JP6536442B2 - めっき付パワーモジュール用基板の製造方法 - Google Patents

めっき付パワーモジュール用基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、大電流、高電圧を制御する半導体装置に用いられるパワーモジュール用基板であって、回路層に無電解めっきを施しためっき付パワーモジュール用基板の製造方法に関する。
パワーモジュールに用いられるパワーモジュール用基板の回路層として、絶縁基板であるセラミックス基板の一方の面にアルミニウム板を接合することにより形成されたものが知られている。また、この種のパワーモジュール用基板としては、セラミックス基板の他方の面にも熱伝導性に優れた金属板を接合することにより金属層を設け、その金属層を介して放熱板を接合することも行われる。そして、パワーモジュール用基板の回路層の上面に、パワー素子等の半導体素子が搭載されることにより、パワーモジュールが製造される。
この種のパワーモジュール用基板においては、はんだ濡れ性を向上させて半導体素子との接合性を高めるために、回路層の表面に部分的にめっき処理が施される。
このような部分的にめっきを形成する技術としては、回路層の表面のめっきを形成したくない部分にめっきレジストやマスキングフィルム等により部分的にマスキング処理を行い、そのマスキング部分へのめっきの形成を防止して部分的にめっきをする方法が一般的である。
また、特許文献1には、金属‐セラミックス接合基板の金属板の表面全体に無電解ニッケル合金めっきを施した後に、ニッケル合金めっきが必要な部分にレジストを付着させ、酸性薬液によりレジストが付着していない部分のニッケル合金めっきをエッチング除去することにより、金属板の表面に部分的にめっきをする方法が記載されている。
特開2006‐161158号公報
ところが、回路層に部分的にマスキング処理を行った後でめっき処理を行う一般的な方法では、複雑形状部分の全てにマスキングを施すことが難しいため、半導体素子の実装部分を除いた回路層の側面や、ヒートシンクの上面等にめっきの付着が生じることがある。半導体素子が実装されたパワーモジュールには、絶縁性確保や配線保護等の観点からポッティング樹脂やモールディング樹脂を流し込んで封止することが行われるが、不要な部分にめっきが形成されていると、そのめっき部分により樹脂等とめっきとの密着性が阻害され、パワーモジュールの使用時に冷熱サイクルやパワーサイクル等を負荷した場合に、ポッティング樹脂等がパワーモジュール用基板から剥離する樹脂剥離を引き起こすおそれがある。そして、この樹脂剥離が要因となり、樹脂割れやセラミックス基板の割れ等が生じ、パワーモジュールの絶縁破壊につながるおそれがある。
この点、特許文献1に記載の方法のように、金属板の表面全体にめっき処理を行った後に、めっきが必要な部分のみにレジストを付着させ、めっきを必要としない部分のめっきをエッチングにより除去する場合には、回路層の側面や、ヒートシンクに付着しためっきを除去できると考えられる。しかし、めっきを必要としない部分は大部分であり、複雑な形状を有するヒートシンク、例えばピンフィンを有するヒートシンク等が接合されたパワーモジュール用基板や複雑な回路パターンが形成されたパワーモジュール用基板では、特許文献1に記載の方法を用いた場合にはマスキング処理が煩雑となり手間がかかることで、作業性が低下することが問題である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、回路層の側面等の不要な部分へのめっきの形成を防止しつつ、容易に回路層の上面に部分的なめっきを形成できるめっき付パワーモジュール用基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のめっき付パワーモジュール用基板の製造方法は、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム回路層が形成され、前記セラミックス基板の他方の面に前記セラミックス基板より大きいヒートシンクが形成されてなるパワーモジュール用基板の前記アルミニウム回路層の上面に部分的な無電解めっき被膜が形成されためっき付パワーモジュール用基板を製造する方法であって、前記アルミニウム回路層の上面のめっき不要領域に第1マスクを形成する第1マスキング工程と、無電解めっき液に対する耐薬品性を有する有底筒状の弾性カバー部材の開口部内面と前記パワーモジュール用基板の側面とを密着させて、前記パワーモジュール用基板の上面側を前記開口部から露出させておき、前記弾性カバー部材を装着した前記パワーモジュール用基板を無電解めっき液中に浸漬して、前記パワーモジュール用基板の前記開口部から露出した部分であって前記めっき不要領域を除く部分に無電解めっき被膜を形成するめっき処理工程と、前記アルミニウム回路層上面に形成された前記無電解めっき被膜の上面に第2マスクを形成して、前記第1マスクと前記第2マスクとにより前記無電解めっき被膜を覆う第2マスキング工程と、前記パワーモジュール用基板の前記第1マスク及び前記第2マスクから露出した部分に形成された前記無電解めっき被膜を酸性エッチング液により除去するめっき除去工程と、前記第1マスク及び前記第2マスクを前記アルミニウム回路層から剥離するマスク剥離工程とを有する。
