JP6520214B2 - 無線接続装置、無線接続装置を制御する方法 - Google Patents

無線接続装置、無線接続装置を制御する方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線接続装置に関する。
例えばスマートフォン等のクライアント装置が、例えばアクセスポイント等(以降、単に「AP」とも呼ぶ。)の無線接続装置と無線通信を行う無線LAN(Local Area Network)システムが知られている。近年、無線LANシステムにおける通信可能エリアを拡張するために、APとクライアント装置との間の通信を中継する、リピータと呼ばれる無線接続装置が普及している。
APとリピータとは、共通したSSIDを持つことも可能であり、それぞれに個別のSSIDを持つことも可能である。また、APやリピータ単体に限って見た場合でも、1つのAP(またはリピータ)内において、複数のSSIDを持つことが可能である。この機能は「マルチSSID」とも呼ばれる。例えば特許文献1には、マルチSSIDに対応したAPにおいて、複数のSSIDを、ビーコンを用いて他のAPへ送信することが記載されている。
特表2009−539323号公報 特開2012−70296号公報
上述のようにして、クライアント装置の周囲には、複数のSSIDによって実現される複数の無線LANが存在する。このような場合、クライアント装置は、利用者の意図、通信品質、通信可能エリアの広さ等の種々の要因に応じて、接続すべき無線LANを選択できることが好ましい。
クライアント装置による無線LANの選択を実現するためには、クライアント装置に対して、周囲の無線LANのSSIDといった、無線通信の接続先を特定する情報(以降、「接続情報」とも呼ぶ。)が予め登録されている必要がある。この点、従来の技術では、SSIDごとに、クライアント装置に対して接続情報を登録する処理を実行する必要があり、煩雑であるという課題があった。
なお、このような課題は、APとリピータとに限らず、1つの装置と他の装置との間の無線通信を中継することが可能な無線接続装置全般に共通する課題であった。
このため、複数の無線接続装置が存在する環境下において、クライアント装置に無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を登録する処理を簡略化することが望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、無線接続装置が提供される。この無線接続装置は;前記無線接続装置に設定されている無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を記憶する第1の記憶部と;前記無線接続装置に接続されている他の無線接続装置から、前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を取得する取得部と;前記無線接続装置に接続されたクライアント装置に対して、前記他の無線接続装置から取得された前記接続情報を送信する設定処理部と、を備える。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置の設定処理部は、無線接続装置に接続されたクライアント装置に対して無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を送信する際に、他の無線接続装置に設定されている接続情報を送信する。このため、クライアント装置は、無線接続装置との通信によって、換言すれば、他の無線接続装置との通信を必要とせず、他の無線接続装置の接続情報を取得し、登録することができる。この結果、複数の無線接続装置(無線接続装置、他の無線接続装置)が存在する環境下において、クライアント装置に他の無線接続装置の接続情報を登録する処理を簡略化することができる。
(2)上記形態の無線接続装置において;前記設定処理部は;前記クライアント装置に対して、前記他の無線接続装置から取得された前記接続情報に加えて、前記無線接続装置に設定されている前記接続情報を送信してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置の設定処理部は、無線接続装置に接続されたクライアント装置に対して接続情報を送信する際に、他の無線接続装置に設定されている接続情報に加えて、さらに、無線接続装置に設定されている接続情報を送信する。このため、クライアント装置は、無線接続装置との通信のみによって、換言すれば、他の無線接続装置との通信を必要とせず、無線接続装置および他の無線接続装置の両方の接続情報を取得し、登録することができる。この結果、複数の無線接続装置(無線接続装置、他の無線接続装置)が存在する環境下において、クライアント装置に接続情報を登録する処理を簡略化することができる。
(3)上記形態の無線接続装置において;前記接続情報は、無線通信の接続先を特定する識別情報である無線識別情報と、前記無線識別情報による接続を可能とする暗号化情報と、を含んでいてもよい。
この形態の無線接続装置によれば、クライアント装置が取得する接続情報には、無線通信の接続先を特定する識別情報である無線識別情報(例えば、SSID等の通信を確立するために必要な情報)と、無線識別情報による接続を可能とする暗号化情報と、が含まれる。このため、接続情報を登録する処理を経たクライアント装置は、クライアント装置の利用者の意図、通信品質、通信可能エリアの広さ等の種々の要因に応じて、無線接続装置によって提供される無線LANや、他の無線接続装置によって提供される無線LANの中から、接続すべき無線LANを選択することができる。
(4)上記形態の無線接続装置では、さらに;前記他の無線接続装置に対して、前記無線接続装置に設定されている前記接続情報を送信する送信部を備えていてもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置の送信部は、他の無線接続装置に対して、無線接続装置に設定されている接続情報を送信することができる。
(5)上記形態の無線接続装置において;前記送信部は;前記無線接続装置に設定されている前記接続情報が変更された場合に、前記他の無線接続装置に対して、更新された前記接続情報または更新された部分の前記接続情報を送信してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置の送信部は、他の無線接続装置に対して、変更後の新たな接続情報(具体的には、更新された接続情報、または更新された部分の接続情報)を送信することができる。
(6)上記形態の無線接続装置において;前記取得部は;前記他の無線接続装置から、前記接続情報を定期的に取得してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置の取得部は、他の無線接続装置から最新の接続情報を取得することができる。
(7)上記形態の無線接続装置において;前記取得部は;前記無線接続装置に接続されている前記他の無線接続装置が複数ある場合に、複数の前記他の無線接続装置の全てから、各前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を取得してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置に対して複数の他の無線接続装置が接続されている場合であっても、上記形態と同様の効果を奏することができる。
(8)上記形態の無線接続装置において;前記取得部は;前記他の無線接続装置から前記接続情報を取得するために、前記他の無線接続装置に対して接続情報の取得要求を送信し;前記他の無線接続装置は、前記取得要求の応答として、前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を送信してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置の取得部は、他の無線接続装置に対して取得要求を送信することによって、他の無線接続装置から接続情報を取得することができる。
(9)上記形態の無線接続装置において;前記他の無線接続装置は、前記無線接続装置からの要求に依らず、自発的に、前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を送信してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、他の無線接続装置は、無線接続装置に対して、自発的に接続情報を送信することができる。
(10)上記形態の無線接続装置において;前記他の無線接続装置には複数の前記接続情報が設定され;前記取得部は;前記他の無線接続装置に設定されている複数の前記接続情報のうちの少なくとも一部を取得してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置の取得部は、他の無線接続装置の接続情報のうちの少なくとも一部を取得するため、無線接続装置と他の無線接続装置との間で送受信される情報量を減らすことができ、セキュリティを向上させることができる。
(11)上記形態の無線接続装置において;前記無線接続装置には複数の前記接続情報が設定され;前記送信部は;前記無線接続装置に設定されている複数の前記接続情報のうちの少なくとも一部を送信してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置の送信部は、無線接続装置の接続情報のうちの少なくとも一部を送信するため、無線接続装置と他の無線接続装置との間で送受信される情報量を減らすことができ、セキュリティを向上させることができる。
(12)上記形態の無線接続装置において;前記他の無線接続装置には複数の前記接続情報が設定され;前記送信部が送信する前記接続情報、または前記取得部が取得する前記接続情報には、無線通信の接続先を特定する識別情報である無線識別情報であって、前記無線接続装置と前記他の無線接続装置とが共通で使用可能でない前記無線識別情報としての個別無線識別情報を含んでいてもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置と、他の無線接続装置との間で、各装置の個別無線識別情報を交換することができる。このため、無線接続装置の設定処理部は、無線接続装置に接続されたクライアント装置に対して接続情報を送信する際に、無線接続装置の個別無線識別情報と、他の無線接続装置の個別無線識別情報とを、漏れなく送信することができる。
(13)上記形態の無線接続装置において;前記送信部が送信する前記接続情報は、前記送信部によって過去に送信された前記接続情報からの差分を示す情報であり;前記取得部が取得する前記接続情報は、前記取得部によって過去に取得された前記接続情報からの差分を示す情報であってもよい。
この形態の無線接続装置によれば、無線接続装置と他の無線接続装置との間で送受信される情報量を減らすことができ、セキュリティを向上させることができる。
(14)上記形態の無線接続装置において;前記送信部が送信する、または前記取得部が取得する情報には;前記接続情報に加えて、さらに、当該接続情報の追加、削除、変更を示す差分識別情報を含んでいてもよい。
