JP6539857B2 - 止水面材の連結方法 - Google Patents

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Description

本発明は一方から他方への水の侵入を止水面材によって防止する止水装置と、止水面材の連結方法に関し、更に詳しくは、構造がシンプルで、構成部品の点数が少なく、止水面材の軽量化にもつながる止水装置と、作業性に優れた止水面材の連結方法に関する。
この種の止水装置として、防水板の底面と左右両端部に弾性止水ゴムを設け、防水板の左右両端部を両側の対向溝形立柱の溝内に挿入し、弾性止水ゴムを床面と対向溝形立柱の溝内面に同時に圧接させるクレセント(ハンドル機構)を、防水板の正面と対向溝形立柱の正面に掛渡すように形成した装置が提案されている(特許文献1)。
また、少なくとも、防水板と該防水板を立設支持するガイド溝との間に膨縮自在な止水チューブを介在させ、閂を防水板の閂孔を貫通させてガイド溝の側面の閂用孔に嵌合させることにより、膨張した止水チューブの作用で防水板が上方に浮き上がることのないようにした止水装置も提案されている(特許文献2)
特開2001−98792号公報 実開平7−38472号公報
しかしながら、前記特許文献1の止水装置は、弾性止水ゴムを床面と対向溝形立柱の溝内面に同時に圧接させるクレセント(ハンドル機構)を設けて止水性を高める必要があるため、構造が複雑で、部品点数や重量が増し、コストアップにつながるという問題があった。
また、前記特許文献2の止水装置も、膨張した止水チューブの作用で防水板が上方に浮き上がることのないように、閂を防水板の閂孔を貫通させてガイド溝の側面の閂用孔に嵌合させるという浮上防止手段を設ける必要があるため、やはり構造が複雑で、部品点数や重量が増し、コストアップにつながるという問題があった。
本発明は前記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、構造がシンプルで、構成部品の点数が少なく、止水面材の軽量化にもつながる止水面材の連結方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明に係る止水装置は、
一方から他方への水の侵入を止水面材で防止する止水装置であって、
該装置は連結部と被連結部を有しており、
連結部又は被連結部、止水面材の下端に備えられていると共に、この連結部又は被連結部を備えた止水面材の端が取付けられる止水面材被取付部にも被連結部又は連結部が備えられており、
連結部と被連結部は、一方が凸状に、他方が凹状に形成されていて、
凸状の連結部又は被連結部の厚みが、凹状の被連結部又は連結部の開口間口の寸法よりも大きい、
ことを特徴とするものである。
本発明の止水装置においては、連結部と被連結部は、その一方及び/又は他方が弾性変形可能であることが好ましく、連結部及び/又は被連結部が中空状に形成されていることがより好ましい。また、連結部又は被連結部が、これを備える止水面材の端の長さと略同じ長さで連続して形成されていることが好ましい。
次に、本発明の止水面材の連結方法は、一方から他方への水の侵入を止水面材で防止する止水装置の止水面材の連結方法であって、該装置は連結部と被連結部を有しており、連結部又は被連結部が、止水面材の下端に備えられていると共に、この連結部又は被連結部を備えた止水面材の少なくとも一つの端が取付けられる止水面材被取付部にも被連結部又は連結部が備えられており、連結部と被連結部は、一方が凸状に、他方が凹状に形成されていて、一方及び/又は他方が弾性変形可能であって、凸状の連結部又は被連結部の厚みが、凹状の被連結部又は連結部の開口間口の寸法より大きく形成されており、止水面材と、止水面材又は止水面材被取付部とを連結する際に、凸状の連結部又は被連結部の圧縮変形、又は、凹状の被連結部又は連結部の開口間口が拡大する変形、又は、これら2つの変形の両方をさせながら、凸状の連結部又は被連結部を凹状の被連結部又は連結部に挿入し、挿入後に前記変形が復元することで連結が完了し、連結部の横断面形状が略楕円環状に形成され、被連結部の横断面形状が略楕円開環状に形成されていることを特徴とする。
