JP6559086B2 - 情報処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理システムに関する。
従来、車両の運転状況に関する情報を蓄積して解析することが提案されている。例えば、特許文献1には、自動車に取り付けられたデジタルビデオカメラにより運転状態の画像を記録し、自動車事故の発生時に、事故発生までの運転状態をデジタルビデオカメラにより記録された画像データをコンピュータに入力し、静止画像データに解析し出力し、運転者の過失割合を過去の過失割合判例データとの照合により評価することを特徴とするデジタルビデオカメラ過失割合評価システムが記載されている。また、特許文献2には、複数の顧客の各々によって収集された、各顧客に所属する運転者による移動体の運行状況を表す電子情報を受領する受領手段と、各顧客から受領した電子情報の内容解析を行うことにより同一運転者又は異なる運転者間の運行状況の相対評価処理を行う評価手段と、この評価手段による相対評価処理の結果情報を、評価対象となった運転者が所属する顧客宛に提示する情報提示手段とを備えてなる、運行解析システムが記載されている。
特開2001−347970号公報 特開2002−150468号公報
ところで、このような車両の運転状況に関する情報を、車両の事故の特定に利用することが考えられる。しかしながら、単に車両の運転状況に関する情報を蓄積するだけでは、事故原因の特定に活かせない場合がある。例えば、特許文献1に記載の技術では、事故を起こした自動車に取り付けられたデジタルビデオカメラにより撮像された画像を解析する。そのため、事故を起こした自動車の主観的な視点からしか事故原因を判断することができない。例えば、十字路において信号無視した車両(A)を避けるために別の車両(B)が事故を起こしたとしても、車両(B)のカメラに車両(A)が撮像されていなければ、車両(A)が信号無視したかどうかを判断することはできない。また、特許文献2に記載の技術では、同一運転者又は異なる運転者間の運行状況の相対評価処理を行うだけである。しかしながら、特許文献2には、1つの事故に関係した複数の運転手を特定することについては、全く開示されていない。そのため、特許文献2に記載の技術を、事故原因の特定に用いることは不可能である。
従って、交通事故の原因の客観的な解析を支援することが求められている。
本発明のいくつかの態様は、交通事故の原因の客観的な解析を支援することができる情報処理システムを提供することを目的の一つとする。
また、本発明の他の態様は、後述する実施形態に記載した作用効果を奏することを可能にする情報処理システムを提供することを目的の一つとする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、車両に対応する複数の端末装置と、サーバ装置とを備える情報処理システムであって、前記端末装置は、自装置に対応する車両の識別情報、当該車両の位置、及び時刻を対応付けた車両位置情報と、自装置に対応する車両の操作履歴を示す操作履歴情報と、を前記サーバ装置に送信する端末側通信部、を備え、前記サーバ装置は、複数の前記端末装置と通信するサーバ側通信部と、前記サーバ側通信部が受信した前記車両位置情報を記憶する車両位置記憶部と、前記サーバ側通信部が受信した前記操作履歴情報を記憶する操作履歴記憶部と、解析対象の位置と解析対象の時刻とを特定する位置時刻特定部と、前記位置時刻特定部が特定した前記解析対象の位置と、前記解析対象の時刻と、前記車両位置記憶部が記憶する前記車両位置情報と、に基づいて、解析対象の車両を特定する車両特定部と、前記操作履歴記憶部が記憶する前記操作履歴情報の中から、前記車両特定部が特定した車両に係る操作履歴情報を抽出する解析部と、を備える情報処理システムである。
本発明の一実施形態によれば、交通事故の原因の客観的な解析を支援することができる。
本発明の第1の実施形態に係る事故解析支援システムの概要を説明するための模式図である。 同実施形態に係る事故解析支援システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る車両端末装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る車両位置情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態に係る操作履歴情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係るコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る事故解析支援システムによる処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る事故解析支援システムによる処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係るシナリオ情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態に係る事故解析支援システムによる処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る事故解析支援システムによる処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(第1の実施形態の概要)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る事故解析支援システム1の概要を説明するための模式図である。
事故解析支援システム1は、車両位置情報と、操作履歴情報とを、走行中又は停止中の複数の車両30から収集し、これらの情報に基づいて、車両30が起こした交通事故の原因の解析を支援する情報処理システムである。
車両位置情報とは、各時刻における車両の位置を示す情報である。
操作履歴情報とは、車両の操作履歴を示す情報である。つまり、車両位置情報と、操作履歴情報とは、それぞれ、車両の運転状況を示す情報である。
事故解析支援システム1が備えるサーバ装置10は、各車両30から収集された車両位置情報に基づいて、事故発生時に事故発生位置付近に存在していた車両30を特定する。つまり、ここで特定される車両30は、事故に関連した可能性がある車両30である。以下では、上述のように特定される車両を、事故関連車両と称する。サーバ装置10は、各車両30から収集された操作履歴情報から、事故を起こした車両(以下、事故車両と称する。)の操作履歴情報と、事故関連車両の操作履歴情報を抽出する。
これにより、事故解析支援システム1は、事故車両だけでなく、事故に関連した可能性のある車両を特定し、その運転の経時変化を確認可能とすることができる。
また、本実施形態では、サーバ装置10は、事故車両の運転の経時変化を、事故関連車両の運転の経時変化と比較する。そして、サーバ装置10は、比較結果を提示する。
これにより、事故解析支援システム1は、事故車両の運転が、他の車両の運転に比較して、客観的に異常であったかを判断するための支援を行うことができる。
以上が、事故解析支援システム1の概要についての説明である。
(事故解析支援システム1の構成)
次に、事故解析支援システム1の構成について説明する。
図2は、事故解析支援システムの構成を示すブロック図である。
事故解析支援システム1は、車両端末装置50−1、50−2、50−Nと、サーバ装置10と、解析者端末装置20と、を備える。車両端末装置50−1、50−2、50−Nと、サーバ装置10とは、ネットワークNWに接続されており、互いに通信可能である。また、サーバ装置10と、解析者端末装置20とは、通信可能に接続されている。
車両端末装置50−1、50−2、50−Nは、それぞれ、車両30−1、30−2、30−Nに設置される。以下では、車両端末装置50−1、50−2、50−Nを、特に区別しない場合には、車両端末装置50と総称する。また、同様に、車両30−1、30−2、30−Nを、特に区別しない場合には、車両30と総称する。
車両端末装置50は、車載端末装置、タブレット、スマートフォン、PHS端末装置(Personal Handyphone System)、携帯電話機等のコンピュータシステムを備える電子機器である。
車両端末装置50は、例えば、自装置の位置、すなわち、自装置を設けた車両の位置を検出する。車両端末装置50は、検出した位置に基づいて車両位置情報を生成し、車両位置情報をサーバ装置10に送信する。
また、車両端末装置50は、車両30のECU(Engine Control Unit)が処理する各種情報等に基づいて、操作履歴情報を生成する。車両端末装置50は、生成した操作履歴情報をサーバ装置10に送信する。
また、車両端末装置50は、車両30が事故を起こした場合に、事故の発生を示す事故発生通知をサーバ装置10に送信する。
サーバ装置10は、車両位置情報や操作履歴情報に基づいて、事故原因の解析を支援する装置であり、コンピュータシステムを備える電子機器である。サーバ装置10は、車両端末装置50から車両位置情報を取得する。サーバ装置10は、取得した車両位置情報を自装置の記憶部に記憶する。また、サーバ装置10は、車両端末装置50から操作履歴情報を取得する。サーバ装置10は、取得した操作履歴情報を、自装置の記憶部に記憶する。また、サーバ装置10は、車両端末装置50から事故発生通知を受け付けた場合、車両位置情報と、操作位置情報を参照し、交通事故の原因の解析を支援する。また、サーバ装置10は、解析者端末装置20からの要求に応じて、事故原因の解析を支援してもよい。サーバ装置10は、解析結果を、例えば、自装置の記憶部に記憶したり、解析者端末装置20に送信したりする。
解析者端末装置20は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン、PHS端末装置、携帯電話機等のコンピュータシステムを備える電子機器である。解析者端末装置20は、解析者からの指示を受け付け、指示に応じた処理を行う。具体的には、解析者端末装置20は、解析者から、解析対象とする事故に関する事故指定情報の入力を受け付ける。この事故指定情報は、上述した事故発生通知に対応するものである。解析者端末装置20は、事故指定情報をサーバ装置10に送信し、送信した事故指定情報に対応する解析結果を、サーバ装置10から受信する。解析者端末装置20は、受信した解析結果を画面に表示して解析者に提示する。
以上が、事故解析支援システム1の構成についての説明である。
(車両端末装置50の構成)
次に、車両端末装置50の構成について説明する。
図3は、車両端末装置50の構成を示すブロック図である。
車両端末装置50は、端末側第1通信部51と、端末側第2通信部52と、端末側記憶部53と、計時部54と、位置検出部55と、端末側制御部56と、を備える。
端末側第1通信部51は、車両30のECUと通信する。
端末側第2通信部52は、ネットワークNWを介して、サーバ装置10と通信する。
端末側記憶部53は、端末側制御部56が実行する各種処理に必要な情報や端末側制御部56による処理結果等を記憶する。例えば、端末側記憶部53は、ユーザID(IDentifier)を予め記憶する。ユーザIDとは、車両30を識別する情報である。ユーザIDは、車両端末装置50の識別情報であってもよいし、車両30の識別情報であってもよいし、車両端末装置50の運転手の識別情報であってもよい。
計時部54は、計時する。
位置検出部55は、自装置の位置を検出する。つまり、位置検出部55は、車両ンお地位を検出する。位置検出部55は、例えば、GPS(Global Positioning System)センサ、加速度センサ等により測位する。
端末側制御部56は、車両端末装置50が備える各種構成を制御する。端末側制御部56は、例えば、端末側記憶部53に予め記憶されたプログラムを、車両端末装置50が備えるCPU(Central Processing Unit)が実行することにより実現される。なお、端末側制御部56の一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアの集積回路として実現されてもよい。
