JP6544687B2 - 液滴検出装置及び液滴検出方法 - Google Patents

液滴検出装置及び液滴検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6544687B2
JP6544687B2 JP2015136967A JP2015136967A JP6544687B2 JP 6544687 B2 JP6544687 B2 JP 6544687B2 JP 2015136967 A JP2015136967 A JP 2015136967A JP 2015136967 A JP2015136967 A JP 2015136967A JP 6544687 B2 JP6544687 B2 JP 6544687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
droplet
piezoelectric substrate
signal
excitation electrode
time difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015136967A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017020836A (ja
Inventor
近藤 淳
淳 近藤
健 杉浦
健 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shizuoka University NUC
Original Assignee
Shizuoka University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shizuoka University NUC filed Critical Shizuoka University NUC
Priority to JP2015136967A priority Critical patent/JP6544687B2/ja
Publication of JP2017020836A publication Critical patent/JP2017020836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6544687B2 publication Critical patent/JP6544687B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Description

本発明は、弾性波デバイスを用いて液滴を検出する液滴検出装置及び液滴検出方法に関する。
近年、弾性表面波を利用した液滴操作技術が開発されており、この技術のマイクロ流体システムなどへの応用が期待されている。液滴操作の際には液滴がどこにあるかを検出することが重要となる。例えば、下記特許文献1に記載された分光法では、弾性表面波を利用して液滴を搬送し、液滴がレーザビームを横切る際にそのレーザビームの光量の変化を検出器で検出することにより、その位置を検出する。
その他、弾性表面波を利用した液滴操作デバイスにおいて液滴の位置を測定する技術としては、下記非特許文献1,2に記載のものが知られている。下記非特許文献1には、液滴からの反射波を利用すると液滴の位置が測定できることが記載されている。また、下記非特許文献2では、液滴を搬送する方向に対して直交する方向にも弾性表面波を伝搬させ、液滴が横切ることによる弾性表面波の減衰を検出することによって液滴位置を測定する手法が提案されている。
特開2006−112790号公報
Alan Renaudinet al., "Monitoring SAW-actuated microdroplets in view of biologicalapplications", Sensors and Actuators B 138 (2009),p.374−382 Jonathan Bennes et al., "Detectionand High-Precision Positioning of Liquid Droplets Using SAW Systems", IEEE TRANSACTIONS ON ULTRASONICS, FERROELECTRICS, AND FREQUENCY CONTROL,2007年10月, Vol.54,No.10,p.2146−2151
しかしながら、上述した特許文献1に記載の方法では、液滴へのレーザ光の照射及び検出が必要となるため装置構成が複雑化する傾向にある。また、上述した非特許文献1に記載されたデバイスにおいては、2つの反射波の時間差を検出して液滴位置を測定しているため、液滴の初期の位置が既知である必要があり、初期の位置が不明の場合に液滴位置を正確に測定することが困難である。また、上述した非特許文献2に記載されたデバイスにおいては、液滴搬送用の励振電極に加えて液滴位置検出用の励振電極を加える必要があり構成が複雑化する傾向にある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、構成を複雑化させることなく正確な液滴位置の測定を可能にする液滴検出装置及び液滴検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一形態にかかる液滴検出装置は、圧電基板上に弾性表面波を励振させるための励振電極が設けられ、圧電基板上で液滴を搬送する弾性波デバイスと、励振電極に所定周波数の交流電気信号を設定された時間幅で印加する電源回路部と、励振電極における交流電気信号の反射信号を測定する検出回路部と、検出回路部によって測定された反射信号と交流電気信号との時間差を検出し、時間差を基に圧電基板上の液滴の位置を算出する演算回路部とを備え、演算回路部は、反射信号の伝搬経路を、液滴と圧電基板の界面の反対側の表面と、液滴と圧電基板の界面とを経由して液滴を循環する経路に設定した演算式を用いることにより、時間差から位置を算出する。
