JP6530414B2 - ロータ変位を測定するための非接触型センサ - Google Patents

ロータ変位を測定するための非接触型センサ Download PDF

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Description

本発明は、ロータの特性、特に、ロータ変位を測定するためのセンサデバイス、及び、そのようなセンサデバイスを備えた装置に関する。
非接触型電磁センサ、特に渦電流センサや誘導センサ(磁気抵抗センサとも呼ばれる)は、ポンプやコンプレッサのような機械においてロータの変位を監視するためにしばしば用いられる。ロータが能動型磁気軸受によって懸架されている場合は、磁気軸受の制御に位置情報が必要であり、ロータ位置を監視することが特に重要である。
渦電流センサは、通常、信号処理回路に接続されるトランスデューサを備える。このトランスデューサと信号処理回路との間には、マルチリード接続ケーブルがあってよい。いくつかの実施形態では、トランスデューサは単一の検出コイルを備える。信号処理回路は、検出コイル内に多くの場合100kHzを超える高周波交流電流を励起する単一の発電機を備える。この高周波電流は、検出コイルの周りに交流磁場を生成し、これがロータ上の近接する導電性ターゲットに渦電流を誘導する。次にこの渦電流が検出コイル内に逆起電力(emf)を誘導し、これがトランスデューサのインピーダンスを変化させる。このようなインピーダンス変化は、信号処理回路によって検出され、トランスデューサとターゲットとの間の距離を表示する。このため、信号処理回路は、アナログ又はデジタル復調器を備えてよい。デジタル復調器を備えたシングルコイルのセンサシステムの例は、特許文献1に開示される。この文献には、シングルコイルトランスデューサと関連する一般的な問題もいくつか述べてられている。
誘導センサは、渦電流センサと非常に似た原理で動作する。しかしながら、誘導センサの動作周波数は一般的に渦電流センサより低く、多くの場合数kHzの範囲でしかない。高透磁率を有するターゲット、例えば強磁性又はフェリ磁性のターゲットは、検出コイルの自己インダクタンスに直接影響する。以下、渦電流変位センサ及び誘導変位センサを、まとめて非接触型電磁変位センサと呼ぶこととする。
いくつかの用途においては、非接触型電磁変位センサのトランスデューサは、強い振動、高温、高圧、高湿度又は化学的に攻撃的な物質の存在等の、機械的、物理的及び化学的な悪条件に晒される恐れがある。先行技術では、このような悪条件を克服することのできる封入されたトランスデューサを提供するために、相当な努力がなされた。特許文献2に一例が開示される。しかしながら、このような封入されたトランスデューサを用いることのできる動作条件の範囲は限られており、完全に封入されたトランスデューサを機械に一体化するための建設的な努力が高くならないとも限らない。
さらに、シングルコイルのトランスデューサを備えるセンサは、トランスデューサだけでなく接続ケーブルのインピーダンスの温度変化による温度誤差に影響を受けやすい。温度ドリフト又は湿度変化によるインピーダンスの変化は、トランスデューサとターゲットの間の距離の変化によるインピーダンスの変化と間違えられる可能性がある。これは、不正確な距離測定をもたらすであろう。ケーブル長がたやすく20メートルを超え300メートル以上に達し得る、コンプレッサ又は大型ポンプのような大型回転機械の場合のように、かなり長い接続ケーブルを介して信号調整回路をトランスデューサに接続することが必要な用途で、この問題は深刻となる。
これらの問題のいくつかは、マルチコイルトランスデューサを使用することによって、先行技術で対処されている。例えば、特許文献3は、検出コイル、駆動コイル及び基準検出コイルを含むマルチコイルトランスデューサを使用することを提案する。単一の発電機が駆動コイルを駆動して、ターゲット内に渦電流を誘導する。検出コイルは、駆動コイルとターゲットの間に置かれて、トランスデューサとターゲットの間の距離によって決まる誘導電圧を出力する。基準検出コイルは、ターゲットの影響を受けることなく、駆動コイルに誘導結合される。基準検出コイルからの信号は、駆動コイルにより生成される磁場をほぼ一定に保つように、信号発生器にフィードバックされる。トランスデューサを残りの回路に接続するためには、6本の電線が必要となる。
特許文献4は、デュアルコイルトランスデューサを使用するセンサを開示する。検出コイルと基準検出コイルは、共通の導電性トランスデューサハウジング内で軸方向に整列され、検出コイルをハウジングの一方の端部に隣接して配置し、基準検出コイルはこの端部から離れている。検出コイルと基準検出コイルは直列に接続され、ブリッジ回路の第1及び第2の脚部を形成する。ブリッジ回路の第3及び第4の脚部は、第1の変圧器の直列に接続された同一の二次巻線によって形成される。各対の脚部の間の中間点は、第2の変圧器の一次巻線によって接続される。検出コイルと基準検出コイルは、通常、第1の変圧器の一次巻線にAC電流を供給することによって励磁される。検出コイルのインピーダンスは、第1の端部の近くに導電性ターゲットが存在することによって影響を受けるが、基準検出コイルのインピーダンスは、ターゲットによってほとんど影響を受けないままである。これは、ブリッジ回路を不平衡にし、第2の変圧器の一次巻線にAC電圧をもたらす。第2の変圧器の二次巻線に生じる電圧が復調器によって検出される。トランスデューサを残りの回路に接続するためには、少なくとも3本の電線が必要である。特許文献5にも、類似の電気的レイアウトを有するセンサが開示される。
特許文献6は、誘導位置センサの各種実施形態を開示する。いくつかの実施形態では、2つのトランスデューサがエレベータレールの向かい合う両側に配置される。各トランスデューサは、共通の磁心上に一次コイル及び二次コイルを備える。一次コイル同士は単一の発電機に直列配列で接続され、二次コイル同士は同期検出器に逆の直列配列で接続される。このようにして、二次コイルに誘導される電圧の差だけを検出する。各トランスデューサの2つのコイルを残りの回路に接続するために、4本の電線が必要である。
US 6,664,782 US 5,818,224 US 6,803,757 GB 1 295 460 US 3,491,289 US 5,617,023
本発明の目的は、特に回転機械の回転シャフトの変位を測定するのに適した非接触型電磁センサデバイスであって、配線が簡単で、長いケーブルとともに用いるのに適したセンサデバイスを提供する。
本目的は、特許請求項1又は10に記載のセンサデバイスによって達成される。本発明のさらなる実施形態を従属項に記載する。
第1の態様において、本発明は、以下を備えた、ロータの特性を測定するためのセンサデバイスを提供する:
第1及び第2の検出コイルであって、各コイルは、前記ロータの表面と相互作用して第1及び第2の検出コイルに対するロータの変位を検出し;及び
一次巻線と、少なくとも第1及び第2の二次巻線とを有する入力変圧器であって、該入力変圧器の一次巻線が励磁信号用の入力部を形成し;
前記第1の検出コイルと、前記第2の検出コイルと、前記入力変圧器の前記二次巻線が接続されてブリッジ回路を形成し、該ブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第1の検出コイルを備え、該第2の脚部が前記第2の検出コイルを備え、該第1の脚部と該第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点を形成し、該第3の脚部が前記入力変圧器の前記第1の二次巻線を備え、該第4の脚部が前記入力変圧器の前記第2の二次巻線を備え、該第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点を形成し、
前記ブリッジ回路の前記第1の脚部と第2の脚部の間の前記共通節点が、第1の出力信号用の第1の出力タップの第1の接点に接続され、及び
前記ブリッジ回路の前記第3の脚部と第4の脚部の間の前記共通節点が、前記第1の出力タップの第2の接点に接続される。
「出力タップ」とは、広い意味で、出力信号を読み出すための電気的接続を可能にする任意の構造を指すと解釈されるべきである。出力タップは、例えば、コネクタ、ソケット端子、又は、互いに隣接する必要さえない一対のはんだ接合の形をとってよい。
2つの検出コイルをブリッジ回路の入力変圧器の二次巻線に接続することによって、励磁と検出が分離される。入力変圧器の一次巻線に励磁信号が与えられ、出力タップで差異信号だけが出力信号として検出される。差異信号は2つの検出コイルに対してロータが動かされた量を示す。励磁信号は、信号発生器からケーブルを介して入力変圧器の一次巻線へと送られてもよい。同様に、出力信号は、ケーブルを介して出力タップから読み出されてよい。(大きい)励起電圧と(相対的に小さい)差異信号を分離して、これらの電圧を、ケーブルを通して別々に送ることによって、ケーブルインピーダンスの変化への感度を大幅に減らす。これにより、長いケーブルを用いることが可能となる。
入力変圧器は特許文献4でも用いられる。しかしながら、特許文献4と本発明との重要な違いは、入力変圧器と相互作用するコイルの配置と機能にある。つまり、特許文献4では、これらのコイルは単一のトランスデューサの検出コイルと基準検出コイルであり、検出コイルだけがターゲットの動きに影響されるが、本発明においては、両方のコイルが検出コイルであり、ロータと、好ましくはロータの、検出コイルと対向する表面と、相互作用するように構成される。よって、ロータは両方の検出コイルに対するターゲットを形成する。検出コイルのインピーダンス(特にインダクタンス)は、好ましくは、逆符号をもつ、所定の方向に沿った、このターゲットの動きに影響される、すなわち、ターゲットが所定の方向に動かされれば、検出コイルの一方のインピーダンスが増加し、他方の検出コイルのインピーダンスは減少する。ロータに近づけて検出コイルを置くことができるように、各検出コイルは、例えば、ロータに対し個別に配置されるのに適した別個のトランスデューサの一部であってもよい。他の実施形態では、検出コイルを、コイルをロータに近づけて配置することができるような形状になっている、共通のキャリア上に、例えば共通の回路基板上に、配置してもよい。本発明は、検出コイルが、ロータと、好ましくは、ロータの、検出コイルに対向する表面と、相互作用するように配置可能である限り、検出コイルが構成される特定の仕様に限定されない。
「ロータの、検出コイルに対向する表面と相互作用する」とは、検出コイルが、面法線が対向方向を指している表面と相互作用する任意の状況を包含すると理解されるべきである。半径方向変位の検出のために、この両表面が、例えば、ロータシャフトの外周面の半径方向反対の両部分であってもよい。この場合、検出コイルは、ロータシャフトの半径方向反対の両側に配置される。中空ロータの場合、この表面は、ロータの内周面の半径方向反対の両部分であってもよい。この場合、検出コイルは両方とも、中空ロータ内部に、半径方向逆向きの構造で配置される。他の実施形態では、検出コイルを、例えば、軸方向変位の検出のために、スラストディスクの、軸方向に対向する表面に、配置することもできる。
さらに別の実施形態では、検出コイルのそれぞれを、例えば、ロータシャフトの円周面上の、円周縁の軸方向に反対の両側に配置して、ロータの軸方向変位を検出することができる。この縁は磁化率又は導電率が異なるロータシャフト上の2つの領域を分離する。特に、2つの円周縁が設けられてよく、これら縁が、隣接するロータ材料とは異なる感受性を有するターゲット材料からなるリングの境界を定めるか、又はこれら縁が、円周のノッチ又は半径方向に突出するリングの境界を定める。さらなる検出コイルを、第1及び第2の検出コイルのそれぞれと直列に接続して、それぞれの検出コイルと半径方向に逆向きの構造で配置されてよく、その結果、ブリッジ回路の第1及び第2の脚部のそれぞれが、ロータの、半径方向に対向する表面と相互作用するように配置された、2つの直列接続された検出コイルを備えてもよい。このとき、ロータの半径方向変位は、各脚部の直列接続されたコイルの逆符号のインピーダンスに影響し、出力信号に与える半径方向変位の影響をキャンセルする。このようにして、軸方向変位だけを検出する。