更に、本発明の止水面材の連結方法は、一方から他方への水の侵入を止水面材で防止する止水装置の止水面材の連結方法であって、該装置は連結部と被連結部を有しており、連結部又は被連結部が、止水面材の少なくとも下端、左端、右端の各端に備えられていると共に、この連結部又は被連結部を備えた止水面材の各端が取付けられる止水面材被取付部にも被連結部又は連結部が備えられており、止水面材の下端及び下端が連結する止水面材被取付部に備えられた連結部と被連結部は、一方が凸状に、他方が凹状に形成されていて、一方及び/又は他方が弾性変形可能であって、凸状の連結部又は被連結部の厚みが、凹状の被連結部又は連結部の開口間口の寸法より大きく形成されており、止水面材の左右端及び左右端が連結する止水面材被取付部に備えられた連結部と被連結部は、一方が凸状に、他方が凹状に形成されていて、凸状の連結部又は被連結部の厚みが、凹状の被連結部又は連結部の開口間口の寸法より大きく形成されており、止水面材と、止水面材又は止水面材被取付部とを連結する際に、止水面材の左右端の止水面材被取付部への連結が、止水面材を上方から下方に向けてスライドさせて連結部と被連結部とを連結させると共に、止水面材の下端の止水面材取付部への連結が、凸状の連結部又は被連結部の圧縮変形、又は、凹状の被連結部又は連結部の開口間口が拡大する変形、又は、これら2つの変形の両方をさせながら、凸状の連結部又は被連結部を凹状の被連結部又は連結部に挿入し、挿入後に前記変形が復元することで連結が完了し、連結部の横断面形状が略楕円環状に形成され、被連結部の横断面形状が略楕円開環状に形成されていることを特徴とする。
本発明の止水装置は、水の浸入を防止する止水面材と、その止水面材を取付ける止水面材被取付部から構成されるものであり、従来の装置のように、クレセント(ハンドル機構)や浮上防止手段を別途設ける必要がない。従って、構造が非常にシンプルで、構成部品の点数が少なくて済むことから、従来の同種の装置と比較すると、非常に軽量なものとすることができる。このように、構造が非常にシンプルで、構成部品の点数が少なく、軽量であるにも拘わらず、凸状の連結部又は被連結部の厚みを、凹状の被連結部又は連結部の開口間口の寸法よりも大きくすることにより、連結部と被連結部を連結すると、連結部分の隙間が皆無に等しくなり、十分な止水性を確保することができる。
前記のように、本発明の止水装置は、凸状の連結部又は被連結部の厚みが、凹状の被連結部又は連結部の開口間口の寸法よりも大きいことから、連結部及び/又は被連結部が弾性変形しないと、連結部又は被連結部と被連結部又は連結部は、側方からスライド挿入するなどしないと連結することができず、施工性がよいとは言い難い。しかしながら、連結部と被連結部を、その一方及び/又は他方を弾性変形可能なものとすることにより、連結部又は被連結部を、被連結部又は連結部に押し付けることによって、連結部又は被連結部が弾性変形を始めて、連結することができるようになるため、連結作業が容易となる。また、連結部又は被連結部が元の形状に復元することにより、その隙間が更に小さくなって、止水性がより一層向上する。
特に、連結部及び/又は被連結部が中空状に形成されている止水装置は、装置が一層軽量なものとなり、連結挿入時の弾性変形もし易くなることから、前述した効果がより一層強調される。
また、連結部又は被連結部が、これを備える止水面材の端の長さと略同じ長さで連続して形成されている止水装置は、止水面材を、止水面材又は止水面材被取付部に連結するだけで、止水面材全端の止水性を確保することができる。
