JP6540310B2 - 光ファイバ端末 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ端面にコアレスファイバの一端面を接合して構成されると共に、光通信、光計測およびレーザ加工等に用いられる光ファイバ端末に係り、特に、高出力で高精度なレーザ加工装置の光学部品に要求される小さな挿入損失および大きな反射減衰量を満たし、かつ、高いビーム品質を有する高出力ファイバレーザ用光ファイバ端末の改良に関するものである。
光通信、光計測およびレーザ加工用等の光学装置においては、光路上に多様な光学素子が配置されることから、光結合方法の一つとして、光ファイバ1端面にコアレスファイバ2の一端面を接合して構成される光ファイバ端末の光出射端面近傍に、図1に示すようにコリメートレンズ3を配置して光ファイバ1からの出射光を平行光とし、かつ、図2に示すように受光側にも同一の光学系を組んで光ファイバ1に再び光を結合させる方法が一般に利用されている。尚、光ファイバ1から出射した光束を平行光とする機能を有する素子は一般にファイバコリメータと称されている。
ところで、ファイバコリメータの性能を表す指標としては上記挿入損失および反射減衰量が用いられる。「挿入損失」は光エネルギ伝播の性能を反映する指標であり一般には小さいことが望まれ、使用する光ファイバ1におけるコア11の開口数、コアレスファイバ2の出射端面形状とコアレスファイバ2の長さLおよびコリメートレンズ3の性能等に影響され、特に5W以上の高出力レーザの場合は挿入損失の悪化により、損失となった光エネルギが熱となって発熱周辺の光学部品を破壊する等の問題が起こる。
一方、光ファイバ1の出射端面およびコアレスファイバ2の端面での反射により逆方向に進むビームがレーザ光源に戻る、いわゆる反射戻り光が大きい場合、レーザ光源の安定動作が損なわれるため、光通信では光信号が正しく伝送できなくなり、高出力レーザ加工では光源が破壊される等の重大な問題となっている。
そして、一般に高出力ファイバレーザにおいて、レーザ光源の出力変動を無視できる程度の大きさに抑制するためには、以下の式1に示す「反射減衰量」として47dB以上が要求されている。
反射減衰量=−10×log(I/Iin) (式1)
(Iは光ファイバコアに戻る反射光量、Iinは光ファイバコアからの出射光量である。)
反射戻り光を減らし、反射減衰量を大きくするための従来法としては、光ファイバ端面またはコアレスファイバ端面を光軸に対し斜めに配置して反射光をクラッドモードにすることで大きな反射減衰量を比較的簡単に実現できる手法が利用され、現在も主流となっている。例えば、特許文献1には大きな反射減衰量を得るための手法として、光軸に垂直な面に対してコアレスファイバ端面を0°〜6°以内に傾斜させ、かつ、端面に反射防止膜を施すことで60dB以上の優れた反射減衰量を得ることが示されている。
更に、特許文献2にはコアレスファイバ端面から外部へ出射するビーム径がコアレスファイバの外形以内であり、コアレスファイバの光路長を1mm未満とする光ファイバ端末により反射減衰量を50dB以上にできると記載されている。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の技術は、光通信分野のシングルモードファイバを用いた光ファイバ端末に対しては極めて有効な手段であるが、高出力ファイバレーザ用のラージモードエリアファイバ(以下、LMAファイバと略す。)を用いた光ファイバ端末では、0.2dB以下の低挿入損失、47dB以上の大きな反射減衰量を実現することはできなかった。
特開平7−281054号公報 国際公開2004−053547号公報
高出力ファイバレーザ用の光ファイバ端末において、0.2dB以下の低挿入損失、および、47dB以上の反射減衰量を同時に実現する必要があるが、光通信を目的とした反射減衰量に係る特許文献1および特許文献2に記載の技術では、上述したようにこれ等要請を満たす高出力ファイバレーザ用の光ファイバ端末を実現することはできなかった。
例えば、特許文献2では、コアレスファイバ端面から外部へ出射するビーム径がコアレスファイバの外形以内で、かつ、コアレスファイバの光路長を1mm未満とする光ファイバ端末としており、実施例では、コアレスファイバの直径が125μmでコアレスファイバの長さが0.9mmであるときの出射端のビーム直径が120μmであれば、反射防止膜をコートした光ファイバ端末で50dBの反射減衰量が実現されるとしている。
しかし、特許文献2では、レーザビーム直径がガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲(レーザビームの強度がピーク値に対し1/e2になった位置でのビーム幅)にあたるため、この場合の挿入損失はおよそ0.202dBと計算される。例えば、100Wの高出力レーザ光が入射された場合の損失は約4.6Wとなり、4.6Wの光エネルギ分が光学部品内で熱となり、場合によっては光学部品を破壊する問題を生じさせる。
更に、高出力ファイバレーザ用の光ファイバ端末には、高出力光を高効率伝送するのに効果的な上記ラージモードエリアファイバ(LMAファイバ)が用いられるため、数百Wを超えるような高出力レーザ光を伝送することもある。このため、より低い挿入損失が必要とされている。
また、特許文献2において、光ファイバ1におけるクラッド12(図1参照)の直径φが125μmでコアレスファイバ2の長さLが1mm未満の場合、反射減衰量を50dB以上とするには、光ファイバ1におけるコア11の開口数が0.14以上でなければならない。しかし、LMAファイバにおけるコアの開口数は0.06から0.09程度であることから、コアレスファイバの長さが1mm未満の場合においては50dBとなる反射減衰量が得られない。
尚、コアレスファイバ2の長さLが1mm未満のLMAファイバであっても、特許文献1に記載された技術に基づいてコアレスファイバのビーム出射端面を傾斜させることにより50dBの反射減衰量を得ることは可能である。しかし、傾斜端面の影響で光ファイバ端末から出射するビーム光の角度が傾いてコリメートレンズに入射するため、レンズ収差の影響が最も少ないコリメートレンズの中心部分にビームを通すことが難しくなり、ビーム品質の低下が起こるという問題が存在する。加えて、光ファイバ端末から出射するビーム光が傾くことにより、光ファイバ端末や光ファイバ端末周辺の光学部品のサイズが大きくなってしまうという問題もある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、高出力ファイバレーザ用のLMAファイバが適用された光ファイバ端末において、0.2dB以下の低挿入損失および47dB以上の反射減衰量を実現すると同時に、部品の単純化、小型化による省コストを実現するためビームの軸ずれが小さい光ファイバ端末を提供することにある。
上記課題を解決するため、高出力ファイバレーザ用のLMAファイバが適用された光ファイバ端末の挿入損失と反射減衰量について本発明者等が鋭意検討した結果、LMAファイバにおいては高次のモードの出現によりビーム径が思いのほか大きくなることがあり、コアレスファイバにおけるビーム出射端のビーム径を適切な範囲に設定することで挿入損失と反射減衰量の両立が図れ、かつ、端面角度が0°±1°以下であるコアレスファイバを適用することでビームの軸ずれが小さな光ファイバ端末を提供できることを見出すに至った。本発明はこのような技術的発見により完成されている。
すなわち、本発明に係る第1の発明は、
直径が10μm以上30μm以下の光ファイバコアおよび直径が200μm以上400μm以下のクラッドを有しかつ開口数NAが0.09以下のラージモードエリアファイバから成る光ファイバの端面に、上記クラッド径と同一径で上記光ファイバコアと略同一の屈折率を有するコアレスファイバの一端面を接合して成る光ファイバ端末において、
式Aで定義されるコアレスファイバの最長長さをLmax(mm)、式Bで定義されるコアレスファイバの最短長さをLmin(mm)としたとき、
Lmax=5×10-4×(φ−D)×(0.2×D+10) (式A)
Lmin=0.001D2+0.0453D+0.016 (式B)
[式A、式B中、Dはラージモードエリアファイバのコア径(μm)、φはラージモードエリアファイバのクラッド径(μm)である。]
0.2mm≦Lmax−Lmin≦1.8mmの条件を満たし、コアレスファイバの長さが0.57mm以上2.96mm以下であると共に、コアレスファイバ端面の角度が0°±1°以下であり、かつ、コアレスファイバの出射端面表面に透過率99.8%以上の反射防止膜が形成されていることを特徴とする。
次に、本発明に係る第2の発明は、
第1の発明に記載の光ファイバ端末において、
上記光ファイバコアの直径が10μm、開口数が0.080〜0.085であり、上記コアレスファイバの直径が400μm、コアレスファイバ長さが0.57mm以上2.34mm以下であることを特徴とし、
第3の発明は、
第1の発明に記載の光ファイバ端末において、
上記光ファイバコアの直径が15μm、開口数が0.075〜0.080であり、上記コアレスファイバの直径が200μm、コアレスファイバ長さが0.92mm以上1.20mm以下であることを特徴とし、
第4の発明は、
第1の発明に記載の光ファイバ端末において、
上記光ファイバコアの直径が20μm、開口数が0.069〜0.074であり、上記コアレスファイバの直径が400μm、コアレスファイバ長さが1.32mm以上2.66mm以下であることを特徴とし、
第5の発明は、
第1の発明に記載の光ファイバ端末において、
上記光ファイバコアの直径が25μm、開口数が0.065〜0.068であり、上記コアレスファイバの直径が400μm、コアレスファイバ長さが1.77mm以上2.81mm以下であることを特徴とし、
