JP6522550B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に搭載される電子制御装置に関する。
自動車に搭載される電子制御装置は、特開2016−23603号公報(特許文献1)に記載されるように、定期的に発生する定期処理、及び、非定期的に発生する割込処理を実行する。
特開2016−23603号公報
しかしながら、電子制御装置において、例えば、加減速などの過渡期で割込処理が急増すると、定期処理に加えて割込処理が実行されるため、定期処理が所定の時間内に終了しなくなり、いわゆる処理抜けが発生するおそれがある。そして、処理抜けが発生すると、例えば、電子制御装置の制御対象機器が予期せぬ動作をしたり、プログラムが無限ループに陥って停止してしまう。このため、外部装置で電子制御装置の演算負荷を監視することが考えられるが、例えば、電子制御装置の演算負荷が高まると通信の同期をとることが困難となり、外部装置が演算負荷を監視することができなくなってしまう。
そこで、本発明は、通信に依存せず、演算負荷を外部から監視可能な電子制御装置を提供することを目的とする。
このため、マイクロコンピュータを内蔵した電子制御装置は、マイクロコンピュータの演算負荷を測定する手段と、演算負荷をアナログ電圧値に変換する手段と、アナログ電圧値に応じた電圧を出力するアナログ入出力ポートと、電圧が所定のしきい値より高くなったときに、マイクロコンピュータで実行する複数の処理の中から、処理の優先度に応じて選択された処理の実行をスキップさせる手段と、を有する。
本発明によれば、通信に依存せず、演算負荷を外部から監視することができる。
電子制御システムの一例を示すシステム図である。 マイクロコンピュータの具体的構造の一例を示すブロック図である。 マイクロコンピュータが実行する処理及びそこで発生する問題点の説明図である。 演算負荷出力処理の一例を示すフローチャートである。 演算負荷及び出力電圧の一例を示す図である。 演算負荷監視処理の一例を示すフローチャートである。 選択実行処理の一例を示すフローチャートである。 定期処理の優先度を設定した優先度テーブルの一例を示す図である。 割込処理の優先度を設定した優先度テーブルの一例を示す図である。 自動車の運転状態変化に応じてしきい値を変更する方法の説明図である。 電子制御装置の第1変形例を示すシステム図である。 電子制御装置の第2変形例を示すシステム図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、自動車に搭載された電子制御システムの一例を示す。
電子制御システム100は、燃料噴射装置,自動変速機,電動ブレーキ装置などの制御対象機器を制御する主系の電子制御装置(メインECU)200と、メインECU200とは異なる制御対象機器を制御しながら、メインECU200の演算負荷を監視する従系の電子制御装置(サブECU)300と、を有する。メインECU200は、被監視対象となるマイクロコンピュータ(マイコン)250を内蔵し、サブECU300は、メインECU200のマイコン250を監視する主体となるマイコン350を内蔵する。
メインECU200のマイコン250は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)250A、不揮発性メモリの一例として挙げることができるROM(Read Only Memory)250B、揮発性メモリの一例として挙げることができるRAM(Random Access Memory)250C、ウォッチドッグタイマ250D、アナログ信号を入出力するアナログ入出力ポート250E、デジタル信号を入出力するデジタル入出力ポート250F及び他の電子制御装置などと通信するための通信回路250Gが1つのパッケージに封入された電子デバイスである。ここで、ROM250Bとしては、電気的にデータを消去及び書込み可能な、フラッシュROMを使用することができる。なお、サブECU300のマイコン350も、メインECU200のマイコン250と同様な構成をなしている。
ここで、メインECU200において、マイコン250が実行する処理、及び、そこで発生する問題点について説明する。
メインECU200のマイコン250は、制御対象機器を制御するためのジョブとして、定期的に発生する定期処理と非定期的に発生する割込処理を夫々実行する。定期処理は、例えば、2ms周期,10ms周期など、所定時間ごとに実行する処理である。割込処理は、例えば、自動車の運転状態が変化する過渡期になったとき、変化する運転状態に対応するために発生する処理である。
