JP6558157B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に関し、特に、スイッチドリラクタンス(Switched Reluctance)モータおよびスイッチドリラクタンスジェネレータに関するものである。
一般に、スイッチドリラクタンスモータは、ロータ(回転子)にマグネットを使用しない。したがって、このようなスイッチドリラクタンスモータでは、コストがかかるレアアースを必須としない。このような観点から、近年、スイッチドリラクタンスモータが注目されている。
スイッチドリラクタンスモータは、ロータの突極とステータ(固定子)とが相互に対向するようにロータとステータを配置し、ステータに設けられた複数の励磁コイルに流す励磁電流を順次切り替えることにより、回転方向(周方向)の磁気吸引力をロータに生じさせ、ロータを回転させる。
特許文献1に記載されているように、従来のスイッチドリラクタンスモータは、一般に以下のように構成される。
ステータは、周方向に延在するヨークと、当該ヨークの内周側端部から回転軸方向に延在し、周方向に間隔を有して配置される複数のティースとを有する。複数のティースには、それぞれ励磁巻線が巻き回される。ティースに励磁巻線を巻く方法としては、分布巻き、波巻き、集中巻き、およびセグメントコイルを用いる方法がある。
また、ロータは、周方向に間隔を有して配置される複数の突極を有し、当該複数の突極の先端面がステータのティースの先端面と間隔を有して相互に対向する位置になるように、回転軸に取り付けられる。
複数のティースに巻き回された励磁コイルに励磁電流を流すことにより、ティースとロータの突極との間に磁気吸引力が働く。前述したように、複数のティースに巻き回された励磁コイルに流す励磁電流を順次切り替えることによって、回転方向(周方向)の磁気吸引力をロータに生じさせ、ロータを回転させる。
尚、このようなスイッチドリラクタンスモータと同様の構成を用いて、スイッチドリラクタンスジェネレータとすることもできる。
特開2012−114975号公報
しかしながら、前述したスイッチドリラクタンスモータでは、前述した何れの巻き方であっても、ティースとティースとの間の狭い領域(所謂スロット部)に励磁巻線を配置する必要がる。このため、励磁巻線の線占積率が高くなるようにすることが容易ではない。また、励磁巻線を形成する際に巻線が強く塑性変形されるため、励磁巻線の電気抵抗が高くなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、スイッチドリラクタンスモータおよびスイッチドリラクタンスジェネレータの励磁巻線の線占積率の向上と電気抵抗の低減を実現することを目的とする。
本発明の回転電機は、スイッチドリラクタンスモータまたはスイッチドリラクタンスジェネレータである回転電機であって、ロータと、ステータと、を有し、前記ロータは、前記回転電機の周方向において間隔を有して配置された複数の磁性体板ブロックであって、それぞれが、前記周方向において複数段に積層された磁性体板を有する複数の磁性体板ブロックを有し、前記ステータは、前記回転電機の周方向において間隔を有し、且つ、相互に連結されない状態で配置された複数の鉄心であって、それぞれが、前記周方向において複数段に積層された磁性体板を有する複数の鉄心と、前記ロータの回転軸と略同軸に配置されるリング形状の励磁巻線と、を有し、前記複数の鉄心のそれぞれは、第1の磁極面および第2の磁極面を有し、前記ロータの回転に伴って、前記第1の磁極面、前記第2の磁極面は、それぞれ、前記磁性体板ブロックの第1の面、第2の面と、前記ロータの回転軸に平行な方向において間隔を有して対向し、前記磁性体板ブロックの前記第1の面および前記第2の面は、前記磁性体板ブロックの面のうち、前記ロータの回転軸に平行な方向において相互に対向する面であり、前記複数の鉄心は、前記第1の磁極面と前記第2の磁極面とを繋ぐ領域として、前記励磁巻線の端部であって、前記ロータの回転軸に平行な方向における端部および外周側の端部と間隔を有して対向する領域を含み、前記複数の鉄心の全ての前記周方向における位置がずれていることを特徴とする。
本発明によれば、スイッチドリラクタンスモータおよびスイッチドリラクタンスジェネレータの励磁巻線の線占積率を向上と電気抵抗の低減を実現することができる。
スイッチドリラクタンスモータの構成の一例を示す図である。 スイッチドリラクタンスモータを、その回転軸を通るように切った断面の一例を示す図である。 スイッチドリラクタンスモータのロータの部分の構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。尚、以下の各図では、説明および表記の都合上、説明に必要な部分のみを、必要に応じて簡略化して示す。また、各図に示すX、Y、Z座標は、各図における方向の関係を示すものであり、X、Y、Z座標の原点は、各図において共通であり、各図に示す位置に限定されない。また、本実施形態では、回転電機が、スイッチドリラクタンスモータである場合を例に挙げて説明する。
図1は、スイッチドリラクタンスモータの構成の一例を示す図である。図1は、スイッチドリラクタンスモータを、その回転軸に沿って見た図である。
図2は、図1に示すスイッチドリラクタンスモータを、その回転軸を通るように切った場合の断面を示す図である。具体的に図2(a)は、図1に示すI−Iの部分で切った場合の断面を示す図(I−I断面図)であり、図2(b)は、図1に示すII−IIの部分で切った場合の断面を示す図(II−II断面図)であり、図1に示すIII−IIIの部分で切った場合の断面を示す図(III−III断面図)である。
図1および図2において、スイッチドリラクタンスモータは、ロータ(回転子)100と、ステータ(固定子)200と、回転軸300とを有する。
図3は、図1に示すスイッチドリラクタンスモータから、ステータ200を取り除いた様子(スイッチドリラクタンスモータのロータ100および回転軸300の部分)を示す図である。図2および図3を参照しながら、ロータ100の構成の一例を説明する。
ロータ100は、回転軸取付部材110と、磁性体板ブロック120a〜120lと、磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lと、磁性体板ブロック外周補強部材140と、を有する。尚、本実施形態のロータ100は、マグネットを備えない。ただし、ロータは、マグネット(永久磁石)を備えていてもよい。尚、ロータがマグネットを備えるスイッチドリラクタンスモータは、公知の技術である。
回転軸取付部材110は、非磁性の材料からなる構造材であり、回転軸300に連結(固定)される。
図2および図3に示すように、回転軸取付部材110は、内周部111と中間部112と外周部113とを有する。内周部111と中間部112と外周部113は、一体となっている。
