JP6512431B2 - 柱と梁との接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、柱と梁との接合構造に関するものである。
従来から、鉄筋コンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを接合するRCSS構法が知られている(例えば、特許文献1参照)。RCSS構法で建築された建築物は、鉄筋コンクリート、鉄骨のそれぞれの材料の良さを活かし、高強度で高耐震な構造とされている。
RCSS構法で接合される柱と梁との接合構造として、以下のものが知られている。例えば、コンクリート部と、コンクリート部の上面から上方に突出する複数の主筋と、を有する柱の上部に、下方に突出する支持部が設けられた梁を設置する。柱と梁との接合部分において、支持部を柱のコンクリート部の上面に設置し、柱の上面と梁の下面との間に、コンクリート部から突出する主筋を囲むようにふさぎ型枠を設ける。そして、ふさぎ型枠の内部にコンクリートを打設することで、柱の上部と梁の下部とが接合される。
また、梁の下面に薄板等を設けて、梁の下面とコンクリート部の上面との間に薄板分の隙間が生じるように、梁を柱の上部に設置する。そして、柱の上面と梁の下面との間の隙間であって薄板の周りにグラウト材を注入することで、柱と梁とが接合される構成もある。
特許第2554535号公報
しかしながら、上記のふさぎ型枠を設けてコンクリートを打設する構成では、ふさぎ型枠の設置や、脱型後に型枠からはみ出た柱のコンクリート部に付着したペースト状のコンクリート(のろ)を除去するケレン作業、清掃等の作業が多い。また、上記のグラウト材を注入して柱と梁とを接合する構成では、柱と梁との隙間からはみ出したグラウト材を取り除かなくてはならない。さらには、いずれの構成でも、はみ出たペースト状のコンクリートやグラウト材が見えないように、耐火被覆を梁から柱の上部付近にかぶせることがある。このように、作業性が悪いという問題点がある。
特に、大空間等階高が高い建築物では高所で作業することになるため安全性を重視し、施工性の良い作業が望まれている。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、鉄筋コンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを、作業性良く接合することができる柱と梁との接合構造を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る柱と梁との接合構造は、コンクリート部と、鉛直方向に延び前記コンクリート部の上面から突出する主筋と、を有する鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁との接合構造であって、前記コンクリート部の上面から上方に突出し、平面視枠状に形成された支持枠部と、前記梁に接合され、前記支持枠部に支持されるとともに前記主筋を囲うように形成されたふさぎ部材と、前記支持枠部の内部から前記ふさぎ部材の内部にわたって充填された接合コンクリート部と、を備え、前記支持枠部は、前記コンクリート部と一体に形成されていることを特徴とする。
このように構成された柱と梁との接合構造では、柱のコンクリート部の上面には、上方に突出し、平面視枠状に形成された支持枠部が設けられている。これにより、支持枠部で囲まれた部分は、支持枠部の上面から下方に凹む凹部とされている。この凹部から、梁に接合され、支持枠部に支持されるとともに主筋を囲うように形成されたふさぎ部材の内部にわたって、コンクリートが充填された接合コンクリート部が形成されている。よって、柱の上部と梁の下部とを、接合コンクリート部により接合することができる。
また、一般的なコンクリート打設時の型枠を設けなくても、平面視枠状に形成された支持枠部が型枠として機能する。よって、型枠の設置や脱型等の作業が不要なため、作業性を向上させることができる。
また、本発明に係る柱と梁との接合構造は、前記コンクリート部の上面から突出し、前記梁を支持する支持部を、さらに備えることが好ましい。
このように構成された柱と梁との接合構造では、例えば、支持枠部のみで梁を支持するには支持枠部の強度が不足するような場合でも、コンクリート部の上面から突出する支持部も梁を支持するため、柱が梁を確実に支持することができる。
