JP6525454B2 - エアクリーナ - Google Patents

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本発明は、エンジンが吸入するエアとエアコンプレッサが吸入するエアとが通過するフィルタを備えたエアクリーナに関する。
トラックやバスといった大型自動車には、ドライバのブレーキ操作力を補助する倍力装置が搭載されている。倍力装置は、エアコンプレッサによってエアタンクに備蓄された圧縮エアを動力源としている。エアコンプレッサは、例えば特許文献1のように、異物の混入を抑えるべく、エンジンの吸気通路を流れるエアのうちでエアクリーナを通過したエアを吸入している。
特開2004−293302号公報
ところで、エンジンの吸気通路を流れるエアには、エアコンプレッサの駆動にともなう吸入脈動が伝播する。こうした吸入脈動は、エンジンが吸入するエア量を検出するエアフローメータの検出値にばらつきを生じさせる。そして、そのばらつきがエンジン制御の性能に影響を与える。そのため、エアコンプレッサの吸入脈動がエンジンの吸入するエアに与える影響を抑えることが望まれている。
本発明は、エンジンの吸入するエアに対するエアコンプレッサの吸入脈動の影響を抑えることを可能にしたエアクリーナを提供することを目的とする。
上記課題を解決するエアクリーナは、ケースと、前記ケースに収容されるフィルタと、前記ケースに形成され、エンジンが吸入するエアが流出する第1流出口と、前記ケースに形成され、エアコンプレッサが吸入するエアが流出する第2流出口と、前記ケースにおける前記フィルタの下流側の空間を、前記第1流出口に連通する第1通路と前記第2流出口に連通する第2通路とに仕切る仕切部とを有する。
上記構成によれば、ケースにおけるフィルタの下流側の空間が仕切部によって仕切られることにより、第1流出口に連通する第1通路と第2流出口に連通する第2通路とが形成される。そのため、エアコンプレッサの駆動にともなう吸入脈動は、第2吸気通路、第2通路、および、フィルタを介して第1通路に伝播する。これにより、第2通路から第1通路への吸入脈動の直接的な伝播が抑えられるとともに、第1通路に到達するまでの間に吸入脈動を大きく減衰させることができる。すなわち、第1通路に伝播する吸入脈動そのものを効果的に減衰させることができる。その結果、エアコンプレッサの吸入脈動がエンジンの吸入するエアに与える影響を抑えることができる。
上記エアクリーナにおいて、前記フィルタは、エアが流出する流出面を有し、前記仕切部は、前記流出面を前記第1通路に臨む第1領域と前記第2通路に臨む第2領域とに区画し、前記第2領域の面積は、前記流出面の全体面積と、前記エンジンが吸入するエア量の基準値と前記エアコンプレッサが吸入するエア量の基準値との比である基準比とから算出される前記第2領域の基準面積よりも大きいことが好ましい。
上記構成によれば、第2領域の面積が第2領域の基準面積よりも大きいことから、第2領域の面積は、フィルタの目詰まりに対してマージンを有する面積に設定される。すなわち、フィルタに目詰まりが生じてしまい第2領域から流出するエア量が減少したとしても、エアコンプレッサは基準値の分のエア量を確保しやすくなる。その結果、圧縮エアを動力源とする装置をより確実に作動させることができる。
上記エアクリーナは、前記フィルタである前段フィルタと、前記前段フィルタの下流側にて前記前段フィルタから離れた位置に位置する後段フィルタとを備え、前記仕切部は、前記後段フィルタの下流の空間を後段第1通路と後段第2通路とに仕切る第1仕切部と、前記前段フィルタと前記後段フィルタとの間の空間を前段第1通路と前段第2通路とに仕切る第2仕切部とを有し、前記第1通路が前記前段第1通路と前記後段第1通路とを含み、前記第2通路が前記前段第2通路と前記後段第2通路とを含む構成であってもよい。
上記構成によれば、エアコンプレッサの駆動にともなう吸入脈動は、前段フィルタを通じて第2通路から第1通路へと伝播する。すなわち、前段フィルタと後段フィルタとを備えるエアクリーナであっても、第1通路に到達するまでの間に吸入脈動を減衰させることができる。その結果、エンジンの吸入するエアに対するエアコンプレッサの吸入脈動の影響を抑えることができる。