内周部111は、回転軸300の外周面に接する部分である。回転軸取付部材110の中心部には、この内周部111の内周面を縁とする貫通孔が形成される。この貫通孔は、回転軸300に対応する大きさを有する。内周部111の、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)の長さは、中間部112および外周部113よりも長い。また、内周部111の、スイッチドリラクタンスモータの径方向(Y軸方向等)の長さは、中間部112および外周部113よりも短い。尚、以下の説明では、スイッチドリラクタンスモータの径方向を必要に応じて径方向と略称する。
外周部113は、後述する磁性体板ブロック120a〜120lおよび磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの内周面に接する部分である(特に、図3を参照)。外周部113の回転軸300に平行な方向(Z軸方向)の長さは、内周部111よりも短く、中間部112よりも長く、磁性体板ブロック120a〜120lと略同じである。また、外周部113の径方向(Y軸方向等)の長さは、内周部111よりも長く、中間部112よりも短い。
中間部112は、その内周端が内周部111の外周側の端部と連接し、且つ、その外周端が外周部113の内周側の端部と連接する部分である。中間部112の回転軸300に平行な方向(Z軸方向)の長さは、内周部111および外周部113よりも短い。また、中間部112の径方向(Y軸方向等)の長さは、内周部111および外周部113よりも長い。
図3に示すように、中間部112における外周側の領域には、スイッチドリラクタンスモータの周方向に沿って相互に間隔を有した状態で複数の貫通孔112a〜112lが形成される。複数の貫通孔112a〜112lは、主として、スイッチドリラクタンスモータ(ロータ100)を軽量化するためのものである。尚、以下の説明では、スイッチドリラクタンスモータの周方向を必要に応じて周方向と略称する。
以上の内周部111、中間部112、および外周部113が一体となって形成される回転軸取付部材110は、剛性を確保する観点から、例えば、アルミニウム合金、カーボンファイバー、エンジニアリングプラスチック等を用いて形成されるようにするのが好ましい。ただし、前述したように、非磁性の材料を用いていれば、必ずしもこれらの材料を用いる必要はない。また、例えば、回転軸取付部材110の形状をスポーク状にして、スイッチドリラクタンスモータ(ロータ)の軽量化を図るようにしてもよい。
磁性体板ブロック120a〜120lは、それぞれ同じものである。磁性体板ブロック120a〜120lは、それぞれ、同じ形状および大きさの複数の磁性体板を相互に電気的に絶縁された状態で積層して固定することにより形成される。これにより、複数の磁性体板の層間が絶縁される。本実施形態では、磁性体板として方向性電磁鋼板を用いる場合を例に挙げて説明する。
方向性電磁鋼板として、例えば、グラス被膜を有する方向性電磁鋼板や接着被膜を有する方向性電磁鋼板を用いることができる。鉄損を抑制する観点から、方向性電磁鋼板の厚みは薄い方が好ましいが、厚みが厚い方向性電磁鋼板(所謂厚手材)を用いてもよい。
磁性体板ブロック120a〜120lの大きさに合わせて方向性電磁鋼板を(同一の)矩形状に切り出す際に、方向性電磁鋼板における磁化容易軸が、当該矩形の特定の辺に平行な方向となるようにする。尚、方向性電磁鋼板を切り出す形状は、矩形状に限定されず、例えば、正方形であってもよい。
そして、このようにして切り出した複数の矩形状の方向性電磁鋼板を、方向性電磁鋼板における磁化容易軸が同じ方向となるように積層する。このとき、複数の方向性電磁鋼板のうち、相互に隣接する2つの方向性電磁鋼板が絶縁されるようにする。また、複数の方向性電磁鋼板を、例えば、接着剤または前述した接着被膜を用いることにより固定する。
以上のようにして構成される磁性体板ブロック120a〜120lは、方向性電磁鋼板における磁化容易軸の方向が回転軸300に平行な方向(Z軸方向)になるようにして、周方向において間隔を有した状態で配置される。図3では、磁性体板ブロック120a〜120lが周方向において略等間隔(等間隔である場合も含む)で配置される場合を例に挙げて示す。このとき、磁性体板ブロック120a〜120lの回転軸300に平行な方向(Z軸方向)の位置が同じになるようにする。また、磁性体板ブロック120a〜120lの内周面は、回転軸取付部材110(外周部113)の外周面に固定される。
本実施形態では、このようにして配置される磁性体板ブロック120a〜120lにより、ロータ100の外周縁に近い部分に、周方向において間隔を有した状態で、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)の磁気的な突極を持たせることができる。
また、図1〜図3に示すように、本実施形態では、磁性体板ブロック120a〜120lに対しヨーク(バックヨーク)を設けない。したがって、磁性体板(方向性電磁鋼板)の使用量を低減でき、スイッチドリラクタンスモータ(ロータ100)の軽量化と慣性力の抑制とを実現することができる。
磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lは、周方向において相互に間隔を有して隣接する2つの磁性体板ブロックの間に配置される。このとき、磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの周方向の端面と、当該磁性体板ブロック間補強部材を間に挟む磁性体板ブロックの周方向の端面とが固着されるようする。これにより、磁性体板ブロック120a〜120lが周方向の応力を受けて変形および移動するのを抑制することができる。また、磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの内周面は、回転軸取付部材110(外周部113)の外周面に固定される。
磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lは、非磁性かつ非電導性の材料で形成される。磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lは、剛性を確保する観点から、例えば、エンジニアリングプラスチック等を用いて形成されるようにするのが好ましい。ただし、非磁性かつ非電導性の材料を用いていれば、必ずしもこれらの材料を用いる必要はない。磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lを非電導性の材料とすることにより、渦電流、特に、磁性体板ブロック120a〜120lを取り囲むような電流の経路が形成されることを抑制することができる。
