JP6528450B2 - 手書き入力装置 - Google Patents
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図1は、本発明の実施例に係る手書き入力システムの概略構成を示す。手書き入力システムは、手書き入力装置(以下、単に「入力装置」と呼ぶ。)10と、端末装置20とを備える。入力装置10は、ユーザがペン32により用紙31に記入した情報(以下、「手書き入力情報」と呼ぶ。)を取得し、無線通信により端末装置20に送信する。端末装置20は、入力装置10から受信した手書き入力情報を表示する。
図1に示すように、ユーザが用紙31を入力装置10のセンサシート11上に配置してペン32により手書き入力を行う場合、通常ユーザは用紙31をセンサシート11の中央付近に配置する。その際、ユーザは必ずしも用紙31の4辺がセンサシート11の4辺とそれぞれ平行になるように配置するとは限らない。また、用紙31をテープなどでセンサシート11に固定しない限り、ユーザが手書き入力を続けるのに伴って用紙31がずれたり回転したりしてしまうことが多い。具体的には、右利きのユーザが右手で手書き入力を続けると、用紙31が徐々に右方向へずれていったり、用紙が上下方向へ(時計まわり又は反時計まわりに)回転していったりする傾向がある。そこで、本実施例では、ユーザが手書き入力を開始する際、及び、手書き入力を続ける間に生じる用紙31のずれを検出し、これに基づいて手書き入力情報を補正する。これを以下、「位置補正」と呼ぶ。
このように、用紙31に設けられたマークM1の位置を検出して紙原点Opのセンサ座標系における位置座標を取得することにより、センサ座標系における記入位置を紙座標系における記入位置に変換することができる。また、ユーザが記入を続ける間に用紙31が徐々に上下左右の方向にずれていったとしても、マークM1の位置を継続的に検出して式(1)による変換を行うことにより、入力装置10は常に紙座標系における記入位置を正しく取得することが可能となる。
よって、制御部16は、式(1)により得られた紙座標系における記入位置を時計回りに角度θ回転させることにより、傾きθを考慮した正しい記入位置を得ることができる。
図7は、用紙31にマークMを形成する方法の例を示す。図7(A)の例では、用紙31の表面に導電性インクを塗布することによりマークMを形成している。図7(B)の例では、用紙31に導電性インクを染み込ませることによりマークMを形成している。また、図7(C)の例では、2枚の用紙を重ね合せて用紙31を構成し、2枚の用紙の間に導電性インクを挟み込むことによりマークMを形成している。
上記の実施例では、図4に示すように4つのマークMを用紙31の四隅に形成しているが、マークの位置はこれには限られない。他のマークの配置例を図8に示す。
図9は、変形例に係る記入装置10xの断面図である。この記入装置10xでは、センサシート11の上下をアクリルなどの透明樹脂17により覆っている。これにより、入力装置10のセンサシート11の部分がある程度の可撓性を有するようになり、例えば下敷きのように本に挟んで利用することが可能となる。
上記の実施例では、ユーザがペン32により用紙31に記入できるようにしているが、記入した事項を修正したい場合には、消しゴムを利用できるようにしてもよい。具体的には、通常の消しゴムの素材に導電性を有する材料を含ませておく。この消しゴムで用紙上の削除したい箇所をこすれば、鉛筆などにより用紙に記入した事項は通常の消しゴムの機能により消去される。一方、センサシート11は、消しゴムに含まれている導電性材料を検知して消しゴムが移動した範囲を消去範囲として検出し、制御部16はデータ記憶部15に記憶されている記入データのうち消去範囲に属するものを消去すればよい。消去範囲に属する部分が消去された後の記入データを端末装置20に再送すれば、端末装置20に表示された画像において消去を反映することができる。
11 センサシート
15 データ記憶部
16 制御部
20 端末装置
31 用紙
32 ペン
M マーク
Claims (8)
- 用紙と、入力装置とを備える手書き入力装置であって、
前記用紙は、予め決められた異なる位置に複数のチェックボックスが設けられており、各チェックボックス内には所定形状のマークが印刷されており、
前記入力装置は、
静電容量の変化を検知するセンサシートと、
前記センサシートの接触位置における静電容量の変化を検出することにより、入力情報を検出する入力情報検出手段と、
前記センサシート上に配置された用紙のチェックボックス内に導電性のインクにより記入された前記所定形状の複数のマークの位置を検出するマーク検出手段と、
前記複数のマークの位置に基づいて、前記センサシート上に配置された用紙のセンサシートに対する位置及び傾きを検出する配置状態検出手段と、
検出された位置及び傾きに基づいて、前記入力情報を補正して出力する補正手段と、
を備えることを特徴とする手書き入力装置。 - 前記配置状態検出手段は、前記センサシート上における前記複数のマークの位置座標に基づいて、前記センサシートの原点座標と前記用紙の原点座標との関係を算出し、前記用紙のセンサシートに対する位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
- 前記配置状態検出手段は、前記センサシート上における前記複数のマークの位置座標に基づいて、前記用紙のセンサシートに対する傾きを検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の手書き入力装置。
- 前記入力情報検出手段、前記マーク検出手段、前記配置状態検出手段及び前記補正手段は、ペンによる入力が継続している間繰り返し動作し、補正後の入力情報を出力し続けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の手書き入力装置。
- 補正後の前記入力情報を外部の端末装置へ送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の手書き入力装置。
- 前記チェックボックスは、前記用紙の4隅に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の手書き入力装置。
- 静電容量の変化に基づいて、導電性材料を含む消しゴムが移動した範囲を消去範囲と判定し、当該消去範囲に属する入力情報を消去する消去手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の手書き入力装置。
- 前記センサシートの両面は、透明な樹脂により覆われていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の手書き入力装置。
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