JP6547595B2 - 線形摩擦接合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の金属部品(第1の金属部品と第2の金属部品)の接合面間に発生した摩擦熱を利用して、一対の金属部品の接合面を接合する線形摩擦接合装置に関する。
近年、線形摩擦接合装置について種々の開発がなされており、従来の線形摩擦接合装置の構成は、次の通りである。
従来の線形摩擦接合装置は、装置本体を具備しており、この装置本体は、ベッドと、このベッドに設けられたコラムとを有している。また、コラムは、その側面に、加振テーブルを備えており、この加振テーブルは、加振方向である鉛直方向へ往復移動可能である。更に、加振テーブルは、その側面に、第1の金属部品を保持する加振治具(加振ホルダ)を備えている。そして、コラムは、その上部に、加振テーブルを加振方向へ往復移動させる加振アクチュエータとして油圧式の加振シリンダを備えている。加振シリンダは、加振方向へ往復移動可能な加振ピストンロッドを有しており、この加振ピストンロッドの先端部は、加振テーブルに連結されている。
ベッドは、その上面における加振テーブルに対して離隔した位置に、押圧テーブルを備えており、この押圧テーブルは、加振方向に直交する押圧方向である水平方向へ移動可能である。また、押圧テーブルは、その上面に、第2の金属部品を保持する押圧治具(押圧ホルダ)を備えている。そして、ベッドは、その適宜位置に、押圧テーブルを押圧方向(押圧方向及びその反対方向)へ移動させる押圧アクチュエータとして油圧式の押圧シリンダを備えている。押圧シリンダは、押圧方向(押圧方向及びその反対方向)へ移動可能な押圧ピストンロッドを有しており、この押圧ピストンロッドの先端部は、加振テーブルに連結されている。
従って、加振治具によって保持された第1の金属部品の接合面と、押圧治具によって保持された第2の金属部品の接合面を対向させる。そして、加振テーブルを加振方向へ往復移動させつつ、押圧テーブルを押圧方向へ移動させる。すると、第1の金属部品を加振方向へ往復移動させた状態で、第2の金属部品の接合面を第1の金属部品の接合面に対して接近させて、第2の金属部品を第1の金属部品の接合面側へ押圧することができる。これにより、一対の金属部品の接合面間に摩擦熱を発生させて、一対の金属部品の接合面を接合することができる。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「線形摩擦接合装置」とは、特に断らない限り、線形摩擦接合装置の実装置の他に、線形摩擦接合装置の試験装置を含む意である。また、本発明に関連する先行技術として、特許文献1から特許文献3に示すものがある。
特開2000−141061号公報 特開2015−66579号公報 特開2012−228703号公報
ところで、線形摩擦接合装置の試験装置においては、加振治具(加振ホルダ)及び押圧治具(押圧ホルダ)等の開発のために、一対の金属部品としての一対の試験品の接合面間に生じる摩擦荷重を求めることがある。具体的には、加振ピストンロッドに設けられたロードセル(荷重センサ)によって、加振ピストンロッドに働く軸方向(加振方向)の荷重を検出する。そして、ロードセルの検出値(検出結果)に基づいて、一対の試験品の接合面間の摩擦荷重を推定している。
しかしながら、加振ピストンロッドにはその往復移動による慣性力が働いているため、接合中における一対の試験品の接合面間の摩擦荷重、換言すれば、一対の金属部品の接合面間の摩擦荷重を正確に求めることが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の線形摩擦接合装置を提供することを目的とする。