弾性カバー部材の開口部内面をパワーモジュール用基板の側面と密着させることで、パワーモジュール用基板の上面を除く部分(側面及び裏面)を弾性カバー部材で覆った状態とすることができる。そして、このように弾性カバー部材をパワーモジュール用基板に装着した状態で無電解めっき液に浸漬させることで、弾性カバー部材で覆われたヒートシンクの側面や裏面へのめっき反応を抑制して、弾性カバー部材から露出する部分であって第1マスクが形成されためっき不要領域を除く部分のアルミニウム回路層の表面やヒートシンクの表面に無電解めっき被膜を形成できる。そして、アルミニウム回路層の上面に形成された無電解めっき被膜と第1マスクとの上から第2マスクを形成して、アルミニウム回路層上の部分的な無電解めっき被膜を保護した後に、めっき除去工程を行うことで、アルミニウム回路層の上面の部分的な無電解めっき被膜を残して、アルミニウム回路層の側面や、ヒートシンクの上面に付着した無電解めっき被膜を除去できる。なお、弾性カバー部材は、その弾性を利用してパワーモジュール用基板に装着しているので、めっき処理工程後の適宜のタイミングで、容易に取り外すことができる。
このようにして製造されるめっき付パワーモジュール用基板においては、マスキング作業はアルミニウム回路層の上面のみに行い、めっきを必要としないヒートシンクの側面や底面は弾性カバー部材で覆った状態とすることで、ヒートシンクの側面及び底面へのめっきレジストの塗布や、マスキングテープの貼付等の複雑なマスキング作業を必要とせずに、ヒートシンクの側面や底面へのめっきの形成を防止できる。また、第1マスキング工程においては、アルミニウム回路層の上面のみに第1マスクを設けることで、部分的な無電解めっき被膜を形成できる。そして、第1マスクが形成された状態で、さらに第2マスクを形成して、その状態でめっき除去工程を行うことで、アルミニウム回路層上の無電解めっき被膜をエッチング液から保護でき、無電解めっき被膜を必要としない部分に形成されている無電解めっき被膜のみを除去できる。
したがって、ヒートシンクの側面及び底面へのめっきレジストの塗布や、マスキングテープの貼付等の複雑なマスキング作業を必要とせずに、容易にアルミニウム回路層の上面に部分的な無電解めっき被膜が形成されためっき付パワーモジュール用基板を製造できる。また、無電解めっき被膜が不要な部分へ付着した無電解めっき被膜をめっき除去工程において確実に除去できるので、ポッティング樹脂等との密着性を良好に維持でき、めっき付パワーモジュール用基板の接合信頼性を良好に維持できる。
さらに、本発明のめっき付パワーモジュール用基板の製造方法においては、めっきを必要としないアルミニウム回路層の側面やヒートシンクの上面にも一旦、無電解めっき被膜を形成した後に、これらアルミニウム回路層の側面やヒートシンクの上面に形成された無電解めっき被膜を除去することで、無電解めっき被膜の除去後のアルミニウム表面を粗面化して、これらの表面の表面粗さ(算術平均粗さ)Raを、めっき形成前よりもめっき除去後において大きくすることができる。したがって、パワーモジュール用基板の上面とポッティング樹脂等との密着性をより向上でき、接合信頼性に優れたパワーモジュールを製造できる。
本発明のめっき付パワーモジュール用基板の製造方法は、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム回路層が形成され、前記セラミックス基板の他方の面に前記セラミックス基板より大きいヒートシンクが形成されてなるパワーモジュール用基板の前記アルミニウム回路層の上面に部分的な無電解めっき被膜が形成されためっき付パワーモジュール用基板を製造する方法であって、無電解めっき液に対する耐薬品性を有する有底筒状の弾性カバー部材の開口部内面と前記パワーモジュール用基板の側面とを密着させて、前記パワーモジュール用基板の上面側を前記開口部から露出させておき、前記弾性カバー部材を装着した前記パワーモジュール用基板を無電解めっき液中に浸漬して、前記パワーモジュール用基板の前記開口部から露出した部分に無電解めっき被膜を形成するめっき処理工程と、前記アルミニウム回路層のめっき必要領域に前記アルミニウム回路層に形成された前記無電解めっき被膜の上からマスクを形成するマスキング工程と、前記パワーモジュール用基板の前記マスクから露出して設けられ前記めっき必要領域を除く部分に形成された前記無電解めっき被膜を酸性エッチング液により除去するめっき除去工程と、前記マスクを前記アルミニウム回路層から剥離するマスク剥離工程とを有する。
