JP6558180B2 - 情報提供装置及び情報提供制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、音声によってユーザに情報を提供する情報提供装置及び、音声による情報提供を制御する情報提供制御プログラムに関する。
従来、情報提供装置の一種として、例えば特許文献1には、車両の現在位置、進行方向、及び経路等の情報を、ユーザとしての運転者に音声によって提供するナビゲーション装置が開示されている。このナビゲーション装置は、ユーザが発話中か否かを判定し、ユーザが発話中である場合には、音声による案内を行わないようにする。
特開2002−156241号公報
さて、特許文献1のナビゲーション装置では、ユーザが発話中か否かに基づいて音声案内の開始を制御しているだけのため、例えばユーザの会話に切れ目が生じた場合でも、音声による案内は開始されてしまう。故に、盛り上がっていたユーザの会話が偶発的に途切れた場合、その切れ目にて、ナビゲーション装置による音声案内が直ちに再生されてしまうこととなる。その結果、会話を遮られたユーザは、ナビゲーション装置による音声案内に不快感を抱き易かった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザに不快感を与えることなく、音声による情報提供を行うことが可能な情報提供装置及び情報提供制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、開示された一つの発明は、音声出力器(30)から出力される音声により、ユーザに情報を提供する情報提供装置であって、ユーザに提供される情報を取得する情報取得部(62)と、ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析部(70)と、会話解析部によって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから、音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御部(80)と、を備え、会話解析部は、ユーザが実施している会話の盛り上がり度合いを推定し、提供制御部は、実施中の会話が盛り上がっているほど、待機時間を長く設定する情報提供装置とする。
また、開示された一つの発明は、音声出力器(30)から出力される音声により、車両を運転するユーザとしての運転者に情報を提供する情報提供装置であって、ユーザに提供される情報を取得する情報取得部(62)と、ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析部(70)と、会話解析部によって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから、音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御部(80)と、を備え、情報取得部は、運転者が漫然状態にあるか否かを判定した漫然情報を漫然判定部(51)から取得し、提供制御部は、漫然判定部によって運転者が漫然状態にあると判定されたことに基づき、待機時間を短く設定する情報提供装置とする。
また、開示された一つの発明は、音声出力器(30)から出力される音声により、車両を運転するユーザとしての運転者に情報を提供する情報提供装置であって、ユーザに提供される情報を取得する情報取得部(62)と、ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析部(70)と、会話解析部によって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから、音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御部(80)と、を備え、情報取得部は、運転者の運転負荷の高さを推定した負荷情報を負荷推定部(52)から取得し、提供制御部は、負荷推定部によって推定される運転負荷が高いほど、待機時間を長く設定する情報提供装置とする。
この発明によれば、ユーザの会話に切れ目が生じた場合でも、音声による情報提供は、すぐに開始されず、待機時間の経過を待ってから開始される。故に、盛り上がっていたユーザの会話が偶発的に途切れた場合に、その切れ目で音声が直ちに再生されてしまう事態は、防がれ得る。以上によれば、情報提供装置は、ユーザに不快感を与えることなく、音声による情報提供を行うことができる。
また、開示された他の一つの発明は、音声出力器(30)から出力される音声を用いたユーザへの情報の提供を制御する情報提供制御プログラムであって、ユーザに提供される情報を取得する情報取得ステップ(S101)と、ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析ステップ(S107)と、会話解析ステップによって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御ステップ(S108,S109)と、を少なくとも一つのプロセッサ(60a)に実行させ、会話解析ステップでは、ユーザが実施している会話の盛り上がり度合いを推定し、 提供制御ステップでは、実施中の会話が盛り上がっているほど、待機時間を長く設定する情報提供制御プログラムとする。
また、開示された他の一つの発明は、音声出力器(30)から出力される音声を用いたユーザへの情報の提供を制御する情報提供制御プログラムであって、ユーザに提供される情報を取得する情報取得ステップ(S101)と、ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析ステップ(S107)と、会話解析ステップによって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御ステップ(S10
8,S109)と、を少なくとも一つのプロセッサ(60a)に実行させ、情報取得ステップでは、車両を運転するユーザとしての運転者が漫然状態にあるか否かを判定した漫然情報を取得し、提供制御ステップでは、運転者が漫然状態にあると判定された漫然情報に基づき、待機時間を短く設定する情報提供制御プログラムとする。
また、開示された他の一つの発明は、音声出力器(30)から出力される音声を用いたユーザへの情報の提供を制御する情報提供制御プログラムであって、ユーザに提供される情報を取得する情報取得ステップ(S101)と、ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析ステップ(S107)と、会話解析ステップによって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御ステップ(S10
8,S109)と、を少なくとも一つのプロセッサ(60a)に実行させ、情報取得ステップでは、車両を運転するユーザとしての運転者の運転負荷の高さを推定した負荷情報を取得し、提供制御ステップでは、負荷情報の示す運転負荷が高いほど、待機時間を長く設定する情報提供制御プログラムとする。
以上の情報提供制御プログラムによっても、偶発的な会話の切れ目で音声が直ちに再生されてしまう事態を防ぎ、ユーザに不快感を与えることなく、音声による情報提供を行うことが可能となる。
尚、上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
一実施形態による情報提供装置の全体構成を示すブロック図である。 制御回路に構築される機能ブロック及びサブブロックを説明する図である。 制御回路にて実施される提供実行処理を示すフローチャートである。 会話の重複率に応じて待機時間を調整する処理を示すフローチャートである。 会話の文末表現に応じて待機時間を調整する処理を示すフローチャートである。 運転者の漫然状態に応じて待機時間を調整する処理を示すフローチャートである。 運転者の運転負荷に応じて待機時間を調整する処理を示すフローチャートである。
図1に示す本発明の一実施形態による情報提供装置100は、車両に搭載されており、車両を運転するユーザとしての運転者に、音声によって情報を提供することができる。情報提供装置100は、経路案内及び燃料残量の警報等の通常の車両情報に加えて、インターネットから取得したニュース情報等を運転者に提示可能である。情報提供装置100は、音声による情報提供により、漫然状態に陥りそうな運転者の覚醒度を、通常の覚醒状態に回復させる役割を果たすことができる。
情報提供装置100は、マイク20、音声出力器30、車載ECU群40、ナビゲーション装置41、通信器42、及び状態検出装置50等と電気的に接続されている。
マイク20は、車室内に設けられた音声入力器である。マイク20は、車両の乗員によって発せられた会話の音声を電気信号に変換し、音声データとして情報提供装置100へ向けて出力する。マイク20は、例えばスマートフォン及びタブレット端末等の通信機器に設けられた通話のための構成であってもよい。またマイク20にて集音された音声データは、情報提供装置100へ無線送信されてもよい。
音声出力器30は、運転者へ向けて情報を出力する出力インターフェースの機能を有している。音声出力器30は、アンプ31及びスピーカ32を有している。アンプ31は、情報提供装置100から音声データを取得する。アンプ31は、取得した音声データに基づいてスピーカ32を駆動する。スピーカ32は、車室内に設けられており、運転者を含む車両の乗員に聞き取られるよう、音声によるガイダンスを再生する。スピーカ32から出力される音声により、運転者は情報を取得できる。音声出力器30は、例えば車室内に設けられた音響機器であってもよく、又はコミュニケーションロボット、スマートフォン、或いはタブレット端末等であってもよい。
車載ECU群40は、それぞれマイコン等を主体に構成されており、統合制御ECU、機関制御ECU、及びブレーキ制御ECU等を含んでいる。車載ECU群40からは、燃料残量を示す情報、自車両の走行速度を示す情報、アクセルペダル及びステアリングホイール等の操作量を示す操作情報が情報提供装置100及び状態検出装置50へ向けて出力される。
ナビゲーション装置41は、運転者等によって入力された目的地までの予定走行経路を作成し、予定走行経路に従ったガイダンスを運転者に対して実施可能である。ナビゲーション装置41は、道路形状の情報等を記憶した地図データベースと、自車両の現在位置情報を取得するGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機等を含む構成である。ナビゲーション装置41は、音声による経路案内の実施を情報提供装置100に指示する。その結果、例えば「700m先、右です」といった経路案内のための音声によるガイダンスが、音声出力器30から出力される。またナビゲーション装置41は、車両前方の道路形状を示す情報を状態検出装置50に提供可能である。加えてナビゲーション装置41は、一部の音声データを音声出力器30に出力することにより、車室内に音声を再生させることが可能である。
通信器42は、モバイル通信用のアンテナを有する構成である。通信器42は、例えばDCM(Data Communication Module)のような車両用の通信モジュールであってもよく、又は運転者によって車両に持ち込まれたスマートフォン等の通信端末であってもよい。通信器42は、アンテナを介して、車両外部の基地局との間で情報の送受信を行う。通信器42は、基地局を通じてインターネットに接続可能であり、インターネットを通じて種々の情報を取得可能である。通信器42は、例えば、車両の乗員宛のメール、ニュース情報、及び自車両が走行している現在地点周辺の混雑具合を示す交通情報等を取得できる。
状態検出装置50は、プロセッサ、RAM、フラッシュメモリ、及び入出力インターフェースを有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。状態検出装置50は、車載ECU群40及びナビゲーション装置41と、ドライバーステータスモニタ等の車内カメラを含む構成から、運転者の状態に関連する情報を取得し、運転者の状態を推定する。状態検出装置50は、プロセッサによって所定の状態検出プログラムを実行することにより、漫然判定部51及び負荷推定部52を、機能ブロックとして構築する。
漫然判定部51は、運転者が漫然状態にあるか否かを判定する機能ブロックである。漫然判定部51は、車載ECU群40から取得するアクセルペダル及びステアリングホイールの操作情報の推移に基づき、これら操作系の緩慢な操作、及び時折入力される大きな修正操作等を検出した場合に、運転者が漫然状態にあると判定する。
