JP6544965B2 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、三次元CADモデルから数値解析用のデータを作成する技術に関する。
部品や製品の設計において、各部品の三次元的な形状と位置関係とを示す三次元データを作成可能なCAD(Computer Aided Design)システムが広く利用されている。そして、CADシステムにより作成されたCADデータを利用して、部品や製品の形状の設計だけでなく、部品や製品の物理的特性を解析する技術も存在する。CADデータを利用して部品や製品の物理的特性を解析するにあたって、CADデータは、三次元空間を所定の大きさの複数のブロックに分割した要素分割データに変換される。この際に、特に部品の曲面や斜めの面において部品の形状が上手く再現されず、要素分割データにおいて、部品同士の接触関係が設計時に意図したものではなくなってしまう可能性がある。特に電磁界解析においては導電性材料の部品同士の接触関係が変化すると計算精度に大きな影響があるため、CADデータにおける部品同士の接触関係が保たれた要素分割データを用いて解析が行われることが望まれる。
CADデータにおける部品同士の接触関係が保たれた要素分割データを生成する方法として、特許文献1に記載の技術と特許文献2に記載の技術とがある。特許文献1には、設計者がCADデータの形状特徴ごとに設計指針を予め指定しておき、指定された設計指針が要素分割データにおいて守られているかどうかを判定し、守られていない場合には要素分割データを補正することが記載されている。また、特許文献2には、CADデータで接触関係にあった部品同士が要素分割データにおいて非接触となっている場合に、非接触となった部分を穴埋めして接触状態に補正する技術が記載されている。
WO12/114457号公報 特開2006−185276号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術のように、設計指針を形状特徴ごとに指定しておくことは、数百部品あるような製品のCADデータの解析を行う場合には困難である。更に、特許文献1に開示される技術では、あらかじめ指定した特徴形状以外の部分に対する接触関係の変化は検出することができないという課題がある。また、特許文献2に開示される技術では、CADデータ上で部品同士が接触していた面すべてに対して接触状態の変化の確認を行う必要があり、処理に時間がかかってしまうという課題がある。
そこで、本発明は、CADデータにおける部品同士の接触状態を保った要素分割データを生成する際の処理量を低減することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、複数の物体の形状と位置関係とを示す形状データを入力する入力手段と、所定のサイズの複数のブロックで構成された空間において、前記形状データが示す前記複数の物体の形状と位置関係とに基づいて、前記複数のブロックのそれぞれに対応する物体又は空間の属性を割り当てたブロックデータを生成する生成手段と、前記ブロックデータにおいて、物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうちの一部を、前記形状データにおける前記複数の物体同士の接触状態と前記ブロックデータにおける前記複数の物体同士の接触状態との違いを検出する処理に用いるブロックとして、前記形状データが示す前記複数の物体の位置関係に基づいて決定する決定手段と、前記決定手段により、前記物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうち、前記決定手段により前記検出処理に用いるとして決定されたブロックを用いて、前記接触状態の違いを検出する検出手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、CADデータにおける部品同士の接触状態を保った要素分割データを生成する際の処理量が低減できる、
実施例1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図。 実施例1に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図。 実施例1に係る情報処理装置で行われる処理の流れを示すフローチャート。 CADデータの例を示す図。 CADデータの要素分割方法を示す図。 実施例1における要素分割データの補正方法を示す図。 実施例1の第一判定部で行われる処理の流れを示すフローチャート。 実施例1におけるフェース分割処理を説明する図。 実施例1の第二判定部で行われる処理の流れを示すフローチャート。 実施例1の第二判定部で行われる処理を説明する図。 実施例1の比較部で行われる処理の流れを示すフローチャート。 安全率の概念を説明する図。 実施例2におけるフェース情報の例を示す図。 実施例2の比較部で行われる処理の流れを示すフローチャート。 実施例2における要素分割データの補正方法を示す図。 実施例3に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図。 実施例3に係る情報処理装置で行われる処理の流れを示すフローチャート。 実施例3の関連付け部で行われる処理の流れを示すフローチャート。 実施例3の補正部で行われる処理の流れを示すフローチャート。 要素情報とフェース情報の例を示す表。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
<実施例1>
実施例1では、CADデータを要素分割データに変換した場合に、接触状態の変化の確認を行う面を限定することで、CADデータにおける部品同士の接触状態を保った解析モデルを生成する際の処理量を低減する例について説明する。図1は、実施例1に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。実施例1の情報処理装置100(以下、処理装置100とする)は、CPU101、RAM102、ROM103、二次記憶装置104、入力インターフェース105、出力インターフェース106を含む。そして、処理装置100の各構成部はシステムバス107によって相互に接続されている。また、処理装置100は、入力インターフェース105を介して入力装置108に接続されており、出力インターフェース106を介して表示装置109に接続されている。
CPU101は、RAM102をワークメモリとして、ROM103に格納されたプログラムを実行し、システムバス107を介して処理装置100の各構成部を統括的に制御するプロセッサーである。これにより、後述する様々な処理が実行される。
二次記憶装置104は、処理装置100で取り扱われる種々のデータを記憶する記憶装置であり、本実施例ではHDDが用いられる。CPU101は、システムバス107を介して二次記憶装置104へのデータの書き込みおよび二次記憶装置104に記憶されたデータの読出しを行うことができる。なお、二次記憶装置104にはHDDの他に、光ディスクドライブやフラッシュメモリなど、様々な記憶デバイスを用いることが可能である。
入力インターフェース105は、例えばUSBやIEEE1394等のシリアルバスインターフェースであり、外部装置から処理装置100へのデータや命令等の入力は、この入力インターフェース105を介して行われる。処理装置100は、この入力インターフェース105を介して、マウスやキーボードなどの入力デバイスである入力装置108と接続されており、ユーザは入力装置108を用いて様々な処理命令を入力することができる。
出力インターフェース106は例えばDVIやHDMI(登録商標)等の映像出力端子であり、処理装置100は、この出力インターフェース106を介して表示装置109(液晶ディスプレイなどの各種画像表示デバイス)に接続されている。処理装置100は、この出力インターフェース106を介して表示装置109にユーザの命令を補助する画像を表示する。なお、出力インターフェース106は入力インターフェース105と同様にUSBやIEEE1394等のシリアルバスインターフェースを用いてもよい。なお、処理装置100の構成要素は上記以外にも存在するが、本発明の主眼ではないため、説明を省略する。
