(第1の実施の形態)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の正面に向かって位置している(当該遊技機10の前に設置してある椅子に座っている)遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技機10の前に座っている遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1及び図3を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個のリール62(正面から向かって左側の左リール64、中央の中リール66、右側の右リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全てのリール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、リール62の正面側に設けられて、リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のステッピングモータ65と、この各ステッピングモータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記リール62と、前記ステッピングモータ65及び前記リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このステッピングモータ65は、後述するメイン制御手段200から出力されるステッピングモータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、2個の7セグメントLED表示器で構成されている。7セグメントLED表示器は、10進法のアラビア数字等の1文字を表現するために、それぞれ個別に点灯・消灯が可能な7つのセグメント(LED)から構成されているものである。2個の7セグメントLED表示器を有することにより、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
筐体12内部であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。なお、この投入センサ92は、3つのセレクターセンサ(図示せず)が通路に設けられている。投入されたメダルは、3つのセレクターセンサの順序及び所定の範囲の時間の間隔(タイミング)で検知するように配置されている。
なお、筐体12内部には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過して後述するメダル払出口28から払い出される。
具体的には、メダルセレクタ17には、特に図示していないが、電磁石を用いたキャンセルコイルの作動により、メダル投入口38から投入されたメダルをホッパーユニット24内に貯留させる通路と、メダル払出口28から後述するメダル受け皿26へ進ませる通路との切り換えが可能に形成されている。これにより、メダル投入口38から投入されたメダルをクレジットメダルとして貯留するか、メダル受け皿26へ払い出すかの切り換えをすることができる。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応するリール62の回転を停止させるため、3個のリール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数のリール62それぞれに対応して設けられ、複数のリール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件にリール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作によりリール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(図3参照)。
扉開閉用スイッチ19は、筐体12側に設置されているものであって、前扉14が閉じているか否かを検知するための扉センサである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが近接することで接触センサによりオン状態(ON状態)となり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して接触センサによりオフ状態(OFF状態)となる。もちろん、接触センサに限定されるものではなく、光センサや磁気センサ等により前扉14の開閉を検知するようにしてもよい。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。なお、この設定変更スイッチ46は、前扉14の背面に設けられているが(特に図示せず)、後述するリセットスイッチとしても兼用される。
設定表示器89は、7セグメントの小型のLEDにより、当選確率の後述する設定値を設定する際に、当該設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、筐体12の内部、詳しくは、前扉14の背面に設けられており、設定値の設定後、その表示は解除される。
前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている(図3参照)。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出して後述するメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
なお、特に図示していないが、払出センサ94は、払出センサAと、払出センサBとの2つが所定距離を開けて配置されてある。正常な状態でのメダル通過時のタイミングチャートでは、ホッパーモータ95が駆動中(オン状態)のときに、両センサがオン状態に移行可能になっている。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35の操作又はメダル投入により所定枚数(具体的には、3枚)のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする(図2(B)参照)。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
この有効ライン86は、具体的には3個のリール62にそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各リール62につき1個ずつ繋いでできる、複数のリール62の全てを貫くライン(途中で折れ曲がりも可)のうち、入賞等するために有効となる図柄61の組み合わせの並びを規定したラインである。このラインは、規定の賭け数(予め定められた数であって本実施の形態では3)のメダルをベットすることにより有効ライン86になる。本実施の形態の有効ライン86は、図2(B)に示すように、左リール64と中リール66と右リール68との中段を結んだ1本のみからなるものである。
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の演出状態が後述する「許容区間」(図7参照)であることを報知する区間報知ランプ79が設けられている。
この区間報知ランプ79は、演出状態が後述する「非許容区間」から「許容区間」に移行したことを契機にメイン制御手段200により点灯され、演出状態が「許容区間」である間は常時点灯されている。そして、区間報知ランプ79は、演出状態が「許容区間」から「非許容区間」に移行したことを契機にメイン制御手段200により消灯される。
なお、区間報知ランプ79は、上述したものに限定されるものではなく、例えば、払出枚数表示器88や、クレジット表示器87の2桁の7セグメントが表示される領域内の一つのドットや点灯ランプ等により実施してもよい。
図2(A)に示すように、左リール64、中リール66及び右リール68の表面には、赤7図柄(R7)、青7図柄(B7)、BAR1図柄(BAR1)、BAR2図柄(BAR2)、リプレイ1図柄(RP1)、リプレイ2図柄(RP2)、ベル図柄(BE)、チェリー図柄(CH)、スイカ1図柄(WM1)、スイカ2図柄(WM2)の複数の種々の図柄61が形成されている。
そして、これらの図柄の所定の組み合わせが複数種類の役に対応して設けられている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープをリール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の図柄番号(コマ番号)は、リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、後述するサブ制御手段300に基づいて演出を行う演出実行手段であって、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示装置84とを備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態(遊技の進行)を制御するメイン制御手段200(メイン制御基板や、メイン制御装置ともいう)と、このメイン制御手段200から送信される情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御手段300(サブ制御基板や、サブ制御装置ともいう)とを備えている。
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段300との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段300への一方向の通信により行われ、サブ制御手段300からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、投入センサ92、ベットスイッチ32、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源スイッチ44、設定キースイッチ45、リール位置センサ63、払出センサ94、オーバーフローセンサ96の入力を受け付け、リールユニット60、ホッパーユニット24、外部集中端子板18、設定表示器89、クレジット表示器87、払出枚数表示器88及び区間報知ランプ79の作動を制御する。サブ制御手段300は、演出用ボタンスイッチ42、メイン制御手段200から信号を入力し、表示装置84等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段300の出力側には、演出装置70としての表示装置84、スピーカー72、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン制御基板と、サブ制御手段300を有するサブ制御基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200のメイン制御基板は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段300のサブ制御基板は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
本実施の形態に係る遊技機10では、通常に行われる通常遊技が設けられている。この通常遊技よりも再遊技役(リプレイ役)の当選の確率が高く(或いは低く)設定されているリプレイタイム(RT)遊技が設けられている。さらに、メイン制御手段200では、ボーナス移行役に入賞することにより実行されるボーナス遊技が設けられている(図6参照)。これらの遊技は、メイン制御手段200により制御される。
また、ストップスイッチ50の押し順を報知することによって役に係る図柄61の組み合わせを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストをするアシストタイム(AT)状態及びリプレイタイム(RT)状態からなるアシストリプレイタイム(ART)状態が設けられている。また、非許容区間内の遊技状態から許容区間内のART状態へ移行する際には、非許容区間から、ART状態に当っているかもしれないという期待感を持たせるための演出が行われる前兆状態へ移行する。この前兆状態からART状態への移行が確定しているART準備中状態へ移行し、このART準備中状態からART状態へ移行することになる(図7参照)。
なお、AT状態では、「押し順」に代えて「当選図柄」を報知してもよく、また、「押し順」と「当選図柄」との両方を報知するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ART準備中状態からART状態へ移行するが、ART準備中状態を介することなく、前兆状態からART状態へ移行させることも可能である。
また、本実施の形態に係る遊技機10では、操作手順により付与される有利度が異なる所定役において、有利となる操作手順を示唆可能な演出を許容する許容区間(前兆状態、ART準備中状態、ART状態)と、有利となる操作手順を示唆する演出を許容しない非許容区間とが設けられている(図7参照)。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ機器)や遊技ホールのホール管理者が管理するホールコンピュータに接続されている。
なお、外部集中端子板18は、次の情報に関する信号を出力しているものである。
(1)メダル投入に関する情報
(2)メダル払出に関する情報
(3)ボーナス遊技に関する情報
(4)AT状態に関する情報
(5)エラーに関する情報
(6)設定値の変更の有無に関する情報
(7)前扉14の開閉状態に関する情報
図4に示すように、メイン制御手段200は、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技制御手段250、演出状態制御手段260、設定値選択手段265、抽選値記憶手段270、許容区間移行抽選手段275、許容区間終了条件決定手段278、前兆状態用遊技回数抽選手段280、書換抽選手段285及び送信手段290の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、上述した手段(例えば、演出状態制御手段260等)は、メイン制御手段200ではなく、サブ制御手段300が有しても良いし、又、メイン制御手段200とサブ制御手段300との両方に分けて有するようにしても良い。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、リール62の回転及び停止を制御し、リール62が全て停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34又はシングルベットスイッチ35を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技でのリール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個全てのリール62の回転が開始する。
リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサによりリール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応したリール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべてのリール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組み合わせが揃うと、当該図柄61の組み合わせに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組み合わせが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。
役抽選手段210は、メイン制御手段200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。
後述する抽選値記憶手段270は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、設定値及び遊技状態(通常遊技、ボーナス遊技、ボーナス内部中等)にそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶している。
役抽選手段210は、この後述する抽選値記憶手段270が記憶した予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選手段210による役抽選処理は、後述するステップ130(図19参照)において行われる。
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、後述する抽選値記憶手段270の役抽選テーブル(図11参照)により、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その当選確率を規定するための値である設定値を変更するための筐体12内部の設定キースイッチ45を操作することにより、複数の設定値のうちいずれか1つの特定の設定値を選択することで前記当選確率の変更が可能となる。
本実施の形態では、設定値によって当選確率が異なる「設定差有り」の役(具体的には、図8に示す「ボーナス移行役(第1〜3ボーナス役)」、「共通ベル役」と、設定値によって当選確率が異ならない全設定値共通の当選確率となる「設定差無し」の役(具体的には、図8に示す「リプレイ役(第1〜2共通リプレイ役、第1〜32リプレイ役、第1〜2RT1リプレイ役、第1〜4RT2リプレイ役)」「1枚役(第1〜16AT役)」「チェリー役」「スイカ役(第1〜8スイカ役)」とが設けてある。
また、本実施の形態では、設定値によって当選確率が異なる「設定差有り」の当選役グループ(具体的には、図9、10に示す「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「BE1」と、設定値によって当選確率が異ならない全設定値共通の当選確率となる「設定差無し」の当選役グループ(具体的には、図10に示す「RP1」、「RT2RP1〜3」、「RT1RP1〜3」、「BEA1〜4」、「BEB1〜4」、「BEC1〜4」、「CH」、「WM」とが設けてある。
本実施の形態では、許容区間への移行抽選や、AT状態(又はART状態)への移行抽選等の操作手順等の報知に関係する機能の抽選は、全ての設定値において当選確率が同一となる所定の役の当選時に行なわれるように定められ、当該抽選の抽選確率も設定差がないように定められている。
本実施の形態では、役抽選に用いられる当選確率が設定値によって異なる「設定差有り」の役では、原則として設定値の数値が高くなるほど、当選確率が高くなって遊技者に対して有利になり得るように規定されている。
なお、「設定差有り」の役では、設定値の数値が高くなるほど、全ての役の当選確率が必ずしも高くなることに限定されるものではなく、設定値の数値が高くなるほど、一部の役の当選確率は高くなるが、他の一部の役の当選確率は同一であってもよい。さらに、設定値の数値が高くなるほど、他の一部の役の当選確率は、低くなるが、全ての役全体として遊技者の利益を考慮すると遊技者に対して有利となるように設定されているようなものでもよい。
また、設定値は、本実施の形態では、設定1〜6の6段階に設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、設定は「1・3・6」「2・4・6」「1・6」の様に、複数の段階であれば良いものである。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役(メダルの払い出しを伴う役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
また、本実施の形態では、小役には、ストップスイッチ50の押し順が予め定められた順番で操作された場合に入賞となる役(例えば共通ベル役や第1AT役など、押し順役とも言う)が含まれ、当該予め定められた順番で操作されない場合はRT1移行図柄が停止表示可能となる。
また、再遊技役(リプレイ役)には、ストップスイッチ50の押し順が予め定められた順番で操作された場合に入賞となる役(押し順リプレイ役とも言う)が含まれ、所定の遊技状態において当該押し順リプレイ役を含む当選役グループが当選し当該予め定められた順番で操作された場合に、昇格リプレイ図柄(例えば後述する当選役グループRT2RP1が当選したときの移行リプレイ役Bに対応する図柄の組み合わせ)が停止表示され、当該予め定められた順番で操作されない場合は転落リプレイ図柄(例えば、後述する当選役グループRT1RP1が当選したときの移行リプレイ役Aに対応する図柄の組み合わせ)が停止表示される。
リール制御手段220は、メイン制御手段200が備える手段であり、各リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応するリール62の回転位置とに基づいて、各リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。リール制御手段220による処理は、後述するステップ134(図19参照)において行われる。
停止図柄判定手段230は、メイン制御手段200が備える手段であり、全てのリール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組み合わせを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップ136(図19参照)において行われる。
払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払出等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。なお、払出制御手段240による処理は、後述するステップ136(図19参照)において行われる。
遊技制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技制御手段250は、図4に示すように、大別すると、通常遊技制御手段251、RT制御手段252、ボーナス遊技制御手段253及びボーナス内部中制御手段254の各手段を有する。
通常遊技制御手段251は、通常遊技の進行を制御するものである。ここで、通常遊技は、後述するRT制御手段252によるRT遊技(リプレイタイム遊技)や、ボーナス遊技制御手段253によるボーナス遊技や、ボーナス内部中制御手段254によるボーナス内部中遊技以外の遊技状態をいい、RT0及びRT1を含む(図6参照)。
RT制御手段252は、RT遊技の進行を制御するものである。ここで、RT遊技は、RT2を含む(図6参照)。
ボーナス遊技制御手段253は、ボーナス遊技を制御するものである(図6参照)。
