JP6516588B2 - サスペンションアーム及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のサスペンション装置に設けられるサスペンションアーム及びその製造方法に関するものである。
一般に、自動車のサスペンション装置には、走行中の車輪の動きを制御するためのサスペンションアームが設けられている。サスペンションアームの一端部及び他端部は、それぞれ車体側部材及び車輪側部材に連結されるようになっている(例えば特許文献1〜6)。
特許文献1のサスペンションアームは、1枚の金属板を円筒状に曲げることによって得られたアーム本体と、アーム本体の車体側端部及び車輪側端部にそれぞれ設けられた円筒状部材とを備えている。円筒状部材にはブッシュが取り付けられるようになっている。
また、特許文献2のサスペンションアームのアーム本体は、鋼板をプレス加工して形成されたものであって、上面、下面、前面及び後面からなる略四角筒状体をなしている。アーム本体の下面には、幅方向中央部にアーム軸線方向に沿って延びる開口部が形成されており、この開口部によってアーム本体の一部が開放されている。アーム本体の車体側端部及び車輪側端部には、それぞれブッシュを取り付けるための円筒状部材が設けられている。
また、特許文献3のサスペンションアームは、プレス加工された板材からなる上部半体と下部半体とが組み合わされて構成されたものであり、下部半体の一端部及び他端部には、ブッシュが嵌合するブッシュ嵌合孔がバーリング加工によって形成されている。ブッシュ嵌合孔の周縁部には、該ブッシュ嵌合孔の径方向外方へ延びるフランジが設けられている。
また、特許文献4のサスペンションアームは、1枚の金属板からなり、アームの軸線方向に延びる背板部と、背板部の幅方向両側にそれぞれ連なって筒状に巻くように曲げられた巻き曲げ部とを有している。一端部及び他端部には、ブッシュが嵌合するブッシュ嵌合孔がバーリング加工によって形成されている。ブッシュ嵌合孔の軸線方向の一端部には、他端側へ折り返されるように形成された曲げフランジが設けられている。
また、特許文献5のサスペンションアームは、断面がコ字状となるようにプレス成形された1枚の金属板からなり、当該アームの一端部及び他端部には、ブッシュが嵌合するブッシュ嵌合孔がバーリング加工によって形成されている。特許文献3の図5に開示されているように、ブッシュ嵌合孔の周縁部には、該ブッシュ嵌合孔の径方向外方へ延びた後、該ブッシュ嵌合孔の軸線方向に延び、その後、該ブッシュ嵌合孔の径方向外方へ延びるように屈曲したフランジが設けられている。
また、特許文献6のサスペンションアームは、プレス加工された一対のリンクアーム半体が組み合わされて構成されたものであり、両半体の一端部及び他端部には、フランジを有しない円筒状にそれぞれ形成されたブッシュ嵌合孔が設けられている。
特開2015−74319号公報 特開2015−47996号公報 特開2010−111226号公報 特開2010−126095号公報 特開2000−16041号公報 特開2002−192261号公報
ところで、上述したようにサスペンションアームの構造としては様々あるが、特許文献1のパイプ形状のものと、特許文献2〜6のプレス成形した板材からなるものとに分けることができる。特許文献2〜6のようにプレス成形した板材で構成する場合には、サスペンションアームの部位毎に断面の形状や大きさを比較的自由に変えることができるので、サスペンションアームの重量増加を抑制しながら、強度及び剛性を高めることができる点で優れている。
また、サスペンションアームの両端部にはブッシュ嵌合孔が必要になるのであるが、特許文献1、2のように、アーム本体の両端部にそれぞれ円筒状部材を設けるようにした場合、部品点数が増加するとともに、円筒状部材をアーム本体に溶接するための工数も必要になり、コスト高を招く。これに対し、特許文献3〜5のようにバーリング加工によってブッシュ嵌合孔を形成することで、部品点数が削減されるとともに工数も削減されるのでコストの面で有利になる。
つまり、軽量、かつ、高強度及び高剛性のサスペンションアームを低コストで得るためには、特許文献3〜5のようにプレス成形した板材からなるサスペンションアームにブッシュ嵌合孔をプレス加工によって形成するのが好ましい構成となる。
ところが、特許文献3では、ブッシュ嵌合孔の径方向外方へ延びるフランジが設けられており、このフランジの突出量は、板厚の3倍以上確保されている。また、特許文献4では、ブッシュ嵌合孔の周縁部に曲げフランジが設けられており、このフランジはサスペンションアームの外面から少なくとも板厚分以上、スプリングバックを考慮するとそれ以上突出することになる。また、特許文献5では、ブッシュ嵌合孔の周縁部に屈曲フランジが設けられており、このフランジは屈曲した形状であることからサスペンションアームの外面から大きく突出することになる。