メインECU200のマイコン250が実行する処理として、定期処理A〜Dと割込処理a〜eを想定する。割込処理a〜eが発生しない場合、マイコン250は、図3に示すように、定期処理の実行間隔である定期処理時間内に、定期処理A〜Dを実行する。このとき、定期処理時間に対する定期処理A〜Dの実行に要する時間の割合は、例えば、約59%となり、マイコン250の演算負荷は約59%となる。また、割込処理a〜cが発生すると、マイコン250は、定期処理時間内に、定期処理A〜Dに加えて割込処理a〜cを実行する。この場合、定期処理時間に対する定期処理A〜D及び割込処理a〜cの実行に要する時間の割合は、例えば、約87%となり、マイコン250の演算負荷は約87%となる。
さらに、自動車の運転状態変化に応じて割込処理a〜eが発生すると、マイコン250は、定期処理時間内に、定期処理A〜Dに加えて割込処理a〜eを実行する。このとき、例えば、定期処理A,割込処理a,定期処理B,割込処理b,定期処理C,割込処理c〜e,定期処理Dの順番で処理が実行されると、定期処理時間内に定期処理Dが終了せず、いわゆる処理あふれが発生してしまう。処理あふれが発生した場合、その処理が重要なものであると、制御対象機器が予期せぬ動作をしたり、プログラムが無限ループに陥って停止してしまうおそれがある。なお、割込処理eが発生しない場合には、定期処理時間内にすべての処理が実行される。
このため、背景技術でも説明したように、外部装置でメインECU200のマイコン250の演算負荷を監視することが考えられるが、例えば、マイコン250の演算負荷が高まると通信の同期をとることが困難となり、外部装置が演算負荷を監視することができなくなってしまう。そこで、以下説明するように、マイコン250の演算負荷をアナログ電圧値に変換し、アナログ電圧値に応じた電圧をアナログ入出力ポート250Eから外部に出力することで、通信に依存せず、演算負荷を外部から監視できるようにする。
図4は、メインECU200が起動したことを契機として、そのマイコン250が所定時間t1ごとに繰り返し実行する、演算負荷出力処理の一例を示す。なお、マイコン250は、例えば、CPU250AがROM250Bに予め格納された制御プログラムを実行することで、演算負荷出力処理を実行する(以下同様)。また、以下の説明においては、説明を簡略化することを目的として、メインECU200のマイコン250をメインECU200と略記する(以下同様)。
ステップ1(図4では、「S1」と略記する。以下同様。)では、メインECU200が、定期処理時間内に実行した処理(定期処理及び割込処理)の実行時間を計測し、定期処理時間に対する全処理時間である演算負荷(CPU使用率)を計測する。なお、演算負荷としては、CPU使用率に限らず、例えば、計測した処理時間そのもの、リソース使用率など、公知の指標を採用することができる。
ステップ2では、メインECU200が、演算負荷0%〜100%が所定の電圧範囲、例えば、0V〜5Vに分布するように、演算負荷をアナログ電圧値に変換する。なお、演算負荷を分布させる電圧範囲は、例えば、CPU250Aの演算精度、アナログ入出力ポート250Eの出力特性などを考慮して決定することができる。
ステップ3では、メインECU200が、アナログ電圧値に応じた電圧を、アナログ入出力ポート250Eから外部に出力する。なお、メインECU200は、アナログ入出力ポート250Eから出力する電圧を任意の時点で参照可能とするため、この状態を持続するようにしてもよい。
かかる演算負荷出力処理によれば、メインECU200は、所定時間t1ごとに、定期処理時間内に実行した処理の実行時間を計測し、これをアナログ電圧値に変化した後、アナログ電圧値に応じた電圧をアナログ入出力ポート250Eから出力する。このため、図5に示すように、メインECU200の起動直後から、演算負荷に相当する電圧が外部に出力され、メインECU200とサブECU300との間の通信が確立されていない状態でも、サブECU300はメインECU200の演算負荷を監視することができる。また、サブECU300は、メインECU200とサブECU300との通信に依存せず、その演算負荷を監視することができる。
図5に示す一例は、アナログ入出力ポート250Eは0V〜5Vの範囲で電圧を出力するものを前提として、定期処理時間内に実行した処理の実行時間[μs]を演算負荷とすると共に、演算負荷1000[μs]を200[mV]として出力したものである。この例を参照すると、メインECU200の起動直後は、例えば、各種の初期化処理によって演算負荷が比較的高く、演算負荷が約11000[μs]であり、これに相当する電圧が約2200[mV]となっていることが理解されよう。そして、メインECU200の初期化処理が完了すると、演算負荷が低下して約7000[μs]となり、これに相当する電圧が約1400[mV]となった後、定常状態に移行し、演算負荷が約6000[μs]、これに相当する電圧が約1200[mV]で安定することが理解されよう。