或いは、本発明の他の形態にかかる液滴検出方法は、圧電基板上に弾性表面波を励振させるための励振電極が設けられ、圧電基板上で液滴を搬送する弾性波デバイスを用いた液滴位置を検出する方法であって、励振電極に所定周波数の交流電気信号を設定された時間幅で印加し、励振電極における交流電気信号の反射信号を測定し、測定した反射信号と交流電気信号との時間差を検出し、反射信号の伝搬経路を、液滴と圧電基板の界面の反対側の表面と、液滴と圧電基板の界面とを経由して液滴を循環する経路に設定した演算式を用いることにより、時間差から圧電基板上の液滴の位置を算出する。
上記形態の液滴検出装置及び液滴検出方法によれば、圧電基板上の励振電極に設定された時間幅で所定周波数の交流電気信号が印加され、励振電極における交流電気信号の反射信号が測定され、測定された反射信号と交流電気信号の時間差が検出され、圧電基板に対して反対側の液滴の表面と液滴の圧電基板側の界面とを経由して液滴を循環する経路を反射信号の伝搬経路に設定した演算式を用いて、その時間差から液滴の位置が算出される。このように、液滴の搬送用の励振電極を用いた反射信号の測定結果から液滴の位置が検出されるので、装置構成を簡素化することができる。それとともに、反射信号の伝搬経路が液滴を循環する経路に設定された演算式を用いて位置を算出することで、液滴位置の検出結果の精度が向上する。その結果、構成を複雑化させることなく正確な液滴位置の測定を実現することができる。
ここで、電源回路部は、交流電気信号を発生させる交流信号生成回路と、時間幅のパルス信号を繰り返し発生させるパルス信号生成回路と、パルス信号に交流電気信号を重畳させる合成回路とを有する、こととしてもよい。こうすれば、設定された時間幅で交流電気信号を繰り返し発生させることができ、液滴位置の測定を繰り返し実行させることができる。
また、パルス信号生成回路は、パルス信号の時間幅を可変に設定可能に構成されている、こととしてもよい。この場合、発生させる弾性表面波の時間幅を調整することができる結果、液滴の搬送と液滴位置の測定とを切り換えて実行することができる。
また、演算回路部は、弾性表面波の圧電基板上の伝搬速度(VSAW)、励振電極の液滴の搬送方向の幅(i)、励振電極の液滴側の先端と液滴の励振電極側の先端との距離(l)、液滴の直径(d)、及び液滴中の縦波の伝搬速度(V)と、時間差(Δt)との間の下記の演算式(1);


を用いて距離(l)を算出し、距離(l)を基に位置を算出するとしてもよい。この場合には、反射信号の伝搬経路の一部の長さが液滴を循環する経路の長さ(d×(1+π/2))に設定された演算式を用いて位置を算出することで、距離(l)から求まる液滴位置の検出結果の精度が向上する。
また、演算回路部は、演算式を用いることにより、時間差から液滴の量を算出することでもよいし、演算回路部は、演算式を用いることにより、時間差から液滴中の縦波の伝搬速度を算出し、伝搬速度を基に液滴の特性を算出することでもよい。この場合には、液滴の量或いは液滴の特性が未知の場合でも弾性波デバイスを用いてそれらを求めることができる。
また、弾性波デバイスは、圧電基板の表面に発生した弾性表面波が伝搬する伝搬面に液相を介して配置された搬送路プレートをさらに含んでいてもよい。かかる構成を採れば、圧電基板の洗浄作業を不要として液滴の搬送作業の効率を向上させることができる
本発明によれば、構成を複雑化させることなく正確な液滴位置を測定することができる。
本発明の好適な実施形態にかかる液滴検出装置100の概略構成を示す図である。 (a)は、図1の弾性波デバイス1を圧電基板の表面側から見た平面図、(b)は、(a)の弾性波デバイス1のII−II線に沿った断面図である。 (a)は、弾性波デバイス1の圧電基板101上に液滴Dpを配置する前に測定される電圧の時間変化を示すグラフであり、(b)は、弾性波デバイス1の圧電基板101上に液滴Dpを配置した後に測定される電圧の時間変化を示すグラフである。 図1の弾性波デバイス1を液滴Dpの搬送方向に垂直、かつ圧電基板101に平行な方向から見たモデル図である。 図4のモデル図における液滴Dpの部分を拡大した図である。 本実施形態で用いる演算式によって算出した液滴Dpの体積と時間差ΔTとの関係を実測結果と比較したグラフである。 本実施形態で用いる演算式によって算出した液滴Dpの体積と時間差ΔTとの関係を実測結果と比較したグラフである。 本実施形態で用いる演算式によって算出した液滴Dpの体積と時間差ΔTとの関係を実測結果と比較したグラフである。 本発明の変形例にかかる弾性波デバイス1Aを液滴Dpの搬送方向に垂直、かつ圧電基板101に平行な方向から側面図である。 図9の弾性波デバイス1Aを含む液滴検出装置100Aの概略構成を示す図である。 本発明の変形例にかかる弾性波デバイス1Bを圧電基板の表面側から見た平面図である。 (a)は、本発明の変形例にかかる弾性波デバイス1Cを圧電基板の表面側から見た平面図、(b)は、(a)の弾性波デバイス1CのXII−XII線に沿った断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る液滴検出装置及び液滴検出方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面は説明用のために作成されたものであり、説明の対象部位を特に強調するように描かれている。そのため、図面における各部材の寸法比率は、必ずしも実際のものとは一致しない。
