JP6516259B2 - 睡眠改善剤 - Google Patents

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Description

本発明は、睡眠の質を改善し、良質な睡眠をもたらし得る睡眠改善剤に関する。
近年、生活リズムの乱れ、ストレス、運動不足などにより睡眠不足、不眠等の睡眠障害を訴える人が増加している。不眠は、一般に、入眠障害(寝つきが悪い)、中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)、熟眠障害(眠りが浅く何度も目が覚める)、早期覚醒(朝早く眼が覚めてしまう)に分類される。
睡眠には、脳の休息期であり、大脳の活動がほとんど停止しているノンレム睡眠と、体の休息期であり、全身は脱力状態にあるが脳の一部は活発に活動し夢を見ているレム睡眠とがある。睡眠は通常、ノンレム睡眠とレム睡眠とが一定の間隔で繰り返されて形成されている。良質な睡眠は、就寝からノンレム睡眠出現までの時間(入眠潜時)が短く且つノンレム睡眠時間が長い。これに対し、不眠を訴える人の多くは、入眠潜時が長い、ノンレム睡眠時間が短いなどの傾向が見られ、深いノンレム睡眠が得られていない。
睡眠障害の治療には、適度のアルコール摂取、生活習慣の改善や寝具の改善などが有効といわれているが、睡眠障害に悩むような人にはこれらはほとんど効果がないのが実状である。また、ベンゾジアゼピン系、抗ヒスタミン系などの医薬品の睡眠改善剤は、精神症状や筋弛緩作用などの副作用が報告されており、それらの使用には改善の余地がある。
これに対し、副作用の少ないものとして、天然成分を用いた睡眠改善剤が提案されている。例えば特許文献1には、植物由来の有機酸類やポリフェノール類から選択される水溶性抗酸化物質と二価金属とを有効成分として含有する睡眠改善剤が記載されている。また特許文献2には、S−アデノシルメチオニン又はその塩を含有する酵母を有効成分として含有する睡眠改善剤が記載されている。また特許文献3には、冬虫夏草属の微生物の熱水抽出物を有効成分として含有する睡眠改善剤が記載されている。特許文献1〜3記載の睡眠改善剤によれば、ノンレム睡眠時間の増加、入眠潜時の短縮などの効果が得られるとされている。
特開2014−172892号公報 特開2013−82641号公報 特開2010−53098号公報
睡眠改善剤の効果には個人差があり、従来の睡眠改善剤では、睡眠障害の悩みに十分に対応しきれていないのが実情である。また、睡眠改善剤の中には、ノンレム睡眠時間を減少させるものもあり、使用方法が適切でないと睡眠の質が却って低下する場合もある。また、睡眠改善剤には副作用の問題があり、高い安全性が求められている。こうした課題を解決し得る睡眠改善剤は未だ提供されていない。
本発明の課題は、睡眠の質の改善効果に優れ、有害な副作用がなく安全性の高い睡眠改善剤に関する。
本発明は、下記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを有効成分として含有する睡眠改善剤である。
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本発明の睡眠改善剤は、ノンレム睡眠の時間を増加させることで睡眠の質を改善することができ、睡眠障害に高い改善効果を示し得る。しかも、本発明の睡眠改善剤は、その有効成分が、食経験が豊富な穀類やナッツ類に含まれている成分であることから、継続的に服用しても有害な副作用がなく安全性が高い。
図1は、実験食又は対照食を10日間摂取したマウスの筋電位測定結果より、各1時間の間で覚醒状態にあった時間(秒)の変化を示すグラフである。 図2は、実験食又は対照食を10日間摂取したマウスの脳波の結果より、各1時間の間でノンレム睡眠状態にあった時間(秒)の変化を示すグラフである。 図3は、実験食又は対照食を10日間摂取したマウスの脳波の結果より、各1時間の間でレム睡眠状態にあった時間(秒)の変化を示すグラフである。 図4は、実験食又は対照食を1日間摂取したマウスの筋電位測定結果より、各1時間の間で覚醒状態にあった時間(秒)の変化を示すグラフである。 図5は、実験食又は対照食を1日間摂取したマウスの脳波の結果より、各1時間の間でノンレム睡眠状態にあった時間(秒)の変化を示すグラフである。 図6は、実験食又は対照食を1日間摂取したマウスの脳波の結果より、各1時間の間でレム睡眠状態にあった時間(秒)の変化を示すグラフである。 図7は、図5のZT4〜ZT7におけるノンレム睡眠の継続時間(秒)の分布を示すグラフである。