端末側制御部56は、車両位置情報生成部561と、操作情報取得部562と、操作履歴情報生成部563と、事故検出部564と、を備える。
車両位置情報生成部561は、計時部54が計測した時刻と、位置検出部55による測位結果とを対応付けて、車両位置情報を生成する。車両位置情報の生成は、定期的に行われる。車両位置情報生成部561は、車両位置情報を、端末側第2通信部52を介して、サーバ装置10に送信する。車両位置情報生成部561は、車両位置情報を生成する度にサーバ装置10に送信してもよいし、複数回分の車両位置情報をまとめてサーバ装置10に送信してもよい。
ここで、車両位置情報の具体例について説明する。
図4は、車両位置情報のデータ構成例を示す図である。
図4に示す例において、車両位置情報は、ユーザIDと、緯度と、経度と、時刻との各種情報を互いに対応付けて構成される。従って、車両位置情報を参照すれば、いつ、どの位置に、どのユーザIDの車両が存在していたかを特定することができる。
以上が、車両位置情報の具体例についての説明である。
図3に戻り、端末側制御部56の説明を続ける。
操作情報取得部562は、端末側第1通信部51を介して、車両30のECUから、車両30に対する運転手の操作を示す操作情報を取得する。操作情報取得部562は、取得した操作情報を、操作履歴情報生成部563と、事故検出部564とに出力する。
操作履歴情報生成部563は、操作情報取得部562から操作情報を取得する。操作情報取得部562は、操作情報に基づいて、操作情報と、ユーザIDとを対応付けた操作履歴情報を生成する。操作履歴情報の生成は、定期的に行われる。操作履歴情報生成部563は、操作履歴情報を、端末側第2通信部52を介して、サーバ装置10に送信する。操作履歴情報生成部563は、操作履歴情報を生成する度にサーバ装置10に送信してもよいし、複数回分の車両位置情報をまとめてサーバ装置10に送信してもよい。
ここで、操作履歴情報の具体例について説明する。
図5は、操作履歴情報のデータ構成例を示す図である。
図5に示す例において、操作履歴情報は、ユーザIDと、ハンドルと、ウィンカーと、ワイパーと、スピードと、エアバックと、時刻との各種情報を互いに対応付けて構成される。
ハンドルのフィールドには、ハンドル角が記述される。
ウィンカーのフィールドには、ウィンカーの点灯状態が記述される。
ワイパーのフィールドには、ワイパーの稼働状態が記述される。
スピードのフィールドには、車両30の移動速度が記述される。
従って、操作履歴情報を参照すれば、車両30の運転の経時変化を特定することができる。
なお、操作履歴情報には、ここで述べた以外にも、車両30の運転に関する任意の情報が含まれてよいし、任意の情報が省略されてもよい。例えば、操作履歴情報には、アクセルペダルのペダル角、ブレーキペダルのペダル角、車両30の加速度等の情報が含まれてもよい。
以上が、操作履歴情報の具体例についての説明である。
図3に戻り、端末側制御部56の説明を続ける。
事故検出部564は、操作情報取得部562から操作情報を取得する。事故検出部564は、操作情報に基づいて、自装置が搭載された車両30について、事故の発生を検出する。事故検出部564は、事故の発生を検知した場合、事故発生通知を、端末側第2通信部52を介して、サーバ装置10に送信する。この事故発生通知は、例えば、ユーザIDと、時刻と、を含む。
以上が、車両端末装置50の構成についての説明である。
(サーバ装置10の構成)
次に、サーバ装置10の構成について説明する。
図6は、サーバ装置10の構成を示すブロック図である。
サーバ装置10は、サーバ側第1通信部11と、サーバ側第2通信部12と、サーバ側記憶部13と、サーバ側制御部14と、を備える。
サーバ側第1通信部11は、ネットワークNWを介して、車両端末装置50と通信する。
サーバ側第2通信部12は、解析者端末装置20と通信する。
サーバ側記憶部13は、サーバ側制御部14が実行する各種処理に必要な情報やサーバ側制御部14による処理結果等を記憶する。サーバ側記憶部13は、車両位置記憶部131と、操作履歴記憶部132と、を備える。
車両位置記憶部131は、複数の車両端末装置50から取得した車両位置情報を記憶する。
操作履歴記憶部132は、複数の車両端末装置50から取得した操作履歴情報を記憶する。
サーバ側制御部14は、サーバ装置10が備える各種構成を制御する。サーバ側制御部14は、例えば、サーバ側記憶部13に予め記憶されたプログラムを、サーバ装置10が備えるCPUが実行することにより実現される。なお、サーバ側制御部14の一部又は全部は、LSIやASIC等のハードウェアの集積回路として実現されてもよい。
サーバ側制御部14は、車両位置取得部141と、操作履歴取得部142と、位置時刻特定部143と、車両特定部144と、解析部145と、を備える。
車両位置取得部141は、車両端末装置50から送信された車両位置情報を取得する。車両位置取得部141は、取得した車両位置情報を、車両位置記憶部131に記憶させる。
操作履歴取得部142は、車両端末装置50から送信された操作履歴情報を取得する。操作履歴取得部142は、取得した操作履歴情報を、操作履歴記憶部132に記憶させる。
位置時刻特定部143は、解析を行う事故について、位置と時刻とを特定する処理を行う。例えば、位置時刻特定部143は、車両端末装置50から送信された事故発生通知を取得する。そして、位置時刻特定部143は、事故発生通知に含まれる時刻と位置との情報を参照して、事故発生時刻と、事故発生位置と、を特定する。位置時刻特定部143は、事故発生時刻と、事故発生位置とを、車両特定部144に通知する。また、位置時刻特定部143は、事故発生通知に含まれるユーザIDを、事故車両のユーザIDとして、解析部145に通知する。
なお、位置時刻特定部143は、解析者端末装置20から送信された事故指定情報に基づいて、解析を行う事故について、位置と時刻とを特定してもよい。この場合、事故指定情報は、事故発生通知と同様に、事故車両のユーザIDと、事故発生時刻と、事故発生位置と、を含む。