本発明の好適な一実施形態にかかる液滴検出装置に備えられる弾性波デバイスは、弾性表面波を利用して液滴を所定方向に搬送する装置である。ここで、弾性表面波(Surface Acoustic Wave: SAW)とは、弾性体の表面を伝搬する縦波と横波からなる波動である。
図1には、本実施形態にかかる液滴検出装置100の概略構成を示している。同図に示すように、液滴検出装置100は、弾性波デバイス1、正弦波発生器(交流信号生成回路)3、パルス波発生器(パルス信号生成回路)5、信号増幅器(合成回路)7、ブリッジ回路9、信号波形測定器(検出回路部)11、及びデータ処理部(演算回路部)13を含んで構成される。これらの正弦波発生器3とパルス波発生器5と信号増幅器7とで弾性波デバイス1に電気信号を供給する電源回路部が構成される。
まず、弾性波デバイス1の構成について説明する。図2には、弾性波デバイス1の構成の一例を示している。図2(a)は、弾性波デバイス1を圧電基板の表面側から見た平面図、図2(b)は、図2(a)の弾性波デバイス1のII−II線に沿った断面図である。弾性波デバイス1は、矩形平板状に形成された圧電基板101と、圧電基板101上で弾性表面波を励振させるための励振電極102とを備える。なお、ここで圧電基板の表面側とは、弾性表面波が伝搬する伝搬面側を示す。
圧電基板101は、圧電効果によって弾性表面波を発生させる結晶体、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、水晶、ランガサイト、等により構成されている。なお、圧電基板101は、縦波を含む弾性波を発生する基板、例えば、PZTなどの圧電セラミックス、又は、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等からなる圧電薄膜をガラス、シリコン等からなる基板の表面に全体的或いは部分的に積層したものでものであってもよい。また、圧電基板101は、圧電効果を生じる高分子基板であってもよい。なお、圧電効果とは、水晶等の結晶に力又は電場を加えた場合に、その力又は電場に応じた電圧又は歪が生じる現象であるが、本実施形態では、圧電基板101に電場を加えることによりその電場に応じた電歪が生じる現象をいう。
励振電極102は、圧電基板101の表面上の一方の端部(図2(a)の左端部)に設けられた一対の電極部材である。励振電極102は、圧電基板101に弾性表面波を励振するための電極であり、2つのすだれ状電極(IDT:Interdigital Transducer)102a,102bによって構成されている。具体的には、2つのすだれ状電極102a,102bは、それぞれ、圧電基板101の一方の端部に垂直な方向に沿って直線状に延びる基部と、その基部から直交する方向に互いに平行に延びる複数の電極指とを有しており、2つのすだれ状電極102a,102bは、お互いの電極指間に入り込んだ状態で配置されている。この励振電極102は、Al,Au,Cu,Cr,Ti,Pt等の金属単体、又はこれらの合金によって構成されており、フォトリソグラフィー、スパッタ法などにより圧電基板101の表面に形成される。このような構成の励振電極102は、交流電気信号の印加によって圧電基板101の表面上の液滴Dpを圧電基板101の表面の励振電極102側の一方の端部から他方の端部に向けて、すなわち、2つのすだれ状電極102a,102bの電極指に直交する方向に沿って搬送することができる。
図1に戻って、液滴検出装置100の各部の構成の詳細を説明する。
正弦波発生器3は、所定の高周波の周波数(例えば、50MHz、100MHz等)を有する正弦波の交流電気信号を生成する電源回路であり、パルス波発生器5は、所定の低周波の周波数(例えば、1Hz等の数Hzオーダー)で所定のデューティ比(例えば、50%)の矩形状の電気信号(パルス信号)を生成する電源回路である。すなわち、パルス波発生器5は、予め設定された時間幅(例えば、周波数1Hzで50%のデューティ比の場合は0.5secの時間幅)のパルス信号を規定の周波数で繰り返し発生させる。信号増幅器7は、その2つの入力がそれぞれ正弦波発生器3およびパルス波発生器5に接続され、正弦波発生器3から出力された交流電気信号をパルス波発生器5から出力されたパルス信号に重畳させて合成信号を生成し、その合成信号を増幅して出力する。これらの正弦波発生器3、パルス波発生器5、及び信号増幅器7によって構成される電源回路部は、正弦波の交流電気信号を、パルス信号の時間幅に対応する既定の時間幅で連続して弾性波デバイス1の励振電極102にブリッジ回路9を介して印加する。そして、この電源回路部は、交流電気信号の印加を断続的に規定の周波数で繰り返す。
ブリッジ回路9は、3端子の方向性結合ブリッジ回路であり、第1の端子が信号増幅器7の出力に接続され、第2の端子が弾性波デバイス1の励振電極102の一方の端子に接続され、第3の端子が信号波形測定器11の入力に接続されている。また、弾性波デバイス1の励振電極102の他方の端子は接地されている。このブリッジ回路9は、信号増幅器7から出力された合成信号を第1の端子及び第2の端子を経由して励振電極102に印加する一方で、励振電極102において生じる電圧変化を電気信号として第2の端子及び第3の端子を経由して信号波形測定器11に出力する。