本発明において「睡眠改善剤」とは、睡眠の質を改善する作用を有する薬学的組成物又は飲食用組成物を意味する。睡眠改善剤は、睡眠障害改善剤、睡眠障害の改善作用を有する剤、睡眠障害を改善するために用いられる剤、または睡眠障害の治療剤と言い換えることができ、何れの物質であっても、本発明に記載の睡眠改善剤を意味する。
本発明の睡眠改善剤は、前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを有効成分として含有する。前記一般式(I)におけるRで表される飽和又は不飽和のアルキル基は、その炭素原子数により制限されるものではないが、炭素原子数15〜27であることが好ましく、炭素原子数15〜25であることがより好ましい。
炭素原子数15〜27の飽和アルキル基としては、代表例として、n−ペンタデシル、n−ヘプタデシル、n−ノナデシル、n−ヘンイコシル、n−トリコシル、n−ペンタコシル、n−ヘプタコシル等の直鎖状のものが挙げられ、これらの他に、分岐状又は環状のものでも良い。これらの中でも、炭素原子数15〜25の飽和アルキル基が好ましく、炭素原子数15〜25の直鎖飽和アルキル基がさらに好ましい。
炭素原子数15〜27の不飽和アルキル基としては、前記の炭素原子数15〜27の飽和アルキル基に対応するものが挙げられる。不飽和アルキル基に含まれる不飽和結合の数及び位置に特に制限はない。
また、前記一般式(I)におけるRは水素原子であることが好ましく、また、RはRに対してパラ位に結合していることが好ましい。
本発明の睡眠改善剤において有効成分として用いられる前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールの具体例としては、以下のものが挙げられる。
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタデシルベンゼン(C15:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘプタデシルベンゼン(C17:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ノナデシルベンゼン(C19:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘンイコシルベンゼン(C21:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−トリコシルベンゼン(C23:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタコシルベンゼン(C25:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘプタコシルベンゼン(C27:0)
前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールとしては、Rが炭素原子数15〜25の飽和アルキル基であり、Rが水素原子であるものが特に好ましく、とりわけ、下記6種類のアルキルレゾルシノールを含有するものが好ましい。
1)前記一般式(I)におけるRが炭素原子数15の飽和又は不飽和のアルキル基であるアルキルレゾルシノール(以下、AR15ともいう)。
2)前記一般式(I)におけるRが炭素原子数17の飽和又は不飽和のアルキル基であるアルキルレゾルシノール(以下、AR17ともいう)。
3)前記一般式(I)におけるRが炭素原子数19の飽和又は不飽和のアルキル基であるアルキルレゾルシノール(以下、AR19ともいう)。
4)前記一般式(I)におけるRが炭素原子数21の飽和又は不飽和のアルキル基であるアルキルレゾルシノール(以下、AR21ともいう)。
5)前記一般式(I)におけるRが炭素原子数23の飽和又は不飽和のアルキル基であるアルキルレゾルシノール(以下、AR23ともいう)。
6)前記一般式(I)におけるRが炭素原子数25の飽和又は不飽和のアルキル基であるアルキルレゾルシノール(以下、AR25ともいう)。
AR15として特に好ましいものは、Rが炭素原子数15の飽和アルキル基、Rが水素原子であるものであり、具体的には、1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタデシルベンゼン(C15:0)が挙げられる。
