JP6521650B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
従来、ページ内の文字や画像が記述されたページ記述言語(PDL:Page Description Language)からラスターデータを生成する描画処理において、処理の効率化や高速化を図るための提案がなされている。例えば、PDL内の画像や、PDLから生成されたラスターデータの内容に応じて、適切な画像圧縮方法や色変換処理を適用することが行われている。
特許文献1は、画像を複数の領域に分割し、領域毎に文字領域を含むか、モノクロ領域であるか、カラー領域であるかといった属性を判定し、該判定された属性に応じて画像符号化時のサブサンプリング手段を選択する方法を開示している。また、特許文献2は、各画素の色情報から平坦領域、変化領域に分類し、変化領域内の特定の画素を前景画素として抽出し、前景画素と非前景画素で異なる処理を選択する方法を開示している。更に、特許文献3は、画像を同一色の領域に分割し、該領域のピクセル数から、該領域の圧縮方法を選択する方法を開示している。
特開2014−17674号公報 特開2010−277227号公報 米国特許第5982937号明細書
画像内を複数の領域に分割し、領域毎に処理を選択する場合に、画像内の色情報を基に領域分割することが考えられる。そして、分割された領域の大きさや、領域の色情報に基づいて領域のテキストや自然画といった属性を判断し、該属性から適切な処理を選択しうる。また、グラデーション画像の様に色が細かく変化する変化領域に対しては、変化領域全体として固有の画像処理を施すことが求められる。
しかしながら、特許文献1〜3に開示の方法では、上述したような変化領域に対して、同一色の領域に分割された各領域に対して個別に画像処理が行われてしまう可能性がある。
本発明は、画像内に含まれるグラデーションの様に色が細かく変化する変化領域に対して正しく変化領域であると判断し、変化領域をまとめて適切な画像処理方法を選択することが可能となる情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の情報処理装置は、画像を色情報に基づいて部分領域に分割する分割手段と、部分領域ごとに、該部分領域が変化領域か否かを判断するために用いる閾値を該部分領域のサイズに応じて決定する決定手段と、部分領域ごとに、該部分領域の色情報と該部分領域の周辺にある周辺部分領域の色情報との差分が決定された閾値よりも小さいか否かを判断する判断手段と、判断手段により、差分が閾値よりも小さいと判断された場合に、部分領域を記憶手段に保存する保存手段と、
記憶手段に保存された前記部分領域の数が所定の個数以上である場合に、該記憶手段に保存された部分領域をまとめた領域に対して同一の画像処理方法を選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像内に含まれるグラデーションの様に色が細かく変化する変化領域に対して正しく変化領域であると判断し、変化領域をまとめて適切な画像処理方法を選択することが可能となる情報処理装置を提供することができる。
一実施形態における情報処理システムの構成の一例を示した図である。 情報処理システムのモジュール構成の一例を示した図である。 PDLデータ及びオブジェクトリストの一例を示した図である。 中間データの一例を示した図である。 各部分領域の属性を判断する処理を説明するためのフローチャートである。 画像を同一色領域に分割した場合の一例を示した図である。 画像を同一色領域に分割する処理の手順の一例を示した図である。 同一色領域のサイズを算出する方法の一例を示した図である。 グラデーション画像を同一色領域に分割した一例を示した図である。 グラデーションを含む画像の処理順序を示した図である。 第1及び第2のStackの構造例を示した図である。
まず、本発明の説明に先立ち、グラデーション等の変化領域を含む画像に対する従来の画像処理方法について説明する。
図9は、グラデーション画像を同一色領域に分割した一例を示した図である。
従来の方法では、変化領域内の各色領域がそれぞれ別の領域として認識・処理され、変化領域全体として適切な処理が選択されない場合がある。図9(B)のグラデーション画像は、図9(A)のグラデーション画像を説明のために簡略化したグラデーション画像である。図9(B)に対し処理を選択する場合には、まず色情報に基づき、領域901〜905の同一色領域に分割する。そして、それぞれの同一色領域に対し、領域の大きさや色情報からテキストや自然画領域といった属性を判断し、最適な処理を選択する。
