JP6560695B2 - 接続方法 - Google Patents

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Description

本発明は、平角導線の接続構造、平角導線の接続方法及び平角導線の成形治具に関する。
平角導線を端子に接続する、或いは、平角導線同士を接続する方法として、圧着による接続方法が知られている。例えば、平角導線を圧着端子に圧着する場合、平角導線の先端部は圧着端子の円筒状の接続管部に挿入される。次いで、圧着工具により接続管部が部分的に圧潰されることにより、平角導線が接続管部に挟まれて圧着される。
また、特許文献1には、平角導線の圧着端子への別の接続方法が開示されている。特許文献1の接続方法では、平角導線の端部が、平角導線の長手方向に延びる線で折り曲げられて、圧着端子の円筒状の接続管部に挿入される。次いで、接続管部の全体が圧潰されることにより、平角導線が圧着端子に接続される。このように、予め平角導線を折り曲げておくことにより、円筒状の部分の内径が平角導線の幅よりも小さい圧着端子を使用することができる。
特開2004−319157号公報
特許文献1の接続方法では、予め平角導線の端部が折り曲げられるため、圧着端子が圧潰される前の状態において平角導線と圧着端子は点また線でのみ接触しており、両者の間の接触抵抗が大きい。また、特許文献1の接続方法では、接続管部の全体を圧潰させる必要があるため、接続管部を部分的に圧潰する圧着工具が使用できない。仮に、特許文献1の接続方法において圧着工具を使用した場合、接続管部は部分的にのみ圧潰されるため、平角導線と圧着端子を広面積で接触させることが難しく、接触抵抗が大きくなる虞があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、接触抵抗の増加を抑えることが可能な平角導線の接続構造、平角導線の接続方法及び平角導線の成形治具を提供することである。
本発明の一実施形態に係る平角導線の接続構造は、筒状部を有する接続部材と、板状の第1平角導線と、を備え、第1平角導線は、筒状部の内周面の形状に沿って湾曲し、筒状部の中空部に収容された第1先端部を有し、第1先端部の外周面の中心軸は、第1平角導線の長手方向と平行であり、第1先端部は、第1先端部の外周面が筒状部の内周面に接触した状態で筒状部に圧着されている。
このような構成によれば、第1平角導線の先端部が接続部材の内周面に沿った形状に湾曲しているため、第1湾曲部と接続部材とを容易に面接触可能となり、両者の接触抵抗が増加してしまうことが防止される。
本発明の一実施形態に係る平角導線の接続方法は、平角導線と筒状部を有する接続部材との接続方法であって、板状の第1平角導線の第1先端部を、平角導線の長手方向を中心軸として、筒状部の内周面に沿った形状に湾曲させる湾曲工程と、湾曲された第1先端部を筒状部の中空部に挿入する平角導線挿入工程と、第1先端部の外周面が内周面に接触した状態で、第1先端部と筒状部とを圧着する圧着工程と、を含む。
このような方法によれば、第1平角導線の先端部は、筒状部の内周面に沿った形状に湾曲されるため、第1平角導線と接続部材とを容易に面接触可能となり、両者の接触抵抗が増加してしまうことが防止される。
本発明の一実施形態に係る平角導線の成形治具は、平角導線の先端部を、筒状部を有する接続部材を使用した圧着接続に適した形状に成形する成形治具であって、型部と、平角導線の先端部を型部との間で挟み込む挟持部と、を有し、型部は、平坦面を有し、平坦面が平角導線の先端部と当接することによって平角導線を支持する支持部と、支持部の一部を凹ませて形成された、成形面を有する成形部と、を有し、挟持部は、支持部に支持された平角導線の先端部を成形面に向かって押し付ける押付部を有し、成形面は、筒状部の内周面に沿った形状を有する。
このような構成によれば、平角導線の先端部が成形面に押し付けられることにより、筒状部の内周面に沿った形状に湾曲される。そのため、平角導線と接続部材とを容易に面接触可能となり、両者の接触抵抗が増加してしまうことが防止される。