この場合においても、弾性カバー部材の開口部内面をパワーモジュール用基板の側面と密着させることで、パワーモジュール用基板の上面を除く部分(側面及び裏面)を弾性カバー部材で覆った状態とすることができる。そして、このように弾性カバー部材をパワーモジュール用基板に装着した状態で無電解めっき液に浸漬させることで、弾性カバー部材で覆われたヒートシンクの側面や底面へのめっき反応を抑制して、弾性カバー部材から露出する部分のアルミニウム回路層の表面やヒートシンクの表面に無電解めっき被膜が形成される。そして、アルミニウム回路層の上面に形成された無電解めっき被膜の上からマスクを形成した後、めっき除去工程を行うことで、アルミニウム回路層のめっき必要領域に部分的な無電解めっき被膜を残して、アルミニウム回路層の側面やヒートシンクの上面に付着しためっきを除去できる。なお、弾性カバー部材は、その弾性を利用してパワーモジュール用基板に装着しているので、めっき処理工程後の適宜のタイミングで、容易に取り外すことができる。
このようにして製造されるめっき付パワーモジュール用基板では、めっき処理工程はパワーモジュール用基板の上面のみに行い、めっきを必要としないヒートシンクの側面や裏面は弾性カバー部材で覆った状態とすることで、ヒートシンクの側面及び裏面へのめっきレジストの塗布や、マスキングテープの貼付等の複雑なマスキング作業を必要とせずに、ヒートシンクの側面や裏面へのめっきの形成を防止できる。また、マスキング工程においては、アルミニウム回路層の上面のみにマスクを設けることで、マスクから露出しためっきを必要としない部分に形成されている無電解めっき被膜のみを除去できる。
したがって、ヒートシンクの側面及び裏面へのめっきレジストの塗布や、マスキングテープの貼付等の複雑なマスキング作業を必要とせずに、容易にアルミニウム回路層の上面に部分的な無電解めっき被膜が形成されためっき付パワーモジュール用基板を製造できる。
本発明によれば、マスキング作業はアルミニウム回路層の上面のみに行い、めっきを必要としないヒートシンクの側面や裏面は弾性カバー部材で覆った状態とすることで、ヒートシンクの側面及び裏面へのめっきレジストの塗布や、マスキングテープの貼付等の複雑なマスキング作業を必要とせずに、容易にアルミニウム回路層の上面に部分的な無電解めっき被膜が形成されためっき付パワーモジュール用基板を製造できる。
本発明の実施形態に係るめっき付パワーモジュール用基板の製造方法により製造されるめっき付パワーモジュール用基板の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るめっき付パワーモジュール用基板の製造方法を説明する模式図であり、パワーモジュール用基板の断面図を示す。 本発明の第1実施系形態に係るめっき付パワーモジュール用基板の製造方法を説明するフロー図である。 本発明の第2実施形態に係るめっき付パワーモジュール用基板の製造方法を説明する模式図であり、パワーモジュール用基板の断面図を示す。 本発明の第2実施系形態に係るめっき付パワーモジュール用基板の製造方法を説明するフロー図である。
以下、本発明に係るめっき付パワーモジュール用基板の製造方法の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る実施形態のめっき付パワーモジュール用基板の製造方法により製造されるめっき付パワーモジュール用基板を示している。この図1に示すめっき付パワーモジュール用基板101は、セラミックス基板11の一方の面にアルミニウム回路層12が形成され、他方の面に金属製のヒートシンク30が形成されており、アルミニウム回路層12の上面に部分的に無電解めっき被膜15が形成されている。なお、ヒートシンク30は、セラミックス基板11の他方の面にアルミニウム金属層13を介して設けられている。
セラミックス基板11は、アルミニウム回路層12とヒートシンク30との間の電気的接続を防止するものであって、AlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化珪素)、Al(アルミナ)等のセラミックス材料により矩形状に形成され、例えば0.2mm〜1mmの厚みとされている。
