JP6536536B2 - 液面検出装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンク内における燃料の液面レベルを検出する液面検出装置、及びその製造方法に関する。
従来、液面レベルに追従して往復運動する可動体の運動方向に配列された複数のセグメント電極を、基板の実装面上に設けた液面検出装置は、広く知られている。
この種の液面検出装置として特許文献1に開示の装置では、基板の実装面上に抵抗体及び出力電極が設けられている。ここで抵抗体は、各セグメント電極よりも高い電気抵抗が与えられると共に、各セグメント電極及び出力電極に跨って電気接続される。これにより、可動体の運動に伴ってセグメント電極に摺接する摺動接点と出力電極との間の電気抵抗に応じて、当該出力電極から与えられる電気出力が液面レベルを表したものとなる。
さて、特許文献1に開示の液面検出装置において、複数のセグメント電極を備えた固定電極と出力電極との間には、それら電極と同一材料から形成されて電気接続される接続部が、複数設けられている。これらの接続部は、少なくとも一つの接続部を除いて完全切断されることで、当該完全切断箇所にて固定電極側と出力電極側との通電が遮断されている。ここで完全切断される接続部については、摺動接点と出力電極との間の電気抵抗が漸次増大するセグメント電極の配列方向を反転させる場合、別の接続部へと変更される。故に、完全切断する接続部を変更すれば、反転なしの構成と反転ありの構成とにて、完全切断前の構成を共通化することが可能となる。
特開2006−17519号公報
しかし、特許文献1に開示の液面検出装置では、摺動接点と出力電極との間の電気抵抗が漸次増大するセグメント電極の配列方向と、可動体の運動方向との関係は、明らかとなっていない。そのため、可動体が液面レベルの低下に応じて運動する運動方向に対し、電気抵抗の漸次増大する配列方向が反対方向となっている場合、抵抗体材料や電極材料の劣化に起因して摺動接点と出力電極との間での各セグメント電極毎の電気抵抗が経時増大することで、問題が生じてしまう。その問題とは、液面レベルが低下しているにも拘わらず、各セグメント電極毎の経時増大した電気抵抗に応じて出力電極からの電気出力が減少してしまうことに、依拠する。この場合、実際よりも高レベルの液面レベルが誤って検出されることになるため、燃料タンク内における燃料切れに拘わらず燃料残存レベルの検出結果を与えてしまうおそれがあった。
さらに、特許文献1に開示の液面検出装置では、接続部での完全切断前において各セグメント電極間は、抵抗体により電気接続されているだけでなく、固定電極の一部によっても電気接続されている。その結果、反転なしの構成と反転ありの構成とにて完全切断前の構成共通化を実現するには、接続部と共に各セグメント電極間の固定電極にも完全切断箇所を設けなければならず、生産性の低下を招くおそれもあった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃料タンク内における燃料切れを抑制可能且つ高い生産性を達成可能な燃料供給装置、及びそうした燃料供給装置を製造する製造方法を、提供することにある。
以下、課題を達成するための発明の技術的手段について、説明する。尚、発明の技術的手段を開示する特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上述の課題を解決するために開示された第一発明は、
燃料タンク(2)内における燃料の液面レベル(L)を検出する液面検出装置(1,1a,1b)であって、
摺動接点(411)を有し、液面レベルに追従して往復運動する可動体(30)と、
実装面(42a)を有し、燃料タンクに対して位置固定される基板(42)と、
実装面上に設けられて可動体の運動方向(Dl,Du)に配列されており、可動体の運動に応じて摺動接点が摺接する複数のセグメント電極(430)と、
実装面上に設けられており、摺動接点との間の電気抵抗に応じた電気出力を与える出力電極(45)と、
実装面上に設けられて各セグメント電極よりも高い電気抵抗が与えられており、各セグメント電極及び出力電極に跨って電気接続されている抵抗体(47)とを、備え、
抵抗体は、実装面上において各セグメント電極の配列された電極領域(R1)を運動方向に挟んで両側に有する第一抵抗部(470)及び第二抵抗部(471)のそれぞれにて、出力電極と電気接続されており、
液面レベルの低下に応じて可動体が運動する運動方向(Dl)を基準方向(Db)と定義すると、第一抵抗部よりも基準方向に位置する第二抵抗部は、出力電極側と電極領域側との間における通電を遮断するように完全切断されている。
このように第一発明によると、基板の実装面上において各セグメント電極の配列された電極領域を可動体の運動方向に挟んだ両側では、それぞれ第一抵抗部及び第二抵抗部が出力電極と電気接続されている。ここで、抵抗体において第一抵抗部よりも基準方向に位置する第二抵抗部は、出力電極側と電極領域側との間における通電を遮断するように完全切断されている。これにより、摺動接点と出力電極との間の電気抵抗が漸次増大するセグメント電極の配列方向は、液面レベルの低下に応じて可動体の運動する基準方向に対し、一致することになる。故に、抵抗体材料や電極材料の劣化に起因して摺動接点と出力電極との間での各セグメント電極毎の電気抵抗が経時増大したとしても、液面レベルが低下した際には、経時増大した当該電気抵抗に応じて実際よりも低レベルの液面レベルが検出される。即ち、液面レベルが安全側に検出され得るので、燃料タンク内における燃料切れを抑制することが可能となる。
