JP6520748B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
特許文献1には、エンジンの上側に運転席を支持するカバーを開閉可能に設けることが記載されており、エンジンルーム内のメンテナンス性を向上させることができる。
このため、エンジン周りのメンテナンスを行おうとすると、フロアステップを取り外さなければメンテナンスができない問題や、開口部分が広いカバーを設けなければいけない問題がある。
そこで、本発明の課題は、エンジン周りのメンテナンス性を向上させることである。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行車体(2)に作業者が着席可能な座席(31)を設けた作業車両において、該走行車体(2)に回動フレーム(141)を設け、該回動フレーム(141)の一部または全部を覆うカバー(30)を設け、該カバー(30)上に前記座席(31)を設け、前記回動フレーム(141)と座席(31)とカバー(30)を一体で回動可能に構成し、前記回動フレーム(141)を機体上方へ所定量回動させた開放位置で固定する固定手段(171)を設け、前記座席(31)に作業者が着座して運転操作可能な通常位置で前記回動フレーム(141)を固定する突起部(181)を設け、前記走行車体(2)のフレーム(130)に、前記回動フレーム(141)を走行車体(2)側に下方回動させたときに前記突起部(181)が嵌る孔部(182)を設け、前記座席(31)がシート取付部(154)を介して回動フレーム(141)に支持され、前記固定手段(171)は、第1リンク(172)と第2リンク(173)とを有し、前記第1リンク(172)は、前後一対の対向壁(172a)と、対向壁(172a)どうしの下端を連結する連結壁(172b)と、を有し、前記第1リンク(172)は、第1リンク回転中心(172c)を中心として、走行車体(2)のメインフレーム(15)のリンク支持フレーム(132a)に支持され、作業者が乗降する場合に足場として使用可能な補助ステップ(211)が設けられ、サイドステップ(122)に固定された支持パイプ(213)は、補助ステップ(211)のステップ本体(212)に溶接され且つ前後方向に延びる水平部(213a)を有し、前記水平部(213a)の前後には、上方に延びる前支持部(213d)と後支持部(213b)とが一体的に形成され、前記前支持部(213d)および後支持部(213b)は、円筒状のパイプにより構成されており、前記前支持部(213d)の上端(213f)と前記後支持部(213b)の上端(213c)は、円筒を細長い形状に変形させた扁平な形状に形成され、前記前支持部(213d)の上端(213f)と前記後支持部(213b)の上端(213c)とは、非対称な形状に形成され、前記支持パイプ(213)の前側は、前支持部(213d)が上方に行くにつれて内側に傾斜していることを特徴とする作業車両である。
また、回動フレーム(141)を開放位置で固定する固定手段(171)により、回動フレーム(141)等の落下を防止でき、安全性および作業性が向上する。さらに、請求項1記載の発明によれば、作業者が着座して運転操作可能な通常位置で固定する突起部(181)を設けることで、回動フレーム(141)を固定することができる。また、請求項1記載の発明によれば、回動フレーム(141)を走行車体(2)のフレーム(130)に対して、突起部(181)と孔部(182)の嵌め合いで容易に固定でき、作業性が向上する。さらに請求項1記載の発明によれば、前支持部(213d)の上端(213f)と後支持部(213b)の上端(213c)とが扁平形状であり且つ非対称な形状に形成されることで、支持パイプ(213)の強度が向上すると共に、固定の強度がそれほど高くなくても耐えることが期待できる。また、請求項1記載の発明によれば、支持パイプ(213)の前側が前支持部(213d)が上方に行くにつれて内側に傾斜することで、作業者が補助ステップ(211)に前側から足を変える際に、支持パイプ(213)に足が引っ掛かりにくく乗降できる。
なお、各図において、発明の説明に不要な部材は適宜図示や説明を省略している。
図1及び図2は本発明を用いた一実施例である施肥装置を装着した施肥装置付き乗用型田植機を表している。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
なお、本明細書では苗移植機の前進方向を向いて左右方向をそれぞれ左、右と言い、前進方向を前、後退方向を後と言うことにする。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム45の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダを油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
さらに、走行車体2の前部の左右両側には、補給用の苗を載せておく一対の予備苗載置台38、38が気体の前後に張り出す位置と上下に並んだ位置とに回動可能に設けられている。