上記エアクリーナにおいて、前記第2仕切部が、前記後段フィルタに形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、ケース内に後段フィルタを設置することによりケース内に第2仕切部が形成される。そのため、第1仕切部に突き合わせた状態で1つのフィルタが設置されるエアクリーナにケースを流用することができる。
上記エアクリーナにおいて、前記後段フィルタは、前記第2仕切部として機能可能な仕切片を2つ有し、前記2つの仕切片は、前記後段フィルタの中心軸線に対して対称な形状を有することが好ましい。
上記構成によれば、2つの仕切片のいずれか一方が第2仕切部として機能するように後段フィルタを設置することができる。これにより、後段フィルタを設置する向きに関する自由度を向上させることができる。
第1実施形態のエアクリーナの概略構成を示す図である。 第1実施形態において、図1の2−2線におけるエアクリーナの断面構造をフィルタの一部の構造とともに示す断面図である。 第1実施形態において、ウォールフロー型のフィルタにおけるエアの流れを模式的に示す断面図である。 第1実施形態において、フィルタの流出面付近における断面構造を吸入脈動の伝播態様とともに模式的に示す断面図である。 第2実施形態のエアクリーナの概略構成を示す図である。 第2実施形態において、図5の6−6線におけるエアクリーナの断面構造をフィルタの一部の構造とともに示す断面図である。 第3実施形態のエアクリーナの概略構成を示す図である。 第3実施形態において、後段フィルタの変形例の一例を示す断面図であって、(a)は後段フィルタの断面形状が円形状である場合の図であり、(b)は後段フィルタの断面形状が長円形状である場合の図である。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照してエアクリーナの第1実施形態について説明する。
図1に示すように、エンジン10およびエアコンプレッサ11(以下、コンプレッサ11という。)は、吸気口12から導入されてエアクリーナ20を通過したエアを吸入する。エンジン10が吸入するエアは燃料の燃焼に用いられる。コンプレッサ11が圧縮した圧縮エアは、図示されないエアタンクに備蓄され、例えばドライバのブレーキ操作力を補助する倍力装置の動力源として用いられる。コンプレッサ11は、例えばシリンダとピストンとを備えた往復運動型のコンプレッサである。
エアクリーナ20は、ケース21とケース21に保持されてケース21内を流れるエアに含まれる異物を捕集するフィルタ40とを備える。フィルタ40は、ハニカム構造を有するウォールフロー型のフィルタであり、例えば円柱形状に形成されている。フィルタ40は、エアが流入する流入面41とエアが流出する流出面42とを有する。
ケース21は、フィルタ40を収容するケース本体22と、ケース本体22に連結される第1接続部材23と、ケース本体22に連結される第2接続部材24とを備える。
ケース本体22は、樹脂製であり、例えばフィルタ40の交換やケース21内の清掃を目的として図示されない開閉機構によって一部が開閉可能に構成されている。ケース本体22には、吸気口12から導入されたエアが流入する流入口22aが形成されている。またケース本体22には、フィルタ40における流出面42側の部位と係合することで、フィルタ40の中心軸を回転中心とするフィルタ40の回転を抑制するとともにフィルタ40を位置決めする複数のストッパ25が所定の間隔で形成されている。
第1接続部材23は、樹脂製であり、ケース本体22のうちでフィルタ40の下流側に位置する部位に連結されている。第1接続部材23は、筒状の形状を有してケース本体22の外側に向かって突出している。第1接続部材23とケース本体22との間には、これら第1接続部材23とケース本体22との間の隙間をシールする図示されないシール部材が配設されている。第1接続部材23は、エンジン10の吸入するエアが流出する第1流出口23aを有する。この第1流出口23aには、エンジン10の吸入するエアが流れる第1吸気通路26が接続されている。また、第1接続部材23に形成されたボス部23bには、第1接続部材23内を流れるエア量、すなわち第1吸気通路26を流れるエア量を検出するエアフローメータ27が取り付けられる。