以下、実施例1の処理装置100で行われる処理について、図2および図3を参照して説明する。図2は、処理装置100の機能構成を示すブロック図である。処理装置100は、ROM103に格納されたプログラムをCPU101がRAM102をワークメモリとして実行することで、図2に示す各構成部として機能し、図3のフローチャートに示す一連の処理を実行する。なお、以下に示す処理の全てがCPU101によって実行される必要はなく、処理の一部または全部が、CPU101以外の一つ又は複数の処理回路によって行われるように処理装置100が構成されてもよい。以下、各構成部により行われる処理の流れを説明する。
ステップS301では、取得部201が二次記憶装置104等に格納された処理対象のCADデータを取得する。本実施例で用いるCADデータの例を図4に示す。図4は、簡易的な形状をもつ複数部品の三次元形状および位置関係を含むCADデータを示す図である。本実施例で用いるCADデータは、部品401〜405の三次元形状と位置関係を示すデータであり、各部品に対応するデータ点はそれぞれ対応する部品を示すタグ情報と紐づいているものとする。これら複数部品は、便宜上二次元形状として表現されているが、Z方向にも寸法をもつ三次元形状の部品である。なお、ここで入力されるCADデータは三次元CADデータに限られず、二次元の設計データも用いることができる。取得部201は、取得したCADデータを決定部202と変換部203とに出力する。
ステップS302では、決定部202が、取得部201から入力されたCADデータにおける各部品の接触状態を判定し各部品の面を示すフェース情報を決定する。ここでの処理の詳細については後述する。決定部202は、CADデータにおける各部品の接触状態を示す第一のフェース情報を関連付け部204と検出部205とに出力する。
ステップS303では、変換部203が、取得部201から入力されたCADデータを解析用の要素分割データに変換する。図5は、本実施例で用いる解析手法であるFinite Difference Time−Dmain(FDTD)法における要素分割方法を示す図である。FDTD法では解析対象のCADデータを、XY、YZ、ZX平面と平行に、各辺が所定の要素長を有する複数の直方体の要素に分割する。なお、XYZの各座標軸は任意に設定してよい。ここで用いる要素長はユーザが任意に指定してもよいし、計算したい電磁界の周波数の波長などから自動的に指定されるようにしてもよい。また、要素長は各座標軸方向の間で等しい必要はなく、各座標軸で異なるように設定してもよい。本実施例では、各座標軸について一律に15mmの要素長を設定しているため、図5(a)のように15mm間隔で区切られたブロック一つ一つが要素となる。そして、各ブロックにおいて占める体積の割合が最も大きい部品又は空間の属性が、そのブロックの属性として割り当てられる。すなわち、ここで行われる処理は、所定のサイズの複数のブロックで構成された空間において、CADデータが示す複数の物体の形状と位置関係とに基づいて、複数のブロックのそれぞれに対応する物体又は空間の属性を割り当てる処理である。
図5(b)は要素分割の結果、各ブロックに属性が割り当てられた要素分割データを示す図である。例えば、要素03に対応するブロックには、図5(a)において解析空間(部品が存在しない、空気に対応する領域)と部品402とが含まれており、かつ部品402の体積の方が大きな割合を占めているため、部品402の属性が割り当てられる。なお、説明の便宜上、図5(b)には部品401〜404に対応する要素と、部品401を取り囲む要素とのみが表記されているが、実際は空間全体の要素にそれぞれ属性が割り当てられている。変換部203は、生成した要素分割データを関連付け部204に出力する。
ステップS304では、関連付け部204が、接触状態の変化を調べる部品を選択する。ここではまずは部品401が選択されたものとして説明する。
ステップS305では、関連付け部204が、ステップS304で選択された部品について、決定部202から入力された第一のフェース情報が示す各面と、変換部203から入力された要素分割データが有する要素のうち、各面に接する要素とを関連付ける。ここで行われる関連付け処理の詳細については後述する。関連付け部204は、ここで得られた要素分割データにおける面と要素との対応を示す第二のフェース情報を検出部205に出力する。
ステップS306では、検出部205が、決定部202から入力された第一のフェース情報と、関連付け部204から入力された第二のフェース情報とを用いて、CADデータから要素分割データに変換された際の部品の接触状態の変化を検出する。そして、要素分割データにおいて属性の補正を行う要素を決定し、補正を行う要素の番号と補正後の属性とを示す情報を補正部206に出力する。ここで行う処理の詳細については後述する。検出部205は、補正を行う要素を示す情報を補正部206に出力する。
ステップS307では、補正部206が、検出部205から入力された情報に基づいて、変換部203から入力された要素分割データに補正を行う。以下、本実施例における補正について説明する。図6は図5(b)に示す要素分割データに補正を行った例を示す図である。図5(b)に示す要素分割データでは、各部品の接触状態が図5(a)に示すCADデータから変化している。例えば、部品402と部品405はCADデータでは部品401と接触していないが、要素分割データにおいてはどちらも部品401と接触している。また、部品403はCADデータでは部品401と接触しているが、要素分割データでは部品401と接触していない。そこで、補正部206は各部品の接触状態がCADデータにおける接触状態と同じになるように、要素分割データを補正する。具体的には要素03と要素09の属性をそれぞれ部品402および部品404から解析空間へ、そして、要素06と要素07の属性を解析空間から部品403へと補正する。
ステップS308では、補正部206が、全ての部品についてステップS304〜ステップS307の処理が行われたかどうかを判定する。全ての部品についてステップS304〜ステップS307の処理が行われたと判定された場合、補正部206は、補正が完了した要素分割データを二次記憶装置104や表示装置109に出力して処理を終了する。全ての部品についてステップS304〜ステップS307の処理が行われていないと判定された場合、補正部206は補正済みの要素分割データを関連付け部204と検出部205とに出力し、ステップS304に戻って関連付け部204が新たな部品を選択する。
以上が本実施例における処理の流れである。以下、各ステップにおける詳細な処理について説明する。まずは、決定部202で行われる処理(ステップS302)の詳細について説明する。図7は、ステップS302の詳細を示すフローチャートである。
ステップS701では、決定部202が、取得部201から入力されたCADデータにおいて、接触状態を調べる部品を選択する。ここでは、まずは部品401が選択されたものとして説明する。ステップS702では、決定部202が、ステップS701で選択された部品に接触している他部品を検出する。接触している部品の検出には、公知の方法を用いることができる。例えば、本実施例では、決定部202が、部品の各面を構成するメッシュ点ごとに、面の法線方向に存在する別物体までの距離を導出する。そして、導出された距離が所定の閾値よりも小さいメッシュ点は、別部品に接触しているとして検出される。本実施例では、部品401と接触している部品として部品403が検出される。
ステップS703では、決定部202が、ステップS702で検出した他部品との接触領域を別フェースとして分割する。図8は、そのフェース分割方法を示す図である。図8において部品401は4つの面を有する平行四辺形として表現されているが、CADデータにおいて部品401の底面の一部は部品403と接触している。そして、部品401の底面は部品403に接触している領域と接触していない領域とで別のフェースにとして分割される。すなわち、部品401の底面は面32、面33、面34に分割される。
