JP6535492B2 - 筒状経編地 - Google Patents
筒状経編地 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6535492B2 JP6535492B2 JP2015064181A JP2015064181A JP6535492B2 JP 6535492 B2 JP6535492 B2 JP 6535492B2 JP 2015064181 A JP2015064181 A JP 2015064181A JP 2015064181 A JP2015064181 A JP 2015064181A JP 6535492 B2 JP6535492 B2 JP 6535492B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- knitted fabric
- warp knitted
- tubular
- warp
- yarn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
前記無縫製ニットとしては、緯編物(丸編)を用いて得られるシャツやセーターなどの他、ダブルラッセル機などの複数のニードルバーを有するダブルニードル列経編機を用いて、所定の製品パターンの形状に応じて、前方のニードル列により一方側の地組織を編成すると共に、後方のニードル列によって他方側の地組織を編成し、同時に、両方の地組織の周縁部において、両地組織を接結して編成された一般衣料やスポーツ衣料等がある。例えば、特許文献1には、経編物から切り出すことによって得られる衣類が記載されており、前記経編物を用い、衣類等の繊維製品を製造する場合は、その表編地と裏編地が目的とする衣類の外形線に沿って接結され、この外形線に沿って衣類が切り出されることが開示されている。
また、この様な問題は、弾性糸を使用した編地の場合は、収縮力が大きく、また、加工時に生地が大きく収縮しやすいため発生は少ないが、非弾性糸を使用した編地は、編地の収縮力が小さいため発生しやすくなる。
(1)に、表裏の少なくとも一方の地組織が、非弾性繊維フィラメント糸からなるジャカード編からなり、筒状をなすように少なくとも布製品の輪郭線に沿って表裏の地組織が接結編成されてなる筒状本体部を有する経編地であって、該筒状本体部の輪郭線の外側の捨て部において、表地組織と裏地組織が接結されてなる編目による接結部の面積割合が5〜30%である筒状経編地である。
また、(2)に、接結部がコース方向、ウエル方向共に3〜9目間隔で配されてなる(1)に記載の筒状経編地である。
また、(3)に、筒状経編地において、筒状本体部の外側に、はし渡し部と、該編地の左右端に表裏編地が接結編成された帯状のテンター用耳部が一体に編成されてなる(1)または(2)に記載の筒状経編地である。
また、(4)に、筒状経編地が、ダブルラッセル編地であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の筒状経編地である。
また、(5)に、接結糸が、単糸繊度0.5〜6dtexの糸で構成された繊度33〜110dtexのマルチフィラメント糸であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の筒状経編地である。
また、(6)に、接結糸の本数が450〜8400本/(2.54cm)2であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の筒状経編地である。
また、(7)に、地組織のループ数が225〜4200個/(2.54cm)2であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の筒状経編地である。
本発明でいう経編地とは、表裏の地組織と該地組織を接結する連結糸からなる繊維構造体であって、好ましくは2列の針床を有する編機で製造され、ダブルラッセル編機、ダブルジャージー編機によって得られる編地のことをいうが、本発明においては、ダブルラッセル編機を用いたものが好ましく用いられる。
また、本発明において、経編地を構成する繊維としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、セルロース系再生繊維、ポリアクリロニトリル等のアクリル系繊維、ポリウレタン系繊維、木綿、絹、ウール等の天然繊維等及びこれらの混繊繊維糸や、これらの捲縮加工糸等が挙げられるが、表裏の少なくとも一方の地組織は非弾性繊維フィラメント糸からなるジャカード編からなる。
上記はし渡し部は、例えば、該筒状本体部及び/又は捨て部を編成する編糸で、かつ、それぞれの編地端のウエルに配されて該編地端を編目形成して編成する一部の糸のシンカーループ部分のみを、該編地端のウエルからこれに隣接する前記捨て部又は筒状本体部の編地端のウエルに渡して両編地端を連結するように編成され、両ウエルに渡る糸のシンカーループ部分にて構成されることが好ましく、経方向に2〜20コースの長さで、2〜50コースの間隔をおいて編成されてなることが好ましい。
また、該編地の、はし渡し部のある筒状本体部両側端よりさらに外側の、編地の左右端に表裏編地が接結編成された帯状のテンター用耳部を設けることが好ましい。
上記したはし渡し部と、テンター用耳部とは、編地に対する加工処理後には除去用部として除去されることになる。
接結糸の本数は、下記式1にて算出される。
接結糸の本数=接結糸に使用している糸の単糸数×ループ数(本/(2.54cm)2)×2・・・(式1)
また、地組織を形成する糸の総繊度は、22〜167dtexであることが好ましい。22dtexより小さいと保形性が悪くなったり、コシの無い物になるおそれがあり、167dtexより大きいと触感が悪くなったり、布帛の風合いが硬化し悪くなるおそれがある。
本発明の地組織のループ数は、下記式2にて算出される。
地組織のループ数=経編地の地組織のコース数/2.54cm×ウエル数/2.54cm・・・(式2)
(評価方法)
表面状態
カット後の製品の表面の状態を、JIS L 1096 A法に準じて、30回洗濯後で目視にて評価した。
○ シワや浮きが無い
△ 弱いシワや浮きがある
× 強いシワや浮きがある
2.寸法バラツキ
カット後の製品(n=10)の図2に示す部分について、所定の寸法との差を測定し、差の平均値の割合を算出し、下記の基準で判定した。
○ ±2%未満
△ ±2%以上±4%未満
× ±4%以上
ジャカード筬を有するダブルラッセル編機RD6DPJ6/2N−24(カールマイヤー株式会社製)を使用して、図1に示す組織で編成し、筬L−2、L−3、L−4、L−5に84dtex/48fポリエステル糸を使用して、図2に示すシャツ形状本体部を有する筒状経編地を編成し、ヒートセット等の仕上げ加工後に、筒状本体部の外側のはし渡し部をカットし、シャツ形状筒状経編地を作製した。
接結部面積割合は5.2%、接結部間隔はコース/ウエル=9/9であった。
作成したシャツ形状筒状経編地のシワ状態、寸法バラツキを測定、評価した。評価結果を表1に示す。
接結部面積割合を11.1%、接結部間隔をコース/ウエル=7/5に変更した以外は実施例1と同様にシャツ形状筒状経編地を作製した。評価結果を表1に示す。
接結部面積割合を20.0%、接結部間隔をコース/ウエル=5/3に変更した以外は実施例1と同様にシャツ形状筒状経編地を作製した。評価結果を表1に示す。
接結糸を17dtex2fに変更した以外は、実施例2と同様にシャツ形状筒状経編地を作製した。評価結果を表1に示す。
接結糸を200dtex96fに変更した以外は、実施例2と同様にシャツ形状筒状経編地を作製した。評価結果を表1に示す。
接結糸を33dtex12fに変更し、接結糸本数を4352本/(2.54cm)2に変更した以外は、実施例2と同様にシャツ形状筒状経編地を作製した。評価結果を表1に示す。
接結糸を110dtex48fに変更し、接結糸本数を420本/(2.54cm)2に変更した以外は、実施例2と同様にシャツ形状筒状経編地を作製した。評価結果を表1に示す。
捨て部が接結糸で接結されていないこと以外は、実施例2と同様にシャツ形状筒状経編地を作製した。評価結果を表1に示す。
捨て部の接結部の面積割合を38.9%、接結部間隔を3コース/2ウエル間隔にした以外は、実施例2と同様にシャツ形状筒状経編地を作製した。評価結果を表1に示す。
2 長尺
3 裾幅
4 袖―袖幅
Claims (7)
- 表裏の少なくとも一方の地組織が、非弾性繊維フィラメント糸からなるジャカード編からなり、筒状をなすように少なくとも布製品の輪郭線に沿って表裏の地組織が接結編成されてなる筒状本体部を有する経編地であって、該筒状本体部の輪郭線の外側の捨て部において、表地組織と裏地組織が接結されてなる編目による接結部の面積割合が5〜30%である筒状経編地。
- 接結部がコース方向、ウエル方向共に3〜9目間隔で配されてなる請求項1記載の筒状経編地。
- 筒状経編地において、筒状本体部の外側に、はし渡し部と、該編地の左右端に表裏編地が接結編成された帯状のテンター用耳部が一体に編成されてなる請求項1または2に記載の筒状経編地。
- 筒状経編地が、ダブルラッセル編地であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の筒状経編地。
- 接結糸が、単糸繊度0.5〜6dtexの糸で構成された繊度33〜110dtexのマルチフィラメント糸であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の筒状経編地。
- 接結糸の本数が450〜8400本/(2.54cm)2であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の筒状経編地。
- 地組織のループ数が225〜4200個/(2.54cm)2であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の筒状経編地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015064181A JP6535492B2 (ja) | 2015-03-26 | 2015-03-26 | 筒状経編地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015064181A JP6535492B2 (ja) | 2015-03-26 | 2015-03-26 | 筒状経編地 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016183429A JP2016183429A (ja) | 2016-10-20 |
JP6535492B2 true JP6535492B2 (ja) | 2019-06-26 |
Family
ID=57241473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015064181A Active JP6535492B2 (ja) | 2015-03-26 | 2015-03-26 | 筒状経編地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6535492B2 (ja) |
-
2015
- 2015-03-26 JP JP2015064181A patent/JP6535492B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016183429A (ja) | 2016-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107429452B (zh) | 包括低熔点纤维的可容易定形的拉伸织物 | |
JP4607955B2 (ja) | 経編地及びその製造方法 | |
TWI808300B (zh) | 緯編針織物 | |
JP2010222743A (ja) | 筒状編地及びその製造方法 | |
JP5994036B1 (ja) | ビジネスシャツ用編地 | |
JP4791898B2 (ja) | 編み終わり側に開口部を有する筒状編地、およびその編成方法 | |
JP4457141B2 (ja) | 部分低伸長伸縮性経編地 | |
KR101364945B1 (ko) | 탄성 삽입물, 이의 제조 방법 및 용도 | |
JP4317560B2 (ja) | 弾性経編地 | |
WO2018235738A1 (ja) | ダブルラッセル編地 | |
CN113338046A (zh) | 合成皮革 | |
JP5982416B2 (ja) | 伸縮性緯糸挿入経編み地の製造方法 | |
JP6411859B2 (ja) | 畝状ダブルラッセル編地 | |
JP4695685B2 (ja) | 経編地 | |
JP4544958B2 (ja) | 伸縮性及び圧縮復元性を有する立体構造経編地 | |
JP6535492B2 (ja) | 筒状経編地 | |
JP2001303415A (ja) | 筒状編地 | |
JP3599636B2 (ja) | ビジネスシャツ | |
JP4879068B2 (ja) | 袋状経編地と衣料及び袋状経編地の製造方法 | |
JP4353612B2 (ja) | 一体成形袋状経編地及びその製造方法 | |
JP4317481B2 (ja) | 厚手伸縮性経編地とその製造方法 | |
JP7063674B2 (ja) | 経編地および繊維製品 | |
JP3911163B2 (ja) | 伸縮性柄編地 | |
JP5984766B2 (ja) | ラッシェル経編地 | |
JP4266439B2 (ja) | 隣接する弾性経編地の分割可能な連結編機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180323 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190603 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6535492 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |