JP6560328B2 - パッド挿入装置及び結束システム、並びに結束バンドの結束方法 - Google Patents

パッド挿入装置及び結束システム、並びに結束バンドの結束方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばコイル状圧延鋼帯などを結束する結束バンドの下地保護用パッドの挿入装置および挿入方法に関する。
工業上において様々な用途に用いられる圧延鋼帯あるいはチューブや電線は、輸送上の制約などの理由からコイル状に巻かれて円筒状の形態で一般的に搬送される。このとき上記コイル状の圧延鋼帯等は、搬送の過程で巻きつきが解けないように金属製などの結束バンドにより拘束される(以下、この結束バンドで結束される物品を「被結束物」とも称する)。
かような結束バンドの拘束態様は、多くの場合には後述する特許文献にも開示されているように被結束物の周囲を囲むように結束するか、あるいは中空の被結束物である場合には当該被結束物の高さ方向に沿って被結束物の内側と外側を結ぶように結束している。
上記した結束バンドは、被結束物を結束する際に先端部と後端部を重積させた状態でジョイント金具あるいは溶接等によってジョイントされるため、この部位には相対的に厚みが増大した結束ジョイント部が形成される。
この結束ジョイント部は金具などの金属が配置される場合もあることから、製品である被結束物の表面を傷つけないように、結束ジョイント部と被結束物の間にはシールパッド(以下、「パッド」と総称する)を介在させて結束バンドを結束している。
かようなパッドは、例えば圧縮パルプ、発泡スチロール、プラスチックなどの樹脂材料あるいはフエルト、織布等によって形成され、その形状としても薄板の直方体状のパッドが用いられている。なおパッドは種々の形状を取ることもでき、例えば特許文献1では、ストラップ2を上面1aに載置する載置部1Aと、載置部1Aの両端からそれぞれにストラップ2の長手方向に沿って該ストラップ2に平行に延び、且つ間(各側片部の間)に空間を有する二つの側片部1Bと、この二つの側片部1Bと上記載置部1Aによって三方が囲まれた切欠部1Cとを有する如き、全体平面形状が略コの字状に構成されている。
特開2000−142618号公報
しかしながら、上述した各特許文献に限らず現在の技術では市場のニーズを適切に満たしているとは言えず、上記各手法では以下に述べるごとき課題が存在する。
すなわち、結束ジョイント部と被結束物の間にパッドを挿入するときは、現状では、板バネを2枚対向させた如き爪部でパッドを把持して挿入することが行われている。
たしかに板バネ(爪)などで物理的にパッドを掴むことで簡易的に結束ジョイント部と被結束物の間にパッドを挿入することはできるが、この形態ではどうしてもパッドと被結束物の間に一方の板バネが介在せざるを得ず被結束物の表面に傷がついてしまう可能性がある。
さらに、上記の場合、被結束物の表面に傷がつかないにしても、繰り返し使用することでパッドや被結束物との間で生じる摩擦などによって板バネが劣化してしまう可能性があることも否めない。
また、上記した特許文献1でも図示されているように、通常は鉛直方向の上方から下方に向けてパッドを水平に載置することが多いが、スペース上の制約などからパッドを水平に載置できない状況も想定し得る。
このような非水平状態での載置の場合、単純に爪部でパッドを掴んで結束ジョイント部と被結束物の間にパッドを挿入するだけではパッドがズレ落ちてしまう可能性も生じてしまう。
このように既存の技術においては、パッドの載置態様に制約があったり、被結束物の表面に傷が付く恐れがあったり、あるいはパッドを挿入する装置の早期劣化の懸念といった種々の課題を有しており、未だに改善の余地が大きくある。
本発明は、上記した課題を一例に鑑みて為されたものであり、非水平状態でもパッドを挿入することが可能であって、尚且つ長寿命で被結束物の表面への傷付きを大幅に抑制することが可能なパッド挿入装置及び結束システム並びに結束バンドの結束方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかるパッド挿入装置は、(1)結束ジョイント部と被結束物との間に介在させるパッドを挿入するパッド挿入装置であって、複数のパッドを積載して収容するとともに当該積層されたパッドの1つを第1受け渡し位置に送り出す収容機構部と、前記第1受け渡し位置に位置付けられたパッドを吸着する第1吸引保持部を有し、前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動可能な挿入機構部と、結束バンドが前記被結束物を拘束することによって前記結束ジョイント部が形成されるまでの間、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持する保持機構部と、を具備し、前記第2受け渡し位置は、前記保持機構部が前記パッドを吸着保持する位置であり、前記挿入機構部は、前記収容機構部と前記保持機構部との間を中心として前記第1吸引保持部を旋回させることで、当該第1吸引保持部を前記第1受け渡し位置と前記第2受け渡し位置との間で移動させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかるパッド挿入装置は、(2)結束ジョイント部と被結束物との間に介在させるパッドを挿入するパッド挿入装置であって、複数のパッドを積載して収容するとともに当該積層されたパッドの1つを第1受け渡し位置に送り出す収容機構部と、前記第1受け渡し位置に位置付けられたパッドを吸着する第1吸引保持部を有し、前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動可能な挿入機構部と、結束バンドが前記被結束物を拘束することによって前記結束ジョイント部が形成されるまでの間、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持する保持機構部と、を具備し、前記挿入機構部は、前記パッドを前記第1吸引保持部で吸着したまま、前記第1受け渡し位置から前記第2受け渡し位置の過程で前記第1吸引保持部を直線移動させ、前記保持機構部は、前記第2受け渡し位置に位置付けられたパッドを保持するとともに、当該保持したパッドを前記被結束物の側方に押し当てるように移動させる構成としてもよい