ボーナス遊技は、ボーナス内部中にボーナス移行役の図柄を有効ライン86上に揃えることで移行し、いわゆるRBが連続作動し、所定の枚数、本実施の形態では、各ボーナス移行役に設定された規定枚数(50枚又は300枚)を超えるメダルの払い出しで終了し、RT0に移行する(図6参照)。
ボーナス内部中制御手段254は、ボーナス内部中遊技を制御するものである。このボーナス内部中遊技は、ボーナス移行役に当選し当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。そして、このボーナス内部中にボーナス移行役の図柄を有効ライン86に揃えることで終了する(ボーナス遊技へ移行する)ものである。
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。演出状態には、大別して、通常状態と、前兆状態と、ART準備中状態と、ART状態とがある。
通常状態は、停止操作順番の報知を許容しない状態(非許容区間)であり、ボーナス状態以外の通常の演出状態(いわゆる通常状態)である。
なお、ここで、本実施の形態では、許容区間から非許容区間に移行する際、操作手順等の報知に関係する機能に係る全てのデータは、初期化されるように設定されている。
また、非許容区間のボーナス状態を除いた通常状態の遊技では、役抽選において、予め定めた所定役(本実施形態では、レア役等)に当選した場合は、許容区間への移行抽選が行われるとともに、ART状態への移行抽選が行われる。許容区間への移行抽選及びART状態への移行抽選の両方の当選確率は、当該所定役毎に定められており、設定値の相違によって変動しないように形成されている。また、この移行抽選に関しては、規定数や設定値によって種々の処理が異なることがないように形成されている。具体的には、役抽選の結果、所定のレア役等に当選したときに予め定めた所定の当選確率により移行抽選が行われるものである。もちろん、当該移行抽選は、役抽選の結果、所定のレア役等に当選したときに予め定めた所定の当選確率により行われることに限定されるものではなく、例えば、役抽選の結果、全ての役において、役抽選で当選したときに所定の当選確率により行われるようにしてもよい。
前兆状態は、ART状態への移行抽選に当選したときに移行可能となる状態であり、ART状態への移行に当たっているかもしれないという期待感を持たせるための演出が行われる。
なお、この前兆状態は、後述する許容区間移行抽選手段275の抽選により、チェリー等の移行抽選役に当選し、許容区間への移行には当選したが、ART状態への移行には非当選である場合に、ARTに当選している可能性を示唆するガセ前兆としての第2前兆状態と、許容区間への移行に当選、且つ、ART状態への移行に当選した場合に、ART状態への移行に当選している可能性を示唆する本前兆としての第1前兆状態とを備えている。すなわち、第1前兆状態(本前兆)は、第2の終了条件(少なくとも1回の停止操作報知演出(押し順ナビ))が成立可能であるとともに特別状態としてのART状態への移行が確定している状態であり、第2前兆状態(ガセ前兆)は、特別状態としてのART状態への移行が確定していない状態になる。
第1前兆状態(いわゆる本前兆)には、許容区間の第2の終了条件(少なくとも1回の停止操作報知演出(押し順ナビ))の成立により終了する第1可変期間状態(前々兆期間)と、第1遊技回数(具体的には、N回、なお、Nは1以上の整数)に渡る第1連続演出が実行可能であるとともに第1可変期間状態の終了後に開始されて第1遊技回数(N回)の経過により終了する第1特定期間状態(前兆期間)とが設けられている(図17参照)。
第2前兆状態(いわゆるガセ前兆)には、許容区間の第2の終了条件(少なくとも1回の停止操作報知演出(押し順ナビ))の成立により終了する第2可変期間状態(前々兆期間)と、第2遊技回数(具体的には、P回、なお、Pは1以上の整数)に渡る第2連続演出が実行可能であるとともに第2可変期間状態の終了後に開始されて第2遊技回数の経過により終了する第2特定期間状態(前兆期間)とが設けられている(図16参照)。
なお、ここで、第1遊技回数(N回)と、第2遊技回数(P回)とは、異なる遊技回数(N≠P)であってもよいが、同一の遊技回数(N=P)であってもよい。
ここで、上述した第1連続演出や、第2連続演出等の連続演出は、複数回の遊技に渡ってストーリー性のある演出が行われるようなものが含まれる。複数回の遊技に渡るストーリー演出であるため、演出の終了が重要となり、区切りが重要な意味を持つことになる。一方、後述する単発演出は、複数回の遊技に渡って連続しておらず遊技回数1回毎に独立した内容の演出であって、いつ終了してもよい状態となるものである。
本実施の形態では、許容区間へ移行する前に、前兆状態として、第1前兆状態と第2前兆状態とのいずれを選択するかが決定されている。そして、この決定を反映した前兆状態を、許容区間へ移行後に実行するように形成されているものである。
この演出状態制御手段260は、通常状態において、役抽選の結果、チェリーなどの移行抽選役に当選し、後述する許容区間移行抽選手段275の抽選により、許容区間へ移行するか否か及びART状態へ移行するか否かの抽選を行って、当該許容区間へ移行することに決定し、且つ、ART状態へ移行することに決定することでART状態へ移行可能となるようにしているが、ART状態への移行の条件は、もちろん当該内容に限定されるものではない。
例えば、チェリーなどの移行抽選役に当選すれば、許容区間移行に係る抽選の結果にかかわらず(許容区間移行に係る抽選を経なくても)許容区間に移行することが確定し、ART状態へ移行するか否かの抽選を行ってもよいし、また、許容区間に、いわゆるチャンスゾーンを設け、チェリーなどの所定役に当選、若しくは当該当選に基づく移行抽選に当選すれば、チャンスゾーンに移行することが確定し、チャンスゾーンの所定の遊技期間の間に、所定役に複数回当選することや、所定のポイント抽選を行い、ポイント数の合計が所定の閾値に到達することにより、ART状態へ移行できるようにしてもよい。
ART準備中状態は、前兆状態から移行するものであり、第1前兆状態で第1遊技回数を消化した場合に移行する状態である。このART準備中状態では、RT3状態へ移行且つART開始条件が成立することでART状態へ移行する(図7参照)。
ART状態は、停止操作順番を報知する、いわゆるアシストを行うAT状態及び再遊技の当選確率が高いRT状態からなるアシストリプレイタイム状態である。
本実施の形態に係る遊技機10では、通常状態よりも多くの特典(利益)を付与可能な特別状態としてのアシストタイム(AT)状態を備えている。AT状態とは、ストップスイッチ50の停止操作順番を報知することによって役に係る図柄61の組み合わせを有効ライン86上に揃って停止させるためのアシストが可能な状態である。
AT状態は、演出状態が当該AT状態に移行すると、当選した小役の押し順が報知される遊技が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払出される。また、AT状態は、本実施の形態では、メイン制御手段200側で制御される。「ART」状態は、「RT遊技」で、且つ「AT遊技」の遊技状態をいう。
また、ART状態は、本実施の形態では、初期遊技回数として50回の遊技が可能に設定されており、実施した遊技回数が当該50回に到達した場合に、「ART状態」を終了するように設定されている。もちろん、ART状態の終了条件は、これに限定されるものではなく、所定の払出枚数に到達した場合に終了する等、他の種々の条件や、それらの組み合わせにしてもよいものである。
また、ART状態は、予め所定の終了条件が定められていても、さらに所定の契機で所定の上乗せ抽選等を実施することにより、終了遊技回数の上乗せ等を決定することで、終了条件の変更が可能となるようにしてもよい。
また、ART状態は、ART中に遊技者が獲得した(遊技者に払い出された)メダルの枚数が所定の払出枚数に到達することで終了可能としてもよい。さらに、この実行可能な所定の枚数は、所定の抽選により上乗せ可能となるようにしてもよい。
また、ART状態の終了条件は、遊技進行に伴ってポイントを獲得可能であって、そのポイントの合計が所定ポイントに到達すること等の他の条件に設定してもよい。
設定値選択手段265は、予め設定された複数種類の設定値から外部操作(具体的には、設定キースイッチ45や、設定変更スイッチ46の所定の手順による操作)により特定の設定値を選択可能なものである。
具体的には、設定値選択手段265は、扉センサ(扉開閉用スイッチ19)がON状態(前扉14が閉状態)でない、すなわち前扉14が開放状態であると判定され、さらに、設定変更処理用の開始スイッチ(具体的には、設定キースイッチ45)が操作されてON状態であると判定された場合、設定変更処理が可能な状態へ移行する。設定値選択手段265は、不正対策として安全性を高めるために、前扉14が開放状態であって、且つ、設定キースイッチ45がON状態でないと、設定変更処理に移行しないようになっている。
さらに、設定値選択手段265は、この設定変更処理が可能な状態において、設定変更スイッチ46がオン状態に操作されると、設定値を更新する。設定値の更新は、具体的には、1が加算され、設定値の上限(設定値6)では、設定値1へ移行する。この設定値の更新は繰り返し操作することにより、さらに次の数値の設定値への移行が繰り返される。
この設定変更処理が可能な状態において、設定値選択手段265は、スタートスイッチ40のオン状態が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定された場合に、さらに、設定キースイッチ45がオフ状態になることで、設定値を確定する。
ここで、設定値の変更作業が可能となる設定変更状態について以下に説明する。
一般的に、前扉14を開放した遊技ホールのホール管理者が設定値の変更に係る作業を行う。
設定キースイッチ45は、オン状態(ON位置)と、オフ状態(OFF位置)と、へ切り替え可能に形成されている。
電源スイッチ44をオン状態(電源投入)にしたときに、設定キースイッチ45がオン状態(ON位置)にあると、設定値の変更処理(設定変更処理)が可能な状態(設定変更状態)へ移行するように形成されている。設定キースイッチ45をオフ状態(OFF位置)へ戻すことで、設定変更状態が解除されて設定値の変更が不能となり、通常の遊技が実行可能となる。設定した設定値は、電源スイッチをOFF(電源遮断)にしても、バックアップ機能(電源)によって、記憶保持されるように形成されている。この記憶保持された設定値は、電源スイッチ44をオン状態(ON位置)にするときに読み出され、設定変更状態へ移行しなければ、そのまま読み出した設定値が採用されるように形成されている。設定変更状態へ移行したときには、読み出した設定値が、設定変更作業時の初期値となるものである。
抽選値記憶手段270は、役抽選に用いるための抽選値情報(役抽選の当選確率)を複数種類の設定値毎に記憶するためのものである(図11参照)。さらに、抽選値記憶手段270は、設定値毎に、異なる遊技状態毎の抽選値情報(役抽選の当選確率)を記憶している。この異なる遊技状態とは、通常遊技や、ボーナス遊技や、ボーナス内部中等の各遊技状態を意味する。
許容区間移行抽選手段275は、非許容区間中の役抽選の結果、所定役(再遊技役、AT役、レア役)に当選した場合、許容区間へ移行するか否か及び許容区間へ移行する場合には、ART状態へ移行するか否か(ART状態への移行が確定するか否か、すなわち、第1前兆状態(本前兆)又は第2前兆状態(ガセ前兆)のいずれに移行するか)を、許容区間移行抽選テーブル(図12参照)に予め記憶した当選確率を用いて抽選により決定するためのものである。
