JP6544105B2 - 磁石温度推定システム、モータ、及び、磁石温度推定方法 - Google Patents

磁石温度推定システム、モータ、及び、磁石温度推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁石温度推定システム、モータ、及び、磁石温度推定方法に関する。
同期電動機の一つとして、回転子に永久磁石を備える永久磁石型のモータが知られている。このような永久磁石型のモータにおいては、固定子に設けられたコイルは電力が印加されると回転磁界が発生し、回転磁界が永久磁石に作用することにより、回転子が固定子内にて回転する。
一般に、モータの回転速度が速くなるほど、回転子に設けられた永久磁石の温度が上昇する。また、永久磁石は、ある上限温度を超えると不可逆に消磁してしまい磁力を失ってしまうことが知られている。そのため、永久磁石の温度を測定し、永久磁石が上限温度に達しないようにモータの回転速度を制限する必要がある。
しかしながら、永久磁石の温度を測定するために温度センサを用いると、温度センサを回転子に組み込む必要があるため、モータの小型化が困難になる。そこで、温度センサを用いずに永久磁石の温度を推定する方法が検討されている。例えば、特許文献1には、モータに印加される電流と、固定子にて発生する誘起電圧とを用いて、永久磁石の温度を推定する方法が開示されている。
特開2007−6613号公報
特許文献1に開示された方法では、モータの回転速度が遅い場合には、誘起電圧が小さくなるため、永久磁石の温度の推定精度が悪くなるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モータの回転子が備える永久磁石の温度の推定精度を向上させることができる、磁石温度推定システム、モータ、及び、磁石温度推定方法を提供することである。
本発明の磁石温度推定システムは、コイルを備える固定子と、永久磁石を備える回転子とからなるモータ、及び、永久磁石の温度を推定する磁石温度推定装置を有する。回転子は、永久磁石の近傍に設けられ、自身の温度に応じて透磁率が変化する感温性磁性体を、有する。磁石温度推定装置は、回転子を回転駆動させる駆動周波数の交流電力をコイルに印加する電力供給部と、駆動周波数とは周波数が異なる測定周波数の交流電力を駆動周波数の交流電力に重畳させる重畳部と、測定周波数の交流電力に基づいてインピーダンスを測定し、測定したインピーダンスに応じて永久磁石の温度を推定する温度推定部と、を有する。
本発明によれば、磁石温度推定装置により測定される測定周波数でのインピーダンスは、永久磁石の温度と相関関係があることが知られている。そのため、測定周波数でのインピーダンスを測定することにより、永久磁石の温度を推定することができる。
また、回転子が有する感温性磁性体は、モータの回転時に回転子の温度が上昇すると、温度が上昇して透磁率が変化するので、永久磁石と固定子のコイルとの間の磁束量が変化する。そのため、高調波成分のインピーダンスにおけるインダクタンス成分が変化する。ここで、感温性磁性体は温度に対する透磁率の変化量が大きいため、単位温度あたりの測定周波数でのインピーダンスの変化量が大きくなり、測定周波数でのインピーダンスと永久磁石の温度との相関関係が顕著になる。したがって、磁石温度推定装置は永久磁石の温度を精度よく推定することができるようになることにより、永久磁石の温度の推定精度を向上させることができる。
図1は、第1実施形態による磁石温度推定システムの概略構成図である。 図2は、モータの断面図である。 図3は、永久磁石の概略構成図である。 図4は、感温性磁性体の温度特性を示す図である。 図5は、磁石温度推定装置のシステム構成図である。 図6は、モータをモデル化した等価回路を示す図である。 図7は、一般的なモータにおける高調波インピーダンスの実部Rdと磁石温度Tmとの相関関係を示すグラフである。 図8は、本実施形態のモータにおける高調波インピーダンスの実部Rdと磁石温度Tmとの相関関係を示すグラフである。 図9は、第2実施形態のモータの一部の断面図である。 図10は、第3実施形態のモータの一部の断面図である。 図11は、感温性磁性体の循環を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による磁石温度推定システムについて説明する。
図1は、第1実施形態による磁石温度推定システムの概略構成図である。
磁石温度推定システム100は、モータ1と、磁石温度推定装置2とにより構成される。
モータ1は、3相で動作する永久磁石型の回転同期機(PMSM:Permanent Magnet Synchronous Motor)である。モータ1は、中空円柱状の固定子11と、固定子11の中空部に回転可能に設けられた回転子12とにより構成されている。