特許文献3〜5のようにサスペンションアームの外面からの突出量が大きなフランジを設ける場合、最小でも特許文献4の曲げフランジのように板厚分以上は突出することになり、サスペンションアーム全体が大型化してしまう。サスペンションアーム全体が大型化すると、車両に組み付けた状態でスペース効率が悪化し、さらに、フランジと、サスペンションアームが取り付けられる相手側部品との干渉を回避するために、サスペンションアームの取付位置を相手側部品の基本断面から離さなければならず、取付部の剛性の確保が課題になる。加えて、フランジとの干渉を回避するために相手側部品を大きくえぐったような形状にせざるを得ず、そのため強度が低下するという問題もあった。
そこで、特許文献6のようにフランジを無くすことも考えられるが、完全に無くしてしまったのではブッシュ近傍の強度の確保が困難になる場合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、軽量、かつ、高強度及び高剛性のサスペンションアームを低コストで得られるようにするとともに、省スペース性に優れ、相手側部品の強度低下も抑制できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、フランジの外面と、ブッシュ嵌合孔の周壁部の外面との径方向の離間寸法を周壁部の厚み以下に設定するようにした。
第1の発明は、
所定方向に長いアーム形状となるようにプレス加工された板材からなり、一端部に車体側部材に取り付けられるブッシュが嵌合する車体側ブッシュ嵌合孔が形成され、他端部に車輪側部材に取り付けられるブッシュが嵌合する車輪側ブッシュ嵌合孔が形成されたサスペンションアームにおいて、
上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔はプレス加工によって形成されており、
上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔の少なくとも一方のブッシュ嵌合孔を構成する周壁部の縁部には、該一方のブッシュ嵌合孔の径方向外方へ張り出すように形成されたフランジが一体に設けられ、
上記フランジにおける径方向外面と、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の外面との径方向の離間寸法は、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の厚み以下に設定され
上記フランジは、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の軸線方向に延びる板状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、サスペンションアームがプレス加工された板材からなるものなので、アームの部位毎に断面の形状や大きさを比較的自由に変えてアームの重量増加を抑制しながら、強度及び剛性を高めることが可能になる。また、車体側ブッシュ嵌合孔及び車輪側ブッシュ嵌合孔をプレス加工することによって形成したので、部品点数が削減されるとともに工数も削減され、低コスト化が図られる。
そして、ブッシュ嵌合孔の周壁部にフランジを一体に設けたので、該周壁部の強度が確保される。フランジの径方向外面と、ブッシュ嵌合孔の周壁部の外面との径方向の離間寸法が該周壁部の厚み以下であるため、サスペンションアームの外面からフランジが突出する量は十分に小さくなる。これにより、車両に組み付けた状態でスペース効率が向上する。さらに、サスペンションアームの取付位置を、当該サスペンションアームが取り付けられる相手側部品の基本断面からそれほど離さなくてもフランジと相手側部品との干渉を回避することが可能になるので、取付部の剛性が十分に確保される。加えて、相手側部品を大きくえぐったような形状にしなくてもフランジとの干渉が回避されるので、強度が十分に確保される。
また、フランジがブッシュ嵌合孔の周壁部の軸線方向に延びているので、径方向に延びるフランジを設ける場合に比べて外方への突出量を十分に少なくすることが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔はバーリング加工によって形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、車体側ブッシュ嵌合孔及び車輪側ブッシュ嵌合孔を板材に容易に形成することが可能になる
の発明は、第1または2の発明において、
上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔は、アーム本体の両端部にそれぞれ形成されており、
