JP6551365B2 - 大径鋼管用管内面研削装置 - Google Patents

大径鋼管用管内面研削装置 Download PDF

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Description

本発明は、大径鋼管用管内面研削装置に関し、より具体的には、例えば、UOE方式鋼管の製造工場における内面ビードのような突起物の研削工程、または、鋼管の精整作業等における疵部の研削工程で適用できる装置に関する。
大径鋼管として代表的なUOE鋼管を例に説明する。UOE鋼管の製造方法としては、まず、素材となる厚鋼板の両サイドエッジ部の開先加工を行った後、Cプレスでエッジ部の鼻曲げを行う。さらに、U、Oプレスで鋼板を、鋼板の長手方向の端部が互いに向き合うように円筒形に成形した後、仮付け機でパイプを拘束する。そして、互いに向き合ったシームエッジを突き合わせて仮付け溶接したのち、内面側および外面側から溶接し、その後拡管装置で直径がやや大きくなるように内面側から塑性変形を与えてUOE鋼管が製造される。さらにその後、UOE鋼管に対して水圧試験機、端面切削、各種非破壊検査等を行い製品となる(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−52118号公報
この中で、電気事業法が適用される厳格仕様の発電所向けオーダー等では、鋼管の管端部から数mの範囲において余盛高さ(ビード高さ)を1.5mm程度に抑える仕様となっており、この場合、内外面の溶接を実施した後にグラインダーによるビード研削を行って仕様を満足させている。しかしながら、これらのオーダーは比較的鋼管外径の小さいものが多く、内面側のビードを研削する際はオペレータがパイプ内に潜って実施しており、能率、作業環境は共に改善が望まれていた。このように、鋼管の内面に発生するビード等の突起物をより精度良くかつ効率的に研削する技術の確立が希求されていた。
一方、鋼管内面の母材部に疵が発生した場合には、たとえば、鋼管母材部に関するスペックを満足する範囲内で疵部を研削することにより疵を除去することがある。この場合も、上述と同様、内面の疵をより精度良くかつ効率的に研削する技術の確立が望まれていた。
そこで、本発明は、大径鋼管の内面に発生するビード等の突起物や疵をより精度良くかつ効率的に研削することが可能な大径鋼管用管内面研削装置を提供することを目的とする。
なお、本発明において大径鋼管の大径とは、外径が400mm以上であることを指し、好ましくは、400〜1400mmであることを指す。
本発明者らは、上記の課題に対し、鋼管の内面研削装置を開発し、完成させた。本発明の要旨は以下の通りである。
[1]大径鋼管の内面を研削するための装置であり、
管軸方向の一端側に操作部を有し、前記管軸方向の他端側に形成されたローラーが鋼管内面上で回転することにより、鋼管内部を前記管軸方向に進行可能な本体部と、
前記ローラーの上方に形成され、鋼管を内面側から外面側に向けて押圧することで前記本体部を支持可能なヘッドサポートロールと、
前記本体部に形成され、鋼管内面を研削するための研削部と、
を備える大径鋼管用管内面研削装置。
[2]前記研削部は、前記鋼管内面の突起物および/または前記鋼管内面の母材部の疵を研削する前記[1]に記載の大径鋼管用管内面研削装置。
[3]前記研削部が研削する前記鋼管内面の突起物の高さを設定する突起物高さ設定部および/または前記研削部が前記鋼管内面母材部の疵を研削する深さを設定する疵研削深さ設定部を更に備える前記[2]に記載の大径鋼管用管内面研削装置。
本発明によれば、大径鋼管の内面に発生するビード等の突起物や疵をより精度良くかつ効率的に研削することができる。
本発明の大径鋼管用管内面研削装置の構成の概略を示し、(a)は側面図であり、(b)は下面図である。 突起物高さ設定部の機能を説明するための図である。 本発明の大径鋼管用管内面研削装置が鋼管内部を管軸方向に進行しながら、ビード等の突起物を研削する状態を説明するための図である。 疵研削深さ設定部の機能を説明するための図である。 本発明の大径鋼管用管内面研削装置が鋼管内部を管軸方向に進行しながら、母材部の疵を研削する状態を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態に係る大径鋼管用管内面研削装置1について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1の構成の概略を示し、(a)は側面図であり、(b)は下面図である。