アルミニウム回路層12とアルミニウム金属層13は、純度99.00質量%以上の純アルミニウムや純度99.99質量%以上の純アルミニウム又はアルミニウム合金により形成され、例えば0.1mm〜5.0mmの厚みとされ、通常はセラミックス基板11よりも小さい矩形状に形成されている。そして、アルミニウム回路層12とアルミニウム金属層13とは、セラミックス基板11にAl‐Si系、Al‐Ge系、Al‐Cu系、Al‐Mg系、又はAl‐Mn系等の合金のろう材により接合されている。また、アルミニウム回路層12とアルミニウム金属層13は、それぞれプレス加工により所望の外形に打ち抜いたものをセラミックス基板11に接合するか、あるいは平板状のものをセラミックス基板11に接合した後に、エッチング加工により所望の外形に形成するか、いずれかの方法により、所望の形状に形成されている。そして、このアルミニウム回路層12の上面12aに部分的な無電解めっき被膜15が形成されている。無電解めっき被膜15は、例えばNiPめっきにより、例えば厚み1μm〜9μmに形成される。
ヒートシンク30は、純アルミニウム又はアルミニウム合金により形成され、セラミックス基板11より大きく形成されている。そして、ヒートシンク30は、セラミックス基板11にAl‐Si系、Al‐Ge系、Al‐Cu系、Al‐Mg系、又はAl‐Mn系等の合金のろう材により接合されている。
なお、本実施形態のヒートシンク30は、一様な平板状ではなく、立壁部31を有し、底面部30cに複数のピンフィン32が立設されているが、ヒートシンク30の形状は特に限定されるものではなく、平板状や、平板の表面にフィンが立設されたもの等の適宜の形状のものが含まれる。
次に、本発明に係る第1実施形態のめっき付パワーモジュール用基板101の製造方法について説明する。
(基板形成工程(S11))
セラミックス基板11の各面にろう材を介してアルミニウム回路層12となるアルミニウム板とアルミニウム金属層13となるアルミニウム板とを積層し、さらにアルミニウム金属層13となるアルミニウム板の表面にろう材を介してヒートシンク30となるアルミニウム板を積層し、これらの積層構造体を積層方向に加圧した状態で加熱し、ろう材を溶融させることによってそれぞれのアルミニウム板とセラミックス基板11とを接合し、アルミニウム回路層12とアルミニウム金属層13とヒートシンク30とを有するパワーモジュール用基板10を形成する。具体的には、ろう材としてAl‐7質量%Siろう材を用い、真空雰囲気中で610℃以上650℃以下の温度で1分〜60分加熱することにより、セラミックス基板11にアルミニウム回路層12、アルミニウム金属層13を形成するとともに、アルミニウム金属層13を介してヒートシンク30を形成する。
(めっき前処理工程(S12))
パワーモジュール用基板10のアルミニウム回路層12の表面に存在する油分やアルミニウム酸化物等の不純物を除去するために、脱脂及びアルカリエッチング処理を行う。
そして、無電解めっき被膜15とアルミニウム回路層12との密着性を確保するため、めっき処理工程(S13)の前に、アルミニウム回路層12の表面を亜鉛(Zn)で被覆するジンケート処理を施す。この際、パワーモジュール用基板10をジンケート液に浸漬させる前に、図2(a)に示すように、ジンケート液や無電解めっき液に対する耐薬品性を有する有底筒状の弾性カバー部材40を、パワーモジュール用基板10に装着しておく。
弾性カバー部材40は、その開口部41にパワーモジュール用基板10を嵌め込むことにより、開口部41の内面とパワーモジュール用基板10の側面(図2(a)では、ヒートシンク30の側面30b)とを密着させて、パワーモジュール用基板10の上面側を露出させた状態で取り付けられる。これにより、パワーモジュール用基板10の上面を除く部分(図2(a)ではヒートシンク30の側面30b及び裏面30c)を弾性カバー部材40により覆った状態とでき、パワーモジュール用基板10の上面のみを開口部41から露出させた状態とすることができる。
弾性カバー部材40の材料としては、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、塩素化ポリエチレン、シリコンゴム又はフッ素系ゴムを好適に用いることができる。これらのシリコンゴム及びフッ素系ゴムは、耐薬品性を有することから、めっき前処理工程(S12)におけるジンケート処理だけでなく、ジンケート処理後のめっき処理工程(S14)においても、好適に用いることができる。
そして、弾性カバー部材40をパワーモジュール用基板10に装着した状態で、パワーモジュール用基板10をジンケート液に浸漬させる。これにより、ジンケート液に曝されるパワーモジュール用基板10のアルミニウム回路層12の表面(上面12a及び側面12b)のアルミニウムや、アルミニウム金属層13の側面13b、ヒートシンク30の表面(上面30a及び内面30d)のアルミニウムにジンケート液中の亜鉛が反応し、アルミニウムが溶解して表面に亜鉛が置換析出され、アルミニウム回路層12の表面とアルミニウム金属層13の表面とヒートシンク30の表面に亜鉛被膜が形成される。一方、パワーモジュール用基板10の側面及び裏面(ヒートシンク30の側面30b及び裏面30c)は弾性カバー部材40により覆われており、パワーモジュール用基板10の側面及び裏面への亜鉛の置換析出が抑制される。