なお、本実施の形態では、許容区間へ移行するか否かの抽選と、許容区間へ移行する場合には、ART状態へ移行するか否かの抽選とを、2回の異なる抽選による多段階抽選とはせずに、1回の抽選により決定している。具体的には、役抽選の結果、レア役に当選した場合、許容区間移行抽選手段275の抽選では、128/256の当選確率でハズレとなり、42/256の当選確率で第2前兆状態へ移行し、86/256の当選確率で第1前兆状態へ移行することが決定する(図12参照)。かかる場合の抽選では、1回の抽選で、第1前兆状態又は第2前兆状態へ移行することに当選している場合、許容区間へ移行することに当選したことになり、このときに第1前兆状態へ移行することに当選している場合、ART状態へ移行することに当選したことになるものである。もちろん、本実施の形態のように、1回の抽選により、許容区間へ移行するか否かの決定(抽選)と、許容区間へ移行する場合には、ART状態へ移行するか否かの決定(抽選)とが実施されるものに限定されるものではなく、それぞれ許容区間へ移行するか否かの抽選と、許容区間へ移行する場合には、ART状態へ移行するか否かの抽選とを、2回の異なる抽選により実施するようにしてもよい。
許容区間終了条件決定手段278は、許容区間を終了させるか否かの決定を行うためのものである。具体的には、許容区間終了条件決定手段278は、許容区間を終了させるための第1の終了条件と、停止操作の手順を示唆可能な演出(少なくとも1回の押し順ナビ)を少なくとも1回実施することで、許容区間を終了させることを可能とする第2の終了条件とが達成するか否かを決定するものである。
許容区間終了条件決定手段278は、第1の終了条件を判定するために、許容区間に移行してからの遊技回数をカウントして、当該カウントが1500回に達成することで、第1の終了条件を達成したことを決定する。なお、この遊技回数1500回は、当該回数に限定されるものではなく、他の遊技回数でもよいものである。
更に、上述したカウントが1500回に到達する前であっても、本実施の形態では、第1の終了条件として、上述した遊技回数1500回に加えて、所定の前兆状態の遊技回数「前兆G数」を設定している。
具体的には、第2前兆状態の第2特定期間状態における第2遊技回数P回が第1の終了条件「前兆G数」として設定されている。
許容区間終了条件決定手段278は、第2特定期間状態への移行により「前兆G数」のカウントを開始、当該カウントが第2遊技回数P回に到達すると、第1の終了条件が成立したとして、許容区間を終了させる。
また、特に図示していないが、第1前兆状態後、ART準備状態を経て、ART状態の終了遊技回数(具体的には、50回、なお上乗せ等により増加させてもよい)も、第1の終了条件として設定されている。
すなわち、許容区間終了条件決定手段278は、ART状態中にカウントした遊技回数が終了遊技回数(50回)に到達した場合には、第1の終了条件が成立したとして、許容区間を終了させる。
また、許容区間終了条件決定手段278は、第2の終了条件を判定するために、許容区間中、例えば共通ベル役の当選を含むBEA1やBEB1等の当選役グループの様に、払出枚数が最大獲得枚数の9枚である押し順役(共通ベル役)に当選して、当該役の停止操作報知演出、いわゆる押し順ナビが行われたか否かを「ATナビフラグ」を用いて判定している。許容区間へ移行した場合、「ATナビフラグ」をオン状態に設定し、許容区間中に前記押し順役の押し順ナビが行われた場合、「ATナビフラグ」をオフ状態に設定する。許容区間中に「ATナビフラグ」がオフ状態に移行していることで、第2の終了条件が成立していることになり、許容区間は終了可能となる。この第2の終了条件が成立することなく、第1の終了条件の成立により、許容区間は終了しないように形成されている。
前兆状態用遊技回数抽選手段280は、前記許容区間移行抽選手段275の抽選の結果、許容区間(第1前兆状態、第2前兆状態)へ移行することに決定した場合、前兆状態における遊技回数(第1特定期間状態の第1遊技回数又は第2特定期間状態の第2遊技回数)を、前兆状態用遊技回数抽選テーブル(具体的には、第1前兆状態用遊技回数抽選テーブル(図13参照)又は第2前兆状態用遊技回数抽選テーブル(図14参照))に予め記憶した当選確率を用いて抽選により決定するためのものである。
具体的には、許容区間移行抽選手段275の抽選により第1前兆状態へ移行することに決定している場合には、前兆状態用遊技回数抽選手段280は、第1前兆状態における遊技回数(第1特定期間状態の第1遊技回数)を、第1前兆状態用遊技回数抽選テーブル(図13参照)に予め記憶した当選確率を用いて抽選により決定する。また、許容区間移行抽選手段275の抽選により第2前兆状態へ移行することに決定している場合には、前兆状態用遊技回数抽選手段280は、第2前兆状態における遊技回数(第2特定期間状態の第2遊技回数)を、第2前兆状態用遊技回数抽選テーブル(図14参照)に予め記憶した当選確率を用いて抽選により決定する。
書換抽選手段285は、第2前兆状態(ガセ前兆)中に、RP1、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、CH、WMに当選した際、第2前兆状態を、第1前兆状態(本前兆)へ書き換えるか否か、すなわち、第2前兆状態から第1前兆状態へ移行するか否かを、第1前兆状態移行抽選テーブル(図15参照)に予め記憶した当選確率を用いて抽選により決定するためのものである。
送信手段290は、サブ制御手段300へ信号(コマンド)を送信するためのものである。
送信手段290は、複数種類の設定値の中から選択された特定の設定値に対応する抽選確率を用いて実行された役抽選の抽選結果に関する情報をサブ制御手段300の受信手段310へ送信する。
また、AT状態のときに役抽選手段210により押し順役に当選したときに、送信手段290は、押し順役に対応する有利な操作手順を特定可能な操作手順特定コマンド(押し順役の停止操作順番に関するコマンド)を受信手段310へ送信する。
なお、本実施の形態では、メイン制御手段200にて設定されている具体的な設定値を特定するための情報は、例えば送信経路(ハーネス等の伝送路)の途中で設定値の情報を抜き取るような不正行為(いわゆるゴト行為)を防止するため、サブ制御手段300へ送信していない。もちろん、設定値の情報をサブ制御手段300へ送信するようにしてもよい。
サブ制御手段300は、図5に示すように、受信手段310及び演出実行制御手段320の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段300は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段300は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
受信手段310は、送信手段290から送信された信号(コマンド)を受信するものである。
演出実行制御手段320は、表示装置84により行われる表示演出を実行するためのものである。
演出実行制御手段320は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、通常状態、前兆状態、ART準備中状態、ART状態、ボーナス状態等の各演出状態に応じた演出や、停止操作順番を報知するための演出等を行う。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、演出実行制御手段320は、抽選により所定の演出を選択するとともに選択した演出を演出装置70を介して実行する。
AT状態のときに役抽選手段210により特定役(押し順役)に当選したときに、演出実行制御手段320は、受信手段310により受信した操作手順特定コマンド(押し順役の停止操作順番に関するコマンド)から当該有利な操作手順を特定するとともに、表示装置84により当該有利な操作手順が特定可能となる演出を行う操作手順演出実行状態とする。
つぎに、図6を用いて遊技の状態について説明する。
遊技の状態は、メイン制御手段200により管理され、図6に示すように、大別すると、通常遊技、RT遊技、ボーナス内部中及びボーナス遊技がある。RTは、いわゆるリプレイタイムの略語であり、RT遊技に移行すると、再遊技役(リプレイ役)に当選する抽選確率、すなわち再遊技確率が原則として高くなる。
なお、各遊技における再遊技役への当選確率は、通常遊技のRT0(初期状態)においては1/7.3に設定されており、通常遊技のRT1では、RT0と同じ約1/7.3に設定されている。また、RT2やRT3では通常遊技のRT0やRT1よりも高く設定されている。
通常遊技は、通常遊技制御手段251により制御され、RT0と、RT1とがある。
RT0からRT1には、特に図示していないが、予め定めた所定図柄(いわゆる、取りこぼし図柄)としてのRT1移行図柄を停止表示させた時に移行する(図6矢印a)。
RT遊技は、RT制御手段252により制御され、通常遊技より再遊技役への当選確率の高いRT2が設けられている。
なお、ボーナス移行役に当選し当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行するボーナス内部中(RT3)では、RT2より低いが通常遊技より再遊技役への当選確率は高くなるように設定されている。もちろん、このRT3の再遊技役の当選確率は、通常遊技と同等に設定してもよいし、RT2と同等又はRT2より高くなるように設定してもよい。
ここで、通常遊技からRT遊技、具体的には、RT1からRT2には、当選役グループとしてのRT2RP1〜3に当選し、正解の押し順で停止操作することにより、RT2移行図柄としての図柄(いわゆる昇格図柄)を停止表示させた時に移行する(図6矢印b)。
また、RT2において、当選役グループとしてのRT1RP1〜3に当選し、正解の押し順以外の押し順で停止操作することにより、RT1移行図柄としての移行リプレイ役A(第1RTリプレイ役、第2RTリプレイ役)の図柄を停止表示させるとRT1に移行する(図6矢印c)。
ボーナス内部中は、ボーナス内部中制御手段254により制御され、当選役グループとしてのRBB1〜RBB3のいずれかに当選すると、移行する(図6矢印d)。
ボーナス遊技は、ボーナス遊技制御手段253により制御され、「ボーナス内部中」に「ボーナス図柄(ボーナス移行図柄)」を揃える(RBB1〜3の図柄表示)ことで移行する(図6矢印e)。
ボーナス遊技には、ビッグボーナス(BB)であって、いわゆるレギュラーボーナス(RB)が連続作動し、RBB1及びRBB2では50枚、RBB3では300枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、ボーナス遊技終了後、RT0に移行する(図6矢印f)。
次に図7を用いて、許容区間について説明する。
図7に示すように、非許容区間から、ART状態の前兆となる前兆状態へ移行可能となり、この前兆状態からART準備中状態へ移行可能となり、このART準備中状態からART状態へ移行可能となり、ART状態が終了すると、非許容区間へ戻る。
非許容区間中に許容区間移行抽選に当選すると、許容区間へ移行する(図7矢印a)。
前兆状態には、特別状態への移行が確定している第1前兆状態(いわゆる本前兆)と、特別状態への移行が確定していない第2前兆状態(いわゆるガセ前兆)とが設けられている。
また、この前兆状態には、期間が可変である(定まっていない、不定である)可変期間状態と、期間が所定期間に定まっている特定期間状態とが設けてある。
可変期間状態中に押し順ベルナビの表示(BEA1〜4、BEB1〜4、又は、BEC1〜4の当選時の共通ベル役(9枚)の押し順の報知)が行われると、特定期間状態へ移行する(図7矢印b)。
なお、第1前兆状態(本前兆)には、許容区間の第2の終了条件(少なくとも1回の停止操作報知演出(押し順ナビ))の成立により終了する第1可変期間状態(前々兆期間)と、第1遊技回数に渡る第1連続演出が実行可能であるとともに第1可変期間状態の終了後に開始されて第1遊技回数の経過により終了する第1特定期間状態(前兆期間)とが設けられている。
また、第2前兆状態(ガセ前兆)には、許容区間の第2の終了条件(少なくとも1回の停止操作報知演出(押し順ナビ))の成立により終了する第2可変期間状態(前々兆期間)と、第2遊技回数に渡る第2連続演出が実行可能であるとともに第2可変期間状態の終了後に開始されて第2遊技回数の経過により終了する第2特定期間状態(前兆期間)とが設けられている。
前兆状態において、第1前兆状態で前兆遊技回数(第1遊技回数)を消化すると、ART準備中状態へ移行する(図7矢印c)。
また、前兆状態において、第2前兆状態で前兆遊技回数(第2遊技回数)を消化すると、非許容区間へ移行する(図7矢印e)。
ART準備中状態において、RT3状態へ移行し、且つ、ART開始条件が成立すると、ART状態へ移行する(図7矢印d)。
また、許容区間中にART状態の終了条件(AT状態の遊技回数が50回に到達)が成立するか、又は、許容区間が可能な遊技回数として規定されている最大遊技回数(1500回)を消化すると(なお、当該条件は、図7矢印fの条件よりも優先される)、非許容区間へ移行する(図7矢印f、g)。
なお、許容区間への移行抽選において、当選した後、前兆状態へ移行して、更に抽選等によりART準備中状態やART状態へ移行するか否かが抽選により決定されるようにしてもよい。また、許容区間への移行抽選、及びART状態への移行抽選に当選した場合、前兆状態を経由せずに直接、ART準備中状態やART状態へ移行するようにしてもよい。また、チェリーなどの移行抽選役に当選すれば、許容区間移行に係る抽選の結果にかかわらず(許容区間移行に係る抽選を経なくても)許容区間に移行することが確定し、ART状態へ移行するかの抽選を行ってもよいし、さらに、許容区間に、いわゆるチャンスゾーンを設け、チェリーなどの所定役に当選、若しくは当該当選に基づく移行抽選に当選すれば、チャンスゾーンに移行することが確定し、チャンスゾーンの所定の遊技期間の間に、所定役に複数回当選することや、所定のポイント抽選を行い、ポイント数の合計が所定の閾値に到達することにより、ART状態へ移行できるようにしてもよい。
非許容区間中の通常状態における遊技は、当該遊技を継続すると、結果として、遊技者が持っているメダルの合計が減少する遊技、いわゆる出玉が減少する遊技に形成されている。
許容区間中の前兆状態における遊技は、当該遊技を継続すると、結果として、遊技者が持っているメダルの合計が減少する、いわゆる出玉が減少する傾向にあるものの、押し順ナビが発生可能(少なくとも1回は押し順ナビが実行される)であり、AT状態が獲得できている可能性を有している点で、非許容区間中の通常状態の遊技に比べ、遊技者にとって有利に形成されている。
許容区間中のART準備中状態における遊技は、遊技者が持っているメダルの合計が減少又は維持する、いわゆる出玉が減少又は維持される傾向にあるものの、押し順ナビが発生可能であり、ART状態への移行が確定している点で、許容区間中の前兆状態に比べ、遊技者にとって有利となるように形成されている。
許容区間中のART状態における遊技は、当該遊技を継続すると、遊技者が持っているメダルの合計が増加し、いわゆる出玉が増加し、遊技者にとって有利となるように形成されている。
ボーナス状態での遊技は、当該遊技を継続すると、非許容区間又は許容区間に関わらず、遊技者が持っているメダルの合計が増加し、いわゆる出玉が増加して遊技者にとって有利となるように形成されている。
次に図8〜図10を用いて、役の種類等について説明する。
先ず、図8に示すように、役の種類と、図柄の組み合わせについて説明する。
例えば、ボーナス移行役として、左リール64、中リール66、右リール68の順(以下同様)に「R7、R7、R7」の図柄の組み合せの第1ボーナス役(50枚を超える払出で終了)、「B7、B7、B7」の図柄の組み合せの第2ボーナス役(50枚を超える払出で終了)、「BAR1、BAR1、BAR1」の図柄の組み合せの第3ボーナス役(300枚を超える払出で終了)が設けられている。
また、リプレイ役(共通リプレイ役A)として、「RP1、RP1、RP1」の図柄の組み合わせの第1共通リプレイ役、「RP2、RP1、RP1」の図柄の組み合わせの第2共通リプレイ役が設けられている。
また、リプレイ役(リプレイ役A)として、「R7、RP1、R7」の図柄の組み合わせの第1リプレイ役、・・・、「BAR2、RP1、BAR2」の図柄の組み合わせの第16リプレイ役等が設けられている。
また、小役のベル役として、「BE、BE、BE」の図柄の組み合わせの共通ベル役A(9枚払出)が設けられている。
また、小役の1枚役として、「RP1、R7、R7」の図柄の組み合わせの第1AT役(1枚払出)、・・・「RP1、CH、WM2」の図柄の組み合わせの第4AT役(1枚払出)等が設けられている。
また、役抽選手段210により抽選される役の種類と図柄の組み合わせについては、図8に示すものに限定されない。
なお、本実施形態では、共通ベル役に対して設定されている払出枚数の「9枚」が最大の払出枚数となっている。
つぎに、図9、図10を用いて、当選役グループについて説明する。
なお、当選役グループについては、図9、図10に示すものに限定されない。
図9、図10は、予め定められた複数種類の当選役グループを示し、各当選役グループは、1つの役又は複数の役の組み合わせから構成される。そして、本実施の形態では、役抽選手段210は、役抽選によりいずれかの当選役グループが当選するか否かを決定している。
そのため、当選役グループが複数の役から構成されている場合は、当選役グループの複数の役に同時に当選(重複して当選)していることとなる。また、役抽選の結果、いわゆる「ハズレ」は、いずれの当選役グループも当選しなかった場合を示している。
また、各当選役グループは、図10に示すように、ストップスイッチ50の押し順が設定されているものがあり、ストップスイッチ50の押し順によって成立(入賞)する役が異なるように設定されている。
図9に示すように、当選役グループRBB1には、第1ボーナス役が設けられ、当選役グループRBB2には、第2ボーナス役が設けられ、当選役グループRBB3には、第3ボーナス役が設けられている。
図10に示すように、リプレイ役(共通リプレイ役A等)が含まれる当選役グループには、「RP1」と「RT2PR1」と「RT2RP2」と「RT2RP3」と「RT1RP1」と「RT1RP2」と「RT1RP3」とが設けられている。
また、ベル役(共通ベル役等)が含まれる当選役グループには、「BE1」と「BEA1〜4」と「BEB1〜4」と「BEC1〜4」とが設けられている。
また、チェリー役が含まれる当選役グループには、「CH」が設けられ、スイカ役(スイカ役A)が含まれる当選役グループには、「WM」が設けられ、JAC役(JAC役A等)が含まれる当選役グループには、「JAC1〜3」が設けられている。
そして、例えば、遊技状態「RT1」において、当選役グループ「RT2RP1」が当選した際、中ストップスイッチC、左ストップスイッチL、右ストップスイッチRの停止操作順番(CLR)で操作された場合には、移行リプレイ役B(第1〜第4RT2リプレイ役)のいずれかの図柄の組み合わせが停止表示されて遊技状態「RT2」へ移行可能となり、当該停止操作順番(CLR)以外で操作された場合には、共通リプレイ役A(第1〜第2共通リプレイ役)のいずれかの図柄の組み合わせが停止表示されてRT2等への遊技状態の移行は発生しない。
また、例えば、遊技状態「RT2」において、当選役グループ「RT1RP1」が当選した際、左ストップスイッチLを第1番目に停止操作した場合(停止操作順番(LCR)又は(LRC))には、共通リプレイ役A(第1〜第2共通リプレイ役)のいずれかの図柄の組み合わせが停止表示されてRT1等への遊技状態の移行は発生せず、当該停止操作順番((LCR)又は(LRC))以外で操作された場合には、移行リプレイ役A(第1〜第2RT1リプレイ役)のいずれかの図柄の組み合わせが停止表示されて、遊技状態「RT1」へ移行可能となる。
図11に示す役抽選テーブルの抽選値(当選確率)を用いて、既に説明した役抽選手段210により、RT1状態において、各設定値における役抽選が行われるものである。ここで、リプレイ(RP1・RT2RP1〜3)、ATベル(BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4)、チェリー(CH)、スイカ(WM)は、設定値の相違により当選確率の差が無い、いわゆる設定差が無く、ボーナス(RBB1〜3)及び共通ベル(BE1)は、設定値の相違により当選確率(ハズレ確率)の差が有る、いわゆる設定差があるように形成されている。
図12に示す許容区間移行抽選テーブルの当選確率を用いて、既に説明した許容区間移行抽選手段275により、非許容区間中に役抽選の結果、所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1)に当選した場合、抽選により、許容区間へ移行するか否か、及び、ART状態へ移行するか否かが決定される。
例えば、役抽選の結果、当選役グループの「CH」又は「WM」に当選した場合、(1)128/256の確率でハズレとなって非許容区間がそのまま継続され、(2)42/256の確率で第2前兆状態に当選し、すなわち、許容区間へ移行し、且つ、ART状態への移行は確定していない、いわゆるガセ前兆としての第2前兆状態へ移行し、(3)86/256の確率で第1前兆状態に当選し、すなわち、許容区間へ移行し、且つ、ART状態への移行が確定している、いわゆる本前兆としての第1前兆状態へ移行することになる。すなわち、これらの(1)〜(3)のいずれかに決定されることになる。
図13に示す第1前兆状態用遊技回数抽選テーブルの当選確率を用いて、既に説明した前兆状態用遊技回数抽選手段280が、第1前兆状態の第1連続演出の遊技回数を決定する。
具体的には、非許容区間中の役抽選の結果、所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1)に当選し、且つ許容区間移行抽選手段275により第1前兆状態へ移行することに決定した場合、前記所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1)毎に図13に示す第1前兆状態用遊技回数抽選テーブルの当選確率を用いて、前兆状態用遊技回数抽選手段280が、第1前兆状態の第1連続演出の遊技回数として1回(1ゲームのこと、以下同様)、5回、6回、10回、11回、15回、16回の中から選択する。
例えば、非許容区間中の役抽選の結果、当選役グループの「CH」又は「WM」に当選し、且つ、許容区間移行抽選手段275により第1前兆状態へ移行することに決定した場合、図13に示す第1前兆状態用遊技回数抽選テーブルの当選役グループの「CH」又は「WM」の当選確率を用いて、前兆状態用遊技回数抽選手段280が、第1前兆状態の第1連続演出の遊技回数として、26/256の当選確率で遊技回数1回を選択し、76/256の当選確率で遊技回数5回を選択し、26/256の当選確率で遊技回数6回を選択し、41/256の当選確率で遊技回数10回を選択し、1/256の当選確率で遊技回数11回を選択し、85/256の当選確率で遊技回数15回を選択し、1/256の当選確率で遊技回数16回を選択する。
