JP6520533B2 - 天井クレーン支持装置及び荷重受け部材 - Google Patents

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Description

本発明は、吊下物を水平方向に搬送可能な天井クレーン装置を支持する天井クレーン支持装置及びこれに用いられる荷重受け部材に関する。
従来、建物を施工するために、天井クレーン装置が用いられている。この天井クレーン装置を、建物の枠組足場を用いて支持する場合もある(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1に記載の天井クレーンでは、構築する建物の外周に組み立てられている枠組足場と、この枠組足場の所定範囲に装備される支持部材と、この支持部材に配備される天井クレーン装置とから構成されている。更に、枠組足場の所定範囲を、枠組足場に形成される天井クレーン装置の出入可能な開口部とし、開口部の側部を構成する枠組足場に天井クレーン装置の支持部材を装備して、支持部材に開口部を出入する天井クレーン装置を配備している。
また、特許文献2に記載の天井クレーンでは、建物の施工エリアの上方を跨ぐように架設された横行ビームに、トロリを走行可能に載置されたクレーン本体を備えている。更に、天井クレーンは、横行ビームの両端部を枠組足場に固定するための走行レールと、この走行レールを昇降させるためのクライミング用シリンダを備えた複数のマストとを備えている。
特開2001−336289号公報 特開2008−180016号公報
特許文献1に記載の天井クレーンの支持部材では、枠組足場から建物の躯体側に突出する走行レール支持用ブラケットを介して、天井クレーン装置の走行レールを支持している。このため、枠組足場を構成する建枠の一対の支持柱には、それぞれ圧縮力と引張力とが加わる。通常の枠組足場の建枠においては、このような引張力と圧縮力が加わる状態は考慮されていない。このため、引張力と圧縮力に対応するために、建枠の支持柱には補強が必要となる。また、ブラケットは枠組足場に片持ちで支持されているため、曲げモーメントが大きくなり、ブラケットの補強が必要となる。
特許文献2に記載の天井クレーンでは、枠組足場の上方に横行ビームが配置されている。このため、建枠の一対の柱には、圧縮力に応じた荷重が加わる。しかしながら、建枠の上部に、天井クレーン装置の走行レールが設置されているため、上方に建枠を配置することができない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、枠組足場の建枠に加わる荷重のバランスを考慮して、天井クレーンの上方に建枠を配置することができる天井クレーン支持装置及び荷重受け部材を提供することにある。
上記課題を解決する天井クレーン支持装置は、天井クレーン装置を支持する天井クレーン支持装置であって、離間して配置された一対の枠組足場と、各枠組足場の建枠の幅方向に延在されて、下方に配置される前記建枠の1対の支持柱の上端に係合する第1の係合部と、上方に配置される前記建枠の1対の支持柱の下端に係合する第2の係合部とを備えた複数の荷重受け部材と、前記荷重受け部材に架設されて、前記枠組足場内に延在させた大引部材と、前記大引部材に固定されて、前記一対の枠組足場同士に架設された桁梁部材とを備え、前記天井クレーン装置を、前記桁梁部材を介して前記枠組足場に支持させる。これにより、天井クレーン装置の荷重は、桁梁部材、大引部材及び荷重受け部材を介して、枠組足場の建枠の支持柱に加わる。この場合、枠組足場の建枠の1対の支持柱には、上からの荷重しか加わらないので、支持柱に引張力が作用せず、天井クレーン装置を効率的に配置することができる。更に、荷重受け部材は、この上に建枠を連結可能な構成であるため、荷重受け部材の上に、更なる建枠を連結することができる。
上記天井クレーン支持装置において、前記第1の係合部及び前記第2の係合部が、鉛直方向の直線上に配置されていることが好ましい。これにより、荷重受け部材の上方に配置される建枠の荷重を、下方の建枠の支持柱にモーメントを生じさせることなく伝達させることができる。
上記天井クレーン支持装置において、前記枠組足場を構成する建枠には、第1の高さ寸法の第1種別の建枠と、第2の高さ寸法の第2種別の建枠とが含まれており、前記荷重受け部材の高さは、前記第1の高さ寸法と第2の高さ寸法との差分であることが好ましい。これにより、枠組足場の途中に荷重受け部材を部分的に設けた場合にも、建枠の高さ寸法で調整することができる。
上記天井クレーン支持装置において、前記枠組足場の少なくとも1つが、建物に沿って配置されている枠組足場であることが好ましい。これにより、本来的な用途で設置されている枠組足場を、天井クレーン支持装置を支持するために用いることができる。
上記課題を解決する荷重受け部材は、水平方向に移動可能に吊り下げられた天井クレーン装置を、枠組足場を用いて支持する天井クレーン支持装置に用いられる荷重受け部材であって、前記枠組足場の建枠の幅に応じた長さを有し、下方に配置される前記建枠の1対の支持柱の上端に係合する第1の係合部と、上方に配置される前記建枠の1対の支持柱の下端に係合する第2の係合部とを備えていることが好ましい。これにより、天井クレーン装置の荷重が、荷重受け部材を介して、枠組足場の建枠の支持柱に加わる。この場合、枠組足場の建枠の1対の支持柱には、上からの荷重しか加わらないので、支持柱に引張力が作用せず、天井クレーン装置を効率的に配置することができる。更に、荷重受け部材は、この上に建枠を連結可能な構成であるため、荷重受け部材の上に、更なる建枠を連結することができる。
上記荷重受け部材は、前記第1の係合部及び前記第2の係合部が、鉛直方向の直線上に配置されていることが好ましい。これにより、荷重受け部材の上方に配置される建枠の荷重を、下方の建枠の支持柱にモーメントを生じさせることなく伝達させることができる。
本発明によれば、枠組足場の建枠に加わる荷重のバランスを考慮して、天井クレーンの上方に建枠を配置することができる。
本実施形態における天井クレーンの概略斜視図。 本実施形態における天井クレーンの正面図。 本実施形態における天井クレーンの要部の拡大側面図。 本実施形態における天井クレーンの要部の拡大正面図。 本実施形態における天井クレーンに用いられる荷重受け部材であって、(a)は斜視図、(b)は一部断面正面図。 本実施形態における天井クレーンの要部の斜視図。 本実施形態における天井クレーンの要部の拡大側面図。 変更例における天井クレーンの側面図。 変更例における天井クレーンの側面図。 変更例における天井クレーンの構成を説明する模式図であって、(a)は側面から見た概略図、(b)は下段の天井クレーン装置を上面から見た概略図。
以下、図1〜図7を用いて、天井クレーン支持装置及びこれに用いる荷重受け部材の一実施形態を説明する。本実施形態では、建築中の建物の敷地内に、荷揚げ作業等を行なうために天井クレーン装置を設置する場合を想定する。
図1は、天井クレーンの斜視図、図2は、天井クレーンの正面図である。ここで、天井クレーンは、天井クレーン支持装置10と、これに支持される天井クレーン装置40により構成されている。
図1に示すように、天井クレーンの天井クレーン支持装置10は、全体として長方形状の枠組足場11,12を備えている。枠組足場11,12は、天井クレーン装置40の水平移動範囲に応じた距離をおいて離間して配置されている。
枠組足場11,12には、荷重受け部材20及び大引部材31が設置されている。荷重受け部材20及び大引部材31の構成については、後述する。そして、枠組足場11,12を跨ぐように、桁梁部材33が複数、平行に架設されている。この桁梁部材33は、荷重受け部材20及び大引部材31を介して、枠組足場11,12に取り付けられている。
桁梁部材33の下面には、取付レール35が、複数の桁梁部材33を渡るように固定されている。本実施形態の取付レール35は、桁梁部材33と水平面において直交する方向で、枠組足場11,12の長さ方向と平行に配置されている。更に、取付レール35には、天井クレーン装置40が取り付けられている。
天井クレーン装置40は、ガーダ41とトロリ42とフックブロック43を含んで構成されている。ガーダ41は、トロリ42を水平方向に移動可能に支持するためのレール部材である。ガーダ41は、取付レール35の下面において、取付レール35と水平面において直交する方向で、桁梁部材33と平行に配置されている。ガーダ41には、トロリ42が摺動可能に取り付けられている。トロリ42は、フックブロック43を介して資材を吊り下げて水平移動させる台車である。トロリ42には、チェーンで吊り下げられたフックブロック43を昇降させる昇降機構が設けられている。
