JP6549699B2 - 装置 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
〔関連出願の相互参照〕
本願は、米国仮特許出願第62/061,384号(2014年10月8日出願)および米国仮特許出願第62/036,304号(2014年8月12日出願)の利益を主張する。上記出願の全ての開示内容が、参照によって本明細書に組み込まれる。
〔技術分野〕
本開示は、熱電デバイスのための装置について記述する。熱電デバイスの製造方法、および熱電デバイスを用いた発電方法についても開示される。
〔背景技術〕
この節では、本開示に関する、必ずしも従来技術ではない背景技術の情報を提供する。
エネルギー効率および代替エネルギー源がより一層重要視されることに伴って、効率が高くコストの低い発電方法および蓄電方法が継続的に開発されている。他の方法で浪費された熱エネルギーを補償する1つの方法は、熱電デバイスを用いることによる方法である。一般に、熱電デバイスは、熱源の近傍に配置された高温シューと、ヒートシンクの近傍に配置された低温シューとを備える。高温シューと低温シューとは、直線的に整列され、互いに間隔をあけられる。一対の熱電脚が高温シューと低温シューとの間に延伸し、高温シューと低温シューとを熱伝導性回路の一部として熱的に接続する。高温シューおよび低温シューとともに、上記一対の熱電脚は熱電対を形成する。そのうえ、上記熱電脚は異なる熱電材料によって形成されており、該熱電材料は、その長さ全体にわたる温度差または温度勾配に応じて電力を発生させる。上記熱電脚に用いられる異なる熱電材料は、典型的には半導体である。例えば、熱電脚のそれぞれに使用可能な熱電材料として、スクッテルド鉱が挙げられる。熱電脚に用いられる熱電材料のそれぞれにおける、温度勾配に対する異なる反応は、仕事を実行することに利用可能な電流を発生させる。発生する電流量は、半導体のような熱電材料の選択に依存するだけでなく、熱源とヒートシンクとの間の温度勾配の規模、並びに、一対の熱電脚がそれぞれ高温シューおよび低温シューと接触する境界、にも依存する。
この技術は有望な前途を持っているものの、現実のエネルギー発生源としてのこの技術の応用は、長期間の信頼性という大きな障害に直面している。問題は、異なる熱膨張率を有する、異なる材料を使用することが要求されるという、熱電デバイス自体の必須の構成により生じる。高温シューに用いられる材料、低温シューに用いられる材料、および熱電脚対に用いられる材料は、異なる比率で膨張するため、従来の熱電デバイスは、熱電脚と高温シューおよび低温シューとの境界における材料の熱膨張の差に起因して、頻繁に停止する。これらの停止の頻度は、1以上の熱電対の停止が発生した後でも熱電モジュールが動作することを可能にするために、個々の熱電デバイスが熱電モジュールの一部として直列ではなく並列に接続されることを要求する。この配置は、より高コストであり、より複雑な制御機構を要する。そして、電気回路や部品は、あらゆる具体的な応用において、空間をより占有する。
〔概要〕
本開示の一形態に従って、熱電デバイスのための装置(apparatus)を記述する。概して、熱電デバイスは、熱源に近接して配置された高温シュー(hot shoe)と、ヒートシンクに近接して配置された低温シュー(cold shoe)とを含む。少なくとも1つの熱伝導部材が、上記高温シューと上記低温シューとの間に、当該高温シューと当該低温シューとを熱的に接続するように伸びている。少なくとも1つの上記熱伝導部材は、上記高温シューと上記低温シューとの温度差に応じて発電を行う。概して、上記低温シューは、上記高温シューの周囲に伸びている。上記熱電装置の動作時に、上記熱源によって上記高温シューが加熱されることにより、上記高温シューは上記低温シューよりも大きな割合で伸びる。上記高温シューと上記低温シューとの間の構造的および空間的な関係の結果として、上記熱電装置の動作時に、少なくとも1つの上記熱伝導部材は、上記高温シューと上記低温シューとの間にて圧縮される。少なくとも1つの上記熱伝導部材を形成する材料は、材料を圧縮状態に維持した場合に、中立の荷重および/または張力の状態よりも、弾性が向上することがわかった。したがって、本開示の熱電デバイスは、少なくとも1つの上記熱伝導部材が熱膨張によって機能不全となることを防止する。
本開示の別の形態に従えば、上記低温シューは、上記高温シューの周囲に環状に伸びており、上記高温シューと上記低温シューとの間に環状の空洞を形成している。少なくとも1つの上記熱伝導部材は、上記環状の空洞に配置されており、上記高温シューと上記低温シューとの間において、半径方向に圧縮されている。本開示のさらに別の形態に従えば、上記低温シューは、上記高温シューの周囲に同軸に伸びており、当該高温シューと当該低温シューとの間に空洞を形成している。少なくとも1つの上記熱伝導部材は、上記空洞内に配置されており、上記高温シューと上記低温シューとの温度差に応じて発電を行う+脚と−脚とを含む。
本開示のさらに別の形態に従えば、熱電デバイス(例えば、熱電対)は、高温シューと、該高温シューの周囲に伸びる低温シューとを含み、上記高温シューと上記低温シューとの間に空洞が形成される。複数個の熱伝導部材が、上記高温シューと上記低温シューとの間の上記空洞に配置されている。複数個の上記熱伝導部材のそれぞれは、熱電材料を含み、上記高温シューから上記低温シューに向かうように外側に伸びている。この構造的な配置に基づいて、熱電カップリングの動作時に、複数個の上記熱伝導部材は、上記高温シューの、上記低温シューよりも大きな熱膨張を受けて、上記高温シューと上記低温シューとの間で圧縮される。したがって、開示された配置の全てにおいて、熱電デバイスまたは熱電カップリングの動作時に、1つまたは複数の上記熱伝導部材は、圧縮状態に有利に保たれる。
熱電デバイスの製造方法も、本開示の別の形態により記述される。有利に、本製造方法は、1つまたは複数の上記熱伝導部材の上記熱電材料が、熱電デバイスの運転の間、圧縮状態に維持される熱電デバイスを製造する。加えて、熱電デバイスを用いた本開示による発電方法が記述される。
