JP6515183B2 - 送風装置及び捕虫方法 - Google Patents

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Description

本発明は筐体とカバー部材との間の捕虫空間に進入した虫を捕虫する送風装置及び捕虫方法に関する。
特許文献1には従来の送風装置が開示されている。この送風装置は空気の流入口及び吹出口をそれぞれ背面及び上面に開口した筐体を有する。筐体は室内の床面等に設置され、送風機を内装する。流入口には空気中の塵埃を捕集するフィルタが配される。筐体の背面側には流入口を覆うカバー部材が筐体に対して着脱可能に取り付けられる。カバー部材は空気の吸込口を複数開口している。
上記構成の送風装置において、運転が開始されると、送風機が駆動されて吸込口から空気が吸い込まれる。吸込口から吸い込まれた空気は流入口に流入し、フィルタにより塵埃が捕集された後に吹出口から外部へ送出される。これにより、室内の空気を清浄することができる。また、筐体からカバー部材を取り外してフィルタを清掃することができる。
上記特許文献1の送風装置によれば、空気中の塵埃を捕集するため、塵埃等による健康被害を低減することができる。また、近年の健康志向の高まりから、蚊等の虫を介した感染症等を低減するために捕虫機能を有する送風装置の要望が高くなっている。
特許文献2に記載の捕虫装置は、前面を扉により開閉して側面に開口部を開口した筐体と、筐体内に虫を誘引する誘引光を出射する誘引光源と、扉の背面に配されて虫を捕獲する粘着性の捕虫シートとを備えている。
上記構成の捕虫装置において、扉を閉じて誘引光源を点灯すると、側面の開口部を介して誘引光が筐体の外部に向けて出射される。虫は側面の開口部を介して筐体内に進入し、捕虫シートにより捕虫される。そして、虫が所定量付着した使用済の捕虫シートを扉から取り外し、未使用の捕虫シートを扉の所定位置に取り付ける。これにより、捕虫シートを交換することができる。
特開2009−66466号公報(第8頁、第9頁、第1図、第2図) 特開2006−230258号公報(第5頁、第6頁、第1図、第2図、第4図)
しかしながら、上記特許文献2の捕虫装置によると、側面の開口部に面していない方向には誘引光が十分に届かないため、捕虫性能が低下する問題があった。一方、捕虫装置の外面に誘引光源を取り付けると、誘引光によって使用者の目に悪影響を与えるおそれがある。
本発明は、安全に捕虫性能を向上できる送風装置を提供することを目的とする。また本発明は、安全に捕虫効果を向上できる捕虫方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、空気の流入口及び吹出口を開口する筐体と、前記筐体内に配される送風機と、前記流入口に配されて空気中の塵埃を捕集するフィルタと、空気の吸込口を開口して前記筐体に取り付けられるとともに前記吸込口と前記流入口との間に捕虫空間を形成するカバー部材とを備え、前記吸込口を介して前記捕虫空間に進入した虫を捕虫する送風装置において、前記カバー部材の外面を暗色に形成したことを特徴としている。
この構成によると、送風機の駆動により吸込口から空気が吸い込まれ、フィルタにより空気中の塵埃が捕集された後に吹出口から空気が送出される。虫は外面を暗色に形成されるカバー部材に誘引され、カバー部材に設けた吸込口を介して捕虫空間に進入して捕虫される。
また本発明は、上記構成の送風装置において、前記筐体の前記捕虫空間に面した領域を暗色にすると好ましい。
また本発明は、上記構成の送風装置において、前記カバー部材が前記筐体の背面に配され、前記筐体の前面を明色に形成すると好ましい。
また本発明は、上記構成の送風装置において、前記カバー部材が前記筐体に着脱可能に形成されるとともに、基材シートの一面に粘着剤を配した捕虫シートを備え、前記捕虫シートを前記フィルタに対向して前記カバー部材の内面に配置すると好ましい。
また本発明は、上記構成の送風装置において、前記捕虫シートを暗色に形成すると好ましい。
また本発明は、上記構成の送風装置において、前記捕虫空間に虫を誘引する光を出射する誘引光源を備え、前記捕虫シートが前記捕虫空間の上部と下部との間に延びて配され、前記流入口を前記捕虫空間の下部に面して配置するとともに、前記誘引光源を前記捕虫空間の上部に面して配置すると好ましい。
また本発明は、上記構成の送風装置において、前記送風機のモータの回転軸に取り付けられる羽根車が前記流入口に面して配され、前記捕虫シートが前記モータの軸方向に投影して前記モータの全体を覆うと好ましい。
また本発明は、上記構成の送風装置において、前記吸込口の開口面積をAm、前記送風機の風量をQm/sとした時に、Q/A>0.7を満たすと好ましい。