ステップS704では、決定部202が、ステップS703で分割された各フェースに関する情報を記録し、第一のフェース情報として関連付け部204と検出部205とに出力する。決定部202は、図8(b)に示すリストのように、各面のIDと、各面に最も近い部品の番号と、最も近い部品までの距離と、各面の法線方向に含まれる成分のうち、最も大きな成分を有する座標軸方向とを示すデータを第一のフェース情報として生成する。また、第一のフェース情報には、各フェースを構成するメッシュ点の座標も、CADデータよりは粗い間隔で抽出して格納しておくものとする。たとえば、要素分割に用いられる要素長に等しい間隔で抽出しておくものとする。そして、生成した第一のフェース情報を関連付け部204と検出部205とに出力する。なお、最も近い部品の番号とその部品までの距離と、各面の法線方向に含まれる最も大きな座標軸方向の成分とは、ステップS702において部品の接触状態を検出する際に取得しておくものとする。なお、例えば法線方向に含まれる+x成分と+y成分との大きさが等しい場合には、どちらか一方、例えば+x成分を優先するように予め設定しておき、その予め設定された関係に基づいて記録する方向を決定するようにする。また、説明の便宜上、部品401のフェースは面36までしか表記していないが、実際には±Z方向にあるフェースも処理の対象となる。
ステップS705では、決定部202が、入力されたCADデータ中の全ての部品についてS701〜S704の処理が行われたかどうかを判定する。全ての部品についてS701〜S704の処理が行われていないと判定された場合には、ステップS701に戻り、新たな部品を選択する。全ての部品についてステップS701〜S704の処理が行われたと判定された場合は処理を終了する。
以上が決定部202で行われる処理の流れである。次に、関連付け部204で行われる処理(ステップS305)の詳細について説明する。図9は、ステップS305の処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS901では、関連付け部204が、変換部203から入力された要素分割データにおいて、分割された全要素の中から、ステップS304で選択された部品の面を構成する要素とその面に隣接する要素を抽出する。例えば、図10(a)に示すように、部品401の面を構成する要素としては、部品401の属性を有する要素のうち、部品401の属性を有しない要素に隣接する要素21〜32が抽出される。そして、部品401の面に隣接する要素としては、図10(a)に示すように、要素21〜32のいずれかと要素の面又は稜線を共有する要素1〜要素20が抽出される。なお、抽出された要素群1001としては、部品401の属性情報をもつ要素の±X方向、±Y方向で面や稜線を共有している要素のみ表記しているが、実際は±Z方向の要素も対象となる。
ステップS902では、関連付け部204が、ステップS901で抽出された要素の中から、決定部202から入力された第一のフェース情報が示す各フェースを構成する要素を決定し、関連付ける。各フェースを構成する要素としては、選択された部品401の属性を有する要素の中で、各フェースの存在する座標を含む要素に最も近い要素が決定される。例えば図8(a)に示す面31の例では、図10(a)において面31の存在する座標を含む要素は要素02と要素22である。この中で、要素02は部品401の属性を有する要素ではないので、部品401の属性を有する要素の中で要素02に最も近い要素21が面31を構成する要素として要素02の代わりに決定される。すなわち、面31を構成する要素としては、図10(b)に示すように要素21と要素22が決定される。
ステップS903では、関連付け部204が、ステップS902で決定された各フェースの構成要素と、第一のフェース情報が示す各フェースの法線方向とに基づいて、選択された部品の各フェースに隣接する要素を決定する。決定部202各フェースに隣接する要素は、各フェースを構成する要素と面もしくは稜線を共有している要素が選択される。この際に、各フェースの法線方向を考慮する。各フェースに隣接する要素としては、フェースを構成する要素と面又は稜線を共有しており、かつ面又は稜線を共有する要素よりも各フェースの法線方向に含まれる各座標軸の成分のうち、最も成分が大きい座標軸方向に存在する要素が選択される。例えば、法線が+x方向である面31においては、要素21および要素22と面又は稜線を共有しており、かつx座標が要素21および要素22よりも大きい要素01〜04が、面31に隣接する要素として選択される。また、法線方向に−x成分と+y成分とを含み、かつ−x成分の方が大きい法線方向を有する面35に隣接する要素としては、以下の要素が決定される。すなわち、要素27と面又は稜線を共有し、かつ要素27よりもx座標が小さい要素11〜13と、要素28と面又は稜線を共有し、かつ要素28よりもx座標が小さい要素14〜15が決定される。なお、法線方向としてはステップS701で導出されたCADデータにおける法線方向を用いる必要はなく、ステップS902で決定された各面を構成する要素の並び方から決定してもよい。
なお、関連付け部204は、まずCADデータにおいて別部品と接触しているフェースに対応する隣接要素を決定する。図10(b)の例では、部品403との距離が0mmであった面33を構成する要素23および要素24と面を共有する要素06および要素07が隣接要素として決定される。そして、ここで隣接要素として決定された要素を除いた要素、すなわち図10(b)の例では要素01〜05、08〜20の中から、残りのフェース(CADデータにおいて部品と接触していなかったフェース)に隣接する要素が決定される。CADデータにおいて別部品と接触していなかったフェースの隣接要素は、各フェースの間で重複していてもよく、例えば面31と面32にはどちらも要素04が関連付けられている。
ステップS904では、関連付け部204が、ステップS903で関連付けされた要素に基づいて、各フェースの面外方向の最大要素長を取得する。面外方向とは、ステップS901で選択した部品の各面における法線方向を指す。例えば、面36はX軸に平行なため+Y方向が、面35は要素が階段状になっているため、−X,+Y方向が面外方向となる。最大要素長とは、各面の面外方向として決定された方向における要素長のうち、最も大きな要素長のことを指す。例えば、本実施例ではXYZ全ての方向の要素長は全て15mmであるため、各面の面外方向の最大要素長は全て15mmとなる。しかし、X方向とY方向が面外方向として決定され、X方向とY方向の要素長が互いに異なる場合には、X方向とY方向の要素長のうち大きい方の要素長が面外方向の最大要素長として決定される。関連付け部204は、各面に隣接する要素の番号と面外方向の最大要素長とを第二のフェース情報とし、検出部205に出力する。なお、第一のフェース情報と第二のフェース情報は分けて出力する必要はなく、図10(b)に示すようなひとまとまりのデータとして検出部205に出力するようにしてもよい。
以上が関連付け部204で行われる処理(ステップS305)の流れである。次に、検出部205で行われる処理(ステップS306)の詳細について説明する。図11は検出部205で行われる処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS1101では、検出部205が、ステップS1103の処理で用いる安全率を設定する。安全率の詳細についてはステップS1103の説明で述べる。安全率としては0〜1の範囲の係数が用いられる。安全率は、ユーザが任意に設定してもよいし、予めプログラム等に安全率を設定しておいてもよい。
