<第1実施形態の電気的構成>
本発明の楽曲検索装置を具体化した第1の実施形態であるリモコン装置1を備えるカラオケシステムKSについて、図1を参照して説明する。
カラオケシステムKSは、本実施形態であるリモコン装置1と、カラオケ装置3と、モニタ51と、スピーカ52と、歌唱用マイク53と、サーバ装置6と、を主に備える。リモコン装置1とカラオケ装置3とは、LAN100及びアクセスポイント110を利用して接続される。また、リモコン装置1は、アクセスポイント110と、LAN100と、ルータ120とを利用してサーバ装置6へ接続される。
(リモコン装置1)
リモコン装置1は、制御部11と、操作部12と、操作処理部13と、赤外線送信部14と、ビデオRAM15と、画像制御部16と、表示部18と、タッチパネル17と、メモリ19と、HDD20と、LAN通信部21と、を主に備える。制御部11は、メモリ19およびHDD20などの記憶手段とともに、コンピュータを構成する。
制御部11は、操作処理部13又はタッチパネル17から入力された操作信号を解釈して画像制御部16に制御指令信号を出力する。
操作部12は、キースイッチまたは押しボタンなどを備え、ユーザがキースイッチなどを操作したときに、その操作に従って操作処理部13に操作信号を出力する。
操作処理部13は、操作部12から入力された操作信号を制御部11に出力する。
赤外線送信部14は、制御部11から入力された操作信号を赤外線に変換し、その赤外線をカラオケ装置3の赤外線受信部34に送信する。
ビデオRAM15は、画像制御部16が画像を再生する際に参照する画像データを一時的に蓄積する。
画像制御部16は、制御部11から入力された画像再生指令信号と、ビデオRAM15に蓄積された画像データとに基づいて、表示部18の画像再生を制御する。
タッチパネル17は、既存の抵抗膜方式を採用している。タッチパネル17は上部基板と下部基板とを備え、上部基板と下部基板との接触点の上部基板X座標の電圧を検出し、検出された電圧をA/D変換して位置座標Xを決定する。また、上部基板と下部基板との接触点の下部基板Y座標の電圧を検出し、検出された電圧をA/D変換して位置座標Yを決定する。
表示部18は、画像制御部16から入力された画像データに基づいて図2に示す画像を表示する。本実施形態では表示部18はタッチパネル17と共にユニット化して構成され、入力表示部ISDを構成している。
図2は表示部18が表示する画面を示す。図2に示す画面は、接触操作領域101と、年数表示領域108と、ボタン操作領域111と、を主に備える。接触操作領域は、図2に示す画面の左側領域に定められ、遡及年数を入力するためにユーザが接触操作可能な領域である。年数表示領域は、図2に示す画面の右側領域に定められ、入力された遡及年数を表示する領域を含む領域である。ボタン操作領域は、接触操作領域の下方に定められ、他のページの画面への変更を指示するための領域である。
接触操作領域101には、遡及年数の入力操作を補助するために種々の表示要素が表示される。表示要素として、時計UI102、年指標103、長矢印104、短矢印105、中心点106、及び、所定年代画像107が表示される。
年数表示領域108には、遡及年数画像109と、検索ボタン110と、が表示される。遡及年数画像109は、遡及年数を2桁の数字で表示する遡及年数表示窓中に表示される。
ボタン操作領域111には、前ページへの戻りボタン112と、トップページへの戻りボタン113と、が表示される。
時計UI102は、接触操作領域101内に表示される時計を模したユーザインタフェースを示す画像である。時計UIの形状は円形である。
年指標103は、円形状の時計UI102の外円上に等間隔で配置された指標を示す画像である。年指標103は年指標全体を示している。図2において、年指標103はさらに、12個の年指標103−1〜103−12に分かれる。本実施形態で、年指標103−1〜103−12は外円上に等間隔で配置される。
長矢印104は、時計UI102において、年指標103を指し示す画像である。長矢印104は、時計UI102の中心点106を中心に、ユーザの接触操作に基づいて移動する。
短矢印105は、時計UI102において、長矢印104の移動に連動して動く画像である。本実施形態において、長矢印104が時計UI102上を反時計回りに1周移動すると、年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は12年加算される。長矢印104の移動前は、短矢印105は、年指標103−1を指し示す。長矢印104が時計UI102上を反時計回りに1周移動すると、短矢印105は、年指標103−2を指し示す。長矢印104と短矢印105とは、重なって表示される場合があるため、色分けされる。特に、長矢印104は、ユーザの接触操作に基づく移動量が大きいため、短矢印105よりも明度が高い色、もしくは彩度が高い色に設定される。
中心点106は、時計UI102において、長矢印104及び短矢印105が回転する際の中心の座標を示す画像である。
所定年代画像107は、長矢印104の移動に連動して更新される西暦年代を示す画像である。所定年代画像107は、長矢印104と短矢印105とに重なって表示されるため、長矢印104と、短矢印105とは別の色に設定される。
遡及年数画像109は、現在年代から何年前に遡及するかを示す遡及年数を表す画像である。
検索ボタン110は、所定年代に対応する楽曲の検索指定を受付ける画像である。検索ボタン110への接触操作があると、後述する図5が示す画面に遷移する。
前ページへの戻りボタン112は、現在表示しているページの1ページ前のページへ戻るための画像である。
トップページへの戻りボタン113は、キーワード検索、曲名検索、遡及年数検索モード等の複数の検索モードを選択できるトップページへ戻るための画像である。
メモリ19は、HDD20に記憶する各種プログラムを実行するにあたって必要となる情報を一時記憶する。
HDD20は、各種プログラムを記憶する。本実施形態における楽曲の検索モードは遡及年数検索モードである。リモコン装置1の電源が投入されると、リモコン装置1全体を制御するメイン処理が実行される。遡及年数検索モードの実行を指示する制御要求が制御部11に受付けられると、HDD20から遡及年数検索プログラムが読み出され、後述する図4に示す一連のステップの処理が開始される。HDD20は、この他、キーワード検索プログラム、曲名検索プログラム等の複数のプログラムを記憶する。
HDD20はまた、接触操作領域101内の直交座標系上の象限の位置座標を記憶する。図3はHDD20に記憶される象限の位置座標から決定される象限の模式図である。直交座標系上の象限は、第1象限114、第2象限115、第3象限116、及び第4象限117に分かれる。本実施形態では、直交座標系は、中心点106の位置座標を原点座標として、図3における左右方向の軸をX座標軸とし、上下方向の軸をY座標軸として定められる。X座標軸において、右方向がX座標の正方向であり、左方向がX座標の負方向である。Y座標軸において、上方向がY座標の正方向であり、下方向がY座標の負方向である。
第1象限114は、年指標103−1と年指標103−10とで区切られた時計UI102上の円弧102−1と、中心点106と、年指標103−1と、年指標103−10とによって決定される位置座標の領域である。
第2象限115は、年指標103−1と年指標103−4とで区切られた時計UI102上の円弧102−2と、中心点106と、年指標103−1と、年指標103−4とによって決定される位置座標の領域である。
第3象限116は、年指標103−4と年指標103−7とで区切られた時計UI102上の円弧102−3と、中心点106と、年指標103−4と、年指標103−7とによって決定される位置座標の領域である。
第4象限117は、年指標103−7と年指標103−10とで区切られた時計UI102上の円弧102−4と、中心点106と、年指標103−7と、年指標103−10とによって決定される位置座標の領域である。
LAN通信部21は、制御部11から入力された取得指示情報を、アクセスポイント110と、LAN100と、ルータ120とを利用してインターネットを介してサーバ装置6へ送信する。その取得指示情報は、ユーザに対応する各種情報、またはカラオケ楽曲に対応する各種情報の取得を指示する情報である。
(カラオケ装置3)
カラオケ装置3は、制御部31と、操作部32と、操作処理部33と、赤外線受信部34と、ビデオRAM35と、画像再生部36と、画像制御部37と、メモリ38と、HDD39と、音響制御部40と、LAN通信部41と、を主に備える。
制御部31は、操作処理部33から入力された操作信号を解釈して画像再生部37、及び音響制御部40に制御指令信号を出力する。
操作部32は、キースイッチまたは押しボタンなどを備え、ユーザがキースイッチなどを操作したときに、その操作に従って操作処理部33に操作信号を出力する。
操作処理部33は、操作部32から入力された操作信号を制御部31に出力する。
赤外線受信部34は、リモコン装置1の赤外線送信部14からの赤外線を受信し、その赤外線を操作信号に変換して操作処理部33に出力する。
ビデオRAM35は、画像再生部36が画像を再生する際に参照する画像データを一時的に蓄積する。
画像再生部36は、制御部31から入力された画像再生指令信号と、ビデオRAM35に蓄積された画像データとに基づいて、表示部51の画像再生を制御する。
画像制御部37は、制御部31から入力された画像付与指令信号を解釈して、表示部51に歌詞テロップ、背景画像などの画像を出力する。
メモリ38は、HDD39に記憶する各種プログラムを実行するにあたって必要となる情報を一時記憶する。
HDD39は、楽曲データ、背景画像データ等の各種情報を記憶する。
音響制御部40は、制御部31から入力された音響再生指令信号を解釈し、HDD39が記憶するカラオケ楽曲データテーブルから、1つの演奏データを読み出し、演奏データに従って音響信号を生成し、スピーカ52に供給する。