入力変圧器は、変圧器によって変圧されるときに、ブリッジ回路のインピーダンスがケーブルの特性インピーダンス(波動インピーダンス)に整合するように用いてよい。これにより、検出コイル自体のインピーダンスをケーブルに整合させる必要なく、特定の用途に特別に適合される検出コイルの使用が可能となる。例えば、巻き数が少なく、絶縁層が厚い検出コイルを使用することができる。このようにして、より頑丈なトランスデューサ設計が可能となる。
さらなるインピーダンス整合素子、とりわけキャパシタを、インピーダンス整合を改善するために入力変圧器に接続することができる。インピーダンス整合素子は、入力変圧器の一次巻線、又は入力変圧器の二次巻線の少なくとも1つに平行に接続した少なくとも1つのキャパシタを備えてもよい。一次巻線又は直列接続した二次巻線に平行な単一のキャパシタを用いてもよい。しかしながら、高周波エレクトロニクスの技術分野でそれ自体周知のように、複数のキャパシタ及び/又はインダクタンスによって、例えばL型、T型又はPi型構造に形成されたより複雑な整合構造を用いることもできる。
特に有利には、このような素子を入力変圧器の二次巻線に接続して、一次巻線でのインピーダンス整合を達成することである。特に、本センサデバイスは以下を含んでよい:
入力変圧器の一次巻線に接続される、第1の特性インピーダンスを有する入力ケーブル;及び
入力変圧器の一次巻線での入力インピーダンスを入力ケーブルの特性インピーダンスに整合させるために、入力変圧器の第1及び/又は第2の二次巻線に接続される少なくとも1つのインピーダンス整合素子。
代わりに又は加えて、入力変圧器の一次巻線に接続されるインピーダンス整合素子を用いることが可能である。
このインピーダンス整合素子は、有利には、入力変圧器の近くに配置される。特に、入力変圧器が壁、例えば機械ハウジングのハウジング壁によって検出コイルから分離される場合、インピーダンス整合素子は、この壁の、入力変圧器と同じ側に配置されると好ましい。しかしながら、インピーダンス整合素子が入力変圧器の二次側で接続される場合、インピーダンス整合素子を検出コイルの近く、特に分離壁の、検出コイルと同じ側に配置することも可能である。
入力ケーブルに加えて又はその代わりに、伝送ケーブルを用いて入力変圧器の二次巻線(すなわちブリッジ回路の第3及び第4の脚部)を検出コイル(すなわちブリッジ回路の第1及び第2の脚部)に接続することができる。伝送ケーブルの遠端に接続されるコンポーネントのインピーダンスは、好ましくは、伝送ケーブルの特性インピーダンスに整合されなければならない。この場合もやはり、キャパシタ等のインピーダンス整合素子をこの端部に用いることができる。特に、本デバイスは以下を備えてもよい:
第1の端部と第2の端部を有する第1の伝送ケーブルであって、該第1の端部はブリッジ回路の第3の脚部に接続され、該第2の端部はブリッジ回路の第1の脚部に接続され、第1の特性インピーダンスを有する第1の伝送ケーブル;
第1の端部と第2の端部を有する第2の伝送ケーブルであって、該第1の端部はブリッジ回路の第4の脚部に接続され、該第2の端部はブリッジ回路の第2の脚部に接続され、第2の特性インピーダンスを有する第2の伝送ケーブル;及び
ブリッジ回路の第1及び第2の脚部での入力インピーダンスを第1及び第2の伝送ケーブルの特性インピーダンスに整合させるために、第1及び第2の伝送ケーブルの第2の端部に接続される1以上のインピーダンス整合素子。
この場合もやはり、インピーダンス整合素子は、有利には、伝送ケーブルの第2の端部の近くに配置される。特に、これらの端部が壁によって検出コイルから分離される場合、インピーダンス整合素子は、この壁の、ケーブル端部と同じ側に配置されると好ましい。しかしながら、インピーダンス整合素子を検出コイルの近く、特に分離壁の、検出コイルと同じ側に配置することもできる。
出力タップからの出力信号を直接検出回路に伝送することは可能であるが、まず、この出力信号を出力変圧器によって第1変圧することが有利である。このために、センサデバイスは、第1の出力変圧器を備えることができ、第1の出力変圧器は一次巻線及び二次巻線を有し、第1の出力変圧器の一次巻線が第1の出力タップの第1及び第2の接点に接続される。
出力ケーブルを出力変圧器の二次巻線に接続する場合、好ましくは、出力変圧器の二次巻線での出力インピーダンスはやはり出力ケーブルの特性インピーダンスに整合させるべきである。インピーダンス整合はこの場合もやはり、インピーダンス整合素子、とりわけ1以上のキャパシタを用いることによって改良できる。出力変圧器の入力にインピーダンス整合素子を接続することによってインピーダンス整合を達成することが有利である。より具体的には、本センサデバイスは以下を備えることができる:
第1の出力変圧器の二次巻線に接続される、特性インピーダンスを有する出力ケーブル;及び
出力変圧器の二次巻線での出力インピーダンスを出力ケーブルの特性インピーダンスに整合させるために、出力変圧器の一次巻線に接続される1以上のインピーダンス整合素子。
加えて又はこれに代わるものとして、出力変圧器の二次巻線にインピーダンス整合素子を接続することも可能である。このインピーダンス整合素子は好ましくは、出力変圧器の一次又は二次巻線に平行に接続されるキャパシタを備えるが、入力変圧器でのインピーダンス整合に関連して上で述べたように、他の配置が可能である。
この場合もやはり、インピーダンス整合素子は有利には、出力変圧器の近くに配置される。特に、出力変圧器が壁によって検出コイルから分離される場合、インピーダンス整合素子は、この壁の、出力変圧器と同じ側に配置されるのが好ましい。しかしながら、インピーダンス整合素子が出力変圧器の一次巻線に接続される場合、インピーダンス整合素子を、検出コイルの近く、特に分離壁の、検出コイルと同じ側に配置することもできる。
出力変圧器を用いない場合、又は出力変圧器を検出コイルから遠く離して配置する場合、出力信号は、出力タップから出力ケーブルを介して検出回路へ、又は出力変圧器へと伝送してもよい。このために、本センサデバイスは以下を備えてもよい:
第1及び第2の導体を備えた、特性インピーダンスを有する出力ケーブルであって、各導体は第1及び第2の端部を有し、該第1の導体の第1の端部は第1の出力タップの第1の接点(又は同等に、ブリッジ回路の第1及び第2の脚部の間の共通節点)に接続され、第2の導体の第1の端部は第1の出力タップの第2の接点(又は同等に、ブリッジ回路の第3及び第4の脚部の間の共通節点)に接続され;及び
第1の出力タップでのブリッジ回路の出力インピーダンスを出力ケーブルの特性インピーダンスに整合させるために、第1の導体の第1の端部と第2の導体の第2の端部とに接続される1以上のインピーダンス整合素子。
この場合もやはり、インピーダンス整合素子は、有利にはケーブルの導体の第1の端部の近くに配置される。特に、出力タップが壁によって検出コイルから分離される場合、インピーダンス整合素子は、この壁の、出力タップと同じ側に配置されるのが好ましい。しかしながら、インピーダンス整合素子を、検出コイルの近く、特に分離壁の、検出コイルと同じ側に配置することもできる。上述のように、インピーダンス整合素子は1以上のキャパシタ及び/又はインダクタンスを備えてもよい。
上述のように、ケーブルに接続されるいくつかの又はすべての信号源の出力インピーダンスと、ケーブルに接続されるいくつかの又はすべての負荷の入力インピーダンスを、各ケーブルの特性インピーダンスに整合させることが好ましい。このようなインピーダンス整合がないと、ケーブルの入力及び/又は出力において反射及びその結果伝送損失が起こるであろう。さらに、センサ回路全体の挙動がケーブル長に大きく依存するであろう。このような問題は特に、通常インピーダンス整合がケーブルのトランスデューサ端部で不可能な、先行技術のシングルコイルセンサシステムにおいて起こる。よって、信号発生器からの信号は、ケーブルとトランスデューサの間の接合部分で反射され、検出回路に直接到達する。これらの反射は、較正により補正できるが、この種の補正は、ケーブルインピーダンスが、環境条件の変化により較正後に変化する場合には役に立たない。この影響は、長いケーブルを使用する場合、特に顕著である。本発明は、励磁と検出のための伝送路を分けて、両伝送路に対するインピーダンス整合を可能にすることによって、反射と伝送損失を最小限にする。ケーブル許容差のため、反射を完全に阻止することはできないが、伝送路の分離により、信号発生器から反射された信号が反射されて検出回路に戻されることはもはやない。それでもケーブルは、ケーブル内の伝搬遅延による位相シフトを起こすであろう。しかしながら、このような位相シフトは、温度や湿度のような環境パラメータに大きく依存することはなく、容易に補正できる。
本発明の内容において、入力/出力インピーダンスの絶対値とケーブルの公称特性インピーダンスとの間の差が公称特性インピーダンスの20%未満、より好ましくは10%未満である場合、及び入力/出力インピーダンスの無効分が公称特性インピーダンスの絶対値の20%未満、より好ましくは10%未満の場合、負荷の入力インピーダンス又は信号源の出力インピーダンスがケーブルの公称特性インピーダンスに整合されたと見なされる。例えば、入力/出力インピーダンスの絶対値が40から60オームの間、より好ましくは45から55オームの間である場合、及び無効分(複素インピーダンスの虚部)が10オーム未満、より好ましくは5オーム未満の場合、入力又は出力インピーダンスは50オームの特性インピーダンスをもつケーブルに整合されたと見なされる。典型的なケーブルのインピーダンス許容差は10%の範囲にあるため、特に低い許容差をもつ特別なケーブルが用いられる場合には、10%より優れたものへのインピーダンス整合だけが実用的である。
入力変圧器及び出力タップ(及び、場合により、出力変圧器も)は、壁、例えば検出コイルが中に配置される機械のハウジングの壁によって、検出コイルから空間的に分離することができる。このような状況において、本センサデバイスは、壁を通って電気信号を送るためのフィードスルーを備えてよい。2つの検出コイルを入力変圧器及び出力タップに接続するためには、このようなフィードスルーが3つだけ必要であり、第1のフィードスルーはブリッジ回路の第1の脚部の「自由」端部(すなわち、第2の脚部との共通節点に接続されない第1の脚部の端部)を、第3の脚部の「自由」端部(すなわち、第4の脚部との共通節点に接続されない第3の脚部の端部)に接続する。第1の脚部は第1の検出コイルを備える脚部であり、第3の脚部は入力変圧器の第1の二次巻線を備える脚部であることを思い出すべきである。第2のフィードスルーは、第2の脚部の「自由」端部(すなわち、第1の脚部に接続されない端部)を、第4の脚部の「自由」端部(すなわち第3の脚部に接続されない端部)に接続する。第2の脚部は第2の検出コイルを備える脚部であり、第4の脚部は入力変圧器の第2の二次巻線を備える脚部であることを思い出すべきである。第3のフィードスルーは、第1の脚部と第2の脚部の間の共通節点(第1及び第2の検出コイルが接続される点)を、第1の出力タップの第1の接点に接続する。残りの接続のすべては、壁を横切らずに完結可能である。特に、第1及び第2の脚部の(検出コイルとともに)、それらの共通節点との接続は、壁の一方の側で完結することができ、入力変圧器の第1及び第2の二次巻線に共通な点の、第1の出力タップの第2の接点への接続は、壁の他方の側で完結することができる。
フィードスルーは、当該技術分野で周知の各種方法で形成することができる。例えば、フィードスルーを1以上の多接点コネクタとして形成し、これを壁の開口部に保持し、各コネクタの各ピンが1つのフィードスルーを形成してもよい。
本センサデバイスは、第2の対の検出コイルによって拡張してもよい。このために、本センサデバイスは、第3及び第4の検出コイルを備えてもよい。ブリッジ回路は、直列に接続されてそれらの間に共通節点を形成する第5及び第6の脚部を有し、第5の脚部が第3の検出コイルを備え、第6の脚部が第4の検出コイルを備える。ブリッジ回路の第5と第6の脚部の間の共通節点は、第2の出力信号用の第2の出力タップの第1の接点に接続することができる。
この設計において、検出コイルの第2の対は、検出コイルの第1の対と入力変圧器を共有する。このようにして、入力変圧器を1つだけ用いて、2つの独立したセンサチャネルが得られる。
検出コイルが壁によって入力変換器及び出力タップから分離される場合、入力変圧器及び出力タップに4つの検出コイルを接続するには、4つのフィードスルーだけが必要である。つまり、第1のフィードスルーは、ブリッジ回路の第1の脚部(第1の検出コイルを備える)と第5の脚部(第3の検出コイルを備える)に共通な点を、第3の脚部(入力変圧器の第1の二次巻線を備える)の「自由」端部に接続する。第2のフィードスルーは、第2の脚部(第2の検出コイルを備える)と第6の脚部(第4の検出コイルを備える)に共通な点を、第4の脚部(入力変圧器の第2の二次巻線を備える)の「自由」端部に接続する。第3のフィードスルーは、第1及び第2の脚部に共通な点を第1の出力タップの第1の接点に接続する。第4のフィードスルーは、第5及び第6の脚部に共通な点を第2の出力タップの第1の接点に接続する。残りの接続はすべて、壁を横切らずに完結できる。特に、第1、第2、第5及び第6の脚部(検出コイルを備える)の間の接続はすべて、壁の一方の側で完結でき、第3及び第4の脚部(入力変圧器の第1及び第2の二次巻線を備える)に共通な点の、第1及び第2の出力タップの第2の接点への接続は、壁の他方の側で完結できる。第3及び第4の脚部に共通な点と、第1及び第2の出力タップの第2の接点は、物理的に同じ構造でさえあってよい。
これは、検出コイルを備える2N個の脚部をもつN個のセンサチャネルに一般化でき、ここでN>1である。壁の一方の側にある検出コイルを備える2N個の脚部を、壁の他方の側にある単一の入力変圧器とN個の出力タップに接続するには、フィードスルーがN+2個だけ必要である。
入力変圧器と出力変圧器の役割を入れ替えて、入力変圧器が出力変圧器として機能し、出力変圧器が入力変圧器として機能することもできる。よって、本発明はまた、以下を備える、ロータの特性を測定するためのセンサデバイスを提供する:
第1及び第2の検出コイルであって、各検出コイルは、ロータの表面と相互作用して第1及び第2の検出コイルに対するロータの変位を検出するように構成され;及び
一次巻線及び二次巻線を有する入力変圧器であって、入力変圧器の一次巻線は励磁信号用の入力部を形成し;及び
少なくとも第1及び第2の一次巻線と二次巻線とを有する第1の出力変圧器であって、二次巻線が第1の出力信号用の第1のタップを形成し;
第1の検出コイル、第2の検出コイル、及び第1の出力変圧器の一次巻線を接続して第1のブリッジ回路を形成し、
前記第1のブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、第1の脚部が第1の検出コイルを備え、第2の脚部が第2の検出コイルを備え、第1の脚部と第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点を形成し、第3の脚部が第1の出力変圧器の第1の一次巻線(251)を備え、第4の脚部が第1の出力変圧器の第2の一次巻線を備え、第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点を形成し、及び
前記入力変圧器の二次巻線は、前記第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の共通節点と、前記第1のブリッジ回路の第3及び第4の脚部の共通節点との間に接続される。
上述のように、ケーブル、及び任意のケーブルの端部でのインピーダンス整合に関するすべての考慮は、本実施形態にも適用される。特に、入力ケーブルは入力変圧器の一次巻線に接続することができる。このとき、入力変圧器の一次巻線での入力インピーダンスは、好ましくは、入力ケーブルの特性インピーダンスに整合される。少なくとも1つのインピーダンス整合素子を、入力変圧器の一次又は二次巻線に接続して整合を改良することができる。本デバイスは、さらに、第1の出力変圧器の二次巻線に接続される出力ケーブルを備える。このとき、第1の出力変圧器の二次巻線での出力インピーダンスは、好ましくは、出力ケーブルの特性インピーダンスに整合される。少なくとも1つのインピーダンス整合素子を、第1の出力変圧器の第1及び/又は第2の一次巻線か、又は第1の出力変圧器の二次巻線に接続して、整合を改良することができる。
変圧器が壁によって検出コイルから分離される場合は、やはり、2つの検出コイルを2つの変圧器に接続するために、壁を通り抜けるフィードスルーが3つだけ必要である。つまり、第1のフィードスルーが、ブリッジ回路の第1及び第2の脚部(これらの脚部は検出コイルを備える)に共通な点を、入力変圧器の二次巻線の一方の端部に接続する。第2のフィードスルーは、第1の脚部(第1の検出コイルを備える)の「自由」端部を、第3の脚部(第1の出力変圧器の第1の一次巻線を備える)の「自由」端部に接続し、第3のフィードスルーは、第2の脚部(第2の検出コイルを備える)の「自由」端部を第4の脚部(第1の出力変圧器の第2の一次巻線を備える)の「自由」端部に接続する。残りの接続はすべて、やはり、壁を横切らずに完結できる。特に、第1と第2の脚部の間(特に、検出コイルの間)の接続は、壁の一方の側で完結でき、入力変圧器の二次巻線の他方の端部と、第3及び第4の脚部(第1の出力変圧器の第1及び第2の二次巻線を備える)に共通な点との間の接続は、壁の他方の側で完結できる。
1より多いセンサチャネルが必要な場合、センサデバイスはこの場合もやはり、追加の対の検出コイルと関連のさらなる出力変圧器を設けることによって拡張することができる。特に、本センサデバイスは以下を備えてよい:
第3及び第4の検出コイルと、少なくとも第1及び第2の一次巻線を有する第2の出力変圧器であって、
第3の検出コイル、第4の検出コイル、及び第2の出力変圧器の一次巻線が接続されて第2のブリッジ回路を形成し、
前記第2のブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、第1の脚部が第3の検出コイルを備え、第2の脚部が第4の検出コイルを備え、第1の脚部と第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点を形成し、第3の脚部が第2の出力変圧器の第1の一次巻線を備え、第4の脚部が第2の出力変圧器の第2の一次巻線を備え、第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点を形成し、及び
前記第2のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の共通節点は、前記第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の共通節点に接続され、前記第2のブリッジ回路の第3及び第4の脚部の共通節点は、前記第1のブリッジ回路の第3及び第4の脚部の共通節点に接続される。
こうすることにより、この場合もやはり、変圧器が4つでなく3つだけの、2つの独立したセンサチャンネルが得られる。
検出コイルが壁によって変圧器から分離される場合は、4つの検出コイルを3つの変圧器に接続するために、5つのフィードスルーが必要である。つまり、第1のフィードスルーは、第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の共通節点と第2のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の共通節点を、入力変圧器の二次巻線の一方の端部に接続する。第2のフィードスルーは、第1のブリッジ回路の第1の脚部の「自由端部」を第1のブリッジ回路の第3の脚部の「自由端部」に接続する。第3のフィードスルーは、第1のブリッジ回路の第2の脚部の「自由端部」を第1のブリッジ回路の第4の脚部の「自由端部」に接続する。第4のフィードスルーは、第2のブリッジ回路の第1の脚部の「自由端部」を第2のブリッジ回路の第3の脚部の「自由端部」に接続し;第5のフィードスルーは、第2のブリッジ回路の第2の脚部の「自由端部」を第2のブリッジ回路の第4の脚部の「自由端部」に接続する。残りの接続はすべて、この場合もやはり、壁を横切らずに完結できる。
これは、検出コイルを備える2N個の脚部をもつN個のセンサチャンネルに一般化できる。壁の一方の側にある検出コイルを備える2N個の脚部を、壁の他方の側にある単一の入力変圧器とN個の出力変圧器に接続するには、フィードスルーが2N+1個だけ必要である。
これらの実施形態すべてにおいて、本デバイスは、以下を含む信号処理回路をさらに備えてよい:
入力変圧器の一次巻線内にAC電流を励起するための、入力変圧器の一次巻線に操作可能に接続される信号発生器;及び
第1の出力タップに(可能であれば対応する出力変圧器を介して)操作可能に接続される第1の検出回路であって、該第1の検出回路は、第1の出力タップから受信する第1の出力信号を処理して、第1及び第2の検出コイルに対するロータの変位を示す処理された出力信号を得るように構成される。
センサデバイスが第3及び第4の検出コイルを備える場合、上述のように、信号処理回路は、第2の出力信号を得るための第2の出力タップに操作的に接続された第2の検出回路をさらに備えるであろう。
第1及び第2の検出回路のそれぞれは、各出力変圧器の出力と信号発生器からの搬送波信号を、入力信号として受信する復調器を備えてもよい。第1及び第2の検出回路のそれぞれは、各出力変圧器の出力の位相に対し搬送波信号の位相をずらすための位相シフタを備えてもよい。復調器は、ミキサ(すなわち乗算器)とそれに続くローパスフィルタとを備えてもよい。復調器は、デジタルエレクトロニクスで実行できる。このため、復調器は、各出力変圧器の出力を二値信号に変換するためのA/Dコンバータを備えてもよい。同様に、信号発生器は、二値周波数信号を生成するためにデジタル発振器を、この二値周波数信号を入力変圧器用のアナログの励磁信号に変換するためにD/Aコンバータを備えてもよい。
信号処理回路は、変圧器から離して配置することができ、少なくとも1つのケーブルが(i)信号処理回路と(ii)出力タップ及び変圧器との間を延長することができる。セパレートケーブル(例えば、同軸ケーブルまたはツイスト・ペア・ケーブル)又はセパレートワイヤ対を備えたシングルケーブル(例えば、適当な遮蔽手段により互いから遮蔽された、1つのシース内の2つの同軸又はツイスト・ペア)を用いてもよい。センサデバイスは、1以上のケーブルを取り外し可能に接続するための1以上のコネクタ又は他の構造を備えてよく、該コネクタは、入力変圧器の一次巻線及び出力タップ又は各出力変圧器の二次巻線に電気的に接続されている。変圧器は、これら接続構造を設けた接続ボックスに収納されてもよい。
既に述べたように、入力及び出力変圧器の変圧比は、入力変圧器の入力インピーダンス及び/又は出力変圧器の出力インピーダンスがケーブルの特性インピーダンスと整合するように選ぶことができる。同様に、信号処理回路の入力及び出力インピーダンスは、対応するケーブルインピーダンスに整合させることができる。このようにして、ブリッジ回路とケーブルの間の接合部分での、及び信号処理回路とケーブルの間の接合部分での反射及び損失が最小化され得る。さらなるインピーダンス整合素子を用いることができ、例えばキャパシタを変圧器巻線に平行に設けてもよい。
信号発生器と入力変圧器の一次巻線との間のケーブル損失を補正するために、入力変圧器は、入力変圧器のコアでの磁束振幅を測定するための補助的な二次巻線を備えてもよい。その場合、信号処理回路は、磁束振幅を示す参照信号を得るための、及びそのため、一次巻線のAC電流の振幅を示す参照信号を得るための、補助巻線に操作可能に接続される補助検出回路を備えてもよい。信号処理回路は、さらに、第1及び/又は第2の検出回路の出力を参照信号で分割するための分割器を備えてもよい。他の実施形態では、参照信号を、入力変圧器の一次巻線内のAC電流がプリセット振幅を有するように、信号発生器の出力を制御するために用いてもよい。入力変圧器信号の補助測定はまた、ケーブル内の伝搬遅延による位相シフトを測定するために用いることができる。この測定は、信号復調の位相を調整するために用いることができる。入力変圧器の補助的な二次巻線と信号処理回路との間にケーブルを用いる場合、ケーブルの特性インピーダンスに整合するように、補助的な二次巻線を、補助的な二次巻線に直列に接続した抵抗を介して、又は別のインピーダンス整合素子を介して、ケーブルに接続することができる。
本発明は、さらに、ハウジングと、回転軸の周りの回転のために該ハウジング内に懸架されたロータとを備える装置を提供し、該装置は、上述のセンサデバイスを備える。好ましくは、検出コイルを備えるブリッジ回路の脚部は、ハウジング内部に配置され、変圧器と出力タップはハウジングの外部に配置される。ハウジング内部の検出コイルを備える脚部を、ハウジング外部の変圧器及び出力タップと接続するために、ハウジング壁を通り抜けるフィードスルーが設けられる。
変圧器は、接続ボックスに収納することができ、この接続ボックスを装置のハウジングに直接取り付けることができる。
本発明の好ましい実施形態を、図を参照して以下に説明するが、これらの実施形態は、本発明の好ましい実施形態を説明するためのものであって、本発明を限定するためのものではない。
図1は、磁気軸受装置を使用する回転機械の非常に略された図である。 図2は、第1の実施形態によるセンサデバイスのための配線図である。 図3は、センサチャンネルを追加した図2のセンサデバイスの変形のための配線図である。 図4は、第2の実施形態によるセンサデバイスのための配線図である。 図5は、軸方向センサを示す。 図6は、パルスセンサの2つの変形である。 図7は、パルスセンサの2つの変形である。 図8は、軸方向センサの別の実施形態を示す。 図9は、出力変圧器のない、図2のセンサデバイスのさらなる変形のための配線図である。 図10は、入力変圧器とハウジング壁を通り抜けるフィードスルーとの間にインピーダンス整合された伝送ケーブルがある、図2のセンサデバイスのさらなる変形のための配線図である。
図1は、磁気軸受装置を用いる回転機械100の配置を概略的に示す。回転機械としては、例えば、真空ポンプ、コンプレッサ、発電機等が考えられる。回転機械は、壁110を有するハウジング101を備える。ロータ120は、回転軸Aの周りの回転のためにハウジング101内に懸架される。このため、ロータシャフト部分121,122の周りに2つの能動型ラジアル磁気軸受131,132が設けられ、スラストディスク123の両側に能動型アキシャル磁気軸受133が設けられる。このような磁気軸受は当該技術分野で公知であり、図1に詳しくは示さない。能動型磁気軸受131,132,133を制御するために、シャフト部分121,122の半径方向部分とスラストディスク123の軸方向部分を監視しなければならない。このために、半径方向及び軸方向変位センサ用のトランスデューサを、シャフト部分121,122とスラストディスク123の近くに設ける。これらのトランスデューサは図1には示さず、以下でより詳細に説明する。
ハウジング101の壁110にはコネクタ140が設けられ、壁110を横切って、ハウジング101の内部と外部の間に電気信号用の多数のフィードスルーを形成する。ハウジング101内部で、マルチリードケーブル151,152及び153がトランスデューサからコネクタ140へとつながる。多数のフィードスルーを形成する単一のコネクタの代わりに、他の任意の種類のフィードスルーを使用して、フィードスルーを十分な距離だけ互いから引き離すことができる。特に、各能動型磁気軸受と関連するトランスデューサに対して、別々のグループのフィードスルーが存在することができる。差し込み式のコネクタの代わりに、他の任意の種類の接続構造を用いることができ、例えば、締め付け又はねじ接続によってケーブル端部を受けいれるための端子を用いることができる。
回転機械100のハウジング101の外部には、以下でより詳しく説明する変圧器配置200のハウジングを形成する接続ボックス201と、同じく以下で詳しく説明する信号処理回路300のハウジングを形成するキャビネット301が設けられる。マルチリードケーブル203がコネクタ140から接続ボックス201上のコネクタ204へとつながる。これらのケーブルは比較的短い。マルチリードケーブル400のプラグ401又は接続ボックス201からキャビネット301へとつながる複数の個々のケーブルのプラグを接続するために、接続ボックス201上にさらなるコネクタ202が設けられる。キャビネット301は、ハウジング101及び接続ボックス201から数メータ(例えば最大300mまで)離して配置することができ、従って、ケーブル400は一般的にケーブル151〜153及び203よりかなり長くなる。
図2は、回転機械100の半径方向変位センサの第1の実施形態を、配線図で表す。図2のセンサは、1つの単一チャンネルを有し、すなわち、1つの単一方向に沿ったロータ120の変位を検出するように構成される。
2つの同一のトランスデューサ611,613が、機械ハウジング101内部で、ロータシャフト120の対向する両側に配置され、ロータシャフト120の円周面の半径方向反対の両部分と相互作用する。各トランスデューサは、U字形のコアを備え、このコア上に検出コイル612,614が巻き付けられる。トランスデューサは、好ましくは封入されておらず、すなわち、検出コイルは、温度、圧力及び湿度等の機械ハウジング内部の環境条件に直接晒される。
接続ボックス201には、ハウジング壁110によりトランスデューサから分離されて、入力変圧器210と出力変圧器220を備える変圧器配置200が設けられる。入力変圧器210は、一次巻線211と、共通節点215で直列に接続された2つの同一の二次巻線(言い換えればセンタータップ式の二次巻線)212及び213と、補助巻線214とを有する。出力変圧器220は一次巻線221と二次巻線222を有する。
変圧器配置200は、ケーブル410,420,430を介して信号処理回路300に接続される。これらケーブルは高周波AC電流を運ぶのに適する任意の種類のケーブルであってよく、例えば「ツイスト・ペア」ケーブル又は同軸ケーブルであってよい。信号処理回路300は、信号発生器310、第1の検出回路320、補助検出回路330、及び分割器340を備える。
信号発生器310は、二値搬送波信号を発生するデジタル発振器311を備える。この搬送波信号は、デジタル−アナログ変換器(D/A)312に送られ、その後出力増幅器313へと送られる。ケーブル410は、出力増幅器313の出力部から入力増幅器210の一次巻線211へとつながり、増幅された搬送波信号をAC励磁信号として入力変圧器210の一次巻線211へと供給する。出力増幅器313の出力インピーダンスは、ケーブル410の特性インピーダンス(波動インピーダンス)に整合し、例えば50オームである。渦電流センサに対しては、搬送波信号の周波数は、好ましくは100kHz〜10MHzの範囲である。誘導センサに対しては、好ましくは1kHz〜100kHzの範囲である。渦電流効果及び誘導効果は共にセンサ信号に寄与してもよい。
第1の検出回路320は入力増幅器321を備え、これはケーブル420を介して出力変圧器220の二次巻線222に接続される。入力増幅器321の入力インピーダンスは、ケーブル420の特性インピーダンスに整合する。入力増幅器321には、アナログ−デジタル変換器(A/Dコンバータ)322が続く。A/Dコンバータ322の二値出力は、デジタル乗算器323に送られ、デジタル乗算器はその他の入力部で、デジタル位相シフタ324によって位相調整された、発振器311からの二値搬送波信号を受信する。二値積信号(binary product signal)は、デジタルローパスフィルタ325を通り抜ける。
補助検出回路330は、第1の検出回路320と非常によく似た方法で構成される。これは、ケーブル430を介して入力変圧器210の補助巻線214に接続される入力増幅器331を備える。入力増幅器331の入力インピーダンスは、ケーブル430の特性インピーダンスに整合する。ケーブル430の特性インピーダンスに補助巻線の(好ましくは非常に低い)電源インピーダンスを整合させるために、オーム抵抗216を補助巻線214と直列に設けることができる。これに加えて又はこれに代えて、キャパシタ等の他のインピーダンス整合素子を用いることができる。数値例を与えると、補助検出回路に対し励起出力の1%を用いるとしたら、一次巻線211と補助巻線214の間の巻き数比は約10:1となる。ケーブル410,430の特性インピーダンスが50オームで、一次巻線211の入力インピーダンスがこの特性インピーダンスに整合する場合、補助巻線の出力インピーダンスはたったの約0.5オームである。これをケーブル430の特性インピーダンスに整合させるために、49.5オームの抵抗216を補助巻線214とケーブル430の間に挿入することができる。
入力増幅器331には、A/Dコンバータ332と、位相シフタ334を介して発振器311からの搬送波信号をも受信するミキサ333と、ローパスフィルタ335とが続き、参照信号Amが得られる。
分割器340は、第1の検出320の出力信号を受信し、この信号を参照信号Amで分割して位置信号Pを得る。
機械ハウジング内部の、検出コイル612,614を備えるトランスデューサ611,613と、機械ハウジング外部の変圧器配置200は以下のように接続される。各検出コイル612,614の一方の端部は、機械のハウジング100内部の共通節点(両コイルに共通な点)619に接続される。第1の検出コイル612の他方の(「自由」)端部は、ハウジング壁110を貫通するフィードスルー141を介して入力変圧器210の第1の二次巻線212の「自由」端部に接続される。同様に、第2の検出コイル614の「自由」端部は、フィードスルー142を介して入力変圧器210の第2の二次巻線213の「自由」端部に接続される。検出コイル612,614の間の共通節点619は、フィードスルー143を介して出力変圧器220の一次巻線221の一方の端部に接続される。一次巻線221の他方の端部は、機械ハウジングの外部で、入力変圧器210の二次巻線212,213の間の共通節点215に接続される。このようにして、4つの脚部を備えるブリッジ回路が形成される。このブリッジ回路の脚部の2つは、直列接続された検出コイル612,614によって形成され、他の2つの脚部は、入力変圧器210の直列接続された二次巻線212,213によって形成される。これらの脚部の中心点(すなわち、共通節点619,215)は出力変圧器220の一次巻線221によって接続される。
動作時、信号発生器310は、入力変圧器210の一次巻線211にAC電流を励起する。これにより、二次巻線212,213に同一の振幅及び位相の誘導電圧が生じる。これら電圧の合計は、直列接続された検出コイル612,614を通る電流を引き起こす。ロータ120がトランスデューサ611,613のちょうど中央にある場合、これら電流は、検出コイル612,613に誘導される同一の振幅の電圧を引き起こし、−ブリッジ回路は平衡状態であり、出力変圧器220の一次巻線221に電流は流れない。しかしながら、ロータ120がトランスデューサ611,613の1つの方に動かされると、渦電流又は誘導効果により、このブリッジの平衡が崩れてしまう。その結果、出力変圧器220の一次巻線221に電流が流れ、この電流の位相及び振幅はロータ120の変位の方向及び量によって決まる。この電流により出力変圧器220の二次巻線222に電圧が誘導され、この電圧は第1の検出回路320によって復調される。
同時に、補助巻線214に電圧が誘導され、この電圧は、入力変圧器210のコア内の磁束の振幅、又は等価的に一次巻線211を通って流れる励磁電流の振幅に比例する(飽和及びヒステリシス効果を無視する)。この電圧は、補助検出回路330によって復調され、既に述べた参照信号Amを供給する。第1の検出回路320の出力をこの参照信号で分割することにより、結果として得られる位置信号Pは励磁電流の振幅にほとんど無関係となり、従って、ケーブル420及び430での損失が同一と仮定すると、ケーブル410の損失にほとんど無関係となる。
入力変圧器210の変圧比は、一次巻線211での入力インピーダンスが(すなわち、入力変圧器210によって変圧されるときに、ブリッジ回路のインピーダンスが)、ケーブル410の特性インピーダンスに整合するように選択される。同様に、出力変圧器220の変圧比は、二次巻線222での出力インピーダンスがケーブル420の特性インピーダンスに整合するように選択される。このようにして、ケーブルと変圧器の間の接合部分での損失と反射を最小化する。入力及び出力インピーダンスをケーブルインピーダンスとより精密に整合させるために、及びリアクタンス効果を補正するために、入力変圧器210の二次巻線212,213に平行にキャパシタC1を設け、出力変圧器221の一次巻線221に平行にキャパシタC2を設ける。特に、これらキャパシタは、入力及び出力でのリアクタンスをゼロに調整するために用いることができる。ケーブルインピーダンスとのインピーダンス整合は、システムを本質的にケーブル長と関係なく保つ。位相シフタ324及び334の復調位相だけはケーブル長に応じて調整する必要がある。もちろん、さらなるインピーダンス整合素子を設けることができ、及び/又はほかの場所にインピーダンス整合素子を設けることができ、例えば、キャパシタをセンサコイルに平行か、又は入力変圧器210の一次巻線211や出力変圧器220の二次巻線222に平行にキャパシタを設けることもできるであろう。
図3は、図2のセンサデバイスに、1以上のさらなるセンサチャンネルをどのように加えることができるかを示す。図3の上部に示される回路の部分は、図2の回路に完全に対応し、図2と同じ機能を有する素子には同じ参照番号を付ける。信号発生器310、第1の検出回路320及び補助検出回路330はボックスとしてのみ示す。この場合もやはり、インピーダンス整合用のキャパシタを用いてよいが、簡単のため図示しない。
これに加えて、図3の回路は、機械ハウジング内部の、第3及び第4の検出コイル622,624をもつさらなる対の同一のトランスデューサ621,623と、機械ハウジング外部の、一次巻線231及び二次巻線232をもつ第2の出力変圧器230と、第1の検出回路320と同一の第2の検出回路350と、第2の分割器360とを備える。
第3及び第4の検出コイル622,624は、第1及び第2の検出コイル612,614及び変圧器210,220及び230に以下のように配線される。各検出コイル622,624の一方の端部はこの場合もやはり、機械ハウジング内部で、これらのコイルの間の共通節点625に接続される。第3の検出コイル622の他方の(「自由」)端部は、機械ハウジング内部で、第1の検出コイル612の「自由」端部に接続される。同様に、第4の検出コイル624の「自由」端部は、機械ハウジング内部で、第2の検出コイル614の「自由」端部に接続される。第3及び第4の検出コイル622,624の間の共通節点625は、フィードスルー144を介して第2の出力変圧器230の一次巻線231の一方の端部に接続される。一次巻線231の他方の端部は、機械ハウジングの外部で、入力変圧器210の二次巻線212,213の間の共通節点215に接続される。このようにして、第3及び第4の検出コイル622,624によって形成される、2つのさらなる脚部が現存のブリッジ回路に加えられる。これら脚部の間の中心点は、第2の出力変圧器230の一次巻線231を介して入力変圧器210の二次巻線212,213の間の中心点に接続される。
第3及び第4の検出コイル622,624に対する動作モードは、第1及び第2の検出コイル612,614に対するものと同じである。その結果、位置信号P1及びP2を提供する2つの独立のセンサチャンネルが得られる。
センサデバイスは、同じ方法で、追加のセンサチャンネルによって容易にさらに拡張できる。
図4は、半径方向変位センサの第2の実施形態を示すが、図2の実施形態と比較すると、入力及び出力変圧器の役割が入れ替わっている。図2及び3と同じ機能を有する素子には同じ参照番号を付ける。
この場合もやはり、検出コイル612,614,622及び624をもつトランスデューサ611,613,621及び623は機械ハウジング内部に設けられる。これらのトランスデューサは、機械ハウジング外部の、入力変圧器240及び出力変圧器250,260を備える変圧器配置200に接続される。この変圧器配置は、ケーブル410−440を介して上述の信号処理回路300と相互作用する。
図2及び3の実施形態とは異なり、入力変圧器240は二次巻線242を1つだけ有し、出力変圧器250,260のそれぞれは、共通節点254,264でそれぞれ直列接続される、2つの一次巻線251,252及び261,262をそれぞれ有する(すなわち、各出力変圧器はセンタータップ式の一次巻線を有する)。
検出コイル612,614,622及び624は、以下のように変圧器240,250及び260に配線される。4つの検出コイルはすべて、機械ハウジング内部で、共通節点619に接続され、この共通節点は、壁110を通り抜けるフィードスルー141を介して入力変圧器240の二次巻線242の一方の端部に接続される。出力変圧器250及び260の一次巻線251,252,261及び262の間の共通節点254,264は、機械ハウジング外部で接続されて単一の共通節点を形成する。二次巻線242の他方の端部は機械ハウジング外部でこの共通節点に接続される。検出コイル612,614,622及び624の残りの「自由」端部のそれぞれは、フィードスルー142,143,144及び145を介して出力変圧器250,260の一次巻線251,252,261及び262の残りの「自由」端部の1つに接続される。このようにして、4つの脚部をもつ2つのブリッジ回路がそれぞれ形成される。第1のブリッジ回路は、その最初の2つの脚部として、直列接続された検出コイル612及び614を備え、その第3及び第4の脚部として、第1の出力変圧器250の直列接続された一次巻線251及び252を備える。第2のブリッジ回路は、その最初の2つの脚部として、直列接続された検出コイル622及び624を備え、その第3及び第4の脚部として、第2の出力変圧器260の直列接続された一次巻線261及び262を備える。これらブリッジは入力変圧器240の二次巻線242を共有し、これは検出コイルと出力変圧器の一次巻線との間の共通節点に接続する。
動作時、入力変圧器240は信号発生器310によって駆動され、両方のブリッジ回路に電流が流される。出力変圧器250,260のそれぞれは、トランスデューサ611,613及び621,623の各対内部のインピーダンス間の差を反映する、差異信号を送る。
図2〜3の実施形態のように、インピーダンス整合用抵抗245と直列に補助巻線244が設けられ、ケーブル430を介して補助検出回路330に接続される。
図2〜3の実施形態でも図4の実施形態でも、トランスデューサはすべて、ロータシャフト120の半径方向位置を測定することが分かる。言い換えると、両センサチャンネルは、半径方向変位を測定するために用いられることが分かる。特に、両センサチャンネルは、異なる方向に沿った、同じロータ位置の変位を測定するために用いることができる。別の用途では、この2つのセンサチャンネルを、同じ又は異なる方向における、異なるロータ位置の変位を測定するために用いることができる。
しかしながら、ロータの半径方向変位の代わりに、軸方向の変位を検出するためにセンサチャンネルを用いることもできる。図5に1つの実施例を示す。この実施例では、第2のセンサチャンネルの検出コイルの1つ(この場合第3の検出コイル622)が、ロータ120の軸方向端面124に近接させて配置され、このチャンネルの他の検出コイル(この場合第4の検出コイル624)は静止する参照ターゲット601に近接させて配置される。ロータの軸方向端面に近接させて第3の検出コイルを置かずに、このコイルを、回転軸Aに垂直なその他のロータ表面に近接させて、例えば、ロータ上のスラストディスクの軸方向表面に近接させて置くこともできる。もちろん、参照ターゲットを用いずに、ロータの軸方向表面に対向する向きで、近接させて第4の検出コイルを配置させることもできる。
軸方向変位を測定可能な方法の別の実施例を図8に示す。回転軸に垂直な表面を用いるかわりに、ロータ120の外周上の円周縁126を用いる。この縁126は、円周溝の縁、異なる材料(異なる磁化率又は導電率をもつ)間の縁、又は何らか他の点で異なる任意の2つの軸方向領域を分離する縁であってよい。本実施例では、2つのこのような縁126が存在し、これらの間にロータの残りの部分とは異なる材料からなる環状ターゲット127が備わっている。第1及び第2の検出コイル612及び614を備えた第1及び第2のトランスデューサ611及び613が縁126の近くに配置される。これらのコイルは、原則として、図2のように配線することができる。しかしながら、このタイプの配置は、半径方向のロータ変位に好ましくない感度を与えるであろう。これは、第1及び第2のトランスデューサに対して半径方向反対側に配置される、さらなる検出コイル616,618を備えるさらなるトランスデューサ615,617を加えることにより補正される。第1の検出コイル612は、半径方向反対側の第1のさらなる検出コイル616と直列に接続され、第2の検出コイル614は、半径方向反対側の第2のさらなる検出コイル618に直列に接続される。このようにして、ブリッジ回路の第1の脚部は、第1の検出コイルと第1のさらなる検出コイルを備え、第2の脚部は、第2の検出コイルと第2のさらなる検出コイルを備える。ブリッジの残りは、図2のように配線される。信号は、軸方向のロータ運動によって決まり、半径方向のロータ運動に実質的に無関係である。
さらに別の利用において、ロータの回転数及び回転方向を検出するために、センサチャンネルを使用することができる。すなわち、センサチャンネルをパルスセンサとして働かせることができる。図6に一実施例を示す。ここで、第3及び第4の検出コイルは、回転軸Aの周りに180°未満(この場合、90°)だけ間隔のあいた異なる円周位置で、ロータに近接させて配置され、ロータ120にはノッチ125が設けられる。回転時、ノッチ125がそれぞれの検出コイルを通るときに、検出コイル622及び624のインピーダンスが変化する。これらの変化のシーケンスから、回転数及び回転方向を決定することができる。ノッチのかわりに、第3及び第4の検出コイルに近接したロータ部分を回転非対称にする任意の他の構造を用いることができる。
この種のパルスセンサに対する別の実施例を図7に示す。別々のコアに検出コイル622,624を設けて、2つの別々のトランスデューサ621及び623を形成する代わりに、両方の検出コイルを共通のE型コア626上に置いて、単一のパルストランスデューサを形成する。
図9は、出力変圧器が、厳密には必要でないことを示す。出力信号を、出力タップから同軸ケーブル421,441を介して検出回路320,350に直接伝送する。信号発生器310に入力変圧器210を接続するためにも同軸ケーブル411が用いられる。入力変圧器210の二次巻線の間の中央タップ(より一般的な言い方をすると、ブリッジ回路の第3及び第4の脚部の間の共通節点)は、同軸ケーブル421,441の外部導体と同じく、接地される。ケーブル421,441の入力端部でのインピーダンス整合は、トランスデューサ611,613,621,623のインダクタンスの適当な選択と、各ケーブルの中央導体と接地の間に接続されるキャパシタC2,C3によって完成される。ケーブル421,441の出力端部でのインピーダンス整合は、検出回路320,350の入力インピーダンスの適当な選択によって達成される。
図10は、機械の内部にあるトランスデューサにつながるフィードスルー141,142から、入力変圧器が空間的に離されている実施形態を示す。フィードスルーに入力変圧器を接続するための伝送ケーブルとして同軸ケーブル412,413が用いられる。同軸ケーブル412,413の外部導体は、両端で接地される。入力変圧器210の二次巻線の間の中央タップ(より一般的な言い方をすると、ブリッジ回路の第3及び第4の脚部の間の共通節点)も、接地される。ケーブルの遠端では(つまり入力変圧器から離れた端部で)、同軸ケーブルの内部導体の間にキャパシタC11が接続され、各内部導体と接地との間にキャパシタC12,C13が接続されてインピーダンス整合が達成される。ケーブルの入力側では、インピーダンス整合は、信号発生器310の出力インピーダンスと入力変圧器210の変圧比を、信号発生器310の変圧された出力インピーダンスがケーブル412,413の特性インピーダンスに相当するように適当に選択することによって達成される。
本発明の範囲から逸脱することなく多くの変更が可能である。特に、信号処理回路は、異なる方法で設計することができる。信号処理回路の機能の一部又は全てに対し、デジタルエレクトロニクスでなくアナログを用いてもよい。検出回路320,330及び/又は350に直交復調器を用いてもよく、これにより位相シフタ323及び/又は334の使用が不要となるであろう。その場合、復調器の出力信号は複素数値である。分割器340は、両入力信号に対し位相シフトが同じであるから、ケーブル長による位相シフトを補正する。
検出回路320,350の出力を参照信号Amで分割する代わりに、入力変圧器の一次巻線でプリセット電流振幅を供給するように、信号発生器310に参照信号Amを送ることも考えられる。インピーダンス整合は、例えば、追加のキャパシタ及び/又は追加のインダクタを用いるなど、ここに示したものと異なる方法で行うことができる。トランスデューサは、単一の接続ボックス201に共に収納する代わりに別のハウジングに収納することができる。ハウジング壁110を通るフィードスルーを設置するために単一のコネクタを設けずに、複数のコネクタを設けたり、又は公知の他の任意の方法、例えば、壁110の穴(ケーブル以外の部分は封止した)にケーブルを通すことによって、フィードスルーを設置することも考えられる。多くの他の変更が可能である。
100 回転機械
101 ハウジング
110 ハウジング壁
120 ロータ
121,122 シャフト部分
123 スラストディスク
124 端面
125 ノッチ
126 縁
127 リング
131,132 能動型ラジアル軸受
133 能動型アキシャル軸受
140 コネクタ
141〜145 フィードスルー
151〜153 マルチリードケーブル
200 変圧器配置
201 接続ボックス
202,204 コネクタ
203 マルチリードケーブル
210 入力変圧器
211 一次巻線
212,213 二次巻線
214 補助巻線
215 共通節点(センタータップ)
216 直列抵抗
220 出力変圧器
221 一次巻線
222 二次巻線
230 出力変圧器
231 一次巻線
232 二次巻線
240 入力変圧器
241 一次巻線
242 二次巻線
244 補助巻線
245 直列抵抗
250 出力変圧器
251,252 一次巻線
253 二次巻線
254 共通節点(センタータップ)
260 出力変圧器
261,262 一次巻線
263 二次巻線
264 共通節点(センタータップ)
300 信号処理回路
301 キャビネット
310 信号発生器
311 発振器
312 D/Aコンバータ
313 出力増幅器
320 第1の検出回路
321 入力増幅器
322 A/Dコンバータ
323 ミキサ
324 位相シフタ
325 ローパスフィルタ
330 補助検出回路
331 入力増幅器
332 A/Dコンバータ
333 ミキサ
334 位相シフタ
335 ローパスフィルタ
340 分割器
350 第2の検出回路
360 分割器
400 マルチリードケーブル
401 プラグ
410,420,430,440 マルチリードケーブル
411,412,413 同軸ケーブル
421,441 同軸ケーブル
601 参照ターゲット
611 第1のトランスデューサ
612 第1の検出コイル
613 第2のトランスデューサ
614 第2の検出コイル
615 共通節点
616 さらなる検出コイル
617 さらなるトランスデューサ
618 さらなる検出コイル
619 共通節点
621 第3のトランスデューサ
622 第3の検出コイル
623 第4のトランスデューサ
624 第4の検出コイル
625 共通節点
A 回転軸
Am 参照信号
P,P1,P2 位置信号
C1,C2,C3 キャパシタ
C11,C12,C13 キャパシタ

Claims (20)

  1. ロータ(120)の特性を測定するためのセンサデバイスであって、該センサデバイスは:
    第1及び第2の検出コイル(612,614)、各検出コイル(612,614)は、前記ロータ(120)の表面と相互作用して該第1及び第2の検出コイル(612,614)に対する前記ロータ(120)の変位を検出するように構成され;及び
    一次巻線(211)と、少なくとも第1及び第2の二次巻線(212,213)を有する入力変圧器(210)、該入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)は励磁信号用の入力部を形成し;
    前記入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)に接続される、第1の特性インピーダンスを有する入力ケーブル(410;411);及び
    前記入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)での入力インピーダンスを前記入力ケーブル(410;411)の特性インピーダンスに整合させるために、前記入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)、前記第1の二次巻線(212)及び前記第2の二次巻線(213)の少なくとも1つに接続される少なくとも1つのインピーダンス整合素子(C1)、
    を備え、
    前記第1の検出コイル(612)、前記第2の検出コイル(614)、及び前記入力変圧器(210)の前記二次巻線(212,213)が接続されて、ブリッジ回路を形成し、該ブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第1の検出コイル(612)を備え、該第2の脚部が前記第2の検出コイル(614)を備え、該第1の脚部と該第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(619)を形成し、該第3の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第1の二次巻線(212)を備え、及び該第4の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第2の二次巻線(213)を備え、該第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(215)を形成し、
    前記ブリッジ回路の前記第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)が、第1の出力信号用の第1の出力タップの第1の接点に接続され、及び
    前記ブリッジ回路の前記第3及び第4の脚部の間の前記共通節点(215)が、前記第1の出力タップの第2の接点に接続されるセンサデバイス。
  2. ロータ(120)の特性を測定するためのセンサデバイスであって、該センサデバイスは:
    第1及び第2の検出コイル(612,614)、各検出コイル(612,614)は、前記ロータ(120)の表面と相互作用して該第1及び第2の検出コイル(612,614)に対する前記ロータ(120)の変位を検出するように構成され;及び
    一次巻線(211)と、少なくとも第1及び第2の二次巻線(212,213)を有する入力変圧器(210)、該入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)は励磁信号用の入力部を形成し;
    を備え、
    前記第1の検出コイル(612)、前記第2の検出コイル(614)、及び前記入力変圧器(210)の前記二次巻線(212,213)が接続されて、ブリッジ回路を形成し、該ブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第1の検出コイル(612)を備え、該第2の脚部が前記第2の検出コイル(614)を備え、該第1の脚部と該第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(619)を形成し、該第3の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第1の二次巻線(212)を備え、及び該第4の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第2の二次巻線(213)を備え、該第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(215)を形成し、
    前記ブリッジ回路の前記第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)が、第1の出力信号用の第1の出力タップの第1の接点に接続され、及び
    前記ブリッジ回路の前記第3及び第4の脚部の間の前記共通節点(215)が、前記第1の出力タップの第2の接点に接続され、
    第1の端部と第2の端部を有する第1の伝送ケーブル(412)であって、該第1の端部は前記ブリッジ回路の第3の脚部に接続され、該第2の端部は前記ブリッジ回路の第1の脚部に接続され、第1の特性インピーダンスを有する第1の伝送ケーブル;
    第1の端部と第2の端部を有する第2の伝送ケーブル(413)であって、該第1の端部は前記ブリッジ回路の第4の脚部に接続され、該第2の端部は前記ブリッジ回路の第2の脚部に接続され、第2の特性インピーダンスを有する第2の伝送ケーブル;及び
    前記ブリッジ回路の第1及び第2の脚部での入力インピーダンスを前記第1及び第2の伝送ケーブル(412,413)の特性インピーダンスに整合させるために、前記第1及び第2の伝送ケーブル(412,413)の前記第2の端部に接続される1以上のインピーダンス整合素子(C11,C12,C13)をさらに備えるセンサデバイス。
  3. 第1の出力変圧器(220)をさらに含み、該第1の出力変圧器(220)は一次巻線(221)及び二次巻線(222)を有し、該第1の出力変圧器(220)の該一次巻線(221)が前記第1の出力タップの第1及び第2の接点に接続される、請求項1又は2に記載のセンサデバイス。
  4. ロータ(120)の特性を測定するためのセンサデバイスであって、該センサデバイスは:
    第1及び第2の検出コイル(612,614)、各検出コイル(612,614)は、前記ロータ(120)の表面と相互作用して該第1及び第2の検出コイル(612,614)に対する前記ロータ(120)の変位を検出するように構成され;及び
