JP6522872B2 - 圧着端子、接続構造体、コネクタ及び、接続構造体の製造方法 - Google Patents

圧着端子、接続構造体、コネクタ及び、接続構造体の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば自動車用ワイヤーハーネスのコネクタ等に装着されるような圧着端子、接続構造体、コネクタ、及び接続構造体の製造方法に関する。
自動車等に装備された電装機器は、被覆電線を束ねたワイヤーハーネスを介して、別の電装機器や電源装置と接続して電気回路を構成している。この際、電装機器や電源装置とワイヤーハーネスとは、それぞれに装着したコネクタ同士で接続する。
これらコネクタは、被覆電線に圧着して接続した圧着端子が内部に装着されており、凹凸対応して接続される雌型コネクタと雄型コネクタとを嵌合させる構成である。
ところで、このようなコネクタは、様々な環境下で使用されるため、コネクタ内部に水分が侵入すると、被覆電線の先端より露出している電線導体の表面が腐食するという問題がある。
そこで、圧着端子で圧着された電線導体への水分の侵入を防止する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1に開示の導体部材もこのような圧着端子のひとつである。
特許文献1に開示の導体部材は、他の部材に接続される接続面が設けられた基材である電線接続部と、該電線接続部に対して突出し、電線の先端部分を挿入して、圧着接続する締結部とよばれる圧着部とで構成されている。
前記圧着部は、電線の先端部を挿入可能な挿入空間を有する断面中空形状であり、突出方向の先端側、つまり、圧着端子の基端側が開口する筒状に形成している。このように構成された前記特許文献1の導体部材と被覆電線との接続は、圧着部の挿入空間に電線の先端側で露出する露出電線を挿入し、その状態で圧着部を加締めることで圧着接続することができる。
しかしながら、圧着接続後の止水性確保のため、挿入空間を有する圧着部は、挿入して圧着する被覆電線の最外周を構成する導体被覆の外径に対して、挿入を許容する程度、つまり導体被覆の外径のひとまわり大きい程度の内径で形成しており、圧着部への被覆電線の挿入が困難であった。
特開2011−233273号公報
そこで、この発明は、圧着端子の圧着部に容易に被覆電線を挿入できるとともに、止水性、及び導通性の向上を図ることができる圧着端子、接続構造体、コネクタ、及び接続構造体の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、導体を絶縁被覆で被覆した被覆電線における先端側の前記絶縁被覆を所定の長さ分剥がして前記導体を露出させた導体露出部の圧着接続を許容する圧着部を備えた圧着端子であって、前記圧着部は、端子基材の長手方向に沿って対向する対向端部同士が突合せ溶接された断面中空形状で構成され、前記圧着部の長手方向において基端部より前記先端側が圧着部本体に設定され、前記圧着部の長手方向において前記圧着部本体よりも前記先端側が板状に変形されるとともに、前記圧着部の幅方向に沿って溶接された封止部が形成され、前記圧着部の前記長手方向の少なくとも前記基端部に、前記圧着部本体より内径が拡径し、前記圧着部本体とともに圧着される基端側拡径部が形成され、前記圧着部は、前記長手方向において、前記封止部、前記圧着部本体、及び前記基端側拡径部が前記先端側から前記基端側に向かってこの順に配設されるとともに、周方向全体において連続する連続形状で一体に形成され、前記基端側拡径部は、外径が拡径されるとともに、外径が拡径された前記基端側拡径部の板厚が、前記圧着部本体の板厚よりも薄肉に設定され、板厚が薄肉に設定された前記基端側拡径部は、対向する対向端部同士が突合せ溶接されたことを特徴とする。
上述の先端側は、被覆電線と圧着端子とを圧着接続した状態における、長手方向の圧着端子が配置される側とし、反対側を圧着端子において基端側としている。
上述の基端側拡径部は、圧着部本体に対して、内径が拡径していれば、外径が同じ、拡径した外径、あるいは縮径した外径の基端側拡径部を含むものとする。
さらに、上述の基端側拡径部は、圧着部本体と同じ板厚で構成する基端側拡径部、基端側に向かって板厚が徐々に薄くなる基端側拡径部を含む概念である。
この発明により、圧着端子の圧着部に被覆電線を容易に、且つ確実に挿入することができる。
詳しくは、圧着部の基端側に基端側拡径部を形成することで、基端側拡径部がガイドとなり、圧着部へ被覆電線の導体露出部を容易に挿入でき、基端側拡径部からはみ出すことなく、導体露出部がきれいな状態で確実に圧着部本体へ挿入が可能となる。
このように、被覆電線を圧着端子に挿入する際、導体露出部が湾曲することなく、まっすぐな状態で圧着部に挿入することができる。これにより、圧着部と導体露出部とを圧着する際に、圧着部を導体露出部に対して、より密着した状態で圧着することができる。したがって、止水性、及び導通性を向上することができる。
また、外径が拡径された前記基端側拡径部の板厚が、前記圧着部本体の板厚よりも薄肉に設定された前記基端側拡径部は、対向する対向端部同士が突合せ溶接する際、容易に溶接することができる。
詳しくは、本明細書に記載の圧着端子は、端子基材の圧着部相当箇所を筒状に曲げた状態で、圧着部の周方向において対向する対向端部同士を圧着端子の長手方向に沿ってレーザー溶接を行うが、圧着部の対向端部同士をレーザー溶接する際に、外径が拡径された基端側拡径部の板厚を薄くすることで、基端側拡径部でレーザーの焦点位置がずれても確実に溶接することができる。
また、板厚を薄くすることで、基端側拡径部の断面積は小さくなり、基端側拡径部の体積を削減することができる。つまり、基端側拡径部において、圧着する際の余肉の逃がし部分を形成できるとともに、塑性変形し易くなるため、上述の溝や切り込みと同様に、圧着後の基端側拡径部の外径を確実に圧着後の圧着部本体の最外径以下に縮径することができる。
また、この発明は、上記の圧着端子前記圧着部本体は、先端側において前記導体露出部を圧着する導体圧着部と、基端側において前記絶縁被覆を圧着する被覆圧着部に設定され、前記圧着部と前記被覆電線とが圧着接続され、圧着後の前記基端側拡径部の外径が、圧着後の前記被覆圧着部の外径と略同一となるように圧着されたことを特徴とする。
この発明により、圧着端子への被覆電線の挿入が容易に、且つ確実に行え、また、圧着端子の圧着部と被覆電線の導体露出部とを確実に圧着し、止水性、及び導通性のよい接続構造体と、さらに、既存のコネクタハウジングのキャビティに挿嵌可能な接続構造体を提供することができる。
この発明の態様として、前記基端側拡径部に、溝、及び切り込みのうち少なくともいずれかを設けることができる。
なお、上記の溝、及び切り込みは、圧着端子の長手方向に沿った形状のみならず、周方向等のように長手方向に対して交差する方向の形状であることを含み、さらには、それら同士が等間隔で設けられたもの、基端側に向かって徐々に狭ピッチ化されたもの含むものとする。
また、長手方向に沿った溝や切り込みは、長手方向にその幅が一定、あるいは基端側に向かって広がるものを含むものとする。なお、溝については、基端側拡径部の外側、内側、あるいは両方に設けた溝とすることができる。
この発明により、圧着部を被覆電線とともに圧着しても、圧着後の基端側拡径部の外径を圧着部本体の最外径以下に形成することができる。
詳しくは、基端側拡径部を有する圧着部と被覆電線とを圧着する際、圧着部本体とともに、被覆電線の導体露出部を、圧着部本体に容易に挿入するために形成した基端側拡径部も圧着部本体の最外径以下となるように縮径する。
このとき、圧着部本体部分に比べて内径が拡径された基端側拡径部分は縮径率が大きくなるため余肉ができ易く、圧着後の基端側拡径部の外径は、圧着部本体の最外径以下にならず、既存のコネクタハウジングのキャビティに圧着端子を挿嵌することができないおそれがある。
しかしながら、基端側拡径部に溝や切り込みを設定し、基端側拡径部の体積を削減、つまり、圧着する際の余肉の逃がし部分を形成することで、圧着後の基端側拡径部の外径を確実に圧着後の圧着部本体の最外径以下にすることができる。したがって、圧着端子は既存のコネクタハウジングに挿嵌可能な機能性を有することができる。
この発明は、上述の接続構造体における前記圧着端子をコネクタハウジングに配置したことを特徴とする。
この発明により、コネクタハウジングのキャビティに上述の接続構造体を挿嵌した、止水性、及び導通性のよいコネクタを提供することができる。
この発明は、上述の接続構造体の製造方法であって、前記被覆電線の少なくとも前記導体露出部と前記接続構造体とを圧着接続する際、前記基端側拡径部の外径が、前記圧着部本体の最外径以下となるように前記圧着端子の前記基端側拡径部を縮径することを特徴とする。
この発明により、既存のコネクタハウジングのキャビティに挿嵌可能な接続構造体の製造方法を提供することができる。
詳しくは、多数ある既存のコネクタハウジングのキャビティは幾つかの形状に決まっている。圧着端子への被覆電線の挿入を容易に、且つ確実に行えることを目的に基端側拡径部を形成したが、圧着状態で基端側拡径部の形状が残っていると、既存のコネクタハウジングのキャビティに接続構造体の圧着端子部分が挿嵌できないおそれがある。
このため、圧着後の基端側拡径部の外径が圧着部本体の最外径以下となるように成形することで、圧着端子への被覆電線の挿入を容易に、且つ確実に行えることともに、接続構造体を既存のコネクタハウジングのキャビティへ挿嵌することができる接続構造体を製造することができる。
この発明により、圧着端子の挿入孔に被覆電線の挿入を容易に行えることで作業効率の向上や、圧着端子の圧着部と被覆電線の導体露出部とを確実に圧着できることで止水性、及び導通性の向上を図ることができる圧着端子、接続構造体、コネクタ、及び接続構造体の製造方法を提供することができる。
雌型圧着端子、被覆電線、及び圧着端子付き電線の説明図。 図1中のA−A矢視断面における雌型圧着端子の断面図。 ファイバーレーザー溶接を説明する説明図。 ファイバーレーザー溶接を説明する説明図。 圧着端子付き電線の製造方法を説明する説明図。 図1中のB−B矢視断面における圧着端子付き電線の断面図。 圧着端子付き電線がコネクタに挿嵌した状態の縦断面図。 他の実施形態の雌型圧着端子の作用説明図。 他の実施形態の基端側拡径部を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、圧着端子付き電線1の説明図を示し、図2は、図1中のA−A矢視断面における雌型圧着端子100の断面図を示し、図3、及び図4は、圧着部120にファイバーレーザー溶接する様子を説明する説明図を示し、図5は、圧着端子付き電線1の製造方法を説明する説明図を示し、図6は、図1中のB−B矢視断面における雌型圧着端子100と被覆電線200の圧着状態の断面図を示し、図7は、圧着端子付き電線1がコネクタ400のキャビティ410に挿嵌した状態の縦断面図を示している。
詳しくは、図1(a)は、雌型圧着端子100、及び被覆電線200の斜視図を示し、図1(b)は、圧着後の圧着端子付き電線1の斜視図を示し、図3(a)は、長手方向Xにおけるファイバーレーザー溶接を施す雌型圧着端子100の斜視図を示し、図3(b)は、図3(a)中のC−C矢視断面における雌型圧着端子100の断面図を示し、図4(a)は、幅方向Yにおけるファイバーレーザー溶接を施す雌型圧着端子100の斜視図を示し、図4(b)は、図4(a)中のD−D矢視断面における雌型圧着端子100の断面図を示している。
さらに、図5(a)は、圧着部120と導体露出部220の圧着前の縦断面図を示し、図5(b)は、圧着部120と導体露出部220の圧着後の縦断面図を示し、図5(c)は、図5(b)内のE−E矢視断面における圧着端子付き電線1の断面図を示している。
本実施形態の圧着端子付き電線1は、図1に示すように、被覆電線200を雌型圧着端子100に接続して構成している。
なお、雌型圧着端子100における長手方向Xに対して、圧着端子付き電線1における端子側を先端側Xaとし、その反対側、つまり、被覆電線200側を基端側Xbとする。
被覆電線200は、図1に示すように、アルミニウム素線221を束ねたアルミニウム導線222を、絶縁樹脂で構成する絶縁被覆210で被覆して構成している。
さらに、被覆電線200の先端側Xaの電線先端部200aは、被覆電線200の先端側Xaの絶縁被覆210を所定の長さ分剥いで露出させた導体露出部220と、絶縁被覆210の先端側Xaの絶縁被覆先端部211とで構成している。
このように構成した電線先端部200aと圧着部120とを圧着接続することで、雌型圧着端子100と被覆電線200とを導通可能な圧着端子付き電線1を構成している。
雌型圧着端子100は、図1、及び図2に示すように、雄型端子との挿嵌を許容するボックス部110と、被覆電線200と圧着接続する圧着部120とを有するとともに、先端側Xaのボックス部110と基端側Xbの圧着部120とを所定の長さのトランジション部130を介して配置している。
ボックス部110は、倒位の中空四角柱体で、長手方向Xの先端側Xaから見て略矩形状に形成しているとともに、圧着部120は、倒位の中空円柱体で、長手方向Xの基端側Xbから見て略円形状に形成している。ここで、ボックス部110の底面における長手方向Xに対して面内で直交する方向を幅方向Yとする。
圧着部120は、長手方向Xにおいて、封止部121、圧着部本体122、及び基端側拡径部123とを先端側Xaから基端側Xbに向かってこの順に配設するとともに、周方向全体において連続する連続形状で一体に形成している。
封止部121は、圧着部120において圧着部本体122より先端側Xaを略平板状に押し潰すように変形させて、雌型圧着端子100を構成する板状の端子基材同士が重合する偏平形状で構成している。
圧着部本体122は、雌型圧着端子100と被覆電線200とを圧着接続する際に、挿入した被覆電線200の導体露出部220と対応する導体圧着部122aと、挿入した被覆電線200の絶縁被覆先端部211と対応する被覆圧着部122bとで構成している。
基端側拡径部123は、図1(a)に示すように、圧着部本体122よりも外周部、及び内周部が大径となるように、徐々に拡径したラッパ状(末広がり状)に形成している。なお、圧着端子付き電線1において、被覆圧着部122bの最外径と圧着後の基端側拡径部123zの外径は、図1(b)に示すように、略同径となるように縮径する。
このように構成した圧着部120は、基端側拡径部123から封止部121にかけて電線先端部200aの挿入を可能にするため基端側Xbのみが開口するとともに、先端側Xa、及び周面部全体が開口していない中空形状(筒状)であり、内部に電線先端部200aの挿入を許容する挿入空間120aを有する。
また、ボックス部110と圧着部120を有する雌型圧着端子100は、後述するように一枚の板材から形成しているため、ボックス部110、圧着部120、及びトランジション部130、さらに詳しくは、圧着部120を構成する導体圧着部122a、被覆圧着部122、及び基端側拡径部123は同じ板厚で構成している。
なお、本実施形態では、上述したように、ボックス部110、圧着部120、及びトランジション部130とで雌型圧着端子100を構成したが、圧着部120を有する圧着端子であれば、上述の雌型圧着端子100におけるボックス部110に挿入接続する挿入タブ420(図7(a)参照)、圧着部120、及びトランジション部130とで構成する雄型圧着端子でも、圧着部120のみで構成し、複数本の被覆電線200の導体露出部220を束ねて接続するための圧着端子であってもよい。
続いて、上述した雌型圧着端子100の製造方法について説明する。
雌型圧着端子100は、図3、及び図4に示すように、レーザー照射装置Fwを用いてファイバーレーザー溶接を行って圧着部120を形成する。
雌型圧着端子100は、端子基材を、ボックス部110に相当する部分を先端視略正方形の中空四角柱体に曲げ加工するとともに、圧着部120に相当する部分を基端視略円形の中空円柱体に曲げ加工をし、雌型圧着端子100の基端側Xbに基端側拡径部123を形成した状態で、圧着部120を中空円柱体に保持するため、ファイバーレーザー溶接を施して形成する。
なお、雌型圧着端子100に用いる端子基材は、板状の基材であり、表面が錫メッキ(Snメッキ)された黄銅等の銅合金条(図示せず)を、平面展開した端子形状に打ち抜いた板材であり、圧着前の圧着部120に相当する部分に、圧着面、及び該圧着面の幅方向Yの両側から延出した圧着部構成片を備えて形成している。
詳しくは、図3に示すように、雌型圧着端子100は、端子基材を長手方向Xを中心軸とする周方向に丸めて対向端部140同士が上面側で突き合わさるようにして円筒状を構成する。そして、端子基材の対向する対向端部140同士を突き合わせた状態でレーザー照射装置Fwを長手方向Xに沿ってスライドさせながら一対の対向する対向端部140同士を溶接することで長手方向溶接個所W1を形成する。
その後、図4に示すように、封止部121は、圧着部120において、圧着部本体122よりも先端側Xaを略平板状に押し潰すように変形させて、雌型圧着端子100を構成する板状の端子基材同士が重合する偏平形状で構成している。
さらに、封止部121の先端側Xaにおいて、レーザー照射装置Fwを幅方向Yに沿ってスライドさせながら溶接することで幅方向溶接個所W2を形成する。
なお、圧着部120は、端子基材の対向する対向端部140同士を突き合わせた状態でレーザー照射装置Fwを長手方向Xに沿ってスライドさせながら一対の対向する対向端部140同士を溶接しているが、対向端部140同士を突き合わせるだけでなく、対向端部140同士を重ね合わせて溶接してもよい。
続いて、上述した雌型圧着端子100と被覆電線200とを圧着接続して、圧着端子付き電線1を構成する圧着接続方法について説明する。
圧着接続方法は、電線挿入工程と圧着工程とをこの順で行う。
まず、電線挿入工程において、被覆電線200の電線先端部200aを、雌型圧着端子100の圧着部120に挿入する。
次に、圧着工程において、被覆電線200の電線先端部200aと、雌型圧着端子100の圧着部120とを、クリンパやアンビル等の圧着工具300で圧着部120を挟むようにして圧着接続する。
詳しくは、図1(a)に示すように、被覆電線200の電線先端部200aを、圧着部120の基端側拡径部123を通し、挿入空間120aに挿入する。
そして、図5に示すように、圧着工具300の押圧上刃310(クリンパ)、及び押圧下刃320(アンビル)を、電線先端部200aを挿入した圧着部120の上下に対向するように配置し、圧着部120を挟むようにして、電線先端部200aと圧着部120とを圧着接続する。
このとき、図5(b)に示すように、圧着後の基端側拡径部123zの外径が圧着後における被覆圧着部122の最外径以下となるようにする。つまり、図6に示すように、圧着後の基端側拡径部123zの外径と圧着後の被覆圧着部122bの外径とが略同一となるように形成する。
続いて、上述で構成した雌型圧着端子100、及び圧着端子付き電線1の作用効果について説明する。
雌型圧着端子100の圧着部120に基端側拡径部123を備えることで、圧着部120の挿入空間120aに被覆電線200の電線先端部200aを容易に挿入することができる。
詳しくは、圧着部120の挿入空間120aに被覆電線200の電線先端部200aを挿入する際、基端側拡径部123が挿入空間120aへのガイドとなり、導体露出部220を構成するアルミニウム素線221がバラけることなく、電線先端部200aを容易に圧着部120の挿入空間120aに挿入することができる。したがって、電線挿入工程において、作業効率を向上することができる。
雌型圧着端子100の圧着部120に基端側拡径部123を備えることで、圧着部120の挿入空間120aに被覆電線200の電線先端部200aを正確に挿入することができる。
詳しくは、圧着部120の挿入空間120aに被覆電線200の電線先端部200aを挿入する際、基端側拡径部123が挿入空間120aへのガイドとなり、導体露出部220は湾曲することなく、電線先端部200aをまっすぐな状態で正確に挿入空間120aへ挿入することができるため、より密着した状態で、圧着することができる。したがって、圧着工程で形成した圧着端子付き電線1は、止水性、及び導通性を向上することができる。
さらに、圧着端子100と被覆電線200とを圧着する際、圧着後の基端側拡径部123zの外径が被覆圧着部122bの外径と略同一となるように圧着することで、圧着端子付き電線1を既存のコネクタ400のキャビティ410に挿嵌することができる。
詳しくは、圧着工程において、圧着後の基端側拡径部123zの外径と圧着後の被覆圧着部122bの外径とを略同一となるように圧着することで、図7に示すように、基端側拡径部123がキャビティ410の端子挿入口430と干渉することなく、圧着端子付き電線1を既存のコネクタ400のキャビティ410に挿嵌することができる。
したがって、雌型圧着端子100は、雌型圧着端子100と被覆電線200とを圧着する際の作業効率の向上や、圧着端子付き電線1の止水性、及び導通性の向上が期待できるとともに、雌型圧着端子100と被覆電線200とで構成した圧着端子付き電線1を挿嵌した止水性、及び導通性のよいコネクタ400を構成することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の導体は、実施形態のアルミニウム導線222に対応し、
以下同様に、
圧着端子は、雌型圧着端子100に対応し、
接続構造体は、圧着端子付き電線1に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
以下、他の実施形態の雌型圧着端子100P2について、図8を用いて説明する。
図8は、板厚が徐々に薄くなっていく基端側拡径部123P2を備えた圧着部120P2に対して、ファイバーレーザー溶接する様子を説明する他の実施形態に係る雌型圧着端子100P2の縦断面図を示している。
基端側拡径部123P2は、図8に示すように、内径、及び外径を基端側Xbに向かって徐々に拡径するとともに、板厚を基端側Xbに向かって徐々に薄く形成している。
このような基端側拡径部123P2を備えた圧着部120P2は、基端側拡径部123P2の内径、及び外径が拡径しているため、圧着部120P2の対向端部140同士に対して、長手方向Xに沿ってファイバーレーザー溶接する際に、レーザー照射装置Fwから照射するレーザーLの焦点位置がずれるが、基端側拡径部123P2の板厚が薄いため、対向端部140同士を確実に溶接することができる。
さらに、基端側拡径部123P2の板厚を薄くすることで、本実施形態の板厚を薄くしない基端側拡径部123と比べて、基端側拡径部123P2の断面積は小さくなる。
したがって、圧着工程において、圧着部120P2と電線先端部200aとを圧着接続する際に、基端側拡径部123P2は、塑性変形し易くなる、つまり、圧着部120P2を容易に縮径することができるため、基端側拡径部123P2を含めた圧着部120P2と電線先端部200aとをしっかり密着させることができるとともに、既存のコネクタ400のキャビティ410に挿嵌できる雌型圧着端子100P2を構成することができる。
また、本実施形態における圧着部120は、基端側拡径部123を圧着部本体122の外径に対して拡径した態様であったが、例えば、圧着部本体122の内径に対して基端側拡径部の内径が基端側Xbに向かって徐々に拡径していれば、基端側拡径部の外径を圧着部本体122の外径と同じ外径で形成してもよいし、基端側拡径部の外径を圧着部本体122の外径より小径に形成してもよい。
つまり、これら基端側拡径部の板厚は、基端側Xbに向かって徐々に薄肉になるように形成することができる。
このように、基端側拡径部の板厚を、長手方向Xにおける基端側Xbに向かって徐々に薄くなるように構成することで、本実施形態の同じ板厚の基端側拡径部123と同様に、圧着部の挿入空間120aへ被覆電線200の電線先端部200aの挿入が容易に、且つ確実に行うことができ、さらに、上述の基端側Xbに向かって板厚を徐々に薄くした基端側拡径部123P2と同様に、ファイバーレーザー溶接を確実に行うことができる。
また、圧着部120は、基端側拡径部123を圧着部120の基端側Xbに形成するだけに限らず、圧着部の先端側Xaから基端側Xbに向かって内径、及び外径が徐々に拡径するように形成することもできる。
このように、圧着部が圧着部の先端側Xaから基端側Xbに向かって内径、及び外径が徐々に拡径する場合も、本実施形態の同じ板厚の基端側拡径部123と同様に、圧着部の挿入空間120aへ被覆電線200の電線先端部200aの挿入を容易に、且つ確実に行うことができる。
また、他の実施形態として、図9(a)は、基端側拡径部123P3に溝部123aを形成した雌型圧着端子100P3を示し、図9(b)は、基端側拡径部123P4に切り込み部123bを形成した雌型圧着端子100P4を示している。
詳しくは、図9(a)に示すように、溝部123aは、基端側拡径部123P3に対する周方向に所定の間隔で配置するとともに、長手方向Xに沿うように、基端側拡径部123P3の外側の面を厚み方向に凹ませて形成している。
さらに、図9(b)に示すように、切り込み部123bは、基端側拡径部123P4に対する周方向に所定の間隔で配置するとともに、長手方向Xに沿うように、基端側拡径部123P4の長手方向Xにおいて基端側Xbから先端側Xaに向かって徐々に幅が狭くなるV字に形成している。
これにより、基端側拡径部123P3に形成した溝部123a、又は基端側拡径部123P4に形成した切り込み部123bは、それぞれに対応する基端側拡径部123P3,123P4の周方向における余肉の逃がし部分として作用するため、基端側拡径部123P3,123P4は、圧着部120P3,120P4と、電線先端部200aとを圧着する際により縮径し易くなる。
さらに、上述で説明するように、溝部123a、及び切り込み部123bは、長手方向Xのみならず、周方向等のように長手方向Xに対して角度を付けて形成してもよいし、所定の間隔、又は幅に設定してもよい。
さらにまた、溝部123aと切り込み部123bとを同じ圧着端子における基端側拡径部に形成してもよいし、溝部123aは、基端側拡径部123P3の外面のみならず、内面や両面に形成してもよい。
1…圧着端子付き電線
100,100P2,100P3,100P4…雌型圧着端子
110…ボックス部
120,120P2,120P3,100P4…圧着部
120a…挿入空間
121…封止部
122…圧着部本体
122a…導体圧着部
122b…被覆圧着部
123,123P2,123P3,100P4…基端側拡径部
123a…溝部
123b…切り込み部
123z…圧着後の基端側拡径部
130…トランジション部
140…対向端部
200…被覆電線
200a…電線先端部
210…絶縁被覆
211…絶縁被覆先端部
220…導体露出部
221…アルミニウム素線
222…アルミニウム導線
300…圧着工具
310…押圧上刃
320…押圧下刃
400…コネクタ
410…キャビティ
420…挿入タブ
430…端子挿入口
X…長手方向
Xa…先端側
Xb…基端側
Y…幅方向
Fw…レーザー照射装置
L…レーザー
W1…長手方向溶接箇所
W2…幅方向溶接個所

Claims (2)

  1. 導体を絶縁被覆で被覆した被覆電線における先端側の前記絶縁被覆を所定の長さ分剥がして前記導体を露出させた導体露出部の圧着接続を許容する圧着部を備えた圧着端子であって、
    前記圧着部は、端子基材の長手方向に沿って対向する対向端部同士が突合せ溶接された断面中空形状で構成され、
    前記圧着部の長手方向において基端部より前記先端側が圧着部本体に設定され、
    前記圧着部の長手方向において前記圧着部本体よりも前記先端側が板状に変形されるとともに、前記圧着部の幅方向に沿って溶接された封止部が形成され、
    前記圧着部の前記長手方向の少なくとも前記基端部に、前記圧着部本体より内径が拡径し、前記圧着部本体とともに圧着される基端側拡径部が形成され、
    前記圧着部は、前記長手方向において、前記封止部、前記圧着部本体、及び前記基端側拡径部が前記先端側から前記基端側に向かってこの順に配設されるとともに、周方向全体において連続する連続形状で一体に形成され、
    前記基端側拡径部は、外径が拡径されるとともに、
    外径が拡径された前記基端側拡径部の板厚が、前記圧着部本体の板厚よりも薄肉に設定され
    板厚が薄肉に設定された前記基端側拡径部は、対向する対向端部同士が突合せ溶接された
    圧着端子。
  2. 請求項1に記載の圧着端子において、前記圧着部本体は、先端側において前記導体露出部を圧着する導体圧着部と、基端側において前記絶縁被覆を圧着する被覆圧着部に設定され、
    前記圧着部と前記被覆電線とが圧着接続され、
    圧着後の前記基端側拡径部の外径が、圧着後の前記被覆圧着部の外径と略同一となるように圧着された
    接続構造体。
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