JP6547599B2 - オーステナイト系耐熱鋼 - Google Patents

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Description

本発明は、オーステナイト系耐熱鋼に関する。
従来、高温環境下で使用されるボイラや化学プラント等の装置用材料として、SUS304H、SUS316H、SUS321H、SUS347H等の18−8系オーステナイト系耐熱鋼が使用されてきた。しかし近年、このような高温環境下における装置の使用条件が著しく過酷化し、それに伴って使用材料に対する要求性能が厳しくなっている。そのため、18−8系オーステナイト系耐熱鋼では、高温強度、特にクリープ破断強度、耐水蒸気酸化性、及び耐高温腐食性が著しく不足する状況になっている。
そこで、Crを20%程度以上含有するオーステナイト系耐熱鋼の各種元素の含有量を最適化して、クリープ破断強度を改善したオーステナイト系耐熱鋼が開発されている。
特許第3838216号公報には、20%を超え28%未満のCrを含有するオーステナイト系ステンレス鋼が開示されている。同文献には、Cu、Nb及びNを複合添加するとともに、Cu含有量に応じてP及びOを制御することで、クリープ破断強度、クリープ破断延性、及び熱間加工性を改善したことが記載されている。
特許第4258678号公報には、15〜30%のCrを含有するオーステナイト系ステンレス鋼において、P、S、Sn、Sb、Pb、Zn及びAsの含有量を制限することで、溶接熱影響部の耐脆化割れ性を改善したことが開示されている。
特許第4946758号公報には、22%を超え30%未満のCrを含有するオーステナイト系ステンレス鋼において、P、S、Sn、Sb、Pb、Zn及びAsの含有量を制限することで、経年材の加工性を改善したことが開示されている。
特許第5000805号公報には、20〜27%のCrを含有し、クリープ破断強度、耐水蒸気酸化性等に優れるオーステナイト系ステンレス鋼が開示されている。
特許第5670103号公報には、18.0〜26.0%のCrを含有するオーステナイト系ステンレス鋼において、Mo、W及びNを複合添加することで、高いクリープ破断強度を得られることが開示されている。
特許第5661001号公報には、18〜23%のCrを含有するオーステナイト系耐熱鋼において、オーステナイトバランスを規定することで、優れた高温強度と時効後靱性とを得られることが開示されている。
特開2013−67843号公報には、18〜23%のCrを含有するオーステナイト系耐熱鋼において、Mo、W、及びNbの添加量を最適化することで、優れたクリープ破断強度を得られることが開示されている。
特許第3838216号公報 特許第4258678号公報 特許第4946758号公報 特許第5000805号公報 特許第5670103号公報 特許第5661001号公報 特開2013−67843号公報
最近、例えば火力発電用ボイラの分野では、蒸気温度を650〜700℃以上に高める計画が国内外で推進されている。蒸気温度を650〜700℃以上に高めれば、使用される部材の温度は、700℃を遙かに超える。このような環境では、上記文献に記載されたオーステナイト系耐熱鋼であっても、クリープ破断強度や耐食性が不十分になる場合がある。
また、クリープ破断強度の向上を重視したオーステナイト系耐熱鋼では、高温で長時間保持したときのクリープ破断延性が低くなる傾向があることが、本発明者らの調査によって明らかになった。
本発明の目的は、長時間の組織安定性に優れ、高いクリープ破断強度とクリープ破断延性とを有するオーステナイト系耐熱鋼を提供することである。
本発明の一実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼は、化学組成が、質量%で、C:0.02〜0.12%、Si:0.1〜2%、Mn:0.1〜3%、P:0.04%以下、S:0.02%以下、Cr:20〜26%、Ni:26%を超え35%以下、W:1〜5.5%、V:0.01〜1%、Nb:0.01〜1%、B:0.0005〜0.008%、Mo:0.3%以下、Al:0.001〜0.3%、Cu:0.3%以下、Ti:0.01%以下、N:0.13%を超え0.35%以下、REM:0.003〜0.10%、Mg:0〜0.05%、Ca:0〜0.05%、Zr:0〜0.1%、Hf:0〜0.5%、Ta:0〜1%、Re:0〜5%、Co:0〜10%、残部:Fe及び不純物であり、前記化学組成が、下記の式(1)及び(2)を満たす。
