JP6524703B2 - ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法 - Google Patents

ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法に関する。
従来より、負先行型のズームレンズが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−52437号公報
しかしながら、従来の2群ズームレンズでは、構成を簡略化できるものの、全長や各群
の移動量が長く、合焦群が前群で物体側に繰り出す場合には、さらに鏡筒長が長くなると
いう課題があった。
このような課題を解決するため、第1の発明に係るズームレンズは、光軸に沿って物体側より順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4個のレンズ群からなり、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とを有し、前記前群を合焦レンズ群として光軸方向に移動させることにより無限遠から近距離物体への合焦を行い、前記第4レンズ群は、1枚の単レンズで構成され、次の条件式を満足する。
0.55 < Ymax/fw < 5.50
但し、
Ymax:最大像高、
fw:広角端状態における全系の焦点距離。
また、第2の発明に係るズームレンズは、光軸に沿って物体側より順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4個のレンズ群からなり、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とを有し、前記前群を合焦レンズ群として光軸方向に移動させることにより無限遠から近距離物体への合焦を行い、前記第3レンズ群は、1枚の単レンズで構成され、以下の条件式を満足する。
0.55 < Ymax/fw < 5.50
但し、
Ymax:最大像高、
fw:広角端状態における全系の焦点距離。
また、第3の発明に係るズームレンズは、光軸に沿って物体側より順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4個のレンズ群からなり、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とを有し、前記前群を合焦レンズ群として光軸方向に移動させることにより無限遠から近距離物体への合焦を行い、前記第4レンズ群は、像面に対して常に固定され、以下の条件式を満足する。
0.55 < Ymax/fw < 5.50
但し、
Ymax:最大像高、
fw:広角端状態における全系の焦点距離。
本発明に係る光学機器は、上述のズームレンズを搭載する。
第1実施例に係るズームレンズの構成を示す断面図であり、(W)は広角端状態、(M)は中間焦点距離状態、(T)は望遠端状態における各群の位置を示す。 第1実施例に係るズームレンズの撮影距離無限遠の諸収差図であり、(a)は広角端状態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態をそれぞれ示す。 第1実施例に係るズームレンズの近距離合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態をそれぞれ示す。 第2実施例に係るズームレンズの構成を示す断面図であり、(W)は広角端状態、(M)は中間焦点距離状態、(T)は望遠端状態における各群の位置を示す。 第2実施例に係るズームレンズの撮影距離無限遠の諸収差図であり、(a)は広角端状態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態をそれぞれ示す。 第2実施例に係るズームレンズの近距離合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態をそれぞれ示す。 (a)はデジタルスチルカメラの正面図であり、(b)はデジタルスチルカメラの背面図である。 図7(a)中の矢印A−A´に沿った断面図である。 本実施形態に係るズームレンズの製造方法を示すフローチャートである。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係るズームレン
ズZLは、図1に示すように、光軸に沿って物体側より順に並んだ、負の屈折力を有する
第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第
4レンズ群G4とを有し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、第2レンズ群G2
は、正の屈折力を有する前群GFと、正の屈折力を有する後群GRとを有し、前群GFを
合焦レンズ群として光軸方向に移動させることにより無限遠から近距離物体への合焦を行
う。
このようにズームレンズZLは、第1レンズ群を負屈折力とする負先行型であるため、
広角化、小型化を図ることができる。
そして、上記構成のもと、本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(1)を
満足する。
0.55 < Ymax/fw < 5.50 …(1)
但し、
Ymax:最大像高(イメージサークルの半分)、
fw:広角端状態における全系の焦点距離。
条件式(1)は、最大像高の適切な範囲を、全系の広角端状態における焦点距離で規定
したものである。条件式(1)を満足することにより、小型で、広い画角を有しつつ、コ
マ収差、像面湾曲、歪曲収差等の諸収差を良好に補正することができる。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(1)の上限値を3.00とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(1)の上限
値を4.00とすることが好ましい。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(1)の下限値を0.60とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(1)の下限
値を0.65とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(2)を満足することが好ましい。
0.80 < f2f/fw < 2.90 …(2)
但し、
f2f:第2レンズ群G2の前群GFの焦点距離。
条件式(2)は、第2レンズ群G2内の物体側に配置された合焦レンズ群、すなわち前
群GFの焦点距離の適切な範囲を、全系の広角端状態における焦点距離で規定したもので
ある。
条件式(2)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の後群GRと干渉するため、前群
GFで合焦を行わせることができない。また、全体としてコマ収差が悪化するため、好ま