しかも第一発明によると、抵抗体において電極領域を挟んだ切断前の両側抵抗部のうち、第二抵抗部として完全切断する一方を変更することで、燃料タンクに対するセグメント電極の配列方向を反転させることができる。故に、完全切断する抵抗部を変更すれば、反転なしの構成と反転ありの構成とにて、完全切断箇所を増やすことなく完全切断前の構成を共通化し得るので、高い生産性を達成することが可能となる。
また、開示された第二発明は、
第一発明の液面検出装置を製造する方法であって、
実装面上において電極領域を運動方向に挟んだ両側にそれぞれ抵抗部(473,474)を有した抵抗体を、形成する形成工程(S101)と、
各抵抗部のうち、第一抵抗部よりも基準方向に位置させる第二抵抗部としての一方を完全切断する切断工程(S102)とを、含む。
このように第二発明によると、基板の実装面上において可動体の運動方向に電極領域を挟んだ両側にそれぞれ抵抗部を有した抵抗体を、切断工程前の形成工程により形成する。そこで切断工程では、切断前の抵抗部のうち、第一抵抗部よりも基準方向に位置させる第二抵抗部としての一方を、完全切断する。これによれば、第二抵抗部として完全切断する抵抗部を変更することで、燃料タンクに対するセグメント電極の配列方向を反転させることができる。故に、完全切断する抵抗部を変更すれば、反転なしの構成と反転ありの構成とにて、完全切断箇所を増やすことなく完全切断前の構成を共通化し得るので、高い生産性を達成することが可能となる。
一実施形態による反転なし構成の液面検出装置を示す正面構造図である。 一実施形態による反転あり構成の液面検出装置を示す正面構造図である。 一実施形態による反転なし構成の可変抵抗ユニットを示す正面構造図である。 一実施形態による反転あり構成の可変抵抗ユニットを示す正面構造図である。 図3,4のV−V線断面図である。 図3,4のVI−VI線断面図である。 一実施形態による液面検出装置の製造方法を示すフローチャートである。 一実施形態による液面検出装置の製造方法を説明するための正面模式図である。 一実施形態による液面検出装置の製造方法を説明するための正面模式図である。 一実施形態による液面検出装置の製造方法を説明するための正面模式図である。 一実施形態による液面検出装置の製造方法を説明するための断面模式図である。 一実施形態による液面検出装置の製造方法を説明するための断面模式図である。 一実施形態による液面検出装置の製造方法を説明するための正面模式図である。 一実施形態による液面検出装置の製造方法を説明するための正面模式図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態による液面検出装置1は、図1,2に示すように、車両に搭載される「容器」としての燃料タンク2内に設置される。燃料タンク2は、車両の内燃機関へと供給される「液体」としての燃料を、内部に貯留する。そこで液面検出装置1は、燃料タンク2内のうち燃料に浸る位置にて燃料ポンプモジュール3のサブタンク4に保持された状態下、当該燃料の液面レベルLを検出する。ここでサブタンク4は、内燃機関への供給燃料を燃料ポンプモジュール3へ継続的に補給可能とするため、燃料タンク2内に設置されて燃料ポンプモジュール3への補給燃料を内部に常時貯留する。そこで液面検出装置1は、こうしたサブタンク4の外周壁4aに取り付けられることで、燃料タンク2内における燃料の液面レベルLを検出可能となっている。尚、以下の説明では、水平面上の車両における上下を液面検出装置1の上下として、説明する。
さて、燃料タンク2内における配置形態として液面検出装置1には、サブタンク4への取り付け形態が図1,2の二種類用意されている。図1,2のいずれの形態においても液面検出装置1は、ボディ10、フロート20、可動体30及び可変抵抗ユニット40を備えている。ここで図2の形態は、ボディ10及び可変抵抗ユニット40の向きを、図1の形態とは上下に反転させたものとなっている。そこで以下では、図1の形態を実現する構成を反転なし構成1aとして説明し、図2の形態を実現する構成を反転あり構成1bとして説明する。
まず、反転なし構成1aと反転あり構成1bとの共通部分について、説明する。図1,2に示すようにボディ10は、例えばポリアセタール樹脂等の耐燃料性樹脂材料により形成されている。ボディ10は、全体として上下方向に長い板状を、呈している。ボディ10は、サブタンク4の外周壁4aにより保持されることで、燃料タンク2に対しては燃料ポンプモジュール3を介して位置固定されている。
フロート20は、例えば発泡エボナイト等の軽量ゴム材料により形成されている。フロート20は、燃料よりも小さい比重の与えられたブロック状を、呈している。フロート20は、燃料タンク2内にて燃料液面に浮遊することで、液面レベルLに対応した位置へと上下動する。
可動体30は、ロータ31及びアーム32を含んで構成されている。ロータ31は、例えばポリアセタール樹脂等の耐燃料性樹脂材料により形成されている。ロータ31は、上下方向に対して実質垂直な回転中心線Cまわりに回転可能な板状を、呈している。ロータ31は、ボディ10により軸受されることで、回転中心線Cまわりに回転自在となっている。
アーム32は、例えばステンレス鋼等の硬質金属材料により形成されている。アーム32は、燃料タンク2の形状に応じた複数箇所にて屈曲する屈曲棒状を、呈している。アーム32は、フロート20とロータ31との間を連結している。これにより、アーム32と共にロータ31は、フロート20の上下動に追従するようにして、回転中心線Cまわりに正逆回転可能となっている。即ち、アーム32及びロータ31を含む可動体30は、回転中心線Cまわりの正逆回転方向となる運動方向Dl,Duにおいて、液面レベルLに追従した往復運動を実現可能となっている。
ここで一方の運動方向Dlは、液面レベルLが低下するほど下方へと向かう方向に、また他方の運動方向Duは、液面レベルLが上昇するほど上方へと向かう方向に、それぞれ設定されている。こうした運動方向Dl,Duの両側移動端では、アーム32においてフロート20とは反対側の端部がボディ10により係止されるようになっている。これにより、アーム32を含む可動体30の往復運動可能な範囲は、所定の制限角度範囲に制限されている。また特に本実施形態では、液面レベルLの低下に応じて可動体30が運動する運動方向Dlは、基準方向Dbとして定義されている。
図1〜4に示すように可変抵抗ユニット40は、ターミナル48,49、可動電極41、基板42、固定電極43,44、出力電極45,46及び抵抗体47を含んで構成されている。
図1,2に示す第一及び第二ターミナル48,49は、例えばリン青銅等の導電性金属材料から形成されている。第一及び第二ターミナル48,49は、それぞれ対応する第一又は第二出力電極45,46と電気接続されている。ターミナル48,49は、車両において燃料タンク2外の外部回路と電気接続されることで、第一及び第二出力電極45,46からの電気出力を当該外部回路へ与える。これにより外部回路は、第一及び第二出力電極45,46からの電気出力に基づき検出される液面レベルLの値を、取得可能となる。
可動電極41は、例えば銅合金等の導電性金属材料により形成されている。可動電極41は、両端部にて弾性変形可能に可撓性を与えられた例えば略U字形等の板状を、呈している。可動電極41において両端部間となる中間部は、ロータ31のうちボディ10と対向する側に、一体回転可能に保持されている。
可動電極41の両端部には、それぞれ摺動接点411,412が設けられている。図3,4に示すように、可動体30の往復運動により各摺動接点411,412のそれぞれ通過する軌跡T1,T2は、回転中心線Cまわりの制限角度範囲内にて、運動方向Dl,Duに沿う円弧線状に形成される。ここで、第一摺動接点411の通過する第一軌跡T1は、第二摺動接点412の通過する第二軌跡T2よりも、径方向外側に形成されるようになっている。
基板42は、例えばアルミナ等の絶縁性セラミックス材料により形成されている。基板42は、上下方向に長い略矩形の板状を、呈している。基板42は、ロータ31及び可動電極41と対向する状態で、ボディ10により保持されている。基板42は、ロータ31及び可動電極41と対向する片面側に、平坦面状の実装面42aを有している。基板42は、実装面42aを可動電極41側に向けた状態で、ボディ10により保持されている。これにより基板42は、図1,2に示す燃料タンク2に対してはボディ10及び燃料ポンプモジュール3を介して位置固定されている。
図3,4に示す固定電極43,44及び出力電極45,46は、例えばパラジウム又は白金を含んだ銀系の導電性金属材料により形成されている。固定電極43,44及び出力電極45,46は、そうした導電性金属材料のペーストを実装面42a上に印刷してから焼付処理することで、基板42よりも薄い実質均一厚さに形成されている。このような実装面42a上での印刷形成により固定電極43,44及び出力電極45,46は、互いに実質同一厚さの薄膜状に設けられている。
第一固定電極43は、実装面42a上のうち一部に割り当てられた第一電極領域R1にて、複数のセグメント電極430に分離されている。各セグメント電極430は、摺接電極部431及び重畳電極部432を一体に有している。各セグメント電極430の摺接電極部431は、第一軌跡T1の径方向内側から径方向外側に跨って形成されている。各セグメント電極430の摺接電極部431は、第一軌跡T1の任意の径方向のうち相異なる径方向に沿って、それぞれ狭幅の直線帯状に延伸している。各セグメント電極430の摺接電極部431は、運動方向Dl,Duに実質一定ピッチで配列されている。以上より第一固定電極43では、制限角度範囲内での可動体30の運動に伴って第一摺動接点411が、いずれかのセグメント電極430の摺接電極部431に対し第一軌跡T1上にて摺接可能となっている。
各セグメント電極430の重畳電極部432は、第一軌跡T1よりも径方向外側にて、それぞれ対応する摺接電極部431から連続して形成されている。但し、運動方向Dl,Duの両側移動端にそれぞれ設けられたセグメント電極430(後に詳述する430a,430b)では、複数の摺接電極部431から共通の一つの重畳電極部432が連続して形成されている。各セグメント電極430の重畳電極部432は、上下方向に対し実質垂直な横方向に沿って、それぞれ狭幅の直線帯状に延伸している。各セグメント電極430の重畳電極部432は、上下方向の形成箇所に応じた可変ピッチで配列されている。