また、第6の発明は、
第1の発明に記載の光ファイバ端末において、
上記光ファイバコアの直径が30μm、開口数が0.060〜0.064であり、上記コアレスファイバの直径が400μm、コアレスファイバ長さが2.28mm以上2.96mm以下であることを特徴とするものである。
直径が10μm以上30μm以下の光ファイバコアおよび直径が200μm以上400μm以下のクラッドを有しかつ開口数NAが0.09以下のラージモードエリアファイバから成る光ファイバの端面に、クラッド径と同一径で光ファイバコアと略同一の屈折率を有するコアレスファイバの一端面を接合して成る本発明に係る光ファイバ端末によれば、
式Aで定義されるコアレスファイバの最長長さをLmax(mm)、式Bで定義されるコアレスファイバの最短長さをLmin(mm)としたとき、
Lmax=5×10-4×(φ−D)×(0.2×D+10) (式A)
Lmin=0.001D2+0.0453D+0.016 (式B)
[式A、式B中、Dはラージモードエリアファイバのコア径(μm)、φはラージモードエリアファイバのクラッド径(μm)である。]
0.2mm≦Lmax−Lmin≦1.8mmの条件を満たし、コアレスファイバの長さが0.57mm以上2.96mm以下であると共に、コアレスファイバ端面の角度が0°±1°以下であり、かつ、コアレスファイバの出射端面表面に透過率99.8%以上の反射防止膜が形成されていることから、
出力5W以上の高出力ファイバレーザ用のLMAファイバが適用された光ファイバ端末において、0.2dB以下の低挿入損失および47dB以上の大きな反射減衰量を達成することが可能となり、かつ、光ファイバコアの中心軸とコリメートレンズから出射したビームの光軸との軸ずれが出射ビーム直径以内となるため、部品の単純化、小型化による省コストを同時に実現することが可能となる。
光出射端面近傍にコリメートレンズが配置された本発明に係る光ファイバ端末の構成説明図。 光出射端面近傍にコリメートレンズが配置された本発明に係る光ファイバ端末を用いた光結合方法の一例を示す説明図。 開口数NAとコア径Dを変えた5種類のLMAファイバ(NAが0.083でDが10μm、NAが0.077でDが15μm、NAが0.071でDが20μm、NAが0.067でDが25μm、および、NAが0.063でDが30μmである5種類のLMAファイバ)端面にコアレスファイバの一端面がそれぞれ接合されて成る5種類の光ファイバ端末について、コアレスファイバの長さL(mm)とコアレスファイバの出射端におけるビーム直径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍(ガウス分布の確率でいうところの±3σ範囲)との関係を示すグラフ図。 LMAファイバ端面にコアレスファイバの一端面が接合されて成る光ファイバ端末において、LMAファイバにおけるコア径D(μm)と反射減衰量47dB以上が確保されるコアレスファイバの最短長さLmin(mm)との関係を示すグラフ図。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明は、高出力ファイバレーザ用のLMAファイバが適用された光ファイバ端末において、0.2dB以下の低挿入損失および47dB以上の反射減衰量を実現すると同時に、部品の単純化、小型化による省コストを実現するためビームの軸ずれが小さな光ファイバ端末を提供することを目的とし、本発明者等が行った以下の「技術的検討」を経て完成されたものである。
「技術的検討」
(1)5種類の光ファイバ端末
LMAファイバ端面にコアレスファイバの一端面が接合されて成る5種類の光ファイバ端末を検討するに当たり、表1に示されている「LMAファイバの開口数、コア径、クラッド径」および「コアレスファイバの直径(コアレスファイバ径)」を組み合わせた構成例1〜5について検討を行った。
尚、各光ファイバ端末に入射されるレーザ光の波長は1.06μmとしている。
Figure 0006540310
(2)小さな「挿入損失」を可能とする光ファイバ端末のコアレスファイバ長さL
特許文献2においては、上記課題欄に記載したように、コアレスファイバの直径とコアレスファイバ端面から出射するビーム直径が略同一となる条件(コアレスファイバ直径が125μm、コアレスファイバ端面から出射するビーム直径が120μm)の場合、挿入損失がおよそ0.202dBと計算され、損失が発生する。
本発明では、LMAファイバに適した小さな「挿入損失」とするため、コアレスファイバの直径をコアレスファイバ出射端におけるビーム径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍以上とすることにより小さな「挿入損失」を実現している。コアレスファイバの直径がコアレスファイバ出射端におけるビーム径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍であれば、コアレスファイバ出射端のビーム径は、ビームがガウシアンであればガウス分布の確率で言う±3σの範囲のビーム、つまり0.013dBの小さな「挿入損失」が可能となる。