しくない。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(2)の上限値を2.80とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(2)の上限
値を2.60とすることが好ましい。
条件式(2)の下限値を下回ると、合焦レンズ群のパワーが大き過ぎて、球面収差の補
正ができない。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(2)の下限値を1.00とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(2)の下限
値を1.20とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
0 < f2f/f2r < 1.20 …(3)
但し、
f2f:第2レンズ群G2の前群GFの焦点距離、
f2r:第2レンズ群G2の後群GRの焦点距離。
条件式(3)は、第2レンズ群G2内の物体側に配置された合焦レンズ群、すなわち前
群GFの焦点距離と、第2レンズ群G2の後群GRの焦点距離との比を規定したものであ
る。
条件式(3)の上限値を上回ると、合焦レンズ群のパワーが厳しすぎて、球面収差の補
正ができない。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(3)の上限値を1.10とする
ことが好ましい。
条件式(3)の下限値を下回ると、像面の合焦時の変動が大きく、像面湾曲などの収差
が大きくなる。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(3)の下限値を0.04とする
ことが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(4)を満足することが好ましい。
−8.80 < β2fw < −0.50 …(4)
但し、
β2fw:第2レンズ群G2の前群GFの広角端状態における横倍率。
条件式(4)は、第2レンズ群G2内の物体側に配置された合焦レンズ群、すなわち前
群GFの横倍率の適切な範囲を規定したものである。
条件式(4)の上限値を上回ると、略アフォーカルの構成が取りづらく、合焦の際に球
面収差や像面湾曲といった収差の変動が大きくなる。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(4)の上限値を−0.60とす
ることが好ましい。
条件式(4)の下限値を下回ると、上限値を上回る場合と同様に、略アフォーカルの構
成が取りづらく、合焦の際に球面収差や像面湾曲といった収差の変動が大きくなる。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(4)の下限値を−5.00とす
ることが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(4)の下
限値を−3.00とすることが好ましい。本実施形態の効果をさらに確実なものとするた
めに、条件式(4)の下限値を−2.00とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、前群GFは、1つの正の屈折力を有する
レンズ成分で構成することが好ましい。
なお、「レンズ成分」とは、単レンズまたは接合レンズのことを言う。
この構成により、広い画角の光線を取り込んだ第1レンズ群G1から射出される光線を
、第2レンズ群G2の最も物体側に位置する正のレンズ成分で受け止めることにより、球
面収差等の補正が可能になる。
本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(5)を満足することが好ましい。
−1.10 < (f2fr2+f2fr1)/(f2fr2−f2fr1) < 2.00 …(5)
但し、
f2fr1:第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズ成分の物体側面の曲率半径

f2fr2:第2レンズ群G2の最も物体側に配置されたレンズ成分の像側面の曲率半径。
条件式(5)は、第2レンズ群G2内の最も物体側に配置されたレンズ成分の適切なシ
ェープファクターを規定したものである。レンズのシェープファクターを変えることは、
発生する収差が大きく変化することを意味する。
条件式(5)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2内の最も物体側に配置されたレン
ズ成分の物体側面の曲率が厳しくなり、球面収差の補正が難しい。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(5)の上限値を1.80とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(5)の上限
値を1.60とすることが好ましい。
条件式(5)の下限値を下回ると、コマ収差などの補正に影響をおよぼす。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(5)の下限値を−0.50とす
ることが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(5)の下
限値を−0.10とすることが好ましい。本実施形態の効果をさらに確実なものとするた
めに、条件式(5)の下限値を0.50とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(6)を満足することが好ましい。
0.41 < (−f1)/f2 < 1.42 …(6)
但し、
f1:第1レンズ群G1の焦点距離、
f2:第2レンズ群G2の焦点距離。
条件式(6)は、第1レンズ群G1の焦点距離と、第2レンズ群G2の焦点距離との適
切な比を規定するものである。
条件式(6)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2のパワーが大きくなりすぎ、球面
収差、コマ収差の補正が難しくなる。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(6)の上限値を1.20とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(6)の上限
値を1.00とすることが好ましい。
条件式(6)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1のパワーが小さすぎるため、倍率
色収差、コマ収差の補正が難しくなる。もしくは、第2レンズ群G2のパワーが小さすぎ
るため、その移動量が増大し、鏡筒が大型化する。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(6)の下限値を0.60とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(6)の下限