本発明の態様は、一対の金属部品(第1の金属部品と第2の金属部品)の接合面間に発生した摩擦熱を利用して、一対の金属部品の接合面を接合する線形摩擦接合装置であって、装置本体に設けられ、加振方向へ往復移動可能な加振テーブルと、前記加振テーブルに設けられ、第1の金属部品(第1金属部品)を保持する加振治具(加振ホルダ)と、前記加振テーブルを前記加振方向へ往復移動させる加振アクチュエータと、前記装置本体における前記加振テーブルに対して離隔した位置に設けられ、前記加振方向に直交する押圧方向(押圧方向及びその反対方向)へ移動可能な押圧テーブルと、前記押圧テーブルに設けられ、前記加振方向へ延びた支持フレームと、前記支持フレームにおける前記加振治具に対向する側面に設けられ、前記加振方向の移動(微動)が許容され、第2の金属部品(第2金属部品)を保持する押圧治具(押圧ホルダ)と、前記押圧テーブルを前記押圧方向(前記押圧方向及びその反対方向)へ移動させる押圧アクチュエータと、前記押圧治具の前記加振方向の端面と前記押圧テーブル又は前記支持フレームとの間に設けられ、前記押圧治具に働く前記加振方向の荷重を検出するロードセルと、を具備したことである。
本発明の態様によると、前記加振治具によって保持された第1の金属部品の接合面と、前記押圧治具によって保持された第2の金属部品の接合面を対向させる。そして、前記加振アクチュエータの駆動により前記加振テーブルを前記加振方向へ往復移動させつつ、前記押圧アクチュエータの駆動により前記押圧テーブルを前記押圧方向へ移動させる。すると、第1の金属部品を前記加振方向へ往復移動させた状態で、第2の金属部品の接合面を第1の金属部品の接合面に対して相対的に接近させて、第2の金属部品を第1の金属部品の接合面側へ押圧することができる。これにより、一対の金属部品の接合面間に摩擦熱を発生させて、一対の金属部品の接合面を接合することができる。
一対の金属部品の接合面の接合中に、前記押圧治具に働く前記加振方向の荷重、換言すれば、一対の金属部品の接合面間の摩擦荷重に対応(相当)する荷重を前記ロードセルによって検出する。ここで、前述のように、前記押圧治具の前記加振方向の移動が許容され、前記ロードセルが前記押圧治具の前記加振方向の端面と前記押圧テーブル又は前記支持フレームとの間に設けられている。これにより、一対の金属部品の接合面の接合中に、前記加振テーブルの前記加振方向の往復移動に伴う慣性力が前記ロードセルに働くことを十分に抑えることができる。
本発明によれば、一対の金属部品の接合面の接合中に、前記加振テーブルの前記加振方向の往復移動に伴う慣性力が前記ロードセルに働くことを十分に抑えることができる。そのため、一対の金属部品の接合面間の摩擦荷重に対応する荷重を前記ロードセルによって正確に検出することができる。つまり、本発明によれば、一対の金属部品の接合面間の摩擦荷重を正確に求めることができる。
図1は、図3における矢視部Iの拡大図である。 図2は、図1におけるII-II線に沿った図である。 図3は、本発明の実施形態に係る線形摩擦接合装置の正面図であって、ガイドブロック等の一部の構成部材について破断してある。 図4は、図3における矢視部IVの拡大図である。 図5は、図4におけるV-V線に沿った図である。 図6(a)(b)(c)は、本発明の実施形態の作用を説明する図である。 図7(a)(b)は、本発明の実施形態の作用を説明する図である。 図8は、本発明の実施形態の変形例を説明する図であって、図1に対応する図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意であって、「備えられる」と同義である。「備える」とは、直接的に備えることの他に、別部材を介して間接的に備えることを含む意であって、「設ける」と同義である。また、図面中、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「U」は、鉛直方向上側(上方向)、「D」は、鉛直方向下側(下方向)をそれぞれ指している。
(本発明の実施形態)
図3に示すように、本発明の実施形態に係る線形摩擦接合装置の試験装置1は、一対の金属部品としての一対の試験品W,Tの接合面Wa,Ta間に発生した摩擦熱を利用して、一対の試験品W,Tの接合面Wa,Taを接合する摩擦接合試験に用いられるものである。そして、線形摩擦接合装置の試験装置1の具体的な構成は、以下の通りである。
線形摩擦接合装置の試験装置1は、装置本体3を具備しており、この装置本体3は、床面Fに複数の防振ゴム5を介して設置されたベッド7を有しており、このベッド7は、左右方向(水平方向の1つ)へ延びている。また、ベッド7は、その左部に、第1コラム9を備えており、第1コラム9は、鉛直方向(上下方向)へ延びている。ベッド7は、その右部に、第2コラム11を備えており、この第2コラム11は、鉛直方向へ延びている。そして、第1コラム9と第2コラム11は、それらの上部の間に、上部フレーム13を連結するように備えており、この上部フレーム13は、左右方向へ延びている。