ただし、該グラデーション画像が大きい場合には、各領域901〜905の大きさも大きくなる。そのため、各領域の属性は、それぞれ単色の図形や背景であると判断され、本来であれば図9(C)に示す様に1つのグラデーション領域として処理すべきにも関わらず、図9(D)に示す様に領域901〜905の各色別々の領域として処理される場合がある。
例えば、画像の圧縮に関して、画質の劣化を抑えつつ、圧縮後のデータサイズを小さくするために、自然画等の領域はLossy圧縮を行う。一方、テキスト領域は画質の劣化を避けるために、Lossless圧縮を行う。このように、領域毎の属性に応じて圧縮方法を選択することを考える。このとき、グラデーション画像は、Lossy圧縮を行っても画質の劣化が目立たないため、グラデーション画像全体としてLossy圧縮を行いたい。しかし、図9(D)の様に、各色領域が図形属性の領域と判断される場合には、グラデーション全体として処理されずに、各色領域で別々にLossless圧縮されてしまう。
また、実際のグラデーション画像は、図9(B)のような簡略化したグラデーション画像と異なり、図9(A)の様に多数の色から構成されるため、各色領域に分割した場合に領域数が膨大な数となる。そのため、領域毎に別々に画像処理を行った場合には、グラデーション画像の画像処理に時間がかかってしまう。
これに対して、本実施形態によれば、例えば、入力PDL内に含まれる画像や、入力PDLから生成されたラスターデータ内に含まれるグラデーションの様に色が細かく変化する変化領域に対し、正しくグラデーションの属性を持つと判断することが可能になる。また、変化領域全体に対して、適切な画像処理を選択し、実施することが可能となる。以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明における情報処理システムの構成の一例を示した図である。
図1において、コンピュータ101は、データ転送ケーブル103を経由してプリンタ102と接続されている。コンピュータ101は、ユーザからの操作と、印刷データとしてPDLの入力を受け付けるアプリケーション部104と、入力されたPDLを解析し、中間データに変換し、プリンタ102に中間データを転送する処理部105とを有する。プリンタ102は、データ転送ケーブル103を介して送信された中間データを受信し、該中間データをレンダリングし、ラスターデータを作成するレンダリング部106と、該ラスターデータの印刷処理を制御するプリンタエンジン部107とを有する。
なお、本発明の実施形態は、図1の構成によらず、コンピュータ101がレンダリング部106の機能を有し、ネットワークで接続されたプリンタ102にラスターデータを送信する構成であってもよい。また、プリンタ102が処理部105の機能を有し、PDLを受信、若しくは入力を受け付け、PDLからラスターデータ作成まで行う構成であってもよい。
図2は、本発明における情報処理システムのモジュール構成の一例を示した図である。
PDL201は、アプリケーション部104からユーザによって印刷指示されたPDFやXPSといったPDL形式のデータで、図3(A)に示す様に、テキストやグラフィック、画像などの描画情報を含む。PDL解析モジュール202は、PDL201を受け取り、PDLを解析し、PDL内に含まれるテキストやグラフィック、画像等のオブジェクト情報から印刷ページ内に含まれるオブジェクトをリスト化したオブジェクトリスト203を作成する。
オブジェクトリスト203は、例えば、図3(B)の様にページ内に含まれるオブジェクトを、ページのスキャンライン毎にリスト化した図3(C)に示す2次元のリスト形式が考えられる。オブジェクトを描画する際に、該オブジェクトの描画開始スキャンラインがi行目の場合には、i行目のリストObjectList[i]にオブジェクト情報を追加する。リストに登録される各オブジェクト情報に含まれる情報としては、テキストのストリング情報や、図形のパス情報、画像情報、塗り情報、画像データ等が考えられる。
中間データ生成モジュール204は、PDL解析モジュール202で生成したオブジェクトリスト203を解析し、中間データ207を作成する。中間データ207は、例えば図4(A)に示す様に、ページ内のオブジェクトの描画位置や、エッジ情報を含むレイアウト情報401と、ページ内のオブジェクトの描画色等の各塗り情報を示す塗り情報402とから構成される形式が考えられる。