車両特定部144は、事故に関連した可能性のある車両を事故関連車両として特定する処理を行う。まず、車両特定部144は、事故発生時刻と、事故発生位置とに基づいて、解析対象とする時間的範囲と、解析対象とする空間的範囲とを設定する。この時間的範囲と、空間的範囲は、任意に設定されてよい。例えば、事故発生時刻の3分前から事故発生時刻までの期間を時間的範囲と設定し、事故発生位置から半径500メートル圏内を空間的範囲と設定する。車両特定部144は、車両位置記憶部131に記憶された車両位置情報を参照し、その時刻と位置の情報とが、設定した時間的範囲、空間的範囲に含まれる車両位置情報を抽出する。そして、車両特定部144は、抽出した車両位置情報に含まれるユーザIDを特定する。これにより、車両特定部144は、事故の発生前に事故現場の近傍を位置していた車両30、すなわち、事故に関連した可能性のある車両30を、事故関連車両として特定することができる。車両特定部144は、事故関連車両のユーザIDを、解析部145に通知する。
解析部145は、事故発生時の状況を解析する処理を行う。まず、解析部145は、位置時刻特定部143から、事故車両のユーザIDを取得する。また、解析部145は、車両特定部144から事故関連車両のユーザIDを取得する。解析部145は、車両位置記憶部131が記憶する車両位置情報を参照し、事故車両のユーザIDを含む車両位置情報と、事故関連車両のユーザIDを含む車両位置情報を抽出する。また、解析部145は、操作履歴記憶部132が記憶する操作履歴情報を参照し、事故車両のユーザIDを含む操作履歴情報と、事故関連車両のユーザIDを含む操作履歴情報を抽出する。
解析部145は、抽出した車両位置情報を参照することにより、いつ、どの経路を事故車両や事故関連車両が通過したのかを特定する。これにより、位置時刻特定部143は、事故車両と事故関連車両との相対的な位置関係を特定することができる。また、解析部145は、抽出した操作履歴情報を参照することにより、各時刻において、どのような操作が事故車両や事故関連車両において行われたのかを特定する。つまり、解析部145は、事故発生前の事故車両と、事故関連車両との運転状況を特定する。解析部145は、事故車両の運転状況を、事故関連車両の運転状況と比較する。解析部145は、比較結果を出力する。
なお、解析部145は、車両位置情報、又は、操作履歴情報のいずれか一方のみに基づいて、運転状況を特定し、比較を行ってもよい。
以上が、サーバ装置10の構成についての説明である。
(コンピュータシステム90の構成)
次に、上述した車両端末装置50、サーバ装置10、解析者端末装置20が備えるコンピュータシステム90の構成について説明する。
図7は、コンピュータシステム90の構成を示すブロック図である。
コンピュータシステム90は、CPU91と、記憶部92と、通信部93と、入力部94と、表示部95と、音声出力部96と、を備える。これらの各構成は、例えばバスBusにより接続される。また、コンピュータシステム90の任意の構成は、車両端末装置50、サーバ装置10、解析者端末装置20の各装置において不要である場合には省略されてもよい。
CPU91は、記憶部92に記憶された各種プログラムを実行し、コンピュータシステム90の各部を制御する。
記憶部92は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、CPU91が処理する各種情報、プログラム等を記憶する。
通信部93は、例えば複数のイーサネット(登録商標)ポート、複数のUSB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート、アンテナ等を含んで構成され、他の装置等と有線又は無線による通信を行う。
入力部94は、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、機械式ボタン、タッチセンサ等の各種入力装置を備える。入力部94は、ユーザの指やスタイラスペンの接触を検知するタッチセンサを備えたタッチパネルとして表示部95と一体に構成されてもよい。
表示部95は、例えば液晶ディスプレイパネル、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネル、プロジェクタ、発光ダイオード等を備える。
音声出力部96は、例えばスピーカを含んで構成される。
以上が、コンピュータシステム90の構成についての説明である。
(事故解析支援システム1の動作)
次に、事故解析支援システム1の動作について説明する。
図8は、事故解析支援システム1による処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。
ここでは、事故の発生の検出をトリガーとして、事故の状況を解析する場合の処理の流れについて説明する。
(ステップS10)車両端末装置50は、事故の発生を検出したか否かを判定する。事故の発生の検出は、任意の方法行われてよい。例えば、車両端末装置50は、エアバックが起動された場合に、事故が発生したと判定する。また、例えば、車両端末装置50は、急ブレーキが踏まれた場合やABS(Antilock Brake System)が作動した場合に、事故が発生したと判定してもよい。事故が発生したと判定した場合(ステップS10;YES)、事故解析支援システム1は、ステップS12に処理を進める。事故が発生したと判定されない場合(ステップS10;NO)、事故解析支援システム1は、ステップS10に処理を戻す。
(ステップS12)車両端末装置50は、事故発生通知を生成する。車両端末装置50は、事故発生通知をサーバ装置10に送信する。その後、事故解析支援システム1は、ステップS14に処理を進める。
(ステップS14)サーバ装置10は、事故発生通知に基づいて、事故の発生時刻、発生位置を特定する。その後、事故解析支援システム1は、ステップS16に処理を進める。
(ステップS16)サーバ装置10は、事故関連車両を特定する。その後、事故解析支援システム1は、ステップS18に処理を進める。