有利に、本開示の熱電デバイス、並びに当該熱電デバイスの製造方法および使用方法は、熱電デバイスを通じた高い熱流束を促進し、1つまたは複数の熱伝導部材と高温シューおよび低温シューとの適切な接触を提供する。本開示の熱電デバイスは、従来の設計に対して優れている。その理由は、本開示の構造が、熱膨張に関連する機能停止に悩まされることがないためである。これは、本開示の設計が、熱電デバイスの運転の間、および随意的に熱電デバイスの非運転のときに、種々の構成要素の構造的配置およびサイズにより、熱電材料を高温シューと低温シューとの間で圧縮状態に維持するためである。
〔図面の簡単な説明〕
本明細書に示された図は、実施可能な全てではなく選択された実施形態のみを図示することを目的とするものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。本発明の他の有利な点は容易に理解することができ、添付の図面と共に考慮して以下の詳細な説明を参照することによって、よりよく理解することができるであろう。
図1は、本開示に従って構成された例示的な熱電デバイスの側面斜視図である。
図2は、例示的な熱電デバイスを示す図1の2−2線に沿った側面断面図である。
図3は、図1の例示的な熱電デバイスの分解斜視図である。
図4は、本開示に従って構成された、低温シューの近傍に冷却機構をさらに含む、別の例示的な熱電デバイスの側面斜視図である。
図5は、例示的な熱電デバイスを示す図4の5−5線に沿った側面断面図である。
図6は、図4の例示的な熱電デバイスの分解斜視図である。
図7は、本開示に従って構成された、高温シューと低温シューとの間に配置された環状の空洞に沿って、複数の熱伝導部材が軸方向に離間している、別の例示的な熱電デバイスの側面断面図である。
図8は、互いに隣接して配置された複数の例示的な熱電デバイスの側面断面図である。
図9は、例示的な排気管が挿入された、図4の例示的な熱電デバイスの側面断面図である。
図10は、例示的な放射性棒が挿入された、図4の例示的な熱電デバイスの側面断面図である。
図11は、本開示に基づく熱電デバイスの例示的な製造方法の工程を示すフロー図である。
図12は、本開示に基づく熱電デバイスを用いた例示的な発電方法の工程を示すフロー図である。
図13は、本開示に従って構成された、別の例示的な熱電デバイスの側面斜視図である。
図14は、図13の例示的な熱電デバイスの分解斜視図である。
図15Aは、図13の例示的な熱電デバイスの、例示的な+脚の側面斜視図である。
図15Bは、図13の例示的な熱電デバイスの、例示的な−脚の側面斜視図である。
図16は、互いに隣接して配置された、複数の例示的な熱電デバイスの側面斜視図である。
〔詳細な説明〕
図面を参照して、熱電デバイス20のための装置(apparatus)が、熱電デバイス20の製造方法および使用方法とともに開示される。図面において、同様の番号は、いくつかの図面を通じて対応する部分を示している。概して、熱電デバイス20は、熱電材料22に与えられた温度差または温度勾配に応じて電力を生成する。したがって、このような熱電デバイス20は、代わりに熱電発電機20または熱電対20として参照されてもよいことが理解されるであろう。
添付の図面を参照して、以下に例示的な実施形態をより十分に記述する。例示的な実施形態は、この開示が十分なものであり、この技術に熟練した者に対して適用範囲を十分に伝えることができるように提供される。本開示の実施形態を十分に理解できるよう、特定の構成要素、装置、方法の例といった、数々の特定の詳細が示されている。特定の詳細が使用される必要はなく、実施形態の例は多くの異なる形態で実現されてよく、特定の詳細または実施形態はいずれも、本開示の範囲を制限するものではないと解釈されることは、当業者にとっては明白である。本明細書に記載の方法の工程、処理、および操作は、実行の順番として明確に特定されない限り、説明または図示した特定の順番で実行することを要求する必要があるものとして解釈されない。また、追加の工程または代替的な工程が使用されてもよいことが理解される。
図1を参照して、熱電デバイス20は、熱源26の近傍に配置された高温シュー(すなわち受熱構造体)24と、ヒートシンク30の近傍に配置された低温シュー(すなわち放熱構造体)28とを含む。したがって、高温シュー24と低温シュー28との間には温度差または温度勾配が存在し、熱エネルギーは、高温シュー24にて熱電デバイス20に流入し、低温シュー28にて熱電デバイス20から放散する。熱伝導部材32は、高温シュー24と低温シュー28との間に伸びている。したがって、熱伝導部材32は、高温シュー24と低温シュー28とを熱的に接続する。熱伝導部材32は、熱電材料22によって形成されているので、高温シュー24と低温シュー28との間の温度差に応じて電力を生成する。一例として、限定されないが、熱伝導部材32の熱電材料22は、少なくとも一部がスクッテルド鉱からなる半導体である。このようなスクッテルド鉱材料は、より具体的にはコバルトおよびアンチモンからなる。
図2を参照して、絶縁部材34は、高温シュー24と低温シュー28との間において、熱伝導部材32のそれぞれの近傍に、該熱伝導部材32を挟み込むように配置される。絶縁部材34は、複数の機能を提供する。第1に、絶縁部材34は、熱伝導部材32のそれぞれを電気的に絶縁することにより、短絡を防止する。第2に、絶縁部材34は、熱伝導部材32のそれぞれを熱的に隔離する。第3に、絶縁部材34は、熱伝導部材32のそれぞれを環境に対して封止して、熱電材料22の腐食および/若しくは酸化を低減または防止する。多種の絶縁材料が、本開示の範囲を離れることなく利用可能であるが、絶縁部材34は、例えば、マコール(登録商標)、マイカ(雲母)、または他のセラミック材料から製造されてもよい。
図2および図3において、高温シュー24は、中央線Cの周囲に環状に伸びており、高温シュー24の第1端38と第2端40との間に軸方向に伸びていることがわかる。高温シュー24は、円筒形状を有しており、内部に配置される中央孔42を規定する。このように、高温シュー24は、中央孔42を円形に区画する内面44、および内面44の逆側である外面46を示す。高温シュー24の内面44が熱源26と接触し、熱源26から熱エネルギーを得るように、高温シュー24の中央孔42は、熱源26を受容するように構成される。高温シュー24は、高温シュー24の外面46における測定した直径である外径OD1および高温シュー24の内面44における測定した直径である内径ID1を有する。