次に、本発明の止水面材の連結方法は、連結部又は/及び被連結部の弾性変形を利用することにより、容易に連結部と被連結部とを連結することができるため、作業性に優れる。そして、連結部又は被連結部の厚みは、被連結部又は連結部の開口間口の寸法よりも大きいことから、連結部又は被連結部が元の形状に復元すると、連結部と被連結部との隙間が完全に無くなって、十分な止水性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る止水装置を示す分解斜視図である。 同止水装置を設置箇所に設置した状態を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 同止水装置の連結部と被連結部の関係を説明する断面図である。 同連結部が弾性変形し、被連結部の開口間口が拡大する変形をした状態を示す断面図である。 同連結部及び被連結部が復元し、連結が完了した状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る止水装置を示す分解斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係る止水装置を示す一部分解斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係る止水装置を示す分解斜視図である。
図1に示す本発明の止水装置10は、図2に示すように、主に一対の立ち上がり部7,7を備える建物等の開口部8に設置されて、一方(屋外側)から他方(屋内側)への水の浸入を止水面材1によって防止するためのものである。
止水装置10は、連結部2と、該連結部2が連結される被連結部3とを有するものであり、本実施形態では、図1に示すように、止水面材1の下端に連結部2が備えられていると共に、地面に埋め込まれた止水面材被取付部4に被連結部3が備えられている。
前記止水面材1は、図2に示すように、一対の立ち上がり部7,7の間に配置されるものであって、開口部8を覆うのに十分な幅(50〜250cm程度)を有すると共に、水位が上昇しても越流することがない高さ(20〜150cm程度)を有する。本実施形態の止水面材1は、淡く着色した透光性樹脂を押出成形したパネルが用いられており、図3に示すように、一対の表面材1a,1aの間に、複数の隔壁部(横の隔壁部1b、縦の隔壁部1c、斜めの隔壁部1d)を形成することにより、止水面材1の幅方向に貫通する多数の中空部1eが形成されている。このように、横、縦、斜めの隔壁部1b,1c,1dによって多数の中空部1eを形成することにより、止水面材1が軽量なハニカム構造(中空構造)となることから、保管場所からの持ち運びや設置作業に要する労力が軽減される。また、止水面材1を透光性を有するものとすることにより、設置した際の閉塞感から解放され、水の浸入側と反対側(屋内側)から、水位を容易に確認することができるようにもなる。
前記止水面材1の材料樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル、ポリオレフィン、ポリエステルなどの熱可塑性の各種の樹脂を使用できるが、その中でもポリエステルの一種であるポリカーボネート樹脂が特に好ましく使用される。ポリカーボネート樹脂は強度、成形性、価格などのバランスが良く、高品質の止水面材1を比較的安価に製造できるからである。このようなポリカーボネート製の止水面材1に、紫外線吸収剤や光安定剤を含有させて耐候性を高めることもできる。
尚、止水面材1の材料樹脂は、前記のような合成樹脂の他にも、FRPや金属などでも形成することができ、その材質は特に限定されるものではない。
前記構成の止水面材1の下端には、図1に示すように、連結部2が備えられている。この連結部2は、図3に示すように、止水面材1と一体に成形された略楕円環状の横断面を有する凸状に形成されたものであり、止水面材1の下端の長さと略同じ長さで連続して形成されている。
これに対して、被連結部3は、前記連結部2の凸状を嵌合させる略楕円開環状の凹状に形成されたものであり、この被連結部3が止水面材被取付部4の全長に亘って止水面材被取付部4と一体的に形成されている。
