JP6530595B2 - 電気供給装置、低周波治療器、制御方法及びプログラム - Google Patents

電気供給装置、低周波治療器、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電気供給装置、低周波治療器、制御方法及びプログラムに関する。
低周波治療器やスマートフォンなど、バッテリを使用する携帯機器が増加している。
特許文献1には、関連する技術として、低周波治療器において、昇圧回路のスイッチングデューティ比を複数用意し、選択された治療モードに適したスイッチングデューティ比で昇圧回路を動作させることにより低周波治療器の消費電力を低減する技術が記載されている。
特開2000−271234号公報
ところで、低周波治療器は、治療モードに応じて所定のタイミングに電極パッドを介して人体に所定の電流を流す機器である。そして、低周波治療器を利用するユーザは任意のユーザであり、また、ユーザが同一であっても体調が変化した場合などには、低周波治療器から見た負荷(電極パッドに接続されるユーザの身体のインピーダンス)が異なる。
一般的に、低周波治療器の電源電圧は、任意のユーザについての出力電圧に対応できるように、大きなマージンを持った高い直流電圧を必要とする。
そのため、上述の低周波治療器のようにバッテリを使用する携帯機器において、消費電力をより低減することのできる技術が求められていた。
そこで、この発明は、上記の課題を解決することのできる電気供給装置、低周波治療器、制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、第1の態様は、バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧を電源として動作し、所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路と、前記電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路と、を備える電気供給装置であって、前記制御回路は、前記昇圧回路が前記電気出力回路の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力させるよう前記昇圧回路を制御する、電気供給装置である。
また、第の態様は、バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧を電源として動作し、所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路と、前記電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路と、を備える電気供給装置であって、前記制御回路は、前記昇圧回路の出力電圧と、前記電気出力回路の出力電圧との比較結果に基づいて、前記昇圧回路を制御する、電気供給装置である。
また、第の態様は、第1またはの態様において、前記制御回路は、予め取得した前記電気出力回路が前記負荷に供給すべき前記電気の物理量の情報に基づいて、前記昇圧回路を制御する、電気供給装置である。
また、第の態様は、第1から第の何れかの態様において、前記制御回路は、前記電気出力回路が前記負荷に前記電気の物理量を供給する必要がない場合に、前記昇圧回路の出力電圧がゼロボルトとなるよう前記昇圧回路を制御する、電気供給装置である。
また、第の態様は、第1から第の何れかの態様において、前記制御回路は、前記昇圧回路の出力電圧振幅がゼロボルトとなるよう前記昇圧回路を制御した後、前記電気出力回路が前記負荷に電流を供給する場合に、前記電気出力回路が前記負荷に前記電気の物理量を供給するタイミングよりも前のタイミングに前記昇圧回路の出力電圧振幅をゼロボルトから所定の電圧に変化させるよう前記昇圧回路を制御する、電気供給装置である。
また、第6の態様は、バッテリ電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路の第1の出力電圧を電源として動作し、所定のタイミングに所定の物理量の第2の出力を負荷に供給する電気出力回路と、前記電気出力回路が前記負荷に供給する前記第2の出力の電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路と、を備える電気供給装置であって、前記制御回路は、前記電気出力回路が出力するパルスであって、前記電気出力回路の前記第2の出力の電圧波形の中心電圧を超えるパルスの包絡線によって表される電圧に一定電圧を加えた電圧を前記昇圧回路に出力させるよう前記昇圧回路を制御する、電気供給装置である。
また、第7の態様は、バッテリ電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路の第1の出力の電圧を電源として動作し、所定のタイミングに所定の物理量の第2の出力を負荷に供給する電気出力回路と、前記電気出力回路が前記負荷に供給する前記第2の出力の電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路と、を備える電気供給装置であって、前記制御回路は、前記昇圧回路の前記第1の出力の電圧と、前記電気出力回路の前記第2の出力の電圧との比較結果に基づいて、前記昇圧回路を制御する、電気供給装置である。
また、第の態様は、第1から第の何れかの態様における電気供給装置、を備える低周波治療器である。
また、第の態様は、バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路の出力電圧を電源として動作し所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路による制御方法であって、前記制御回路は、前記昇圧回路が前記電気出力回路の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力させるよう前記昇圧回路を制御する、制御方法である。