各セグメント電極430の配列方向において設定数ずつ間をあけた二以上の特定セグメント電極430cには、調整電極部433がそれぞれ追加されている。各調整電極部433は、第二固定電極44及び出力電極45,46と実質同一厚さの薄膜状に、実装面42a上にて印刷形成されている。各調整電極部433は、実装面42a上のうち第一電極領域R1にて、円形状に広がっている。各調整電極部433は、それぞれと同じ特定セグメント電極430cを構成する摺接電極部431から連続することで、当該摺接電極部431と電気接続されている。
こうした各調整電極部433では、第一出力電極45との間にて各特定セグメント電極430cと抵抗体47とを通じた電気抵抗が、後に詳述するように予め調整されている。ここで各特定セグメント電極430cでは、摺接電極部431に摺接する第一摺動接点411と調整電極部433との間にて、電気抵抗が設計値と実質同一になるものと擬制される。これは、特定セグメント電極430cの電気抵抗が抵抗体47の電気抵抗と比べて十分低いことで、製造公差に起因する誤差を無視可能となることに、依拠している。以上より、各調整電極部433と第一出力電極45との間の電気抵抗を予め調整しておくことで、第一摺動接点411と第一出力電極45との間では各特定セグメント電極430cと抵抗体47とを通じた電気抵抗を正確に調整することが、可能となっている。
第二固定電極44は、実装面42a上のうち第一電極領域R1外となる一部に割り当てられた第二電極領域R2にて、複数のセグメント電極部440及び接続電極部441を一体に有している。各セグメント電極部440は、第二軌跡T2の径方向外側から径方向内側に跨って形成されている。各セグメント電極部440は、第二軌跡T2の任意の径方向のうち互いに異なる径方向に沿って、それぞれ狭幅の直線帯状に延伸している。各セグメント電極部440は、運動方向Dl,Duに実質一定ピッチで配列されている。ここでセグメント電極部440同士のピッチは、上述した摺接電極部431同士のピッチよりも大きな値に、設定されている。以上より第二固定電極44では、制限角度範囲内での可動体30の運動に伴って第二摺動接点412が、いずれかのセグメント電極部440に対し第二軌跡T2上にて摺接可能となっている。
接続電極部441は、第二軌跡T2よりも径方向外側且つ第一固定電極43よりも径方向内側にて、全てのセグメント電極部440から連続して形成されている。接続電極部441は、運動方向Dl,Duに沿って狭幅の円弧帯状に延伸している。接続電極部441は、各セグメント電極部440における径方向外側の端部間に跨ることで、それら各セグメント電極部440と電気接続されている。
第一出力電極45は、実装面42a上のうち第一電極領域R1の第一固定電極43よりも上方箇所から側方箇所を通して下方箇所へと跨る範囲に、形成されている。第一出力電極45は、後に詳述する抵抗体47を介して第一固定電極43と電気接続されている。第二出力電極46は、実装面42a上のうち第二電極領域R2の第二固定電極44から上下方向にてずれた箇所に、形成されている。第二出力電極46は、第二固定電極44のうち上下方向の端部に位置するセグメント電極部440aから連続することで、当該セグメント電極部440aと電気接続されている。
以上により可変抵抗ユニット40では、第一出力電極45及び第一摺動接点411間の電気抵抗と、第二摺動接点412を通じた第一摺動接点411及び第二出力電極46間の電気抵抗とに応じて、第一及び第二出力電極45,46からの電気出力が与えられる。ここで特に、第一出力電極45及び第一摺動接点411間の電気抵抗は、同接点411の摺接するセグメント電極430から、後に詳述の抵抗体47を通じた電気抵抗となるので、可動体30の運動に伴って大きく変化する。その結果として第一及び第二出力電極45,46からの電気出力は、図1,2に示す液面レベルLを高い分解能で正確に表したものとなる。
図3,4に示す抵抗体47は、例えば酸化ルテニウム等の高抵抗金属材料により形成されている。抵抗体47は、そうした高抵抗金属材料のペーストを実装面42a上に印刷してから焼付処理することで、基板42よりも薄い実質均一厚さに形成されている。このような実装面42a上での印刷形成により抵抗体47は、固定電極43,44及び出力電極45,46と同程度の薄膜状に設けられて、それら電極43〜46よりも高い電気抵抗を与えられている。
抵抗体47は、実装面42a上において第一電極領域R1の第一固定電極43から第一出力電極45まで覆う状態に、それら電極43,45と部分的に重畳して設けられている。抵抗体47は、第一軌跡T1よりも径方向外側にて上下方向に沿う広幅の円弧帯状に延伸することで、運動方向Dl,Duに広がっている。抵抗体47は、第一固定電極43のうち各セグメント電極430の重畳電極部432間に跨ることで、それら各セグメント電極430と電気接続されている。さらに抵抗体47は、実装面42a上において各セグメント電極430の配列された第一電極領域R1を運動方向Dl,Duに挟んだ両側にて、それぞれ一つずつの抵抗部470,471を有している。