本発明によれば、接触抵抗の増加を抑えることが可能な平角導線の接続構造、平角導線の接続方法及び平角導線の成形治具が提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る2つの平角導線、と1つの丸線を接続する工程を示した図である。 図2は、本発明の実施形態に係る成形治具を用いて平角導線を成形加工する工程を示した図である。 図3は、本発明の実施形態に係る成形治具を用いて平角導線を成形加工する工程を示した図である。 図4は、本発明の実施形態に係る圧着工具を用いて2つの平角導線及び丸線をスリーブに圧着する工程を示した図である。 図5は、本発明の実施形態の変形例に係る平角導線と圧着端子の接続構造を示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、2つの平角導線10、20と1つの円柱状の導線(丸線)30との圧着接続に本発明を適用した一例である。
図1は、2つの平角導線10、20と1つの丸線30を接続する工程を示した図である。2つの平角導線10、20と1つの丸線30は、接続部材である筒状のスリーブ40と共に圧着される。
図1(a)は、各部材が接続される前の状態を示す。スリーブ40は、2つの平角導線10、20と1つの丸線30が接続される前の状態において、円筒形状を有している。スリーブ40は、外力を加えることによって変形可能な材料で形成されている。スリーブ40に使用される材料は、例えば、銅やアルミニウム等の金属材料である。
平角導線10、20は、長尺な薄い板状を有している。各平角導線10、20は、銅やアルミニウム等の導電性を有する金属材料で形成されている。丸線30は、銅やアルミニウム等の導電性を有する金属材料で形成されており、周囲が絶縁性の材料(例えば、樹脂材料)で被覆されている。丸線30は、1本の導線であってもよく、複数の細い導線が撚られた撚り線であってもよい。
平角導線10の幅及び平角導線20の幅は、スリーブ40の内径よりも大きい。そのため、平角導線10、20は、そのままではスリーブ40内に挿入することができない。本実施形態では、平角導線10、20は、図1(b)に示すように、スリーブ40内に挿入可能となるように成形加工される。なお、スリーブ40の内径よりも小さな幅の平角導線の接続に本発明を適用することもできる。
以下の説明において、平角導線10、20の長手方向をZ軸方向、平角導線10、20の厚み方向をX軸方向、平角導線10、20の幅方向をY軸方向と定義する。X軸、Y軸、Z軸は互いに直交している。
図2は、成形治具100を用いて平角導線10、20を成形加工する工程を示した図である。図2(a)は、平角導線10、20が成形加工される前の状態を示す。図2(b)は、平角導線10、20が成形加工されている状態を示す。図2(c)は、平角導線10、20が成形加工された後の状態を示す。
図3は、成形治具100を用いて平角導線10、20を成形加工する工程を示した断面図である。図3(a)は、平角導線10、20が成形加工される前の状態を示す。図3(b)は、平角導線10、20が成形加工されている状態を示す。図3(c)は、平角導線10、20が成形加工された後の状態を示す。
成形治具100は、型部50と、型部50との間で平角導線10、20を挟み込む挟持部60を有する。型部50には、その上面側に、平面視において略矩形でZ軸方向と平行に溝51が形成されている。溝51のY軸方向における幅は、平角導線10、20の幅よりも大きく、溝51のX軸方向における深さは、2つの平角導線10、20の厚さの和とほぼ同じである。そのため、この溝51に平角導線10の端部11及び平角導線20の端部21を嵌め込むことが可能である。また、溝51のZ軸方向の一端は壁57で塞がれており、他端52は塞がれていない。そのため、平角導線10、20の端部11、21が溝51に嵌め込まれると、平角導線10、20の端部11、21以外の箇所は、溝51のZ軸方向の他端52を通って溝51の外側に突出する。なお、溝51のZ軸方向における長さは、スリーブ40のZ軸方向における長さよりも大きい。