信号波形測定器11は、励振電極102において生じる電圧の時間変化を測定し、その時間変化を示すデータを出力する測定器である。例えば、このような信号波形測定器11として、オシロスコープが用いられる。この信号波形測定器11は、励振電極102に印加される交流電気信号と、それに応じた圧電基板101上の液滴Dpにおける反射波に起因する反射信号とに伴う励振電極102の電圧の時間変化を測定する。信号波形測定器11は、測定した電圧の時間変化のデータを時系列のデータ系列として取得し、そのデータ系列を出力することができる。
データ処理部13は、信号波形測定器11から出力された電圧の時間変化を示すデータ系列を処理するデータ処理ユニットである。このようなデータ処理部13は、物理的には、CPU等の演算処理回路、RAM、ROM等のデータ記憶装置を内蔵し、弾性波デバイス1の圧電基板101上の液滴Dpの位置を検出するためのデータ処理装置である。データ処理部13は、汎用のコンピュータ端末によって実現されてもよいし、マイクロコントローラユニット(MPU)等を搭載した専用のCPUボードによって実現されてもよい。データ処理部13の機能の詳細については後述する。
図3には、信号波形測定器11によって測定される電圧の時間変化の一例を示している。図3(a)は、弾性波デバイス1の圧電基板101上に液滴Dpを配置する前に測定される電圧の時間変化を示すグラフであり、図3(b)は、弾性波デバイス1の圧電基板101上に液滴Dpを配置した後に測定される電圧の時間変化を示すグラフである。これらのグラフにおいては、横軸に時間変化を縦軸に電圧の振幅を示している。図3(a)に示すように、圧電基板101上に液滴Dpを配置する前においては、信号波形測定器11によって測定される電圧の時間変化には、電源回路部によって励振電極102に印加される交流電気信号の波形WFのみが、交流電気信号の印加タイミングに対応して現れる。これに対して、図3(b)に示すように、圧電基板101上の励振電極102に対向する位置に液滴Dpを配置した場合には、信号波形測定器11によって測定される電圧の時間変化には、交流電気信号の波形WFに加えて、交流電気信号によって生じる弾性表面波の液滴Dpに起因する反射信号の波形WFが現れる。この交流電気信号の波形WFの生じ始める開始時刻STと、反射信号の波形WFの生じ始める開始時刻STとの間の時間差ΔTは、圧電基板101上における液滴Dpの励振電極102からの距離に依存しており、このことを利用して、データ処理部13は、時間差ΔTを基に圧電基板101上の液滴Dpの位置を算出する。
詳細には、データ処理部13による液滴の位置の算出においては、図4及び図5に示すようなモデル図を前提にしている。図4は、弾性波デバイス1を液滴Dpの搬送方向に垂直、かつ圧電基板101に平行な方向から見たモデル図、図5は、図4のモデル図における液滴Dpの部分を拡大した図である。ここでは、液滴Dpの中心を励振電極102の中心線上に配置した場合を想定している。このモデルにおいて、励振電極102の片方のすだれ状電極102aの電極指の液滴Dpの搬送方向の幅をi、すだれ状電極102aの搬送方向の先端と液滴Dpのすだれ状電極102a側の先端との距離をlと仮定し、圧電基板101上に配置された液滴Dpの形状を半球状としてその直径をdと仮定する。
このようなモデルにおいては、励振電極102に交流電気信号が印加されると励振電極102のすだれ状電極102aの先端から搬送方向に向けて圧電基板101上を伝搬する弾性表面波が発生する。そして、弾性表面波の伝播方向に液滴Dpが存在する場合において弾性表面波が液滴Dpに到達すると、弾性表面波は液滴Dp内に縦波を放射しながら次第に減衰する。この弾性表面波のパワーがある程度大きくその持続時間もある程度長い場合には、縦波によって液滴Dp内に生じた放射圧によって、液滴Dpが圧電基板101上を搬送方向に向けて搬送される。その一方で、液滴Dp内に放射された縦波は液滴Dp内で循環する反射波RWを生じさせる。
データ処理部13に適用される計算モデルにおいては、この反射波RWの伝搬経路が図5に示す経路に想定される。すなわち、反射波RWの伝搬経路を、半球状と仮定した液滴Dpの中心を通り弾性表面波の伝搬方向Xに沿った断面における2つの経路RT,RTを含む経路と想定する。経路RTは、当該断面における液滴Dpと圧電基板101との界面の反対側の表面の境界線と想定され、経路RTは、当該断面における液滴Dpと圧電基板101との界面上の境界線と想定される。このようなモデルにおいては、経路RTの長さrは、r=(1/2)πdと計算することができ、経路RTの長さはdと等しくなる。
このような計算モデルの仮定のもと、データ処理部13は、反射波の伝搬経路を上記のように設定した演算式を用いることで、交流電気信号と反射信号との時間差ΔTを基に液滴Dpの位置を算出する。詳細には、データ処理部13は、まず、信号波形測定器11から出力された電圧の時間変化のデータ系列を処理することにより、その時間変化に現れる交流電気信号の波形WFの開始時刻と反射信号の波形WFの開始時刻とを特定する。さらに、データ処理部13は、特定した2つの開始時刻から時間差ΔTを算出する。このとき、データ処理部13は、励振電極102に対する交流電気信号とパルス信号とが重畳された合成信号の印加により、繰り返し算出される時間差の平均値を時間差ΔTとして算出することもできる。さらに、データ処理部13は、算出した時間差ΔTと、励振電極102の幅i、励振電極102と液滴Dpとの距離l、液滴Dpの直径d、弾性表面波の圧電基板101上の伝搬速度VSAW、及び液滴Dp中の縦波の伝搬速度Vとの関係を示す演算式(1);、


を解くことにより、時間差ΔTを基に距離lを算出する。
