JP6552191B2 - ピンネット工法用建材と、それを用いるピンネット工法 - Google Patents

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Description

本明細書は、ピンネット工法用に開発された建材と、その建材を用いるピンネット工法を開示する。
躯体表面に、モルタル層を介してタイルや仕上げ材が貼り付けられていたり、モルタル層の表面に塗装が施されていたりすることがある。経年変化によって、躯体表面からタイルや仕上げ材あるいはモルタル層が剥離して落下する場合がある。本明細書では、剥離して落下する可能性があるものを既存仕上げ層という。
既存仕上げ層の落下事故を防止するために、ピンネット工法が開発されている。ピンネット工法では、(1)既存仕上げ層の表面にプライマーを塗布し、(2)樹脂またはセメントまたはそれら混合物を塗布し(以下では下地層という)、(3)下地層が硬化しないうちに下地層の表面にネットを張り、(4)ネット越しに躯体に穿孔し(例えば、1辺が50cmの正方形格子の各頂点の位置に穿孔する)、(5)その孔にアンカーピンを固定してアンカーピンの頭部でネットを躯体に固定し、(6)ネット上から樹脂またはセメントまたはそれら混合物を再度塗布し(以下では中間層という)、(7)中間層の表面にタイルやモルタル等の仕上げ層(以下では表面層という)を固定する。
全国ビルリフォーム工事共同組合のピンネット工法の説明資料
ピンネット工法によると、下地層と中間層がネットの網目を通して結合することで一体化し、その一体化層の中間にネットが埋め込まれた状態が得られる。そのネットがアンカーピンによって躯体に固定されることから、一体化層が躯体から離脱することが防止される。既存仕上げ層は、ネットが埋め込まれた一体化層と躯体の間に収容され、躯体から落下することが防止される。
ピンネット工法は、既存仕上げ層の落下事故を防止する有効な工法であるが、施工しづらいという問題を抱えている。
(1)ピンネット工法では、下地層が硬化しない間にネットを貼り付ける。補修面が広大であってネット面積と下地層塗布範囲が広い場合には、その条件を満たすことが容易でない。
(2)従来のピンネット工法では、ネットを張った後に中間層を形成する工程を必要とする。
(3)従来のピンネット工法では、中間層の表面に表面層を形成する工程を必要とする。
(4)従来のピンネット工法では、中間層と表面層が別々であり、その間の接着にネットが関与しない。経年変化によって、中間層から表面層が剥離する可能性が残っている。
本明細書では、従来のピンネット工法の上記問題を解決することができる建材を開示する。本明細書で開示する建材は、躯体表面に順に貼り付けていくことでピンネット工法の施工を容易化するように開発された。
本明細書で開示する建材は、躯体表面に順に貼り付けることでピンネット工法の施工を容易化するものであり、規定サイズのネットと、そのネットの表面側に付着している樹脂層を備えている。樹脂層は、躯体表面に塗布された下地層にネットを密着させると、ネットの網目を介して下地層に接着され、下地層と一体化する。下地層と樹脂層がネットの網目を通して結合することで一体化し、その一体化層の中間にネットが埋め込まれた状態が得られる。そのネットがアンカーピンによって躯体に固定されることから、一体化層が躯体から離脱することが防止される。既存仕上げ層は、ネットが埋め込まれた一体化層と躯体の間に収容され、躯体から落下することが防止される。
ここでいう樹脂層は、樹脂のみの層、樹脂とセメントの混合物の層、あるいはさらに外観改善剤が加えられた混合物の層をいう。その樹脂層は、ネットの表面に付着し、ネットの網目を介して躯体表面に塗布された下地層と一体化する物であればよい。
樹脂層は略矩形(各頂点に形成されている切欠きを徐外すると矩形であることをいう)であり、その矩形の隣接する2辺からネットが延びている。ネットは樹脂層の外側に向けて延びている。上下方向と左右方向において隣接する位置に4枚の建材を貼り付けると、各樹脂層に形成されている切欠きが連続した切欠きが形成される。各建材のネットは、その切欠き(連続した切欠き)に延びている。