この形態の無線接続装置によれば、送信部が送信する、または取得部が取得する接続情報のそれぞれが、追加された情報であるのか、削除された情報であるのか、変更された情報であるのかを、受信側において明確に識別できる。
(15)上記形態の無線接続装置において、前記送信部が送信する、または前記取得部が取得する情報には;前記接続情報に加えて、さらに、無線通信の接続先の特定に使用可能な判断情報として;前記他の無線接続装置の電波環境に関する情報と;前記他の無線接続装置の経路に関する情報と、のうちの少なくとも1つを示す判断情報を含んでいてもよい。
この形態の無線接続装置によれば、送信部が送信する、または取得部が取得する情報には、接続情報に加えてさらに、他の無線接続装置の電波環境に関する情報と、他の無線接続装置の経路に関する情報と、のうちの少なくとも1つを含めることができる。このため、無線接続装置に接続されたクライアント装置に対して接続情報を送信する際に、取得した付加的情報を一緒に送信することも可能となり、利便性を向上させることができる。
(16)上記形態の無線接続装置において;前記設定処理部は;前記設定処理部によって過去に接続された前記接続情報からの差分を示す情報を送信してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、設定処理部とクライアント装置との間で送受信される情報量を減らすことができ、セキュリティを向上させることができる。
(17)上記形態の無線接続装置において;前記設定処理部は;前記接続情報に加えて、さらに、当該接続情報の追加、削除、変更を示す差分識別情報を送信してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、クライアント装置において、取得した接続情報のそれぞれが、追加された情報であるのか、削除された情報であるのか、変更された情報であるのかを、明確に識別できる。
(18)上記形態の無線接続装置において;前記設定処理部は;前記接続情報に加えて、さらに、無線通信の接続先の特定に使用可能な判断情報として;前記他の無線接続装置の電波環境に関する情報と;前記他の無線接続装置の経路に関する情報と、のうちの少なくとも1つを示す判断情報を送信してもよい。
この形態の無線接続装置によれば、クライアント装置における利便性を向上させることができる。
(19)本発明の一形態によれば、ネットワークシステムが提供される。このネットワークシステムは;無線接続装置と;前記無線接続装置に接続されている他の無線接続装置と;前記無線接続装置に接続されているクライアント装置と、を備え;前記無線接続装置は;前記無線接続装置に設定されている無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を記憶する第1の記憶部と;前記他の無線接続装置から、前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を取得する取得部と;前記クライアント装置に対して、前記他の無線接続装置から取得された前記接続情報を送信する設定処理部と、を備える。
この形態のネットワークシステムによれば、複数の無線接続装置(無線接続装置、他の無線接続装置)を備えるネットワークシステムにおいて、クライアント装置に他の無線接続装置の接続情報を登録する処理を簡略化することができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素は全てが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
こうした装置は、例えば無線接続装置として実現できるが、無線接続装置以外の他の装置としても実現可能である。前述した無線接続装置の各形態の技術的特徴の一部または全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、無線接続装置および無線接続装置を制御する方法、無線接続装置を含むネットワークシステム、これらの方法、装置、システムの機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。 APの構成を機能的に示すブロック図である。 接続情報記憶部の一例を示す説明図である。 リピータの構成を機能的に示すブロック図である。 接続情報記憶部の一例を示す説明図である。 共有処理の手順を表すフローチャートである。 設定処理の様子を表す図である。 第1の変形による共有処理が終了した後における接続情報記憶部の一例を示す説明図である。 第2実施形態におけるAPの構成を機能的に示すブロック図である。 第2実施形態におけるリピータの構成を機能的に示すブロック図である。 第2実施形態における共有処理の手順を表すシーケンス図である。 第3実施形態におけるネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施形態に基づいて説明する。
A.第1実施形態:
A−1.ネットワークシステムの構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。ネットワークシステム1は、アクセスポイント100と、リピータ200と、スマートフォン300と、を含んでいる。以降、アクセスポイント100を「AP100」または「無線接続装置」とも呼ぶ。リピータ200を「無線接続装置」とも呼ぶ。スマートフォン300を「スマホ300」または「クライアント装置」とも呼ぶ。
AP100は、IEEE802.11規格と、IEEE802.3規格とに準拠している。AP100は、有線ケーブルによってインターネットINTに接続されている。AP100は、AP100とインターネットINTとの間においては、OSI参照モデルのレイヤ3においてデータを中継するルータとして機能する。AP100は、AP100とリピータ200との間、および、AP100とスマホ300との間においては、OSI参照モデルのレイヤ2においてデータを中継するアクセスポイント装置として機能する。
リピータ200は、少なくとも、IEEE802.11規格に準拠している。リピータ200は、ネットワークシステム1における無線通信のエリアを拡張するために用いられる。リピータ200は、AP100とスマホ300との間の無線通信を中継する中継器として機能する。
スマホ300は、少なくとも、IEEE802.11規格に準拠している。スマホ300は、AP100およびリピータ200が構成する無線LAN(Local Area Network)におけるクライアント(STA、ステーション)装置である。なお、図1ではクライアント装置としてスマホ300を例示するが、クライアント装置としては、パーソナルコンピュータ等の任意の無線端末を使用可能である。
レイヤ2におけるデータ中継に関して、本実施形態のAP100とリピータ200とは、AP100(またはリピータ200)内において複数のESSID(Extended Service Set Identifier)を持つことが可能な、いわゆる「マルチSSID機能」に対応している。マルチSSID機能には、1つのBSSID(Basic Service Set Identifier)に対して複数のESSIDを割り当てる「マルチESSID」と、複数のBSSIDに対してそれぞれ1つずつのESSIDを割り当てる「マルチBSSID」と、がある。AP100とリピータ200とは、マルチESSID方式を用いてマルチSSID機能を実現してもよく、マルチBSSID方式を用いてマルチSSID機能を実現してもよい。以降、ESSIDを単に「SSID」または「無線識別情報」とも呼ぶ。
本実施形態のAP100には、予め、2つのESSID(SSID1、SSID2)が設定されている。同様に、本実施形態のリピータ200には、予め、2つのESSID(SSID1、SSID3)が設定されている。SSID1は、AP100とリピータ200との間で共通し、AP100とリピータ200との両方において使用できるESSID(以降「共通SSID」とも呼ぶ。)である。SSID1は「第1の無線識別情報」として機能する。SSID2は、AP100に固有であり、AP100においてのみ使用できるESSID(以降「個別SSID」とも呼ぶ。)である。SSID2は、AP100の「第2の無線識別情報」および「個別無線識別情報」として機能する。SSID3は、リピータ200に固有であり、リピータ200においてのみ使用できるESSID(個別SSID)である。SSID3は、リピータ200の「第2の無線識別情報」および「個別無線識別情報」として機能する。なお、共通SSIDと、個別SSIDとは、AP100の内部とリピータ200の内部とにおいて、それぞれ、区別可能なように予めマーキングされている。
スマホ300は、SSID1を使用した場合、SSID1によって構成される無線LANネットワークNW1(図1、破線標記)内において、AP100とリピータ200とをローミングしつつ、無線通信を行うことができる。スマホ300は、SSID2を使用した場合、SSID2によって構成される無線LANネットワークNW2(図1、実線標記)内において、AP100との間で無線通信を行うことができる。同様に、スマホ300は、SSID3を使用した場合、SSID3によって構成される無線LANネットワークNW3(図1、実線標記)内において、リピータ200との間で無線通信を行うことができる。なお、図1では、図示の便宜上、ネットワークNW1の範囲をネットワークNW2、3の範囲よりも大きく記載しているが、ネットワークNW1〜3の範囲は同じでもよいし、ネットワークNW1と比較してネットワークNW2、3の範囲の方が大きくてもよい。
A−2.APの構成:
図2は、AP100の構成を機能的に示すブロック図である。AP100は、CPU110と、設定ボタン120と、RAM130と、無線通信インタフェース(I/F)140と、有線通信インタフェース(I/F)150と、フラッシュROM160と、を備え、各構成要素はバスにより相互に接続されている。
CPU110は、フラッシュROM160に格納されているコンピュータプログラムをRAM130に展開して実行することにより、AP100を制御する。また、CPU110は、中継処理部111、AP側接続処理部112、取得部114、送信部115、設定処理部119の各機能を実現する。
中継処理部111は、AP100が受信したパケットを、宛先に応じて転送する中継処理を実行する。具体的には、中継処理部111は、SSID1を利用したネットワークNW1から受信したパケットと、SSID2を利用したネットワークNW2から受信したパケットと、インターネットINTから受信したパケットと、をそれぞれ、パケットのヘッダに格納されている宛先に応じて転送する(図1)。
AP側接続処理部112は、アクセスポイント装置(いわゆる親機)として、無線通信の接続の確立を制御する。すなわち、AP側接続処理部112は、リピータ200やスマホ300といった他の装置を、無線通信のクライアント装置(いわゆる子機、STAとも呼ぶ。)としてAP100へ接続させる。具体的な方法は、IEEE802.11に定められている方法に拠る。