この演算式(1)における数値i,dは、弾性波デバイス1の構成および使用する液滴Dpの量に対応して予めデータ処理部13内にその数値が設定される。同様に、伝搬速度VSAWは、圧電基板101を構成する材料、印加される合成信号の条件、および圧電基板101上の気体の種類等に対応して、予めデータ処理部13内にその数値が設定される。伝搬速度Vは、使用される液滴Dpの材料の特性、印加される合成信号の条件等に対応して、予めデータ処理部13内にその数値が設定される。
そして、データ処理部13は、算出した距離lを所定の条件で変換することにより圧電基板101上における液滴Dpの位置を算出して出力する。例えば、距離lを圧電基板101の所定位置を基準とした所定の縮尺の距離に変換してもよいし、所定の座標系に変換した座標値を算出してもよい。液滴Dpの位置の出力は、データ処理部13に直接設けられたディスプレイ等の出力デバイスに対して行われてもよいし、通信ネットワークやメモリ等のデータ記録媒体を介して外部に出力されてもよい。
なお、データ処理部13は、上記演算式(1)を用いることで、交流電気信号と反射信号との時間差ΔTを基に液滴Dpの量を算出することもできる。すなわち、液滴Dpの位置が明らかであり、その量が未知である場合においては、数値i,l,VSAW,Vが予めデータ処理部13内に設定される。そして、データ処理部13は、合成信号の印加に伴って算出した時間差ΔTを基に、上記演算式(1)を解くことにより、液滴Dpの直径dを算出する。さらに、データ処理部13は、直径dを基に液滴Dpの量を表す値を算出して出力する。
同様にして、データ処理部13は、上記演算式(1)を用いることで、交流電気信号と反射信号との時間差ΔTを基に液滴Dpの特性を算出することもできる。すなわち、液滴Dpの位置及び量が明らかであり、その材質が未知である場合においては、数値i,l,d,VSAWが予めデータ処理部13内に設定される。そして、データ処理部13は、合成信号の印加に伴って算出した時間差ΔTを基に、上記演算式(1)を解くことにより、液滴Dp中の伝搬速度Vを算出する。さらに、データ処理部13は、伝搬速度Vを基に液滴Dpの材料の特性を表す値を算出して出力する。このとき算出する液滴Dpの特性としては濃度、密度、比重等が挙げられる。
次に、本実施形態の液滴検出装置100を用いた液滴検出方法の手順について説明する。まず、液滴検出装置100の処理が起動されると、電源回路部によって生成された合成信号が弾性波デバイス1の励振電極102に印加される。次に、信号波形測定器11によって励振電極102における電圧の時間変化が測定され、その時間変化に含まれる反射信号が検出される。その後、データ処理部13によって、信号波形測定器11から出力されたデータ系列が処理されることにより、励振電極102の電圧の時間変化に現れる交流電気信号と反射信号との時間差ΔTが検出される。さらに、データ処理部13により、検出した時間差ΔTを基に、反射信号の伝搬経路が計算モデルによって設定された演算式(1)を用いることによって、液滴Dpの位置が算出され出力される。
以上説明した液滴検出装置100およびそれを用いた液滴検出方法によれば、圧電基板101上の励振電極102に設定された時間幅で所定周波数の交流電気信号が印加され、励振電極102における交流電気信号の反射信号が測定され、測定された反射信号と交流電気信号の時間差ΔTが検出され、圧電基板101に対して反対側の液滴Dpの表面と液滴Dpの圧電基板101側の界面とを経由して液滴Dpを循環する経路を反射信号の伝搬経路に設定した演算式(1)を用いて、その時間差ΔTから液滴の位置が算出される。このように、液滴の搬送用の励振電極102を用いた反射信号の測定結果から液滴Dpの位置が検出されるので、装置構成を簡素化することができる。それとともに、反射信号の伝搬経路が液滴Dpを循環する経路に設定された演算式(1)を用いて位置を算出することで、液滴位置の検出結果の精度が向上する。その結果、構成を複雑化させることなく正確な液滴位置の測定を実現することができる。
ここで、本実施形態で用いられる計算モデルにおける演算式(1)の精度を確認した結果を示す。図6には、演算式(1)によって算出した液滴Dpの体積と時間差ΔTとの関係を実測結果と比較したグラフを示している。ここでは、液滴Dpの材料として水を用いた場合を想定し、数値i,l,VSAW,Vを既知の値として、演算式(1)から定まる時間差ΔTと液滴Dpの体積との関係を示している。また、同一の条件の弾性波デバイス1を用いて同一の交流電気信号の印加条件下で、液滴Dpとして水を用いて信号波形測定器11によって測定された実測値を併せて示している。この結果に示すように、演算式(1)から求まる関係は実測値とよく一致することが分かり、この演算式(1)を用いて求められる液滴Dpの位置の精度が高いことが理解できる。
同様に、図7には、演算式(1)によって算出した液滴Dpの体積と時間差ΔTとの関係を実測結果と比較したグラフを示している。図6との相違点は、液滴として25重量%のグリセロールを用いた点である。また、図8には、演算式(1)によって算出した液滴Dpの体積と時間差ΔTとの関係を実測結果と比較したグラフを示している。図6との相違点は、液滴として50重量%のグリセロールを用いた点である。これらの結果より、液滴Dpの材料を変更した場合でも演算式(1)から求まる関係は実測値とよく一致することが分かり、この演算式(1)を用いて求められる液滴Dpの位置の精度が高いことが理解できる。
また、本実施形態では、電源回路部が正弦波発生器3とパルス波発生器5と信号増幅器7とにより構成されている。このような構成により、設定された時間幅で交流電気信号を繰り返し発生させることができ、液滴位置の測定を繰り返し実行させることができる。また、時間差ΔTの平均値を基に位置測定を行うこともでき、測定精度が向上する。