尚、前記連結部2及び被連結部3は、止水面材1及び止水面材被取付部4と一体成形されたものであるが、別体の連結部2及び被連結部3を、止水面材1及び止水面材被取付部4に、後から取付けてもよい。
前記連結部2の厚みt(連結部2の最大横幅)は、図4に示すように、被連結部3の開口間口の寸法wよりも大きくなるように形成されている。従って、通常であれば、止水面材1の連結部2を、止水面材被取付部4の被連結部3に、上方から下方に向けて単に押圧するだけでは、連結部2の厚みtが被連結部3の開口間口の寸法wよりも大きいことから、連結部2と被連結部3は連結されず(側方からスライド挿入させて連結することはできる)、施工性に優れるとは言い難い。そこで、本実施形態では、連結部2及び被連結部3を弾性変形可能とし、且つ、復元可能なものとすることにより、単に止水面材1を、上方から下方の被連結部3に向けて押圧するだけで、連結部2と被連結部3が連結されるようにしている。
即ち、連結部2は、前記のように、ポリカーボネート等を材料樹脂とする止水面材1と一体成形されたものであることから、連結部2も同種の材料樹脂から形成されている。このような材料樹脂は、周知のように、弾性変形・復元可能なものであり、それに加えて、本実施形態の連結部2は、図3〜図6に示すように、中空状に形成されており、その肉厚は、弾性変形を起こり易くするため0.3mm〜1.5mm程度に形成されているため、より一層弾性変形が起こり易くなっている。また、連結部2と同様に、被連結部3も中空状に形成されている。従って、止水面材1の連結部2を下方の止水面材被取付部4の被連結部3に押圧すると、連結部2だけでなく被連結部3も変形を始め、連結部2の厚みtが被連結部3の開口間口の寸法wよりも大きくても、連結部2の厚みtが狭まると共に被連結部3の開口間口の寸法wが広がって、連結部2と被連結部3を連結することができるようになっている。そして、連結部2と被連結部3が連結されると、連結部2と被連結部3は復元して、元の形状に戻ることから、連結部2と被連結部3の隙間は完全に無くなって、そこからの水の浸入を確実に防止することができる。
尚、被連結部3が中空状に形成されているとは、被連結部3の周囲を構成する止水面材被取付部4が中空状に形成されていることをいう。
前記止水面材1は、図2に示すように、一対の柱材5,5により保持されている。この柱材5は、底面と、天面と、底面から鉛直方向に立設された立面からなる直方柱であって、その比重は水よりも大きく、一方(屋外側)から他方(屋内側)へ水が押し寄せてきたとしても、移動することがないような配慮がなされている。また、柱材5の立面には、止水面材1の両端部を保持する保持部5aが形成されている。この保持部5aは、柱材5の互いに対向する立面に鉛直方向に延びる凹溝が形成されたものであって、この保持部5aに止水面材1の両端部を保持させることによって、止水面材1が水圧によって移動することを防止している。
尚、前記柱材5を中空状に形成し、その内部に水や土砂等の充填物を充填することにより、柱材5の比重を水よりも大きくすることもできる。また、柱材5の比重を水よりも小さくしても構わないが、そのようにする場合は、立ち上がり部7や設置面に柱材5を固定する手段を講じる必要がある。
図1、図2に示すように、前記柱材5の保持部5aの内周面、柱材5の底面(不図示)、及び、柱材5の立ち上がり部7側に位置する立面には、止水部材6が貼着されている。止水部材6は、水密性を向上させるための止水層を有する部材であって、前記のように、水が浸入する可能性のある箇所に貼着されている。この止水部材6を、連結部2と被連結部3の連結箇所に貼着しても構わないが、前記のように、連結部2と被連結部3は隙間なく強固に連結されていることから、水の浸入の可能性は低く、必ずしも止水部材6を貼着する必要はない。
尚、止水部材6に、柱材5を設置面(地面)や立ち上がり部7に仮固定する機能(粘着層を形成するなど)を付与することによって、柱材5の移動をより確実に抑止することもできる。
以上のような構成の止水装置10は、前述したように、主に一対の立ち上がり部7,7を備える開口部8に設置されて、一方(屋外側)から他方(屋内側)への水の浸入を止水面材1によって防止する。次に、その施工手順を説明する。
まず、止水面材1と一対の柱材5,5を保管場所から運び出して、底面、保持部5a、立面に止水部材6が貼着された柱材5を、立ち上がり部7の前にそれぞれ配置する。このとき、柱材5の立面に貼着された止水部材6が、立ち上がり部7に密着するように配置することに留意する。このように、開口部8の両側の立ち上がり部7,7に一対の柱材5,5を配置すると、その柱材5の保持部5aに、上方から止水面材1の両端部を沿わせながらスライド挿入する。そして、止水面材1を下方に位置する止水面材被取付部4の被連結部3へと押圧し、止水面材1下端の凸状の連結部2を圧縮変形させると共に、凹状の被連結部3の開口間口を拡大させながら、凸状の連結部2を凹状の被連結部3に挿入する。このように、凸状の連結部2を凹状の被連結部3に挿入した後、連結部2と被連結部3が元の凸状、凹状に復元することにより、連結部2と被連結部3が隙間なく確実に連結されて、止水装置10の設置が完了する。
尚、前記の手順により止水装置10を設置すると、最も効率的に設置することができるが、この順番は特に決まったものではなく、作業者のやり易い順序で行えばよい。例えば、一対の柱材5,5を立ち上がり部7,7に配置する前に、まず、止水装置10を開口部8に配置し、止水面材1を下方に位置する止水面材被取付部4の被連結部3へと押圧して、前記のように、凸状の連結部2を圧縮変形すると共に、凹状の被連結部3の開口間口を拡大させて、凸状の連結部2と凹状の被連結部3を連結する。そして、そのように配置された止水面材1の両端部へ向って一対の柱材5,5をスライドさせて、柱材5,5の保持部5a,5aに止水面材1を嵌入して保持させてもよい。このように、止水装置10を設置する手順は特に限定されるものではないが、柱材5の底面と設置面(地面)との間、保持部5aと止水面材1の当接箇所、及び、柱材5と立ち上がり部7の当接箇所から浸水しないように配慮することだけに注意する。
尚、柱材5は、設置箇所に常時設置、固定されていてもよく、その場合は、止水面材1を柱材5の保持部5aにスライド挿入し、連結部2と被連結部3を連結させるだけで設置作業が完了するため、施工が非常に容易となる。
以上の説明から明らかなように、本発明の止水装置10は、止水面材1(連結部2)、止水面材被取付部4(被連結部3)、及び、一対の柱材5,5から構成されるものであり、従来の同種の装置と比較すると、構造が非常にシンプルなものであり、構成部品の点数も少なくて済むことから、非常に軽量なものとすることができる。従って、体力に劣るお年寄りや女性でも、容易且つ迅速に止水装置10を設置することができる。
また、凸状の連結部2の厚みtを、凹状の被連結部3の開口間口の寸法wよりも大きくすることに加えて、連結部2と被連結部3の双方を中空状に形成し、弾性変形・復元可能なものとすることにより、連結部2を上方より、下方の被連結部3に押し付けるだけで、連結部2と被連結部3が連結されるため、連結作業も非常に容易なものとなる。また、連結部2と被連結部3が元の形状に復元することにより、連結部2と被連結部3との連結部分の隙間が皆無に等しくなり、十分な止水性を確保することができる。
図7は本発明の他の実施形態に係る止水装置を示す分解斜視図である。
前述した図1〜図6に示す止水装置10は、建物等の開口部8近傍の地面に、止水面材被取付部4を埋め込んだ据え付けタイプのものであったのに対して、図7に示す実施形態の止水装置10は、止水面材被取付部4を地面に埋め込むのではなく、それ自体を独立させて持ち運びができるようにしたものである。
図7に示す止水面材被取付部4は、前下りの傾斜面を有するスロープであって、その後端部の全幅に亘って、止水面材1下端の凸状の連結部2が連結される凹状の被連結部3が備えられている。この止水面材被取付部4を、滑りにくい材質で形成したり、被連結部3がより弾性変形し易い材質で形成してもよい。また、被連結部3が備えられた後端部のみを、中空状に形成してもよい。