ステップS1102では、検出部205が、決定部202と関連付け部204とから入力された第一および第二のフェース情報に基づいて、ステップS305で選択した部品に対応する複数のフェースの中から処理対象となるフェースを一つ選択する。ステップS1103では、検出部205が、ステップS1102で選択したフェースについて、接触関係の変化を調べる必要があるかどうかを判定する。以下、判定の具体的な処理について説明する。
接触関係の変化を調べる必要があるかどうかは、選択したフェースに最も近い位置にある相手部品との距離と、面外方向の最大要素長とを比較することで判定することができる。これは、CADデータから要素分割データに変換した際に、部品同士の間で縮まる距離の最大値は、面外方向の最大要素長に等しいという考えに基づいている。ただし、この前提は選択したフェースが要素分割方向に対して傾いている場合には必ずしも適応することができず、単に部品同士の距離と最大要素長とを比較しただけでは接触関係が変化するフェースを見逃してしまう場合がある。そこで、本実施例の検出部205は、ステップS1101において安全率を設定する。そして、選択したフェースに最も近い位置にある部品との距離に安全率を乗算した値と、選択したフェースの面外方向の最大要素長とを比較することで、選択したフェースについて接触関係の変化を調べる必要があるかどうかを判定する。
この原理について図12を参照して説明する。図12(a)は、基本座標に対し傾いた対向するフェースをもち、かつ隙間が16mmある部品1201と部品1202を含むCADデータを示す図である。このCADデータに対して図12(b)に示すようにXYZ各軸において部品間の距離よりも小さい要素長15mmで要素分割を行い、図12(c)に示す要素分割データを生成する場合を考える。図12(c)に示す通り、部品1201と部品1202の対抗するフェースは基本座標軸に対し傾いているため、各フェースは要素分割データにおいて階段状になり、部品1201と部品1202は2箇所で接触してしまう。安全率を用いないで部品間の距離と最大要素長に対して単純な比較を行うとこの接触箇所を見落としてしまうが、安全率を用いて比較を行うことで、このような場合であっても接触関係の変化を調べる必要があるフェースを検出することができる。安全率を例えば0.8として設定すると、部品間の距離と安全率を乗算した値は0.8×16mm=12.8mmとなり、面外方向の最大要素長15mmより小さくなるため、このフェースに対しても接触関係の変化が調べられる。そして、接触関係が変化した要素を抽出して補正することが可能となる。なお、安全率は一律の値を予め設定しておいてもよいし、各フェースの角度に応じて適応的に変化させるようにしてもよい。
このステップにおいて、検出部205は、相手部品との距離に安全率を乗算したものが面外最大要素長よりも大きいかどうかを判定する。相手部品との距離に安全率を乗算したものが面外最大要素長よりも大きいと判定された場合には、そのフェースでは接触関係の変化を確認する必要が無いので、ステップS1108に進む。相手部品との距離に安全率を乗算したものが面外方向の最大要素長以下であると判定された場合には、そのフェースでの接触関係の変化を確認する必要があるので、ステップS1104に進む。
ステップS1104では、検出部205が、選択されたフェースにおいて、CADデータ上で接触している部品があるかどうかを判定する。この判定には、第一フェース情報に含まれる相手部品との距離の値が用いられる。相手部品との距離が0であるフェースは、部品が接触しているフェースであるとして判定される。CADデータ上で接触している部品があると判定された場合にはステップS1105に進む。CADデータ上で接触している部品がないと判定された場合はステップS1106に進む。
ステップS1105では、検出部205が、要素分割データにおいて、選択したフェースに隣接する要素の中に、CADデータで接触している部品の属性を有する要素が含まれているかどうかを判定する。この判定は、検出部205が要素分割データの対応する要素の属性を調べることで行われる。なお、この判定は関連付け部204で先に行っておき第二のフェース情報に判定の結果を予め加えておいてもよい。CADデータで接触している部品の属性を有する要素が含まれていると判定された場合には、CADデータと要素分割データとで接触関係が変化していないので、ステップS1108に進む。CADデータで接触している部品の属性を有する要素が含まれていないと判定された場合には、CADデータと要素分割データとで接触関係が変化しているので、ステップS1107に進む。
ステップS1106では、検出部205が、要素分割データにおいて、選択したフェースに隣接する要素は全て解析空間に対応する要素であるかどうかを判定する。この判定は、ステップS1105と同様に検出部205が要素分割データの対応する要素の属性を調べることで行われる。選択したフェースに隣接する要素が全て解析空間に対応する要素であると判定された場合には、CADデータと要素分割データとで接触関係が変化していないので、ステップS1108に進む。選択したフェースに隣接する要素の中に、解析空間に対応しない要素が含まれていると判定された場合には、ステップS1107に進む。
ステップS1107では、検出部205が、補正する要素の番号と補正内容とを決定し、補正部206に出力する。具体的には、CADデータ上で部品と接触していないフェースの隣接要素に部品の属性を有する要素が含まれている場合には、その要素の属性を解析空間に変更する指示を補正部206に出力する。また、CADデータ上で部品と接触しているフェースの関連要素に、接触している部品以外の属性を有する要素が含まれている場合にはそのようその属性をCADデータ上で接触している部品の属性に変更する指示を補正部206に出力する。すなわち、ステップS1105〜S1107の処理は、各面に隣接するブロックの属性が、接触状態を示す情報から予想される属性と異なる場合、ブロックの属性を予想される属性に補正する処理である。
ステップS1108では、検出部205が、全てのフェースが選択されたかどうかを判定する。全てのフェースが選択されていないと判定された場合は、ステップS1102に戻って新たなフェースを選択し、ステップS1103以降の処理を行う。全てのフェースが選択されたと判定された場合は、全てのフェースについての確認が終了したことを示す情報を補正部206に出力して処理を終了する。
以上が本実施例の検出部205で行われる処理の詳細である。以上の処理によれば、一部のフェースについて接触状態の確認を省略することができるので、CADデータにおける部品の接触状態を保った要素分割データを生成する際の処理量を低減することができる。
なお、本実施例において、取得部201は複数の物体の形状と位置関係とを示す形状データを入力する入力手段として機能する。また、変換部203は、所定のサイズの複数のブロックで構成された空間において、前記複数のブロックのそれぞれに対応する物体又は空間の属性を割り当てたブロックデータを生成する生成手段として機能する。また、検出部205は、物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうちの一部を、前記形状データと前記ブロックデータとにおける前記複数の物体同士の接触状態との違いを検出する処理に用いるブロックとして決定する決定手段として機能する。また、検出部205は、前記物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうち、前記決定手段により前記検出処理に用いるとして決定されたブロックを用いて、前記接触状態の違いを検出する検出手段として機能する。また、決定部202は、前記複数の物体が有する各面について、前記形状データにおける前記各面での別物体との接触状態を示す情報を取得する取得手段として機能する。また、決定部202は、前記形状データにおける前記複数の物体が有する複数の面について、各面から別の物体までの距離を取得する距離取得手段としても機能する。また、関連付け部204は、前記ブロックデータにおいて、前記複数の物体が有する各面について、該面に隣接するブロックを抽出する抽出手段として機能する。また、補正部206は、前記形状データと前記ブロックデータとの間で前記複数の物体同士の接触状態の違いが検出された場合に、前記ブロックデータが有するブロックのうちの一部の属性を補正する補正手段として機能する。
<実施例2>
実施例1では、CADデータにおける部品同士の距離と要素分割データにおける要素長とに基づいて、一部の面における接触関係の変化の確認を省略することで、CADデータにおける接触関係を維持した解析モデルを効率的に作成する方法について説明した。本実施例においては、各部品の物性の関係が所定の条件を満たすかどうかに基づいて接触関係の変化の確認を更に省略し、より効率的に解析モデルを作成する例について説明する。
実施例1では、部品の物性の数値解析を行う際に計算精度への影響が少なくなるよう、接触関係の変化を検出する方法について説明した。しかし、部品の材料物性値によっては、接触関係が変化しても計算精度への影響が小さい。例えば、部品の電磁界解析を行う場合には、伝導率が低く電流が流れにくい絶縁体の部品の接触関係が変化しても計算精度への影響が小さい。そこで、本実施例では、CADデータにおいて最も近くに存在する部品が非導電材料である場合には接触関係の変化の確認を省略することで、要素分割データの補正の為の処理量を更に低減する例について説明する。
以下、本実施例における具体的な処理について説明する。
本実施例の具体的な処理は基本的には実施例1と同様であるが、決定部202で生成される第一のフェース情報の内容と、ステップS305における判定の処理が実施例1とは異なる。まず、本実施例の決定部202で生成される第一のフェース情報の例を図13に示す。本実施例における第一のフェース情報には、各フェースに対応する相手部品の番号と距離の他に、相手部品の材料を示す情報と自部品の材料を示す情報とが更に含まれている。例えば、面31を有する部品401と面31に最も近い部品402の材料はどちらも鉄であり、導電性を有する。一方、面34に最も近い部品404の材料は樹脂であり、導電性を持たない。なお、第一のフェース情報に含まれる物性の情報は材料そのものを示す情報に限られず、各材料の導電率を示す情報などを代わりに含むようにしてもよい。
図14は本実施例の検出部205で行われる処理の流れを示すフローチャートである。基本的な流れは実施例1における処理と同様であるが、ステップS1103の前に新たな判定処理であるステップS1401が追加されている。
ステップS1401では、検出部205は、選択されたフェースの自部品と相手部品の両方が導電性の材料であるかどうかを判定する。導電性の材料が含まれるかどうかの判定には、第一のフェース情報に含まれる材料を示す情報を用いる。予めROM103や二次記憶装置104に導電性の材料と非導電性の材料とを示すデータベースを用意しておき、検出部205はそのデータベースとの比較により自部品および相手部品が導電性の材料であるかどうかを判定する。自部品と相手部品の材料がどちらも導電性である場合には、選択されたフェースは接触状態の変化を確認する必要がある可能性があるので、ステップS1103に進む。自部品又は相手部品の少なくとも一方が非導電性の材料である場合には、選択されたフェースについて接触状態の変化を確認する必要が無いので、ステップS1108に進む。
なお、ここでの非導電材料の判定は必ずしも上記の方法で行われる必要はなく、例えば第一の接触情報に各部品の導電率が含まれている場合は、その導電率が閾値よりも大きいか否かで非導電材料の判定を行うようにしてもよい。また、決定部202と関連付け部204で選択される部品の対象から非導電性の部品を除外しておき、非導電性の部品のフェースは処理の対象にしないようにしてもよい。この場合には、第一のフェース情報に自部品の物性を示す情報を保持する必要はない。また、要素分割データを用いた数値解析が電磁界解析ではなく熱力学解析である場合には、各部品の熱伝導率に基づいて接触状態の確認の可否を判定するようにしてもよい。すなわち、自部品と相手部品の熱伝導率がどちらも所定の閾値以上である場合には、選択されたフェースは接触状態の変化を確認する必要があるためステップS1103に進むようにする。
図15は本実施例における要素分割データの補正の例を示す図である。要素09は、CADデータにおいて部品同士が接触していないフェースに隣接する要素であるが、要素09に対応する部品404が非導電性の物質であるため、補正の対象からは除外されている。以上が実施例2で行われる処理の概要である。以上の処理によれば、物性の数値解析に用いる要素分割データを生成する際の処理量を更に低減することができる。
<実施例3>
上記の実施例では部品ごとにフェースを読み込んで、各フェースに対応する要素を読み込むことで要素分割データの補正を行う例について説明した。本実施例では、要素分割データにおいて各要素を順番に参照し、各要素とフェースの関係を示す情報を読み出して要素分割データの補正を行う例について説明する。
以下、実施例3の処理装置100で行われる処理について、図16および図17を参照して説明する。図16は、実施例3における処理装置100の機能構成を示すブロック図である。処理装置100は、ROM103に格納されたプログラムをCPU101がRAM102をワークメモリとして実行することで、図16に示す各構成部として機能し、図17のフローチャートに示す一連の処理を実行する。なお、以下に示す処理の全てがCPU101によって実行される必要はなく、処理の一部または全部が、CPU101以外の一つ又は複数の処理回路によって行われるように処理装置100が構成されてもよい。以下、各構成部により行われる処理の流れを説明する。
ステップS1701では、取得部201が二次記憶装置104等に格納された処理対象のCADデータを取得し、決定部202と変換部203とに出力する。ステップS1702では、決定部202が、取得部201から入力されたCADデータにおける各部品の接触状態を判定する。ここでの処理はステップS302と同様であるので説明を省略する。決定部202は、CADデータにおける各部品の接触状態を示す第一のフェース情報を面選択部1601と関連付け部1602とに出力する。ステップS1703では、変換部203が取得部201から入力されたCADデータを解析用の要素分割データに変換し、関連付け部1602と補正部1603に出力する。ここで行われる要素分割データへの変換は、ステップS303と同様の処理であるので、説明を省略する。
ステップS1704では、面選択部1601が、安全率を決定する。ここで決定する安全率はステップS1101で決定するものと同様であるので、説明を省略する。ステップS1705では、面選択部1601が、決定部202から入力された第一のフェース情報が示すフェースの中から、1つのフェースを選択する。ステップS1706では、面選択部1601が、ステップS1705で選択したフェースの面外方向の最大要素長を取得する。この処理はステップS904で行われる処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS1707では、面選択部1601が、ステップS1705で選択したフェースについて、接触関係の変化を調べる必要があるかどうかを判定する。ここで行われる判定処理の詳細はステップS1102と同様であるので説明を省略する。選択したフェースの接触関係の変化を調べる必要があるとして判定された場合は、ステップS1708に進む。選択したフェースの接触関係の変化を調べる必要がないとして判定された場合は、ステップS1710に進む。
ステップS1708では、面選択部1601が、選択されたフェースのIDを示す情報を関連付け部1602に出力する。ステップS1709では、関連付け部1602が、面選択部1601から入力されたフェースのIDに基づいて、決定部202から入力された第一のフェース情報を参照する。そして、ステップS1705で選択されたフェースに隣接する要素を、変換部203から入力された要素分割データについて決定する。ここでの処理の詳細については後述する。関連付け部1602は、選択されたフェースに隣接する要素を示す情報を補正部1603に出力する。
ステップS1710では、面選択部1601が、第一のフェース情報が示す全てのフェースがステップS1705において選択されたかどうかを判定する。全てのフェースが選択済みであると判定された場合は、ステップS1711に進む。全てのフェースが選択されていないと判定された場合は、ステップS1705に戻って新たなフェースの選択を行う。
ステップS1711では、補正部1603が、関連付け部1602から入力された、各フェースの隣接要素を示す情報に基づいて、変換部203から入力された要素分割データに対して補正を行う。この処理の詳細については後述する。
以上が本実施例の処理装置100で行われる処理の流れである。次に、各構成部で行われる処理の詳細について説明する。まずは、関連付け部1602で行われる隣接要素の決定処理(ステップS1709)の詳細について、図18に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ1801では、関連付け部1602が、変換部203から入力された要素分割データにおいて、面選択部1601から入力されたフェースの座標に対応する要素を抽出する。すなわち、関連付け部1602は、CADデータにおいて選択されたフェースが存在する座標が含まれる要素を、要素分割データにおいて決定し、抽出する。
ステップS1802では、関連付け部1602が、ステップS1801で抽出された要素の中から一つを選択する。ステップS1803では、関連付け部1602が、ステップS1802で選択された要素の属性が選択したフェースを構成する部品の属性であるかどうかを判定する。選択された要素の属性が、選択したフェースを構成する部品の属性ではないと判定された場合は、ステップS1804に進む。選択された要素の属性が、選択したフェースを構成する部品の属性であると判定された場合はステップS1805に進む。
ステップS1804では、関連付け部1602が、ステップS1802で選択された要素は選択したフェースに隣接する要素であるとして決定する。本実施例において、処理装置100は、各要素が隣接するフェースと構成するフェースとを示す図20(a)に示すようなテーブルをRAM102に格納しているものとする。なお、初期状態では各要素について隣接するフェースと構成するフェースの情報は格納されていない。関連付け部1602は、選択したフェースに隣接する要素であるとしてここで決定された要素の、隣接するフェース情報に、ステップS1705で選択したフェースのIDを記入する。なお、1つの要素について隣接するフェースが複数検出された場合には、検出された全てのフェースIDを記入しておく。
ステップS1805では、関連付け部1602が、ステップS1802で選択された要素は選択したフェースを構成する要素であるとして決定する。そして、図20に示すテーブルにおいて、選択した要素の構成するフェース情報に、ステップS1705で選択したフェースのIDを記入する。
ステップS1806では、関連付け部1602が、第一のフェース情報が示す、選択したフェースの主要な法線方向を取得する。ステップS1807では、関連付け部1602が、選択した要素に隣接する要素のうち、ステップS1806で取得された主要な法線方向に存在する要素を、選択したフェースに隣接する要素として決定する。そして、図20に示すテーブルにおいて、隣接する要素として決定された要素の隣接するフェース情報に、選択したフェースのIDを記入する。
上記の処理の概要について図10(a)を参照して説明する。図10(a)において、面35が選択された場合、面35の座標を含む要素としては要素14、27、28が抽出される。この場合、要素14は自部品の属性を有しない要素であるため、選択したフェースの隣接要素として決定される。また、要素27および要素28はどちらも自部品の属性を有する要素であるため、フェースを構成する要素として決定される。そして、要素27又は要素28に隣接し、面35の主要な法線方向である−x方向に存在する要素11〜15が選択した要素の隣接要素として決定される。このように処理することによって、各要素と選択したフェースとの関係を効率よく決定することができる。
ステップS1808では、関連付け部1602が、ステップS1801で抽出された全ての要素について隣接/構成の判定が行われたかどうかを判定する。ステップS1801で抽出された全ての要素について隣接/構成の判定が行われていないと判定された場合には、ステップS1802に戻って新たな要素を選択する。ステップS1801で抽出された全ての要素について隣接/構成の判定が行われたと判定された場合には、処理を終了する。
以上が本実施例の関連付け部1602で行われる処理の流れである。次に補正部1603で行われる処理(ステップS1711)の詳細について図19に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS1901では、補正部1603が、変換部203から入力された要素分割データに含まれる要素の一つを選択する。ここで行われる要素の補正処理はラスタ処理であるので、例えば要素分割データが示す空間の左上から右下に向かって順次全ての要素を選択するようにする。
ステップS1902では、補正部1603が、ステップS1901で選択した要素の要素情報を取得する。具体的には、図20に示す隣接/構成フェースを示すテーブルを参照する。
ステップS1903では、補正部1603が、ステップS1902で取得した要素情報に基づいて、ステップS1901で選択した要素がフェースに隣接するかどうかを判定する。選択した要素がフェースに隣接するとして判定された場合はステップS1904に進む。選択した要素がフェースに隣接しないとして判定された場合は、ステップS1913に進む。
ステップS1904では、補正部1603が、選択した要素が隣接するフェースの情報を取得する。本実施例の処理装置100は、図20(b)に示すようなテーブルをRAM102に格納しているものとする。このテーブルでは各フェースについて、そのフェースに接触している部品のIDと、そのフェースに隣接する要素の属性の補正が不要かどうかを示すフラグ情報とが格納されている。補正部1603は、この図20(b)に示すテーブルの、選択した要素が隣接するフェースに対応する部分の情報を参照する。なお、このテーブルはステップS1708において面選択部1601により随時記入されているものとする。
ステップS1905では、補正部1603が、選択した要素が隣接するフェースの補正不要フラグがオンになっているかどうかを判定する。なお、図20(b)の例では1がフラグON、0がフラグOFFを示すものとする。選択した要素が隣接するフェースの補正不要フラグがオンになっていないと判定された場合は、ステップS1906に進む。選択した要素が隣接するフェースの補正不要フラグがONになっていると判定された場合は、ステップS1913に進む。なお、選択した要素に隣接するフェースが複数存在する場合には、全ての隣接フェースについて補正不要フラグがONになっている場合はステップS1913に進み、補正不要フラグがONになっていないフェースが含まれる場合にはステップS1906に進む。
ステップS1906では、補正部1603が、選択した要素に隣接するフェースがCADデータにおいて他の部品と接触しているかどうかを判定する。選択した要素に隣接するフェースがCADデータにおいて他の部品と接触していると判定された場合はステップS1907に進む。選択した要素に隣接するフェースがCADデータにおいて他の部品と接触していないと判定された場合はステップS1909に進む。なお、選択した要素に隣接しており、かつ補正不要フラグがONになっていないフェースが複数存在する場合には、その中でフェース番号が最も若いフェースのフェース情報に従ってこのステップでの判定を行うようにする。
ステップS1907では、補正部1603が、選択した要素の属性を参照し、選択した要素の属性が、隣接するフェースが接触している相手部品の属性であるかどうかを判定する。選択した要素の属性が相手部品ではないと判定された場合は、ステップS1908に進む。選択した要素の属性が相手部品であると判定された場合はステップS1913に進む。
ステップS1908では、補正部1603が、選択した要素の属性を、隣接するフェースの相手部品の属性に補正してステップS1913に進む。
ステップS1909では、補正部1603が、選択した要素の属性を参照し、選択した要素の属性が解析空間であるかどうかを判定する。選択した要素の属性が解析空間ではないと判定された場合はステップS1901に進む。選択した要素の属性が解析空間であると判定された場合はステップS1913に進む。
ステップS1910では、補正部1603が、選択した要素の属性を解析空間に補正する。ステップS1911では、補正部1603が、ステップS1910で属性を解析空間に補正した要素がフェースを構成する要素であるかを判定する。ステップS1910で属性を解析空間に補正した要素がフェースを構成する要素であると判定された場合はステップS1912に進む。ステップS1910で属性を解析空間に補正した要素がフェースを構成する要素ではないと判定された場合はステップS1913に進む。
ステップS1912では、補正部1603が、ステップS1910で属性を解析空間に補正した要素が構成するフェースの補正不要フラグをONにしてステップS1913に進む。この処理により、互いに隣接する複数のフェースで重複して属性変更の処理が行われる心配が無くなる。
ステップS1913では、補正部1603が、変換部203から入力された要素分割データの全ての要素を選択したかどうかを判定する。全ての要素を選択していないと判定された場合には、ステップS1901に戻って補正部1603は新たな要素の選択を行う。全ての要素を選択したと判定された場合は補正部1603は補正が終了した要素分割データを出力して処理を終了する。
以上が本実施例における処理である。以上の処理によれば、実施例1とは別の方法を用いて、CADデータにおける部品の接触状態を保った要素分割データを生成する際の処理量を低減することができる。
なお、本実施例において、各構成部は以下に示す手段としての機能を有する。面選択部1601は、物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうちの一部を、前記形状データと前記ブロックデータとにおける前記複数の物体同士の接触状態との違いを検出する処理に用いるブロックとして決定する決定手段として機能する。また、関連付け部1602は、前記ブロックデータにおいて、前記複数の物体が有する各面について、該面に隣接するブロックを抽出する抽出手段として機能する。また、補正部1603は、前記物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうち、前記決定手段により前記検出処理に用いるとして決定されたブロックを用いて、前記接触状態の違いを検出する検出手段として機能する。また、補正部1603は、前記形状データと前記ブロックデータとの間で前記複数の物体同士の接触状態の違いが検出された場合に、前記ブロックデータが有するブロックのうちの一部の属性を補正する補正手段として機能する。
<その他の実施例>
本発明の実施の形態は上記の3つの実施例に限られるものではない。例えば、実施例2からステップS1103の処理を省いて物性に基づく判定のみ行うようにしても、効果は小さくなるものの、処理量の低減の効果を得ることはできる。また、上記の3つの実施例の一部の処理を別の実施例の処理で置き換えてもよい。例えば、実施例1で行われる隣接要素の決定を実施例3の隣接要素の決定法に置き換えてもよいし、実施例1において、隣接要素の決定を行うかどうかを面外方向の最大要素長と最近接部品との距離とに基づいて決定するようにしてもよい。
また、上記の実施例では、検出部205が検出した補正が必要な要素を補正部206が自動的に補正したが、別の形式をとってもよい。例えば、検出部205が検出した補正が必要な要素を表示装置109での表示を介してユーザに通知し、ユーザが手動で要素の補正を行うように促してもよい。また、上記の実施例では全ての部品に対して接触状態の変化の確認が必要かどうかを判定する例を示したが、ユーザが指定した一部の部品に対してのみ上記の処理を行うようにしてもよい。
また、上記の実施例では安全率を0〜1の係数として、安全率と相手部品との距離とを乗算した値と面外の最大要素長とを比較することでステップS1103の判定処理を行ったが、別の方法で判定を行ってもよい。例えば、相手部品との距離と面外の最大要素長との差が所定の閾値よりも大きい場合は、選択したフェースでの接触状態の変化を確認する必要がないと判定してもよい。また、面外の最大要素長に1よりも大きい係数を掛けた値と相手部品との距離とを比較することでステップS1103の判定を行うようにしてもよい。 本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
201 取得部
203 変換部
205 検出部

Claims (19)

  1. 複数の物体の形状と位置関係とを示す形状データを入力する入力手段と、
    所定のサイズの複数のブロックで構成された空間において、前記形状データが示す前記複数の物体の形状と位置関係とに基づいて、前記複数のブロックのそれぞれに対応する物体又は空間の属性を割り当てたブロックデータを生成する生成手段と、
    前記ブロックデータにおいて、物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうちの一部を、前記形状データにおける前記複数の物体同士の接触状態と前記ブロックデータにおける前記複数の物体同士の接触状態との違いを検出する処理に用いるブロックとして、前記形状データが示す前記複数の物体の位置関係に基づいて決定する決定手段と、
    前記物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうち、前記決定手段により前記検出処理に用いるブロックとして決定されたブロックを用いて、前記接触状態の違いを検出する検出手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記形状データにおける前記複数の物体同士の接触状態と前記ブロックデータにおける
    前記複数の物体同士の接触状態との間で違いが検出された場合に、前記複数の物体のうちの少なくとも一部の接触状態が前記形状データと前記ブロックデータとで同じになるように、前記ブロックデータが有するブロックのうちの一部の属性を補正する補正手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の物体が有する各面について、前記形状データにおける前記各面での別物体との接触状態を示す情報を取得する取得手段と、
    前記ブロックデータにおいて、前記複数の物体が有する各面について、該面に隣接するブロックを抽出する抽出手段と、を更に有し、
    前記補正手段は、前記各面に隣接するブロックの属性が、前記接触状態を示す情報から予想される属性と異なる場合に、前記各面に隣接するブロックの属性を、前記接触状態を示す情報から予想される属性に補正することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記補正手段は、前記ブロックデータにおいて、前記複数の物体のうちの第一の物体について前記属性の補正処理を行い、
    前記抽出手段は、前記複数の物体のうちの、前記第一の物体とは異なる第二の物体が有する各面に隣接するブロックを、前記第一の物体についての前記属性の補正処理が行われたブロックデータにおいて抽出し、
    前記補正手段は、前記第一の物体について前記属性の補正処理が行われたブロックデータにおいて、前記第二の物体について前記属性の補正処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記抽出手段は、前記ブロックデータにおいて、前記複数の物体が有する各面について、該面を構成するブロックを更に抽出し、