以下、開口数NAとコア径Dを変えた5種類のLMAファイバ(NAが0.083でDが10μm、NAが0.077でDが15μm、NAが0.071でDが20μm、NAが0.067でDが25μm、および、NAが0.063でDが30μmである5種類のLMAファイバ)端面にコアレスファイバの一端面がそれぞれ接合されて成る5種類の光ファイバ端末を対象とし、各光ファイバ端末におけるコアレスファイバの長さL(mm)とコアレスファイバの出射端におけるビーム直径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍(ガウス分布の確率でいうところの±3σ範囲)との関係について、図3のグラフ図に示す。
すなわち、
(a)開口数NAが0.083でかつコア径Dが10μmのLMAファイバ端面にコアレスファイバの一端面が接合されて成る光ファイバ端末におけるコアレスファイバの長さL(mm)とコアレスファイバ出射端におけるビーム直径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍との関係は図3において直線aで示され、
(b)開口数NAが0.077でかつコア径Dが15μmのLMAファイバ端面にコアレスファイバの一端面が接合されて成る光ファイバ端末におけるコアレスファイバの長さL(mm)とコアレスファイバ出射端におけるビーム直径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍との関係は図3において直線bで示され、
(c)開口数NAが0.071でかつコア径Dが20μmのLMAファイバ端面にコアレスファイバの一端面が接合されて成る光ファイバ端末におけるコアレスファイバの長さL(mm)とコアレスファイバ出射端におけるビーム直径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍との関係は図3において直線cで示され、
(d)開口数NAが0.067でかつコア径Dが25μmのLMAファイバ端面にコアレスファイバの一端面が接合されて成る光ファイバ端末におけるコアレスファイバの長さL(mm)とコアレスファイバ出射端におけるビーム直径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍との関係は図3において直線dで示され、および、
(e)開口数NAが0.063でかつコア径Dが30μmのLMAファイバ端面にコアレスファイバの一端面が接合されて成る光ファイバ端末におけるコアレスファイバの長さL(mm)とコアレスファイバ出射端におけるビーム直径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍との関係は図3において直線eで示される。
ところで、シングルモードファイバの開口数NAは、コア径をD、波長をλとした場合にNA=λ/πDとなるが、LMAファイバはマルチモードであるため、開口数NAは回折拡がりではなく、高次モードのパワー分布に依存するようになる。
このとき、開口数NAは、NA=1/(αD+β)[ここで、DはLMAファイバのコア径、α、βは定数である。]と表すことができるため、図3に示すLMAファイバから出射したビームがコアレスファイバを伝搬するときの開口数NAは、
NA=1/(0.2D+10)と求めることができる。
上記開口数NAのとき、コアレスファイバを伝搬するマルチモードのビーム径は、LMAファイバのコア径をD(μm)、コアレスファイバの長さをL(mm)とした場合、
マルチモードのビーム径(mm)=D/1000+2×L×NA
となるが、このマルチモードのビーム径は基本モードのビーム径の1.5倍に相当している。
そして、光ファイバ端末を製造する場合、LMAファイバ端面とコアレスファイバ端面を融着するため、LMAファイバのクラッド径とコアレスファイバの直径は同一径であることが求められる。このため、LMAファイバのコア径をD(μm)、LMAファイバのクラッド径をφ(μm)とした場合、上記コアレスファイバ出射端におけるビーム直径(基本モードのビーム径に係り、ガウス分布の確率でいうところの±2σ範囲のビーム径)の1.5倍がコアレスファイバの直径となるコアレスファイバの最長長さLmaxは、上記マルチモードのビーム径がコアレスファイバの直径になったときの長さであるので、下記式Aにより求められる。
Lmax=5×10-4×(φ−D)×(0.2×D+10) (式A)
[但し、式A中、DはLMAファイバのコア径(μm)、φはLMAファイバのクラッド径(μm)である。]