この建材は、躯体表面に順に貼っていく。すなわち、躯体表面に貼り付けられた建材(先行建材)に隣接する位置に別の建材(後行建材)を貼り付けていく。先行建材に対して上下方向において隣接する位置に後行建材を貼り付け、先行建材に対して左右方向において隣接する位置に別の後行建材を貼り付けていくと、上下方向と左右方向において4枚の建材が隣接することになり、4個の切欠きが連続した切欠きが形成される。その連続した切欠きの範囲では、4枚の建材の4枚のネットが重複する関係が得られる。上下方向と左右方向において隣接する4枚のネットが重複する関係が得られれば、そこに穿孔してアンカーピンを固定することによって、4枚のネットを同時に躯体に固定することが可能となる。樹脂層の切欠きの範囲にアンカーピンを固定することから、樹脂層を損傷することもない。
上記の建材を用いると、上下方向と左右方向において隣接する4枚のネットが重複する関係を得ることができる。その位置で躯体に穿孔してアンカーピンを固定すれば、隣接するネット同志が離反することを防止できる。また建材ごとに、ネットの輪郭の各頂点が躯体に固定される。建材を順に貼り、上下方向と左右方向において隣接する4枚のネットが重複する個所にアンカーピンを固定すれば、ピンネット工法が完成する。
本建材によると、
(a)規定サイズの建材ごとに躯体表面に貼っていくことができることから、補修面が広大であっても前記(1)の問題がない。
(b)ネット表面に付着している樹脂層が既存ピンネット工法の中間層となる。施工現場で中間層を形成する必要がなく、前記(2)の問題がない。
(c)樹脂層自体が表面層を兼用する建材を予め製造しておくことができる。そのために前記した(3)(4)の問題を解決することもできる。
上記の建材は、躯体の表面に順に貼り付けていく。そして、重複したネットが切欠きによって樹脂層から露出した位置において躯体に穿孔し、躯体に穿孔された孔にネットの網目よりも大きな頭部を持つアンカーピンを固定していく。すると、ピンネット工法が完成する。
建材と建材が隣接する位置では、切欠きが連続した個所が形成される。その切欠き連続個所に、装飾板を貼り付ける工程を実施してもよい。この工程が付加されていると、装飾板によってアンカーピンの頭部とネットが覆われ、装飾効果が増大する。
樹脂層に代えて、金属板、陶板(陶器タイル)、磁板(磁器タイル)あるいはガラス板といった材質で形成した壁パネル(壁となりえる略平板)を利用してもよい。すなわち、規定サイズのネットとそのネットの表面側に付着している壁パネルを備えている建材であってもよい
パネルは、躯体表面に塗布された下地層にネットを密着させると、ネットの網目を介して下地層に接着されるものを用いる。後記するように、壁パネルとネットないし躯体との付着力を高める種々の技術があるので、壁パネルとネットの付着力は完全なものである必要はない。
上記の建材を用いて、躯体表面に貼り付けられた建材に隣接する位置に別の建材を貼り付けると、先に貼り付けられた建材のネットと後で貼り付けられた建材のネットが重複する関係を得ることができ、順に貼り付け、順にアンカーピンを固定することで、ピンネット工法が完成する。
壁パネルとネットないし躯体との付着力を増大するために、壁パネルの裏面に凹凸を形成しておくことが好ましい。例えばネットの網目を貫通する凸を壁パネルの裏面に設けておくと、建材を躯体に固定する際に、前記凸を受け入れる孔を躯体表面に穿孔し、ケミカルアンカー等を利用することで前記凸が躯体から抜けださないようにすることができる。壁パネルがネットないし躯体から離反することを防止できる。
あるいは、アンカーピンあるいはアンカーピンに固定する部材の頭部が大きいと、アンカーピンを固定することによって、あるいはアンカーピンに前記部材を固定することによって、その頭部によって壁パネルの一部を躯体に押し付けておくことが可能となる。頭部によって壁パネルがネットないし躯体から離反することを防止できる。
壁パネルがネット表面に付着している建材を利用する場合には、躯体表面に先に貼り付けられた先行建材に隣接する位置の躯体表面に後行建材を貼り付ける工程と、隣接する複数枚の建材の境界に形成される切欠きの位置において躯体に穿孔する工程と、躯体に穿孔された孔に、先行建材のネット網目と後行建材のネットの網目よりも大きく、隣接する複数枚の壁パネルの各々の少なくとも一部の覆う大きさの頭部を持つアンカーピンを固定するアンカーピン固定工程を単位とするサイクルを繰り返すことでピンネット工法が完成する。