具体的に第一抵抗部470は、第一出力電極45と第一電極領域R1の第一固定電極43との間にて、それら各電極45,43に電気接続されている。但し、第一抵抗部470は、帯状幅方向の一部に亘って部分切断されることで、第一出力電極45側と第一電極領域R1側(即ち、第一固定電極43側)との間での電気抵抗を、帯状幅方向の部分切断量に応じて調整している。ここで部分切断は、後に詳述するレーザトリミングにより実現されることで、図5に示すように基板42を実装面42aよりも凹ませている。これにより基板42は、第一抵抗部470のうち電極45,43間となる部分切断箇所に、図3〜55の如く実装面42aよりも凹んだ切断跡42bを有している。
尚、各セグメント電極430間のうち、図3,4に示す必要箇所472において抵抗体47は、第一抵抗部470に準じて帯状幅方向の一部に亘って部分切断されることで、基板42に切断跡(図示しない)を形成している。これにより、第一出力電極45及び第一摺動接点411間での各セグメント電極430毎の電気抵抗は、必要箇所472での帯状幅方向の部分切断量に応じて調整されている。
第二抵抗部471は、第一抵抗部470よりも下方の基準方向Db(即ち、運動方向Dl)に、位置している。第二抵抗部471は、第一出力電極45と第一電極領域R1の第一固定電極43との間にて、それら各電極45,43に電気接続されている。但し、第二抵抗部471は、帯状幅方向の全域に亘って完全切断されることで、第一出力電極45側と第一電極領域R1側との間における通電を遮断している。即ち第二抵抗部471は、下方の第一出力電極45と電気接続された出力電極側分断部471aと、上方の第一電極領域R1の第一固定電極43と電気接続された電極領域側分断部471bとに、完全切断されている。ここで完全切断は、後に詳述するレーザトリミングにより実現されることで、図6に示すように基板42を実装面42aよりも凹ませている。これにより基板42は、第二抵抗部471のうち電極45,43間となる完全切断箇所に、図3,4,6の如く実装面42aよりも凹んだ切断跡42cを有している。
次に、反転なし構成1aと反転あり構成1bとの相違部分について、説明する。図1,2に示すように反転なし構成1aに対して反転あり構成1bでは、アーム32の屈曲形状が異なっている。これにより、ボディ10及び可変抵抗ユニット40の向きを反転なし構成1aから上下に反転させても、反転あり構成1bでは液面レベルLの上下動に追従した可動体30の往復運動が可能となっている。
また図3に示す反転なし構成1aでは、液面レベルLの低下するほど下方へと向かう図1の反時計方向に、基準方向Dbとしての運動方向Dlが設定されている。一方で図4に示す反転あり構成1bでは、液面レベルLの低下するほど下方へと向かう図2の時計方向に、基準方向Dbとしての運動方向Dlが設定されている。
さらに図3に示す反転なし構成1aの第一抵抗部470は、第一出力電極45において第一固定電極43よりも上方に位置する基準側電極部45aと、第一固定電極43において上端部に位置する基準側セグメント電極430aとの間に、跨っている。一方で図4に示す反転あり構成1bの第一抵抗部470は、第一出力電極45において基準側電極部45a及び第一固定電極43よりも上方に位置する反転側電極部45bと、第一固定電極43において基準側セグメント電極430aよりも上方の上端部に位置する反転側セグメント電極430bとの間に、跨っている。
またさらに図3に示す反転なし構成1aの第二抵抗部471は、第一出力電極45において第一固定電極43よりも下方に位置する反転側電極部45bと、第一固定電極43において下端部に位置する反転側セグメント電極430bとの間にて、上下に分断されている。一方で図4に示す反転あり構成1bの第二抵抗部471は、第一出力電極45において反転側電極部45b及び第一固定電極43よりも下方に位置する基準側電極部45aと、第一固定電極43において反転側セグメント電極430bよりも下方の下端部に位置する基準側セグメント電極430aとの間にて、上下に分断されている。
以上より、図1,3の反転なし構成1aと図2,4の反転あり構成1bとでは、基準側セグメント電極430aから反転側セグメント電極430bへと向かう各セグメント電極430の配列方向が、燃料タンク2に対して上下に反転されている。
(製造方法)
次に、液面検出装置1を製造する製造方法について、説明する。
図7に示す製造方法のS101では、形成工程を実行する。このS101では、図8に示すように、基板42の実装面42a上にて固定電極43,44を出力電極45,46と共に印刷形成し、さらに抵抗体47を重ねて印刷形成する。
具体的にS101の印刷形成とは、先述したように導電性金属材料のペーストを実装面42a上に印刷してから焼付処理することを、意味する。また、S101により抵抗体47は、第一抵抗部470及び第二抵抗部471の一方となる切断前の抵抗部473と、それらの他方となる切断前の抵抗部474とを、第一電極領域R1を運動方向Dl,Duに挟んだ両側にてそれぞれ有した状態に、形成される。ここで切断前の抵抗部473は、基準側電極部45aと基準側セグメント電極430aとの間に跨って、形成される。一方で切断前の抵抗部474は、反転側電極部45bと反転側セグメント電極430bとの間に跨って、形成される。