また漫然判定部51は、ドライバーステータスモニタによって撮影された運転者の顔周囲の画像から、運転者の両目の視線方向及び目の開き具合といった情報を取得する。漫然判定部51は、両目の視差が不安定であったり進行方向の物体の知覚に適切な状態でなかったりした場合、及び目の開度の低い状態が継続している場合等に、運転者が漫然状態にあると判定する。
負荷推定部52は、車両が現在走行している道路について、運転者の運転負荷が高いか否かを推定する機能ブロックである。負荷推定部52は、車載ECU群40から取得するアクセルペダル及びステアリングホイールの操作情報の推移に基づき、これらの少なくとも一方を運転者が忙しく操作していると推定した場合に、現在の運転負荷が高いと判定する。反対に、ステアリング及びアクセルペダルの操作量の変動が僅かである場合には、負荷推定部52は、運転負荷が低いと判定する。
また負荷推定部52は、走行予定の道路の形状情報及び自車両周囲の混雑具合を示す交通情報等を、それぞれナビゲーション装置41及び通信器42から取得可能である。負荷推定部52は、進行方向の道路がカーブ形状である場合、及び車両が渋滞の中を走行していると推定される場合に、現在の運転負荷が高いと判定する。反対に、車両が概ね直線状の道路を走行中であり、且つ、周囲を走行する他の車両も僅かである場合、負荷推定部52は、現在の運転負荷が低いと判定する。
次に、情報提供装置100の構成を説明する。情報提供装置100は、プロセッサ60a、RAM、フラッシュメモリ、及び入出力インターフェースを有するマイクロコンピュータを主体に構成された制御回路60を有している。制御回路60は、スピーカ32から出力される音声を用いた運転者への情報の提供を、統合的に制御する回路である。制御回路60は、プロセッサ60aによって所定の情報提供制御プログラムを実行することにより、音声認識部61、情報取得部62、会話解析部70、及び提供制御部80を機能ブロックとして構築する。以下、制御回路60に構築される各機能ブロックの詳細を、図1及び図2に基づき説明する。
音声認識部61は、音声認識可能であり、運転者を含む車両の乗員の発話の内容を取得する。音声認識部61は、マイク20と接続されている。音声認識部61は、ユーザである運転者、及び運転者と会話する会話者としての助手席の搭乗者等、車両の各乗員が発話した音声を、マイク20によって集音し、発話の音声データを取得する。音声認識部61は、取得した音声データを読み込み、テキストデータに変換する。加えて音声認識部61は、発話における各乗員の声量の大きさを示す声量情報も、音声データから抽出する。音声認識部61は、運転者の独り言及び乗員同士の会話等、車室内にて各ユーザが発した言葉をテキストデータ化し、声量情報と共に会話解析部70へ提供する。
情報取得部62は、車載ECU群40、ナビゲーション装置41、通信器42、及び状態検出装置50から、運転者への提供の必要がある種々の提供情報を取得する。提供情報には、例えばユーザトリガ情報、故障及びガス欠等を警告するアラート情報、ACC(Adaptive Cruise Control)等に係る運転支援情報、ナビゲーション装置41の交差点案内といった移動支援情報が含まれる。さらに、これらの通常の車両情報に加えて、新着メール及び新着ニュース情報等を読み上げるようなシステムトリガ情報等も提供情報に含まれる。尚、ユーザトリガ情報は、運転者が車載器を操作したこと又は操作しようとしたことに対するフィードバックとして提示される情報である。加えて情報取得部62は、運転者が漫然状態にあるか否かを判定した漫然情報と運転者の運転負荷の高さを推定した運転負荷情報とを、それぞれ漫然判定部51及び負荷推定部52から取得できる。
会話解析部70は、車両の乗員間で行われる発話の内容を情報取得部62から取得し、各乗員の発話の内容を解析する。会話解析部70は、サブブロックとして、会話検知部71、重複率算定部73、文末判定部74、抑揚判定部75、及び参加率算定部76を有する。
会話検知部71は、運転者を含む各乗員が会話中であるか否かを判定する。会話検知部71は、運転者に提供すべき提供情報が情報取得部62によって取得されると、各乗員が会話中であるか否かを判定する。そして、乗員同士が会話中であった場合には、この会話の終了を検知する。会話検知部71による判定結果及び検知結果は、提供制御部80に提供される。
重複率算定部73、文末判定部74、抑揚判定部75、及び参加率算定部76は、車内にて実施されている会話の盛り上がり度合いを推定するブロックである。重複率算定部73は、各乗員によって発話されたワードの重複率を算定する。重複率算定部73にて算定される重複率の算定方法の一例を、まず説明する。
単位時間あたり、又は特定の発話ターン数あたりにn回出現する単語を、Cと定義する。さらに、単位時間あたり又は特定の発話ターン数あたりにn回出現する単語の数の合計を、Cと定義する。尚、C=n・Cである。これらを用いると、単位時間あたり又は特定の発話ターン数あたりに出現する単語の種類の数X、出現する単語の延べ総数Y、2回以上出現する単語の種類の数A、及び2回以上出現する単語の種類の延べ総数Bは、それぞれ以下の数式1〜4のようになる。
Figure 0006558180

Figure 0006558180

Figure 0006558180

Figure 0006558180
さらに、上記のX,Y,A,Bを用いることにより、重複率は、例えば下記の数式5〜7のように定義できる。
Figure 0006558180

Figure 0006558180

Figure 0006558180
以上のRは、1以上の数値となり、単語が何回くらい利用されているかの割合を示す値となる。またRは、出現した単語の合計数のうち、2回以上出現した単語の合計数の割合を示す値となる。このRは、2回以上出現した単語が多ければ多いほど、1に漸近する。さらにRは、出現した単語の数のうち、2回以上出現した単語の数の割合を示す値となる。このRも、2回以上出現した単語が多いほど、1に漸近する。
以上の数式1〜7を用いて、例えば下記の会話の重複率を算出する。
ユーザC : 明日の天気わかる?