また、ページ内のオブジェクトが画像であった場合には、該画像の画像データ403も含まれる。塗り情報402は、図4(B)に示す様に、各塗りに対するIndex情報と、塗りタイプと、塗りタイプに応じた色値とが含まれている。また、塗りタイプが画像の場合には、該画像のデータのサイズや格納場所に係る情報を含んでおり、該塗り情報を基に画像データを取得することが可能である。
また、中間データ生成モジュール204において中間データ207を作成する際には、中間データのデータサイズを小さくするために、PDL201内の画像データは必要に応じて圧縮される。
更に、画像の圧縮に関しては、中間データ生成モジュール204において、画像を複数の部分領域に分割する。そして、画像の情報や描画内容を基に各部分領域の属性を判断し、判断した属性に応じて複数の圧縮方法から単一の部分領域、または複数の部分領域に対して最適な画像圧縮方法を選択する。そして、画像の領域データ(若しくは画像データ)を、選択された圧縮方法を実施する画像処理モジュール(本実施形態では、画像処理モジュール205及び画像処理モジュール206)に送信する。画像処理モジュールは、受け取った画像データを圧縮し、中間データ生成モジュール204に圧縮データを返す。
また、本実施形態では、画像処理モジュールは205及び206の2つであるが、中間データ生成モジュール204で判断される属性に応じて1つ以上の構成であればよく、複数の画像処理モジュールを組み合わせる処理を行ってもよい。更に、本実施形態では、判断された属性により選択されるのは画像の圧縮方法であるが、これによらず、色変換や、補間方法等、その他の画像処理や、それらの組み合わせを選択してもよい。
中間データ生成モジュール204は、受け取った圧縮結果を中間データ207に格納する。これにより、例えば画像全体をLossy圧縮することによる図形やテキスト部の不要な画質劣化や、不適切な画像分割による処理の増加を抑えると共に、中間データ207のデータサイズを小さくすることが可能となる。
中間データ207は、データ転送ケーブル103を介してプリンタ102に送信される。プリンタ102は、受信した中間データ207をレンダリングモジュール208で解析し、レンダリングすることにより印刷用のラスターデータ209を生成する。
図5は、複数の部分領域に分割された画像の各部分領域の属性を判断する処理、及びその判断に基づき圧縮方法を選択する処理を説明するためのフローチャートである。これらの処理は、中間データ生成モジュール204により行われる。
ステップS501では、中間データ生成モジュール204は、オブジェクトリストに含まれる画像オブジェクトの画像データを取得し、画像データをラスター形式に展開する。ステップS502では、中間データ生成モジュール204は、取得したラスター画像データを同一のピクセル値(画素値)を持つ隣接する画素をまとめ、同一色領域(部分領域)に分割する。
図6は、画像を同一色領域に分割した場合の一例である。
図6(A)に示す画像に対して、同一の画素値の隣接画素をまとめた場合には、図6(B)に示す様に部分領域601〜605に分割される。また、図6(C)に示す様に1つの同一色領域606に異なる色の領域607が包含されている場合には、図6(D)に示す様に1つの同一色領域に別の同一色領域が包含されない様に部分領域608〜610に分割する。
図7は、画像を同一色領域に分割する処理の一例を示した図である。
図7(A)に示す画像を、ピクセル単位で示したのが図7(B)である。先ず図7(C)に示す様に、画像に左上から水平方向を示す矢印のスキャンライン方向にピクセルを走査していき、画素値が異なる位置をエッジとして検出する。1つのスキャンラインの走査が終われば、1つ下のスキャンラインを同様に走査し、この手順を繰り返すことで画像全体を走査する。
図7(D)の様に画像内のピクセル単位でのエッジ707が検出できれば、左側、すなわち矢印の始点側の画素値が同一の隣接エッジを連結し、図7(E)に示す様に、画像内のエッジを検出する。画像内のエッジ連結が完了すれば、各エッジからスキャンライン方向(右、すなわち矢印の終点方向)に次のエッジまでのピクセルを同一色領域とすることで図7(F)の様に、同一色領域(部分領域)701〜706に分割する。
図5の説明に戻る。ステップS503〜S514の処理は、ステップS502で分割した同一色領域を、画像の左から右、上から下方向の順に、すなわち左上の部分領域から右下の部分領域に対して順次処理を行う。ステップS503では、中間データ生成モジュール204は、同一色領域のサイズ情報を用いて、後述する色情報比較(コントラスト比較)手段で用いる閾値Th1を決定する。具体的には、例えば図8(A)に示す同一色領域に対し、図8(B)の外接矩形801の高さHと幅Wから、図8(C)に示す様に同一色領域のサイズS=H+Wとして算出し、該サイズSの値に応じて閾値Th1の値をa1〜a3に決定する。なお、図8(C)において、閾値Th1を決定するために用いた値S1及びS2は、それぞれサイズを比較するための第1のサイズ及び第2のサイズであり、所定の値を用いるものとする。また、サイズSは、H+Wに限らず、領域の面積や、外接矩形の対角線の長さ等、他の値であってもよい。