尚、切断前のS101では、反転なし構成1aと反転あり構成1bとで構成共通化が実現されているため、運動方向Dl,Duは確定され得ない。そこで図8では、「又は」を意味する「/」を用いて、一方の運動方向に符号Dl/Duを付し、また他方の運動方向に符号Du/Dlを付している。
次に、図7に示す製造方法のS102では、切断工程を実行する。このS102では、図9,10に示すように、切断前の各抵抗部473,474に部分切断処理及び完全切断処理のいずれかを施す。
具体的にS102では、各抵抗部473,474のうち第一抵抗部470として選択形成するものに対し、部分切断処理を施す。ここで、反転なし構成1aの第一抵抗部470を選択形成する場合には、基準側電極部45aと基準側セグメント電極430aとの間の抵抗部473を、図9に示すように帯状幅方向の一部に亘って部分切断する。一方、反転あり構成1bの第一抵抗部470を選択形成する場合には、反転側電極部45bと反転側セグメント電極430bとの間の抵抗部474を、図10に示すように帯状幅方向の一部に亘って部分切断する。これらいずれの構成1a,1bでも、帯状幅方向における部分切断量に応じて、第一出力電極45側と第一電極領域R1側との間における電気抵抗が第一抵抗部470にて調整されることになる。尚、S102での部分切断処理による電気抵抗調整は、後に詳述するS103での電気抵抗調整に準じて、実現可能である。そこで、S102のうち部分切断処理は、S103のうち切断工程を兼ねる部分切断処理として実施されても勿論よい。
こうした部分切断処理と共にS102では、各抵抗部473,474のうち第二抵抗部471として選択形成するものに対し、完全切断処理を施す。ここで、反転なし構成1aの第二抵抗部471を選択形成する場合には、反転側電極部45bと反転側セグメント電極430bとの間の抵抗部474を、図9に示すように帯状幅方向の全域に亘って完全切断する。一方、反転あり構成1bの第一抵抗部470を選択形成する場合には、基準側電極部45aと基準側セグメント電極430aとの間の抵抗部473を、図10に示すように帯状幅方向の全域に亘って完全切断する。
このようなS102の部分切断処理及び完全切断処理は、図11,12に示すように、レーザ加工装置100からレーザビームBを照射してビーム幅に対応した分の抵抗体材料を除去する所謂レーザトリミングにより、実現される。その結果として抵抗体47のうち、図9〜11に示す第一抵抗部470の部分切断箇所と、図9,10,12に示す第二抵抗部471の完全切断箇所では、レーザビームBの照射により基板材料が一部除去されることで、実装面42aからは凹む凹状態の切断跡42b,42cが基板42に形成される。これは、実装面42a上の抵抗体材料を厚さ方向では全て除去するために、レーザビームBを当該実装面42aまで到達させることで、基板材料が不可避的に一部除去されることに依拠している。
尚、以上のS102による切断の結果、反転なし構成1aでは図9の反時計方向に基準方向Dbとしての運動方向Dlが確定され、また反転あり構成1bでは図10の時計方向に基準方向Dbとしての運動方向Dlが確定される。
さて、図7に示す製造方法のS103では、調整工程を実行する。このS103では、図13,14に示すように、特定セグメント電極430cの調整電極部433と第一出力電極45との間にて電気抵抗を調整する。
具体的にS103では、抵抗測定装置101の計測プローブ102,103を、それぞれ第一出力電極45と調整電極部433とに押し当てる。さらにS103では、計測プローブ102,103の間、即ち調整電極部433と第一出力電極45との間にて抵抗測定装置101により計測される電気抵抗を、調整する。ここでS103の調整では、電気抵抗の計測値が設計値よりも許容誤差範囲以上ずれている場合、抵抗体47の必要箇所472を帯状幅方向の一部にて部分切断することで、調整電極部433と第一出力電極45との間の電気抵抗を当該設計値に合わせて変化させる。このとき、S102に準じたレーザトリミングにより抵抗体47が部分切断されることで、当該部分切断箇所でも図示はしないが、実装面42aから凹む切断跡が基板42に形成される。また上述したように、第一抵抗部470への部分切断処理を、S102に代えてS103により実施してもよく、図14は、当該S103での部分切断処理の例を表していると考えることもできる。以上、このようなS103が全調整電極部433と第一出力電極45との間に対して実行されることで、全調整電極部433と第一出力電極45との間の電気抵抗がそれぞれ調整されることになる。
図7に示す製造方法では、こうしてS103が終了すると、S104にて組み立て工程を実行する。このS104では、上述の如く電気抵抗が調整された基板42をボディ10に装着すると共に、可動電極41及びフロート20を可動体30に装着した後、当該可動体30をボディ10に軸受させる。これにより、可変抵抗ユニット40及びそれを含んだ液面検出装置1が組み立てられて、当該液面検出装置1の製造が完了する。
(作用効果)
以上説明した液面検出装置1及びその製造方法による作用効果を、以下に説明する。
液面検出装置1によると、基板42の実装面42a上にて各セグメント電極430の配列された第一電極領域R1を可動体30の運動方向Dl,Duに挟んだ両側では、それぞれ第一抵抗部470及び第二抵抗部471が第一出力電極45と電気接続されている。ここで、抵抗体47において第一抵抗部470よりも基準方向Dbに位置する第二抵抗部471は、第一出力電極45側と第一電極領域R1側との間における通電を遮断するように完全切断されている。これにより、第一摺動接点411と第一出力電極45との間の電気抵抗が漸次増大するセグメント電極430の配列方向は、液面レベルLの低下に応じて可動体30の運動する基準方向Dbに対し、一致することになる。故に、抵抗体材料や電極材料の劣化に起因して第一摺動接点411と第一出力電極45との間での各セグメント電極430毎の電気抵抗が経時増大したとしても、液面レベルLが低下した際には、経時増大した当該電気抵抗に応じて実際よりも低レベルの液面レベルLが検出される。即ち、液面レベルLが安全側に検出され得るので、燃料タンク2内における燃料切れを抑制することが可能となる。
しかも液面検出装置1によると、抵抗体47において第一電極領域R1を挟んだ切断前の両側抵抗部473,474のうち、第二抵抗部471として完全切断する一方を変更することで、燃料タンク2に対するセグメント電極430の配列方向を反転させることができる。故に、完全切断する抵抗部を変更すれば、反転なし構成1aと反転あり構成1bとにて、完全切断箇所を増やすことなく完全切断前の構成(例えば図8参照)を共通化し得るので、高い生産性を達成することが可能となる。
さらに液面検出装置1によると、基準方向Dbでは、液面レベルLが低下するほど第一抵抗部470よりも第二抵抗部471側となる下方へと可動体30が運動するに従って、第一摺動接点411と第一出力電極45との間の電気抵抗が漸次増大することとなる。これによれば、材料劣化に起因して各セグメント電極430毎の電気抵抗が経時増大したとしても、液面レベルLの低下に応じて可動体30が下方へと運動した際には、安全側となる低レベルの液面レベルLを検出して燃料切れを抑制することが可能となる。しかも、上方の第一抵抗部470と下方の第二抵抗部471との間にて各セグメント電極430が配列される第一電極領域R1は、燃料タンク2内では上下に確保し易いので、セグメント電極430の配列数を可及的に増やして液面レベルLの検出分解能を高めることも可能となる。
またさらに液面検出装置1によると、第二抵抗部471の完全切断箇所には、基板42の実装面42aよりも凹んだ切断跡42cが確認されることなる。ここで、切断前の両側抵抗部473,474を有した抵抗体47を形成してから、それら抵抗部473,474のうち第二抵抗部471とする一方に完全切断処理を施すことで、切断跡42cは形成され得る。このことから、反転なし構成1aも反転あり構成1bも、抵抗部473又は474に対する完全切断処理により容易に製造し得るので、高い生産性の実現に貢献することが可能となる。
加えて液面検出装置1によると、第二抵抗部471が完全切断されている抵抗体47において、第一抵抗部470は部分切断されている。故に、切断前の両側抵抗部473,474のうち、第二抵抗部471として完全切断される一方と、第一抵抗部470として部分切断される他方とを入れ替えることで、セグメント電極430の配列方向を反転させることができる。それと共に第一抵抗部470では、第一出力電極45側と第一電極領域R1側との間での電気抵抗を、部分切断量に応じて調整することができる。これらのことから、完全切断前且つ部分切断前の構成を反転なし構成1a及び反転あり構成1bの双方に共通化して生産性を高めつつ、電気抵抗の調整自由度を高めることが可能となる。
また加えて液面検出装置1によると、第一抵抗部470の部分切断箇所には、基板42の実装面42aよりも凹んだ切断跡42bが確認されることなる。ここで、切断前の両側抵抗部473,474を有した抵抗体47を形成してから、それら抵抗部473,474のうち第一抵抗部470とする他方に部分切断処理を施すことで、切断跡42bは形成され得る。このことから、反転なし構成1aも反転あり構成1bも、抵抗部474又は473に対する部分切断処理により容易に電気抵抗調整し得るので、高い生産性の実現に貢献することが可能となる。
さて、液面検出装置1の製造方法によると、基板42の実装面42a上にて可動体30の運動方向Dl,Duに第一電極領域R1を挟んだ両側にそれぞれ抵抗部473,474を有した抵抗体47を、切断工程前の形成工程により形成する。そこで切断工程では、切断前の抵抗部473,474のうち、第一抵抗部470よりも基準方向Dbに位置させる第二抵抗部471としての一方を、完全切断する。これによれば、第二抵抗部471として完全切断する抵抗部を変更することで、燃料タンク2に対するセグメント電極430の配列方向を反転させることができる。故に、完全切断する抵抗部を変更すれば、反転なし構成1aと反転あり構成1bとにて、完全切断箇所を増やすことなく完全切断前の構成(例えば図8参照)を共通化し得るので、高い生産性を達成することが可能となる。
