JP6519999B2 - 光送信装置及び検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光送信装置及び検出装置に関する。
光通信システムあるいは光送信器に関する従来技術として下記の特許文献1及び2に記載された技術が知られている。従来技術では、安定した送信光を得るために、光変調器や、光変調器に駆動信号を与えるドライバ(例えば、電気アンプ)をなるべく飽和領域で動作させる。例えば、光QPSK変調方式では、半波長電圧Vπの2倍(2×Vπ)に相当する振幅を有する駆動信号が光変調器の駆動信号に用いられる。
特開2007−208472号公報 特開2008−92172号公報
一方、光通信システムにおいて、伝送距離や伝送容量の拡大化を図るために、光送信器にデジタル信号処理を適用することが検討されている。例えば、デジタル信号処理によって分散予等化信号やナイキスト信号、直角位相振幅変調(QAM)信号等の様々なフォーマットの信号を生成し、当該信号を光変調器の駆動信号に用いることで、デジタル信号処理に応じた送信光を生成する技術が検討されている。
分散予等化信号を用いれば、送信光に光伝送路で生じる波長分散を補償して送信光の伝送距離の拡大を図ることができる。ナイキストフィルタによる帯域制限をデジタル信号処理にて施したナイキスト信号を用いれば、帯域制限に応じた周波数利用効率の向上を図ることができる。QAM信号を用いれば、例えば位相偏移変調(PSK)信号よりも多くの情報量を伝送でき伝送容量の拡大を図ることができる。
このように、光送信器においてデジタル信号処理を適用して様々なフォーマットの変調信号光を生成可能にする場合、2×Vπよりも小さい振幅で光変調器が駆動されることがある。別言すると、光変調器やドライバが、線形領域で動作することがある。
このような場合に、駆動信号の特性が変化すると、光変調器の出力光である変調信号光の特性も変化するため、変調信号光の品質低下の原因となり得る。従来技術では、このような駆動信号の特性変化に伴う変調信号光の品質低下の可能性について何ら検討されていない。
1つの側面では、本発明の目的の1つは、光変調部に与えられる駆動信号の特性変化に伴って信号光の品質が低下することを抑制できるようにすることにある。
1つの側面において、光送信装置の一態様は、データ信号をデジタル信号処理した電気信号に基づいて生成される駆動信号によって駆動される光変調部と、前記光変調部の出力光の中心周波数fcからfΔ離れた周波数fc+fΔ(fΔ<前記出力光の帯域幅/2)の光パワーが所定値よりも減少したことを検出する検出部と、前記検出部による検出結果に基づいて、前記駆動信号の帯域補償処理をする制御部と、を備え、前記光変調部は、前記デジタル信号処理に応じて変調方式が可変であり、前記制御部は、前記変調方式に応じて、前記光変調部の前記出力光のスペクトラムにおいて、前記スペクトラムの変化の検出ターゲットにするポイント数を可変制御する
更に、1つの側面において、検出装置の一態様は、データ信号をデジタル信号処理した電気信号に基づいて、光変調部の駆動信号を生成する駆動信号生成部と、前記光変調部の出力光の中心周波数fcからfΔ離れた周波数fc+fΔ(fΔ<前記出力光の帯域幅/2)の光パワーが所定値よりも減少したことを検出する検出部と、を備え、前記光変調部は、前記デジタル信号処理に応じて変調方式が可変であり、前記変調方式に応じて、前記光変調部の前記出力光のスペクトラムにおいて、前記スペクトラムの変化の検出ターゲットにするポイント数が可変制御される
1つの側面として、光変調部に与えられる駆動信号の特性変化に伴って信号光の品質が低下することを抑制できる。
一実施形態に係る光送信器の構成例を示すブロック図である。 ナイキストQPSKの電気変調信号を図1に例示する光変調器の駆動信号として与えた時に得られる変調信号光のスペクトラムの一例を示す図である。 ナイキストQPSKの変調信号光のスペクトラムの一例を示す図であって、当該スペクトラムにおけるモニタ帯域の一例を説明するための図である。 図1に例示するモニタを用いて測定される光パワー変化と、光変調器の駆動信号の帯域変化との関係の一例を示す図である。 (A)はナイキストQPSKではない通常のQPSKの電気変調信号の波形例を示す図であり、(B)は(A)に例示する電気変調信号にて光変調器を駆動した時に得られる変調信号光のスペクトラムの一例を示す図であり、(C)は通常のQPSKでの変調信号光の光パワー変化と光変調器の駆動信号の帯域変化との関係の一例を示す図である。 (A)はナイキストQPSKの電気変調信号の波形例を示す図であり、(B)は(A)に例示する電気変調信号にて光変調器を駆動した時に得られる変調信号光のスペクトラムの一例を示す図であり、(C)はナイキストQPSKでの変調信号光の光パワー変化と光変調器の駆動信号の帯域変化との関係の一例を示す図である。 (A)は16QAMの電気変調信号の波形例を示す図であり、(B)は(A)に例示する電気変調信号にて光変調器を駆動した時に得られる変調信号光のスペクトラムの一例を示す図であり、(C)は16QAMでの変調信号光の光パワー変化と光変調器の駆動信号の帯域変化との関係の一例を示す図である。 図1に例示するモニタに着目した光送信器の構成例を示すブロック図である。 図8の変形例を示すブロック図である。 図1に例示するモニタ及び制御部の動作を説明するためのフローチャートである。 ナイキストQPSKの変調信号光のスペクトラムの一例を示す図であって、当該スペクトラムにおけるモニタ帯域の変形例を説明するための図である。 ナイキストQPSKの変調信号光のスペクトラムの一例を示す図であって、当該スペクトラムにおけるモニタ帯域の変形例を説明するための図である。 図8の変形例を示すブロック図である。 一実施形態に係る、偏波多重方式を適用した光送信器の構成例を示すブロック図である。 図1に例示する光送信器の変形例であって、電気信号生成部にてデジタル電気変調信号に制御信号が重畳される場合に、制御信号の周波数をモニタに影響しない周波数に制御する例を説明するためのブロック図である。 図8の変形例であってモニタ帯域の数を可変にする場合の構成例を示すブロック図である。 図16に例示するモニタ及び制御部の動作例を説明するためのフローチャートである。 変形例に係る光伝送システムの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
図1は、一実施形態に係る光送信器(「光送信装置」と称してもよい。)の構成例を示すブロック図である。図1に示す光送信器1は、例示的に、電気信号生成部11、ドライバ12I及び12Q、光源13、光変調器141を含む光変調部14、光カプラ15、モニタ16、並びに、制御部17を備える。
なお、図1において、符号2は、光送信器1が用いられる光伝送システム全体の制御を司るシステム制御装置を示す。システム制御装置2の非限定的な一例は、NMS(Network Management System)等である。
電気信号生成部11は、送信データ信号をデジタル信号処理して光変調部14のための駆動信号となる電気信号(例えば、電圧信号)を生成する。そのため、電気信号生成部(「駆動信号生成部」と称してもよい。)11は、例示的に、デジタル信号処理部(DSP)111と、デジタル−アナログ変換器(DAC)112I及び112Qと、を備える。
DSP111は、演算能力を備えたプロセッサの一例であり、送信データ信号に対して変調方式等に応じたデジタル信号処理を施して送信デジタル信号を生成する。変調方式の一例としては、ナイキストQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)が挙げられる。ナイキストQPSKによって得られる変調信号光は、送信データ信号に対してナイキストフィルタを用いた帯域制限をデジタル信号処理にて施した信号光に相当すると捉えてよい。
ここで、ナイキストQPSKは、光変調器141を、半波長電圧(Vπ)の2倍(2×Vπ)に相当する振幅よりも小さい振幅を有する駆動信号を用いて駆動する変調方式の一例である。2×Vπよりも小さい振幅をもつ駆動信号にて光変調器141を駆動することは、別言すると、光変調器141を飽和領域で動作させるのではなく、非飽和領域(例えば、線形領域)で動作させることに相当すると捉えてよい。
光変調器141を線形領域で動作させる変調方式は、上述したナイキストQPSKに限られない。変調方式の他の例としては、2−QAM(Quadrature Amplitude Modulation)のような多値直角位相振幅変調方式が挙げられる。なお、Mは2以上の整数であり、多値度を表す。多値度が大きいほど、1回の変調でより多くの情報を伝送することができる。
1回の変調で伝送可能な情報量を更に増やすために、差動変調方式や偏波多重方式がQPSKやQAMに組み合わされることもある。差動変調方式は、位相のずれた複数の信号(差動信号)に異なる情報(ビット)を割り当てる変調方式の一例である。差動信号を利用したQPSK及びQAMは、それぞれ、DPSK(Differential PSK)やDQAM(Differential QAM)と称される。
これに対し、偏波多重方式は、光の異なる偏波(例えば、X偏波及びY偏波)に異なる情報(ビット)を割り当てて多重する方式の一例である。偏波多重を利用したQPSK及びQAMは、それぞれ、DP(Dual Polarization)−QPSK及びDP−QAMと称される。
次に、電気信号生成部11において、DAC112I及び112Qは、それぞれ、DSP111によって生成された送信デジタル信号をアナログ信号に変換する。一方のDAC112Iは、送信デジタル信号を複素平面(IQ平面)で表象されるシンボルに割り当てる(マッピングする)際の、同相成分(I成分)に相当する信号をアナログ信号に変換する。他方のDAC112Qは、送信デジタル信号をIQ平面で表象されるシンボルにマッピングする際の、直交位相成分(Q成分)に相当する信号をアナログ信号に変換する。
ドライバ12I及び12Qは、いずれも、例えば電気アンプであってよく、上述したI成分及びQ成分に対応して設けられ、対応するDAC112I及び112Qからのアナログ電気信号を、光変調器141の駆動信号として適切な振幅を有するように増幅する。
例えば、一方のドライバ12Iは、DAC112Iから入力される、I成分に相当するアナログ電気信号に応じた振幅を有する駆動信号を生成して光変調器141のIアームを成す光導波路に設けられた駆動電極に与える。
他方のドライバ12Qは、DAC112Qから入力される、Q成分に相当するアナログ電気信号に応じた振幅を有する駆動信号を生成して光変調器141のQアームを成す光導波路に設けられた駆動電極に与える。
光源13は、或る波長の光を発光する例えば半導体レーザダイオード(LD)である。光源13は、発光波長が可変のチューナブルLDであってもよい。光源13の出力光は、光変調器141に入力される。
光変調器141は、例示的に、リチウムナイオベート(LiNbO3)を用いたLN変調器であってよく、上述したIアームを成す光導波路と、Qアームを成す光導波路と、を備える。また、光変調器14は、光源13からの光をIアーム及びQアームに分岐する光分岐部と、Iアーム及びQアームを伝搬した光が合流して干渉する光干渉部を備える。
Iアーム及びQアームのそれぞれには既述のように駆動電極が設けられ、当該駆動電極にそれぞれ対応するドライバ12I及び12Qから駆動信号が与えられる。駆動電極に与えられる駆動信号の変化に応じて対応するIアーム及びQアームの屈折率が変化することで、対応するIアーム及びQアームを伝搬する光の位相が変化する。当該光の位相の変化に応じて光干渉部から出力される光の強度が変化する。このようにして、光源13からの送信光が、送信データ信号に応じた駆動信号によって光変調器141にて変調されて変調信号光が生成される。
なお、光変調器141の内部又は外部には、光検出器(フォトディテクタ:PD)143が設けられてよい。PD143は、光変調器141への入力光、Iアーム及びQアームの一方又は双方を伝搬する光、並びに、光変調器141の出力光のいずれかを必要に応じて受光してよい。PD143は、受光パワーに応じた電気信号を生成する。当該電気信号は、例えば、光変調器141の駆動信号を制御(フィードバック制御)するために用いられてよい。
光カプラ15は、光変調器141の出力光である変調信号光を分岐(「タップ」と称してもよい。)する。分岐光の一方は送信光として光伝送路に出力され、分岐光の他方はモニタ光としてモニタ16に出力される。
モニタ16は、光カプラ15から入力されるモニタ光を基に光変調器141の駆動信号の特性をモニタ(「検出」と称してもよい。)する。モニタ対象の特性の一例は、駆動信号の帯域特性である。なお、モニタ16は、「測定部16」と称してもよい。
光変調器141を駆動する駆動信号の帯域特性が変化すると、当該変化に応じて光変調器141から出力される変調信号光の波形(あるいはスペクトラム)が変化する。そのため、変調信号光の波形が、デジタル信号処理の適用によって期待される波形(「理想波形」と称してもよい。)からずれることがある。このような「ずれ」は、光送信器1としての送信信号光の品質を低下させる原因になり得る。
そこで、本実施形態では、光変調器141の出力光をモニタ16にてモニタすることで、駆動信号の帯域特性変化を例えば制御部17において検出可能にする。帯域特性変化の検出手法の詳細については後述する。なお、モニタ16及び制御部17は、光変調器141の出力光のスペクトラム変化を検出する「検出装置」あるいは「検出部」の一例であると捉えてよい。
制御部17は、モニタ16によるモニタ結果を基に変調信号光(別言すると、送信信号光)の品質(例示的に、後述の帯域変化)を監視する。品質が規定の品質よりも低下したと判断する場合、制御部17は、例えば、光送信器1が用いられる光伝送システム全体の制御を司るシステム制御装置2宛に送信信号品質の低下を示す情報を通知してよい。
品質低下を示す情報の通知を受けたシステム制御装置2は、光伝送システム全体として信号品質の低下を補償するような制御や調整等を実施することが可能になる。したがって、光伝送システム全体としての伝送品質の向上を図ることが可能となる。
なお、図1では、電気信号生成部11、ドライバ12I及び12Q、光変調部14、及び、モニタ16をそれぞれ個別のブロックに分けて図示しているが、光送信器1において、各ブロックは一体化されてもよいし、各ブロックの一部が一体化されてもよい。また、図1には、Iアーム及びQアームのそれぞれについて駆動信号が1本ずつである様子を例示しているが、駆動信号は、Iアーム及びQアームのそれぞれにつき2本以上の差動信号であってもよい。