固定子11は、コイルを備えており、所定の駆動周波数の交流電力がコイルに供給されると所定のタイミングで回転磁界を発生する。
回転子12は、永久磁石を備えている。固定子11のコイルにより発生する回転磁界が永久磁石に作用することにより、コイルと永久磁石とが誘引または反発することで回転駆動力が発生して、回転子12が固定子11内で回転する。
磁石温度推定装置2は、モータ1に駆動周波数の交流電力を供給するとともに、モータ1の回転子12が備える永久磁石の温度を推定する。
次に、図2を参照して、モータ1の詳細な構成について説明する。
図2は、モータ1の断面図である。
モータ1の固定子11には、固定子11の軸方向に貫通するスロット21が、固定子11の周方向に等間隔に複数形成されている。このように固定子11にスロット21を複数形成することにより、隣接するスロット21の間にティース22が構成される。そして、ティース22を巻回するように、コイル23が設けられている。
回転子12においては、軸方向に延在する空間24が形成されており、空間24に永久磁石25が挿入されている。永久磁石25は、略対向するように対をなしており、対をなした永久磁石25が、周方向に等間隔に設けられる。略対向する永久磁石25は、対向面が同じ極性となるように配置される。また、略対向する永久磁石25と、その隣にて略対向する永久磁石25とは、互いの対向面の極性が異なるように配置される。具体的には、図2に示すように、略対向する永久磁石25Aと永久磁石25Bの隣に略対向する永久磁石25C及び永久磁石25Dが設けられている場合には、永久磁石25Aと永久磁石25Bの対向面がN極であれば、永久磁石25Cと永久磁石25Dの対向面がS極となる。
コイル23は、磁石温度推定装置2(図2では不図示)から交流電力が印加されると回転磁界を発生させる。コイル23による回転磁界の方向は印加される交流電力の位相に応じて変化するため、コイル23と回転子12の永久磁石25とが誘引と反発とを交互に繰り返すことで回転駆動力が発生し、固定子11内で回転子12が回転する。
また、回転子12には、永久磁石25の近傍に感温性磁性体26が設けられている。本実施形態では、感温性磁性体26は、永久磁石25の磁束の経路である、略対向する一対の永久磁石25の間にて固定子11と対向する場所に設けられている。なお、感温性磁性体26は、自身の温度に応じて透磁率が変化する部材である。感温性磁性体26は、具体的には、液体であるフェリコロイドや、固体である鉄系の合金などである。感温性磁性体26の温度特性については、図4を用いて後に説明する。なお、感温性磁性体26が液体である場合には、回転子12に封入可能な流路などが設けられ、その流路などにて感温性磁性体26が封入される。
次に、図3を参照して、永久磁石25の詳細な構成について説明する。
図3は、永久磁石25の概略構成図である。図3における上下方向は、回転子12の軸方向、すなわち、図2における紙面に向かう方向を示している。また、図3における磁束と平行な方向を磁束方向と称し、磁束方向と直交する図3の左右方向を回転子12の径方向と称するものとする。
永久磁石25は、回転子12の軸方向に積層された複数の磁石部材31により構成されている。例えば、モータ1が高効率の運転が求められる電動自動車などに用いられる場合には、永久磁石25は、複数の磁石部材31により構成されることが多い。コイル23が印加される交流電流に応じた回転磁界を発生させると、回転子12の永久磁石25の表面において渦電流が発生して損失が発生してしまう。そこで、永久磁石25を複数の磁石部材31により構成することにより、永久磁石25を1つの磁石部材により構成する場合と比較すると、表面積を小さくすることができる。このようにすることで、渦電流の経路が短くなり、渦電流による損失を低減することができる。
図4は、感温性磁性体26の温度特性を示す図であり、横軸に温度が示されており、縦軸に透磁率が示されている。この図に示されるように、温度が高くなると、感温性磁性体26は透磁率が小さくなり磁束を透過しにくくなる。そのため、温度が高くなると、永久磁石25と回転子12のコイル23との間の磁束量は、減少することになる。
次に、図5を用いて、磁石温度推定装置2について説明する。
図5は、磁石温度推定装置2のシステム構成図である。なお、各構成の入出力の線に付された2本斜線および3本斜線は、それぞれ、各構成にて入出力される値が2次元、3次元のベクトルであることを示している。
図5に示すように、磁石温度推定装置2は、電力供給部51と、重畳部52と、磁石温度推定部53とを有する。
電力供給部51は、不図示のコントローラなどから入力されるトルク指令値Tr*に応じて、駆動周波数(基本波)の交流電力である3相電圧vu、vv、vwをモータ1に出力することにより、モータ1を回転駆動させる。