ここでいうアンカーピンは、アンカーピン自体であることもあれば、アンカーピン本体とは別の部材をアンカーピン本体に固定した全体の場合もある。すなわち、前記頭部は、アンカーピン自体の頭部であってもよいし、アンカーピン本体に固定される部材の頭部であってもよい。
アンカーピンの頭部によってネットのみならず表面層までもが躯体から離反することを防止する技術は、ネット表面に壁パネルが付着している建材を用いる場合に特に有効であるが、ネット表面に樹脂層が付着している建材に適用することもでき、樹脂層がネットないし躯体から離反することを一層効果的に防止する。
ネット表面に樹脂層が付着している建材であっても、ネット表面に壁パネルが付着している建材であっても、単位サイクルを繰り返すことでピンネット工法を完了することができ、施工が簡単化される。この工法では、最初に1枚のネットを躯体表面の補修開始位置に展開する。その後は、下記の単位サイクルを繰り返し実行する。
その単位サイクルは、(1)一部が先行ネットに重複して残部が先行ネットに隣接する位置に伸長する位置に規定サイズの後行ネットを展開し、(2)先行ネットと後行ネットが重複する位置にある躯体に穿孔し、(3)躯体に穿孔された孔に、先行ネットと後行ネットの網目よりも大きな頭部を持つアンカーピンを固定するという3工程で構成される。単位サイクルを繰り返す場合には、上記の先行ネットが先行単位サイクルで展開したネットとなり、後行ネットが当該サイクルで展開するネットとなる。すなわち、各単位サイクルでは、(1)一部が先行サイクルで展開したネットに重複して残部がそのネットに隣接する位置に伸長する位置に規定サイズの新たなネットを展開し、(2)先行サイクルで展開したネットと新たなネットが重複する位置にある躯体に穿孔し、(3)躯体に穿孔された孔に、先行サイクルで展開したネットと新たなネットの網目よりも大きな頭部を持つアンカーピンを固定することになる。
上記方法は、ネット表面に中間層と表面層を兼用する層が付着している建材を利用する場合に特に威力を発揮するが、規定サイズのネットを順に展開していくだけでも、ピンネット工法の施工を容易化する。ネットだけを利用する場合は、(1)規定サイズの躯体表面に下地層を塗布し、(2)その下地層の表面に規定サイズのネットを展開し、(3)規定サイズのネット表面に中間層を形成する単位サイクルを繰り返す。先行ネットに隣接する位置に後行ネットを展開する位置関係で単位サイクルを繰り返すことで、ピンネット工法が完成する。表面層に関しては、規定サイズごとに完成してもよいし、補修面を一括して処理してもよい。あるいは表面層を兼用する中間層を利用してもよい。
このピンネット工法は、既存仕上げ層の剥離防止に特に有効であるが、新築する躯体に適用することもできる。躯体から壁材が剥離するのを防止することができる。
ネットに中間層と表面層が強固に接着する場合、あるいはネットに表面層を兼用する中間層が強固に付着する場合は、下地層を省略することが可能である。規定サイズのネットの各頂点が躯体に固定されることから、中間層と表面層あるいは表面層を兼用する中間層が躯体から落下することがない。規定サイズのネット群によって既存仕上げ層の落下を防止することもできる。ネットを展開するという場合は、下地層上にネットを展開する場合と、下地層が施されていない躯体表面にネットを展開する場合が含まれる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
上記の建材を用いると、ピンネット工法のための作業が簡単化され、施工期間が短縮化され、施工コストが低減される。さらに、ピンネット工法施工後の耐久性も向上する。このピンネット工法は新築躯体に適用することもできる。
実施例の建材の平面図を示す。 1枚目の建材の左隣に2枚目の建材を貼り付けた後の平面図を示す。 1枚目の建材の下隣に3枚目の建材を貼り付けた後の平面図を示す。 2枚目の建材の下隣であって3枚目の建材の左隣に4枚目の建材を貼り付けた後の平面図を示す。 4枚の建材が隣接する位置において4個の切欠きが連続することで形成される正方形状の切欠きにおいて、4枚のネットが重複する様子を示す。 補修対象の躯体表面近傍の断面図を示す。 既存仕上げ層の表面にプライマーを塗布した後の断面を示す。 4枚の建材を貼り付けた後の1枚目の建材と3枚目の建材の断面図を示す。 切欠き部に穿孔した後の断面図を示す。 