(ステップS18)サーバ装置10は、事故車両と、事故関連車両とについて、車両位置情報と、操作履歴情報とを抽出する。その後、事故解析支援システム1は、ステップS20に処理を進める。
(ステップS20)サーバ装置10は、事故車両の運転状況と、事故関連車両の運転状況とを比較する。例えば、解析部145は、事故車両が移動経路と、事故関連車両の移動経路とを比較し、事故車両の移動経路が事故関連車両の移動経路の分布から外れているか否かを判定する。また、例えば、解析部145は、事故車両の移動速度が、事故関連車両の移動速度の分布から外れているか否かを判定する。また、例えば、解析部145は、事故車両のハンドル角の推移が、事故関連車両のハンドル角の推移の傾向から外れているか否かを判定する。その後、事故解析支援システム1は、ステップS22に処理を進める。
なお、サーバ装置10は、ここで述べた以外にも、車両位置情報、操作履歴情報から特定可能な任意の情報を比較してよい。
(ステップS22)サーバ装置10は、比較による判定結果、事故車両の運転状況、事故関連車両の運転状況等の解析結果を出力する。比較結果の出力先は、サーバ側記憶部13であってもよいし、解析者端末装置20であってもよい。そして、事故解析支援システム1は、図8に示す処理を終了する。
以上が、事故解析支援システム1の動作についての説明である。
(第1の実施形態のまとめ)
以上説明してきたように、本実施形態による事故解析支援システム1は、車両30に対応する複数の車両端末装置50と、サーバ装置10とを備える情報処理システムである。
また、車両端末装置50は、自装置に対応する車両30に係る識別情報(例えば、ユーザID)、当該車両30の位置、及び時刻を対応付けた車両位置情報と、自装置に対応する車両30の操作履歴を示す操作履歴情報と、をサーバ装置10に送信する端末側第2通信部52、を備える。
また、サーバ装置10は、複数の車両端末装置50と通信するサーバ側第1通信部11と、サーバ側第1通信部11が受信した車両位置情報を記憶する車両位置記憶部131と、サーバ側第1通信部11が受信した操作履歴情報を記憶する操作履歴記憶部132と、事故の発生位置と、事故の発生時刻と、を特定する位置時刻特定部143と、位置時刻特定部143が特定した事故の発生位置と、事故の発生時刻と、車両位置記憶部131が記憶する車両位置情報と、に基づいて、解析対象の車両(例えば、事故関連車両)を特定する車両特定部144と、操作履歴記憶部132が記憶する操作履歴情報の中から、車両特定部144が特定した車両30に係る操作履歴情報を抽出する解析部145と、を備える。
これにより、事故解析支援システム1は、事故の発生時刻、事故の発生場所に関して、解析対象の車両を特定し、解析対象車両の操作履歴情報を抽出する。つまり、事故解析支援システム1は、事故車両のみでなく、事故関連車両の操作履歴情報を抽出するため、車両30の事故原因の客観的な解析を支援し、事故における責任の所在を明確化することができる。
また、車両特定部144は、車両位置記憶部131が記憶する車両位置情報に基づいて、事故の発生時刻に応じた時間的範囲において、事故の発生位置に応じた空間的範囲に位置した車両30を、解析対象の車両30として特定する。
これにより、事故解析支援システム1は、例えば、事故の発生時刻前や事故の発生位置近傍における事故関連車両の操作履歴情報を抽出する。そのため、事故解析支援システム1は、事故関連車両を正確に特定することができる。従って、事故解析支援システム1は、車両30の事故原因の客観的な解析を支援することができる。
また、車両端末装置50は、自装置に対応する車両30について、事故の発生を検出する事故検出部564をさらに備え、端末側第2通信部52は、事故検出部564が事故の発生を検出した場合に、事故発生通知を送信し、位置時刻特定部143は、サーバ側第1通信部11が受信した事故発生通知に基づいて、事故の発生位置と事故の発生時刻とを特定する。
これにより、事故解析支援システム1は、事故の発生を車両30が検出するため、事故の発生時刻や発生位置を高い精度で特定することができる。従って、事故解析支援システム1は、事故関連車両を高い精度で特定することができる。
また、事故発生通知は、車両端末装置50に係る識別情報(例えば、ユーザID)を含み、解析部145は、事故発生通知に含まれる識別情報に対応する車両30と、車両特定部144が特定した解析対象の車両とについて、操作履歴情報を比較する。
これにより、事故解析支援システム1は、事故車両と、事故関連車両とについて、運転状況を比較する。従って、車両30の事故原因の客観的な解析を支援することができる。
[第2の実施形態]
(第2の実施形態の概要)
本発明の第2の実施形態について説明する。ここでは、上述した各実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を援用する。
本実施形態に係る事故解析支援システム1A(不図示)は、事故解析支援システム1と同様に、事故車両と、事故関連車両とについて、運転状況を特定し、事故原因の解析を支援する情報処理システムである。
ただし、事故解析支援システム1は、事故車両の運転状況と、事故関連車両の運転状況との比較により事故の状況を解析したのに対し、事故解析支援システム1Aは、事故関連車両間で運転状況を比較する点が異なる。
以上が、第2の実施形態の概要についての説明である。
(事故解析支援システム1Aの構成)
次に、事故解析支援システム1Aの構成について説明する。
事故解析支援システム1Aは、事故解析支援システム1が備えるサーバ装置10に代えて、サーバ装置10Aを備える。
図9は、サーバ装置10Aの構成を示すブロック図である。
サーバ装置10Aは、サーバ装置10が備える解析部145に代えて、解析部145Aを備える。