重畳部52には、永久磁石25の温度を推定するために、基本波の駆動周波数よりも周波数が高い高調波である測定周波数の高調波電流指令値idsc*、iqsc*が入力される。そして、重畳部52は、入力に応じた高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を電力供給部51に出力することで、電力供給部51がモータ1に供給する交流電力に高調波成分の電力を重畳する。
磁石温度推定部53は、入力された高調波電流指令値idsc*、iqsc*、高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を用いて、測定周波数でのインピーダンスを求め、求めたインピーダンスを用いて永久磁石25の磁石温度Tmを推定する。
高調波電流指令値idsc*、iqsc*は、上述のように、永久磁石25の温度の推定に用いる高調波の電力をモータ1に供給するための指令値である。高調波電流指令値idsc*、iqsc*の周波数は、モータ1の回転中には変更されず一定であるものとする。また、本実施形態では、高調波成分の指令値によってモータ1に回転トルクを発生させないように、q軸成分の高調波電流指令値iqsc*をゼロとし、d軸成分の高調波電流指令値idsc*だけが変更されて磁石温度推定装置2に入力されるものとする。また、高調波電流指令値の振幅は、モータ1への影響を小さくするために、基本波電流指令値の振幅よりも小さいものとする。
以下では、電力供給部51、重畳部52、及び、磁石温度推定部53の詳細な構成について説明する。
電力供給部51は、電力制御部510、減算器511、電流制御部512、加算器513、座標変換部514、電力変換部515、電流検出部516、座標変換部517、及び、バンドストップフィルター518を備える。
また、電力供給部51においては、モータ1のトルク指令値Tr*が、電力制御部510に入力されるとともに、重畳部52の共振制御部522から高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*が、加算器513に入力される。そして、電力変換部515は、これらの入力に応じて、3相電圧vu、vv、vwをモータ1に出力する。
電力制御部510は、トルク指令値Tr*と磁石温度推定部53からの永久磁石25の推定温度Tmとから、予め記憶しているテーブルなどを用いて、モータ1にて所望のトルクを発生させる基本波電流指令値idsf*、iqsf*を求め、減算器511に出力する。なお、電力制御部510は、モータ1の回転速度や、モータ1の駆動源となる不図示のバッテリーからの直流電力の大きさなどに応じて、基本波電流指令値を算出してもよい。
なお、基本波電流指令値idsf*、iqsf*の周波数は、モータ1を回転させる回転速度に応じて変化する。また、基本波電流指令値idsf*、iqsf*は、回転座標軸(dq軸)を用いて表されている。
ここで、モータ1の回転速度が速い場合には、コイル23を交番する永久磁石25の磁束が多くなるため、固定子11にて大きな逆起電力が発生してしまう。そこで、回転駆動力を発生させる電流に加えて弱め界磁電流と称される電流をモータ1に印加することにより、永久磁石25の磁束とは逆向きの磁束を発生させて、固定子11にて発生する逆起電力を低減することが行われている。
本実施形態においては、図2に示したように回転子12に感温性磁性体26が設けられているため、コイル23を交番する永久磁石25の磁束は、図4に示したように感温性磁性体26の温度に応じて変化する。また、感温性磁性体26は、永久磁石25の近傍に設けられるため、永久磁石25と感温性磁性体26との温度は同じとみなすことができる。
そこで、電力制御部510は、予め設計によって求めた、トルク指令値Tr*及び感温性磁性体26の温度と、感温性磁性体26の透磁率の変化に応じた弱め界磁電流が考慮された電流指令値との対応関係をテーブルに記憶している。電力制御部510は、トルク指令値Tr*と永久磁石25の推定温度Tmとから、予め記憶している対応関係を示すテーブルを用いて、基本波電流指令値idsf*、iqsf*を求めることができる。
減算器511は、基本波電流指令値idsf*、iqsf*から、それぞれ基本波検出電流値idsf、iqsfを減算し、これらの減算結果を電流制御部512に出力する。なお、基本波検出電流値idsf、iqsfは、モータ1に印加され電流の検出値の基本波成分である。
電流制御部512は、減算器511の減算結果がそれぞれゼロに近づくように、すなわち、基本波電流指令値idsf*、iqsf*と、基本波電流検出値idsf、iqsfとの偏差がなくなるように比例積分制御を行い、第1電圧指令値vd0*、vq0*を加算器513に出力する。
加算器513は、電流制御部512から出力された第1電圧指令値vd0*、vq0*に、重畳部52の共振制御部522から出力された高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を加算する。そして、加算器513は、高調波成分が重畳された第2電圧指令値vds*、vqs*を座標変換部514へ出力する。