穿孔した孔にアンカーピンを挿入した後の断面図を示す。切欠きで重複する4枚のネットが密着した様子を図示している。 アンカーピンに芯棒を装着した後の断面図を示す。 アンカーピンに芯棒を打ち込んでアンカーピンを躯体に固定した後の断面図を示す。 4個の切欠きが連続することで形成される正方形状の切欠きに装飾板を固定した後の断面図を示す。 第2実施例の建材の断面図を示す。 第2実施例の変形例の建材の断面図を示す。 第2実施例の別変形例の建材の断面図を示す。 第2実施例の建材に生じる切欠きを示す。 切欠きに装飾・剥離防止板を固定した外観を示す。 図18の断面図を示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。
(特徴1)樹脂層に陶石粒子が混入しており、天然石パネルに類似する外観を提供する。
(特徴2)樹脂層は、アクリルシリコン樹脂を主材料としており、柔軟性を有する。
(特徴3)樹脂層の表面にコーティング剤が塗布されている。
(特徴4)樹脂層自体が、仕上げ面を提供する。
(特徴5)壁パネルの裏面に、ネットないし躯体との付着力を高める凹凸が形成されている。
(実施例)
図1は、実施例の建材2の平面図を示している。建材2は、樹脂層4と、樹脂層4の裏面に付着しているネット6を備えている。ネット6の表面に樹脂層4が付着しているといってもよい。型内の底面に沿ってネット6を敷き、その型内に硬化前の樹脂を流しいれ、型内で樹脂を硬化することで、ネット6の表面に樹脂層4が付着している建材を製造することができる。樹脂層4は、1辺が約50cmの略正方形であり、4隅に切欠き4a,4b,4c,4dが形成されている。各切欠きの1辺は約2.5cmである。ネット6は、樹脂層4の左辺から外側に延びており、延びている部分6eの幅Lは約5cmである。ネット6は、樹脂層4の下辺からも外側に延びており、延びている部分6fの幅Lは約5cmである。切欠き4aの部分にもネット6aが延びている。切欠き4aの位置で延びている部分6aは、1辺が約5cmの正方形である。切欠き4bの部分にもネット6bが延びている。切欠き4bの位置で延びている部分6bは、1辺が約5cmの正方形である。部分6bと部分6eは、部分的に重複している。部分6bの左側では、ネット6が切欠かれている。切欠き6jは、1辺が2.5cmである。切欠き6jが形成されているために、建材2を順に貼っていったときに、樹脂層4の切欠き以外の分では、先に貼られた樹脂層4の表面にネット6が被ってくることがない。切欠き4cの部分にもネット6cが延びている。切欠き4cの位置で延びている部分6cは、1辺が約5cmの正方形である。部分6cと部分6e及び部分6fは部分的に重複している。切欠き4dの部分にもネット6dが延びている。切欠き4dの位置で延びている部分6dは、1辺が約5cmの正方形である。部分6dと部分6fは部分的に重複している。部分6aは、ネット6e,6fが延びている樹脂層4の左辺と下辺に接しない位置にある頂点に形成されている切欠き4aに延びている。
図8に、建材2の断面図が示されている。樹脂層4はネット6の表面に付着している。施工後は、下地層60と樹脂層4はネット6の網目を通して一体化する。ネット6は、下地層60と樹脂層4の一体化層の中間に埋め込まれ、下地層60によってネット6から樹脂層4が剥がれることが防止される。ネット6を後記するアンカーピンで躯体50に固定すると、樹脂層4も躯体50に固定される。
図6に示すように、本実施例の場合は、躯体50の表面にモルタル層52を介してタイル54が貼られている。既存仕上げ層がタイル54の場合を例示しているが、既存仕上げ層はタイルに限定されない。なお参照番号56は、目地セメントである。
躯体表面を補修する際には、図7に示すように、既存仕上げ層54の表面にプライマーを塗布し、プライマー膜の表面に、樹脂またはセメントまたはそれら混合物(接着剤となる)を塗布する。接着剤となる層を、以下では下地層60という。下地層60は、建材2のサイズごとに塗布してもよいし、複数枚の建材に対応する面積の躯体表面に一度に塗布してもよい。ただし、塗布した下地層60が硬化する前に貼り付けることができる建材の枚数に合わせて一度に塗布する下地層60の面積を決定する。