図2は、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1が有していることが好ましい突起物高さ設定部7の機能を説明するための図である。図3は、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1が鋼管内部を管軸方向に進行しながら、ビード等の突起物を切削する状態を説明するための図である。図4は、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1が有していることが好ましい疵研削深さ設定部70の機能を説明するための図である。図5は、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1が鋼管内部を管軸方向に進行しながら、母材部の疵を研削する状態を説明するための図である。
図1〜5に示す本発明の大径鋼管用管内面研削装置1は、鋼管内面を研削するための装置であり、より具体的には、大径鋼管Pの内面の管軸方向(図中、X軸方向)に形成されたビードX等の突起物や大径鋼管Pの母材部の疵を研削するための装置である。そして、大径鋼管用管内面研削装置1は、鋼管Pの管軸方向の一端に操作部(ハンドル13)を有し、先端部に形成されたローラー5が鋼管内面上で回転することにより、鋼管P内部を管軸方向に進行可能な本体部2、3を備える。具体的には、本体部2が操作部(ハンドル13)を有し、本体部3がローラー5を有する。また、大径鋼管用管内面研削装置1は、ローラー5の上方に形成され、鋼管Pを内面側から外面側に向けて押圧することで本体部2、3を支持可能なヘッドサポートロール4を備える。さらに、大径鋼管用管内面研削装置1は、本体部3に形成され、鋼管内面(好ましくは、大径鋼管Pの内面の管軸方向(図中、X軸方向)に形成されたビードX等の突起物や大径鋼管Pの母材部の疵)を研削するための研削部6を備える。これらの構成により、大径鋼管Pの内面に発生するビードX等の突起物や疵をより精度良くかつ効率的に研削することができる。
また、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1は、研削部6が研削するビードX等の突起物の高さを設定する突起物高さ設定部7を備えていることが好ましく、これにより、研削されるビードX等の突起物の高さを所望の高さに制御することができる(図1〜3参照)。
また、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1は、研削部6が鋼管内面の母材部の疵を研削する深さを設定する疵研削深さ設定部70を備えていることも好ましく、これにより、母材部の疵を研削する深さを所望の深さに制御することができる(図1、4、5参照)。
以下で詳細を説明する大径鋼管用管内面研削装置1を構成する各部材について、その材質や形状は、ビードX等の突起物や疵を研削する鋼管Pの内部に大径鋼管用管内面研削装置1が進入して、ビードX等の突起物や疵を所望の形状に研削することができれば特に限定されず、任意に変更することができる。
[本体部2、3]
本体部2と本体部3とは、連結形成されていることが好ましい。本体部2、3は、後述のローラー5を支点にし、図中Y軸を中心軸にして、回動することができる。本体部2は、上記の連結部を末端部とした場合の先端部に操作部(以下、ハンドル13として説明する。)を有する。このハンドル13の形状等は特に限定されない。ハンドル13は、例えば、脱着式のハンドルであってもよく、本体部2全体の長さを調整可能であってよい。このように、本体部2は、後述する本体部3に形成された研削部6によるビードX等の突起物や疵の研削の精度を向上させるための操作部として機能する。また、鋼管Pの内径の大きさに関わらずビードX等の突起物や疵の長さに応じて、本体部2を回動させて本体部2と本体部3との管軸方向に対する角度を変更して、ビードX等の突起物や疵を研削することができる。
本体部2、3は、管軸方向の先端部(X軸正方向の先端部)に形成されたローラー5が鋼管内面上で回転することにより、鋼管内部を管軸方向に進行することが可能である。
本体部3では、後述するローラー5および研削部6が形成されていることを特徴とし、これにより、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1は、鋼管内部を管軸方向に進行しながらビードX等の突起物や疵を研削することができる。