図4は図3においてメインフレームのみを図示した図面である。
図3、図4において、実施例1の乗用型田植機1では、枠体の一例としてのメインフレーム15は、前後方向(進行方向)に延びる左右一対の柱状の前後フレーム110を有する。前後フレーム110の前部、前後方向中央部、後部には、左右方向(車幅方向)に延びる連結フレーム111、112、113がそれぞれ支持されている。
なお、前後フレーム110には、前側の連結フレーム111と中央の連結フレーム112との間に、前輪ファイナルケース13が支持されており、前輪10の車軸が左右方向の外側に向けて延びている。
前後フレーム110の上面には、第1のステップの一例としてのメインステップ121が支持されている。実施例1のメインステップ121は、車両の前部に配置されたフロントステップ121aと、中央部に配置されたセンターステップ121bと、後部に配置されたリアステップ121cとを有する。実施例1のメインステップ121では、フロントステップ121aとセンターステップ121bとがメインフレーム15に固定支持されている。
実施例1のサイドステップ122は、メインステップ121の外縁に沿って前方に延びている。よって、サイドステップ122は、上方から見た場合に、前進方向の前端を上底とする台形状に形成されている。よって、メインステップ121の外縁とサイドステップ122の内縁との間の隙間が少なくなっている。
前記メインステップ121とサイドステップ122により、実施例1のフロアステップ35が構成されている。
なお、従来の田植機では、サイドステップは、メインフレームに固定された取り付け部分に固定されていた。したがって、田植機に対して、サイドステップを着脱する場合には、メインステップを一旦取り外した上でないとサイドステップを着脱することができなかった。これに対して、実施例1の構成では、ステップ支持フレーム116がメインステップ121の外側に配置されており、メインステップ121を取り外さなくても、サイドステップ122の着脱が可能である。よって、田植機1を運搬車両等で運搬する場合に、サイドステップ122を容易に着脱することができ、運搬時の作業能率が向上する。
ここで、従来の田植機では、メインフレームの取り付け部分にサイドステップを固定する構成上、メインステップの下を通過して車幅方向の外側にサイドステップが延びており、メインステップとサイドステップとの間に段差や隙間が発生していた。よって、作業者が、段差で躓いたり、靴の先が隙間に引っ掛かったりして、作業者が足を取られて怪我をする恐れがあった。
これに対して、実施例1では、メインステップ121とサイドステップ122とが面一に取り付けられており、段差や隙間が低減されている。よって、作業者が足を取られることが防止され、怪我が防止されるとともに、作業能率が向上する。
図6は実施例の乗用型田植機1のフレームを側方から見た図であり、回動フレームが通常位置に移動した状態の説明図である。
図3〜図6において、実施例1の前後フレーム110は、前側且つ上側の第1フレーム110aと、後側且つ下側の第2フレーム110bとを有する。第2フレーム110bの前端は、第1フレーム110aの前後方向中央部に連結部材110cを介して連結されている。
図6において、後側の連結フレーム113には、第2フレーム110bよりも内側に、前後一対のリアフレーム110dが支持されている。図15において、リアフレーム110dは前斜め上方に延びる柱状に形成されている。各リアフレーム110dの上部には、作業機の一例としての苗植付部4を支持する作業機支持フレーム131が支持されている。図7において、各リアフレーム110dの上端には、前後方向に延びる第3フレーム110eが支持されている。前後一対の第3フレーム110eの前端部は、左右方向に延びる横フレーム132が支持されている。横フレーム132と、第1フレーム110aの後端との間は、補強部材の一例としての補強フレーム110fで連結されている。
横フレーム132には、右側に、前方に延びるリンク支持フレーム132aが支持されている。また、横フレーム132の左右両端部には、前後方向(走行方向)に延びる前後連結フレーム133が左右一対支持されている。前後連結フレーム133の後端には、左右方向(車幅方向)に延びる後端連結フレーム134が支持されている。後端連結フレーム134には、左右一対の回動支持フレーム136が支持されている。
前記符号110〜116、130〜136を付した各部材により、実施例1のメインフレーム15が構成されている。
前記第1の回動部142どうしの間は、左右方向に延びる第2の回動部143で連結されている。第1の回動部142の後端と、第2の回動部143の幅方向の内側との間は、第3の回動部144で連結されている。第3の回動部144は、幅方向に延びる横板部144aと、横板部144aの内端から前方に折れ曲がった縦板部144bとを有する。
前記符号142〜154を付した各部材により、実施例1の回動フレーム141が構成されている。