LAN通信部41は、制御部31から入力された取得指示情報を、LAN100及びルータ120を利用してインターネットを介してサーバ装置6に送信する。その取得指示情報は、ユーザに対応する各種情報、またはカラオケ楽曲に対応する各種情報の取得を指示する情報である。
(サーバ装置6)
サーバ装置6は、制御部61と、記憶部62と、LAN通信部63と、を主に備える。
制御部61は、LAN通信部63から入力された指令信号を解釈し、記憶部62から各種情報を読み出す。各種情報は、年代毎の演奏回数ランキングリストを含む。演奏回数ランキングリストは、全国のカラオケ装置で各楽曲が演奏された回数に基づいて集計されたリストである。
記憶部62は、制御部61から入力された指令信号に基づき、記憶する各種情報を制御部61に出力する。
LAN通信部63は、ルータ120からインターネットを介して入力された指令信号を制御部61に出力する。
<第1実施形態の動作及び作用>
第1実施形態の動作及び作用について、図4を参照して説明する。リモコン装置1の電源が投入されると、図示しないリモコン装置1全体を制御するメイン処理が実行される。ユーザが遡及年数検索モードを実行するために、リモコン装置1のタッチパネル17を操作すると、遡及年数検索モードの制御要求がタッチパネル17から制御部11に送信される。制御部11が制御要求を受付けると、HDD20から遡及年数検索モードアプリケーションが読み出され、図4に示す一連のステップの処理が開始される。図4に示す各ステップの処理は制御部11が実行する処理である。
ステップSA1において、現在年代情報Tが読み出される。具体的には、リモコン装置1の電源投入時に、サーバ装置6から受信した現在年代情報TがHDD20に記憶される。そして、HDD20から遡及年数検索モードアプリケーションが読み出されると共に、現在年代情報Tが読み出される。
ステップSA2において、接触操作領域101と年数表示領域108とを含むユーザインタフェースが表示部18に表示される。具体的には、HDD20から読み出された遡及年数検索モードのプログラムに基づいて、遡及年数検索モードが起動され、図2が示す初期画面が表示される。
ステップSA3において、遡及年変数Rに初期値がセットされる。具体的には、遡及年変数Rに「0」がセットされ、2桁の数字「00」の遡及年数画像109が年数表示領域108に表示される。
ステップSA4において、位置差分Dに初期値がセットされる。具体的には、位置差分Dに「0」がセットされる。
ステップSA5において、回転角度カウンターNに初期値がセットされる。具体的には、カウンターNに「1」がセットされる。
ステップSA6において、タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したか否かが判定される。具体的には、タッチパネル17の上部基板と下部基板とが接触するたびに、接触位置に応じた位置座標(X,Y)がタッチパネル17により生成され、タッチパネル17から位置座標(X,Y)が制御部11に送信される。タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したと判定された場合(YES)は、処理はステップSA7に移される。一方、タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信していないと判定された場合(NO)は、処理はステップSA6に移される。
ステップSA7において、開始位置座標(X,Y)として、受信した位置座標(X,Y)が記憶される。具体的には、タッチパネル17から受信した位置座標(X,Y)がメモリ19に開始位置座標(X,Y)として格納される。図5を参照して詳細に説明すると、ユーザが年指標103−4近傍の接触位置118を接触操作すると、接触位置118に応じた位置座標(X,Y)が開始位置座標(X,Y)としてメモリ19に格納される。
ステップSA8において、タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したか否かが判定される。具体的には、タッチパネル17の上部基板と下部基板とが接触するたびに、接触位置に応じた位置座標(X,Y)がタッチパネル17により生成され、タッチパネル17から位置座標(X,Y)が送信される。タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したと判定された場合(YES)は、処理はステップSA9に移される。一方、タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信していないと判定された場合(NO)は、処理はステップSA8に移される。
ステップSA9において、開始位置座標(X,Y)と受信した位置座標(X,Y)とに基づいて操作方向Cが決定される。具体的には、まず、開始位置座標(X,Y)が、直交座標系のどの象限に含まれるかが決定される。直交座標系は、図3に示すように、第1象限114、第2象限115、第3象限116、及び第4象限117に分かれる。次に、開始位置座標(X,Y)と受信した位置座標(X,Y)とが比較され、Xの増減、及びYの増減が決定される。