磁性体板ブロック外周補強部材140は、薄肉のリング形状の部材である。磁性体板ブロック外周補強部材140の内径は、回転軸300から磁性体板ブロック120a〜120lおよび磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの外周面までの径方向の長さと同じ、または、当該長さよりも少し長い長さを有する。磁性体板ブロック外周補強部材140の回転軸300に平行な方向(Z軸方向)の長さは、磁性体板ブロック120a〜120lと略同じである。
磁性体板ブロック外周補強部材140は、磁性体板ブロック120a〜120lおよび磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの外周面に対して取り付けられる。このとき、磁性体板ブロック外周補強部材140の内周面と、磁性体板ブロック120a〜120lおよび磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの外周面とが固着されるようにする。これにより、磁性体板ブロック120a〜120lおよび磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lが、スイッチドリラクタンスモータ(ロータ100)の回転によって生じる遠心力で飛散することを抑制することができる。
また、磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lを、磁性体板ブロック外周補強部材140の内周面と、回転軸取付部材110の外周部113との間で、磁性体板ブロック120a〜120lの間を埋めるように、モールドしても良い。
磁性体板ブロック外周補強部材140は、非磁性かつ高電気抵抗の高強度の材料で形成される。磁性体板ブロック外周補強部材140は、剛性を確保する観点から、例えば、ステンレス、カーボンファイバー、またはFRP(Fiber Reinforced Plastics)を用いて形成されるようにするのか好ましい。ただし、非磁性かつ高電気抵抗の高強度の材料を用いていれば、必ずしもこれらの材料を用いる必要はない。
次に、図1および図2を参照しながら、ステータ200の構成の一例を説明する。
ステータ200は、鉄心(ステータコア)210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12と、励磁巻線220u、220w、220vとを有する。ここで、u、v、wは、それぞれ、U相、V相、W相に対応することを示す。すなわち、励磁巻線220uには、励磁電流としてU相電流が流れ、励磁巻線220wには、励磁電流としてW相電流が流れ、励磁巻線220vには、励磁電流としてV相電流が流れる。
このように本実施形態では、スイッチドリラクタンスモータの相数(すなわち、スイッチドリラクタンスモータを駆動する交流電源の相数)が3相である場合を例に挙げて示すが、スイッチドリラクタンスモータの相数は複相であれば3相に限定されない。
鉄心210u1〜210u12は、それぞれ同じものであり、鉄心210v1〜210v12は、それぞれ同じものであり、鉄心210w1〜210w12は、それぞれ同じものである。
鉄心210u1〜210u12は、それぞれ、同じ形状および大きさの複数の磁性体板を積層して固定することにより形成される。鉄心210v1〜210v12および鉄心210v1〜210v12も、それぞれ、同じ形状および大きさの複数の磁性体板を積層して固定することにより形成される。本実施形態では、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12を構成する磁性体板として無方向性電磁鋼板を用いる。鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の面の形状および大きさに合うように、複数の無方向性電磁鋼板をそれぞれ同じ形状および大きさで切り出す。そして、切り出した複数の無方向性電磁鋼板を、積層し、固定する。このとき、磁性体板ブロック120a〜120lを形成する場合と同様に、複数の無方向性電磁鋼板を相互に電気的に絶縁された状態で積層して固定してもよい。
鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12は、周方向において間隔を有し、且つ、相互に磁気的に連結されない状態で配置される。このとき、無方向性電磁鋼板の積層方向が周方向となるようにする。図1では、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12が周方向において略等間隔(等間隔である場合も含む)で配置される場合を例に挙げて示す。
鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12は、それぞれ、第1の磁極面および第2の磁極面を有する。第1の磁極面および第2の磁極面は、ステータ200における突極を構成する。図2(a)では、鉄心210w1における第1の磁極面211w1および第2の磁極面212w1と、鉄心210w7における第1の磁極面211w7および第2の磁極面212w7とを示す。図2(b)では、鉄心210v1における第1の磁極面211v1および第2の磁極面212v1と、鉄心210v7における第1の磁極面211v7および第2の磁極面212v7をと示す。図2(c)では、鉄心210u2における第1の磁極面211u2および第2の磁極面212u2と、鉄心210u8における第1の磁極面211u8および第2の磁極面212u8とを示す。
鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第1の磁極面、前記第2の磁極面は、それぞれ、ロータ100の回転に伴って、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、磁性体板ブロック120a〜120lの第1の面、第2の面および磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの第1の面、第2の面と間隔を有した状態で対向する位置に配置される。磁性体板ブロック120a〜120lの第1の面および第2の面は、磁性体板ブロック120a〜120lの面のうち、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において相互に対向する面である。磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの第1の面および第2の面は、磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの面のうち、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において相互に対向する面である。
このようにして鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第1の磁極面、前記第2の磁極面が、それぞれ、磁性体板ブロック120a〜120lの前記第1の面、前記第2の面と間隔を有した状態で対向した際に、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第1の磁極面、前記第2の磁極面の中心が、それぞれ、磁性体板ブロック120a〜120lの前記第1の面、前記第2の面の径方向の中心の位置と対向するようにする。同様に、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第1の磁極面、前記第2の磁極面が、それぞれ、磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの前記第1の面、前記第2の面と間隔を有した状態で対向した際に、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第1の磁極面、前記第2の磁極面の中心が、それぞれ、磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの前記第1の面、前記第2の面の径方向の中心の位置と対向するようにする。
さらに、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第1の磁極面と磁性体板ブロック120a〜120lの前記第1の面との間隔と、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第2の磁極面と磁性体板ブロック120a〜120lの前記第2の面との間隔とが同じになるようにする。同様に、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第1の磁極面と磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの前記第1の面との間隔と、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第2の磁極面と磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの前記第2の面との間隔とが同じになるようにする。
また、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第1の磁極面、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の前記第2の磁極面、磁性体板ブロック120a〜120lの前記第1の面、磁性体板ブロック120a〜120lの前記第2の面、磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの前記第1の面、および磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの前記第2の面の方向が回転軸300に垂直な方向(平行)になるようにする。
図2(a)では、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210w1の第1の磁極面211w1が、磁性体板ブロック120bの第1の面121bと間隔を有して対向している状態を示す。また、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210w1の第2の磁極面212w1が、磁性体板ブロック120bの第2の面122bと間隔を有して対向している状態を示す。
同様に、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210w7の第1の磁極面211w7が、磁性体板ブロック120nの第1の面121nと間隔を有して対向している状態を示す。また、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210w7の第2の磁極面212w7が、磁性体板ブロック120nの第2の面122nと間隔を有して対向している状態を示す。
図2(b)では、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210v1の第1の磁極面211v1が、磁性体板ブロック間補強部材130bの第1の面131bと間隔を有して対向している状態を示す。また、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210v1の第2の磁極面212v1が、磁性体板ブロック間補強部材130bの第2の面132bと間隔を有して対向している状態を示す。
同様に、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210v7の第1の磁極面211v7が、磁性体板ブロック間補強部材130nの第1の面131nと間隔を有して対向している状態を示す。また、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210v7の第2の磁極面212v7が、磁性体板ブロック間補強部材130nの第2の面132nと間隔を有して対向している状態を示す。
図2(c)では、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210u2の第1の磁極面211u2が、磁性体板ブロック120cの第1の面121cと間隔を有して対向している状態を示す。また、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210u2の第2の磁極面212u2が、磁性体板ブロック120cの第2の面122cと間隔を有して対向している状態を示す。
同様に、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210u8の第1の磁極面211u8が、磁性体板ブロック120oの第1の面121oと間隔を有して対向している状態を示す。また、回転軸300に平行な方向(Z軸方向)において、鉄心210u8の第2の磁極面212u8が、磁性体板ブロック120oの第2の面122oと間隔を有して対向している状態を示す。
鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12は、それぞれ、第1〜第3の部分を有し、他の部材と接触しない状態で配置される。
鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12の第1の部分は、鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12の前記第1の磁極面から、当該鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12に対して設けられる励磁巻線220w、220v、220uの回転軸300に平行な方向の端部のうち上側の端部の上方を経由して、当該励磁巻線220w、220v、220uの外周側の端部よりも外側まで延設される部分である。