図3から図5に示すように、第1コラム9は、その右側面(右側)に、ガイドブロック15を備えている。ガイドブロック15は、断面T字形状のガイド溝17を有しており、このガイド溝17は、鉛直方向へ延びている。また、ガイドブロック15は、そのガイド溝17内に、加振テーブル19を備えており、この加振テーブル19は、加振方向である鉛直方向へ往復移動可能になっている。換言すれば、加振テーブル19は、ガイドブロック15を介して第1コラム9の右側に加振方向へ移動可能に設けられている。加振テーブル19は、その右側、凸部19aを有しており、この凸部19aは、加振方向(鉛直方向)へ延びている。更に、ガイドブロック15は、その下側に、ガイド溝17内からの加振テーブル19の離脱を防止するストッパプレート21を備えている。
ガイドブロック15は、そのガイド溝17内に、支持油(支持流体の一例)の静圧を利用して加振テーブル19を加振方向へ往復移動可能に案内する静圧支持ユニット23を備えている。換言すれば、加振テーブル19は、ガイドブロック15のガイド溝17内に静圧支持ユニット23を介して加振方向へ往復移動可能に設けられている。また、静圧支持ユニット23は、ガイドブロック15のガイド溝17内に間隔を置いて設けられた複数の静圧パッド25を有している。複数の静圧パッド25は、加振テーブル19(凸部19aを除く加振テーブル19)の左側面、右側面、前端面、及び後端面に向かって支持油を噴出可能になっている。なお、各静圧パッド25は、支持油を供給する供給ポンプ(図示省略)に接続されている。
図3及び図4に示すように、加振テーブル19は、その右側面(右側)に、第1の試験品Wを保持する加振治具(加振ホルダ)27を備えている。また、加振治具27は、加振テーブル19の右側面に設けられた加振治具ベース29と、この加振治具ベース29の右側面に設けられかつ接合面Taを加振方向に平行にした状態で第1の試験品Wをセットするためのセット部材31とを有している。なお、加振治具27は、例えば、特許文献1に示すように、第1の試験品Wを挟持する一対のクランプ部材(図示省略)を有してもよい。或いは、加振治具27は、例えば、特許文献2に示すように、複数の分割型(図示省略)により構成されてもよい。その他、加振治具27の構成は、第1の試験品Wの形状等に応じて、種々の変更が可能である。
ベッド7は、その左部に、所定の振幅で加振テーブル19を加振方向へ往復移動させる加振アクチュエータとしての油圧式の加振シリンダ33を備えている。また、加振シリンダ33は、加振方向へ往復移動可能な加振ピストンロッド35を有しており、この加振ピストンロッド35の先端部は、加振治具ベース29の適宜位置にカップリング37を介して連結している。ここで、「所定の振幅」とは、一例として、±10.0mm以下の設定された振幅のことをいう。なお、加振ピストンロッド35の先端部が加振治具ベース29の適宜位置に連結する代わりに、加振テーブル19の適宜位置に連結してもよい。加振アクチュエータとして油圧式の加振シリンダ33に代えて、電動式の加振シリンダ(図示省略)又は加振モータ(図示省略)等を用いてもよい。
図1から図3に示すように、ベッド7は、その上面における加振テーブル19に対して右方向に離隔した位置に、一対(1つのみ図示)のガイドレール39を備えている。一対のガイドレール39は、前後方向(水平方向の1つ)に離隔しており、各ガイドレール39は、左右方向へ延びている。そして、一対のガイドレール39は、それらの上側に、押圧テーブル41を備えている。換言すれば、押圧テーブル41は、ベッド7の上面における加振テーブル19に対して右方向に離隔した位置に一対のガイドレール39を介して設けられている。また、押圧テーブル41は、その下側に、対応するガイドレール39に案内される複数の被案内部材43を有している。換言すれば、押圧テーブル41は、一対のガイドレール39及び複数の被案内部材43を介して加振方向に直交する押圧方向(左方向)及びその反対方向(右方向)へ移動可能になっている。
押圧テーブル41は、その上面に、支持フレーム45を備えており、この支持フレーム45は、加振方向である鉛直方向へ延びている。また、支持フレーム45は、加振治具27に対向する側面(左側面)に、3つのガイドレール(直動ガイドレール)47を備えており、各ガイドレール47は、加振方向へ延びている。なお、ガイドレール47の個数は、本発明の実施形態にあっては、3つであるが、2つ又は4つ以上でもよい。
複数のガイドレール47は、それらの左側に、第2の試験品Tを保持する押圧治具(押圧ホルダ)49を備えている。換言すれば、押圧治具49は、支持フレーム45における加振治具27に対向する側面(左側面)に複数のガイドレール47を介して設けられている。また、押圧治具49は、支持フレーム45の左側面に設けられた押圧治具ベース51と、この押圧治具ベース51の左側面に設けられかつ接合面Waを加振方向に平行にした状態で第2の試験品Tをセットするためのセット部材53とを有している。更に、押圧治具ベース51は、その右側に、対応するガイドレール47に案内される複数の被案内部材55を有している。換言すれば、押圧治具49は、複数のガイドレール47及び複数の被案内部材55によって加振方向の移動(微動)が許容されている。なお、押圧治具49は、第2の試験品Tを挟持する一対のクランプ部材(図示省略)を有してもよく、或いは、複数の分割型(図示省略)により構成されてもよい。その他、押圧治具49の構成は、第2の試験品Tの形状等に応じて、種々の変更が可能である。
第2コラム11は、その中央部に、押圧テーブル41を押圧方向及びその反対方向へ移動させる押圧アクチュエータとしての油圧式の押圧シリンダ57を備えている。また、押圧シリンダ57は、押圧方向及びその反対方向へ移動可能な押圧ピストンロッド59を有しており、この押圧ピストンロッド59の先端部(左端部)は、支持フレーム45の適宜位置にカップリング61を介して連結している。なお、押圧ピストンロッド59の先端部が支持フレーム45の適宜位置に連結する代わりに、押圧テーブル41の適宜位置に連結してもよい。押圧アクチュエータとして油圧式の押圧シリンダ57に代えて、電動式の押圧シリンダ(図示省略)又は押圧モータ(図示省略)等を用いてもよい。
図1及び図2に示すように、押圧治具49は、その下端面(加振方向一方側の端面)と押圧テーブル41の上面との間に、押圧治具49に働く加振方向の荷重を検出するロードセル(荷重計)63を備えている。そして、ロードセル63の具体的な構成は、次の通りである。
ロードセル63は、押圧治具ベース51の下端面(加振方向の一方側の端面)と押圧テーブル41の上面との間に連結するように設けられた連結シャフト65を有しており、この連結シャフト65の軸心は、加振方向に対して平行になっている。また、連結シャフト65は、その上端側に、第1締結フランジ67を有しており、この第1締結フランジ67は、複数のボルト69を介して押圧治具ベース51の下端面に締結されている。連結シャフト65は、その下端側に、第2締結フランジ71を有しており、この第2締結フランジ71は、複数のボルト73を介して押圧テーブル41の上面に締結されている。更に、連結シャフト65は、その中間部に、複数(本発明の実施形態にあっては、例えば4つ)の平坦部(平面部)65fを有しており、複数の平坦部65fは、連結シャフト65の軸心周りに等間隔に配置されている。そして、連結シャフト65は、各平坦部65fに、連結シャフト65に働く軸方向の荷重(換言すれば、押圧治具ベース51に働く加振方向の荷重)を検出するセンサとしての圧電素子75を備えている。なお、連結シャフト65の個数を1つでなく、複数にしてもよく、センサとして圧電素子75を用いる代わりに、歪みゲージを用いてもよい。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について図6及び図7を参照して説明する。
加振治具27によって保持された第1の試験品Wの接合面Waと、押圧治具49によって保持された第2の試験品Tの接合面Taを加振方向に平行な状態で対向させる(図6(a)参照)。次に、加振シリンダ33の駆動により所定の振幅で加振テーブル19を加振方向へ往復移動させる。そして、押圧シリンダ57の駆動により押圧テーブル41を押圧方向へ移動させる。すると、第1の試験品Wを加振方向へ往復移動させた状態で、第2の試験品Tの接合面Taを第1の試験品Wの接合面Waに対して接近させて(図6(b)参照)、第1の試験品Wの接合面Waに接触させることができる(図6(c)参照)。
第2の試験品Tの接合面Taを第1の試験品Wの接合面Waに接触させた後、加振シリンダ33の駆動により加振テーブル19を加振方向へ往復移動させた状態で、押圧シリンダ57の駆動により押圧テーブル41を押圧方向へ移動させる。すると、第1の試験品Wを加振方向へ往復移動させた状態で、第2の試験品Tを第1の試験品Wの接合面Wa側へ所定の押圧荷重で押圧することができる(図7(a)参照)。そして、押圧テーブル41の原点位置からの変位量(移動量)Mが目標寄り量Gよりも小さく設定した目標前寄り量GTと同じになると、加振シリンダ33の駆動を停止する。更に、押圧テーブル41の原点位置からの変位量Mが目標寄り量Gと同じになるまで、押圧シリンダ57の駆動により押圧テーブル41を押圧方向へ移動させる。すると、第1の試験品Wを停止させた状態で、第2の試験品Tを第1の試験品Wの接合面Wa側へ所定の押圧荷重で押圧することができる(図7(b)参照)。これにより、第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taとの間に摩擦熱を発生させて、第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taを接合することができる。ここで、「押圧テーブル41の原点位置」とは、第2の試験品Tの接合面Taを第1の試験品Wの接合面Waに接触させたタイミングにおける、押圧テーブル41の押圧方向の位置のことをいう。「目標寄り量G」とは、第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taを接合させるための第1の試験品Wと第2の試験品Tの寄り量(変位量)のこという。
第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taの接合中に、押圧治具49に働く加振方向の荷重、換言すれば、第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taとの間の摩擦荷重に対応(相当)する荷重をロードセル63によって検出する。ここで、前述のように、複数のガイドレール47によって押圧治具49の加振方向の移動が許容され、ロードセル63が押圧治具49の下端面と押圧テーブル41の上面との間に設けられている。これにより、第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taの接合中に、加振テーブル19の加振方向の往復移動に伴う慣性力がロードセル63に働くことを十分に抑制することができる。
以上の如き、本発明の実施形態によれば、第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taの接合中に、加振テーブル19の加振方向の往復移動に伴う慣性力がロードセル63に働くことを十分に抑制できる。そのため、第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taの間の摩擦荷重に対応(相当)する荷重をロードセル63によって正確に検出することができる。つまり、本発明の実施形態によれば、第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taの間の摩擦荷重を正確に求めることができ、加振治具27及び押圧治具49等の開発に寄与することができる。
(本発明の実施形態の変形例)
本発明の実施形態の変形例について図8を参照して説明する。
図8に示すように、支持フレーム45は、その上部に、押圧方向へ突出した突出部45aを有しており、この突出部45aは、押圧治具49と加振方向に対向している。また、ロードセル63が押圧治具49の下端面と押圧テーブル41の上面との間に設けられる(図1参照)代わりに、押圧治具49の上端面(加振方向他方側の端面)と支持フレーム45の突出部45aの下面との間に設けられている。そして、この場合には、第1締結フランジ67は、複数のボルト69を介して押圧治具ベース51の上端面に締結されている。第2締結フランジ71は、複数のボルト73を介して支持フレーム45の突出部45aの下面に締結されている。