座標変換部514は、加算器513から出力された第2電圧指令値vds*、vqs*に対して、回転座標(dq軸)から3相座標(uvw相)への変換を行い、3相電圧指令値vu*、vv*、vw*を算出する。そして、座標変換部514は、算出した3相電圧指令値vu*、vv*、vw*を、電力変換部515に出力する。
電力変換部515は、例えばコンバータとインバータで構成される電力変換回路を備えている。また、電力変換部515には、不図示のバッテリーから直流電力が供給されている。電力変換部515は、3相電圧指令値vu*、vv*、vw*によりインバータが制御されることで、バッテリーからの直流電力を交流である3相電圧vu、vv、vwに変換して、モータ1に出力する。なお、インバータとしては、電圧型インバータまたは電流型インバータを用いることができる。
電流検出部516は、例えばホール素子などを用いて構成され、3相電圧vu、vv、vwがモータ1に印加される際に、磁石温度推定装置2からモータ1へと流れる3相電流iu、iv、iwを検出する。電流検出部516は、検出した3相電流iu、iv、iwを座標変換部517に出力する。
座標変換部517は、電流検出部516により検出された3相電流iu、iv、iwに対して、3相座標から回転座標への座標変換を行い、検出電流ids、iqsを求める。そして、座標変換部517は、求めた検出電流ids、iqsを、バンドストップフィルター518、および、重畳部52のバンドパスフィルター523に出力する。
バンドストップフィルター518は、重畳された高調波の周波数帯の信号をカットする。これにより、バンドストップフィルター518は、検出電流ids、iqsの高調波成分をカットして求めた基本波検出電流値idsf、iqsfを減算器511に出力する。
重畳部52は、減算器521と、共振制御部522と、バンドパスフィルター523とを備える。重畳部52は、減算器521への高調波電流指令値idsc*、iqsc*の入力に応じて、高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を電力供給部51の加算器513および磁石温度推定部53に出力する。
バンドパスフィルター523は、高調波の周波数帯の信号のみを通す。これにより、バンドパスフィルター523は、座標変換部517から出力される検出電流ids、iqsの基本波成分をカットして求めた高調波検出電流値idsc、iqscを減算器521に出力する。
減算器521には、高調波電流指令値idsc*、iqsc*が入力されるとともに、バンドパスフィルター523からの高調波検出電流値idsc、iqscがフィードバック入力される。減算器521は、高調波電流指令値idsc*、iqsc*から高調波検出電流値idsc、iqscを減算し、その減算結果を共振制御部522に出力する。
共振制御部522は、減算器521からの出力がゼロに近づくように、高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を生成する。そして、共振制御部522は、高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*を、電力供給部51の加算器513、及び、磁石温度推定部53の温度推定部531に出力する。
なお、共振制御部522は、高調波電圧指令値の振幅や、高調波電圧指令値の出力間隔を任意に設定することができる。なお、q軸成分の高調波電圧指令値vqsc*は、モータ1の回転トルクの制御に用いられる。そのため、モータ1の回転トルクに影響を与えないように、共振制御部522は、q軸成分の高調波電圧指令値vqsc*としてゼロを出力し、d軸成分の高調波電圧指令値vdsc*のみを変化させて出力する。
本実施形態では、共振制御部522は、パルセイティング・ベクトル・インジェクション(Pulsating vector injection)方式によって高調波電圧指令値vdsc*を出力するものとする。具体的には、共振制御部522は、高調波電圧指令値vdsc*に正負の符号を交互に付して出力する。このようにすることにより、モータ1への指令値として加算器513から出力される第2電圧指令値vds*、vqs*においては、d軸方向に高調波電圧指令値vdsc*の進みと遅れとが交互に生じることになる。
磁石温度推定部53には、高調波電流指令値idsc*、iqsc*が入力されるとともに、重畳部52の共振制御部522から高調波電圧指令値vdsc*、vqsc*が入力される。なお、上述のように、q軸成分の高調波電流指令値iqsc*、及び、高調波電圧指令値vqsc*はゼロである。磁石温度推定部53は、高調波電圧指令値と高調波電流指令値とを用いて測定したインピーダンスに応じて、永久磁石25の温度を推定する。