次に、天井クレーン支持装置10に用いられる枠組足場11,12、荷重受け部材20、大引部材31及び桁梁部材33の詳細について説明する。
<枠組足場11,12の構成>
図2に示すように、建築中の建物(ビル等)B1の外周面には、枠組足場11が配置されている。この枠組足場11は、壁つなぎ(図示せず)によって、建物B1の躯体に連結されている。この枠組足場11は、建物B1の建築を行なうために用いられる。枠組足場11は、建物の構築につれて上方に組み立てられる。
本実施形態では、枠組足場11,12は、地面G1上に設置されている。本実施形態では、枠組足場11,12の設置高さは同じ場合を想定する。この枠組足場11,12は、複数の門型形状の建枠15により構成される。建枠15は、枠組足場11,12の長さ方向(図2の紙面に直交する方向)に複数並べられ、鉛直方向に複数連結されている。
図2では、枠組足場12は、建枠15を鉛直方向に3つ連結され、枠組足場11は、建物B1の高さに応じて、鉛直方向に5つ連結されている。本実施形態では、枠組足場12の最上段の建枠15の上面の高さが、枠組足場11の3段目の建枠15の上面の高さとほぼ同じになる。
各建枠15は、一対の支持柱15aと、梁15bと、補強部材15cとを備えている。支持柱15aは、筒形状のパイプで形成されている。梁15bは、両支持柱15aの上端近傍を水平に連結している。補強部材15cは、支持柱15aの内側で、支持柱15aと梁15bとを繋ぐように梯子状に一体的に形成されている。
図3は、図2において枠組足場11の一部を右側方向から見た要部の側面図である。図3においては、荷重受け部材20を配置した建枠15及びこれらに隣接する建枠15を示している。本実施形態では、枠組足場11として、高さ寸法が異なる2つの建枠15L,15Hを用いている。荷重受け部材20の上方に配置された建枠15として、低い建枠15Lが配置される。また、荷重受け部材20が配置されていない建枠15としては、高い建枠15Hを用いる。高さが異なる建枠15L,15Hは、支持柱15aの長さ以外の構成は同じである。なお、この建枠15L,15Hの高さ寸法の差は、荷重受け部材20の高さ寸法に対応する。
建枠15の支持柱15aは、枠組足場11,12の長さ方向において隣り合う支持柱15aと、筋交い16及び下さん17によって連結されている。筋交い16は、2つの斜材によって構成されており、建枠15の中央部で「X」形状を構成する。下さん17は、筋交い16の下端部近傍に水平に配置されている。
更に、建枠15の梁15bは、枠組足場11,12の長さ方向において隣り合う梁15bと、足場板18によって連結されている。この足場板18は、両梁15bに端部を引っ掛けることにより固定されている。
図4は、図2における枠組足場11の荷重受け部材20及び上側の建枠15の拡大図である。図4に示すように、連結されている建枠15の支持柱15aの間には、連結ピンP1が配置されている。この連結ピンP1は、中央部が膨らんだ円柱形状をしている。具体的には、連結ピンP1は、その上部及び下部が支持柱15aの内径(中空部の径)より小さく、中央部が支持柱15aの外径より大きい形状で構成されている。連結ピンP1の下部は、連結される下側の建枠15の支持柱15aの中空部に挿入されて固定されている。連結ピンP1の上部は、連結される上側の建枠15の支持柱15aの中空部に挿入されて固定されている。既設の建枠15の上に新たな建枠15を連結する場合には、既設の建枠15の支持柱15aの中空部の上端部に、連結ピンP1の下端部を挿入する。そして、この連結ピンP1の上端部を、新たな建枠15の支持柱15aの中空部の下端部に挿入する。この場合、連結ピンP1の中央部は、支持柱15aの外径よりも大きいため、上下の建枠15の間に露出する。そして、この状態で、連結ピンP1をロックすることにより、上下の建枠15を連結固定することができる。
<荷重受け部材20>
図2に示すように、枠組足場12においては、最上段の建枠15の上に、荷重受け部材20が配置されている。また、枠組足場11においては、枠組足場12の荷重受け部材20と同じ高さとなるように、図2において下から3段目の建枠15の上に、荷重受け部材20が配置されている。
更に、図3に示すように、荷重受け部材20は、枠組足場11,12の長さ方向において、部分的に配置されている。具体的には、荷重受け部材20は、桁梁部材33を設置する領域の近傍の2つの建枠15に配置されている。