解析部145Aは、解析部145と同様に、事故発生時の状況を解析する処理を行う。ただし、解析部145Aは、事故関連車両の車両位置情報と、操作履歴情報とを抽出すればよく、事故車両の車両位置情報と、操作履歴情報とを抽出しなくてもよい。解析部145Aは、事故関連車両について抽出した車両位置情報と、操作履歴情報とを参照する。ここで、事故関連車両は、複数存在しているとして説明する。解析部145Aは、事故関連車両の各々の運転状況を特定する。そして、解析部145Aは、事故関連車両の運転状況の各々を比較し、他の事故関連車両の運転状況とは異なる挙動を示す車両30を、注目車両として特定する。この注目車両は、特異な運転状況にあったと考えられ、事故関連車両の中でも、特に事故への関与している可能性が高い車両30である。解析部145Aは、注目車両の運転状況を出力する。
以上が、事故解析支援システム1Aの構成についての説明である。
(事故解析支援システム1Aの動作)
次に、事故解析支援システム1Aの動作について説明する。
図10は、事故解析支援システム1Aによる処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。
ここでは、図8と同様に、事故の発生の検出をトリガーとして、事故の状況を解析する場合の処理の流れについて説明する。また、図10に示すステップS10〜S16の処理は、図8に示す処理と同様であるため、説明を援用する。
(ステップS18A)ステップS16の処理の後、サーバ装置10Aは、事故関連車両について、車両位置情報と、操作履歴情報とを抽出する。その後、事故解析支援システム1Aは、ステップS20Aに処理を進める。
(ステップS20A)サーバ装置10Aは、事故関連車両の各々の運転状況を特定する。サーバ装置10Aは、運転状況について、他の事故関連車両とは異なる挙動を示す注目車両を特定する。例えば、サーバ装置10Aは、移動経路が他の車両30に比して蛇行している車両30、相対的な移動速度が他の車両30に比して顕著に速い車両30、車間距離が顕著に短い車両30等を、注目車両として特定する。その後、事故解析支援システム1Aは、ステップS22Aに処理を進める。
なお、サーバ装置10Aは、ここで述べた以外にも、車両位置情報、操作履歴情報から特定可能な任意の情報を比較してよい。
(ステップS22A)サーバ装置10Aは、注目車両を明示した解析結果を出力する。そして、事故解析支援システム1Aは、図10に示す処理を終了する。
以上が、事故解析支援システム1Aの動作についての説明である。
〔第2の実施形態のまとめ〕
以上説明したように、本実施形態に係るサーバ装置10Aの解析部145Aは、解析対象の車両30(例えば、事故関連車両)が複数ある場合に、当該複数の解析対象の車両間において、操作履歴情報を比較する。
これにより、事故解析支援システム1Aは、事故関連車両として多数の車両30が特定される場合であっても、実際に事故に関与した可能性の高い注目車両を、精度良く特定することができる。従って、事故解析支援システム1Aは、車両30の事故原因の客観的な解析を支援することができる。
[第3の実施形態]
(第3の実施形態の概要)
本発明の第3の実施形態について説明する。ここでは、上述した各実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を援用する。
本実施形態に係る事故解析支援システム1B(不図示)は、事故解析支援システム1と同様に、事故車両と、事故関連車両とについて、運転状況を特定し、事故原因の解析を支援する情報処理システムである。
ただし、事故解析支援システム1Bは、事故の具体的な状況を解析する点で、事故解析支援システム1と異なる。
以上が、第3の実施形態の概要についての説明である。
(事故解析支援システム1Bの構成)
次に、事故解析支援システム1Bの構成について説明する。
事故解析支援システム1Bは、事故解析支援システム1が備えるサーバ装置10に代えて、サーバ装置10Bを備える。
図11は、サーバ装置10Bの構成を示すブロック図である。
サーバ装置10Bは、サーバ装置10が備える解析部145に代えて、解析部145Bを備える。また、サーバ装置10Bのサーバ側記憶部13は、サーバ装置10のサーバ側記憶部13が備える各構成に加え、シナリオ記憶部133Bをさらに備える。
シナリオ記憶部133Bは、シナリオ情報を予め記憶する。シナリオ情報とは、事故の具体的な状況(シナリオ)を示す情報である。
ここで、シナリオ情報の具体例について説明する。
図12は、シナリオ情報のデータ構成例を示す図である。
図12に示す例において、シナリオ情報は、シナリオIDと、シナリオ名と、シナリオ条件と、シナリオ詳細と、を互いに対応付けて構成される。1つのシナリオ情報は、1つのシナリオを表現する。
シナリオIDのフィールドには、シナリオ情報の識別情報が記述される。
シナリオ名のフィールドには、シナリオの名称が記述される。シナリオの名称は、シナリオの概要(種類)を表す。
シナリオ条件のフィールドには、シナリオを適用するための条件が記述される。例えば、操作履歴情報に含まれる各種情報の値や、車両位置情報から特定される移動経路の形状等が、条件として記述される。つまり、シナリオ情報では、シナリオに車両位置情報、操作履歴情報が対応付けられている。
シナリオ詳細のフィールドには、シナリオの具体的内容を示す情報である。
従って、シナリオ情報を参照し、シナリオ条件への適合、不適合を判定することにより、事故の具体的状況を特定することができる。
以上が、シナリオ情報の具体例についての説明である。
図11に戻り、事故解析支援システム1Bの構成の説明を続ける。
解析部145Bは、解析部145と同様に、事故発生時の状況を解析する処理を行う。ただし、解析部145Bは、シナリオ情報を参照して、シナリオを特定する。シナリオの特定において、解析部145Bは、事故車両の運転状況と、事故関連車両の運転状況とが、シナリオ情報のシナリオ条件に合致しているか否かを判定する。解析部145Bは、合致しているシナリオ情報を抽出し、事故車両又は事故関連車両に対応付ける。解析部145は、抽出結果を出力する。
以上が、事故解析支援システム1Bの構成についての説明である。
(事故解析支援システム1Bの動作)
次に、事故解析支援システム1Bの動作について説明する。
図13は、事故解析支援システム1Bによる処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。
