JP6524408B2 - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

コモンモードノイズフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP6524408B2
JP6524408B2 JP2014210930A JP2014210930A JP6524408B2 JP 6524408 B2 JP6524408 B2 JP 6524408B2 JP 2014210930 A JP2014210930 A JP 2014210930A JP 2014210930 A JP2014210930 A JP 2014210930A JP 6524408 B2 JP6524408 B2 JP 6524408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
common mode
mode noise
metal layer
noise filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014210930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016082029A (ja
Inventor
健志 市原
健志 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014210930A priority Critical patent/JP6524408B2/ja
Publication of JP2016082029A publication Critical patent/JP2016082029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6524408B2 publication Critical patent/JP6524408B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Description

本発明は、デジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用されるコモンモードノイズフィルタに関するものである。
従来のこの種のコモンモードノイズフィルタは、図6に示すように、複数の絶縁体層1と、前記複数の絶縁体層1に設けられた渦巻状の第1のコイル2、第2のコイル3と、前記第1、第2のコイル2、3を覆うように、前記絶縁体層1に形成された金属層4とを備えていた。
そして、金属層4の形状を略渦巻状とし、第1のコイル2、第2のコイル3と対向するようにしていた。さらに、金属層4をグランドに接続し、第1、第2のコイル2、3と金属層4との間で発生する浮遊容量によって高周波のコモンモードノイズをグランドにバイパスさせて、高周波領域のコモンモードノイズを減衰させるようにしていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2009−10729号公報
上記した従来のコモンモードノイズフィルタは、金属層4の形状が略渦巻状となっているため、グランドと第1のコイル2、第2のコイル3との間に残留インダクタンスが発生し、これにより、第1のコイル2、第2のコイル3の自己共振周波数が低くなるため、より高い周波数領域でのコモンモードノイズの減衰特性が低下するという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、高周波領域のコモンモードノイズの減衰特性を向上させることができるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、複数の絶縁体層と、前記複数の絶縁体層に設けられた渦巻状の第1のコイル、第2のコイルとを備え、前記第1、第2のコイルの上方、下方の少なくとも一方において、複数の環状部を有する金属層を形成し、上面視で前記複数の環状部は前記第1、第2のコイルの導体間のスペース上に位置し、前記第1、第2のコイルと前記金属層の前記複数の環状部が略対向しないようにしたものである。
本発明のコモンモードノイズフィルタは、金属層の形状が渦巻状になっていないため、グランドと第1のコイル、第2のコイルとの間に残留インダクタンスがほとんど発生しなくなり、これにより、第1のコイル、第2のコイルの自己共振周波数が低くならないため、高周波領域のコモンモードノイズの減衰特性が向上するという優れた効果を奏するものである。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの主要部の上面図 同コモンモードノイズフィルタの主要部の上面図 同コモンモードノイズフィルタの断面図 同コモンモードノイズフィルタの他の例の主要部の上面図 同コモンモードノイズフィルタの他の例の主要部の上面図 従来のコモンモードノイズフィルタの断面図
以下、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタについて、図面を参照しながら説明する。
図1、図2は本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの主要部の上面図、図3は同コモンモードノイズフィルタの断面図である。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタは、図1〜図3に示すように、複数の絶縁体層11と、複数の絶縁体層11に形成された渦巻状の第1のコイル12、第2のコイル13と、第1のコイル12、第2のコイル13の上方および下方に形成された金属層14とを備えている。
また、金属層14は複数の環状部14aを有し、この環状部14aが第1のコイル12、第2のコイル13とは上面視にて略対向しないように配置している。
上記構成において、前記複数の絶縁体層11は、Cu−Znフェライトやガラスセラミック等の非磁性材料により形成された非磁性体層11aと、Ni―Znフェライト等の磁性材料により形成された磁性体層11bとで構成されている。