また、上記した()に記載のパッド挿入装置においては、()前記収容機構部は、前記パッドを立設して前記第1受け渡し位置に位置付ける立設装置を含み、前記挿入機構部は、前記第1受け渡し位置で立てられたパッドを前記第1吸引保持部で吸着して、前記第1受け渡し位置から前記第2受け渡し位置の過程で前記第1吸引保持部を直線移動させることが好ましい。
また、上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかるパッド挿入装置は、結束ジョイント部と被結束物との間に介在させるパッドを挿入するパッド挿入装置であって、複数のパッドを積載して収容するとともに当該積層されたパッドの1つを第1受け渡し位置に送り出す収容機構部と、前記第1受け渡し位置に位置付けられたパッドを吸着する第1吸引保持部を有し、前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動可能な挿入機構部と、結束バンドが前記被結束物を拘束することによって前記結束ジョイント部が形成されるまでの間、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持する保持機構部と、を具備し、前記保持機構部は、前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを吸着する第2吸引保持部を有し、前記第2受け渡し位置において前記第2吸引保持部が前記パッドを吸着した後で、前記第1吸引保持部による前記パッドの吸着が解除される構成としてもよい
また、上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる結束システムは、(5)上記した(1)〜()のいずれかに記載のパッド挿入装置と、前記結束ジョイント部と前記被結束物との間に前記パッドが介在した状態で、前記結束バンドを用いて前記被結束物を結束するバンド結束機構と、を具備することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる結束バンドの結束方法は、(6)パッドを介在させて結束バンドを被結束物に結束する結束バンドの結束方法であって、前記パッドを収容する収容機構部の近傍に前記被結束物を載置する工程と、前記収容機構部によって第1受け渡し位置に送り出された前記パッドを挿入機構部の第1吸引保持部で吸着する工程と、当該吸着したパッドを前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動させる工程と、前記結束バンドが結束したときに生ずる結束ジョイント部と前記被結束物との間に前記パッドが介在するように、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持機構部で保持する工程と、前記保持されたパッドを介して前記結束バンドで前記被結束物を結束する工程と、を含み、前記第2受け渡し位置は、前記保持機構部が前記パッドを吸着保持する位置であり、前記挿入機構部は、前記収容機構部と前記保持機構部との間を中心として前記第1吸引保持部を旋回させることで、当該第1吸引保持部を前記第1受け渡し位置と前記第2受け渡し位置との間で移動させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる結束バンドの結束方法は、(7)パッドを介在させて結束バンドを被結束物に結束する結束バンドの結束方法であって、前記パッドを収容する収容機構部の近傍に前記被結束物を載置する工程と、前記収容機構部によって第1受け渡し位置に送り出された前記パッドを挿入機構部の第1吸引保持部で吸着する工程と、当該吸着したパッドを前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動させる工程と、前記結束バンドが結束したときに生ずる結束ジョイント部と前記被結束物との間に前記パッドが介在するように、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持機構部で保持する工程と、前記保持されたパッドを介して前記結束バンドで前記被結束物を結束する工程と、を含み、前記挿入機構部は、前記パッドを前記第1吸引保持部で吸着したまま、前記第1受け渡し位置から前記第2受け渡し位置の過程で前記第1吸引保持部を直線移動させ、前記保持機構部は、前記第2受け渡し位置に位置付けられたパッドを保持するとともに、当該保持したパッドを前記被結束物の側方に押し当てるように移動させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる結束バンドの結束方法は、(8)パッドを介在させて結束バンドを被結束物に結束する結束バンドの結束方法であって、前記パッドを収容する収容機構部の近傍に前記被結束物を載置する工程と、前記収容機構部によって第1受け渡し位置に送り出された前記パッドを挿入機構部の第1吸引保持部で吸着する工程と、当該吸着したパッドを前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動させる工程と、前記結束バンドが結束したときに生ずる結束ジョイント部と前記被結束物との間に前記パッドが介在するように、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持機構部で保持する工程と、前記保持されたパッドを介して前記結束バンドで前記被結束物を結束する工程と、を含み、前記保持機構部は、前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを吸着する第2吸引保持部を有し、前記第2受け渡し位置において前記第2吸引保持部が前記パッドを吸着した後で、前記第1吸引保持部による前記パッドの吸着が解除されることを特徴とする。