ユーザD : 明日は晴れるらしいよ。
ユーザC : そうなんだ。
ユーザD : じゅあ、来週は晴れるかなあ。
ユーザC : どうだろうね。最近天気悪いから晴れてほしいな。
まず、上記の会話における各ユーザの発話を形態素解析する。その結果、一つ目の発話は、「明日(名詞)」「の(助詞)」「天気(名詞)」「わかる(動詞)」というように、意味のある最小単位(単語)に分割されたうえで、それぞれの品詞を判別される。二つ目から五つ目の文章も、同様に処理される。
以上の処理により、上記の会話に登場した単語と、各単語の登場回数とが取得される。具体的には、単語「だ」「晴れる」は、それぞれ会話に3回登場しており、「は」「天気」「明日」は、それぞれ会話に2回登場している、といった情報が抽出される。その結果、C=2,C=3,C=19となる。
さらに、上記の数式1〜4に基づき、登場する単語の種類数;X=19+3+2=24、登場する単語の合計数;Y=1×19+2×3+3×2=31、2回以上登場する単語の種類数;A=3+2=5となる。そして、2回以上登場する単語の合計数;B=2×3+3×2=12、となる。したがって重複率はそれぞれ、上記の数式5〜7に基づき、R=Y/X=31/24=1.29、R=B/Y=12/31=0.39、R=A/X=5/24=0.21、となる。
重複率算定部73は、上記のうち、少なくとも一つを、予め設定された閾値と比較することにより、会話の盛り上がり度合いを推定する。具体的に、Rの値は、1以上となり、重複率が高くなるほど大きい値となる。故に、Rの値が閾値よりも大きい場合、重複率算定部73は、会話が盛り上がっていると推定する。同様に、R及びRの各値が、それぞれの比較対象として設定された各閾値よりも大きく、1に近い値である場合、重複率算定部73は、会話が盛り上がっていると推定する。
文末判定部74は、乗員同士の会話において、発話の文末に会話の継続を示唆する表現が含まれているか否かを判定する。文末判定部74は、発話の文末表現を抽出し、予め設定されている文末表現と比較する。発話の文末表現が、予め設定された文末表現と一致又は類似していた場合、文末判定部74は、会話の継続を推定する。
抑揚判定部75は、音声認識部61から出力される声量情報に基づき、各乗員それぞれの発話における抑揚の大きさを判定する。抑揚判定部75は、例えば全体的な発話の声量が普段よりも大きい場合、発話中に声量が大きくなるポイントがある場合等に、抑揚の大きい状態にあると判定する。
参加率算定部76は、各乗員の会話への参加率を算定する。参加率は、各乗員の発話時間のうちで、一人の乗員の発話時間が占める割合である。算定される各乗員の会話への参加率の差が少ないほど、互いに活発に発言し合っている状況であり、乗員同士の会話は盛り上がっているものと考えられる。
提供制御部80は、運転者に提供すべき提供情報を情報取得部62から取得し、この提供情報を案内するガイダンス音声を、最適なタイミングで音声出力器30に再生させる。提供制御部80は、サブブロックとして、優先度判定部81、期限設定部82、音声生成部83、出力制御部84、及び待機時間設定部85を有する。
優先度判定部81は、情報取得部62によって取得された情報が直ちに運転者に報知すべき優先提供情報であるか否かを判定する。優先度の高い優先提供情報は、提供のタイミングを調整されることなく、運転者に報知される。優先提供情報には、上述したユーザトリガ情報、並びに警告及び注意等の緊急を要するアラート情報等が含まれる。ここで、ユーザトリガ情報の提示が遅延すると、ユーザは、システムの応答性の悪さに不快感を覚えたり、動作していないといった勘違いをしたりする。故に、ユーザ操作へのフィードバックであるユーザトリガ情報は、迅速に提示されることが望ましいのである。一方で、運転支援情報、移動支援情報、及びシステムトリガ情報等、主にユーザの利便に係る提供情報の優先度は、低く設定される。
また優先度判定部81は、同一の情報であっても、設定する優先度の高低を状況に応じて変更する。例えば、予定経路を案内する場合、「700m先、右」「300m先、右」という提供情報が二つ取得される。仮に、「700m先、右」という情報が運転者に伝えられていれば、「300m先、右」という情報の優先度は、低く設定されてよい。しかし、「700m先、右」という情報が運転者に伝えられていない場合、「300m先、右」という情報は、優先度の高い優先提供情報に設定され、即座に運転者に提供される。
期限設定部82は、情報取得部62から提供される各提供情報のそれぞれに、提示期限を設定する。期限設定部82は、例えば特定の交差点というような地点を基準とした空間的な提示期限と、日時又は提供可能になってからの経過時間といった時間を基準とした時間的な提示期限とを設定可能である。
例えば、交差点を案内する移動支援情報には、空間的な提示期限が設定される。その結果、この移動支援情報は、交差点を通過した時点で期限切れの情報となり、棄却される。一方、時間的な提示期限は、優先度の低い情報ほど、長く設定される。例えばACCに係る運転支援情報は、ACCの作動停止まで提供可能な情報である。故に、ACCに係る運転支援情報には、長い提示期限が設定され得る。期限設定部82は、設定した提示期限を各提供情報に関連付けて、出力制御部84へ提供する。
音声生成部83は、スピーカ32によって再生される音声データを生成する。ユーザトリガ情報、アラート情報、及び運転支援情報といった通常の車両情報が運転者に提供される場合、音声生成部83は、予め記憶された複数のガイダンス用の音声データの中から、報知する車両情報に対応した音声データを選択する。
一方で、新着のメール及びニュース情報等を読み上げるシステムトリガ情報が運転者に提供される場合、音声生成部83は、メール及びニュース情報の各テキストデータを用いて、ガイダンスの音声データを合成する。詳しく説明すると、音声生成部83は、メール及びニュース情報のテキストデータから、発話される際の韻律データを生成する。そして音声生成部83は、予め記憶されている音声波形のデータベースから、韻律データにあわせて音声波形データをつなぎ合わせていく。以上のプロセスにより、音声生成部83は、メール及びニュース情報のテキストデータを音声データ化することができる。尚、メール及びニュース情報の情報量が多い場合、音声生成部83は、元の情報を要約したうえで、音声データ化することも可能である。
出力制御部84は、音声生成部83によって選択又は生成された音声データを音声出力器30へ向けて出力することにより、スピーカ32によってガイダンスを発話させる。出力制御部84は、音声による情報提供のタイミングを調整可能である。例えば出力制御部84は、優先度の高い優先提供情報が取得された場合、乗員同士が会話中であったとしても、音声による優先提供情報の提供を開始させる。