本実施形態の止水装置10のその他の構成は、前述した図1〜図6に示す止水装置10と同様であるので、同一部材に同一符号を附して説明を省略する。
前記形態の止水装置10は、止水面材被取付部4を独立した部材とすることにより、地面に止水面材被取付部4を埋め込む作業が不要となり、任意の箇所に止水装置10を設置することが可能となる。また、止水面材被取付部4をスロープとすることにより、水位が低いときから止水面材被取付部4に水圧が加わるようになる。そして、このように止水面材被取付部4に水圧が加わると、止水面材被取付部4を下方に押圧する力が作用することから、より安定的に止水装置10を設置することができる。
尚、水圧が加わるまでの間の止水面材被取付部4の移動を防止するため、止水面材被取付部4の裏面に粘着材等の仮固定機能を付与してもよい。また、水圧、水流による移動をより確実に防止するために、止水面材被取付部4を下方に押圧する押圧部材(不図示)を載置したり、この押圧部材を嵌合固定したりする箇所を、止水面材被取付部4の上面に設けてもよい。勿論、止水面材被取付部4は、前記のようなスロープに限定されるものではなく、均一な厚みのものでもよいことは言うまでもない。
図8は本発明の更に他の実施形態に係る止水装置を示す一部分解斜視図である。
図8に示す実施形態の止水装置10は、前述した図1〜図6に示す止水装置10と同様に、止水面材1の下端に凸状の連結部2が備えられていると共に、設置面(地面)に止水面材被取付部4が埋め込まれて、その止水面材被取付部4に被連結部3が備えられている。そして、それらに加えて、止水面材1の上端に、凹状の被連結部3が備えられている。従って、止水面材1の上端が、止水面材被取付部4となっており、下方に位置する止水面材1上端の被連結部3に、上方に位置する止水面材1下端の連結部2を挿入することにより、止水面材1と止水面材1を上下に連結することができるようになっている。これに伴い、この実施形態の柱材5は、上下に2枚の止水面材1,1を保持することができるように、その高さも前述した柱材5の約2倍のものが用いられている。
本実施形態の止水装置10のその他の構成は、前述した図1〜図6に示す止水装置10と同様であるので、同一部材に同一符号を附して説明を省略する。
本実施形態の止水装置10は、止水面材1と止水面材1とを上下に連結することができるため、止水装置10の高さを、より高いものとすることができる。従って、津波等のように、通常の水害と比較すると、水位が非常に高くなることが予想される水害にも対応することができる。
図9は本発明の更に他の実施形態に係る止水装置を示す分解斜視図である。
本実施形態の止水装置10は、止水面材1の下端だけでなく、その左右両端にも凸状の連結部2が備えられている。そして、この左右両端の凸状の連結部2が連結される被連結部3は、柱材5の互いに対向する立面に備えられている。このように、本実施形態では、柱材5が止水面材被取付部4になっており、凹状の被連結部3が止水面材1を保持する保持部5aともなっている。
本実施形態の止水装置10のその他の構成は、前述した図1〜図6に示す止水装置10と同様であるので、同一部材に同一符号を附して説明を省略する。
この実施形態の止水装置10は、連結部2と被連結部3との連結部分(即ち、柱材5の保持部5a)に、別途止水部材6を貼着しなくとも、十分な止水性を確保することができるため、その箇所での止水部材6の貼着作業が不要となる。
また、本実施形態の変形例として、止水面材1の左端又は右端に、凸状の連結部2又は凹状の被連結部3が備えられており、止水面材1の右端又は左端に、凹状の被連結部3又は凸状の連結部2が備えられている止水装置10も考えられる。このような止水装置10は、左右方向に止水面材1,1同士を連結できることから、建物等の開口部8だけでなく、もっと広範囲に亘って一方から他方への水の浸入を防止することができるようになる。
