JP6545539B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用ガラス基板、太陽電池用基板、等(以下、単に「基板」という)の上面周縁部に、処理を施す技術に関する。
このような処理を行う基板処理装置として、特許文献1には、基板上面の周縁部のうち基板の回転中心からの距離が異なる複数の位置にエッチング液を吐出するエッチング液供給ノズルと、基板上面の中央部に保護用の純水を吐出する純水供給ノズルとを備える基板処理装置が示されている。上面中央部に吐出された純水は、基板の回転によって上面全体に供給され、上面のうち周縁部以外の非処理領域に飛散したエッチング液を洗い流す。これにより、非処理領域が保護される。エッチング液が当たった位置では、エッチング液の濃度が高く、当該位置から周縁側に広がったエッチング液は、純水によって希釈されて濃度が低くなる。基板の周縁部における径方向の距離が異なる各位置におけるエッチング処理を均一に進行させるために、特許文献1の装置は、基板の回転中心からの距離が異なる複数の位置にエッチング液を供給することによって、基板の周縁部におけるエッチング液の濃度の均一化を図っている。
特許文献2には、基板の周縁部に当たるようにエッチング液を吐出するエッチング液吐出ノズルと、エッチング液が当たる位置よりも、基板の中心側の位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルとを備える基板処理装置が開示されている。当該装置は、先ず、エッチング液とリンス液とが基板中心側の2箇所に当たるように両ノズルを位置決めして両ノズルからエッチング液、リンス液をそれぞれ吐出し、エッチング処理を行う。その後、当該装置は、両ノズルの位置を変更することなくエッチング液の吐出を停止してリンス液の吐出を続行することによってリンス処理を行う。その後、当該装置は、両ノズルを基板の周縁側に向けて一体的に移動させ、リンス液が最初のエッチング処理によって薄膜が除去された領域に当るとともに、エッチング液がさらに基板の周縁側の位置に当たるように両ノズルを位置決めする。当該装置は、位置決め後に、再度、エッチング処理とリンス処理とを順次に行う。2回目のリンス処理において、リンス液は薄膜が除去された領域に当たるので、リンス液が薄膜にあたって薄膜中の金属イオンが流出して周縁部に付着することを抑制できる。
特開2004−79908号公報 特開2003−86567号公報
しかしながら、特許文献1、2の装置では、基板の上面周縁部に吐出されたエッチング液が基板の下面に回り込み、エッチングの対象ではない基板の下面がエッチングされて下面にダメージが生ずるといった問題がある。また、上面の非処理領域を保護する純水、リンス液によってエッチング液が希釈されて処理効率が低下するといった問題もある。
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、基板の処理面の周縁部に薬液を吐出して当該周縁部を効率良く処理しつつ、非処理面に回り込んだ薬液によって非処理面が処理されることを抑制できる技術を提供することを目的とする。
の態様に係る基板処理装置は、基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出する薬液吐出ノズルと、前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、を備え、前記第2位置は、前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面に回り込んでいるとともに、前記処理面の周縁部にほとんど回り込んでいないように、予め設定されており、前記第1回転軌跡における第3位置に当たるように不活性ガスを吐出する処理面用ガス吐出ノズルを更に備え、前記第3位置は、前記基板の周縁に沿って前記第1位置と前記第2位置との間に位置する。
の態様に係る基板処理装置は、基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出する薬液吐出ノズルと、前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、前記第2回転軌跡における第4位置に当たるように不活性ガスを吐出する非処理面用ガス吐出ノズルと、を備え、前記第2位置は、前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記第2位置から前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面に回り込んでいるとともに、前記処理面の周縁部にほとんど回り込んでいないように、予め設定されており、前記第4位置は、前記第2位置よりも前記基板の回転方向の上流側の前記第2位置の近傍に位置する。
第3の態様に係る基板処理装置は、基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出して、前記処理面の周縁側の一部である環状の平坦部と、前記平坦部よりも外周側の環状の曲面部とを含む処理領域に前記薬液を供給して処理を行う薬液吐出ノズルと、前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、前記第2回転軌跡における第4位置に当たるように不活性ガスを吐出する非処理面用ガス吐出ノズルと、を備え、前記第2位置は、前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面および前記曲面部に回り込ませる一方、前記平坦部までは回り込んでいない状態であるように、予め設定されており、前記第4位置は、前記第2位置よりも前記基板の回転方向の上流側の前記第2位置の近傍に位置する。
の態様に係る基板処理装置は、第1から第の何れか1つの態様に係る基板処理装置であって、前記基板の前記非処理面の周縁部に沿って環状に設けられて、前記非処理面と非接触で対向する対向面を有し、前記基板の周縁部を加熱するヒーター、を更に備え、前記ヒーターには、前記基板の前記第2回転軌跡のうち前記第2位置の周辺部分に対向して前記対向面に開口する対向面開口部を有する凹み部が形成されており、前記リンス液吐出ノズルの少なくとも吐出口部分は前記凹み部に収容されており、前記リンス液吐出ノズルの吐出口は、前記凹み部を前記対向面開口部側から見たときに、前記対向面開口部に配置されている。
の態様に係る発明は、第の態様に係る基板処理装置であって、前記ヒーターの前記凹み部は、前記ヒーターを鉛直軸方向に貫通している。
の態様に係る基板処理装置は、基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出する薬液吐出ノズルと、前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、前記基板の前記非処理面の周縁部に沿って環状に設けられて、前記非処理面と非接触で対向する対向面を有し、前記基板の周縁部を加熱するヒーターと、を備え、前記第2位置は、前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記第2位置から前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面に回り込んでいるとともに、前記処理面の周縁部にほとんど回り込んでいないように、予め設定されており、前記ヒーターには、前記基板の前記第2回転軌跡のうち前記第2位置の周辺部分に対向して前記対向面に開口する対向面開口部を有する凹み部が形成されており、前記リンス液吐出ノズルの少なくとも吐出口部分は前記凹み部に収容されており、前記リンス液吐出ノズルの吐出口は、前記凹み部を前記対向面開口部側から見たときに、前記対向面開口部に配置されており、前記ヒーターの前記凹み部には、前記ヒーターの外周面に開口する外周面開口部が更に形成されており、前記対向面開口部と前記外周面開口部とは、互いに繋がって形成されている。
第7の態様に係る基板処理装置は、基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出して、前記処理面の周縁側の一部である環状の平坦部と、前記平坦部よりも外周側の環状の曲面部とを含む処理領域に前記薬液を供給して処理を行う薬液吐出ノズルと、前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、前記基板の前記非処理面の周縁部に沿って環状に設けられて、前記非処理面と非接触で対向する対向面を有し、前記基板の周縁部を加熱するヒーターと、を備え、前記第2位置は、前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面および前記曲面部に回り込ませる一方、前記平坦部までは回り込んでいない状態であるように、予め設定されており、前記ヒーターには、前記基板の前記第2回転軌跡のうち前記第2位置の周辺部分に対向して前記対向面に開口する対向面開口部を有する凹み部が形成されており、前記リンス液吐出ノズルの少なくとも吐出口部分は前記凹み部に収容されており、前記リンス液吐出ノズルの吐出口は、前記凹み部を前記対向面開口部側から見たときに、前記対向面開口部に配置されており、前記ヒーターの前記凹み部には、前記ヒーターの外周面に開口する外周面開口部が更に形成されており、前記対向面開口部と前記外周面開口部とは、互いに繋がって形成されている。
第8の態様に係る基板処理装置は、基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出する薬液吐出ノズルと、前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、前記基板の前記非処理面の周縁部に沿って環状に設けられて、前記非処理面と非接触で対向する対向面を有し、前記基板の周縁部を加熱するヒーターと、を備え、前記第2位置は、前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記第2位置から前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面に回り込んでいるとともに、前記処理面の周縁部にほとんど回り込んでいないように、予め設定されており、前記ヒーターには、前記基板の前記第2回転軌跡のうち前記第2位置の周辺部分に対向して前記対向面に開口する対向面開口部を有する凹み部が形成されており、前記リンス液吐出ノズルの少なくとも吐出口部分は前記凹み部に収容されており、前記リンス液吐出ノズルの吐出口は、前記凹み部を前記対向面開口部側から見たときに、前記対向面開口部に配置されており、前記ヒーターの前記凹み部は、前記ヒーターを鉛直軸方向に貫通しており、前記ヒーターの前記凹み部には、前記ヒーターの外周面に開口する外周面開口部と、前記対向面とは反対側の面に開口する開口部とが更に形成されており、前記反対側の面に開口する開口部と、前記外周面開口部と、前記対向面開口部とは、順次に繋がってそれぞれ形成されている。
1の態様に係る発明によれば、リンス液が第2位置から基板の周方向に第1位置の近傍まで移動する間にリンス液が処理面に回り込むことを抑制できるので、第1位置に吐出された薬液が基板の処理面の周縁部においてリンス液で希釈されることを抑制できる。また、リンス液が基板の周方向に第1位置の近傍に到達したときにリンス液は非処理面から端面に回り込んでいるので、当該リンス液によって第1位置から非処理面に回り込もうとする薬液を洗い流して希釈することができる。従って、基板の処理面の周縁部に薬液を吐出して当該周縁部を効率良く処理しつつ、非処理面に回り込んだ薬液によって非処理面が処理されることを抑制できる。
しかも、第2位置と第1位置との間の第3位置において基板の処理面の周縁部に不活性ガスが吐出される。当該不活性ガスは、基板の回転によって処理面に沿って基板の周縁側に流れつつ、基板の回転方向下流側に流れる。従って、第2位置において基板の非処理面に吐出されたリンス液が基板の周方向に第1位置の近傍へ移動する間にリンス液が処理面へ回り込むことを抑制できる。
2および第3の態様に係る発明によれば、第4位置において基板の非処理面の周縁部に不活性ガスが吐出される。当該不活性ガスは、基板の回転によって非処理面に沿って基板の周縁側に流れつつ、基板の回転方向下流側に流れる。第2位置において非処理面の周縁部に吐出されたリンス液は、基板の回転によって、非処理面の周縁から基板外部へ排出されながら、基板の回転方向の下流側に向かって基板を周方向に周回する。これにより、第2位置に吐出されたリンス液の一部は、第4位置に到達する。従って、第4位置に到達したリンス液は、第4位置に吐出された不活性ガスによって基板の非処理面の周縁部から基板外部に吹き飛ばされて、その液量がさらに減少する。これにより、非処理面の周縁部を周方向に周回して再び第2位置に到達するリンス液の液量は僅かになる。第2位置に新たに吐出されるリンス液が、周回してきたリンス液とぶつかって液跳ねを生ずることを抑制できるとともに、リンス液の液量が過剰となって基板の処理面の非処理領域に回り込むことも抑制できる。
の態様に係る発明によれば、ヒーターには、その対向面に開口する対向面開口部を有する凹み部が形成されており、対向面開口部は、第2回転軌跡のうち第2位置の周辺部分に対向している。そして、リンス液吐出ノズルの少なくとも吐出口部分が凹み部に収容されている。従って、ヒーターを非処理面に近づけて非処理面側から基板の周縁部を効率良く加熱する処理と、第2位置にリンス液を吐出する処理とを、両立することが容易となる。