本実施形態において、開始位置座標(X,Y)が第1象限114に含まれ、開始位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が減少し、Y座標が増加した場合、反時計回りの操作方向であると決定される。また、開始位置座標(X,Y)が第2象限115に含まれ、開始位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が減少し、Y座標が減少した場合、反時計回りの操作方向であると決定される。また、開始位置座標(X,Y)が第3象限116に含まれ、開始位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が増加し、Y座標が減少した場合、反時計回りの操作方向であると決定される。また、開始位置座標(X,Y)が第4象限117に含まれ、開始位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が増加し、Y座標が増加した場合、反時計回りの操作方向であると決定される。
本実施形態において、開始位置座標(X,Y)が第1象限114に含まれ、開始位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が増加し、Y座標が減少した場合、時計回りの操作方向であると決定される。また、開始位置座標(X,Y)が第2象限115に含まれ、開始位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が増加し、Y座標が増加した場合、時計回りの操作方向であると決定される。また、開始位置座標(X,Y)が第3象限116に含まれ、開始位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が減少し、Y座標が増加した場合、時計回りの操作方向であると決定される。また、開始位置座標(X,Y)が第4象限117に含まれ、開始位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が減少し、Y座標が減少した場合、時計回りの操作方向であると決定される。
ステップSA10において、開始位置座標(X,Y)と受信した位置座標(X,Y)とに基づいて位置差分Dが算出される。具体的には、直交座標系の中心点106と、開始位置座標(X,Y)と、受信した位置座標(X,Y)との3点とから、回転角θ1を位置差分Dとして算出する。図6に、前記3点から決定される回転角θ1が示される。
ステップSA11において、ステップSA10において算出された位置差分Dと、ステップSA9において決定された操作方向Cとに基づいて、長針である長矢印104を回転移動させる。具体的には、時計UI102上に表示された長矢印104を、中心点106を中心として、時計回り、もしくは反時計回りに、回転角θ1に対応させた角度分、回転移動させる。
ステップSA12において、位置差分Dが所定の値に達したか否かが判定される。具体的には、回転角θ1が30度の倍数に達したか否かが判定される。回転角θ1が30度の倍数に達したと判定された場合(YES)は、処理はステップSA13に移される。一方、回転角θ1が30度の倍数に達していないと判定された場合(NO)は、処理はステップSA8に移される。
ステップSA13において、ステップSA9で決定された操作方向Cが反時計回りか否かが判定される。反時計回りと判定された場合は、処理はステップSA14に移される。一方、反時計回りではない、すなわち、時計回りと判定された場合は、処理はステップSA19に移される。
ステップSA14において、遡及年変数Rが決定される。具体的には、遡及年変数Rに「1」が加算される。
ステップSA15において、ステップSA14において決定された遡及年変数Rの値に基づいて、年数表示領域108に表示される遡及年数画像109が更新される。
ステップSA16において、遡及年変数Rと、ステップSA1で読み出された現在年代情報Tとに基づいて所定年代が決定される。具体的には、メモリ19に記憶された現在年代情報Tが取得され、ステップSA14において決定された遡及年変数Rが示す遡及年数分だけ、現在年代情報Tが示す年代から減算され、所定年代が決定される。
ステップSA17において、所定年代画像107の表示が更新される。具体的には、ステップSA16で決定された所定年代を表す所定年代画像107が表示部18の画面上の接触操作領域101に表示される。
ステップSA18において、回転角度カウンターNが更新される。具体的には、ステップSA5でセットされた値に「1」が加算される。
一方、ステップSA13において、操作方向Cが時計回りと判断された場合(NO)に、処理はステップSA19に移される、遡及年変数Rが決定される。具体的には、遡及年変数Rから「1」が減算される。
