JP6528119B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

Info

Publication number
JP6528119B2
JP6528119B2 JP2015082966A JP2015082966A JP6528119B2 JP 6528119 B2 JP6528119 B2 JP 6528119B2 JP 2015082966 A JP2015082966 A JP 2015082966A JP 2015082966 A JP2015082966 A JP 2015082966A JP 6528119 B2 JP6528119 B2 JP 6528119B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating coil
heating
current flowing
coil
ferrite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015082966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016207255A (ja
Inventor
砂金 寛
寛 砂金
高橋 知也
知也 高橋
範明 渡邉
範明 渡邉
和彦 武中
和彦 武中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015082966A priority Critical patent/JP6528119B2/ja
Priority to PCT/JP2016/001911 priority patent/WO2016166951A1/ja
Priority to EP16779748.9A priority patent/EP3285546B1/en
Publication of JP2016207255A publication Critical patent/JP2016207255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6528119B2 publication Critical patent/JP6528119B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/10Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
    • H05B6/12Cooking devices
    • H05B6/1209Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them
    • H05B6/1245Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them with special coil arrangements
    • H05B6/1272Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them with special coil arrangements with more than one coil or coil segment per heating zone
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/06Control, e.g. of temperature, of power
    • H05B6/062Control, e.g. of temperature, of power for cooking plates or the like
    • H05B6/065Control, e.g. of temperature, of power for cooking plates or the like using coordinated control of multiple induction coils
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)

Description

本発明は、加熱調理器に関し、特に、被加熱物を誘導加熱する誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の加熱調理器においては、加熱調理器の加熱効率を向上させるべく、2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きを逆方向にする構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、図9に示すように、従来の加熱調理器(図示せず)は、被加熱物200が載置されるトッププレート201と、トッププレート201の下方に配置された複数の加熱コイル(図示せず)とを有している。また、従来の加熱調理器(図示せず)においては、複数の加熱コイル(図示せず)のうちの最も近接する2つの加熱コイル202をそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向となるように構成されている。
そして、図9に示すように、従来の加熱調理器(図示せず)においては、2つの加熱コイル202をそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向となるように構成することにより、2つの加熱コイル202の間(領域Z)直上に載置された被加熱物200へ磁界を十分に与え、被加熱物200の中心部が強く加熱されるように構成されている。
特開2013−229346号公報
しかしながら、従来の加熱調理器においては、加熱調理器で発生する電磁波の漏れを防止するという観点からは未だ改善の余地があった。
すなわち、従来の加熱調理器においては、2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向となるように構成し、2つの加熱コイル間において、2つの加熱コイルの磁界を協調させることにより、2つの加熱コイル間の直上に載置された被加熱物に強い磁界を発生させるように構成されている。
そのため、2つの加熱コイルの間には、隣り合う2つの加熱コイルを中心とした大きな磁界(図9に実線で示す磁界)が発生することになる。この磁界は、1つの加熱コイルで発生する磁界(図9に点線で示す磁界)よりも強く、この磁界の一部が軌跡から外れ、加熱調理器の外部に漏れてしまう場合があった。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、加熱効率を向上させることができるとともに、電磁波の漏れを十分に防止することができる加熱調理器を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明は、被加熱物が載置されるトッププレートを有する本体と、本体の内部に配置されており、トッププレートに載置された被加熱物を誘導加熱する加熱コイル部と、を備え、加熱コイル部は、少なくとも4つの加熱コイルと加熱コイルの下方に配置されたフェライトとが同一平面上において、本体の前後方向に一列に並べて配置されており、加熱コイル部は、前後方向の一方側の端部に配置された第1の加熱コイルと、前後方向の他方側の端部に配置された第2の加熱コイルと、第1の加熱コイルと隣り合う第3の加熱コイルと、第2の加熱コイルと隣り合う第4の加熱コイルと、を有しており、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの間には、隣り合う2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向に固定される箇所を少なくとも1箇所有しており、第1の加熱コイルを流れる電流の向きと第3の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向に固定するとともに、第2の加熱コイルを流れる電流の向きと第4の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向に固定する、加熱調理器としたものである。