なお、ジンケート処理は、具体的には、パワーモジュール用基板10をジンケート液に30秒〜60秒浸漬させることにより行われる。また、ジンケート処理は、2回以上に分けて行ってもよい。1回目のジンケート処理で被覆される亜鉛被膜は粒子が大きい状態であるので、一度、亜鉛被膜を剥離するジンケート剥離処理を施した後に、2回目のジンケート処理を行うことにより、亜鉛粒子が微細な状態で亜鉛被膜が形成される。亜鉛粒子が微細な状態で亜鉛被膜が形成されることにより、アルミニウム回路層12とニッケルめっきとの密着性をより向上させることができる。なお、ジンケート剥離処理には、10vol%〜50vol%硝酸を用いることができる。
(第1マスキング工程(S13))
ジンケート処理後のパワーモジュール用基板を水洗した後、図2(b)に示すように、アルミニウム回路層12の上面12aのめっき不要領域に第1マスク21を形成する。第1マスク21は、アルミニウム回路層12の上面12aにめっき必要領域を残して所定形状のめっきレジストを塗布するか、マスキングテープの貼付すること等により形成できる。たとえば、めっきレジストにより第1マスク21を形成する場合には、エッチングレジストインキをアルミニウム回路層12の上面12aのめっき必要領域を残してめっき不要領域に塗布し、紫外線を照射することにより所望形状のめっきレジスト(第1マスク21)を形成する。
(めっき処理工程(S14))
図2(c)に示すように、アルミニウム回路層12の上面12aに第1マスク21を形成した後、弾性カバー部材40をパワーモジュール用基板10に装着した状態で、パワーモジュール用基板10を無電解めっき液(NiPめっき液)中に浸漬して、無電解めっき液中で亜鉛被膜(Zn)をニッケル(Ni)に置換させ、置換されたニッケルを触媒としてめっき反応を進行させることにより、パワーモジュール用基板10の上面に露出するアルミニウム回路層12の表面(上面12a及び側面12b)やアルミニウム金属層13の側面13b、ヒートシンク30の表面(上面30a及び内面30d)に無電解めっき被膜15を形成する。この際、パワーモジュール用基板10の側面や裏面(ヒートシンク30の側面30bや裏面30c)は、弾性カバー部材40で覆われた状態であるので、ヒートシンク30の側面30bや裏面30cへのめっき反応が抑制され、また、アルミニウム回路層12の上面12aのめっき不要領域は第1マスク21により覆われた状態であるので、めっき不要領域へのめっき反応が抑制される。したがって、弾性カバー部材40の開口部41から露出した部分であってめっき不要領域を除く部分に無電解めっき被膜15が形成される。
(第2マスキング工程(S15))
めっき処理工程(S14)後に、アルミニウム回路層12の上面12aに形成された無電解めっき被膜15の上面に第2マスク22を形成して、図2(d)に示すように、第1マスク21と第2マスク22とにより、アルミニウム回路層12の上面12aに部分的に形成された無電解めっき被膜15を覆って保護する。
第2マスク22は、第1マスク21と同様に、めっきレジストを塗布するか、マスキングテープの貼付すること等により形成できる。
(めっき除去工程(S16))
そして、第2マスキング工程(S15)後に、図2(e)に示すように、パワーモジュール用基板10の第1マスク1及び第2マスク22から露出した部分に形成された無電解めっき被膜15を酸性エッチング液により除去する。
具体的には、第1マスク21及び第2マスク22から露出した部分に酸性エッチング液を接触させることにより、アルミニウム回路層12の側面12bやアルミニウム金属層13の側面13b、ヒートシンク30の上面30a及び内面30dの無電解めっき被膜15をエッチング(除去)する。酸性エッチング液としては、、NHO(硝酸)とNHF(フッ化アンモニウム)との混合溶液や、NHOとHSO(硫酸)とNHFとの混合溶液、NHO溶液等を好適に用いることができる。
なお、無電解めっき被膜15に酸性エッチング液を接触させるエッチング方法としては、酸性エッチング液をスプレーする方法や、パワーモジュール用基板10を酸性エッチング液中に浸漬させる方法のいずれも使用できる。
また、酸性エッチング液により無電解めっき被膜15を除去した後に、パワーモジュール用基板10の上面に対するアルカリ性エッチング液によるアルカリエッチング処理を追加することもできる。アルカリ性エッチング液としては水酸化ナトリウム水溶液等を好適に用いることができ、これらのアルカリ性エッチング液中にパワーモジュール用基板10を一定時間浸漬させることによりアルカリエッチング処理を行うことができる。