溝51の底面には平坦面を有する支持部56が形成されている。溝51に平角導線10、20が嵌め込まれると、平角導線10、20は支持部56によって支持される。支持部56の一部には、支持部56を凹ませることによって形成された成形部55が設けられている。成形部55の凹曲面状の成形面54は、スリーブ40の内周面41(図1参照)と略同じ曲率を有する円周面である。また、この成形部55の成形面54の中心軸は、Z軸と平行である。成形部55のZ軸方向の長さは、溝51の長さと同じである。成形部55のY軸方向の幅は、平角導線10、20の幅及び溝51のY軸方向の幅よりも小さい。また、また成形部55は、Y軸方向において2箇所に形成された支持部56のY軸方向における中心付近に形成されている。そのため、平角導線10、20が溝51に嵌め込まれると、平角導線10、20は支持部56によって支持され、成形部55内には入り込まない。
また、成形部55の周縁部55Aは、曲面により面取り加工されている。そのため、平角導線10、20を溝51に載置する際に、周縁部55Aと接触することによって平角導線10、20に傷が付いてしまうことが防止される。また、平角導線10、20の端部11、21を成形加工する際に、成形箇所の端部(周縁部55A付近)に集中するひずみが緩和され、平角導線10、20に割れが生じることが防止される。
型部50の壁57は、本発明の突き当て部の一例である。また、側壁58は、本発明の当接部の一例である。平角導線10、20を成形加工する際、平角導線10、20はX軸方向に積層されて支持部56によって支持されると共に、平角導線10のZ軸方向における側端12及び平角導線20のZ軸方向における側端22が溝51のZ軸方向における他方の壁57に突き当てられる。これにより、Z軸方向において、平角導線10、20が位置決めされる。また、平角導線10、20のY軸方向における側端13、23が溝51のY軸方向における側壁58に当接することにより、平角導線10、20のY軸方向における移動が規制される。
挟持部60は、平角導線10、20を成形部55内に押し込むための押付部61を有している。押付部61は凸曲面状の押付面62を有している。押付面62は円周面を有しており、その曲率は、成形面54の曲率及び平角導線10、20の厚さに基づいて設定される。詳しくは、成形面54の曲率半径をR50、各平角導線10、20の厚さをT10、T20とした場合、押付面62の円周面の曲率半径R60は、次の数式1を満たすように設定される。
[数1]
R60=R50−(T10+T20)
また、押付面62のZ軸方向の長さは、成形部55のZ軸方向の長さと同じである。
挟持部60は、溝51に嵌め込まれた平角導線10、20に対してX軸方向の上側から押し付けられる。平角導線10、20は、外力によって変形可能な材料によって形成されているため、挟持部60が平角導線10、20に押し付けられると、図2(b)及び図3(b)に示すように、平角導線10、20は半円筒状に湾曲される。詳しくは、平角導線10の端部11は、成形部55の成形面54に沿った形状に成形加工される。また、平角導線20の端部21は、湾曲された平角導線10の端部11の凹曲面14に沿った形状に成形加工される。なお、押付面62及び成形面54のZ軸方向の長さは、スリーブ40の長さよりも長く設定されている。そのため、成形加工された平角導線10、20の端部11、21のZ軸方向の長さもスリーブ40の長さよりも長くなる。
また、押付部61の押付面62の曲率は、数式1を満たすように設定されている。そのため、押付部61が平角導線10、20に押し付けられた状態において、成形部55と平角導線10、平角導線10と平角導線20、平角導線20と押付部61は、それぞれ略隙間なく接触する。
挟持部60が平角導線10、20から引き離されると、図2(c)及び図3(c)に示すように、各平角導線10、20の端部11、21が半円筒状に湾曲された状態で保持される。
これにより、平角導線10の湾曲された端部11(以下、湾曲された端部11を湾曲部11ともいう)の凸曲面がスリーブ40の内周面41と略同じ形状になると共に、平角導線20の湾曲された端部21(以下、湾曲された端部21を湾曲部21ともいう)の凸曲面が平角導線10の湾曲部11の凹曲面14と略同じ曲率半径を有する外周面形状となる。