値を0.75とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(7)を満足することが好ましい。
1.50 < ft/f2< 3.00 …(7)
但し、
ft:望遠端状態における全系の焦点距離、
f2:第2レンズ群G2の焦点距離。
条件式(7)は、望遠端状態における全系の焦点距離に対する、第2レンズ群G2の屈
折力を規定するものである。
条件式(7)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の屈折力が大きくなりすぎ、ズー
ム全域で球面収差やコマ収差を補正することが難しくなる。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(7)の上限値を2.70とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(7)の上限
値を2.50とすることが好ましい。本実施形態の効果をさらに確実なものとするために
、条件式(7)の上限値を2.30とすることが好ましい。
条件式(7)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2のズーム移動量が増えるため、前
後のレンズ群と干渉するおそれがある。また、変倍によるコマ収差等の収差変動が大きく
なるため、好ましくない。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(7)の下限値を1.70とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(7)の下限
値を1.85とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLは、次の条件式(8)を満足することが好ましい。
3.00 < Ymax * ft/TLmax < 5.00 …(8)
但し、
ft:望遠端状態における全系の焦点距離、
TLmax:無限遠における最も物体側に配置されたレンズ成分の物体側面から像面まで
の光軸上の最大距離。
条件式(8)は、光学系の最大全長を、望遠端状態における全系の焦点距離で規定した
ものである。
条件式(8)の上限値を上回ると、全系の全長が短くなり、各群のパワーを大きくする
必要があるため、球面収差、コマ収差等、ズーム全域での収差補正が難しくなる。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(8)の上限値を4.50とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(8)の上限
値を4.00とすることが好ましい。
条件式(8)の下限値を下回ると、全系の全長が長くなるため、第1レンズ群G1の負
レンズの径が増大し、軸外収差の補正が困難となる。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(8)の下限値を3.20とする
ことが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(8)の下限
値を3.40とすることが好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、第2レンズ群G2の後群GRは、2枚の
レンズで構成することが好ましい。
この構成により、小型化を達成することができる。また、1枚のレンズで構成する場合
と比べて球面収差等の諸収差を良好に補正することができる。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、第3レンズ群G3は、1枚の単レンズで
構成することが好ましい。
この構成により、小型化を達成することができる。また、簡素な構成であるため、組立
調整が容易となり、組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができる。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、第4レンズ群G4は、1枚の単レンズで
構成することが好ましい。
この構成により、小型化を達成することができる。また、簡素な構成であるため、組立
調整が容易となり、組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができる。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、第4レンズ群G4は、像面に凸面を向け
た正の屈折力を有する単レンズで構成することが好ましい。
この構成により、小型化を達成することができる。また、コマ収差、像面湾曲を良好に
補正することができ、更に、簡素な構成であるため、組立調整が容易となり、組立調整の
誤差による光学性能の劣化を防ぐことができる。
本実施形態に係るズームレンズZLは、第4レンズ群G4は、像面に対して常に固定さ
れていることが好ましい。
この構成により、メカ的な構成を簡略化することができる。また、簡素な構成であるた
め、組立調整が容易となり、組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができる。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、前群GFは、像側に移動させることによ
り無限遠から近距離物体への合焦を行うことが好ましい。
この構成により、物体側に移動させる場合と比べて近距離合焦時のコマ収差、像面湾曲
等の諸収差を良好に補正することができる。
本実施形態に係る変倍光学系ZLは、次の条件式(9)を満足することが好ましい。
25.00° <ωw< 90.00° …(9)
但し、
ωw:広角端状態における半画角。
条件式(9)は、広角端状態における画角の値を規定する条件である。この条件式(9
)を満足することにより、広い画角を有しつつ、コマ収差、歪曲収差、像面湾曲を良好に
補正することができる。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(9)の上限値を80.00°と
することが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(9)の
上限値を75.00°とすることが好ましい。
本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(9)の下限値を26.00°と
することが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(9)の
下限値を27.00°とすることが好ましい。
本実施形態に係る変倍光学系ZLは、次の条件式(10)を満足することが好ましい。
12.00° <ωt< 20.00° …(10)
但し、
ωt:望遠端状態における半画角。
条件式(10)は、望遠端状態における半画角の値を規定する条件である。この条件式
(10)を満足することにより、所望の画角が得られるとともに、コマ収差、歪曲収差、
像面湾曲を良好に補正することができる。
