JP6538516B2 - 太陽熱集熱システム及び冷却媒体供給システム - Google Patents

太陽熱集熱システム及び冷却媒体供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP6538516B2
JP6538516B2 JP2015201300A JP2015201300A JP6538516B2 JP 6538516 B2 JP6538516 B2 JP 6538516B2 JP 2015201300 A JP2015201300 A JP 2015201300A JP 2015201300 A JP2015201300 A JP 2015201300A JP 6538516 B2 JP6538516 B2 JP 6538516B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
medium
point
cooling medium
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015201300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017072348A (ja
Inventor
功一 後藤
功一 後藤
和夫 高畑
和夫 高畑
崇弘 小菅
崇弘 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Energy Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2015201300A priority Critical patent/JP6538516B2/ja
Publication of JP2017072348A publication Critical patent/JP2017072348A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6538516B2 publication Critical patent/JP6538516B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本発明の実施形態は、太陽熱集熱システム及び冷却媒体供給システムに関する。
太陽光線から太陽熱を集熱する太陽熱集熱システムは、一般にトラフ型、フレネル型、タワー型、固定パネル型などに分類される。図14及び図15は、トラフ型の太陽熱集熱システムを示している。図16は、トラフ型の太陽熱集熱システムを構成する集熱器1を示している。図14〜図16では、同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、各構成要素についての重複する説明は省略する。
図16は、従来の集熱器1の構造を示す斜視図である。
図16の集熱器1は、複数の反射鏡2と、複数の集熱管3とを具備している。具体的には、図16は、2列の反射鏡2と2本の集熱管3を示しており、各列の反射鏡2は、3枚の反射鏡2を含んでいる。これらの集熱管3は、熱媒体流路4に並列に接続されている。集熱器1は、太陽光線Sを反射鏡2により集熱管3に集光する事で、集熱管3内の熱媒体を加熱する。熱媒体は、例えば水や油である。
各反射鏡2は、水平方向を長手方向とする曲面状の形状を有している。各反射鏡2の長手方向に垂直な断面形状は、放物線である。集熱器1は、太陽光線Sが放物線の軸(焦点と頂点とを結ぶ直線)と平行になるように、反射鏡2を回転駆動させる。即ち、反射鏡2は、高度に関して太陽を追尾する。反射鏡2の回転中心は、放物線の焦点と一致していてもよいし、放物線の焦点と一致していなくてもよい。
各集熱管3は、放物線の焦点位置に設置されている。集熱管3は、反射鏡2の回転軸と平行に配置された管である。太陽光線Sは、反射鏡2で反射されて、集熱管3の位置に集光される。熱媒体は、集熱管3内を流通しており、各集熱管3の一方の端部から他方の端部へと流れる。集熱管3は、その集光部分のみが透明なガラス管内に配置されている事が多い。
図14は、従来の太陽熱集熱システムの構成の第1の例を示す模式図である。
図14の太陽熱集熱システムは、集熱器1を具備している。図14の集熱器1は、複数の反射鏡2と1本の集熱管3を具備している。図14は、複数の反射鏡2として、1列分の6枚の反射鏡2a〜2fを示している。図14の太陽熱集熱システムはさらに、熱媒体流路4と、熱媒体ポンプ5と、膨張タンク6と、加熱器7と、温度センサ8とを具備している。
熱媒体は、熱媒体流路4内を流通する。熱媒体流路4は、集熱器1と加熱器7との間で熱媒体を熱媒体ポンプ5により循環させる。熱媒体流路4は配管で構成されており、配管は保温材で覆われ保温されている。
熱媒体の体積は、熱媒体の温度変化に伴い変化する。膨張タンク6は、この体積変化を吸収するために、熱媒体流路4よりも高い位置に設けられている。膨張タンク6内には、膨張タンク6内に封入されている気体と、熱媒体流路4から流入した熱媒体(液体)との気液界面が存在する。熱媒体の種類によっては、膨張タンク6内の熱媒体は大気解放されていてもよい。
集熱器1により加熱された熱媒体は、加熱器7に搬送され、符号Fで示す被加熱流体を加熱器7内で加熱する。例えば、熱媒体の熱を太陽熱発電用に利用する場合には、被加熱流体は蒸気タービンの作動流体である。
熱媒体が油(熱媒油)である場合、熱媒体が充分に高温になると、熱変性により熱媒体の性状が劣化する。その結果、油の熱媒体としての機能が低下する。また、熱媒体が水である場合、熱媒体が局所的にでも沸点以上になると、熱媒体が沸騰する。その結果、太陽熱集熱システムの運転や制御が実施しにくくなる。
そのため、熱媒体の許容上限温度を定め、熱媒体の温度が許容上限温度に達しないように太陽熱集熱システムを運転する。油の許容上限温度は、油の種類によって異なるが、ある事例では余裕度を持たせて300〜350℃程度に設定されている。一方、水の許容上限温度は、水が使用される圧力下での沸点を考慮して設定され、余裕度を持たせてこの沸点より充分に低い温度に設定される。