第2接続部材24は、樹脂製であり、ケース本体22のうちでフィルタ40の下流側に位置する部位に連結されている。第2接続部材24は、ケース本体22の外側に向かって突出する外側筒部28と、ケース本体22の内側に向かって突出する筒状の仕切部29と、外側筒部28の基端に形成されてケース本体22の外側面に対して第2接続部材24を取り付けるための取付鍔部30とを有する。第2接続部材24は、ケース本体22に形成された取付孔に仕切部29を挿入した状態で取付鍔部30がケース本体22に連結されることにより、ケース本体22に対して取り付けられる。取付鍔部30とケース本体22との間には、これら取付鍔部30とケース本体22との間の隙間をシールする図示されないシール部材が配設されている。第2接続部材24の外側筒部28は、コンプレッサ11の吸入するエアが流出する第2流出口24aを有する。この第2流出口24aには、コンプレッサ11の吸入するエアが流れる第2吸気通路31が接続されている。
第2接続部材24の仕切部29は、先端開口部29aが全周にわたってフィルタ40の流出面42に突き合わせた状態に保持されている。仕切部29は、ケース21におけるフィルタ40の下流側の空間21Aを仕切っている。空間21Aが仕切部29で仕切られることにより、ケース21には、第1流出口23aから流出するエアが流れる第1通路32と、第2流出口24aから流出するエアが流れる第2通路33とが形成される。第1通路32は、ケース本体22、仕切部29、および、第1接続部材23によって構成される。第2通路33は、第2接続部材24によって構成される。
図2に示すように、フィルタ40の流出面42のうち、仕切部29とケース本体22との間に位置する領域は、エンジン10に吸入されるエアが流出する第1領域42aである。一方、仕切部29によって囲まれている領域は、コンプレッサ11に吸入されるエアが流出する第2領域42bである。第2領域42bの面積は、コンプレッサ11が吸入する最大エア量、および、エンジン10が吸入する最大エア量を基準値として、これらの基準値の比である基準比に基づき規定される。第2領域42bは、流出面42の全体面積と基準比とから算出される第2領域42bの基準面積よりも大きい面積に設定される。
図2に示すように、フィルタ40は、複数のセル45がセル壁46によって区画されたハニカム構造を有するウォールフロー型のフィルタである。ウォールフロー型のフィルタは、両端部におけるセル45の開口部を選択的に塞ぐ目封止部47を有する。このフィルタ40は、フラットシートに対して波形の濾材を接着剤で接着したシートをロール状に巻き回すことにより構成される。フラットシートおよび波形の濾材がセル壁46として機能し、固化した接着剤が目封止部47として機能する。
図3に示すように、エアクリーナ20に流入したエアは、フィルタ40の流入面41を通じて選択的にセル45へ流入し、セル壁46を貫通する微小孔を通過する際に異物が捕集される。そして、第1領域42aから流出するエアは、第1通路32および第1吸気通路26を通じてエンジン10に吸入される。また、第2領域42bから流出するエアは、第2通路33および第2吸気通路31を通じてコンプレッサ11に吸入される。
上述したエアクリーナ20は、第1接続部材23および第2接続部材24を取り付けたケース本体22を開閉機構で開放した状態でケース本体22内にフィルタ40を設置する。そして、ケース本体22を閉じることにより組み立てられる。
第1実施形態のエアクリーナによれば以下の作用効果が得られる。
(1)ケース21におけるフィルタ40の下流側の空間21Aが第2接続部材24の仕切部29によって仕切られている。こうした構成によれば、コンプレッサ11の駆動にともなう吸入脈動は、第2吸気通路31、第2通路33、および、フィルタ40を介して第1通路32に伝播する。そのため、第2通路33から第1通路32への吸入脈動の直接的な伝播が抑えられるとともに第1通路32に到達するまでの間に吸入脈動を大きく減衰させることができる。これにより、第1通路32に伝播する吸入脈動そのものを効果的に減衰させることができる。その結果、コンプレッサ11の駆動にともなう吸入脈動がエンジン10の吸入するエアに与える影響を抑えることができる。これにより、エンジン10の制御の性能、例えば排気ガスの性状に関する制御を高精度に行うことができる。
(2)図4に示すように、フィルタ40がウォールフロー型であることから、矢印48のようにセル壁46を伝播する吸入脈動を大きく減衰させることができる。その結果、(1)に記載した効果がより顕著なものとなる。
(3)コンプレッサ11の駆動にともなう吸入脈動によってエアフローメータ27の検出値に生じるばらつきを抑えることができる。また、こうしたばらつきが抑えられる効果は、エンジン10の吸入するエアの性状、例えば温度や圧力等を検出するセンサの検出値についても得られる。