本発明によれば、パッドを吸着するので非水平状態でもパッドを挿入することが可能となり、更にパッドと被結束物との間に爪などを介在させる必要はないため装置寿命を高めることが可能となる。また、被結束物の表面への傷付きも大幅に抑制することが可能となる。
第1実施形態にかかるパッド挿入装置100を模式的に示す斜視図である。 第1実施形態にかかる結束バンドの結束方法を示すフローチャートである。 パッド挿入装置100を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その1)である。 パッド挿入装置100を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その2)である。 パッド挿入装置100を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その3)である。 被結束物1が結束バンドBで結束された状態を示す模式図である。 第2実施形態にかかるパッド挿入装置200を模式的に示す斜視図である。 パッド挿入装置200の要部を抜粋した斜視図である。 パッド挿入装置200を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その1)である。 パッド挿入装置200を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その2)である。 パッド挿入装置200を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その3)である。 パッド挿入装置200を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その4)である。 パッド挿入装置200を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その5)である パッド挿入装置200を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その6)である。 パッド挿入装置200を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その7)である。 パッド挿入装置200を用いて被結束物に結束バンドを結束する際の状態遷移図(その8)である。
本発明を実施するための実施形態について説明する。なお、以下の説明では、それぞれ便宜的にX方向、Y方向及びZ方向を図示のとおり設定して説明する。しかしながら本発明は上述した方向の規定に左右されるものではなく、特許請求の範囲を不当に減縮するものでないことは言うまでもない。
≪第1実施形態≫
<パッド挿入装置100>
本発明の第1実施形態にかかるパッド挿入装置100について、図1及び図3を適宜参照しながら説明する。
図1や図6などに示すとおり、本実施形態にかかるパッド挿入装置100は、結束ジョイント部と被結束物1との間に介在させるパッドを挿入する機能を有し、収容機構部10、挿入機構部20、及び保持機構部30を少なくとも具備するように構成されている。
ここで、「被結束物」とは、上記したとおり輸送時などに結束バンドで結束される製品であって、例えば圧延鋼帯、チューブ、金属線材などが例示できる。一例として、図1に示すとおり、被結束物1の直径Dは、例えば1000〜2000mm程度が例示できる。
なおこれら収容機構部10、挿入機構部20、及び保持機構部30は、後述する装置フレーム40で保持されており、同じく後述する制御装置50によってその動作が適宜制御されるように構成されている。
収容機構部10は、複数のパッドPを積載して収容する機能と、当該積層されたパッドPの1つを第1受け渡し位置FPに送り出す機能を有して成る。
より具体的に本実施形態の収容機構部10は、筐体11、パッド送出部12、第1ストッパー13、および第2ストッパー14を含んで構成されている。
筐体11は、複数のパッドPを積層した状態で収容する直方体状の収容体であって、例えば樹脂や金属などから構成されている。図1や図3などに示すとおり、パッドPは、筐体11内で平積み状態で積層されており、後述するパッド送出部12によって1つずつ第1受け渡し位置FPに送り出される。
パッド送出部12は、図1に示すとおり、本実施形態では筐体11のうち第1受け渡し位置FP側とは反対側に設けられている。このパッド送出部12は、例えば公知のバネなどの弾性手段を介して積層されたパッドPを第1受け渡し位置FP側へ向けて押圧する機能を有している。これにより、第1受け渡し位置FPでパッドPが第2受け渡し位置SPへ向けて送り出された後で、次のパッドPがパッド送出部12によって第1受け渡し位置FPへシフトすることが可能となっている。
第1ストッパー13は、図3〜図5に示すとおり、筐体11の一端部(第1受け渡し位置FP側)のうち、後述する挿入機構部20の第1吸引保持部21と干渉しないようにパッドPの端部と対応する位置に設けられている。これにより、筐体11内で積層されたパッドPがパッド送出部12によって一端部側へ押圧されても、この第1ストッパー13によってパッドPが第1受け渡し位置FPで留まることが許容される。
なお図3などからも明らかなとおり、第一ストッパー13は、収容機構部10と挿入機構部20が並ぶ方向(Y方向)におけるパッドPの端部側に設けられているので、第1吸引保持部21の移動に対して障害となってしまうことが回避されている。
また、第1ストッパー13の材質に特に制限はなく、例えば樹脂や金属など公知の種々の材料を適用してもよい。
第2ストッパー14は、図3〜5に間接的に示す(本体フレーム24内部に第2ストッパー14が設置されるためこれらの図では本体フレーム24を便宜的に矢視している)とおり、後述する本体フレーム24内に設置されており、第1吸引保持部21の回転停止位置を規定する機能を有している。すなわち、後述するとおり、本実施形態の第1吸引保持部21は移動アーム22を介して回転移動(旋回)するため、この本体フレーム24内の第2ストッパー14によって第1吸引保持部21の旋回後の停止位置が規定されている。換言すれば、第1吸引保持部21は、本体フレーム24内の第2ストッパー14によって回転移動が制約されて停止することで、第1受け渡し位置FPと同じ高さ(Z方向における位置)により正確に位置付けられることが可能となっている。
続いて本実施形態における挿入機構部20の詳細構造について説明する。
挿入機構部20は、前述した第1受け渡し位置FPに位置付けられたパッドPを吸着する第1吸引保持部21を有し、被結束物1上にパッドPを載置するための第2受け渡し位置SPへと当該パッドPを第1受け渡し位置FPから移動させる機能を有している。
より具体的に本実施形態の挿入機構部20は、上記した第1吸引保持部21のほか、移動アーム22、近接/回転機構23a、本体フレーム24および吸引機構25を含んで構成されている。
第1吸引保持部21は、後述する移動アーム22の先端部分に取り付けられ、パッドPを把持する機能を備えている。本実施形態では、後述する吸引機構25を介して第1吸引保持部21がパッドPを吸着保持する構成となっている。
図3からも明らかなとおり、第1吸引保持部21は、パッドPの周縁のうち、当該第1吸引保持部21の回転移動を阻害しないように、上述した第1ストッパー13が把持する部位以外の部位(Z方向における両端側)を把持している。
移動アーム22は、一端を後述する近接/回転機構23aと固定されるとともに、他端が上記した第1吸引保持部21と固定されている。したがって、近接/回転機構23aによって移動アーム22が回転すれば、その先端にある第1吸引保持部21も回転中心Cを中心としてX軸周りに回転することが可能となっている。
近接/回転機構23aは、第1吸引保持部21が第1ストッパー14に接触してZ方向における位置(高さ)が決まった後で上記した第1受け渡し位置FPに向けて第1吸引保持部21をX方向へ移動させる近接動作と、第1吸引保持部21がパッドPを吸着保持した後で第1吸引保持部21を第2受け渡し位置SPに向けて移動させる回転(旋回)動作と、を行う機能を有している。
換言すれば、本実施形態における挿入機構部20(本体フレーム24)は第1吸引保持部21の旋回限度を規定する第2ストッパー14を有している。そして、上記した第1吸引保持部21は、本体フレーム24内の第2ストッパー14を介して規定位置で停止した後で、収容機構部10の第1受け渡し位置FPに向けてX方向に移動してパッドPを吸着する、と言える。
かような近接/回転機構23aの具体的な機構としては特に制限はなく、公知のエアシリンダ機構などを搭載したロータリーアクチュエーターなどが例示できる。
本体フレーム24は、後述する装置フレーム40に搭載されて、上記した第1吸引保持部21や近接/回転機構23aなどを搭載する機能を有している。この本体フレーム24の材質にも特に制限はなく、他の部材と同様に例えば樹脂や金属など公知の材料が例示できる。
図1及び図3に示されるとおり、本実施形態では、収容機構部10と保持機構部30との間に挿入機構部20が介在するように本体フレーム24が装置フレーム40に設置されている。
吸引機構25は、不図示のポンプなどに接続されており、当該ポンプを介して第1吸引保持部21に吸引機能を付与している。したがって本実施形態の第1吸引保持部21のうちパッドPと対向する領域には1又は複数の吸引孔が形成されており、当該吸引孔が上記した吸引機構25と接続されることで上記吸着保持が実現されている。
次に本実施形態における保持機構部30の詳細構造について説明する。
保持機構部30は、結束バンドBが被結束物1を拘束することによって結束ジョイント部BJが形成されるまでの間、挿入機構部20によって第2受け渡し位置に移動したパッドを保持する機能を有している。
ここで、本実施形態における「第1受け渡し位置FP」は、第1ストッパー13によって位置が規定されたパッドPを第1吸引保持部21が吸着保持する位置であった。一方で本実施形態における「第2受け渡し位置SP」は、保持機構部30の第2吸着保持部31がパッドPを吸着保持する位置であると言える。
なお上記のとおり、挿入機構部20は、収容機構部10と保持機構部30との間を中心(回転中心C)として第1吸引保持部21を旋回(回転)させることで、当該第1吸引保持部21を第1受け渡し位置FPと第2受け渡し位置SPとの間で移動させている。
より具体的に本実施形態の保持機構部30は、第2吸着保持部31、吸引機構32、結束バンド通過凹部33および本体フレーム34を含んで構成されている。
第2吸着保持部31は、後述する本体フレーム34に設置されており、本実施形態では当該本体フレーム34内で固定配置されている。そして第2吸着保持部31は、第2受け渡し位置SPに移動したパッドPを、後述する吸引機構32を介して吸着する機能を有している。
そして後述のとおり本実施形態では、第1吸着保持部21から第2吸引保持部31へパッドPの受け渡しが実行される。より具体的には、上記した第2受け渡し位置SPにおいて、第2吸引保持部31がパッドPを吸着した後で、第1吸引保持部21によるパッドPの吸着が解除されることになる。換言すれば、「第1吸着保持部21がパッドPを吸着した状態」から「第1吸着保持部21及び第2吸引保持部31の双方がパッドPを吸着した状態」に遷移し、次いで、「第2吸着保持部31がパッドPを吸着した状態」へと移行することになる。
吸引機構32は、上記した吸引機構25と同様に、不図示のポンプなどに接続されており、当該ポンプを介して第2吸引保持部31に吸引機能を付与している。本実施形態では本体フレーム34に2つの第2吸引保持部31が設けられており、これらが上記した吸引機構32とそれぞれ接続されることで吸着保持が実現されている。
なお、本実施形態では2つの第2吸引保持部31が本体フレーム34に設けられているが、第2吸引保持部31は3つ以上の複数であってもよいし、あるいは第2吸引保持部31が単数であってもよい。
結束バンド通過凹部33は、第2吸引保持部31がパッドPを吸着した状態で当該凹部内を結束バンドBが通過することを許容する空間を確保するための部位である。これにより、当該結束バンド通過凹部33内に結束バンドBを通過させながらパッドPを介在させつつ被結束物1を結束バンドBで結束することが可能となる。
本体フレーム34は、後述する装置フレーム40に搭載されて、上記した第2吸引保持部31や吸引機構32などを搭載する機能を有している。この本体フレーム34の材質にも特に制限はなく、例えば樹脂や金属など公知の材料が例示できる。
装置フレーム40は、上記した収容機構部10、挿入機構部20、及び保持機構部30を搭載する骨組みである。この装置フレーム40の材質に特に制限はないが、重量物が搭載されるため鋼材など各種の金属材料が好ましい。
制御装置50は、後述する結束バンドの結束方法などを実行するCPUなどを有しており、この制御装置50の制御の下で収容機構部10、挿入機構部20及び保持機構部30が統括制御されている。
この制御装置50としては、例えば公知の演算装置やメモリなどを備えたコンピュータが例示できる。なお、制御装置50に公知の通信機器を装備させ、有線または無線などで外部ネットワーク(インターネットなど)と接続されて遠隔操作可能なように構成してもよい。
<結束システム>
本実施形態の結束システムは、上記したパッド挿入装置100と、公知のバンド結束機構とを含んで構成されている。なおバンド結束機構としては、結束バンドの結束機能を有する限り特に制限はなく、例えば特開2009−298476号や特開2001−301712号公報などに開示された装置例を適用してもよい。
このうちバンド結束機構は、特に、パッド挿入装置100によって結束ジョイント部と被結束物1との間にパッドPが介在した状態で、結束バンドBを用いて被結束物1を結束する機能を有している。
かような結束システムによれば、被結束物1の表面への傷付きも抑制しつつ被結束物1を結束バンドBで結束することが可能となっている。
<結束バンドの結束方法>
次に図2〜図6を適宜参照して本実施形態に係る結束バンドの結束方法について説明する。当該結束方法では、上述したパッドPを介在させて結束バンドBを被結束物1に結束するので、結束バンドBによる被結束物1への損傷などが抑制されている。
まずステップS101において、図1に例示されるように、パッドPを収容する収容機構部10の近傍(すなわちパッド挿入装置100近傍)に被結束物1を載置する。
次いでステップS102では、上記した収容機構部10によって第1受け渡し位置FPに送り出されたパッドPを挿入機構部20の第1吸引保持部21で吸着する。
このステップS102におけるパッド挿入装置100の状態遷移について、図4を参照してより詳細に説明する。
すなわち、図4に示すとおり、ステップS102では、まず移動アーム22の回転移動が第2ストッパー14によって規制される位置まで近接/回転機構23aが移動アーム22を回転させる。次いで、図4内で番号「1」と矢視で示すとおり、Z方向における高さが確定した後は、近接/回転機構23aが移動アーム22と共に第1吸引保持部21を第1受け渡し位置FPに向けて移動させる。
このとき図4に示すとおり、筐体11内で積層された複数のパッドPのうち最下部にあるパッドP1は、第1ストッパー13によってその位置が維持されている。
第1吸引保持部21がX方向に沿って移動してパッドP1と接触したら、制御装置50は、吸引機構25を介して第1吸引保持部21でパッドP1を吸着保持する制御を行う。
そしてステップS103では、制御装置50は、第1吸引保持部21によるパッドP1の吸着が完了したか否かを判定する。より具体的には、制御装置50は、吸引機構25が示す負圧の値をモニターしており、この値が所定の範囲内となった場合にパッドP1が第1吸引保持部21に吸着されたと判断する。
次いでステップS104では、当該吸着したパッドP1を第1受け渡し位置FPから被結束物1上にパッドP1を載置するための第2受け渡し位置SPへと移動させる。
すなわち、図4内で番号「2」と矢視で示すとおり、近接/回転機構23aが、移動アーム22と共に第1吸引保持部21を第1受け渡し位置FPから第2受け渡し位置SPに向けて移動させる。
次いでステップS105で、制御装置50は、旋回移動してきたパッドP1が規定位置に到達したか否かを判定する。
この規定位置とは、パッドP1の少なくとも一部が第2吸着保持部31と対向する位置である。ここから、パッドP1と第2吸着保持部31とが相対的に近接することで、第2吸着保持部31がパッドP1を吸着保持することが可能となる。
すなわち、続くステップS106で、挿入機構部20から保持機構部30へのパッドP1の受け渡しが実行される。より具体的には、まず図5内で番号「3」と矢視で示すとおり、近接/回転機構23aが、移動アーム22と共に第1吸引保持部21を第2受け渡し位置SPに向けてX軸方向に移動させる。これにより、第1吸引保持部21で保持されたパッドP1と第2吸着保持部31とが接触する。このとき、制御装置50は、吸引機構32を介して第2吸着保持部31によるパッドP1の吸着を開始する。
したがって、この状態では、パッドP1は、一方の面で第1吸引保持部21に吸着されつつ、他方の面で第2吸着保持部31に吸着されることとなる。換言すれば、パッドP1は、第1吸引保持部21及び第2吸着保持部31の双方で吸着された状態となる。
そして制御装置50は、吸引機構25や吸引機構32の負圧値などに基づいて上記状態を検知した後は、図5内で番号「4」と矢視で示すとおり、近接/回転機構23aが、移動アーム22と共に第1吸引保持部21をパッドP1から離間させる動作を行う。
以上の動作によって挿入機構部20から保持機構部30へのパッドP1の受け渡しが実行される。