そして、コアレスファイバの長さが上記式Aで定義されるLmax以下であれば、挿入損失0.2dB以下の光ファイバ端末を実現できるため、光ファイバ端末周辺に配置された光学部品の破壊を回避することが可能となる。
例えば、LMAファイバのコア径Dが10μm、LMAファイバのクラッド径φおよびコアレスファイバ直径が400μmである構成例1(表1参照)の光ファイバ端末におけるコアレスファイバの最長長さLmaxが2.34mmと計算される。
(3)反射減衰量を47dB以上とする光ファイバ端末のコアレスファイバ長さL
LMAファイバで構成される光ファイバ1端面に、石英ガラス等で構成される光ファイバコア11と略同一の屈折率を有するコアレスファイバ2を接合して成る図1の光ファイバ端末においては、光ファイバコア11から出射した光がコアレスファイバ2中を拡がりながら伝搬した後にコアレスファイバ2の出射端面でビームの一部が反射し、その反射光がビーム進行方向とは反対方向に向かってビーム径を拡大しながら伝搬し、更にその光の一部が再び光ファイバコア11に戻る。その光の割合を示しているのが前記式1から求められる反射減衰量であり、通信用途において上記反射減衰量は50dB以上であることが一般的な仕様となっている。その理由は、光通信では高密度で微弱な光信号を正確に伝搬する必要があるためであり、反射光の影響でレーザ光源の出力が揺らいでしまうと光信号の正確さが失われてしまう。これに対し、高出力ファイバレーザでは、レーザ光のパワー伝搬が達成できれば良く、光信号としての正確さは求められないため、47dBであっても良好なレーザ加工の品質が得られる。
そこで、表1の構成例1〜構成例5毎に反射減衰量が47dB以上となるコアレスファイバの最短長さを求め、これをグラフ化したものが図4である。
図4のグラフ図に示すように、LMAファイバのコア径D(μm)を変数とし、反射減衰量が47dBとなるコアレスファイバの最短長さLminを求めると、
Lmin=0.001D2+0.0453D+0.016 (式B)
[但し、式B中、DはLMAファイバのコア径(μm)である。]
となり、LMAファイバのコア径が10μmである構成例1に係る光ファイバ端末においては、コアレスファイバの最短長さLminは0.57mmと計算される。
(4)0.2mm≦(Lmax−Lmin)≦1.8mmの条件について
上記(2)(3)の技術的検討から構成例1〜構成例5毎にコアレスファイバの最適長さが存在しており、挿入損失が0.2dB以下でかつ反射減衰量が47dB以上の光ファイバ端末を実現するには、表2に示すコアレスファイバの長さに設定する必要がある。
ところで、光ファイバ端末におけるコアレスファイバの長さは、LMAファイバとコアレスファイバを融着した後、コアレスファイバ端面を研磨して調整されるため、コアレスファイバの最長長さLmaxとコアレスファイバの最短長さLminの差(Lmax−Lmin)が小さい場合、コアレスファイバの長さ調整作業が難しくなり、かつ、長さ調整作業に高い加工精度が求められる問題を生ずる。
そこで、これ等の問題を回避するため、コアレスファイバの最長長さLmaxとコアレスファイバの最短長さLminの差(Lmax−Lmin)は0.2mm以上であることを要する。
一方、上記コアレスファイバの最長長さLmaxとコアレスファイバの最短長さLminの差(Lmax−Lmin)が大きい場合、このような状態はLMAファイバのクラッド径およびコアレスファイバの直径を大きくすることで実現できるが、このような状態の光ファイバ端末は柔軟性に欠け、取扱いが困難となる問題を生ずる。
そこで、この問題を回避するため、コアレスファイバの最長長さLmaxとコアレスファイバの最短長さLminの差(Lmax−Lmin)は1.8mm以下であることを要する。
すなわち、コアレスファイバの最長長さLmaxと最短長さLminの差(Lmax−Lmin)は、0.2mm≦(Lmax−Lmin)≦1.8mmの範囲に設定されることを要する。
Figure 0006540310
以下、実施例について比較例を挙げて具体的に説明する。
尚、図1は、光ファイバ端末の光出射端面近傍にコリメートレンズ3が配置された光コリメータを示し、図2は、図1に示す光コリメータの一つを出射コリメータとし、対向側にもう一つの光コリメータを受光コリメータとして配置した光結合系を示している。
光ファイバ端末から出射された光は、図2に示すようにコリメートレンズ3を通過してコリメート光となり、受光側のコリメートレンズ3で集光され、受光側光ファイバ端末の光ファイバコア11に結合する。
光ファイバ端末の「挿入損失」は、レーザ光源(図示せず)から光ファイバ端末の光ファイバコア11に導かれた光が図2に示すようにコアレスファイバ2を透過し、更にコリメートレンズ3を透過する間に受けた損失として評価した。また「結合損失」は、レーザ光源(図示せず)から光ファイバ端末の光ファイバコア11に導かれた光が図2に示すようにコアレスファイバ2、コリメートレンズ3を透過し、かつ、受光側のコリメートレンズ3で集光されて受光側光ファイバ端末の光ファイバコア11に結合し、透過した後に光検出器(図示せず)で測定して求めた。更に「反射減衰量」は、前記式1に基づいて求められている。