また、第10の態様は、バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路の出力電圧を電源として動作し所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路による制御方法であって、前記制御回路は、前記昇圧回路の出力電圧と、前記電気出力回路の出力電圧との比較結果に基づいて、前記昇圧回路を制御する、制御方法である。
また、第11の態様は、コンピュータを、バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路の出力電圧を電源として動作し所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路、として機能させるプログラムであって、前記昇圧回路が前記電気出力回路の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力させるよう前記昇圧回路を制御する、若しくは前記昇圧回路の出力電圧と、前記電気出力回路の出力電圧との比較結果に基づいて、前記昇圧回路を制御する、プログラムである。
本発明によれば、バッテリを使用する携帯機器において、消費電力をより低減することができる。
本発明の第一の実施形態による低周波治療器1の構成の一例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による電流出力回路102の出力電流の一例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による電流出力回路102の出力電圧と低周波治療器1における昇圧回路101の出力電圧の一例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による低周波治療器1の実測結果の一例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による低周波治療器1の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態による低周波治療器1aの構成の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態による電流出力回路102の出力電圧と低周波治療器1における昇圧回路101の出力電圧の一例を示す図である。
<第一の実施形態>
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
まず、本発明の第一の実施形態による低周波治療器1の構成について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態による低周波治療器1の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、第一の実施形態による低周波治療器1は、バッテリ10と、電流供給装置20(電気供給装置)と、を備える。電流供給装置20は、負荷30に接続されている。なお、負荷30は、低周波治療器1の負荷であり、ユーザが低周波治療器1を使用する際にユーザの身体に取り付けたパッド間に見られるユーザの身体のインピーダンスである。
低周波治療器1が備えるバッテリ10は、電流供給装置20に電力を供給する。例えば、バッテリ10は、リチウムイオンバッテリである。
電流供給装置20は、昇圧回路101と、電流出力回路102(電気出力回路)と、昇圧電圧検出回路103と、出力電圧検出回路104と、制御回路105と、記憶部106、パッド107(107a、107b)を備える。
電流供給装置20が備える昇圧回路101は、バッテリ10のバッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する。例えば、昇圧回路101は、トランスを用いた昇圧スイッチング電源であり、1次コイル側と2次コイル側とでアイソレーションされている。
なお、昇圧回路101において、1次コイル側の基準電位をGNDAとする。また、昇圧回路101において、2次コイル側の基準電位をGNDBとする。
電流出力回路102は、昇圧回路101の出力電圧を電源として動作する。また、電流出力回路102は、ユーザが選択した治療モードに応じた出力電流となるように、パッド107を介して所定のタイミングに所定の電気の物理量の1つである電流を負荷30に供給する。
なお、電流出力回路102における基準電位は、GNDAである。
昇圧電圧検出回路103は、昇圧回路101の出力電圧を検出する。昇圧電圧検出回路103は、検出した昇圧回路101の出力電圧を制御回路105に出力する。例えば、昇圧電圧検出回路103は、自回路の入力側(昇圧回路101の出力側)と自回路の出力側(制御回路105の入力側)とでアイソレーションされている。
なお、昇圧電圧検出回路103において、制御回路105の入力側の基準電位は、GNDAである。また、昇圧電圧検出回路103において、昇圧回路101の出力側の基準電位は、GNDBである。
出力電圧検出回路104は、電流出力回路102のパッド107a側の出力電圧を検出する。出力電圧検出回路104は、検出した電流出力回路102のパッド107a側の出力電圧を制御回路105に出力する。例えば、出力電圧検出回路104は、自回路の入力側(電流出力回路102の出力側)と自回路の出力側(制御回路105の入力側)とでアイソレーションされている。
なお、出力電圧検出回路104において、制御回路105の入力側の基準電位は、GNDAである。また、出力電圧検出回路104において、電流出力回路102の出力側の基準電位は、GNDBである。
制御回路105は、電流出力回路102が負荷30に供給する電流(電気の物理量)に基づいて、昇圧回路101を制御する。具体的には、制御回路105は、昇圧電圧検出回路103が検出した昇圧回路101の出力電圧と、出力電圧検出回路104が検出した電流出力回路102の出力電圧との比較結果に基づいて、昇圧回路101を制御する。例えば、制御回路105は、500kHzのPWM(Pulse Width Modulation)信号を昇圧回路101に出力し、昇圧回路101が電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力するよう昇圧回路101を制御する。なお、この一定電圧は、マージンを示す電圧である。低周波治療器1における各回路が理想的な回路とみなすことができる場合、一定電圧をほぼゼロ、すなわち、マージンをほぼゼロとすることができる。
また、制御回路105は、電流制御信号(予め取得した電気出力回路が負荷に供給すべき電気の物理量の情報)を電流出力回路102に出力し、ユーザが選択した治療モードに応じた出力電流となるように、電流出力回路102の出力電流を制御する。なお、電流制御信号は、+パルス、−パルス、出力電流設定信号を含む。+パルスは、負荷30に流す電流をパッド107aから負荷30を通りパッド107bへと流れる向きに設定する信号である。また、−パルスは、負荷30に流す電流をパッド107bから負荷30を通りパッド107aへと流れる向きに設定する信号である。また、出力電流設定信号は、例えば10kHzのPWM信号であり、電流を流すタイミングと電流の大きさとを設定する信号である。
なお、制御回路105における基準電位は、GNDAである。
記憶部106は、低周波治療器1の処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部106は、各治療モードに対応する+パルス、−パルス、出力電流設定信号を含む電流制御信号の情報を記憶する。
パッド107(107a、107b)は、低周波治療器1がユーザを治療する際に、ユーザ(負荷30)に取り付ける電極である。
次に、本発明の第一の実施形態による電流出力回路102の出力電流について説明する。
図2は、本発明の第一の実施形態による電流出力回路102の出力電流の一例を示す図である。
図2に示す電流波形は、ユーザが治療モードの1つであるEMSモードを選択した場合に電流出力回路102が負荷30に供給する電流の波形である。
図2において、横軸は、時間を示している。また、縦軸は、電流を示している。なお、縦軸の電流は、パッド107aから負荷30を通りパッド107bへと流れる向きをプラスとし、パッド107bから負荷30を通りパッド107aへと流れる向きをマイナスとしている。
低周波治療器1は、ユーザが選択した治療モードに応じて所定の電流を負荷30に供給する。例えば、ユーザがEMSモードを選択した場合、制御回路105は、記憶部106からEMSモードに対応する電流制御信号を読み出す。そして、制御回路105は、EMSモードに対応する電流制御信号を電流出力回路102に出力する。このとき、制御回路105は、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4を1周期とする電流制御信号を出力する。
期間T1において、制御回路105は、電流制御信号が含む出力電流設定信号(例えば、10kHzのPWM信号)のデューティ比をゼロと設定する。そして、制御回路105は、その電流制御信号を電流出力回路102に出力する。電流出力回路102のパッド107a側の出力回路とパッド107b側の出力回路は、対称となっている。そのため、電流出力回路102が制御回路105から電流制御信号を入力すると、負荷30の両端の電位は等電位となる。また、負荷30に流れる電流はゼロとなる。
また、期間T2において、制御回路105は、電流制御信号が含む出力電流設定信号のデューティ比が徐々に大きくなるように設定する。そして、制御回路105は、+パルスと−パルスとを所定のタイミングで交互に出力する電流制御信号を電流出力回路102に出力する。電流出力回路102が制御回路105から電流制御信号を入力すると、負荷30に流れる電流の向きは、電流出力回路102が+パルスと−パルスとを入力する所定のタイミングで交互に変化する。また、負荷30に流れる電流の大きさは、最大値Iまで徐々に大きくなる。なお、電流Iの大きさは、電流Iの大きさと同一であり、電流Iは、電流−Iと表すこともできる。
また、期間T3において、制御回路105は、電流制御信号が含む出力電流設定信号のデューティ比が電流の大きさの最大値Iとなるように設定する。そして、制御回路105は、+パルスと−パルスとを所定のタイミングで交互に出力する電流制御信号を電流出力回路102に出力する。電流出力回路102が制御回路105から電流制御信号を入力すると、負荷30に流れる電流の向きは、電流出力回路102が+パルスと−パルスとを入力する所定のタイミングで交互に変化する。また、負荷30に流れる電流の大きさは、最大値Iとなる。
また、期間T4において、制御回路105は、電流制御信号が含む出力電流設定信号のデューティ比が徐々に小さくなるように設定する。そして、制御回路105は、+パルスと−パルスとを所定のタイミングで交互に出力する電流制御信号を電流出力回路102に出力する。電流出力回路102が制御回路105から電流制御信号を入力すると、負荷30に流れる電流の向きは、電流出力回路102が+パルスと−パルスとを入力する所定のタイミングで交互に変化する。また、負荷30に流れる電流の大きさは、ゼロまで徐々に小さくなる。
そして、制御回路105は、ユーザが治療モードとしてEMSモードを選択している間、図2に示す期間T1、期間T2、期間T3、期間T4を1周期とした電流の周期波形を電流出力回路102に繰り返し出力する。
なお、EMSモード以外の治療モードの電流制御信号は、EMSモードに対応する電流制御信号と同様に、タイミングが既定された信号である。
次に、本発明の第一の実施形態による制御回路105が行う昇圧回路101の出力電圧の制御について説明する。
図3は、本発明の第一の実施形態による電流出力回路102の出力電圧と低周波治療器1における昇圧回路101の出力電圧の一例を示す図である。
なお、負荷30は、一定の抵抗値を有する抵抗としている。
図3において、横軸は、時間を示している。また、縦軸は、電圧を示している。
図3に示す電流出力回路102の出力電圧は、基準電圧GNDBに対するパッド107aの電圧であり、ユーザが治療モードとしてEMSモードを選択した場合の出力電圧である。また、低周波治療器1における昇圧回路101の出力電圧は、電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧である。
図2について説明したように、ユーザが治療モードとしてEMSモードを選択した場合、電流出力回路102は、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4の各期間で図2に示す電流を負荷30に供給する。そのため、負荷30が一定の抵抗値を有する抵抗である場合、図3に示すように、電流出力回路102の出力電圧は、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4を1周期とした周期波形を繰り返す。なお、図3に示す電圧Vは、ユーザにパッド107aとパッド107bとを取り付け、電流出力回路102が負荷30(ユーザの身体のインピーダンス)に電流を流したときの出力電圧の中心電圧である。
なお、電流出力回路102のパッド107a側の出力回路とパッド107b側の出力回路は対称となっている。そのため、ユーザがEMSモードを選択した場合の基準電圧GNDBに対するパッド107bの電圧の波形は、図3に示す電流出力回路102の出力電圧をVを示す電圧を中心に上下逆さにした波形である。
昇圧回路101は、電力を供給する供給先の各回路において入出力ダイナミックレンジ(伝達する電圧の変動範囲)を確保する必要がある。図1で示した第一の実施形態による低周波治療器1の場合、電流出力回路102の出力が、昇圧回路101が電力を供給する供給先の各回路の入出力において最も大きなダイナミックレンジを必要とする。
したがって、昇圧回路101は、電力を供給する供給先の各回路に、図3に示す電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力すればよい。
具体的には、電流供給装置20は、以下の手順で昇圧回路101に電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力させる。
まず、昇圧電圧検出回路103は、昇圧回路101の出力電圧を検出する。昇圧電圧検出回路103は、検出した昇圧回路101の出力電圧を含む昇圧電圧情報を制御回路105に出力する。また、出力電圧検出回路104は、電流出力回路102の出力電圧波形が示す包絡線の上限値に対応する電圧を検出する。例えば、出力電圧検出回路104は、制御回路105から電流制御信号を取得する。そして、出力電圧検出回路104は、電流制御信号に含まれる+パルスが出力される間の中間のタイミングに電流出力回路102の出力電圧をサンプリングする。
出力電圧検出回路104は、検出した電流出力回路102の出力電圧波形が示す包絡線の上限値に対応する電圧を含む出力電圧情報を制御回路105に出力する。
制御回路105は、昇圧電圧検出回路103から昇圧電圧情報を入力し、出力電圧検出回路104から出力電圧情報を入力する。すると、制御回路105は、入力した昇圧電圧情報の示す昇圧回路101の出力電圧を入力した出力電圧情報の示す電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線の上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧とするデューティ比の500kHzのPWM信号を昇圧回路101に出力する。昇圧回路101は、昇圧電圧情報の示す昇圧回路101の出力電圧を電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線の上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧とするデューティ比の500kHzのPWM信号を制御回路105から入力する。そして、昇圧回路101は、入力したPWM信号に基づいて、電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線の上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力する。
このようにすれば、バッテリを使用する携帯機器の1つである低周波治療器1において、消費電力をより低減することができる。
次に、本発明の第一の実施形態による低周波治療器1の実測結果について説明する。
図4は、本発明の第一の実施形態による低周波治療器1の実測結果の一例を示す図である。
図4において、横軸は、時間を示している。また、縦軸は、電圧を示している。なお、負荷30として、500オームの抵抗をパッド107aとパッド107bの間に接続している。
低周波治療器1が備える各回路では、信号を処理する際に遅延が生じる。また、昇圧回路101が電力を供給する供給先の各回路では、ダイナミックレンジ以外にトランジスタなどの素子が動作するための電圧が必要となる。そのため、昇圧回路101は、昇圧回路101が電力を供給する供給先の各回路を動作させるためには、電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加え、マージンを持った電圧を出力する必要がある。