また、本発明に係る柱と梁との接合構造は、コンクリート部と、鉛直方向に延び前記コンクリート部の上面から突出する主筋と、を有する鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁との接合構造であって、前記コンクリート部の上面から上方に突出し、平面視枠状に形成された支持枠部と、前記梁に接合され、前記支持枠部に支持されるとともに前記主筋を囲うように形成されたふさぎ部材と、前記支持枠部の内部から前記ふさぎ部材の内部にわたって充填された接合コンクリート部と、を備え、前記支持枠部には、上方に立ち上がり、前記ふさぎ部材を支持する不陸調整部が形成されていることを特徴とする
このように構成された柱と梁との接合構造では、柱のコンクリート部の上面には、上方に突出し、平面視枠状に形成された支持枠部が設けられている。これにより、支持枠部で囲まれた部分は、支持枠部の上面から下方に凹む凹部とされている。この凹部から、梁に接合され、支持枠部に支持されるとともに主筋を囲うように形成されたふさぎ部材の内部にわたって、コンクリートが充填された接合コンクリート部が形成されている。よって、柱の上部と梁の下部とを、接合コンクリート部により接合することができる。
また、一般的なコンクリート打設時の型枠を設けなくても、平面視枠状に形成された支持枠部が型枠として機能する。よって、型枠の設置や脱型等の作業が不要なため、作業性を向上させることができる。
また、例えば、誤差等により柱が若干傾斜しているような場合には、支持枠部から上方に立ち上がる不陸調整部がふさぎ部材を支持する。よって、不陸調整部で柱の傾斜を吸収して、梁を適切な姿勢で支持することができる。
本発明に係る柱と梁との接合構造によれば、鉄筋コンクリート造の柱と鉄骨造の梁とを、作業性良く接合することができる。
本発明の第一実施形態に係る柱と梁との接合構造を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第一実施形態に係る柱と梁との接合構造の接合対象となる柱を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る柱と梁との接合構造の接合対象となる柱を示す斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る柱と梁との接合構造の接合対象となる柱を示す斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る柱と梁との接合構造の接合対象となる柱を示す斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る柱と梁との接合構造における図1のA−A断面図に相当する図である。 本発明の第二実施形態の変形例に係る柱と梁との接合構造の接合対象となる柱を示す斜視図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係る柱と梁との接合構造について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る柱と梁との接合構造を示す斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。なお、図1において、接合コンクリート部の記載を省略している。
図1及び図2に示すように、鉄筋コンクリート造の柱1と、仕口構造体2Aとが、柱と梁との接合構造100により接合されている。
図3は、柱と梁との接合構造100の接合対象となる柱1を示す斜視図である。
図3に示すように、柱1は、水平方向に所定の間隔を有して配置され、鉛直方向に延びる複数の主筋10,10…と、これら複数の主筋10,10…を束ねるように鉛直方向に間隔を有して配置された複数の帯筋(不図示。以下同じ。)と、これら複数の主筋10,10…及び複数の帯筋を覆うように平面視略矩形状に充填されたコンクリートである柱コンクリート部(コンクリート部)12とを有している。本実施形態では、柱は、予め工場等で製造され建築現場に搬入されたプレキャストコンクリート部材で構成されている。本実施形態では、例えば、柱1は1000mm×1000mm角とされている。
柱コンクリート部12の上面12Yの縁部には、上方に突出し、平面視四方枠状に形成された支持枠部12Sが柱コンクリート部12と一体に形成されている。これにより、支持枠部12Sで囲まれた部分は、支持枠部12Sの上面12Tから下方に凹む凹部12Zとされている。本実施形態では、例えば、凹部12Zの深さは100mmであり、支持枠部12Sの幅は150mmとされている。