の態様に係る発明によれば、ヒーターの凹み部は、ヒーターを鉛直軸方向に貫通しているので、リンス液吐出ノズルを配置する作業が容易になる。
6および第7の態様に係る発明によれば、ヒーターの凹み部には、ヒーターの外周面に開口する外周面開口部が更に形成されており、対向面開口部と外周面開口部とは、互いに繋がって形成されている。従って、リンス液吐出ノズルを配置する作業が容易になる。
の態様に係る発明によれば、ヒーターの凹み部には、ヒーターの外周面に開口する外周面開口部と、対向面とは反対側の面に開口する開口部とが更に形成されており、反対側の面に開口する開口部と、外周面開口部と、対向面開口部とは、順次に繋がってそれぞれ形成されている。従って、リンス液吐出ノズルを配置する作業が容易になる。
実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための側面模式図である。 図1の基板処理装置の構成を説明するための上面模式図である。 図1の基板処理装置の構成を説明するための概略斜視図である。 図1の基板処理装置の吐出する処理液、リンス液、不活性ガスが基板の周縁部に当たる各位置を模式的に示す上面図である。 図4の各位置に各ノズルが処理液等を吐出している状態を示す側面模式図である。 図1のヒーターの上面模式図である。 図1のヒーターの上面模式図である。 図1のヒーターの上面模式図である。 図1のヒーターの断面模式図である。 図1のヒーターの断面模式図である。 ヒーターと基板の間に吐出される不活性ガスの一例を示す図である。 図1の基板処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図6のヒーターの他の例を示す概略斜視図である。 図6のヒーターの他の例を示す概略斜視図である。 図1の基板処理装置の吐出するリンス液が基板の端面に回り込む状態を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。また、以下に参照する各図では、理解容易のため、各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。上下方向は鉛直方向であり、スピンチャックに対して基板側が上である。
<実施形態について>
<1.基板処理装置1の構成>
基板処理装置1の構成について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1〜図3は、実施形態に係る基板処理装置1の構成を説明するための図である。図1、図2は、基板処理装置1の側面模式図、上面模式図である。図3は、基板処理装置1を斜め上方からみた概略斜視図である。図4、図5は、基板処理装置1が吐出する処理液の液流と、不活性ガスのガス流とが基板Wの周縁部に当たる各位置の位置関係の一例を示す基板Wの上面模式図と側面模式図である。図4は、基板処理装置1の吐出する処理液、リンス液、不活性ガスが、基板の周縁部に当たる各位置PL1、PL2、P3、P4を模式的に示す上面図である。図5は、各位置PL1、PL2、P3、P4に各ノズルが処理液等を吐出している状態を示す側面模式図である。
図1〜図3では、ノズルヘッド48〜50がそれぞれの処理位置に配置された状態で、基板Wがスピンチャック21によって回転軸a1周りに所定の回転方向(矢印AR1の方向)に回転している状態が示されている。また、図2には、待避位置に配置されたノズルヘッド48〜50等が仮想線で示されている。図2、図3では、基板処理装置1の構成要素のうち飛散防止部3等の一部の構成要素の記載は省略されている。
基板Wの表面形状は略円形である。基板Wの基板処理装置1への搬入搬出は、ノズルヘッド48〜50等が待避位置に配置された状態で、ロボット等により行われる。基板処理装置1に搬入された基板Wは、スピンチャック21により着脱自在に保持される。
なお、以下の説明において、「処理液」には、薬液処理に用いられる「薬液」と、薬液をすすぎ流すリンス処理に用いられる「リンス液(「洗浄液」とも称される)」と、が含まれる。
基板処理装置1は、回転保持機構2、飛散防止部3、表面保護部4、処理部5、ノズル移動機構6、加熱機構7、裏面保護部8、および制御部130を備える。これら各部2〜8は、制御部130と電気的に接続されており、制御部130からの指示に応じて動作する。制御部130としては、例えば、一般的なコンピュータと同様のものを採用できる。すなわち、制御部130は、例えば、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM、制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスク、等を備えている。制御部130においては、プログラムに記述された手順に従って主制御部としてのCPUが演算処理を行うことにより、基板処理装置1の各部を制御する。
<回転保持機構2>
回転保持機構2は、基板Wを、その一方の主面を上方に向けた状態で、略水平姿勢に保持しつつ回転可能な機構である。回転保持機構2は、基板Wを、主面の中心c1を通る鉛直な回転軸a1のまわりで回転させる。
回転保持機構2は、基板Wより小さい円板状の部材であるスピンチャック(「保持部材」、「基板保持部」)21を備える。スピンチャック21は、その上面が略水平となり、その中心軸が回転軸a1に一致するように設けられている。スピンチャック21の下面には、円筒状の回転軸部22が連結されている。回転軸部22は、その軸線を鉛直方向に沿わすような姿勢で配置される。回転軸部22の軸線は、回転軸a1と一致する。また、回転軸部22には、回転駆動部(例えば、モータ)23が接続される。回転駆動部23は、回転軸部22をその軸線まわりに回転駆動する。従って、スピンチャック21は、回転軸部22とともに回転軸a1周りに回転可能である。回転駆動部23と回転軸部22とは、スピンチャック21を、回転軸a1を中心に回転させる回転機構231である。回転軸部22および回転駆動部23は、筒状のケーシング24内に収容されている。
スピンチャック21の中央部には、図示省略の貫通孔が設けられており、回転軸部22の内部空間と連通している。内部空間には、図示省略の配管、開閉弁を介して図示省略のポンプが接続されている。当該ポンプ、開閉弁は、制御部130に電気的に接続されている。制御部130は、当該ポンプ、開閉弁の動作を制御する。当該ポンプは、制御部130の制御に従って、負圧と正圧とを選択的に供給可能である。基板Wがスピンチャック21の上面に略水平姿勢で置かれた状態でポンプが負圧を供給すると、スピンチャック21は、基板Wを下方から吸着保持する。ポンプが正圧を供給すると、基板Wは、スピンチャック21の上面から取り外し可能となる。
この構成において、スピンチャック21が基板Wを吸着保持した状態で、回転駆動部23が回転軸部22を回転すると、スピンチャック21が鉛直方向に沿った軸線周りで回転される。これによって、スピンチャック21上に保持された基板Wが、その面内の中心c1を通る鉛直な回転軸a1を中心に矢印AR1方向に回転される。
なお、スピンチャック21が、その上面の周縁部付近に適当な間隔をおいて設けられた複数個(例えば6個)のチャックピンを備え、当該複数のチャックピンによって基板Wを保持してもよい。この場合のスピンチャック21は、基板Wより若干大きい円板状である。当該複数のチャックピンは、基板Wの主面の中心c1が回転軸a1に一致するとともに、基板Wがスピンチャック21の上面より僅かに高い位置で略水平姿勢となるように基板Wを着脱自在に保持する。各チャックピンの向きは、制御部130と電気的に接続されたモーター等によって、基板Wの周縁に当接して基板Wを保持する向きと、基板Wの周縁から離れて基板Wを開放する向きとに選択的に設定される。
<飛散防止部3>
飛散防止部3は、スピンチャック21とともに回転される基板Wから飛散する処理液等を受け止める。
飛散防止部3は、スプラッシュガード31を備える。スプラッシュガード31は、上端が開放された筒形状の部材であり、回転保持機構2を取り囲むように設けられる。この実施の形態では、スプラッシュガード31は、例えば、底部材311、内部材(「内側ガード」とも、単に「ガード」とも称する)312、および、外部材(「外側ガード」とも称する)313の3個の部材を含んで構成されている。外部材313が設けられていなくてもよいし、逆に、外部材313の外側に、回転保持機構2を取り囲むようにガードがさらに設けられてもよい。
底部材311は、上端が開放された筒形状の部材であり、円環状の底部と、底部の内側縁部から上方に延びる円筒状の内側壁部と、底部の外側縁部から上方に延びる円筒状の外側壁部と、を備える。内側壁部の少なくとも先端付近は、回転保持機構2のケーシング24に設けられた鍔状部材241の内側空間に収容される。
底部には、内側壁部と外側壁部との間の空間と連通する排液溝(図示省略)が形成される。この排液溝は、工場の排液ラインと接続される。また、この排液溝には、溝内を強制的に排気して、内側壁部と外側壁部との間の空間を負圧状態とする排気液機構が接続されている。内側壁部と外側壁部との間の空間は、基板Wの処理に使用された処理液を集めて排液するための空間であり、この空間に集められた処理液は、排液溝から排液される。
内部材312は、上端が開放された筒形状の部材であり、内部材312の上部(「上端側部分」、「上端部分」)は内側上方に向かって延びている。すなわち、当該上部は、回転軸a1に向かって斜め上方に延びている。内部材312の下部には、上部の内周面に沿って下方に延びる筒状の内周壁部と、上部の外周面に沿って下方に延びる筒状の外周壁部とが形成される。底部材311と内部材312とが近接する状態において、底部材311の外側壁部は、内部材312の内周壁部と外周壁部との間に収容される。内部材312の上部が受けた処理液等は、底部材311を介して排出される。
外部材313は、上端が開放された筒形状の部材であり、内部材312の外側に設けられている。外部材313の上部(「上端側部分」、「上端部分」)は内側上方に向かって延びている。すなわち、当該上部は、回転軸a1に向かって斜め上方に延びている。下部は、内部材312の外周壁部に沿って下方に延びている。外部材313の上部が受けた処理液等は、内部材312の外周壁部と外部材313の下部との隙間から排出される。
スプラッシュガード31には、これを昇降移動させるガード駆動機構(「昇降駆動部」)32が配設されている。ガード駆動機構32は、例えば、ステッピングモータにより構成される。この実施の形態では、ガード駆動機構32は、スプラッシュガード31が備える3個の部材311,312,313を、独立して昇降させる。
内部材312、および、外部材313の各々は、ガード駆動機構32の駆動を受けて、各々の上方位置と下方位置との間で移動される。ここで、各部材312,313の上方位置は、当該部材312,313の上端縁部が、スピンチャック21上に保持された基板Wの側方、かつ、上方に配置される位置である。一方、各部材312,313の下方位置は、当該部材312,313の上端縁部が、スピンチャック21の上面よりも下方に配置される位置である。外部材313の上方位置(下方位置)は、内部材312の上方位置(下方位置)よりも若干上方に位置する。内部材312と外部材313とは、互いにぶつからないように同時に、若しくは順次に昇降される。底部材311は、その内側壁部が、ケーシング24に設けられた鍔状部材241の内側空間に収容される位置と、その下方の位置との間でガード駆動機構32によって駆動される。ただし、ガード駆動機構32は、制御部130と電気的に接続されており、制御部130の制御下で動作する。つまり、スプラッシュガード31の位置(具体的には、底部材311、内部材312、および、外部材313各々の位置)は、制御部130によって制御される。
<表面保護部4>
表面保護部4は、スピンチャック21上に保持されて回転している基板Wの上面の周縁部に当たるように不活性ガスのガス流を吐出するガス吐出機構(「周縁部用ガス吐出機構」とも、「ガス吐出部」とも称される)441を備える。「不活性ガス」は、基板Wの材質およびその表面に形成された薄膜との反応性に乏しいガスであり、例えば、窒素(N)ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどである。ガス吐出機構441は、不活性ガスを、例えば、ガス柱状のガス流G1として吐出する。
表面保護部4は、スピンチャック21上に保持されて回転している基板Wの上面の中央付近に対して不活性ガスのガス流G3を吐出するガス吐出機構(「中央部用ガス吐出機構」とも、「他のガス吐出部」とも称される)443をさらに備える。表面保護部4は、ガス吐出機構441、443から基板Wの上面に不活性ガスのガス流G1、G3を吐出することによって、基板Wの上面の周縁部に規定される環状の処理領域S3(図4)に当たるように吐出された処理液等から基板Wの上面の非処理領域(「デバイス領域」)S4(図4)を保護する。非処理領域S4は、基板Wの上面のうち処理領域S3以外の領域である。
ガス吐出機構441は、ノズルヘッド48を備える。ガス吐出機構443は、ノズルヘッド49を備える。ノズルヘッド48、49は、後述するノズル移動機構6が備える長尺のアーム61、62の先端に取り付けられている。アーム61、62は、水平面に沿って延在する。ノズル移動機構6は、アーム61、62を移動させることによって、ノズルヘッド48、49をそれぞれの処理位置と退避位置との間で移動させる。
ノズルヘッド48は、ノズル(「処理面用ガス吐出ノズル」)41と、これを保持する保持部材とを備える。保持部材は、例えば、水平面に沿って延在する板状部材と、当該板状部材の一端から上方に突出する突出部材とが接合されて形成されており、L字形の断面形状を有している。当該突出部材の先端は、アーム61の先端に取り付けられており、当該板状部材は、アーム61の基端に対してアーム61の先端よりもアーム61の延在方向にさらに突き出ている。ノズル41は、当該板状部材を鉛直方向に貫通した状態で、当該板状部材によって保持されている。ノズル41の先端部(下端部)は、当該板状部材の下面から下方に突出し、上端部は上面から上方に突出している。ノズル41の上端には、配管471の一端が接続されている。配管471の他端は、ガス供給源451に接続している。配管471の経路途中には、ガス供給源451側から順に流量制御器481、開閉弁461が設けられている。
ここで、ノズル移動機構6がノズルヘッド48を、その処理位置に配置すると、ノズル41の吐出口は、回転保持機構2が回転させる基板Wの上面周縁部の回転軌跡(「第1回転軌跡」)の一部に対向する。
ノズルヘッド48が処理位置に配置されている状態において、ノズル41は、ガス供給源451から不活性ガス(図示の例では、窒素(N)ガス)を供給される。ノズル41は、供給された不活性ガスのガス流G1を基板Wの上面周縁部の回転軌跡に規定される位置P3に当たるように上方から吐出する。ノズル41は、吐出したガス流G1が位置P3に達した後、位置P3から基板Wの周縁に向かって流れるように、ガス流G1を吐出口から定められた方向に吐出する。
基板Wの半径は、例えば、150mmである。基板Wの「周縁部」は、例えば、基板Wの周縁から幅D2の環状部分である。周縁部の幅D2は、例えば、3mm〜30mmである。処理領域S3は、基板Wの周縁から幅D3の環状部分である。処理領域S3の幅D3は、例えば、1mm〜5mmである。処理領域S3は、処理面の周縁部のうちの周縁側の一部の領域である。
後述する処理部5のノズルヘッド50から吐出される処理液の液流L1は、基板Wの上面周縁部の回転軌跡上に規定される位置(「着液位置」、「第1位置」)PL1(図4)に当たる。液流L1の基板Wの径方向の幅D1は、例えば、0.5mm〜2.5mmである。ノズルヘッド50は、複数のノズル51a〜51dのそれぞれから選択的に処理液の液流L1を吐出することができる。位置PL1は、ノズル51a〜51dの配置および処理液の吐出方向に応じて、若干変動する。ガス流G1が当たる位置P3は、ノズル51a〜51dの何れに対応する位置PL1に対しても、基板Wの周縁に沿って基板Wの回転方向の上流側に位置する。
すなわち、ガス吐出機構441は、基板Wの上面周縁部の回転軌跡のうち処理部5から吐出される処理液が当たる位置PL1よりも、基板Wの周縁に沿って基板Wの回転方向の上流側の位置P3に向けて上方から不活性ガスのガス流(「第1ガス流」)G1を吐出する。ガス吐出機構441は、吐出したガス流G1が位置P3から基板Wの周縁に向かうようにガス流G1を定められた方向に吐出する。
ガス吐出機構443のノズルヘッド49は、アーム62の先端部の下面に取り付けられた円柱部材93と、円柱部材93の下面に取り付けられた円板状の遮断板90と、円筒状のノズル43とを備えている。円柱部材93の軸線と遮断板90の軸線とは、一致しており、それぞれ鉛直方向に沿う。遮断板90の下面は、水平面に沿う。ノズル43は、その軸線が遮断板90、円柱部材93の軸線と一致するように、円柱部材93、遮断板90を鉛直方向に貫通している。ノズル43の上端部は、さらにアーム62の先端部も貫通して、アーム62の上面に開口する。ノズル43の上側の開口には、配管473の一端が接続されている。配管473の他端は、ガス供給源453に接続している。配管473の経路途中には、ガス供給源453側から順に流量制御器483、開閉弁463が設けられている。ノズル43の下端は、遮断板90の下面に開口している。当該開口は、ノズル43の吐出口である。
ノズル移動機構6がノズルヘッド49をその処理位置に配置すると、ノズル43の吐出口は、基板Wの上面の中心付近に対向する。この状態において、ノズル43は、配管473を介してガス供給源453から不活性ガス(図示の例では、窒素(N)ガス)を供給される。ノズル43は、供給された不活性ガスを基板Wの上面の中心付近に向けて不活性ガスのガス流G3として吐出する。ガス流G3は、基板Wの中央部分の上方から基板Wの周縁に向かって放射状に広がる。すなわち、ガス吐出機構443は、基板Wの上面の中央部分の上方から不活性ガスを吐出して、当該中央部分の上方から基板Wの周縁に向かって広がるガス流を生成させる。
流量制御器481、483は、例えば、それぞれが設けられている配管471、473に流れるガスの流量を検出する流量計と、弁の開閉量に応じて当該ガスの流量を調節可能な可変バルブとを備えて構成されている。制御部130は、流量制御器481、483のそれぞれについて、流量計が検出する流量が目標流量になるように、図示省略のバルブ制御機構を介して流量制御器481、483の可変バルブの開閉量を制御する。制御部130は、予め設定された設定情報に従って所定の範囲内で目標流量を設定することによって、流量制御器481、483を通過する各ガスの流量を所定の範囲内で自在に制御することができる。また、制御部130は、当該バルブ制御機構を介して開閉弁461、463を開状態または閉状態に制御する。従って、ノズル41、43からのガス流G1、G3の吐出態様(具体的には、吐出開始タイミング、吐出終了タイミング、吐出流量、等)は、制御部130によって制御される。
また、ガス流G1によって基板Wの上面に残留する残留処理液を吹き飛ばすときの飛ばし易さは、基板Wの表面の膜質によって異なる。疎水性の膜質と親水性の膜質とでは、疎水性の膜質の方が残留処理液を飛ばしにくく、親水性の膜質の方が飛ばしやすい。従って、ガス流G1の吐出態様は、好ましくは基板Wの表面の膜質に応じて設定される。
<処理部5>
処理部5は、スピンチャック21上に保持された基板Wの上面周縁部における処理領域S3に対する処理を行う。具体的には、処理部5は、スピンチャック21上に保持された基板Wの処理領域S3に処理液を供給する。
処理部5は、処理液吐出機構83Aを備える。処理液吐出機構83Aは、スピンチャック21上に保持されて回転している基板Wの上面(処理面)の周縁部(より詳細には、周縁部のうち処理領域S3)の一部に当たるように処理液の液流L1を吐出する。液流L1は、上面周縁部(より詳細には、処理領域S3)の回転軌跡における位置PL1に当たるように吐出される。液流L1は、液柱状である。処理液吐出機構83Aは、ノズルヘッド50を備える。ノズルヘッド50は、ノズル移動機構6が備える長尺のアーム63の先端に取り付けられている。アーム63は、水平面に沿って延在する。ノズル移動機構6は、アーム63を移動させることによって、ノズルヘッド50をその処理位置と退避位置との間で移動させる。
ノズルヘッド50は、ノズル51a〜51dと、これらを保持する保持部材とを備える。保持部材は、例えば、水平面に沿って延在する板状部材と、当該板状部材の一端から上方に突出する突出部材とが接合されて形成されており、L字形の断面形状を有している。当該突出部材の先端は、アーム63の先端に取り付けられており、当該板状部材は、アーム63の基端に対してアーム63の先端よりもアーム63の延在方向にさらに突き出ている。ノズル51a〜51dは、当該板状部材の先端側から順にアーム63の延在方向に沿って一列に並んで配置されている。ノズル51a〜51d当該板状部材を鉛直方向に貫通した状態で、当該板状部材によって保持されている。ノズル51a〜51dの先端部(下端部)は、当該板状部材の下面から下方に突出しており先端に吐出口を備える。ノズル51a〜51dの基端部(上端部)は、当該板状部材の上面から上方に突出している。
ノズル51a〜51dには、これらに処理液を供給する配管系である処理液供給部83が接続されている。具体的には、ノズル51a〜51dの上端には、処理液供給部83の配管832a〜832dの一端が接続している。ノズル51a〜51dは、処理液供給部83から処理液をそれぞれ供給され、供給された処理液を先端の吐出口からそれぞれ吐出する。処理液吐出機構83Aは、ノズル51a〜51dのうち制御部130に設定された制御情報によって定まる1つのノズルから、制御部130の制御に従って処理液の液流L1を吐出する。図示の例では、ノズル51cから処理液の液流L1が吐出されている。
処理液供給部83は、具体的には、SC−1供給源831a、DHF供給源831b、SC−2供給源831c、リンス液供給源831d、複数の配管832a,832b,832c,832d、および、複数の開閉弁833a,833b,833c,833dを、組み合わせて構成されている。SC−1、DHF、SC−2は、薬液である。従って、処理液吐出機構83Aは、基板Wの周縁部に薬液を吐出する薬液吐出部である。
SC−1供給源831aは、SC−1を供給する供給源である。SC−1供給源831aは、開閉弁833aが介挿された配管832aを介して、ノズル51aに接続されている。したがって、開閉弁833aが開放されると、SC−1供給源831aから供給されるSC−1が、ノズル51aから吐出される。
DHF供給源831bは、DHFを供給する供給源である。DHF供給源831bは、開閉弁833bが介挿された配管832bを介して、ノズル51bに接続されている。したがって、開閉弁833bが開放されると、DHF供給源831bから供給されるDHFが、ノズル51bから吐出される。
SC−2供給源831cは、SC−2を供給する供給源である。SC−2供給源831cは、開閉弁833cが介挿された配管832cを介して、ノズル51cに接続されている。したがって、開閉弁833cが開放されると、SC−2供給源831cから供給されるSC−2が、ノズル51cから吐出される。
リンス液供給源831dは、リンス液を供給する供給源である。ここでは、リンス液供給源831dは、例えば、純水を、リンス液として供給する。リンス液供給源831dは、開閉弁833dが介挿された配管832dを介して、ノズル51dに接続されている。したがって、開閉弁833dが開放されると、リンス液供給源831dから供給されるリンス液が、ノズル51dから吐出される。なお、リンス液として、純水、温水、オゾン水、磁気水、還元水(水素水)、各種の有機溶剤(イオン水、IPA(イソプロピルアルコール)、機能水(CO水など)、などが用いられてもよい。
SC−1、DHF、SC−2を吐出するノズル51a、51b、51cは、「処理液吐出ノズル」とも「薬液吐出ノズル」とも称される。
処理液供給部83は、SC−1、DHF、SC−2、および、リンス液を選択的に供給する。処理液供給部83から処理液(SC−1、DHF、SC−2、あるいは、リンス液)がノズル51a〜51dのうち対応するノズルに供給されると、回転している基板Wの上面周縁部の処理領域S3に当たるように、当該ノズルは当該処理液の液流L1を吐出する。ただし、処理液供給部83が備える開閉弁833a〜833dの各々は、制御部130と電気的に接続されている図示省略のバルブ開閉機構によって、制御部130の制御下で開閉される。つまり、ノズルヘッド50のノズルからの処理液の吐出態様(具体的には、吐出される処理液の種類、吐出開始タイミング、吐出終了タイミング、吐出流量、等)は、制御部130によって制御される。すなわち、処理液吐出機構83Aは、制御部130の制御によって、回転軸a1を中心に回転している基板Wの上面周縁部の回転軌跡のうち位置PL1に当たるように処理液の液流L1を吐出する。
<ノズル移動機構6>
ノズル移動機構6は、ガス吐出機構441、443および処理液吐出機構83Aのノズルヘッド48〜50をそれぞれの処理位置と退避位置との間で移動させる機構である。
ノズル移動機構6は、水平に延在するアーム61〜63、ノズル基台64〜66、駆動部67〜69を備える。ノズルヘッド48〜50は、アーム61〜63の先端部分に取り付けられている。
アーム61〜63の基端部は、ノズル基台64〜66の上端部分に連結されている。ノズル基台64〜66は、その軸線を鉛直方向に沿わすような姿勢でケーシング24の周りに分散して配置されている。ノズル基台64〜66は、その軸線に沿って鉛直方向に延在し、軸線周りに回転可能な回転軸をそれぞれ備えている。ノズル基台64〜66の軸線と各回転軸の軸線とは一致する。各回転軸の上端には、ノズル基台64〜66の上端部分がそれぞれ取り付けられている。各回転軸が回転することにより、ノズル基台64〜66の各上端部分は各回転軸の軸線、すなわちノズル基台64〜66の軸線を中心に回転する。ノズル基台64〜66には、それぞれの回転軸を軸線周りに回転させる駆動部67〜69が設けられている。駆動部67〜69は、例えば、ステッピングモータなどをそれぞれ備えて構成される。
駆動部67〜69は、ノズル基台64〜66の回転軸を介してノズル基台64〜66の上端部分をそれぞれ回転させる。各上端部分の回転に伴って、ノズルヘッド48〜50もノズル基台64〜66の軸線周りに回転する。これにより、駆動部67〜69は、ノズルヘッド48〜50をそれぞれの処理位置と、退避位置との間で水平に移動させる。