熱媒体流路4において、熱媒体が最も高温になる位置は、集熱器1の出口である。そのため、図14の温度センサ8は、集熱器1の出口付近の地点Pにおいて、集熱管3に温度センサ8を差し込むように設置されている。地点Pは、集熱器1の最下流に配置された反射鏡2fの下流に位置している。温度センサ8は、地点Pを流れる熱媒体の温度を測定する。太陽熱集熱システムは、温度センサ8の測定温度が許容上限温度にならないように運転する事で、太陽熱集熱システム全体で熱媒体の温度を許容上限温度より低く維持する事ができる。
太陽熱集熱システムは、熱媒体の温度が許容上限温度を越えた場合、反射鏡2を回転駆動させる事で太陽光線Sの焦点外しを実施する。集熱器1は、少なくとも太陽光線Sの反射光が集熱管3に集光されなくなる角度まで、反射鏡2を回転駆動させる。集熱管3の加熱量は、焦点外しにより充分に小さくなり、熱媒体の温度は許容上限温度より低くなる。
なお、集熱器1が並列配置された複数列の反射鏡2を具備する場合、回転駆動する反射鏡2は、熱媒体の温度が許容上限温度を越えた列のみでもよいし、全ての列でもよい。また、太陽熱集熱システムは、熱媒体の温度が許容上限温度を越えた場合に、反射鏡2を回転駆動させる代わりに、熱媒体の流量を増加させてもよいし、加熱器7の熱回収量を増加させてもよい。
図15は、従来の太陽熱集熱システムの構成の第2の例を示す模式図である。
図15の温度センサ8は、集熱器1内の地点Pにおいて、集熱管3に温度センサ8を差し込むように設置されている。地点Pは、集熱器1の最下流に配置された反射鏡2fと、反射鏡2fに隣接する反射鏡2eとの間に位置している。このように、温度センサ8は、集熱器1の出口付近の地点P以外に設置してもよい。
なお、許容上限温度による熱媒体の温度制御は、トラフ型以外の太陽熱集熱システムにも適用可能である。例えば、反射鏡2の焦点外しは、フレネル型やタワー型の太陽熱集熱システムにも適用可能である。また、熱媒体の流量増加や加熱器7の熱回収量の増加は、フレネル型、タワー型、固定パネル型にも適用可能である。
特開2012−127607号公報
許容上限温度による熱媒体の温度制御には、以下の問題がある。
焦点外しは、太陽光線Sの集光位置が放物線の焦点位置からずれて、かつ太陽光線Sが1箇所に集光しなくなるように行われる。しかしながら、集熱管3は太いため、反射鏡2の回転角度が小さいと、太陽光線Sの大部分が集熱管3の表面のいずれかの場所に当たり集熱管3に集光される。そのため、太陽光線Sが集熱管3に集光されなくなる角度まで、反射鏡2を回転駆動させる必要がある。しかしながら、反射鏡2は重量も寸法も大きな部品であるため、反射鏡2の高速駆動は難しい。そのため、熱媒体は反射鏡2の回転駆動中にさらに高温になる事が多い。また、固定パネル型の集熱器1は反射鏡2を具備していないため、その場合には焦点外しのような集光量低減方策を行う事ができない。
また、熱媒体の流量を増加させる事には、以下の問題がある。熱媒体の温度は、熱媒体の温度が上昇傾向にあるときに許容上限温度に達する。そのため、熱媒体の流量が増加しても、上昇傾向が抑制されるだけで、上昇傾向は続く。流量の増加から充分な時間が経過すれば、熱媒体の温度は低下に転じて許容上限温度より低くなる。しかしながら、熱媒体の温度が低下に転じるまでに、熱媒体の温度が許容上限温度より長時間高くなる可能性がある。また、許容上限温度を余裕度を持たせて設定しても、熱媒体の温度が許容上限温度より高くなる可能性がある。
また、加熱器7の熱回収量を増加させる事には、以下の問題がある。加熱器7の熱回収量を増加させると、加熱器7の出口における熱媒体の流体塊は温度低下する。この流体塊が集熱器1の出口に到達すれば、集熱器1の出口での熱媒体の温度が低下する。しかしながら、流体塊がそこに到達するまでには充分な時間が必要である。さらに、熱媒体の温度は、熱媒体の温度が上昇傾向にあるときに許容上限温度に達する。そのため、加熱器7の熱回収量を増加しても、上昇傾向が抑制されるだけで、上昇傾向は続く。よって、許容上限温度を余裕度を持たせて設定しても、熱媒体の温度が許容上限温度より高くなる可能性がある。
従って、熱媒体の温度が許容上限温度を超える事を確実に防止し、熱媒体の性状の劣化を防止する事が望まれる。
そこで、本発明は、熱媒体の劣化を抑制する事が可能な太陽熱集熱システム及び冷却媒体供給システムを提供する事を課題とする。
一の実施形態によれば、太陽熱集熱システムは、集熱管内の熱媒体を太陽光線により加熱する集熱器と、前記熱媒体により被加熱流体を加熱する加熱器と、前記集熱器と前記加熱器との間で前記熱媒体を循環させる熱媒体流路とを具備する。前記システムはさらに、前記集熱管または前記熱媒体流路の第1地点に接続されており、前記第1地点に冷却媒体を供給して、前記熱媒体に前記冷却媒体を混入させる第1流路を具備する。
第1実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第1実施形態の第1変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第1実施形態の第2変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第1実施形態の第3変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第1実施形態の第4変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第1実施形態の第5変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第2実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第3実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第4実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第5実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第6実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第6実施形態の変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 第7実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。 従来の太陽熱集熱システムの構成の第1の例を示す模式図である。 従来の太陽熱集熱システムの構成の第2の例を示す模式図である。 従来の集熱器の構造を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図16では、同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、各構成要素についての重複する説明は省略する。また、図1〜図13に示す構成要素について説明する際に、図14〜図16の説明と重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