(4)エンジン10およびコンプレッサ11は、共通するフィルタ40を通過したエアを吸入する。そのため、フィルタ40を交換することにより、エンジン10およびコンプレッサ11の双方についてのフィルタの交換を行うことができる。これにより、エアクリーナ20のメンテナンスに関する作業性を向上させることができる。
(5)第2領域42bは、流出面42の全体面積と基準比とから算出される基準面積よりも大きい面積に設定される。すなわち、第2領域42bは、フィルタ40の目詰まりに対してマージンを有する面積に設定される。こうした構成によれば、例えばフィルタ40の一部に目詰まりが生じてしまい第2領域42bからのエアの流出量が減少したとしても、コンプレッサ11は、基準値の分のエア量を確保しやすくなる。これにより、コンプレッサ11が圧縮した圧縮エアを動力源とする装置、例えば倍力装置をより確実に作動させることができる。
上記第1実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・フィルタ40の上流側に他のフィルタが設置されてもよい。
・第2接続部材24の仕切部29は、例えば先端開口部29a側ほど拡径された異径管形状を有していてもよい。こうした構成によれば、第2領域42bの面積と第1領域42aの面積との比に関する自由度を向上させることができる。
・第1接続部材23および第2接続部材24はケース本体22に一体的に形成されていてもよい。こうした構成によれば、エアクリーナ20の部品点数を低減することができる。また、仕切部として機能する部品をケース21に取り付ける必要がないことから、エアクリーナ20の組立に関する作業性が向上する。
(第2実施形態)
図5および図6を参照してエアクリーナの第2実施形態について説明する。第2実施形態のエアクリーナは、第1実施形態におけるエアクリーナと主要な構成が同じである。そのため、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、第1実施形態と同様の部分については同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略する。
図5に示すように、ケース21のケース本体22には、フィルタ40の下流側に位置する部位に、第2吸気通路31が接続される外側筒部50と板状の仕切部51とが一体的に形成されている。外側筒部50は、コンプレッサ11の吸入するエアが流出する第2流出口50aを有する。仕切部51は、フィルタ40の下流側の空間21Aにおいて、フィルタ40の流出面42に向かって延びており、先端部51aがフィルタ40の流出面42に対して突き合わせた状態に保持されている。
このようにケース21におけるフィルタ40の下流側の空間21Aが仕切部51で仕切られることにより、ケース21には、ケース本体22、仕切部51、および、第1接続部材23によって第1通路32が形成され、ケース本体22、仕切部51、および、外側筒部50によって第2通路33が形成される。
図6に示すように、仕切部51は、外側筒部50を取り囲むように第1接続部材23側へと張り出す湾曲形状の断面形状を有しており、フィルタ40の流出面42を第1領域42aと第2領域42bとに区画する。第2領域42bは、流出面42の全体面積と基準比とから算出される第2領域42bの基準面積よりも大きい面積に設定される。
第2実施形態のエアクリーナによれば、第1実施形態に記載した(1)〜(5)に準ずる作用効果に加えて以下の作用効果が得られる。
(6)ケース本体22に対して一体的に形成された仕切部51が仕切部として機能する。そのため、エアクリーナ20の部品点数を低減することができる。また、仕切部として機能する部品をケース21に取り付ける必要がないことから、エアクリーナ20の組立に関する作業性が向上する。
(第3実施形態)
図7を参照してエアクリーナの第3実施形態について説明する。第3実施形態のエアクリーナは、第1実施形態におけるエアクリーナと主要な構成が同じである。そのため、第3実施形態においては、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、第1実施形態と同様の部分については同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略する。
図7に示すように、エアクリーナ20は、前段フィルタ61と後段フィルタ62とを備えている。前段フィルタ61は、上述したフィルタ40と同様の構造を有するウォールフロー型のフィルタであり、図示されない位置決め機構によって位置決めされている。後段フィルタ62は、いわゆるセーフティフィルタであり、前段フィルタ61の交換時に第1吸気通路26や第2吸気通路31に対して異物が混入することを抑えるフィルタである。
エアクリーナ20のケース本体22には、第2吸気通路31が接続される外側筒部63と板状の第1仕切部64とが一体的に形成されている。外側筒部63は、コンプレッサ11の吸入するエアが流出する第2流出口63aを有する。第1仕切部64は、上述した仕切部51と同様に、外側筒部63を取り囲むように第1接続部材23側へと張り出す断面形状を有している。第1仕切部64は、後段フィルタ62の下流側の空間21Bにおいて、後段フィルタ62の流出面65に向かって延びており、その先端部64aが後段フィルタ62の流出面65に対して突き合わせた状態に保持されている。第1仕切部64は、後段フィルタ62の流出面65を後段第1領域65aと後段第2領域65bとに区画する。後段第1領域65aはエンジン10に吸入されるエアが流出する領域であり、後段第2領域65bはコンプレッサ11に吸入されるエアが流出する領域である。後段第2領域65bは、流出面65の全体面積と基準比とから算出される後段第2領域65bの基準面積よりも大きい面積に設定される。第1仕切部64は、後段フィルタ62の下流側の空間21Bを仕切ることにより、第1通路32を構成する後段第1通路66と第2通路33を構成する後段第2通路67とを形成する。
後段フィルタ62は、ケース本体22に形成された複数のストッパ25と係合することにより、後段フィルタ62の中心軸線を回転中心とする後段フィルタ62の回転が抑制された状態で位置決めされている。
後段フィルタ62は、第1仕切部64の先端部64aから前段フィルタ61に向かって後段フィルタ62の中心軸線に沿って延びる第2仕切部68を有する。第2仕切部68は、第1仕切部64と同様の断面形状を有し、第1仕切部64を先端部64aから前段フィルタ61の流出面72まで延伸する。第2仕切部68は、後段フィルタ62の外枠に一体的に形成されており、先端部68aが前段フィルタ61の流出面72に対して突き合わせた状態に保持されている。第2仕切部68は、前段フィルタ61の流出面72を前段第1領域72aと前段第2領域72bとに区画する。前段第1領域72aはエンジン10に吸入されるエアが流出する領域であり、前段第2領域72bはコンプレッサ11に吸入されるエアが流出する領域である。前段第2領域72bは、流出面72の全体面積と基準比とから算出される前段第2領域72bの基準面積よりも大きい面積に設定される。第2仕切部68は、前段フィルタ61と後段フィルタ62との間の空間21Cを仕切ることにより、第1通路32を構成する前段第1通路73と第2通路33を構成する前段第2通路74とを形成する。すなわち、前段フィルタ61の下流側の空間21Cは、第1仕切部64と第2仕切部68とで構成される仕切部で仕切られている。
後段フィルタ62は、第1通路32に配設される第1フィルタ部75と、第2通路33に配設される第2フィルタ部76とを有する。第1フィルタ部75および第2フィルタ部76の各々は、例えば蛇腹状に折り畳まれた濾紙で構成されている。
第1領域である前段第1領域72aから流出したエアは、前段第1通路73、後段フィルタ62の第1フィルタ部75、後段第1通路66、および、第1吸気通路26を通じてエンジン10に吸入される。第2領域である前段第2領域72bから流出したエアは、前段第2通路74、後段フィルタ62の第2フィルタ部76、後段第2通路67、および、第2吸気通路31を通じてコンプレッサ11に吸入される。
上述したエアクリーナ20は、第1接続部材23を取り付けたケース本体22を開閉機構で開放した状態でケース本体22内に後段フィルタ62を設置したのちに前段フィルタ61を設置する。そして、ケース本体22を閉じることにより組み立てられる。
第3実施形態のエアクリーナによれば、第1実施形態に記載した(3)〜(5)に準ずる作用効果に加えて以下の作用効果が得られる。なお、上記(5)に準ずる作用効果は、前段フィルタ61と後段フィルタ62の双方について得られる。