ローラー5は、本体部3の先端部に形成されており、鋼管P内面上で回転する。これにより、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1は、鋼管Pの管軸方向に進行することが可能となる。また、ローラー5は、大径鋼管用管内面研削装置1の一端側で鋼管Pに接することで装置1の支点になる。ビードX等の突起物や疵の研削において、ローラー5を支点として本体部2を回動(スイング)させることにより研削部6の高さを適切に調整することができるので、研削部6による研削を安定に行うことが可能となる。図1(b)に示すように、ローラー5は、進行方向(X軸方向)に対して垂直な方向に離隔して設けられた2つの車輪を有し、これらの車輪がビードX等の突起物や疵に接触しないようにしつつ、ビードX等を研削することが好ましい。
また、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1の本体部3には、ローラー5の他に、ローラー9が、ローラー5と本体部3および本体部2の連結部の間に形成されていてもよい。このとき、ローラー5は、上記スイングにおける固定側ローラーとして機能し、ローラー9は、従動側ローラーとして機能することができる。従動側のローラー9は、バネ等の弾性体を介して本体部3と接続させることができる。これにより、ビードX等の突起物を研削しない場合は、従動側のローラー9の取り付け位置に相当する本体部3が、ビードX等を研削する場合に比べて十分に高い位置に保たれ、これにともない、研削部6もビードX等の突起物と干渉しない高さに保たれる。この結果、2つのローラー5、9により、本体部2、3を保持しながら、大径鋼管用管内面研削装置1を走行させると、大径鋼管用管内面研削装置1はビードX等の突起物と干渉することなく走行することができる。一方、ビードX等の突起物や疵を研削する場合には、ハンドル13を押し下げることにより、本体部2、3は2つのローラー5、9により保持されながら、研削部6がビードX等の突起物や疵を研削するための高さにまで研削部6を低くすることができるので、安定した姿勢でビードX等の突起物や疵を研削することができる。
[ヘッドサポートロール4]
ヘッドサポートロール4は、ローラー5の上部(Z軸正方向側)に形成され、鋼管Pを内面側から外側に向けて押圧することで本体部2、3を支持することが可能である。本発明の大径鋼管用管内面研削装置1はヘッドサポートロール4を有することにより、ビードX等の突起物や疵の研削時における鋼管Pからの反力を吸収して、安定した研削を維持することができる。
ヘッドサポートロール4の具体的な構成については、特に限定されないが、研削時の負荷変動に追従するために鋼管P内面と接する先端部(Z軸正方向側先端部)にクッション機能を有していることが好ましい。また、ヘッドサポートロール4は、上記先端部が多様な径の鋼管Pと接することができるように、エアーシリンダーやバネ等の弾性体を内蔵したジャッキ等とすることが好ましい。また、ヘッドサポートロール4は、上記先端部(Z軸正方向側先端部)がロール状、または球状となっていて、装置1の進行(X軸方向)に伴い回転してもよい。
[研削部6]
研削部6は、本体部3に形成され、管軸方向に形成された鋼管内面のビードX等の突起物や疵を研削する。研削部6の具体的な構成は特に限定されないが、ベルトサンダー、グラインダー等が適用される。本発明の大径鋼管用管内面研削装置1では、研削部6は、所定の向きで本体部3に設置されたベルトサンダーであることが好ましく、これにより、管軸方向に沿った研削動作をする際、抵抗力を抑制することができる。
[突起物高さ設定部7]
本発明の大径鋼管用管内面研削装置1は、研削部6が研削するビードX等の突起物の高さを設定する突起物高さ設定部7をさらに有していてもよい。これにより、研削される突起物の高さを所望の高さに制御することができる。
以下、突起物高さ設定部7の説明では、研削部6による研削対象である突起物が、ビードXである場合を例にして説明する。
突起物高さ設定部7は、研削部6が研削するビードXの高さを設定することができれば、その具体的な構成は特に限定されないが、例えば、図1〜3に示すように、本体部3の下部に突起物高さ設定部7を有する構成とし、突起物高さ設定部7は鋼管Pの母材部に接触する突起物高さ設定ローラー7R(以下、単にローラー7Rとも記す)と、ローラー7Rを保持する突起物高さ設定ローラー保持部7Hを有することができる。