図1の太陽熱集熱システムは、図14及び図15に示す構成要素に加え、冷却媒体タンク11と、冷却媒体ポンプ12と、弁13と、冷却媒体流路14と、制御部15とを具備している。冷却媒体流路14は、第1流路の例である。符号11〜15の構成要素は、太陽熱集熱システムに冷却媒体を供給する冷却媒体供給システムを構成している。
図1は、集熱器1の出口付近の地点Pと、集熱器1内の地点P、Pとを示している。地点Pは、集熱器1の最下流に配置された反射鏡2fの下流に位置している。地点P、Pは、集熱器1の最下流に配置された反射鏡2fと、反射鏡2fに隣接する反射鏡2eとの間に位置している。反射鏡2fは、第1反射鏡の例である。反射鏡2eは、第2反射鏡の例である。本実施形態の温度センサ8は、地点Pにて集熱管3に差し込まれており、地点Pを流れる熱媒体の温度を測定(検出)する。温度センサ8は、温度検出器の例である。
冷却媒体流路14の一方の端部は、地点Pにて集熱管3に接続されており、冷却媒体流路14の他方の端部は、冷却媒体タンク11に接続されている。地点Pは、第1地点の例である。冷却媒体ポンプ12と弁13は、冷却媒体流路14に設けられている。
冷却媒体タンク11は、冷却媒体を貯蔵している。本実施形態の冷却媒体は、熱媒体流路4を流れる熱媒体と同じ種類の熱媒体であり、常温で貯蔵されている。一方、地点P、Pを流れる熱媒体は、集熱器1により加熱されているため、常温より高温である。よって、太陽熱集熱システムの運転中において、冷却媒体の温度は、地点P、Pにおける熱媒体の温度より低温である。従って、冷却媒体は、地点Pを流れる熱媒体を冷却するために使用可能である。
制御部15は、太陽熱集熱システムの種々の動作を制御する。例えば、制御部15は、温度センサ8から熱媒体の測定温度を受信する。また、制御部15は、熱媒体の許容上限温度の設定値を保持している。
制御部15は、熱媒体の測定温度が許容上限温度に達したら、弁13を閉状態から開状態に変化させ、弁13を開くと共に、冷却媒体ポンプ12を稼働させる。その結果、冷却媒体タンク11内の冷却媒体が、冷却媒体ポンプ12により冷却媒体流路14を介して地点Pに供給され、地点Pを流れる熱媒体に合流(混入)する。集熱管3内の熱媒体は、熱媒体より低温な冷却媒体と合流する事で急冷される。よって、熱媒体が最も高温になる地点Pでも、熱媒体の温度が低下する。これにより、熱媒体の温度を許容上限温度より低く戻す事ができ、熱媒体の性状の劣化を防止する事ができる。
なお、熱媒体流路4を流れる熱媒体の総量は、冷却媒体の合流により増加する。この体積増加は、熱媒体流路4に接続された膨張タンク6により吸収される。
集熱器1内の地点P(合流地点)は、集熱器1の出口に近い事が望ましい。理由は、地点Pが集熱器1の出口に近いほど、地点Pを流れる最も高温の熱媒体を冷却媒体により短時間で温度低下させる事ができるからである。そのため、本実施形態の地点Pは、反射鏡2fと反射鏡2eとの間に位置している。理由は、反射鏡2fと反射鏡2eとの間の地点は、互いに隣接する他の反射鏡2の間の地点より、集熱器1の出口に近いからである。
以下、図2〜図6を参照して、第1実施形態の種々の変形例について説明する。本実施形態では、図1の構成の代わりに図2〜図6の構成を採用してもよい。
図2は、第1実施形態の第1変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
本変形例の温度センサ8は、地点Pにて集熱管3に差し込まれており、地点Pを流れる熱媒体の温度を測定する。この場合、温度センサ8は、最も高温の熱媒体の温度を測定する事ができる。よって、本変形例によれば、温度センサ8の測定温度から、冷却媒体を供給すべきタイミングを適切に判断する事が可能となる。なお、地点Pは、集熱管3の下流で加熱器7より上流の熱媒体流路4に位置していてもよい。
ここで、第1実施形態と第1変形例とを比較する。
第1実施形態の温度センサ8は、地点Pにて集熱管3に差し込まれており、地点Pを流れる熱媒体の温度を測定する。よって、第1実施形態の温度センサ8は、第1変形例の温度センサ8より上流で熱媒体の温度を測定する。そのため、第1実施形態の温度センサ8は、第1変形例の温度センサ8に比べて、熱媒体の温度変化の傾向を早いタイミングで観測する事ができる。よって、第1実施形態によれば、冷却媒体の供給を迅速に開始する事が可能となる。
なお、第1実施形態の許容上限温度は、地点Pと地点Pとの温度差を考慮して、第1変形例の許容上限温度より低く設定する事が望ましい。例えば、第1変形例の許容上限温度をTとし、第1実施形態の許容上限温度をTとする場合(T>T)、第1実施形態の制御部15は、地点Pの熱媒体の温度をTより低く制御する事で、地点Pの熱媒体の温度をTより低く制御する事が可能となる。この場合、Tの値は、このような制御を実現できるように、Tの値に基づいて事前に設定しておく。
図3は、第1実施形態の第2変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
本変形例の温度センサ8は、集熱器1内の地点Pにて集熱管3に差し込まれている。地点Pは、地点Pや地点Pより上流に位置している。このように、温度センサ8は、地点P以外の地点Pで、集熱器1内の熱媒体の温度を測定してもよい。
図4は、第1実施形態の第3変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