以上、本発明の止水装置10の代表的な実施形態を詳述したが、本発明の止水装置10はこれに限定されるものではなく、種々の設計変更を許容し得るものである。例えば、止水面材1は、一方から他方への水の浸入を防止するものであれば、前述したパネル状のものに限定されるものではなく、シート、水嚢体、土嚢体などでもよい。止水面材1が、シート、水嚢体、土嚢体などの場合でも、その上端、下端、左端、右端の少なくとも一つの端に連結部2又は被連結部3が備えられていると、本発明の技術的範囲に含まれる。
10 止水装置
1 止水面材
1a 表面材
1b 横の隔壁部
1c 縦の隔壁部
1d 斜めの隔壁部
1e 中空部
2 連結部
t 連結部の厚み
3 被連結部
w 開口間口の寸法
4 止水面材被取付部
5 柱材
5a 保持部
6 止水部材
7 立ち上がり部
8 開口部

Claims (2)

  1. 一方から他方への水の侵入を止水面材で防止する止水装置の止水面材の連結方法であって、
    該装置は連結部と被連結部を有しており、
    連結部又は被連結部が、止水面材の下端に備えられていると共に、この連結部又は被連結部を備えた止水面材の少なくとも一つの端が取付けられる止水面材被取付部にも被連結部又は連結部が備えられており、
    連結部と被連結部は、一方が凸状に、他方が凹状に形成されていて、一方及び/又は他方が弾性変形可能であって、
    凸状の連結部又は被連結部の厚みが、凹状の被連結部又は連結部の開口間口の寸法より大きく形成されており、
    止水面材と、止水面材又は止水面材被取付部とを連結する際に、
    凸状の連結部又は被連結部の圧縮変形、又は、凹状の被連結部又は連結部の開口間口が拡大する変形、又は、これら2つの変形の両方をさせながら、凸状の連結部又は被連結部を凹状の被連結部又は連結部に挿入し、
    挿入後に前記変形が復元することで連結が完了し、
    連結部の横断面形状が略楕円環状に形成され、被連結部の横断面形状が略楕円開環状に形成されていること、
    を特徴とする連結方法。
  2. 一方から他方への水の侵入を止水面材で防止する止水装置の止水面材の連結方法であって、
    該装置は連結部と被連結部を有しており、
    連結部又は被連結部が、止水面材の少なくとも下端、左端、右端の各端に備えられていると共に、この連結部又は被連結部を備えた止水面材の各端が取付けられる止水面材被取付部にも被連結部又は連結部が備えられており、
    止水面材の下端及び下端が連結する止水面材被取付部に備えられた連結部と被連結部は、一方が凸状に、他方が凹状に形成されていて、一方及び/又は他方が弾性変形可能であって、
    凸状の連結部又は被連結部の厚みが、凹状の被連結部又は連結部の開口間口の寸法より大きく形成されており、
    止水面材の左右端及び左右端が連結する止水面材被取付部に備えられた連結部と被連結部は、一方が凸状に、他方が凹状に形成されていて、
    凸状の連結部又は被連結部の厚みが、凹状の被連結部又は連結部の開口間口の寸法より大きく形成されており、
    止水面材と、止水面材又は止水面材被取付部とを連結する際に、
    止水面材の左右端の止水面材被取付部への連結が、止水面材を上方から下方に向けてスライドさせて連結部と被連結部とを連結させると共に、
    止水面材の下端の止水面材取付部への連結が、凸状の連結部又は被連結部の圧縮変形、又は、凹状の被連結部又は連結部の開口間口が拡大する変形、又は、これら2つの変形の両方をさせながら、凸状の連結部又は被連結部を凹状の被連結部又は連結部に挿入し、
    挿入後に前記変形が復元することで連結が完了し、
    連結部の横断面形状が略楕円環状に形成され、被連結部の横断面形状が略楕円開環状に形成されていること、
    を特徴とする連結方法。
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