JP6533690B2 - 三次元位置計測システム - Google Patents

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本発明は、測定点の三次元位置を計測するためのシステムに関する。
測量、計測、またはBIM(Building Information Modeling)の分野では、高反射物でないターゲットを測定点に設けて、ノンプリズム測距部を備えた測量機でターゲットを捕捉して、測定点の三次元位置を計測する手法がある。または、再帰反射型のプリズムを指示棒に既知の固定長で固定して、気泡管等を使用して指示棒の鉛直状態を確保してプリズムの三次元位置計測を行い、この計測値に対し上記の固定長分だけ鉛直下方に移動して測定点の三次元位置を計測する手法がある。後者の手法は、部屋の角など、指示棒を傾斜させなければならない場合には使用できないという作業制約があり、特許文献1では、指示棒に視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートを備えることで、この問題を解消しようとしている。
特願2015−043530
しかし、上記のいずれの手法も、測定点を指示するための視点は測量機にある。測量機の望遠鏡視野は限られていることから、測量機の視点位置からでは測定点を狙いにくい場合があった。また、測量機から測定点に対してレーザポインタを照射することで、作業者を測定点の近くに誘導することも可能であるが、測量機から測定点が遠くなるほど、レーザが広がり、光量も減るため、正確に指示するのは困難であった。
本発明は、前記問題を解決しようとするものであり、三次元位置計測の作業効率を向上させる三次元位置計測システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の三次元位置計測システムは、測量機と、測定点付近にある測定点側装置と、を備え、前記測量機は、プリズムまでの測距を行う測量機側測距部および測角を行う測角部と、プリズム撮像部と、プリズムを含む周囲風景を撮影する画像撮像部と、を有し、前記測定点側装置は、前記プリズムと、前記測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有し、前記傾斜計シートの前記マークを有するマーク面を前記装置側測距部の光軸に対して平行または垂直に設け、前記画像撮像部にて前記マーク面を撮像し、前記マーク面を画像解析して前記測量機からの視線方向に対する傾斜計シートの傾斜角を算出し、前記プリズム撮像部で得た画像でプリズムを視準して前記測量機側測距部および前記測角部で得た前記プリズムの三次元位置、前記傾斜計シートの傾斜角、および前記装置側測距部で得た距離から、前記測定点の三次元位置を計測する。
上記態様において、ある態様の三次元位置計測システムは、前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して平行に設け、前記プリズムのプリズム中心と前記傾斜計シートのシート中心を前記装置側測距部の光軸上に設けて、前記プリズムの三次元位置から、前記プリズム中心と前記シート中心を通る方向ベクトルに沿う方向に、前記装置側測距部の基準点から前記プリズム中心までの固定距離と前記装置側測距部で得た測定距離とから得たオフセット距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
上記態様において、ある態様の三次元位置計測システムは、前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して平行に設け、前記プリズムのプリズム中心と前記傾斜計シートのシート中心を通る直線から前記装置側測距部の前記基準点をずらして設け、前記プリズム中心を原点とする前記装置側測距部の基準点のずれ量を予め求めて、前記プリズムの三次元位置から、前記基準点のずれ量移動して、前記プリズム中心と前記シート中心を通る方向ベクトルに沿う方向に、前記装置側測距部で得た測定距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
上記態様において、ある態様の三次元位置計測システムは、前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して垂直に設け、前記プリズムのプリズム中心を前記装置側測距部の光軸上に設けて、前記プリズムの三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に、前記装置側測距部の基準点から前記プリズム中心までの固定距離と前記装置側測距部で得た測定距離とから得たオフセット距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
上記態様において、ある態様の三次元位置計測システムは、前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して垂直に設けられ、前記プリズムのプリズム中心と前記傾斜計シートのシート中心を通る直線から前記装置側測距部の前記基準点をずらして設け、前記プリズム中心を原点とする前記装置側測距部の基準点のずれ量を予め求めて、前記プリズムの三次元位置から、前記基準点のずれ量分移動して、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に、前記装置側測距部で得た測定距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測する。