本変形例の冷却媒体流路14は、上記の地点Pにて集熱管3に接続されている。このように、冷却媒体流路14は、地点P以外の地点Pで、集熱器1内の熱媒体に冷却媒体を合流させてもよい。
図5は、第1実施形態の第4変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
本変形例の冷却媒体流路14は、集熱器1の入口付近の地点Pにて集熱管3に接続されている。地点Pは、集熱器1の最上流に配置された反射鏡2aの上流に位置している。なお、地点Pは、集熱管3の上流で熱媒体ポンプ5より下流の熱媒体流路4に位置していてもよい。
図6は、第1実施形態の第5変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
本変形例の集熱器1は、2列の反射鏡2と、2本の集熱管3とを具備している。熱媒体流路4は、地点Q、Qで分岐して、これらの集熱管3に接続されている。各列の反射鏡2は、6枚の反射鏡2a〜2fを含んでいる。2個の温度センサ8の内の一方は、一方の列の反射鏡2e、2fの間の地点Pに配置されている。2個の温度センサ8の内の他方は、他方の列の反射鏡2e、2fの間の地点Pに配置されている。
本変形例の太陽熱集熱システムは、冷却媒体タンク11と、冷却媒体ポンプ12と、2個の弁13と、2本の分岐流路を有する冷却媒体流路14と、制御部15とを具備している。一方の分岐流路は、一方の弁13を有し、一方の地点Pに接続されている。他方の分岐流路は、他方の弁13を有し、他方の地点Pに接続されている。
以下、温度センサ8の一方を第1の温度センサ8と呼び、第1の温度センサ8に対応する弁13、分岐流路を第1の弁13、第1の分岐流路と呼ぶ。また、温度センサ8の他方を第2の温度センサ8と呼び、第2の温度センサ8に対応する弁13、分岐流路を第2の弁13、第2の分岐流路と呼ぶ。
制御部15は、第1の温度センサ8の測定温度が許容上限温度に達したら、第1の弁13を開くと共に、冷却媒体ポンプ12を稼働させる。その結果、冷却媒体タンク11内の冷却媒体が、第1の分岐流路を介して一方の地点Pに供給される。その結果、一方の集熱管3内の熱媒体が温度低下する。
また、制御部15は、第2の温度センサ8の測定温度が許容上限温度に達したら、第2の弁13を開くと共に、冷却媒体ポンプ12を稼働させる。その結果、冷却媒体タンク11内の冷却媒体が、第2の分岐流路を介して他方の地点Pに供給される。その結果、他方の集熱管3内の熱媒体が温度低下する。
なお、本変形例の集熱器1は、3列以上の反射鏡2と、3本以上の集熱管3とを具備していてもよい。この場合、すべての列に温度センサ8、弁13、分岐流路を設ける事が望ましい。また、制御部15は、ある温度センサ8の測定温度が許容上限温度に達したら、対応する弁13のみを開いて、対応する集熱管3内の熱媒体を温度低下させる事が望ましい。
以上のように、本実施形態の太陽熱集熱システムは、集熱管3または熱媒体流路4に冷却媒体を供給して、熱媒体に冷却媒体を混入させる冷却媒体流路14を具備している。よって、本実施形態によれば、熱媒体を冷却媒体により温度低下させる事で、熱媒体の劣化を抑制する事が可能となる。
なお、本実施形態の太陽熱集熱システムは、トラフ型以外でもよく、例えば、フレネル型、タワー型、または固定パネル型でもよい。これは、後述する第2〜第7実施形態でも同様である。また、第1〜第5変形例は、互いに組み合わせて第1実施形態に適用してもよい。また、第1〜第5変形例は、単独でまたは互いに組み合わせて後述する第2〜第7実施形態に適用してもよい。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
図7の太陽熱集熱システムは、図1に示す構成要素に加え、弁16と、冷却媒体流路17とを具備している。冷却媒体流路17は、第2流路の例である。
図7は、熱媒体流路4上の地点Pを示している。地点Pは、集熱器1と熱媒体ポンプ5との間において、熱媒体ポンプ5の下流に位置している。冷却媒体流路17の一方の端部は、地点Pにて熱媒体流路4に接続されており、冷却媒体流路17の他方の端部は、冷却媒体タンク11に接続されている。地点Pは、第2地点の例である。弁16は、冷却媒体流路17に設けられている。
制御部15は、熱媒体の測定温度が許容上限温度に達したら、弁13、16を閉状態から開状態に変化させ、弁13、16を開くと共に、冷却媒体ポンプ12を稼働させる。その結果、冷却媒体タンク11内の冷却媒体が、冷却媒体流路14を介して地点Pに供給され、集熱管3内の熱媒体が温度低下する。さらには、地点Pの熱媒体が、冷却媒体流路17を介して冷却媒体タンク11内に供給される。地点Pから冷却媒体タンク11に流入する熱媒体の量は、冷却媒体タンク11から地点Pに流出する冷却媒体の量と同量である。地点Pから冷却媒体タンク11に流入した熱媒体は、冷却媒体として使用される。
地点Pは加熱器7より下流なので、地点Pからの熱媒体は、地点Pの熱媒体よりは充分に低温である。しかしながら、地点Pからの熱媒体は、冷却媒体タンク11内に予め貯蔵された常温の熱媒体(冷却媒体)よりは充分に高温である。そのため、本実施形態では、冷却媒体流路17から冷却媒体タンク11の頂部に熱媒体を流入させ、冷却媒体タンク11の底部から冷却媒体流路14に熱媒体を流出させる事で、冷却媒体タンク11内の熱媒体を温度成層化させる事が望ましい。これにより、冷却媒体タンク11の鉛直方向の深さを充分に深くしなくても、集熱器1の焦点外しが完了するまでの間は、集熱管3に常温の熱媒体を供給できる。
なお、地点Pは、図7では熱媒体ポンプ5の下流に位置しているが、熱媒体ポンプ5の上流に位置していてもよい。また、地点Pは、集熱管3上に位置していてもよい。
弁13、16を開くと、集熱器1の入口と地点Pとの間の領域での熱媒体の流量が減少するので、この領域内での熱媒体の温度は上昇する。しかしながら、地点Pに常温の冷却媒体が注入される効果が大きいので、地点Pと集熱器1の出口との間の領域では熱媒体は充分に冷却される。
ここで、第1実施形態と第2実施形態とを比較する。