また本発明は、空気の流入口及び吹出口を開口する筐体と、前記筐体内に配される送風機と、前記流入口に配されて空気中の塵埃を捕集するフィルタと、空気の吸込口を開口して前記筐体に取り付けられるとともに前記吸込口と前記流入口との間に捕虫空間を形成するカバー部材とを備え、前記送風機を駆動させて前記吸込口を介して前記捕虫空間に進入した虫を捕虫する補虫方法において、前記カバー部材の外面を暗色に形成したことを特徴としている。
本発明の送風装置によると、吸込口を開口して筐体に取り付けられるとともに吸込口と筐体の流入口との間に捕虫空間を形成するカバー部材の外面を暗色に形成している。これにより、使用者の目に対する悪影響を低減して虫を捕虫空間に容易に誘引することができる。したがって、送風装置の捕虫性能を安全に向上させることができる。
また本発明の捕虫方法によると、吸込口を開口して筐体に取り付けられるとともに吸込口と筐体の流入口との間に捕虫空間を形成するカバー部材の外面を暗色に形成している。これにより、使用者の目に対する悪影響を低減して虫を捕虫空間に容易に誘引することができる。したがって、捕虫効果を安全に向上できる。
本発明の第1実施形態の送風装置を示す斜視図 本発明の第1実施形態の送風装置を示す側面断面図 本発明の第1実施形態の送風装置を示す背面断面図 本発明の第1実施形態の送風装置のカバー部材を示す斜視図 本発明の第1実施形態の送風装置の捕虫シートを示す側面図 本発明の第1実施形態の送風装置の捕虫シートを剥離した状態を示す側面図 本発明の第1実施形態の送風装置の内部の送風機と捕虫シートとの位置関係を説明するための図 本発明の第1実施形態の送風装置の各種蚊に対する捕獲率を調べる実験を説明するための平面図 本発明の第1実施形態の送風装置のカバー部材の色によるネッタイシマカに対する捕獲率の影響を調べる実験を説明するための平面図 本発明の第1実施形態の送風装置の捕虫シートによる捕虫数と吸込口の風速との関係を示す図
<第1実施形態>
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1及び図2は第1実施形態の送風装置の斜視図及び側面断面図をそれぞれ示している。なお、図1及び図2において白抜きの矢印は空気の流れを示している。送風装置1は居室内の床面等に設置されて水平断面形状が略楕円形の筐体2を有している。筐体2の背面側には着脱可能なカバー部材3が取り付けられ、カバー部材3の内面には詳細を後述する捕虫シート51が配される。筐体2の前面、筐体2の背面及びカバー部材3の外面は黒色に形成される。
筐体2の上面の周縁部には透明な樹脂から成るスリーブ部12が設けられる。筐体2の上面前部には操作部6が設けられる。操作部6は複数のボタン(不図示)を有し、使用者の操作によって送風装置1の動作設定を行う。各ボタンの操作によって送風装置1の駆動オンオフ、後述する送風機10の風量の変更、後述するイオン発生装置11のオンオフ等を指示することができる。
筐体2の背面及び上面にはそれぞれ流入口20及び吹出口5が開口している。吹出口5の中央部には上方に向かって突出する突出板13が設けられる。カバー部材3には複数の吸込口4が開口し、カバー部材3と筐体2の背面との間には吸込口4と流入口20とを連通させる捕虫空間25が形成される。
筐体2内には流入口20と吹出口5とを連結する送風通路7が設けられる。送風通路7内には流入口20から吹出口5に向かって(気流の上流から下流に向かって)順にプレフィルタ8、HEPAフィルタ9、送風機10及びイオン発生装置11が設けられる。
送風機10は筐体2の下部に配され、モータ10aとモータ10aの回転軸に取り付けられる羽根車10bとを有する遠心ファンにより形成される。羽根車10bは流入口20に面して配される。送風機10は軸方向に吸気して周方向に排気する。送風機10を筐体2の下部に配置することにより筐体2の上下方向の長さを長くすることなく送風機10から送出された気流の流路面積を徐々に広げることができる。送風機10は操作部6の操作により「微」、「弱」、「中」及び「強」の複数の送風レベルに可変される。「微」、「弱」、「中」及び「強」の順で送風機10の回転数は大きくなる。なお、送風機10を軸流ファンにより形成してもよい。
プレフィルタ8はABS等の合成樹脂で形成された複数段複数列の窓を有する矩形の枠8aにポリプロピレン製のメッシュ8bを溶着して形成される。メッシュ8bの目の大きさは蚊やハエ等の虫が通過できない大きさに形成される。プレフィルタ8によって空気中の大きな塵埃を捕集することができる。
HEPAフィルタ9は濾材9aを覆うように枠材9bがホットメルトにより溶着されている。HEPAフィルタ9によってPM2.5等の微小粒子状物質を含む空気中の微細な塵埃を捕集することができる。
なお、活性炭等の吸着材を有する脱臭フィルタをプレフィルタ8とHEPAフィルタ9との間に配置してもよい。これにより、空気中の臭気成分を吸着して空気を脱臭することができる。