(マスク剥離工程(S17))
最後に、アルミニウム回路層12から第1マスク21及び第2マスク22をマスク剥離液で剥離して除去する。マスク剥離液は、例えば臭素系溶剤等(例えばカネコ化学社製e‐クリーン等)が好適に用いることができる。これにより、図1に示すように、アルミニウム回路層12の上面12aに部分的な無電解めっき被膜15が形成されためっき付パワーモジュール用基板101が得られる。
なお、弾性カバー部材40は、その弾性を利用してパワーモジュール用基板10に装着されているので、めっき処理工程(S14)後の適宜のタイミングで容易に取り外すことができる。
そして、このようにして製造されためっき付パワーモジュール用基板101には、図1に示すように、無電解めっき被膜15に半導体素子50が接合されて、パワーモジュール用基板が製造される。また、ポッティング樹脂60等を流し込むことにより半導体素子50を封止することも行われる。
このように製造されるめっき付パワーモジュール用基板101においては、マスキング作業はアルミニウム回路層12の上面12aのみに行い、めっきを必要としないヒートシンク30の側面30bや裏面30c(ピンフィン32の表面)は弾性カバー部材40で覆った状態とすることで、ヒートシンク30の側面30b及び裏面30cへのめっきレジストの塗布や、マスキングテープの貼付等の複雑なマスキング作業を必要とせずに、ヒートシンク30の側面30bや裏面30cへのめっきの形成を防止できる。また、第1マスキング工程(S13)においては、アルミニウム回路層12の上面12aのみに第1マスク21を設けることで、部分的な無電解めっき被膜15を形成できる。そして、第2マスキング工程(S15)において、第1マスク21が形成された状態で、さらに第2マスク22を形成して、その状態でめっき除去工程(S16)を行うことで、アルミニウム回路層12上の無電解めっき被膜15をエッチング液から保護でき、無電解めっき被膜15を必要としない部分に形成されている無電解めっき被膜15のみを除去できる。
したがって、ヒートシンク30の側面30b及び裏面30cへのめっきレジストの塗布や、マスキングテープの貼付等の複雑なマスキング作業を必要とせずに、容易にアルミニウム回路層12の上面12aに部分的な無電解めっき被膜15が形成されためっき付パワーモジュール用基板101を製造できる。また、無電解めっき被膜15が不要な部分へ付着した無電解めっき被膜15をめっき除去工程(S16)において確実に除去できるので、ポッティング樹脂等との密着性を良好に維持でき、めっき付パワーモジュール用基板101の接合信頼性を良好に維持できる。
さらに、本実施形態のめっき付パワーモジュール用基板の製造方法では、めっき処理工程(S14)において、めっきを必要としないアルミニウム回路層12の側面12bやアルミニウム金属層13の側面13b、ヒートシンク30の上面30a及び内面30dにも一旦、無電解めっき被膜15を形成した後に、めっき除去工程(S16)において、これらアルミニウム回路層12の側面12bやアルミニウム金属層13の側面13b、ヒートシンク30の上面30a及び内面30dに形成された無電解めっき被膜15を除去することで、無電解めっき被膜15の除去後のこれらアルミニウム表面を粗面化できる。具体的には、無電解めっき被膜15の形成前のアルミニウム回路層12の側面12bやアルミニウム金属層13の側面13b、ヒートシンク30の上面30a等の表面粗さ(算術平均粗さ)Raは0.5程度とされるが、無電解めっき被膜15の除去後においては表面粗さRaを0.7〜1.2程度とでき、これらの表面の表面粗さRaを、めっき形成前よりもめっき除去後において大きくすることができる。なお、めっき必要領域に設けられた無電解めっき被膜15表面の表面粗さRaは0.5程度とされる。このように、パワーモジュール用基板10の上面に露出するアルミニウム表面の表面粗さRaを大きくすることで、ポッティング樹脂60等との密着性をより向上でき、接合信頼性に優れたパワーモジュールを製造できる。
また、無電解めっき被膜15の除去後に露出したアルミニウム表面に対するアルカリ性エッチング液によるエッチング処理を追加することで、無電解めっき被膜15の除去後のアルミニウム表面をさらに粗面化することができる。この場合、アルミニウム表面の表面粗さRaを1.2以上とでき、さらにポッティング樹脂60等との密着性を向上できる。
また、上記の第1実施形態では、図2に示すように、アルミニウム回路層12の上面12aに第1マスク21を形成した後に、パワーモジュール用基板10の上面にめっき処理を行うことにより、アルミニウム回路層12の上面12aに部分的に無電解めっき被膜15を形成することとしていたが、図4及び図5に示す第2実施形態のめっき付パワーモジュール用基板の製造方法のように、アルミニウム回路層12の上面12a全体の無電解めっき被膜15を形成した後にマスク23を形成して、不要な部分の無電解めっき被膜15を除去することにより、アルミニウム回路層12の上面12aに部分的な無電解めっき被膜15を形成して、めっき付パワーモジュール用基板101を製造することもできる。