熱電デバイス20の低温シュー28は、高温シュー24の周囲に環状に、かつ高温シュー24と同軸に伸びており、第1端48と第2端50との間に軸方向に伸びている。したがって、低温シュー28は、高温シュー24と対向する内面52と、内面52の逆側である外面54とを示す筒形状を有する。低温シュー28の内面52は、高温シュー24と低温シュー28との間に環状の空洞56が形成されるように、高温シュー24の外面46から半径方向に離隔している。低温シュー28は、低温シュー28の外面54の直径を測定した外径OD2および低温シュー28の内面52の直径を測定した内径ID2を有する。低温シュー28の内径ID2は、高温シュー24の外面46と低温シュー28の内面52との間において、環状空洞56が所定の間隙距離Gだけ半径方向に延伸するように、高温シュー24の外径OD1より大きくなっている。高温シュー24および低温シュー28は、円筒形状として本明細書に記述され、図面に図示されているが、高温シュー24および/または低温シュー28の他の形状が、当該他の形状が利用される場合に以下の熱電デバイスの利点の一部が実現されない可能性があるものの、本開示の範囲から離れることなく利用されてもよい。したがって、中央孔42は、筒形状であっても、筒形状ではなくてもよい。また、中央孔42は、高温シュー24に対して中央に位置しても、中央に位置しなくてもよい。
熱電デバイス20の動作時に、高温シュー24は加熱され、それゆえに低温シュー28よりも大きい割合で膨張する。高温シュー24が低温シュー28の内部に、少なくとも1つの熱伝導部材32により低温シュー28と離隔して配される結果、高温シュー24の膨張が、少なくとも1つの熱伝導部材32の熱電材料22を、高温シュー24と低温シュー28との間で半径方向に圧縮する。このため、少なくとも1つの熱伝導部材32は、熱電デバイス20の運転の間、高温シューと低温シューとの間で圧縮状態に維持される。熱電デバイス20は、さらに、低温シュー28の周方向に、円周上に伸長され、低温シュー28を高温シュー24に向かって内向きに圧縮することで熱伝導部材32にさらなる圧縮を与える、少なくとも1つの圧縮部材58を含んでいてもよい。換言すれば、圧縮部材58は、少なくとも1つの圧縮部材58が、半径方向において内側へ向かう圧力を低温シュー28に与えるように、低温シュー28の外面54に対して締まりばめを示す。圧縮部材58は、熱電デバイス20が室温で、アクティブでない時に、少なくとも1つの熱伝導部材32の熱電材料22を、好適に圧縮状態に維持する。圧縮部材58は、多様な異なる材料により製造されてよいが、圧縮部材は、例として、かつ制限せず、100%の真鍮、真鍮を含む合金、または成分の1つとして真鍮を含む化合物であってよい。
図1〜6に示すように、低温シュー28の外面54は、低温シュー28が熱エネルギーすなわち熱を熱電デバイス20から放出するように、周囲の環境に露出している。一例として、限定されないが、低温シュー28の外面54は、熱電デバイス20の動作時に、対流が低温シュー28から熱を運び去るように空気に露出している。このように、その周囲の環境はヒートシンク30として働く。図4は、代わりに、低温シュー28から熱を引き出す冷却機構60に接続された低温シュー28を示す。冷却機構60は、概して、低温シュー28の外面54と一体に、または付随するようになっている構造的な構成部品である。一例として、限定されないが、冷却機構60は、複数の冷却フィン、冷却液と連結している複数の冷却ダクト、ファン、複数の熱伝導性ワイヤ、または熱伝導性板であり得る。この構成では、冷却機構60および/または上記その周囲の環境が、ヒートシンク30として働く。図4〜図6において、冷却機構60は、低温シュー28から伸びる一連の3つの環状フィンとして図示している。冷却機構60の上記環状フィンは、環状フィンの間の通気が、対流によって低温シュー28を冷却するように、間隔を空けて軸方向に配置されている。当然ながら、冷却機構60の上記構造は、単に一例であって、他の多様な配置が可能である。
高温シュー24および低温シュー28の両者は、同一の材料によって形成されていてよい。例えば、限定されないが、高温シュー24および低温シュー28は、100パーセントのチタン、チタン合金、または成分の1つとしてチタンを含む化合物によって形成されていてよい。チタンは、加熱時にスクッテルド鉱とほぼ同じ比率で膨張するため、高温シュー24および低温シュー28の両者に特に適していると考えられる。したがって、高温シュー24と少なくとも1つの熱伝導部材32との間の結合、並びに、低温シュー28と少なくとも1つの熱伝導部材32との間の結合は、割れにくい、または分割しにくい。また、チタンは、スクッテルド鉱と化学的に適合する。上記スクッテルド鉱は、高温シュー24および低温シュー28に他の非適合性の材料が用いられた場合、導電性を失い得る。あるいは、高温シュー24および低温シュー28は、好適な優位性を得ることはできないかもしれないが、異なる材料によって形成されていてよい。例えば、高温シュー24は、第1の熱膨張係数を有する第1の材料によって形成されていてよい。そのような熱膨張係数は、既知および所定の量の熱エネルギーすなわち熱の投入に応じて、或る物質の体積が膨張する比率を定量化した数値であることが理解されるであろう。低温シュー28は、加熱時に、高温シュー24が低温シュー28よりも大きな割合で膨張するように、第1の熱膨張係数よりも小さい第2の熱膨張係数を有する第2の材料によって形成されていてよい。有利に、このことは、熱電デバイス20の動作時に、高温シュー24と低温シュー28との間の環状の空洞56に配置された少なくとも1つの熱伝導部材32を圧縮状態に維持する。
少なくとも1つの熱伝導部材32は、+脚(positive leg)62と−脚(negative leg)64とを含む。+脚62および−脚64はそれぞれ、内周66と外周68との間に半径方向に伸びており、遠位端70と近位端72との間に軸方向に伸びている。熱電デバイス20を構築した際に、+脚62の内周66と−脚64の内周66とは、高温シュー24の外面46に接触する。同様に、+脚62の外周68と−脚64の外周68とは、低温シュー28の内面52に接触する。+脚62の近位端72は、−脚64の近位端72に軸方向に離間しているとともに、当該−脚64の近位端72に対向して、それらの間に環状のチャンバ74を形成している。絶縁部材34は、環状のチャンバ74内に配置されている。+脚62および−脚64は、+脚62および−脚64にわたる熱が逆方向の電子の流れを生じるように、熱電材料22の組成が少し異なっていてよい。一例として、限定されないが、+脚62は、コバルト、アンチモン、鉄、およびセリウムを含むスクッテルド鉱によって形成されていてよく、一方で、−脚64は、コバルト、アンチモン、イッテルビウム、およびバリウムを含むスクッテルド鉱によって形成されていてよい。
絶縁部材34はさらに、+脚62と−脚64との間の環状のチャンバ74内に、環状の間隙(gap)76を規定する。環状の間隙76は、絶縁部材34内に、幅の狭い円盤形状の空間として形成され、軸方向に沿って測定した場合に、+脚62の近位端72と−脚64の近位端72との間の略中間にある。図1〜図3を参照して、熱電デバイス20の低温シュー28は、絶縁部材34の環状の間隙76に対して軸合わせされた環状の溝(slot)78を規定してもよい。このように、環状の間隙76は、環状の溝78に対して開放されており、それゆえ、低温シュー28を取り囲む環境にさらされている。図4〜図6を参照して、熱電デバイス20の高温シュー24が、環状の溝78を代わりに規定してもよい。さらにまた、環状の溝78は、絶縁部材34の環状の間隙76に対して軸合わせされている。この構成では、環状の間隙76は環状の溝78に対して開放されており、それゆえ、高温シュー24の中央孔42にさらされている。両方の構成において、環状の溝78は、図1〜図3では低温シュー28を介して、また図4〜図6では高温シュー24を介して、+脚62と−脚64との間に電気が流れないように切れ目を作る。このことは、熱電対20の短絡を防止する。
図4〜図6は、熱電デバイス20の圧縮部材58を、一対の圧縮部材58として具体的に図示している。該一対の圧縮部材58はそれぞれ、環状の溝78の互いに反対側の端上の低温シュー28の周囲に円周方向に伸びている。したがって、圧縮部材58の一方は熱電対20の+脚62を圧縮し、圧縮部材58のもう一方は熱電対20の−脚64を圧縮する。
次に図7を参照して、複数個の熱伝導部材32が、高温シュー24と低温シュー28との間に形成された環状の空洞56に沿って離間して配置されている。よって、複数個の熱伝導部材32は、熱電回路網(network)80を形成する。図8に示すように、複数の熱電デバイス20が互いに隣接して配置されて、熱電モジュール82を形成している。熱電モジュール82中の複数の熱電デバイス20は、種々の所望の電気出力が得られるように、直列または並列に互いに配線し得ることが理解されるだろう。例えば、熱電モジュール82中の複数の熱電デバイス20は、熱電モジュール82の電圧出力を増加させるために、直列に配線することができる。あるいは、熱電モジュール82中の複数の熱電デバイス20は、熱電モジュール82の電流出力を増加させるために、並列に配線することができる。
図9は、チューブ84の周囲に配置されて連結した熱電デバイス20を示している。より詳しくは、図9に図示されたチューブ84は、排気管84である。排気管84は、内燃機関と流体連通されており、該排気管84(すなわちチューブ84)を通じて高温の排ガスが流れる。開示した熱電デバイス20は幅広い用途を有しており、図9はそれらの用途の1つとしての単なる例示であることが理解されるだろう。さらに言えば、ここで用いたチューブ84という用語は、限定されないが、管、ホース、円筒、通路(passage)、道管、およびバルブ本体を含む、流体を運搬する構造を全て包含することが理解されるべきである。図9に図示するように、高温シュー24の中央孔42は、内部を通じて流体が連通するように構成されたチューブ84を受容する。上記流体は加熱されており、高温シュー24の内面44はチューブ84から熱エネルギーを取得する、すなわち取り出す(換言すれば、高温シュー24がチューブ84中の流体によって加熱される)。本開示のこの側面に従えば、熱電デバイス20は、内燃機関によって生成した高温の排ガスから発電することに有利に使用することができる。上記高温の排ガスは、排気管84を加熱して、次には熱電デバイス20の高温シュー24を加熱する。このように上記排ガスの熱エネルギーの一部は、発電という有用な目的のために利用され、その電気は、電気回路や部品への電力供給に用いることができる。本開示の熱電デバイス20によって利用された熱エネルギーは、別の方法では未利用であり、排気管84から環境へと排ガスが放出される場合、廃棄される。また、本開示の熱電デバイス20は、限定されないが、自動車における火花点火機関(例えばガソリンエンジン)および圧縮点火機関(例えばディーゼルエンジン)を含むどのような内燃機関とともに使用してもよいことが理解されるだろう。
図10に示すように、本開示の熱電デバイス20は、核物質すなわち放射性物質36から発電するために使用し得ることも想定される。放射性崩壊は熱を生成する。核***性物質36が、高温シュー24の中央孔42内に配置されてよく、その場合、高温シュー24の内面は核***性物質36から熱エネルギーを取得する。一例として、限定されないが、核***性物質36は、定置式または水上式の発電所内の核燃料棒36のような、放射性棒36であり得る。
図11を参照して、本開示はさらに、上述の熱電デバイス20の製造方法を提供する。上記方法は、外径OD1を有する円筒形状の高温シュー24を作製するステップ100を含む。上説したように、高温シュー24の外径OD1は、高温シュー24の外面46の直径を測定したものである。上記方法のステップ100に基づいて、高温シュー24を、チタンを少なくとも部分的に含む材料から製造する。したがって、高温シュー24は、例えば、純チタン、チタン合金、または成分の1つとしてチタンを含む化合物といった材料によって形成されていてよい。上記方法のステップ102は、外径OD2、および高温シュー24の外径OD1よりも大きい内径ID2を有する円筒形状の低温シュー28を作製することを含む。上説したように、低温シュー28の外径OD2は、低温シュー28の外面54の直径を測定したものであり、低温シュー28の内径ID2は、低温シュー28の内面52の直径を測定したものである。上記方法のステップ102に基づいて、低温シュー28も、チタンを少なくとも部分的に含む材料から作製する。したがって、低温シュー28は、例えば、100パーセントのチタン、チタン合金、または成分の1つとしてチタンを含む化合物といった材料によって形成されていてよい。