下地層60を塗布した後に建材2を貼りつけていく。この作業は下地層60が硬化する前に実施する。硬化前の下地層60の表面にネット6を密着させると、ネット6の網目を介して下地層60と樹脂層4が接着して一体化する。下地層60には、樹脂層4と融合して一致化する樹脂材料を用いることが好ましい。この結果、図8に示すように、ネットの網目を介して下地層60と樹脂層4が一体化する。下地層60と樹脂層4がネット6の網目を通して結合することで一体化し、その一体化層の中間にネット6が埋め込まれた状態が得られる。
図1は、躯体表面に最初の1枚の建材2を貼った状態を示している。図2は、その左隣に2枚目の建材22を貼った状態を示している。施工時には、先に貼った建材2からネットが延びている側の隣接位置に、次の建材22を貼っていく。このために、1枚目の建材2から延びているネット6eは2枚目の建材22で覆われる。2枚目の建材22の右辺に沿った位置では、2枚のネットが重複することになる。本実施例では、末尾の数字が2であることは、建材であることを意味し、10の桁の数字が、2枚目・3枚目・4枚目であることを示している。
図3は、1枚目の建材2の下隣に3枚目の建材32を貼った状態を示している。実際の施工時には、先に貼った建材の左隣に次の建材を貼っていき、その列が張り終えた後に、その下の列に貼っていく。図1から図4は、4枚の建材が隣接する位置の切欠き(最初の建材2の切欠き4cと、2枚目の建材22の切欠き24dと、3枚目の建材32の切欠き34bと、4枚目の建材42の切欠き44aが連続する位置)において、4枚のネット6が重複する過程を示すものであり、左側に連続する建材の図示が省略されている。図3に示すように、3枚目の建材32を貼ることで、1枚目の建材2から延びているネット6fは3枚目の建材32で覆われる。3枚目の建材32の上辺に沿った位置では、2枚のネットが重複することになる。
図4は、2枚目の建材22の下隣であって、3枚目の建材32の左隣の位置に、4枚目の建材42を貼った状態を示している。4枚目の建材42を貼ることで、2枚目の建材22から延びているネット26fは4枚目の建材42で覆われる。4枚目の建材42の上辺に沿った位置では、2枚のネットが重複することになる。また、4枚目の建材42を貼ることで、3枚目の建材32から延びているネット36eは4枚目の建材42で覆われる。4枚目の建材42の右辺に沿った位置では、2枚のネットが重複することになる。また、4枚目の建材42を貼ると、4枚の建材が隣接する位置において、4個の切欠き(最初の建材2の切欠き4cと、2枚目の建材22の切欠き24dと、3枚目の建材32の切欠き34bと、4枚目の建材42の切欠き44a)が連続し、正方形の切欠き5が出現する。その正方形の切欠き5では、4枚のネット6(最初の建材2のネット6cと、2枚目の建材22のネット26dと、3枚目の建材32のネット36bと、4枚目の建材42のネット46a)が重複することになる。
図5は、4個の切欠き(最初の建材2の切欠き4cと、2枚目の建材22の切欠き24dと、3枚目の建材32の切欠き34bと、4枚目の建材42の切欠き44a)が連続することで出現する正方形状の切欠き5において、4枚のネット6(最初の建材2のネット6cと、2枚目の建材22のネット26dと、3枚目の建材32のネット36bと、4枚目の建材42のネット46a)が重複する関係を、より分かりやすく示している。また、4枚目の建材を貼ることで、前記の正方形状の切欠き5以外の部分では、樹脂層の表面側にネットが露出することがないことが確認される。特に、図5(3)に示すように、3枚目の建材32のネット36には切欠き36jが形成されており、図5(4)に示すように、4枚目の建材42のネット46の切欠き44aで延びているネット46aの形状は、4個の切欠きが連続することで出現する正方形状の切欠き5に対応している。そのために、正方形状の切欠き5の内部では4枚のネット6が重複し、切欠き5以外の部分では樹脂層4の表面側にネット6が露出することがないことが確認される。
図8以降は、4枚の建材が貼られた後の断面図を示している。1枚目の建材2から、4個の切欠き4c,24d,34b,44aが連続することで形成される正方形状の切欠き5を経て、3枚目の建材32に至る線分に沿った断面を示している。