(帯域特性変化の検出手法例1)
次に、図2〜図10を参照して、駆動信号の帯域特性変化の検出手法の一例について説明する。
図2は、電気信号生成部11(DSP111)において送信データ信号をナイキストQPSKによって変調した電気信号(「電気変調信号」とも称する。)を、光変調器141の駆動信号として与えた時に得られる変調信号光のスペクトラムの一例を示す図である。なお、図2の横軸は周波数を表し、縦軸は光パワーを表す。
図2に例示した3つのスペクトラムのうち、上段のスペクトラムがナイキストQPSKの変調信号光のスペクトラムとして最も理想的なスペクトラム(例えば、矩形形状)に近い。
これに対し、図2の中段に例示したスペクトラムは、上段のスペクトラムと比較すると形状がなまっており、図2の下段に例示したスペクトラムは、中段のスペクトラムよりも更に形状がなまっている。
別言すると、図2は、上段から下段への順番に、ナイキストQPSK変調信号光のスペクトラムが理想的なスペクトラムから劣化する様子を例示している。例えば図2の点線枠Aで囲んだ部分(帯域)に着目すると、変調信号光のスペクトラムの端部近傍では光パワーが低下する傾向にあることが分かる。
このようなスペクトラム変化(劣化)を「帯域変化(劣化)」と称する。帯域変化は、図1に例示した電気信号生成部11からドライバ12I及び12Qを経由して光変調器141に与えられる駆動信号(別言すると、電気信号生成部11から光変調器141に至る電気経路)の特性が変化することに起因して生じる。したがって、帯域変化を検出できれば、駆動信号の特性変化を検出できる。
帯域変化は、例えば、変調信号光のスペクトラムにおいて相対的に変化が大きく現れる周波数(あるいは帯域)に相当する光パワーの変化を検出することで、検出可能である。非限定的な一例を示すと、図3に例示するように、変調信号光の中心周波数(fc)を含む第1帯域の光パワー(Pfc)と、中心周波数fcから正側に離れた周波数(fc+fΔ)を中心周波数に含む第2帯域の光パワー(PfΔ)と、を検出する。
中心周波数fcからの離間周波数fΔは、例示的に、ボーレート(baud rate)Bの半分(B/2)程度に設定してよい。また、第1帯域及び第2帯域の帯域幅は、特に限定されないが、それぞれ、ボーレートBの半分(B/2)程度に設定してよい。
別言すると、第1帯域は、変調信号光のスペクトラムの一部の帯域であって、変調信号光の中心周波数fcを中心周波数とする、B/2の帯域幅を有してよい。一方、第2帯域は、第1帯域とは異なる、変調信号光のスペクトラムの一部の帯域であって、変調信号光の中心周波数fcからfΔだけ離れた周波数fc+fΔを中心周波数とする、B/2の帯域幅を有してよい。図3の例では、第2帯域は、スペクトラムの端部(図3の例では右端)近傍の帯域に相当する。
第1帯域及び第2帯域の光は、例えば光フィルタを用いて検出(フィルタリング)可能である。図3において、実線100で示す特性が第1帯域の光を通過(透過)させる第1フィルタ特性を示し、点線200で示す特性が第2帯域の光を通過(透過)させる第2フィルタ特性を示している。
第1フィルタ特性100は、例示的に、フィルタ中心周波数が変調信号光の中心周波数fcであり、フィルタ帯域幅がB/2である。第2フィルタ特性200は、例示的に、フィルタ中心周波数が変調信号光の中心周波数fcからfΔだけ離れた周波数fc+fΔであり、フィルタ帯域幅がB/2である。
第1フィルタ特性100及び第2フィルタ特性200は、それぞれ個別の光フィルタの特性として実現されてもよいし、フィルタ中心周波数が可変の1つの光フィルタの透過中心周波数を変更することで実現されてもよい。
そして、上記のようなフィルタ特性を有する光フィルタを用いてフィルタリングした第1帯域の光パワーPfcと第2帯域の光パワーPfΔとの差分P(=Pfc−PfΔ)を検出する。当該差分P(以下「光パワー差P」とも称する。)には、例えば図4に示すように、帯域変化に応じた変化が現れる。例えば、帯域変化の増加に応じて光パワー差Pの変化も増加する傾向にある。なお、「光パワー差Pの変化」を、単に「光パワー変化」と称することがある。
したがって、光パワー差Pを検出することで、図4に示すような関係に基づき帯域変化を検出することが可能となる。なお、図3に例示したように、フィルタリング(別言すると、モニタ)対象の帯域を第1帯域及び第2帯域の異なる2つの帯域に設定すると、次のような効果ないしは利点が得られる。
例えば、光変調器141の出力光パワーは、光源13の出力光パワー変動等の、駆動信号の特性変化とは異なる他の原因によって変動する可能性がある。そのため、モニタ対象の帯域(以下「モニタ帯域」とも称する。)を1つに設定しておくと、他の原因による変動の影響を排除(区別)できない場合がある。
これに対し、モニタ帯域を異なる2つの帯域に設定し、上述のように各モニタ帯域の光パワー差Pを検出すると、他の原因によるパワー変動をキャンセル(あるいは、最小化)することができる。例えば、光源13の出力光パワーが変動した場合、そのパワー変動は、例えば図2及び図3に例示した変調信号光のスペクトル全体(スペクトラムの各周波数成分)に現れる。
したがって、2つのモニタ帯域の光パワーの差分をとると、光源13の出力光パワーの変動に相当するパワー変化をキャンセルすることができ、結果として、光パワー差Pに現れる変化は、駆動信号の特性変化に起因する帯域変化が支配的になる。
このようにして、変調信号光のスペクトラムの変化を異なる帯域の光パワー差Pの変化として検出することで、変調信号光の帯域変化(劣化)の検出精度を向上することができる。ただし、光源13の出力光パワーの変動等の他の原因による変調信号光のパワー変動が無視できるほど小さい場合には、モニタ帯域は1つに設定してもよい。
なお、電気信号生成部11においてナイキストQPSKではない通常のQPSKによる電気変調信号を生成する場合、光パワー差Pを検出しても当該光パワー差Pに図4に例示したような変化は現れないか、現れても十分な感度で観測できない。なお、通常のQPSKによる電気変調信号を駆動信号として光変調器141を駆動することは、2×Vπの振幅の駆動信号で光変調器141を駆動し光変調器141を飽和領域で動作させることに相当する。
図5(A)に、通常のQPSKによる電気変調信号の波形の一例を示し、図5(B)に、図5(A)に例示するQPSK電気変調信号を光変調器141の駆動信号に用いた場合の、変調信号光のスペクトラムの一例を示す。
また、図5(C)に、図5(A)に例示するQPSK電気変調信号を光変調器141の駆動信号に用いた場合の、帯域変化に対する光パワー差Pの変化の一例を示す。図5(C)に例示するように、光変調器141を飽和領域で動作させた場合、帯域変化が生じても光パワー差Pに変化は生じないか、生じても十分な感度で検出可能な変化にはならない。
これに対し、図6(A)に例示するような波形を有する、ナイキストQPSKによる電気変調信号を、光変調器141の駆動信号に用いて光変調器14を線形領域で動作させると、図6(C)に例示するように、帯域変化に対して光パワー差Pに変化が生じる。なお、図6(B)は、図6(A)に例示するナイキストQPSK電気変調信号を光変調器141の駆動信号に用いた場合の、変調信号光のスペクトラムの一例を示す図である。図6(C)は、図4に相当する図である。