本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(10)の上限値を19.0
0°とすることが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(
10)の上限値を18.00°とすることが好ましい。
本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(10)の下限値を13.0
0°とすることが好ましい。本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(
10)の下限値を14.00°とすることが好ましい。
以上のような構成を備える本実施形態に係るズームレンズZLによれば、小型で、良好
な光学性能を有するズームレンズを実現することができる。
図7及び図8に、上述のズームレンズZLを備える光学機器として、デジタルスチルカ
メラCAM(光学機器)の構成を示す。このデジタルスチルカメラCAMは、不図示の電
源釦を押すと、撮影レンズ(ズームレンズZL)の不図示のシャッタが開放されて、ズー
ムレンズZLで被写体(物体)からの光が集光され、像面I(図1参照)に配置された撮
像素子C(例えば、CCDやCMOS等)に結像される。撮像素子Cに結像された被写体
像は、デジタルスチルカメラCAMの背後に配置された液晶モニターMに表示される。撮
影者は、液晶モニターMを見ながら被写体像の構図を決めた後、レリーズ釦B1を押し下
げて被写体像を撮像素子Cで撮影し、不図示のメモリーに記録保存する。このようにして
、撮影者はカメラCAMによる被写体の撮影を行うことができる。
カメラCAMには、被写体が暗い場合に補助光を発光する補助光発光部EF、デジタル
スチルカメラCAMの種々の条件設定等に使用するファンクションボタンB2等も配置さ
れている。
またここでは、カメラCAMとズームレンズZLとが一体に成形されたコンパクトタイ
プのカメラを例示したが、光学機器としては、ズームレンズZLを有するレンズ鏡筒とカ
メラボディ本体とが着脱可能な一眼レフカメラでも良い。
以上のような構成を備える本実施形態に係るカメラCAMによれば、撮影レンズとして
上述のズームレンズZLを搭載することにより、小型で、良好な光学性能を有するカメラ
を実現することができる。
続いて、図9を参照しながら、上述のズームレンズZLの製造方法について説明する。
まず、鏡筒内に、光軸に沿って物体側より順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群
G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G
4とを有し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行うように、各レンズを配置する(ス
テップST10)。第2レンズ群G2は、正の屈折力を有する前群GFと、正の屈折力を
有する後群GRとを有するように、各レンズを配置する(ステップST20)。前群GF
を合焦レンズ群として光軸方向に移動させることにより無限遠から近距離物体への合焦を
行うように、各レンズを配置する(ステップST30)。次の条件式(1)を満足するよ
うに、各レンズを配置する(ステップST40)。
0.55 < Ymax/fw < 5.50 …(1)
但し、
Ymax:最大像高(イメージサークルの半分)、
fw:広角端状態における全系の焦点距離。
本実施形態におけるレンズ配置の一例を挙げると、図1に示すように、光軸に沿って物
体側から順に、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、両凹レンズL12と、
両凸レンズL13とを配置して第1レンズ群G1とし、両凸レンズL21と、像側に凹面
を向けた負メニスカスレンズL22と両凸レンズL23との接合レンズとを配置して第2
レンズ群G2とし、両凹レンズL31を配置して第3レンズ群G3とし、像側に凸面を向
けた正メニスカスレンズL41を配置して第4レンズ群G4とする。このように準備した
各レンズ群を、上述の手順で配置してズームレンズZLを製造する。
以上のような本実施形態に係る製造方法によれば、小型で、良好な光学性能を有するズ
ームレンズZLを製造することができる。
これより本実施形態に係る各実施例について、図面に基づいて説明する。図1、図4は
、各実施例に係るズームレンズZL(ZL1、ZL2)の構成及び屈折力配分を示す断面
図である。各断面図には、広角端状態(W)から中間焦点距離状態(M)を経て望遠端状
態(T)に変倍する際の、各レンズ群の位置が記載されている。また、ズームレンズZL
1、ZL2の断面図の上部には、撮影距離無限遠から近距離物体に合焦する際の合焦レン
ズ群(前群GF)の移動方向を矢印で示す。
なお、第1実施例に係る図1に対する各参照符号は、参照符号の桁数の増大による説明
の煩雑化を避けるため、実施例ごとに独立して用いている。ゆえに、他の実施例に係る図
面と共通の参照符号を付していても、それらは他の実施例とは必ずしも共通の構成ではな
い。
また、以下に表1、表2を示すが、これらは第1実施例、第2実施例における各諸元の
表である。
各実施例では収差特性の算出対象として、d線(波長587.6nm)、g線(波長435.8nm)
を選んでいる。
表中の[レンズ諸元]において、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からの光
学面の順序、Rは各光学面の曲率半径、Dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの
光軸上の距離である面間隔、ndは光学部材の材質のd線に対する屈折率、νdは光学部
材の材質のd線を基準とするアッベ数をそれぞれ示す。また、(Di)は第i面と第(i
+1)面との面間隔、(絞りS)は開口絞りS、像面は像面Iをそれぞれ示す。また、曲
率半径の「0.0000」は平面、「∞」は開口を示す。空気の屈折率「1.00000」は省略する
。光学面が非球面である場合には、面番号に*印を付し、曲率半径Rの欄には近軸曲率半
径を示す。
表中の[非球面データ]には、[レンズ諸元]に示した非球面について、その形状を次
式(a)で示す。X(y)は非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の
位置までの光軸方向に沿った距離を、Rは基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)を、κは
円錐定数を、Aiは第i次の非球面係数を示す。「E-n」は、「×10-n」を示す。例え
ば、1.234E-05=1.234×10-5である。なお、2次の非球面係数A2は0であり、記載を省
略する。
X(y)=(y2/R)/{1+(1−κ×y2/R21/2}+A4×y4+A6×y6+A
8×y8+A10×y10 …(a)
表中の[各種データ]において、fはレンズ全系の焦点距離、FNoはFナンバー、2
ωは画角(単位:°)、Yは最大像高、Bfはレンズ最終面から近軸像面までの光軸上の