躯体表面に建材を貼ったら、後記するアンカーピンを使ってネット6を躯体表面に固定していく。本実施例では、4個の切欠き4c,24d,34b,44aが連続することで出現する正方形状の切欠き5の位置において、アンカーピンを躯体50に固定する。すなわち、4枚のネット6(最初の建材2のネット6cと、2枚目の建材22のネット26dと、3枚目の建材32のネット36bと、4枚目の建材42のネット46a)が重複している位置で、アンカーピンを躯体50に固定する。
図9は、重複している4枚のネット越しに、躯体50に穿孔した状態を示す。孔62が形成される。
図10は、アンカーピン64を孔62に挿入した状態を示している。アンカーピン64は、ネット6の網目よりも大きな頭部65を備えており、その頭部65が重複したネット6c,26d,36b,46aを躯体50側に押し付ける。図10以降では、切欠き部における4枚のネット6c,26d,36b,46aが密着して1枚となっている状態を図示している。
図11は、アンカーピン64に芯棒70を打ち込む様子を示している。アンカーピン64の軸芯に沿って貫通孔66が形成されている。その貫通孔66の壁面は、アンカーピンの先端部では傾斜しており(参照番号68を参照)、アンカーピンの先端に向かって貫通孔の径は細くなっている。そこに芯棒70を打ち込むと、図12に示すように、アンカーピン64の先端部の直径が拡大する。そのために、アンカーピン54の先端近傍の拡大された側壁72は、コンクリートの躯体50に喰い込み、アンカーピン64が躯体50に強固に固定される。なお、必要であれば、芯棒70を打ち込むに先だって、貫通孔から接着剤を注入しておいてもよい。
図13は、4個の切欠き4c,24d,34b,44aが連続することで出現した正方形状の切欠き5の位置に、装飾板74を貼った状態を示す。装飾板74を貼ると、ネット6とアンカーピン64が被覆されて外観が向上する。また装飾板74がポイントとなって躯体表面の意匠性が向上する。
ピンネット工法では、1辺が50cmの正方形格子の各頂点位置にアンカーピンを固定することが推奨されている。また、ネットとネットの継ぎ目では、5cmのオーバーラップを設けることが推奨されている。実施例の建材2を用いると、上記の条件を満たすことができる。
本実施例の建材2では、樹脂層4が中間層と表面層を兼用している。そこで、建材2を貼り、アンカーピンを固定し、必要なら装飾板74を貼ることでピンネット工法が完成する。従来のピンネット工法と比較すると、必要工程数を著しく削減することができる。
本実施例では、4個の切欠きが連続することで出現する正方形状の切欠き5の位置にアンカーピン64を固定する。さらに、4枚目の建材42の上辺に沿った位置、及びまたは右辺に沿った位置で、樹脂層4越しにアンカーピンを固定してもよい。
装飾性と耐久性に高いアンカーピンを用いる場合には、アンカーピンの頭部が樹脂層4の表面に露出していてもよい。その場合には、樹脂層4の四隅に切欠きを設けなくてもよい。ネット6e,6fを使って重ね張りし、隣接するネットが重複する位置で樹脂層4越しにアンカーピンを固定していけば、ピンネット工法が完成する。
(第2実施例)
樹脂層4に代えて、金属板、陶器板(陶器タイル)、磁器板(磁器タイル)あるいはガラス板といった材質で形成した壁パネルを利用してもよい。壁に用いることができる材質であれば、壁パネルの材質は特に限定されない。
壁パネルを利用する場合は、図14に示すように、ネット6の表面に接着剤80を利用して壁パネル82を付着させる。図19を参照して後記するように、接着剤80はネット6の網目を通して下地層60に一体化するために、ネット6と壁パネル82は強固に付着する。
壁パネル82に躯体に対する付着力を強化するために、図15に示すように、壁パネル82の裏面に柱状の突起82aを形成してもよい。建材を躯体に貼り付ける際に、突起82aを受け入れる孔を躯体に穿孔し、そこにケミカルアンカー技術によって柱状突起82aを固定すると、壁パネル82が躯体からはがれることを防止することができる。
図16に示すように、壁パネル82の裏面に凹部82bを形成してもよい。凹部82bの横断面が裏面側で狭く、表面側で拡大していることが好ましい。凹部82b内にネット6が入り込んだ状態で接着剤80で固定すると、ネット6と壁パネル82の付着量が増大する。
図17は、4枚の壁パネル82,84,86,88の境界に出現する切欠き92と、切欠き92に埋め込んだアンカーピンの頭部94を示している。図18は、アンカーピンの頭部94に、装飾・剥離防止板96を固定した状態を示している。装飾・剥離防止板96は、隣接する4枚の壁パネル82,84,86,88の一部を被覆し、躯体側に押し付けている。装飾・剥離防止板96は、切欠き92の周囲を装飾し、4枚の壁パネル82,84,86,88が躯体から剥離するのを防止する。