図2(a)において、鉄心210w1、210w7の第1の部分213w1、213w7は、鉄心210w1、210w7の第1の磁極面211w1、211w7から、励磁巻線220wの回転軸300に平行な方向の端部のうち上側の端部の上方を経由して、励磁巻線220wの外周側の端部よりも外側まで延設される部分である。
図2(b)において、鉄心210v1、210v7の第1の部分213v1、213v7は、鉄心210v1、210v7の第1の磁極面211v1、211v7から、励磁巻線220vの回転軸300に平行な方向の端部のうち上側の端部の上方を経由して、励磁巻線220vの外周側の端部よりも外側まで延設される部分である。
図2(c)において、鉄心210u2、210u8の第1の部分213u2、213u8は、鉄心210u2、210u8の第1の磁極面211u2、211u8から、励磁巻線220uの回転軸300に平行な方向の端部のうち上側の端部の上方を経由して、励磁巻線220uの外周側の端部よりも外側まで延設される部分である。
鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12の第2の部分は、鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12の前記第2の磁極面から、当該鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12に対して設けられる励磁巻線220w、220v、220uの回転軸300に平行な方向の端部のうち下側の端部の下方を経由して、当該励磁巻線220w、220v、220uの外周側の端部よりも外側まで延設される部分である。
図2(a)において、鉄心210w1、210w7の第2の部分214w1、214w7は、鉄心210w1、210w7の第2の磁極面212w1、212w7から、励磁巻線220wの回転軸300に平行な方向の端部のうち下側の端部の下方を経由して、励磁巻線220wの外周側の端部よりも外側まで延設される部分である。
図2(b)において、鉄心210v1、210v7の第2の部分214v1、214v7は、鉄心210v1、210v7の第2の磁極面212v1、212v7から、励磁巻線220vの回転軸300に平行な方向の端部のうち下側の端部の上方を経由して、励磁巻線220vの外周側の端部よりも外側まで延設される部分である。
図2(c)において、鉄心210u2、210u8の第2の部分214u2、214u8は、鉄心210u2、210u8の第2の磁極面212u2、212u8から、励磁巻線220uの回転軸300に平行な方向の端部のうち下側の端部の下方を経由して、励磁巻線220uの外周側の端部よりも外側まで延設される部分である。
鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12の第3の部分は、鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12の前記第1の部分の端部のうち、当該鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12に対して設けられる励磁巻線220w、220v、220uの外周側の端部よりも外側に位置する端部と、鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12の前記第2の部分の端部のうち、当該鉄心210w1〜210w12、210v1〜v21012、210u1〜210u12に対して設けられる励磁巻線220w、220v、220uの外周側の端部よりも外側に位置する端部とを相互に繋ぐ部分である。
図2(a)において、鉄心210w1、210w7の第3の部分215w1、215w7は、鉄心210w1、210w7の第1の部分213w1、213w7の端部のうち、励磁巻線220wの外周側の端部よりも外側に位置する端部と、鉄心210w1、210w7の第2の部分214w1、214w7の端部のうち、励磁巻線220wの外周側の端部よりも外側に位置する端部とを相互に繋ぐ部分である。
図2(b)において、鉄心210v1、210v7の第3の部分215v1、215v7は、鉄心210v1、210v7の第1の部分213v1、213v7の端部のうち、励磁巻線220vの外周側の端部よりも外側に位置する端部と、鉄心210v1、210v7の第2の部分214v1、214v7の端部のうち、励磁巻線220vの外周側の端部よりも外側に位置する端部とを相互に繋ぐ部分である。
図2(c)において、鉄心210u2、210u8の第3の部分215u2、215u8は、鉄心210u2、210u8の第1の部分213u2、213u8の端部のうち、励磁巻線220uの外周側の端部よりも外側に位置する端部と、鉄心210u2、210u8の第2の部分214u2、214u8の端部のうち、励磁巻線220uの外周側の端部よりも外側に位置する端部とを相互に繋ぐ部分である。
図1および図2に示す例では、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の磁路に垂直な断面は、場所に依らず同じ大きさの矩形状である。
尚、磁性体板ブロック120a〜120lおよび鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12に用いる電磁鋼板として、熱処理が施された電磁鋼板を用いるのが好ましい。電磁鋼板における歪みを除去することができるからである。
励磁巻線220w、220v、220uは、それぞれ、同じものである。
図1および図2に示すように、励磁巻線220w、220v、220uは、リング形状に巻き回された絶縁被覆付きの導体線(例えば銅線)により構成される。このようなリング形状の励磁巻線220w、220v、220uは、回転軸300と略同軸となるように、配置される。図1および図2に示す例では、上から順に(Z軸の正の方向から負の方向に向けて順に)、W相の励磁電流が流れる励磁巻線220w、V相の励磁電流が流れる励磁巻線220v、U相の励磁電流が流れる励磁巻線220uが略等間隔(等間隔である場合も含む)で配置される。
図1および図2に示すように、励磁巻線220w、220vの間には、鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12が配置されるが、前述したように、鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12は他の部材と接触しない。したがって、励磁巻線220w、220vと鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12とを(電気的に)絶縁された状態にすることができる。