0.15[N残渣]≦[REM]≦0.7[N残渣]…(1)
6.2[N]≦[W]≦17.1[N]…(2)
ここで、[REM]、[N]、及び[W]には、REM、N、及びWの含有量が質量%で代入され、[N残渣]には、750℃で3000時間加熱時に窒化物として析出する窒素量が質量%で代入される。
本発明によれば、長時間の組織安定性に優れ、高いクリープ破断強度とクリープ破断延性とを有するオーステナイト系耐熱鋼が得られる。
本発明者らは、高いクリープ破断強度及びクリープ破断延性を発現させるためには、下記a)〜e)を満たす必要があることを明らかにした。
a)Cr:20〜26%、Ni:26%を超え35%以下
b)W:1〜5.5%、Mo:0.3%以下
c)V:0.01〜1%、Nb:0.01〜1%、N:0.13%を超え0.35%以下
d)6.2[N]≦[W]≦17.1[N]
e)0.15[N残渣]≦[REM]≦0.7[N残渣]
ここで、[REM]、[N]、及び[W]には、REM、N、及びWの含有量が質量%で代入され、[N残渣]には、750℃で3000時間加熱時に窒化物として析出する窒素量が質量%で代入される。
耐食性と高温長時間の組織安定性とを両立するためには、Cr及びNiの各含有量を上記(a)の範囲にする必要がある。
このようなCr及びNiを含有するオーステナイト系耐熱鋼において、高いクリープ破断強度を実現するためには、W及びMoの各含有量を上記(b)の範囲にし、V、Nb、及びNの各含有量を上記(c)の範囲にすることが有効である。
Wを含有させることで、固溶強化に加えて、Laves相等による析出強化により、クリープ破断強度が向上する。一方、Wと同様の強化作用を有すると考えられているMoは、20%以上のCrを含有するオーステナイト系耐熱鋼においては、高温で長時間保持したときにσ相を析出させる。そのため、Mo含有量は、0.3%以下に厳密に低減する必要がある。
さらに、V、Nb、及びNを適量含有させることで、(V,Nb)NやZ相等の窒化物が析出し、クリープ破断強度が大幅に向上する。
ただし、Wは比較的粗大な窒化物π相の析出も促進する。固溶WやLaves相の析出と微細な(V,Nb)NやZ相を確保し、高いクリープ破断強度を得るとともに、過剰なπ相の析出を抑制し、高いクリープ破断延性を得るためには、W含有量とN含有量とが、上記(d)で示される関係を満たす必要がある。すなわち、固溶WやLaves相の析出量を確保するためには、W含有量を6.2[N]以上にする必要がある。一方、微細な窒化物の確保によるクリープ破断強度向上、過剰なπ相の析出によるクリープ破断延性や高温長時間加熱後の靱性低下防止の観点からは、W含有量を17.1[N]以下にする必要がある。
高温で長時間保持したときにも十分なクリープ破断延性を確保するためには、REM含有量と、750℃で3000時間加熱時に窒化物として析出する窒素量とが、上記(e)で示される関係を満たす必要がある。すなわち、REM含有量が窒化物の量に対して低すぎると、粒内強度に対して粒界強度が不足し、クリープ破断延性が低下する。そのため、REM含有量を0.15[N残渣]以上にする必要がある。一方、REM含有量が窒化物の量に対して高すぎると、介在物が過剰になったり粒界の局所的な融点が低下したりすることで、やはりクリープ破断延性が低下する。そのため、REM含有量を0.7[N残渣]以上にする必要がある。
以上の知見に基づいて、本発明は完成された。以下、本発明の一実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼について詳述する。
[化学組成]
本実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼は、以下に説明する化学組成を有する。以下の説明において、元素の含有量の「%」は、質量%を意味する。
C:0.02〜0.12%