なお、挿入機構部20から保持機構部30へのパッドP1の受け渡しが完了した後は、次のパッドP2を保持するため、図5内で番号「5」と矢視で示すとおり、近接/回転機構23aが、第1受け渡し位置FPに向けて、移動アーム22と共に第1吸引保持部21を移動(旋回)させる。
そしてステップS107では、結束バンドBが結束したときに生ずる結束ジョイント部BJと被結束物1との間にパッドP1が介在するように、挿入機構部20によって第2受け渡し位置SPに移動したパッドP1を保持機構部30で保持する。
すなわち、図5に示すように、パッドP1は保持機構部30で保持されており、あとは保持機構部30と被結束物1とを近接させて当該被結束物1を結束バンドBで結束可能な状態にする。
本実施形態では、図1(b)に示したとおり、装置フレーム40の一部が旋回することでパッド挿入装置100の一部(本例では挿入機構部20及び保持機構部30)が旋回することで、結束ジョイント部BJと被結束物1との間にパッドP1が介在するように被結束物1に対してパッドP1を近接させる制御が行われる。
次いでステップS108では、ステップS107で保持されたパッドP1を介して結束バンドBで被結束物1を結束する。より具体的には、上記した公知の結束装置を用いて被結束物1を結束バンドBで結束する。これにより、例えば図6に例示するとおり、被結束物1がパッドPを介して結束バンドBにより結束されることになる。
このとき、結束ジョイント部BJが直接的に被結束物1の表面と接触しておらず、パッドPが緩衝材の機能も果たすことから被結束物1の表面への傷付きなどが抑制される。
以上説明した本実施形態における結束バンドの結束方法によれば、被結束物1の表面への傷付きも抑制しつつ簡易な構成で被結束物1を結束することが可能となる。
≪第2実施形態≫
<パッド挿入装置200>
次に図7〜16を用いて第2実施形態にかかるパッド挿入装置200を説明する。この第2実施形態におけるパッド挿入装置200は、収容機構部10が立設装置15を有する点、挿入機構部20が第1吸引保持部21を直線移動させる点、保持機構部30が旋回機構35を有して旋回して結束ジョイント部BJと被結束物1との間に移動する点などに主とした特徴がある。よって以下では、第1実施形態と同じ機能の構成要素には同一の参照番号を付してその説明は適宜省略する。
図7及び図8に示すとおり、本実施形態におけるパッド挿入装置200は、立設装置15をさらに含んで構成されている。
立設装置15は、載置面15aに送り出されたパッドPを立設(パッドPの主面が第1吸引保持部21の吸着面と平行となるように立ち上げ)して第1受け渡し位置FPに位置付ける機能を有している。この立設装置15の具体的な構成に特に制限はなく、例えば公知のシリンダ機構やモータ駆動機構などを適宜採用してもよい。
次に第1受け渡し位置FPに配置されたパッドPが第1吸引保持部21で吸着されるまでの動作について、図9〜図12を用いて詳述する。
まず図9及び10に示すように、パッド送出部12は、本実施形態ではシリンダ機構と板状部材とで構成されている。そしてシリンダ機構によって板状部材がY方向に移動することで、所謂だるま落としの如く、筐体11内に積層されたうちの最下層のパッドPを立設装置15の載置面15a内まで送り出すことが可能となっている。したがって、板状部材のZ方向における厚さは、パッドPの厚さ以下に設定されている。
なお図9からも明らかなとおり、本実施形態では鉛直方向にパッドPが複数積層されているため、筐体11内には押し下げ部材14が最上層のパッドP上に載置されている。これにより、最下層のパッドPが送り出された後は、押し下げ部材14及びパッドPの自重によって次のパッドPが送り出し可能位置まで押し下げられる。
押し下げ部材14としては、例えば所定重量の錘や、バネ機構あるいはシリンダ機構など押し下げ力を発生可能な公知の機構を適用してもよい。
次いで図11に示すように、パッド送出部12によって立設装置15の載置面15a内に到達したパッドPは、当該立設装置15によって挿入機構部20の第1吸着保持部21と対向して接触するように立ち上げられる。一方で制御装置50は、パッド送出部12の板状部材が元の位置に戻るように制御することで、次のパッドPの送り出しに備える動作を実行する。
そして図12に示すように、制御装置50は、立設装置15によってパッドPが第1吸着保持部21と接触したとき、吸引機構25を介して第1吸着保持部21でパッドPを吸着保持する制御を行う。
また、同図に示すように、第1吸着保持部21でパッドPを吸着保持した後は、制御装置50は、立設装置15を元の位置に戻るように制御することで、次のパッドPの立ち上げに備える動作を実行する。
<結束バンドの結束方法>
以下、本実施形態における結束バンドの結束方法について、図2、および図13〜図16を参照しつつ、主として第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
概して本実施形態における挿入機構部20は、にも特徴がある。そして保持機構部30は、この第2受け渡し位置SPに位置付けられたパッドPを保持するとともに、当該保持したパッドPを被結束物1の側方に押し当てるように移動させる。
概して本実施形態の結束バンドの結束方法では、
(1)収容機構部10から送り出されたパッドを立設装置15によって立ててから、第1吸引保持部21でパッドPを吸着する点、
(2)パッドPを第1吸引保持部21で吸着したまま、第1受け渡し位置FPから第2受け渡し位置SPの過程で第1吸引保持部21を直線移動させる点、
(3)保持機構部30は、この第2受け渡し位置SPに位置付けられたパッドPを保持するとともに、保持したパッドPを被結束物1の側方に押し当てるように旋回機構35を介して移動させる点、などに特徴がある。
まず第1実施形態で説明したステップS101と同様に、パッド挿入装置200近傍に被結束物1を載置する。
次いでステップS102では、図9〜12を用いて既述したとおり、第1受け渡し位置FPに送り出されたパッドP1を挿入機構部20の第1吸引保持部21で吸着保持する。
そしてステップS103では、第1実施形態と同様に、制御装置50は、第1吸引保持部21によるパッドP1の吸着が完了したか否かを判定する。
続くステップS104では、当該吸着したパッドP1を第1受け渡し位置FPから被結束物1上にパッドP1を載置するための第2受け渡し位置SPへと移動させる。
すなわち、図13内で番号「1」と矢視で示すとおり、直線移動機構23bが、まず移動アーム22と共に第1吸引保持部21を−X方向へ移動して直線移動可能な状態までもっていく。
次いで直線移動機構23cが、移動アーム22と共に第1吸引保持部21をY方向へ直線移動する。これにより、第1吸着保持部21に保持されたパッドP1が、第2吸着保持部32と対向することになる。
そしてその後、再び直線移動機構23bが移動アーム22と共に第1吸引保持部21をX方向へ移動することで、パッドP1が第2吸着保持部32と接触する。
次いでステップS105で、制御装置50は、旋回移動してきたパッドP1が規定位置に到達したか否かを判定する。この規定位置とは、パッドP1の少なくとも一部が第2吸着保持部31と対向する位置である。
そして続くステップS106で、挿入機構部20から保持機構部30へのパッドP1の受け渡しが実行される。より具体的には、制御装置50は、まず吸引機構32を介して第2吸着保持部31によるパッドP1の吸着を開始する。次いで、制御装置50が吸引機構25や吸引機構32の負圧値などに基づいて吸着状態を検知した後は、第1吸引保持部21によるパッドP1の吸着を解除する動作を行う。
以上の動作によって挿入機構部20から保持機構部30へのパッドP1の受け渡しが実行される。
なお、挿入機構部20から保持機構部30へのパッドP1の受け渡しが完了した後は、次のパッドP2を保持するため、図15内で番号「4」及び「5」と矢視で示すとおり、直線移動機構23b及び23cが、第1受け渡し位置FPに向けて移動アーム22と共に第1吸引保持部21を直線移動させる。
その後は、上記した第1実施形態と同様に、ステップS107において、結束ジョイント部BJと被結束物1との間にパッドP1が介在するように被結束物1に対してパッドP1を近接させる制御が行われる。
より具体的には、図16に示すように、パッドP1を保持機構部30で保持しながら装置フレーム40の一部が旋回することで、パッド挿入装置200の一部(本例では保持機構部30)が旋回してパッドP1が被結束物1に近接することになる。
次いでステップS108では、ステップS107で保持されたパッドP1を介して結束バンドBで被結束物1を結束する。より具体的には、上記した公知の結束装置を用いて被結束物1を結束バンドBで結束する。これにより、例えば図6に例示するとおり、被結束物1がパッドPを介して結束バンドBにより結束されることになる。
そしてステップ109では、第1実施形態と同様に、ステップS107で保持されたパッドP1を介して結束バンドBで被結束物1を結束する。
以上説明した第2実施形態におけるパッド挿入装置200及び結束システムによっても、被結束物1の表面への傷付きも抑制しつつ簡易な構成で被結束物1を結束することが可能となる。
なお上記した実施形態は一例であって、本願の趣旨を逸脱しない限りにおいて、実施形態の各要素を適宜組み合わせて新たなパッド挿入装置や結束システムを構成してもよい。
例えば、上記した第1吸引保持部21や第2吸引保持部31の個数や配置位置は、適宜調整してもよい。
以上説明したように、本発明のパッド挿入装置や結束システムは、簡易な構成で装置の小型化を図りつつ、被結束物への表面に対する傷付き防止を実現可能な装置システムを構築するのに適している。
100、200 パッド挿入装置
10 収容機構部
20 挿入機構部
30 保持機構部
40 装置フレーム
50 制御装置
B 結束バンド
BJ 結束ジョイント部

Claims (8)

  1. 結束ジョイント部と被結束物との間に介在させるパッドを挿入するパッド挿入装置であって、
    複数のパッドを積載して収容するとともに当該積層されたパッドの1つを第1受け渡し位置に送り出す収容機構部と、
    前記第1受け渡し位置に位置付けられたパッドを吸着する第1吸引保持部を有し、前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動可能な挿入機構部と、
    結束バンドが前記被結束物を拘束することによって前記結束ジョイント部が形成されるまでの間、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持する保持機構部と、
    を具備し、
    前記第2受け渡し位置は、前記保持機構部が前記パッドを吸着保持する位置であり、
    前記挿入機構部は、前記収容機構部と前記保持機構部との間を中心として前記第1吸引保持部を旋回させることで、当該第1吸引保持部を前記第1受け渡し位置と前記第2受け渡し位置との間で移動させることを特徴とするパッド挿入装置。
  2. 結束ジョイント部と被結束物との間に介在させるパッドを挿入するパッド挿入装置であって、
    複数のパッドを積載して収容するとともに当該積層されたパッドの1つを第1受け渡し位置に送り出す収容機構部と、
    前記第1受け渡し位置に位置付けられたパッドを吸着する第1吸引保持部を有し、前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動可能な挿入機構部と、
    結束バンドが前記被結束物を拘束することによって前記結束ジョイント部が形成されるまでの間、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持する保持機構部と、
    を具備し、
    前記挿入機構部は、前記パッドを前記第1吸引保持部で吸着したまま、前記第1受け渡し位置から前記第2受け渡し位置の過程で前記第1吸引保持部を直線移動させ、
    前記保持機構部は、前記第2受け渡し位置に位置付けられたパッドを保持するとともに、当該保持したパッドを前記被結束物の側方に押し当てるように移動させるパッド挿入装置。
  3. 前記収容機構部は、前記パッドを立設して前記第1受け渡し位置に位置付ける立設装置を含み、
    前記挿入機構部は、前記第1受け渡し位置で立てられたパッドを前記第1吸引保持部で吸着して、前記第1受け渡し位置から前記第2受け渡し位置の過程で前記第1吸引保持部を直線移動させる請求項に記載のパッド挿入装置。
  4. 結束ジョイント部と被結束物との間に介在させるパッドを挿入するパッド挿入装置であって、
    複数のパッドを積載して収容するとともに当該積層されたパッドの1つを第1受け渡し位置に送り出す収容機構部と、
    前記第1受け渡し位置に位置付けられたパッドを吸着する第1吸引保持部を有し、前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動可能な挿入機構部と、
    結束バンドが前記被結束物を拘束することによって前記結束ジョイント部が形成されるまでの間、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持する保持機構部と、
    を具備し、
    前記保持機構部は、前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを吸着する第2吸引保持部を有し、
    前記第2受け渡し位置において前記第2吸引保持部が前記パッドを吸着した後で、前記第1吸引保持部による前記パッドの吸着が解除されるパッド挿入装置。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載のパッド挿入装置と、
    前記結束ジョイント部と前記被結束物との間に前記パッドが介在した状態で、前記結束バンドを用いて前記被結束物を結束するバンド結束機構と、
    を具備することを特徴とする結束システム。
  6. パッドを介在させて結束バンドを被結束物に結束する結束バンドの結束方法であって、
    前記パッドを収容する収容機構部の近傍に前記被結束物を載置する工程と、
    前記収容機構部によって第1受け渡し位置に送り出された前記パッドを挿入機構部の第1吸引保持部で吸着する工程と、
    当該吸着したパッドを前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動させる工程と、
    前記結束バンドが結束したときに生ずる結束ジョイント部と前記被結束物との間に前記パッドが介在するように、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持機構部で保持する工程と、
    前記保持されたパッドを介して前記結束バンドで前記被結束物を結束する工程と、
    を含み、
    前記第2受け渡し位置は、前記保持機構部が前記パッドを吸着保持する位置であり、
    前記挿入機構部は、前記収容機構部と前記保持機構部との間を中心として前記第1吸引保持部を旋回させることで、当該第1吸引保持部を前記第1受け渡し位置と前記第2受け渡し位置との間で移動させることを特徴とする結束バンドの結束方法。
  7. パッドを介在させて結束バンドを被結束物に結束する結束バンドの結束方法であって、
    前記パッドを収容する収容機構部の近傍に前記被結束物を載置する工程と、
    前記収容機構部によって第1受け渡し位置に送り出された前記パッドを挿入機構部の第1吸引保持部で吸着する工程と、
    当該吸着したパッドを前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動させる工程と、
    前記結束バンドが結束したときに生ずる結束ジョイント部と前記被結束物との間に前記パッドが介在するように、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持機構部で保持する工程と、
    前記保持されたパッドを介して前記結束バンドで前記被結束物を結束する工程と、
    を含み、
    前記挿入機構部は、前記パッドを前記第1吸引保持部で吸着したまま、前記第1受け渡し位置から前記第2受け渡し位置の過程で前記第1吸引保持部を直線移動させ、
    前記保持機構部は、前記第2受け渡し位置に位置付けられたパッドを保持するとともに、当該保持したパッドを前記被結束物の側方に押し当てるように移動させることを特徴とする結束バンドの結束方法。
  8. パッドを介在させて結束バンドを被結束物に結束する結束バンドの結束方法であって、
    前記パッドを収容する収容機構部の近傍に前記被結束物を載置する工程と、
    前記収容機構部によって第1受け渡し位置に送り出された前記パッドを挿入機構部の第1吸引保持部で吸着する工程と、
    当該吸着したパッドを前記第1受け渡し位置から前記被結束物上に前記パッドを載置するための第2受け渡し位置へと移動させる工程と、
    前記結束バンドが結束したときに生ずる結束ジョイント部と前記被結束物との間に前記パッドが介在するように、前記挿入機構部によって前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを保持機構部で保持する工程と、
    前記保持されたパッドを介して前記結束バンドで前記被結束物を結束する工程と、
    を含み、
    前記保持機構部は、前記第2受け渡し位置に移動した前記パッドを吸着する第2吸引保持部を有し、
    前記第2受け渡し位置において前記第2吸引保持部が前記パッドを吸着した後で、前記第1吸引保持部による前記パッドの吸着が解除されることを特徴とする結束バンドの結束方法。
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