第1実施形態では、集熱器1内の熱媒体を充分に冷却するためには、冷却媒体タンク11を大気解放するか、冷却媒体ポンプ12を高出力にして冷却媒体タンク11から大量の熱媒体を大量に流出させる必要がある。一方、第2実施形態では、このような方法によらずに、集熱器1内の熱媒体を充分に冷却する事ができる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
図8の太陽熱集熱システムは、図7に示す構成要素を具備しているが、冷却媒体ポンプ12は具備していない。よって、冷却媒体タンク11内の冷却媒体は、冷却媒体ポンプ12を介さずに地点Pに供給される。
ここで、第2実施形態と第3実施形態とを比較する。
第2実施形態では、冷却媒体流路14、17の圧力損失が充分に小さく、かつ、冷却媒体ポンプ12と地点Pとの鉛直方向の高さが充分に小さい場合に、冷却媒体タンク11内の冷却媒体を冷却媒体ポンプ12を用いずに地点Pに送液する事ができる。そこで、第3実施形態の太陽熱集熱システムは、第2実施形態の太陽熱集熱システムから冷却媒体ポンプ12を除去して構成されている。
本実施形態では、地点Pが熱媒体ポンプ5の下流に位置している。これにより、冷却媒体流路14、17内の熱媒体を熱媒体ポンプ5の搬送能力により搬送する事が可能となる。本実施形態によれば、冷却媒体ポンプ12を用いずに太陽熱集熱システムを構成する事で、太陽熱集熱システムの構成を簡略化する事が可能となる。
(第4実施形態)
図9は、第4実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
図9の太陽熱集熱システムは、図8に示す構成要素を具備しているが、冷却媒体タンク11、弁16、及び冷却媒体流路17は具備していない。さらに、冷却媒体流路14の一方の端部は地点Pに接続され、冷却媒体流路14の他方の端部は地点Pに接続されている。よって、熱媒体流路4の熱媒体は、地点Pから冷却媒体流路14に流入し、冷却媒体タンク11及び冷却媒体ポンプ12を介さずに地点Pに冷却媒体として供給される。
ここで、第3実施形態と第4実施形態とを比較する。
第3実施形態では、地点Pを流れる熱媒体の温度が充分に温度低下している場合、この熱媒体を冷却媒体タンク11内で自然冷却する必要はない。この熱媒体の温度が常温ではないが、地点Pを流れる熱媒体の温度より充分に低温であれば、この熱媒体は冷却媒体として充分に機能できるからである。そこで、第4実施形態の太陽熱集熱システムは、第3実施形態の太陽熱集熱システムから冷却媒体タンク11を除去して構成されている。
本実施形態によれば、冷却媒体タンク11を用いずに太陽熱集熱システムを構成する事で、太陽熱集熱システムの構成をさらに簡略化する事が可能となる。
(第5実施形態)
図10は、第5実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
図10の太陽熱集熱システムは、図8に示す構成要素を具備しているが、冷却媒体タンク11と弁16は具備していない。また、冷却媒体流路14の一方の端部は地点Pに接続され、冷却媒体流路14の他方の端部は膨張タンク6に接続されている。また、冷却媒体流路17の一方の端部は熱媒体流路4上の地点Pに接続され、冷却媒体流路17の他方の端部は膨張タンク6に接続されている。地点Pは、加熱器7と熱媒体ポンプ5との間において、熱媒体ポンプ5の上流に位置している。地点Pは、第2地点の例である。このように、本実施形態の膨張タンク6は、冷却媒体流路14、17と連通している。
熱媒体流路4を流れる熱媒体の体積が増加すると、熱媒体が地点Pから冷却媒体流路17を介して膨張タンク6に流入する。これにより、熱媒体の体積増加が膨張タンク6により吸収される。
制御部15は、熱媒体の測定温度が許容上限温度に達したら、弁13を閉状態から開状態に変化させ、弁13を開くと共に、冷却媒体ポンプ12を稼働させる。その結果、膨張タンク6内の熱媒体が、冷却媒体流路14を介して地点Pに冷却媒体として供給され、集熱管3内の熱媒体が温度低下する。さらには、地点Pの熱媒体が、冷却媒体流路17を介して膨張タンク6に流入する。
なお、第4実施形態では、熱媒体流路4の熱媒体をただちに冷却媒体として使用するのに対し、本実施形態では、熱媒体流路4の熱媒体を膨張タンク6内に貯蔵した後に冷却媒体として使用する。よって、本実施形態では、第4実施形態に比べて低温の熱媒体を冷却媒体として使用する事ができる。また、膨張タンク6内の熱媒体の温度は一般に、熱媒体流路4を流れる熱媒体の温度とは異なり、常温に近いので、温度低下させやすい。よって、本実施形態では、冷却媒体タンク11が不要となる。
なお、膨張タンク6の出口(膨張タンク6と冷却媒体流路14との接続点)は、膨張タンク6の入口(膨張タンク6と冷却媒体流路17との接続点)から遠くに配置する事が望ましい。これにより、膨張タンク6内に入口から流入した流体塊が、膨張タンク6の出口からただちに流出する事を回避する事が可能となる。
また、地点Pは、図10では熱媒体ポンプ5の上流に位置しているが、熱媒体ポンプ5の下流に位置していてもよい。
(第6実施形態)
図11は、第6実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
図11の太陽熱集熱システムは、図1に示す構成要素を具備しているが、冷却媒体タンク11、冷却媒体ポンプ12、弁13、及び冷却媒体流路14は具備していない。
図11の熱媒体流路4は、集熱器1をバイパスして熱媒体を流通させるバイパス流路21を具備している。バイパス流路21は、地点Rにて熱媒体流路4の本流から分岐しており、地点Rにて熱媒体流路4の本流に合流している。バイパス流路21には、熱媒体ポンプ22と、熱媒体ポンプ22の上流に位置する弁23と、熱媒体ポンプ22の下流に位置する弁24が設けられている。地点Rからバイパス流路21に流入した熱媒体は、熱媒体ポンプ22により地点Rまで送液される。また、弁27は、地点Rと集熱器1との間の熱媒体流路4に設けられ、弁28は、地点Rと集熱器1との間の熱媒体流路4に設けられている。また、流路29は、熱媒体ポンプ22をバイパスするように設けられており、弁30は、流路29に設けられている。