図4に示すように、荷重受け部材20は、建枠15の幅寸法より幅広となっている。更に、この荷重受け部材20は、高い建枠15Hと低い建枠15Lの差分となる高さで構成されている。
図5(a)及び図5(b)は、それぞれ荷重受け部材20の斜視図及び正面図である。
図5に示すように、荷重受け部材20は、H形鋼で構成される本体部21を備えている。本体部21のウェブには、長手方向と直交する水平方向(短手方向)に突出した板形状のリブ部22が一体形成されている。更に、本体部21の上面(上フランジ)の中央近傍には、4つの固定用孔23が設けられている。固定用孔23は、リブ部22と本体部21のウェブとの交点を中心として、荷重受け部材20の長手方向及び短手方向に2つずつ整列するように配置されている。
荷重受け部材20の本体部21には、両端部近傍に、孔25a(第1の係合部)を有する筒部材25が上下方向に延在されている。筒部材25は、孔25aの中心が本体部21のウェブ上に位置するように固定されている。更に、一方の孔25aの中心から他方の孔25aの中心までの距離は、建枠15の1対の支持柱15aの(中空部の中心間)距離と同じになっている。そして、荷重受け部材20の中心が、孔25aから孔25aまでの距離の中点に位置している。筒部材25の外径は、建枠15の支持柱15aの外形と同じ径で構成されている。また、筒部材25の孔25aは、建枠15の支持柱15aの中空部と同じ径で構成されている。
孔25aの上側の開口部には、突起部26(第2の係合部)が固定されている。この突起部26は、連結ピンP1の下部を短くした形状により構成される。すなわち、突起部26は、支持柱15aの径より大きい中央部と、支持柱15aの径より小さい上部及び下部を備えている。この突起部26の下部が、筒部材25の孔25aに挿入されて固定されている。
更に、孔25aを有する筒部材25には、リブ部27が一体形成されている。リブ部27は、リブ部22と同様に、短手方向に突出した板形状で構成されている。
<大引部材31>
図6に示すように、大引部材31は、荷重受け部材20の上に配置される。この大引部材31は、荷重受け部材20の延在方向に対して直交する方向で、枠組足場11,12と平行に配置されている。具体的には、大引部材31の両端部が、隣接する建枠15に固定された荷重受け部材20の中央部にそれぞれ載置されている。
大引部材31は、H型鋼を用いて構成されている。大引部材31の下面(下フランジ)は、荷重受け部材20の上面(上フランジ)の固定用孔23を介してボルト及びナット(図示せず)によって固定されている。更に、大引部材31の上フランジの中央の上面には、図示しない固定孔が形成されている。
<桁梁部材33>
図6に示すように、桁梁部材33は、大引部材31の上に配置される。桁梁部材33は、大引部材31の延在方向に対して直交する方向で、荷重受け部材20と平行に配置されている。桁梁部材33は、H型鋼を用いて構成されている。桁梁部材33の端部は、大引部材31の上面(上フランジ)に載置されている。更に、桁梁部材33の下フランジの両端には、図示しない固定孔が形成されている。
図7に示すように、桁梁部材33は、各大引部材31の中央に配置されている。桁梁部材33の下フランジの固定孔には、大引部材31の上フランジの中央の固定孔が整合して、ボルト及びナット(図示せず)によって固定されている。なお、本実施形態では、桁梁部材33は、大引部材31に載置された場合に、筋交い16及び下さん17で囲まれた空間から突出する大きさで構成されている。
(天井クレーンの設置方法)
次に、以上のように構成した天井クレーンの設置方法について説明する。
図2に示すように、建物B1側に枠組足場11を配置し、これと間隔を開けて平行に、枠組足場12を配置する。この場合、枠組足場11は、建物B1と壁つなぎを介して連結しながら、枠組足場12の最上段に対応する高さまで、建枠15を連結する。なお、枠組足場11,12において、建枠15を1段ずつ配置する度に、枠組足場11,12の長手方向に隣接する建枠15を、筋交い16、下さん17及び足場板18によって連結する。