    一次巻線(211)と、少なくとも第1及び第2の二次巻線(212,213)を有する入力変圧器(210)、該入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)は励磁信号用の入力部を形成し;
    を備え、
    前記第1の検出コイル(612)、前記第2の検出コイル(614)、及び前記入力変圧器(210)の前記二次巻線(212,213)が接続されて、ブリッジ回路を形成し、該ブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第1の検出コイル(612)を備え、該第2の脚部が前記第2の検出コイル(614)を備え、該第1の脚部と該第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(619)を形成し、該第3の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第1の二次巻線(212)を備え、及び該第4の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第2の二次巻線(213)を備え、該第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(215)を形成し、
    前記ブリッジ回路の前記第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)が、第1の出力信号用の第1の出力タップの第1の接点に接続され、及び
    前記ブリッジ回路の前記第3及び第4の脚部の間の前記共通節点(215)が、前記第1の出力タップの第2の接点に接続され、
    第1の出力変圧器(220)をさらに含み、該第1の出力変圧器(220)は一次巻線(221)及び二次巻線(222)を有し、該第1の出力変圧器(220)の該一次巻線(221)が前記第1の出力タップの第1及び第2の接点に接続され、
    前記第1の出力変圧器(220)の前記二次巻線(222)に接続される、特性インピーダンスを有する出力ケーブル(420);及び
    前記出力変圧器(220)の前記二次巻線(222)での出力インピーダンスを前記出力ケーブル(420)の特性インピーダンスに整合させるために、前記出力変圧器(220)の前記一次巻線(221)及び前記二次巻線(222)の少なくとも1つに接続される少なくとも1つのインピーダンス整合素子(C2)をさらに備えるセンサデバイス。
  5. ロータ(120)の特性を測定するためのセンサデバイスであって、該センサデバイスは:
    第1及び第2の検出コイル(612,614)、各検出コイル(612,614)は、前記ロータ(120)の表面と相互作用して該第1及び第2の検出コイル(612,614)に対する前記ロータ(120)の変位を検出するように構成され;及び
    一次巻線(211)と、少なくとも第1及び第2の二次巻線(212,213)を有する入力変圧器(210)、該入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)は励磁信号用の入力部を形成し;
    を備え、
    前記第1の検出コイル(612)、前記第2の検出コイル(614)、及び前記入力変圧器(210)の前記二次巻線(212,213)が接続されて、ブリッジ回路を形成し、該ブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第1の検出コイル(612)を備え、該第2の脚部が前記第2の検出コイル(614)を備え、該第1の脚部と該第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(619)を形成し、該第3の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第1の二次巻線(212)を備え、及び該第4の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第2の二次巻線(213)を備え、該第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(215)を形成し、
    前記ブリッジ回路の前記第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)が、第1の出力信号用の第1の出力タップの第1の接点に接続され、及び
    前記ブリッジ回路の前記第3及び第4の脚部の間の前記共通節点(215)が、前記第1の出力タップの第2の接点に接続され、
    第1及び第2の導体を備える出力ケーブル(421)であって、各導体は第1及び第2の端部を有し、該第1の導体の第1の端部が前記ブリッジ回路の前記第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)に接続され、該第2の導体の第1の端部が前記ブリッジ回路の前記第3及び第4の脚部の間の前記共通節点(215)に接続される、特性インピーダンスを有する出力ケーブル;及び
    前記第1の出力タップでの前記ブリッジ回路の出力インピーダンスを前記出力ケーブル(421)の特性インピーダンスに整合させるために、前記第1の導体の第1の端部と前記第2の導体の第1の端部とに接続される1以上のインピーダンス整合素子(C2)をさらに備えるセンサデバイス。
  6. ロータ(120)の特性を測定するためのセンサデバイスであって、該センサデバイスは:
    第1及び第2の検出コイル(612,614)、各検出コイル(612,614)は、前記ロータ(120)の表面と相互作用して該第1及び第2の検出コイル(612,614)に対する前記ロータ(120)の変位を検出するように構成され;及び
    一次巻線(211)と、少なくとも第1及び第2の二次巻線(212,213)を有する入力変圧器(210)、該入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)は励磁信号用の入力部を形成し;
    を備え、
    前記第1の検出コイル(612)、前記第2の検出コイル(614)、及び前記入力変圧器(210)の前記二次巻線(212,213)が接続されて、ブリッジ回路を形成し、該ブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第1の検出コイル(612)を備え、該第2の脚部が前記第2の検出コイル(614)を備え、該第1の脚部と該第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(619)を形成し、該第3の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第1の二次巻線(212)を備え、及び該第4の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第2の二次巻線(213)を備え、該第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(215)を形成し、
    前記ブリッジ回路の前記第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)が、第1の出力信号用の第1の出力タップの第1の接点に接続され、及び
    前記ブリッジ回路の前記第3及び第4の脚部の間の前記共通節点(215)が、前記第1の出力タップの第2の接点に接続され、
    前記入力変圧器(210)と前記第1の出力タップを前記ブリッジ回路の第1及び第2の脚部から分離する壁(110)を通り抜ける電気接続を構築するための第1、第2及び第3のフィードスルー(141,142,143)を備え、
    前記第1のフィードスルー(141)は前記ブリッジ回路の第1の脚部を前記ブリッジ回路の第3の脚部に接続し;
    前記第2のフィードスルー(142)は前記ブリッジ回路の第2の脚部を前記ブリッジ回路の第4の脚部に接続し;及び
    前記第3のフィードスルー(143)は前記ブリッジ回路の第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)を前記第1の出力タップの第1の接点に接続するセンサデバイス。
  7. ロータ(120)の特性を測定するためのセンサデバイスであって、該センサデバイスは:
    第1及び第2の検出コイル(612,614)、各検出コイル(612,614)は、前記ロータ(120)の表面と相互作用して該第1及び第2の検出コイル(612,614)に対する前記ロータ(120)の変位を検出するように構成され;及び
    一次巻線(211)と、少なくとも第1及び第2の二次巻線(212,213)を有する入力変圧器(210)、該入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)は励磁信号用の入力部を形成し;
    を備え、
    前記第1の検出コイル(612)、前記第2の検出コイル(614)、及び前記入力変圧器(210)の前記二次巻線(212,213)が接続されて、ブリッジ回路を形成し、該ブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第1の検出コイル(612)を備え、該第2の脚部が前記第2の検出コイル(614)を備え、該第1の脚部と該第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(619)を形成し、該第3の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第1の二次巻線(212)を備え、及び該第4の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第2の二次巻線(213)を備え、該第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(215)を形成し、
    前記ブリッジ回路の前記第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)が、第1の出力信号用の第1の出力タップの第1の接点に接続され、及び
    前記ブリッジ回路の前記第3及び第4の脚部の間の前記共通節点(215)が、前記第1の出力タップの第2の接点に接続され、
    第3及び第4の検出コイル(622,624)をさらに備え、前記ブリッジ回路が、直列に接続されてそれらの間に共通節点(625)を形成する第5及び第6の脚部を有し、該第5の脚部が前記第3の検出コイル(622)を備え、該第6の脚部が前記第4の検出コイル(624)を備え、
    前記ブリッジ回路の第5及び第6の脚部の間の前記共通節点(625)は、第2の出力信号のための第2の出力タップの第1の接点に接続されるセンサデバイス。
  8. 前記入力変圧器(200)と前記第1及び第2の出力タップを前記ブリッジ回路の第1、第2、第5及び第6の脚部から分離する壁を通り抜ける電気接続を構築するための第1、第2、第3及び第4のフィードスルー(141,142,143,144)を備え、
    前記第1のフィードスルー(141)は前記ブリッジ回路の第1及び第5の脚部に共通な点を前記ブリッジ回路の第3の脚部に接続し;
    前記第2のフィードスルー(142)は前記ブリッジ回路の第2及び第6の脚部に共通な点を前記ブリッジ回路の第4の脚部に接続し;
    前記第3のフィードスルー(143)は前記ブリッジ回路の第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)を前記第1の出力タップの第1の接点に接続し;及び
    前記第4のフィードスルー(144)は前記ブリッジ回路の第5及び第6の脚部の前記共通節点(625)を前記第2の出力タップの第1の接点に接続する、請求項に記載のセンサデバイス。
  9. ロータ(120)の特性を測定するためのセンサデバイスであって、該センサデバイスは:
    第1及び第2の検出コイル(612,614)、各検出コイル(612,614)は、前記ロータ(120)の表面と相互作用して該第1及び第2の検出コイル(612,614)に対する前記ロータ(120)の変位を検出するように構成され;及び
    一次巻線(241)と二次巻線(242)を有する入力変圧器(240)、該入力変圧器(240)の該一次巻線(241)は励磁信号用の入力部を形成し;及び
    少なくとも第1及び第2の一次巻線(251,252)と二次巻線(253)とを有する第1の出力変圧器(250)、該二次巻線(253)が第1の出力信号用の第1の出力タップを形成し;
    を備え、
    前記第1の検出コイル(612)、前記第2の検出コイル(614)、及び前記第1の出力変圧器(250)の前記一次巻線(251,252)が接続されて第1のブリッジ回路を形成し、
    前記第1のブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第1の検出コイル(612)を備え、該第2の脚部が前記第2の検出コイル(614)を備え、該第1の脚部と該第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(619)を形成し、該第3の脚部が前記第1の出力変圧器(250)の前記第1の一次巻線(251)を備え、及び該第4の脚部が前記第1の出力変圧器(250)の前記第2の一次巻線(252)を備え、該第3及び第4の脚部が直列に接続されてこれらの間に共通節点(254)を形成し、及び
    前記入力変圧器(240)の前記二次巻線(242)は、前記第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の前記共通節点(619)と、前記第1のブリッジ回路の第3及び第4の脚部の前記共通節点(254)との間に接続されるセンサデバイス。
  10. 前記入力変圧器(240)の前記一次巻線(241)に接続される、第1の特性インピーダンスを有する入力ケーブル(410;411);及び
    前記入力変圧器(240)の前記一次巻線(241)での入力インピーダンスを前記入力ケーブル(410;411)の特性インピーダンスに整合させるために、前記入力変圧器(240)の前記一次巻線(241)及び前記二次巻線(242)の少なくとも1つに接続される少なくとも1つのインピーダンス整合素子(C1)をさらに備える、請求項に記載のセンサデバイス。
  11. 前記第1の出力変圧器(250)の前記二次巻線(253)に接続される、特性インピーダンスを有する出力ケーブル(420);及び
    前記第1の出力変圧器(250)の前記二次巻線(253)での出力インピーダンスを前記出力ケーブル(420)の特性インピーダンスに整合させるために、前記第1の出力変圧器(250)の前記第1の一次巻線(251)、前記第2の一次巻線(252)及び前記二次巻線(253)の少なくとも1つに接続される少なくとも1つのインピーダンス整合素子(C2)をさらに備える、請求項又は10に記載のセンサデバイス。
  12. 前記入力変圧器(240)及び前記第1の出力変圧器(250)を前記第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部から分離する壁(110)を通り抜ける電気接続を構築するための第1、第2及び第3のフィードスルー(141,142,143)をさらに備え、
    前記第1のフィードスルー(141)は前記第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の共通節点(619)を前記入力変圧器(240)の二次巻線(242)の一方の端部に接続し、
    前記第2のフィードスルー(142)は前記第1のブリッジ回路の第1の脚部を前記第1のブリッジ回路の第3の脚部に接続し;及び
    前記第3のフィードスルー(143)は前記第1のブリッジ回路の第2の脚部を前記第1のブリッジ回路の第4の脚部に接続する、請求項11のいずれかに記載のセンサデバイス。
  13. 第3及び第4の検出コイル(622,624)と、少なくとも第1及び第2の一次巻線(261,262)を有する第2の出力変圧器(260)とをさらに備え、
    前記第3の検出コイル(622)、前記第4の検出コイル(624)、及び前記第2の出力変圧器(250)の前記一次巻線(261,262)が接続されて第2のブリッジ回路を形成し、
    前記第2のブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第3の検出コイル(622)を備え、該第2の脚部が前記第4の検出コイル(624)を備え、該第1の脚部と該第2の脚部が直列に接続されてこれらの間に共通節点(625)を形成し、該第3の脚部が前記第2の出力変圧器(260)の前記第1の一次巻線(261)を備え、及び該第4の脚部が前記第2の出力変圧器(260)の前記第2の一次巻線(262)を備え、該第3及び第4の脚部が直列に接続されてこれらの間に共通節点(264)を形成し、及び
    前記第2のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の前記共通節点(625)は、前記第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の前記共通節点(619)に接続され、及び、前記第2のブリッジ回路の第3及び第4の脚部の前記共通節点(264)は、前記第1のブリッジ回路の第3及び第4の脚部の前記共通節点(254)に接続される、請求項12のいずれかに記載のセンサデバイス。
  14. 前記変圧器配置(220)を前記検出コイル(612,614,622,624)から分離する壁(110)を通り抜ける電気接続を構築するための第1、第2、第3、第4及び第5のフィードスルー(141〜145)をさらに備え、
    前記第1のフィードスルー(141)は、前記第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の前記共通節点(619)と前記第2のブリッジ回路の第1及び第2の脚部の前記共通節点(625)とを、前記入力変圧器(240)の前記二次巻線(242)の一方の端部に接続し、
    前記第2のフィードスルー(142)は、前記第1のブリッジ回路の第1の脚部を前記第1のブリッジ回路の第3の脚部に接続し;及び
    前記第3のフィードスルー(143)は、前記第1のブリッジ回路の第2の脚部を前記第1のブリッジ回路の第4の脚部に接続し、
    前記第4のフィードスルー(144)は、前記第2のブリッジ回路の第1の脚部を前記第2のブリッジ回路の第3の脚部に接続し;及び
    前記第5のフィードスルー(145)は、前記第2のブリッジ回路の第2の脚部を前記第2のブリッジ回路の第4の脚部に接続する、請求項13に記載のセンサデバイス。
  15. ロータ(120)の特性を測定するためのセンサデバイスであって、該センサデバイスは:
    第1及び第2の検出コイル(612,614)、各検出コイル(612,614)は、前記ロータ(120)の表面と相互作用して該第1及び第2の検出コイル(612,614)に対する前記ロータ(120)の変位を検出するように構成され;及び
    一次巻線(211)と、少なくとも第1及び第2の二次巻線(212,213)を有する入力変圧器(210)、該入力変圧器(210)の前記一次巻線(211)は励磁信号用の入力部を形成し;
    を備え、
    前記第1の検出コイル(612)、前記第2の検出コイル(614)、及び前記入力変圧器(210)の前記二次巻線(212,213)が接続されて、ブリッジ回路を形成し、該ブリッジ回路は、第1、第2、第3及び第4の脚部を備え、該第1の脚部が前記第1の検出コイル(612)を備え、該第2の脚部が前記第2の検出コイル(614)を備え、該第1の脚部と該第2の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(619)を形成し、該第3の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第1の二次巻線(212)を備え、及び該第4の脚部が前記入力変圧器(210)の前記第2の二次巻線(213)を備え、該第3及び第4の脚部は直列に接続されてこれらの間に共通節点(215)を形成し、
    前記ブリッジ回路の前記第1及び第2の脚部の間の前記共通節点(619)が、第1の出力信号用の第1の出力タップの第1の接点に接続され、及び
    前記ブリッジ回路の前記第3及び第4の脚部の間の前記共通節点(215)が、前記第1の出力タップの第2の接点に接続され、
    前記入力変圧器(210;240)の前記一次巻線(211;241)にAC電流を励起するための、前記入力変圧器(210;240)の前記一次巻線(211;241)に操作可能に接続される信号発生器(310);及び
    前記第1の出力タップに操作可能に接続される第1の検出回路(320)であって、前記第1の出力タップから受信される第1の出力信号を処理して、前記第1及び第2の検出コイル(612,614)に対する前記ロータ(120)の位置を示す処理された出力信号(P;P1,P2)を得るように構成される第1の検出回路(320)を備える信号処理回路(300)をさらに備え
    前記入力変圧器(210;240)が補助巻線(214;244)を備え、前記信号処理回路(300)が、前記入力変圧器(210;240)の前記一次巻線(211;241)のAC電流の振幅を示す参照信号(Am)を得るための、補助巻線(214;244)に操作可能に接続される補助検出回路(330)を備えるセンサデバイス。
  16. 前記信号処理回路(300)が、前記第1の検出回路(320)の出力を前記参照信号(Am)で分割するための分割器(340)を備える、請求項15に記載のセンサデバイス。
  17. 前記信号処理回路(300)が、前記入力変圧器(210;240)から遠くに離して配置され、(i)前記信号処理回路(300)及び(ii)前記入力変圧器(210;240)と前記第1の出力タップとの間に、少なくとも1つのケーブル(400;410,420,430,440;411,421,441)が延びる、請求項15又は16に記載のセンサデバイス。
  18. 少なくとも前記入力変圧器(210;240)を収納する接続ボックス(201)をさらに備え、該接続ボックス(201)が、前記ケーブル(400;410,420,430,440)を該接続ボックス(201)に取り外し可能に接続するための少なくとも1つの接続構造(202)を有する、請求項17に記載のセンサデバイス。
  19. 前記ケーブル(400;410,420,430,440)に接続される入力及び出力インピーダンスのすべてが、該ケーブル(400;410,420,430,440)の特性インピーダンスに整合する、請求項17又は18に記載のセンサデバイス。
  20. ハウジングと、回転軸(A)の周りの回転のために該ハウジング内に懸架されたロータ(120)とを備える装置であって、該装置は、請求項1〜19のいずれかに記載のセンサデバイスを備え、少なくとも、前記第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部は該ハウジング(110)の内部に配置され、少なくとも、前記入力変圧器(210;240)と前記第1の出力タップは該ハウジングの外部に配置され、該ハウジングは、該ハウジング内部の前記第1のブリッジ回路の第1及び第2の脚部を、該ハウジング外部の前記入力変圧器(210;240)と前記第1の出力タップに接続するためのフィードスルー(140;141〜145)を備えるハウジング壁(110)を有する装置。
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