図4に示す実測結果は、昇圧回路101が電力を供給する供給先の各回路に電流出力回路102の出力電圧に対して約50ボルトのマージンを持った電圧を出力した場合の実測結果である。つまり、昇圧回路101は、電力を供給する供給先の各回路に電流出力回路102の出力電圧にマージン電圧を加えた電圧を出力する。
図4に示すように、電流出力回路102の出力電圧に対して昇圧回路101の出力電圧にマージンを持たせた場合、期間T2において電流出力回路102の出力電圧がVから大きくなり始める際の処理に遅延が生じても、昇圧回路101は、電流出力回路102の出力電圧がVから大きくなる際に必要なダイナミックレンジを確保することができる。
なお、マージンは、昇圧回路101が電力を供給する供給先の各回路に出力する電圧が、常に電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧以上となるように、信号処理における遅延時間やスイッチングノイズなどの変動要素を考慮して決定する必要がある。なお、低周波治療器1が備える各回路が信号処理する際の遅延が無視できる程小さく、かつ、昇圧回路101が電力を供給する供給先の各回路においてトランジスタなどの素子が動作するための電圧がダイナミックレンジに対して無視できる程小さい場合、マージン電圧をほぼゼロにすることができる。
次に、本発明の第一の実施形態による電流供給装置20を備える低周波治療器1の処理について説明する。
図5は、本発明の第一の実施形態による低周波治療器1の処理フローの一例を示す図である。
なお、ここでは、電流出力回路102の出力電圧に対して昇圧回路101の出力電圧にマージンを持たせた場合に低周波治療器1が行う処理について説明する。
ユーザは、低周波治療器1に対して起動する操作を行う(ステップS1)。例えば、ユーザは、低周波治療器1が備える電源スイッチを押下し、低周波治療器1を起動する。
ここで、ユーザは、低周波治療器1における治療モードを選択する操作を行う。例えば、ユーザは、低周波治療器1が備えるタッチパネル機能を有する表示部が表示する複数の治療モードから1つをタッチして選択する。また、例えば、ユーザは、低周波治療器1が備える各治療モードに対応する複数のボタンの中から1つを選択して押下する。
低周波治療器1は、低周波治療器1における治療モードを選択するユーザ操作に応じて、治療モードを設定する(ステップS2)。例えば、ユーザが低周波治療器1に対して複数の治療モードの中からEMSモードを選択する操作を行ったものとする。この場合、低周波治療器1が備える制御回路105は、記憶部106からEMSモードに対応する+パルス、−パルス、出力電流設定信号を含む電流制御信号の情報を読み出す。なお、以下では、ユーザが低周波治療器1に対して複数の治療モードの中からEMSモードを選択する操作を行ったものとして説明する。
ユーザは、パッド107aとパッド107bとをユーザの所定の箇所に取り付ける。例えば、ユーザは、パッド107aを左の肩に取り付ける。また、ユーザは、パッド107bを右の肩に取り付ける。そして、ユーザは、低周波治療器1に対して、選択したEMSモードの治療を開始する操作を行う。例えば、ユーザは、低周波治療器1が備えるタッチパネル機能を有する表示部が表示する治療開始メニューをタッチする。また、例えば、ユーザは、低周波治療器1が備える治療開始メニューに対応するボタンを押下する。
低周波治療器1が備える制御回路105は、ユーザの治療開始メニューへのタッチに応じて、記憶部106から予め記録された昇圧回路101が電力を供給する供給先の各回路の起動に必要な電源電圧を昇圧回路101に出力させるデューティ比の500kHzのPWM信号を読み出す。制御回路105は、記憶部106から読み出した500kHzのPWM信号を昇圧回路101に出力する。例えば、制御回路105は、出力電圧検出回路104が検出した電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧を出力電圧検出回路104から入力するまで、その500kHzのPWM信号を昇圧回路101に出力する。
昇圧回路101は、制御回路105から500kHzのPWM信号を入力すると、入力した500kHzのPWM信号に基づいて、昇圧回路101が電力を供給する供給先の各回路の起動に必要な電源電圧を生成する。例えば、昇圧回路101は、トランスの1次コイルと2次コイルとの結合係数と、1次コイルに流す電流のオン/オフを制御する制御信号のデューティ比とに基づいて、電力を供給する供給先の各回路の起動に必要な電源電圧を生成する(ステップS3)。
そして、昇圧回路101は、生成した電源電圧を電流出力回路102と、昇圧電圧検出回路103と、出力電圧検出回路104とに出力する。
制御回路105は、記憶部106から読み出したEMSモードに対応する+パルス、−パルス、出力電流設定信号を含む電流制御信号を電流出力回路102に出力する。
例えば、制御回路105は、図2で示した期間T1において、電流制御信号が含む出力電流設定信号(例えば、10kHzのPWM信号)のデューティ比をゼロと設定し、その電流制御信号を電流出力回路102に出力する。
また、制御回路105は、図2で示した期間T2において、電流制御信号が含む出力電流設定信号のデューティ比が徐々に大きくなるように設定する。そして、制御回路105は、+パルスと−パルスとを所定のタイミングで交互に出力する電流制御信号を電流出力回路102に出力する。
また、制御回路105は、図2で示した期間T3において、電流制御信号が含む出力電流設定信号のデューティ比が電流の大きさの最大値Iとなるように設定する。そして、制御回路105は、+パルスと−パルスとが所定のタイミングで交互に出力する電流制御信号を電流出力回路102に出力する。
また、制御回路105は、図2で示した期間T4において、電流制御信号が含む出力電流設定信号のデューティ比が徐々に小さくなるように設定する。そして、制御回路105は、+パルスと−パルスとが所定のタイミングで交互に出力する電流制御信号を電流出力回路102に出力する。
そして、制御回路105は、ユーザが治療モードとしてEMSモードを選択している間、期間T1、期間T2、期間T3、期間T4を1周期とした電流の周期波形を電流出力回路102に繰り返し出力する。
電流出力回路102は、制御回路105から電流制御信号を入力すると、入力した電流制御信号に基づいて、EMSモードに応じた所定の電流を負荷30に流す(ステップS4)。
例えば、電流出力回路102のパッド107a側の出力回路とパッド107b側の出力回路が対称となっている場合に、電流出力回路102は、図2で示した期間T1において、制御回路105からデューティ比をゼロと設定した電流制御信号を入力する。すると、電流出力回路102のパッド107a側の出力回路とパッド107b側の出力回路の対称性により、負荷30の両端の電位は等電位となる。また、負荷30に流れる電流はゼロとなる。
また、電流出力回路102は、図2で示した期間T2において、出力電流設定信号のデューティ比が徐々に大きくなるように設定され、+パルスと−パルスとが所定のタイミングで交互に出力される電流制御信号を制御回路105から入力する。すると、電流出力回路102は、+パルスと−パルスとを入力する所定のタイミングで負荷30に流れる電流の向きが交互に変化し、電流の大きさが最大値Iまで徐々に大きくなる電流を負荷30に流す。
また、電流出力回路102は、図2で示した期間T3において、出力電流設定信号のデューティ比が電流の大きさの最大値Iとなるように設定され、+パルスと−パルスとが所定のタイミングで交互に出力される電流制御信号を制御回路105から入力する。すると、電流出力回路102は、+パルスと−パルスとを入力する所定のタイミングで負荷30に流れる電流の向きが交互に変化し、電流の大きさが最大値Iとなる電流を負荷30に流す。
また、電流出力回路102は、図2で示した期間T4において、出力電流設定信号のデューティ比が徐々に小さくなるように設定され、+パルスと−パルスとが所定のタイミングで交互に出力される電流制御信号を制御回路105から入力する。すると、電流出力回路102は、+パルスと−パルスとを入力する所定のタイミングで負荷30に流れる電流の向きが交互に変化し、電流の大きさがゼロまで徐々に小さくなる電流を負荷30に流す。
出力電圧検出回路104は、電流出力回路102の出力電圧波形が示す包絡線の上限値に対応する電圧を検出する(ステップS5)。例えば、出力電圧検出回路104は、制御回路105から電流制御信号を取得する。そして、出力電圧検出回路104は、電流制御信号に含まれる+パルスが出力される間の中間のタイミングに電流出力回路102の出力電圧をサンプリングする。
そして、出力電圧検出回路104は、検出した電流出力回路102の出力電圧を制御回路105に出力する。
また、昇圧電圧検出回路103は、出力電圧検出回路104と同一のタイミングで昇圧回路101の出力電圧を検出する(ステップS6)。例えば、昇圧電圧検出回路103は、制御回路105から電流制御信号を取得する。そして、昇圧電圧検出回路103は、電流制御信号に含まれる+パルスが出力される間の中間のタイミングに昇圧回路101の出力電圧をサンプリングする。
そして、昇圧電圧検出回路103は、検出した昇圧回路101の出力電圧を制御回路105に出力する。
制御回路105は、出力電圧検出回路104から検出した電流出力回路102の出力電圧を入力し、昇圧電圧検出回路103から検出した昇圧回路101の出力電圧を入力すると、入力した電流出力回路102の出力電圧と昇圧回路101の出力電圧とを比較する。そして、制御回路105は、比較結果に基づいて、昇圧回路101の出力電圧が入力した電流出力回路102の出力電圧に対して一定電圧を加えた(マージンを持たせた)電圧となる500kHzのPWM信号を昇圧回路101に出力する(ステップS7)。
そして、低周波治療器1は、ステップS5〜ステップS7の処理を繰り返す。
以上、本発明の第一の実施形態による電流供給装置20を備える低周波治療器1について説明した。上述の低周波治療器1の処理において、昇圧回路101は、バッテリ10の出力電圧を昇圧した電圧を出力する。電流出力回路102は、昇圧回路101の出力電圧を電源として動作し、所定のタイミングに所定の電流を負荷30に供給する。制御回路105は、電流出力回路102が負荷30に供給する電流に基づいて、昇圧回路101を制御する。例えば、制御回路105は、昇圧回路101が電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力するよう昇圧回路101を制御する。
このようにすれば、バッテリを使用する携帯機器の1つである低周波治療器1において、消費電力をより低減することができる。
<第二の実施形態>
次に、本発明の第二の実施形態による低周波治療器1aの構成について説明する。
図6は、本発明の第二の実施形態による低周波治療器1aの構成の一例を示す図である。
図6に示すように、第二の実施形態による低周波治療器1aは、バッテリ10と、電流供給装置20aと、を備える。
電流供給装置20aは、昇圧回路101と、電流出力回路102と、昇圧電圧検出回路103と、出力電圧検出回路104と、制御回路105aと、記憶部106、パッド107(107a、107b)を備える。
なお、第二の実施形態による制御回路105aは、第一の実施形態による制御回路105の機能に加え、予め取得した電流出力回路102が負荷30に供給する電流の情報(予め取得した電気出力回路が負荷に供給すべき電気の物理量の情報)に基づいて、昇圧回路101を制御する。例えば、制御回路105は、昇圧回路101の出力電圧振幅がゼロボルトとなるよう昇圧回路101を制御した後、電流出力回路102が負荷30に電流を供給する場合に、電流出力回路102が負荷30に電流を供給するタイミングよりも前のタイミングに昇圧回路101の出力電圧をゼロボルトからマージンを持たせた電圧に変化させるよう昇圧回路101を制御する。具体的には、例えば、制御回路105aは、+パルス、−パルス、出力電流設定信号を含む電流制御信号(予め取得した電気出力回路が負荷に供給すべき電気の物理量の情報)に基づいて、期間T2になる直前の期間T1の一部の期間と、期間T4から期間T1になった直後の期間T1の一部の期間において、昇圧回路101が電流出力回路102の出力電圧に一定電圧を加えた電圧を出力するよう昇圧回路101を制御する。
次に、本発明の第二の実施形態による制御回路105aが行う昇圧回路101の出力電圧の制御について説明する。
図7は、本発明の第二の実施形態による電流出力回路102の出力電圧と低周波治療器1における昇圧回路101の出力電圧の一例を示す図である。
なお、負荷30は、一定の抵抗値を有する抵抗としている。
図7において、横軸は、時間を示している。また、縦軸は、電圧を示している。
図7に示す電流出力回路102の出力電圧は、基準電圧GNDBに対するパッド107aの電圧であり、ユーザが治療モードとしてEMSモードを選択した場合の出力電圧である。また、低周波治療器1における昇圧回路101の出力電圧は、電流出力回路102の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた(マージンを持たせた)電圧である。
ただし、制御回路105aは、電流出力回路102が負荷30に電流を供給するタイミングがわかっており、+パルス、−パルス、出力電流設定信号を含む電流制御信号に基づいて、期間T2になる直前の期間T1の一部の期間(T1a)と、期間T4から期間T1になった直後の期間T1の一部の期間(T1b)において、昇圧回路101が電流出力回路102の出力電圧に一定電圧を加えた電圧を出力するよう昇圧回路101を制御する。
このようにすれば、低周波治療器1が備える各回路の信号処理に遅延が生じる場合にも、昇圧回路101は、電力を供給する供給先の各回路が動作できる電圧を出力することができる。
以上、本発明の第二の実施形態による電流供給装置2を備える低周波治療器1について説明した。上述の低周波治療器1の処理において、制御回路105aは、第一の実施形態による制御回路105の機能に加え、予め取得した電流出力回路102が負荷30に供給する電流の情報に基づいて、昇圧回路101を制御する。具体的には、制御回路105aは、+パルス、−パルス、出力電流設定信号を含む電流制御信号に基づいて、期間T2になる直前の期間T1の一部の期間と、期間T4から期間T1になった直後の期間T1の一部の期間において、昇圧回路101が電流出力回路102の出力電圧に一定電圧を加えた電圧を出力するよう昇圧回路101を制御する。
このようにすれば、低周波治療器1が備える各回路の信号処理に遅延が生じる場合にも、昇圧回路101は、電力を供給する供給先の各回路が動作できる電圧を出力することができる。
なお、制御回路105aは、期間T1の一部の期間のみではなく、期間T1から期間T4のすべての期間について、予め取得した電流出力回路102が負荷30に供給する電流の情報に基づいて、昇圧回路101を制御するものであってもよい。その場合、低周波治療器1aにおける昇圧電圧検出回路103と、出力電圧検出回路104は、無くてもよい。
なお、本発明の実施形態において、電気の物理量は電流であるものとして説明したが、それに限定するものではない。例えば、電気の物理量は、電圧、電力、インピーダンスなどであってもよく、適切に本発明の実施形態において必要な各電気の物理量を算出できるものであれば、どのような電気の物理量であってよい。また、本発明の実施形態における電気の物理量は、複数の電気の物理量の組み合わせであってもよい。例えば、電気の物理量が電流である場合、その電流の代わりの電気の物理量が電圧とインピーダンスの組み合わせであり、電圧をインピーダンスで除算することにより電流を算出してもよい。
また、本発明における制御回路105(105a)は、電流出力回路102が負荷30に電流を供給する必要がない場合に、昇圧回路101の出力電圧がゼロボルトとなるよう昇圧回路101を制御するものであってもよい。例えば、制御回路105(105a)は、昇圧回路101を制御する500kHzのPWM信号のデューティ比をゼロにするものであってもよい。
また、本発明における制御回路105(105a)は、電流出力回路102が負荷30に電流を供給する必要がない場合に、昇圧回路101の動作を停止させるよう昇圧回路101を制御するものであってもよい。例えば、昇圧回路101がバッテリ10との接続部にスイッチを備え、制御回路105(105a)がそのスイッチを開状態にするように制御するものであってもよい。
なお、本発明における記憶部106は、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部106は、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
なお、本発明の実施形態における処理フローは、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
なお、本発明の実施形態について説明したが、上述の電流供給装置20及び20aは内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができるものである。
1、1a・・・低周波治療器
10・・・バッテリ
20、20a・・・電流供給装置
30・・・負荷
101・・・昇圧回路
102・・・電流出力回路
103・・・昇圧電圧検出回路
104・・・出力電圧検出回路
105、105a・・・制御回路
106・・・記憶部
107、107a、107b・・・パッド

Claims (11)

  1. バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力電圧を電源として動作し、所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路と、
    前記電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路と、
    を備える電気供給装置であって、
    前記制御回路は、
    前記昇圧回路が前記電気出力回路の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力させるよう前記昇圧回路を制御する、
    電気供給装置。
  2. バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力電圧を電源として動作し、所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路と、
    前記電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路と、
    を備える電気供給装置であって、
    前記制御回路は、
    前記昇圧回路の出力電圧と、前記電気出力回路の出力電圧との比較結果に基づいて、前記昇圧回路を制御する
    気供給装置。
  3. 前記制御回路は、
    予め取得した前記電気出力回路が前記負荷に供給すべき前記電気の物理量の情報に基づいて、前記昇圧回路を制御する、
    請求項1または請求項に記載の電気供給装置。
  4. 前記制御回路は、
    前記電気出力回路が前記負荷に前記電気の物理量を供給する必要がない場合に、前記昇圧回路の出力電圧がゼロボルトとなるよう前記昇圧回路を制御する、
    請求項1から請求項の何れか一項に記載の電気供給装置。
  5. 前記制御回路は、
    前記昇圧回路の出力電圧振幅がゼロボルトとなるよう前記昇圧回路を制御した後、前記電気出力回路が前記負荷に電流を供給する場合に、前記電気出力回路が前記負荷に前記電気の物理量を供給するタイミングよりも前のタイミングに前記昇圧回路の出力電圧振幅をゼロボルトから所定の電圧に変化させるよう前記昇圧回路を制御する、
    請求項1から請求項の何れか一項に記載の電気供給装置。
  6. バッテリ電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の第1の出力電圧を電源として動作し、所定のタイミングに所定の物理量の第2の出力を負荷に供給する電気出力回路と、
    前記電気出力回路が前記負荷に供給する前記第2の出力の電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路と、
    を備える電気供給装置であって、
    前記制御回路は、
    前記電気出力回路が出力するパルスであって、前記電気出力回路の前記第2の出力の電圧波形の中心電圧を超えるパルスの包絡線によって表される電圧に一定電圧を加えた電圧を前記昇圧回路に出力させるよう前記昇圧回路を制御する、
    電気供給装置。
  7. バッテリ電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の第1の出力の電圧を電源として動作し、所定のタイミングに所定の物理量の第2の出力を負荷に供給する電気出力回路と、
    前記電気出力回路が前記負荷に供給する前記第2の出力の電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路と、
    を備える電気供給装置であって、
    前記制御回路は、
    前記昇圧回路の前記第1の出力の電圧と、前記電気出力回路の前記第2の出力の電圧との比較結果に基づいて、前記昇圧回路を制御する、
    電気供給装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか一項に記載の電気供給装置、
    を備える低周波治療器。
  9. バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路の出力電圧を電源として動作し所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路による制御方法であって、
    前記制御回路は、
    前記昇圧回路が前記電気出力回路の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力させるよう前記昇圧回路を制御する、
    制御方法
  10. バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路の出力電圧を電源として動作し所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路による制御方法であって、
    前記制御回路は、
    前記昇圧回路の出力電圧と、前記電気出力回路の出力電圧との比較結果に基づいて、前記昇圧回路を制御する、
    制御方法。
  11. コンピュータを、
    バッテリ電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧回路の出力電圧を電源として動作し所定のタイミングに所定の電気の物理量を負荷に供給する電気出力回路が前記負荷に供給する電気の物理量に基づいて、前記昇圧回路を制御する制御回路、
    として機能させるプログラムであって、
    前記昇圧回路が前記電気出力回路の出力電圧波形の包絡線が示す上限値に対応する電圧に一定電圧を加えた電圧を出力させるよう前記昇圧回路を制御する、
    若しくは
    前記昇圧回路の出力電圧と、前記電気出力回路の出力電圧との比較結果に基づいて、前記昇圧回路を制御する、
    プログラム
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