また、本実施形態では、演算式(1)を用いることにより、時間差ΔTから液滴Dpの量を算出することもできるし、時間差ΔTから液滴Dp中の縦波の伝搬速度Vを算出し、伝搬速度Vを基に液滴の特性を算出することもできる。このように、液滴Dpの量或いは液滴Dpの特性が未知の場合でも弾性波デバイス1を用いてそれらを求めることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態においては、パルス波発生器5がパルス信号のデューティ比を可変に設定可能に構成されていてもよい。このような構成によれば、パルス信号のオン期間の時間幅を可変とすることができる。この場合、発生させる弾性表面波の時間幅を調整することができる結果、液滴Dpの搬送と液滴位置の測定とを切り換えて実行することができる。具体的には、液滴Dpを搬送したい場合にはデューティ比を大きくして弾性表面波の持続時間を長くでき、液滴Dpの位置を検出したい場合にはデューティ比を小さくして交流電気信号に反射信号が埋もれることを防止して測定の精度を高めることができる。
また、上記の実施形態においては、弾性波デバイス1として励振電極を複数備えたものを用いてもよい。図9は、本発明の変形例にかかる弾性波デバイス1Aを液滴Dpの搬送方向に垂直、かつ圧電基板101に平行な方向から見た側面図、図10は、図9の弾性波デバイス1Aを含む液滴検出装置100Aの概略構成を示す図である。
図9に示す弾性波デバイス1Aは、一対のすだれ状電極からなる励振電極102に加えて、圧電基板101上の励振電極102に対して反対側の端部に、励振電極102と同一構成の励振電極102Aを備えている。この励振電極102Aは、圧電基板101の中心線を基準にして励振電極102と対称な形状となるように構成されている。すなわち、励振電極102Aを構成するすだれ状電極の電極指の搬送方向に沿った幅は、励振電極102と同一値iに設定されている。そして、図10示す液滴検出装置100Aは、励振電極102Aに交流電圧信号を印加するための構成として、正弦波発生器3、パルス波発生器5、信号増幅器7、及びブリッジ回路9のそれぞれと同一構成の正弦波発生器3A、パルス波発生器5A、信号増幅器7A、及びブリッジ回路9Aが追加されている。そして、信号波形測定器11Aは、励振電極102における電圧の時間変化をブリッジ回路9を介して測定するとともに、励振電極102Aにおける電圧の時間変化をブリッジ回路9Aを介して測定し、励振電極102,102Aのそれぞれにおける電圧の時間変化を示すデータ系列を同時にデータ処理部13Aに出力する。
液滴検出装置100Aのデータ処理部13Aは、2つの励振電極102,102Aに対応するデータ系列を参照して、交流電気信号と反射信号との時間差ΔT、ΔTをそれぞれ算出する。そして、データ処理部13Aは、これらの時間差ΔT、ΔTを基に液滴Dpの位置及び量を同時に算出して出力することができる。詳細には、このとき用いる計算モデルにおいて、搬送方向に沿った励振電極102,102Aの幅をi、励振電極102の先端と液滴Dpの先端との距離をl1、励振電極102Aの先端と液滴Dpの先端との距離をl2、液滴Dpの直径をd、弾性表面波の圧電基板101上の伝搬速度をVSAW、及び液滴Dp中の縦波の伝搬速度をVとそれぞれ想定する。この計算モデルでは、時間差ΔTは、下記演算式(2);、


によって表され、時間差ΔTは、下記演算式(3);、


によって表される。
上記のような計算モデルを用いて、データ処理部13Aは、時間差ΔT、ΔTを基に液滴Dpの位置と量とを同時に算出する。すなわち、データ処理部13Aは、予め設定された値i,VSAW,を参照して、圧電基板101上の2つの励振電極102,102Aの先端の間の既知の距離Lから設定される下記演算式(4);
L=l1+l2+d …(4)
と、演算式(2)及び演算式(3)とを解くことにより、液滴Dpの直径dと距離l1,l2を求めることができる。そして、これらの直径d及び距離l1,l2を基に液滴Dpの量及び位置を算出することができる。また、データ処理部13Aは、液滴Dpの位置が既知の場合には、液滴Dpの量及び特性を同時に算出することができるし、液滴Dpの量が既知の場合には、液滴Dpの位置及び特性を同時に算出することができる。
このような変形例によれば、構成を複雑化させることなく正確な液滴位置及び液滴の量の測定を実現することができる。なお、この変形例では、電源回路部を励振電極に対応した個数分設けているが、電源回路部を1つにしてスイッチ等を利用して励振電極102,102Aに時分割で交流電気信号を印加するようにしてもよい。その際、時間差ΔT,ΔTの検出も交流電気信号の時分割での切り替えに同期して時分割で行われてもよい。
また、図11には、本発明の他の変形例にかかる弾性波デバイス1Bの構成を示している。この変形例では、弾性波デバイス1Bの圧電基板101上の一方の端部に3つの励振電極102,102B,102Cを設けた弾性波デバイス1Bを示している。これらの励振電極102,102B,102Cにはそれぞれ独立した電源回路部が接続されており、それぞれ独立して動作が制御できるように構成されている。また、この弾性波デバイス1Bにおける圧電基板101上には、励振電極102,102B,102Cのそれぞれの側から液滴Dp1,Dp2,Dp3をそれらの搬送方向に搬送させるための親水性を有するガイド107が設けられている。このガイド107は、圧電基板101の中央部で合流し、さらに励振電極102から離れる方向に向けて延びるように構成されている。このような構成の弾性波デバイス1Bによれば、電源回路部の動作制御により、励振電極102,102B,102Cの近傍から延びるガイド107上に配置された3つの液滴Dp1,Dp2,Dp3をガイド107に沿って搬送させることができ、それらの3つの液滴Dp1,Dp2,Dp3を1つの液滴Dpにすることができる。この場合、一体となった液滴Dpは圧電基板101に伝搬される縦波により均一に撹拌され混合される。さらに、一体となった液滴Dpを圧電基板101上の他方の端部に向けて搬送することができる。なお、ガイド107は無くても良いが、ある方が液滴Dpの搬送が容易となる、また、親水性のガイド107に代えて凹状に形成した案内溝をガイド107とすることもできる。
