローラに張架された無端状のベルトであり、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させて前記ベルトの幅方向の走行位置を調整する調整手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知動作の実行中は、前記ベルトの幅方向の走行位置の変化に対する前記調整手段による前記調整のゲインを画像形成時よりも小さくして、前記調整手段による前記調整を行わせることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記一方の駆動手段により駆動される前記像担持体又は前記搬送体は、複数の張架ローラに張架された無端状のベルトであり、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つの張架ローラを傾動させて前記ベルトの幅方向の走行位置を調整する調整手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知動作の実行中は、前記ベルトの幅方向の走行位置の変化に対する前記調整手段による前記調整のゲインを画像形成時よりも小さくして、前記調整手段による前記調整を行わせることを特徴とする画像形成装置。
  18. 前記制御手段は、前記一方の駆動手段及び前記他方の駆動手段の速度指令値をそれぞれ所定の速度指令値として前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記一方の駆動手段又は前記他方の駆動手段の出力トルクを前記検知手段により検知することを、前記第1の状態と前記第2の状態とでそれぞれ実行させ、前記第1の状態と前記第2の状態とのそれぞれでの前記検知手段の検知結果を比較する比較処理を実行し、前記比較処理により前記第1の状態と前記第2の状態とのそれぞれでの前記検知手段の検知結果の差分が所定の閾値を超えた場合に、前記検知動作を実行させて前記設定を行うことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  19. 前記制御手段は、前記比較処理のための前記第1の状態での前記検知手段による前記検知を、画像形成時に前記像担持体と前記搬送体との間に所定量以上のトナーが存在する状態で実行させることを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記制御手段は、前記像担持体又は前記搬送体の使用開始からの使用量に関する情報が所定の閾値を超えた場合に、前記検知動作を実行させて前記設定を行うことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  21. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記像担持体又は前記搬送体の使用開始からの使用量に関する情報が所定の閾値を超えた場合に、前記検知動作を実行させて前記設定を行うことを特徴とする画像形成装置。
  22. 前記制御手段は、前記検知動作の前記第2の検知期間における前記検知手段の検知結果に基づく、前記他方の駆動手段の速度指令値の変化に対する前記一方の駆動手段の出力トルクの変化の割合が所定の閾値未満の場合は、その後の前記像担持体又は前記搬送体の使用量に関する情報が所定の閾値を超えた場合に前記第1の検知期間及び前記第2の検知期間のうち前記第2の検知期間のみを備えた別の検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間における前記検知手段の検知結果と前記別の検知動作の前記第2の検知期間における前記検知手段の検知結果とに基づいて、前記設定を行うことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  23. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記検知動作の前記第2の検知期間における前記検知手段の検知結果に基づく、前記他方の駆動手段の速度指令値の変化に対する前記一方の駆動手段の出力トルクの変化の割合が所定の閾値未満の場合は、その後の前記像担持体又は前記搬送体の使用量に関する情報が所定の閾値を超えた場合に前記第1の検知期間及び前記第2の検知期間のうち前記第2の検知期間のみを備えた別の検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間における前記検知手段の検知結果と前記別の検知動作の前記第2の検知期間における前記検知手段の検知結果とに基づいて、前記設定を行うことを特徴とする画像形成装置。
  24. 前記制御手段は、前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおいて、前記他方の駆動手段の速度指令値を、前記像担持体の表面速度と前記搬送体の表面速度とが等速となる速度指令値よりも低速側から高速側までの範囲で変化させることを特徴とする請求項1〜23のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  25. 前記制御手段は、前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果が等しくなる前記他方の駆動手段の速度指令値を求め、その速度指令値に基づいて画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定することを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  26. 前記検知手段により検知される前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報は、前記一方の駆動手段が備える駆動回路が前記一方の駆動手段が備えるモータに対し出力する駆動指令値であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  27. トナー像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記像担持体を回転駆動する第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記像担持体にトナー像を形成し、前記像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段のうち一方の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に他方の駆動手段の速度指令値を変化させて前記像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記他方の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時の前記他方の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記検知手段により検知される前記一方の駆動手段の出力トルクに関する情報は、前記一方の駆動手段が備える駆動回路が前記一方の駆動手段が備えるモータに対し出力する駆動指令値であることを特徴とする画像形成装置。