    前記補正手段は、前記ブロックデータにおいて、面を構成するブロックの属性が部品から空間に補正された場合に、該ブロックが構成する面に隣接するブロックの属性の補正を行わないことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記形状データにおける前記複数の物体同士の接触状態と前記ブロックデータにおける前記複数の物体同士の接触状態との間で違いが検出された場合に、前記違いをユーザに通知する通知手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記形状データにおける前記複数の物体が有する複数の面について、各面から別の物体までの距離を取得する距離取得手段と、
    前記決定手段は、前記ブロックデータが有するブロックのうち、前記別の物体までの距離が所定の閾値よりも小さい面に対応するブロックを、前記検出処理に用いるブロックとして決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記決定手段は、前記複数の面のうち前記別の物体までの距離が前記面の面外方向における前記ブロックデータの最大の要素長以下である面に隣接するブロックを、前記検出処理に用いるブロックとして決定することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記決定手段は、前記複数の面のうち、前記別の物体までの距離も0から1までの所定の係数を乗算した値が前記面の面外方向における前記ブロックデータの最大の要素長以下である面に隣接するブロックを、前記検出に用いるブロックとして決定することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  10. 複数の物体の形状と位置関係とを示す形状データを入力する入力手段と、
    所定のサイズの複数のブロックで構成された空間において、前記形状データが示す前記複数の物体の形状と位置関係とに基づいて、前記複数のブロックのそれぞれに対応する物
    体又は空間の属性を割り当てたブロックデータを生成する生成手段と、
    前記ブロックデータにおいて、物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうちの一部を、前記形状データにおける前記複数の物体同士の接触状態と前記ブロックデータ
    における前記複数の物体同士の接触状態との違いを検出する処理に用いるブロックとして、前記複数の物体の物性を示す情報に基づいて決定する決定手段と、
    前記物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうち、前記決定手段により前記検出処理に用いるとして決定されたブロックを用いて、前記接触状態の違いを検出する検出手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  11. 前記決定手段は、前記複数の物体の物性を示す情報を取得し、
    前記決定手段は、前記複数の物体が有する複数の面のうちのある面において、前記ある
    面を有する物体と前記ある面に最も近い物体との物性の関係が所定の条件を満たす場合に、前記ブロックデータが有するブロックのうち、前記ある面に隣接するブロックを、前記検出処理に用いるブロックとして決定することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記決定手段は、前記複数の物体のそれぞれが導電性であるか非導電性であるかを示す
    情報を取得し、
    前記決定手段は、前記ある面を有する物体と前記ある面に最も近い物体との両方が導電性である場合に、前記ブロックデータが有するブロックのうち、前記ある面に隣接するブロックを、前記検出処理に用いるブロックとして決定することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記決定手段は、前記複数の物体の導電率を示す情報を取得し、
    前記決定手段は、前記ある面を有する物体と前記ある面に最も近い物体とのうちの両方の導電率が所定の閾値よりも大きい場合、前記ブロックデータが有するブロックのうち、
    前記ある面に隣接するブロックを、前記検出処理に用いるブロックとして決定することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  14. 前記決定手段は、前記複数の物体の熱伝導率を示す情報を取得し、
    前記決定手段は、前記ある面を有する物体と前記ある面に最も近い物体とのうちの両方の熱伝導率が所定の閾値よりも大きい場合、前記ブロックデータが有する要素のうち、前記ある面に隣接するブロックを、前記検出処理に用いるブロックとして決定することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  15. 前記接触状態は、前記複数の物体が互いに接触しているかどうかを示す状態であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  16. 前記形状データはCADデータであることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  17. 入力手段が、複数の物体の形状と位置関係とを示す形状データを入力する入力工程と、
    生成手段が、所定のサイズの複数のブロックで構成された空間において、前記形状データが示す前記複数の物体の形状と位置関係とに基づいて、前記複数のブロックのそれぞれに対応する物体又は空間の属性を割り当てたブロックデータを生成する生成工程と、
    決定手段が、前記ブロックデータにおいて、物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうちの一部を、前記形状データにおける前記複数の物体同士の接触状態と前記ブロックデータにおける前記複数の物体同士の接触状態との違いを検出する処理に用いるブロックとして、前記形状データが示す前記複数の物体の位置関係に基づいて決定する決定工程と、
    検出手段が、前記物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうち、前記決定工程により前記検出処理に用いるとして決定されたブロックを用いて、前記接触状態の違いを検出する検出工程とを含むことを特徴とする情報処理方法。
  18. 入力手段が、複数の物体の形状と位置関係とを示す形状データを入力する入力工程と、
    生成手段が、所定のサイズの複数のブロックで構成された空間において、前記形状データが示す前記複数の物体の形状と位置関係とに基づいて、前記複数のブロックのそれぞれに対応する物体又は空間の属性を割り当てたブロックデータを生成する生成工程と、
    決定手段が、前記ブロックデータにおいて、物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうちの一部を、前記形状データにおける前記複数の物体同士の接触状態と前記ブロックデータにおける前記複数の物体同士の接触状態との違いを検出する処理に用いるブロックとして、前記複数の物体の物性を示す情報に基づいて決定する決定工程と、
    検出手段が、前記物体の属性を有するブロックに隣接するブロックのうち、前記決定工程により前記検出処理に用いるとして決定されたブロックを用いて、前記接触状態の違いを検出する検出工程とを含むことを特徴とする情報処理方法。
  19. コンピュータを請求項1乃至16のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させ
    るプログラム。
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