図14に示す第2前兆状態用遊技回数抽選テーブルの当選確率を用いて、既に説明した前兆状態用遊技回数抽選手段280が、第2前兆状態の第2連続演出の遊技回数を決定する。
具体的には、非許容区間中の役抽選の結果、所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1)に当選し、且つ許容区間移行抽選手段275により第2前兆状態へ移行することに決定した場合、前記所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1)毎に図14に示す第2前兆状態用遊技回数抽選テーブルの当選確率を用いて、前兆状態用遊技回数抽選手段280が、第2前兆状態の第2連続演出の遊技回数として5回、10回、15回の中から選択する。
例えば、非許容区間中の役抽選の結果、当選役グループの「CH」又は「WM」に当選し、且つ、許容区間移行抽選手段275により第2前兆状態へ移行することに決定した場合、図14に示す第2前兆状態用遊技回数抽選テーブルの当選役グループの「CH」又は「WM」の当選確率を用いて、前兆状態用遊技回数抽選手段280により、第2前兆状態の第2連続演出の遊技回数として、128/256の当選確率で遊技回数5回が選択され、42/256の当選確率で遊技回数10回が選択され、86/256の当選確率で遊技回数15回が選択される。
図15に示す第1前兆状態移行抽選テーブルの当選確率を用いて、既に説明した書換抽選手段285が、第2前兆状態中から第1前兆状態へ移行するか否か(書換を行うか否か)の抽選を行う。
具体的には、第2前兆状態中の役抽選の結果、所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1)に当選した場合、前記所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1)毎に図15に示す第1前兆状態移行抽選テーブルの当選確率を用いて、書換抽選手段285が、移行抽選を行い、当該移行抽選に当選すると、第2前兆状態から第1前兆状態への移行(書換)が行われるものである。
例えば、第2前兆状態中の役抽選の結果、当選役グループの「CH」又は「WM」に当選し、書換抽選手段285は、64/256の当選確率でハズレとなって第2前兆状態が維持され、192/256の当選確率で第1前兆状態への移行に当選し、第1前兆状態への移行を決定する。これにより、第2前兆状態から第1前兆状態への移行(書換)が行われる。
図16に示すように、非許容区間中の役抽選で所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1)に当選し、許容区間移行抽選手段275による許容区間移行抽選テーブルを用いた抽選で、ART状態への移行が確定していない第2前兆状態(ガセ前兆)への移行に当選した場合、許容区間へ移行するとともに第2可変期間状態へ移行する。この第2可変期間状態では、遊技回数は定まっておらず可変(不定)であり、演出としては、複数回の遊技に渡って連続しておらず遊技回数1回毎に独立した内容の単発演出が行われる。また、当該抽選の際、前兆状態用遊技回数抽選手段280により、第2前兆状態用遊技回数抽選テーブルを用いた第2連続演出の遊技回数P回(5回、10回、15回のいずれか)を決定する抽選が行われる。また、許容区間への移行に伴い、区間報知ランプは消灯状態(オフ状態)から点灯状態(オン状態)へ移行する。
この第2可変期間状態中において、最大獲得枚数(最大払出枚数)の停止操作報知演出(押し順ナビ)が実行されると、当該第2可変期間状態は終了となって、次の遊技から、第2特定期間状態へ移行し、遊技回数P回の第2連続演出が実施される。
この第2連続演出は、最終的にART状態へ移行することができないことを遊技者が確信することができるような示唆演出である。具体的には、バトル演出の場合には、主人公のキャラクターが敵キャラクターに負けるような演出が行われるものである。
その際にも、区間報知ランプ79は、点灯状態が継続される。そして、第2特定期間状態が遊技回数P回の経過で終了すると、許容区間が終了し、次の遊技から非許容区間となり、区間報知ランプも点灯状態から消灯状態へ移行する。
なお、仮に、第2可変期間状態において、所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1のいずれか)に当選し、これを契機に、書換抽選手段285により第2前兆状態から第1前兆状態へ移行した場合には、その後の特定期間状態は第2特定期間状態から第1特定期間状態へ変更される。
図17に示すように、非許容区間中の役抽選で所定の当選役グループ(CH、WM、BEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、RP1)に当選し、許容区間移行抽選手段275による許容区間移行抽選テーブルを用いた抽選で、ART状態への移行が確定している第1前兆状態(本前兆)への移行に当選した場合、許容区間へ移行するとともに第1可変期間状態へ移行する。この第1可変期間状態では、遊技回数は定まっておらず可変(不定)であり、演出としては、複数回の遊技に渡って連続しておらず遊技回数1回毎に独立した内容の単発演出が行われる。また、当該抽選の際、前兆状態用遊技回数抽選手段280により、第1前兆状態用遊技回数抽選テーブルを用いた第1連続演出の遊技回数N回(1回、5回、6回、10回、11回、15回又は16回のいずれか)を決定する抽選が行われる。また、許容区間への移行に伴い、区間報知ランプは消灯状態(オフ状態)から点灯状態(オン状態)へ移行する。
この第1可変期間状態中において、最大獲得枚数(最大払出枚数)の停止操作報知演出(押し順ナビ)が実行されると、当該第1可変期間状態は終了となって、次の遊技から、第1特定期間状態へ移行し、遊技回数N回の第1連続演出が実施される。
この第1連続演出は、最終的にART状態へ移行することを遊技者が確信することができるような示唆演出である。具体的には、バトル演出の場合には、主人公のキャラクターが敵キャラクターに勝利するような演出が行われるものである。
その際にも、区間報知ランプは、点灯状態が継続される。そして、第1特定期間状態が遊技回数N回の経過で終了すると、次の遊技からART準備状態となり、ART準備状態が終了すると、ART状態へ移行する。この間、許容区間が継続することになり、区間報知ランプは、点灯状態が継続することになる。
図18に示すのは、本実施の形態に係る第1前兆演出のバリエーションである。図17に示す第1前兆状態では、許容区間へ移行した場合、第2前兆状態と同様に、第1可変期間状態及び第1特定期間状態が行われていたが、この図18に示すバリエーションでは、第1前兆状態は、第1可変期間状態を行わずに、遊技回数M回の第1連続演出を有する第1特定期間状態だけでもよいものであり、また、第1特定期間状態を行わずに、遊技回数1回毎に独立した演出内容となる単発演出からなる第1可変期間状態を遊技回数M回だけ実施するようにしてもよいものである。
第1前兆状態は、ART状態への移行が確定している状態であり、ART状態中において、最大獲得枚数(最大払出枚数)の停止操作報知演出(押し順ベルナビ)は、実行されることになるので、許容区間を終了させるための第1の終了条件(最大獲得枚数(最大払出枚数)の停止操作報知演出(押し順ベルナビ))をART状態の前に実施させる必要性は少ないことによるものである。
第1前兆状態(本前兆)では、ART状態へ移行することが確定しており、許容区間は継続することになるので、第1遊技回数に渡る第1連続演出が実行可能であるとともに、第1連続演出の実行中、第2の終了条件(少なくとも1回の押し順ナビ)が成立しても、実行中の第1連続演出を中断することなく最後まで実行するように形成されている。
この図18に示すバリエーションでは、第1前兆状態において、第1連続演出の実行中、第2の終了条件が成立しても、第1連続演出を中断することなく最後まで実行することで第1連続演出による興趣を向上させることができるものである。
図19に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が通常遊技中の1回の遊技毎に実行する一般的な制御処理について説明する。
ステップ129において、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。このタイミングでスタートスイッチ40が操作されたことを示すスタートコマンドがサブ制御手段300に送信される。その後、次のステップ130に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度、ステップ129に戻る。
なお、このステップ129の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数3に達しているか否かの判定が行われる。
ステップ130において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。この役抽選処理により、当選した役等を特定するための当選番号が決定される。また、このとき、役抽選の結果(内部当選情報コマンド)がメイン制御手段200からサブ制御手段300へ送信される。これらの処理が終了すると、次のステップ131に進む。
ステップ131において、リール制御手段220により、リールユニット60におけるリール62の回転起動処理(回転開始処理)が行われる。リール62が所定の回転速度に達した後、いわゆる定常回転になった後、ストップスイッチ50の停止操作が可能な状態となる。そして、次のステップ132に進む。
ステップ132において、遊技者によりストップスイッチ50の停止操作が行われる。そして、次のステップ133に進む。
ステップ133において、リール制御手段220により、操作されたストップスイッチ50に対応するリール62の停止位置を決定する処理が行われる。具体的には、役抽選の結果と、ストップスイッチ50の操作タイミングとによって、停止位置が決定されるものである。そして、次のステップ134に進む。
ステップ134において、リール制御手段220により、決定した停止位置で当該リール62の回転停止が行われる。そして、次のステップ135に進む。
ステップ135において、全てのリール62が回転を停止したか否かが判定される。そして、全てのリール62が回転を停止したと判定された場合、次のステップ136に進み、全てのリール62が回転を停止していない、すなわち回転中のリール62が残っていると判定された場合、ステップ132に戻る。
ステップ136において、メダルの払出処理が行われる。具体的には、停止図柄判定手段230及び払出制御手段240により、当選役に係る図柄が有効ライン86上に停止している場合には、その当選役に対応する枚数のメダルの払い出しが行われる。なお、メダルの払い出しが不要な場合には、メダルの払い出しは行われない。そして、当該処理が終了する。
図20に示すフローチャートに基づいて、主として前兆状態の経過について説明する。
先ず、ステップ210において、役抽選手段210により役抽選処理が行われる。そして、次のステップ211に進む。
ステップ211において、現在の状態が非許容区間であるか否かが判定される。現在の状態が非許容区間であると判定された場合、ステップ212に進み、非許容区間でないと判定された場合、ステップ223に進む。