帯域変化に対して光パワー差Pに変化が現れる変調方式は、ナイキストQPSKに限られない。例えば、16QAMによる電気変調信号を光変調器141の駆動信号に用いる場合も、光変調器141が線形領域で動作することになるから、光パワー差Pを検出することで、帯域変化を検出可能である。
図7(A)に、16QAM電気変調信号の波形の一例を示し、図7(B)に、図7(A)に例示する16QAM電気変調信号を光変調器141の駆動信号に用いた場合の、変調信号光のスペクトラムの一例を示す。
また、図7(C)に、図7(A)に例示する16QAM電気変調信号を光変調器141の駆動信号に用いた場合の、帯域変化に対する光パワー差Pの変化の一例を示す。図7(C)に例示するように、16QAM電気変調信号を光変調器141の駆動信号に用いる場合でも、光パワー差Pを検出することで、帯域変化を検出可能である。
(モニタ16の構成例)
次に、上述した帯域変化の検出手法を実現するモニタ16(図1参照)の構成例について説明する。
図8は、図1に例示したモニタ16の構成例を示すブロック図である。図8に示すモニタ16は、例示的に、波長可変光フィルタ161と、光パワーメータ162と、を備える。
波長可変光フィルタ161は、例示的に、透過中心波長(周波数)が可変の光フィルタであり、透過中心波長が変更されることによって、図3に例示した第1及び第2フィルタ特性100及び200をそれぞれ実現可能である。なお、透過中心波長の設定、変更は、例えば図1に例示した制御部17によって行なわれてよい。
光パワーメータ162は、波長可変光フィルタ161のフィルタ特性が第1及び第2フィルタ特性100及び200に設定されたときに、それぞれ波長可変光フィルタ161を透過した光のパワーを検出(測定)する。
これにより、光パワーメータ162は、図3に例示したように、変調信号光の中心周波数fcを含む第1帯域の光パワーPfcと、中心周波数fcから正側に離れた周波数(fc+fΔ)を中心周波数に含む第2帯域の光パワーPfΔと、を測定する。測定結果は、制御部17に出力される。
制御部17は、光パワーメータ162からの測定結果を基に既述のとおり光パワー差Pを求める。光パワー差Pの変化を検出するために、制御部17は、異なる測定タイミングでの光パワーメータ162の測定結果を例えば図8に示すメモリ171に記憶してよい。
異なる測定タイミングの1つ(第1の測定タイミング)は、光送信器1の起動時であってよく、他のタイミング(第2の測定タイミング)は、光送信器1の起動後(例えば、運用中の任意のタイミング)であってよい。
制御部17は、異なる測定タイミングで得られた光パワー差Pを基に光パワー差Pの変化を検出し、検出結果を閾値と比較する。閾値は、検出された変化が図4に例示した関係において規定の変化量(劣化量)に対応する値に設定してよい。非限定的な一例を示すと、閾値は、帯域変化(劣化)が「−3GHz」に相当する光パワー差Pの変化量に設定してよい。なお、閾値は、メモリ171に記憶しておいてよい。
光パワー差Pの変化が閾値を超えている場合、制御部17は、NMS等のシステム制御装置2へ、光送信器1から送信される変調信号光に品質劣化が生じていることを通知する。当該通知は、例えば図8に示す通知部172によって行なってよい。
なお、図8に例示したモニタ16では、1つの波長可変光フィルタ161の透過中心周波数を可変することで、異なるモニタ帯域の光パワーPfc及びPfΔを光パワーモニタ162で測定するが、モニタ帯域のそれぞれに対して個別の光フィルタを備えてもよい。
また、モニタ16による測定機能は、代替的に、図9に例示するように光スペクトラムアナライザ163を用いて実現してよい。ただし、光スペクトラムアナライザ163は高価なので、図8に例示した構成の方が簡易で安価にモニタ16を実現できる。
次に、図10を参照して、制御部17の動作例について説明する。
図10に例示するように、光伝送システムが起動されて光送信器1が起動されると、モニタ16において、変調信号光の中心周波数fcを含む第1帯域の光パワーPfcと、中心周波数fcから+B/2程度離れた第2帯域の光パワーPfΔと、が測定される。当該測定結果は、制御部17に出力される。システム起動時の当該測定結果は、初期状態の測定結果と捉えてよい。制御部17は、受信した測定結果を例えばメモリ171に記憶する(処理P11)
その後、例えばシステム運用中に、制御部17は、再度、光パワーPfc及びPfΔの測定結果をモニタ16から取得し、当該測定結果とメモリ171に記憶した初期状態の測定結果とを基に光パワー差Pの変化を検出する(処理P12)。
そして、制御部17は、検出した光パワー差Pの変化量と、メモリ171に記憶された閾値と、を比較して、光パワー差Pの変化量が閾値を超えているか(別言すると、規定の劣化量を超えているか)否かを確認する(処理P13)。
光パワー差Pの変化量が規定の劣化量を超えていれば(処理P13でYesの場合)、制御部17は、例えば通知部172によって、光送信器1から送信される変調信号光に品質劣化が生じていることをシステム制御装置2宛に通知する(処理P14)。
光パワー差Pの変化量が規定の劣化量を超えていなければ(処理P13でNoの場合)、制御部17は、処理P12に戻り、システム運用中での光パワー差Pの変化の監視を継続する。
以上のように、上述した実施形態によれば、光変調器141の駆動信号の特性変化に起因して変調信号光に生じる帯域変化(劣化)を検出できる。また、検出した帯域変化をシステム制御装置2宛に通知することで、光伝送システム全体として信号品質の低下を補償するような制御や調整等を実施することが可能になる。したがって、光伝送システム全体としての伝送品質の向上を図ることが可能となる。
なお、検出した帯域変化を示す情報(「帯域変化情報」と称してよい。)は、例えば図1中に点線矢印で示すように、DSP111に通知(フィードバック)されてよい。DSP111は、デジタル信号処理の一例として駆動信号(電気信号)の帯域補償処理を含んでよく、制御部17から通知された帯域変化情報に基づいて、モニタ16で検出される帯域変化が補償される(例えば、最小になる)ように、帯域補償処理を制御してよい。別言すると、制御部17は、モニタ16で検出される帯域変化が補償されるようにDSP111によるデジタル信号処理を制御してよい。
(帯域特性変化の検出手法例2)
上述した例では、変調信号光のスペクトラムに対し2つのモニタ帯域(別言すると、フィルタ特性100及び200)を設定したが、例えば図11に示すように、3つのモニタ帯域(フィルタ特性100〜300)を設定してもよい。なお、モニタ16の構成は、図8又は図9に例示した構成と同様で構わない。
フィルタ特性100に対応する第1帯域及びフィルタ特性200に対応する第2帯域は、それぞれ、図3により既述の帯域と同じでよい。フィルタ特性300に対応する第3帯域は、第1帯域を中心にして第2帯域と対称な帯域に設定してよい。なお、フィルタ特性100〜300に対応する第1〜第3帯域を、それぞれ便宜的に第1〜第3モニタ帯域100〜300と表記することがある。
例えば、第3モニタ帯域300は、変調信号光の中心周波数fcから負側にボーレートの半分(B/2)程度離れた周波数(fc−fΔ)を中心周波数に含む帯域であってよい。また、第3モニタ帯域300の帯域幅も、B/2程度であってよい。
モニタ16において、3つのモニタ帯域に対応するフィルタ特性100〜300は、1つの波長可変光フィルタ161の透過中心周波数を変更することで設定してもよいし、個別の光フィルタを用いて実現してもよい。
本例の場合、光パワーメータ162では、3つのモニタ帯域100〜300それぞれの光パワーPfc、P(+fΔ)及びP(−fΔ)が測定される。Pfcは、変調信号光の中心周波数fcを含む第1モニタ帯域100の光パワーである。Pf(+fΔ)は、中心周波数fcから+B/2程度離れた第2モニタ帯域200の光パワーである。P(−fΔ)は、中心周波数fcから−B/2程度離れた第3モニタ帯域300の光パワーである。
制御部17では、光パワー差P=Pfc−(P(+fΔ)+P(−fΔ))を検出し、当該光パワー差Pの変化を検出する。このように、3つのモニタ帯域100〜300の光パワーを検出すると、図3に例示したように2つのモニタ帯域100及び200の光パワーを検出する場合に比べて、帯域変化に対する光パワー差Pの変化量が大きくなる。したがって、光パワー差Pの検出感度を向上することが可能になる。
(帯域特性変化の検出手法例3)
図3及び図11に例示した手法では、変調信号光のスペクトラムに対して2つ又は3つの異なるモニタ帯域を設定したが、例えば図12に示すように、同じモニタ帯域を含む2つの異なる帯域幅のモニタ帯域100及び400を設定してもよい。
図12において、第1モニタ帯域100は、図3及び図7に例示した帯域100と同じであってよく、例示的に、中心周波数がfcであり、ボーレートの半分(B/2)の帯域幅を有する。これに対し、第2モニタ帯域400は、中心周波数がfcであり、変調信号光のスペクトラムの全帯域を包含する帯域幅を有する。当該帯域幅の非限定的な一例は、ボーレートの1.2倍(1.2×B)の帯域幅である。
2つのモニタ帯域100及び400に対応するフィルタ特性は、周波数fcを透過中心周波数に有し透過帯域幅が可変の1つの帯域波長可変光フィルタの透過帯域幅を変更することで設定してもよいし、個別の光フィルタを用いて実現してもよい。
図13に、帯域波長可変光フィルタ161aを用いたモニタ16の構成例を示す。なお、帯域波長可変光フィルタ161aは、透過帯域幅だけでなく透過中心波長も可変であって構わない。帯域波長可変光フィルタ161aの透過帯域幅及び透過中心波長の一方又は双方は、制御部17によって制御(設定)されてよい。
図13に例示するモニタ16では、光パワーメータ162において、2つのモニタ帯域100及び400それぞれの光パワーPfc及びPfallが測定される。
制御部17では、光パワー差P=Pfc−Pfallを検出し、当該光パワー差Pの変化を検出する。
このように、同じ帯域100を含む異なる帯域幅のモニタ帯域100及び400を設定することでも、光パワー差Pの変化を検出して、光変調器141の駆動信号の特性変化に起因して変調信号光に生じる帯域変化(劣化)を検出できる。
(偏波多重方式への適用)
上述した駆動信号の特性変化に起因する帯域変化の検出は、光送信器1がDP−QPSKやDP−QAM等の偏波多重方式を採用する光送信器1であっても適用可能である。図14に偏波多重方式を採用した光送信器1の構成例を示す。
図14に示す光送信器1は、例示的に、光変調部14として、偏波ビームスプリッタ(PBC)140と、異なる偏波(例えば、X偏波及びY偏波)に対応した光変調器141X及び141Yと、偏波ビームコンバイナ(PBC)142と、を備える。
PBS140は、光源13から入力される送信光をX偏波成分とY偏波成分とに分離する。分離されたX偏波成分は、光変調器141Xに入力され、分離されたY偏波成分は、光変調器141Yに入力される。
光変調器141X及び141Yは、それぞれ、図1に例示した光送信器141と同じ構成であってよく、例示的に、光分岐部、Iアーム、Qアーム、及び、光干渉部を備える。光分岐部に、PBS140で分離された偏波成分の光が入力される。オプションとして、光変調器141X及び141Yの一方又は双方には、図1の構成と同様に、PD143が設けられてよい。別言すると、異なる偏波成分の別に、変調信号光のパワーをPD143によってモニタしてよい。
X偏波成分に対応する光変調器141XにおけるIアーム及びQアームは、それぞれ、便宜的に、「XIアーム」及び「XQアーム」と称してよい。同様に、Y偏波成分に対応する光変調器141YにおけるIアーム及びQアームは、それぞれ、便宜的に、「YIアーム」及び「YQアーム」と称してよい。
XIアーム及びXQアームには、それぞれ、PBS140で分離されたX偏波成分の光が伝搬する。YIアーム及びYQアームには、それぞれ、PBS140で分離されたY偏波成分の光が伝搬する。
XIアーム、XQアーム、YIアーム及びYQアームのそれぞれには、図示を省略した駆動電極が設けられる。各駆動電極には、それぞれ対応するドライバ12XI、12XQ、12YI及び12YQから駆動信号が与えられる。ドライバ12XI、12XQ、12YI及び12YQは、それぞれ、図1に例示したドライバ12I及び12Qと同様に、電気アンプであってよい。
ドライバ12XI、12XQ、12YI及び12YQには、電気信号生成部11にて、異なるX偏波成分及びY偏波成分、並びに、同相(I)成分及び直交位相(Q)成分の別にそれぞれ生成されたアナログ電気変調信号がそれぞれ入力される。
電気信号生成部11は、例示的に、DSP111と、異なる偏波成分X及びY、並びに、同相(I)成分及び直交(Q)成分のそれぞれに対応した、DAC112XI、DAC112XQ、DAC112YI、及び、DAC112YQと、を備える。
DSP111は、送信データ信号に対して、ナイキストQPSKや16QAM等のデジタル変調処理を含むデジタル信号処理を施して、X偏波成分及びY偏波成分、並びに、I成分及びQ成分の別にデジタル電気変調信号を生成する。
生成されたデジタル電気変調信号は、上述した4つのアームに対応するDAC112XI、112XQ、112YI、及び、112YQにて、それぞれ、アナログ電気変調信号に変換される。アナログ電気変調信号は、対応するドライバ12XI、12XQ、12YI及び12YQに与えられる。
ドライバ12XI、12XQ、12YI及び12YQは、それぞれ、入力されたアナログ電気変調信号を、光変調器141X、又は、光変調器141Yの駆動信号として適切な振幅を有するように増幅する。
XI、XQ、YI及びYQの4つのアームに対応する駆動電極のそれぞれに個別的に駆動信号が与えられることによって、対応するアームの屈折率が駆動信号に応じて変化し、各アームを伝搬する送信光の位相が変化する。当該変化に応じて各光変調器141X及び141Yの各光干渉部から出力される光の強度が変化する。
このようにして、光源13からの送信光が、異なる偏波成分X及びYの別に、送信データ信号に応じた駆動信号によって光変調器141X及び141Yにて変調されて変調信号光が生成される。
一方の光変調器141Xの出力光であるX偏波成分の変調信号光、及び、他方の光変調器141Yの出力光であるY偏波成分の変調信号光は、PBC142に入力される。