上記方法のステップ104は、低温シュー28内に、高温シュー24を同軸に挿入することを含む。上記方法のステップ106は、少なくとも1つの熱伝導部材32を形成するために、高温シュー24と低温シュー28との間の熱電材料をホットプレスすることを含む。したがって、ステップ106に基づいて形成された少なくとも1つの熱伝導部材32は、環状の円盤状の形状を有しているとともに、或る内径ID3および或る外径OD3を有している。ここで用いられた上記「作製する(creating)」との語は、本開示の熱電デバイスの生産(manufacture)を表すためのものであり、概して「作ること(to make)」を含むことが理解されるであろう。このように、上記「作製する(creating)」との語は、限定されないが、切断、機械加工、成形、圧伸、鍛造プレス、および打抜き加工、を含む幅広い製造作業を包含する。さらに言えば、上記「ホットプレスする(hot pressing)」という語は、以下のような例示的な工程を含む。すなわち、高温シュー24と低温シュー28との間に形成された環状の空洞56に、粉末状であってもよい熱電材料を注ぎ込む。金型によって熱電材料を加圧および加熱し、それら自身を結合させるとともに、高温シュー24の内面44および低温シュー28の内面52と接着させる。
上記方法のステップ108は、円筒型の環形状を有している圧縮部材58を作製することを含む。この圧縮部材58は、圧縮部材58と低温シュー28とが同じ温度の場合に、低温シュー28の外径OD2よりも小さい内径ID4を有する。上記方法のステップ110は、高温シュー24、低温シュー28、および熱伝導部材32を収縮させるために、高温シュー24、低温シュー28、および熱伝導部材32を第1の温度に冷却することを含む。ステップ110に基づいて、部分組立品である、高温シュー24、低温シュー28、および熱伝導部材32を冷却することにより、低温シューの外径OD2が縮小する。ここで用いられた上記「冷却する(cooling)」との語は、限定されないが、安置して室温まで温度を下げるために、高温部分を室温環境中に置くことによって冷却することを含めていることが理解されるであろう。上記方法のステップ112は、圧縮部材58を膨張させるために、圧縮部材58を、第1の温度よりも高い第2の温度に加熱することを含む。ステップ112に基づいて、圧縮部材58を加熱することにより、圧縮部材58の内径ID4が、低温シュー28の外径OD2よりも大きい値に増大する。上記方法のステップ114は、圧縮部材58を低温シュー28上に取り付けることを進行する。したがって、ステップ114に基づいて、圧縮部材58は、低温シュー28の外面54の周囲に配置される。上記方法のステップ116は、低温シュー28を内向きに圧縮するため、並びに、高温シュー24と低温シュー28との間の熱伝導部材32を圧縮するために、熱伝導部材32の上記第1の温度と圧縮部材58の上記第2の温度とを等しくすることを進行する。上記方法のステップ116に基づいて、熱伝導部材32は、熱電デバイス20の高温シュー24と低温シュー28との間で、圧縮状態のままにされる。有利に、熱伝導部材32の熱電材料は、圧縮状態に保たれる場合、熱応力を受けて故障する傾向を少なくすることができるので、熱電デバイス20の耐久性が向上する。
上記方法は、ステップ118を随意的に含んでいてもよく、ステップ118では、熱伝導部材32に近接する絶縁部材34を圧縮する。ステップ118に基づいて、絶縁部材34は、高温シュー24と低温シュー28との間に位置する、熱電デバイス20の環状の空洞56内に設置される。絶縁部材34は、熱伝導部材32のどちらか一方の側に設置されてよく、両側に設置されてもよい。圧縮部材32を低温シュー28上に取り付けるステップ114、並びに、高温シュー24と低温シュー28との間の熱伝導部材32を圧縮するために、上記第1の温度と圧縮部材58の上記第2の温度とを等しくするステップ116より前に、熱伝導部材32の近傍に絶縁部材34を設置してよく、そうでなくともよい。したがって、絶縁部材34は、ステップ116に基づいて第1の温度と第2の温度とを等しくした結果、高温シュー24と低温シュー28との間で圧縮されてよく、そうでなくともよい。
図12を参照して、本開示はさらに、熱電デバイス20を使用した発電方法を提供する。上記方法は、熱電デバイス20の中央孔42内に熱源26を挿入する、ステップ200を含む。上記方法のステップ202は、熱電デバイス20の中央孔42に近接して配置された円筒形状の高温シュー24を用いて、熱源26から熱エネルギーを取り出すことを含む。ステップ204は、高温シュー24から、高温シュー24の周囲に高温シュー24と同軸に配置された円筒形状の低温シュー28へと、熱エネルギーが熱伝導部材32を介して伝導することを進める。上記方法のステップ204に従って、熱伝導部材32は、高温シュー24と低温シュー28との間に伸びる熱電材料によって形成されている。上記方法のステップ206は、高温シュー24と低温シュー28との間に温度差が生成するように、低温シュー28から熱エネルギーを放出することを含む。そして、上記方法のステップ208は、熱伝導部材32を通じて、高温シュー24と低温シュー28との温度差に応じて発電することを含む。これらのステップに基づいて、本開示の熱電デバイス20は、熱電デバイス20が中央孔42から吸収した熱エネルギーすなわち熱によって発電することが理解されるであろう。つまり、熱電デバイス20は、高温シュー24の中央孔42に加えられた熱エネルギーを電気に変換するために使用されてよい。
図13〜図16を普遍的に参照して、熱電対20の代替構成が開示される。図13および図14に示すように、熱電対20は、熱源26に近接して配置された高温シュー24と、ヒートシンク30に近接して配置された低温シュー28とを含む。高温シュー24は、中央線Cの周囲に環状に伸びており、高温シュー24の第1端38と第2端40との間に軸方向に伸びている。種々の異なる形状が採用されてもよいが、図13および図14における高温シュー24は、円筒型の形状を有しており、その内部に中央孔42を規定している。したがって、高温シュー24は、中央孔42を円形に区画する内面44、および内面44の逆側である外面46を示す。
低温シュー28は、概して、高温シュー24の周囲に環状に伸び、低温シュー28と高温シュー24との間に空洞56を形成している。低温シュー28は、種々の異なる形状であってもよいが、一例として、限定されないが、低温シュー28は円筒型の形状であることが好ましい。図13および図14に見られるように、低温シュー28は、内面52と、内面52の逆側である外面54とを示す。低温シュー28は、高温シュー24の周囲に配置されているので、高温シュー24の外面46と低温シュー28の内面52との間に空洞56が形成される。高温シュー24および低温シュー28は、種々の異なる材料によって形成されていてよいが、一例としては、限定されないが、高温シュー24はチタンを含む材料によって形成されていてよく、低温シュー28は真鍮を含む材料によって形成されていてよい。
図14から最もよくわかるように、低温シュー28は、円筒形状をそれぞれ有する第1部分86と第2部分88とを備えている。低温シュー28の第1部分86および第2部分88は、第1部分86と第2部分88との間に環状の溝78を規定するために、軸方向において互いに離間するように配置されている。低温シュー28の第1部分86は、第1端90と、第1端90の逆側である第2端92との間に軸方向に伸びている。そして、低温シュー28の第2部分88は、第3端94と、第3端94の逆側である第4端96との間に軸方向に伸びている。低温シュー28の第2端92と、低温シュー28の第3端94とは互いに対向しており、それゆえに、低温シュー28の第1部分86と、低温シュー28の第2部分88との間に環状の溝78を規定している。図13に示すように、低温シュー28の第1端90は、高温シュー24の第1端38に対して軸方向に揃えられていてよい。同様に、低温シュー28の第4端96は、高温シュー24の第2端40に対して軸方向に揃えられていてよい。その場合、高温シュー24と低温シュー28とは全長において同一の長さを有するという結果となる。
熱電対20は、軸方向において、低温シュー28の第1部分86と低温シュー28の第2部分88との間に配置されている絶縁部材34をさらに備えている。図13に示すように、絶縁部材34は、低温シュー28の第1部分86と低温シュー28の第2部分88との間に規定される環状の溝78内に広がり、充填するように、高温シュー24の外面46と低温シュー28の外面54との間を半径方向に伸びている。その結果、低温シュー28の第2端92および第3端94は、接触関係の状態で絶縁部材34に直接接触してもよい。図14から最もよくわかるように、このように絶縁部材34は、円盤形状を有していてよい。したがって、絶縁部材34は、低温シュー28の第1部分86を、低温シュー28の第2部分88から電気的に絶縁する。絶縁部材34は、種々の異なる材料によって形成されていてよいが、一例としては、限定されないが、絶縁部材34はマイカ(雲母)を含む材料によって形成されていてよい。環状の溝78は、低温シュー28の代わりに高温シュー24に代替的に形成されていてよく、この場合、高温シュー24は2つの部分に分かれることになることも理解されるであろう。この構成では、絶縁部材34は高温シュー24の上記2つの部分の間に広がり、高温シュー24の上記2つの部分を互いに絶縁する。
さらに、図13および図14を参照して、熱電対20もまた、高温シュー24と低温シュー28との間に配置された複数個の熱伝導部材32を備えている。複数の熱伝導部材32は、空洞56内において周方向に離間しており、高温シュー24の外面46と低温シュー28の内面52との間に半径方向に伸びている。したがって、熱伝導部材32は、熱電対20の動作時に、低温シュー28よりも大きい高温シュー24の熱膨張に応じて、高温シュー24と低温シュー28との間で圧縮されている。すなわち、高温シュー24が熱源26に近接し、低温シュー28がヒートシンク30に近接していることに起因して、熱電対20の動作時に、高温シュー24は低温シュー28よりも大きく伸びる。低温シュー28は高温シュー24の外側に周囲に配置されているので、高温シュー24が熱膨張を受けるときに、複数個の熱伝導部材32は、低温シュー28の内面52に押し付けられる。有利に、この圧縮は、熱伝導部材32の構造的な完全性を高め、それ故に、熱電対20の耐久性が向上する。
図13および図14に図示された複数個の熱伝導部材32は、低温シュー28と高温シュー24との温度差に応じて共に発電する、少なくとも1つの+脚62と、少なくとも1つの−脚64とを備える。少なくとも1つの+脚62は、複数個の+脚62を含んでいてよく、該複数個の+脚62は、周方向に互いに離間しているとともに、等間隔のラジアンに沿って伸びており、中心線Cに対して垂直の方向に伸びている。同様に、少なくとも1つの−脚64は、複数個の−脚64を含んでいてよく、該複数個の−脚64は、周方向に互いに離間しているとともに、等間隔のラジアンに沿って伸びており、上記中心線Cに対して垂直の方向に伸びている。図14に図示した構成では、さらに具体的にいうと、4個の−脚64と4個の+脚62とが存在し、その結果、熱電デバイス20は、8個の熱伝導部材32を備えている。
複数個の+脚62および複数個の−脚64は、絶縁部材34の両側にそれぞれ配置され、それ故に、環状の溝78の両側にある低温シュー28に隣接している。したがって、複数個の+脚62における+脚62はそれぞれ、高温シュー24と低温シュー28の第2部分88との間に半径方向に伸びており、複数個の−脚64における−脚64はそれぞれ、高温シュー24と低温シュー28の第1部分86との間に半径方向に伸びている。+脚62および−脚64は、種々の異なる形状および寸法であってよいが、複数個の+脚62および複数個の−脚64のそれぞれの脚62,64は、限定されないが、矩形(長方形)の断面または正方形の横断面を有していてもよい。図13および図14に図示した例では、横の長さが約3ミリメートル(mm)の正方形の横断面が示されている。
複数個の熱伝導部材32は、少なくとも部分的に熱電材料22によって形成されている。図15Aに示すように、少なくとも1つの+脚62は、銅箔202に対向していてもよい、一対の端部200a,200bを含んでいる。一対の外側層204は、銅箔202の内側に直接的に近接する端部200a,200bに配置されている。少なくとも1つの+脚62における一対の外側層204は、チタンを含む材料によって形成されていてよい。一対の中間層206は、一対の外側層204の内側に直接的に近接して配置されている。少なくとも1つの+脚62における一対の中間層206は、コバルトを含む材料によって形成されていてよい。中央層208は、一対の中間層206の間に配置されており、少なくとも1つの+脚62における中央層208は、例えば、スクッテルド鉱を含む材料であってもよい熱電材料22によって形成されている。図15Bに示すように、−脚64は、銅箔202に対向していてもよい、一対の端部210a,210bを含んでいる。一対の外側層212は、銅箔202の内側に直接的に近接する端部210a,210bに配置されている。−脚64における一対の外側層212は、チタンを含む材料によって形成されていてよい。中央層214は、一対の外側層212の間に配置されており、−脚64における中央層214は、例えば、スクッテルド鉱を含む材料であってもよい熱電材料22によって形成されている。しかし、−脚64に用いられるスクッテルド鉱材料は、+脚62に用いられるスクッテルド鉱材料とは異なる組成を有していてもよいことが理解されるであろう。
再び図13および図14を参照して、高温シュー24の外面46は、周方向に互いに離間する複数個の合わせ面98を含んでいる。複数個の合わせ面98は、平坦な形状を有しており、複数個の熱伝導部材32と接触する。より具体的には、+脚62の端部200a,200bおよび−脚64の端部210a,210bは、内側端部200a,210aと、外側端部200b,210bを有している。内側端部200a,210aは、高温シュー24の外面46および随意的に合わせ面98に接触し、一方で、外側端部200b,210bはそれぞれ、低温シュー28の第1部分86および第2部分88に接触する。図16に示すように、多数の熱電カップリング20a,20bは、熱電モジュール82を形成するように、互いに端と端とが接触して配列した状態で、隣接して配置されていてよい。或る熱電カップリング20bにおける低温シュー28の第1部分86は、或る熱電カップリング20aにおける低温シュー28の第2部分88に接続していてよい。この場合、多数の熱電カップリング20a,20bは、直列に配列して、電圧出力が増大する。多数の熱電カップリング20a,20bは、種々の方法にて互いに接続されてよいが、図16は、隣接する熱電カップリング20a,20bの低温シュー28が直接接続しているものを図示している。そのため、熱電カップリング20bにおける低温シュー28の第1端90は、熱電カップリング20aにおける低温シュー28の第4端96に接触している。図16では、合計10個の熱電カップリング20が、このようにして共に接続しており、全抵抗値が21.1ミリオームであった。つまり、それぞれのカップリング20は、少なくとも1ミリオームの抵抗を生じ得る、より好ましくは少なくとも2ミリオームの抵抗を生じ得る。
図13の熱電カップリング20は、以下の例示的な方法に従って、好適に製造することができる。上記方法は、円筒形状の高温シュー24、および円筒形状の低温シュー28を作製する複数のステップを含む。これらのステップに従って、高温シュー24は、高温シュー24の周囲に周方向に離間し、かつ平坦な形状である複数個の合わせ面98を含んで作製されてよい。また、これらのステップに従って、高温シュー24または低温シュー28のいずれかは、2つの分割した部分として作製され、それらの間に環状の溝78が規定される。一例として、限定されないが、高温シュー24は、チタンを含む材料によって作製される。したがって、高温シュー24は、例えば、純チタン、チタン合金、または成分の1つとしてチタンを含む化合物といった材料でできている。一例として、限定されないが、低温シュー28は、真鍮を含む材料によって形成される。したがって、低温シュー28は、例えば、100パーセントの真鍮、真鍮を含む合金、または成分の1つとして真鍮を含む化合物といった材料でできている。
上記方法は、低温シュー28内に高温シュー24を同軸に挿入するステップ、円盤状の形状の絶縁部材34を作製するステップ、および絶縁部材34を環状の溝78内に位置付けするステップを含む。これらのステップに従って、絶縁部材34の互いに反対側において、高温シュー24と低温シュー28との間に空洞56が形成される。上記方法はさらに、複数個の熱伝導部材32を作製するステップを含む。このステップに従って、作製された複数個の熱伝導部材32は、少なくとも1つの+脚62および少なくとも1つの−脚64を含んでいてよく、そして、随意的に、複数個の+脚62および−脚64を含んでいてよい。以下を含むように、1つまたは複数の+脚62が作製される。すなわち、該+脚62は、銅箔202に対向する一対の端部200a,200bと、銅箔202の内側に直接的に近接する端部200a,200bに配置され、チタンを含む材料によって形成された一対の外側層204と、一対の外側層204の内側に直接的に近接して配置され、コバルトを含む材料によって形成された一対の中間層206と、一対の中間層206の間に配置され、スクッテルド鉱を含む熱電材料22によって形成された中央層208と、を含む。以下を含むように、1つまたは複数の−脚64が作製される。すなわち、該−脚64は、銅箔202に対向する一対の端部210a,210bと、銅箔202の内側に直接的に近接する端部210a,210bに配置され、チタンを含む材料によって形成された一対の外側層212と、一対の外側層212の間に配置され、スクッテルド鉱を含む熱電材料22によって形成された中央層214と、を含む。
上記方法は付加的に、環状の溝78すなわち絶縁部材34の片側において、高温シュー24と低温シュー28との間に少なくとも1つの+脚62を位置付けするステップ、および、環状の溝78すなわち絶縁部材34の他方の側において、高温シュー24と低温シュー28との間に少なくとも1つの−脚64を位置付けするステップを含む。少なくとも1つの+脚62が複数個の+脚62であり、少なくとも1つの−脚64が複数個の−脚64であると、このステップは、複数個の+脚62の間に均等な間隔が形成し、複数個の−脚64の間に均等な間隔が形成するように、高温シュー24の周囲に周方向に、複数個の+脚62および複数個の−脚64を位置付けすることを含む。随意的に、このステップはさららに、複数個の+脚62および複数個の−脚64の内側端部200a,210aが高温シュー24の合わせ面98に接触するように、複数個の+脚62と複数個の−脚64とを、高温シュー24の合わせ面98に合わせることを含んでいてよい。
本開示の方法に従って、熱電カップリング20の動作時に、高温シュー24が低温シュー28よりも大きな割合で膨張することを強制される熱が高温シュー24に加えられた場合、複数個の熱伝導部材32は、高温シュー24と低温シュー28との間で圧縮状態に保たれる。有利に、複数個の熱伝導部材32の熱電材料22は、圧縮状態に保たれる場合、熱応力の結果として機能不全になる傾向を少なくすることができるので、熱電カップリング20の耐久性が向上する。
本発明は、上述の教示を踏まえて多くの変更や変形が可能であり、添付の特許請求の範囲内で、具体的に記載された以外のやり方でも実施し得る。熱電デバイス20の横断面の形状は、示した円形の形状から逸脱してもよい。例えば、限定されないが、熱電デバイス20の横断面の形状は、楕円形、三角形、正方形、長方形、またはその他の多角形であってよい。本明細書に記述した材料は単なる例示であって、熱電デバイス20の種々の構成要素は、概して、本開示に記載の材料以外の材料から形成されていてよい。加えて、熱電デバイス20の種々の構成要素の相対的な寸法は、本開示の範囲を逸脱することなく、図面に示したものと異なっていてよい。さらに、多数の熱電デバイス20が互いに並列または直列に配列して、熱電モジュール82を形成してよい。したがって、図示した熱電デバイス20の数は例示であって、限定することを目的とするものではない。本明細書に示した上記方法に関して、ステップの順番は、本開示および添付の特許請求の方法の範囲を逸脱することなく、本明細書に表れている順番とは異なっていてよい。
本開示に従って構成された例示的な熱電デバイスの側面斜視図である。 例示的な熱電デバイスを示す図1の2−2線に沿った側面断面図である。 図1の例示的な熱電デバイスの分解斜視図である。 本開示に従って構成された、低温シューの近傍に冷却機構をさらに含む、別の例示的な熱電デバイスの側面斜視図である。 例示的な熱電デバイスを示す図4の5−5線に沿った側面断面図である。 図4の例示的な熱電デバイスの分解斜視図である。 本開示に従って構成された、高温シューと低温シューとの間に配置された環状の空洞に沿って、複数の熱伝導部材が軸方向に離間している、別の例示的な熱電デバイスの側面断面図である。 互いに隣接して配置された複数の例示的な熱電デバイスの側面断面図である。 例示的な排気管が挿入された、図4の例示的な熱電デバイスの側面断面図である。 例示的な放射性棒が挿入された、図4の例示的な熱電デバイスの側面断面図である。 本開示に基づく熱電デバイスの例示的な製造方法の工程を示すフロー図である。 本開示に基づく熱電デバイスを用いた例示的な発電方法の工程を示すフロー図である。 本開示に従って構成された、別の例示的な熱電デバイスの側面斜視図である。 図13の例示的な熱電デバイスの分解斜視図である。 図13の例示的な熱電デバイスの、例示的な+脚の側面斜視図である。 図13の例示的な熱電デバイスの、例示的な−脚の側面斜視図である。 互いに隣接して配置された、複数の例示的な熱電デバイスの側面斜視図である。

Claims (7)

  1. 熱電デバイスのための装置であって、
    熱源に近接して配置された高温シューと、
    ヒートシンクに近接して配置された低温シューと、
    上記高温シューと上記低温シューとの間に伸びており、かつ、当該高温シューと当該低温シューとを熱的に接続する少なくとも1つの熱伝導部材と、を備え、
    少なくとも1つの上記熱伝導部材は、上記高温シューと上記低温シューとの温度差に応じて発電を行い、
    上記熱電デバイスの動作時に、加熱時の上記高温シューの伸びが上記低温シューの伸びを超過し、上記高温シューと上記低温シューとの間に位置する少なくとも1つの上記熱伝導部材を圧縮するように、
    上記低温シューは、当該高温シューの周囲に配置されており、
    少なくとも1つの上記熱伝導部材は、スクッテルド鉱を少なくとも部分的に含み、
    上記高温シューおよび上記低温シューは、チタンを少なくとも部分的に含み、
    上記低温シューの周囲に伸びている少なくとも1つの圧縮部材をさらに備え、
    少なくとも1つの上記圧縮部材は、上記低温シューを上記高温シューに向かうように内向きに圧縮することにより、少なくとも1つの上記熱伝導部材に対して付加的な圧縮力を印加することを特徴とする装置。
  2. 上記高温シューは、内部に中央孔が設けられた円筒形状を有しており、
    上記低温シューは、上記高温シューの周囲に環状に、かつ上記高温シューと同軸に設けられた円筒形状を有しており、
    上記高温シューと上記低温シューとの間に環状の空洞が規定されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 上記高温シューは、外径を有しており、
    上記低温シューは、上記環状の空洞が所定の間隙距離に従って半径方向に伸びるように、上記高温シューの上記外径よりも大きい内径を有していることを特徴とする請求項に記載の装置。
  4. 少なくとも1つの上記熱伝導部材は、上記環状の空洞に配置されていることを特徴とする請求項に記載の装置。
  5. 少なくとも1つの上記熱伝導部材は、+脚および−脚を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 上記高温シューと上記低温シューとの間に伸びている少なくとも1つの上記熱伝導部材に近接して配置された絶縁部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 少なくとも1つの上記圧縮部材は、真鍮を少なくとも部分的に含むことを特徴とする請求項に記載の装置。
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