ステップ212において、許容区間移行抽選手段275により許容区間移行抽選テーブル(図12参照)を用いた許容区間移行抽選が行われる。そして、次のステップ213に進む。
ステップ213において、許容区間への移行に不当選か否かが判定される。許容区間への移行に不当選であると判定された場合、次のステップ214に進み、許容区間への移行に不当選でないと判定された場合、ステップ215に進む。
ステップ214において、区間報知ランプ79が消灯状態に設定される。そして、当該処理が終了し、非ART状態の継続、すなわち、非許容区間が継続されることになる。
一方、ステップ213で許容区間に不当選でない、すなわち当選であると判定された場合、ステップ215において、区間報知ランプ79が点灯状態に設定される。そして、次のステップ216に進む。
ステップ216において、第2前兆状態に当選しているか否かが判定される。第2前兆状態に当選していると判定された場合、ステップ217に進み、第2前兆状態に当選していないと判定された場合、ステップ221に進む。
ステップ217において、現在の前兆状態が第2前兆状態に設定される。そして、次のステップ218に進む。
ステップ218において、前兆状態用遊技回数抽選手段280により、第2前兆状態用遊技回数抽選テーブル(図14参照)を用いて、第2連続演出の第2遊技回数の抽選が行われる。そして、次のステップ219に進む。
ステップ219において、第2連続演出の第2遊技回数として、当選した遊技回数が設定される。そして、次のステップ220に進む。
ステップ220において、第2の終了条件が成立しているか否かを判定するためのフラグである「ATナビフラグ」がオン状態に設定される。そして、当該処理が終了し、非ART状態の継続、すなわち、非許容区間が継続されることになる。
一方、ステップ216で第2前兆状態に当選していない場合、ステップ221に進む。
ステップ221において、現在の前兆状態が第1前兆状態に設定される。そして、次のステップ222に進む。
ステップ222において、前兆状態用遊技回数抽選手段280により、第1前兆状態用遊技回数抽選テーブル(図13参照)を用いて、第1連続演出の第1遊技回数の抽選が行われる。そして、次のステップ219に進む。
一方、ステップ211で現在の状態は非許容区間でない、すなわち許容区間であると判定された場合、ステップ223において、ATナビフラグがオン状態であるか否かが判定される。ATナビフラグがオン状態であると判定された場合、次のステップ224に進み、ATナビフラグがオン状態でない、オフ状態であると判定された場合、ステップ231に進む。
ステップ224において、役抽選の結果、特定の当選役グループ(具体的には、払出枚数が最大獲得枚数(9枚)の共通ベル役の当選を含むBEA1〜4、BEB1〜4、BEC1〜4、以下、単にATベルと言う)に当選しているか否かが判定される。所定のATベルに当選していると判定された場合、次のステップ225に進み、所定のATベルに当選していないと判定された場合、ステップ226に進む。
ステップ225において、所定のATベル(具体的には、払出枚数が最大獲得枚数(9枚)の役(押し順ベル))の停止操作報知演出が行われ(ナビ演出が行われ)、ATナビフラグがオフ状態となる。そして、次のステップ226に進む。
ステップ226において、現在の前兆状態は第2前兆状態であるか否かが判定される。第2前兆状態であると判定された場合、次のステップ227に進み、第2前兆状態でないと判定された場合、ステップ230に進む。
ステップ227において、書換抽選手段285により、第1前兆状態移行抽選テーブルを用いて、第2前兆状態から第1前兆状態へ移行する(書換)ための抽選が行われる。そして、次のステップ228に進む。
ステップ228において、書換抽選により、第1前兆状態への移行(書換)に当選したか否かが判定される。第1前兆状態への移行(書換)に当選したと判定された場合には、次のステップ229に進み、第1前兆状態への移行(書換)に当選していないと判定された場合には、ステップ230に進む。
ステップ229において、現在の前兆状態が第1前兆状態に設定される。そして、次のステップ230に進む。
ステップ230において、前兆状態の連続演出の残りの遊技回数が0より大きいか否かが判定される。0より大きいと判定された場合、そして、当該処理が終了し、非ART状態の継続、すなわち、非許容区間が継続されることになる。
一方、ステップ223でATナビフラグがオン状態でないと判定された場合、ステップ231において、前兆状態の連続演出の残りの遊技回数を1回だけ減算する。そして、ステップ226に進む。
一方、ステップ230で前兆状態の連続演出の残りの遊技回数が0より大きくないと判定された場合、ステップ232において、現在の前兆状態は第2前兆状態であるか否かが判定される。第2前兆状態であると判定された場合、ステップ233に進み、第2前兆状態でないと判定された場合、ART状態へ移行する。
ステップ233において、現在の状態が非許容区間に設定される。そして、当該処理が終了し、非ART状態の継続、すなわち、非許容区間が継続されることになる。
本実施の形態に係る第2前兆状態では、第2特定期間状態の前に第2可変期間状態が行われるため、第2特定期間状態が終了するときには、既に許容区間を終了するための必須の条件である第2の終了条件が成立していることになる。
これにより、本実施の形態に係る第2前兆状態では、第2特定期間状態が終了するタイミングで許容区間を終了させることができる。これにより、第2特定期間中に第2遊技回数に渡る第2連続演出をきっちりと実行することができ、第2連続演出の終了を契機として、非許容区間へ移行させるようなことが可能となる。
したがって、本実施の形態に係る第2前兆状態では、第2の終了条件が成立して許容区間を終了させる場合、許容区間を終了させて非許容区間へ移行させる移行タイミングを第2連続演出の長さに対応させることができ、区切りのよいものにすることができ、遊技者に気持ちよく遊技を継続させることができる。
仮に、図25に示すように、第2特定期間状態の後に第2可変期間状態を行うようにすると第2特定期間状態が終了しても、まだ第2の終了条件が成立していないことが発生するおそれがあり、許容区間を終了させて非許容区間へ移行させる場合には、許容区間を終了させることが可能な第2の条件が成立するまで第2可変期間状態を継続させる必要がある。具体的には、図25の斜線部分に第2の終了状態が成立するまでの状態(ベル待ち状態)が発生することになる。すでに、その前の第2特定期間状態のN回の連続演出により、既に特別状態(ART状態)への移行には確定していないことが遊技者に対して報知されている状態であり、そのような状態において、第2の終了条件が成立するまでのベル待ち状態が継続することに対して違和感を与えてしまう。
このため、許容区間から非許容区間への移行タイミングを所定のタイミングで行うようなことが自由に設定することが難しくなってしまい、許容区間から非許容区間への移行タイミングの区切りが悪くなってしまう。具体的には、例えば、第2遊技回数だけ実施されるような第2連続演出(バトル演出等)の後のタイミングで許容区間を終了させるような演出と遊技進行とを連動させるようなことができず、自由でダイナミックな遊技進行ができないことで興趣に乏しい遊技となって遊技者が不満を持ってしまうおそれがある。
本実施の形態では、第2可変期間状態を第2特定期間状態よりも先に実施するようにしたことで、第2可変期間状態中に第2の終了条件を成立させることができ、所定の遊技回数、実施される第2特定期間状態の終了タイミングで区切りよく、許容区間を終了させることができる。これにより、許容区間から非許容区間への移行タイミングを所定のタイミングにすることができ、演出と遊技進行とを連動させることが可能となって、興趣に富む遊技にすることが可能となる。)
前記第1前兆状態でも、上述した第2前兆状態で説明したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、第1前兆状態では、第1特定期間状態の前に第1可変期間状態が行われるため、所定の遊技回数が経過して第1特定期間状態が終了するときには、既に許容区間を終了するための必須の条件である第2の終了条件が成立していることになる。
これにより、本実施の形態に係る第2前兆状態では、所定の遊技回数が経過して第1特定期間状態が終了するタイミングで許容区間を終了させることができる。
したがって、本実施の形態に係る第1前兆状態では、第1の終了条件が成立して許容区間を終了させる場合、許容区間を終了させて非許容区間へ移行させる移行タイミングを区切りのよいものにすることができる。
仮に第1特定期間状態の後に第1可変期間状態を行うようにすると第1特定期間状態が終了しても、まだ第2の終了条件が成立していないことが発生するおそれがあり、許容区間を終了させて非許容区間へ移行させる場合には、許容区間を終了させることが可能な第2の条件が成立するまで第1可変期間状態を継続させる必要がある。このため、許容区間から非許容区間への移行タイミングを所定のタイミングで行うようなことが自由に設定することが難しくなってしまい、許容区間から非許容区間への移行タイミングの区切りが悪くなってしまう。具体的には、例えば、第1遊技回数だけ実施されるような第1連続演出(バトル演出等)の後のタイミングで許容区間を終了させるような演出と遊技進行とを連動させるようなことができず、自由でダイナミックな遊技進行ができないことで興趣に乏しい遊技となって遊技者が不満を持ってしまうおそれがある。
本実施の形態では、第1可変期間状態を第1特定期間状態よりも先に実施するようにしたことで、第1可変期間状態中に第2の終了条件を成立させることができ、所定の遊技回数、実施される第1特定期間状態の終了タイミングで区切りよく、許容区間を終了させることができる。これにより、許容区間から非許容区間への移行タイミングを所定のタイミングにすることができ、演出と遊技進行とを連動させることが可能となって、興趣に富む遊技にすることが可能となる。
本実施の形態によれば、許容区間へ移行する前に、前兆状態として、第1前兆状態と第2前兆状態とのいずれを選択するかが決定されている。すなわち、許容区間へ移行するときには、既に第1前兆状態であるか、第2前兆状態であるかが決定されている。これにより、最初から、第1前兆状態又は第2前兆状態の内容(特別状態への移行の有無が確定しているか否か)を反映した前兆演出を実行するようなことが可能となる。例えば、第2前兆状態では、特別状態への移行が確定していないため、前兆演出において早い段階から特別状態への移行が確定していないことを一部に示唆するような演出が可能となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、許容区間へ移行する前に、前兆状態として、第1前兆状態と第2前兆状態とのいずれを選択するかが決定されていた(図16、図17参照)。すなわち、非許容区間中の役抽選の結果、所定役(契機役)に当選し、その際の許容区間移行抽選手段275の抽選により許容区間へ移行するか否かや、ART状態への移行が確定している第1前兆状態へ移行するのか、ART状態への移行が確定していない第2前兆状態へ移行するのか等が許容区間へ移行する前に決定され、その後、決定された状態へ移行していた(図12、図16、図17参照)。