そして、本発明の実施形態の変形例においても、前述の本発明の実施形態と同様の作用及び効果を奏するものである。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものでなく、次のように種々の態様で実施可能である。
即ち、上部フレーム13が特開2012−228703号公報(特許文献3)に示すような加熱ユニット(図示省略)を備えてもよい。この場合には、加振テーブル19を加振方向へ往復移動させる前に、加熱ユニットによって第1の試験品Wの接合面Waと第2の試験品Tの接合面Taを加熱してもよい。また、鉛直方向を加振方向とする代わりに、鉛直方向以外の例えば水平方向を加振方向にしてもよい。更に、一対の試験品W,Tの接合面Wa,Taを接合する線形摩擦接合装置の試験装置1に適用した技術的思想を、一対の試験品W,T以外の一対の金属部品の接合面を接合する線形摩擦接合装置の実装置(図示省略)に適用してもよい。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
W 第1の試験品(第1の金属部品)
Wa 接合面
T 第2の試験品(第2の金属部品)
Ta 接合面
1 線形摩擦接合装置の試験装置
3 装置本体
7 ベッド
9 第1コラム
11 第2コラム
13 上部フレーム
15 ガイドブロック
17 ガイド溝
19 加振テーブル
19a 凸部
23 静圧支持ユニット
27 加振治具
29 加振治具ベース
31 セット部材
33 加振シリンダ(加振アクチュエータ)
35 加振ピストンロッド
41 押圧テーブル
45 支持フレーム
45a 突出部
47 ガイドレール
49 押圧治具
51 押圧治具ベース
53 セット部材
55 被案内部材
57 押圧シリンダ(押圧アクチュエータ)
59 押圧ピストンロッド
63 ロードセル
65 連結シャフト
65f 平坦部
67 第1締結フランジ
71 第2締結フランジ
75 圧電素子(センサ)

Claims (3)

  1. 一対の金属部品の接合面間に発生した摩擦熱を利用して、一対の金属部品の接合面を接合する線形摩擦接合装置であって、
    装置本体に設けられ、加振方向へ往復移動可能な加振テーブルと、
    前記加振テーブルに設けられ、第1の金属部品を保持する加振治具と、
    前記加振テーブルを前記加振方向へ往復移動させる加振アクチュエータと、
    前記装置本体における前記加振テーブルに対して離隔した位置に設けられ、前記加振方向に直交する押圧方向へ移動可能な押圧テーブルと、
    前記押圧テーブルに設けられ、前記加振方向へ延びた支持フレームと、
    前記支持フレームにおける前記加振治具に対向する側面に設けられ、前記加振方向の移動が許容され、第2の金属部品を保持する押圧治具と、
    前記押圧テーブルを前記押圧方向へ移動させる押圧アクチュエータと、
    前記押圧治具の前記加振方向の端面と前記押圧テーブル又は前記支持フレームとの間に設けられ、前記押圧治具に働く前記加振方向の荷重を検出するロードセルと、を具備した線形摩擦接合装置。
  2. 前記支持フレームにおける前記加振治具に対向する側面に設けられ、前記加振方向へ延びたガイドレールを具備し、
    前記押圧治具が前記支持フレームに前記ガイドレールを介して設けられ、前記押圧治具の前記加振方向の移動が前記ガイドレールによって許容されている請求項1に記載の線形摩擦接合装置。
  3. 前記ロードセルは、
    前記押圧治具の前記加振方向の端面と前記押圧テーブル又は前記支持フレームとの間に連結するように設けられ、軸心が前記加振方向に対して平行な連結シャフトと、
    前記連結シャフトに設けられ、前記連結シャフトに働く軸方向の荷重を検出するセンサと、を有した請求項1又は請求項2に記載の線形摩擦接合装置。
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