そして、図6に示すように、枠組足場12の最上部の建枠15のうち、桁梁部材33を配置する領域の近傍の2つの建枠15に荷重受け部材20を取り付ける。具体的には、建枠15の一対の支持柱15aに連結ピンP1の下部を挿入する。そして、この連結ピンP1の上部を、荷重受け部材20の孔25aの下側の開口部に挿入させるように、荷重受け部材20を建枠15に取り付ける。なお、この枠組足場12に対応する枠組足場11の建枠15にも、同様に、連結ピンP1を用いて荷重受け部材20を取り付ける。
そして、隣接する建枠15に設けられた荷重受け部材20の中央に、大引部材31の端部を載置して、大引部材31を固定する。更に、大引部材31の中央に、桁梁部材33の端部を載置して、桁梁部材33を固定する。そして、図1に示すように、桁梁部材33の下部に取付レール35を取り付け、取付レール35に天井クレーン装置40を取り付ける。
その後、図3に示すように、枠組足場11においては、荷重受け部材20の上に、低い建枠15(15L)を固定する。この場合、荷重受け部材20の突起部26の上端部を、建枠15(15L)の支持柱15aの中空部に挿入して固定する。また、荷重受け部材20を固定していない建枠15には、連結ピンP1を用いて、高い建枠15(15H)を固定する。これにより、荷重受け部材20の上に連結した建枠15の上面と、これに隣接して荷重受け部材20を設けずに連接した建枠15の上面とは同じ高さとなる。そして、水平方向に隣接する建枠15を、筋交い16、下さん17及び足場板18によって連結する。これ以降、枠組足場11は、建物B1の建築状況に応じて、荷重受け部材20の上に連結した建枠15の上に、更なる建枠15を連結する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の天井クレーン支持装置10は、離間して配置された枠組足場11,12の建枠15の1対の支持柱15aに固定される荷重受け部材20を備える。この荷重受け部材20は、各枠組足場11,12の建枠15の幅方向に延在されて、下方に配置された建枠15の1対の支持柱15aに固定され、建枠15を上方に連結可能である。更に、この天井クレーン支持装置10は、複数の荷重受け部材20に架設されて、枠組足場11,12の長手方向に延在する大引部材31と、大引部材31の上方に固定されて、枠組足場11,12同士に架設された桁梁部材33とを備える。天井クレーン装置40は、桁梁部材33を介して枠組足場11,12に支持される。これにより、天井クレーン装置40の荷重は、桁梁部材33、大引部材31及び荷重受け部材20を介して、枠組足場11,12の建枠15の支持柱15aに加わる。この場合、枠組足場11,12の建枠15の1対の支持柱15aには、上からの荷重しか加わらないので、支持柱15aに引張力が作用しない。従って、枠組足場11,12において、天井クレーン支持装置10を、効率的に設置することができる。更に、荷重受け部材20は、上方に建枠の支持柱15aに連結可能な構成であるため、荷重受け部材20の上方に、更なる建枠15を連結することができる。
(2)本実施形態の荷重受け部材20には、下の建枠15に、連結ピンP1を介して係合する孔25aが形成されている。更に、荷重受け部材20には、この孔25aに挿入固定された突起部26が形成されている。この突起部26は、上方に連結する建枠15に挿入される。このため、荷重受け部材20の上下に配置される建枠15の支持柱15aが直線上に配置される。仮に、荷重受け部材20の上下に配置される建枠15が建枠15の幅方向にずれていた場合には、ずれ分の偏心に応じたモーメントが生じる。従って、荷重受け部材20の上下に配置される建枠15の支持柱15aを直線上にすることにより、荷重受け部材20の上方に配置される建枠15の荷重を、下方の建枠15の支持柱15aにモーメントを生じさせずに伝達でき、荷重受け部材20における曲げモーメントの発生を抑制することができる。
(3)本実施形態の荷重受け部材20には、建枠15の幅に応じた長さを有し、大引部材31の端部が中央部に固定されている。これにより、大引部材31を介して、建枠15の各支持柱15aに、荷重を分散させることができる。
(4)本実施形態の荷重受け部材20には、長手方向の中央にリブ部22が設けられ、建枠15の支持柱15aと係合する孔25aを有する筒部材25にリブ部27が設けられている。これにより、荷重受け部材20を補強することができる。