取得部114は、後述の共有処理において、ネットワークシステム1に属する他の無線接続装置(図1の例ではリピータ200)から、他の無線接続装置に設定されている無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を取得する。ここで、接続情報とは、無線識別情報と、暗号化情報と、を含む。「無線識別情報」は、BSSID、ESSID、SSID(Service Set Identifier、拡張されていないSSID)等の通信を確立するために必要な情報である。すなわち無線識別情報は、無線通信の接続先を特定する識別情報である。「暗号化情報」は、無線通信において用いられる暗号化方式と、暗号化の際に用いられる鍵とのセットである。暗号化方式には、例えば、WEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA(Wi-Fi Protected Access)、WPA2−PSK(Wi-Fi Protected Access 2 Pre-Shared Key)等がある。すなわち暗号化情報は、無線識別情報による接続を可能とする情報である。以降、無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を単に「接続情報」とも呼ぶ。
送信部115は、後述の共有処理において、ネットワークシステム1に属する他の無線接続装置(図1の例ではリピータ200)から受信した要求に応じて、AP100に設定されている接続情報(無線識別情報、暗号化情報)を応答する。本実施形態において、送信部115は「送信部」として機能する。
設定処理部119は、後述の設定処理において、AP100に接続されたクライアント装置(図1の例ではスマホ300)に対して、AP100に設定されている接続情報と、取得部114によって取得された接続情報と、を送信する。
設定ボタン120は、AP100の筐体に設けられたスイッチである。設定ボタン120の押下を検出した際に、設定処理部119は、AP100をアクセスポイント装置とした設定処理を開始する。設定ボタン120は、状態を維持しないスイッチにより実現されることが好ましい。
無線通信インタフェース140は、図示しない送受信回路を含み、アンテナを介して受信した電波の復調とデータの生成、および、アンテナを介して送信する電波の生成と変調を行う。有線通信インタフェース150は、インターネットINT(図1)側の回線と接続されるほか、有線ケーブルを通じて、図示しないネットワークシステム1内の他の装置(例えばNAS(Network Attached Storage)やパーソナルコンピュータ等)と接続される。有線通信インタフェース150は、図示しないPHY/MACコントローラを含み、受信した信号の波形を整えるほか、受信した信号からMACフレームを取り出す。
RAM130は、AP100のワークメモリとして機能し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。フラッシュROM160には、接続情報記憶部161と、AP接続情報162とが含まれている。AP接続情報162には、無線識別情報(本実施形態ではSSID)ごとに、当該無線識別情報を使用する場合に採用される暗号化情報(具体的な暗号化方式および鍵)が対応付けて記憶されている。図2の例では、AP接続情報162には、共通SSIDであるSSID1と、SSID1を使用する場合に採用される暗号化情報とが対応付けて記憶されている。SSID1に関する接続情報は、例えば、ネットワークシステム1の管理者によって設定される。また、AP接続情報162には、個別SSIDであるSSID2と、SSID2を使用する場合に採用される暗号化情報とが対応付けて記憶されている。SSID2に関する接続情報は、例えば、AP100の出荷時においてプリセットされていてもよいし、ネットワークシステム1の管理者によって追加、変更されてもよい。なお、図中「X」は、任意の文字列を表す。以降同様である。AP接続情報162に示すように、マルチSSID機能に対応したAP100では、AP100に設定されている複数のSSIDにそれぞれ対応した複数の接続情報を持つ。本実施形態において、AP接続情報162は「第1の記憶部」として機能する。
図3は、接続情報記憶部161の一例を示す説明図である。接続情報記憶部161は、ネットワークシステム1に属する全ての無線接続装置(図1の例ではAP100およびリピータ200)の接続情報を記憶するための記憶部である。接続情報記憶部161は、装置識別情報と、無線識別情報と、暗号化情報と、を含んでいる。「装置識別情報」は、無線接続装置を一意に識別するための文字列が格納される。装置識別情報としては、例えば、無線通信側代表MACアドレス(以降、単に「MACアドレス」と呼ぶ。)等の任意の情報を用いることができる。「無線識別情報」および「暗号化情報」は、上述の通りである。
本実施形態では、初期状態、換言すれば、後述する共有処理が実行される前の状態において、接続情報記憶部161には、自装置(AP100)の無線識別情報および暗号化情報が予め記憶されている(エントリE11、12)。エントリE11、12の無線識別情報と、暗号化情報とは、AP接続情報162に記憶されている情報と同じである。なお、装置識別情報には、理解の助けとするため、MACアドレスに代えて「AP100」という文字列を図示する。以降同様である。
A−3.リピータの構成:
図4は、リピータ200の構成を機能的に示すブロック図である。リピータ200は、CPU210と、設定ボタン220と、RAM230と、無線通信インタフェース(I/F)240と、有線通信インタフェース(I/F)250と、フラッシュROM260と、を備え、各構成要素はバスにより相互に接続されている。
CPU210は、フラッシュROM260に格納されているコンピュータプログラムをRAM230に展開して実行することにより、リピータ200を制御する。また、CPU210は、中継処理部211、AP側接続処理部212、STA側接続処理部213、取得部214、送信部215、設定処理部219の各機能を実現する。
中継処理部211は、リピータ200が受信したパケットを、宛先に応じて転送する中継処理を実行する。具体的には、中継処理部211は、SSID1を利用したネットワークNW1から受信したパケットと、SSID3を利用したネットワーク3から受信したパケットと、をそれぞれ、パケットのヘッダに格納されている宛先に応じて転送する(図1)。
AP側接続処理部212は、アクセスポイント装置(いわゆる親機)として、無線通信の接続の確立を制御する。すなわち、AP側接続処理部212は、スマホ300といった他の装置を、無線通信のクライアント装置(いわゆる子機、STA)としてリピータ200へ接続させる。具体的な方法は、IEEE802.11に定められている方法に拠る。
STA側接続処理部213は、クライアント装置として、無線通信の確立を制御する。すなわち、STA側接続処理部213は、AP100といった他の装置を、無線通信のアクセスポイント装置としてリピータ200へ接続させる。具体的な方法は、IEEE802.11に定められている方法に拠る。
この結果、AP100のAP側接続処理部112と、リピータ200のSTA側接続処理部213とによって、AP100をアクセスポイント装置とし、リピータ200をクライアント装置とした第1の無線接続を確立することができる。同様に、AP100のAP側接続処理部112と、スマホ300の図示しないSTA側接続処理部とによって、AP100をアクセスポイント装置とし、スマホ300をクライアント装置とした第2の無線接続を確立することができる。リピータ200のAP側接続処理部212と、スマホ300の図示しないSTA側接続処理部とによって、リピータ200をアクセスポイント装置とし、スマホ300をクライアント装置とした第3の無線接続を確立することができる。スマホ300がAP100と直接無線通信を行う場合には、第2の無線接続が使用される。一方、スマホ300がリピータ200を経由してAP100と無線通信を行う場合には、第3の無線接続と、第1の無線接続とが使用される。
取得部214は、後述の共有処理において、ネットワークシステム1に属する他の無線接続装置(図1の例ではAP100)から、他の無線接続装置に設定されている接続情報(無線識別情報、暗号化情報)を取得する。
送信部215は、後述の共有処理において、ネットワークシステム1に属する他の無線接続装置(図1の例ではAP100)から受信した要求に応じて、リピータ200に設定されている接続情報(無線識別情報、暗号化情報)を応答する。
設定処理部219は、後述の設定処理において、リピータ200に接続されたクライアント装置(図1の例ではスマホ300)に対して、リピータ200に設定されている接続情報と、取得部214によって取得された接続情報と、を送信する。
設定ボタン220は、リピータ200の筐体に設けられたスイッチである。設定ボタン220の押下を検出した際に、設定処理部219は、リピータ200をアクセスポイント装置とした設定処理を開始する。設定ボタン220は、状態を維持しないスイッチにより実現されることが好ましい。
RAM230は、リピータ200のワークメモリとして機能し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。無線通信インタフェース240は、図示しない送受信回路を含み、アンテナを介して受信した電波の復調とデータの生成、および、アンテナを介して送信する電波の生成と変調を行う。有線通信インタフェース250は、有線ケーブルを通じて、図示しないネットワークシステム1内の他の装置(例えばNASやパーソナルコンピュータ等)と接続される。有線通信インタフェース250は、図示しないPHY/MACコントローラを含み、受信した信号の波形を整えるほか、受信した信号からMACフレームを取り出す。
フラッシュROM260には、接続情報記憶部261と、リピータ接続情報262とが含まれている。リピータ接続情報262には、無線識別情報ごとに、当該無線識別情報を使用する場合に採用される暗号化情報が対応付けて記憶されている。図4の例では、リピータ接続情報262には、個別SSIDであるSSID3と、SSID3を使用する場合に採用される暗号化情報とが対応付けて記憶されている。SSID3に関する接続情報は、例えば、リピータ200の出荷時においてプリセットされていてもよいし、ネットワークシステム1の管理者によって追加、変更されてもよい。また、リピータ接続情報262には、共通SSIDであるSSID1と、SSID1を使用する場合に採用される暗号化情報とが対応付けて記憶されている。SSID2に関する接続情報は、例えば、AP100をアクセスポイント装置とし、リピータ200をクライアント装置として実行された設定処理によって、AP100から取得することができる。リピータ接続情報262に示すように、マルチSSID機能に対応したリピータ200では、リピータ200に設定されている複数のSSIDにそれぞれ対応した複数の接続情報を持つ。
図5は、接続情報記憶部261の一例を示す説明図である。接続情報記憶部261の詳細は、AP100の接続情報記憶部161と同様である。ただし、図5の接続情報記憶部261には、初期状態、換言すれば、後述する共有処理が実行される前の状態において、自装置(リピータ200)の無線識別情報および暗号化情報が予め記憶されている(エントリE21、22)。エントリE21、22の無線識別情報と、暗号化情報とは、リピータ接続情報262に記憶されている情報と同じである。
A−4.共有処理:
図6は、共有処理の手順を表すフローチャートである。第1実施形態の共有処理は、ネットワークシステム1に属する全ての無線接続装置(図1の例ではAP100およびリピータ200)の間で、接続情報を交換して共有化する処理である。図6に示す共有処理は、各無線接続装置において、それぞれ個別に実行される。
共有処理の開始トリガは任意に定めることができる。例えば、無線接続装置の電源が投入されたことを開始トリガとしてもよく、ネットワークシステム1の管理者からの指示を取得したことを開始トリガとしてもよく、前回の共有処理の実行から所定時間が経過したことを開始トリガとしてもよい。管理者からの指示は、WEB(World Wide Web)画面や筐体に設置された画面を介して与えられる指示、コード読み取りまたはコマンド入力により与えられる指示、近距離無線通信を用いて与えられる指示等、何でもよい。前回の共有処理の実行からの所定時間についても、任意に定めることができる。また、所定時間は管理者による設定、変更が可能であってもよい。
以降では、AP100が共有処理を実行する場合を例示して説明する。
図6のステップS100においてAP100の取得部114は、接続情報取得要求をブロードキャスト送信する。接続情報取得要求は、以下に示す少なくともa1の情報を含む要求である。
(a1)要求を受信した装置に設定されている接続情報(無線識別情報、暗号化情報)の応答を求める旨。
ステップS102においてAP100の取得部114は、接続情報取得要求の応答の受信を待機する。取得部114は、受信した応答から、接続情報を取得する。
図1の例では、AP100がブロードキャスト送信した接続情報取得要求(ステップS100)は、リピータ200によって受信される。リピータ200の送信部215は、リピータ接続情報262(図4)に記憶されている接続情報を取得する。送信部215は、接続情報のうち、無線識別情報(SSID3、SSID1)および暗号化情報(XXX、XXX)を含むパケットを生成し、接続情報取得要求の応答としてAP100へ送信する。AP100の取得部114は、リピータ200から受信した応答から、リピータ200の接続情報を取得する(ステップS102)。
図6のステップS104においてAP100の取得部114は、接続情報の取得元である装置の装置識別情報と、取得した接続情報と、を対応付けて接続情報記憶部161へ記憶させる。
図1の例では、AP100の取得部114は、接続情報の取得元であるリピータ200の装置識別情報(例えばMACアドレス)と、取得した無線識別情報(SSID3、SSID1)および暗号化情報(XXX、XXX)と、を対応付けて接続情報記憶部161へ記憶させる(ステップS104)。この結果、接続情報記憶部161には、新たなエントリE21、22が追加される。
図6のステップS106においてAP100の取得部114は、ステップS100の要求の送信から所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間とは、AP100が、ネットワークシステム1内の他の無線接続装置からの応答を待機する時間であり、任意に定めることができる。所定時間は、ネットワークシステム1の管理者によって変更可能であってもよい。
所定時間が経過していない場合、AP100の取得部114は、ステップS102へ処理を遷移させ、ネットワークシステム1内の他の無線接続装置からの応答を待機する。一方、所定時間が経過した場合、AP100の取得部114は、処理を終了させる。
上述した共有処理が実行された結果、AP100の接続情報記憶部161には、ネットワークシステム1内の全ての無線接続装置(すなわち、AP100およびリピータ200)についての接続情報が記憶される。同様に、リピータ200において上述した共有処理が実行された結果、リピータ200の接続情報記憶部261にも、ネットワークシステム1内の全ての無線接続装置についての接続情報が記憶される。このようにして、無線接続装置(AP100)と、他の無線接続装置(リピータ200)との間で、少なくとも、各装置の第2の無線識別情報(個別無線識別情報)を交換することができる。このため、後述の設定処理において、無線接続装置の設定処理部(設定処理部119)は、無線接続装置に接続されたクライアント装置(スマホ300)に対して接続情報を送信する際に、無線接続装置の第2の無線識別情報(SSID2:個別無線識別情報)と、他の無線接続装置の第2の無線識別情報(SSID3:個別無線識別情報)とを、漏れなく送信することができる。
なお、図6の例では、説明の便宜上、ネットワークシステム1に2台の無線接続装置が存在する場合(AP100、リピータ200)を例示した。しかし、ネットワークシステムに3台以上の無線接続装置が存在する場合(例えば、AP100、リピータ200、リピータ200x)であっても、各無線接続装置は、上記と同様に処理を行うことができる。
A−5.設定処理:
図7は、設定処理の様子を表す図である。本実施形態の設定処理は、アクセスポイント装置(図7の例ではAP100やリピータ200)が、クライアント装置(図7の例ではスマホ300)に対して、ネットワークシステム1内の全ての無線接続装置の接続情報を送信する処理である。
本実施形態では、設定処理において、AOSS(AirStation One-Touch Secure System、AOSSは登録商標)またはWPS(Wi-Fi Protected Setup)が保有する接続情報の送信技術を利用する。AOSSとWPSとは、いずれも、アクセスポイント装置が、クライアント装置に対して接続情報を自動的に設定させる機能であり、従来から知られた機能である。従来のAOSSおよびWPSでは、いずれも、以下のb1〜b3に示す処理が実行される。
(b1)アクセスポイント装置が、所定のトリガの発生を契機として、クライアント装置との間で、暗号化された通信を確立する。
(b2)アクセスポイント装置が、暗号化された通信を介して、クライアント装置に対して、接続情報を送信する。
(b3)クライアント装置が、受信した接続情報を保存する。
本実施形態の設定処理では、上述した処理b2において、アクセスポイント装置は、共有処理を経て収集したネットワークシステム1に属する全ての無線接続装置の接続情報を送信する。
例えば、図7に示すように設定ボタン120(図9)が押下されたことによってAP100が設定処理を実行する場合について説明する。アクセスポイント装置としてのAP100の設定処理部119は、クライアント装置としてのスマホ300との間で、暗号化された通信を確立する(手順b1)。次に、設定処理部119は、接続情報記憶部161に記憶されている接続情報を取得する。設定処理部119は、取得した接続情報から、無線識別情報が重複しているリピータ200の共通SSIDについてのエントリ(図6、エントリE22)を削除して、送信用の接続情報を生成する。設定処理部119は、スマホ300に対して、生成した送信用の接続情報を送信する(手順b2)。スマホ300は、受信した接続情報を登録する(手順b3)。この結果、スマホ300には、1度の設定処理によって、ネットワークシステム1に属する全ての無線接続装置(図7の例ではAP100およびリピータ200)の接続情報、すなわち、SSID1、2、3についての接続情報が登録される。
なお、上述した手順b2において、AP100からスマホ300に対して、複数の接続情報(SSID1、2、3)を一時に送信することが困難または不可能な場合は、手順b2および手順b3を繰り返し実行してもよい。このようにしても、スマホ300の利用者には、1度の設定処理によって、ネットワークシステム1に属する全ての無線接続装置の接続情報の登録が完了したように見えるため有効である。
設定ボタン220が押下されたことによってリピータ200が設定処理を実行する場合についても、上述のAP100の場合と同様である。このように、クライアント装置としてのスマホ300は、ネットワークシステム1に属するどの無線接続装置(図7の例ではAP100およびリピータ200)との間でも、同様の設定処理を等しく行うことができる。この結果、スマホ300の利用者の利便性を向上させることができる。
以上のように、第1実施形態によれば、無線接続装置(AP100)は、他の無線接続装置(リピータ200)との間で共通して使用可能な第1の無線識別情報(SSID1)を利用した通信と、無線接続装置のみで使用可能な第2の無線識別情報(SSID2:個別無線識別情報)を利用した通信と、の両方が可能な、複数の無線識別情報(いわゆるマルチSSID)に対応した無線接続装置である。このような無線接続装置(AP100)では、第1の無線識別情報(SSID1)に対応した接続情報と、第2の無線識別情報(SSID2)に対応した接続情報といった、複数の接続情報を持つ。そして、無線接続装置の設定処理部(設定処理部119)は、無線接続装置に接続されたクライアント装置(スマホ300)に対して接続情報を送信する際に、無線接続装置に設定されている第1の無線識別情報(SSID1)についての接続情報および第2の無線識別情報(SSID2)についての接続情報と、他の無線接続装置に設定されている第2の無線識別情報(SSID3:個別無線識別情報)についての接続情報と、を送信する。このため、クライアント装置は、無線接続装置および他の無線接続装置が複数の無線識別情報に対応している場合であっても、無線接続装置との通信のみによって、換言すれば、他の無線接続装置との通信を必要とせず、無線接続装置および他の無線接続装置の両方の接続情報を取得し、登録することができる。この結果、複数の無線識別情報に対応している複数の無線接続装置(無線接続装置としてのAP100、他の無線接続装置としてのリピータ200)が存在する環境下において、クライアント装置に接続情報を登録する処理を簡略化することができる。なお、AP100とリピータ200とは「無線接続装置」としても「他の無線接続装置」としても機能しうる。このため、本段落の説明の括弧書きにおいて「AP100」を「リピータ200」と、「リピータ200」を「AP100」と、「設定処理部119」を「設定処理部219」と、「SSID2」を「SSID3」と、「SSID3」を「SSID2」と、それぞれ読み替えてもよい。
さらに、クライアント装置(スマホ300)が取得する接続情報には、SSID等の通信を確立するために必要な情報が含まれる。このため、上述した接続情報を登録する処理(設定処理)を経たクライアント装置は、クライアント装置の利用者の意図、通信品質、通信可能エリアの広さ等の種々の要因に応じて、無線接続装置(AP100)によって提供される無線LAN(ネットワークNW1、2)や、他の無線接続装置(リピータ200)によって提供される無線LAN(ネットワークNW1、3)の中から、接続すべき無線LANを任意に選択することができる。具体的には、例えば、クライアント装置に内蔵されている通信制御アプリケーションによって、通信品質等に基づき、無線接続装置によって提供されるネットワークNW1と、他の無線接続装置によって提供されるネットワークNW1と、を自動的にローミングすることができる。さらに、例えば、自動的なローミングによって通信品質の悪い無線接続装置が選択されている場合や、自動的なローミング機能が正常に動作しない場合等においては、クライアント装置の利用者の意図に沿って、無線接続装置によって提供されるネットワークNW2と、他の無線接続装置によって提供されるネットワークNW3と、を手動で切り替えることもできる。これらの結果、クライアント装置の利用者における利便性を向上させることができる。また、手動切り替えに限らず、例えばクライアント装置に接続切り替えソフトウェアを導入し、通信品質の良い方(例えばリンクの変化が少ない、あるいはパケットエラー発生率の低い方)のアクセスポイントへ自動的に接続先を変更することもできる。