距離、TLはレンズ最前面から近軸像面までの光軸上の距離、空気換算Bfは光軸上での
レンズ最終面から近軸像面までの距離を空気換算長により表記したもの、空気換算TLは
無限遠合焦時の光軸上でのレンズ最前面からレンズ最終面までの距離に空気換算Bfを加
えたものを示す。
表中の[可変間隔データ]において、広角端、中間焦点距離、望遠端の各状態における
面間隔の値Diを示す。なお、Diは第i面と第(i+1)面の面間隔、fはレンズ全系
の焦点距離、βは撮影倍率を示す。
表中の[レンズ群データ]において、各レンズ群の始面と焦点距離を示す。
表中の[条件式]には、上記の条件式(1)〜(10)に対応する値を示す。
以下、全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径R、面間隔D、そ
の他の長さ等は、特記のない場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例
縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、単位は
「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。
ここまでの表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での説明を省略する。
(第1実施例)
第1実施例について、図1〜図3及び表1を用いて説明する。第1実施例に係るズーム
レンズZL(ZL1)は、図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の
屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折
力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成される
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、像側に凹面を向けた負メニ
スカスレンズL11と、両凹レンズL12と、両凸レンズL13とから構成される。なお
、負メニスカスレンズL11の像側面は、非球面である。また、両凹レンズL12の像側
面は、非球面である。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸レンズL21と、像側
に凹面を向けた負メニスカスレンズL22と両凸レンズL23との接合レンズとからなる
。なお、両凸レンズL21の物体側面は、非球面である。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL31からなる。なお、両凹レンズL31の像側面は
、非球面である。
第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、
正メニスカスレンズL41の像側面は、非球面である。
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に、光量を調節することを目的とした開口
絞りSが設けられている。開口絞りSは、第2レンズ群G2を構成している。
第4レンズ群G4と像面Iとの間に、フィルタFLが設けられている。フィルタFLは
、像面Iに配設されるCCD等、固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットする
ためのローパスフィルタや赤外カットフィルタ等で構成されている。
本実施例に係るズームレンズZL1は、各レンズ群の間隔を変化させることにより変倍
を行う。具体的には、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1を物
体側へ移動させ、第2レンズ群G2を物体側へ移動させ、第3レンズ群G3を物体側へ移
動させる。第4レンズ群G4は、像面に対して常に固定する。開口絞りSは、第2レンズ
群G2と一体的に、物体側へ移動させる。
下記の表1に、第1実施例における各諸元の値を示す。表1における面番号1〜18が
、図1に示すm1〜m18の各光学面に対応している。
(表1)
[レンズ諸元]
面番号 R D νd nd
1 198.8099 1.0000 58.57 1.65160
*2 7.3646 3.1750
3 -45.3335 0.5000 49.26 1.74320
*4 19.3386 0.8574
5 16.4030 2.8000 31.16 1.68893
6 -55.4410 (D6)
*7 10.2172 2.0000 55.35 1.67790
8 -243.8670 (D8)
9 21.8361 0.8000 31.27 1.90366
10 6.0762 4.0000 60.71 1.56384
11 -31.9791 0.7000
12 ∞ (D12) (絞りS)
13 -20.6010 2.0000 65.44 1.60300
*14 299.3433 (D14)
15 -40.0802 3.0000 65.44 1.60300
*16 -12.0237 (D16)
17 0.0000 2.7900 63.88 1.51680
18 0.0000 (Bf)

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8 A10
2 0.4538 -5.99850E-05 -6.29699E-07 1.89099E-08 -1.40301E-09
4 -0.8542 9.16534E-05 -1.33671E-07 2.74653E-08 2.48868E-10
7 0.8156 -5.89127E-05 -6.02587E-07 9.65741E-09 -1.12371E-10
14 1.0000 1.71886E-04 3.79432E-07 -1.04801E-08 0.00000E+00
16 1.0000 9.08363E-05 -2.52283E-07 4.17318E-09 0.00000E+00

[各種データ]
ズーム比 2.83
広角端 中間焦点 望遠端
f 10.2871 17.7629 29.1084
FNo 3.46 4.63 6.54
2ω 80.5 47.48 30.14
Y 8.19 8.19 8.19
Bf 2.11 2.11 2.11
TL 54.8382 55.6302 64.8288
Bf(空気) 1.1599 1.1598 1.1596
TL(空気) 53.8876 54.6796 63.8782

[可変間隔データ]
無限遠合焦時 近距離合焦時
W M T W M T
f,β 10.2871 17.7629 29.1084 -0.02x -0.02x -0.02x
D6 12.5070 4.7617 0.9882 12.0039 5.2944 1.1527
D8 2.7202 2.7202 2.7202 3.2232 2.1874 2.5557
D12 3.9423 9.4633 14.9212 3.9423 9.4633 14.9212