[実施例1]
LMAファイバとして、光ファイバのコア径Dが10μm、開口数が0.08、光ファイバのクラッド径φが400μmである米国ニューファン社製の「LMA−GDF−10/400光ファイバ」を用い、コアレスファイバとして、直径400μmの米国ニューファン社製の「MM−400−FAコアレスファイバ」を用いると共に、LMAファイバとコアレスファイバの各端面を対向させて株式会社フジクラ製の「FSM−100M型の光ファイバ融着接続機」にて接合して実施例1に係る光ファイバ端末を作製した。
次に、光ファイバコア11の光軸に垂直な面に対して角度0°かつ加工公差±1°の条件でコアレスファイバの出射端面を研磨し、更に、コアレスファイバの出射端面表面に透過率99.8%以上の反射防止膜を形成した。
実施例1に係る光ファイバ端末の上記コアレスファイバの最長長さLmaxは2.34mm、コアレスファイバの最短長さLminは0.57mmで、その差(Lmax−Lmin)は、1.77mmであることからコアレスファイバ端面を±0.88mmの加工精度で研磨すればよく、高度で高価な加工技術を用いることなく、低価格で高出力ファイバレーザに適した光ファイバ端末の実現が可能となった。
次に、コアレスファイバ長を0.79mmに設定して光ファイバ端末を作製し、出射ビームの真円度、反射減衰量、挿入損失、結合損失を評価した。挿入損失、結合損失を評価する場合は、焦点距離が4mmのコリメートレンズを用い、結合損失を評価する場合は、コリメートレンズ間の距離を40mmとした。
表3に評価結果を示すが、0.2dB以下の低挿入損失、47dB以上の反射減衰量を満たしており、かつ、出射ビームについても0.98の真円度を実現できた。
また、実施例1に係るコアレスファイバ長さの公差は±0.88mmで上述したように加工が極めて容易となり、工業的に低価格の光ファイバ端末を提供することができる。
[実施例2]
LMAファイバとして、光ファイバのコア径Dが15μm、開口数が0.08、光ファイバのクラッド径φが200μmである光ファイバを用い、コアレスファイバとして、直径200μmの米国ニューファン社製の「MM−200−FAコアレスファイバ」を用いた以外は、実施例1と同様にして実施例2に係る光ファイバ端末を作製した。
実施例2に係る光ファイバ端末の上記コアレスファイバの最長長さLmaxは1.20mm、コアレスファイバの最短長さLminは0.92mmで、その差(Lmax−Lmin)は、0.28mmであることからコアレスファイバ端面を±0.14mmの加工精度で研磨すればよく、容易に高性能光ファイバ端末の実現が可能となった。
次に、コアレスファイバ長を1.10mmに設定して光ファイバ端末を作製し、実施例1と同様に出射ビームの真円度、反射減衰量、挿入損失、結合損失を評価した。
表3に評価結果を示すが、0.2dB以下の低挿入損失、47dB以上の反射減衰量を満たしており、かつ、出射ビームについても0.96の真円度を実現できた。
また、実施例2に係るコアレスファイバ長さの公差は±0.14mmで上述したように加工が極めて容易となり、工業的に低価格の光ファイバ端末を提供することができる。
[実施例3]
LMAファイバとして、光ファイバのコア径Dが20μm、開口数が0.07、光ファイバのクラッド径φが400μmである米国ニューファン社製の「LMA−GDF−20/400−M光ファイバ」を用い、コアレスファイバとして、直径400μmの米国ニューファン社製の「MM−400−FAコアレスファイバ」を用いた以外は、実施例1と同様にして実施例3に係る光ファイバ端末を作製した。
実施例3に係る光ファイバ端末の上記コアレスファイバの最長長さLmaxは2.66mm、コアレスファイバの最短長さLminは1.32mmで、その差(Lmax−Lmin)は、1.34mmであることからコアレスファイバ端面を±0.67mmの加工精度で研磨すればよく、容易に高性能光ファイバ端末の実現が可能となった。
次に、コアレスファイバ長を2.38mmに設定して光ファイバ端末を作製し、実施例1と同様に出射ビームの真円度、反射減衰量、挿入損失、結合損失を評価した。
表3に評価結果を示すが、0.2dB以下の低挿入損失、47dB以上の反射減衰量を満たしており、かつ、出射ビームについても0.96の真円度を実現できた。
また、実施例3に係るコアレスファイバ長さの公差は±0.67mmで上述したように加工が極めて容易となり、工業的に低価格の光ファイバ端末を提供することができる。
参考例4]
LMAファイバとして、光ファイバのコア径Dが25μm、開口数が0.07、光ファイバのクラッド径φが400μmである米国ニューファン社製の「LMA−GDF−25/400光ファイバ」を用い、コアレスファイバとして、直径400μmの米国ニューファン社製の「MM−400−FAコアレスファイバ」を用いた以外は、実施例1と同様にして参考例4に係る光ファイバ端末を作製した。