なお、メインECU200の演算負荷は、オシロスコープなどの汎用機器で視認できるため、例えば、メインECU200の実証実験などにおいて、その演算負荷が過度に高くなっているか否かを確認することができる。
図6は、サブECU300が起動したことを契機として、そのマイコン350が所定時間t2ごとに繰り返し実行する、演算負荷監視処理の一例を示す。ここで、サブECU300は、メインECU200の電圧出力と同期して演算負荷を監視すべく、メインECU200の演算負荷出力処理と同一の所定時間t1で演算負荷監視処理を繰り返し実行することが望ましい。
ステップ11では、サブECU300が、メインECU200の演算負荷を監視すべく、そのアナログ入出力ポート250Eから電圧を読み込む。
ステップ12では、サブECU300が、電圧が所定のしきい値より高いか否かを判定する。ここで、所定のしきい値は、メインECU200の演算負荷が高まって、割込処理の発生によって処理抜けが発生する可能性があるか否かを判定するためのしきい値であって、例えば、制御対象機器の制御内容,メインECU200の処理能力などを考慮して適宜設定することができる。そして、サブECU300は、電圧が所定のしきい値より高いと判定すれば処理をステップ13へと進める一方(Yes)、電圧が所定のしきい値以下であると判定すれば処理をステップ15へと進める(No)。
ステップ13では、サブECU300が、例えば、内蔵した計時機能を利用して、電圧が所定のしきい値より高くなった状態が所定時間継続したか否かを判定する。ここで、所定時間は、一時的に演算負荷が高まったことを排除するためのしきい値であって、例えば、制御対象機器の制御内容,メインECU200の処理能力などを考慮して適宜設定することができる。そして、サブECU300は、上記状態が所定時間継続したと判定すれば処理をステップ14へと進める一方(Yes)、上記状態が所定時間継続していないと判定すれば処理をステップ15へと進める(No)。
ステップ14では、サブECU300が、メインECU200の演算負荷が異常であると判定し、その判定結果をメインECU200に送信する。なお、サブECU300は、メインECU200の演算負荷が異常であると判定したとき、例えば、インストルメントパネルの警告灯などを点灯させ、運転者などに異常が発生したことを報知するようにしてもよい。
ステップ15では、サブECU300が、メインECU200の演算負荷は正常であると判定し、その判定結果をメインECU200に送信する。
かかる演算負荷監視処理によれば、サブECU300は、メインECU200が出力する電圧が所定のしきい値より高いか否かを介して、メインECU200の演算負荷が過度に上昇したか否かを判定する。そして、サブECU300は、電圧が所定のしきい値より高い状態が所定時間継続したら、メインECU200の演算負荷が異常であると判定する。一方、サブECU300は、電圧が所定のしきい値より高い状態が所定時間継続していなければ、メインECU200の演算負荷が正常であると判定する。その後、サブECU300は、判定結果をメインECU200へ送信する。このとき、メインECU200は、起動直後又は演算負荷が高いときにも電圧を出力しているため、サブECU300は、メインECU200が起動している限り、その演算負荷を監視することができる。
なお、サブECU300は、電圧が所定のしきい値より高くなったとき、その状態が所定時間継続したか否かを判定せずに、メインECU200の演算負荷が異常であると判定することもできる。但し、上記状態が所定時間継続したか否かを判定することで、メインECU200の演算負荷が異常であると判定する判定精度を向上させることができる。また、サブECU300は、メインECU200から出力された電圧の変化状態を介して、そのA/D変換器が正常であるか否かを診断することもできる。
ところで、メインECU200の演算負荷が異常になったとき、これを放置しておくと、例えば、プログラムが無限ループに陥って、自動車の運転状態に応じて制御対象機器を制御できなくなってしまう。このため、サブECU300は、メインECU200の演算負荷が異常になったと判定したとき、メインECU200をリセットすることもできる。このようにすれば、メインECU200の処理状態を監視しているウォッチドッグタイマ250Dが不要となり、そのマイコン250の製造コストを低減することができる。
しかし、メインECU200において、演算負荷が過度に高くなったとき、自動車の運転状態に応じた処理を特定し、各処理の優先度に応じて実行する処理を取捨選択するようにすれば、メインECU200をリセットせずに、制御対象機器を制御し続けることができる。以下、この方法について説明する。