A−6.共有処理、設定処理の変形:
共有処理および設定処理における変形について説明する。以下において説明しない構成および処理は、上述した説明と同じである。
A−6−1.第1の変形:
上述した共有処理では、ネットワークシステム1に属する全ての無線接続装置(図1の例ではAP100およびリピータ200)の間で、共通SSID(第1の無線識別情報)と、個別SSID(第2の無線識別情報)との両方を共有した。第1の変形では、ネットワークシステム1に属する無線接続装置の間において、個別SSIDのみを共有する構成とする。具体的には、図6に示した各ステップに対して、以下の変形を施す。
・ステップS100において送信する接続情報取得要求では、個別SSIDについての接続情報の応答を求める。
・リピータ200の送信部215は、リピータ接続情報262に記憶されている接続情報のうち、個別SSIDについての接続情報を含むパケットをAP100へ送信する。
・AP100の送信部115は、AP接続情報162に記憶されている接続情報のうち、個別SSIDについての接続情報を含むパケットをリピータ200へ送信する。
図8は、第1の変形による共有処理が終了した後における接続情報記憶部161の一例を示す説明図である。第1の変形による共有処理の結果、AP100の接続情報記憶部161には、個別SSIDについての接続情報を表す新たなエントリE21が追加される。なお、共通SSIDについての接続情報を表すエントリE22(図6)は、追加されない。
このようにしても、上述した共有処理および設定処理と同様の効果を奏することができる。さらに、無線接続装置(AP100)の取得部(取得部114)は、他の無線接続装置(リピータ200)から、少なくとも第2の無線識別情報(SSID3)を取得すればばよく、第1の無線識別情報(SSID1)を取得しなくてもよい。この結果、無線接続装置と他の無線接続装置との間で送受信される情報量を減らすことができ、セキュリティを向上させることができる。なお、AP100とリピータ200とは「無線接続装置」としても「他の無線接続装置」としても機能しうる。このため、本段落の説明の括弧書きにおいて「AP100」を「リピータ200」と、「リピータ200」を「AP100」と、「取得部114」を「取得部214」と、「SSID3」を「SSID2」と、それぞれ読み替えてもよい。
A−6−2.第2の変形:
上述した共有処理では、ネットワークシステム1に属する無線接続装置(図1の例ではAP100およびリピータ200)は、いずれも、いわゆるマルチSSIDに対応しているとした。第2の変形では、マルチSSIDに対応しない無線接続装置において、共有処理および設定処理を実行する構成とする。
具体的には、例えば、AP100に個別SSIDであるSSID2のみが設定され、リピータ200に個別SSIDであるSSID3のみが設定されていてもよい。また、例えば、AP100とリピータ200とに対して、共通SSIDであるSSID1のみが設定されていてもよい。この場合、上述した共有処理および設定処理における処理内容に変更はない。
このようにしても、上述した共有処理および設定処理と同様の効果を奏することができる。すなわち、無線接続装置(AP100)の設定処理部(設定処理部119)は、無線接続装置に接続されたクライアント装置(スマホ300)に対して、無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を送信する際に、無線接続装置に設定されている接続情報(例えばSSID2についての接続情報)と、他の無線接続装置(リピータ200)に設定されている接続情報(例えばSSID3についての接続情報)と、を送信する。このため、クライアント装置は、無線接続装置との通信のみによって、換言すれば、他の無線接続装置との通信を必要とせず、無線接続装置および他の無線接続装置の両方の接続情報を取得し、登録することができる。この結果、複数の無線接続装置(無線接続装置としてのAP100、他の無線接続装置としてのリピータ200)が存在する環境下において、クライアント装置に接続情報を登録する処理を簡略化することができる。なお、AP100とリピータ200とは「無線接続装置」としても「他の無線接続装置」としても機能しうる。このため、本段落の説明の括弧書きにおいて「AP100」を「リピータ200」と、「リピータ200」を「AP100」と、「設定処理部119」を「設定処理部219」と、「SSID2」を「SSID3」と、「SSID3」を「SSID2」と、それぞれ読み替えてもよい。
A−6−3.第3の変形:
上述した共有処理では、ネットワークシステム1に属する無線接続装置(図1の例ではAP100およびリピータ200)には、いずれも、1つの共通SSID(第1の無線識別情報)と、1つの個別SSID(第2の無線識別情報)と、が設定されているとした。第3の変形では、無線接続装置に対して、複数の共通SSID、または、複数の個別SSIDが設定される構成とする。
具体的には、例えば、AP100に複数の共通SSID(例えば、SSID1a、SSID1b)が設定されていてもよい。また、例えば、AP100に複数の個別SSID(例えば、SSID2、SSID4)が設定されていてもよい。同様に、リピータ200に複数の共通SSID(例えば、SSID1a、SSID1b)が設定されていてもよく、複数の個別SSID(例えば、SSID3、SSID5)が設定されていてもよい。この場合、上述した共有処理および設定処理における処理内容に変更はない。
この結果、共有処理を経た接続情報記憶部161には、複数の共通SSID(SSID1a、SSID1b)、または、複数の個別SSID(SSID2、SSID3、SSID4、SSID5)、またはその両方が記憶される。設定処理において設定処理部119は、接続情報記憶部161に記憶されている複数の共通SSID、または、複数の個別SSID、またはその両方を、スマホ300に対して送信することができる。
このようにしても、上述した共有処理および設定処理と同様の効果を奏することができる。すなわち、無線接続装置(AP100)は、複数の無線識別情報(いわゆるマルチSSID)に対応し、かつ、複数の第1の無線識別情報(SSID1a、SSID1b)を利用した通信が可能な無線接続装置である。そして、無線接続装置の設定処理部(設定処理部119)は、無線接続装置に接続されたクライアント装置(スマホ300)に対して接続情報を送信する際に、無線接続装置に設定されている複数の第1の無線識別情報についての接続情報を全て送信する。このため、クライアント装置は、無線接続装置および他の無線接続装置(リピータ200)が複数の無線識別情報に対応し、かつ、複数の第1の無線識別情報を有する場合であっても、無線接続装置との通信のみによって、無線接続装置および他の無線接続装置の両方の接続情報を取得し、登録することができる。なお、AP100とリピータ200とは「無線接続装置」としても「他の無線接続装置」としても機能しうる。このため、本段落の説明の括弧書きにおいて「AP100」を「リピータ200」と、「リピータ200」を「AP100」と、「設定処理部119」を「設定処理部219」と、それぞれ読み替えてもよい。
A−6−4.第4の変形:
上述した共有処理では、接続情報(無線識別情報、暗号化情報)のみを共有した。第4の変形では、接続情報以外の付加的情報についても共有する。具体的には、図6に示した各ステップに対して、以下の変形を施す。
・ステップS100において送信する接続情報取得要求に、以下の情報a2と、情報a3と、のうちの少なくともいずれか一方を含める。
(a2)要求を受信した装置の電波環境に関する情報(例えば、周波数帯、出力、送信距離、指向特性等)を求める旨。
(a3)要求を受信した装置の経路に関する情報(例えば、経路情報等)を求める旨。
・ステップS102において取得部114は、受信した応答から、接続情報と共に、電波環境に関する情報または経路に関する情報を取得する。
・ステップS104において取得部114は、装置識別情報と、接続情報と、に加えてさらに、電波環境に関する情報または経路に関する情報を対応付けて接続情報記憶部161へ記憶させる。
本変形の場合、設定処理の手順b2では、接続情報と共に、電波環境に関する情報または経路に関する情報を、クライアント装置へ送信してもよい。
このようにしても、上述した共有処理および設定処理と同様の効果を奏することができる。さらに、無線接続装置(AP100)の取得部(取得部114)は、他の無線接続装置(リピータ200)に設定されている接続情報に加えてさらに、他の無線接続装置の電波環境に関する情報と、他の無線接続装置の経路に関する情報と、のうちの少なくとも1つを付加的情報として取得することができる。このようにすれば、無線接続装置に接続されたクライアント装置(スマホ300)に対して接続情報を送信する際に、取得した付加的情報を一緒に送信することも可能となり、利便性を向上させることができる。なお、AP100とリピータ200とは「無線接続装置」としても「他の無線接続装置」としても機能しうる。このため、本段落の説明の括弧書きにおいて「AP100」を「リピータ200」と、「リピータ200」を「AP100」と、「取得部114」を「取得部214」と、それぞれ読み替えてもよい。
A−6−5.第5の変形:
第5の変形では、共有処理を繰り返し実行し、接続情報が記憶される記憶部(接続情報記憶部161)を更新する構成とする。具体的には、ネットワークシステム1に属する全ての無線接続装置(図1の例ではAP100およびリピータ200)において、図6の共有処理を、所定の条件に従って繰り返し実行する。所定の条件とは任意に定めることができ、例えば、以下の条件c1〜c5を採用することができる。
(c1)接続情報が変更された場合。
(c2)前回の共有処理実行からの所定時間の経過。
(c3)無線接続装置における処理負荷(トラフィック、CPU処理負荷等)が所定の閾値以下となった場合。
(c4)所定の時刻の到来。
(c5)所定のスケジュールで定められた日時の到来。
条件c1によれば、無線接続装置(AP100)の送信部(送信部115)は、他の無線接続装置(リピータ200)に対して、変更後の新たな接続情報を送信することができる。また、条件c1〜c5によれば、上述した共有処理および設定処理と同様の効果を奏することができる。図6の共有処理が繰り返し実行されることによって、無線接続装置の取得部(取得部114)は、ステップS102の接続情報の取得、ステップS104の接続情報記憶部161への記憶を繰り返し行うことができる。この結果、記憶部(接続情報記憶部161)に保存されている他の無線接続装置の接続情報を、最新の接続情報を用いて更新することができる。共有処理の繰り返しは、定期的に行われてもよいし不定期でもよい。なお、AP100とリピータ200とは「無線接続装置」としても「他の無線接続装置」としても機能しうる。このため、本段落の説明の括弧書きにおいて「AP100」を「リピータ200」と、「リピータ200」を「AP100」と、「取得部114」を「取得部214」と、「接続情報記憶部161」を「接続情報記憶部261」と、それぞれ読み替えてもよい。