PBC142は、X偏波成分及びY偏波成分の光を合成(「偏波多重」と称してよい。)する。偏波多重された光は偏波多重送信光として光送信器1から光伝送路へ出力される。偏波多重送信光の一部は、光カプラ15によってモニタ16へタップされる。
モニタ16は、図8、図9、又は、図13に例示した構成と同じ構成であってよい。別言すると、図14に例示するモニタ16及び制御部17は、偏波多重送信光のスペクトラムに関して、図3、図11、又は、図12により説明した検出手法を用いて、光変調部14の出力光である偏波多重送信光の帯域変化を検出することができる。
制御部17は、図1の場合と同様、図14中に点線矢印で示すように、帯域変化情報をDSP111に通知(フィードバック)してよい。DSP111は、通知された帯域変化情報を基に、駆動信号(電気信号)の帯域補償処理を制御してよい。また、制御部17は、偏波多重送信光の帯域変化が閾値を超えて劣化したことを検出すると、通知部172によって、光送信器1から送信される偏波多重送信光に帯域劣化に起因する品質劣化が生じていることをシステム制御装置2へ通知してよい。
(変形例1)
光変調部14から出力される変調信号光(偏波多重送信光であってもよい。)には、送信データ信号とは別に監視信号や制御信号(以下、「制御信号」と総称する。)が重畳されることがある。
例示的に、制御信号は、変調信号光の周波数よりも十分に低い周波数の低周波信号として変調信号光に重畳されることがある。低周波信号は、例示的に、変調信号光の周波数がギガビットオーダであるのに対し、メガヘルツオーダであってよい。
制御信号の一例である低周波信号は、例えば図15に示すように、電気信号生成部11のDSP111にて送信データ信号をデジタル信号処理することによって生成される。別言すると、光変調部14の駆動信号に低周波信号(図15の例では、1MHzの信号)が重畳され、これによって変調信号光に強度変調された低周波信号が重畳される。
このように低周波信号が変調信号光に重畳される場合、変調信号光の光スペクトラムが周期的に変動するため、モニタ16でモニタされる光パワーも周期的に変動する。そのため、当該変動周期がモニタ16によるモニタ周期と一致してしまうと、帯域変化の検出精度が劣化するおそれがある。
このような検出精度の劣化を抑制するために、例えば、モニタ16(光パワーメータ162やスペクトラムアナライザ163)あるいは制御部17では、モニタ光の光パワーを変動周期よりも長い時間に亘って平均化してよい。
代替的に、図15中に例示するように、制御部17が、DSP111に対して、重畳信号の周波数(1MHz)を、モニタ16でのモニタに影響しない周波数(例示的に、10MHz)に変更するようフィードバック制御してもよい。
変更後の周波数が制御信号としての本来の役割を果たせる周波数であれば、制御信号による制御と、モニタ16及び制御部17による帯域変化の検出との両立を図ることが可能である。
(変形例2)
上述したモニタ16でターゲットにするモニタ帯域(以下、便宜的に「モニタポイント」と称することがある。)の数は、固定でもよいし可変でもよい。例えば、システム運用中に、電気信号生成部11のDSP111において送信データ信号に適用される変調方式が変更されることがある場合、変調方式に応じてモニタポイント数を可変してよい。
例えば、変調方式が変更されると、モニタ16によって測定される光パワー差Pの変化量が変わる場合がある。別言すると、DSP111でのデジタル信号処理による変調方式に応じてモニタ16によるモニタ感度が変動する場合がある。
そのため、例えば図16に示すように、モニタ16に波長可変光フィルタ161を用い、当該波長可変光フィルタ161のフィルタ特性を制御部17が変調方式に応じて制御することで、変調方式に適したモニタポイント数を設定することが可能である。
変調方式に対するモニタポイント数は、例えば制御部17のメモリ171に予め設定(記憶)しておいてよい。変調方式を識別可能にする情報(以下「変調方式情報」と称する。)は、例えばシステム制御装置2等の外部装置から制御部17に与えられてよい。変調方式情報は、制御部17のメモリ171に記憶されてよい。
以下、変調方式に応じたモニタポイント数の制御を含む制御部17の動作例について、図17のフローチャートを参照して説明する。
図17に例示するように、制御部17は、例えば光伝送システムの起動に応じて光送信器1が起動されると、処理P21で示す事前処理を実施する。事前処理P21において、制御部17は、例えば、変調信号光の中心周波数fcを含むモニタポイントの光が光パワーメータ162に入力されるよう、波長可変光フィルタ161のフィルタ特性を設定する。
光パワーメータ162は、波長可変光フィルタ161を透過してきた中心周波数fcを含むモニタポイントの光パワーPfcを検出(測定)する。制御部17は、光パワーメータ162で検出された光パワーPfcの情報を例えばメモリ171に記憶する。
また、事前処理P21において、制御部17は、変調信号光の中心周波数fcから例えば±B/n(nは1以上の整数)程度離れた周波数を含むモニタポイントの光が光パワーメータ162に入力されるよう、波長可変光フィルタ161のフィルタ特性を設定する。制御部17は、「n」の値を変更することで、複数のモニタポイントに対応して波長可変光フィルタ161のフィルタ特性を変更する。
光パワーメータ162は、「n」の値毎に、対応するモニタポイントの光パワーP(f±n*fΔ)を検出(測定)する。制御部17は、光パワーメータ162で検出された光パワーP(f±n*fΔ)の情報を例えばメモリ171に記憶する。
以上の事前処理P21により、メモリ171に、各モニタポイントの基準となる光パワーPfc及びP(f±n*fΔ)の情報が記憶される。なお、各モニタポイントの基準となる光パワーを、以下において便宜的に「基準光パワー」と称することがある。
事前処理P21の後、制御部17は、現在のDSP111でのデジタル信号処理による変調方式が変調方式M#i(i=1〜Xのいずれかであり、Xは2以上の整数)のいずれであるかを、変調方式情報を基に識別する(処理P22−1〜22−X)。
制御部17は、現在の変調方式を識別すると、事前処理P21においてメモリ171に記憶した複数のモニタポイントの中から、識別した変調方式に対応するモニタポイント数N#i(≦nを満たす整数)分のモニタポイントを選択する。そして、制御部17は、選択したモニタポイント(以下「選択モニタポイント」と称する。)の光が光パワーメータ162に入力されるよう、波長可変光フィルタ161のフィルタ特性を制御する。
これにより、光パワーメータ162では、選択モニタポイントの光パワーが検出(測定)され、検出結果が制御部17に与えられる(処理P22−iのYesルートから処理P23−i)。
制御部17は、当該選択モニタポイントの光パワーと、事前処理P21でメモリ171に記憶した、当該選択モニタポイントの基準光パワーと、の差分である光パワー差を検出し、光パワー差の変化が閾値を超えているか否かを確認する(処理P24−i)。なお、閾値は、変調方式の別に予めメモリ171に設定(記憶)されていてよい。