同様に、励磁巻線220v、220uの間には、鉄心210v1〜210v12、210u1〜210u12が配置されるが、前述したように、鉄心210v1〜210v12、210u1〜210u12は他の部材と接触しない。したがって、励磁巻線220v、220uと、鉄心210v1〜210v12、210u1〜210u12とを(電気的に)絶縁された状態にすることができる。
鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12の領域のうち、励磁巻線220w、220v、220uと相互に対向する領域と、励磁巻線220w、220v、220uの領域のうち、鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12と相互に対向する領域の、少なくとも何れか一方を含む領域に絶縁材を配置してもよい。このようにすることにより、鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12と、励磁巻線220w、220v、220uとを確実に(電気的に)絶縁させることができる。
鉄心210w1〜210w12の前記第1の部分、前記第2の部分、前記第3の部分の内側にできる空間の所定の位置に励磁巻線220wを配置した状態で、鉄心210w1〜210w12の前記第1の磁極面、前記第2の磁極面が、それぞれ、磁性体板ブロック120a〜120lおよび磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lの前記第1の面、前記第2の面と間隔を有した状態で対向するように、鉄心210w1〜210w12を、ロータ100の外周側から、所定の位置に配置し、固定する。
鉄心210v1〜210v12、210u1〜210u12についても、鉄心210w1〜210w12と同様にして、ロータ100の外周側から、所定の位置に配置され、固定される。
以上の構成を有するスイッチドリラクタンスモータを駆動し、ロータ100を回転させる際には、ロータ100の磁性体板ブロック120a〜120lと、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12との位置の関係に応じて、U相の励磁巻線220u1〜220u12、W相の励磁巻線220w1〜220w12、V相の励磁巻線220v1〜220v12に励磁電流を流すタイミングをずらす。
例えば、図1に示す状態で、紙面に向かって時計回りにロータ100を回転させる場合には、例えば、以下のようにすればよい。
まず、W相の励磁巻線220w1〜220w12に励磁電流を流す。
その後、周方向において磁性体板ブロック120a〜120lと鉄心210w1〜210w12とが重なるタイミングで、励磁電流の供給先をW相の励磁巻線220w1〜220w12からV相の励磁巻線220v1〜220v12に切り替える。
その後、周方向において磁性体板ブロック120a〜120lと鉄心210v1〜210v12とが重なるタイミングで、励磁電流の供給先をV相の励磁巻線220v1〜220v12からU相の励磁巻線220u1〜220u12に切り替える。
以降、以上の処理を繰り返す。
尚、励磁電流を切り替えるタイミングは、前述したタイミングに限定されない。例えば、以下のようにしてもよい。
図1の紙面に向かって時計回りにロータ100が回転している際に、周方向において磁性体板ブロック120a〜120lと鉄心210v1〜210v12とが重なる少し前のタイミングで、V相の励磁巻線220v1〜220v12への励磁電流の供給を継続したまま、U相の励磁巻線220u1〜220u12への励磁電流の供給を開始する。
その後、周方向において磁性体板ブロック120a〜120lと鉄心210v1〜210v12とが重なったタイミングまたはそのタイミングよりも少し後のタイミングで、V相の励磁巻線220v1〜220v12への励磁電流の供給を停止させる。
その後、周方向において磁性体板ブロック120a〜120lと鉄心210u1〜210u12とが重なる少し前のタイミングで、U相の励磁巻線220u1〜220u12への励磁電流の供給を継続したまま、W相の励磁巻線220w1〜220w12への励磁電流の供給を開始する。
その後、周方向において磁性体板ブロック120a〜120lと鉄心210u1〜210u12とが重なったタイミングまたはそのタイミングよりも少し後のタイミングで、U相の励磁巻線220u1〜220u12への励磁電流の供給を停止させる。
以降、以上の処理を繰り返す。
また、スイッチドリラクタンスモータを駆動する際には、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12に励磁される磁束の波形が略矩形波になるようにするのが好ましい。
方向性電磁鋼板は無方向性電磁鋼板に比べ、低磁場での透磁率が1桁大きいため、矩形波の磁束でモータを駆動するのに適する。また、方向性電磁鋼板は無方向性電磁鋼板に比べ、飽和磁束密度が高い。正弦波および矩形波の波形の基本波成分の違いを考慮すると、ロータ100の磁性体板ブロック120a〜120lに方向性電磁鋼板を用いれば、無方向性電磁鋼板を用いた場合に比べ、スイッチドリラクタンスモータのトルクを大きくすることができる。
しかしながら、従来のスイッチドリラクタンスモータのロータに方向性電磁鋼板を使用すると、方向性電磁鋼板に回転磁界が発生するため、前述した方向性電磁鋼板の優れた特性を十分に活かすことができなかった。これに対し、本実施形態では、方向性電磁鋼板に発生する回転磁界を抑制することができる。したがって、ロータ100に方向性電磁鋼板を使用し、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12に励磁される磁束の波形が略矩形波になるようにすることで、スイッチドリラクタンスモータのトルクを大きくすることができる。
ただし、必ずしもこのようにする必要はなく、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12に励磁される磁束の波形は、例えば正弦波であってもよい。
ここで、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の周方向における間隔を、磁性体板ブロック120a〜120lの周方向における間隔の相数分の1(スイッチドリラクタンスモータの相数分の1)にするのが好ましい。このようにすれば、一般的なスイッチドリラクタンスモータと同様に、ロータ100を任意の回転方向に安定して回転させることができるからである。