なお、磁石温度推定部53は、重畳される高調波の周波数に応じた不図示のバンドパスフィルターを有しており、パルセイティング・ベクトル・インジェクション方式で印加された高調波電圧指令値vdsc*の正または負のいずれかの値を抽出する。磁石温度推定部53は、入力された高調波電流指令値idsc*と、バンドパスフィルターを経た高調波電圧指令値vdsc*とを用いて、高調波成分のインピーダンスZhを算出することができる。
ここで、高調波成分のインピーダンスZhの実部Rdは、固定子11の永久磁石25の温度と相関関係があることが知られている。そのため、磁石温度推定部53は、高調波インピーダンスの実部Rdと永久磁石25の温度との相関関係を示すテーブルを予め記憶しておき、算出した高調波インピーダンスの実部Rdと記憶している相関関係を示すテーブルとを用いて、永久磁石25の温度を推定することができる。
ここで、図6を用いて、磁石温度推定部53により測定される高調波インピーダンスの実部Rdと、永久磁石25の温度との相関関係について説明する。
図6は、磁石温度推定装置2にて磁石温度が推定される一般的なモータをモデル化した等価回路を示す図である。図6(a)にモータの構成が示されており、図6(b)には図6(a)のモータと等価な磁束回路が示されている。この図におけるモータ1の回転子12には、感温性磁性体26は設けられていないものとする。
なお、この図においては、図5に示した電力変換部515から出力される3相電圧vu、vv、vwの高調波成分が高調波電圧Vhとしてコイル23に印加される。また、コイル23に印加される電流の高調波成分が高調波電流Ihとして示されている。この高調波電流Ihは、図5の電流検出部516にて検出される3相電流iu、iv、iwの高調波成分である。
図6を参照すれば、コイル23に磁石温度推定装置2(図6では不図示)から高調波電圧Vhが印加されると、コイル23と永久磁石25との間で高調波成分を有する回転磁界が発生する。一方、永久磁石25の表面においては、コイル23により発生する回転磁界の高調波成分に応じて渦電流が発生する。そのため、永久磁石25は、インダクタンス成分を有することになる。このようにして、モータ1が回転しているときには、固定子11と回転子12とにより磁束回路が構成されることになる。
ここで、コイル23は、抵抗成分がRcであり、インダクタンス成分がLcであるものとする。
また、永久磁石25は、抵抗成分がRmであり、インダクタンス成分がLmであるものとする。永久磁石25の抵抗成分Rmは、磁石温度Tmに応じて変化するためRm(Tm)と示すことができる。また、永久磁石25のインダクタンス成分Lmは、磁石温度Tm、および、高調波電流値Ihに応じて変化するため、Lm(Tm,Ih)と示すことができる。
ここで、高調波電圧Vhと高調波電流値Ihとから、Zh=Vh/Ihの関係を用いて高調波インピーダンスZhを演算する。そのような場合には、高調波インピーダンスZhの実部Rdは、式(1)で表される。
Figure 0006544105
ただし、Mは相互インダクタンス、ωは高調波電圧Vhの角周波数である。なお、相互インダクタンスMは、磁石温度Tm、および、高調波電流値Ihに応じて変化するため、M(Tm,Ih)と示される。式(1)によれば、高調波インピーダンスの実部Rdは、永久磁石25の温度である磁石温度Tmと、図7に示すような相関関係がある。
図7は、図6に示したような、回転子12に感温性磁性体26が設けられていないモータにおける、高調波インピーダンスの実部Rdと磁石温度Tmとの相関関係を示すグラフである。横軸は、磁石温度Tmを示し、縦軸は、高調波インピーダンスの実部Rdを示している。図7には、磁石温度Tmが増加すると高調波インピーダンスの実部Rdが増加するような相関関係が示されている。そのため、磁石温度推定部53は、求めた高調波インピーダンスの実部Rdと、図7に示したような相関関係とを用いることにより、磁石温度Tmを推定することができる。
次に、本実施形態のように、回転子12が感温性磁性体26を備えるモータについて説明する。感温性磁性体26は、図4に示したように、自身の温度が上昇すると透磁率が低下する。また、感温性磁性体26は、図2に示したように永久磁石25と固定子11のコイル23との間に設けられている。そのため、永久磁石25の温度が上昇して、感温性磁性体26の温度が上昇すると、永久磁石25と固定子11のコイル23との間の磁束が減少するので、永久磁石25のインダクタンス成分のLmは小さくなる。したがって、式(1)により求められる、高調波インピーダンスの実部Rdと磁石温度Tmとの相関関係は、図8のようになる。