光パワー差の変化が閾値を超えていれば(処理P24−iでYesの場合)、制御部17は、通知部172によって、変調信号光に帯域変化(劣化)が生じていることを例えばシステム制御装置2に通知する(処理P25)。光パワー差の変化が閾値を超えていなければ(処理P24−iでNoの場合)、制御部17は、処理P22−iに示される変調方式の識別(「監視」と称してもよい。)処理を実施する。
なお、処理P22−iにおいて変調方式が識別できない場合(処理P22−1〜P22−XのいずれにおいてもNoの場合)、制御部17は、モニタ16を用いた変調信号光の帯域変化モニタを終了してよい。
以上のように、図16及び図17に例示した変形例によれば、変調方式の相違に応じてモニタポイント数を可変にできるので、例えばシステム運用中等において変調方式が変更されても、変調方式に応じたモニタ感度で変調信号光の帯域変化を検出できる。
検出した帯域変化が所定の劣化量を超える場合には、制御部17の通知部172からシステム制御装置2へその旨が通知されるので、システム制御装置2は、光伝送システム全体として信号品質の低下を補償するような制御や調整等を実施することが可能になる。したがって、光伝送システム全体としての伝送品質の向上を図ることが可能となる。
(その他)
図18は、光伝送システム(「光ネットワーク」と称してもよい。)の構成例を示すブロック図である。図18に示す光伝送システム3は、例示的に、複数のROADM(Reconfigurable optical add-drop multiplexer)31を備え、ROADM31間が光伝送路4によって光通信可能に接続されている。
図18に例示する光ネットワーク3は、ROADM31が光伝送路4によってメッシュ状に接続された「メッシュネットワーク」であるが、リングネットワーク等の他の形態の光ネットワークであってもよい。なお、ROADM31は、光伝送装置の一例である。光伝送装置は、「局」あるいは「ノード」と称してもよい。
ROADM31は、それぞれ、例示的に、波長単位の光の分岐(ドロップ)機能、挿入(アド)機能、及び、スルー機能を備える。
ドロップ機能によって、光伝送路4を介して受信した例えば波長多重(WDM)光に含まれるいずれかの波長の光を送受信機32へドロップすることができる。送受信機32にドロップされる光を「ドロップ光」と称してよい。
また、アド機能によって、送受信機32から送信された或る波長の光(「アド光」と称してよい。)を、光伝送路4を介して受信したWDM光にアドすることができる。
更に、スルー機能によって、光伝送路4を介して受信したWDM光に含まれるいずれかの波長の光を異なる方路(Degree)に対応する光伝送路4へ送信(スルー)することができる。
これらのドロップ機能、アド機能、及び、スルー機能は、光カプラや波長選択スイッチ(WSS)を用いて実現できる。
送受信機32は、ドロップ光を受信する受信部と、アド光を送信する送信部と、を備える。なお、送受信機32は、「トランスポンダ32」と称されてもよい。
受信部は、ドロップ光を受信、復調し、これによって得られた信号をクライアントネットワーク(「トリビュータリネットワーク」と称してもよい。)のフレーム信号に載せ替えることができる。
クライアントネットワークは、例示的に、イーサネット(登録商標)や、SDHあるいはSONETの同期デジタルネットワーク等であってよい。また、光伝送路4を伝送されるWDM光は、OTN(Optical Transport Network)フレームにて伝送されてよい。
したがって、受信部は、受信ドロップ光のOTNフレームをイーサネットフレーム等のクライアントネットワークのフレーム信号に変換する。受信ドロップ光は、コヒーレント受信してよい。別言すると、受信部は、コヒーレント受信機であってよい。
コヒーレント受信機は、複数波長のドロップ光が受信されても、局発光の波長に対応する波長の光を選択受信できる。局発光の波長は、トランスポンダ32での「希望受信波長」に相当し、局発光源にチューナブルレーザダイオード(LD)を用いることで、希望受信波長を可変できる。
一方、トランスポンダ32の送信部に着目すると、送信部は、アド光に対応する波長(「アド波長」あるいは「送信波長」と称してよい。)の光を発光する送信光源や、送信波長の光を送信データ信号にて変調する光変調器等を備える。
送信データ信号は、デジタル信号処理回路によって生成されてよい。デジタル信号処理回路は、送信データ信号に対してデジタル変調処理やデジタル波形整形処理等を施してよい。デジタル変調処理によって、送信データ信号に補助的なデータ信号(「補助信号」と称してよい。)を重畳することができる。
例えば、送信データ信号(主信号と称してよい。)をFSK(Frequency Shift Keying)することによってFSK信号成分を補助信号として主信号に重畳できる。補助信号は、監視制御信号であってもよいし何等かの測定信号であってもよい。補助信号は「補助チャネル」と称してもよい。
また、デジタル波形整形処理には、ナイキストフィルタリングが含まれてよい。ナイキストフィルタリングによる波形整形処理を送信データ信号に施すことで、光変調器によって得られる送信変調信号光のスペクトルを狭小化することが可能である。スペクトルを狭小化できることで、「スーパーチャネル」と呼ばれるマルチキャリア伝送をサポートすることも可能である。
ところで、ROADM31には、図18中に例示するように、光伝送路4からの受信WDM光や、光伝送路4への送信WDM光、ドロップ光、アド光、スルー光のパワー等をモニタする光パフォーマンスモニタ(OPM)33が設けられることがある。
OPM33は、例示的に、光フィルタ331、PD(フォトディテクタあるいはフォトダイオード)332、及び、処理部(「制御部」と称してもよい。)333を備える。
光フィルタ331は、光帯域通過フィルタであってよく、例えば、入力光のうちモニタ対象の帯域の光をPD332へ通過する。光フィルタ331は、可変波長光フィルタであってよい。可変波長光フィルタであれば、透過波長を変更することでWDM光に含まれる任意の波長の光をモニタすることが可能である。
PD332は、例示的に、光フィルタ331を通過した光を受光し、受光パワーに応じた電気信号(例えば、電流)を出力する。PD332での受光パワーに応じた電流は、トランスインピーダンスアンプ(TIA)等によって電圧信号に変換されてよい。
なお、光フィルタ331に入力される光に、既述のFSK信号成分が補助信号として重畳されている場合、光フィルタ331でのフィルタリングによってFSK信号成分が強度変調信号に変換される。したがって、PD332の出力には、強度変調信号に応じた振幅成分を有する電気信号が現れ、これが補助信号として検出されることになる。
処理部333は、例示的に、PD332から入力される、受光パワーに応じた電気信号を基に、信号光が例えば規定のパワーレベルやOSNR(Optical to Signal Noise Ratio)を満たしているか等のモニタ処理を行なう。PD332にて補助信号が検出されていれば、処理部333は、検出された補助信号に応じた処理(監視制御や測定等の処理)を実施してよい。
このように、ノード31に、光フィルタ331及びPD332を有するOPM33が設けられている場合、OPM33の光フィルタ331を、既述のモニタ16に用いる光フィルタ161や光フィルタ161aに転用(兼用)することができる。別言すると、ノード31に備わっているOPM33の光フィルタ331を利用して、既述のモニタ16を実現することが可能である。