図7は、メインECU200が、定期処理又は割込処理が発生したことを契機として実行する、選択実行処理の一例を示す。ここで、選択実行処理を実行する前提として、メインECU200は、サブECU300から送信された判定結果を任意の時点で参照可能とするため、例えば、その判定結果をRAM250Cに格納する。なお、以下に説明する選択実行処理は、メインECU200が制御対象機器を制御するための定期処理及び割込処理と比較して演算負荷が軽いため、これを実行しても影響が少ない。
ステップ21では、メインECU200が、例えば、RAM250Cに格納された判定結果を参照し、演算負荷が所定のしきい値より高い異常が発生しているか否かを判定する。そして、メインECU200は、異常が発生していると判定すれば処理をステップ22へと進める一方(Yes)、異常が発生していないと判定すれば、発生した処理を実行すべく、処理をステップ27へと進める(No)。
ステップ22では、メインECU200が、自動車の所定箇所に取り付けられたセンサ出力などを読み込み、例えば、エンジン稼働状態で停止中か、アイドリングストップ状態で停車中か、所定車速以下の低速走行中か、所定車速よりも速い高速走行中かなど、自動車の運転状態を判定する。なお、自動車の運転状態としては、上記の4種類に限らず、3種類以下又は5種類以上とすることもできる。
ステップ23では、メインECU200が、ステップ22で判定した運転状態で発生する可能性がある定期処理及び割込処理の各処理について、処理の重要度を示す優先度を特定する。即ち、メインECU200のROM250Bには、図8に示すような定期処理の優先度テーブル、図9に示すような割込処理の優先度テーブルが格納されている。定期処理及び割込処理の優先度テーブルには、夫々、定期処理A〜Dの各処理について、自動車の運転状態に応じた優先度高,中及び低が設定されている。ここで、優先度「高」は必ず実行しなければならない処理、優先度「中」は所定回数ごとに1回実行すればよい処理、優先度「低」は処理をスキップしても影響が少ない処理を示す(以下同様)。定期処理の優先度テーブルを参照すると、例えば、アイドリングストップ状態での停車中における定期処理Bの優先度は、必ず実行しなければならない「高」であることが特定できる。そして、メインECU200は、選択実行処理を実行する契機となった定期処理又は割込処理に応じた、ROM250Bに格納された優先度テーブルを参照し、自動車の運転状態及び処理に応じた優先度を特定する。
ステップ24では、メインECU200が、ステップ23で特定した優先度が「低」、即ち、実行対象である処理はその実行をスキップしても影響が少ないか否かを判定する。そして、メインECU200は、優先度が「低」であると判定すれば(Yes)、その処理の実行をスキップして処理を終了させる。一方、メインECU200は、優先度が「低」でない、即ち、優先度が「中」又は「高」であると判定すれば(No)、処理をステップ25へと進める。
ステップ25では、メインECU200が、ステップ23で特定した優先度が「中」、即ち、所定回数ごとに1回実行すればよい処理であるか否かを判定する。そして、メインECU200は、優先度が「中」であると判定すれば処理をステップ26へと進める一方(Yes)、優先度が「中」でない、即ち、優先度が「高」であると判定すれば処理をステップ27へと進める(No)。
ステップ26では、メインECU200が、処理の優先度が「中」であるため、例えば、前回処理を実行してから所定回数経過したか否かを介して、その処理の実行をスキップ可能であるか否かを判定する。そして、メインECU200は、スキップ可能であると判定すれば処理を終了させる一方(Yes)、スキップ可能でないと判定すれば処理をステップ27へと進める(No)。
ステップ27では、メインECU200が、選択実行処理を実行する契機となった処理を実行する。
かかる選択実行処理によれば、メインECU200は、定期処理又は割込処理が発生したときに、演算負荷が正常であれば、その処理を無条件で実行する一方、演算負荷が異常であれば、その処理の優先度に応じて処理の実行をスキップする。このとき、処理の優先度は、自動車の運転状態に応じて特定されるため、実際の運転状態に適合した優先度を特定することができる。そして、優先度の低い処理の実行がスキップされるため、定期処理時間内に重要な処理を実行することができ、例えば、メインECU200をリセットしなくとも、制御対象機器の制御を続行することができる。なお、処理の優先度は、高,中及び低の3段階に限らず、少なくとも、高及び低の2段階であればよい。
以上の実施形態では、メインECU200の演算負荷が異常であるか否かを判定するための所定のしきい値は、固定値であったが、次のように、自動車の運転状態変化に応じて動的に変更することもできる。