B.第2実施形態:
本発明の第2実施形態では、1つの無線接続装置がマスタとなり、他の無線接続装置がスレーブとなって、共有処理を行う構成について説明する。図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。すなわち、以下において説明しない構成および処理は、上述した説明と同じである。
B−1.ネットワークシステムの構成:
第2実施形態におけるネットワークシステム1aでは、AP100に代えてAP100aを備え、リピータ200に代えてリピータ200aを備える。第2実施形態のネットワークシステム1aにおけるネットワーク構成は、図1に示した第1実施形態と同じである。
B−2.APの構成:
図9は、第2実施形態におけるAP100aの構成を機能的に示すブロック図である。図2に示した第1実施形態との違いは、取得部114に代えて取得部114aを備える点と、さらに、接続情報送信部117を備える点である。
取得部114aは、共有処理における処理内容が第1実施形態と異なる。詳細は後述する。なお、取得部114aは「要求部」としても機能する。
接続情報送信部117は、共有処理において、ネットワークシステム1aに属する他の無線接続装置(図1の例ではリピータ200a)に対して、AP100に設定されている接続情報と、取得部114aによって取得された接続情報と、を送信する。
B−3.リピータの構成:
図10は、第2実施形態におけるリピータ200aの構成を機能的に示すブロック図である。図4に示した第1実施形態との違いは、取得部214に代えて取得部214aを備える点である。
取得部214aは、共有処理における処理内容が第1実施形態と異なる。詳細は後述する。
B−4.共有処理:
図11は、第2実施形態における共有処理の手順を表すシーケンス図である。第2実施形態の共有処理は、マスタとなる1つの無線接続装置が、ネットワークシステム1aに属する他の無線接続装置から接続情報を取得し、取得した接続情報をまとめて、他の無線接続装置へ送信(配布)する処理である。図11に示す共有処理は、各無線接続装置が協働して実行される。換言すれば、図11に示す共有処理は、第1実施形態とは相違し、個別には実行されない。
第2実施形態における共有処理の開始トリガは、任意に定めることができる。具体例は第1実施形態と同様である。
以降では、AP100aがマスタとなる無線接続装置として機能し、リピータ200aがスレーブとなる他の無線接続装置として機能する場合を例示して説明する。
図11のステップS200においてAP100aの取得部114aは、接続情報取得要求をブロードキャスト送信する。接続情報所得要求の詳細は、図6のステップS100と同様である。ステップS202においてAP100aの取得部114aは、接続情報取得要求の応答の受信を待機する。
ステップS204においてリピータ200aの送信部215は、リピータ接続情報262(図10)に記憶されている接続情報を取得する。ステップS206においてリピータ200aの送信部215は、接続情報のうち、無線識別情報(SSID3、SSID1)および暗号化情報(XXX、XXX)を含むパケットを生成し、接続情報取得要求の応答としてAP100aへ送信する。
ステップS208においてAP100aの取得部114aは、リピータ200aから受信した応答から、リピータ200aの接続情報を取得する。ステップS210においてAP100aの取得部114aは、接続情報の取得元であるリピータ200aの装置識別情報(例えばMACアドレス)と、取得した無線識別情報(SSID3、SSID1)および暗号化情報(XXX、XXX)と、を対応付けて接続情報記憶部161へ記憶させる。この結果、接続情報記憶部161には、新たなエントリE21、22が追加される。
ステップS212においてAP100aの取得部114aは、ステップS200の要求の送信から所定時間が経過したか否かを判定する。詳細は、図6のステップS106と同様である。
ステップS214においてAP100aの接続情報送信部117は、配布用接続情報を生成する。具体的には、接続情報送信部117は、接続情報記憶部161に記憶されている接続情報を取得する。接続情報送信部117は、取得した接続情報から、無線識別情報が重複しているリピータ200aの共通SSIDについてのエントリ(図11、エントリE22)を削除する。
ステップS216においてAP100aの接続情報送信部117は、生成した配布用接続情報をブロードキャスト送信する。なお、ステップS216において接続情報送信部117は、配布用接続情報をユニキャスト送信してもよい。この場合、接続情報送信部117は、ステップS206における応答の送信元MACアドレス、換言すれば、ステップS206の応答の送信元である他の無線接続装置のMACアドレスを、ユニキャスト送信の宛先とすることができる。
ステップS218においてリピータ200aの取得部114aは、リピータ200aから受信した配布用接続情報を、接続情報記憶部261へ記憶させる。この結果、接続情報記憶部261には、新たなエントリE11,12が追加される。ステップS220においてリピータ200aの取得部114aは、配布用接続情報を受信した旨の応答を、AP100aへ送信する。
ステップS222においてAP100aの接続情報送信部117は、ステップS206の応答の送信元である他の無線接続装置について、全ての装置から、ステップS220の応答を受信したか否かを判定する。応答を受信していない装置が存在する場合、接続情報送信部117は、応答の受信を待機する。この際、接続情報送信部117は、配布用接続情報の再送を行ってもよい。一方、全ての装置から応答を受信した場合、接続情報送信部117は、処理を終了させる。
上述した共有処理が実行された結果、AP100aの接続情報記憶部161には、ネットワークシステム1a内の全ての無線接続装置(すなわち、AP100aおよびリピータ200a)についての接続情報が記憶される。同様に、リピータ200aの接続情報記憶部261にも、ネットワークシステム1a内の全ての無線接続装置についての接続情報が記憶される。
なお、図11の例では、説明の便宜上、共有処理のスレーブが1台(リピータ200a)の例を示した。しかし、共有処理のスレーブが2台以上(例えば、リピータ200a、リピータ200x、リピータ200y等)であっても、AP100aは、上記と同様に処理を行うことができる。具体的には、上述の説明において「リピータ200a」と説明した部分を「リピータ200x」「リピータ200y」等と読み替え、各スレーブ装置に対してそれぞれ同じ処理を並列して行えばよい。このようにすれば、AP100aは、ネットワークシステム1a内の全ての無線接続装置についての接続情報を共有することができる。
B−5.設定処理:
第2実施形態における設定処理は、図7に示した第1実施形態と同じである。
以上のように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第2実施形態の共有処理によれば、無線接続装置(AP100a)は、他の無線接続装置(リピータ200a)に設定されている接続情報を要求し、他の無線接続装置から取得した接続情報と無線接続装置に設定されている接続情報とをまとめた情報(配布用接続情報)を、他の無線接続装置へ送信(すなわち配布)することができる。
さらに、共有処理のスレーブが2台以上であっても、無線接続装置(AP100a)は、複数の他の無線接続装置(リピータ200a、リピータ200x、リピータ200y)に設定されている接続情報をそれぞれ要求し、全ての他の無線接続装置から取得した接続情報と無線接続装置に設定されている接続情報とをまとめた情報(配布用接続情報)を、全ての他の無線接続装置(リピータ200a、リピータ200x、リピータ200y)へ送信(すなわち配布)することができる。
B−6.共有処理、設定処理の変形:
第2実施形態の共有処理および設定処理においても、第1実施形態と同様に、上述した第1〜第5の変形を施すことができる。
C.第3実施形態:
本発明の第3実施形態では、複雑なネットワーク構成の下で共有処理および設定処理を実行する例について説明する。図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。すなわち、以下において説明しない構成および処理は、上述した説明と同じである。
図12は、第3実施形態におけるネットワークシステム1bの概略構成を示す説明図である。図1に示した第1実施形態との違いは、AP100に代えてAP100bを備える点と、リピータ200に代えて、リピータ200xと、リピータ200yと、リピータ200zと、を備える点である。
AP100bは、IEEE802.11規格と、IEEE802.3規格とに準拠している。AP100bは、第1実施形態と同様に、ルータとしてもアクセスポイント装置としても機能する。AP100bの構成は、図2に示した第1実施形態と同じである。リピータ200x、y、zは、少なくとも、IEEE802.11規格に準拠している。リピータ200x、y、zはそれぞれ、第1実施形態と同様に、ネットワークシステム1bにおける無線通信のエリアを拡張するための中継器として機能する。リピータ200x、y、zの構成は、それぞれ、図4に示した第1実施形態と同じである。
AP100bおよびリピータ200xには、共通SSIDとしてSSID1xが設定されている。同様に、AP100bおよびリピータ200zには、共通SSIDとしてSSID1zが設定されている。リピータ200yおよびリピータ200zには、共通SSIDとしてSSID1yが設定されている。さらに、AP100b、リピータ200x、y、zには、それぞれ、個別SSID(SSID2、3、4、5)が設定されている。この結果、ネットワークシステム1bには、共通SSIDによって構成される3つの無線LANネットワークNW1x、y、zと、個別SSIDによって構成される4つの無線LANネットワークNW2、3、4、5が存在する。
このような環境下において、ネットワークシステム1bに属する各無線接続装置(図12の例ではAP100b、リピータ200x、y、z)は、図6で説明した共有処理をそれぞれ実行することができる。この場合、図6のステップS100における接続情報取得要求の送信範囲は、例えば、同一レイヤ2ネットワーク内とすることができる。共有処理が実行された結果、各無線接続装置の接続情報記憶部161(または接続情報記憶部261)には、ネットワークシステム1b内の全ての無線接続装置についての接続情報が記憶される。
さらに、共有処理の実行後において、ネットワークシステム1bに属する各無線接続装置(図12の例ではAP100b、リピータ200x、y、z)では、図7で説明した設定処理をそれぞれ実行することができる。図12の例では、アクセスポイント装置として機能するリピータ200yと、クライアント装置として機能するスマホ300と、の間で設定処理が実行された場合を図示している。
以上のように、第3実施形態によれば、複雑なネットワーク構成の下であっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上記第3実施形態は、第1実施形態の変形とした。しかし、上記第3実施形態は、第2実施形態の変形としてもよい。具体的には、ネットワークシステム1bに属する無線接続装置(図12の例ではAP100b、リピータ200x、y、z)において、例えば、AP100bをマスタとし、リピータ200x、y、zをそれぞれスレーブとして、図11で説明した共有処理を実行してもよい。この場合、図11のステップS200における接続情報取得要求の送信範囲を、同一レイヤ2ネットワーク内とする。