平角導線10、20の湾曲部11、21は、スリーブ40の中空部に挿入される。図1(c)は、平角導線10、20の湾曲部11、21がスリーブ40の中空部に挿入された状態を示す。平角導線10、20の湾曲部11、21は、Y軸方向における寸法がスリーブ40の内径よりも小さくなっており、スリーブ40の中空部に容易に挿入させることができる。
また、スリーブ40の中空部には、更に、丸線30が挿入される。詳しくは、丸線30は、平角導線20の湾曲部21の凹曲面24に対向するように、スリーブ40の中空部に挿入される。
スリーブ40内に、2つの平角導線10、20の端部(湾曲部)11、21及び丸線30が収容されると、圧着工具200によりスリーブ40の一部が潰されて、平角導線10、20及び丸線30がスリーブ40に圧着される。
図4は、圧着工具200を用いて平角導線10、20及び丸線30をスリーブ40に圧着する工程を示した図である。図4(a)は、平角導線10、20及び丸線30が圧着される前の状態を示す。図4(b)は、平角導線10、20及び丸線30が圧着されている状態を示す。
圧着工具200は、スリーブ40が載置される受け型70と、突起81を有する押し型80を備える。受け型70はZ軸方向と平行に延設された溝71を有する。この溝71内にスリーブ40が配置されると、溝71の壁面とスリーブ40の外周面42が当接し、溝71内におけるスリーブ40の移動が規制される。
スリーブ40は、図4(a)に示すように、平角導線10、20が受け型70側に配置され、丸線30が押し型80側に配置されるように、溝71内に配置される。平角導線10、20及び丸線30が圧着される前の状態では、各導線10、20、30間には隙間があり、各導線10、20、30は固定されていない。
押し型80が、X軸の正方向側からスリーブ40に押し付けられると、図4(b)に示すように、突起81によってスリーブ40の一部が圧潰される。スリーブ40の一部が圧潰されると、スリーブ40の潰された箇所(対向部)43がスリーブ40の内側に向かって突出する。この突出した対向部43により、丸線30が平角導線20に押し付けられる。更に、平角導線20が平角導線10に押し付けられ、平角導線10がスリーブ40の内周面41の一部(接触部)44に押し付けられる。これにより、平角導線10、平角導線20、丸線30の3つが電気的に接続される。また、この3つの導線10、20、30は、スリーブ40の内周面41のうち、互いに対向する2つの箇所(対向部43及び接触部44)によって挟まれて固定される。これにより、3つの導線10、20、30がスリーブ40に圧着される。
図1(d)は、2つの平角導線10、20と1つの丸線30がスリーブ40に圧着された後の状態を示す。図1(d)に示すように、スリーブ40は、Z軸方向のおける一部が潰されている。このように、スリーブ40の全長ではなく、一部を潰す圧着工具200を使用することにより、スリーブ40を潰すために必要な力が小さくなり、各導線10、20、30のスリーブ40への圧着が容易となる。なお、各導線の10、20、30の圧着をより強固にするため、スリーブ40はZ軸方向における全長に亘って潰されてもよい。
このように、本実施形態によれば、平角導線10、20の端部11、21が成形治具100によって予め湾曲される。そのため、平角導線10、20を、内径が平角導線10、20の幅よりも小さいスリーブ40に挿入可能となり、平角導線10、20の接続部分を小型化できる。また、平角導線10、20の幅が大きくなるほど、平角導線10、20の端部11、21が湾曲する前と湾曲した後との間で、端部11、21のY軸方向における寸法の変化が大きくなる。そのため、端部11、21を湾曲することによって接続部分を小型化できるという効果は、平角導線10、20の幅が大きいほど顕著となる。
また、平角導線10の端部11は、予め、スリーブ40の内周面41に沿った形状に湾曲される。また、平角導線20の端部21は、予め、平角導線10の湾曲された端部(湾曲部)11に沿った形状に湾曲される。また、平角導線10、20の端部11、21は、スリーブ40内において、Z軸方向の全長に亘って湾曲している。そのため、平角導線10、20をスリーブ40に圧着する際に、平角導線10、20を変形させる必要がなくなるため、圧着が容易となる。