例えば、サイズの大きい(S≧S2)同一色領域は、単色の図形属性(第3の属性)である可能性が高い。従来の方法では、サイズの大きいグラデーション属性の同一色領域は、図形と判断されることがあるが、本実施形態では、サイズに応じてコントラス比較で用いる閾値Th1を決めることができる。そのため、コントラスト比較ではサイズの大きい同一色領域に対してグラデーション属性を検出するために、閾値Th1を小さく設定する(a3)ことが考えられる。また、サイズの小さい領域(S<S1)は自然画属性(第2の属性)である可能性が高い。従来の方法では、サイズの小さい図形等の属性の同一色領域は、自然画やグラデーションの一部と判断されることがあるが、本実施形態では、サイズに応じてコントラス比較で用いる閾値Th1を決めることができる。そのため、コントラスト比較ではサイズの小さい同一色領域に対して文字領域や模様等の図形領域の属性を検出するために、閾値Th1を大きく設定する(a1)ことが考えられる。
その他の大きさ(S1≦S<S2)の領域については、コントラストの高い領域を図形属性(第3の属性)、低い領域を自然画属性(第2の属性)と判断するために閾値Th1(a2)を設定する。本実施形態では、サイズによって特に判断したい属性(グラデーションか図形か)を変えることができ、この場合にそれぞれのサイズで設定される閾値Th1の値a1〜a3は、a3<a2<a1の関係を持つように設定する。なお、閾値Th1の値a1〜a3の設定は、これに限られるものではなく、例えばサイズの小さい同一色領域であってもグラデーション属性であるか否かを判断したい場合には、a1を小さく設定してもよく、上述した関係式を必ずしも満たす必要はない。また、閾値Th1は、本実施形態では、a1〜a3の3つから選択して決定されるが、これに限られるものではない。閾値Th1は、判断する属性の種類や、選択される画像処理に応じた数や値から選択されればよい。
ステップS504では、中間データ生成モジュール204は、ステップS503で決定した閾値Th1が予め定められた所定の閾値(a3)であるか否かを判断する。そして閾値Th1が所定の閾値であればステップS505に進み、閾値Th1が所定の閾値でなければ、ステップS507に進む。
ステップS505では、中間データ生成モジュール204は、同一色領域と、該同一色領域の周辺部分領域(例えば右側隣接の周辺部分領域)とのコントラストC(画素値の差分)を求める。例えば、同一色領域の画素値が(R1、G1、B1)であり、周辺部分領域の画素値(R2、G2、B2)であった場合には、コントラストC=|R1−R2|+|G1−G2|+|B1−B2|として求める方法が考えられる。コントラストCと前述の閾値Th1を比較し、C≧Th1であればステップS518に進み、C<Th1であればステップS506に進む。また、本実施形態では、色情報の比較に、部分領域と周辺部分領域とのコントラスト(画素値の差分)を用いているが、これに限られるものではなく、色相や明度といったその他の色情報を用いても良い。
ステップS506では、中間データ生成モジュール204は、周辺部分領域とのコントラストが閾値Th1未満であった同一色領域を、該同一色領域を記憶手段である第1のStackに登録して保存する。周辺部分領域とのコントラストが閾値Th1未満であった同一色領域は、グラデーション等の変化領域の属性(第1の属性)である可能性が高いからである。第1のStackの構造例としては、図11に示す様なリスト形式が考えられる。ここではStackのエントリ1101からStack内に登録された各同一色領域の識別情報、サイズ情報、色情報、エッジ情報、圧縮方法を含む領域情報1102〜1104が順に連結される。そして新たな同一色領域の領域情報を追加する場合には、Stack内の最右領域1104に連結し追加する構造が考えられる。
ステップS518では、中間データ生成モジュール204は、現在の同一色領域と、ステップS505でコントラストを比較した周辺部分領域とは異なる周辺部分領域(例えば左側隣接の周辺部分領域)とのコントラストC2(画素値の差分)を求める。そして、中間データ生成モジュール204は、コントラストC2と前述の閾値Th1を比較し、C2≧Th1であればステップS507に進み、C<Th1であればステップS506に進む。