一方、優先度の低い提供情報が取得された場合、出力制御部84は、まず乗員同士が会話中であるか否かを判定する。乗員同士が会話している場合、出力制御部84は、音声による提供情報の報知を控える。そして、会話検知部71により会話の終了が検知された後、さらに待機時間Tの経過を待ってから、出力制御部84は、提供情報を報知するガイダンスの音声をスピーカ32に再生させる。また出力制御部84は、待機時間Tの経過以前に会話検知部71によって会話の再開が検知された場合、音声による情報の提供開始を保留し、再度の会話終了の検知を待つことができる。
待機時間設定部85は、出力制御部84にて用いられる待機時間Tの長さを設定する。待機時間Tは、例えば数百ミリ秒から数秒の間にて調整される。待機時間設定部85は、ユーザを含む各乗員が実施している会話の盛り上がり度合いの推定結果に基づき、待機時間Tを調整する。実施中の会話が盛り上がっているほど、待機時間Tは、長く設定される。待機時間設定部85は、複数の方法を組み合わせて、会話の盛り上がり度合いを推定する。
具体的に、待機時間設定部85は、重複率算定部73によって算定されたワードの重複率が高くなるほど、待機時間Tを長く設定する。加えて待機時間設定部85は、文末判定部74によって会話の継続を示唆する表現が文末にあると判定された場合に、待機時間Tを長く設定する。また待機時間設定部85は、抑揚判定部75にて判定される各乗員の発話における抑揚が大きくなるほど、待機時間Tを長く設定する。さらに待機時間設定部85は、参加率算定部76にて算定された各乗員の会話への参加率が均等に近いほど、待機時間Tを長く設定する。
加えて待機時間設定部85は、運転者の状態を鑑みて、待機時間Tを調整可能である。具体的に、待機時間設定部85は、漫然判定部51によって運転者が漫然状態にあると判定されたことに基づき、待機時間Tを短く設定する。さらに待機時間設定部85は、負荷推定部52によって推定される運転者の運転負荷が低いほど、待機時間Tを短く設定する。
以上の制御回路60にて実施される各処理の詳細をさらに説明する。まず、運転者への情報提供を制御する提供実行処理の詳細を、図3に基づき、図1及び図2を参照しつつ説明する。図3に示す提供実行処理の各ステップは、主に出力制御部84によって実施される。提供実行処理は、車両の電源がオン状態とされ、情報提供装置100への電力供給が開始されたことに基づいて開始され、車両の電源がオフ状態とされるまで繰り返される。
S101では、運転者に提供されるべき提供情報の取得があったか否かを判定する。S101にて、提供情報を取得していないと判定した場合、このS101の判定を繰り返すことにより、提供情報の取得を待機する。そして、提供情報を取得すると、S102に進む。
S102では、S101にて取得した提供情報の優先度を判定する。S102にて、優先度が高い優先提供情報を取得したと判定した場合、S104に進む。S104では、S101にて取得した優先提供情報を運転者に報知するガイダンスの再生を、スピーカ32によって開始させ、S101に戻る。一方、S102にて、取得した提供情報の優先度が低いと判定した場合、S103に進む。
S103では、運転者を含む乗員が会話中か否かを判定する。S103にて、乗員同士が会話中でないと判定した場合、S104に進み、提供情報を報知するガイダンスを開始させる。一方、S103において、運転者らが会話中であると判定した場合、S105に進む。
S105では、期限設定部82によって設定された提供情報の提示期限を読み込み、提示期限内であるか否かを判定する。S105にて、提供情報の提示期限が期限切れとなっていた場合、S106に進む。S106では、S101にて取得した提供情報を棄却して、S101に戻る。一方、S105にて、提供情報が提示期限内であると判定した場合には、S107に進む。
S107では、会話検知部71によって会話の終了が検知されたか否かを判定する。S107にて、会話の終了が検知されていないと判定した場合、S105及びS107を繰り返すことにより、会話の終了を待機する。そして、提示期限が期限切れとなる前に会話の終了が検知されると、S108に進む。
S108では、会話が終了した時点からの経過時間を計測し、この経過時間が待機時間Tを超えているか否かを判定する。S108にて、待機時間Tが経過したと判定した場合、S109に進む。S109では、S104と同様に、S101にて取得した提供情報を運転者に報知するガイダンスの再生を、スピーカ32によって開始させ、S101に戻る。一方、S108にて、待機時間Tが経過していないと判定した場合、S110に進む。
S110では、待機時間Tの経過前に会話が再開されたか否かを判定する。S110にて、運転者らの終話後、無音の状態が継続して、会話が再開されていないと判定している場合、S108及びS110の繰り返しにより、待機時間Tの経過を待つ。一方、待機時間Tの経過前に会話が再開された場合には、S105に戻り、再開された会話の終了を待機する。
次に、S108の判定に用いられる待機時間Tを設定する複数の時間設定処理を、図4〜図7に基づき、図2を参照しつつ説明する。各時間設定処理は、会話解析部70の各サブブロック(73〜76)と、待機時間設定部85との連係によって実施される。各時間設定処理は、提供実行処理と同様に、情報提供装置100(図1参照)への電力供給の開始に伴って開始され、電力供給が停止されるまで繰り返される。
尚、S108の判定に用いられる待機時間Tは、下記のTからT等の平均値であってもよく、又はTからT等のうちの最大値であってもよい。さらに下記のΔTからΔTの総和を、基準となる待機時間に加算した値が、上記の判定に用いられる待機時間Tとされてもよい。
図4のフローチャートには、会話の重複率に応じて待機時間Tを調整する待機時間設定処理の詳細が示されている。S121では、待機時間Tを初期化し、S122に進む。S122では、音声認識部61によってテキストデータ化された各乗員の発話を取得し、S123に進む。S123では、重複率算定部73にて、上述の形態素解析及び重複率の算定を実施し、S124に進む。
S124では、S123にて算定された重複率が予め設定された閾値よりも低いか否かを判定する。算定した重複率が閾値よりも低い場合、S125に進む。S125では、待機時間T1を、予め設定された基準値(図4ではTにオーバーライン ̄)に設定し、S122に戻る。一方、S124にて、重複率が閾値よりも大きいと判定した場合、S126に進む。S126では、待機時間Tを、予めされた基準値よりもΔTだけ大きい値に設定し、S122に戻る。