したがって、実施例1の乗用型田植機1では、回動フレーム141が、回動中心136aを中心に回動することで、エンジンカバー30およびリアステップ121cが、メインフレーム15に対して回動する。したがって、回動フレーム141やエンジンカバー30等は、図6に示す第2の位置の一例としての通常位置と、図7に示す第1の位置の一例としての開放位置との間で移動可能である。よって、開放位置では、メインフレーム15に支持されたエンジン20およびエンジン20の周囲の部分が外部に露出する。よって、エンジンの上側のみを開閉する従来の構成に比べて、リアステップ121cも回動する実施例1の構成では、エンジン20周りのメンテナンス性が向上する。
よって、実施例1では、座席31が、シート取り付け部154を介して回動フレーム141に支持されている。よって、エンジンカバー30等を開放する際に、座席31を取り外す必要が無く、作業性が向上している。
図3〜図8において、右側の第1の回動部142の前端と、リンク支持フレーム132aとの間には、リンク部材(固定部材)171が支持されている。リンク部材171は、リンク支持フレーム132aに一端が回転可能に支持された第1リンク172を有する。
第1リンク172の他端には、第2リンク173の一端が支持されている。第2リンク173は、第1リンク172と同様に、対向壁173aおよび連結壁173bとを有する断面凹字状に形成されている。第2リンク173の一端は、第2のリンク回転中心173cを中心として第1リンク172に回転可能に支持されている。第2リンク173の他端は、第3のリンク回転中心173dを中心として、第1の回動部142の前端に回転可能に支持される。
前記第1リンク172および第2リンク173により実施例1のリンク部材が構成されている。
なお、実施例1では、開放位置では、第1のリンク回転中心172cと第3のリンク回転中心173dとを結ぶ線分に対して、第2のリンク回転中心173cが前方に位置すると共に、通常位置では、第1のリンク回転中心172cと第3のリンク回転中心173dとを結ぶ線分に対して、第2のリンク回転中心173cが後方に位置するようにストッパ172dの位置が設定されている。すなわち、リンク部材171の死点(第1のリンク回転中心172cと第3のリンク回転中心173dとを結ぶ線分上に、第2のリンク回転中心173cが存在するポイント)を挟んで、開放位置と通常位置とが逆側に設定されている。
図8Bに示す状態では、リンク部材171の上端の第3のリンク回転中心173dが前方に移動しようとしても、第2のリンク回転中心173cが死点を超えているので、ストッパ172cに第2リンク173の連結壁173bが接触した状態で停止し、開放位置に保持される。したがって、作業者が回動フレーム141を開放位置に移動させ、リンク部材171が図8Bに示す位置に移動した状態で、作業者が手を回動フレーム141から離しても、回動フレーム141等に作用する重力で回動フレーム141が通常位置に戻ろうとしても、開放位置に保持される。
また、実施例1では、回動フレーム141には、リアステップ121cが固定され、フロントステップ121aとセンターステップ121bは、メインフレーム15に固定されている。よって、作業者はセンターステップ121bに乗った状態で、回動フレーム141を回動させることができる。よって、フロントステップ121aやセンターステップ121bも回動する構成では、作業者が田植機1から降車した状態で作業する必要があるが、実施例1では、降車しなくても作業が可能であり、作業性が向上する。また、田植機1から降車した状態で作業する場合は、エンジン20の上部に対して作業する場合には作業者の背丈によっては作業がしにくい場合もあるが、実施例1では、センターステップ121b上から作業が可能であり、作業性が向上している。
図6、図9において、回動フレーム141が通常位置に移動した状態では、第10の回動部155の下端は、延長支持フレーム130の上端に支持される。
また、実施例1では、回動フレーム141に突起部181を形成し、延長支持フレーム130側に開口182,183aを形成する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、回動フレーム141に開口を形成し、延長支持フレーム130に突出部を形成することも可能である。
図10において、実施例1の乗用型田植機1では、センターステップ121bには、エンジン20の外側を囲むように上方に延びる筒状の筒部190が形成されている。通常位置において、エンジンカバー30の前端部には、接触部の一例としての下端191が、筒部190の上端192に対して前方にかぶさるように構成されている。図10に示す形態では、エンジンカバー30の下端191は、下端から重力方向に傾斜する第1のカバー勾配面191aと、第1のカバー勾配面191aの上端から後方に延びるカバー水平面191bと、カバー水平面191bの後端から上方に傾斜する第2のカバー勾配面191cとを有する。すなわち、図10に示す形態では、下端191は段差状に形成されている。