また、さらに、突起物高さ設定部7には、本体部3と突起物高さ設定ローラー保持部7Hとの間にシム8が設けられていることが好ましく、シム8の厚さを調整する(例えば、厚さの異なるシム8を用いる、複数のシム8を重ねて用いる)ことにより、突起物高さ設定部7の下端(すなわち、ローラー7Rの下端)の位置を調整し、所望のビード高さを得ることができる。
この例について、図2を参照しながらより詳細に説明する。
突起物高さ設定部7は、ビードXに干渉せずに鋼管Pの母材に接触することで、研削部6が研削するビードの高さを一定に保つことが求められる。そのため、図2に示すように、突起物高さ設定部7のローラー7Rは、2つの車輪7RaでビードXをまたぐような形状にすることが好ましい。また、2つの車輪7Raの替わりに、ローラー7Rの両端につばをつけたようなものであってもよい。2つのつばまたは車輪7Raは胴部7Rbを介して取り付けられている。ここで、2つのつばまたは車輪7Raのそれぞれの最低部がいずれも管内面に接触したときの、研削部6の最低部高さが、所望のビード高さHになるようにシム8の厚さを調整・設定すれば、研削部6がビードXを研削してもその研削後のビードXの高さがHを下回ることがないので、ビードXを過度に研削することなく、所定のビード高さまで研削することが可能となる。なお、突起物高さ設定部7の胴部7RbがビードX等の突起物と接触する可能性をさらに低減するため、ローラー7Rの2つのつばの間隔または2つの車輪7Raの間隔は、研削部6の幅(たとえばベルトサンダーのベルト幅)よりも広いことが好ましい。
また、シム8は、突起物高さ設定部7の位置(Z軸方向の位置、高さ)、特にそのローラーの位置を調整する。また、突起物高さ設定部7は、シム8を介して本体部3に固定される。よって、突起物高さ設定部7と本体部3との間に挟まれるシム8の厚さを適宜調整することにより、所望のビード高さで研削することが可能となる。
[疵研削深さ設定部70]
本発明の大径鋼管用管内面研削装置1は、研削部6が鋼管内面の母材部の疵を研削する深さを設定する疵研削深さ設定部70をさらに有していてもよい。これにより、疵部の研削深さを所望の深さに制御することができる。
疵研削深さ設定部70は、研削部6が鋼管内面の母材部の疵を研削する深さを設定することができれば、その具体的な構成は特に限定されないが、例えば、図1、4、5に示すように、本体部3の下部に疵研削深さ設定部70を有する構成とし、疵研削深さ設定部70は鋼管内面の母材部に接触する疵研削深さ設定ローラー70R(以下、単にローラー70Rとも記す)と、ローラー7Rを保持する疵研削深さ設定ローラー保持部7Hを有することができる。
また、さらに、疵研削深さ設定部70には、本体部3と疵研削深さ設定ローラー保持部70Hとの間にシム8が設けられていることが好ましく、シム8の厚さを調整する(例えば、厚さの異なるシム8を用いる、複数のシム8を重ねて用いる)ことにより、疵研削深さ設定部70の下端(すなわち、ローラー70Rの下端)の位置を調整し、所望の疵研削深さを得ることができる。
この例について、図4を参照しながらより詳細に説明する。
疵研削深さ設定部70は、疵に干渉せずに鋼管Pの母材に接触することで、研削部6が鋼管母材部の疵を研削する深さを一定に保つことが求められる。これは、掻き疵のような場合には、凹状の疵に隣接して凸部が生じるからである。そのため、図4に示すように、疵研削深さ設定部70のローラー70Rは、2つの車輪70Raで凸状の疵をまたぐような形状にすることが好ましい。また、2つの車輪70Raの替わりに、ローラー70Rの両端につばをつけたようなものであってもよい。2つのつばまたは車輪70Raは胴部70Rbを介して取り付けられている。ここで、2つのつばまたは車輪70Raのそれぞれの最低部がいずれも管内面に接触したときの、研削部6の最低部深さが、所望の疵研削深さH’になるようにシム8の厚さを調整・設定すれば、研削部6が疵を研削してもその研削後の疵研削深さがH’を上回ることがないので、疵を過度に研削することなく、所定の疵研削深さまで研削することが可能となる。なお、研削作業進行方向に対して、研削部6が疵研削深さ設定部70よりも前方にある場合に、疵研削深さ設定部70のローラー70Rの2つのつばの間隔または2つの車輪70Raが、研削部6によって研削された部分を通ることを避けるため、疵研削深さ設定部70のローラー70Rの2つのつばの間隔または2つの車輪70Raの間隔は、研削部6の幅(たとえばベルトサンダーのベルト幅)よりも広いことが好ましい。