(7)ケース21における後段フィルタ62の下流側の空間21Bが第1仕切部64によって仕切られている。また、前段フィルタ61と後段フィルタ62との間の空間21Cが第2仕切部68によって仕切られている。この第2仕切部68は、第1仕切部64を前段フィルタ61の流出面72まで延伸する。
こうした構成によれば、コンプレッサ11の駆動にともなう吸入脈動は、第2吸気通路31、後段第2通路67、後段フィルタ62の第2フィルタ部76、前段第2通路74、前段フィルタ61、前段第1通路73、後段フィルタ62の第1フィルタ部75を介して後段第1通路66に伝播する。そのため、第2通路33から第1通路32への吸入脈動の直接的な伝播が抑えられるとともに、後段フィルタ62のフィルタ部75,76、および、前段フィルタ61を伝播する際に吸入脈動を大きく減衰させることができる。その結果、コンプレッサ11の駆動にともなう吸入脈動がエンジン10の吸入するエアに与える影響を抑えることができる。
(8)前段フィルタ61がウォールフロー型であることから、(7)に記載した効果がより顕著なものとなる。
(9)コンプレッサ11の駆動にともなう吸入脈動を減衰させるフィルタが複数設置されていることで、エアフローメータ27の検出値に生じるばらつきを効果的に抑えることができる。
(10)第1仕切部64がケース本体22に一体的に形成され、かつ、第2仕切部68が後段フィルタ62に形成されている。そのため、ケース21内に後段フィルタ62を設置することで第1通路32および第2通路33を形成することができる。その結果、第1通路32および第2通路33を形成するうえでの作業性が向上する。
(11)また、第2仕切部68が後段フィルタ62に形成されていることで、後段フィルタ62を設置することによりケース21内に第2仕切部68が形成される。そのため、例えば第1仕切部64に突き合わせた状態でフィルタが設置されるエアクリーナにケース21を流用できる。その結果、ケース21の汎用性を高めることができる。
上記第3実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・図8(a)に示すように、第3実施形態において、後段フィルタは、後段フィルタの中心軸線80に対して対称な形状を有して第2仕切部として機能可能な仕切片81,82を有していてもよい。これらの仕切片81,82は、後段フィルタの外枠83に一体的に形成される。こうした構成によれば、2つの仕切片81,82のいずれか一方が第2仕切部として機能するように後段フィルタを設置することができる。すなわち、後段フィルタを設置する向きに関する自由度を向上させることができる。こうした構成は、後段フィルタの断面形状によって後段フィルタを設置する向きが特定される場合、例えば後段フィルタの断面形状が長方形形状や図8(b)に示す長円形状である場合に特に有効である。また、後段フィルタの断面形状が長方形形状や長円形状である場合には、後段フィルタの中心軸線を回転中心とした回転をその形状そのもので抑えることができる。なお、後段フィルタの断面形状が円形形状や正方形形状である場合、後段フィルタには3以上の仕切片が形成されてもよい。
・第3実施形態において、第2仕切部68は、ケース本体22に一体的に形成されていてもよい。この場合、後段フィルタ62には、第1仕切部64と第2仕切部68とを連接する板状の連接部が形成されることが好ましい。こうした構成によれば、後段フィルタ62の小型化を図ることができることから、後段フィルタ62の取扱性が向上する。
なお、上記第1〜第3実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・第2領域42b、および、前段第2領域72bの面積は、最大エア量の比に基づく面積に限らず、例えば、最大エア量の比そのもので規定される面積であってもよいし、コンプレッサ11の最大エア量のみに基づき規定される面積であってもよい。また、エンジン10の最大エア量のみに基づき規定される面積であってもよい。
・コンプレッサ11の圧縮した圧縮エアを動力源とする装置は、倍力装置に限らず、トランスミッションやサスペンション等であってもよい。
・コンプレッサ11は、往復運動型に限らず、例えばスクロール式やベーン式、ロータリ式等の回転運動型であってもよい。
・フィルタ40、前段フィルタ61は、ウォールフロー型のフィルタに限らず、後段フィルタ62のように蛇腹状に折り畳まれた濾紙で構成されるフィルタであってもよい。また、後段フィルタ62は、ウォールフロー型のフィルタであってもよい。前段フィルタ61および後段フィルタ62の双方がウォールフロー型のフィルタであることによって吸入脈動をより効果的に抑えることができる。