ここでは、図8と同様に、事故の発生の検出をトリガーとして、事故の状況を解析する場合の処理の流れについて説明する。また、図13に示すステップS10〜S18の処理は、図8に示す処理と同様であるため、説明を援用する。
(ステップS20B)ステップS18の処理の後、サーバ装置10Bは、事故車両、事故関連車両の運転状況がシナリオ条件に合致しているシナリオ情報を抽出する。サーバ装置10Bは、抽出したシナリオ情報と、事故車両又は事故関連車両とを対応付ける。例えば、図12に示す例の場合、事故関連車両について、移動速度が法定速度をオーバーしているものがあれば、その車両30に係るユーザIDと、シナリオID「004」とを対応付けて、サーバ側記憶部13に記憶させる。その後、事故解析支援システム1Bは、ステップS22Bに処理を進める。
(ステップS22B)サーバ装置10Bは、シナリオ情報と車両30との対応関係を、解析結果として出力する。そして、事故解析支援システム1Bは、図13に示す処理を終了する。
以上が、事故解析支援システム1Bの動作についての説明である。
(第3の実施形態のまとめ)
以上説明してきたように、本実施形態に係るサーバ装置10Bの解析部145Bは、事故の状況と操作履歴情報とを対応付けたシナリオ情報と、抽出した操作履歴情報とに基づいて、事故発生通知に係る事故を解析する。
これにより、事故解析支援システム1Bは、事故の状況を具体的に特定することができる。従って、事故解析支援システム1Bは、車両30の事故原因の客観的な解析を支援することができる。
[第4の実施形態]
(第4の実施形態の概要)
本発明の第4の実施形態について説明する。ここでは、上述した各実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を援用する。
本実施形態に係る事故解析支援システム1C(不図示)は、事故解析支援システム1Bと同様に、事故車両と、事故関連車両とについて、運転状況を特定し、事故原因の解析を支援する情報処理システムである。
ただし、事故解析支援システム1Cは、道路のメッシュ情報を参照して解析を行う点で、事故解析支援システム1Cと異なる。
以上が、第4の実施形態の概要についての説明である。
(事故解析支援システム1Cの構成)
次に、事故解析支援システム1Cの構成について説明する。
事故解析支援システム1Cは、事故解析支援システム1が備えるサーバ装置10に代えて、サーバ装置10Cを備える。
図14は、サーバ装置10Cの構成を示すブロック図である。
サーバ装置10Cは、サーバ装置10Bが備える解析部145Bに代えて、解析部145Cを備える。また、サーバ装置10Cのサーバ側記憶部13は、サーバ装置10Bのサーバ側記憶部13が備える各構成に加え、道路メッシュ記憶部134Cをさらに備える。
道路メッシュ記憶部134Cは、道路メッシュ情報を予め記憶する。道路メッシュ情報とは、道路の配向、道路の進行方向、追い越し車線、信号機の位置等を示す地図情報である。
解析部145Cは、道路メッシュ情報を参照し、事故車両、事故関連車両の道路上の運転状況を特定する。道路メッシュ情報には、道路の進行方向等の法規的事項も含まれる。そのため、シナリオ情報のシナリオ条件にこれらの法規的事項も含めておけば、解析部145Cは、各車両30について、さらに詳細にシナリオを解析することができる。
なお、解析部145Cは、シナリオ情報を参照しなくてもよい。この場合であっても、道路メッシュ情報を参照することにより、事故車両や事故関連車両の運転状況を詳細に特定することができる。
以上が、事故解析支援システム1Cの構成についての説明である。
(事故解析支援システム1Cの動作)
次に、事故解析支援システム1Cの動作について説明する。
図15は、事故解析支援システム1Cによる処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。
ここでは、図8と同様に、事故の発生の検出をトリガーとして、事故の状況を解析する場合の処理の流れについて説明する。また、図15に示すステップS10〜S18、S22Bの処理は、図13に示す処理と同様であるため、説明を援用する。
(ステップS20C)ステップS18の処理の後、サーバ装置10Cは、道路メッシュ情報を参照し、事故車両、事故関連車両の運転状況を特定する。そして、サーバ装置10Cは、事故車両、事故関連車両の運転状況がシナリオ条件に合致しているシナリオ情報を抽出する。サーバ装置10Cは、抽出したシナリオ情報と、事故車両又は事故関連車両とを対応付ける。その後、事故解析支援システム1Cは、ステップS22Bに処理を進める。
(第4の実施形態のまとめ)
以上説明してきたように、本実施形態に係るサーバ装置10Cは、事故の解析において、道路メッシュ情報を参照する。従って、事故車両や事故関連車両の運転状況を詳細に特定することができる。
[変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述の第1〜4の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。また、例えば、上述の第1〜4の実施形態において説明した各構成は、特定の機能を発揮するのに不要である場合には、省略することができる。また、例えば、上述の実施形態において、説明した各構成は、任意に分離して複数の装置に備えることができる。
例えば、上述した各実施形態において、車両位置情報は、サーバ装置10、10A、10B、10Cとは異なる装置に蓄積されてもよい。同様に、操作履歴情報も、サーバ装置10、10A、10B、10Cとは異なる装置に蓄積されてもよい。このように、車両位置情報を蓄積する機能と、操作履歴情報を蓄積する機能と、車両位置情報及び操作履歴情報を用いて事故原因の解析を支援する機能とは、それぞれ、異なる装置に備えられてもよい。
また、例えば、サーバ装置10、10Aは、第4の実施形態で説明した道路メッシュ情報を参照してもよい。例えば、サーバ装置10、10Aは、事故車両や事故関連車両が道路の制限速度等の交通規則に違反していたか否かを判定する。このように、サーバ装置10、10Aは、道路メッシュ情報を参照し、事故車両や事故関連車両の運転状況を解析してもよい。また、サーバ装置10Aは、制限速度のような所定の閾値と、事故関連車両の運転状況との比較により、注目車両を抽出してもよい。