D14 3.2235 6.2398 13.7542 3.2235 6.2398 13.7542
D16 6.7124 6.7124 6.7124 6.7124 6.7124 6.7124

[レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離
G1 1 -13.1913
G2 7 14.2775
G3 13 -31.8895
G4 15 27.3837

[条件式]
条件式(1) Ymax/fw = 0.796
条件式(2) f2f/fw = 1.411
条件式(3) f2f/f2r = 0.063
条件式(4) β2fw = -0.717
条件式(5) (f2fr2+f2fr1)/(f2fr2−f2fr1) = 0.920
条件式(6) (−f1)/f2 = 0.924
条件式(7) ft/f2 = 2.039
条件式(8) Ymax * ft/TLmax = 3.677
条件式(9) ωw = 40.25
条件式(10) ωt = 15.07
表1から、第1実施例に係るズームレンズZL1は、条件式(1)〜(10)を満足す
ることが分かる。
図2は、第1実施例に係るズームレンズZL1の撮影距離無限遠の諸収差図(球面収差
図、非点収差図、歪曲収差図、コマ収差図及び倍率色収差図)であり、(a)は広角端状
態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態をそれぞれ示す。図3は、第1実施
例に係るズームレンズZL1の近距離合焦状態の諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪
曲収差図、コマ収差図及び倍率色収差図)であり、(a)は広角端状態、(b)は中間焦
点距離状態、(c)は望遠端状態をそれぞれ示す。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高、dはd線、gはg線における収差
を示す。また、これらの記載がないものは、d線における収差を示す。球面収差図におい
て、FNOは最大口径に対応するFナンバーを示す。非点収差図、歪曲収差図において、
Yは像高の最大値を示す。コマ収差図において、Yは各像高の値を示す。非点収差図にお
いて、実線はサジタル像面、破線はメリジオナル像面を示す。なお、後述する各実施例の
収差図においても、本実施例と同様の符号を用いる。
図2、図3に示す各収差図から明らかなように、第1実施例に係るズームレンズZL1
は、広角端状態から望遠端状態に亘って、また撮影距離無限遠から近距離合焦状態に亘っ
て諸収差が良好に補正され、良好な光学性能を有することが分かる。
(第2実施例)
第2実施例について、図4〜図6及び表2を用いて説明する。第2実施例に係るズーム
レンズZL(ZL2)は、図4に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の
屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折
力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成される
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、像側に凹面を向けた負メニ
スカスレンズL11と、両凹レンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ
L13とから構成される。なお、負メニスカスレンズL11の像側面は、非球面である。
また、両凹レンズL12の像側面は、非球面である。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けた正メ
ニスカスレンズL21と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22と両凸レンズL
23との接合レンズとからなる。なお、正メニスカスレンズL21の物体側面は、非球面
である。
第3レンズ群G3は、両凹レンズL31からなる。なお、両凹レンズL31の像側面は
、非球面である。
第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、
正メニスカスレンズL41の像側面は、非球面である。
第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に、光量を調節することを目的とした開口
絞りSが設けられている。開口絞りSは、第2レンズ群G2を構成している。
第4レンズ群G4と像面Iとの間に、フィルタFLが設けられている。フィルタFLは
、像面Iに配設されるCCD等、固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットする
ためのローパスフィルタや赤外カットフィルタ等で構成されている。
本実施例に係るズームレンズZL2は、各レンズ群の間隔を変化させることにより変倍
を行う。具体的には、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1を物
体側へ移動させ、第2レンズ群G2を物体側へ移動させ、第3レンズ群G3を物体側へ移
動させる。第4レンズ群G4は、像面に対して常に固定する。開口絞りSは、第2レンズ
群G2と一体的に、物体側へ移動させる。
下記の表2に、第2実施例における各諸元の値を示す。表2における面番号1〜18が
、図4に示すm1〜m18の各光学面に対応している。
(表2)
[レンズ諸元]
面番号 R D νd nd
1 49.7181 1.0000 47.86 1.75700
*2 7.8286 3.3424
3 -60.9451 0.7000 60.19 1.64000
*4 11.1278 0.1442
5 10.4521 2.8000 32.35 1.85026
6 75.8399 (D6)
*7 12.7357 2.0000 47.01 1.62374
8 69.1921 (D8)
9 18.2177 0.8000 25.45 1.80518
10 7.6900 1.9654 60.71 1.56384
11 -20.4462 2.0000
12 ∞ (D12) (絞りS)
13 -67.3742 2.0000 63.73 1.61875
*14 31.0162 (D14)
15 -22.4187 3.0000 60.69 1.60311
*16 -11.0318 (D16)
17 0.0000 2.7900 63.88 1.51680
18 0.0000 (Bf)

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8 A10
2 0.4438 -1.02344E-05 -3.99711E-07 5.46210E-09 -4.06344E-10
4 0.7693 1.19123E-04 5.24490E-07 3.34097E-08 -2.30927E-10
7 0.7440 -5.69655E-05 -4.82552E-07 1.01759E-08 2.32295E-11