以上のように本実施形態では、周方向において略等間隔で配置された磁性体板ブロック120a〜120lをロータ100の突極とする。磁性体板ブロック120a〜120lの第1の面(121b、131b、121c、121n、131n、121o)、第2の面(122b、132b、122c、122n、132n、122o)に対し回転軸300に平行な方向において間隔を有して配置される第1の磁極面(211w1、211w7、211v1、211v7、211u2、211u8)、第2の磁極面(212w1、212w7、212v1、212v7、212u2、212u8)を有する鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12をステータ200におけるW相、V相、U相の鉄心とする。W相、V相、U相の鉄心は、前記第1の磁極面と前記第2の磁極面とを繋ぐ領域として、それぞれ、W相、V相、V相の励磁巻線220w、220v、220uの上側、下側、および外周側の端部と間隔を有して対向する領域を含む。W相、V相、V相の励磁巻線220w、220v、220uは、各相に1つずつ設けられるリング形状の励磁巻線であり、回転軸300と略同軸となるように、回転軸300に平行な方向において間隔を空けて配置される。
したがって、鉄心210w1〜210w12、210v1〜210v12、210u1〜210u12と励磁巻線220w、220v、220uとを別々に製作することができる。よって、従来のスイッチドリラクタンスモータのように、ステータのティースとティースとの間の領域(所謂スロット部)の制約を受けずに、励磁巻線220w、220v、220uをリング形状にすることができる。これにより、従来のスイッチドリラクタンスモータに比べ、励磁巻線220w、220v、220uの線占積率を高くすることができる。さらに、励磁巻線220w、220v、220uの塑性変形による電気抵抗の増加を抑制することができるので、スイッチドリラクタンスモータの銅損の増加を抑制することができる。例えば、ハイブリッド電気自動車(HEV)や電気自動車(EV)の駆動モータに本実施形態のスイッチドリラクタンスモータを適用すれば、コストの低減と共に航続距離の増加に寄与することができる。
また、ロータ100とステータ200との間の磁気吸引力を前記第1の磁極面と前記第2の磁極面とに平行な一方向とすることにより、ロータ100の変形を抑制することが容易になる。よって、スイッチドリラクタンスモータにおける振動および騒音を抑制することができる。また、前記第1の磁極面と前記第2の磁極面との間に挟まれたロータ100の磁性体板ブロック120a〜120lには、周方向に移動する大きな磁気吸引力が働くが、径方向(Y軸方向等)および回転軸300に平行な方向(Z軸方向)には大きな磁気吸引力は働かない。したがって、薄い円盤状のロータ100の振動を抑制することができる。
また、本実施形態では、1つの鉄心(ステータコア)でロータを上下から挟むようにしてアキシャルギャップ型のスイッチドリラクタンスモータを構成する。したがって、前記第1の磁極面と前記第2の磁極面との間隔を高精度に調整することを容易に行うことができる。よって、例えば、ロータを上下から挟む2つの分離したステータコアを持つアキシャルギャップ型のモータに比べ、ロータ100とステータ200とのギャップの精度の管理を容易に行うことができる。
(変形例)
<変形例1>
本実施形態では、回転電機が、スイッチドリラクタンスモータである場合を例に挙げて説明したが、図1〜図3に示した構成の回転電機を発電機として動作させることにより、スイッチドリラクタンスジェネレータとすることができる。
<変形例2>
本実施形態では、磁性体板ブロック120a〜120lを構成する磁性体板として、方向性電磁鋼板を用いた場合を例に挙げて説明した。しかしながら、磁性体板ブロック120a〜120lを構成する磁性体板は、方向性電磁鋼板に限定されない。例えば、磁性体板ブロック120a〜120lを構成する磁性体板を、方向性電磁鋼板以外の軟質磁性体板(例えば無方向性電磁鋼板)としてもよい。
<変形例3>
本実施形態では、周方向において相互に間隔を有して隣接する2つの磁性体板ブロックの間の領域の全てを埋めるように磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lを配置する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、磁性体板ブロック120a〜120lが周方向の応力を受けて変形および移動が生じない、または、当該変形および移動が実用上問題のない範囲であるようにしていれば、周方向において相互に間隔を有して隣接する2つの磁性体板ブロックの間の領域の一部または全部を空隙にしてもよい。周方向において相互に間隔を有して隣接する2つの磁性体板ブロックの間の領域の全部を空隙にする場合には、当該領域には何も設けないことになり、磁性体板ブロック間補強部材130a〜130lは不要になる。
<変形例4>
本実施形態では、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12を構成する磁性体板として、無方向性電磁鋼板を用いた場合を例に挙げて説明した。しかしながら、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12を構成する磁性体板は、無方向性電磁鋼板に限定されない。例えば、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12を構成する磁性体板を、無方向性電磁鋼板以外の軟質磁性体板(例えば方向性電磁鋼板)としてもよい。また、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の面の形状に合わせて加工した同形状の軟質磁性体板(例えば無方向性電磁鋼板)を周方向に相互に電気的に絶縁された状態で積層して固定してもよい。
<変形例5>
本実施形態では、ステータ200の複数の鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12を、周方向の全体に亘って略等間隔で配置する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、ステータ200の複数の鉄心を、周方向の一部にのみに配置してもよい。このようにすれば、スイッチドリラクタンスモータを配置した際に、ステータ200と他の構造部材とが干渉(接触)する場合であっても、当該干渉する領域に鉄心を配置しないようにすることで、ステータと他の構造部材とが干渉することを回避することができる。
<変形例6>