参考例4に係る光ファイバ端末の上記コアレスファイバの最長長さLmaxは2.81mm、コアレスファイバの最短長さLminは1.77mmで、その差(Lmax−Lmin)は、1.04mmであることからコアレスファイバ端面を±0.52mmの加工精度で研磨すればよく、容易に高性能光ファイバ端末の実現が可能となった。
次に、コアレスファイバ長を2.10mmに設定して光ファイバ端末を作製し、実施例1と同様に出射ビームの真円度、反射減衰量、挿入損失、結合損失を評価した。
表3に評価結果を示すが、0.2dB以下の低挿入損失、47dB以上の反射減衰量を満たしており、かつ、出射ビームについても0.98の真円度を実現できた。
また、参考例4に係るコアレスファイバ長さの公差は±0.52mmで上述したように加工が極めて容易となり、工業的に低価格の光ファイバ端末を提供することができる。
[実施例5]
LMAファイバとして、光ファイバのコア径Dが30μm、開口数が0.06、光ファイバのクラッド径φが400μmである米国ニューファン社製の「LMA−GDF−30/400−M光ファイバ」を用い、コアレスファイバとして、直径400μmの米国ニューファン社製の「MM−400−FAコアレスファイバ」を用いた以外は、実施例1と同様にして実施例5に係る光ファイバ端末を作製した。
実施例5に係る光ファイバ端末の上記コアレスファイバの最長長さLmaxは2.96mm、コアレスファイバの最短長さLminは2.28mmで、その差(Lmax−Lmin)は、0.68mmであることからコアレスファイバ端面を±0.34mmの加工精度で研磨すればよく、容易に高性能光ファイバ端末の実現が可能となった。
次に、コアレスファイバ長を2.49mmに設定して光ファイバ端末を作製し、実施例1と同様に出射ビームの真円度、反射減衰量、挿入損失、結合損失を評価した。
表3に評価結果を示すが、0.2dB以下の低挿入損失、47dB以上の反射減衰量を満たしており、かつ、出射ビームについても0.98の真円度を実現できた。
また、実施例5に係るコアレスファイバ長さの公差は±0.34mmで上述したように加工が極めて容易となり、工業的に低価格の光ファイバ端末を提供することができる。
[比較例1]
LMAファイバとして、光ファイバのコア径Dが10μm、開口数が0.09、光ファイバのクラッド径φが125μmである光ファイバを用い、コアレスファイバとして、直径125μmの米国ニューファン社製の「MM−125−FAコアレスファイバ」を用いた以外は、実施例1と同様にして比較例1に係る光ファイバ端末を作製した。
比較例1に係る光ファイバ端末の式Aで定義されるコアレスファイバの最長長さLmaxは0.69mm、式Bで定義されるコアレスファイバの最短長さLminは0.57mmで、その差(Lmax−Lmin)は0.12mmで、コアレスファイバ端面を±0.06mmの加工精度で研磨することが要求されるため、コアレスファイバの長さ調整作業が難しくなった。
次に、コアレスファイバ長を0.57mmに設定して光ファイバ端末を作製し、実施例1と同様に出射ビームの真円度、反射減衰量、挿入損失、結合損失を評価した。
表3に評価結果を示すが、0.2dB以下の低挿入損失、47dB以上の反射減衰量を満たしており、かつ、出射ビームについても0.95の真円度を実現できた。
しかし、比較例1に係るコアレスファイバ長さの公差は±0.06mmであるため高い加工精度が求められ、上述したようにコアレスファイバの長さ調整加工が非常に難しくなった。このため、工業的に低価格の光ファイバ端末を提供することは困難であった。
[比較例2]
LMAファイバとして、光ファイバのコア径Dが20μm、開口数が0.07、光ファイバのクラッド径φが200μmである光ファイバを用い、コアレスファイバとして、直径200μmの米国ニューファン社製の「MM−200−FAコアレスファイバ」を用いて比較例2に係る光ファイバ端末の作製を試みた。
しかし、比較例2に係る光ファイバ端末の式Aで定義されるコアレスファイバの最長長さLmaxは1.26mm(コア径Dが20μmである図3の直線cにおける縦軸「ビーム直径の1.5倍」欄の200μmに対応した横軸「コアレスファイバ長さL」欄の数値となる)、式Bで定義されるコアレスファイバの最短長さLminは1.33mmとなるため、比較例2に係る光ファイバ端末では0.2dB以下の低挿入損失および47dB以上の反射減衰量を実現できないことが確認される。
[比較例3]
LMAファイバとして、光ファイバのコア径Dが25μm、開口数が0.067、光ファイバのクラッド径φが250μmである米国ニューファン社製の「LMA−GDF−25/250−M光ファイバ」を用い、コアレスファイバとして、直径250μmの米国ニューファン社製の「MM−250−FAコアレスファイバ」を用いて比較例3に係る光ファイバ端末の作製を試みた。