図4及び図5を用いて、本発明に係る第2実施形態のめっき付パワーモジュール用基板の製造方法について説明する。なお、基板形成工程(S11)とめっき前処理工程(S12)は、第1実施形態と同様であるので説明を省略し、めっき前処理工程(S12)後のめっき処理工程(S23)からマスク剥離工程(S26)までを順に説明する。
(めっき処理工程(S23))
ジンケート処理後のパワーモジュール用基板10を水洗した後、図4(a)及び(b)に示すように、弾性カバー部材40をパワーモジュール用基板10に装着した状態で、パワーモジュール用基板10を無電解めっき液(NiPめっき液)中に浸漬して、無電解めっき液中で亜鉛被膜(Zn)をニッケル(Ni)に置換させ、置換されたニッケルを触媒としてめっき反応を進行させることにより、パワーモジュール用基板10の上面に露出するアルミニウム回路層12の表面(上面12a及び側面12b)やアルミニウム金属層13の側面13b、ヒートシンク30の表面(上面30a及び内面30d)に無電解めっき被膜15を形成する。この際、パワーモジュール用基板10の側面や裏面(ヒートシンク30の側面30bや裏面30c)は、弾性カバー部材40で覆われた状態であるので、ヒートシンク30の側面30bや裏面30cへのめっき反応が抑制されるが、開口部41から露出した部分全体に無電解めっき被膜15が形成される。
(マスキング工程(S24))
めっき処理工程(S23)後に、図4(c)に示すように、アルミニウム回路層12のめっき必要領域に、上面12a全体に形成された無電解めっき被膜15の上からマスク23を形成し、めっき必要領域の無電解めっき被膜15をマスク23により保護する。
マスク23は、第1実施形態の第1マスク21や第2マスク22と同様に、めっきレジストを塗布するか、マスキングテープの貼付すること等により形成できる。
(めっき除去工程(S25))
そして、マスキング工程(S24)後に、図4(d)に示すように、パワーモジュール用基板10のマスク23から露出して設けられ、めっき必要領域を除く部分に形成された無電解めっき被膜15を酸性エッチング液により除去する。
具体的には、マスク23から露出した部分に酸性エッチング液を接触させることにより、アルミニウム回路層12の上面12aのめっき必要領域に形成された無電解めっき被膜15を部分的に残して、めっき不要領域に形成された無電解めっき被膜15を除去するとともに、アルミニウム回路層12の側面12bやアルミニウム金属層13の側面13b、ヒートシンク30の上面30aや内面30dの無電解めっき被膜15をエッチング(除去)する。酸性エッチング液としては、第1実施形態と同様のものを用いることができ、無電解めっき被膜15に酸性エッチング液を接触させるエッチング方法としては、酸性エッチング液をスプレーする方法や、パワーモジュール用基板10を酸性エッチング液中に浸漬させる方法のいずれも使用できる。
また、酸性エッチング液により無電解めっき被膜15を除去した後に、パワーモジュール用基板10の上面に対するアルカリ性エッチング液によるアルカリエッチング処理を追加することもできる。
(マスク剥離工程(S26))
最後に、図4(e)に示すように、アルミニウム回路層12からマスク23をマスク剥離液で剥離して除去する。マスク剥離液は、第1実施形態と同様に、臭素系溶剤等(例えばカネコ化学社製e‐クリーン等)を好適に用いることができる。これにより、アルミニウム回路層12の上面12aに部分的な無電解めっき被膜15が形成されためっき付パワーモジュール用基板101が得られる。
なお、弾性カバー部材40は、その弾性を利用してパワーモジュール用基板10に装着されているので、めっき処理工程(S23)後の適宜のタイミングで容易に取り外すことができる。
第2実施形態の製造方法により製造されるめっき付パワーモジュール用基板においても、めっき処理工程(S23)はパワーモジュール用基板10の上面のみに行い、めっきを必要としないヒートシンク30の側面30bや裏面30cは弾性カバー部材40で覆った状態とすることで、ヒートシンク30の側面30b及び裏面30c(ピンフィン32の表面)へのめっきレジストの塗布や、マスキングテープの貼付等の複雑なマスキング作業を必要とせずに、ヒートシンク30の側面30bや裏面30cへのめっきの形成を防止できる。また、マスキング工程(S24)においては、アルミニウム回路層12の上面12aのみにマスク23を設けることで、マスク23から露出しためっきを必要としない部分に形成されている無電解めっき被膜15のみを除去できる。