本実施形態では、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12を、電磁鋼板を積層させることにより構成する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。巻鉄心を図1および図2に示す形状にカットすることにより、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12を構成してもよい。巻鉄心は1枚の電磁鋼板から製造されるものである。したがって、巻鉄心を用いた場合には、1枚の電磁鋼板を用いて、電磁鋼板が複数段に積層される構成になる。磁性体板ブロック120a〜120lについても、巻鉄心を用いて構成してもよい。
<変形例7>
本実施形態では、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の磁路に垂直な断面が、場所に依らず同じ大きさの矩形状である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はなく、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の磁路に垂直な断面の形状および大きさの少なくとも何れか一方が、場所によって異なるようにしてもよい。また、鉄心210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12の磁路に垂直な断面は、矩形状に限定されず、例えば、正方形または台形であってもよい。
<変形例8>
また、鉄心の前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分は、前述した形状であれば、必ずしも図1および図2に示す形状に限定されない。例えば、前記第3の部分(の全体)を、ロータ100が配置されていない側(外周側)に湾曲または屈曲させてもよい。
<変形例9>
また、本実施形態では、上から順に(Z軸の正の方向から負の方向に向けて順に)、W相の励磁巻線220w、V相の励磁巻線220v、U相の励磁巻線220uを配置する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これらを配置する順序は、このような順序に限定されない。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:ロータ、110:回転軸取付部材、120a〜120l磁性体板ブロック、130a〜130l:磁性体板ブロック間補強部材、140:磁性体板ブロック外周補強部材、200:ステータ、210u1〜210u12、210w1〜210w12、210v1〜210v12:鉄心、220u1〜220u12、220w1〜220w12、220v1〜220v12:励磁巻線、211w1、211w7、211v1、211v7、211u2、211u8:第1の磁極面、212w1、212w7、212v1、212v7、212u2、212u8:第2の磁極面、121b、121c、121n、121o:第1の面、122b、122c、122n、122o:第2の面、300:回転軸

Claims (7)

  1. スイッチドリラクタンスモータまたはスイッチドリラクタンスジェネレータである回転電機であって、
    ロータと、
    ステータと、を有し、
    前記ロータは、前記回転電機の周方向において間隔を有して配置された複数の磁性体板ブロックであって、それぞれが、前記周方向において複数段に積層された磁性体板を有する複数の磁性体板ブロックを有し、
    前記ステータは、前記回転電機の周方向において間隔を有し、且つ、相互に連結されない状態で配置された複数の鉄心であって、それぞれが、前記周方向において複数段に積層された磁性体板を有する複数の鉄心と、
    前記ロータの回転軸と略同軸に配置されるリング形状の励磁巻線と、を有し、
    前記複数の鉄心のそれぞれは、第1の磁極面および第2の磁極面を有し、
    前記ロータの回転に伴って、前記第1の磁極面、前記第2の磁極面は、それぞれ、前記磁性体板ブロックの第1の面、第2の面と、前記ロータの回転軸に平行な方向において間隔を有して対向し、
    前記磁性体板ブロックの前記第1の面および前記第2の面は、前記磁性体板ブロックの面のうち、前記ロータの回転軸に平行な方向において相互に対向する面であり、
    前記複数の鉄心は、前記第1の磁極面と前記第2の磁極面とを繋ぐ領域として、前記励磁巻線の端部であって、前記ロータの回転軸に平行な方向における端部および外周側の端部と間隔を有して対向する領域を含み、
    前記複数の鉄心の全ての前記周方向における位置がずれていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記第1の磁極面および前記第2の磁極面が平行であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ロータの回転に伴って、前記第1の磁極面の中心、前記第2の磁極面の中心は、それぞれ、前記磁性体板ブロックの前記第1の面の前記回転電機の径方向における中心、前記第2の面の前記回転電機の径方向における中心と、前記ロータの回転軸に平行な方向において間隔を有して相互に対向することを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記磁性体板ブロックを構成する前記磁性体板は、方向性電磁鋼板であり、
    前記方向性電磁鋼板における磁化容易軸の方向は、前記回転軸に平行な方向であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の回転電機。
  5. 前記複数の鉄心と、前記複数の磁性体板ブロックは、それぞれ、前記周方向において略等間隔で配置され、
    前記複数の鉄心の前記周方向における間隔は、前記複数の磁性体板ブロックの前記周方向における間隔の、前記回転電機の相数分の1であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の回転電機。
  6. 前記第1の磁極面および前記第1の面の間隔と、前記第2の磁極面および前記第2の面の間隔とが同じであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の回転電機。
  7. n相交流電源(nは2以上の整数)の各相のそれぞれに対し、前記複数の鉄心および前記励磁巻線が設けられ、
    前記各相の前記励磁巻線は、前記ロータの回転軸に平行な方向において間隔を有して配置され、
    前記複数の鉄心は、前記第1の磁極面と前記第2の磁極面とを繋ぐ領域として、当該複数の鉄心と同じ相の前記励磁巻線の端部であって、前記ロータの回転軸に平行な方向における端部および外周側の端部と間隔を有して対向する領域を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の回転電機。
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