AR17として特に好ましいものは、Rが炭素原子数17の飽和アルキル基、Rが水素原子であるものであり、具体的には、1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘプタデシルベンゼン(C17:0)が挙げられる。
AR19として特に好ましいものは、Rが炭素原子数19の飽和アルキル基、Rが水素原子であるものであり、具体的には、1,3−ジヒドロキシ−5−n−ノナデシルベンゼン(C19:0)が挙げられる。
AR21として特に好ましいものは、Rが炭素原子数21の飽和アルキル基、Rが水素原子であるものであり、具体的には、1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘンイコシルベンゼン(C21:0)が挙げられる。
AR23として特に好ましいものは、Rが炭素原子数23の飽和アルキル基、Rが水素原子であるものであり、具体的には、1,3−ジヒドロキシ−5−n−トリコシルベンゼン(C23:0)が挙げられる。
AR25として特に好ましいものは、Rが炭素原子数25飽和アルキル基、Rが水素原子であるものであり、具体的には、1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタコシルベンゼン(C25:0)が挙げられる。
本発明の睡眠改善剤において、AR15、AR17、AR19、AR21、AR23及びAR25の含有量は、睡眠改善剤による作用効果の一層の向上の観点から、それぞれ、下記範囲内にあることが好ましい。
AR15の含有量は、本発明の睡眠改善剤中、好ましくは0.1〜10.0質量%、更に好ましくは0.1〜5.0質量%、特に好ましくは0.5〜1.5質量%である。
AR17の含有量は、本発明の睡眠改善剤中、好ましくは1.0〜20.0質量%、更に好ましくは5.0〜15.0質量%、特に好ましくは8.0〜12.0質量%である。
AR19の含有量は、本発明の睡眠改善剤中、好ましくは25.0〜40.0質量%、更に好ましくは27.5〜37.5質量%、特に好ましくは30.0〜35.0質量%である。
AR21の含有量は、本発明の睡眠改善剤中、好ましくは40.0〜55.0質量%、更に好ましくは42.5〜52.5質量%、特に好ましくは45.0〜50.0質量%である。
AR23の含有量は、本発明の睡眠改善剤中、好ましくは1.0〜15.0質量%、更に好ましくは2.5〜12.5質量%、特に好ましくは5.0〜10.0質量%である。
AR25の含有量は、本発明の睡眠改善剤中、好ましくは0〜5.0質量%、更に好ましくは0〜2.0質量%、特に好ましくは0〜1.5質量%である。
前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールは、常法により合成することができ、また市販品として入手することもできる。また、植物から常法により抽出したものを用いることもできる。アルキルレゾルシノールは、天然の非イソテルぺノイド系フェノール性両親媒性化合物であるレゾルシノール脂質として、種々の植物に含まれていることが知られており、アルキルレゾルシノールの給源としては、イネ科植物以外にも、例えば、ウルシ科、イチョウ科、ヤマモガシ科、ヤブコウジ科、サクラソウ科、ニクズク科、アヤメ科、サトイモ科、キク科のヨモギ、マメ科等が知られている。これらの植物の中でも、穀類及びナッツ類、とりわけ穀類は、食経験が豊富で人体に対する安全性が高いことなどから、本発明の睡眠改善剤の有効成分の給源に適している。即ち、本発明の睡眠改善剤は、前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールとして、穀類又はナッツ類から抽出したアルキルレゾルシノール含有抽出物(穀類又はナッツ類由来のアルキルレゾルシノール含有抽出物)を含有することが好ましく、とりわけ、穀類をアルコール抽出して得られる穀類のアルコール抽出物を含有することが好ましい。
穀類の中でも、特にイネ科植物は、可食性有効成分としてのアルキルレゾルシノールの研究が進んでいることなどから、前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールの給源として好ましい。イネ科植物としては、例えば、小麦、デュラム小麦、ライ麦、ライ小麦、大麦、オーツ麦、はと麦、トウモロコシ、イネ、ヒエ、アワ、キビ等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらのイネ科植物の中でも、アルキルレゾルシノール含量が比較的多く、高い活性が得られる点から、小麦又はライ麦が好ましい。また同様の観点から、ナッツ類としてはカシューナッツが好ましい。