図8は、回転子12に感温性磁性体26が設けられている場合の高調波インピーダンスの実部Rdと磁石温度Tmとの相関関係を示す図である。横軸は、磁石温度Tmを示し、縦軸は、高調波インピーダンスの実部Rdを示している。ここで、感温性磁性体26が設けられている図8と、感温性磁性体26が設けられていない図7とを比較すると、高調波インピーダンスの実部Rdの単位温度あたりの変化量は、図8に示したような感温性磁性体26が設けられている場合の方が大きい。これは、式(1)における第2項の分母に含まれる永久磁石25のインダクタンス成分Lmが、温度の上昇に伴って減少するためである。
したがって、図5の磁石温度推定部53は、図8の相関関係を用いることにより、永久磁石25の磁石温度Tmを精度よく推定することができる。
第1実施形態の磁石温度推定システムによって、以下の効果を得ることができる。
第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、磁石温度推定装置2において、重畳部52は、電力供給部51からモータ1へ供給される基本波の電力に、高調波の電力を重畳させる。そして、磁石温度推定部53は、高調波成分のインピーダンスZhを測定する。
ここで、高調波インピーダンスの実部Rdは、式(1)に示したように、永久磁石25の温度と相関関係があることが知られている。そのため、磁石温度推定部53は、高調波インピーダンスの実部Rdを測定し、測定した高調波インピーダンスの実部Rdと予め記憶している相関関係を示すテーブルとを用いることで、永久磁石25の温度を推定することができる。
本実施形態においては、回転子12が感温性磁性体26を備えることにより、永久磁石25と固定子11のコイル23との間の磁束量が、感温性磁性体26の温度に応じて変化する。そのため、永久磁石25のインダクタンス成分Lmは、感温性磁性体26の温度特性の影響を受けることになる。そのため、式(1)で示される高調波インピーダンスの実部Rdは、図8に示したように単位温度あたりの変化量が大きくなるため、磁石温度推定部53による永久磁石25の磁石温度の推定精度を向上させることができる。
また、第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、感温性磁性体26は、永久磁石25と固定子11のコイル23との間に設けられている。そのため、感温性磁性体26の温度が上昇して感温性磁性体26の透磁率が小さくなると、永久磁石25と固定子11のコイル23との間の磁束量が減少する。
ここで、モータ1の回転速度が速い場合には、固定子11のコイル23において永久磁石25の磁束の交番が頻繁に行われることになるため、コイル23にて発生する逆起電力が大きくなり過ぎてしまう。そこで、逆起電力を発生させる永久磁石25の磁界の向きとは逆方向に磁界を発生させるために、固定子11のコイル23に弱め界磁電流を印加する必要がある。
しかしながら、モータ1の回転速度が速い場合には、回転子12の温度が上昇するため、感温性磁性体26の温度が上昇して透磁率が減少する。このように感温性磁性体26の透磁率が減少することで、固定子11のコイル23にて交番する永久磁石25の磁束が少なくなる。そのため、逆起電力が小さくなり、大電力の弱め界磁電力を印加しなくても、固定子11のコイル23における誘起電力が小さくなるため、固定子11における発熱が抑制され、モータ1の運転効率を高めることができる。
また、第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、電力制御部510は、トルク指令値Tr*と、磁石温度推定部53により推定された永久磁石25の推定温度Tmとに応じて、モータ1への指令値である基本波電流指令値idsf*、iqsf*を求める。電力制御部510におけるモータ1の指令値算出に永久磁石25の推定温度Tmを用いることにより、感温性磁性体26の透磁率の変化に応じた弱め界磁電流を考慮してモータ1への指令値を求めることができるため、モータ1の運転効率を向上させることができる。
また、第1実施形態の磁石温度推定システム100によれば、感温性磁性体26は、回転子12に設けられた封入可能な流路などに封入されてもよい。このようにすることにより、感温性磁性体26を隙間なく充填することができるため、固体の感温性磁性体26と比較すると、磁束抵抗を発生させる空気層などが形成されるおそれを低減できる。そのため、磁気抵抗の増加を抑制することにより、モータ1の回転効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、感温性磁性体26が永久磁石25と回転子12との間に設けられる例について説明したが、第2実施形態においては、感温性磁性体26が回転子12の他の場所に設けられる例について説明する。
図9は、第2実施形態のモータ1の一部の断面図である。
図9によれば、回転子12に設けられた空間24に永久磁石25が挿入されている。そして、その空間24のうちの、永久磁石25の図3に示した径方向の面と固定子11との間の空隙に、感温性磁性体26が配置されている。このような、永久磁石25の径方向の面と固定子11との間の空隙は、永久磁石25のN極の面からS極の面へと向かう磁束の短絡を防ぐために設けられている。感温性磁性体26は、このような磁束の短絡を防ぐ空隙に設けられている。