このような構成の弾性波デバイス1Bに対して、図10と同様な構成の液滴検出装置を用いることにより、液滴Dp1,Dp2,Dp3,Dpの位置を検出することができる。ただし、この場合は図10の構成に対して電源回路部を1組追加する。すなわち、液滴Dp1,Dp2,Dp3が合流する前のタイミングで、信号波形測定器11A及びデータ処理部13Aを動作させることにより、液滴Dp1,Dp2,Dp3の位置を算出して出力することができるし、液滴Dp1,Dp2,Dp3が合流した後のタイミングで、信号波形測定器11A及びデータ処理部13Aを動作させることにより、液滴Dpの位置を算出して出力することができる。
また、図12には、本発明の他の変形例にかかる弾性波デバイス1Cの構成を示し、図12(a)は、弾性波デバイス1Cを圧電基板の表面側から見た平面図、図12(b)は、図12(a)の弾性波デバイス1CのXII−XII線に沿った断面図である。このような変形例のように、圧電基板101上における励振電極102により励振される弾性表面波の進行方向上に液相W(例えば、水)を介して搬送路プレート104を配置してもよい。搬送路プレート104は液滴Dpが搬送される面を構成する板部材であり、四角板状に形成された透明なガラス材により構成されており、液相Wの表面張力によって圧電基板101上に固定されている。このような構成により、圧電基板101の洗浄作業を不要として被搬送物(液滴Dp)の搬送作業の効率を向上させることができるとともに、幅広い種類の被搬送物(液滴Dp)を扱うことができる。
搬送路プレート104は、透明なガラス材で構成したが、圧電基板101で生じた弾性表面波に起因する放射圧によって液滴Dpを変位させることができる物質であれば、これに限定されない。たとえば、ガラス系の材料以外に、鉄系、非鉄系の材料で搬送路プレート104を構成してもよい。
液相Wは、弾性表面波から放射された縦波を伝搬できる液体であれば、水に限定されるものではない。具体的には、揮発し難い液体であって非圧縮性の流体であればよい。この場合、非圧縮性の流体とは、圧縮率が15°C雰囲気中において、概ね2×10−9(1/N/m)以下の流体である。
1,1A,1B…弾性波デバイス、3,3A…正弦波発生器(交流信号生成回路、電源回路部)、5,5A…パルス波発生器(パルス信号生成回路、電源回路部)、7,7A…信号増幅器(合成回路、電源回路部)、9,9A…ブリッジ回路、11,11A…信号波形測定器、13,13A…データ処理部(演算回路部)100,100A…液滴検出装置、101…圧電基板、102,102A,102B,102C…励振電極、104…搬送路プレート、Dp,Dp1,Dp2,Dp3…液滴、RT,RT…伝搬経路。

Claims (6)

  1. 圧電基板上に弾性表面波を励振させるための励振電極が設けられ、前記圧電基板上で液滴を搬送する弾性波デバイスと、
    前記励振電極に所定周波数の交流電気信号を設定された時間幅で印加する電源回路部と、
    前記励振電極における前記交流電気信号の反射信号を測定する検出回路部と、
    前記検出回路部によって測定された前記反射信号と前記交流電気信号との時間差を検出し、前記時間差を基に前記圧電基板上の液滴の位置を算出する演算回路部とを備え、
    前記演算回路部は、前記反射信号の伝搬経路を、前記液滴と前記圧電基板の界面の反対側の表面と、前記液滴と前記圧電基板の界面とを経由して前記液滴を循環する経路に設定した演算式を用いることにより、前記時間差から前記位置を算出する、
    液滴検出装置。
  2. 前記電源回路部は、前記交流電気信号を発生させる交流信号生成回路と、前記時間幅のパルス信号を繰り返し発生させるパルス信号生成回路と、前記パルス信号に前記交流電気信号を重畳させる合成回路とを有する、
    請求項1記載の液滴検出装置。
  3. 前記パルス信号生成回路は、前記パルス信号の時間幅を可変に設定可能に構成されている、
    請求項2記載の液滴検出装置。
  4. 前記演算回路部は、前記弾性表面波の前記圧電基板上の伝搬速度(VSAW)、前記励振電極の前記液滴の搬送方向の幅(i)、前記励振電極の前記液滴側の先端と前記液滴の前記励振電極側の先端との距離(l)、前記液滴の直径(d)、及び前記液滴中の縦波の伝搬速度(V)と、前記時間差(Δt)との間の下記の演算式(1);

    を用いて前記距離(l)を算出し、前記距離(l)を基に前記位置を算出する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の液滴検出装置。
  5. 前記弾性波デバイスは、前記圧電基板の表面に発生した前記弾性表面波が伝搬する伝搬面に液相を介して配置された搬送路プレートをさらに含む、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の液滴検出装置。
  6. 圧電基板上に弾性表面波を励振させるための励振電極が設けられ、前記圧電基板上で液滴を搬送する弾性波デバイスを用いた液滴位置を検出する方法であって、