10…エンジン、11…エアコンプレッサ、12…吸気口、20…エアクリーナ、21…ケース、21A,21B,21C…空間、22…ケース本体、22a…流入口、23…第1接続部材、23a…第1流出口、23b…ボス部、24…第2接続部材、24a…第2流出口、25…ストッパ、26…第1吸気通路、27…エアフローメータ、28…外側筒部、29…仕切部、29a…先端開口部、30…取付鍔部、31…第2吸気通路、32…第1通路、33…第2通路、40…フィルタ、41…流入面、42…流出面、42a…第1領域、42b…第2領域、45…セル、46…セル壁、47…目封止部、50…外側筒部、50a…第2流出口、51…仕切部、51a…先端部、61…前段フィルタ、62…後段フィルタ、63…外側筒部、63a…第2流出口、64…第1仕切部、64a…先端部、65…流出面、65a…後段第1領域、65b…後段第2領域、66…後段第1通路、67…後段第2通路、68…第2仕切部、68a…先端部、72…流出面、72a…前段第1領域、72b…前段第2領域、73…前段第1通路、74…前段第2通路、75…第1フィルタ部、76…第2フィルタ部、80…中心軸線、81,82…仕切片、83…外枠。

Claims (5)

  1. ケースと、
    前記ケースに収容されるフィルタと、
    前記ケースに形成され、エンジンが吸入するエアが流出する第1流出口と、
    前記ケースに形成され、エアコンプレッサが吸入するエアが流出する第2流出口と、
    前記ケースにおける前記フィルタの下流側の空間を、前記第1流出口に連通する第1通路と前記第2流出口に連通する第2通路とに仕切る仕切部とを有し、
    前記フィルタは、エアが流出する流出面を有し、
    前記仕切部は、前記流出面を前記第1通路に臨む第1領域と前記第2通路に臨む第2領域とに区画し、
    前記第2領域の面積は、
    前記流出面の全体面積と、前記エンジンが吸入するエア量の基準値と前記エアコンプレッサが吸入するエア量の基準値との比である基準比とから算出される前記第2領域の基準面積よりも大きい
    エアクリーナ。
  2. 前記エアクリーナは、前記フィルタである前段フィルタと、前記前段フィルタの下流側にて前記前段フィルタから離れた位置に位置する後段フィルタとを備え、
    前記仕切部は、前記後段フィルタの下流の空間を後段第1通路と後段第2通路とに仕切る第1仕切部と、
    前記前段フィルタと前記後段フィルタとの間の空間を前段第1通路と前段第2通路とに仕切る第2仕切部とを有し、
    前記第1通路が前記前段第1通路と前記後段第1通路とを含み、
    前記第2通路が前記前段第2通路と前記後段第2通路とを含む
    請求項に記載のエアクリーナ。
  3. ケースと、
    前記ケースに収容されるフィルタと、
    前記ケースに形成され、エンジンが吸入するエアが流出する第1流出口と、
    前記ケースに形成され、エアコンプレッサが吸入するエアが流出する第2流出口と、
    前記ケースにおける前記フィルタの下流側の空間を、前記第1流出口に連通する第1通路と前記第2流出口に連通する第2通路とに仕切る仕切部とを有するエアクリーナであって、
    前記エアクリーナは、前記フィルタである前段フィルタと、前記前段フィルタの下流側にて前記前段フィルタから離れた位置に位置する後段フィルタとを備え、
    前記仕切部は、前記後段フィルタの下流の空間を後段第1通路と後段第2通路とに仕切る第1仕切部と、
    前記前段フィルタと前記後段フィルタとの間の空間を前段第1通路と前段第2通路とに仕切る第2仕切部とを有し、
    前記第1通路が前記前段第1通路と前記後段第1通路とを含み、
    前記第2通路が前記前段第2通路と前記後段第2通路とを含む
    エアクリーナ。
  4. 前記第2仕切部が、前記後段フィルタに形成されている
    請求項2または3に記載のエアクリーナ。
  5. 前記後段フィルタは、前記第2仕切部として機能可能な仕切片を2つ有し、
    前記2つの仕切片は、前記後段フィルタの中心軸線に対して対称な形状を有する
    請求項4に記載のエアクリーナ。
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