上記態様において、前記プリズムに代えて前記傾斜計シートのシート中心をターゲットとし、前記プリズム撮像部を任意の構成として、前記プリズム撮像部による視準で得たプリズムの三次元位置に代えて前記画像撮像部による前記ターゲットの視準で得た前記ターゲットの三次元位置を使用して前記測定点の三次元位置を計測するのも好ましい。
上記態様において、前記ポインタに代えて、前記装置側測距部が可視光を出射することで前記ポインタを兼ねるのも好ましい。
上記態様において、プリズムと、測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかの三次元位置計測システムに使用される測定点側装置が使用されるのも好ましい。
本発明によれば、測定点側装置が有するポインタで測定点を指し示せば、自動で測定点が計測されるため、三次元位置計測の作業効率が向上する。
第1の実施形態に係る三次元位置計測システムの構成例を示す斜視図 図1の測量機の内部構成を示すブロック図 図1の測定点側装置の構成例の斜視図 図1の測定点側装置の内部構成を示すブロック図 傾斜計シートの構成を説明する図 第1の実施形態に係る三次元位置計測システムの計測フロー図であり、(a)は基本形のフロー、(b)は自動追尾を行う場合のフロー 第1の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図 図7のイメージ図 第2の実施形態に係る測定点側装置の構成例の斜視図 第2の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図 図10のイメージ図 第3の実施形態に係る測定点側装置の構成例の斜視図 第3の実施形態に係る三次元位置計測システムの計測フロー図であり、(a)は基本形のフロー、(b)は自動追尾を行う場合のフロー 第3の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図 図14のイメージ図 第4の実施形態に係る測定点側装置の構成例の斜視図 第4の実施形態に係る三次元位置を算出するフロー図 図17のイメージ図 第5の実施形態に係る三次元位置を算出するためのイメージ図 第6の実施形態に係る三次元位置を算出するためのイメージ図
次に、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(システム全体)
図1に示すように、三次元位置計測システム1は、測量機2と、測定点側装置4とを備える。符号Xは測定点を示している。測量機2は、三脚を用いて既知の点に据え付けられる。矢印eは測量機2の視線方向を示している。測定点側装置4は、測定点Xの付近にいる作業者により携帯されている。
(測量機)
測量機2は、自動追尾可能なモータドライブトータルステーションであり、図2に示すように、水平角検出器11と、鉛直角検出器12と、傾斜センサ13と、操作部14と、水平回転駆動部15と、鉛直回転駆動部16と、演算制御部17と、記憶部18と、通信部19と、測量機側測距部20と、プリズム撮像部21と、画像撮像部22と、表示部23と、走査部24と、第2の画像撮像部25を備える。
測量機側測距部20は、プリズム3を視準して赤外レーザ等の測距光を出射し、プリズム3までの測距を行う測距部である。走査部24は、測距光とは異なる波長の赤外レーザ等の走査光を出射してプリズム3を探索走査する。水平回転駆動部15および鉛直回転駆動部16は、測量機側測距部20を収容した筐体を水平および鉛直方向に回転駆動させるモータである。水平角検出器11および鉛直角検出器12は、ロータリーエンコーダであり、測量機側測距部20を収容した筐体の水平方向および鉛直方向の回転角度をそれぞれ求め、視準光軸の水平角および鉛直角を求める測角部である。傾斜センサ13は、測量機側測距部20の筐体の傾斜を検出し水平に整準するために使用される。
記憶部18には、測距測角を行う為のプログラム、操作部14から入力される信号に基づき水平回転駆動部15および鉛直回転駆動部16を駆動する為のプログラム、通信を制御する為のプログラム、プリズム3の自動視準,自動追尾を行う為のプログラム、後述する画像処理プログラム、後述する測定点Xの三次元位置の演算プログラム等の各種プログラムが格納されている。操作部14からは、上記プログラムに要する各種操作が行える。演算制御部17は、上記プログラムらを実行し、各種演算および各種制御を行う。通信部19は、測定点側装置4および外部無線機等からの信号を受信する。演算制御部17は、外部無線機から指示された場合、測定点の方向に測量機側測距部20を回転駆動させ、自動追尾の開始/停止等も行う。表示部23は、各種表示や計測値等を表示する。
プリズム撮像部21および画像撮像部22は、画像信号を出力するイメージセンサであり、例えばCCDやCMOSセンサ等、画素(ピクセル)の集合体で構成されている。画像撮像部22は、プリズム3の周囲風景(プリズム3も含めた風景)を撮影する。プリズム撮像部21は、走査光の波長のみを通すフィルタが設けられており、プリズム3によって反射された走査部24からの走査光を受光することで、プリズム3のみを好適に撮影するように構成されている。第2の画像撮像部25は、任意の構成要素であり、画像撮像部22よりも広角に撮影する場合に使用される。なお、上記は測量機2の構成の一例であり、当業者の知識に基づく改変がなされてよい。
(測定点側装置)
測定点側装置4は、図3に示すように、装置筐体の外部に、プリズム3と、傾斜計シート5を有する。測定点側装置4は、図4に示すように、装置筐体の内部に、演算制御部117と、記憶部118と、通信部119と、装置側測距部120と、レーザポインタ121を備える。
プリズム3は、小型化および反射光量の観点から一素子プリズムが好適であるが、入射光に対して平行な反射光を出射可能で、プリズム撮像部21によりターゲット中心が画像解析可能なものであれば採用でき、再帰性の反射シート等も使用できる。
傾斜計シート5は、図5に示すように、解析のためのマーク43が現れるマーク面41と、その輪郭42とを備える。なお、図では説明のために輪郭42を白抜きで示すが、輪郭42はマーク面41との色コントラストが付くように暗色で構成されている。傾斜計シート5は、画像形成媒体に、画像形成層と平凸レンズシートが積層されたものであり、画像形成媒体上は複数の画像マークが平凸レンズと略一対一に対応するよう繰り返し形成されている。傾斜計シート5をマーク面41側から見ると、視線の移動方向に応じて、画像マークの虚像(マーク43)が、視線の移動方向と同方向または反対方向に移動して見える。傾斜計シート5は、視線方向との傾斜角に応じて輪郭42に対してのマーク43の位置が変化するため、視線方向との傾斜角の変化が、シートの長辺半径Rとシート中心Kcからマーク中心Kmまでのマーク半径rの関数で関係付けできる。従って、マーク面41を撮影して画像解析することにより、視線方向に対する傾斜計シート5の傾斜角を解析することができる。この関数の一例は、日本特許公開公報2014−102246号にある。
装置側測距部120は、レーザ光をパルス発振し、このレーザ光を受光するまでの時間差と光速により、測定点までの距離を測定するノンプリズム測距部であり、基準点(測定距離が0となる点)122から測定点Xまでの距離LMが得られる。通信部119は、測量機2へ、上記のノンプリズム測距で得た距離値の信号を送信する。レーザポインタ121は、例えば可視赤色レーザ光を直線的に発生する。レーザポインタ121の光軸は、装置側測距部120の光軸123と一致するように構成されている。記憶部118には、ノンプリズム測距を行う為のプログラム、通信を行う為のプログラムが格納されている。演算制御部117は、上記プログラムらを実行する。
傾斜計シート5は、装置筐体の一外側面に、マーク面41が装置側測距部120の光軸123に対して平行となるように固定されている。プリズム3は、傾斜計シート5と同じ側面に固定されている。プリズム3のプリズム中心Pc(精密には光学的な中心点)と傾斜計シート5のシート中心Kcは、光軸123上となるように配置されている。装置側測距部120の基準点122とプリズム中心Pc間の固定距離LFは予め計測され、測量機2の記憶部18に登録される。これにより、次の手法から測定点Xの三次元位置を計測することができる。なお、図1および図3では、測定点Xを基準に傾斜計シート5が上でプリズム3が下に配置されているが、この配置が逆となっても手法は同様である。
(計測手法)
まず、図6を参照して、計測の概要から説明する。以下の処理は、特段の記載が無いものは測量機2の演算制御部17にて行われる。基本は(a)に示すように、まずステップS10で、測定点側装置4のレーザポインタ121で測定点Xを指す。次に、ステップS11で、走査部24でプリズム3を探索走査する。次に、ステップS12で、プリズム撮像部21を用いてプリズム3のみが撮影された画像から、プリズム3が自動視準できたか判断する。視準できていない場合は、ステップS11に戻る。視準できた場合は、ステップS13に移行し、プリズム3を測距測角し、プリズム3の三次元位置を計測する。次に、ステップS14に移行し、画像撮像部22で傾斜計シート5を撮影する。ステップS13とS14は同時に行われてもよい。次に、ステップS15に移行し、プリズム3の三次元位置、傾斜計シート5の傾斜角、および装置側測距部120の計測した距離に基づき、測定点Xの三次元位置を計算する。次に、ステップS16に移行し、表示部23に測定点Xを表示して終了する。自動追尾を行う場合は、(b)に示すように、まずステップS20で測定点側装置4のレーザポインタ121で測定点Xを指し、ステップS21でプリズム3を探索走査し、ステップS22でプリズム撮像部21を用いてプリズム3のみが撮影された画像から、プリズム3がロック(自動視準)できたか判断し、以降ステップS23〜S26はステップS13〜S16と同じである。ステップS27で、自動追尾の停止が指示された場合は、ステップS28に進み追尾を停止する。停止の指示がない場合は、ステップS22に戻り、追尾を続ける。
(三次元位置の計算手法)
第1の実施形態における、図6のステップS15またはS25における、三次元位置計算手法について、図7と図8を参照して説明する。
まず、ステップS111で、画像撮像部22で撮影したビジュアル画像から、傾斜計シート5のシート中心Kcを画像解析する。次に、ステップS112で、測量機側測距部20で得たプリズム3の測距値および水平角検出器11および鉛直角検出器12で得たプリズム3の測角値を記憶部18から読み出す。次に、ステップS113で、画像撮像部22の画像でプリズム中心Pcの位置とシート中心Kcの水平方向ずれ量および鉛直方向ずれ量を求め、プリズム中心Pc、シート中心Kcおよび測量機2の視点Eから、この三点を含む第1の平面Aを求める(図8参照)。次に、ステップS114で、画像撮像部22の画像でマーク43のマーク中心Kmを画像解析する。次に、ステップS115で、画像撮像部22の画像でマーク中心Kmとシート中心Kcの水平方向ずれ量および鉛直方向ずれ量を求め、シート中心Kcからマーク中心Kmまでのマーク半径rを求める。