また、平角導線10の端部11は、スリーブ40の内周面41に沿った形状に成形加工されているため、平角導線10とスリーブ40とが面で接触される。更に、平角導線20の端部21は、平角導線10の端部(湾曲部)11に沿った形状に成形加工されているため、平角導線10と平角導線20とが面で接触される。これにより、平角導線10とスリーブ40との間の接触抵抗、及び、平角導線10と平角導線20との間の接触抵抗が高くなることを防止することができる。
また、平角導線10、20の幅が広くなるほど、両者の間の接触面積が大きくなり、接触抵抗の増加が防止される。本実施形態では、平角導線10、20の端部11、21を湾曲することにより、スリーブ40の内径よりも幅が大きい平角導線10、20をスリーブ40に圧着することができる。そのため、本実施形態では、スリーブ40の内径を大きくすることなく、2つの平角導線10、20の幅を広くして接触抵抗の増加を抑えることができる。
また、平角導線10、20の湾曲部11、21のZ軸方向における長さは、スリーブ40の長さよりも長い。そのため、スリーブ40内の全長に亘って、平角導線10とスリーブ40、及び、平角導線10と平角導線20を面接触させることができる。これにより、平角導線10とスリーブ40との間の接触抵抗、及び、平角導線10と平角導線20との間の接触抵抗が高くなることをより確実に防止することができる。
なお、成形治具100の寸法に製造誤差が含まれている場合、平角導線10の湾曲部11の形状が、スリーブ40の内周面41の形状と完全に一致しない場合が生じ得る。また、成形治具100の挟持部60を平角導線10、20に押し付けた後に引き離した際に、平角導線10、20の湾曲部11、21が弾性によって変形し、平角導線10の湾曲部11の形状がスリーブ40の内周面41と完全に一致しない場合や、平角導線10の湾曲部11と平角導線20の湾曲部21との形状が完全に一致しない場合が生じ得る。しかし、その場合であっても、平角導線10、20の湾曲部11、21は湾曲しているため、圧着工具200を用いて各平角導線10、20を圧着する際に、平角導線10、20を大きく変形させることなく、両者を広面積で互いに接触させることができる。
また、本実施形態では、平角導線10、20の端部11、21が湾曲しているため、スリーブ40の中空部に端部11、21を挿入した後の中空部内の空きスペース(端部21の凹曲面24とスリーブ40の内周面41で挟まれた領域)を大きくすることができる。これにより、スリーブ40の中空部に丸線30を容易に挿入することができる。また、筒状部140の中空部に丸線30を挿入することにより、丸線30の挿入後の中空部内の空きスペースが小さくなるため、導線同士が接触し易くなる。これにより、導線間の接触抵抗が増加してしまうことを防止することができる。更に、中空部内の空きスペースが小さくなることにより、圧着工具200でスリーブ40を圧潰して各導線10、20、30を圧着する際のスリーブ40の変形量が小さくなり、圧着が容易となる。
更に、平角導線10、20の端部11、21を湾曲させてスリーブ40の中空部内の空きスペース(端部21の凹曲面24とスリーブ40の内周面41で挟まれた領域)を大きくすることにより、より外径の大きい丸線30を中空部内に挿入することができる。外径の大きい丸線30を用いることにより、丸線30と平角導線20との接触面積、及び、丸線30と内周面41との接触面積が大きくなり、各導線10、20、30の圧着による固定をより強固にすることができる。また、丸線30と平角導線20の接触面積が大きくなることにより、両者の間の接触抵抗が大きくなることをより確実に防止することができる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本発明の実施形態に含まれる。
(変形例)
例えば、上述の実施形態では、2つの平角導線10、20がスリーブ40に圧着されるが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、スリーブ40に圧着される平角導線の数は1つであってもよく、3つ以上であってもよい。この場合、成形治具100の押付部61の押付面62の曲率半径は、平角導線の数及び厚さに応じて変更される。
また、上述の実施形態では、2つの平角導線10、20及び丸線30がスリーブ40に圧着されることにより、各導線10、20、30が電気的に接続されるが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、平角導線10、20は、スリーブ40ではなく、圧着端子に電気的に接続されてもよい。
図5は、平角導線10、20を圧着端子140に接続する場合の接続構造を示す。圧着端子140は、筒状部141と端子部142を有する。筒状部141及び端子部142は一体的に形成されており、銅等の導電性を有する金属材料で形成されている。平角導線10、20の端部11、21は、筒状部141の中空部に挿入されて圧着される。これにより、平角導線10、20は、筒状部141を介して端子部142に電気的に接続される。この場合、上述の実施形態のように、丸線30を筒状部141の中空部に挿入する必要はない。
また、図5に示す構成において、筒状部141が圧着工具200で圧潰される前に、筒状部141の中空部に、更に丸線30が挿入されてもよい。この場合、丸線30が端子部142と干渉することを防止するため、丸線30は、筒状部141のZ軸方向における端部のうち、端子部142が設けられていない方から挿入される。筒状部141は、2つの平角導線10、20及び丸線30が挿入された状態で圧着工具200により圧潰される。これにより、3つの導線10、20、30は、筒状部141を介して端子部142に電気的に接続される。また、筒状部140の中空部に丸線30を挿入することにより、中空部内の空きスペースが小さくなるため、導線同士が接触し易くなる。これにより、導線間の接触抵抗が増加してしまうことを防止することができる。更に、筒状部140の中空部内の空きスペースが小さくなることにより、圧着工具200で筒状部140を圧潰して各導線10、20、30を圧着する際の筒状部140の変形量が小さくなり、圧着が容易となる。
また、図5に示す構成において、筒状部141が圧着工具200で圧潰される前に、筒状部141の中空部に、更にスペーサ部材が挿入されてもよい。スペーサ部材は、筒状部141のZ軸方向の長さと略同じ長さを有する棒状を有する。また、スペーサ部材は、例えば、銅等の導電性を有する金属材料によって形成される。スペーサ部材は、平角導線20の湾曲部21の凹曲面24に対向するように、筒状部141の中空部に挿入される。これにより、平角導線10、20を筒状部141に圧着する際の筒状部141の変形量を、丸線30を挿入した場合と同程度に抑えることができる。
また、上述の実施形態では、2つの平角導線10、20は、スリーブ40内にZ軸方向における同じ側から挿入されるが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、2つの平角導線10、20は、スリーブ40内に互いに反対方向から挿入されてもよい。
また、上述の実施形態では、スリーブ40は円筒状を有しているが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、スリーブ40のXY面内における断面は楕円形状であってもよい。この場合、成形治具100の型部50の成形面54及び押付部61の押付面62は、スリーブ40の内周面に沿った形状に形成される。
また、上述の実施形態では、2つの平角導線10、20を重ねて型部50に載置し、2つ同時に成形加工を行っているが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、2つの平角導線10、20は、別々に成形加工されてもよい。この場合、平角導線10の形状と平角導線20の形状が完全に一致しなくなる場合が生じ得る。しかし、その場合であっても、平角導線10、20の端部11、21は湾曲するように成形されているため、圧着工具200を用いて各平角導線10、20を圧着する際に、平角導線10、20を大きく変形させることなく、両者を広面積で接触させることができる。