D.変形例:
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。その他、以下の変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、ネットワークシステムの一例を挙げた。しかし、上記実施形態におけるネットワークシステムの構成はあくまで一例であり、種々の変更が可能である。例えば、構成要素の一部を省略したり、更なる構成要素を付加したり、構成要素の一部を変更したりする変形が可能である。
例えば、AP、リピータ、スマホの配置や個数はあくまで一例であり、任意に変更可能である。例えば、APは、無線通信や移動体通信を用いてインターネットに接続されていてもよい。例えば、APとインターネットとの間に他のネットワーク接続装置(例えば、ルータ、スイッチ、ハブ等)が接続されていてもよい。例えば、リピータが多段に接続されていてもよい。例えば、図示しない他のクライアント装置(例えば、PC、サーバ、NAS等)が接続されていてもよい。
例えば、上記実施形態のネットワークシステムにおいて、APとリピータとの第1の無線接続は、WDS(Wireless Distribution System)接続であってもよく、有線LAN接続であってもよい。この場合でも、上記実施形態の共有処理および設定処理を実行することで、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
例えば、上記実施形態のネットワークシステムにおいて、リピータに代えてAPが使用されてもよい。このようにネットワークシステム内に複数のAPを有し、各APが共通SSIDと個別SSIDとをそれぞれ持つ構成であっても、上記実施形態の共有処理および設定処理を実行することで、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
・変形例2:
上記実施形態では、無線接続装置としてのAPおよびリピータの構成の一例を挙げた。しかし、上記実施形態における構成はあくまで一例であり、種々の変更が可能である。例えば、構成要素の一部を省略したり、更なる構成要素を付加したり、構成要素の一部を変更したりする変形が可能である。
例えば、共有処理が実行される前の状態において、接続情報記憶部(図3、図5)は空の状態、すなわち、情報が格納されていない状態であってもよい。この場合、図6のステップS104、または、図11のステップS210において取得部は、取得した他の無線接続装置の接続情報と、自装置に設定されている接続情報と、を接続情報記憶部に記憶させればよい。
例えば、接続情報記憶部は、フラッシュROM以外の記憶媒体に記憶されていてもよい。記憶媒体は、無線接続装置に内蔵されていてもよく、USBメモリやUSBハードディスク等の着脱可能な記憶媒体であってもよい。
例えば、無線接続装置に設けられるとした設定ボタンは、無線接続装置に対して設定処理の開始指示を与えることが可能な入力手段として構成されている限りにおいて、任意の形態を採用することができる。例えば、以下の形態d1〜d4を採用することができる。
(d1)ユーザが直接触れる形態。
(d2)無線接続装置近傍からの近距離通信の形態。本形態では、例えば、赤外線通信や、接触型または非接触型のICカードを利用してもよい。
(d3)無線接続装置が提供する情報コードをクライアント装置に内蔵または外付けされたカメラで撮影する形態。本形態では、情報コードの提供手段として、QRコード(登録商標)やバーコード、ホログラム等の情報コードを利用してもよい。
(d4)無線雪像装置が備える表示部に対するGUI(Graphical User Interface)を利用した形態。
このようにすれば、悪意のある第三者が、ネットワークシステムの管理者の意図に反して設定処理の開始指示を与えることを抑制することができ、接続情報の漏えいを抑制することができる。
・変形例3:
上記実施形態では、共有処理および設定処理の一例を示した。しかし、上記実施形態における処理の手順はあくまで一例であり、種々の変形が可能である。例えば、一部のステップを省略してもよいし、更なる他のステップを追加してもよい。また、実行されるステップの順序を変更してもよい。
例えば、図6の共有処理は、各無線接続装置において、それぞれ個別に実行されることとしたが、マスタとなる1つの無線接続装置においてのみ実行されてもよい。この場合、図7に示した設定処理において、マスタとなる1つの無線接続装置(仮に「AP100」と例示する。)は、他の無線接続装置(仮に「リピータ200」と例示する。)の接続情報を、クライアント装置に対して送信する。このようにすれば、無線接続装置(AP100)の設定処理部(設定処理部119)は、無線接続装置に接続されたクライアント装置(スマホ300)に対して、無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を送信する際に、他の無線接続装置(リピータ200)に設定されている接続情報を送信する。このため、クライアント装置は、無線接続装置との通信によって、換言すれば、他の無線接続装置との通信を必要とせず、他の無線接続装置の接続情報を取得し、登録することができる。この結果、複数の無線接続装置(無線接続装置、他の無線接続装置)が存在する環境下において、クライアント装置に他の無線接続装置の接続情報を登録する処理を簡略化することができる。
例えば、図6のステップS100の設定情報取得要求の送信、および、図11のステップS200の設定情報取得要求の送信は省略してもよい。この場合、他の無線接続装置は、設定情報取得要求の受信に依らずに、自発的に、自身の接続情報を無線接続装置へ送信することができる。他の無線接続装置が接続情報を自発的に送信する契機には、例えば、上述した条件c1〜c5を利用してもよい。
例えば、図6のステップS100、図11のステップS200において取得部は、過去に取得した接続情報からの差分を示す情報を要求してもよい。この場合、送信部は、AP設定情報(またはリピータ設定情報)を参照し、過去に無線接続装置(または他の無線接続装置)へ送信した接続情報からの差分を抽出する。この差分には、前回送信した接続情報からの追加分、あるいは削除分の接続情報が含まれる。送信部は、抽出した接続情報の差分を示す情報を、設定情報取得要求の応答として送信する。このようにすれば、無線接続装置と他の無線接続装置との間で送受信される情報量を減らすことができ、セキュリティを向上させることができる。さらにこの場合、設定処理部は、クライアント装置に対して、差分を示す情報のみを送信してもよい。このようにすれば、無線接続装置とクライアント装置との間で送受信される情報量を減らすことができ、セキュリティを向上させることができる。
また、上述した差分を示す情報を送受信する構成において、差分を示す情報には、接続情報の追加、削除、変更の別を示す識別情報(「差分識別情報」とも呼ぶ。)を含んでもよい。このようにすれば、差分として送信される接続情報のそれぞれが、追加された情報であるのか、削除された情報であるのか、変更された情報であるのかを、受信側において明確に識別できる。さらにこの場合、設定処理部は、クライアント装置に対して、接続情報の追加、削除、変更の別を示す差分識別情報を送信してもよい。このようにすれば、クライアント装置において、取得した接続情報のそれぞれが、追加された情報であるのか、削除された情報であるのか、変更された情報であるのかを、明確に識別できる。
例えば、図6のステップS100、図11のステップS200において送信部は、要求によらずに、自発的にAP設定情報(またはリピータ設定情報)、または差分を示す情報を送信してもよい。自発的な送信を実施するタイミングは、例えば、自身の設定情報が変化した時とすることができる。
例えば、図6のステップS100、図11のステップS200において取得部は、接続情報取得要求をユニキャスト送信してもよい。この場合、取得部は、ネットワークシステムに存在する他の無線接続装置の宛先(例えばMACアドレス)を予め問い合わせて、記憶部に記憶しておくことができる。取得部は、ネットワークシステムに存在する他の無線接続装置の宛先を、ネットワークシステムの管理者の入力により取得して、記憶部に記憶しておいてもよい。
例えば、図6のステップS100、図11のステップS200において取得部は、接続情報取得要求を、無線接続装置から発信されるビーコン等のパケットに含んで発信してもよい。同様に、図11のステップS216において接続情報送信部は、配布用接続情報を、無線接続装置から発信されるビーコン等のパケットに含んで発信してもよい。これらの要求や情報は、例えば、ビーコン等のパケット内の領域であるInformation Element等に格納することができる。
例えば、図11のステップS214、S216において接続情報送信部は、スレーブとなる他の無線接続装置ごとに、専用の配布用接続情報を生成し、送信してもよい。具体的には、例えば、共有処理のスレーブが2台(リピータ200a、リピータ200x)ある場合を例示する。この場合、接続情報送信部117は、リピータ200a用には、AP100aの接続情報と、リピータ200xの接続情報とを含む配布用接続情報を送信する。接続情報送信部117は、リピータ200x用には、AP100aの接続情報と、リピータ200aの接続情報とを含む配布用接続情報を送信する。このようにすれば、配布用接続情報を受信した他の無線接続装置内において、配布用接続情報内のデータと、自装置の既存データとの重複を回避することができる。
例えば、図6および図11で説明した共有処理に先立って、認証処理を実行してもよい。この場合、例えば、次のような手順e1〜e3を採用することができる。
(e1)無線接続装置(図6の例ではAPおよびリピータのそれぞれ、図11の例ではAP)は、処理開始後に、他の無線接続装置に認証情報(例えばパスワード)を要求する。
(e2)無線接続装置は、他の無線接続装置から受信した認証情報が、予め無線接続装置内に記憶されている認証情報と一致する場合に、ステップS100およびS200の認証情報取得要求を送信する。
(e3)図11の場合は、ステップS216の配布用接続情報の送信先についても、認証情報が一致した装置に限定する。
このようにすれば、認証処理の結果、正当性の確認された無線接続装置間のみで、接続情報の共有を行うことができるため、共有処理におけるセキュリティを向上させることができる。また、認証情報に代えて、同一グループであることを識別するための「グループ識別情報」を用いてもよい。このようにすれば、多数のAPやリピータが存在する集合住宅のような環境下においても、共有処理および設定処理を正しく実行することができ、有意である。また、認証情報に代えて、本発明の共有処理に対応しているか否かを表す「性能(capability)情報」を用いてもよい。このようにすれば、本発明の共有処理に対応していないリピータを、処理対象外として扱うことができ、有意である。