また、シム8は、疵研削深さ設定部70の位置(Z軸方向の位置、高さ)、特にそのローラーの位置を調整する。また、疵研削深さ設定部70は、シム8を介して本体部3に固定される。よって、疵研削深さ設定部70と本体部3との間に挟まれるシム8の厚さを適宜調整することにより、所望の疵研削深さで検索することが可能となる。
[カメラ10、11、モニター12]
また、本発明の大径鋼管用管内面研削装置1は、鋼管P内部のビードX等の突起物や疵の研削状況を撮像する1または複数のカメラ(図中は2つのカメラ10、11)、さらにはこのカメラ10、11により撮像された画像をオペレータが観察するためのモニター12を有していてもよい。モニター12は、ハンドル13を操作するオペレータが画像を観察しやすいように、ハンドル13近傍にセットすることが好ましい。
これらの構成を有することで、鋼管P内部の状況をオペレータが監視しながら精度良くビード等の突起物や疵を研削することが可能になる。
[動作]
本発明の大径鋼管用管内面研削装置1を用いたビードX等の突起物の研削方法としては、まず、ハンドル13を下げること(図3中、矢印f2参照)で本体部2、3をスイングさせ、研削部6(ベルトサンダー)をビード等に押し当てながら鋼管Pの内部(図3中、矢印f1参照)で往復可能に走行させビードX等の突起物を研削する。また、狙いの突起物の高さになるように突起物高さ設定部7のローラー7Rの位置をシム8で調整してから、ビード等の研削を開始してもよい。
また、母材部の疵の研削方法としても、同様に、まず、ハンドル13を下げること(図5中、矢印f2参照)で本体部2、3をスイングさせ、研削部6(ベルトサンダー)を疵に押し当てながら鋼管5の内部(図5中、矢印f1参照)で往復可能に走行させ母材部の疵を研削する。また、所望の深さの疵を研削できるように疵研削深さ設定部70のローラー70Rの位置をシム8で調整してから、疵の研削を開始してもよい。
以上説明したように、本発明の大径鋼管用管内面研削装置では、大径鋼管の内面に発生するビード等の突起物や疵をより精度良くかつ効率的に研削することができる。また、本発明によれば、オペレータが管の外から研削可能であるため、安全に作業することができる。
20”×11.1mmt×12mL(外径508.0mm、厚み11.1mm、全長12m)であり、研削前ビード高さが約2.5mmであるUOE鋼管に対して、図1に示すような大径鋼管用管内面研削装置を用いてビードを研削した。
その結果、大径鋼管用管内面研削装置を使用し、鋼管の外から管端2.0mの範囲についてビード高さを1.5mm以下に研削出来た。
また、従来例に対して、突起物高さ設定部(ローラー)なしの場合の平均作業時間は、約55%に、また、突起物高さ設定部(ローラー)ありの場合には約33%にまで短縮された。
1 大径鋼管用管内面研削装置
2、3 本体部
4 ヘッドサポートロール
5 ローラー(固定側ローラー)
6 研削部(ベルトサンダー)
7 突起物高さ設定部
7R 突起物高さ設定ローラー
7Ra 車輪
7Rb 胴部
7H 突起物高さ設定ローラー保持部
70 疵研削深さ設定部
70R 疵研削深さ設定ローラー
70Ra 車輪
70Rb 胴部
70H 疵研削深さ設定ローラー保持部
8 シム
9 ローラー(従動側ローラー)
10、11 カメラ
12 モニター
13 ハンドル

Claims (3)

  1. 大径鋼管の内面を研削するための装置であり、
    管軸方向の一端側に操作部を有し、前記管軸方向の他端側に形成されたローラーが鋼管内面上で回転することにより、鋼管内部を前記管軸方向に進行可能な本体部と、
    前記ローラーの上方に形成され、鋼管を内面側から外面側に向けて押圧することで前記本体部を支持可能なヘッドサポートロールと、
    前記本体部に形成され、鋼管内面を研削するための研削部と、
    を備え、前記本体部は、前記操作部によって前記ローラーを支点として回動可能である大径鋼管用管内面研削装置。
  2. 前記研削部は、前記鋼管内面の突起物および/または前記鋼管内面の母材部の疵を研削する請求項1に記載の大径鋼管用管内面研削装置。
  3. 前記研削部が研削する前記鋼管内面の突起物の高さを設定する突起物高さ設定部および/または前記研削部が前記鋼管内面の母材部の疵を研削する深さを設定する疵研削深さ設定部を更に備える請求項2に記載の大径鋼管用管内面研削装置。
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