また、筒部190において、受け部の一例としての上端192は、エンジンカバー30の下端191の各面191a〜191cに対応して、第1のステップ勾配面192a、ステップ水平面192b、第2のステップ勾配面192cを有する。
また、図10に示す形態では、通常位置において、エンジンカバー30の下端191が筒部190の上端192に覆い被さるように配置されている。下端191と上端192の関係が逆の場合、接続部分に泥が進入すると、回動フレーム141の開放時に泥がエンジンカバー30の内部に進入しやすくなる。これに対して、図10に示す形態では、エンジンカバー30の内部への泥等の進入が低減される。
図11において、実施例1の別の形態では、通常位置において、エンジンカバー30の前端部の下端191′が、センターステップ121bの上端192′に対して前方にかぶさるように構成されている。図11に示す形態では、エンジンカバー30の下端191′の重力方向に対する傾斜角度に対して、センターステップ121bの上端192′の傾斜角度のほうが、重力方向に近い角度に設定されている。よって、図11に示す形態では、エンジンカバー30の内面は、センターステップ121bの上端192′の1点で接触(厳密には、幅方向に沿って線接触)している。
特に、図11に示す形態では、回動フレーム141が開放位置にむけて回動する際に、エンジンカバー30の内面を、上端192′が擦るように移動しやすい。すなわち、回動方向に対して、抵抗が発生し易い。よって、がたつきによる異音やシートの飛び跳ねが効果的に抑制されやすい。
図12において、実施例1の別の形態では、図11とは逆に、エンジンカバー30の下端191″の重力方向に対する傾斜角度に対して、センターステップ121bの上端192″の傾斜角度のほうが、水平方向に近い角度に設定されている。よって、図12に示す形態では、エンジンカバー30の下端191″が、センターステップ121bの上端192″の面に対して、1点で接触(厳密には、幅方向に沿って線接触)している。
図13に示す形態では、保持部材の一例としてのクランクロッド201を収納するための溝202が、センターステップ121bの上面に形成されている。クランクロッド201は、施肥装置5の繰り出し量調整具により構成されている。なお、施肥装置5の繰り出し量調整具は、例えば、特開2015−100349号公報等に記載されており、従来公知であるため、詳細な説明は省略する。
なお、図13に示す形態では、溝202には、クランクロッド201の端部を挿入する孔部202aが形成されている。また、図13に示す形態では、リンク部材171が設けられていない。
特に、図13に示す形態では、座席31の前方にクランクロッド201が収納されているため、クランクロッド201を目視しやすい。また、クランクロッド201は、施肥装置5の繰り出し量調整具と共用しており、部品点数が増加せず、コストの増加を抑えられる。さらに、エンジンカバー30の内部にロッドを収納しようとした場合には、高コストの伸縮式ロッドにする必要があるのに対して、コストの上昇を抑制できる。なお、クランクロッド201の一端が、孔部202aに挿入されているので、エンジンカバー30を開放した状態で作業中に、クランクロッド201が溝202の内部で滑って、エンジンカバー30が閉じてしまうという状況が防止され、安全性が向上する。
なお、図14では、補助ステップの説明に必要な部材以外の図示や説明は適宜省略されている。
図14において、実施例1の乗用型田植機1では、サイドステップ122の外端部には、補助ステップ211が支持されている。補助ステップ211は、作業者が乗用型田植機1に登場する際に足場として使用可能である。図14に示す補助ステップ211は、ステップ部の一例としてのステップ本体212を有する。ステップ本体212は、作業者が足をのせることが可能な板状に構成されている。ステップ本体212は、接続部材の一例としての支持パイプ213によりサイドステップ122に固定されている。
また、水平部213aの前端には、幅方向の内側斜め上方に向けて傾斜する前支持部213dが一体的に形成されている。前支持部213dの上端には、重力方向の上方に延びる前上端支持部213eが一体的に形成されている。前支持部213dおよび前上端支持部213eの下部は、円筒状のパイプにより構成されており、前上端支持部213eの上部213fは、円筒を左右方向に細長い形状に変形させた小判形(扁平な形状)に形成されている。後支持部213bの上端213cと、前上端支持部213eの上部213fとが、サイドステップ122に溶接されている。
また、実施例1では、前後の上端213c、213fとで、円筒が変形される方向が異なる。したがって、補助ステップ211が前後方向の力を受けても、前後方向に細長い後側の上端213cが耐えやすく、車幅方向の力を受けても左右方向に細長い前側の上端213fで耐えやすい。よって、全体として、支持パイプ213がどの方向にも曲がりにくく、強度が向上している。
なお、図15では、補助ステップの説明に必要な部材以外の図示や説明は適宜省略されている。