次に、ステップS116で、画像撮像部22の画像でマーク面41の長辺半径Rを画像解析する。次に、ステップS117で、関数f(r/R)=θより、測量機2の視線方向から見た傾斜計シート5の水平方向傾斜角θxおよび鉛直方向傾斜角θyを求める(図8参照)。次に、ステップS118で、ステップS117で求めた傾斜角θxおよび傾斜角θyより、測量機2の視線方向から見た傾斜計シート5の法線方向(方向ベクトルC)を求め、プリズム中心Pcにおいて方向ベクトルCを法線とする第2の平面Bを求める(図8参照)。なお、方向ベクトルとは、大きさを持たない向き情報のみを有するベクトルである。次に、ステップS119で、平面Aと平面Bの交線からKc-Pc方向ベクトルIを求める(図8参照)。次に、ステップS120で、測定点側装置4の装置側測距部120でノンプリズム測距を行い、装置側測距部120の基準点122から測定点Xまでの測定距離LMを得る。なお、このステップS120は、図6のステップS11〜S15またはS21〜S25のどのタイミングで行われてもよい。次に、ステップS121で、測定点側装置4から測定距離LMを通信により取得し、測定距離LMに、装置側測距部120の基準点122からプリズム中心Pcまでの固定距離LFを足して、プリズム3から測定点Xまでのオフセット距離Lを算出する。なお、測定点X、プリズム中心Pc、基準点122の順で配置されていれば、測定距離LMから固定距離LFを引いたものがオフセット距離Lとなる。次に、ステップS122で、プリズム中心Pcの三次元位置から、Kc-Pc方向ベクトルIの方向に、オフセット距離Lだけ移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。
(第2の実施形態)
本形態では、図9に示すように、測定点側装置4で、傾斜計シート5は、マーク面41が装置側測距部120の光軸123に対して垂直となるように固定されている。本形態で、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。傾斜計シート5は、装置側測距部120の光軸123方向と逆の外側面に固定されている。プリズム3は、傾斜計シート5と同じ側面に固定されている。プリズム3のプリズム中心Pc(光学的な中心点)は光軸123上となるように配置されている。装置側測距部120の基準点122とプリズム中心Pc間の固定距離LFは予め計測され、測量機2の記憶部18に登録される。測量機2は、第1の実施形態と同様である。これにより、次の手法から測定点Xの三次元位置を計測することができる。
(三次元位置の計算手法)
第2の実施形態における三次元位置計算手法について、図10と図11を参照して説明する。計測の概要については、第1の実施形態(図6)と同様である。ステップS211〜S212は、第1の実施形態のステップS111〜S112と同様である。次に、ステップS213で、画像撮像部22の画像でプリズム中心Pcの位置とシート中心Kcの水平方向ずれ量および鉛直方向ずれ量を求め、傾斜計シート5の位置方向(方向ベクトルB)を求める(図11参照)。次に、ステップS214〜S217は、第1の実施形態のステップS114〜S117と同様である。次に、ステップS218で、方向ベクトルB、傾斜角θxおよび傾斜角θyより、測量機2の視線方向から見た傾斜計シート5の法線方向(方向ベクトルA)を求める(図11参照)。次に、ステップS219で、装置側測距部120でノンプリズム測距を行い測定距離LMを得る。ステップS219も、図6のステップS11〜S15またはS21〜S25のどのタイミングで行われてもよい。次に、ステップS220で、測定点側装置4から測定距離LMを通信により取得し、測定距離LMに、装置側測距部120の基準点122からプリズム中心Pcまでの固定距離LFを足して、プリズム3から測定点Xまでのオフセット距離Lを算出する。次に、ステップS221で、プリズム中心Pcの三次元位置から、方向ベクトルAの方向に、オフセット距離Lだけ移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。
(第3の実施形態)
本形態は、第1の実施形態(平行タイプ)の変形であり、プリズム3を必須構成としない場合の形態である。第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
本形態の測定点側装置4は、図12に示すように、Kc-Pc方向ベクトルIを作成するためにパターン認識可能な第2のマーク47がプリズム3の代わりとして設けられている。第2のマーク47は例えば傾斜計シート5の輪郭42に設けられ、色コントラストの付く色で形成される。筐体内部の構成は図4と同様である。第2のマーク47の中心Pc´と傾斜計シート5のシート中心Kcは、光軸123上となるように配置されている。本形態では、傾斜計シート5のシート中心Kcがターゲットとなる。基準点122と傾斜計シート5のシート中心Kc間の固定距離LFは予め計測され、測量機2の記憶部18に登録される。
本形態の測量機2は、プリズムをターゲットとしないため、図2の測量機側測距部20に代えてまたは追加して、ノンプリズム測距を行う第2の測量機側測距部20´を備える。また、図2のプリズム撮像部21およびプリズム3を探索するための走査部24の有無は任意となる。その他の構成は図2と同様である。これにより、次の手法から測定点Xの三次元位置を計測することができる。
(計測手法)
図13を参照して、第3の実施形態に係る計測の概要を説明する。以下の処理は、特段の記載が無いものは測量機2の演算制御部17にて行われる。基本は(a)に示すように、まずステップS30で、測定点側装置4のレーザポインタ121で測定点Xを指す。ステップS31で、画像撮像部22で傾斜計シート5を撮影する。次に、ステップS32で、画像撮像部22を用いて撮影された画像から、シート中心Kcを画像解析し、ターゲットを自動視準できたか判断する。視準できていない場合は、ステップS31に戻る。視準できた場合は、ステップS33に移行し、シート中心Kcを測距測角し、シート中心Kcの三次元位置を計測する。次に、ステップS34に移行し、測定点Xの三次元位置を計算する。次に、ステップS35に移行し、表示部23に測定点Xを表示して終了する。自動追尾を行う場合は、(b)に示すように、まずステップS20で測定点側装置4のレーザポインタ121で測定点Xを指し、ステップS41で、画像撮像部22で傾斜計シート5を撮影する。次に、ステップS42で、ターゲットとなるシート中心Kcをロック(自動視準)できたか判断し、できた場合は、ステップS43に移行してシート中心Kcを測距測角する。その他のステップS44〜47は、図6のステップS25〜S28と同じである。
(三次元位置の計算手法)
第3の実施形態における、図13のステップS15またはS25における、三次元位置計算手法について、図14と図15を参照して説明する。まず、ステップS311で、画像撮像部22の画像で傾斜計シート5のシート中心Kcおよび第2のマーク47のマーク中心Pc´を画像解析する。次に、ステップS312で、第2の測量機側測距部20´でシート中心Kcをノンプリズム測距し、水平角検出器11および鉛直角検出器12でシート中心Kcの測角値を測定して、シート中心KcまでのベクトルP´を求める。次に、ステップS313で、画像撮像部22の画像で第2のマーク中心Pc´の位置とシート中心Kcの水平方向ずれ量および鉛直方向ずれ量を求め、第2のマーク中心Pc´、シート中心Kcおよび測量機2の視点Eから、この三点を含む第1の平面Aを求める(図15参照)。次に、ステップS314〜S317は、第1の実施形態に示すステップS114〜S117と同様である。次に、ステップS318で、ステップS317で求めた傾斜角θxおよび傾斜角θyより、測量機2の視線方向から見た傾斜計シート5の法線方向(方向ベクトルC)を求め、シート中心Kcにおいて方向ベクトルCを法線とする第2の平面Bを求め(図15参照)、ステップS319で、平面Aと平面Bの交線からKc-Pc´方向ベクトルIを求める。次に、ステップS320で、測定点側装置4の装置側測距部120でノンプリズム測距を行い、装置側測距部120の基準点122から測定点Xまでの測定距離LMを得る。なお、このステップS320は、図13のステップS31〜S35またはS41〜S45のどのタイミングで行われてもよい。次に、ステップS321で、測定点側装置4で得た測定距離LMを通信により取得し、測定距離LMに、装置側測距部120の基準点122からシート中心Kcまでの固定距離LFを足して、プリズム3から測定点Xまでのオフセット距離Lを算出する。なお、測定点X、シート中心Kc、基準点122の順で配置されていれば、測定距離LMから固定距離LFを引いたものがオフセット距離Lとなる。次に、ステップS322で、シート中心Kcの三次元位置から、Kc-Pc´方向ベクトルIに沿って、オフセット距離Lだけ移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。
(第4の実施形態)
本形態は、第2の実施形態(垂直タイプ)の変形であり、第3の実施形態と同様にプリズム3を必須構成としない場合の形態である。上記の実施形態らと同様の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
本形態の測定点側装置4は、図16に示すように、傾斜計シート5が、光軸123方向と逆の外側面に固定されている。傾斜計シート5のシート中心Kcは、光軸123上となるように配置される。筐体内部の構成は図4と同様である。本形態の測量機2は、第3の実施形態と同様にノンプリズム測距可能なものとする。本形態でも、傾斜計シート5のシート中心Kcが第2の測量機側測距部20´のターゲットとなる。基準点122と傾斜計シート5のシート中心Kc間の固定距離LFは予め計測され、測量機2の記憶部18に登録される。これにより、次の手法から測定点Xの三次元位置を計測することができる。
(三次元位置の計算手法)
第4の実施形態における三次元位置計算手法について、図17と図18を参照して説明する。計測の概要については、第3の実施形態(図13)と同様である。まず、ステップS411で、画像撮像部22の画像で、傾斜計シート5のシート中心Kcを画像解析し、傾斜計シート5の位置方向(方向ベクトルB)を求める(図18参照)。次に、ステップS412で、第2の測量機側測距部20´でシート中心Kcをノンプリズム測距し、水平角検出器11および鉛直角検出器12で得たシート中心Kcの測角値を測定して、シート中心KcまでのベクトルP´を求める。次に、ステップS413〜S417は、第2の実施形態におけるステップS214〜S218(図10)と同様である。次に、ステップS418で、測定点側装置4の装置側測距部120でノンプリズム測距を行い、装置側測距部120の基準点122から測定点Xまでの測定距離LMを得る。なお、ステップS418も、図13のステップS31〜S35またはS41〜S45のどのタイミングで行われてもよい。次に、ステップS419で、測定点側装置4で得た測定距離LMを通信により取得し、測定距離LMに、装置側測距部120の基準点122からシート中心Kcまでの固定距離LFを足して、プリズム3から測定点Xまでのオフセット距離Lを算出する。次に、ステップS420で、シート中心Kcの三次元位置から、方向ベクトルAの方向に、オフセット距離Lだけ移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。
(第5の実施形態)
本形態は、第1の実施形態(平行タイプ)の変形であり、プリズム3のプリズム中心Pcと傾斜計シート5のシート中心Kcが装置側測距部120の光軸123上になくてもよい場合の形態である。上記の実施形態らと同様の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
本形態の測定点側装置4は、装置側測距部120の光軸123が、平面Bに対し、平面Bの法線方向へ固定長Dx´ずらして配置されている(図19参照)。
(三次元位置の計算手法)
第5の実施形態における三次元位置計算手法について、図19を参照して説明する。まず、平面Bの法線方向ベクトルC(図6の方向ベクトルCと同じ)と、Kc-Pc方向ベクトルIを求める。これらは、図6のステップS111〜S119から得られる。次に、測定点側装置4の装置側測距部120で、測定距離LMを得る。次に、プリズムPcの三次元位置から、平面Bの法線方向ベクトルCの方向へ固定長Dx´移動し、さらに、Kc-Pc方向ベクトルIの方向に、測定距離LM移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。
なお、上記は、光軸123を図19に示す平面Bの法線方向をx方向とした軸x´方向にずらした場合で説明したが、図19に示す軸y´方向にDy´ずらした場合も、軸z´方向にDz´ずらした場合も、同様に求められる。すなわち、装置側測距部120の基準点122が、プリズム中心Pcを原点にして、測定点側装置4の座標系x´,y´,z´にて、既知のずれ量D´(Dx´, Dy´, Dz´)の位置に配置されていれば、装置側測距部120を任意の位置に配置しても測定点Xを求められる。このため、測定点側装置4の設計自由度が増す。
(第6の実施形態)
本形態は、第2の実施形態(垂直タイプ)の変形であり、第5の実施形態と同様にプリズム3のプリズム中心Pcが装置側測距部120の光軸123上になくてもよい場合の形態である。上記の実施形態らと同様の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
本形態の測定点側装置4は、プリズム3のプリズム中心Pc(光学的な中心点)と傾斜計シート5のシート中心Kcは同一線上に配置されている。その上で、装置側測距部120の基準点122が、平面Bに対し平面Bの法線方向を軸x´、Kc-Pc方向ベクトルの方向を軸y´とした場合の、y´方向へ固定長Dy´ずらして配置されている(図20)。
(三次元位置の計算手法)
第6の実施形態における三次元位置計算手法について、図20を参照して説明する。まず、傾斜計シート5の法線方向ベクトルA(図6の方向ベクトルCと同じ)を求め、プリズム中心Pcにおいて方向ベクトルAを法線とする第2の平面Bと、Kc-Pc方向ベクトルIを求める。これらは、図6のステップS111〜S119から得られる。次に、測定点側装置4の装置側測距部120で、測定距離LMを得る。次に、プリズムPcの三次元位置から、Kc-Pc方向ベクトルIの方向へ固定長Dy´移動し、さらに、方向ベクトルAの方向に、測定距離LM移動させて、測定点Xの三次元位置を求める。この形態でも、装置側測距部120の基準点122が、プリズム中心Pcを原点にして既知のずれ量D´(Dx´, Dy´, Dz´)の位置に配置されていれば、装置側測距部120を任意の位置に配置しても測定点Xを求められる。このため、測定点側装置4の設計自由度が増す。
(効果)
以上、第1、第2、第3、第4、第5および第6の実施形態によれば、測定点側装置4が有するレーザポインタ121で測定点を指し示せば、自動で測定点Xの三次元位置が計測されるので、三次元位置計測の作業効率が向上する。例えば、測量機2の望遠鏡視野では測定点Xが狙いにくい場合であっても、障害物等により測量機2から測定点Xが見えない場合であっても、測定点側装置4側の視点から測定点Xを狙えるため、容易に計測することができる。また、従来技術のように測定点Xに指示棒を接触させる必要がないため、指示棒が測定点に置けない,置きにくい場合であっても、容易に計測することができる。
また、測量機2の視点からではなく、測定点側装置4側の視点から測定点Xを狙うことができるので、測定精度も向上する。
また、図6または図13の(b)に示す自動追尾機能で連続計測することで、測定点の計測の軌跡を測定することもできる。また、その軌跡(測定点X)はデータとしてリアルタイムで記録されているため、演算制御部17にて、軌跡の描かれた速度等の情報も取得することができる。
(変形例)
次に、第1〜第6の実施形態の好適な変形例について示す。
第1〜第6の実施形態において、測定点側装置4は、レーザポインタ121に代えて、装置側測距部120に可視光をパルス発振するものを使用するのも好ましい。これにより、装置側測距部120に可視光がレーザポインタを兼ねるため、光軸123も一致し、可視光で測定点Xを狙ったまま計測することが可能となる。
また、プリズム3を有する実施形態において、プリズム3に、プリズム3の少なくとも半周を覆うフードを設けるのも好ましい。これにより、マーク43のモアレパターンによる誤測定を防ぐことができる。
第1〜第6の実施形態において、傾斜計シート5の背面に照明を設けるのも好ましい。これにより、暗い場所であってもマーク面41が撮影できるようになるため、夜間等の計測時に有効である。
第2、第4、または第6の実施形態において、傾斜計シート5に代えて、いわゆる一軸傾斜計シートを使用して、傾斜角θx,θyを求めてもよい。一軸傾斜計シートは、平凸レンズシートに代えてシリンドリカルレンズシートを備え、視線の移動方向に応じて画像マークの虚像がシートの長手方向(一軸方向)に移動して見えるため、視線との傾斜角の変化がシートの長辺Rとマークの移動長rに対する関数で関係付けできるものである。この場合は、測定点側装置4で、プリズム3または別途に設置したターゲットを中心に少なくとも二つの一軸傾斜シートを直角に配置し、二枚の一軸傾斜シートのシート中心の交点をシート中心Kc、二枚の一軸傾斜シートのマーク中心の交点をマーク中心Kmとすれば、図10または図17と同様に計測することができる。
第5および第6の実施形態において、第3および第4の実施形態のように、プリズム3に代えて傾斜計シート5をターゲットとしてもよい。
以上、本発明の好ましい三次元位置計測システム1について、実施の形態および変形例を述べたが、これら以外にも、各形態および各変形を当業者の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、そのような形態も本発明の範囲に含まれる。
1 三次元位置計測システム
2 測量機
3 プリズム
4 測定点側装置
5 傾斜計シート
11 水平角検出器(測角部)
12 鉛直角検出器(測角部)
17 演算制御部
20, 20´ 測量機側測距部
21 プリズム撮像部
22 画像撮像部
41 マーク面
43 マーク
120 装置側測距部
121 レーザポインタ
122 基準点
123 光軸
Kc シート中心
Pc プリズム中心
Km マーク中心
θx, θy 傾斜角
A 第1の平面
B 第2の平面
方向ベクトルI プリズム中心とシート中心を通る方向ベクトル
方向ベクトルA 傾斜計シートの傾斜角から得たマーク面の法線方向
LM 測定距離
LF 固定距離
L オフセット距離

Claims (11)

  1. 測量機と、測定点付近にある測定点側装置と、を備え、
    前記測量機は、プリズムまでの測距を行う測量機側測距部および測角を行う測角部と、プリズム撮像部と、プリズムを含む周囲風景を撮影する画像撮像部と、を有し、
    前記測定点側装置は、前記プリズムと、前記測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有し、
    前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して平行に設け、前記プリズムのプリズム中心と前記傾斜計シートのシート中心を前記装置側測距部の光軸上に設けて、
    前記プリズムの三次元位置から、前記プリズム中心と前記シート中心を通る方向ベクトルに沿う方向に、前記装置側測距部の基準点から前記プリズム中心までの固定距離と前記装置側測距部で得た測定距離とから得たオフセット距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測する特徴とする三次元位置計測システム。
  2. 測量機と、測定点付近にある測定点側装置と、を備え、
    前記測量機は、プリズムまでの測距を行う測量機側測距部および測角を行う測角部と、プリズム撮像部と、プリズムを含む周囲風景を撮影する画像撮像部と、を有し、
    前記測定点側装置は、前記プリズムと、前記測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有し、
    前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して平行に設け、前記プリズムのプリズム中心と前記傾斜計シートのシート中心を通る直線から前記装置側測距部の前記基準点をずらして設け、前記プリズム中心を原点とする前記装置側測距部の基準点のずれ量を予め求めて、
    前記プリズムの三次元位置から、前記基準点のずれ量移動して、前記プリズム中心と前記シート中心を通る方向ベクトルに沿う方向に、前記装置側測距部で得た測定距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  3. 測量機と、測定点付近にある測定点側装置と、を備え、
    前記測量機は、プリズムまでの測距を行う測量機側測距部および測角を行う測角部と、プリズム撮像部と、プリズムを含む周囲風景を撮影する画像撮像部と、を有し、
    前記測定点側装置は、前記プリズムと、前記測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有し、
    前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して垂直に設け、前記プリズムのプリズム中心を前記装置側測距部の光軸上に設けて、
    前記プリズムの三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に、前記装置側測距部の基準点から前記プリズム中心までの固定距離と前記装置側測距部で得た測定距離とから得たオフセット距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  4. 測量機と、測定点付近にある測定点側装置と、を備え、
    前記測量機は、プリズムまでの測距を行う測量機側測距部および測角を行う測角部と、プリズム撮像部と、プリズムを含む周囲風景を撮影する画像撮像部と、を有し、
    前記測定点側装置は、前記プリズムと、前記測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有し、
    前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して垂直に設けられ、前記プリズムのプリズム中心と前記傾斜計シートのシート中心を通る直線から前記装置側測距部の前記基準点をずらして設け、前記プリズム中心を原点とする前記装置側測距部の基準点のずれ量を予め求めて、
    前記プリズムの三次元位置から、前記基準点のずれ量分移動して、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に、前記装置側測距部で得た測定距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  5. 測量機と、測定点付近にある測定点側装置と、を備え、
    前記測量機は、ターゲットまでの測距を行う測量機側測距部および測角を行う測角部と、前記ターゲットを含む周囲風景を撮影する画像撮像部と、を有し、
    前記測定点側装置は、前記ターゲットと、前記測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有し、
    前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して平行に設け、前記ターゲットのターゲット中心と前記傾斜計シートのシート中心を前記装置側測距部の光軸上に設けて、
    前記ターゲットの三次元位置から、前記ターゲット中心と前記シート中心を通る方向ベクトルに沿う方向に、前記装置側測距部の基準点から前記ターゲット中心までの固定距離と前記装置側測距部で得た測定距離とから得たオフセット距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測する特徴とする三次元位置計測システム。
  6. 測量機と、測定点付近にある測定点側装置と、を備え、
    前記測量機は、ターゲットまでの測距を行う測量機側測距部および測角を行う測角部と、前記ターゲットを含む周囲風景を撮影する画像撮像部と、を有し、
    前記測定点側装置は、前記ターゲットと、前記測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有し、
    前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して平行に設け、前記ターゲットのターゲット中心と前記傾斜計シートのシート中心を通る直線から前記装置側測距部の前記基準点をずらして設け、前記ターゲット中心を原点とする前記装置側測距部の基準点のずれ量を予め求めて、
    前記ターゲットの三次元位置から、前記基準点のずれ量移動して、前記ターゲット中心と前記シート中心を通る方向ベクトルに沿う方向に、前記装置側測距部で得た測定距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  7. 測量機と、測定点付近にある測定点側装置と、を備え、
    前記測量機は、ターゲットまでの測距を行う測量機側測距部および測角を行う測角部と、前記ターゲットを含む周囲風景を撮影する画像撮像部と、を有し、
    前記測定点側装置は、前記ターゲットと、前記測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有し、
    前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して垂直に設け、前記ターゲットのターゲット中心を前記装置側測距部の光軸上に設けて、
    前記ターゲットの三次元位置から、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に、前記装置側測距部の基準点から前記ターゲット中心までの固定距離と前記装置側測距部で得た測定距離とから得たオフセット距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  8. 測量機と、測定点付近にある測定点側装置と、を備え、
    前記測量機は、ターゲットまでの測距を行う測量機側測距部および測角を行う測角部と、前記ターゲットを含む周囲風景を撮影する画像撮像部と、を有し、
    前記測定点側装置は、前記ターゲットと、前記測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有し、
    前記傾斜計シートの前記マーク面を前記装置側測距部の光軸に対して垂直に設けられ、前記ターゲットのターゲット中心と前記傾斜計シートのシート中心を通る直線から前記装置側測距部の前記基準点をずらして設け、前記ターゲット中心を原点とする前記装置側測距部の基準点のずれ量を予め求めて、
    前記ターゲットの三次元位置から、前記基準点のずれ量分移動して、前記傾斜計シートの傾斜角から得た前記マーク面の法線方向に、前記装置側測距部で得た測定距離移動して、前記測定点の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測システム。
  9. 前記ポインタは、前記装置側測距部による可視光パルスであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の三次元位置計測システム。
  10. プリズムまたはターゲットと、測定点を指し示すポインタと、前記測定点までの距離を測定する装置側測距部と、視線方向からの傾斜角を解析できるマークを有する傾斜計シートと、を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかの三次元位置計測システムに使用される測定点側装置。
  11. 前記ポインタは、前記装置側測距部による可視光パルスであることを特徴とする請求項10に記載の測定点側装置。
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