なお、上述した各実施形態では、車両端末装置50による事故発生通知に、時刻と位置とを含める場合について説明したが、これには限られない。事故発生通知には、時刻と位置との両方又はいずれかが含まれなくてもよい。この場合、サーバ装置10、10A、10B、10Cは、事故発生通知に含まれるユーザIDについて、最新の車両位置情報を抽出する。そして、抽出された車両位置情報が示す時刻と位置とを、事故の発生時刻と発生位置として特定してよい。
また、車両端末装置50による事故発生通知は、別の態様で行われてもよい。例えば、サーバ装置10、10A、10B、10Cは、事故を検出した場合に、操作履歴情報や車両位置情報に、事故の発生を示すフラグ情報を付加して送信してもよい。
また、上述した各実施形態において、サーバ装置10、10A、10B、10Cは、路側装置や信号機等の交通に関する情報を収集可能な任意の装置から情報を取得して、事故の解析を行ってもよい。
また、上述のサーバ装置10、10A、10B、10C、解析者端末装置20、車両端末装置50の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりサーバ装置10、10A、10B、10C、解析者端末装置20、車両端末装置50としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述したサーバ装置10、10A、10B、10C、解析者端末装置20、車両端末装置50の機能の一部又は全部を、LSI等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1、1A、1B、1C…事故解析支援システム、10…サーバ装置、11…サーバ側第1通信部、12…サーバ側第2通信部、13…サーバ側記憶部、131…車両位置記憶部、132…操作履歴記憶部、133B…シナリオ記憶部、134C…道路メッシュ記憶部、14…サーバ側制御部、141…車両位置取得部、142…操作履歴取得部、143…位置時刻特定部、144…車両特定部、145、145A、145B、145C…解析部、20…解析者端末装置、30…車両、50…車両端末装置、51…端末側第1通信部、52…端末側第2通信部、53…端末側記憶部、54…計時部、55…位置検出部、56…端末側制御部、561…車両位置情報生成部、562…操作情報取得部、563…操作履歴情報生成部、564…事故検出部

Claims (6)

  1. 車両に対応する複数の端末装置と、サーバ装置とを備える情報処理システムであって、
    前記端末装置は、
    自装置に対応する車両について、交通事故の発生を検出する事故検出部と、
    自装置に対応する車両に係る識別情報、当該車両の位置、及び時刻を対応付けた車両位置情報と、自装置に対応する車両の操作履歴を示す操作履歴情報と、を前記サーバ装置に送信する端末側通信部
    を備え、
    前記端末側通信部は、前記事故検出部が交通事故の発生を検出した場合に、事故発生通知を送信し、
    前記サーバ装置は、
    複数の前記端末装置と通信するサーバ側通信部と、
    前記サーバ側通信部が受信した前記車両位置情報を記憶する車両位置記憶部と、
    前記サーバ側通信部が受信した前記操作履歴情報を記憶する操作履歴記憶部と、
    交通事故の発生位置と、前記交通事故の発生時刻と、を特定する位置時刻特定部と、
    前記位置時刻特定部が特定した前記交通事故の発生位置と、前記交通事故の発生時刻と、前記車両位置記憶部が記憶する前記車両位置情報と、に基づいて、解析対象の車両を特定する車両特定部と、
    前記操作履歴記憶部が記憶する前記操作履歴情報の中から、前記車両特定部が特定した車両に係る操作履歴情報を抽出する解析部と、
    を備え、
    前記位置時刻特定部は、前記サーバ側通信部が受信した前記事故発生通知に基づいて、前記交通事故の発生位置と前記交通事故の発生時刻とを特定し、
    前記解析部は、前記解析対象の車両が複数ある場合に、当該複数の解析対象の車両間において、操作履歴情報を比較し、当該複数の解析対象の車両のうち他の車両の運転状況とは異なる挙動を示す車両を注目車両として特定する
    報処理システム。
  2. 前記車両特定部は、前記車両位置記憶部が記憶する前記車両位置情報に基づいて、前記交通事故の発生時刻に応じた時間的範囲において、前記交通事故の発生位置に応じた空間的範囲に位置した車両を、前記解析対象の車両として特定する
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記事故発生通知は、前記車両に係る識別情報を含み、
    前記解析部は、前記事故発生通知に含まれる識別情報に対応する車両と、前記車両特定部が特定した前記解析対象の車両とについて、前記操作履歴情報を比較する
    請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記解析部は、交通事故の状況と操作履歴情報とを対応付けたシナリオ情報と、抽出した操作履歴情報とに基づいて、前記事故発生通知に係る交通事故を解析する
    請求項から請求項のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記サーバ装置は、
    道路の配向、道路の進行方向、追い越し車線、信号機の位置のうち少なくともいずれか1つを含む道路メッシュ情報を記憶する道路メッシュ情報記憶部を有し、
    前記解析部は、前記道路メッシュ情報を参照して解析を行う
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 道路メッシュ情報は、法規的事項を含む
    請求項5に記載の情報処理システム。
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