14 -1.3309 1.99958E-04 5.46648E-07 -7.69239E-09 0.00000E+00
16 0.8954 7.55579E-05 -2.23161E-07 3.99524E-09 0.00000E+00

[各種データ]
ズーム比 2.83
広角端 中間焦点 望遠端
f 10.2863 17.8372 29.1098
FNo 3.61 4.61 6.28
2ω 80.5 47.45 30.12
Y 8.19 8.19 8.19
Bf 2.11 2.11 2.11
TL 55.2421 56.0299 64.8702
Bf(空気) 1.1594 1.1595 1.1595
TL(空気) 54.2915 55.0793 63.9196

[可変間隔データ]
無限遠合焦時 近距離合焦時
W M T W M T
f,β 10.2863 17.8372 29.1098 -0.02x -0.02x -0.02x
D6 12.5200 4.7940 0.9938 12.8720 4.9850 1.1163
D8 3.0586 3.0586 3.0586 2.7066 2.8676 2.9361
D12 4.1528 9.3762 14.8134 4.1528 9.3762 14.8134
D14 3.2165 6.5068 13.7100 3.2165 6.5068 13.7100
D16 8.9422 8.9422 8.9422 8.9422 8.9422 8.9422

[レンズ群データ]
群番号 群初面 群焦点距離
G1 1 -13.0244
G2 7 13.9312
G3 13 -34.0607
G4 15 32.7652

[条件式]
条件式(1) Ymax/fw = 0.796
条件式(2) f2f/fw = 2.400
条件式(3) f2f/f2r = 0.988
条件式(4) β2fw = -0.704
条件式(5) (f2fr2+f2fr1)/(f2fr2−f2fr1) = 1.451
条件式(6) (−f1)/f2 = 0.935
条件式(7) ft/f2 = 2.090
条件式(8) Ymax * ft/TLmax = 3.675
条件式(9) ωw = 40.25
条件式(10) ωt = 15.06
表2から、第2実施例に係るズームレンズZL2は、条件式(1)〜(10)を満足す
ることが分かる。
図5は、第2実施例に係るズームレンズZL2の撮影距離無限遠の諸収差図(球面収差
図、非点収差図、歪曲収差図、コマ収差図及び倍率色収差図)であり、(a)は広角端状
態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態をそれぞれ示す。図6は、第2実施
例に係るズームレンズZL2の近距離合焦状態の諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪
曲収差図、コマ収差図及び倍率色収差図)であり、(a)は広角端状態、(b)は中間焦
点距離状態、(c)は望遠端状態をそれぞれ示す。
図5、図6に示す各収差図から明らかなように、第2実施例に係るズームレンズZL2
は、広角端状態から望遠端状態に亘って、また撮影距離無限遠から近距離合焦状態に亘っ
て諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有することが分かる。
ここまで本発明を分かりやすくするために、実施形態の構成要件を付して説明したが、
本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。以下の内容は、本願のズ
ームレンズの光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
本実施形態に係るズームレンズZLの数値実施例として、4群構成のものを示したが、
これに限定されず、他の群構成(例えば、5群等)にも適用可能である。具体的には、最
も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を
追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、変倍時または合焦時に変化する空気間
隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、無限遠から近距離物体への合焦を行うた
めに、レンズ群の一部、1つのレンズ群全体、或いは複数のレンズ群を合焦レンズ群とし
て、光軸方向へ移動させる構成としてもよい。この合焦レンズ群は、オートフォーカスに
も適用することができ、オートフォーカス用の(超音波モーター等を用いた)モーター駆
動にも適している。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を合焦レンズ群とすること
が好ましい。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、いずれかのレンズ群全体または部分レン
ズ群を、光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させるか、或いは光軸を含む面内方向
に回転移動(揺動)させて、手ブレ等によって生じる像ブレを補正する防振レンズ群とし
てもよい。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、レンズ面は、球面または平面で形成され
ても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工お
よび組立調整が容易になり、加工および組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるの
で好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ
面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成し
たガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のい
ずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布
型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしてもよい。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、開口絞りSは、第2レンズ群G2の近傍
又は第2レンズ群G2中に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに
、レンズの枠でその役割を代用してもよい。
本実施形態に係るズームレンズZLにおいて、各レンズ面に、フレアやゴーストを軽減
し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反
射防止膜を施してもよい。
本実施形態に係るズームレンズZLは、変倍比が2〜7程度である。