ノズルヘッド48が処理位置に配置されると、ノズル41の吐出口は、回転保持機構2が回転させる基板Wの周縁部の回転軌跡の一部に対向する。
ノズルヘッド49が処理位置に配置されると、ノズル43は、基板Wの中心c1の上方に位置し、ノズル43の軸線は、スピンチャック21の回転軸a1に一致する。ノズル43の吐出口(下側の開口)は、基板Wの中心部に対向する。また、遮断板90の下面は、基板Wの上面と平行に対向する。遮断板90は、基板Wの上面と非接触状態で近接する。
ノズルヘッド50が処理位置に配置されると、ノズル51a〜51dが処理位置に配置される。より厳密には、例えば、ノズル51a〜51dがアーム63の延在方向に沿って1列に配置されている場合には、ノズル51a〜51dと、円形の基板Wの周縁との各距離は、通常、相互に僅かに異なる。処理領域S3の幅の細い場合でも、ノズル51a〜51dから選択的に吐出される処理液が処理領域S3に当たるように、駆動部69は、ノズル51a〜ノズル51dのうち処理液を吐出するノズルに応じて、ノズルヘッド50の処理位置を制御部130の制御下で調節する。
ノズルヘッド48〜50の各待避位置は、これらが基板Wの搬送経路と干渉せず、かつ、これらが相互に干渉しない各位置である。各退避位置は、例えば、スプラッシュガード31の外側、かつ、上方の位置である。
駆動部67〜69は、制御部130と電気的に接続されており、制御部130の制御下で動作する。制御部130は、ガス流G1、液流L1が基板Wの上面周縁部の回転軌跡における位置P3、PL1に当たるように、処理位置へのノズルヘッド48、50の配置を予め設定された設定情報に従ってノズル移動機構6に行わせる。位置P3、PL1は、当該設定情報を変更することによって調節される。また、制御部130は、ガス流G3が基板Wの中心付近に当たるように、処理位置へのノズルヘッド49の配置を当該設定情報に従ってノズル移動機構6に行わせる。つまり、ノズルヘッド48〜50の位置は、制御部130によって制御される。すなわち、ノズル41、43、51a〜51dの位置は、制御部130によって制御される。
基板Wの上面周縁部の回転軌跡における位置PL1に吐出された処理液の液流L1は、液膜となって処理領域S3に付着した状態で基板Wの周方向に移動する。当該移動の過程で、処理液の液膜が付着している部分と、位置PL1とを基板Wの端面(「端縁」)に沿って結ぶ円弧の上に立つ中心角は大きくなる。処理液の液膜には、当該移動の過程で基板Wの回転による遠心力が作用する。このため、当該中心角が90度に達するまでに、処理液の約80%が基板Wの外部に排出される。この割合は、基板Wの回転速度、膜質、吐出される処理液の液量、粘性等によって変動する。
処理領域S3の幅、すなわちエッチング処理等を行いたい幅が1mmであれば、処理液の液流L1は、基板Wの周縁から幅0.5mmの範囲に当たるように吐出されることが好ましい。この場合に、非処理領域S4へ達する液跳ねを抑制しつつ、残留処理液を基板W上から効率良く除くためには、不活性ガスのガス流G1の断面の中心が、基板Wの周縁から例えば、4mm〜8mmの範囲に当たるように、ガス流G1を吐出することが好ましい。基板Wの周縁部に付着する残留処理液の液膜の幅は、通常、位置PL1に当たる処理液の液流L1の幅よりも広がる。従って、上述のように、基板Wの周縁部に当たる処理液の液流L1の幅よりも、不活性ガスのガス流G1の幅の方が広いことがより好ましい。具体的には、不活性ガスのガス流G1の幅は、液流L1の幅の、例えば、3倍から5倍に設定されることが好ましい。これにより、基板Wの周縁部に付着している残留処理液をガス流G1によって効率良く基板Wの外部に排出できる。
<加熱機構7>
基板Wの下面周縁部の下方には、加熱機構7が設けられている。加熱機構7は、基板Wの下面周縁部に沿って基板Wの周方向に延在する環状のヒーター71と、ガス吐出機構(「遮断用ガス吐出機構」)444と、ヒーター71への電力の供給を制御部130の制御に従って行う図示省略の電気回路を備える。
図6〜図8は、加熱機構7のうちヒーター71部分の上面模式図である。図6では、ヒーター71が内蔵する発熱体73、加熱用流路74が示されている。図7は、視認容易のために、図6から加熱用流路74の記載を省いた図であり、図8は、図6から発熱体73の記載を省いた図である。発熱体73は、発熱体73が配設されている領域(配設領域)によって示されている。加熱用流路74は、発熱体73の下方に配設されている。
図9、図10は、加熱機構7のうちヒーター71部分の断面模式図である。図9は、ヒーター71を、図6の切断面線I−I、II−IIで切断した縦断面図であり、図10は、ヒーター71を、図6の切断面線III−III、IV−IVで切断した縦断面図である。
ヒーター71は、基板Wの下面のうちスピンチャック21の上面が当接していない部分と非接触で対向するように、下面周縁部の下方において、スピンチャック21の周りに環状(より詳細には、環状の帯状)に配設されている。ヒーター71は、環状の板状形状を有している。ヒーター71の対向面(上面)S7は、基板Wの下面と平行である。対向面S7は、基板Wの下面(すなわち、処理面である上面とは反対側の面)と、例えば、2mm〜5mm程度の距離を隔てて対向している。
ヒーター71は、例えば、ケーシング24から立設された図示省略の保持部材によって保持されている。ヒーター71は、薬液による基板Wの処理レートを向上させるために設けられており、基板Wの周縁部を下面側から加熱する。加熱機構7は、図示省略の移動機構(例えば、モーターなど)を更に備える。当該移動機構は、ヒーター71を上下動させて、処理位置、若しくは処理位置の下方の退避位置にヒーター71を配置する。退避位置は、基板処理装置1への基板Wの搬入搬出時にヒーター71が基板Wの搬送経路と干渉しない位置である。ヒーター71が処理位置に配置された状態でヒーター71に電力が供給され、ヒーター71は発熱して、基板Wの周縁部を加熱する。
ガス吐出機構444は、ヒーター71に内蔵された加熱用流路74に不活性ガスを供給する。不活性ガスは、加熱用流路74を流れる間にヒーター71によって予め加熱される。ガス吐出機構444は、加熱された不活性ガスを、ヒーター71の上面(対向面S7)と、基板Wの下面との間の空間V1に吐出する。空間V1に吐出された不活性ガスは、ヒーター71の周囲に存在する雰囲気が空間V1に入り込むことを抑制するとともに、基板Wの加熱も行う。
ヒーター71は、例えば、炭化ケイ素(SiC)やセラミックス製の本体部72に、発熱体(例えば、ニクロム線などの抵抗発熱体)73が内蔵された抵抗式のヒーターである。ヒーター71(本体部72)は、基板Wの下面周縁部に沿って基板Wの周方向に延在する環状の板状部材である。ヒーター71の外周面S10には、凹み部170が形成されている。凹み部170は、本体部72の外周面S10からヒーター71の中心側(回転軸a1側)に向かって凹んでいる。凹み部170は、ヒーター71の対向面S7から、対向面S7とは反対側の面(下面)S8まで鉛直方向にヒーター71を貫通している。
凹み部170は、底面171と、側面172、173とを備えて形成されている。底面171、側面172、173は、それぞれ、ヒーター71の対向面S7から面S8まで延在する略長方形状の鉛直面である。底面171の法線は、回転軸a1と直交している。側面172(173)は、底面171における基板Wの回転方向下流側(上流側)の端部からヒーター71の外周面S10まで延在している。側面172、173は、底面171と直交して互いに平行に対向している。
凹み部170には、対向面S7に開口する開口部(「対向面開口部」)174と、ヒーター71の外周面に開口する開口部(「外周面開口部」)175と、面S8に開口する開口部176とが形成されている。開口部174〜176のそれぞれの形状は、矩形状である。開口部174は、基板Wの非処理面の周縁部のうち後述するノズル55から吐出されるリンス液の液流L2が当たる位置PL2の周辺部分に対向している。底面171、側面172、173のそれぞれの上端(下端)は、開口部174(176)の周縁を形成している。ヒーター71の外周面10と、側面172、173との各交線は、開口部175の周縁を形成している。開口部174、175、176は、順次に繋がっており、ヒーター71の対向面S7から外周面S10を経て面S8に至る1つの開口を形成している。凹み部170には、裏面保護部8のノズル45、55を保持するノズルヘッド150が収容されており、ノズル45、55の先端部の各吐出口は、基板Wの下面の周縁部に対向している。
発熱体73は、ヒーター71の対向面S7のうち外周縁部と内周縁部とを除いた環状(より詳細には、さらに凹み部170の開口部174の除いた環状の帯状)の部分の下方において、当該環状の部分に沿って規定される環状(より詳細には、環状の帯状)の配設領域の全体にわたって配設されている。発熱体73の配設領域は、基板Wの下面およびヒーター71の対向面S7と平行である。発熱体73の配設領域が基板Wの下面と平行であれば、基板Wを均一に加熱しやすくなるので好ましい。また、ヒーター71の内部には図示省略の温度センサも配設されている。温度センサは、ヒーター71の温度を測定し、その測定結果を制御部130に伝達する。制御部130は、当該測定結果に基づいて、発熱体73への電力の供給を制御する。
加熱用流路74は、発熱体73の下方において発熱体73に沿って配設されている。すなわち、加熱用流路74は、発熱体73に対して基板Wと反対側に配設されている。この場合には、基板Wと発熱体73との間に加熱用流路74が存在しないので、基板Wを均一に加熱することが容易になる。また、発熱体73から基板Wへの輻射熱および伝熱が、加熱用流路74を流れる不活性ガスによって阻害されない。加熱用流路74が基板Wと発熱体73との間に配設されていてもよい。加熱用流路74が発熱体73に沿って配設されていると言えるためには、加熱用流路74が発熱体73の配設領域に沿って配設されていれば足りる。加熱用流路74が発熱体73に沿って配設されていれば、加熱用流路74の各部を均一に加熱することが容易になる。従って、加熱用流路74の各部を流れる不活性ガスを均一に加熱することが容易になる。
ヒーター71の本体部72は、例えば、下方から上方に向かって順次に積層された下部材72a、中部材72b、および上部材72cを備えて形成されている。各部材72a〜72cは、基板Wの下面周縁部に沿って基板Wの周方向に延在する環状の板状部材である。本体部72の外周面側の一部に凹み部170が形成されている。従って、各部材72a〜72cを水平面で切断した断面形状には、各部材72a〜72cの外周縁から中心側に凹んだ矩形状の凹みが形成されている。
下部材72aの上面には、加熱用流路74を形成する溝部が延設されている。当該溝部は、底面と、当該底面の幅方向の両端から立設された一対の側面とを備えている。これらの底面と一対の側面とは、加熱用流路74の底面と、一対の側面である。
下部材72aの上には中部材72bが、例えば、ボルト等(図示省略)によって接合されている。下部材72aの上面と中部材72bの下面とは密着している。中部材72bの下面のうち下部材72aの上面に形成された溝部を塞いでいる部分は、加熱用流路74の天井面である。中部材72bの上面には、発熱体73を配設するための環状の浅い凹み部が下部材72aの周方向に沿って設けられている。発熱体73は、当該凹み部に配設されている。当該凹み部は、発熱体73の配設領域である。
発熱体73が配設された中部材72bの上には上部材72cが、例えば、ボルト等(図示省略)によって接合されている。中部材72bの上面と上部材72cの下面とは、中部材72bの上面に設けられた凹み部を除いて互いに密着している。上部材72cの上面は、ヒーター71の対向面S7である。
図8に示される例では、加熱用流路74は、ヒーター71の内周面S9の周りを周方向に略一周した後、対向面S7に沿った面内でヒーター71の外周面S10側に折り返されて、ヒーター71を逆向きに略一周する配設を繰り返されている。これにより、加熱用流路74は、ヒーター71の内周面S9の周囲を周方向に略一周する度に折り返されて略4周するように、ヒーター71の内周面S9側から外周面S10側にわたって配設されている。加熱用流路74は、凹み部170を避けて配設されている。加熱用流路74は、ヒーター71のうち凹み部170が形成されている部分の縦断面を除いて、ヒーター71の縦断面の4箇所をヒーター71の周方向に横切っている。この4箇所は、ヒーター71の径方向に沿って順次に間隔を空けて並んでいる。加熱用流路74のうち最も内側(内周側)の部分、すなわち最も小径の部分は、上方から透視すると、ヒーター71の内周縁と、発熱体73の配設領域の内周縁とのそれぞれに沿って、双方の内周縁の間に配設されている。加熱用流路74のうち最も外側(外周側)の部分、すなわち最も大径の部分は、上方から透視すると、発熱体73の配設領域の外周縁と、ヒーター71の外周縁とのそれぞれに沿って、双方の外周縁の間に配設されている。
上述のように、発熱体73の配設領域は、基板Wの下面と平行である。加熱用流路74は、発熱体73の下方において、発熱体73に沿って二次元的に配設されている。加熱用流路74が二次元的に配設されていると言えるためには、加熱用流路74が全体にわたって配設されている仮想平面が把握できれば足りる。加熱用流路74が発熱体73に沿って二次元的に配設されていれば、加熱用流路74を長くすることができるとともに、加熱用流路74の各部と、発熱体73との距離を均一にできる。従って、加熱用流路74の各部を流れる不活性ガスを発熱体73によって十分に加熱することが容易になるとともに、加熱用流路74の各部を流れる不活性ガスを当該各部において均一に加熱することが容易になる。
加熱用流路74のうち発熱体73の下方において発熱体73に沿って配設されている部分の長さが長い程、加熱用流路74を流れる不活性ガスは、発熱体73によって長時間加熱される。加熱用流路74の配設経路として、例えば、発熱体73の下方で蛇行しつつヒーター71の周方向に周回する経路などの各種の配設経路を採用することができる。図8に示される例では、加熱用流路74は、ヒーター71の内周面S9の周りを略4周しているが、周回数は4周よりも少なくてもよいし、多くてもよい。また、加熱用流路74が発熱体73に沿って一次元的に配設されていてもよいし、三次元的に配設されていてもよい。加熱用流路74が三次元的に配設されていると言えるためには、加熱用流路74が全体にわたって配設されている三次元領域を把握できればよい。
ヒーター71の下側部分には、加熱用流路74に不活性ガスを導入するための導入孔75が形成されている。導入孔75の下端は、下部材72aの下面に開口し、導入孔75の上端は、加熱用流路74の長手方向における略中央部分の底面に開口している。導入孔75の下端には、配管474の他端が接続されている。導入孔75は、配管474と加熱用流路74とのそれぞれと連通している。ガス吐出機構444のガス供給源454から配管474を経て供給される不活性ガスは、導入孔75を経て加熱用流路74に導入される。
ヒーター71の対向面S7には、複数(図示の例では12個)の吐出口78と複数(図示の例では12個)の吐出口79とが基板Wの下面に対向して設けられている。
複数の吐出口78は、ヒーター71の外周縁部に設けられており、複数の吐出口79は、ヒーター71の内周縁部に設けられている。より詳細には、複数の吐出口78は、上面視において、ヒーター71の外周縁と、発熱体73の配設領域の外周縁との双方の外周縁との間に、ヒーター71の周方向に分散して配設されている。複数の吐出口79は、上面視において、ヒーター71の内周縁と、発熱体73の配設領域の内周縁との双方の内周縁との間に、ヒーター71の周方向に分散して配設されている。これにより、不活性ガスの吐出口と加熱用流路74とを結ぶ流路(貫通孔76、77)の配設が容易になるので、ヒーター71に加熱用流路74を設けてヒーター71の対向面S7に形成された吐出口からガスを吐出する構成の実現が容易になる。また、当該ヒーター71を小型化することも容易になる。
複数の吐出口78は、複数の貫通孔76によって、例えば、加熱用流路74のうち最も外側(外周側)を周回する流路と接続されている。複数の吐出口79は、複数の貫通孔77によって、例えば、加熱用流路74のうち最も内側(内周側)を周回する流路と接続されている。複数の貫通孔76、77は、上部材72c、中部材72bを上下方向に貫通している。複数の貫通孔76は、加熱用流路74のうち最も外周側の流路の天井面に開口している。複数の貫通孔77は、加熱用流路74のうち最も内周側の流路の天井面に開口している。
ガス吐出機構444は、ガス供給源454、配管474、流量制御器484、開閉弁464、導入孔75、加熱用流路74、複数の貫通孔76、77、および複数の吐出口78、79を備えている。ガス供給源454は、不活性ガス(図示の例では、窒素(N)ガス)を供給する。配管474の一端は、ガス吐出機構444に接続し、他端は、導入孔75に接続している。
配管474の経路途中には、ガス供給源454側から順に流量制御器484、開閉弁464が設けられている。導入孔75、加熱用流路74、貫通孔76、および貫通孔77は、ヒーター71に内蔵されている。ガス吐出機構444は、ガス供給源454から配管474に不活性ガスを供給する。流量制御器484は、配管474を流れるガスの流量を制御する。不活性ガスは、配管474、導入孔75を経て加熱用流路74の長手方向の略中央部分に導入される。導入された不活性ガスは、加熱用流路74の経路に沿って互いに反対方向に流れる2つのガス流となって加熱用流路74を流れる。
一方の方向に流れたガスは、加熱用流路74のうち発熱体73の下方においてヒーター71を略一周している流路(具体的には、周回する径が2番目に小さい流路)を流れる。この過程で、上方の発熱体73によって加熱される。その後、不活性ガスは、ヒーター71の最も内周面S9側の流路(周回する径が最も小さい流路)を流れる。最も内周面S9側の流路は、発熱体73の内周縁よりも若干内側(回転軸部22側)に配設されているため、不活性ガスはこの流路を流れる際にも加熱される。そして、複数の貫通孔77を経て複数の吐出口79から空間V1に吐出される。
加熱用流路74に導入されて他方の方向に流れたガスは、加熱用流路74のうち発熱体73の下方においてヒーター71を略一周している流路(周回する径が2番目に大きい流路)を流れる。この過程で、発熱体73によって加熱される。その後、不活性ガスは、最も外周側の流路(周回する径が最も大きい流路)を流れる。最も外周側の流路は、発熱体73の外周縁よりも若干外側(回転軸部22とは反対側)に配設されているため、不活性ガスはこの流路を流れる際にも加熱される。そして、複数の貫通孔76を経て複数の吐出口78から空間V1に吐出される。
このように、空間V1に吐出される不活性ガスは、加熱用流路74を流れる間に発熱体73によって予め加熱される。従って、不活性ガスを加熱するための他のヒーターを設けることなく、ガスを十分に加熱することができる。
流量制御器484は、例えば、配管474に流れるガスの流量を検出する流量計と、弁の開閉量に応じて当該ガスの流量を調節可能な可変バルブとを備えて構成されている。制御部130は、流量制御器484の流量計が検出する流量が目標流量になるように、図示省略のバルブ制御機構を介して流量制御器484の可変バルブの開閉量を制御する。制御部130は、予め設定された設定情報に従って所定の範囲内で目標流量を設定することによって、流量制御器484を通過するガスの流量を所定の範囲内で自在に制御することができる。また、制御部130は、当該バルブ制御機構を介して開閉弁464を開状態または閉状態に制御する。
従って、複数の吐出口78、79から吐出される不活性ガスのガス流G4の吐出態様(具体的には、吐出開始タイミング、吐出終了タイミング、吐出流量など)は、制御部130によって制御される。
また、ヒーター71に電力を供給する電気回路と、ヒーター71を上下動させる移動機構は、制御部130に電気的に接続されており、制御部130の制御下で動作する。つまり、ヒーター71による基板Wおよび不活性ガスの加熱態様(具体的には、基板Wの温度、吐出される不活性ガスの温度など)と、ヒーター71の位置とは、制御部130によって制御される。
<裏面保護部8>
裏面保護部8は、スピンチャック21上に保持されて回転している基板Wの下面の周縁部に当たるようにリンス液の液流L2を吐出するリンス液吐出機構84Aと、当該周縁部に当たるように不活性ガスのガス流G5を吐出するガス吐出機構445を備える。
裏面保護部8は、リンス液吐出機構84Aから基板Wの下面の周縁部にリンス液の液流L2を吐出する。これにより、裏面保護部8は、基板Wの上面周縁部(より詳細には、上面周縁部の処理領域S3)の回転軌跡における位置PL1に当たるように吐出された処理液等から基板Wの下面を保護する。液流L2は、下面周縁部の回転軌跡(「第2回転軌跡」)に規定される位置(「第2位置」)PL2に当たるように吐出される。位置PL2は、位置PL1に対して基板Wの回転方向の上流側に定められている。
また、裏面保護部8は、ガス吐出機構445から基板Wの下面の周縁部に不活性ガスのガス流G5を吐出する。ガス流G5は、下面周縁部の回転軌跡における位置(「第4位置」)P4に当たり、位置P4から基板Wの下面の周縁に向かって流れるように吐出される。位置P4は、位置PL2に対して基板Wの回転方向の上流側に定められている。位置PL2に吐出されたリンス液の液流L2の一部は、基板Wの下面周縁部に液膜となって残留した状態で基板Wの周方向に周回する。この残留リンス液の大部分は、ガス流G5によって吹き飛ばされて、基板Wの下面周縁部から基板Wの外部に排出される。これによりリンス液吐出機構84Aから再び位置PL2に吐出されるリンス液と残留リンス液とが合わさってリンス液の液量が過剰となることが抑制される。
リンス液吐出機構84Aは、筒状のノズル(「リンス液吐出ノズル」)55を備える。ノズル55は、略直方体形状のノズルヘッド150を貫通してノズルヘッド150に保持されている。ノズルヘッド150は、略直方体状の外観形状を有している。ノズルヘッド150は、その上面が水平となる姿勢で基板Wの下面周縁部(位置PL2、位置P4の周辺部分)の下方に配置されるように、ヒーター71の凹み部170に収容されている。ヒーター71は、凹み部170が位置PL2、位置P4の周辺部分の下方に位置するように予め配置されている。ノズルヘッド150は、例えば、ケーシング24に設けられた図示省略の支持部材等によって保持されている。ノズル55には、これにリンス液を供給する配管系であるリンス液供給部84が接続されている。具体的には、ノズル55の下端には、リンス液供給部84の配管842の一端が接続している。ノズル55の先端の吐出口は、位置PL2に対向している。ノズル55は、リンス液供給部84からリンス液を供給され、供給されたリンス液を先端の吐出口から吐出する。リンス液吐出機構84Aは、制御部130の制御に従ってノズル55からリンス液の液流L2を吐出する。液流L2は、基板Wの下面周縁部の回転軌跡に規定される位置PL2に当たるように吐出される。
リンス液供給部84は、具体的には、リンス液供給源841、配管842、および開閉弁843を備えて構成されている。リンス液供給源841は、リンス液を供給する供給源である。リンス液供給源841は、開閉弁843が介挿された配管842を介して、ノズル55に接続されている。したがって、開閉弁843が開放されると、リンス液供給源841から供給されるリンス液が、液流L2となってノズル55から位置PL2に吐出される。
リンス液供給部84が備える開閉弁843は、制御部130と電気的に接続されている図示省略のバルブ開閉機構によって、制御部130の制御下で開閉される。つまり、ノズルヘッド150のノズル55からのリンス液の吐出態様(具体的には、吐出開始タイミング、吐出終了タイミング、吐出流量、等)は、制御部130によって制御される。すなわち、リンス液吐出機構84Aは、制御部130の制御によって、回転軸a1を中心に回転している基板Wの下周縁部の回転軌跡のうち位置PL2に当たるようにリンス液の液流L2を吐出する。
ガス吐出機構441は、ノズル(「非処理面用ガス吐出ノズル」)45を備える。ノズル45は、ノズル55に対して基板Wの回転方向の上流側でノズルヘッド150を貫通してノズルヘッド150に保持されている。ノズル45の下端には、配管475の一端が接続されている。配管475の他端は、不活性ガスを供給するガス供給源455に接続している。配管475の経路途中には、ガス供給源455側から順に流量制御器485、開閉弁465が設けられている。ノズル45の先端(上端)の吐出口は、回転保持機構2が回転させる基板Wの下面周縁部の回転軌跡の一部、具体的には、当該回転軌跡に定められる位置P4に対向する。
ノズル45は、ガス供給源455から不活性ガス(図示の例では、窒素(N)ガス)を供給される。ノズル45は、供給された不活性ガスのガス流G5を位置P4に当たるように下方から吐出する。ノズル45は、吐出したガス流G5が位置P4に達した後、位置P4から基板Wの周縁に向かって流れるように、ガス流G5を吐出口から定められた方向に吐出する。
流量制御器485は、例えば、これが設けられている配管475に流れるガスの流量を検出する流量計と、弁の開閉量に応じて当該ガスの流量を調節可能な可変バルブとを備えて構成されている。制御部130は、流量制御器485の流量計が検出する流量が目標流量になるように、図示省略のバルブ制御機構を介して流量制御器485の可変バルブの開閉量を制御する。制御部130は、予め設定された設定情報に従って所定の範囲内で目標流量を設定することによって、流量制御器485を通過するガスの流量を所定の範囲内で自在に制御することができる。また、制御部130は、当該バルブ制御機構を介して開閉弁465を開状態または閉状態に制御する。従って、ノズル45からのガス流G5の吐出態様(具体的には、吐出開始タイミング、吐出終了タイミング、吐出流量、等)は、制御部130によって制御される。
また、ガス流G5によって残留リンス液を吹き飛ばすときの飛ばし易さは、基板Wの表面の膜質によって異なる。疎水性の膜質と親水性の膜質とでは、疎水性の膜質の方が残留処理液を飛ばしにくく、親水性の膜質の方が飛ばしやすい。従って、ガス流G5の吐出態様は、好ましくは基板Wの表面の膜質に応じて設定される。
<2.下面に吐出されるリンス液、上下面に吐出される不活性ガスの作用>
図4、図5に示されるように、処理液として薬液を吐出可能なノズル51a〜51cの1つ(図示の例では、ノズル51c)は、基板Wの上面周縁部の回転軌跡における位置PL1に当たるように薬液の液流L1を吐出する。リンス液吐出機構84Aのノズル55は、基板Wの上面(処理面)とは反対側の下面(非処理面)の周縁部の回転軌跡における位置PL2に当たるようにリンス液の液流L2を吐出する。位置PL2は、位置PL1よりも基板Wの回転方向の上流側の位置である。
ガス吐出機構441のノズル41は、基板Wの上面周縁部の回転軌跡における位置(「第3位置」)P3に当たるように不活性ガスのガス流G1を吐出する。位置P3は、基板Wの周縁(端面S5)に沿って位置PL1と位置PL2との間に位置する。
ガス吐出機構445のノズル45は、基板Wの下面周縁部の回転軌跡における位置P4に当たるように不活性ガスのガス流G5を吐出する。位置P4は、位置PL2よりも基板Wの回転方向の上流側の位置PL2の近傍に位置する。
図15は、基板処理装置1の吐出するリンス液の液流L2が基板の端面S5に回り込んでいる状態を模式的に示す基板Wの縦断面図である。図15の基板Wの縦断面図は、基板Wを回転軸a1と位置PL1とを含む切断面で切断した断面図である。薬液の液流L1、リンス液の液流L2、および不活性ガスのガス流G1が、当該切断面に投影されて模式的に示されている。基板Wの表面に吐出された液流L1、L2、ガス流G1は、基板Wの表面に沿って流れるが、図15では、見やすくするために、基板Wの表面から離れて表示されている。
基板Wの上面の平坦部分と下面の平坦部分とは、基板Wの周方向に沿って設けられた環状の湾曲面S3Aによって接続されている。基板Wの厚さD11が、例えば、0.7mmである場合には、基板Wの径方向に沿った湾曲面S3Aの幅D12は、例えば、0.3mmである。基板Wの縦断面において、湾曲面S3Aは、基板Wの径方向に沿って基板Wの外側に向かって張り出して湾曲している。湾曲面S3Aのうち環状の頂部(先端部)は、基板Wの端面(「周縁」、「端縁」とも称する)S5である。曲面部S3aは、湾曲面S3Aのうち端面S5よりも上側(処理面側)の部分である。曲面部S3aは、平坦部S3bと、端面S5とを接続する環状の曲面である。基板Wの上面周縁部のうち周縁側の処理領域S3は、環状の平坦部S3bと環状の曲面部S3aとを含んでいる。
位置PL2に吐出されたリンス液の液流L2は、その吐出方向と基板Wの回転による影響によって、基板Wの下面周縁部に沿って基板Wの周方向に周回するとともに、リンス液の一部は、基板Wの下面周縁部から端面S5を含む基板Wの湾曲面S3Aに回り込む。ここで、液流L2が位置PL2から基板Wの周方向に移動して位置PL1の近傍(位置PL1の下方)に到達したときに、液流L2の一部が基板Wの非処理面から基板の端面S5、および曲面部S3aに回り込んでいるが、平坦部S3bまでは回り込んでいないように、位置PL2(位置PL2から位置PL1までの基板Wの周縁に沿った距離)は、位置PL1に対して予め設定されている。すなわち、位置PL2は、当該リンス液の液流L2の一部が基板Wの非処理面から基板Wの端面S5に回り込むとともに、処理面の周縁部にほとんど回り込まないように、予め設定されている。このような位置PL2は、基板Wの回転速度、表面の膜質、液流L2の粘性、流量等のリンス液の吐出条件に応じて変動する。位置PL2は、リンス液の吐出条件に応じて、実験等によって予め設定される。
薬液の液流L1が位置PL1に吐出されると、液流L1は、基板Wの回転とともに基板Wの周方向に移動する。また、液流L1の一部は、基板Wの平坦部S3bから曲面部S3aに回り込む。しかしながら、位置PL2は、位置PL2に吐出されて端面S5に回り込んだリンス液が、上面周縁部にほとんど回り込まないように設定されているので、位置PL1に吐出される処理液が上面周縁部においてリンス液によって希釈されることを抑制できる。また、位置P3に吐出される不活性ガスのガス流G1によって、リンス液の上面周縁部への回り込みが更に抑制される。
位置PL1に吐出された処理液の一部は、上面周縁部に残留する残留処理液となって位置P3まで周回してくる。ガス流G1は、残留処理液の大部分を、位置P3において基板Wの外部へ吹き飛ばして排出する。これにより、残留処理液と、位置PL1に新たに吐出される処理液とがぶつかることによって液跳ねが発生することを抑制できる。
位置PL1に吐出されたリンス液が位置PL1の近傍に到達したときには、当該リンス液の一部は、端面S5に回り込んでいる。これにより、位置PL1に吐出される処理液が端面S5を経て基板Wの下面周縁部に回り込むことを抑制できる。
位置PL2に吐出されたリンス液の一部は、基板Wの下面周縁部に付着して残留した液膜状の残留リンス液となって、基板Wの回転よって周回して位置P4の近傍に到達する。位置P4に吐出される不活性ガスのガス流G5は、大部分の残留リンス液を吹き飛ばして基板Wの外部に排出する。これにより、残留リンス液と、位置PL2に新たに吐出されるリンス液とが合わさってその液量が過剰となって、リンス液が基板Wの上面に回り込むことを抑制できる。
また、ヒーター71には、凹み部170が形成されており、凹み部170は、基板Wの下面周縁部の回転軌跡のうち位置PL2、P4の周辺部分に対向して対向面S7に開口する開口部174を有する。そして、リンス液吐出機構84Aのノズル45、55のそれぞれの少なくとも吐出口部分は凹み部170に収容されている。そして、ノズル55(45)の先端部の吐出口は、凹み部170を開口部174側から見たときに、開口部174に配置されている。これによりヒーター71による基板Wの周縁部の加熱と、リンス液の液流L2、不活性ガスのガス流G5の基板Wの下面周縁部への吐出との両立を、簡単な構成を有するノズル55、ノズル45によって容易に実現できる。
<3.ヒーターの他の例>
図13(図14)は、ヒーター71の他の例であるヒーター71A(71B)を斜め上方から見た概略斜視図である。ヒーター71A(71B)は、ヒーター71(71B)の凹み部170に代えて凹み部170A(170B)が形成されていることを除いて、ヒーター71と同様に構成されている。
ヒーター71Aの凹み部170Aは、ヒーター71の凹み部170と異なって、ヒーター71Aを鉛直方向に貫通してない。このため、外周面S10に開口するヒーター71Aの開口部175Aは、外周面S10をその上端から上端と下端との中央付近まで横切って開口している。また、ヒーター71Bの凹み部170Bは、ヒーター71Aの凹み部170Aと同様に、ヒーター71Bを鉛直方向に貫通していない。凹み部170Aと凹み部170Bとの違いは、凹み部170Aが外周面S10に開口する開口部175Aを有するが、凹み部170Bは、外周面S10に開口していないことである。ヒーター71Bの対向面S7に開口する開口部174Bは、環状の対向面S7のうち外周縁側の部分に開口している。しかし、開口部174Bは、ヒーター71Bの径方向に沿って、対向面S7の外周縁まで延在していない。
ノズル45、55の吐出口が位置P4、PL2に対向するように、ノズル45、55を保持するノズルヘッド150を凹み部170A(170B)に収容すれば、ヒーター71A(71B)による基板Wの周縁部の加熱と、リンス液の液流L2および不活性ガスのガス流G5の基板Wの下面周縁部への吐出とを容易に両立させることかできる。従って、ヒーター71に代えてヒーター71A(71B)を採用してもよい。また、ヒーター71Bの凹み部170Bがヒーター71Bを鉛直方向に貫通していてもよい。
<4.遮断用ガスの作用>
図11は、ヒーター71と基板の間に吐出される不活性ガスのガス流G4の一例を示す図である。ヒーター71は、発熱体73の発熱によって対向面S7から基板Wの下面に熱線H1を放射して基板Wを加熱する。ガス吐出機構444が供給する不活性ガスは、加熱用流路74に導入され、加熱用流路74を流れる過程で発熱体73によって予め加熱される。加熱されたガスは、貫通孔76、77を通って、吐出口78、79から不活性ガスのガス流G4として空間V1に吐出される。
ガス流G4は、吐出口78、79のそれぞれから基板Wの周縁側方向と基板Wの中心側方向とに向かう。ヒーター71に対して基板Wの周縁側と、基板Wの中心側には、加熱されたガス流G4よりも低温の雰囲気G9が存在する。吐出口78から吐出されて基板Wの周縁側に向かうガス流G4によって、ヒーター71に対してWの周縁側に存在する雰囲気G9の空間V1への入り込みが抑制される。吐出口79から吐出されて基板Wの中心側に向かうガス流G4によって、ヒーター71に対して基板Wの中心側に存在する雰囲気G9の空間V1への入り込みが抑制される。従って、ヒーター71による基板Wの加熱効率が雰囲気G9によって低下することを抑制できる。また、ガス流G4は、予め加熱されているので、基板Wの加熱に寄与する。
ガス吐出機構441が吐出する不活性ガスは、空間V1へ雰囲気G9の侵入しないようにする遮断用ガスであるとともに、基板Wを加熱する加熱用ガスでもある。
また、ノズル55、45から位置PL2、P4に吐出されるリンス液の液流L2、不活性ガスのガス流G5が、ヒーター71と基板Wの下面との間の空間V1に入り込むと、リンス液がヒーター71の対向面S7に飛散することなどに起因してヒーター71による基板Wの周縁部の加熱効率が低下する場合がある。このため、位置PL2、位置P4は、ヒーター71の対向面S7の外周縁部から不活性ガスを吐出する吐出口78よりも、基板Wの周縁側に設けられることが好ましい。これにより、ガス吐出機構444が吐出する不活性ガスを、空間V1へリンス液や加熱されていない不活性ガスが侵入しないようにする遮断ガスとしても利用することができる。
<5.基板処理装置の動作>
図12は、基板処理装置1が処理液によって基板を処理する動作の一例を示すフローチャートである。図12を参照しつつ、以下に基板処理装置1の動作を説明する。図12に示される動作の開始に先立って、基板Wは、基板処理装置1に搬入されてスピンチャック21によって保持されている。また、ノズルヘッド48〜50は、ノズル移動機構6によって処理位置に配置されており、スプラッシュガード31は、ガード駆動機構32によって上方位置に配置されている。
図12に示す処理が開始されると、基板処理装置1の回転機構231は、基板Wを保持するスピンチャック21の回転を開始する(ステップS110)。基板Wの回転速度は、例えば、1000回転/分に設定される。
次に、ガス吐出機構441が、ノズルヘッド48のノズル41から不活性ガスのガス流G1の吐出を開始するとともに、ガス吐出機構443が、ノズルヘッド49のノズル43から不活性ガスのガス流G3の吐出を開始し、さらにガス吐出機構445がノズル45から不活性ガスのガス流G5の吐出を開始する(ステップS120)。ガス流G1、G5は、基板Wの上面周縁部における位置P3、下面周縁部における位置P4にそれぞれ吐出される。ガス流G1、G5は、位置P3、P4に当たった後、上面の周縁、下面の周縁にそれぞれ向かうように、所定の向きに吐出されることが好ましい。ノズル43は、基板Wの上面の中央部分に上方から不活性ガスを吐出することによって、当該中央部分から基板Wの周縁に向かって広がるガス流G3を生成させる。ノズル43が吐出するガス流G3の吐出時の流量は、ガス流G1の吐出時の流量よりも多い。
ガス流G1、G3の吐出が開始された後、加熱機構7は、ヒーター71によって基板Wの周縁部の加熱を開始する。ヒーター71は、例えば、185度程度に加熱される。加熱機構7のガス吐出機構444は、ガス供給源454から不活性ガスの供給を、例えば、40L/分〜60L/分の流量で開始してヒーター71の対向面S7に形成された複数の吐出口78、吐出口79からガス流G4の吐出を開始する(ステップS130)。不活性ガスは、基板Wの処理温度(例えば、60℃〜90℃)よりも高温になるように加熱される。
時間の経過によって基板Wの周縁部の温度が上昇して安定した後、リンス液吐出機構84Aは、基板Wの下面周縁部の回転軌跡に定められる位置PL2に当たるようにリンス液の液流L2の吐出を開始する(ステップS140)。液流L2が位置PL2に当たった後、位置PL2から基板Wの下面の周縁にも向かうように、液流L2は、所定の向きに吐出されることが好ましい。
処理液吐出機構83Aは、位置PL2に最初に吐出されたリンス液が位置PL1の下方に到達した後に、基板Wの上面周縁部(より詳細には、上面周縁部のうち基板Wの端面S5側の処理領域S3)の回転軌跡に定められる位置PL1に当たるように処理液(薬液)の液流L1を吐出して上面周縁部の処理を行う(ステップS150)。具体的には、処理液吐出機構83Aは、ノズル51a〜51dのうち1つのノズル(図1では、ノズル51c)から制御部130の制御に従って薬液の液流L1を位置PL1に当たるように吐出する。また、液流L1の断面サイズおよび流量は、液流L1が液膜となって付着するときの当該液膜の幅が処理領域S3に収まるように予め設定されている。液流L1は、位置PL1に当たった後、処理領域S3上に液膜を形成する。処理液の液膜は、基板Wの回転に伴って基板Wの周縁部に付着した状態で基板Wの周方向に移動する。
位置PL1に吐出された処理液の一部は、基板Wの上面周縁部から基板Wの端面S5を経て、下面周縁部に回り込もうとする。しかし、リンス液の液流L2の一部は、位置PL2に吐出された後、端面S5に回り込む。このため、端面S5に回り込んできたリンス液によって、基板Wの下面への処理液の回り込みが抑制される。
基板Wの処理レートを向上させる観点においては、吐出された処理液が、処理領域S3における吐出された箇所にできるだけ長く留まることが好ましい。回転軌跡における位置PL1と基板Wの中心c1とを結ぶ直線と、液流L1を吐出された箇所と中心c1とを結ぶ直線とに挟まれた中心角は、基板Wに回転に伴って徐々に大きくなる。処理領域S3に吐出された処理液のうち、例えば、80%の処理液が、中心角が90°になる角度まで基板Wが回転する間に、基板Wの回転に伴う遠心力などによって基板Wの外部に排出される。排出されずに残った液膜状の処理液は、その後も徐々に基板Wの外部へ排出されながら処理領域S3に付着した状態で基板Wの周方向に沿って移動し、その過程で基板Wの処理に寄与する。
ステップS110でノズル41から吐出を開始されたガス流G1は、位置P3において残留処理液の液膜に当たる。位置P3は、基板Wの回転軌跡において位置PL1よりも基板Wの周方向に沿って基板Wの回転方向の上流側、かつ、位置PL2よりも当該回転方向の下流側に位置する。その後、ガス流G1は、その吐出方向および基板Wの回転等の影響によって位置P3から基板Wの周縁に向かう。すなわち、ガス吐出機構441は、基板Wの上面周縁部の回転軌跡のうち位置P3に向けて上方から不活性ガスのガス流G1を吐出してガス流G1を位置P3から基板Wの周縁に向かわせる。残留処理液の大部分は、ガス流G1によって基板Wの上面周縁部から基板Wの外部に排出される。
また、ガス吐出機構443のノズル43が吐出したガス流G3は、ガス流G3の吐出方向および基板Wの回転等の影響によって基板Wの中央部分から周縁に向かって広がる。すなわち、ガス吐出機構443は、基板Wの上面の中央部分の上方から不活性ガスを吐出して、当該中央部分から基板Wの周縁に向かって広がるガス流G3を生成させる。
位置PL2に吐出されたリンス液は、基板Wの周縁に沿って位置PL1の下方に流れるが、その間に、リンス液の一部は基板Wの下面周縁部から基板Wの端面S5に回り込んでくる。回り込んできたリンス液は、位置P3から基板Wの周縁に向かうガス流G1によって、基板Wの上面に回り込むことを抑制される。また、位置PL2に吐出されたリンス液の一部は、基板Wの下面周縁部に付着して残留する残留リンス液となって基板Wの下面を周回するが、残留リンス液の多くは、位置P4に吐出される不活性ガスのガス流G5に吹き飛ばされて基板Wの外部に排出される。これにより、残留リンス液と、位置PL2に新たに吐出されるリンス液とが合わさってリンス液の液量が過剰となることを抑制できる。
このように、位置PL1において基板Wの処理領域S3に当たるように吐出された処理液の大部分は、基板Wが一回転する間に基板Wの外部に排出される。従って、位置PL1に新たに吐出される処理液が残留処理液に当たることによって生ずる液跳ねが抑制される。また、リンス液が基板Wの上面に回り込むことが抑制されるので、回り込んだリンス液によって位置PL2に吐出される処理液が希釈されることを抑制できる。さらに、基板Wの端面S5に回り込んだリンス液によって基板Wの下面への処理液の回り込みを抑制できる。さらに、地点P4に吐出されるガス流G5によって、残留リンス液を基板Wの外部に排出することが容易になる。
ガス流G1、G3、G5の吐出と、液流L1の吐出とが並行して行われている状態で、回転機構231は、制御部130の制御に従って基板Wを繰り返し回転させる。また、ガス流G1、G3、G5は、例えば、12L/分、30L/分〜130L/分、10〜20L/分の流量でそれぞれ吐出される。
制御部130が、基板Wの処理に要する処理時間の経過などを検出すると、処理液吐出機構83Aは、処理液の吐出を停止する。これにより、ステップS140の処理が終了する。
リンス液吐出機構84Aは、基板Wの下面(位置PL2)へのリンス液の液流L2の吐出を停止する(ステップS160)。加熱機構7は、ヒーター71への電力の供給を停止してヒーター71による基板Wの加熱を停止するとともに、ガス吐出機構444によるガス流G4の吐出を停止する(ステップS170)。
回転機構231は、スピンチャック21の回転を停止させ(ステップS180)、加熱機構7は、ヒーター71による基板Wの周縁部の加熱を停止する。ガス吐出機構441、443、445は、ガス流G1、G3、G5の吐出を停止させる(ステップS190)。これにより、図12に示す動作が終了する。
その後、ノズル移動機構6、ガード駆動機構32は、ノズルヘッド48〜50、スプラッシュガード31を退避位置に移動させる。基板Wがスピンチャック21から取り外されて基板処理装置1から搬出される。
基板処理装置1は、基板Wの上面(処理面)の周縁部の回転軌跡における位置PL1に当たるように薬液を吐出し、基板Wの上面とは反対側の下面(非処理面)の周縁部の回転軌跡における位置PL2に当たるようにリンス液を吐出する。位置PL2は、位置PL1よりも基板Wの回転方向の上流側の位置である。基板Wの下面と対向するヒーター71によって基板Wの下面から基板Wを加熱している。また、ガス吐出機構444がヒーター71の対向面S7と基板Wの下面との間の空間V1に加熱された不活性ガスのガス流G4を吐出している。しかしながら、処理面が基板Wの下面であってもよい。すなわち、処理液吐出機構83Aのノズルが基板Wの下面の周縁部の回転軌跡の第1位置に当たるように薬液を吐出し、リンス液吐出機構84Aのノズル55が基板Wの上面の回転軌跡における位置PL2に当たるようにリンス液を吐出し、第2位置が、第1位置よりも基板Wの回転方向の上流側の位置であってもよい。この場合、ヒーター71は、基板Wの上面と対向して基板Wを加熱し、ガス吐出機構444が、基板Wの上面とヒーター71の下面(対向面)との間の空間にガス流G4を吐出する。また、上面の位置PL2に吐出されるリンス液は、処理面が上面である場合に比べて処理面である下面に回り込みやすい。従って、リンス液の液量は予め調節される。
基板処理装置1が、位置P3に不活性ガスのガス流G1を吐出するガス吐出機構441と、位置P4に不活性ガスのガス流G5を吐出するガス吐出機構445とのうち少なくとも一方のガス吐出機構を備えていなくてもよい。
リンス液吐出機構84Aは、1つのノズル55を備えているが、リンス液吐出機構84Aが、基板Wの周方向に分散して配置された複数のノズル55を備えて、複数のノズル55から基板Wの非処理面の周縁部の回転軌跡に定められた複数の位置PL2にリンス液を吐出してもよい。複数のノズル55を備えれば、基板Wの非処理面をより均一に保護することができる。
ガス吐出機構445は、1つのノズル45を備えているが、ガス吐出機構445が複数のノズル45を備えて、複数のノズル45から基板Wの非処理面の周縁部の回転軌跡に定められた複数の位置P4に不活性ガスを吐出してもよい。複数の位置P4は、位置PL2よりも基板Wの回転方向の上流側に定められる。
ガス吐出機構441は、1つのノズル41から基板Wの上面周縁部の回転軌跡における位置P3に不活性ガスのガス流G1を吐出し、位置P3は、基板Wの周縁部に沿って位置PL2と位置PL1との間に定められている。しかし、ガス吐出機構444が複数のノズル41から上面周縁部の回転軌跡における複数の位置P3に不活性ガスのガス流G1を吐出してもよい。複数の位置P3は、基板Wの周縁部に沿って位置PL2と位置PL1との間に定められる。
ガス吐出機構444は、ヒーター71に設けられた複数の吐出口78、79からガス流G4を吐出しているが、基板Wは回転する。従って、ガス吐出機構444が、1つずつ設けられた吐出口78、79からガス流G4を吐出してもよい。また、吐出口78と吐出口79とのうち一方の吐出口のみからガス流G4を吐出したとしても、ガス流G4を吐出しない場合に比べて基板Wの温度の低下を抑制できる。また、ヒーター71の対向面S7と、発熱体73との間に不活性ガスの流路を設けて、発熱体73の上方に開口する吐出口からガス流G4を吐出してもよい。
また、ガス吐出機構444が、ヒーター71と異なる他のヒーター等によって予め加熱された不活性ガスを空間V1に吐出してもよい。具体的には、ガス吐出機構444が、ガス供給源454から供給される不活性ガスを当該他のヒーターによって予め加熱し、加熱された不活性ガスをヒーター71の外部の配管を経て、ヒーター71の外部のノズルから空間V1に吐出してもよい。
また、ヒーター71が基板Wの処理面とは反対側の面を全体的に覆うように設けられてもよい。このようなヒーター71は、上述したようにスピンチャック21が複数のチャックピンを備えて、基板Wをスピンチャック21の上面と接触しない用に保持する場合に、基板Wの下面と、スピンチャック21の上面との間に設けることができる。この場合、ヒーター71は、回転軸部22の内部およびスピンチャック21を貫通する柱状の支持部材によって支持される。
また、基板処理装置1は、不活性ガスのガス流G3を吐出するノズル43を備えているが、基板処理装置1がノズル43を備えていなくてもよい。その場合には、基板処理装置1が、アーム62、ノズルヘッド49を備えていなくてもよい。
基板処理装置1は、窒素ガスをガス流G1、G3〜G5として吐出するが、ガス流G1、G3〜G5のうち少なくとも1つのガス流が、他のガス流と種類の異なる不活性ガスであってもよい。
以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、リンス液が位置PL2から基板Wの周方向に位置PL1の近傍まで移動する間にリンス液が処理面に回り込むことを抑制できるので、位置PL1に吐出された薬液が基板Wの処理面の周縁部においてリンス液で希釈されることを抑制できる。また、リンス液が基板Wの周方向に位置PL1の近傍に到達したときにリンス液は非処理面から端面に回り込んでいるので、当該リンス液によって位置PL1から非処理面に回り込もうとする薬液を洗い流して希釈することができる。従って、基板Wの処理面の周縁部に薬液を吐出して当該周縁部を効率良く処理しつつ、非処理面に回り込んだ薬液によって非処理面が処理されることを抑制できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、位置PL2と位置PL1との間の位置P3において基板Wの処理面の周縁部に不活性ガスが吐出される。当該不活性ガスは、基板Wの回転によって処理面に沿って基板Wの周縁側に流れつつ、基板Wの回転方向下流側に流れる。従って、位置PL2において基板Wの非処理面に吐出されたリンス液が基板Wの周方向に位置PL1の近傍へ移動する間にリンス液が処理面へ回り込むことを抑制できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、位置P4において基板Wの非処理面の周縁部に不活性ガスが吐出される。当該不活性ガスは、基板Wの回転によって非処理面に沿って基板Wの周縁側に流れつつ、基板Wの回転方向下流側に流れる。位置PL2において非処理面の周縁部に吐出されたリンス液は、基板Wの回転によって、非処理面の周縁から基板Wの外部へ排出されながら、基板Wの回転方向の下流側に向かって基板Wを周方向に周回する。これにより、位置PL2に吐出されたリンス液の一部は、位置P4に到達する。従って、位置P4に到達したリンス液は、位置P4に吐出された不活性ガスによって基板Wの非処理面の周縁部から基板Wの外部に吹き飛ばされて、その液量がさらに減少する。これにより、非処理面の周縁部を周方向に周回して再び位置PL2に到達するリンス液の液量は僅かになる。位置PL2に新たに吐出されるリンス液が、周回してきたリンス液とぶつかって液跳ねを生ずることを抑制できるとともに、リンス液の液量が過剰となって基板Wの処理面の非処理領域に回り込むことも抑制できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、ヒーター71には、その対向面S7に開口する開口部174を有する凹み部170が形成されており、開口部174は、下面周縁部の回転軌跡のうち位置PL2の周辺部分に対向している。そして、ノズル55の少なくとも吐出口部分が凹み部170に収容されている。従って、ヒーター71を基板Wの非処理面に近づけて非処理面側から基板Wの周縁部を効率良く加熱する処理と、位置PL2にリンス液を吐出する処理とを、両立することが容易となる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、ヒーター71の凹み部170は、ヒーター71を鉛直軸方向に貫通しているので、リンス液を吐出するノズル55を配置する作業が容易になる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、ヒーター71Aの凹み部170Aには、ヒーター71の外周面S10に開口する開口部175Aが更に形成されており、対向面S7に開口する開口部174と開口部175Aとは、互いに繋がって形成されている。従って、リンス液を吐出するノズル55を配置する作業が容易になる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、ヒーター71の凹み部170には、ヒーター71の外周面S10に開口する開口部175と、対向面S7とは反対側の面S8に開口する開口部176とが更に形成されており、開口部176、175、174は、順次に繋がってそれぞれ形成されている。従って、リンス液吐出ノズルを配置する作業が容易になる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、基板Wの処理面とは反対側の面(非処理面)と、ヒーター71の対向面S7との間の空間V1に予め加熱された不活性ガスのガス流G4が吐出される。従って、空間V1への雰囲気G9の入り込み抑制することにより基板Wの加熱効率の低下を抑制するとともに、不活性ガスのガス流G4によっても加熱効率の低下を抑制することができる。従って、基板Wを効率良く加熱しながら基板Wの処理を行うことができる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、ガス吐出機構444は、ヒーター71によって予め加熱された不活性ガスのガス流G4を吐出する。従って、不活性ガスを加熱するためのヒーターを別に設ける必要がないので基板処理装置に係るコストを抑制できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、ガス吐出機構444は、ヒーター71の発熱体73に沿って配設された加熱用流路74を備え、加熱用流路74を流れるときにヒーター71によって加熱された不活性ガスを吐出する。従って、ヒーター71による不活性ガスの加熱効率を向上できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、加熱用流路74は、発熱体73に沿って二次元的に配設されているので、ヒーター71による不活性ガスの加熱効率をさらに向上できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、加熱用流路74は、発熱体73に対して基板Wと反対側に配設されているので、発熱体73によって、基板Wと不活性ガスとの双方を効率的に加熱できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、ガス吐出機構444は、環状のヒーター71の外周縁部と内周縁部とにそれぞれ設けられた吐出口78、79を備えており、不活性ガスを吐出口78、79から吐出する。従って、ヒーター71の周りの雰囲気G1が基板Wとヒーター71との間の空間V1に入り込むことを効果的に抑制できる。従って、基板Wを効率的に加熱できる。
本発明は詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての態様において例示であって限定的ではない。したがって、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 基板処理装置
21 スピンチャック(基板保持部)
41 ノズル(処理面用ガス吐出ノズル)
45 ノズル(非処理面用ガス吐出ノズル)
51a〜51c ノズル(薬液吐出ノズル)
55 ノズル(リンス液吐出ノズル)
48〜50,150 ノズルヘッド
231 回転機構
83A 処理液吐出機構
84A リンス液吐出機構
441,443,445 ガス吐出機構
444 ガス吐出機構(ガス吐出部)
71 ヒーター
73 発熱体
S3 処理領域
S4 非処理領域
S5 端面
PL1 位置(第1位置)
PL2 位置(第2位置)
P3 位置(第3位置)
P4 位置(第4位置)
G1,G3〜G5 不活性ガスのガス流
L1 処理液の液流
L2 リンス液の液流
130 制御部
170,170A,170B 凹み部
174 開口部(対向面開口部)
175 開口部(外周面開口部)
176 開口部
W 基板

Claims (8)

  1. 基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、
    前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、
    前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出する薬液吐出ノズルと、
    前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、
    を備え、
    前記第2位置は、
    前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面に回り込んでいるとともに、前記処理面の周縁部にほとんど回り込んでいないように、予め設定されており、
    前記第1回転軌跡における第3位置に当たるように不活性ガスを吐出する処理面用ガス吐出ノズルを更に備え、
    前記第3位置は、
    前記基板の周縁に沿って前記第1位置と前記第2位置との間に位置する、基板処理装置。
  2. 基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、
    前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、
    前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出する薬液吐出ノズルと、
    前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、
    前記第2回転軌跡における第4位置に当たるように不活性ガスを吐出する非処理面用ガス吐出ノズルと、
    を備え、
    前記第2位置は
    前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記第2位置から前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面に回り込んでいるとともに、前記処理面の周縁部にほとんど回り込んでいないように、予め設定されており、
    前記第4位置は、前記第2位置よりも前記基板の回転方向の上流側の前記第2位置の近傍に位置する、基板処理装置。
  3. 基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、
    前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、
    前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出して、前記処理面の周縁側の一部である環状の平坦部と、前記平坦部よりも外周側の環状の曲面部とを含む処理領域に前記薬液を供給して処理を行う薬液吐出ノズルと、
    前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、
    前記第2回転軌跡における第4位置に当たるように不活性ガスを吐出する非処理面用ガス吐出ノズルと、
    を備え、
    前記第2位置は、前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面および前記曲面部に回り込ませる一方、前記平坦部までは回り込んでいない状態であるように、予め設定されており、
    前記第4位置は、前記第2位置よりも前記基板の回転方向の上流側の前記第2位置の近傍に位置する、基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載の基板処理装置であって、
    前記基板の前記非処理面の周縁部に沿って環状に設けられて、前記非処理面と非接触で対向する対向面を有し、前記基板の周縁部を加熱するヒーター、
    を更に備え、
    前記ヒーターには、前記基板の前記第2回転軌跡のうち前記第2位置の周辺部分に対向して前記対向面に開口する対向面開口部を有する凹み部が形成されており、
    前記リンス液吐出ノズルの少なくとも吐出口部分は前記凹み部に収容されており、
    前記リンス液吐出ノズルの吐出口は、前記凹み部を前記対向面開口部側から見たときに、前記対向面開口部に配置されている、基板処理装置。
  5. 請求項に記載の基板処理装置であって、
    前記ヒーターの前記凹み部は、
    前記ヒーターを鉛直軸方向に貫通している、基板処理装置。
  6. 基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、
    前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、
    前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出する薬液吐出ノズルと、
    前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、
    前記基板の前記非処理面の周縁部に沿って環状に設けられて、前記非処理面と非接触で対向する対向面を有し、前記基板の周縁部を加熱するヒーターと、
    を備え、
    前記第2位置は、
    前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記第2位置から前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面に回り込んでいるとともに、前記処理面の周縁部にほとんど回り込んでいないように、予め設定されており、
    前記ヒーターには、前記基板の前記第2回転軌跡のうち前記第2位置の周辺部分に対向して前記対向面に開口する対向面開口部を有する凹み部が形成されており、
    前記リンス液吐出ノズルの少なくとも吐出口部分は前記凹み部に収容されており、
    前記リンス液吐出ノズルの吐出口は、前記凹み部を前記対向面開口部側から見たときに、前記対向面開口部に配置されており、
    前記ヒーターの前記凹み部には、前記ヒーターの外周面に開口する外周面開口部が更に形成されており、
    前記対向面開口部と前記外周面開口部とは、互いに繋がって形成されている、基板処理装置。
  7. 基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、
    前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、
    前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出して、前記処理面の周縁側の一部である環状の平坦部と、前記平坦部よりも外周側の環状の曲面部とを含む処理領域に前記薬液を供給して処理を行う薬液吐出ノズルと、
    前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、
    前記基板の前記非処理面の周縁部に沿って環状に設けられて、前記非処理面と非接触で対向する対向面を有し、前記基板の周縁部を加熱するヒーターと、
    を備え、
    前記第2位置は、前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面および前記曲面部に回り込ませる一方、前記平坦部までは回り込んでいない状態であるように、予め設定されており、
    前記ヒーターには、前記基板の前記第2回転軌跡のうち前記第2位置の周辺部分に対向して前記対向面に開口する対向面開口部を有する凹み部が形成されており、
    前記リンス液吐出ノズルの少なくとも吐出口部分は前記凹み部に収容されており、
    前記リンス液吐出ノズルの吐出口は、前記凹み部を前記対向面開口部側から見たときに、前記対向面開口部に配置されており、
    前記ヒーターの前記凹み部には、前記ヒーターの外周面に開口する外周面開口部が更に形成されており、
    前記対向面開口部と前記外周面開口部とは、互いに繋がって形成されている、基板処理装置。
  8. 基板を略水平に保持し、所定の回転軸周りに回転可能に設けられた基板保持部と、
    前記基板保持部を前記回転軸周りに回転させる回転機構と、
    前記基板の処理面の周縁部の第1回転軌跡における第1位置に当たるように薬液を吐出する薬液吐出ノズルと、
    前記基板の処理面とは反対側の非処理面の周縁部の第2回転軌跡における第2位置に当たるようにリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルと、
    前記基板の前記非処理面の周縁部に沿って環状に設けられて、前記非処理面と非接触で対向する対向面を有し、前記基板の周縁部を加熱するヒーターと、
    を備え、
    前記第2位置は、
    前記第1位置よりも前記基板の回転方向の上流側の位置であって、前記リンス液が前記第2位置から前記基板の周方向に移動して前記第1位置の近傍に到達したときに、当該リンス液が前記基板の前記非処理面から前記基板の端面に回り込んでいるとともに、前記処理面の周縁部にほとんど回り込んでいないように、予め設定されており、
    前記ヒーターには、前記基板の前記第2回転軌跡のうち前記第2位置の周辺部分に対向して前記対向面に開口する対向面開口部を有する凹み部が形成されており、
    前記リンス液吐出ノズルの少なくとも吐出口部分は前記凹み部に収容されており、
    前記リンス液吐出ノズルの吐出口は、前記凹み部を前記対向面開口部側から見たときに、前記対向面開口部に配置されており、
    前記ヒーターの前記凹み部は、
    前記ヒーターを鉛直軸方向に貫通しており、
    前記ヒーターの前記凹み部には、前記ヒーターの外周面に開口する外周面開口部と、前記対向面とは反対側の面に開口する開口部とが更に形成されており、
    前記反対側の面に開口する開口部と、前記外周面開口部と、前記対向面開口部とは、順次に繋がってそれぞれ形成されている、基板処理装置。
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