第2実施形態の磁石温度推定システムによって、以下の効果を得ることができる。
第2実施形態の磁石温度推定システム100によれば、永久磁石25の磁束の短絡を防ぐ空隙に設けられている。一般に、永久磁石25は、極低温状態においては、発生させる磁束量が非常に多くなる。そのため、モータ1が極低温状態にて使用される場合においては、永久磁石25と回転子12のコイル23との間の磁束量が非常に多くなってしまい、モータ1の回転に伴って固定子11のコイル23にて発生する励起電力が、設計上許容できる上限値を上回るおそれがある。
しかしながら、極低温状態においては、感温性磁性体26の透磁率が大きくなり磁束を通しやすくなるため、永久磁石25の磁束の一部が空隙にて短絡されることになる。したがって、永久磁石25と固定子11のコイル23との間の磁束量が少なくなるため、発生する励起電力が小さくなり、モータ1を安全に駆動させることができる。
(第3実施形態)
第1及び第2実施形態においては、感温性磁性体26が常に同じ場所にある例について説明したが、これに限らない。第3実施形態においては、感温性磁性体26が回転子12に設けられた流路を流れるヒートポンプが構成されている例について説明する。
図10は、第3実施形態のモータ1の一部の上面図である。
本実施形態においては、感温性磁性体26は流体であるものとする。そして、回転子12には循環路1001が構成されており、循環路1001に、感温性磁性体26が設けられている。また、永久磁石25の表面においては、図3に示した径方向の固定子11側の端面がモータ1の回転時に最も温度が高くなるものとする。なお、このようなモータ1の回転時における回転子12内の温度分布は、設計によって求めることができる。
図11は、感温性磁性体26の循環を説明するための図である。この図に示された永久磁石25の面NはN極の面であり、面SはS極の面である。永久磁石25は、面Nから面Sに向かって磁束を発生させるものとする。
ここで、永久磁石25の表面のうちのモータ1の運転時に最も温度が高くなる径方向の固定子11側の端面の近傍の領域Aにおいては、永久磁石25により矢印で示すようなN極からS極へと向かう磁束が発生している。
ここで、モータ1の運転時において、循環路1001の領域Aに存在する感温性磁性体26は、温度が高いため透磁率が低く、磁束の影響を受けやすい。そのため、領域Aの感温性磁性体26は、図にて矢印で示した永久磁石25の磁束の方向に沿った力を受け、その方向に動くことになる。一方、循環路1001の領域A以外に存在する感温性磁性体26は、温度が低いため透磁率が高く、磁束の影響を受けにくい。そのため、領域A以外の感温性磁性体26は、領域Aの感温性磁性体26と比較すると、永久磁石25の磁束によって力を受けにくい。このようにして、領域Aの感温性磁性体26は永久磁石25の磁束の方向に沿った力を受け、領域A以外の感温性磁性体26は永久磁石25によって力を受けにくいため、感温性磁性体26は循環路1001を循環することになる。
なお、本実施形態の循環路1001の形状は一例であって、他の形状であってもよい。例えば、循環路1001は、永久磁石25を回転子12の軸方向に螺旋状に設けられてもよい。このような場合には、永久磁石25の周方向端面がモータ1の回転時に最も温度が高くなるものとすれば、永久磁石25の周方向端面の循環路1001の複数の場所において、感温性磁性体26に永久磁石25の磁束方向の力が働くことになる。
第3実施形態の磁石温度推定システムによって、以下の効果を得ることができる。
第3実施形態の磁石温度推定システムによれば、回転子12に形成された循環路1001に感温性磁性体26が設けられている。図11に示したように、モータ1が運転中において永久磁石25の表面のうちの温度が最も高くなる場所の近傍の領域Aにおいては、循環路1001は、永久磁石25の磁束の向きに延在するように形成されている。
ここで、循環路1001における温度が最も高い場所の近傍においては、感温性磁性体26は温度が高く透磁率が低いため、永久磁石25の磁束の方向に力を受ける。一方、循環路1001における他の場所においては、温度が最も高い場所と比較すると、感温性磁性体26は透磁率が高いため、永久磁石25の磁束によって力を受けにくい。そのため、循環路1001において、感温性磁性体26は、永久磁石25の温度が最も高くなる領域Aにおいてのみ、永久磁石25の磁束の向きに沿った力を受けることになる。