図5のフローチャートには、会話の末尾の表現に応じて待機時間T2を調整する時間設定処理の詳細が示されている。S141では、待機時間Tを初期化し、S142に進む。S142では、音声認識部61によってテキストデータ化された各乗員の発話を取得し、S143に進む。S143では、文末判定部74にて、形態素解析によって文末の表現を抽出する。
S144では、S143にて抽出された文末表現が会話の継続を示唆する特定の表現に相当するか否かを判定する。S144にて、会話継続を示唆する文末でないと判定した場合、S145に進む。S145では、待機時間Tを、予め設定された基準値(図5ではTにオーバーライン ̄)に設定し、S142に戻る。一方、S144にて、会話継続を示唆する文末であると判定した場合、S146に進む。S146では、待機時間Tを、予めされた基準値よりもΔTだけ大きい値に設定し、S142に戻る。
ここで、発話の抑揚及び運転者の会話への参加率についても同様の処理によって待機時間Tの調整が可能である。抑揚判定部75によって抑揚が大きいと判定された場合、待機時間設定部85は、予め設定された基準値にΔTを加算した待機時間Tを設定する。同様に、参加率算定部76によって算定された運転者の会話への参加率が所定の閾値を超えている場合、待機時間設定部85は、予め設定された基準値にΔTを加算した待機時間Tを設定する。
図6のフローチャートには、運転者が漫然状態か否かに応じて待機時間Tを調整する時間設定処理の詳細が示されている。S161では、待機時間Tを初期化し、S162に進む。S162では、漫然判定部51から運転者の漫然情報を取得し、S163に進む。S163では、S162にて取得した漫然情報に基づき、運転者が漫然状態にあるか否かを判定する。S163にて、運転者が漫然状態にないと判定した場合S164に進む。S164では、待機時間Tを、予め設定された基準値(図6ではTにオーバーライン ̄)に設定し、S162に戻る。一方、S163にて、運転者が漫然状態にあると判定した場合、S165に進む。S165では、待機時間Tを、予めされた基準値よりもΔTだけ小さい値に設定し、S162に戻る。
図7のフローチャートには、運転者の運転負荷に応じて待機時間Tを調整する時間設定処理の詳細が示されている。S181では、待機時間Tを初期化し、S182に進む。S182では、負荷推定部52から運転者の運転負荷情報を取得し、S183に進む。S183では、S182にて取得した運転負荷情報に基づき、現在の運転負荷が高いか否かを判定する。S183にて、運転負荷が高いと判定した場合、S184に進む。S184では、待機時間Tを、予め設定された基準値(図7ではTにオーバーライン ̄)に設定し、S182に戻る。一方、S183にて、運転負荷が低いと判定した場合、S185に進む。S185では、待機時間Tを、予めされた基準値よりもΔTだけ小さい値に設定し、S182に戻る。
ここまで説明した本実施形態では、ユーザを含む乗員等の会話に切れ目が生じた場合でも、音声による情報提供は、すぐに開始されず、待機時間Tの経過を待ってから開始される。故に、盛り上がっていた乗員同士の会話が偶発的に途切れた場合に、その切れ目で音声が直ちに再生されてしまう事態は、防がれ得る。以上によれば、情報提供装置100は、ユーザに不快感を与えることなく、音声による情報提供を行うことができる。
加えて本実施形態では、乗員同士の会話が確実に終了したタイミングで、情報提供が開始される。以上によれば、音声によって提供される情報の聞き取りが容易となるので、ユーザ(運転者)における情報の認知性を向上させることが可能となる。その結果、ユーザによる聞き返しの発生が減少するため、ユーザの不快感は、いっそう低減可能となる。
加えて本実施形態では、会話が盛り上がっていた場合に、待機時間Tが長く設定される。盛り上がっている会話ほど、一旦途切れた場合でも、再開される確率は、高くなる。故に、会話の盛り上がり度合いに応じて待機時間Tを長く設定すれば、情報提供装置100は、会話への割り込みを、終話まで確実に待つことができる。その結果、再開されたユーザらの会話に重なるようにして、ガイダンスの音声が再生されてしまう事態は、防がれ得る。したがって、ユーザに不快感を与える虞は、いっそう低減される。
また本実施形態では、ワードの重複率が高くなるほど、待機時間Tは長く設定される。会話が盛り上がっているほど、ワードの重複率は、高くなる傾向にあると推定される。故に、ワードの重複率に応じて待機時間Tを調整することで、情報提供装置100は、ユーザである運転者や会話者である他の乗員の発話と重なり易いタイミングを避けて、音声による情報提供を開始させることができる。
さらに本実施形態では、発話された言葉の文末に会話の継続を示唆する表現が含まれている場合に、待機時間Tが長く設定される。以上のように、会話の文末表現に着目して、待機時間Tを長く設定すれば、情報提供装置100は、各乗員の発話と重なり易いタイミングを避けて、音声による情報提供を開始させることができる。
加えて本実施形態では、会話の盛り上がりに応じて発話の抑揚が大きくなることに着目し、発話における抑揚の大きさに従って、待機時間Tは長く設定される。その結果、情報提供装置100は、ユーザらの発話と重なり易いタイミングを避けて、音声による情報提供を開始させることができる。
また本実施形態では、ユーザである運転者と会話者である他の乗員との会話への参加率に着目し、会話への参加率に基づいて、待機時間Tが調整される。会話が盛り上がっていれば、会話への参加率の差は小さくなる。一方で、運転者及び他の乗員のどちらかが一方的に喋っている場合には、参加率の差は拡大する。こうした調整によれば、情報提供装置100は、ユーザらの発話と重なり易いタイミングを避けて、音声による情報提供を開始させることができる。
さらに本実施形態では、運転者が漫然状態にある場合に、漫然状態でない場合と比較して、待機時間Tが短く設定される。加えて本実施形態では、漫然状態が起きやすい運転負荷の低い状態においても、待機時間Tは短く設定される。以上のような設定によれば、情報提供装置100による情報提示が起きやすくなる。その結果、ガイダンスの音声によって運転者の状況に変化を生じさせて、運転者の覚醒度を高める効果が発揮され易くなる。
また本実施形態では、待機時間Tの経過以前に会話が再開されると、音声による情報提供の開始は、保留される。故に、再開されたユーザらの会話に重なるようにして、音声が再生されてしまう事態は、防がれ得る。したがって、ユーザに不快感を与える虞は、いっそう低減される。
さらに本実施形態によれば、直ちにユーザに報知すべき優先提供情報が取得された場合、ユーザが会話中であっても、情報提供装置100は、音声による優先提供情報の報知を開始させる。故にユーザは、緊急性の高い情報を遅滞なく取得し得る。加えて、緊急性の高い情報によって会話を遮られた場合であれば、ユーザは不快感を抱き難い。したがって、優先提供情報は、即刻報知されるのが望ましいのである。