炭素(C)は、オーステナイト系耐熱鋼として必要な高温引張強さ、クリープ破断強度を得るために必須の元素である。この効果を得るためには、C含有量を0.02%以上にする必要がある。一方、C含有量が0.12%を超えると、未固溶炭化物が生じたり、Crの炭化物が増えたりすることによって、延性、靱性等の機械的性質や溶接性が劣化する。したがって、C含有量は0.02〜0.12%である。C含有量の下限は、好ましくは0.05%である。C含有量の上限は、好ましくは0.10%である。
Si:0.1〜2%
シリコン(Si)は、脱酸元素として含有される。Siはまた、耐酸化性、耐水蒸気酸化性等を高めるのに有効な元素である。この効果を得るためには、Si含有量を0.1%以上にする必要がある。一方、Si含有量が2%を超えると、σ相等の金属間化合物相の析出が促進され、高温における組織安定性の劣化に起因して靱性や延性が低下する。また、溶接性も低下する。したがって、Si含有量は0.1〜2%である。Si含有量の下限は、好ましくは0.2%である。Si含有量の上限は、好ましくは1%である。
Mn:0.1〜3%
マンガン(Mn)は、Siと同様、溶鋼の脱酸作用を有する。Mnはまた、鋼中に不可避的に含有されるSを硫化物として固着し、高温での延性を改善する。これらの効果を得るためには、Mn含有量を0.1%以上にする必要がある。一方、Mn含有量が3%を超えると、σ相等の金属間化合物相の析出が促進され、組織安定性、高温強度、及び機械的性質が劣化する。したがって、Mn含有量は0.1〜3%である。Mn含有量の下限は、好ましくは0.2%である。Mn含有量の上限は、好ましくは2%であり、さらに好ましくは1.5%である。
P:0.04%以下
リン(P)は、不純物として鋼中に含まれ、溶接性や高温での延性を著しく低下させる。したがって、P含有量は0.04%以下である。P含有量は、極力低くすることが好ましく、好ましくは0.03%以下、さらに好ましくは0.02%以下である。
S:0.02%以下
硫黄(S)は、Pと同様、不純物として鋼中に含まれ、溶接性や高温での延性を著しく低下させる。したがって、S含有量は0.02%以下である。S含有量は、熱間加工性を重視する場合、好ましくは0.01%以下、さらに好ましくは0.003%以下である。
Cr:20〜26%
クロム(Cr)は、耐酸化性、耐水蒸気酸化性、耐高温腐食性等の耐食性改善に優れた作用を発揮するとともに、Cr炭窒化物を形成してクリープ破断強度の向上にも寄与する重要な元素である。本実施形態では、厳しい高温環境下での耐水蒸気酸化性、耐高温腐食性を重視するため、Cr含有量を20%以上にする必要がある。一方、Cr含有量が26%を超えると、σ相の析出等による組織の不安定化を招き、溶接性も劣化する。したがって、Cr含有量は20〜26%である。Cr含有量の下限は、好ましくは21%である。Cr含有量の上限は、好ましくは25%である。
Ni:26%を超え35%以下
ニッケル(Ni)は、オーステナイト組織を安定にする元素であり、耐食性の確保にも重要な元素である。特に本実施形態のように、Crを20%以上含有するオーステナイト系耐熱鋼においては、Ni含有量が不足すると、高温で長時間保持したときにσ相が析出し、クリープ破断強度やクリープ破断延性、靱性が著しく低下する。上記のCr含有量とのバランスから、Ni含有量は26%よりも高くする必要がある。一方、過剰なNiは溶接性や経済性を損なうため、Ni含有量の上限を35%とする。したがって、Ni含有量は26%を超え35%以下である。Ni含有量の下限は、好ましくは26.5%である。Ni含有量の上限は、好ましくは33%である。なお、Ni含有量は、W等のフェライト安定化元素の含有量も考慮して調整すべきである。
W:1〜5.5%
タングステン(W)は、固溶強化元素としてクリープ破断強度の向上に寄与するとともに、FeW型のLaves相やFe型のμ相を析出させ、析出強化によりクリープ破断強度を大幅に向上させる重要な元素である。これらの効果は、W含有量が1%未満では得られない。一方、W含有量が5.5%を超えると、強度の向上効果が飽和するのに対して組織安定性が低下し、また過剰な析出物によってクリープ破断延性や靱性が劣化する。したがって、W含有量は1〜5.5%である。W含有量の下限は、好ましくは1.2%である。W含有量の上限は、好ましくは5%であり、さらに好ましくは4%である。さらにWは比較的粗大な窒化物π相の析出も促進するため、(d)式の通りN含有量に応じて適切に制御する必要がある。