ステップS507では、中間データ生成モジュール204は、第1のStackに登録されている同一色領域の個数Num1を取得し、Num1と予め定められた閾値Th2とを比較する。Num1が所定の個数以上、すなわちNum1≧Th2であれば処理はステップS509に進む。また、Num1が所定の個数より少ない、すなわちNum1<Th2であればステップS508に進む。このように第1のStackに登録されている同一色領域の個数に基づいて処理を分けているのは、グラデーション等の変化領域は多くの数の同一色領域で構成され得るという知見に基づいているからである。
ステップS509では、第1のStack内の領域は、グラデーション等の変化領域の属性(第1の属性)であると判断できる。そこで中間データ生成モジュール204は、第1のStack内の領域全体を1つの領域とし、まとめて同一の画像処理方法(例えばLossy圧縮)を選択する。そして、各領域に圧縮方法をセットし、第1のStack内の領域をLossy圧縮するために画像処理モジュール205に送信する。画像処理モジュール205では、受信した領域をまとめてLossy圧縮を行う。すなわち、同一色のラスター画像データが複数隣接して配置されている全体のラスター画像データに対してLossy圧縮がかけられる。
ステップS508では、第1のStack内の領域は、自然画の属性(第2の属性)であると判断できる。そこで中間データ生成モジュール204は、第1のStack内の領域を、記憶手段である第2のStackに登録(保存)する。ここで、第2のStackの構造例としては、前述の第1のStackと同様のリスト形式が考えられる。
ステップS510では、中間データ生成モジュール204は、第1のStack内の領域をクリアする。
ステップS511では、中間データ生成モジュール204は、ステップS505と同様に、周辺部分領域とのコントラストCを求め、閾値Th1と比較し、C≧Th1であればステップS513に進む。また、C<Th1であればステップS512に進み、該領域を自然画の属性(第2の属性)であると判断される。そして中間データ生成モジュール204は、現在の同一色領域を、第2のStackに登録する。
ステップS513では、周辺部分領域とのコントラストが閾値Th1以上(閾値以上)であった同一色領域は、図形領域の属性を持つと判断される。そこで中間データ生成モジュール204は、現在の同一色領域に対して例えばLossless圧縮を選択し、その選択された圧縮方法を領域の圧縮方法にセットする。
ステップS514では、画像内の全ての同一色領域に対し、ステップS503〜ステップS513の処理が完了したか否かを判断する。完了していればステップS515に進み、完了していなければ次の同一色領域に対し、ステップS503〜ステップS513の処理を行う。
なお、ステップS508及びステップS512では、第1のStack内の領域と、ステップS511のコントラスト比較の結果がC<Th1となった領域とに対し、第2の属性と判断した。しかし、それぞれ異なる属性(例えば、新たに第4、第5の属性を追加し、第4、第5の属性)と判断してもよい。
ステップS515では、自然画属性(第2の属性)と判断され、第2のStackに登録された同一色領域の個数に応じて処理を切り替える。そのため、第2のStackに登録されている領域の個数Num2を取得し、この同一色領域の個数Num2と予め定められた閾値Th3との比較を行い、Num2≧Th3であればステップS517に進む。Num2<Th3であればステップS516に進む。
ステップS516では、第2のStackに登録されている各領域に対し、Lossless圧縮を選択し、各領域に対し圧縮方法をセットする。
ステップS517では、第2のStackに登録されている領域に対し、一括でLossy圧縮を選択し、各領域に対し圧縮方法をセットする。なお、ステップS509で第1のStackに保存され、1つの領域としてまとめられた部分領域とは別個にまとめられる。また、本実施形態においては、S509で第1の属性に対して選択される画像処理と、S517において、第2の属性に対して選択される画像処理は共に同一の画像処理(Lossy圧縮)が選択される。しかし、本実施形態に拠らず、第1の属性、第2の属性に選択される画像処理は異なる画像処理(例えば、異なる方式のLossy圧縮や圧縮率の異なるLossy圧縮)であっても良い。重要なのは、S509で第1の属性を持つと判断された領域全体と、S517で第2の属性を持つと判断された領域全体とに対して、別個に画像処理方法が選択されることである。