このような力を感温性磁性体26が受けることにより、感温性磁性体26が循環路1001を循環するため、モータ1の運転時に最も温度が高くなる永久磁石25の径方向の固定子11側の面を冷却することができる。したがって、モータ1の回転時において永久磁石25が高温になり磁束量が低下するのが抑制され、モータ1の運転効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。また、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
100 磁石温度推定システム
1 モータ
11 固定子
12 回転子
2 磁石温度推定装置
21 スロット
22 ティース
23 コイル
24 空間
25、25A、25B、25C、25D 永久磁石
31 磁石部材
51 電力供給部
511 減算器
512 電流制御部
513 加算器
514 座標変換部
515 電力変換部
516 電流検出部
517 座標変換部
518 バンドストップフィルター
52 重畳部
521 減算器
522 共振制御部
523 バンドパスフィルター
53 磁石温度推定部

Claims (8)

  1. コイルを備える固定子と、永久磁石を備える回転子とからなるモータ、及び、前記永久磁石の温度を推定する磁石温度推定装置を有する、磁石温度推定システムであって、
    前記回転子は、
    前記永久磁石の近傍に設けられ、自身の温度に応じて透磁率が変化する感温性磁性体を、有し、
    前記磁石温度推定装置は、
    前記回転子を回転駆動させる駆動周波数の交流電力を前記コイルに印加する電力供給部と、
    前記駆動周波数とは周波数が異なる測定周波数の交流電力を前記駆動周波数の交流電力に重畳させる重畳部と、
    前記測定周波数の交流電力に基づいてインピーダンスを測定し、前記測定したインピーダンスに応じて前記永久磁石の温度を推定する温度推定部と、を有する、
    ことを特徴とする磁石温度推定システム。
  2. 請求項1に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記感温性磁性体は、前記永久磁石により生じる磁束の経路に設けられる、
    ことを特徴とする磁石温度推定システム。
  3. 請求項1に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記回転子には、前記永久磁石の磁束の短絡を防ぐ空隙が設けられており、
    前記感温性磁性体は、前記空隙に設けられる、
    ことを特徴とする磁石温度推定システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記磁石温度推定装置は、前記温度推定部により推定された前記永久磁石の温度に応じて、前記電力供給部により前記コイルに印加される駆動周波数の交流電力を制御する電力制御部を、さらに有する、
    ことを特徴とする磁石温度推定システム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記感温性磁性体は、流体である、
    ことを特徴とする磁石温度推定システム。
  6. 請求項1に記載の磁石温度推定システムであって、
    前記感温性磁性体は、流体であり、
    前記回転子は、前記永久磁石の周囲を前記感温性磁性体が循環する循環路を有し、
    前記循環路の一部は、前記モータが運転中において前記永久磁石の温度が最も高くなる場所の近傍に設けられ、かつ、前記永久磁石の磁束の向きに延在する、
    ことを特徴とする磁石温度推定システム。
  7. コイルを備える固定子と、永久磁石を備える回転子とを有し、磁石温度推定装置によって、前記回転子を回転駆動させる駆動周波数とは周波数が異なる測定周波数の交流電力が重畳された前記駆動周波数の交流電力が印加され、前記測定周波数の交流電力に基づいて測定されるインピーダンスに応じて前記永久磁石の温度が推定されるモータであって、
    前記回転子は、
    前記永久磁石の近傍に設けられ、自身の温度に応じて透磁率が変化する感温性磁性体を、有する、
    ことを特徴とするモータ。
  8. コイルを備える固定子と、永久磁石を備える回転子とにより構成され、前記回転子は、前記永久磁石の近傍に設けられ、自身の温度に応じて透磁率が変化する感温性磁性体を有するモータにおいて、前記永久磁石の温度を推定する磁石温度推定方法であって、
    前記回転子を回転駆動させる駆動周波数の交流電力を前記コイルに印加する電力供給ステップと、
    前記駆動周波数とは周波数が異なる測定周波数の交流電力を前記駆動周波数の交流電力に重畳させる重畳ステップと、
    前記測定周波数の交流電力に基づいてインピーダンスを測定し、前記測定したインピーダンスに応じて前記永久磁石の温度を推定する温度推定ステップと、を有する、
    ことを特徴とする磁石温度推定方法。
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