図15に示す形態では、乗用型田植機1にパラソルステー221が支持されている。パラソルステー221は、日差しが強い場合等に、座席31の作業者に日陰を作るためのパラソル(傘)を支持するためのものである。パラソルステー221は、パラソルの柄が挿入可能な様に、内部が中空の筒状の部材により構成されている。
パラソルステー221は、重力方向に延びる下部221aを有する。下部221aは、リアステップ121cに形成された開口224を貫通している。下部221aの上端には、前斜め上方に延びる傾斜部221bが一体的に形成されている。傾斜部221bの上端には、上方に延びる上部221cが一体的に形成されている。
また、実施例1では、パラソルステー221は、リアフレーム110dに固定されており、樹脂製のリアステップ121cに固定する場合に比べて、固定強度が向上しやすい。
30 エンジンカバー(カバー)
31 座席
35 フロアステップ
121a フロントステップ
121b センターステップ
121c リアステップ
130 延長支持フレーム
141 回動フレーム
171 リンク部材(固定手段)
181 突起部
182 開口(孔部)
Claims (4)
- 走行車体(2)に作業者が着席可能な座席(31)を設けた作業車両において、
該走行車体(2)に回動フレーム(141)を設け、該回動フレーム(141)の一部または全部を覆うカバー(30)を設け、該カバー(30)上に前記座席(31)を設け、
前記回動フレーム(141)と座席(31)とカバー(30)を一体で回動可能に構成し、前記回動フレーム(141)を機体上方へ所定量回動させた開放位置で固定する固定手段(171)を設け、
前記座席(31)に作業者が着座して運転操作可能な通常位置で前記回動フレーム(141)を固定する突起部(181)を設け、
前記走行車体(2)のフレーム(130)に、前記回動フレーム(141)を走行車体(2)側に下方回動させたときに前記突起部(181)が嵌る孔部(182)を設け、
前記座席(31)がシート取付部(154)を介して回動フレーム(141)に支持され、
前記固定手段(171)は、第1リンク(172)と第2リンク(173)とを有し、
前記第1リンク(172)は、前後一対の対向壁(172a)と、対向壁(172a)どうしの下端を連結する連結壁(172b)と、を有し、
前記第1リンク(172)は、第1リンク回転中心(172c)を中心として、走行車体(2)のメインフレーム(15)のリンク支持フレーム(132a)に支持され、
作業者が乗降する場合に足場として使用可能な補助ステップ(211)が設けられ、
サイドステップ(122)に固定された支持パイプ(213)は、補助ステップ(211)のステップ本体(212)に溶接され且つ前後方向に延びる水平部(213a)を有し、
前記水平部(213a)の前後には、上方に延びる前支持部(213d)と後支持部(213b)とが一体的に形成され、
前記前支持部(213d)および後支持部(213b)は、円筒状のパイプにより構成されており、
前記前支持部(213d)の上端(213f)と前記後支持部(213b)の上端(213c)は、円筒を細長い形状に変形させた扁平な形状に形成され、
前記前支持部(213d)の上端(213f)と前記後支持部(213b)の上端(213c)とは、非対称な形状に形成され、
前記支持パイプ(213)の前側は、前支持部(213d)が上方に行くにつれて内側に傾斜している、
ことを特徴とする作業車両。 - 前記孔部(182)の外側にクッションゴム(183)が配置され、
前記クッションゴム(183)のゴム開口(183a)を、前記突起部(181)が通過可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。 - エンジン(20)の外側を囲むように上方に延びる筒部(190)が設けられ、
前記カバー(30)の下端(191)は、前記筒部(190)の上端(192)にかぶさるように構成され、
前記カバー(30)の下端(191)は、段差状に形成され、
前記筒部(190)の上端(192)は、前記カバー(30)の下端(191)に対応して段差状に形成された、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。 - 前記走行車体(2)の上部を覆うフロアステップ(35)を設け、
該フロアステップ(35)は、走行車体(2)の進行方向に対して、後方に配置されたリアステップ(121c)と、前記リアステップ(121c)の前方に配置されたセンターステップ(121b)と、前記センターステップ(121b)の前方に配置されたフロントステップ(121a)で構成し、
該リアステップ(121c)は、前記カバー(30)と一体で回動するように前記回動フレーム(141)に装着したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の作業車両。
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