給源としてイネ科植物を用いる場合は通常、イネ科植物種子が用いられる。イネ科植物種子の形態は特に限定されず、例えば、イネ科植物種子(好ましくは種子外皮;糟糠類)そのもの;当該イネ科植物種子を切断、粉砕若しくは粉末化したもの;当該イネ科植物種子を乾燥したもの;当該イネ科植物種子を乾燥後粉砕若しくは粉末化したもの等を用いることができる。イネ科植物種子外皮を含む好適な例としては、ふすま、末粉、籾殻、ぬか等が挙げられる他、外皮を伴った種子も挙げられる。
前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールとして、穀類又はナッツ類から抽出したアルキルレゾルシノール含有抽出物を用いる場合、該アルキルレゾルシノール含有抽出物としては、穀類又はナッツ類のアルコール抽出物が好ましい。アルコールによる抽出方法は特に制限されないが、例えば、前記各種形態のイネ科植物種子をアルコール中に浸漬、攪拌又は還流する方法の他、超臨界流体抽出法等が挙げられる。イネ科植物種子をアルコール中に浸漬、攪拌又は還流する方法の場合、抽出温度(アルコールの液温)は2〜100℃が好ましく、抽出時間は0.5〜72時間が好ましく、アルコール使用量は、イネ科植物種子100質量部に対し50〜2000質量部が好ましい。
抽出に用いられるアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の1価の低級アルコール(好ましくは炭素原子数1〜4のもの)、及び1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール等の室温(25℃)で液体であるアルコールが挙げられる。これらのアルコールの中でも、操作性や環境性の点から、エタノールが好ましい。尚、抽出に用いられるアルコールとしては、アルコール以外の水性成分(水、純水、蒸留水、水道水、酸性水、アルカリ水、中性水等)が含まれている含水エタノールを用いることもできる。含水アルコール中のアルコール含有量は、通常70体積%以上、好ましくは80体積%以上、より好ましくは90体積%以上である。
穀類、ナッツ類等の植物のアルコール抽出物(アルキルレゾルシノール含有抽出物)は、分配クロマトグラフィーによって精製される。分配クロマトグラフィーは、前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールが得られる手法であればその種類は問わないが、移動相として非水系溶媒を用いる順相クロマトグラフィー法が好ましく、オープンカラム法、中圧カラム法、高速液体クロマトグラフィー等の公知の方法を適宜選択することができる。
植物のアルコール抽出物(アルキルレゾルシノール含有抽出物)の分配クロマトグラフィーにおける移動相としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の1価の低級アルコール(好ましくは炭素原子数1〜4のもの)、及び1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール等の室温(25℃)で液体であるアルコール;ジエチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル;酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン;ヘキサン;塩化メチレン;アセトニトリル;並びにクロロホルム等が挙げられ、これら溶媒の1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。複数の溶媒を組み合わせて移動相とする場合、分配クロマトグラフィーの実施中(植物のアルコール抽出物の精製中)において、複数の溶媒の混合比を一定にするイソクラクティックモードでも良く、あるいは該混合比を変化させるグラジエントモードでも良い。また、分配クロマトグラフィーにおける担体としては、目的とする有効成分を担持−放出できる担体であればいずれも用いることができるが、一般的にはシリカゲル、ポリアクリルアミドゲル、デキストランゲル等を挙げることができる。植物のアルコール抽出物の分配クロマトグラフィーにおける検出波長は、170〜320nmであれば良く、好ましくは190〜280nmである。
植物(好ましくは穀類又はナッツ類)のアルコール抽出物(好ましくはエタノール抽出物)の精製に好適な分配クロマトグラフィーの例として、下記分配クロマトグラフィーA及びBが挙げられる。
・分配クロマトグラフィーA:担体としてシリカゲル及び移動相としてヘキサン−酢酸エチル混合溶媒を用いた中圧カラム法(中圧クロマトグラフィー)を用い、且つその分配クロマトグラフィーの実施中に、移動相を「ヘキサン−酢酸エチル混合溶媒においてヘキサンの含有割合が相対的に高いもの」から「ヘキサン−酢酸エチル混合溶媒においてヘキサンの含有割合が相対的に低いもの」へと変化させ(即ち、「ヘキサン大−少」へのグラジエントモードで用い)、且つ検出波長254nmでのピーク成分を分取する。
・分配クロマトグラフィーB:担体としてシリカゲル及び移動相としてメタノールを用いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用い、且つ検出波長215nmでのピーク成分を分取する。
本発明の睡眠改善剤の形態は特に制限されず、例えば、植物のアルコール抽出物(アルキルレゾルシノール含有抽出物)を含む液状物(液体又は半液体)、該液状物中の液媒体(アルコール又は含水アルコール)を蒸発乾固して得られる乾固物又はその粉末、該乾固物又はその粉末をエタノール等のアルコールに溶解してなるアルコール溶液等が挙げられる。
本発明の睡眠改善剤は、哺乳動物の睡眠の質を改善するために用いられる。哺乳動物としては、ヒトの他に、例えばイヌ、ネコ、マウス、ラット、ウサギ、ウシ、ウマ、サル等が含まれる。即ち、本発明の睡眠改善剤は、ヒトのみならず、ペット(愛玩動物)、家畜等に対しても適用可能であり、哺乳動物全般に対して医療目的又は非医療目的で適用し得る。
本発明でいう「睡眠の質の改善」とは、寝つきが良くなる、不眠が改善される、睡眠状態が深くなる、覚醒後の気分が良くなる等の基準により評価され得る状態である。睡眠の質の改善は、マウス等の動物から脳波、筋電図、心電図、体温、血圧、行動(locomotion)などを測定し、当該動物の睡眠量を調べることによって評価することができる。睡眠の質の評価は、標準判定方法(Rechtschaffen A. & Kales A., A Manual of Standardized Terminology, Techniques and Scoring System for Sleep Stages of Human Subjects., Public Health Service: Washington DC, 1968)に従って行うことができる。具体的には、動物からの脳波等の測定データに基づいて睡眠ポリグラフを作成し、睡眠ポリグラフのエポック(例えば4〜60秒間)毎に、行動(locomotion)の有無、脳波(δ波)の振幅、脳波のθ波成分比〔θ/(δ+θ)〕などに基づいて、動物の状態を覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠の各ステージとして判別すれば良い。睡眠ポリグラフに基づく覚醒又は睡眠の判別は、睡眠解析研究用プログラム:SleepSign(登録商標)(キッセイコムテック株式会社)等により自動で行うことができる。その判別の結果、睡眠ステージを増加させた物質は、睡眠の質の改善効果を有し、睡眠障害を改善し得る物質として評価することができる。
本発明の睡眠改善剤は、睡眠時間、特にノンレム睡眠時間を長期化させる作用を有する。また、本発明の睡眠改善剤は、入眠潜時を短期化させる作用を有する。入眠潜時は、覚醒状態から眠りに入るまでの所要時間を意味し、寝付きの良さの指標となる。本発明の睡眠改善剤は、不眠を主訴とする睡眠障害の治療に用いることができる。本発明の睡眠改善剤は、例えば、不眠症、初期不眠症(就眠困難)、中途覚醒、早期覚醒、熟眠障害、睡眠周期の逆転等に適用可能であるが、これらに限られず、不眠を主訴とする睡眠障害全般に適用可能である。
本発明の睡眠改善剤は、哺乳動物の医薬品、医薬部外品又は食品として、あるいはそれらを製造するために使用することができる。ここでいう「食品」は、食品全般を包含し、いわゆる健康食品を含む一般食品の他、厚生労働省の保健機能食品制度に規定される特定保健用食品や栄養機能食品等の保健機能食品、サプリメント等を包含し、さらには動物に給餌される家畜用飼料、ペットフードも包含する。本発明の睡眠改善剤は、前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを有効成分として含有し、且つ睡眠改善効果(ノンレム睡眠時間の増加効果)を企図して、その旨を表示した医薬品、医薬部外品又は食品として使用することができる。
本発明の睡眠改善剤を医薬品又は医薬部外品として使用する場合、有効成分である前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを単独で含有していても良く、又は、さらに薬学的に許容される担体を含有していても良く、又は、アルキルレゾルシノールによる睡眠改善効果が損なわれない範囲でさらに他の有効成分や薬理成分を含有していても良い。斯かる担体としては、例えば、賦形剤、被膜剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、希釈剤、分散剤、緩衝剤、浸透圧調整剤、pH調整剤、乳化剤、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、活性増強剤、抗炎症剤、殺菌剤、矯味剤、矯臭剤等が挙げられる。
本発明の睡眠改善剤を医薬品又は医薬部外品として使用する場合、任意の投与形態で投与され得る。投与形態は、経口投与でも非経口投与でも良い。例えば、経口投与形態としては、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤のような固形投薬形態、並びにエリキシル、シロップ及び懸濁液のような液体投薬形態が挙げられ、非経口投与形態としては、注射、輸液、経皮、経粘膜、経鼻、経腸、吸入、坐剤、ボーラス、貼布剤等が挙げられる。このうち、経口投与形態が好ましい。
本発明の睡眠改善剤を食品として使用する場合、有効成分である前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを単独で含有していても良く、又は、アルキルレゾルシノールによる睡眠改善効果が損なわれない範囲でさらに、医薬品、医薬部外品、食品の製造に用いられる種々の添加剤を含有していても良い。斯かる添加剤としては、例えば、各種油脂、生薬、アミノ酸、多価アルコール、天然高分子、ビタミン、食物繊維、界面活性剤、精製水、賦形剤、安定剤、pH調製剤、酸化防止剤、甘味料、呈味成分、有機酸などの酸味料、安定剤、フレーバー、着色料、香料等が挙げられる。
本発明の睡眠改善剤を食品として使用する場合、その形態は特に限定されないが、例えば、飲料の形態としては、茶飲料、コーヒー飲料、乳飲料、果汁飲料、炭酸飲料、アルコール飲料、清涼飲料等が挙げられる。また、飲料以外の食品の形態としては、固形、半固形又は液状であり得、錠剤形態、丸剤形態、カプセル形態、液剤形態、シロップ形態、粉末形態、顆粒形態等が挙げられる。具体的な食品の形態としては、パン類、麺類、ゼリー状食品や各種スナック類、焼き菓子、ケーキ類、チョコレート、ガム、飴、タブレット、カプセル、スープ類、乳製品、冷凍食品、インスタント食品、サプリメント、その他加工食品、調味料及びそれらの材料等が挙げられる。
本発明の睡眠改善剤中における有効成分(前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール)の含有量は、特に制限されるものではなく、剤型、適用対象(哺乳動物)の症状や年齢性別などによって適宜調整可能であるが、ヒトを対象とする場合、通常、本発明の睡眠改善剤の有効成分の投与量が成人1人1日当たり0.01〜10gとなるように含有させることが好ましい。
本発明には、下記<1>及び<2>の形態が含まれる。
<1>前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを生体に投与することにより睡眠の質(睡眠障害)を改善する方法。
<2>前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを生体に投与することにより、健康維持、美容等の非医療目的で睡眠の質(睡眠障害)を改善する方法。
以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は実施例により制限されるものではない。
〔実施例1〕
下記<抽出精製法>により、前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを含有する、小麦エタノール抽出物の分配クロマトグラフィーのピーク成分を得た。得られたピーク成分の組成は次の通り。
・1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタデシルベンゼン(C15:0)1.2質量%。
・1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘプタデシルベンゼン(C17:0)10.9質量%。
・1,3−ジヒドロキシ−5−n−ノナデシルベンゼン(C19:0)33.9質量%。
・1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘンイコシルベンゼン(C21:0)46.4質量%。
・1,3−ジヒドロキシ−5−n−トリコシルベンゼン(C23:0)7.5質量%。
・1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタコシルベンゼン(C25:0)0.1質量%。
<抽出精製法>
小麦ふすまに質量で5倍量のエタノールを添加して、600rpm、室温の条件で、16時間撹拌抽出した。抽出物を濾過して不要物を除きエタノール抽出液を回収した後、エタノールを留去し、小麦エタノール抽出物を得た。
次いで、この小麦エタノール抽出物を中圧クロマトグラフィーによって精製した。中圧クロマトグラフィー条件は下記の通りである。溶出開始後31〜36分に出現するピーク成分を回収して、溶媒留去し、小麦エタノール抽出物の分配クロマトグラフィーのピーク成分を得た。
(中圧クロマトグラフィーの条件)
・カラム:シリカゲル(インジェクトカラム3L、ハイフラッシュカラム5L、60Å、40μm、山善株式会社製)
・移動相:ヘキサン/酢酸エチル混合溶媒(体積比)=90/10にて9分、80/20にて15分、60/40にて16分
・検出波長:254nm
尚、前記<抽出精製法>における小麦エタノール抽出物の精製は、中圧クロマトグラフィーに代えて、HPLCによって行うこともできる。その場合、小麦エタノール抽出物にメタノールを添加して該エタノール抽出物の濃度が200ug/mlのメタノール添加液を調製し、該メタノール添加液を、孔径0.45μmのフィルターを通過させ、その通過分を、HPLCの試料とする。HPLCの条件は下記の通り。
(HPLCの条件)
・カラム:シリカゲル(ODS−80A、5μm、4.6×250mm、ジーエルサイエンス株式会社製)
・ガードカラム:ODS−80A、5μm、4.6×50mm、
・カラム温度:30℃
・移動相:メタノール100%
・検出波長:215nm
〔睡眠の質改善効果の評価〕
前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールが睡眠の質に与える効果を確認するために、マウスを用いて以下の試験1及び2を行い、脳波を測定した。即ち、マウス頭部に電極を装着し、ゲージ内において自由行動下のマウス脳波を記録し、「覚醒」「ノンレム睡眠」「レム睡眠」の各時間を測定した。
〔試験1:長期投与試験〕
(1)動物への睡眠ポリグラフ記録用電極の留置
マウス(C57BL/6J、日本SLC社)に、麻酔下で睡眠脳波測定用送信器(DSI、TAlOM2-F20-EET)の留置手術を行った。具体的には、マウスの頭蓋骨の2カ所にドリルで穴をあけて脳波用電極を挿入し、歯科用セメントで固定した。電極の挿入位置は、大脳皮質領域のブレグマ(bregma)から横(右)に1mm、前方に1mmの位置、及び横(左)に1mm、後方に3mmの位置とした。また、筋電図用の電極コードを、マウスの頸部筋肉に差し込み固定し、それらのコードに接続された送信器を背部皮下に留置した。
前記留置手術後2週間の回復期間を経た後に、マウスを睡眠ポリグラフ用の個別ケージに移し、下記の実験食又は対照食を10日間給餌した(各群:n=5)。
・実験食:マウス飼育用の精製飼料AIN−93に、実施例1の小麦エタノール抽出物の分配クロマトグラフィーのピーク成分(前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール)を0.4質量%添加し混合した飼料
・対照食:マウス飼育用の精製飼料AIN−93
(2)睡眠ポリグラフの記録と解析
前記の実験食又は対照食の10日間の給餌後、マウスの脳波(EEG)及び筋電位(EMG)をそれぞれ3日間連続で測定した。測定は、送信器及びマウスが収容されているケージを受信ボード(DSI、RPC-1)上に設置して行った。検出データは、データ解析ソフト(DSI、Dataquest A.R.T.)を用いてパーソナルコンピュータに取得され、睡眠解析研究用プログラムであるSleepSign(登録商標)(キッセイコムテック株式会社)によって自動解析された。その自動解析においては、10秒間の筋電図が閾値以上の場合は「覚醒」と判定され、覚醒以外の状態については、脳波の周波数解析の結果、比較的遅い周波数の脳波(0.5〜4Hz)が閾値以上の場合は「ノンレム睡眠」と判定され、閾値未満の場合は「レム睡眠」と判定された。
(3)試験1の結果
図1にはマウスの1時間当たりの覚醒時間(秒)、図2にはマウスの1時間当たりのノンレム睡眠の時間(秒)、図3にはマウスの1時間当たりのレム睡眠の時間(秒)がそれぞれ示されている。図1は筋電位のデータから算出し、図2及び図3は脳波のデータから算出した。3日間の平均データから、1時間ごとの総覚醒時間、総ノンレム睡眠時間、総レム睡眠時間について、実験食を摂取した群及び対照食を摂取した群と時刻(ZT:ZT0に点灯、ZT12に消灯)との2要因の分散分析を行ったところ、図2に示すように、実験食を摂取した群は、対照食を摂取した群に比して、ZT13における総覚醒時間が有意に短縮し、総ノンレム睡眠時間が長くなった。
以上のことから、前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを比較的長期間(具体的には10日間)複数回にわたって摂取することで、マウスのノンレム睡眠時間が長期化され、マウスの睡眠の質が改善されることがわかる。
〔試験2:短期投与試験〕
前記試験1において、前記留置手術後2週間の回復期間を経た後に、マウスを睡眠ポリグラフ用の個別ケージに移して24時間絶食させた後、その絶食期間の終了直後(ZT0)から前記実験食又は対照食を24時間だけ給餌した(各群:n=4)以外は、前記試験1の(1)及び(2)と同様にして、マウスのEEG及びEMGをそれぞれ測定し、その結果をSleepSign(登録商標)によって自動解析した。
(試験2の結果)
図4にはマウスの1時間当たりの覚醒時間(秒)、図5にはマウスの1時間当たりのノンレム睡眠の時間(秒)、図6にはマウスの1時間当たりのレム睡眠の時間(秒)がそれぞれ示されている。図4は筋電位のデータから算出し、図5及び図6は脳波のデータから算出した。1時間ごとの総覚醒時間、総ノンレム睡眠時間、総レム睡眠時間について、実験食を摂取した群及び対照食を摂取した群と時刻(ZT:ZT0に点灯、ZT12に消灯)との2要因の分散分析を行ったところ、図4及び図5に示すように、実験食を摂取した群は、対照食を摂取した群に比して、ZT4及びZT7(図中*を付した時間)における総覚醒時間が有意に短縮し、総ノンレム睡眠時間が長くなった。
そこで、この「ZT4〜ZT7の時間」に着目して、この間におけるノンレム睡眠の継続時間(秒)の分布を分析したので、その結果を図7に示す。図7に示すように、実験食を摂取した群は概ね、ノンレム睡眠の各エピソードが延長する傾向がみられ、特にエピソードが600秒〜720秒(図中*を付した時間)の回数が有意に増加した。
以上のことから、前記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールは、数日間にわたる複数回投与(長期投与)の場合のみならず、1日間だけの単回投与(短期投与)の場合であっても、マウスのノンレム睡眠時間の長期化を促し、マウスの睡眠の質の改善に有効であることがわかる。

Claims (7)

  1. 下記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノールを有効成分として含有する睡眠改善剤であって、睡眠改善が、ノンレム睡眠時間の長期化又は入眠潜時の短期化である睡眠改善剤。
    Figure 0006516259
  2. 前記一般式(I)におけるRがRに対してパラ位に結合した請求項1に記載の睡眠改善剤。
  3. 前記一般式(I)におけるRが、炭素原子数15〜27の飽和又は不飽和のアルキル基である請求項1又は2に記載の睡眠改善剤。
  4. 前記一般式(I)におけるRが炭素原子数15〜25の飽和アルキル基であり、Rが水素原子である請求項1〜3の何れか一項に記載の睡眠改善剤。
  5. 前記アルキルレゾルシノールとして、穀類又はナッツ類由来のアルキルレゾルシノール含有抽出物を含有する請求項1〜4の何れか一項に記載の睡眠改善剤。
  6. 前記アルキルレゾルシノール含有抽出物が、穀類のアルコール抽出物である請求項5に記載の睡眠改善剤。
  7. 前記穀類が小麦若しくは小麦ふすま又はライ麦であり、前記ナッツ類がカシューナッツである請求項5に記載の睡眠改善剤。
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