  28. トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体を、その像担持体に対応する前記第1の駆動手段の速度指令値をその像担持体の表面速度と前記搬送体の表面速度とが等速となるものとして設定されている速度指令値として駆動させることを特徴とする画像形成装置
  29. 前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体には、前記トナー像形成手段によりトナーを供給させず、その像担持体と前記搬送体との間に所定量以上のトナーを存在させないことを特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  30. トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体には、前記トナー像形成手段によりトナーを供給させず、その像担持体と前記搬送体との間に所定量以上のトナーを存在させないことを特徴とする画像形成装置。
  31. 前記複数の像担持体と前記搬送体との接触部のそれぞれにおいて前記像担持体と前記搬送体との間に電界を形成する複数の転写部材であって、前記搬送体を介して前記像担持体に当接可能であり、前記搬送体を介して前記像担持体に当接した状態で電圧が印加されることで前記電界を形成する複数の転写部材を有し、
    前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体と前記搬送体との間には、その像担持体に対応する前記転写部材により前記電界を形成させないことを特徴とする請求項28〜30のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  32. 前記複数の転写部材のそれぞれを、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで、前記像担持体に向けて押圧可能な押圧手段を有し、
    前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体に対応する前記転写部材は、前記押圧手段によりその像担持体に向けて前記第1の押圧力で押圧させることを特徴とする請求項31に記載の画像形成装置。
  33. トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    前記複数の像担持体と前記搬送体との接触部のそれぞれにおいて前記像担持体と前記搬送体との間に電界を形成する複数の転写部材であって、前記搬送体を介して前記像担持体に当接可能であり、前記搬送体を介して前記像担持体に当接した状態で電圧が印加されることで前記電界を形成する複数の転写部材と、
    前記複数の転写部材のそれぞれを、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで、前記像担持体に向けて押圧可能な押圧手段と、
    を有し、
    前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体と前記搬送体との間には、その像担持体に対応する前記転写部材により前記電界を形成させず、かつ、
    前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体に対応する前記転写部材は、前記押圧手段によりその像担持体に向けて前記第1の押圧力で押圧させることを特徴とする画像形成装置。
  34. 前記複数の像担持体と前記搬送体との接触部のそれぞれにおいて前記搬送体を前記像担持体に、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで押圧可能な押圧手段を有し、
    前記制御手段は、前記押圧手段により、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体に前記搬送体を前記第1の押圧力で押圧させることを特徴とする請求項28〜30のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  35. トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    前記複数の像担持体と前記搬送体との接触部のそれぞれにおいて前記搬送体を前記像担持体に、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで押圧可能な押圧手段と、
    を有し、
    前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記押圧手段により、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体に前記搬送体を前記第1の押圧力で押圧させることを特徴とする画像形成装置。
  36. 前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体を、その像担持体に対応する前記第1の駆動手段の速度指令値をその像担持体の表面速度と前記搬送体の表面速度とが等速となるものとして設定されている速度指令値として駆動させることを特徴とする請求項28〜35のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  37. トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体を、その像担持体に対応する前記第1の駆動手段の速度指令値をその像担持体の表面速度と前記搬送体の表面速度とが等速となるものとして設定されている速度指令値として駆動させることを特徴とする画像形成装置。
  38. 前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体に、前記トナー像形成手段によりトナーを供給させ、その像担持体と前記搬送体との間に所定量以上のトナーを存在させることを特徴とする請求項28〜37のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  39. トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体に、前記トナー像形成手段によりトナーを供給させ、その像担持体と前記搬送体との間に所定量以上のトナーを存在させることを特徴とする画像形成装置。
  40. 前記複数の像担持体と前記搬送体との接触部のそれぞれにおいて前記像担持体と前記搬送体との間に電界を形成する複数の転写部材であって、前記搬送体を介して前記像担持体に当接可能であり、前記搬送体を介して前記像担持体に当接した状態で電圧が印加されることで前記電界を形成する複数の転写部材を有し、
    前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体と前記搬送体との間には、その像担持体に対応する前記転写部材により前記電界を形成させないことを特徴とする請求項28〜39のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  41. 前記複数の転写部材のそれぞれを、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで、前記像担持体に向けて押圧可能な押圧手段を有し、
    前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体に対応する前記転写部材は、前記押圧手段によりその像担持体に向けて前記第1の押圧力で押圧させることを特徴とする請求項40に記載の画像形成装置。