V:0.01〜1%
バナジウム(V)は、Nbとともに微細な炭窒化物を形成し、クリープ破断強度の向上に大きく寄与する重要な元素である。V含有量が0.01%未満では、この効果が得られない。一方、V含有量が1%を超えると、クリープ破断強度や靱性が低下し、さらに耐高温腐食性も劣化する。したがって、V含有量は0.01〜1%である。V含有量の下限は、好ましくは0.05%であり、さらに好ましくは0.08%である。V含有量の上限は、好ましくは0.8%であり、さらに好ましくは0.7%である。
Nb:0.01〜1%
ニオブ(Nb)は、Vとともに微細な炭窒化物を形成し、クリープ破断強度の向上に大きく寄与する重要な元素である。Nbはさらに、結晶粒界におけるCr炭窒化物の析出を抑制し、耐応力腐食割れ性の向上にも寄与する。Nb含有量が0.01%未満では、この効果が得られない。一方、Nb含有量が1%を超えると、クリープ破断延性や靱性が低下し、熱間加工性も劣化する。したがって、Nb含有量は0.01〜1%である。Nb含有量の下限は、好ましくは0.05%であり、さらに好ましくは0.08%である。Nb含有量の上限は、好ましくは0.8%であり、さらに好ましくは0.7%である。
B:0.0005〜0.008%
ボロン(B)は、炭化物中又は母相に存在し、析出する炭化物やLaves相等を微細化させたり、粒界を強化することでクリープ破断強度を向上させたりする重要な元素である。この効果を発揮するためには、B含有量を0.0005%以上にする必要がある。一方、B含有量が0.008%を超えると、高温での延性が低下し融点も低下する。したがって、B含有量は0.0005〜0.008%である。B含有量の下限は、好ましくは0.001%である。B含有量の上限は、好ましくは0.007%であり、さらに好ましくは0.005%である。
Mo:0.3%以下
モリブデン(Mo)は、溶解原料等から混入する不純物である。Moは、従来、母相に固溶してクリープ破断強度の向上に寄与する元素として、Wと同等の作用を有すると考えられている。しかし、本実施形態の化学組成においてMoを含有すると、高温で長時間保持したときにσ相が析出し、クリープ破断強度、延性、及び靱性が低下する。特に、本実施形態ではCrを20%以上含有するため、Mo含有量は極力低くする必要がある。したがって、Mo含有量は0.3%以下である。Mo含有量は、好ましくは0.2%以下である。
Al:0.001〜0.3%
アルミニウム(Al)は、溶鋼の脱酸剤として含有させる元素である。この効果を発揮するためには、Al含有量を0.001%以上にする必要がある。しかし、Al含有量が0.3%を超えると、非金属介在物が多量に析出し、延性、靱性、加工性等が劣化する。したがって、Al含有量は0.001〜0.3%である。Al含有量の下限は、好ましくは0.005%であり、さらに好ましくは0.010%である。Al含有量の上限は、好ましくは0.25%であり、さらに好ましくは0.2%である。
Cu:0.3%以下
銅(Cu)は、溶解原料等から混入する不純物である。Cuは、通常のオーステナイト系耐熱鋼では、微細なCu相として析出しクリープ破断強度を向上させる。しかし、Cuは、REMによる延性向上効果を阻害する。V及びNbの窒化物並びにLaves相等で700℃以上の高温まで十分高いクリープ破断強度を確保した上で、クリープ破断延性や靱性を重視する本実施形態では、Cu含有量は極力低くする必要がある。したがって、Cu含有量は0.3%以下である。Cu含有量は、好ましくは0.2%以下である。
Ti:0.01%以下
チタン(Ti)は、溶解原料等から混入する不純物である。Tiは、クリープ破断強度の向上に寄与しない粗大なTi窒化物を形成しNを消費するため、N含有によるクリープ破断強度の向上効果を低減させる。したがって、Ti含有量は0.01%以下である。Ti含有量は、好ましくは0.008%以下である。
N:0.13%を超え0.35%以下
窒素(N)は、VやNb等とともに窒化物を形成してクリープ破断強度を向上させる重要な元素である。Nはまた、固溶強化によって引張強度を向上させる。Nはさらに、オーステナイトを安定化する作用を有する。これらの効果を十分に得るためには、N含有量を0.13%よりも高くする必要がある。一方、N含有量が0.35%を超えると、過剰な窒化物の析出によって延性や靱性が低下するとともに、鋼中にブローホール欠陥が形成される。したがって、N含有量は0.13%を超え0.35%以下である。N含有量の好ましい下限は、0.15%である。N含有量の好ましい上限は、0.30%である。