自動車の運転状態が変化するときは、定常状態で発生する定期処理に加え、運転状態変化に対応すべく、種々の割込処理が発生する。即ち、自動車の運転状態が過渡期になったとき、自動車の運転状態が切り替わるとき、メインECU200の演算負荷が変化する状態に移行するとき、発生する処理の数が増減するので、その増減を見越して所定のしきい値を変更する。ここで、自動車の運転状態が過渡期になる一例として、例えば、走行中にブレーキを作動させて減速させたとき、走行中にアクセルペダルを踏み込んで加速させたときなどを挙げることができる。また、自動車の運転状態が切り替わる一例として、例えば、停車時にアイドリングストップに移行するとき、アイドリングストップから復帰するときなどを挙げることができる。さらに、メインECU200の演算負荷が変化する状態に移行する一例として、例えば、電源投入時にメモリ診断を行うとき、アイドリングストップに移行するときなどを挙げることができる。なお、上記運転状態変化に応じて所定のしきい値を変更する大きさは、例えば、各状態変化により発生する割込処理の演算負荷などを考慮して適宜設定することができる。
このようにすれば、図10に示すように、自動車の運転状態が変化する、過渡期,運転状態の切り替わり,演算負荷が変化する状態となったとき、所定のしきい値が変更されるので、運転状態変化に応じた異常判定を行うことができる。なお、図10に示す例では、所定のしきい値は、定期処理時間に対する処理時間の割合[%]となっている。
電子制御システム100を構成するメインECU200が、図11に示すように、1つのパッケージに2つのマイクロコンピュータA及びBが封入されたデュアルコアプロセッサを内蔵する場合、例えば、一方のマイクロコンピュータBが他方のマイクロコンピュータAの演算負荷を監視することができる。また、電子制御システム100を構成するメインECU200が、図12に示すように、1つのマイクロコンピュータCのみを内蔵する場合、マイクロコンピュータCから出力される電圧を自己で読み込み、その電圧に基づいて演算負荷を自己診断することができる。
ここで、上述した実施形態から把握し得る技術的思想について、以下に記載する。
(1)電子制御装置は、マイクロコンピュータの演算負荷を測定する手段と、前記演算負荷をアナログ電圧値に変換する手段と、前記アナログ電圧値に応じた電圧を外部に出力する手段と、を有する。
(2)前記電子制御装置は、前記電圧を入力する手段を更に有する。
(3)前記電子制御装置は、前記電圧が所定のしきい値より高くなったときに、前記マイクロコンピュータの演算負荷が異常であると判定する手段を更に有する。
(4)前記電子制御装置は、前記マイクロコンピュータの演算負荷が異常であると判定されたときに、前記マイクロコンピュータで実行する処理を取捨選択する手段を更に有する。
(5)前記電子制御装置は、自動車の運転状態に応じて、前記所定のしきい値を動的に設定する手段を更に有する。
(6)前記電子制御装置は、前記電圧が所定のしきい値より高くなったことに加え、その状態が所定時間継続したときに、前記マイクロコンピュータの演算負荷が異常であると判定する。
(7)前記電子制御装置は、前記マイクロコンピュータの演算負荷が異常であると判定したとき、前記処理の優先度に応じて、前記マイクロコンピュータで実行する処理を取捨選択する。
(8)前記処理の優先度は、自動車の運転状態ごとに設定されている。
(9)前記演算負荷は、定期処理時間内に実行する処理の実行時間又は割合である。
(10)前記処理は、定期処理及び割込処理である。
200 メインECU
250 マイコン(マイクロコンピュータ)
250E アナログ入出力ポート

Claims (5)

  1. マイクロコンピュータを内蔵した電子制御装置であって、
    前記マイクロコンピュータの演算負荷を測定する手段と、
    前記演算負荷をアナログ電圧値に変換する手段と、
    前記アナログ電圧値に応じた電圧を出力するアナログ入出力ポートと、
    前記電圧が所定のしきい値より高くなったときに、前記マイクロコンピュータで実行する複数の処理の中から、当該処理の優先度に応じて選択された処理の実行をスキップさせる手段と、
    を有することを特徴とする電子制御装置。
  2. 自動車の運転状態に応じて、前記所定のしきい値を動的に設定する手段を更に有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記処理の優先度は、自動車の運転状態ごとに設定されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 前記演算負荷は、定期処理時間内に実行する処理の実行時間又は割合である、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電子制御装置。
  5. 前記処理は、定期処理及び割込処理である、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の電子制御装置。
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