例えば、設定処理において、アクセスポイント装置がクライアント装置に対して接続情報を送信する方法は、例示したAOSSやWPSが保有する接続情報の送信技術を利用しなくても、様々な方法での実現が可能である。例えば、アクセスポイント装置が送信するビーコンパケット等のパケット内に内蔵可能なベンダ領域(IE:Information Element)に、全ての無線接続装置の接続情報を格納して送信してもよいし、クライアント装置に専用ソフトウェアを組み込み、当該アクセスポイント装置から全ての接続情報を取得してもよい。または、接続情報のプロファイル(設定ファイル)を生成する仕組みをアクセスポイント装置に組み込み、クライアント装置がプロファイルをダウンロードすることによって、接続情報を取得してもよい。
・変形例4:
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…ネットワークシステム
1a…ネットワークシステム
1b…ネットワークシステム
100、100a、100b…アクセスポイント
110…CPU
111…中継処理部
112…AP側接続制御部
114…取得部
114a…取得部(要求部)
115…送信部
117…接続情報送信部
119…設定処理部
120…設定ボタン
130…RAM
140…無線通信インタフェース
150…有線通信インタフェース
160…フラッシュROM
161…接続情報記憶部
162…AP接続情報
200、200a、200x、200y、200z…リピータ
210…CPU
211…中継処理部
212…AP側接続制御部
213…STA側接続制御部
214、214a…取得部
215…送信部
219…設定処理部
220…設定ボタン
230…RAM
240…無線通信インタフェース
250…有線通信インタフェース
260…フラッシュROM
261…接続情報記憶部
262…リピータ接続情報
300…スマートフォン
INT…インターネット
SSID1、SSID1x、SSID1y、SSID1z…共通SSID
SSID2、SSID3、SSID4、SSID5…個別SSID
NW1、NW1x、NW1y、NW1z、NW2、NW3、NW4、NW5…ネットワーク

Claims (20)

  1. 無線接続装置であって、
    前記無線接続装置に設定されている無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記無線接続装置に接続されている他の無線接続装置から、前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を取得する取得部と、
    前記他の無線接続装置から取得した接続情報と前記無線接続装置に設定されている接続情報とをまとめた配布用接続情報を、前記他の無線接続装置に対して送信する接続情報送信部と、
    前記無線接続装置に接続されたクライアント装置に対して、前記他の無線接続装置から取得された前記接続情報を送信する設定処理部と、
    を備え
    前記無線接続装置と前記他の無線接続装置との間で、前記接続情報を交換して共有化する共有化処理は、各無線接続装置においてそれぞれ個別に実行されることなく、前記接続情報送信部が前記配布用接続情報を前記他の無線接続装置へ送信することで実行される、無線接続装置。
  2. 請求項1に記載の無線接続装置であって、
    前記設定処理部は、
    前記クライアント装置に対して、前記他の無線接続装置から取得された前記接続情報に加えて、前記無線接続装置に設定されている前記接続情報を送信する、無線接続装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線接続装置であって、
    前記接続情報は、無線通信の接続先を特定する識別情報である無線識別情報と、前記無線識別情報による接続を可能とする暗号化情報と、を含む、無線接続装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、さらに、
    前記他の無線接続装置に対して、前記無線接続装置に設定されている前記接続情報を送信する送信部を備える、無線接続装置。
  5. 請求項4に記載の無線接続装置であって、
    前記送信部は、
    前記無線接続装置に設定されている前記接続情報が変更された場合に、前記他の無線接続装置に対して、更新された前記接続情報または更新された部分の前記接続情報を送信する、無線接続装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
    前記取得部は、
    前記他の無線接続装置から、前記接続情報を定期的に取得する、無線接続装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
    前記取得部は、
    前記無線接続装置に接続されている前記他の無線接続装置が複数ある場合に、複数の前記他の無線接続装置の全てから、各前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を取得する、無線接続装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
    前記取得部は、
    前記他の無線接続装置から前記接続情報を取得するために、前記他の無線接続装置に対して接続情報の取得要求を送信し、
    前記他の無線接続装置は、前記取得要求の応答として、前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を送信する、無線接続装置。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
    前記他の無線接続装置は、前記無線接続装置からの要求に依らず、自発的に、前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を送信する、無線接続装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
    前記他の無線接続装置には複数の前記接続情報が設定され、
    前記取得部は、
    前記他の無線接続装置に設定されている複数の前記接続情報のうちの少なくとも一部を取得する、無線接続装置。
  11. 請求項4に記載の無線接続装置であって、
    前記無線接続装置には複数の前記接続情報が設定され、
    前記送信部は、
    前記無線接続装置に設定されている複数の前記接続情報のうちの少なくとも一部を送信する、無線接続装置。
  12. 請求項11に記載の無線接続装置であって、
    前記他の無線接続装置には複数の前記接続情報が設定され、
    前記送信部が送信する前記接続情報、または前記取得部が取得する前記接続情報には、無線通信の接続先を特定する識別情報である無線識別情報であって、前記無線接続装置と前記他の無線接続装置とが共通で使用可能でない前記無線識別情報としての個別無線識別情報を含む、無線接続装置。
  13. 請求項4に記載の無線接続装置であって、
    前記送信部が送信する前記接続情報は、前記送信部によって過去に送信された前記接続情報からの差分を示す情報であり、
    前記取得部が取得する前記接続情報は、前記取得部によって過去に取得された前記接続情報からの差分を示す情報である、無線接続装置。
  14. 請求項4に記載の無線接続装置であって、
    前記送信部が送信する、または前記取得部が取得する情報には、
    前記接続情報に加えて、さらに、当該接続情報の追加、削除、変更を示す差分識別情報を含む、無線接続装置。
  15. 請求項4に記載の無線接続装置であって、
    前記送信部が送信する、または前記取得部が取得する情報には、
    前記接続情報に加えて、さらに、無線通信の接続先の特定に使用可能な判断情報として、
    前記他の無線接続装置の電波環境に関する情報と、
    前記他の無線接続装置の経路に関する情報と、のうちの少なくとも1つを示す判断情報を含む、無線接続装置。
  16. 請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
    前記設定処理部は、
    前記設定処理部によって過去に接続された前記接続情報からの差分を示す情報を送信する、無線接続装置。
  17. 請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
    前記設定処理部は、
    前記接続情報に加えて、さらに、当該接続情報の追加、削除、変更を示す差分識別情報を送信する、無線接続装置。
  18. 請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の無線接続装置であって、
    前記設定処理部は、
    前記接続情報に加えて、さらに、無線通信の接続先の特定に使用可能な判断情報として、
    前記他の無線接続装置の電波環境に関する情報と、
    前記他の無線接続装置の経路に関する情報と、のうちの少なくとも1つを示す判断情報を送信する、無線接続装置。
  19. ネットワークシステムであって、
    無線接続装置と、
    前記無線接続装置に接続されている他の無線接続装置と、
    前記無線接続装置に接続されているクライアント装置と、
    を備え、
    前記無線接続装置は、
    前記無線接続装置に設定されている無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記他の無線接続装置から、前記他の無線接続装置に設定されている前記接続情報を取得する取得部と、
    前記他の無線接続装置から取得した接続情報と前記無線接続装置に設定されている接続情報とをまとめた配布用接続情報を、前記他の無線接続装置に対して送信する接続情報送信部と、
    前記クライアント装置に対して、前記他の無線接続装置から取得された前記接続情報を送信する設定処理部と、を備え
    前記無線接続装置と前記他の無線接続装置との間で、前記接続情報を交換して共有化する共有化処理は、各無線接続装置においてそれぞれ個別に実行されることなく、前記接続情報送信部が前記配布用接続情報を前記他の無線接続装置へ送信することで実行される、ネットワークシステム。
  20. 無線接続装置を制御する方法であって、
    (a)前記無線接続装置に接続されている他の無線接続装置から、前記他の無線接続装置に設定されている無線通信の接続先を特定する情報である接続情報を取得する取得工程と、
    (b)前記他の無線接続装置から取得した接続情報と前記無線接続装置に設定されている接続情報とをまとめた配布用接続情報を、前記他の無線接続装置に対して送信する接続情報送信工程と、
    )前記無線接続装置に接続されたクライアント装置に対して、前記他の無線接続装置から取得された前記接続情報を送信する設定処理工程と、
    を備え
    前記無線接続装置と前記他の無線接続装置との間で、前記接続情報を交換して共有化する共有化処理は、各無線接続装置においてそれぞれ個別に実行されることなく、前記接続情報送信工程において前記配布用接続情報が前記他の無線接続装置へ送信されることで実行される、方法。
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