主筋10,10…は、柱コンクリート部12の四隅に各3本ずつ設けられている。各隅に設けられた3本の主筋10は、角側に配置された主筋10Pと、平面視矩形をなす柱1の一の辺に沿って主筋10Pと所定距離離間した位置に設けられた主筋10Qと、一の辺と直交する他の辺に沿って主筋10Pと所定距離離間した位置に設けられた主筋10Rと、で構成されている。
各主筋10の上部10Aは、柱コンクリート部12の支持枠部12Sから突出している。
なお、主筋10,10…は、主筋10P,10Q,10Rに加えてもう1本の主筋(不図示。以下同じ。)で、4本一組で構成されていてもよい。この場合、もう1本の主筋は、平面視において主筋10P,10Q,10Rとともに矩形の頂点をなす位置に配置することが好ましい。もう1本の主筋は、柱コンクリート部12の支持枠部12Sから突出していてもよいし、凹部12Zの底面(柱コンクリート部12の上面)12Yから突出していてもよい。
図1及び図2に示すように、仕口構造体2Aは、鉄骨造の梁接合部(梁)2と、梁接合部2に接合されたふさぎ板3と、を有している。
梁接合部2は、H形鋼をなす第一梁接合部21と第二梁接合部22とが互いに直交配置され、接合され一体化されて構成されている。第一梁接合部21は、鉛直方向に離間して配置された上下のフランジ21A,21Aと、これらフランジ21A,21Aを連結するウェブ21Bと、を有している。また、第二梁接合部22は、鉛直方向に離間して配置された上下のフランジ22A,22Aと、これらフランジ22A,22Aを連結するウェブ22Bと、を有している。
第一梁接合部21と第二梁接合部22とが互いに直交する部分において、第一梁接合部21のフランジ21Aと第二梁接合部22のフランジ22Aとは互いに溶接等により一体化されるとともに、第一梁接合部21のウェブ21Bと第二梁接合部22のウェブ22Bとは互いに溶接等により一体化されている。
梁接合部2は、柱1の上部に設置されている。詳細には、梁接合部2の下側のフランジ21A,22Aが、柱1の柱コンクリート部12の支持枠部12Sに載置されている。
ふさぎ板3は、柱1の柱コンクリート部12の支持枠部12Sの外周に沿って設置されている。このようにして、ふさぎ板3は、全ての主筋10,10…を囲うように配置されている。
ふさぎ板3は、平面視矩形をなし、鉛直方向に延びる筒状に形成されている。ふさぎ板3と梁接合部2とは、溶接等で接合され一体化されている。例えば、ふさぎ板として、薄型鋼板を採用することができる。
ふさぎ板3の内部から柱1の凹部12Zにわたって、コンクリートが充填された接合コンクリート部4が形成されている。
本実施形態では、柱1の支持枠部12Sと、ふさぎ板3と、接合コンクリート部4とが、柱と梁との接合構造100を構成している。
上記の柱と梁との接合構造100により、柱1と梁接合部2とを接合する際には、柱1をクレーン(不図示)等により吊り上げて、所定の位置に建て込む。次に、柱1の上部に仕口構造体2Aを設置する。この際に、梁接合部2の下側のフランジ21A,22Aを柱1の柱コンクリート部12の支持枠部12S上に設置し、ふさぎ板3を支持枠部12Sの外周に沿って設置するようにする。
そして、ふさぎ板3の上部と梁接合部2の上側のフランジ21Aとの隙間から、コンクリートを打設する。コンクリートは、柱1の凹部12Zからふさぎ板3の内部にわたって充填され、硬化する。この硬化したコンクリートにより形成された接合コンクリート部4により、柱1の上部と仕口構造体2Aとが接合される。
また、隣接する柱1の各仕口構造体2A,2A間には、鉄骨造の長尺な梁部材(不図示。以下同じ。)を架け渡し、この鉄骨造の梁部材の端部と仕口構造体2Aとを、溶接やボルト接合等で接合する。
あるいは、予め仕口構造体2Aと長尺な梁部材とを一体化して、柱1と接合する構成であってもよい。
このように構成された柱と梁との接合構造100では、柱コンクリート部12の上面12Yには、上方に突出し、平面視枠状に形成された支持枠部12Sが設けられている。これにより、支持枠部12Sで囲まれた部分は、支持枠部12Sの上面12Tから下方に凹む凹部12Zとされている。この凹部12Zから、支持枠部12Sに支持され柱1の主筋10を覆うとともに梁接合部2が接合されたふさぎ板3の内部にわたって、コンクリートが充填された接合コンクリート部4が形成されている。よって、柱1の上部と梁接合部2とを、接合コンクリート部4により接合することができる。