  42. トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    前記複数の像担持体と前記搬送体との接触部のそれぞれにおいて前記像担持体と前記搬送体との間に電界を形成する複数の転写部材であって、前記搬送体を介して前記像担持体に当接可能であり、前記搬送体を介して前記像担持体に当接した状態で電圧が印加されることで前記電界を形成する複数の転写部材と、
    前記複数の転写部材のそれぞれを、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで、前記像担持体に向けて押圧可能な押圧手段と、
    を有し、
    前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体と前記搬送体との間には、その像担持体に対応する前記転写部材により前記電界を形成させず、かつ、
    前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体に対応する前記転写部材は、前記押圧手段によりその像担持体に向けて前記第1の押圧力で押圧させることを特徴とする画像形成装置。
  43. 前記複数の像担持体と前記搬送体との接触部のそれぞれにおいて前記搬送体を前記像担持体に、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで押圧可能な押圧手段を有し、
    前記制御手段は、前記押圧手段により、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体に前記搬送体を前記第1の押圧力で押圧させることを特徴とする請求項28〜39のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  44. トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    前記複数の像担持体と前記搬送体との接触部のそれぞれにおいて前記搬送体を前記像担持体に、第1の押圧力と、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力とで押圧可能な押圧手段と、
    を有し、
    前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、かつ、
    前記押圧手段により、前記複数の像担持体のうち前記検知動作の実行中の像担持体よりも前記搬送体の回転方向において下流側の像担持体に前記搬送体を前記第1の押圧力で押圧させることを特徴とする画像形成装置。
  45. 前記制御手段は、前記複数の像担持体のそれぞれについて、前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体から下流側の像担持体へと一つずつ順次に前記検知動作を実行させて前記設定を行う、一連の設定処理を実行させることを特徴とする請求項28〜44のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  46. 前記制御手段は、前記一連の設定処理において、前記検知動作を終了した像担持体については、他の像担持体の前記検知動作の実行中は、その前記検知動作を終了した像担持体に対応する前記第1の駆動手段の速度指令値をその一連の設定処理の結果に基づく速度指令値として駆動させることを特徴とする請求項45に記載の画像形成装置。
  47. トナー像を担持する回転可能な複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれにトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記複数の像担持体からトナー像が転写されるか、又は前記複数の像担持体からトナー像が転写される記録材を担持する、前記複数の像担持体に接触して回転可能な搬送体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれを回転駆動する複数の第1の駆動手段と、
    前記搬送体を回転駆動する第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を検知する検知手段と、
    前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記複数の像担持体にトナー像を形成し、前記複数の像担持体から前記搬送体又は前記搬送体に担持された記録材にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置において、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段は、それぞれ前記像担持体、前記搬送体の駆動軸の速度を前記制御手段により指示された速度指令値に対応する速度に近づけるようにして前記像担持体、前記搬送体を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第2の駆動手段の速度指令値を一定とすると共に前記第1の駆動手段の速度指令値を変化させて前記複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体及び前記搬送体を駆動させ、前記第1の駆動手段の速度指令値を複数の異なる速度指令値としているときのそれぞれの前記第2の駆動手段の出力トルクに関する情報を前記検知手段により検知することを、前記少なくとも一つの像担持体と前記搬送体との間の摩擦力に関する条件が異なる第1の状態と第2の状態とでそれぞれ行う第1の検知期間と第2の検知期間とを備えた検知動作を実行させ、前記検知動作の前記第1の検知期間と前記第2の検知期間とのそれぞれにおける前記検知手段の検知結果に基づいて、画像形成時に前記少なくとも一つの像担持体を駆動するための前記第1の駆動手段の速度指令値を設定し、
    前記複数の像担持体のそれぞれについて、前記搬送体の回転方向において上流側の像担持体から下流側の像担持体へと一つずつ順次に前記検知動作を実行させて前記設定を行う、一連の設定処理を実行させ、かつ、
    前記一連の設定処理において、前記検知動作を終了した像担持体については、他の像担持体の前記検知動作の実行中は、その前記検知動作を終了した像担持体に対応する前記第1の駆動手段の速度指令値をその一連の設定処理の結果に基づく速度指令値として駆動させることを特徴とする画像形成装置。
  48. 前記制御手段に、前記複数の像担持体のうち前記検知動作を実行する像担持体を指定する指定手段を有し、
    前記制御手段は、前記複数の像担持体のうち前記指定手段により指定された像担持体について前記検知動作を実行させて前記設定を行うことを特徴とする請求項28〜47のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  49. 前記検知動作の実行中の像担持体以外の像担持体と前記搬送体とを離間させることのできる離間手段を有することを特徴とする請求項28〜48のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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