ステップS519では、ステップS501〜ステップS518の処理により、選択された圧縮方法に基づいて、第2のStack内の各領域と、S513において第3の属性と判断された各領域を、各画像処理モジュール205、206にまとめて送信する。例えば、第2のStack内の領域に対し、Lossy圧縮方法が選択された場合は画像処理モジュール205、Lossless圧縮方法が選択された場合は画像処理モジュール206に送信する。各画像処理モジュールでは、S519において送信された領域に対し、まとめてLossy圧縮、Lossless圧縮を実施する。そして、画像処理モジュールでの圧縮処理後に、圧縮結果を受け取る。
また、図5のステップS503〜ステップS514の処理は、画像左上の領域から右下方向の部分領域に対し順次行われる。ステップS504〜ステップS510の処理により、1つのグラデーション画像内の部分領域が連続して第1のStackに記憶される。そしてステップS507の判断の結果、ステップS509に進んだ場合には、1つの領域としてのグラデーション画像で、Lossy圧縮を実施することが可能となる。すなわち、1つのグラデーション画像であると判断された複数の部分領域に対して、同一の画像処理方法を用いることができる。
具体的に、図10(A)に示す2つのグラデーション領域1002、1003を含む画像を例に示す。図10(A)の画像はステップS502で同一色領域に分割することにより、図10(B)に示す部分領域1004〜1020に分割される。ステップS503〜ステップS514では、矢印1023に示す様に左から右、上から下の順に処理されるため、各部分領域は、左上から右下の部分領域1004、1005、1018、1007、1008、・・・の順に処理される。そのため、グラデーション領域1002、1003に含まれる各部分領域は、1007〜1011、1012〜1016の順に連続して処理されることになる。
ここで、各部分領域のサイズSが図8(C)のS≧S2となり、閾値Th1にたとえば前述のa3が選択され、コントラスト比較において、各領域のコントラストが閾値Th1未満と判断されたとする。この場合には、部分領域1007〜1010、1012〜1015は、ステップS504、ステップS505さらにステップS506の順に処理され、それぞれ連続して第1のStackに記憶される。そして、その後1011、1016の部分領域の処理では、ステップS505において右側隣接領域とのコントラストCが閾値Th1より大きいと判断されるため、ステップS518に進む。
ステップS518では、左側隣接領域とのコントラストC2を閾値Th1と比較し、各部分領域のコントラストC2が閾値Th1未満と判断されるため、ステップS506に進み、第1のStackに記憶される。ここで、次の1020、1017の領域の処理では、ステップS505において右側隣接領域とのコントラストCが閾値Th1より大きいと判断されるため、ステップS518に進む。しかしステップS518では、左側隣接領域とのコントラストC2を閾値Th1と比較し、C2≧Th1と判断されるため、ステップS507に進む。ステップS507でNum1≧Th2となった場合には(例えば、Th2=4)、第1のスタック内に登録された1007〜1011、1012〜1016の領域はグラデーション属性と判断される。これにより、図10(A)の2つのグラデーション領域1002、1003において、図10(C)の領域1021、1022に示す様に、グラデーション領域内の同一色領域は、1つのグラデーション属性を持つ領域として判断される。そして同一の画像処理方法としてLossy圧縮処理を選択することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、画像を分割した部分領域を第1、第2、第3のいずれかの属性を持つ判断し、各属性に対してLossy圧縮またはLossless圧縮を選択したが、これに限られるものではない。選択したい画像処理に合わせた数の属性を判断すればよい。また、選択する画像処理もLossy圧縮及びLossless圧縮の2つの圧縮方法に限らず、2つ以上の画像圧縮方法や、色変換などの異なる画像処理方法の選択を行ってもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
101 コンピュータ
204 中間データ生成モジュール

Claims (11)

  1. 画像を色情報に基づいて部分領域に分割する分割手段と、
    前記部分領域ごとに、該部分領域が変化領域か否かを判断するために用いる閾値を該部分領域のサイズに応じて決定する決定手段と、