図11の太陽熱集熱システムは、冷却媒体流路14の代わりに冷却媒体流路25を具備している。冷却媒体流路25の一方の端部は、バイパス流路21上の地点Rにてバイパス流路21に接続されており、冷却媒体流路25の他方の端部は、地点Pにて集熱管3に接続されている。地点Rは、熱媒体ポンプ22と弁24との間において、熱媒体ポンプ22の下流に位置している。冷却媒体流路25は、地点Rからの熱媒体を冷却媒体として地点Pに供給する。冷却媒体流路25は、第1流路の例である。地点Pは、第1地点の例である。地点Rは、第2地点の例である。冷却媒体流路25には、弁26が設けられている。
太陽熱集熱システムの集熱運転時には、弁23、24、26を閉じておき、弁27、28を開いておく。この場合、熱媒体は、集熱器1内を流通し、バイパス流路21には流通しない。弁30は、閉じておいても開いておいてもよい。
また、太陽熱集熱システムを何らかの理由で集熱運転からバイパス運転に切り替える際には、弁23、24、30を開いた後、弁27、28の一方または両方を閉じる。この場合、熱媒体は、集熱器1をバイパスして地点Rから地点Rまでバイパス流路21を流通する。
太陽熱集熱システムの集熱運転時には、バイパス流路21内に常温の熱媒体が保管される。制御部15は、熱媒体の測定温度が許容上限温度に達したら、弁24を閉じたまま、かつ弁27、28を開いたままで、弁23、26を開き、弁30を閉じ、熱媒体ポンプ22を稼働させる。その結果、バイパス流路21内の常温の熱媒体が、熱媒体ポンプ22により地点Rを介して冷却媒体流路25に冷却媒体として供給され、地点Pを流れる熱媒体に合流する。さらには、熱媒体が地点Rからバイパス流路21に流入する。地点Rからバイパス流路21に流入する熱媒体の量は、バイパス流路21から冷却媒体流路25に流出する熱媒体の量と同量である。
弁23、26を開くと、集熱器1の入口と地点Pとの間の領域での熱媒体の流量が減少するので、この領域内での熱媒体の温度は上昇する。しかしながら、地点Pに常温の冷却媒体が注入される効果が大きいので、地点Pと集熱器1の出口との間の領域では熱媒体は充分に温度低下する。
パイパス流路21内の熱媒体の温度は一般に、バイパス運転中やバイパス運転の直後を除き、常温に近い。よって、本実施形態では、冷却媒体タンク11が不要となる。また、本実施形態のバイパス流路21や冷却媒体流路25の長さは一般に、第1〜第5実施形態の冷却媒体流路14の長さや、第2、第3、第5実施形態の冷却媒体流路17の長さに比べて短い。よって、本実施形態の熱媒体ポンプ22の必要動力は、第1実施形態等の冷却媒体ポンプ12の必要動力より小さくなる。
図12は、第6実施形態の変形例の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
本変形例の集熱器1は、上述の第5変形例と同様に、2列の反射鏡2と、2本の集熱管3とを具備している。熱媒体流路4は、地点Q、Qで分岐して、これらの集熱管3に接続されている。各列の反射鏡2は、6枚の反射鏡2a〜2fを含んでいる。2個の温度センサ8の内の一方は、一方の列の反射鏡2e、2fの間の地点Pに配置されている。2個の温度センサ8の内の他方は、他方の列の反射鏡2e、2fの間の地点Pに配置されている。
本変形例の太陽熱集熱システムは、2組のバイパス流路21、熱媒体ポンプ22、冷却媒体流路25、弁23、24、26、27、28、30、及び流路29を具備している。各組のバイパス流路21等の構成は、図11に示す構成と同様である。制御部15は、ある温度センサ8の測定温度が許容上限温度に達したら、対応する弁23、26のみを開き、対応する弁30のみを閉じ、対応する熱媒体ポンプ22のみを稼働させる事で、対応する集熱管3内の熱媒体を温度低下させる。
なお、本変形例の太陽熱集熱システムは、バイパス流路21、熱媒体ポンプ22、弁23、24、27、28、30、及び流路29を1組のみ具備し、冷却媒体流路25及び弁26を2組具備していてもよい。この場合、1本のバイパス流路21から2本の冷却媒体流路25が分岐し、各冷却媒体流路25に1個の弁26が設けられる。制御部15は、ある温度センサ8の測定温度が許容上限温度に達したら、弁23を開き、弁30を閉じると共に、この温度センサ8に対応する弁26を開き、熱媒体ポンプ22を稼働させる事で、対応する集熱管3内の熱媒体を温度低下させる。
また、本変形例の集熱器1は、3列以上の反射鏡2と、3本以上の集熱管3とを具備していてもよい。この場合には、上述の2列の例と同様に、各列に1組のバイパス流路21等を個別に設けてもよいし、複数列に1組のバイパス流路21等を共通に設けてもよい。また、1つの太陽熱集熱システムにこれらの構成を組み合わせて採用してもよい。複数列に1組のバイパス流路21等を共通に設ける場合には、1本のバイパス流路21から複数本の冷却媒体流路25を分岐させ、各冷却媒体流路25に1個の弁26を設ける。いずれの構成においても、制御部15は、ある温度センサ8の測定温度が許容上限温度に達したら、少なくともこの温度センサ8に対応する弁26を開く事で、対応する集熱管3内の熱媒体を温度低下させる。
以上のように、本実施形態の太陽熱集熱システムは、集熱管3または熱媒体流路4に冷却媒体を供給して、熱媒体に冷却媒体を混入させる冷却媒体流路25を具備している。よって、本実施形態によれば、熱媒体を冷却媒体により冷却する事で、熱媒体の劣化を抑制する事が可能となる。
なお、第6実施形態の上記変形例は、後述する第7実施形態に適用してもよい。
(第7実施形態)
図13は、第7実施形態の太陽熱集熱システムの構成を示す模式図である。
図13の太陽熱集熱システムは、図12に示す構成要素を具備しているが、熱媒体ポンプ22、流路29、及び弁30は具備していない。よって、地点Rからバイパス流路21に流入した熱媒体は、熱媒体ポンプ22を介さずに地点Rや地点Rに送液される。
ここで、第6実施形態と第7実施形態とを比較する。
第6実施形態では、バイパス流路21と冷却媒体流路25の圧力損失が充分に小さく、かつ、熱媒体ポンプ5と地点Pとの鉛直方向の高さが充分に小さい場合に、バイパス流路21内の熱媒体を熱媒体ポンプ22を用いずに地点Rや地点Rに送液する事ができる。そこで、第7実施形態の太陽熱集熱システムは、第6実施形態の太陽熱集熱システムから熱媒体ポンプ22を除去して構成されている。