ZL(ZL1、ZL2) ズームレンズ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
S 開口絞り
FL フィルタ
I 像面
CAM デジタルスチルカメラ(光学機器)

Claims (17)

  1. 光軸に沿って物体側より順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4個のレンズ群からなり、
    レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、
    前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とを有し、
    前記前群を合焦レンズ群として光軸方向に移動させることにより無限遠から近距離物体への合焦を行い、
    前記第4レンズ群は、1枚の単レンズで構成され、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    0.55 < Ymax/fw < 5.50
    但し、
    Ymax:最大像高、
    fw:広角端状態における全系の焦点距離。
  2. 光軸に沿って物体側より順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4個のレンズ群からなり、
    各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、
    前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とを有し、
    前記前群を合焦レンズ群として光軸方向に移動させることにより無限遠から近距離物体への合焦を行い、
    前記第3レンズ群は、1枚の単レンズで構成され、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    0.55 < Ymax/fw < 5.50
    但し、
    Ymax:最大像高、
    fw:広角端状態における全系の焦点距離。
  3. 光軸に沿って物体側より順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4個のレンズ群からなり、
    各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行い、
    前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とを有し、
    前記前群を合焦レンズ群として光軸方向に移動させることにより無限遠から近距離物体への合焦を行い、
    前記第4レンズ群は、像面に対して常に固定され、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    0.55 < Ymax/fw < 5.50
    但し、
    Ymax:最大像高、
    fw:広角端状態における全系の焦点距離。
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    0.80 < f2f/fw < 2.90
    但し、
    f2f:前記第2レンズ群の前群の焦点距離。
  5. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    0 < f2f/f2r < 1.20
    但し、
    f2f:前記第2レンズ群の前群の焦点距離、
    f2r:前記第2レンズ群の後群の焦点距離。
  6. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    −8.80 < β2fw < −0.50
    但し、
    β2fw:前記第2レンズ群の前群の広角端状態における横倍率。
  7. 前記前群は、1つの正の屈折力を有するレンズ成分で構成することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  8. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    −1.10 < (f2fr2+f2fr1)/(f2fr2−f2fr1) < 2.00
    但し、
    f2fr1:前記第2レンズ群の最も物体側に配置されたレンズ成分の物体側面の曲率半径、
    f2fr2:前記第2レンズ群の最も物体側に配置されたレンズ成分の像側面の曲率半径。
  9. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    0.41 < (−f1)/f2 < 1.42
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離。
  10. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    1.50 < ft/f2 < 3.00
    但し、
    ft:望遠端状態における全系の焦点距離、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離。
  11. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    3.00 < Ymax * ft/TLmax < 5.00
    但し、
    ft:望遠端状態における全系の焦点距離、
    TLmax:無限遠における最も物体側に配置されたレンズ成分の物体側面から像面までの光軸上の最大距離。
  12. 前記第2レンズ群の後群は、2枚のレンズで構成することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  13. 前記第4レンズ群は、像面に凸面を向けた正の屈折力を有する単レンズで構成することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  14. 前記前群は、像側に移動させることにより無限遠から近距離物体への合焦を行うことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  15. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の変倍光学系。
    25.00° <ωw< 90.00°
    但し、
    ωw:広角端状態における半画角。
  16. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の変倍光学系。
    12.00° <ωt< 20.00°
    但し、
    ωt:望遠端状態における半画角。
  17. 請求項1〜16のいずれか一項に記載のズームレンズを搭載することを特徴とする光学機器。
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