尚、本実施形態において、提供実行処理におけるS101が「情報取得ステップ」に相当し、S107が「会話解析ステップ」に相当し、S108及びS109が「提供制御ステップ」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明による一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態における待機時間Tは、会話の重複率、会話の文末表現、抑揚、運転者の会話への参加率、並びに運転者の漫然状態及び負荷状態といった要素を組み合わせて調整されていた。しかし、待機時間Tは、これら全ての要素に基づいて決定されなくてもよく、これらの要素のいずれか一つ又は二つ以上の任意の組み合わせによっても決定可能である。さらに、待機時間Tは、予め設定された一定長さの時間であってもよい。
上記実施形態では、所定のΔTを加算するか否かによって待機時間Tの調整が図られていたが、待機時間Tの調整方法は、適宜変更可能である。例えば、算定された重複率の値を基準値に積算することにより、重複率の増加に伴って漸増する待機時間Tが設定されてもよい。或いは、互いに値の異なる複数のΔTが予め設定されており、抑揚の大きさに対応するΔTが基準値に加算されてもよい。
上記実施形態では、漫然状態及び運転負荷が低い場合に、基準値からΔTを減算することで待機時間Tを調整していた。しかし、漫然状態及び運転負荷が高い場合に、予め低い値に設定された基準値にΔTを加算する処理により、待機時間Tが調整されてもよい。
上記実施形態では、優先度の高い優先提供情報は、即時ユーザに提供されていた。こうした優先提供情報とする対象は、適宜変更可能である。さらに、優先度の判定は、省略されてもよい。
上記実施形態において、情報提供装置100のプロセッサ60aによって提供されていた情報提供に係る各機能は、例えば専用の集積回路によって実現されていてもよい。或いは、複数のプロセッサが協働して、情報提供の実行に係る各処理を実施してもよい。さらに、上述のものとは異なるハードウェア及びソフトウェア、或いはこれらの組み合わせによって、各機能が提供されてよい。
本発明は、車両外部のサーバー等にインストールされる情報提供制御プログラムにも適用可能である。サーバーは、車両の状態情報、車内における会話の状態情報、及び運転者の状態情報等を、インターネットを通じて車両側から取得する。そしてサーバーは、取得した各状態情報に基づき、情報提供のための音声を最適なタイミングでスピーカから出力させることができる。
さらに本発明は、自動運転を行う車両に搭載される情報提供装置にも適用可能である。このような自律走行車において、運転者(オペレータ)は、運転操作のバックアップのために、待機状態を維持する必要がある。このとき、運転負荷が軽減された運転者は、他の乗員と会話に集中し易くなる。そのため、本発明を適用した情報提供装置は、自動運転システムのバックアップとして待機状態にある運転者に対し、不快感を与えないようにしつつ、確実に情報を提供する構成として、好適となる。
また本発明を適用された構成及びプログラムは、運転者への情報提供とは異なる用途においても効果を発揮し得る。例えば、スマートフォン等の通信端末のプロセッサによって実行可能なアプリケーションにも、本発明は適用され得る。この場合、通信端末は、アプリケーションに従ってユーザの終話を検知し、取得した種々の情報を、会話終了後の適切なタイミングでユーザに提供できるようになる。さらに、ユーザと会話を行う機能を備えた装置、例えば、玩具、コミニュケーションロボット、受付用ロボット、介護用ロボット等にも本発明は適用可能である。
30 音声出力器、51 漫然判定部、52 負荷推定部、60a プロセッサ、61 音声認識部、62 情報取得部、70 会話解析部、80 提供制御部、81 優先度判定部、100 情報提供装置、T 待機時間

Claims (15)

  1. 音声出力器(30)から出力される音声により、ユーザに情報を提供する情報提供装置であって、
    前記ユーザに提供される情報を取得する情報取得部(62)と、
    前記ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析部(70)と、
    前記会話解析部によって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから、前記音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御部(80)と、を備え
    前記会話解析部は、前記ユーザが実施している会話の盛り上がり度合いを推定し、
    前記提供制御部は、実施中の会話が盛り上がっているほど、前記待機時間を長く設定する情報提供装置。
  2. 前記ユーザ及び当該ユーザと会話する会話者のそれぞれが発話した音声を認識する音声認識部(61)、をさらに備え、
    前記会話解析部は、前記ユーザ及び前記会話者の発話の内容を前記音声認識部から取得する請求項に記載の情報提供装置。
  3. 前記会話解析部は、前記ユーザ及び前記会話者によって発話されたワードの重複率を算定し、
    前記提供制御部は、前記会話解析部によって算定されたワードの重複率が高くなるほど、前記待機時間を長く設定する請求項に記載の情報提供装置。
  4. 前記会話解析部は、前記ユーザ及び前記会話者による発話の文末に、会話の継続を示唆する表現が含まれているか否かを判定し、
    前記提供制御部は、前記会話解析部によって会話の継続を示唆する表現が文末にあると判定された場合に、前記待機時間を長く設定する請求項又はに記載の情報提供装置。
  5. 前記会話解析部は、前記ユーザ及び前記会話者のそれぞれの発話における抑揚の大きさを前記音声認識部から取得し、
    前記提供制御部は、前記ユーザ又は前記会話者の発話における抑揚が大きくなるほど、前記待機時間を長く設定する請求項のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  6. 前記会話解析部は、前記ユーザ及び前記会話者それぞれの会話への参加率を算定し、
    前記提供制御部は、前記会話解析部によって算定された前記ユーザ及び前記会話者の会話への参加率が均等に近いほど、前記待機時間を長く設定する請求項のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  7. 車両を運転する前記ユーザとしての運転者に情報を提供する情報提供装置であって、
    前記情報取得部は、前記運転者が漫然状態にあるか否かを判定した漫然情報を漫然判定部(51)から取得し、