本実施形態では、バイパス流路21や冷却媒体流路25内の熱媒体を熱媒体ポンプ5の搬送能力により搬送する。本実施形態によれば、熱媒体ポンプ23を用いずに太陽熱集熱システムを構成する事で、太陽熱集熱システムの構成を簡略化する事が可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定する事を意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステムは、その他の様々な形態で実施する事ができる。また、本明細書で説明したシステムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行う事ができる。添付の特許請求の範囲及びこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:集熱器、2:反射鏡、3:集熱管、4:熱媒体流路、
5:熱媒体ポンプ、6:膨張タンク、7:加熱器、8:温度センサ、
11:冷却媒体タンク、12:冷却媒体ポンプ、13:弁、
14:冷却媒体流路、15:制御部、16:弁、17:冷却媒体流路、
21:バイパス流路、22:熱媒体ポンプ、23:弁、24:弁、
25:冷却媒体流路、26:弁、27:弁、28:弁、29:流路、30:弁

Claims (14)

  1. 集熱管内の熱媒体を太陽光線により加熱する集熱器と、
    前記熱媒体により被加熱流体を加熱する加熱器と、
    前記集熱器と前記加熱器との間で前記熱媒体を循環させる熱媒体流路と、
    前記集熱管または前記熱媒体流路の第1地点に接続されており、前記第1地点に冷却媒体を供給して、前記熱媒体に前記冷却媒体を混入させる第1流路と、
    を具備し、
    前記第1地点は、前記集熱器の最下流に配置された第1反射鏡と、前記第1反射鏡に隣接する第2反射鏡との間に位置する事を特徴とする太陽熱集熱システム。
  2. 前記冷却媒体は、前記第1地点における前記熱媒体の温度より低い温度を有する事を特徴とする、請求項1に記載の太陽熱集熱システム。
  3. 前記熱媒体の温度を検出する温度検出器と、
    前記温度検出器により検出された前記温度に基づいて、前記冷却媒体を前記第1流路から前記第1地点に供給する制御部と、
    を具備する事を特徴とする、請求項1または2に記載の太陽熱集熱システム。
  4. 前記温度検出器は、前記第1反射鏡と前記第2反射鏡との間において、または前記第1反射鏡の下流で前記加熱器より上流において、前記熱媒体の温度を検出する事を特徴とする、請求項に記載の太陽熱集熱システム。
  5. 前記冷却媒体を貯蔵する冷却媒体タンクを具備し、
    前記第1流路は、前記冷却媒体タンク内の前記冷却媒体を前記第1地点に供給する事を特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の太陽熱集熱システム。
  6. 前記熱媒体流路または前記集熱管の第2地点に接続されており、前記第2地点からの前記熱媒体を前記冷却媒体として前記冷却媒体タンクに供給する第2流路を具備する事を特徴とする、請求項に記載の太陽熱集熱システム。
  7. 前記第1流路に設けられ、前記冷却媒体タンク内の前記冷却媒体を前記第1流路を介して前記第1地点に供給する冷却媒体ポンプを具備する事を特徴とする、請求項またはに記載の太陽熱集熱システム。
  8. 前記第1流路は、前記冷却媒体タンク内の前記冷却媒体を冷却媒体ポンプを介さずに前記第1地点に供給する事を特徴とする、請求項またはに記載の太陽熱集熱システム。
  9. 前記第1流路は、前記熱媒体流路または前記集熱管の第2地点に接続されており、前記第2地点からの前記熱媒体を前記冷却媒体として冷却媒体タンク及び冷却媒体ポンプを介さずに前記第1地点に供給する事を特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の太陽熱集熱システム。
  10. 前記熱媒体流路または前記集熱管の第2地点に接続された流路と連通している膨張タンクを具備し、
    前記第1流路は、前記膨張タンク内の前記熱媒体を前記冷却媒体として前記第1地点に供給する事を特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の太陽熱集熱システム。
  11. 前記熱媒体流路は、前記集熱器をバイパスして前記熱媒体を流通させるバイパス流路を具備し、
    前記第1流路は、前記バイパス流路の第2地点に接続されており、前記第2地点からの前記熱媒体を前記冷却媒体として前記第1地点に供給する事を特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の太陽熱集熱システム。
  12. 前記バイパス流路に設けられ、前記バイパス流路に流入した前記熱媒体を前記第2地点に供給する熱媒体ポンプを具備する事を特徴とする、請求項11に記載の太陽熱集熱システム。
  13. 前記バイパス流路は、前記バイパス流路に流入した前記熱媒体を熱媒体ポンプを介さずに前記第2地点に供給する事を特徴とする、請求項11に記載の太陽熱集熱システム。
  14. 集熱管内の熱媒体を太陽光線により加熱する集熱器と、
    前記熱媒体により被加熱流体を加熱する加熱器と、
    前記集熱器と前記加熱器との間で前記熱媒体を循環させる熱媒体流路と、
    を具備する太陽熱集熱システムに冷却媒体を供給する冷却媒体供給システムであって、
    前記集熱管または前記熱媒体流路の第1地点に接続されており、前記第1地点に前記冷却媒体を供給して、前記熱媒体に前記冷却媒体を混入させる第1流路と、
    前記第1流路に設けられ、前記第1流路から前記第1地点への前記熱媒体の供給を制御する弁と、
    を具備し、
    前記第1地点は、前記集熱器の最下流に配置された第1反射鏡と、前記第1反射鏡に隣接する第2反射鏡との間に位置する事を特徴とする冷却媒体供給システム。