REM:0.003〜0.10%
希土類元素(REM)は、粒界のSを硫化物として固定し、特に高温で長時間保持したときのクリープ破断延性を向上させる。REMはさらに、鋼表面のCr保護皮膜の密着性を改善し、特に、繰り返し酸化時の耐酸化性を改善する。これらの効果は、REM含有量が0.003%未満では得られない。一方、REM含有量が0.10%を超えると、酸化物等の介在物が多くなり加工性及び溶接性が損なわれる。したがって、REM含有量は0.003〜0.10%である。REM含有量の下限は、好ましくは0.005%である。REM含有量の上限は、好ましくは0.07%であり、さらに好ましくは0.05%である。
なお、REMとはSc、Y及びランタノイドの合計17元素の総称であり、REMの含有量はREMのうちの1種又は2種以上の元素の合計含有量を指す。
本実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼の化学組成の残部は、Fe及び不純物である。ここでいう不純物とは、鋼の原料として利用される鉱石やスクラップから混入する元素、あるいは製造過程の環境等から混入する元素をいう。
本実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼の化学組成は、上記のFeの一部に代えて、下記の第1グループから第4グループまでのうちの1以上のグループから選択される1種以上の元素を含有してもよい。下記の元素は、すべて選択元素である。すなわち、下記の元素は、いずれも本実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼に含有されていなくてもよい。また、一部だけが含有されていてもよい。
より具体的には、例えば、第1グループから第4グループまでの群の中から1つのグループだけを選択し、そのグループから1種以上の元素を選択してもよい。この場合、選択したグループに属するすべての元素を選択する必要はない。また、第1グループから第4グループの中から複数のグループを選択し、それぞれのグループから1種以上の元素を選択してもよい。この場合も、選択したグループに属するすべての元素を選択する必要はない。
第1グループ Mg:0〜0.05%、Ca:0〜0.05%
第1グループに属する元素は、Mg及びCaである。これらの元素は、オーステナイト系耐熱鋼の高温延性を改善する。
Mg:0〜0.05%
Mgは、高温での延性を劣化させるSを硫化物として固着し、高温延性を改善する。Mgが少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、Mg含有量が0.05%を超えると、鋼質を害し、かえって高温延性を害する。したがって、Mg含有量は0〜0.05%である。Mg含有量の下限は、好ましくは0.0005%であり、さらに好ましくは0.001%である。Mg含有量の上限は、好ましくは0.02%であり、さらに好ましくは0.01%である。
Ca:0〜0.05%
Caは、高温での延性を劣化させるSを硫化物として固着し、高温延性を改善する。Caが少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、Ca含有量が0.05%を超えると、鋼質を害し、かえって高温延性を害する。したがって、Ca含有量は0〜0.05%である。Ca含有量の下限は、好ましくは0.0005%であり、さらに好ましくは0.001%である。Ca含有量の上限は、好ましくは0.02%であり、さらに好ましくは0.01%である。
第2グループ Zr:0〜0.1%、Hf:0〜0.5%
第2グループに属する元素は、Zr及びHfである。これらの元素は、鋼のクリープ破断強度を向上させる。
Zr:0〜0.1%
ジルコニウム(Zr)は、炭窒化物の微細化や粒界強化によってクリープ破断強度を向上させる。Zrが少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、Zr含有量が0.1%を超えると、高温での延性が低下する。したがって、Zr含有量は0〜0.1%である。Zr含有量の下限は、好ましくは0.005%であり、さらに好ましくは0.01%である。Zr含有量の上限は、好ましくは0.06%であり、さらに好ましくは0.05%である。