本実施の形態では、図21及び図22に示すように、非許容区間中の役抽選における所定役(契機役)の当選により、許容区間へ移行するか否か(前兆状態へ移行するか否か)の抽選が行われ、許容区間へ移行する(前兆状態へ移行する)結果になった場合に、第1前兆状態でも第2前兆状態でもない、未だ特別状態(ART状態)への移行のための決定が行われていない第3前兆状態としての第3可変期間状態へ移行するものである。そして、この第3可変期間状態において、第2の終了条件の達成(最大獲得枚数の役の停止操作報知演出(押し順ベルナビ))が行われることにより、第3可変期間状態が終了するとともに第1前兆状態へ移行するか(ART状態への移行が確定)、第2前兆状態へ移行するかの(ART状態への移行が確定していない)のいずれになるかの抽選が行われるものである。
すなわち、許容区間へ移行する前に決定していた第1の実施の形態とは異なり、許容区間へ移行した後に、前兆状態として、第1前兆状態と第2前兆状態とのいずれを選択するかが決定され、この決定を反映した前兆状態を、許容区間へ移行後に実行するように形成されているものである。
以下、主に第1の実施の形態と相違する内容に関して具体的に説明する。
先ず、本実施の形態でも、停止操作の手順の示唆を許容する許容区間と、停止操作の手順の示唆を許容しない非許容区間とが設けられている。この許容区間には、許容区間を終了させるための第1の終了条件(予め定めた所定の遊技回数(具体的には1500回)経過)と、停止操作の手順を示唆可能な演出を少なくとも1回実施することで、許容区間を終了させることを可能とする第2の終了条件(最大獲得枚数(9枚)としての所定役の少なくとも1回の停止操作報知演出(押し順ナビ)の実行)とが設けられている。
第1の実施の形態と同様に第2の終了条件が成立することなく、第1の終了条件の成立により許容区間は終了しないように形成されている。
第1の実施の形態と同様に通常状態よりも有利な特別状態(ART状態)と、当該特別状態への移行の有無を示唆可能な前兆演出が実行される前兆状態とが設けられている。そして、許容区間中に特別状態としてのART状態又は前兆状態に移行可能に形成されている。
本実施の形態では、前兆状態には、特別状態(ART状態)への移行の有無の決定が未だ行われていない第3前兆状態と、第3前兆状態の終了後、特別状態(ART状態)への移行の有無の決定により当該移行が確定している第1前兆状態(本前兆)と、第3前兆状態の終了後、特別状態への移行の有無の決定により当該移行が確定していない第2前兆状態(ガセ前兆)とが設けられている。
第3前兆状態には、許容区間への移行により開始され、許容区間の第2の終了条件(少なくとも1回の押し順ナビ)の成立により終了する第3可変期間状態が設けられている。
許容区間へ移行した後に、第2の終了条件(少なくとも1回の押し順ナビ)の達成を契機として、第1前兆状態と第2前兆状態とのいずれを選択するかが許容区間移行抽選手段275により決定される。
第1の実施の形態では、許容区間へ移行するか否かや、ART状態へ移行するか否かを、許容区間移行抽選手段275は、許容区間移行抽選テーブル(図12参照)に基づいて、許容区間移行前に1回で実施していた。
それに対して、本実施の形態では、許容区間移行抽選手段275は、許容区間へ移行する前に役抽選での所定役(契機役)の当選により、図23に示す許容区間移行抽選テーブルに記憶されている当選確率に基づいて、許容区間へ移行するか否か(前兆状態へ移行するか否か)を決定する(図21、図22参照)。
そして、前兆状態へ移行する場合には、第3前兆状態へ移行し、第3前兆状態では、遊技回数が定まっていない単発演出が実施される第3可変期間状態となる。第3可変期間状態中に第2の終了条件の達成(払出枚数が最大獲得枚数である所定役の停止操作報知演出の少なくとも1回の実行)により、当該第3可変期間状態が終了する。それとともに、許容区間移行抽選手段275は、図24に示す前兆状態選択抽選テーブルに記憶されている当選確率に基づいて、第1前兆状態へ移行するか、第2前兆状態へ移行するかの抽選(前兆状態選択抽選)を行う。なお、この前兆状態選択抽選テーブルの左欄の役は、許容区間へ移行した際と同一の契機役が選択される。もちろん、前記役は、これに限定されるものではなく、他のタイミングにおける他の役でもよい。
上述したように許容区間移行抽選手段275による前兆状態選択抽選により、第3前兆状態の後、第1前兆状態へ移行するか、又は、第2前兆状態へ移行するかのいずれかに決定される。第1前兆状態へ移行する場合には、図22に示すものとなり、第2前兆状態へ移行する場合には、図21に示すようなものとなる。
図21に示すように、第2前兆状態には、第3遊技回数(S回、Sは1以上の整数)に渡る第3連続演出が実行可能であるとともに第3可変期間状態の終了後に開始されて第3遊技回数の経過により終了する第3特定期間状態が設けられている。第3特定期間状態が終了すると、非許容区間へ移行し、区間報知ランプ79も点灯状態から消灯状態となる。
図22に示すように、第1前兆状態には、第4遊技回数(R回、Rは1以上の整数、なお、R=Sでもよく、また、R≠Sでもよい)に渡る第4連続演出が実行可能であるとともに第3可変期間状態の終了後に開始されて第4遊技回数の経過により終了する第4特定期間状態が設けられている。第4特定期間状態が終了しても、許容区間が継続され、区間報知ランプ79も点灯状態が継続されることになる。
本実施の形態でも、第1の実施の形態で説明したものと略同様の構成を有するものであるが、許容区間移行抽選手段275による抽選のタイミングと、抽選内容とが、異なるものである。なお、各連続演出の遊技回数は、第1の実施の形態と同様に、前兆状態用遊技回数抽選手段280により、第1前兆状態用遊技回数抽選テーブル(図13参照)又は第2前兆状態用遊技回数抽選テーブル(図14参照)を用いて、抽選により決定される。
また、第2前兆状態中には、第1の実施の形態と同様に、書換抽選手段285により、第1前兆状態移行抽選テーブル(図15参照)に記憶されている当選確率を用いて、第1前兆状態へ移行するか否か(書換をするか否か)の抽選が同様に行われるものである。
その他の構成は、第1の実施の形態で説明したものと略同様であるため、それらの説明は省略し、また、フローチャートも省略する。
本実施の形態に係る第2前兆状態(ガセ前兆)では、第3特定期間状態の前に第3可変期間状態が行われるため、所定の遊技回数が経過して第3特定期間状態が終了するときには、既に許容区間を終了するための必須の条件である第2の終了条件が成立していることになる(図21参照)。
これにより、本実施の形態に係る第2前兆状態では、第3遊技回数(具体的には、S回)が経過して第3特定期間状態が終了するタイミングで許容区間を終了させることができる。これにより、第3特定期間中に第3遊技回数に渡る第3連続演出をきっちりと実行することができ、第3連続演出の終了と同時に、非許容区間へ移行させることが可能となる。
したがって、本実施の形態に係る第2前兆状態では、第1の終了条件が成立して許容区間を終了させる場合、許容区間を終了させて非許容区間へ移行させる移行タイミングを第3連続演出の長さに対応させることができ、区切りのよいものにすることができ、遊技者に気持ちよく遊技を継続させることができる。
仮に第3特定期間状態の後に第3可変期間状態を行うようにすると第3特定期間状態が終了しても、まだ第2の終了条件が成立していないことが発生するおそれがあり、許容区間を終了させて非許容区間へ移行させる場合には、許容区間を終了させることが可能な第2の条件が成立するまで第3可変期間状態を継続させる必要がある。この場合、第3連続演出において、既に遊技者に対しては、バトル演出の負け演出等により既にART状態への移行は確定していない状態(いわゆるガセ前兆)であることが報知されている。この状態において、第2の終了条件が成立するまでの押し順ベル待ち状態が続くのは、遊技者にしてみれば面白くない状態となる。
このため、許容区間から非許容区間への移行タイミングを所定のタイミングで行うようなことが自由に設定することが難しくなってしまい、許容区間から非許容区間への移行タイミングの区切りが悪くなってしまう。具体的には、例えば、第3遊技回数だけ実施されるような第3連続演出(バトル演出等)の後のタイミングで許容区間を終了させるような演出と遊技進行とを連動させるようなことができず、自由でダイナミックな遊技進行ができないことで興趣に乏しい遊技となって遊技者が不満を持ってしまうおそれがある。
本実施の形態では、第3可変期間状態を第3特定期間状態よりも先に実施するようにしたことで、第3可変期間状態中に第2の終了条件を成立させることができ、第3遊技回数、実施される第3特定期間状態の終了タイミングで区切りよく、許容区間を終了させることができる。これにより、許容区間から非許容区間への移行タイミングを所定のタイミングにすることができ、演出と遊技進行とを連動させることが可能となって、興趣に富む遊技にすることが可能となる。)
また、前兆状態が開始されても、第3前兆状態では、未だ特別状態への移行の有無の決定すら行われておらず、特別状態への移行の有無の決定が既に行われて、その結果、特別状態への移行が確定していないガセ前兆としての第2前兆状態よりも、特別状態への移行の有無の決定により特別状態への移行が確定するかもしれないという、特別状態への移行の期待感が高い状態となる。
結果として、ガセ前兆としての第2前兆状態よりも特別状態への移行の期待感が高い第3前兆状態を設けたことで、複雑性が増し、より面白みのある興趣に富む遊技にすることができる。
上述した第1及び第2の実施の形態では、非許容区間から許容区間への移行に伴って前兆状態へ移行している。すなわち、許容区間を開始する遊技から前兆状態を開始しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、許容区間を開始する遊技から所定の役の当選確率が通常よりも高い高確状態(例えばボーナス状態)へ移行し、この高確状態を経てから前兆状態へ移行するようにしてもよいものである。
上述した第1及び第2の実施の形態では、許容区間移行抽選手段275と許容区間終了条件決定手段278とを有しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、上述した許容区間移行抽選手段275と許容区間終了条件決定手段278とを有し、非許容区間から許容区間への移行、許容区間から非許容区間への移行等の非許容区間又は許容区間を制御する区間制御手段を備えてもよい。この区間制御手段は、区間報知ランプ79を制御して、許容区間の滞在を外部(遊技者)へ報知する。
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、前兆状態用遊技回数抽選手段280を有しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、この前兆状態用遊技回数抽選手段280を有し、第1前兆状態及び第2前兆状態を含む前兆状態を制御する前兆状態制御手段を備えてもよい。この前兆状態制御手段は、前兆状態の遊技回数を消化するまで前兆状態を維持するためのものである。
上述した第1及び第2の実施の形態では、通常遊技は、非許容区間に限定されているが、特にこれに限定されるものではなく、許容区間としてもよい。
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、ボーナス遊技は、非許容区間に設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、ボーナス内部中遊技や、ボーナス遊技は、許容区間にしてもよい。すなわち、ボーナス遊技及びボーナス内部中遊技は、非許容区間及び許容区間のいずれでも実行可能なものである。