(5)本実施形態の荷重受け部材20は、高い建枠15Hと低い建枠15Lの差分となる高さで構成されている。これにより、荷重受け部材20の上方に連結した建枠15の上面と、これに隣接して荷重受け部材20を設けずに連接した建枠15の上面とを同じ高さとすることができる。従って、枠組足場11の途中に荷重受け部材20を部分的に設けた場合にも、建枠15の高さ寸法で調整することができる。
(6)本実施形態の天井クレーン支持装置10を支持する枠組足場11は、建物B1に沿って、通常配置される枠組足場である。これにより、建物B1に本来的な用途で設置されている枠組足場11を用いて、天井クレーン装置40を支持することができる。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態においては、枠組足場11,12を離間して配置した。枠組足場11,12の配置方法は並立に限定されるものではない。例えば、4つの枠組足場を四角枠形状に配置し、並立させた枠組足場間で、天井クレーン装置40を支持するようにしてもよい。また、枠組足場11,12の端部を上方のみで連結してもよい。
・上記実施形態においては、全体として長方形状の枠組足場11,12を用いた。枠組足場の形状は、これに限定されず、例えば、門型形状等であってもよい。
図8は、門型の枠組足場61,62が、紙面と直交する方向に間隔をおいて配置された天井クレーン支持装置60を示している。天井クレーン支持装置60の枠組足場61,62には、荷重受け部材20及び大引部材31を介して桁梁部材33が架設されている。そして、2つの桁梁部材33の下には、天井クレーン装置40のガーダ41が固定されている。天井クレーン装置40は、紙面の左右方向に移動可能に支持されている。
天井クレーン支持装置60の右側には、建物(図示せず)が建築されている。この建物には、資材等を搬入や搬出するための荷取ステージ65が設けられている。枠組足場61,62は、右側端部が、荷取ステージ65を挟むように配置されている。更に、枠組足場61,62の中央下部は開口されており、ここをトラックが通過可能となっている。従って、枠組足場61,62に支持された天井クレーン装置40を用いて、搬送車両と荷取ステージ65との間で、資材等を搬入や搬出を行なうことができる。
・上記実施形態においては、地面G1を設置面として、この上に枠組足場11,12を配置した。ここで、例えば、枠組足場11,12の設置面に段差があってもよい。この場合、枠組足場11,12を、背の高さが異なる建枠15や、高さが異なる大引部材31を組み合わせて用いることにより、桁梁部材33を水平にして、天井クレーン装置40を水平に取り付けることができる。
・上記実施形態では、天井クレーン支持装置10は、建物(ビル等)B1の外周に沿って配置される枠組足場11を用いた。枠組足場は、これに限定することなく、例えば、建物の内装を行なうために、建物内において壁の近傍に配置された枠組足場を、天井クレーン支持装置10の枠組足場としても用いてもよい。
図9に示すように、例えば、既設建物の改装現場等において、建物の内部に、天井クレーン支持装置70を備える天井クレーンを設置することもできる。図9には、2階(2F)の床に開口が形成された吹き抜け部分が中央に示されている。この吹き抜け部分の左側に、1対の枠組足場71,72が配置されている。そして、枠組足場71,72に、荷重受け部材20及び大引部材31を介して、桁梁部材33が架設されている。
更に、吹き抜け部分の右側には、1対の枠組足場73,74が配置されている。これら枠組足場73,74は、2階及び3階に渡って固定されている。枠組足場73,74には、荷重受け部材20及び大引部材31を介して、桁梁部材33が架設されている。そして、2つの桁梁部材33の下には、天井クレーン装置40のガーダ41が固定されている。天井クレーン装置40は、紙面の左右方向に移動可能に支持されている。これにより、1階(1F)を通過するトラックに積載された資材等を、吹き抜け部分から、天井クレーン装置40を用いて、2階及び3階(3F)に搬送することができる。従って、一般的なトラッククレーンを使用できない現場においても、人力中心で天井クレーン装置40を支持する天井クレーン支持装置70を設置することができる。
・上記実施形態では、枠組足場11,12の一段に、天井クレーン装置40を配置した。天井クレーン装置40の配置階層は一段だけに限定されるものではなく、複数段に天井クレーン装置40を配置してもよい。