さらに液面検出装置1の製造方法によると、抵抗体47において第二抵抗部471を完全切断するだけでなく、第一抵抗部470を部分切断する。故に、切断前の両側抵抗部473,474に対する切断量を変更すれば、第二抵抗部471として完全切断する抵抗部と、第一抵抗部470として部分切断する抵抗部とを入れ替えて、セグメント電極430の配列方向を反転させることができる。それと共に第一抵抗部470では、第一出力電極45側と第一電極領域R1側との間での電気抵抗を、部分切断量に応じて調整することができる。これらのことから、完全切断前且つ部分切断前の構成を反転なし構成1a及び反転あり構成1bの双方に共通化して生産性を高めつつ、電気抵抗の調整自由度を高めることが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に変形例1では、基板42を横長に配置することで、反転なし構成1aでは第一抵抗部470よりも左方及び右方の一方に第二抵抗部471を、また反転あり構成1bでは第一抵抗部470よりも左方及び右方の他方に第二抵抗部471を、位置させてもよい。変形例2では、S102にて第一抵抗部470に部分切断処理を施さず、切断前の抵抗部473,474のうち一方をそのまま第一抵抗部470として残してもよい。
変形例3では、S102の部分切断処理及び完全切断処理をレーザトリミング以外の手法、例えばエッチング処理等により実現してもよい。ここで変形例3では、切断跡42b,42cが基板42に形成されなくてもよい。
変形例4では、広幅帯状の接続電極部441のみからなる第二固定電極44を、採用してもよい。変形例5では、調整電極部433を設けなくてもよい。変形例6では、容器内における燃料以外の液体の液面レベルLを検出する装置に、液面検出装置1を適用してもよい。
1 液面検出装置、1a 反転なし構成、1b 反転あり構成、2 燃料タンク、10 ボディ、20 フロート、30 可動体、40 可変抵抗ユニット、42 基板、42a 実装面、42b,42c 切断跡、43 第一固定電極、45 第一出力電極、47 抵抗体、100 レーザ加工装置、411 第一摺動接点、430 セグメント電極、470 第一抵抗部、471 第二抵抗部、473,474 切断前の抵抗部、B レーザビーム、Db 基準方向、Dl,Du 運動方向、L 液面レベル、R1 第一電極領域

Claims (7)

  1. 燃料タンク(2)内における燃料の液面レベル(L)を検出する液面検出装置(1,1a,1b)であって、
    摺動接点(411)を有し、前記液面レベルに追従して往復運動する可動体(30)と、
    実装面(42a)を有し、前記燃料タンクに対して位置固定される基板(42)と、
    前記実装面上に設けられて前記可動体の運動方向(Dl,Du)に配列されており、前記可動体の運動に応じて前記摺動接点が摺接する複数のセグメント電極(430)と、
    前記実装面上に設けられており、前記摺動接点との間の電気抵抗に応じた電気出力を与える出力電極(45)と、
    前記実装面上に設けられて各前記セグメント電極よりも高い電気抵抗が与えられており、各前記セグメント電極及び前記出力電極に跨って電気接続されている抵抗体(47)とを、備え、
    前記抵抗体は、前記実装面上において各前記セグメント電極の配列された電極領域(R1)を前記運動方向に挟んで両側に有する第一抵抗部(470)及び第二抵抗部(471)のそれぞれにて、前記出力電極と電気接続されており、
    前記液面レベルの低下に応じて前記可動体が運動する前記運動方向(Dl)を基準方向(Db)と定義すると、前記第一抵抗部よりも前記基準方向に位置する前記第二抵抗部は、前記出力電極側と前記電極領域側との間における通電を遮断するように完全切断されている液面検出装置。
  2. 前記可動体は、前記液面レベルが低下するほど下方へ向かう前記基準方向へ運動可能であり、
    前記第二抵抗部は、前記第一抵抗部よりも下方に位置している請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記基板は、前記第二抵抗部の完全切断箇所に前記実装面から凹む切断跡(42c)を、有する請求項1又は2に記載の液面検出装置。
  4. 前記第一抵抗部は、前記出力電極側と前記電極領域側との間における電気抵抗を調整するように部分切断されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の液面検出装置。
  5. 前記基板は、前記第一抵抗部の部分切断箇所に前記実装面から凹む切断跡(42b)を、有する請求項4に記載の液面検出装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の液面検出装置を製造する方法であって、
    前記実装面上において前記電極領域を前記運動方向に挟んだ両側にそれぞれ抵抗部(473,474)を有した前記抵抗体を、形成する形成工程(S101)と、
    各前記抵抗部のうち、前記第一抵抗部よりも前記基準方向に位置させる前記第二抵抗部としての一方を、完全切断する切断工程(S102)とを、含む液面検出装置の製造方法。
  7. 前記切断工程では、各前記抵抗部のうち前記第一抵抗部としての他方を、前記出力電極側と前記電極領域側との間における電気抵抗を調整するように部分切断する請求項6に記載の液面検出装置の製造方法。
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