また、一般的なコンクリート打設時の型枠を設けなくても、平面視枠状に形成された支持枠部12S及びふさぎ板3が型枠として機能する。よって、型枠の設置や、脱型、脱型後に柱のコンクリート部に付着した白い粉末状の粉(のろ)を除去する等の作業が不要なため、作業性を向上させ、工期を短縮することができる。また、特に大空間等階高が高い建築物では、上記作業をしなくてよいため、安全性を確保することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態に係る柱と梁との接合構造について、主に図4を用いて説明する。
以下の実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4は、本発明の第二実施形態に係る柱と梁との接合構造の接合対象となる柱を示す斜視図である。
図4に示すように、本実施形態において、柱1Sには、凹部12Zの底面12Yから突出する支持コンクリート部(支持部)13が設けられている。
支持コンクリート部13は、凹部12Zの底面12Yの平面視略中央部から突出している。支持コンクリート部13は、直方体状をなしている。支持コンクリート部13の上面13Aは、支持枠部12Sの上面12Tと略同一の高さとされている。
このように構成された柱と梁との接合構造では、柱1Sの支持枠部12Sのみならず支持コンクリート部13も梁接合部2を支持するため、柱1Sは梁接合部2を確実に支持することができる。例えば、柱1Sの支持枠部12Sのみで梁接合部2を支持するには支持枠部12Sの強度が不足するような場合でも、支持コンクリート部13も梁接合部2を支持するため、柱1Sが梁接合部2を確実に支持する。また、支持コンクリート部13を設けることで、支持枠部12Sの幅を小さくして、柱1と接合コンクリート部4との付着面積を大きく確保することができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態に係る柱と梁との接合構造について、主に図5を用いて説明する。
図5は、本発明の第三実施形態に係る柱と梁との接合構造の接合対象となる柱を示す斜視図である。
図5に示すように、本実施形態において、柱1Tの支持枠部12Sの上面12Tの四隅部には、それぞれ上方に立ち上がる段部(不陸調整部)14が設けられている。段部14は、平面視L字状に形成されている。本実施形態では、例えば、段部14の支持枠部12Sの上面12Tからの立ち上がり高さは、10mm程度とされている。
このように構成された柱と梁との接合構造では、例えば、誤差等により柱1Tが若干傾斜しているような場合には、凹部12Zの底面12Yから突出する支持コンクリート部13が梁接合部2を支持し、支持枠部12Sの上面12Tの四隅部から上方に立ち上がる段部14がふさぎ板3を支持する。よって、支持コンクリート部13及び段部14で柱1Tの傾斜を吸収して、仕口構造体2Aを適切な姿勢で支持することができる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態に係る柱と梁との接合構造について、主に図6及び図7を用いて説明する。
図6は、本発明の第四実施形態に係る柱と梁との接合構造の接合対象となる柱を示す斜視図である。図7は、本発明の第四実施形態に係る柱と梁との接合構造における図1のA−A断面図に相当する図である。
図6及び図7に示すように、本実施形態において、柱コンクリート部12の上面12Yの縁部から上方に突出する支持枠部12Vの幅寸法は、第一実施形態の支持枠部12Sの幅寸法よりも短い。また、主筋10,10…は、支持枠部12Vで囲まれた柱コンクリート部12の上面から突出している。支持枠部12Vの上面に沿って、ふさぎ板3が設置されている。
また、支持枠部12Vにおける柱コンクリート部12の上面12Yから立設する縁壁部12Wは、柱コンクリート部12の上面12Yから上方に向かうにしたがって次第に柱コンクリート部12の側面に近接するように鉛直面に対して傾斜している。また、支持コンクリート部13における柱コンクリート部12の上面12Yから立設する中央壁部13Wは、柱コンクリート部12の上面12Yから上方に向かうにしたがって次第に対向する縁壁部12Wから離間するように、鉛直面に対して傾斜している。支持枠部12V及び支持コンクリート部13を形成するための型枠(不図示)は脱型しやすい形状とされ、これに対応して、対向する縁壁部12W及び中央壁部13Wが上方に向かうにしたがって次第に離間するように形成されている。
このように構成された柱と梁との接合構造では、梁接合部2の荷重を主に支持コンクリート部13で支持させる構成として、支持枠部12Vの幅寸法を短くすることができる。また、幅寸法の短い支持枠部12Vであっても、ふさぎ板3とともに接合コンクリート部4の型枠として機能する。
(変形例)
次に、本発明の第二実施形態の変形例に係る柱と梁との接合構造について、主に図8を用いて説明する。
図8は、本発明の第二実施形態の変形例に係る柱と梁との接合構造の接合対象となる柱を示す斜視図である。
図8に示すように、本実施形態において、柱1Uは、建築現場で施工されるものである。柱1Uの外周には、型枠16が角形をなす筒状に組み付けられている。この型枠16の内部にコンクリートを打設することで、柱コンクリート部12が形成される。
また、柱1Uの上面には、十字状をなし板状の上型枠17が設けられている。上型枠17の中央には、上下方向に貫通する貫通孔17Xが形成されている。上型枠17の下面において、貫通孔17Xの周りには、下方に向かって突出する四方枠17Bが設けられている。
この柱1Uでは、上型枠17の貫通孔17X内にコンクリートを打設することで、四方枠17Bで囲まれた部分に支持コンクリート部13(図4参照)が形成される。建築現場で施工される柱1Uは、プレキャストコンクリートで形成された柱よりもコンクリート打設後の初期材齢の強度が不足しやすいが、柱1Uの支持枠部12S及び支持コンクリート部13で梁接合部2を安定的に支持できるため、柱1Uが仕口構造体2Aの荷重により損傷することがない。また、このような建築現場で施工される柱1Uも、上記に示す実施形態と同様に、柱と梁との接合構造100により、仕口構造体2Aと接合される。
なお、上述した実施の形態において示した組立手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す第三実施形態の変形例として、柱には支持部を設けずに、梁の下面に下方に突出する突出部を設ける。この場合には、梁の突出部が柱の凹部12Zの底面12Yに当接して、梁接合部は柱に支持される。よって、例えば、柱が若干傾斜しているような場合には、凹部12Zの底面12Yが梁の突出部を支持し、支持枠部12Sの上面12Tの四隅部から上方に立ち上がる段部14がふさぎ板3を支持する。よって、突出部及び段部14で柱1Tの傾斜を吸収して、仕口構造体2Aを適切な姿勢で支持することができる。
1…柱
2…梁接合部(梁)
3…ふさぎ板(ふさぎ部材)
4…接合コンクリート部
10…主筋
12…柱コンクリート部(コンクリート部)
12S…支持枠部
12Z…凹部
13…支持コンクリート部(支持部)
14…段部(不陸調整部)
100…柱と梁との接合構造

Claims (3)

  1. コンクリート部と、鉛直方向に延び前記コンクリート部の上面から突出する主筋と、を有する鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁との接合構造であって、
    前記コンクリート部の上面から上方に突出し、平面視枠状に形成された支持枠部と、
    前記梁に接合され、前記支持枠部に支持されるとともに前記主筋を囲うように形成されたふさぎ部材と、
    前記支持枠部の内部から前記ふさぎ部材の内部にわたって充填された接合コンクリート部と、を備え
    前記支持枠部は、前記コンクリート部と一体に形成されていることを特徴とする柱と梁との接合構造。
  2. コンクリート部と、鉛直方向に延び前記コンクリート部の上面から突出する主筋と、を有する鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁との接合構造であって、
    前記コンクリート部の上面から上方に突出し、平面視枠状に形成された支持枠部と、
    前記梁に接合され、前記支持枠部に支持されるとともに前記主筋を囲うように形成されたふさぎ部材と、
    前記支持枠部の内部から前記ふさぎ部材の内部にわたって充填された接合コンクリート部と、を備え、
    前記支持枠部には、上方に立ち上がり、前記ふさぎ部材を支持する不陸調整部が形成されていることを特徴とする柱と梁との接合構造。
  3. 前記コンクリート部の上面から突出し、前記梁を支持する支持部を、さらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の柱と梁との接合構造。
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