図10(a)には、多段式の揚重設備を設けた天井クレーン支持装置80を示している。枠組足場81,82の建枠は、紙面の左右方向に並んで配置されている。この天井クレーン支持装置80は、建枠の低層段に設けた第1の天井クレーン装置91と、これよりも高い高層段に設けた第2の天井クレーン装置92とから構成されている。
図10(b)は、第1の天井クレーン装置91が配置される低層段における平面図である。第1の天井クレーン装置91は、枠組足場81,82に、荷重受け部材20、大引部材31及び桁梁部材33を介して取り付けられている。第2の天井クレーン装置92も、高層段において、同様な構成で、第1の天井クレーン装置91とずらして配置されている。更に、この枠組足場81,82の中間層段に荷取ステージ(ストックヤード)85を取り付けてもよい。これにより、現場におけるスペースを有効活用することができる。
・上記実施形態においては、建築中の建物の敷地内に、枠組足場12を配置した。枠組足場11,12は適宜、設定することができる。ここで、枠組足場12を敷地の境界付近に設けた場合には、枠組足場12において、枠組足場11とは反対側の側面を、仮囲み部材を取り付ける構造にしてもよい。
・上記実施形態においては、荷重受け部材20は、筒部材25の孔25aに突起部26を固定した。この突起部26を分離可能とした構成の荷重受け部材20としてもよい。
・上記実施形態においては、荷重受け部材20、大引部材31及び桁梁部材33は、H形鋼を用いて構成した。これら部材の形状や構成は、H形鋼に限定されず、他の梁構造であってもよい。
B1…建物、G1…地面、P1…連結ピン、10,60,70,80…天井クレーン支持装置、11,12,61,62,71,72,73,74,81,82…枠組足場、15,15L,15H…建枠、15a…支持柱、15b…梁、15c…補強部材、17…下さん、18…足場板、20…荷重受け部材、21…本体部、22,27…リブ部、23…固定用孔、25…孔、26…係合部、31…大引部材、33…桁梁部材、35…取付レール、40,91,92…天井クレーン装置、41…ガーダ、42…トロリ、43…フックブロック、65,85…荷取ステージ。

Claims (6)

  1. 天井クレーン装置を支持する天井クレーン支持装置であって、
    離間して配置された一対の枠組足場と、
    各枠組足場の建枠の幅方向に延在されて、下方に配置される前記建枠の1対の支持柱の上端に係合する第1の係合部と、上方に配置される前記建枠の1対の支持柱の下端に係合する第2の係合部とを備えた複数の荷重受け部材と、
    前記荷重受け部材に架設されて、前記枠組足場内に延在させた大引部材と、
    前記大引部材に固定されて、前記一対の枠組足場同士に架設された桁梁部材とを備え、
    前記天井クレーン装置を、前記桁梁部材を介して前記枠組足場に支持させたことを特徴とする天井クレーン支持装置。
  2. 前記第1の係合部及び前記第2の係合部が、鉛直方向の直線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の天井クレーン支持装置。
  3. 前記枠組足場を構成する建枠には、第1の高さ寸法の第1種別の建枠と、第2の高さ寸法の第2種別の建枠とが含まれており、
    前記荷重受け部材の高さは、前記第1の高さ寸法と第2の高さ寸法との差分であることを特徴とする請求項2に記載の天井クレーン支持装置。
  4. 前記枠組足場の少なくとも1つが、建物に沿って配置されている枠組足場であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の天井クレーン支持装置。
  5. 水平方向に移動可能に吊り下げられた天井クレーン装置を、枠組足場を用いて支持する天井クレーン支持装置に用いられる荷重受け部材であって、
    前記枠組足場の建枠の幅に応じた長さを有し、
    下方に配置される前記建枠の1対の支持柱の上端に係合する第1の係合部と、
    上方に配置される前記建枠の1対の支持柱の下端に係合する第2の係合部とを備えていることを特徴とする荷重受け部材。
  6. 前記第1の係合部及び前記第2の係合部が、鉛直方向の直線上に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の荷重受け部材。
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