図19は、図18の断面を示す。アンカーピンの頭部94と、装飾・剥離防止板96以外の点は、図13と同じであり、重複説明を省略する。
図19に示すように、この実施例で用いるアンカーピンの頭部94の外周にはねじが切られている。装飾・剥離防止板96の裏面には、頭部94のねじに噛み合うねじが切られており、両者を噛み合わせることで、装飾・剥離防止板96はアンカーピン64に固定される。アンカーピン64に固定された装飾・剥離防止板96が4枚の壁パネル82,84,86,88の頂点近傍を躯体に向けて押し付けるので、壁パネル82,84,86,88が躯体から剥離することがない。装飾・剥離防止板96はアンカーピン64に固定されるものであり、全体をアンカーピンということができる。アンカーピン本体64と装飾・剥離防止板96でアンカーピンを構成している。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:建材
4:樹脂層
4a,4b,4c,4d:切欠き
5:4つの切欠きが連続することで形成される正方形の切欠き
6:ネット
6a:切欠き4aに延びるネット
6b:切欠き4bに延びるネット
6c:切欠き4cに延びるネット
6d:切欠き4dに延びるネット
6e:樹脂層4の左辺からに延びるネット
6f:樹脂層4の下辺からに延びるネット
6j:6bと6e間に形成されている切欠き
22:2枚目の建材
32:3枚目の建材
42:4枚目の建材
50:躯体
52:モルタル層
54:タイル
56:目地セメント
60:プライマリー層
62:孔
64:アンカーピン
65:頭部
68:アンカーピン先端に形成されている傾斜した内壁
70:芯棒
72:アンカーピン先端近傍で拡大した外壁
74:装飾板
80:接着剤層
82,84,84,86:壁パネル
92:切欠き
94:頭部
96:装飾・剥離防止板

Claims (3)

  1. 躯体表面に上下方向と左右方向に連続して順に貼り付けることでピンネット工法の施工を容易化する建材であり、
    ネットと、前記ネットの表面側に付着している表面材、を備えており、
    前記表面材は、規定サイズの略矩形であり、4隅に切欠きが形成されており、
    前記ネットは、前記表面材の隣接する2辺から前記表面材の外側に向けて延びているとともに、上下方向と左右方向において隣接する4枚の前記建材が接する部分に形成される切欠きの範囲に延びており、
    前記表面材は、躯体表面に塗布された下地層に前記ネットを密着させると、前記ネットの網目を介して前記下地層に接着され、
    躯体表面に貼り付けられた前記建材に上下方向と左右方向において隣接する位置に別の前記建材を貼り付けると、先に貼り付けられた前記建材の前記表面材から外側に向けて延びている前記ネットと、後で貼り付けられた前記2枚の建材のネットが重複し、上下方向と左右方向において隣接する4枚の前記建材が接する部分に形成される切欠きの範囲では4枚のネットが重複することを特徴とする建材。
  2. 請求項1に記載の建材を用いるピンネット工法であり、
    躯体表面に先に貼り付けられた先行建材に上下方向において隣接する位置の躯体表面に後行建材を貼り付ける工程と、
    前記先行建材に左右方向において隣接する位置の躯体表面に別の後行建材を貼り付ける工程と、
    上下方向と左右方向において隣接する4枚の前記建材が接する部分に形成される前記切欠きの範囲内において躯体に穿孔する工程と、
    躯体に穿孔された孔に、前記ネットの網目よりも大きい頭部を持つアンカーピンを固定するアンカーピン固定工程を備えており、
    上下方向と左右方向において隣接する4枚の前記建材が接する部分に形成される前記切欠きでは、先行建材の前記ネットが後行建材の前記表面材で被覆されず、
    後行建材の前記ネットが先行建材の前記表面材を被覆しないことを特徴とするピンネット工法。
  3. 前記アンカーピンの頭部が、前記表面材の一部を覆うことを特徴する請求項に記載のピンネット工法。
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