イオン発生装置11は高圧電圧の印加によりイオンを発生する電極(不図示)を有し、電極は送風通路7内に面している。電極には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。電極の印加電圧が正電圧の場合は主としてH(HO)mから成るプラスイオンを発生し、負電圧の場合は主としてO (HO)nから成るマイナスイオンを発生する。ここで、m、nは整数である。H(HO)m及びO (HO)nは空気中の浮遊菌や臭気成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌等を破壊する。ここで、m’、n’は整数である。したがって、プラスイオン及びマイナスイオンを発生して吹出口5から送出することにより居室内の除菌及び臭い除去を行うことができる。
(HO)m+O (HO)n→・OH+1/2O+(m+n)HO ・・・(1)
(HO)m+H(HO)m’+O (HO)n+O (HO)n’
→ 2・OH+O+(m+m'+n+n')HO ・・・(2)
(HO)m+H(HO)m’+O (HO)n+O (HO)n’
→ H+O+(m+m'+n+n')HO ・・・(3)
図3は送風装置1の筐体2の上部の背面断面図を示している。筐体2の背面上部には流入口20に対して外側(カバー部材3側)に突出した突出部28が設けられる。突出部28は左右方向に延びて形成され、突出部28の下面の左右方向の中央部には凹部28aが凹設される。
凹部28a内の左右端部にはそれぞれ出射面(不図示)が斜め下方を向くように誘引光源21が配される。これにより、誘引光源21は捕虫空間25の上部に面してカバー部材3の吸込口4の上方に配置される。誘引光源21は、蚊等の虫を誘引する約365nmの紫外線を出射する紫外線発光ダイオード(不図示)を有する。
凹部28aの左右方向の中央部には両面に反射面61aが形成された板状の反射部61が垂設される。反射面61aはシボ加工され、誘引光源21の出射面から出射された光P1は反射面61aで拡散反射する。反射面61aで拡散反射した光P2は吸込口4に向かう。これにより、使用者が誘引光源21を直視することを防止することができる。なお、誘引光源21及び反射部61を筐体2に替えてカバー部材3の内面に設けてもよく、筐体2及びカバー部材3に設けてもよい。
図4はカバー部材3を内側(筐体2側)から見た斜視図を示している。カバー部材3は筐体2に設けられた係合孔(不図示)に係合する係合片(不図示)を有する。これにより、カバー部材3は筐体2に対して着脱可能に取り付けられる。カバー部材3は後方に凸になるように湾曲し、左右の両端部にはそれぞれ複数(本実施形態では5個)の吸込口4が上下に並設される。なお、吸込口4は1個でもよい。
図5は捕虫シート51の側面図を示している。基材シート52の一面に粘着剤53を配した複数の捕虫シート51がシリコン等の剥離剤(不図示)を介して積層され、取付板55上に貼着されている。捕虫シート51及び取付板55は黒色に形成される。基材シート52は例えば紙や樹脂フィルム等により形成される。粘着剤53に特に限定はないが、例えばアクリル系の粘着剤等を用いることができる。
図6は捕虫シート51を剥離した状態の捕虫シート51の側面図を示している。捕虫シート51は剥離剤を介して積層されるため、粘着剤53に虫が付着した使用済の捕虫シート51が剥離される。これにより、未使用の捕虫シート51が露出する。
なお、捕虫シート51の粘着剤53は水溶性であってもよい。水溶性の粘着剤の材質としては例えばデキストリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプンやアラビアゴム等を挙げることができる。これにより、カバー部材3を筐体2から取り外し、虫や塵埃等が付着した粘着剤53の表面を水等で洗い流すことができる。したがって、捕虫シート51の交換頻度を少なくすることができる。
図4に示すように、取付板55の四隅には係合孔55aが設けられる。カバー部材3の内面の上部には筐体2に向かって突出する左右一対の鉤状の係合片(不図示)が設けられる。カバー部材3の内面の下部には取付板55を挿入する溝(不図示)を有した正面視L字状の左右一対の支持部55bが設けられる。
取付板55の係合孔55aをカバー部材3の係合片に係合させ、取付板55の下端部の左右端部を支持部55bに載置することにより、捕虫シート51はカバー部材3の内面に捕虫空間25の上部と下部との間に延びて着脱可能に配される。この時、捕虫シート51はプレフィルタ8に対向する。また、係合孔55aが上下に設けられるため、捕虫シート51の上下方向を入れ替えて取り付けることができる。これにより、捕虫シート51の全体を有効に利用することができる。したがって、捕虫シート51の交換頻度を少なくして利便性を向上させることができる。
図7は送風機10と捕虫シート51との位置関係を説明するための背面図を示している。捕虫シート51は筐体2の下部に対向してカバー部材3の内面に配置されるとともに送風機10のモータ10aの軸方向(紙面に直交する方向)に投影してモータ10aの全体を覆っている。なお、捕虫シート51はモータ10aの軸方向に投影してモータ10a及び流入口20(羽根車10b)の全体を覆ってもよい。