    前記提供制御部は、前記漫然判定部によって前記運転者が漫然状態にあると判定されたことに基づき、前記待機時間を短く設定する請求項1〜のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  8. 音声出力器(30)から出力される音声により、車両を運転するユーザとしての運転者に情報を提供する情報提供装置であって、
    前記ユーザに提供される情報を取得する情報取得部(62)と、
    前記ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析部(70)と、
    前記会話解析部によって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから、前記音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御部(80)と、を備え
    前記情報取得部は、前記運転者が漫然状態にあるか否かを判定した漫然情報を漫然判定部(51)から取得し、
    前記提供制御部は、前記漫然判定部によって前記運転者が漫然状態にあると判定されたことに基づき、前記待機時間を短く設定する情報提供装置。
  9. 車両を運転する前記ユーザとしての運転者に情報を提供する情報提供装置であって、
    前記情報取得部は、前記運転者の運転負荷の高さを推定した負荷情報を負荷推定部(52)から取得し、
    前記提供制御部は、前記負荷推定部によって推定される運転負荷が高いほど、前記待機時間を長く設定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  10. 音声出力器(30)から出力される音声により、車両を運転するユーザとしての運転者に情報を提供する情報提供装置であって、
    前記ユーザに提供される情報を取得する情報取得部(62)と、
    前記ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析部(70)と、
    前記会話解析部によって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから、前記音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御部(80)と、を備え
    前記情報取得部は、運転者の運転負荷の高さを推定した負荷情報を負荷推定部(52)から取得し、
    前記提供制御部は、前記負荷推定部によって推定される運転負荷が高いほど、前記待機時間を長く設定する情報提供装置。
  11. 前記提供制御部は、前記待機時間の経過以前に前記会話解析部によって会話の再開が検知された場合に、音声による情報提供の開始を保留し、前記会話解析部による再度の会話終了の検知を待つ請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  12. 前記情報取得部によって取得された情報が直ちに前記ユーザに報知すべき優先提供情報であるか否かを判定する優先度判定部(81)、をさらに備え、
    前記提供制御部は、前記会話解析部によって前記ユーザが会話中であると判定されている場合でも、前記優先提供情報の提供を開始させる請求項1〜11のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  13. 音声出力器(30)から出力される音声を用いたユーザへの情報の提供を制御する情報提供制御プログラムであって、
    前記ユーザに提供される情報を取得する情報取得ステップ(S101)と、
    前記ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析ステップ(S107)と、
    前記会話解析ステップによって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから前記音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御ステップ(S10
    8,S109)と、
    を少なくとも一つのプロセッサ(60a)に実行させ
    前記会話解析ステップでは、前記ユーザが実施している会話の盛り上がり度合いを推定し、
    前記提供制御ステップでは、実施中の会話が盛り上がっているほど、前記待機時間を長く設定する情報提供制御プログラム。
  14. 音声出力器(30)から出力される音声を用いたユーザへの情報の提供を制御する情報提供制御プログラムであって、
    前記ユーザに提供される情報を取得する情報取得ステップ(S101)と、
    前記ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析ステップ(S107)と、
    前記会話解析ステップによって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから前記音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御ステップ(S10
    8,S109)と、
    を少なくとも一つのプロセッサ(60a)に実行させ
    前記情報取得ステップでは、車両を運転する前記ユーザとしての運転者が漫然状態にあるか否かを判定した漫然情報を取得し、
    前記提供制御ステップでは、前記運転者が漫然状態にあると判定された前記漫然情報に基づき、前記待機時間を短く設定する情報提供制御プログラム。
  15. 音声出力器(30)から出力される音声を用いたユーザへの情報の提供を制御する情報提供制御プログラムであって、
    前記ユーザに提供される情報を取得する情報取得ステップ(S101)と、
    前記ユーザが会話中であるか否かを判定し、当該ユーザが会話中であった場合に、この会話の終了を検知する会話解析ステップ(S107)と、
    前記会話解析ステップによって会話の終了が検知された後、待機時間(T)の経過を待ってから前記音声出力器の音声による情報の提供を開始させる提供制御ステップ(S10
    8,S109)と、
    を少なくとも一つのプロセッサ(60a)に実行させ
    前記情報取得ステップでは、車両を運転する前記ユーザとしての運転者の運転負荷の高さを推定した負荷情報を取得し、
    前記提供制御ステップでは、前記負荷情報の示す運転負荷が高いほど、前記待機時間を長く設定する情報提供制御プログラム。
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