例えば、光フィルタ331が波長可変フィルタであれば、当該光フィルタ331を図8に例示した波長可変フィルタ161として用いることができる。光フィルタ331が帯域波長可変光フィルタであれば、当該光フィルタ331を図13に例示した帯域波長可変光フィルタ161aとして用いることができる。
したがって、例えばOPM33の処理部333において既述の制御部17による処理を実施することで、既述の例と同様に、変調信号光の帯域変化を検出できる。別言すると、処理部333は、既述の制御部17に相当すると捉えてもよい。
なお、OPM33に備わっている光フィルタ31が通過帯域固定の光フィルタであれば、光フィルタ31を波長可変光フィルタ161や帯域波長可変光フィルタ161aに交換すればよい。
あるいは、光フィルタ331とは個別に、波長可変光フィルタ161や帯域波長可変光フィルタ161aに相当する光フィルタ334をOPM33に追加してもよい。また、PD332に代えて(あるいはPD332と個別に)、光パワーメータ335をOPM33に備えてもよい。光パワーメータ335は、既述の光パワーメータ162に相当すると捉えてよい。
このように、ノード31に備わっているOPM33を利用して、既述のモニタ16を実現できることで、モニタ16のための光部品を追加せずに、あるいは、最小限の光部品の追加で、主信号光の帯域変化を検出することが可能になる。したがって、低コストでノード31にモニタ16の機能を実装することができる。
1 光送信器
2 システム制御装置
3 光伝送システム(光ネットワーク)
4 光伝送路
11 電気信号生成部
111 デジタル信号処理部(DSP)
112I,112Q,112XI,112XQ,112YI,112YQ デジタル−アナログ変換器(DAC)
12I,12Q,12XI,12XQ,12YI,12YQ ドライバ
13 光源
14 光変調部
140 偏波ビームスプリッタ(PBS)
141,141X,141Y 光変調器
142 偏波ビームコンバイナ(PBC)
143 光検出器(フォトディテクタ:PD)
15 光カプラ
16 モニタ
161 波長可変光フィルタ
161a 帯域波長可変光フィルタ
162 光パワーメータ
163 スペクトラムアナライザ
17 制御部
171 メモリ
172 通知部
31 光伝送装置(ROADM)
32 送受信機(トランスポンダ)
33 光パフォーマンスモニタ(OPM)
331,334 光フィルタ
332 PD
333 処理部
335 光パワーメータ

Claims (13)

  1. データ信号をデジタル信号処理した電気信号に基づいて生成される駆動信号によって駆動される光変調部と、
    前記光変調部の出力光の中心周波数fcからfΔ離れた周波数fc+fΔ(fΔ<前記出力光の帯域幅/2)の光パワーが所定値よりも減少したことを検出する検出部と、
    前記検出部による検出結果に基づいて、前記駆動信号の帯域補償処理をする制御部と、を備え
    前記光変調部は、前記デジタル信号処理に応じて変調方式が可変であり、
    前記制御部は、前記変調方式に応じて、前記光変調部の前記出力光のスペクトラムにおいて、前記スペクトラムの変化の検出ターゲットにするポイント数を可変制御する、
    光送信装置。
  2. 前記制御部は、前記検出部で検出された前記光パワーの減少が補償されるように前記帯域補償処理を制御する、請求項1に記載の光送信装置。
  3. 前記デジタル信号処理は、前記駆動信号に制御信号を重畳する処理を含み、
    前記制御部は、前記検出部による検出結果に応じて、前記駆動信号に重畳される前記制御信号の周波数を変更する、請求項1に記載の光送信装置。
  4. 前記光変調部は、前記デジタル信号処理に伴って半波長電圧の2倍に相当する振幅よりも小さい振幅を有する前記駆動信号にて駆動される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光送信装置。
  5. 前記検出部は、
    前記出力光のスペクトラムの前記中心周波数fcを含む、前記スペクトラムの一部の帯域である第1帯域の光パワーと、前記スペクトラムにおける前記第1帯域とは異なる一部の帯域である第2帯域の光パワーと、の差分の変化を検出する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光送信装置。
  6. 前記第2帯域は、前記第1帯域の前記中心周波数fcからボーレートの半分に相当する周波数だけ離れた周波数を含む帯域である、請求項5に記載の光送信装置。
  7. 前記第2帯域は、
    前記第1帯域の前記中心周波数fcからボーレートの半分に相当する周波数だけ正側に離れた周波数を含む帯域と、
    前記中心周波数fcから前記ボーレートの半分に相当する周波数だけ負側に離れた周波数を含む帯域と、を含む、請求項5に記載の光送信装置。
  8. 前記検出部は、
    前記光変調部の出力光のスペクトラムの前記中心周波数fcを含む、前記スペクトラムの一部の帯域の光パワーと、前記スペクトラムの全帯域の光パワーと、の差分の変化を検出する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光送信装置。
  9. 前記検出部は、
    前記光変調部の前記出力光のスペクトラムを測定するスペクトラムアナライザを備えた、請求項1〜8のいずれか1項に記載の光送信装置。
  10. 前記検出部は、
    透過中心周波数が可変されることによって前記第1帯域の光と前記第2帯域の光とを選択的に透過可能な波長可変光フィルタと、
    前記波長可変光フィルタの透過光パワーを測定する光パワーメータと、を備えた、請求項5〜7のいずれか1項に記載の光送信装置
  11. データ信号をデジタル信号処理した電気信号に基づいて、光変調部の駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    前記光変調部の出力光の中心周波数fcからfΔ離れた周波数fc+fΔ(fΔ<前記出力光の帯域幅/2)の光パワーが所定値よりも減少したことを検出する検出部と、を備え
    前記光変調部は、前記デジタル信号処理に応じて変調方式が可変であり、
    前記変調方式に応じて、前記光変調部の前記出力光のスペクトラムにおいて、前記スペクトラムの変化の検出ターゲットにするポイント数が可変制御される、
    検出装置。
  12. 前記光変調部は、前記デジタル信号処理に伴って半波長電圧の2倍に相当する振幅よりも小さい振幅を有する前記駆動信号にて駆動される、請求項1に記載の検出装置。
  13. 前記検出部は、前記出力光のスペクトラムの前記中心周波数fcを含む、前記スペクトラムの一部の帯域である第1帯域の光パワーと、前記スペクトラムにおける前記第1帯域とは異なる一部の帯域である第2帯域の光パワーと、の差分の変化を検出し、
    前記第2帯域は、前記第1帯域の前記中心周波数fcからボーレートの半分に相当する周波数だけ離れた周波数を含む帯域である、請求項1又は1に記載の検出装置。
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