しかし、比較例3に係る光ファイバ端末の式Aで定義されるコアレスファイバの最長長さLmaxは1.69mm、式Bで定義されるコアレスファイバの最短長さLminは1.78mmとなるため、比較例3に係る光ファイバ端末では0.2dB以下の低挿入損失および47dB以上の反射減衰量を実現できないことが確認される。
[比較例4]
LMAファイバとして、光ファイバのコア径Dが30μm、開口数が0.06、光ファイバのクラッド径φが250μmである米国ニューファン社製の「LMA−GDF−30/250−M光ファイバ」を用い、コアレスファイバとして、直径250μmの米国ニューファン社製の「MM−250−FAコアレスファイバ」を用いて比較例4に係る光ファイバ端末の作製を試みた。
しかし、比較例4に係る光ファイバ端末の式Aで定義されるコアレスファイバの最長長さLmaxは1.76mm、式Bで定義されるコアレスファイバの最短長さLminは2.28mmとなるため、比較例4に係る光ファイバ端末では0.2dB以下の低挿入損失および47dB以上の反射減衰量を実現できないことが確認される。
Figure 0006540310
本発明に係る光ファイバ端末によれば、高出力ファイバレーザの光学部品に要求される0.2dB以下の低透過損失および47dB以上の反射減衰量を満たし、かつ、光ファイバコアの中心軸とコリメートレンズから出射したビームの光軸との軸ずれが出射ビーム直径以内となるため、高いビーム品質を有する高出力ファイバレーザ用のファイバ端末に利用される産業上の利用可能性を有する。
1 光ファイバ
2 コアレスファイバ
3 コリメートレンズ
11 光ファイバコア
12 光ファイバクラッド
D 光ファイバの直径(コア径)
φ 光ファイバクラッドの直径(クラッド径)
L コアレスファイバの長さ

Claims (6)

  1. 直径が10μm以上30μm以下の光ファイバコアおよび直径が200μm以上400μm以下のクラッドを有しかつ開口数NAが0.09以下のラージモードエリアファイバから成る光ファイバの端面に、上記クラッド径と同一径で上記光ファイバコアと略同一の屈折率を有するコアレスファイバの一端面を接合して成る光ファイバ端末において、
    式Aで定義されるコアレスファイバの最長長さをLmax(mm)、式Bで定義されるコアレスファイバの最短長さをLmin(mm)としたとき、
    Lmax=5×10-4×(φ−D)×(0.2×D+10) (式A)
    Lmin=0.001D2+0.0453D+0.016 (式B)
    [式A、式B中、Dはラージモードエリアファイバのコア径(μm)、φはラージモードエリアファイバのクラッド径(μm)である。]
    0.2mm≦Lmax−Lmin≦1.8mmの条件を満たし、コアレスファイバの長さが0.57mm以上2.96mm以下であると共に、コアレスファイバ端面の角度が0°±1°以下であり、かつ、コアレスファイバの出射端面表面に透過率99.8%以上の反射防止膜が形成されていることを特徴とする光ファイバ端末。
  2. 上記光ファイバコアの直径が10μm、開口数が0.080〜0.085であり、上記コアレスファイバの直径が400μm、コアレスファイバ長さが0.57mm以上2.34mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ端末。
  3. 上記光ファイバコアの直径が15μm、開口数が0.075〜0.080であり、上記コアレスファイバの直径が200μm、コアレスファイバ長さが0.92mm以上1.20mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ端末。
  4. 上記光ファイバコアの直径が20μm、開口数が0.069〜0.074であり、上記コアレスファイバの直径が400μm、コアレスファイバ長さが1.32mm以上2.66mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ端末。
  5. 上記光ファイバコアの直径が25μm、開口数が0.065〜0.068であり、上記コアレスファイバの直径が400μm、コアレスファイバ長さが1.77mm以上2.81mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ端末。
  6. 上記光ファイバコアの直径が30μm、開口数が0.060〜0.064であり、上記コアレスファイバの直径が400μm、コアレスファイバ長さが2.28mm以上2.96mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ端末。
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