したがって、第2実施形態のめっき付パワーモジュール用基板の製造方法においても、ヒートシンク30の側面30b及び裏面30cへのめっきレジストの塗布や、マスキングテープの貼付等の複雑なマスキング作業を必要とせずに、容易にアルミニウム回路層12の上面12aに部分的な無電解めっき被膜15が形成されためっき付パワーモジュール用基板101を製造できる。また、無電解めっき被膜15が不要な部分へ付着した無電解めっき被膜15をめっき除去工程(S25)において確実に除去でき、無電解めっき被膜15を除去した表面の表面粗さRaを、無電解めっき被膜15形成前よりもめっき除去後において大きくすることができるので、ポッティング樹脂60等との密着性を向上でき、接合信頼性に優れたパワーモジュールを製造できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では無電解めっき液としてNiPめっき液を用いたが、これに限らず、NiBめっき液や、他の無電解めっき液を用いることが可能である。
また、上記実施形態の製造方法に加えて、めっき前処理工程(S12)において、ジンケート処理の前にデスマット処理を行うこととしてもよい。デスマット処理は、アルミニウム回路層の回路パターンをアルカリエッチング処理により形成した場合に発生するアルミニウム以外の合金金属や酸化物などの不溶物を除去する処理である。
10 パワーモジュール用基板
11 セラミックス基板
12 アルミニウム回路層
13 アルミニウム金属層
15 無電解めっき被膜
21 第1マスク
22 第2マスク
23 マスク
30 ヒートシンク
31 立壁部
40 弾性カバー部材
41 開口部
50 半導体素子
60 ポッティング樹脂
101 めっき付パワーモジュール用基板

Claims (2)

  1. セラミックス基板の一方の面にアルミニウム回路層が形成され、前記セラミックス基板の他方の面に前記セラミックス基板より大きいヒートシンクが形成されてなるパワーモジュール用基板の前記アルミニウム回路層の上面に部分的な無電解めっき被膜が形成されためっき付パワーモジュール用基板を製造する方法であって、
    前記アルミニウム回路層の上面のめっき不要領域に第1マスクを形成する第1マスキング工程と、
    無電解めっき液に対する耐薬品性を有する有底筒状の弾性カバー部材の開口部内面と前記パワーモジュール用基板の側面とを密着させて、前記パワーモジュール用基板の上面側を前記開口部から露出させておき、前記弾性カバー部材を装着した前記パワーモジュール用基板を無電解めっき液中に浸漬して、前記パワーモジュール用基板の前記開口部から露出した部分であって前記めっき不要領域を除く部分に無電解めっき被膜を形成するめっき処理工程と、
    前記アルミニウム回路層上面に形成された前記無電解めっき被膜の上面に第2マスクを形成して、前記第1マスクと前記第2マスクとにより前記無電解めっき被膜を覆う第2マスキング工程と、
    前記パワーモジュール用基板の前記第1マスク及び前記第2マスクから露出した部分に形成された前記無電解めっき被膜を酸性エッチング液により除去するめっき除去工程と、
    前記第1マスク及び前記第2マスクを前記アルミニウム回路層から剥離するマスク剥離工程とを有することを特徴とするめっき付パワーモジュール用基板の製造方法。
  2. セラミックス基板の一方の面にアルミニウム回路層が形成され、前記セラミックス基板の他方の面に前記セラミックス基板より大きいヒートシンクが形成されてなるパワーモジュール用基板の前記アルミニウム回路層の上面に部分的な無電解めっき被膜が形成されためっき付パワーモジュール用基板を製造する方法であって、
    無電解めっき液に対する耐薬品性を有する有底筒状の弾性カバー部材の開口部内面と前記パワーモジュール用基板の側面とを密着させて、前記パワーモジュール用基板の上面側を前記開口部から露出させておき、前記弾性カバー部材を装着した前記パワーモジュール用基板を無電解めっき液中に浸漬して、前記パワーモジュール用基板の前記開口部から露出した部分に無電解めっき被膜を形成するめっき処理工程と、
    前記アルミニウム回路層のめっき必要領域に前記アルミニウム回路層に形成された前記無電解めっき被膜の上からマスクを形成するマスキング工程と、
    前記パワーモジュール用基板の前記マスクから露出して設けられ前記めっき必要領域を除く部分に形成された前記無電解めっき被膜を酸性エッチング液により除去するめっき除去工程と、
    前記マスクを前記アルミニウム回路層から剥離するマスク剥離工程とを有することを特徴とするめっき付パワーモジュール用基板の製造方法。
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