この複数の非磁性体層11aにより非磁性部15が構成され、そして、第1のコイル12、第2のコイル13は、非磁性部15に埋設されている。
また、複数の磁性体層11bにより磁性部16が構成され、2つの磁性部16が非磁性部15を介して積層されている。さらに、金属層14が磁性部16に埋設されている。
そして、前記第1のコイル12、第2のコイル13は、銀などの導電材料を渦巻状にめっきまたは印刷することにより形成する。また、第1のコイル12、第2のコイル13はそれぞれ、ビア電極17を介して同一面上に設けられた引出用導体18、19と接続している。さらに、第1のコイル12と第2のコイル13は、第1のコイル12が第2のコイル13より上方に位置し、かつ上面視にて略対向している。
なお、第1のコイル12、第2のコイル13は、図3に示された構成に限定されるものではなく、第1のコイル12、第2のコイル13を交互に積層してもよいし、第2のコイル13を構成する導体で第1のコイル12を挟むようにしてもよいし、引出用導体18と引出用導体19を積層方向で逆方向に形成してもよい。
さらに、前記金属層14は、図1に示すように、複数の環状部14aおよびグランドと接続される引出部14bからなり、隣り合う引出部14b同士は接続部20aで接続されている。このとき、接続部20aで接続されている複数の環状部14aと接続部20aは引出部14bと連続している。
また、接続部20aは第1のコイル12、第2のコイル13と上面視にて対向する。なお、図1では説明を簡単にするために、上方の金属層14と磁性体層11bを上面視した状態を示している。
そして、この構成により、第1、第2のコイル12、13と金属層14との間で発生する浮遊容量によって高周波のコモンモードノイズをグランドにバイパスさせて、高周波領域でのコモンモードノイズを減衰させることが可能となる。
さらにまた、図2に示すように、金属層14の環状部14aは、第1のコイル12、第2のコイル13とは上面視にて略対向していない。なお、図2で示したように、環状部14aの一部分(曲線部)20bは環状部14aと対向せざるを得ないため、この部分は第1のコイル12、第2のコイル13と対向している。すなわち、どうしても対向せざるを得ない箇所を除いた金属層14の環状部14aは、第1のコイル12、第2のコイル13の導体間のスペース上に位置する。ここで、環状部14aの一部分20bは環状部14aが完全に渦巻状になっていないことから第1のコイル12、第2のコイル13の導体間のスペースとその内側のスペースをつなぐために対向せざるを得なくなっている。このため、金属層14の環状部14aは、第1のコイル12、第2のコイル13と「略」対向しないようになっている。なお、図2では説明を簡単にするために、上方の金属層14と磁性体層11bと第1のコイル12を上面視した状態を示している。
また、金属層14は、銀、銅等の導電材料をめっきまたは印刷することにより、あるいは金属板、金属箔を貼り付けることにより形成されている。さらにまた、金属層14は、図1では第1のコイル12、第2のコイル13の上方および下方に形成されているが、上方、下方のうち片方に形成してもよい。
なお、非磁性体層11a、磁性体層11bの枚数は、図3に示された枚数と異なる枚数でもよい。
上記したように本発明の一実施の形態においては、第1、第2のコイル12、13の上方、下方の両方において、複数の環状部14aを有する金属層14を形成し、金属層14を渦巻状としていないため、グランドと第1のコイル12、第2のコイル13との間に残留インダクタンスがほとんど発生しなくなり、これにより、第1のコイル12、第2のコイル13の自己共振周波数が低くならないため、高周波領域のコモンモードノイズの減衰特性が向上するという効果が得られるものである。
さらに、渦巻状の第1、第2のコイル12、13と金属層14の環状部14aとが上面視で略対向しないようにしているため、第1、第2のコイル12、13で発生した磁束が金属層14に妨げられることはなく周回し、これにより、第1のコイル12と第2のコイル13との間の結合が強まるため、コモンモードノイズの減衰特性が劣化するのを防止できる。
そして、環状部14aの幅は、第1のコイル12、第2のコイル13の導体間のスペースの0.7倍〜0.9倍が特に好ましい。0.7倍より小さいと、高周波領域でのコモンモードノイズを減衰させることが難しく、0.9倍より大きいと、位置ずれによって環状部14aと第1、第2のコイル12、13とが対向する可能性があるためである。
さらにまた、図4に示すように、複数の環状部14a同士を接続する他の接続部20cを1つまたは複数形成してもよい。この構成により、金属層14の一部と第1のコイル12、第2のコイル13とが対向する面積を広くすることができるため、この間の容量成分によって減衰特性が変動し、これにより、他の接続部20cの数や面積によって減衰特性を容易に微調整することができる。
また、図5に示すように、第1のコイル12、第2のコイル13の導体間のスペースだけでなく、それ以外の箇所にも金属層14の環状部14aを設けてもよい。
なお、図4、図5では説明を簡単にするために、上方の金属層14と磁性体層11bを上面視した状態を示している。
そして、金属層14を第1のコイル12と第2のコイル13に挟まれた箇所に配置すれば、金属層14が1つのみで第1、第2のコイル12、13との間で発生する浮遊容量をグランドにバイパスできるため、低背化が可能になる。
本発明に係るコモンモードノイズフィルタは、コモンモードノイズの減衰特性が劣化するのを防止できるという効果を有するものであり、特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器のノイズ対策として使用されるコモンモードノイズフィルタ等において有用となるものである。
11a 非磁性体層(絶縁体層)
11b 磁性体層(絶縁体層)
12 第1のコイル
13 第2のコイル
14 金属層
14a 金属層の環状部

Claims (3)

  1. 複数の絶縁体層と、前記複数の絶縁体層に設けられた渦巻状の第1のコイル、第2のコイルとを備え、前記第1、第2のコイルの上方、下方の少なくとも一方において、複数の環状部を有する金属層を形成し、上面視で前記複数の環状部は前記第1、第2のコイルの導体間のスペース上に位置し、前記第1、第2のコイルと前記金属層の前記複数の環状部が略対向しないようにしたコモンモードノイズフィルタ。
  2. 前記複数の環状部同士を接続する他の接続部を形成し、前記他の接続部は前記複数の環状部が形成された前記絶縁体層と同一の前記絶縁体層に形成された請求項1記載のコモンモードノイズフィルタ。
  3. 複数の絶縁体層と、前記複数の絶縁体層に設けられた渦巻状の第1のコイル、第2のコイルとを備え、前記第1のコイルと第2のコイルに挟まれた箇所において、複数の環状部を有する金属層を形成し、上面視で前記複数の環状部は前記第1、第2のコイルの導体間のスペース上に位置し、前記第1、第2のコイルと前記金属層の前記複数の環状部が略対向しないようにしたコモンモードノイズフィルタ。
JP2014210930A 2014-10-15 2014-10-15 コモンモードノイズフィルタ Active JP6524408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014210930A JP6524408B2 (ja) 2014-10-15 2014-10-15 コモンモードノイズフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014210930A JP6524408B2 (ja) 2014-10-15 2014-10-15 コモンモードノイズフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016082029A JP2016082029A (ja) 2016-05-16
JP6524408B2 true JP6524408B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=55956454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014210930A Active JP6524408B2 (ja) 2014-10-15 2014-10-15 コモンモードノイズフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6524408B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018113314A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 コイル部品

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6473909A (en) * 1987-09-16 1989-03-20 Daihen Corp Noise filter
JPH02280410A (ja) * 1989-04-20 1990-11-16 Takeshi Ikeda Lcノイズフィルタ
JPH09320849A (ja) * 1996-05-24 1997-12-12 Kyocera Corp 積層スパイラルインダクタならびにそのインダクタンス調整方法
JPH10215134A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Tdk Corp 積層emiフィルタ
JP2005223262A (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Mitsubishi Materials Corp 積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法
JP2005328468A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Murata Mfg Co Ltd 共振回路部品
JP2006140807A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Hioki Ee Corp フィルタ素子
JP2009010729A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Murata Mfg Co Ltd 分布定数型コモンモードフィルタ
JP2009225408A (ja) * 2008-03-19 2009-10-01 Kyocera Corp 積層型誘電体フィルタ
JP2012109326A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Panasonic Corp コモンモードノイズフィルタ
JP2012178717A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Tdk Corp 積層型フィルタ
JP5961813B2 (ja) * 2011-10-31 2016-08-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016082029A (ja) 2016-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6303123B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
US9929710B2 (en) Laminated composite electronic device including coil and capacitor
KR101671122B1 (ko) 공통 모드 초크코일
JP6515353B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JPWO2014171140A1 (ja) コモンモードノイズフィルタおよびその製造方法
JP2012195332A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP5961813B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2016178278A (ja) コモンモードフィルタ
JP6630915B2 (ja) 積層コイル部品
JP2017092434A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP5994108B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP6273498B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2010034464A (ja) 積層型電子部品
JP6524408B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2015111784A (ja) 積層帯域除去フィルタ
JP6451018B2 (ja) コモンモードフィルター
JP6007399B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2005012072A (ja) 積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法
JP2012182286A (ja) コイル部品
JP6620307B2 (ja) 複合部品
JP6186591B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2017188656A (ja) コモンモードフィルター
JP2012182285A (ja) コイル部品
JP2014212189A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2020136521A (ja) コモンモードノイズフィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181101

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190401

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6524408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151