    前記励振電極に所定周波数の交流電気信号を設定された時間幅で印加し、
    前記励振電極における前記交流電気信号の反射信号を測定し、
    測定した前記反射信号と前記交流電気信号との時間差を検出し、前記反射信号の伝搬経路を、前記液滴と前記圧電基板の界面の反対側の表面と、前記液滴と前記圧電基板の界面とを経由して前記液滴を循環する経路に設定した演算式を用いることにより、前記時間差から前記圧電基板上の液滴の位置を算出する、
    液滴検出方法。
JP2015136967A 2015-07-08 2015-07-08 液滴検出装置及び液滴検出方法 Expired - Fee Related JP6544687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015136967A JP6544687B2 (ja) 2015-07-08 2015-07-08 液滴検出装置及び液滴検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015136967A JP6544687B2 (ja) 2015-07-08 2015-07-08 液滴検出装置及び液滴検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017020836A JP2017020836A (ja) 2017-01-26
JP6544687B2 true JP6544687B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=57889527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015136967A Expired - Fee Related JP6544687B2 (ja) 2015-07-08 2015-07-08 液滴検出装置及び液滴検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6544687B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109540220B (zh) * 2018-12-28 2023-11-17 河南汉威智慧安全科技有限公司 水凝结检测电路及防爆接线箱内部环境检测仪

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017020836A (ja) 2017-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0600034B1 (en) A device for determining the size and charge of colloidal particles
EP2338047B1 (en) Method and device for determining characteristics of a medium
US8118156B2 (en) Acoustic wave device
JP6362533B2 (ja) 残留応力評価方法及び残留応力評価装置
JP2004157114A (ja) 材料厚さ測定方法及び装置
JPH0922324A (ja) 座標入力装置
JP6544687B2 (ja) 液滴検出装置及び液滴検出方法
JP4795925B2 (ja) 超音波厚さ測定方法および装置
CN1247985A (zh) 超声流速测量装置
RU2362128C1 (ru) Способ измерения акустического сопротивления однородных сред и устройство для его осуществления
JP2001074760A (ja) 超音波ドップラー流速計
JP2009216436A (ja) 角速度検出装置
EP3329222B1 (en) A method for determining a flow rate for a fluid in a flow tube of a flow measurement system, as well as a corresponding flow measurement system
JP4214551B2 (ja) 超音波音圧センサ
CN107421655B (zh) 一种偶次阶Lamb波发生装置及温度检测***
JP7351508B2 (ja) 認識信号生成素子及び素子認識システム
JPS59100820A (ja) 液体流速計
Abdelrahman et al. Zero order mode selective excitation and highly resolved observations of lamb waves
JP2005031052A (ja) 管状もしくは溝状の流路を移動する流体の流量の測定方法
JP4035707B2 (ja) 超音波速度測定装置
JPS636619A (ja) 入力装置
JP4066077B2 (ja) 振動変位測定装置
JPH0616253B2 (ja) 座標入力装置
Bui et al. 3-D finite element modeling of SAW sensing system for liquids
JPH0196715A (ja) 座標入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6544687

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees