JP6527046B2 - 管路ブロック接続用コネクタ部材 - Google Patents

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Description

本発明は、管路ブロックの接続構造に用いられるコネクタ部材に関する。特に、コネクタ部材の管状部分にOリングが設けられたコネクタ部材に関する。
油圧回路や液送回路などにおいて、内部に管路が設けられた管路ブロックを対向配置させて、それぞれの管路ブロックに設けられている管路を、互いに接続して、一連の管路とする技術が利用されている。例えば、自動車の自動変速機の油圧回路や、空調装置の冷媒循環回路などにおいて、このような管路ブロックや管路の接続構造が採用されている。
管路ブロック間の管路の接続においては、接続作業を容易にしながらシール性を確保するために、Oリングが装着された管状のコネクタ部材が管路ブロック間に介装されることが多い。
例えば、特許文献1には、互いに結合されるべきリキッドタンクと二重管継手ブロックの通路(出口、接続口)同士を相互に接続する場合に、長さ方向の中間部外周にフランジ部を有する管継手(コネクタ部材)の両端の接続管部を各通路の開口端にOリングを介して挿入すると共に、フランジ部をブロックに設けた環状の収容凹部に収容した状態で、リキッドタンクと二重管継手ブロックの接合面間に挟持させる技術が開示されている。当該コネクタ部材や接続構造によれば、簡略な構成でコストダウンを図りうることが開示されている。
また、特許文献2には、管路ブロックの接続に利用可能な、シール溝にOリングが装着されたコネクタ部材が、開示されている。
特開2005−207463号公報 特開2014−151471号公報
特許文献1に開示されたコネクタ部材においては、コネクタ部材にシール溝が存在しておらず、このようなコネクタ部材では、Oリングの位置を的確に規定することが難しいという課題がある。また、このようなコネクタ部材では、管路ブロックに取り付けるまでのハンドリング時や組み付け時に、Oリングが脱落してしまうおそれがある。Oリングの脱落や紛失は、コネクタ部材のシール品質上の問題となる。
また、特許文献2に開示されたコネクタ部材においては、Oリングはシール溝に装着されるため、Oリングは少し脱落しにくくなっている。しかしながら、この技術においてもOリングが脱落することがあるため、Oリングの脱落や紛失を予防することが求められている。
本発明の目的は、Oリングの脱落や紛失が抑制されうる管路ブロック接続用コネクタ部材を提供することにある。
発明者は、鋭意検討の結果、コネクタ部材管状部に2本のOリングを設け、これらOリングを互いに連結する連結部を設け、これらOリングと連結部とを一体成型すると上記課題が解決されることを知見し、本発明を完成させた。
本発明は、中空の管状部を有する形状に合成樹脂により形成され、管路ブロックの接続に用いられるコネクタ部材であって、前記管状部の外周面には、2本のOリングが設けられており、前記Oリングを互いに連結するように、管軸方向に延在する線状の連結部が2つ設けられており、前記2本のOリングと前記連結部とが一体成形されており、かつ、前記2つの連結部は、前記管状部の中心軸に関し対称となるように設けられており、一方の連結部には射出成形のゲート痕が存在し、他方の連結部にはゲート痕が存在しない、管路ブロック接続用コネクタ部材である(第1発明)。
第1発明においては、前記管状部外周面には、管状部中央方向へOリングが移動することを抑制しうる段差もしくは溝が設けられていることが好ましい(第発明)。
本発明の管路ブロック接続用コネクタ部材(第1発明)によれば、コネクタ部材管状部からのOリングの脱落が抑制される。また、Oリングが脱落した場合にも、Oリングが紛失しにくい。さらに、連結部にゲート痕が存在するので、ゲート痕によってOリングのシール性が悪化するおそれがない。また、2つの連結部は、前記管状部の中心軸に関し対称となるように設けられており、一方の連結部には射出成形のゲート痕が存在し、他方の連結部にはゲート痕が存在しないので、Oリングにウェルドが生じにくくなり、シール性の向上に寄与する。
また、発明のように、段差や溝が設けられていると、Oリングの脱落抑制効果がより確実なものとなる。
第1実施形態のコネクタ部材を示す図である。 第1実施形態のコネクタ部材の製造工程において、管状部に対し、Oリングと連結部が、射出成形によって一体成型される工程を示す断面図である。 第1実施形態のコネクタ部材によって、管路ブロックの管路が接続される様子を示す断面図である。 第2実施形態のコネクタ部材を示す図である。 第3実施形態のコネクタ部材を示す図である。 第4実施形態のコネクタ部材を示す図である。
以下図面を参照しながら、自動車の自動変速機の油圧回路に使用される管路ブロックの接続に用いられるコネクタ部材を例として、発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下に示す個別の実施形態に限定されるものではなく、その形態を変更して実施することもできる。
図1には本発明第1実施形態のコネクタ部材1を示す。図1の上側の図は部材を上側から見た図であり、中央の図は断面図、下側の図は部材を下側から見た図である。図4、図5、図6も同様に、上側の図は部材を上側から見た図を、下側の図は断面図を示している。コネクタ部材1は、合成樹脂製の部材であり、円形断面を有する直管状に形成されている。すなわち、コネクタ部材1は中空の管状部10を有している。本実施形態では、コネクタ部材1は実質的に管状部10からなるものである。コネクタ部材1には、シール用のOリング2、2が装着されている。
コネクタ部材1の管状部10の長さ方向の両端部付近の外周面には、それぞれシール溝11、11が設けられている。本実施形態においては、シール溝11は略矩形状の溝断面を有するリング状の溝として、2つ形成されている。後述するように、このシール溝11にOリング2が一体成形されて、Oリング2、2によりコネクタ部材1と管路の内周面との間がシールされる。
シール溝11に設けられるOリング2は、所定の断面形状を有するリング状のシール部材である。本実施形態では、Oリング2の内周側は、シール溝11と合致する形状に形成され、Oリング2の外周側は半円状の断面を呈する円環状に形成されている。Oリング2,2は、ゴム材料や各種エラストマーなどの弾力性を有する材料により、形成されている。Oリングの断面形状は、例えば矩形断面など、他の断面形状であってもよい。
後述するように、Oリング2,2はコネクタ部材管状部10をインサート部材とした射出成形により形成されている。本実施形態においては、インサート成形によって、Oリング2,2と管状部10とが互いに溶着一体化されているが、両者は互いに非接着状態にされるものであってもよい。
Oリング2,2は、管状部10の管軸方向に所定の距離を隔てるように設けられるが、Oリング2,2の間には、これらOリングを互いに連結するように、連結部71、72が設けられている。連結部71、72は、管状部10の管軸方向に延在するように設けられる。本実施形態においては、連結部71、72は、管状部10の中心軸に関し対称となるように、すなわち、コネクタ部材10の周方向の反対側に位置するように、2つ設けられている。また、本実施形態では、連結部71,72は、管軸方向と略平行な直線状に設けられている。連結部71、72はOリングのシール性に悪影響を与えないよう、Oリングの外周よりも内側に配置されるよう設けられることが好ましい。
2本のOリング2,2と、連結部71,72とは、一体成形されている。一体成形は、射出成形によりなされている。すなわち、Oリング2,2と連結部71,72とは、同じ樹脂材料により、一体に成形される。コネクタ部材管状部10をインサート部材として利用して、Oリングと連結部をインサート成形することが、特に好ましい。射出成形の際に樹脂の射出を行ったゲートの痕跡であるゲート痕8が、連結部の一方(71)の略中央部に存在している。一方で、連結部の他方(72)には、ゲート痕が存在していない。また、Oリング2,2にはゲート痕が存在していない。すなわち、射出成形の際には、上側の連結部71に設けられたゲートから樹脂が供給され、上側の連結部71の部分が充填されたのちにOリング2,2の部分が充填され、そののちに下側の連結部72の部分が充填されたことになる。
管状部10を構成する合成樹脂は、特に限定されない。好ましくは、ポリプロピレン樹脂などのオレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂などの熱可塑性樹脂や、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマーなどが使用できる。本実施形態のコネクタ部材1における管状部10はポリアミド樹脂により形成されている。コネクタ部材管状部の形成は、射出成形により行ってもよいが、切削加工等、他の成形方法を利用するものであってもよい。
Oリング2,2及び連結部71,72を形成する樹脂は、Oリングのシールに適する適度な弾力性を有する樹脂が選択される。射出成形可能な樹脂を選択することが好ましい。例えば、各種熱可塑性エラストマー(TPE)や、熱可塑性加硫エラストマー(TPV)、熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)、フッ素樹脂、各種ゴム(特に液状シリコーンゴム)などが例示される。Oリングの脱落等を防止する観点からは、Oリングとコネクタ部材管状部10とが互いに接着(溶着)一体化されるように、両者の材料の組み合わせを選択することが好ましい。
コネクタ部材1によって油圧回路を構成する管路ブロックの管路が接続される様子を、図3を参照して説明する。図3には管路ブロックの一部を断面で、コネクタ部材1を外観で示している。ここで、管路ブロックとは、内部に管路が形成された部材であり、所定の管路ブロックを所定の位置関係で対向配置すると、内部の管路が連絡して一連の管路が完成するように構成された部材のことである。管路ブロックは、典型的には鉄系合金やアルミ合金、合成樹脂などにより構成される。管路ブロックには好ましくは複数の管路が形成されている。これら管路は、典型的には機械加工などによって形成されている。
コネクタ部材1は、対向配置される管路ブロック3,4の間に介装されて、管路31,41を接続する。本実施形態においては、圧力制御弁側の管路ブロック3と、配管側の管路ブロック4があり、それぞれの管路ブロックには、ブロックの内側に管路31,41が穴あけ加工によって設けられている。図3(a)のように、コネクタ部材1、1が管路31,41に入り込むように配置され、管路ブロック3,4が対向配置されて組み立てられると、互いに対向する位置の管路31,41がコネクタ部材1を通じて接続される。
コネクタ部材1は、Oリング2、2が一体化された状態で、コネクタ部材の管状部10の両端部がそれぞれ管路31および管路41に挿入されて、これら管路を接続する(図3(b))。即ち、コネクタ部材の管状部10の外周面と管路31,41の内周面の間は、Oリング2,2によってシールされる。
本実施形態においては、管路ブロック3,4に設けられた管路31,41は、管路ブロックの端面付近が段付き形状とされている。これは、挿入されたコネクタ部材1が、一方の管路に過度に入り込んでしまうのを防止するためである。過度の入り込みが防止できるのであれば、管路は段付き形状でなく直管状であってもよい。
コネクタ部材1の製造方法について説明する。
まず、Oリングの一体成形に先立ち、コネクタ部材(管状部10)そのものを製造する(第1工程)。例えば、コネクタ部材は、合成樹脂の射出成形により形成される。コネクタ部材が、中空の管状部10を有し、管状部10の外周面にはリング状のシール溝11が設けられるよう、射出成形金型が準備される。その金型を用いて、合成樹脂の射出成形を行い、Oリングが未装着であるコネクタ部材が製造される。
なお、このコネクタ部材の射出成形工程には、コネクタ部材の一部を切削加工などにより形成する追加工を含ませてもよい。追加工の例としては、射出成形の際のゲート痕を消去するための研削加工などが例示される。あるいは、コネクタ部材管状部を、射出成形以外の方法により形成してもよい。
次に、Oリング2,2と連結部71,72の一体成形が行われる。(第2工程)。この工程は、代表的には射出成形により行われる。注型成形によりこの一体成形を行うことも可能である。好ましくは、コネクタ部材管状部10をインサート部材とした、インサート射出成形によって、管状部10の外周に、Oリング2,2と連結部71,72が直接一体成形される。インサート成形は、好ましくは、いわゆる2色成形を利用して行われるが、2色成形以外のインサート成形であってもよい。
インサート成形の例を、図2に示す。図2では、金型を断面で示している。金型には、固定側金型D1と、移動側金型D2と必要に応じコア金型D3が設けられており、すでに成形されているコネクタ部材管状部10が、これら金型内にインサートされた状態で、これら金型が閉じられている。コネクタ部材外周面(特にシール溝11)と、固定側金型D1と、移動側金型D2とによって、Oリング2,2と連結部71,72を形成するためのキャビティC2,C71,C72が形成される。この例では、連結部71を形成するためのキャビティC71は固定側金型D1の側に、連結部72を形成するためのキャビティC72は移動側金型D2の側に設けられている。
型閉じした金型に対し、固定側金型D1に設けられたゲートを通じて、樹脂が射出され、キャビティC2,C2,C71、C72を充填して、Oリング2,2、連結部71,72が形成される。本実施形態においては、ゲートGから射出された樹脂は、キャビティC71の略中央部からキャビティC71を充填し、キャビティC2,C2に流れ込む。樹脂は、キャビティC2,C2に入ったのち、いったん分流しながらキャビティC2,C2を充填し、分流した位置と反対側においてキャビティC2,C2内で再び合流して、キャビティC72に流れ込む。そののち、樹脂は、キャビティC72を充填する。樹脂がすべてのキャビティを充填した状態で、射出した樹脂を硬化させて、一体成形されたOリング2,2、連結部71,72を得る。インサート射出成形を利用すれば、管状部10にOリング2,2が一体化されたコネクタ部材1を直接得ることができる。
Oリング2,2と連結部71,72の一体成形は、必ずしも管状部10を用いたインサート成形によるものでなくてもよい。Oリング2,2と連結部71,72を一体成形したものが、コネクタ部材管状部10とは別体に成形される場合には、一体成形後に、両者を組み付けて一体化すればよい。
発明の作用および効果について説明する。
上記実施形態の管路ブロック接続用コネクタ部材1にはOリング2が一体に設けられており、管路ブロックの接続が簡単に行える。そして、管路ブロック接続用コネクタ部材1によれば、Oリングの脱落や紛失が未然に抑制される。
例えば特許文献1のコネクタ部材の場合には、コネクタ部材のハンドリング時や挿入時に、Oリングがコネクタ部材管状部の表面で転がるように移動してしまい、管状部から外れてしまったり、所定の位置からずれたりするおそれがある。一方、上記実施形態のコネクタ部材1によれば、Oリング2,2と、連結部71,72とが一体成形されているので、連結部により、Oリングが転がるように移動してしまうことが防止できる。また、連結部により、Oリング2,2の間の距離が一定に保たれるので、Oリングが移動してしまうことが抑制される。かかる作用により、Oリング2,2がコネクタ部材管状部10から脱落してしまうことが、抑制される。
また、仮に、一方のOリングが管状部10から脱落してしまうことがあっても、脱落したOリングが、連結部によりつながった状態となるため、脱落したOリングが紛失しにくい。
また、コネクタ部材の管状部10の外周面に、管状部中央方向へOリングが移動することを抑制しうる段差もしくは溝が設けられていると、Oリングの脱落の抑制に特に効果的である。上記実施形態のコネクタ部材1では、シール溝11が設けられている。溝や段差によって、一方のOリングが管状部中央方向に移動しにくくされていると、他方のOリングが管状部の外側に移動しようとしても、連結部71,72によって、一方のOリングでアンカーがかかったような状態となるため、他方のOリングが管状部10から、より脱落しにくくなる。両方のOリングに対し、管状部中央方向へOリングが移動することを抑制しうる段差もしくは溝が設けられていることが好ましい。
また、管路ブロック接続用コネクタ部材1のシール性をより確実なものとするという観点からは、Oリング2,2と連結部71,72とを射出成形により一体成形し、射出成形の際のゲートを連結部に設けるようにして、連結部に射出成形のゲート痕を存在させることが好ましい。このようにすれば、Oリングを射出成型することでOリングの寸法精度が高められる上に、ゲート痕がOリングに存在しないようにでき、ゲート痕がシール性に悪影響を及ぼすことを防止できる。
また、上記実施形態のコネクタ部材1のように、コネクタ部材管状部10の中心軸に関し対称となるように、2つの連結部71,72が設けられて、一方の連結部71にはゲート痕8が存在し、他方の連結部72にはゲート痕が存在しないようにすると、シール性の向上に特に効果的である。この構成によれば、Oリングと連結部の一体成形の際に射出された樹脂が、Oリング部を充填する際に一旦分流した後に合流するが、その合流部で形成されるウェルドが、他方の連結部72の部分に押し出されるようになるため、Oリング2,2に生成しうるウェルドをより目立たないものにでき、ウェルドの存在によるシール性の悪化が抑制されるからである。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をして実施することができる。以下に発明の他の実施形態について説明するが、以下の説明においては、上記実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様である部分についてはその詳細な説明を省略する。また、以下に示す実施形態は、その一部を互いに組み合わせて、あるいは、その一部を置き換えて実施できる。
図4には、第2実施形態のコネクタ部材5を示す。本実施形態においては、コネクタ部材本体は、2つの管状部50,50が平行に配置されて、その間が板状連結部53によって連結された形状に一体成形されている。それぞれの管状部50,50には、それぞれ、シール溝51,51が設けられ、Oリング2,2が装着されている。このように、コネクタ部材には、複数の管状部が備えられていてもよく、例えば、管状部を2つ、あるいは3つ、4つ設けるようにすれば、一度に2つあるいは3つ、4つの管路を接続することができて、接続作業が効率的となる。
また、本実施形態においては、コネクタ部材の管状部50の長手方向の中央部付近に、板状連結部53が形成されている。この板状連結部53は、特許文献1に開示されたコネクタ部材のように、コネクタ部材3と管路の長さ方向の位置決め機能を果たしうる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、Oリング2,2を互いに連結するように、管軸方向に延在する連結部71,71が設けられており、Oリング2,2と連結部71,71とが一体成形されている。これにより、本実施形態においても、第1実施形態と同様にOリングの脱落や紛失が抑制される。さらに、本実施形態においては、連結部71,71の略中央部を互いに連結するように、第2の連結部73が、板状連結部53に沿って設けられている。第2の連結部の略中央部にゲート痕8が存在する。このように、第2の連結部73を設け、第2の連結部を通じて、連結部71,71及びOリング2,2へと射出成形時に樹脂を導くようにすれば、隔たった位置にあるOリングを同時に成形でき、金型に設けるゲートの構成を簡単にすることができる。
なお、本実施形態では、Oリング同士を直接連結する連結部71はそれぞれの管状部50,50に対し、1つずつ設けられている。第1実施形態のコネクタ部材1のように、管状部10の中心軸に関し対称となるように、連結部71,71を2つ設け、一方の連結部71にはゲート痕8が存在し、他方の連結部72にはゲート痕が存在しないようにすることは、必須ではない。すなわち、Oリング同志を連結する連結部71は管状部50に対し少なくとも1つ設けられていればよい。
図5には、第3実施形態のコネクタ部材6を示す。本実施形態では、管状部60に対し連結部71が1つだけ設けられている点、及び、管状部60にはシール溝が設けられておらず、シール2,2の管状部中央方向への移動を抑制しうる段差61,61が設けられている点、の2点が第1実施形態のコネクタ部材1と相違するが、他の点では同様である。
第3実施形態のコネクタ部材6においても、同様に、Oリング2,2の脱落や紛失を抑制できる効果が得られる。
図6には、第4実施形態のコネクタ部材9を示す。本実施形態では、管状部中央方向へOリング2,2が移動することを直接抑制しうるような段差もしくは溝が設けられていない。このような構成であっても、連結部71によってOリング2,2が一体に連結されていることにより、Oリングの脱落、紛失抑制効果は得られる。すなわち、管状部中央方向へOリング2,2が移動することを直接抑制しうるような段差もしくは溝は、必須ではない。
また、本実施形態においては、連結部71が、コネクタ部材管状部90に埋入されるように形成されている。このように、連結部71を管状部に埋入すると、連結部71自体が管状部10に固定されてアンカリング効果を発揮するようになり、Oリング2,2の脱落、紛失の抑制に効果的である。
また、連結部71がコネクタ部材管状部90に埋入されるように形成される場合には、本実施形態のように、連結部71を、管状部の管軸方向に延在させつつ、蛇行、屈曲させた形状としてもよく、このような連結部の形状とすれば、連結部71が管状部の溝に沿って動いてしまうことが抑制され、Oリング2,2の脱落、紛失の抑制に特に効果的である。
コネクタ部材は、中空管状部のほかに、他の部分を有する形状であっても良い。他の部分としては、コネクタ部材の管路への過度の挿入を阻止するためのフランジ部や、コネクタ部材の誤組付けを予防するためのキー部、等が例示できる。
なお、コネクタ部材が使用される具体的な適用分野は特に限定されず、合成樹脂製のコネクタ部材が適用可能な、管路ブロックの管路接続用途であれば、広く適用できる。例えば、本発明のコネクタ部材は、油圧回路や、冷媒配管、冷却水循環系、圧力伝達系、流量調整弁などの管路ブロックに使用できる。更に、油圧や水圧などの液圧が伝達される回路の管路だけでなく、空気圧などの気体の圧力を伝達する回路の管路など、多様な圧力伝達回路の管路が設けられた管路ブロックを、コネクタ部材によって接続できる。
本発明のコネクタ部材は、管路ブロックに設けられた管路の接続に使用できて、産業上の利用価値が高い。
1 コネクタ部材
10 管状部
11 シール溝
2 Oリング
71,72 連結部
8 ゲート痕
D1 固定側金型
D2 移動側金型
D3 コア金型
G ゲート
3,4 管路ブロック
31,41 管路
5 コネクタ部材
50 管状部
53 板状連結部
73 第2の連結部
6,9 コネクタ部材
60,90 管状部
61 段差

Claims (2)

  1. 中空の管状部を有する形状に合成樹脂により形成され、管路ブロックの接続に用いられるコネクタ部材であって、
    前記管状部の外周面には、2本のOリングが設けられており、
    前記Oリングを互いに連結するように、管軸方向に延在する線状の連結部が2つ設けられており、
    前記2本のOリングと前記連結部とが一体成形されており、かつ、
    前記2つの連結部は、前記管状部の中心軸に関し対称となるように設けられており、
    一方の連結部には射出成形のゲート痕が存在し、
    他方の連結部にはゲート痕が存在しない、
    管路ブロック接続用コネクタ部材。
  2. 前記管状部外周面には、管状部中央方向へOリングが移動することを抑制しうる段差もしくは溝が設けられている請求項1に記載の管路ブロック接続用コネクタ部材。
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