    前記部分領域ごとに、該部分領域の色情報と該部分領域の周辺にある周辺部分領域の色情報との差分が前記決定された閾値よりも小さいか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記差分が閾値よりも小さいと判断された場合に、前記部分領域を記憶手段に保存する保存手段と、
    前記記憶手段に保存された前記部分領域の数が所定の個数以上である場合に、該記憶手段に保存された部分領域をまとめた領域に対して同一の画像処理方法を選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記部分領域のサイズが所定のサイズよりも大きい場合に、該サイズが前記所定のサイズより小さい場合に比べ、前記閾値を小さな値に決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記記憶手段は、第1の記憶手段及び第2の記憶手段を含み、
    前記保存手段は、前記部分領域のサイズが第1のサイズよりも大きい場合に、前記判断手段により前記差分が前記閾値よりも小さいと判断された前記部分領域を前記第1の記憶手段に保存し、
    前記部分領域のサイズが前記第1のサイズよりも小さい第2のサイズよりも小さい場合に、前記判断手段により前記差分が前記閾値よりも小さいと判断された前記部分領域を前記第2の記憶手段に保存し、
    前記選択手段は、前記第1の記憶手段に保存された部分領域と前記第2の記憶手段に保存された部分領域とを別個にまとめ、当該まとめた前記第1の記憶手段に保存された部分領域と当該まとめた前記第2の記憶手段に保存された部分領域とに対して画像処理方法を別個に選択する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記選択手段は、前記判断手段により、前記部分領域の色情報と前記周辺部分領域の色情報との差分が前記閾値以上であると判断された場合に、該部分領域に対して前記同一の画像処理方法とは異なる画像処理方法を選択する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記選択手段は、前記記憶手段に保存された前記部分領域の数が前記所定の個数より少ない場合に、該記憶手段に保存された部分領域の各々に対して前記同一の画像処理方法とは異なる画像処理方法を選択する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記判断手段は、前記部分領域の色情報と前記周辺部分領域の色情報との前記差分を求める際に、前記部分領域に分割された前記画像の左上の部分領域から右下の部分領域に対して順次、該差分が前記閾値よりも小さいか否かの判断を行う、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記色情報は画素値を用いる、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記分割手段は、前記画像の隣接する画素のうち、同一の画素値を持つ画素を、他の画素値を持つ画素を包含しないようにまとめ、同一色領域とする、
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記選択手段は、前記同一の画像処理方法としてLossy圧縮を選択する、
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 画像を色情報に基づいて部分領域に分割する分割工程と、
    前記部分領域ごとに、該部分領域が変化領域か否かを判断するために用いる閾値を該部分領域のサイズに応じて決定する決定工程と、
    前記部分領域ごとに、該部分領域の色情報と該部分領域の周辺にある周辺部分領域の色情報との差分が前記決定された閾値よりも小さいか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程において、前記差分が閾値よりも小さいと判断された場合に、前記部分領域を記憶手段に保存する保存工程と、
    前記記憶手段に保存された前記部分領域の数が所定の個数以上である場合に、該記憶手段に保存された部分領域をまとめた領域に対して同一の画像処理方法を選択する選択工程と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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