また、上述の実施形態では、2つの平角導線10、20の幅は、スリーブ40の内径よりも大きいが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、2つの平角導線10、20のうち、一方又は両方の幅がスリーブ40の内径よりも小さくてもよい。
また、上述の実施形態では、圧着工具200によってスリーブ40が圧潰される前の状態において、図4(a)に示すように、各導線10、20、30の間には隙間があり、各導線10、20、30は固定されていないが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、各導線10、20、30の間に隙間が小さくなるように、径の大きな丸線30が使用されてもよい。具体的な構成例としては、丸線30の外径を湾曲部21の内径に合致させる寸法とする。これにより、スリーブ40が圧潰される前の状態において、導線同士が面で接触し易くなり、導線間の摩擦によってスリーブ40内で各導線が移動してしまうことが防止される。また、径の大きな丸線30が使用されることにより、スリーブ40の圧潰後の丸線30と平角導線20との間の接触面積が大きくなり、両者の間の接触抵抗を抑えることができる。
また、上述の実施形態では、圧着のみによって、各導線10、20、30がスリーブ40に接続されるが、本発明の実施形態はこの構成に限定されない。例えば、各導線10、20、30がスリーブ40に圧着された後に、ハンダ付けや溶接によって導線間或いは平角導線10とスリーブ40の間の接続が補強されてもよい。これにより、各導線10、20、30がより強固に固定されると共に、接触抵抗の増加を更に抑えることができる。
10 平角導線
11 端部(湾曲部)
20 平角導線
21 端部(湾曲部)
30 丸線
40 スリーブ
50 型部
60 挟持部
70 受け型
80 押し型
100 成形治具
200 圧着工具

Claims (5)

  1. 平角導線と筒状部を有する接続部材との接続方法であって、
    第1平角導線の第1先端部を、該平角導線の長手方向を中心軸として、前記筒状部の内周面に沿った形状に湾曲させる湾曲工程と、
    湾曲された前記第1先端部を前記筒状部の中空部に挿入する平角導線挿入工程と、
    第2平角導線の第2先端部を前記接続部材の中空部に挿入する第2平角導線挿入工程と、
    前記第1先端部の外周面が前記内周面に接触した状態で、該第1先端部と前記第2先端部と該筒状部とを圧着する圧着工程と、
    を含み、
    前記湾曲工程は、
    前記第1先端部と前記第2先端部とを重ねる工程と、
    重ねられた状態の前記第1先端部と前記第2先端部とを一緒に湾曲させる工程と、
    を含む、
    接続方法。
  2. 前記圧着工程は、
    前記筒状部を受け型に配置する配置工程と、
    前記受け型に配置された前記筒状部の一部を、押し型によって圧潰する圧潰工程と、
    を含み、
    前記受け型は、前記長手方向と平行な溝を有し、
    前記配置工程において、前記筒状部は前記溝内に配置され、
    前記押し型は、前記溝内に、前記長手方向と直交する方向から挿入可能な突起を有し、
    前記圧潰工程において、前記筒状部の一部は、前記突起によって圧潰される、
    請求項に記載の接続方法。
  3. 前記筒状部は、
    前記第1先端部の外周面と接触した接触部と、
    前記第1先端部を挟んで前記接触部と対向する対向部と、
    を有し、
    前記圧潰工程において、前記対向部が前記第1先端部に向かって圧潰される、
    請求項に記載の接続方法。
  4. 第3の導線の先端部を、湾曲した前記第1先端部の内周面と対向するように、前記接続部材の中空部に挿入する導線挿入工程を更に含む、
    請求項から請求項の何れか一項に記載の接続方法。
  5. 前記第2平角導線挿入工程において、第2平角導線の第2先端部が、湾曲した前記第1先端部の内周面に対向するように、前記接続部材の中空部に挿入され、
    前記圧着工程において、前記第2先端部は、前記第1先端部に接触した状態で圧着される、
    請求項から請求項の何れか一項に記載の接続方法。
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