Hf:0〜0.5%
ハフニウム(Hf)は、炭窒化物による析出強化によってクリープ破断強度を向上させる。Hfが少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、Hf含有量が0.5%を超えると、鋼の加工性及び溶接性が損なわれる。したがって、Hf含有量は0〜0.5%である。Hf含有量の下限は、好ましくは0.005%であり、さらに好ましくは0.01%であり、さらに好ましくは0.02%である。Hf含有量の上限は、好ましくは0.4%であり、さらに好ましくは0.3%である。
第3グループ Ta:0〜1%、Re:0〜5%
第3グループに属する元素は、Ta及びReである。これらの元素は、鋼の高温強度及びクリープ破断強度を向上させる。
Ta:0〜1%
タンタル(Ta)は、炭窒化物を形成するとともに固溶強化元素として高温強度及びクリープ破断強度を向上させる。Taが少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、Ta含有量が1%を超えると、鋼の加工性や機械的性質が損なわれる。したがって、Ta含有量は0〜1%である。Ta含有量の下限は、好ましくは0.01%であり、さらに好ましくは0.05%であり、さらに好ましくは0.1%である。Ta含有量の上限は、好ましくは0.7%であり、さらに好ましくは0.6%である。
Re:0〜5%
レニウム(Re)は、主に固溶強化元素として高温強度、クリープ破断強度を向上させる。Reが少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、Re含有量が5%を超えると、鋼の加工性や機械的性質が損なわれる。したがって、Re含有量は0〜5%である。Re含有量の下限は、好ましくは0.01%であり、さらに好ましくは0.1%であり、さらに好ましくは0.5%である。Re含有量の上限は、好ましくは4%であり、さらに好ましくは3%である。
第4グループ Co:0〜10%
第4グループに属する元素は、Coである。Coは、鋼のオーステナイト組織を安定にする。
Co:0〜10%
コバルト(Co)は、Niと同様、オーステナイト組織を安定にし、クリープ破断強度の向上にも寄与する。Coが少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、Co含有量が10%を超えると、効果が飽和し経済性が低下する。したがって、Co含有量は0〜10%である。Co含有量は、下限の観点では、好ましくは0.5%以上であり、さらに好ましくは1%よりも高い。Co含有量は、上限の観点では、好ましくは8%以下であり、さらに好ましくは7%以下である。
[式(1)について]
本実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼の化学組成は、各元素の含有量が上述した範囲であるとともに、下記の式(1)を満たす。
0.15[N残渣]≦[REM]≦0.7[N残渣]…(1)
ここで、[REM]には、REM含有量が質量%で代入され、[N残渣]には、750℃で3000時間加熱時に窒化物として析出する窒素量が質量%で代入される。
本実施形態では、高温で長時間保持したときのクリープ破断延性を向上させるため、析出する窒化物の量に応じて、REMの含有量を制御する。REM含有量が析出する窒化物の量に対して低すぎると、粒内強度に対して粒界強度が不足し、高温で長時間保持したときのクリープ破断延性が低下する。そのため、REM含有量を0.15[N残渣]以上にする必要がある。一方、REM含有量が析出する窒化物の量に対して高すぎると、介在物が過剰になったり粒界の局所的な融点が低下したりすることで、高温で長時間保持したときのクリープ破断延性が低下する。そのため、REM含有量を0.7[N残渣]以下にする必要がある。