JP2015201300A 2015-10-09 2015-10-09 太陽熱集熱システム及び冷却媒体供給システム Active JP6538516B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201300A JP6538516B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 太陽熱集熱システム及び冷却媒体供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201300A JP6538516B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 太陽熱集熱システム及び冷却媒体供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017072348A JP2017072348A (ja) 2017-04-13
JP6538516B2 true JP6538516B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=58538250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201300A Active JP6538516B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 太陽熱集熱システム及び冷却媒体供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6538516B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2640135A1 (de) * 1976-09-07 1978-03-09 Bosch Gmbh Robert Verfahren und vorrichtung zum abfuehren von ueberschusswaerme eines sonnenkollektors
JPS5563353A (en) * 1978-10-31 1980-05-13 Matsushita Electric Works Ltd Hot water unit utilizing solar heat
JPS5787245U (ja) * 1980-11-15 1982-05-29
US8820315B2 (en) * 2010-02-25 2014-09-02 Trathom Corporation Solar heating system with overheating protection
JP5783920B2 (ja) * 2012-01-25 2015-09-24 東京瓦斯株式会社 太陽熱利用システム、および熱媒の凍結防止制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017072348A (ja) 2017-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5602306B2 (ja) 太陽熱ボイラおよびそれを用いた太陽熱発電プラント
JP4372096B2 (ja) ヒートポンプ給湯機および該ヒートポンプ給湯機の制御方法
WO2007072591A1 (ja) 太陽熱発電設備、熱媒体供給設備および温度変動抑制装置
ES2586768T3 (es) Generador de vapor solar
JP2008039367A (ja) 太陽熱発電設備および熱媒体供給設備
US4473063A (en) Solar heater
CA2736146A1 (fr) Systeme de chauffage avec recuperation de chaleur des eaux usees optimisee
JP6033405B2 (ja) 太陽熱集熱システム
JP2007064526A (ja) 熱回収装置、並びに、コージェネレーションシステム
KR102431621B1 (ko) 증발식 탱크를 이용한 신재생에너지 융합 시스템
JP5238057B2 (ja) 熱媒体の温度変動抑制装置、熱媒体供給設備および太陽熱発電設備
JP6538516B2 (ja) 太陽熱集熱システム及び冷却媒体供給システム
US20130291857A1 (en) Solar power system and heat exchanger
JP6529218B2 (ja) 熱媒排出装置および熱媒排出方法
JP5630187B2 (ja) 太陽集熱器および給湯システム
JP6548925B2 (ja) 太陽熱集熱システム
EP2306096B1 (fr) Installation solaire mixte de chauffage et d'eau chaude sanitaire
JP5346396B2 (ja) 太陽熱発電設備、熱媒体供給設備および温度変動制御装置
RU2786682C1 (ru) Теплообменная установка по меньшей мере с одним многопроходным теплообменником и способ эксплуатации такой теплообменной установки
US20170016650A1 (en) Vapour only cycling of heat transfer fluid for the thermal storage of solar energy
CN207350950U (zh) 重力排盐式光场的排盐收集装置
KR20170029683A (ko) 태양광 발전설비의 효율 향상 장치
JP6861965B2 (ja) 太陽熱集熱装置
JP6449657B2 (ja) 貯湯タンク及びそれを用いた貯湯ユニット
AU2015252135B2 (en) Solar heat collecting system, and apparatus and method of controlling the same

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20171128

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6538516

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150