これにより、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの間に、隣り合う2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向に固定される箇所を少なくとも1箇所有しているため、隣り合う2つの加熱コイルの間において、2つの加熱コイルの磁界を協調させ、2つの加熱コイルの間の直上に載置された被加熱物を効率よく加熱することができ、加熱調理器の加熱効率を向上させることができる。
また、第1の加熱コイルを流れる電流の向きと第3の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向に固定するとともに、第2の加熱コイルを流れる電流の向きと第4の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向に固定する構成としているため、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの間に、隣り合う2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向に固定される箇所を少なくとも1箇所有することによって隣り合う2つの加熱コイルの間で2つの加熱コイルの磁束が増強された場合であっても、隣り合う2つの加熱コイルから漏れる磁束を低減することができ、電磁波の漏れを十分に防止することができる。
本発明の加熱調理器によれば、加熱効率を向上させることができるとともに、電磁波の漏れを十分に防止することができる加熱調理器を提供することができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の分解斜視図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の加熱コイル部の平面図 (a)本発明の実施の形態1における加熱調理器において、第1の加熱コイルに流れる電流の向きと第3の加熱コイルに流れる電流の向きとを逆方向とした場合の磁束の様子を示す図2のZ−Z線での模式断面図、(b)本発明の実施の形態1における加熱調理器において、第3の加熱コイルに流れる電流の向きと第4の加熱コイルに流れる電流の向きとを逆方向とした場合の磁束の様子を示す図2のZ−Z線での模式断面図、(c)本発明の実施の形態1における加熱調理器において、第1の加熱コイルに流れる電流の向きと第3の加熱コイルに流れる電流の向きとを同一方向とした場合の磁束の様子を示す図2のZ−Z線での模式断面図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の分解斜視図 本発明の実施の形態2における加熱コイル部の平面図 本発明の実施の形態3における加熱調理器の分解斜視図 本発明の実施の形態3における加熱コイル部の平面図 (a)本発明の実施の形態1〜3における加熱調理器の変形例において、第3の加熱コイルを流れる電流の向きと第5の加熱コイルを流れる電流の向きを逆方向とした状態を示す平面図、(b)本発明の実施の形態1〜3における加熱調理器の変形例において、第4の加熱コイルを流れる電流の向きと第5の加熱コイルを流れる電流の向きを逆方向とした状態を示す平面図、(c)本発明の実施の形態1〜3における加熱調理器の変形例において、第3の加熱コイルを流れる電流の向きと第5の加熱コイルを流れる電流の向き、及び、第4の加熱コイルを流れる電流の向きと第5の加熱コイルを流れる電流の向きを逆方向とした状態を示す平面図 従来の加熱調理器の近接する2つの加熱コイル間の電流及び磁界の関係を示す断面図
第1の発明は、被加熱物が載置されるトッププレートを有する本体と、本体の内部に配置されており、トッププレートに載置された被加熱物を誘導加熱する加熱コイル部と、を備え、加熱コイル部は、少なくとも4つの加熱コイルと加熱コイルの下方に配置されたフェライトとが同一平面上に一列に並べて配置されており、加熱コイル部は、一端に配置された第1の加熱コイルと、他端に配置された第2の加熱コイルと、第1の加熱コイルと隣り合う第3の加熱コイルと、第2の加熱コイルと隣り合う第4の加熱コイルと、を有しており、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの間には、隣り合う2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向となる箇所を少なくとも1箇所有しており、第1の加熱コイルを流れる電流の向きと第3の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向とするとともに、第2の加熱コイルを流れる電流の向きと第4の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向とする、加熱調理器としたものである。
これにより、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの間に、隣り合う2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向となる箇所を少なくとも1箇所有しているため、隣り合う2つの加熱コイルの間において、2つの加熱コイルの磁束を増強させ、2つの加熱コイルの間の直上に載置された被加熱物を効率よく加熱することができ、加熱調理器の加熱効率を向上させることができる。
また、第1の加熱コイルを流れる電流の向きと第3の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向とするとともに、第2の加熱コイルを流れる電流の向きと第4の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向とする構成としているため、第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの間に、隣り合う2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向となる箇所を少なくとも1箇所有することによって隣り合う2つの加熱コイルの間で2つの加熱コイルの磁束が増強された場合であっても、隣り合う2つの加熱コイルから漏れる磁束を低減することができ、電磁波の漏れを十分に防止することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の加熱調理器の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
本発明の加熱調理器の実施の形態1について、以下、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の分解斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態1における加熱コイル部の平面図である。さらに、図3(a)は、本発明の実施の形態1における加熱調理器において、第1の加熱コイルに流れる電流の向きと第3の加熱コイルに流れる電流の向きとを逆方向とした場合の磁束の様子を示す図2のZ−Z線での模式断面図であり、図3(b)は、本発明の実施の形態1における加熱調理器において、第3の加熱コイルに流れる電流の向きと第4の加熱コイルに流れる電流の向きとを逆方向とした場合の磁束の様子を示す図2のZ−Z線での模式断面図であり、図3(c)本発明の実施の形態1における加熱調理器において、第1の加熱コイルに流れる電流の向きと第3の加熱コイルに流れる電流の向きとを同一方向とした場合の磁束の様子を示す図2のZ−Z線での模式断面図である。
図1に示すように、加熱調理器100は、上部に開口(図示せず)を有する筐体1aと、筐体1aの開口(図示せず)を覆うように筐体1aに配置されたトッププレート1bと
、を有する本体1と、本体1の内部に配置され、トッププレート1bの上面に載置された鍋等の被加熱物Hを誘導加熱する加熱コイル部2と、を有している。
加熱コイル部2は、トッププレート1b上に載置された被加熱物Hを誘導加熱する少なくとも4つの楕円形の加熱コイル3と、加熱コイル3が載置される略長方形のシールド板9と、加熱コイル3の下方にそれぞれ配置されたフェライト10と、を有しており、加熱コイル3及びフェライト10は、シールド板9の上面に一列に並べて配置されている。また、本体1の内部にはシールド板9が固定される補強板16が配置されており、シールド板9が本体1の筐体1a及び補強板16に固定されることで、加熱コイル部2が本体1の内部に固定されて配置されるように構成されている。
ここで、本実施の形態においては、4つの加熱コイル3及びフェライト10がシールド板9の上面に本体1の前後方向に一列に並べて配置された構成について説明する。また、本実施の形態において、前後方向とは、図1に示す矢印Xの方向である。さらに、本実施の形態において、左右方向とは、図1に示す矢印Yの方向である。
加熱コイル3は、シールド板9の一端に配置された第1の加熱コイル4と、シールド板9の他端に配置された第2の加熱コイル5と、第1の加熱コイル4と隣り合うように配置された第3の加熱コイル6と、第2の加熱コイル5と隣り合うように配置された第4の加熱コイル7とにより構成されている。また、第1の加熱コイル4、第2の加熱コイル5、第3の加熱コイル6、及び、第4の加熱コイル7の下方には、第1のフェライト11、第2のフェライト12、第3のフェライト13、及び、第4のフェライト14がそれぞれ配置されている。
図2、図3(b)、及び、図3(c)に示すように、本実施の形態においては、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5の間に配置された第3の加熱コイル6及び第4の加熱コイル7をそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となるとともに、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向き、及び、第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きがそれぞれ同一方向となるように構成している。
すなわち、図2、図3(b)、及び、図3(c)に示すように、第1の加熱コイル4に流れる電流の向きを時計回り(図2に示す矢印A方向)とした場合、第1の加熱コイル4に流れる電流の向きと第3の加熱コイル6に流れる電流の向きとが同一方向となるように、第3の加熱コイル6に流れる電流の向きを時計回り(図2に示す矢印A方向)とする。第4の加熱コイル7に流れる電流の向きは、第3の加熱コイル6に流れる電流の向きと逆方向となるように、反時計回り(図2に示す矢印B方向)とする。第2の加熱コイル5に流れる電流の向きは、第4の加熱コイル7に流れる電流の向きと同一方向となるように、反時計回り(図2に示す矢印B方向)とする。
この構成により、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方向となる、すなわち、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を1箇所有するとともに、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向き、及び、第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きがそれぞれ同一方向となる。
以上のように構成された加熱調理器100について、以下、その動作、作用を説明する。
使用者が鍋等の被加熱物H内に収容された調理物の調理を行う際、使用者は鍋等の被加熱物Hをトッププレート1b上に載置する。
使用者が第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7を使用して被加熱物Hを加熱する場合、使用者は第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7との間に被加熱物Hの底面の中央部が位置するように、被加熱物Hをトッププレート1b上に載置する。
このとき、本実施の形態においては、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方向となる、すなわち、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を1箇所有しているため、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域(図2に点線で示す領域C)において、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが同一方向となる。そのため、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域(図2に点線で示す領域C)において、第3の加熱コイル6を流れる電流によって発生する磁束と第4の加熱コイル7を流れる電流によって発生する磁束とが互いに強められ、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域(図2に点線で示す領域C)で発生する磁束を増強させることができるため、トッププレート1b上に載置された被加熱物Hを効率よく加熱することができ、加熱調理器100の加熱効率を向上させることができる。
ここで、図3(a)に示すように、使用者が第1の加熱コイル4と第3の加熱コイル6とを使用して被加熱物Hを加熱する際に、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとが逆方向となるように構成した場合、第1の加熱コイル4と第3の加熱コイル6とが近接する領域(図2に点線で示す領域D)において、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとが同一方向となる。このとき、第1の加熱コイル4を流れる電流によって発生する磁束、及び、第3の加熱コイル6を流れる電流によって発生する磁束は、透磁率の高い被加熱物H及びフェライト10を通る軌跡を描いて発生する。
すなわち、図3(a)に示すように、第1の加熱コイル4において、第3の加熱コイル6と隣接する加熱コイルを第1の内側コイル4a、第3の加熱コイル6と隣接しない加熱コイルを第1の外側コイル4bとし、第1のフェライト11において、第3のフェライト13と隣接するフェライトを第1の内側フェライト11a、第3のフェライト13と隣接しないフェライトを第1の外側フェライト11bとし、第3の加熱コイルにおいて、第1の加熱コイル4と隣接する加熱コイルを第3の内側コイル6a、第1の加熱コイル4と隣接しない加熱コイルを第3の外側コイル3bとし、第3のフェライト13において、第1のフェライト11と隣接するフェライトを第3の内側フェライト13a、第1のフェライト11と隣接しないフェライトを第3の外側フェライト13bとすると、第1の内側コイル4aを流れる電流によって、第1の内側コイル4aを中心とし、被加熱物H及び第1の内側フェライト11aを通る軌跡(図3(a)に実線で示す軌跡J)の磁束が発生するとともに、第3の内側コイル6aを流れる電流によって、第3の内側コイル6aを中心とし、被加熱物H及び第3の内側フェライト13aを通る軌跡(図3(a)に実線で示す軌跡K)の磁束が発生する。このとき、第1の内側コイル4aを流れる電流によって発生する磁束の軌跡Jと、第3の内側コイル6aを流れる電流によって発生する磁束の軌跡Kとが同一方向となるため、第1の内側コイル4a及び第3の内側コイル6aの周囲には、第1の内側コイル4aと第3の内側コイル6aを中心とし、被加熱物H、第1の内側フェライト11a、及び、第3の内側フェライト13aを通る軌跡(図3(a)に実線で示す軌跡L)の磁束が発生する。
軌跡Lの磁束の一部は、軌跡Lを外れて水平方向へ漏れ出し、第1の内側コイル4aと
第3の内側コイル6aを中心とし、被加熱物H、第1のフェライト11、及び、第3のフェライト13を通る軌跡(図3(a)に点線で示す軌跡M)の磁束が発生する。この軌跡Mの磁束の一部についても、軌跡Lの磁束の一部と同様に、水平方向に漏れ出し、第1の加熱コイル4及び第3の加熱コイル6を中心とし、被加熱物H、第1のフェライト11、及び、第3のフェライト13を通る軌跡(図3(a)に二点鎖線で示す軌跡N)の磁束が発生する。この軌跡Nの磁束のうち、第4の加熱コイル7側に漏れ出した磁束については、第4のフェライト14によって減衰されるため、加熱調理器100の外部に漏れ出すことはないが、第4の加熱コイル7とは反対側に漏れ出した磁束については、第1の加熱コイル4の外側にフェライトが配置されていないため、磁束が減衰されず、加熱調理器100の外側に磁束が漏れてしまう。
そのため、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとが逆方向となるように構成した場合、第1の加熱コイル4と第3の加熱コイル6とが近接する領域(図2に点線で示す領域D)において、軌跡Lを描く強い磁束を発生させることができ、第1の加熱コイル4及び第3の加熱コイル6の上部に載置された被加熱物Hを効率よく加熱することができるが、加熱調理器100の外部に漏れ出す磁束も大きくなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5の間に配置された第3の加熱コイル6及び第4の加熱コイル7をそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となるとともに、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向き、及び、第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きがそれぞれ同一方向となるように構成している。
具体的には、使用者が第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とを使用して被加熱物Hを加熱する場合には、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方向となるように構成するとともに、使用者が第1の加熱コイル4と第3の加熱コイル6、又は、第2の加熱コイル5と第4の加熱コイル7とを使用して被加熱物Hを加熱する場合は、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向き、及び、第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きがそれぞれ同一方向となるように構成している。
すなわち、図2及び図3(b)に示すように、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方向となるように構成した場合、第4の加熱コイル7のうち、第3の加熱コイル6と隣接する加熱コイルを第4の内側コイル7a、第3の加熱コイル6と隣接しない加熱コイルを第4の外側コイル7bとし、第4のフェライト14において、第3のフェライト13と隣接するフェライトを第4の内側フェライト14a、第3のフェライト13と隣接しないフェライトを第4の外側フェライト14bとすると、第3の外側コイル6bを流れる電流によって、第3の外側コイル6bを中心とし、被加熱物H及び第3の外側フェライト13bを通る軌跡(図3(b)に実線で示す軌跡O)の磁束が発生するとともに、第4の内側コイル7aを流れる電流によって、第4の内側コイル7aを中心とし、被加熱物H及び第4の内側フェライト14aを通る軌跡(図3(b)に実線で示す軌跡P)の磁束が発生する。このとき、第3の外側コイル6bを流れる電流によって発生する磁束の軌跡Oと、第4の内側コイル7aを流れる電流によって発生する磁束の軌跡Pとが同一方向となるため、第3の外側コイル6b及び第4の内側コイル7aの周囲には、第3の外側コイル6bと第4の内側コイル7aを中心とし、被加熱物H、第3の外側フェライト13b、及び、第4の内側フェライト14aを通る軌跡(図3(b)に実線で示す軌跡Q)を描く強い磁束が発生する。そのため、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域(図2に点線で示す領域C)における磁束を増強させ、加熱効率を向上させることができる。
このとき、軌跡Qの磁束の一部は、軌跡Qを外れて水平方向へ漏れ出し、第3の外側コイル6bと第4の内側コイル7aを中心とし、被加熱物H、第3のフェライト13、及び、第4のフェライト14を通る軌跡(図3(b)に点線で示す軌跡R)の磁束が発生する。この軌跡Rの磁束の一部についても、軌跡Lの磁束の一部と同様に、軌跡Rを外れて水平方向に漏れ出すが、第3のフェライト13及び第4のフェライト14の外側には、第1のフェライト11及び第2のフェライト12がそれぞれ配置されているため、軌跡Rを外れて水平方向に漏れ出した磁束は、第3の加熱コイル6及び第4の加熱コイル7を中心とし、被加熱物H、第1のフェライト11、及び、第2のフェライト12を通る軌跡(図3(b)に二点鎖線で示す軌跡S)の磁束となるとともに、第1のフェライト11及び第2のフェライト12によって減衰されることになる。そのため、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方向とし、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域(図2に点線で示す領域C)における磁束を増強させ、加熱効率を向上させた場合であっても、加熱調理器100の外部に磁束が漏れ出すことを十分に防止することができる。
また、図2及び図3(c)に示すように、使用者が第1の加熱コイル4と第3の加熱コイル6とを使用して被加熱物Hを加熱する場合には、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きが同一方向となるように構成している。
すなわち、図2及び図3(b)に示すように、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとが同一方向となるように構成した場合、第1の内側コイル4aを流れる電流によって、第1の内側コイル4aを中心とし、被加熱物H及び第1の内側フェライト11aを通る軌跡(図3(c)に実線で示す軌跡T)の磁束が発生するとともに、第3の内側コイル6aを流れる電流によって、第3の内側コイル6aを中心とし、被加熱物H及び第3の内側フェライト13aを通る軌跡(図3(c)に実線で示す軌跡U)の磁束が発生する。このとき、第1の内側コイル4aを流れる電流によって発生する磁束の軌跡Tと、第3の内側コイル6aを流れる電流によって発生する磁束の軌跡Uとが逆方向となるため、第1の内側コイル4a及び第3の内側コイル6aの周囲には、第1の内側コイル4aと第3の内側コイル6aを中心とし、被加熱物H、第1の内側フェライト11a、及び、第3の内側フェライト13aを通る軌跡の磁束が発生することはなく、加熱調理器100の外部に磁束が漏れ出すことを十分に防止することができる。
なお、実験では、使用者が第1の加熱コイル4と第3の加熱コイル6を使用して被加熱物Hの加熱する場合において、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとを逆方向とした場合(図2に点線で示す領域Dにおいて、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとが同一方向となり、磁束が強められた場合)と、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとを同一方向とした場合(図2に点線で示す領域Dにおいて、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとが逆方向となり、磁束が弱められた場合)とでは、磁束の漏れに7%程の差が出ることが確認された。
また、実験では、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7を使用して被加熱物Hを加熱する場合(図2に点線で示す領域Cを使用して被加熱物Hを加熱する場合)と第1の加熱コイル4と第3の加熱コイル6、または、第2の加熱コイル5と第4の加熱コイル7を使用して被加熱物Hを加熱する場合(図2に点線で示す領域Dまたは領域Eを使用して被加熱物Hを加熱する場合)とでは、加熱効率に2%程の差が出ることが確認された。 以上のように、本実施の形態においては、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方向となる、すなわち、第1の加熱コイル4と第
2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を1箇所有しているため、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域(図2に点線で示す領域C)において、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが同一方向となり、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域(図2に点線で示す領域C)に発生する磁束を増強することができる。そのため、トッププレート1b上に載置された被加熱物Hを効率よく加熱することができ、加熱調理器100の加熱効率を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとを同一方向とするとともに、第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとを同一方向としているため、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方向となる、すなわち、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を1箇所有することで、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7との間の磁束が増強された場合であっても、第1の加熱コイル4及び第2の加熱コイル5によって、第3の加熱コイル6及び第4の加熱コイル7から漏れる磁束を低減することができ、加熱調理器100から発生する電磁波を十分に抑制することができる。
さらに、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間には、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方向となる、すなわち、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を1箇所有し、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとを同一方向とするとともに、第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとを同一方向とすることにより、加熱調理器100の磁束漏れを十分に防ぎことができるとともに、磁束漏れの心配が無い箇所では加熱効率を優先することができ、安全性が高く、使い勝手のよい加熱調理器100を実現することができる。
(実施の形態2)
本発明の加熱調理器の実施の形態2について、以下、図4及び図5を用いて説明する。なお、上述した実施の形態1と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態2における加熱調理器の分解斜視図である。また、図5は、本発明の実施の形態2における加熱コイル部の平面図である。
図4及び図5に示すように、本実施の形態においては、少なくとも4つの加熱コイル3が配置された加熱コイル部2が本体1の内部に複数配置された構成について説明する。
図4及び図5に示すように、例えば、本体1の内部に加熱コイル部2が3つ配置される場合、本体1の筐体1aには2つの補強板16が配置される。少なくとも4つの加熱コイル3が上面に一列に並んで配置されたシールド板9を有する加熱コイル部2は、本体1の左右方向(図4に示す矢印Y方向)に並べて配置される。このとき、最も外側に位置する2つの加熱コイル部2は本体1の筐体1aと補強板16に固定されるとともに、中央部に位置する加熱コイル部2は2つの補強板16に固定されることで、3つの加熱コイル部2が本体1の内部に固定され、配置される。
この構成においても、上述した実施の形態1と同様に、各加熱コイル部2において、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方
向となる、すなわち、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を1箇所有することとなるため、各加熱コイル部2の第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域において、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが同一方向となり、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域に発生する磁束を増強することができる。そのため、トッププレート1b上に載置された被加熱物Hを効率よく加熱することができ、加熱調理器100の加熱効率を向上させることができる。
また、各加熱コイル部2において、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとを同一方向とするとともに、第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとを同一方向とするため、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7との間の磁束が増強された場合であっても、第1の加熱コイル4及び第2の加熱コイル5によって、第3の加熱コイル6及び第4の加熱コイル7から漏れる磁束を低減することができ、加熱調理器100から発生する電磁波を十分に抑制することができる。
(実施の形態3)
本発明の加熱調理器の実施の形態3について、以下、図6及び図7を用いて説明する。なお、上述した実施の形態1及び実施の形態2と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態3における加熱調理器の分解斜視図である。また、図7は、本発明の実施の形態3における加熱コイル部の平面図である。
図6及び図7に示すように、本実施の形態においては、シールド板9の上面に少なくとも4つの加熱コイル3を有する列が複数列配置された構成について説明する。
すなわち、図6及び図7に示すように、例えば、シールド板9の上面に一列に少なくとも4つの加熱コイル3を有する列が4列並べて配置される場合、一列に少なくとも4つの加熱コイル3を有する列は、本体1の左右方向(図6に示す矢印Y方向)に4列並べて配置される。また、一列に少なくとも4つの加熱コイル3を有する列が4列並べて配置されたシールド板9は、本体1の筐体1aに固定される。
この構成においても、上述した実施の形態1及び実施の形態2と同様に、各列において、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが逆方向となる、すなわち、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を1箇所有することとなるため、各列の第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域において、第3の加熱コイル6を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとが同一方向となり、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とが近接する領域に発生する磁束を増強することができる。そのため、トッププレート1b上に載置された被加熱物Hを効率よく加熱することができ、加熱調理器100の加熱効率を向上させることができる。
また、各列において、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとを同一方向とするとともに、第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとを同一方向とするため、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7との間の磁束が増強された場合であっても、第1の加熱コイル4及び第2の加熱コイル5によって、第3の加熱コイル6及び第4の加熱コイル7から漏れる磁束を低減することができ、加熱調理器100から発生する電磁波を十分に抑制することができる。
以上、本発明の加熱調理器の実施の形態1〜実施の形態3について説明したが、本発明の加熱調理器は、上述した実施の形態1〜実施の形態3に限定されるものではない。
例えば、上述した実施の形態1〜実施の形態3においては、少なくとも4つの加熱コイル3が楕円形である構成について説明したが、加熱コイル3はトッププレート1b上に載置された被加熱物Hを誘導加熱することができる形状であればよく、円形であってもよい。この構成においても、上述した実施の形態1〜実施の形態3と同様に効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態1〜実施の形態3においては、第1の加熱コイル4に流れる電流の向き及び第3の加熱コイル6に流れる電流の向きを時計回り(図2に示す矢印A方向)とし、第2の加熱コイル5に流れる電流の向き及び第4の加熱コイル7に流れる電流の向きを反時計回り(図2に示す矢印B方向)とした構成について説明したが、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に、隣り合う2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向となる箇所を少なくとも1箇所有するとともに、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きを同一方向とし、かつ、第2の加熱コイルを流れる電流の向きと第4の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向とすればよく、第1の加熱コイル4に流れる電流の向き及び第3の加熱コイル6に流れる電流の向きを反時計回り(図2に示す矢印A方向とは逆方向)とし、第2の加熱コイル5に流れる電流の向き及び第4の加熱コイル7に流れる電流の向きを時計回り(図2に示す矢印B方向とは逆方向)としてもよい。
なお、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に、隣り合う2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向となる箇所を少なくとも1箇所有するとともに、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向きを同一方向とし、かつ、第2の加熱コイルを流れる電流の向きと第4の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向とする方法としては、加熱コイル3に流れる電流の方向を制御手段(図示せず)によって個別に制御してもよく、また、加熱コイル3の巻線の巻方向を個別に変更する、すなわち、第1の加熱コイル4及び第3の加熱コイル6の巻線の巻き方向を同一方向とし、かつ、第2の加熱コイル5及び第4の加熱コイル7の巻線の巻き方向を同一方向とするとともに、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に、隣り合う2つの加熱コイルの巻き線の巻き方向が逆方向となる(例えば、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7とで巻き線の巻き方向を逆方向とする)ようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態1〜実施の形態3においては、4つの加熱コイル3が同一平面上に一列に並べて配置された構成について説明したが、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を少なくとも1箇所有するとともに、一端に配置された第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第1の加熱コイル4と隣り合う第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとを同一方向とし、かつ、他端に配置された第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第2の加熱コイル5と隣り合う第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとを同一方向としていればよい。
図8(a)〜(c)に示すように、例えば、5つの加熱コイル3を同一平面上に一列に並べて配置した場合、上述した実施の形態1〜3と同様に、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を少なくとも1箇所有するとともに、一端に配置された第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第1の加熱コイル4と隣り合う第3の加熱コイル6を流れる電流の向きとを同一方向とし、かつ、他端に配置された第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第2の加熱
コイル5と隣り合う第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとを同一方向としている。
ここで、図8(a)は、本発明の実施の形態1〜3における加熱調理器の変形例において、第3の加熱コイルを流れる電流の向きと第5の加熱コイルを流れる電流の向きを逆方向とした状態を示す平面図、図8(b)は、本発明の実施の形態1〜3における加熱調理器の変形例において、第4の加熱コイルを流れる電流の向きと第5の加熱コイルを流れる電流の向きを逆方向とした状態を示す平面図、図8(c)は、本発明の実施の形態1〜3における加熱調理器の変形例において、第3の加熱コイルを流れる電流の向きと第5の加熱コイルを流れる電流の向き、及び、第4の加熱コイルを流れる電流の向きと第5の加熱コイルを流れる電流の向きを逆方向とした状態を示す平面図である。
図8(a)〜(c)に示すように、加熱コイル部2は、トッププレート1b上に載置された被加熱物Hを誘導加熱する5つの加熱コイル3と、加熱コイル3が載置されるシールド板9と、加熱コイル3の下方にそれぞれ配置されたフェライト10と、を有しており、加熱コイル3及びフェライト10は、シールド板9の上面に一列に並べて配置されている。
加熱コイル3は、シールド板9の一端に配置された第1の加熱コイル4と、シールド板9の他端に配置された第2の加熱コイル5と、第1の加熱コイル4と隣り合うように配置された第3の加熱コイル6と、第2の加熱コイル5と隣り合うように配置された第4の加熱コイル7と、第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7との間に第3の加熱コイル6と第4の加熱コイル7と隣り合うよう配置された第5の加熱コイル8とにより構成されている。また、第1の加熱コイル4、第2の加熱コイル5、第3の加熱コイル6、及び、第4の加熱コイル7の下方には、第1のフェライト11、第2のフェライト12、第3のフェライト13、第4のフェライト14、及び、第5のフェライト15がそれぞれ配置されている。
図8(a)に示すように、第3の加熱コイル6に流れる電流の向きと第5の加熱コイル8に流れる電流の向きとが逆方向とし、第3の加熱コイル6と第5の加熱コイル8とが近接する領域(図8に点線で示す領域F)で発生する磁束を増強させる場合、第1の加熱コイル4に流れる電流の向きを時計回り(図8に示す矢印A方向)とすると、第3の加熱コイル6に流れる電流の向きは時計回り(図8に示す矢印A方向)となり、第2の加熱コイル5に流れる電流の向き、第4の加熱コイル7に流れる電流の向き、及び、第5の加熱コイル8に流れる電流の向きは、反時計回り(図8に示す矢印B方向)となる。
また、図8(b)に示すように、第4の加熱コイル7に流れる電流の向きと第5の加熱コイル8に流れる電流の向きとが逆方向とし、第4の加熱コイル7と第5の加熱コイル8とが近接する領域(図8に点線で示す領域I)で発生する磁束を増強させる場合、第1の加熱コイル4に流れる電流の向きを時計回り(図8に示す矢印A方向)とすると、第3の加熱コイル6に流れる電流の向き、及び、第5の加熱コイル8に流れる電流の向きは時計回り(図8に示す矢印A方向)となり、第2の加熱コイル5に流れる電流の向き、及び、第4の加熱コイル7に流れる電流の向きは、反時計回り(図8に示す矢印B方向)となる。
さらに、図8(c)に示すように、第3の加熱コイル6に流れる電流の向きと第5の加熱コイル8に流れる電流の向きとが逆方向とし、第3の加熱コイル6と第5の加熱コイル8とが近接する領域(図8に点線で示す領域F)で発生する磁束を増強させるとともに、第4の加熱コイル7に流れる電流の向きと第5の加熱コイル8に流れる電流の向きとが逆方向とし、第4の加熱コイル7と第5の加熱コイル8とが近接する領域(図8に点線で示す領域I)で発生する磁束を増強させる場合、第1の加熱コイル4に流れる電流の向きを
時計回り(図8に示す矢印A方向)とすると、第2の加熱コイル5に流れる電流の向き、第3の加熱コイル6に流れる電流の向き、及び、第4の加熱コイル7に流れる電流の向きは時計回り(図8に示す矢印A方向)となり、第5の加熱コイル8に流れる電流の向きは反時計回り(図8に示す矢印B方向)となる。
この構成により、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5との間に2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所を少なくとも1箇所有することとなるため、逆方向の電流が流れている2つの加熱コイルの間の領域において、2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが同一方向となる。そのため、逆方向の電流が流れている2つの加熱コイルの間の領域において、2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流によって2つの加熱コイルにそれぞれ発生する磁束が互いに強められ、逆方向の電流が流れている2つの加熱コイルの間の領域で発生する磁束を増強させることができるため、トッププレート1b上に載置された被加熱物Hを効率よく加熱することができ、加熱調理器100の加熱効率を向上させることができる。
また、第1の加熱コイル4を流れる電流の向きと第3の加熱コイル6を流れる電流の向き、第2の加熱コイル5を流れる電流の向きと第4の加熱コイル7を流れる電流の向きとがそれぞれ同一方向であるため、逆方向の電流が流れている2つの加熱コイルの間の領域からの磁束の漏れを第1の加熱コイル4及び第2の加熱コイル5によって十分に低減することができ、加熱調理器100から発生する電磁波を十分に抑制することができる。
なお、2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが同一方向となる箇所、すなわち、近接する2つの加熱コイルの間の領域において近接する2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが逆方向となる箇所においては、2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流によって2つの加熱コイルにそれぞれ発生する磁束が互いに弱められ、2つの加熱コイルの間の領域で発生する磁束が弱められることとなる。
本発明の加熱調理器によれば、加熱効率を向上させることができるとともに、電磁波の漏れを十分に防止することができる加熱調理器を提供することが可能となるので、家庭用及び業務用加熱調理器の分野・用途に好適に適用することができる。
1 本体
1a 筐体
1b トッププレート
2 加熱コイル部
3 加熱コイル
4 第1の加熱コイル
5 第2の加熱コイル
6 第3の加熱コイル
7 第4の加熱コイル
8 第5の加熱コイル
9 シールド板
10 フェライト
11 第1のフェライト
12 第2のフェライト
13 第3のフェライト
14 第4のフェライト
15 第5のフェライト
16 補強板
100 加熱調理器

Claims (3)

  1. 被加熱物が載置されるトッププレートを有する本体と、
    前記本体の内部に配置されており、前記トッププレートに載置された被加熱物を誘導加熱する加熱コイル部と、
    を備え、
    前記加熱コイル部は、少なくとも4つの加熱コイルと前記加熱コイルの下方に配置されたフェライトとが同一平面上において、前記本体の前後方向に一列に並べて配置されており、
    前記加熱コイル部は、
    前記前後方向の一方側の端部に配置された第1の加熱コイルと、
    前記前後方向の他方側の端部に配置された第2の加熱コイルと、
    前記第1の加熱コイルと隣り合う第3の加熱コイルと、
    前記第2の加熱コイルと隣り合う第4の加熱コイルと、
    を有しており、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとの間には、隣り合う2つの加熱コイルをそれぞれ流れる電流の向きが互いに逆方向に固定される箇所を少なくとも1箇所有しており、
    前記第1の加熱コイルを流れる電流の向きと前記第3の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向に固定するとともに、
    前記第2の加熱コイルを流れる電流の向きと前記第4の加熱コイルを流れる電流の向きとを同一方向に固定する
    加熱調理器。
  2. 前記第1の加熱コイルの前記前後方向の前記一方側には他の加熱コイルが配置されず、
    前記第2の加熱コイルの前記前後方向の他方側には他の加熱コイルが配置されない、
    請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記フェライトは、前記第1の加熱コイル、前記第2の加熱コイル、前記第3の加熱コイル、及び前記第4の加熱コイルの下方に配置されている、請求項1または2に記載の加
    熱調理器。
JP2015082966A 2015-04-15 2015-04-15 加熱調理器 Active JP6528119B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082966A JP6528119B2 (ja) 2015-04-15 2015-04-15 加熱調理器
PCT/JP2016/001911 WO2016166951A1 (ja) 2015-04-15 2016-04-05 加熱調理器
EP16779748.9A EP3285546B1 (en) 2015-04-15 2016-04-05 Cooker

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082966A JP6528119B2 (ja) 2015-04-15 2015-04-15 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016207255A JP2016207255A (ja) 2016-12-08
JP6528119B2 true JP6528119B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=57126129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015082966A Active JP6528119B2 (ja) 2015-04-15 2015-04-15 加熱調理器

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3285546B1 (ja)
JP (1) JP6528119B2 (ja)
WO (1) WO2016166951A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6991304B2 (ja) * 2018-02-23 2022-01-12 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
JP6991309B2 (ja) 2018-03-16 2022-01-12 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
US20240172336A1 (en) * 2022-11-22 2024-05-23 Ghsp, Inc. Driver topolgy and operation for an inductive cooktop

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2315819A1 (fr) * 1975-06-27 1977-01-21 Orega Electro Mecanique Inducteur electrique perfectionne pour chauffage par induction et appareils de chauffage comportant de tels inducteurs
EP0921711A1 (de) * 1997-11-19 1999-06-09 Therma Grossküchen Produktion AG Vollflächen-Induktionskochherd
JP2007287590A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Rb Controls Co Ihコンロ装置
DE102006054973A1 (de) * 2006-11-15 2008-05-29 E.G.O. Elektro-Gerätebau GmbH Induktive Kochzone, Induktionskochfeld und Ansteuerverfahren
JP5279620B2 (ja) * 2009-06-03 2013-09-04 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
JP2011018511A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Nakai:Kk 電磁誘導加熱器
EP2709424B1 (en) * 2012-09-17 2015-09-02 Electrolux Professional S.p.A. Improved induction hob
US10098188B2 (en) * 2013-04-25 2018-10-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Induction heating cooker
ES2782899T3 (es) * 2013-08-02 2020-09-16 Bsh Hausgeraete Gmbh Dispositivo de campo de cocción

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016166951A1 (ja) 2016-10-20
EP3285546B1 (en) 2019-07-24
JP2016207255A (ja) 2016-12-08
EP3285546A4 (en) 2018-04-18
EP3285546A1 (en) 2018-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6528119B2 (ja) 加熱調理器
JP7289089B2 (ja) 加熱コイルユニットおよびそれを備える誘導加熱調理器
JP4963274B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5227832B2 (ja) 誘導加熱調理器
KR102187884B1 (ko) 워킹 코일 베이스
JP4985055B2 (ja) 炊飯器
JP4889371B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5103782B2 (ja) 炊飯器
JP5326554B2 (ja) 誘導加熱調理器
EP3291644B1 (en) Induction heating cooking device
JP2008253434A5 (ja)
CN110557855B (zh) 加热线圈单元和具有该加热线圈单元的感应加热烹调器
JP2012243702A (ja) 誘導加熱調理器
JP5523211B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP6875934B2 (ja) 電磁誘導加熱装置
JP7290858B2 (ja) 誘導加熱コイル
JP7015402B2 (ja) 電磁誘導加熱装置
JP7314024B2 (ja) 電磁誘導加熱装置
JP4809145B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2008292010A (ja) 流体昇温装置及び加熱調理器
JP2006120336A (ja) 誘導加熱装置
JP2020177870A (ja) 誘導加熱調理器
WO2017093173A1 (en) An inductive coil unit
KR20230139626A (ko) 유도 가열 방식의 쿡탑
JP2020064722A (ja) 誘導加熱コイルユニット及び誘導加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181218

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190415

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6528119

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151