[N残渣]は、次のように測定する。オーステナイト系耐熱鋼から、残渣定量用の試験片を採取する。この試験片を、750℃で3000時間加熱する時効熱処理を実施する。時効熱処理をした試験片から、切粉を採取する。採取した切粉をBrエステル(10%臭素−酢酸メチル)抽出し、ろ過後得られた残渣を酸分解した後、JIS G1228に規定されるアンモニア蒸溜分離アミド硫酸滴定法により、窒化物として析出している窒素の質量を求める。求めた窒素の質量を、切粉の質量で除して、[N残渣](単位は質量%)とする。なお、残渣の酸分解には硫酸、硫酸銅、硫酸カリウムの混合液を用いる。
[N残渣]は、N含有量、並びに窒化物を形成するV、Nb、及びW等の各含有量によって調整することができる。具体的には、これらの元素の含有量を高くすれば、[N残渣]が高くなる。
[式(2)について]
本実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼の化学組成はさらに、下記の式(2)を満たす。
6.2[N]≦[W]≦17.1[N]…(2)
ここで、[N]及び[W]には、N及びWの含有量が質量%で代入される。
本実施形態では、N及びWの各々の含有量を所定の範囲にすることに加えて、N含有量に応じてW含有量を適切に制御する必要がある。具体的には、固溶WやLaves相の析出量を確保するためには、W含有量を6.2[N]以上にする必要がある。一方、微細な窒化物の確保によるクリープ破断強度向上、過剰なπ相の析出によるクリープ破断延性や高温長時間加熱後の靱性低下防止の観点からは、W含有量を17.1[N]以下にする必要がある。
[製造方法]
本発明の一実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼の製造方法の一例を説明する。本実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼の製造方法は、この例に限定されない。
上述した化学組成の素材を準備する。具体的には例えば、上述した化学組成の鋼を溶製し、精錬する。
素材を熱間加工する。熱間加工は例えば、熱間圧延や熱間鍛造である。熱間加工の後、必要に応じて冷間加工を実施してもよい。
熱間加工された素材、又は熱間加工後に冷間加工された素材を固溶化熱処理する。具体的には、素材を所定の温度で保持した後、水令する。固溶化熱処理の保持温度は、特に限定されないが、例えば900〜1300℃である。
以上、本発明の実施形態を説明した。本実施形態によれば、長時間の組織安定性に優れ、高いクリープ破断強度とクリープ破断延性とを有するオーステナイト系耐熱鋼が得られる。本実施形態によるオーステナイト系耐熱鋼は、好ましくは、700℃、10000時間のクリープ破断強度が125MPa以上であり、700℃、130MPaにおけるクリープ破断伸びが15%以上である。
上述した実施形態は、本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明する。本発明はこれらの実施例に限定されない。
表1に示す化学組成を有する鋼1〜6及び鋼A〜Hを、高周波真空溶解炉を用いて溶製し、各30kgのインゴットを得た。なお、表1において「−」は、該当する元素の含有量が不純物レベルであることを示す。
Figure 0006547599
各インゴットを、1200℃に加熱した後、仕上げ温度が1000℃となるように熱間鍛造して、厚さ15mmの板材とした。板材を1100℃で軟化熱処理した後、10mmまで冷間圧延し、さらに1180℃で30分間保持してから水冷した。
水冷した各板材について、上述の実施形態で説明した方法によって、750℃で3000時間加熱したときに窒化物として析出する窒素量[N残渣]を求めた。結果を表1に併せて示す。
各板材の厚さ方向中心部から、長手方向に平行に、直径が6mmで標点距離が30mmの丸棒試験片を機械加工により作製し、JIS Z2271に準拠してクリープ破断試験を実施した。クリープ破断試験は700℃、750℃、及び800℃の大気中において実施し、Larson−Millerパラメータ法を用いて、700℃、10000時間のクリープ破断強度を推定した。また、700℃、130MPaのクリープ破断試験を実施し、破断伸びを測定した。結果を表2に示す。
Figure 0006547599
鋼1〜8の各元素の含有量は、本発明の規定する範囲内であった。鋼1〜8の化学組成はさらに、式(1)及び式(2)を満たした。鋼1〜8は、700℃、10000時間のクリープ破断強度(以下、単に「クリープ破断強度」という。)が125MPa以上であり、700℃、130MPaにおけるクリープ破断伸び(以下、単に「クリープ破断伸び」という。)が15%以上であった。
鋼A及び鋼Bは、クリープ破断強度が低かった。これは、鋼AはNbを含有しなかったため、鋼BはVを含有しなかったためと考えられる。
鋼Cは、クリープ破断強度は高かったものの、クリープ破断伸びが低かった。これは、鋼CのNb含有量及びV含有量が高すぎたためと考えられる。
鋼Dは、クリープ破断強度及びクリープ破断伸びのいずれも低かった。これは、鋼DのNi含有量が低すぎたためと考えられる。
鋼E及びFは、クリープ破断強度は高かったものの、クリープ破断伸びが低かった。これは、N残渣の量に対してREM含有量が低すぎたためと考えられる。
鋼G及びHは、クリープ破断強度は高かったものの、クリープ破断伸びが低かった。これは、N残渣の量に対してREM含有量が高すぎたためと考えられる。
鋼I及び鋼Jは、クリープ破断強度が低かった。これは、鋼I及び鋼JのW含有量が、窒素の量に対して低すぎたためと考えられる。
鋼Kは、クリープ破断強度は高かったものの、クリープ破断伸びが低かった。これは、鋼KのW含有量が、窒素の量に対して高すぎたためと考えられる。
鋼Lは、クリープ破断強度及びクリープ破断伸びのいずれも低かった。これは、鋼LのMo含有量が高すぎたためと考えられる。
鋼Mは、クリープ破断強度が低かった。これは、鋼MのTi含有量が高すぎたためと考えられる。
鋼Nは、クリープ破断強度は高かったものの、クリープ破断伸びが低かった。これは、鋼NのCu含有量が高すぎたためと考えられる。
本発明によれば、発電用ボイラや化学工業用プラント等において、鋼管、耐熱耐圧部材の鋼板、バルブ等として好適に用いられるオーステナイト系耐熱鋼が得られる。

Claims (3)

  1. 化学組成が、質量%で、
    C :0.02〜0.12%、
    Si:0.1〜2%、
    Mn:0.1〜3%、
    P :0.04%以下、
    S :0.02%以下、
    Cr:20〜26%、
    Ni:26%を超え35%以下、
    W :1〜5.5%、
    V :0.01〜1%、
    Nb:0.01〜1%、
    B :0.0005〜0.008%、
    Mo:0.3%以下、
    Al:0.001〜0.3%、
    Cu:0.3%以下、
    Ti:0.01%以下、
    N :0.13%を超え0.35%以下、
    REM:0.003〜0.10%、
    Mg:0〜0.05%、
    Ca:0〜0.05%、
    Zr:0〜0.1%、
    Hf:0〜0.5%、
    Ta:0〜1%、
    Re:0〜5%、
    Co:0〜10%、
    残部:Fe及び不純物であり、
    前記化学組成が、下記の式(1)及び(2)を満たす、オーステナイト系耐熱鋼。
    0.15[N残渣]≦[REM]≦0.7[N残渣]…(1)
    6.2[N]≦[W]≦17.1[N]…(2)
    ここで、[REM]、[N]、及び[W]には、REM、N、及びWの含有量が質量%で代入され、[N残渣]には、750℃で3000時間加熱時に窒化物として析出する窒素量が質量%で代入される。
  2. 請求項1に記載のオーステナイト系耐熱鋼であって、
    前記化学組成が、質量%で、下記の第1グループから第4グループまでのうちの少なくとも1つのグループから選択される少なくとも1種を含有する、オーステナイト系耐熱鋼。
    第1グループ Mg:0.0005〜0.05%、Ca:0.0005〜0.05%
    第2グループ Zr:0.005〜0.1%、Hf:0.005〜1%
    第3グループ Ta:0.01〜1%、Re:0.01〜5%
    第4グループ Co:0.05〜10%
  3. 請求項1又は2に記載のオーステナイト系耐熱鋼であって、
    700℃、10000時間のクリープ破断強度が125MPa以上であり、700℃、130MPaにおけるクリープ破断伸びが15%以上である、オーステナイト系耐熱鋼。
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