また、図4に示すように、カバー部材3の内面には虫を誘引する臭気物質を発生するニオイ発生部70が設けられる。臭気物質に特に限定はないが、例えば乳酸を挙げることができる。乳酸により蚊等の虫を捕虫空間25に容易に誘引することができる。なお、ニオイ発生部70の設置場所は捕虫空間25内であれば、カバー部材3の内面に限定されず筐体2の背面に設けてもよい。
なお、捕虫シート51の基材シート52に臭気物質を含有してニオイ発生部を形成してもよい。また、基材シート52上に粘着剤53と臭気物質とを千鳥模様や縞模様になるように隣接して塗布し、ニオイ発生部を形成してもよい。また、捕虫シート51の粘着剤53に臭気物質を含有してニオイ発生部を形成してもよい。すなわち、捕虫シート51に臭気物質を設けてニオイ発生部を形成してもよい。また、取付板55に臭気物質を塗布してニオイ発生部を形成してもよい。
上記構成の送風装置1において、操作部6の操作により送風装置1の運転が指示されると、送風機10が駆動されるとともに誘引光源21が点灯される。送風機10の駆動により、吸込口4を介して居室内の空気が捕虫空間25内に流入する。誘引光源21の出射光は反射面61aにより吸込口4に向けて拡散反射する。これにより、吸込口4を介して虫を捕虫空間25に誘引することができる。また、使用者が誘引光源21を直視することを防止して、誘引光源21の紫外線による使用者の健康に対する影響を低減することができる。
蚊等の虫は黒色を好むことが知られている。本実施形態では、カバー部材3の外面を黒色に形成しているため、室内において誘引光源21の出射光が届きにくい領域の虫をカバー部材3の近傍に容易に誘引することができる。また、筐体2の背面(捕虫空間25に面した領域)を黒色に形成しているため、カバー部材3の近傍に誘引された虫を吸込口4を介して容易に捕虫空間25に誘引することができる。また、捕虫シート51を黒色に形成しているため、捕虫空間25に進入した虫は捕虫シート51に容易に誘引されて捕獲される。
この時、捕虫シート51をプレフィルタ8に対向してカバー部材3の内面に配置している。これにより、吸込口4から進入した虫が吸込気流により流入口20に向かって運ばれる際に、流入口20に対向した捕虫シート51に捕虫される。これにより、虫によるプレフィルタ8の目詰まりを低減することができる。また、吸込気流中の塵埃の捕虫シート51への付着を低減することができる。
また、捕虫シート51が捕虫空間25の上部と下部との間に延びて配され、流入口20を捕虫空間25の下部に面して配置するとともに、誘引光源21を捕虫空間25の上部に面して配置している。これにより、誘引光源21に誘引される虫が上部の吸込口4から捕虫空間25内に進入しやすくなる。吸込気流により捕虫空間25の下部に面した流入口20に向かって運ばれる虫は捕虫シート51の下部に捕虫されやすい。このため、誘引光源21により捕虫シート51の上部の捕虫量を増加させ、捕虫シート51の全体で均一に捕虫することができる。したがって、捕虫シート51の交換頻度を少なくして利便性を向上することができる。
また、捕虫シート51がモータ10aの軸方向に投影してモータ10aの全体を覆っている。これにより、送風機10により流入口20に吸い込まれる気流を広い範囲で捕虫シート51に沿って流通させることができる。したがって、吸込気流に運ばれる虫が捕虫シート51に接触しやすくなり、捕虫シート51の捕虫量を増加させることができる。
捕虫空間25に流入した空気は筐体2の流入口20から送風通路7に流入する。この時、プレフィルタ8により空気中の大きな塵埃が捕集される。また、HEPAフィルタ9によりPM2.5等を含む空気中の微細な塵埃が捕集される。送風機10の排気側の送風通路7内を流通する空気にはイオン発生装置11で発生したイオンが含まれる。塵埃が捕集されてイオンを含む空気は吹出口5から送出される。これにより、居室内の空気を清浄することができる。
送風装置1の使用により、捕虫シート51の露出している粘着剤53には虫が付着する。この時、使用者がカバー部材3を筐体2から取り外し、虫が付着した使用済の捕虫シート51を剥がすと未使用の捕虫シート51が露出する。したがって、捕虫シート51の交換の手間を省き、送風装置1の利便性を向上させることができる。
表1〜表3はアカイエカ(Culex pipiens pallens)、チカイエカ(Culex pipiens molestus)及びヒトスジシマカ(Aedes albopictus)に対する送風装置1の捕獲率の結果をそれぞれ示している。図8は送風装置1の捕獲率を調べる実験を説明するための試験室R1の平面図を示している。
幅方向の長さ、奥行方向の長さ及び高さ方向の長さがそれぞれ3.5m、2.9m及び2.2mの試験室R1(六畳間に相当)内に左側壁WLから0.3m離れた位置に送風装置1を配置した。送風装置1の筐体2の前面、筐体2の背面及びカバー部材3の外面を黒色に形成した。供試虫の潜み場所として、黒色の段ボール箱から成るレストボックス100を用いた。レストボックス100には1個当たりの開口面積が送風装置1の吸込口4と略同じの開口部(不図示)を吸込口4と同じ数だけ設けた。レストボックス100を右側壁WRから0.3m離れた位置に配置した。なお、レストボックス100には捕虫シート51を設けていない。
試験室R1内の対角位置のコーナー部CR1、CR2の近傍にはコップ75をそれぞれ配置した。コップ75内には蚊の餌(砂糖:3%の砂糖水)を染み込ませた脱脂綿を入れた。また、試験室R1内の中央部には供試虫を入れたケージ80を配置した。供試虫として、アカイエカ、チカイエカ及びヒトスジシマカの雌成虫を用いた。
ケージ80を開放して試験室R1内に供試虫を放すことにより実験を開始した。この時、送風装置1の誘引光源21を点灯するとともに「中」の送風レベルで送風機10を駆動させた。供試虫の放出後22時間(実験時間)経過後に送風装置1の送風機10及び誘引光源21を停止させ、送風装置1の捕虫シート51に捕獲された虫数、送風装置1内の捕虫シート51以外で捕獲された虫数、送風装置1の外部の試験室R1内の虫数及び致死の虫数をカウントした。なお、各供試虫に対して実験を3回実施した。
実験時間のうち14時間は試験室R1内を明るくし、8時間は試験室R1内を暗くした。また、試験室R1内の床面の温度を25℃以上に維持した。
捕獲率T(%)は、捕獲された虫数(送風装置1に入っていた虫数)をNc(匹)、試験室R1内全体から回収した虫数をNr(匹)として式(1)により算出した。なお、虫数Nc、Nrは致死の虫数も含む。また、3回の実験の各結果の虫数の合計に基づいて、捕獲率Tを算出した。なお、試験室R1内に放出した供試虫の数を供試虫数としている。
T=100×Nc/Nr・・・(1)
Figure 0006515183
Figure 0006515183
Figure 0006515183
表1のアカイエカに対する実験では、供試虫数625匹に対して回収虫数が618匹であり、回収率(100×回収虫数/供試虫数)は98.9%であった。送風装置1全体の虫数(捕獲数)は588匹であり、その内訳は捕虫シート51上に559匹、捕虫シート51以外の部分に29匹(致死の25匹を含む)であった。レストボックス100内の虫数を含めた送風装置1外の虫数は30匹(致死の23匹を含む)であった。送風装置1全体の捕獲率は95.1%であり、捕虫シート51の捕獲率は90.5%であった。以上の結果から、送風装置1はアカイエカに対して非常に高い捕虫性能を有する。
表2のチカイエカに対する実験では、供試虫数627匹に対して回収虫数が625匹であり、回収率は99.7%であった。送風装置1全体の虫数(捕獲数)は615匹であり、その内訳は捕虫シート51上に519匹、捕虫シート51以外の部分に96匹(致死の54匹を含む)であった。レストボックス100内の虫数を含めた送風装置1外の虫数は10匹(致死の2匹を含む)であった。送風装置1全体の捕獲率は98.4%であり、捕虫シート51の捕獲率は83.0%であった。以上の結果から、送風装置1はチカイエカに対して非常に高い捕虫性能を有する。
表3のヒトスジシマカに対する実験では、供試虫数640匹に対して回収虫数が624匹であり、回収率は97.5%であった。送風装置1全体の虫数(捕獲数)は553匹であり、その内訳は捕虫シート51上に534匹、捕虫シート51以外の部分に19匹(致死の12匹を含む)であった。レストボックス100内の虫数を含めた送風装置1外の虫数は71匹(致死の21匹を含む)であった。送風装置1全体の捕獲率は88.6%であり、捕虫シート51の捕獲率は85.6%であった。以上の結果から、送風装置1はヒトスジシマカに対して非常に高い捕虫性能を有する。なお、送風装置1外の71匹のうち34匹は実験終了後に観察者に向かって飛来してきたため、本試験で使用したヒトスジシマカは吸血意欲が高いことが示唆された。
表4は筐体2の前面の色とカバー部材3の外面の色による捕虫効果を比較実験した結果を示している。試験機Aでは本実施形態の送風装置1と同様に筐体2の前面及びカバー部材3の外面を黒色に形成した。試験機Bでは筐体2の前面を黒色に形成するとともにカバー部材3の外面を白色に形成した。試験機Cでは筐体2の前面を白色に形成するとともにカバー部材3の外面を黒色に形成した。試験機Dでは筐体2の前面及びカバー部材3の外面を白色に形成した。なお、試験機A〜Dのその他の構成は送風装置1と同様である。
実験方法は試験機A〜Dから1m離れた位置で供試虫(アカイエカ)を放出し、送風機10及び誘引光源21の駆動を停止した状態で2時間放置して行った。結果は観察者が捕虫シート51に付着した虫が多く捕虫効果が高いと判断した場合を「○」で示し、捕虫シート51に付着した虫が少なく捕虫効果が低いと判断した場合を「×」で示している。また、観察者が「○」と「×」との間と判断した場合を「△」で示している。
Figure 0006515183
表4によると、試験機Dでは捕虫効果が低かった。これに対して、試験機Aでは捕虫効果が高かった。また、試験機Cでも捕虫効果が高かった。試験機Bでは試験機Dよりは捕虫効果が高かったが、試験機A及び試験機Cよりは捕虫効果が低かった。この結果からカバー部材3の外面を黒色に形成することにより送風装置1の捕虫効果を向上させることができることが判明した。
表5は送風装置1の筐体2及びカバー部材3の外面の色によるネッタイシマカ(Aedes aegypti)に対する捕虫効果を比較実験した結果を示している。ネッタイシマカは黄熱、デング熱などのウイルス性の感染症を媒介する蚊として知られている。本実験では本実施形態の送風装置1と同様に筐体2の前面、筐体2の背面及びカバー部材3の外面を黒色に形成した試験機Eを用いた。また、筐体2の前面及び背面が白色に形成された試験機Fを用いた。また、試験機Fではカバー部材3の吸込口4の近傍の外面のみを黒色に形成し、吸込口4の近傍部分以外のカバー部材3の外面を白色に形成した。なお、試験機Fのその他の構成は試験機Eと同様である。
図9は本実験を実施した試験室R2内のレイアウトを示した図である。幅方向の長さ、奥行方向の長さ及び高さ方向の長さがそれぞれ3.3m、2.6m及び3.0mの試験室R2内の幅方向の中央部に衝立90を配置した。衝立90の左側及び右側にそれぞれ試験機E、Fを配置した。試験機E、Fをそれぞれ左側壁WL、右側壁WRから0.55m離すとともに背側壁WBから0.3m離した。また、試験機Eと試験機Fとの間の距離を1.49mに設定した。
試験機E、Fのプレフィルタ8には粘着スプレーを用いて粘着剤を適当量塗布した。また、捕虫空間25内の底面にも捕虫シート51を配した。
試験室R2内の左側壁WL及び右側壁WRの近傍にはそれぞれコップ75を前側壁WFから1.1m離して配置した。コップ75内には蚊の餌(砂糖、ビタミンB1:ビタミンB1を1%含有する10%の砂糖水)を染み込ませた脱脂綿を入れた。また、試験室R2内の中央部には供試虫を入れたケージ80を配置した。供試虫として、ネッタイシマカの雌成虫を用いた。
ケージ80を開放して試験室R2内に供試虫を放して実験を開始した。供試虫の放出後24時間(実験時間)経過後に、試験機E、Fのプレフィルタ8に捕獲された虫数、カバー部材3上の捕虫シート51に捕獲された虫数、捕虫空間25内の底部に捕獲された虫数及び試験機E、F以外の試験室R2内の虫数及び致死の虫数をカウントした。捕獲率(%)は表1〜表3の場合と同様に算出した。
なお、実験時間中には試験機E、Fの誘引光源21を点灯するとともに「中」の送風レベルで送風機10を駆動させた。また、試験室R2内の床面の温度を26℃以上に維持した。実験時間経過後に送風機10及び誘引光源21を停止させた。
Figure 0006515183
供試虫数246匹に対して回収虫数が246匹であり、回収率は100%であった。プレフィルタ8、カバー部材3上の捕虫シート51及び捕虫空間25内の底部の虫数(捕獲数)は、試験機Eではそれぞれ119匹、32匹、27匹であったのに対し、試験機Fではそれぞれ38匹、12匹、13匹であった。試験機E全体で捕獲された虫数(捕獲数)は178匹であり、捕獲率は72.4%であった。これに対し、試験機F全体で捕獲された虫数は63匹であり、捕獲率は25.6%であった。なお、試験機E、F以外の試験室R2内の虫数は5匹であり、致死の虫数は0匹であった。
以上の結果から、送風装置1の筐体2の前面、筐体2の背面及びカバー部材3の外面を黒色に形成することにより、送風装置1はネッタイシマカに対しても高い捕虫性能を有する。
なお、ネッタイシマカに対する本実験では、表1〜表3の実験結果とは異なり、試験機E、Fのカバー部材3の捕虫シート51上の虫数(捕獲数)がこの捕虫シート51上以外の装置内の虫数よりも少なくなっている。これは、本実験ではプレフィルタ8に粘着スプレーを塗布しているとともに捕虫空間25内の底部に捕虫シート51を配したため、プレフィルタ8及び捕虫空間25内の底部で捕獲された虫数が増えたことによるものと推察される。
次に、図10は吸込口4の風速と捕虫シート51による捕虫数(捕獲数)との関係を調べた結果を示す図である。縦軸は捕虫数(単位:匹)を示し、横軸は吸込口4の平均風速(単位:m/s)を示している。実験は送風装置1から1m離れた位置で供試虫(アカイエカ)を放出し、送風機10の回転数を可変して送風装置1を16時間駆動させて行った。なお、各実験につき100匹の供試虫を使用した。その後に、捕虫シート51で捕虫された虫の数(捕虫数)をカウントした。吸込口4の平均風速V(m/s)は、吸込口4の開口面積をA(m)、送風機10の風量をQ(m/s)として式(2)により算出した。ここで、吸込口4の開口面積Aは本実施形態で形成した大きさである0.0297m(0.00297m×10箇所)の一定とし、風量Qにより平均風速Vを可変した。
V=Q/A ・・・(2)
図10によると、吸込口4の平均風速Vが0.7m/sよりも低いと捕虫数が31匹以下であった。また、吸込口4の平均風速Vが0.7m/sを超えると(Q/A>0.7)、捕虫空間25から脱出する虫が減少して捕虫数が57匹以上に増加した。これにより、Q/A>0.7を満たすことにより、捕虫性能を向上させることできる。
本実施形態によると、吸込口4と流入口20との間に捕虫空間25を形成するカバー部材3の外面を黒色に形成している。これにより、虫をカバー部材3の近傍に容易に誘引することができ、虫が捕虫空間25に容易に進入する。したがって、送風装置の捕虫性能を安全に向上させることができる。
また、筐体2の捕虫空間25に面した領域を黒色に形成しているため、カバー部材3の吸込口4の近傍の虫は吸込口4を介して容易に捕虫空間25に誘引される。
また、捕虫シート51をプレフィルタ8に対向してカバー部材3の内面に配置している。これにより、吸込口4から進入した虫が吸込気流により流入口20に向かって運ばれる際に、流入口20に対向した捕虫シート51に捕虫される。これにより、虫によるプレフィルタ8の目詰まりを低減することができる。
また、捕虫シート51を黒色に形成しているため、捕虫空間25内の虫を捕虫シート51に容易に誘引することができる。したがって、送風装置1の捕虫性能を一層向上させることができる。
また、捕虫シート51が捕虫空間25の上部と下部との間に延びて配され、流入口20を捕虫空間25の下部に面して配置するとともに、誘引光源21を捕虫空間25の上部に面して配置している。これにより、誘引光源21に誘引される虫が上部の吸込口4から捕虫空間25内に進入しやすくなる。吸込気流により捕虫空間25の下部に面した流入口20に向かって運ばれる虫は捕虫シート51の下部に捕虫されやすい。このため、誘引光源21により捕虫シート51の上部の捕虫量を増加させ、捕虫シート51の全体で均一に捕虫することができる。したがって、捕虫シート51の交換頻度を少なくして利便性を向上することができる。
また、捕虫シート51がモータ10aの軸方向に投影してモータ10aの全体を覆う。これにより、送風機10により流入口20に吸い込まれる気流を広い範囲で捕虫シート51に沿って流通させることができる。したがって、吸込気流に運ばれる虫が捕虫シート51に接触しやすくなり、捕虫シート51の捕虫量を増加させることができる。
また、Q/A>0.7を満たすと、捕虫空間25から脱出する虫が減少して捕虫シート51で捕虫される虫の数を多くすることができる。したがって、送風装置1の捕虫性能を一層向上させることができる。この時、Q/Aが0.7の近傍の値をとるようにすると、捕虫性能を向上させながら送風装置1の騒音の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態において、筐体2の前面、筐体2の背面、カバー部材3の外面、捕虫シート51及び取付板55を黒色に形成しているが暗色であればよく、例えば濃紺や濃い茶色に形成してもよい。この場合でも、虫を捕虫空間25や捕虫シート51に容易に誘引することができる。
また、カバー部材3の外面を暗色に形成し、筐体2の前面やその他の部分をカバー部材3の外面と異なる色に形成してもよい。例えば、前述の表4の試験機Cに示すように、筐体2の前面を白色等の明色に形成してもよい。また、筐体2の前面をカバー部材3の外面の色(例えば黒色)よりも明度の高い暗色(例えば紺色)に形成してもよい。この場合、カバー部材3の外面及び筐体2の前面に虫を誘引することができ、筐体2の前面に誘引された虫はより明度の低いカバー部材3の外面に誘引される。したがって、送風装置1の捕虫性能をより向上させることができる。
また、本実施形態において、カバー部材3が筐体2の背面に配されているが、流入口20を筐体2の前面に配置してカバー部材3を筐体2の前面に配してもよい。
また、本実施形態では取付板55上に複数の捕虫シート51を積層しているが、これに替えて、1枚の捕虫シート51を配した取付板55をカバー部材3に取り付けてもよい。この場合、虫が付着した使用済の捕虫シート51を取付板55ごと交換する。
また、本実施形態において、捕虫シート51を省いてもよい。送風機10を駆動させた状態では、捕虫空間25に進入した虫は送風機10の吸引力により捕虫空間25から脱出しにくい。このため、捕虫シート51を省いても送風装置1は捕虫空間25で捕虫することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、捕虫シート51に替えて、殺虫シートを備えている点で第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
取付板55には捕虫シート51に替えて殺虫シート(不図示)が取り付けられている。殺虫シートは例えば基材シート(不図示)に揮発性の殺虫剤が塗布されて形成される。これにより、捕虫空間25(図2参照)の空気中に殺虫成分を拡散させて虫を殺虫し、捕虫空間25内に捕虫してためることができる。なお、この時、捕虫空間25の下部に着脱可能のトレイ等を設けると、捕虫空間25で殺虫されて落下した虫を集めて容易に廃棄することができるため、好ましい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、捕虫シート51に替えて、噴霧部を備えている点で第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
カバー部材3の内側の上部には噴霧部(不図示)が設けられる。噴霧部は殺虫剤が充填されたタンク(不図示)を有し、捕虫空間25(図2参照)内に殺虫剤を噴霧する。これにより、捕虫空間25内の虫を殺虫し、捕虫空間25内に捕虫してためることができる。噴霧部は例えば送風装置1の運転開始後の所定時間経過後に殺虫剤を噴霧してもよく、操作部6の操作により殺虫剤を噴霧してもよい。なお、噴霧部60は捕虫空間25内に殺虫剤を噴霧できればよいので、噴霧部60をカバー部材3に替えて筐体2に設けてもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、捕虫シート51に替えて、電撃殺虫部を備えている点で第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
カバー部材3の内面には電撃殺虫部(不図示)が設けられる。電撃殺虫部は高電圧を発生して、接触した虫にショックを与えて殺虫する。これにより、捕虫空間25に進入した虫を殺虫剤等の薬剤を使用せずに捕虫空間25内に捕虫してためることができる。なお、電撃殺虫部をカバー部材3に替えて筐体2に設けてもよい。
なお、第1実施形態〜第4実施形態において、送風装置1から誘引光源21を省いてもよい。また、第1実施形態〜第4実施形態において、HEPAフィルタ9及びイオン発生装置11を備えた送風装置1を例に説明したが、HEPAフィルタ9及びイオン発生装置11を省いて吹出口5から空気を吹き出して室内の空気を循環させるサーキュレータで虫を捕虫してもよい。
本発明は筐体とカバー部材との間の捕虫空間に進入した虫を捕虫する送風装置に利用することができる。
1 送風装置
2 筐体
3 カバー部材
4 吸込口
5 吹出口
6 操作部
7 送風通路
8 プレフィルタ
9 HEPAフィルタ
10 送風機
11 イオン発生装置
20 流入口
21 誘引光源
51 捕虫シート
52 基材シート
53 粘着剤
55 取付板
61 反射部
61a 反射面

Claims (5)

  1. 空気の流入口及び吹出口を開口する筐体と、前記筐体内に配される送風機と、前記流入口に配されて空気中の塵埃を捕集するフィルタと、空気の吸込口を開口して前記筐体に取り付けられるとともに前記吸込口と前記流入口との間に捕虫空間を形成するカバー部材とを備え、前記吸込口を介して前記捕虫空間に進入した虫を捕虫する送風装置において、
    前記カバー部材の外面を暗色に形成し
    前記カバー部材が前記筐体に着脱可能に形成されるとともに、基材シートの一面に粘着剤を配した捕虫シートを備え、
    前記捕虫シートを前記フィルタに対向して前記カバー部材の内面に配置したことを特徴とする送風装置。
  2. 前記捕虫空間に虫を誘引する光を出射する誘引光源を備え、前記捕虫シートが前記捕虫空間の上部と下部との間に延びて配され、前記流入口を前記捕虫空間の下部に面して配置するとともに、前記誘引光源を前記捕虫空間の上部に面して配置したことを特徴とする請求項に記載の送風装置。
  3. 前記送風機のモータの回転軸に取り付けられる羽根車が前記流入口に面して配され、前記捕虫シートが前記モータの軸方向に投影して前記モータの全体を覆うことを特徴とする請求項または請求項に記載の送風装置。
  4. 前記吸込口の開口面積をAm、前記送風機の風量をQm/sとした時に、Q/A>0.7を満たすことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の送風装置。
  5. 空気の流入口及び吹出口を開口する筐体と、前記筐体内に配される送風機と、前記流入口に配されて空気中の塵埃を捕集するフィルタと、空気の吸込口を開口して前記筐体に取り付けられるとともに前記吸込口と前記流入口との間に捕虫空間を形成するカバー部材とを備え、前記送風機を駆動させて前記吸込口を介して前記捕虫空間に進入した虫を捕虫する補虫方法において、
    前記カバー部材の外面を暗色に形成し
    前記カバー部材が前記筐体に着脱可能に形成されるとともに、基材シートの一面に粘着剤を配した捕虫シートを備え、
    前記捕虫シートを前記フィルタに対向して前記カバー部材の内面に配置したことを特徴とする捕虫方法。
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