上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部は、上記アーム本体から突出するように形成され、
上記フランジは、上記周壁部の上記アーム本体からの突出方向とは逆方向に延びていることを特徴とする。
この構成によれば、ブッシュ嵌合孔に嵌合したブッシュの外面を囲むようにフランジを配置することが可能になるので、他の部材との干渉が回避される。
の発明は、
所定方向に長いアーム形状となるようにプレス加工された板材からなり、一端部に車体側部材に取り付けられるブッシュが嵌合する車体側ブッシュ嵌合孔がプレス加工によって形成され、他端部に車輪側部材に取り付けられるブッシュが嵌合する車輪側ブッシュ嵌合孔がプレス加工によって形成されるとともに、上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔の少なくとも一方のブッシュ嵌合孔を構成する周壁部の縁部には、該一方のブッシュ嵌合孔の径方向外方へ張り出すように形成されたフランジが一体に設けられたサスペンションアームの製造方法において、
板材をプレス加工して上記フランジとなる部分を形成して中間成形品を得た後、
上記中間成形品における上記フランジとなる部分の内方にバーリング加工を施して上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部を形成し、上記フランジにおける径方向外面と、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の外面との径方向の離間寸法は、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の厚み以下にすることを特徴とする。
第1、の発明によれば、プレス加工された板材からなるサスペンションアームに車体側ブッシュ嵌合孔及び車輪側ブッシュ嵌合孔をプレス加工によって形成し、ブッシュ嵌合孔を構成する周壁部の縁部にフランジを一体に設け、フランジの外面と、ブッシュ嵌合孔の周壁部の外面との径方向の離間寸法を該周壁部の厚み以下に設定している。これにより、軽量、かつ、高強度及び高剛性のサスペンションアームを低コストで得ることができるとともに、省スペース性に優れたサスペンションアームにすることができ、さらに、相手側部品の強度低下も抑制することができる。
また、フランジがブッシュ嵌合孔の周壁部の軸線方向に延びているので、径方向に延びるフランジを設ける場合に比べて外方への突出量を十分に少なくすることができる。
第2の発明によれば、車体側ブッシュ嵌合孔及び車輪側ブッシュ嵌合孔をバーリング加工によって形成したので、ブッシュ嵌合孔を容易に形成することができる
の発明によれば、一方のブッシュ嵌合孔の周壁部がアーム本体から突出するように形成され、フランジが上記周壁部のアーム本体からの突出方向とは逆方向に延びているので、ブッシュ嵌合孔に嵌合したブッシュの外面を囲むようにフランジを配置することができる。これにより、フランジが他の部材と干渉することを回避できる。
本発明の実施形態に係るサスペンションアームが車体側部材に取り付けられた状態を示す斜視図である。 車体側部材に取り付けられたサスペンションアームの底面図である。 車体側部材に取り付けられたサスペンションアームの正面図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 サスペンションアームの素材の平面図である。 第1加工工程を経た中間成形品の平面図である。 第2加工工程を経た中間成形品の平面図である。 第3加工工程を経て完成した最終製品の平面図である。 第3加工工程を行う金型に中間成形品をセットした状態を示す断面図である。 第3加工工程が完了した状態を示す図9相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(サスペンションアームの構成)
図1は、本発明の実施形態に係るサスペンションアーム1が車体側部材に取り付けられた状態を示す斜視図である。このサスペンションアーム1は、例えば自動車の後部サスペンション装置(図示せず)の一部を構成する部材であり、走行中の車輪の動きを制御するためのものである。図2や図3にも示すように、サスペンションアーム1は、車幅方向に延びる姿勢で車体に取り付けられ、車体側を中心として揺動可能となっている。
尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に前といい、車両後側を単に後というものとする。
サスペンションアーム1は、車幅方向に長いアーム形状となるようにプレス加工された1枚の板材からなるものであり、従って、この実施形態ではサスペンションアーム1を構成する部品点数は1点である。サスペンションアーム1は、車幅方向に延びるアーム本体2を有している。サスペンションアーム1のアーム本体2の一端部(車体側端部)には、図4に示すように、車体側部材50に取り付けられる車体側ブッシュ30が嵌合する車体側ブッシュ嵌合孔11が形成されている。図1に示すように、サスペンションアーム1のアーム本体2の他端部(車輪側の端部)には、車輪側部材(図示せず)に取り付けられる車輪側ブッシュ40が嵌合する車輪側ブッシュ嵌合孔21が形成されている。車体側ブッシュ嵌合孔11及び車輪側ブッシュ嵌合孔21は、後述するがプレス加工、具体的にはバーリング加工によって形成されたものである。
アーム本体2は、全体として前側へ膨出するとともに、後側の全体が開放するように形成されている。具体的には、アーム本体2は、膨出方向先端部に位置する前板部3と、前板部3の上縁部から後側へ延びる上板部4と、上板部4の後縁部から上方へ突出する上側突出板部5と、図3に示すように前板部3の下縁部から後側へ延びる下板部6と、下板部6の後縁部から下方へ突出する下側突出板部7とで構成されている。前板部3は、全体として上下方向中央部が最も前に位置し、下側へ行くほど、及び上側へ行くほど後に位置するように湾曲形成されている。図1及び図3に示すように、前板部3の上下方向の寸法は、長手方向中央部が最も短く、車体側へ行くほど、及び車輪側へ行くほど長くなるように設定されている。これにより、サスペンションアーム1の形状は、長手方向中央部が細く、車体側へ行くほど、及び車輪側へ行くほど太い形状となる。
また、上板部4は、後側へ行くほど上に位置するように若干傾斜している。さらに、下板部6は、後側へ行くほど下に位置するように若干傾斜している。したがって、アーム本体2の長手方向中間部分の断面は、後側に開放する略ハット形状となっている。
上側突出板部5及び下側突出板部7は、アーム本体2を補強する補強部として機能するものである。上側突出板部5及び下側突出板部7の車体側の端部は、アーム本体2の車体側の端部よりも車輪側に位置している。また、上側突出板部5及び下側突出板部7の車輪側の端部は、アーム本体2の車輪側の端部よりも車体側に位置している。従って、上側突出板部5及び下側突出板部7の長さはアーム本体2の長さよりも短くなり、車体側ブッシュ嵌合孔11及び車輪側ブッシュ嵌合孔21の形成部位には、上側突出板部5及び下側突出板部7が達しないようになっている。
同様に、上板部4及び下板部6も車幅方向の長さがアーム本体2の長さよりも短くなっており、車体側ブッシュ嵌合孔11及び車輪側ブッシュ嵌合孔21の形成部位には、上板部4及び下板部6が達しないようになっている。
図4に示すように、アーム本体2の車体側の端部には、車体側ブッシュ嵌合孔11を構成する車体側周壁部12が形成されている。図1に示すように、アーム本体2の車輪側の端部には、車輪側ブッシュ嵌合孔21を構成する車輪側周壁部22が形成されている。つまり、サスペンションアーム1は、アーム本体2と、車体側周壁部12及び車輪側周壁部22とを備えている。
車体側周壁部12は、アーム本体2に一体に設けられ、アーム本体2の前板部3から前方へ突出するように形成されている。車体側周壁部12の形状は、軸線が前後方向に延びる円筒形状とされている。また、車輪側周壁部22もアーム本体2に一体に設けられ、アーム本体2の前板部3から前方へ突出するように形成されており、軸線が前後方向に延びる円筒形状とされている。
車体側ブッシュ嵌合孔11には、車体側ブッシュ30が挿入された状態で嵌合するようになっている。車体側ブッシュ30は、金属製の円筒状パイプ31と、金属製パイプ31の外面を覆うように設けられる円筒状のゴム32と、ゴム32を覆うように設けられる円筒形状の外筒部材33とで構成されている。外筒部材33が車体側ブッシュ嵌合孔11に嵌合する。車体側ブッシュ嵌合孔11は、外筒部材33の軸線方向中央部よりも一側寄り、即ち、図4において前側寄りに位置している。
車体側周壁部12の後縁部には、車体側ブッシュ嵌合孔11の径方向外方へ張り出すように形成された車体側フランジ13が一体に設けられている。車体側フランジ13の肉厚と、車体側周壁部12の厚みとは略同じに設定されている。車体側フランジ13は、アーム本体2の前板部3から後側、即ち車体側ブッシュ嵌合孔11の軸線方向に延びている。従って、車体側フランジ13は、車体側周壁部12のアーム本体2からの突出方向とは逆方向に延びることになる。
また、車体側フランジ13は、車体側周壁部12に沿う円弧を描くように延びる板状である。車体側周壁部12と車体側フランジ13とは同心上に位置している。車体側フランジ13の周方向の両端部は、アーム本体2の上部及び下部にそれぞれ位置しており、上板部4の車体側の端部及び下板部6の車体側の端部と連続している。
図4に示すように、車体側フランジ13は車体側周壁部12よりも径方向外方へ張り出している分、車体側周壁部12よりも大径である。すなわち、車体側フランジ13における径方向外面13a及び車体側周壁部12の外面12aは、共に車体側ブッシュ嵌合孔11の軸線方向に延びている。そして、車体側フランジ13における径方向外面13aと、車体側周壁部12の外面12aとの径方向の離間寸法Aは、車体側周壁部12の厚み以下に設定されている。これにより、車体側フランジ13の車体側周壁部12からの突出量は車体側周壁部12の厚み以下となるので、サスペンションアーム1の外面から車体側フランジ13が突出する量を十分に少なくすることができる。
また、車体側フランジ13が車体側周壁部12から張り出していることにより、車体側フランジ13の径方向内面13bと、車体側ブッシュ30の外筒部材33の外面との間には、上記寸法Aと同程度の隙間が形成されることになる。
一方、図3に示すように、車輪側ブッシュ嵌合孔21には、車輪側ブッシュ40が挿入された状態で嵌合するようになっている。車輪側ブッシュ40は、車体側ブッシュ30と同様に、金属製の円筒状パイプ41と、ゴム42と、外筒部材43とで構成されており、外筒部材43が車輪側ブッシュ嵌合孔21に嵌合する。
車輪側周壁部22の後縁部には、車体側周壁部12と同様に、車輪側ブッシュ嵌合孔21の径方向外方へ張り出すように形成された車輪側フランジ23が一体に設けられている。車輪側フランジ23は、車体側周壁部12と同じものであるため、詳細な説明は省略する。尚、車輪側フランジ23の周方向の両端部は、アーム本体2の上部及び下部にそれぞれ位置しており、上板部4の車輪側の端部及び下板部6の車輪側の端部と連続している。よって、車体側フランジ13、車輪側フランジ23、上板部4及び下板部6が環状に連続して補強効果を高めることができる。
(車体側部材の構成)
車体側部材50は、車体フレーム等(図示せず)に固定されているものであり、図1や図2、図4に示すように、全体として車輪側に開放する略コ字状断面を有している。すなわち、車体側部材50は、共に上下方向に延びる前壁部51及び後壁部52と、前壁部51及び後壁部52を連結する連結板部53とを備えている。前壁部51と後壁部52とは前後方向に間隔をあけて配置されており、前壁部51と後壁部52との間に車体側ブッシュ30が入るようになっている。前壁部51の縁部には前方へ突出する前側突出板部51aが形成されている。また、後壁部52の縁部には後方へ突出する後側突出板部52aが形成されている。
図4に示すように、前壁部51には、車体側ブッシュ30を締結するためのボルトBが挿通する挿通孔51bが形成されている。後壁部52には、ボルトBが挿通する挿通孔52bが前壁部51の挿通孔51bと同心上に位置するように形成されている。車体側ブッシュ30は、前壁部51の挿通孔51b及び後壁部52の挿通孔52bに挿通したボルトBにナットNを螺合させることによって車体側部材50に締結される。これにより、サスペンションアーム1が揺動可能に車体側部材50に連結される。
(サスペンションアーム1の製造方法)
次に、サスペンションアーム1の製造方法について説明する。まず、図5に示す素材100を用意する。素材100は鋼板を打ち抜いて得られた板材からなるものである。素材100の両端部には、車体側ブッシュ嵌合孔11と車輪側ブッシュ嵌合孔21を後述するバーリング加工する際の下孔となる貫通孔101、102が形成されている。
第1加工工程としてプレス加工することによって図6に示すような第1中間成形品110を得る。第1中間成形品110では、アーム本体2の前板部3、上板部4、上側突出板部5、下板部6、下側突出板部7、車体側フランジ13及び車輪側フランジ23をプレス金型(図示せず)により成形する。このとき、車体側ブッシュ嵌合孔11と車輪側ブッシュ嵌合孔21、即ち、車体側周壁部12及び車輪側周壁部22は未だ成形しない。
その後、第2加工工程としてトリム加工することによって図7に示すような第2中間成形品120を得る。第2加工工程では、アーム本体2の両側縁部の余分な板材を切除する。
しかる後、第3加工工程としてバーリング加工することによって図8に示すような最終製品であるサスペンションアーム1を得る。第3加工工程では、図9及び図10に示すような加工装置を使用する。この加工装置は、上型200と下型300とを備えており、例えば上型200が昇降することによって下型300に対し接離可能となっている。図9及び図10では、上型200が下降して型閉じ状態にある場合を示す。
上型200には、上下方向に延びる第1上側孔部201と第2上側孔部202とが互いに間隔をあけて形成されている。第1上側孔部201と第2上側孔部202の間隔は、第2中間成形品120の車体側フランジ13及び車輪側フランジ23の間隔に対応している。第1上側孔部201の内面の下部には、車体側フランジ13が下方から嵌まるように形成された凹面201aが形成されている。凹面201aに嵌まった車体側フランジ13は、バーリング加工時に上方へは移動しないようになっている。第2上側孔部202の内面の下部には、車輪側フランジ23が下方から嵌まるように形成された凹面202aが形成されている。凹面202aに嵌まった車輪側フランジ23は、バーリング加工時に上方へは移動しないようになっている。
また、下型300には、上型200の第1上側孔部201と第2上側孔部202の真下にそれぞれ位置して連通するように、第1下側孔部301と第2下側孔部302が形成されている。第1下側孔部301及び第2下側孔部302には、それぞれ第1芯金310及び第2芯金320が上下方向に移動可能に配設されている。第1芯金310及び第2芯金320の下部には、図10に示すようにそれぞれ流体圧シリンダ等からなる昇降装置312、322が配設されている。
第1芯金310の上部には、第2中間成形品120の貫通孔101に挿入される突起部311が上方へ突出するように形成されている。突起部311の外面のうち、下半部311aは上下方向に延びる一方、上半部311bは、上端に近づくほど外径が小さくなるように形成されている。下半部311aの外径は、第2中間成形品120の貫通孔101の内径と略等しく設定されている。第2芯金320にも、突起部321が形成されており、同様に、上下方向に延びる下半部321aと、先細形状の上半部321bとを有している。
図9に示す断面図において、上型200の第1上側孔部201の内面における第2上側孔部202側の面201bは、下型300の第1下側孔部301における第2下側孔部302側の面301aよりも第2上側孔部202側に位置するように形成されている。つまり、上型200の第1上側孔部201の内径は、バーリング加工時に車体側周壁部12が第1上側孔部201内に達するように成形されることを許容するように設定されている。
同様に、上型200の第2上側孔部202の内面における第1上側孔部201側の面202bは、下型300の第2下側孔部302における第1下側孔部301側の面302aよりも第1上側孔部201側に位置するように形成されている。
第3加工工程では、まず、上型200及び下型300を型開き状態にしておき、この状態で第2中間成形品120を下型300の上面に載置し、その後、図9に示すように上型200及び下型300を型閉じ状態にする。このとき、第1芯金310の突起部311を第2中間成形品120の貫通孔101に挿入し、第2芯金320の突起部321を第2中間成形品120の貫通孔102に挿入しておく。
次いで、図10に示すように、第1芯金310及び第2芯金320を昇降装置312、322によって上昇させ、第1芯金310によって第2中間成形品120の下孔(図9に示す貫通孔101)の周囲を上方へ延びるように形成し、第2芯金320によって第2中間成形品120の下孔(図9に示す貫通孔102)の周囲を上方へ延びるように形成する。これにより、車体側ブッシュ嵌合孔11と車輪側ブッシュ嵌合孔21、即ち、車体側周壁部12及び車輪側周壁部22が成形され、図8に示すようなサスペンションアーム1が得られる。
つまり、この実施形態では、素材100をプレス加工して車体側フランジ13及び車輪側フランジ23となる部分を形成して第1中間成形品110を得た後、トリミングして第2中間成形品120を得て、この第2中間成形品120における車体側フランジ13及び車輪側フランジ23となる部分の内方にバーリング加工を施して車体側周壁部12及び車輪側周壁部22を形成することができる。
(作用効果)
以上説明したように、サスペンションアーム1がプレス加工された板材からなるものなので、サスペンションアーム1の部位毎に断面の形状や大きさを比較的自由に変えてサスペンションアーム1の重量増加を抑制しながら、強度及び剛性を高めることが可能になる。
また、車体側ブッシュ嵌合孔11及び車輪側ブッシュ嵌合孔21をバーリング加工することによって形成したので、部品点数が削減されるとともに工数も削減され、低コスト化が図られる。
そして、車体側周壁部12及び車輪側周壁部22に車体側フランジ13及び車輪側フランジ23を一体に設けたので、該周壁部12、22の強度が確保される。車体側フランジ13及び車輪側フランジ23の径方向外面と、車体側周壁部12及び車輪側周壁部22の外面との径方向の離間寸法が該周壁部12、22の厚み以下であるため、サスペンションアーム1の外面からフランジ13、23が突出する量は十分に小さくなる。これにより、サスペンションアーム1を車両に組み付けた状態でスペース効率が向上する。さらに、サスペンションアーム1の取付位置を、当該サスペンションアーム1が取り付けられる車体側部材50の基本断面からそれほど離さなくても車体側フランジ13と車体側部材50との干渉を回避することが可能になるので、取付部の剛性が十分に確保される。加えて、車体側部材50を大きくえぐったような形状にしなくても車体側フランジ13との干渉が回避されるので、強度が十分に確保される。同様に、図示しないが車輪側部材と車輪側フランジ23との干渉も回避されるので、車輪側のスペース効率も向上する。
尚、上記実施形態では、アーム本体2が直線形状である場合について説明したが、これに限らず、アーム本体2は、湾曲した形状であってもよい。
また、上記実施形態では、車体側フランジ13及び車輪側フランジ23を設けた場合について説明したが、これに限らず、車体側フランジ13及び車輪側フランジ23の一方のみ設けてもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るサスペンションアームは、例えば車両のサスペンション装置の構成部品として使用することができる。
1 サスペンションアーム
2 アーム本体
11 車体側ブッシュ嵌合孔
12 車体側周壁部
13 車体側フランジ
21 車輪側ブッシュ嵌合孔
22 車輪側周壁部
23 車輪側フランジ
30 車体側ブッシュ
40 車輪側ブッシュ
50 車体側部材
110 第1中間成形品
120 第2中間成形品

Claims (4)

  1. 所定方向に長いアーム形状となるようにプレス加工された板材からなり、一端部に車体側部材に取り付けられるブッシュが嵌合する車体側ブッシュ嵌合孔が形成され、他端部に車輪側部材に取り付けられるブッシュが嵌合する車輪側ブッシュ嵌合孔が形成されたサスペンションアームにおいて、
    上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔はプレス加工によって形成されており、
    上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔の少なくとも一方のブッシュ嵌合孔を構成する周壁部の縁部には、該一方のブッシュ嵌合孔の径方向外方へ張り出すように形成されたフランジが一体に設けられ、
    上記フランジにおける径方向外面と、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の外面との径方向の離間寸法は、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の厚み以下に設定され
    上記フランジは、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の軸線方向に延びる板状に形成されていることを特徴とするサスペンションアーム。
  2. 請求項1に記載のサスペンションアームにおいて、
    上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔はバーリング加工によって形成されていることを特徴とするサスペンションアーム。
  3. 請求項1または2に記載のサスペンションアームにおいて、
    上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔は、アーム本体の両端部にそれぞれ形成されており、
    上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部は、上記アーム本体から突出するように形成され、
    上記フランジは、上記周壁部の上記アーム本体からの突出方向とは逆方向に延びていることを特徴とするサスペンションアーム。
  4. 所定方向に長いアーム形状となるようにプレス加工された板材からなり、一端部に車体側部材に取り付けられるブッシュが嵌合する車体側ブッシュ嵌合孔がプレス加工によって形成され、他端部に車輪側部材に取り付けられるブッシュが嵌合する車輪側ブッシュ嵌合孔がプレス加工によって形成されるとともに、上記車体側ブッシュ嵌合孔及び上記車輪側ブッシュ嵌合孔の少なくとも一方のブッシュ嵌合孔を構成する周壁部の縁部には、該一方のブッシュ嵌合孔の径方向外方へ張り出すように形成されたフランジが一体に設けられたサスペンションアームの製造方法において、
    板材をプレス加工して上記フランジとなる部分を形成して中間成形品を得た後、
    上記中間成形品における上記フランジとなる部分の内方にバーリング加工を施して上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部を形成し、上記フランジにおける径方向外面と、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の外面との径方向の離間寸法は、上記一方のブッシュ嵌合孔の周壁部の厚み以下にすることを特徴とするサスペンションアームの製造方法。
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