ステップSA20において、遡及年変数Rが「0」以上か否か判断される。本実施形態において、現在年代より未来へ進むことは出来ないため、遡及年変数Rが負の値になることは無い。遡及年変数Rが「0」未満と判定された場合(NO)は、処理はステップSA21に移される。一方、遡及年変数Rが「0」以上と判定された場合(YES)は、処理はステップSA22に移される。
ステップSA21において、エラーメッセージが表示される。具体的には、現在年代より未来へ進むことは出来ない、という注意文言が表示部18に表示される。エラーメッセージの表示後、処理はステップSA8に移される。
ステップSA22において、ステップSA19において減算された遡及年変数Rの値に基づいて、年数表示領域108に表示される遡及年数画像109が更新される。
ステップSA23において、遡及年変数Rと、ステップSA1で読み出された現在年代情報Tとに基づいて所定年代が決定される。具体的には、メモリ19に記憶された現在年代情報Tが取得され、ステップSA19において決定された遡及年変数Rが示す遡及年数分だけ、現在年代情報Tが示す年代が減算され、所定年代が決定される。
ステップSA24において、所定年代画像107の表示が更新される。具体的には、ステップSA23で決定された所定年代を表す所定年代画像107が表示部18の画面上の接触操作領域101に表示される。
ステップSA25において、回転角度カウンターNが更新される。具体的には、ステップSA5でセットされた値から「1」が減算される。
ステップSA26において、タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したか否かが判定される。位置座標を受信したと判定された場合(YES)は、処理はステップSA10に移される。一方、位置座標を受信していないと判定された場合(NO)は、処理はステップSA27に移される。
ステップSA27において、ステップSA8又はステップSA26で位置座標(X,Y)が検出されてから所定時間経過したか否かが判定される。具体的には、タッチパネル17への接触操作が10秒以上無い場合に、所定時間経過したと判定される。所定時間経過したと判定された場合(YES)は、処理はステップSA28に移される。一方、所定時間経過していない場合は、処理はステップSA26に移される。
ステップSA28において、楽曲を検索する指示が受付される。具体的には、表示部18に表示された検索ボタン110へのユーザの接触操作が検出されたか否かが判定される。接触操作が検出されたと判定された場合(YES)は、処理はSA29に移される。一方、接触操作が検出されない場合(NO)は、処理はステップSA28に移される。
ステップSA29において、ステップSA14またはステップSA23により決定された所定年代をキーとして、サーバ装置6の楽曲DBに対して楽曲リストの検索が実行される。具体的には、サーバ装置6の記憶部62に記憶されている楽曲DBに対し、所定年代をキーとする検索要求が、LAN通信部21を介して送信される。
ステップSA30において、サーバ装置6の楽曲DBから取得した楽曲リストが表示部18に表示される。具体的には、制御部11は、サーバ装置6から送信された楽曲リストを表示部18に表示させる。楽曲の発売年代毎に、各年代に含まれる楽曲のカラオケ装置の演奏回数ランキングリストが、楽曲DBに予め記憶される。サーバ装置6へ所定年代をキーとした検索要求が送信されると、所定年代に対応する年代の演奏回数ランキングリストが、サーバ装置6からリモコン装置1に送信される。
ステップSA31において、楽曲リストからの楽曲の選択が受付けられる。具体的には、表示部18に表示される楽曲リスト上の、一の楽曲に対応する位置への接触操作が受付けられ、図4に示すルーチン全体が終了する。
次に、第1実施形態の使用形態について、図2乃至図9を参照して説明する。本使用形態としては、キーワード検索、曲名検索、遡及年数検索モード等の複数の検索モードの中から遡及年数検索モードの選択が制御部11により受付けられてから、一の楽曲が選択されるまでの使用形態を説明する。
リモコン装置1の表示部18に表示された検索モードから、遡及年数検索モードの選択を受けると、図4に示す遡及年数検索プログラムがHDD20から読み出され、表示部18に図2に示す画面が表示される。図2は、遡及年数検索モードの初期画面を示す。初期画面では、接触操作領域101内に表示されている時計UI102の長矢印104は年指標103−1、すなわち12時の方向を指している。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「0年前」である。
ユーザが接触操作領域101内のいずれかの位置をタッチペン119でタッチし、所定の方向にタッチペン119を接触操作領域101に接触させたまま移動させると、タッチペン119の移動に追従して長矢印104は回転移動する。図5は、タッチパネル17が接触操作領域101への接触操作を受付けて、長矢印104が回転移動している画面を示す。ユーザがタッチペン119を最初に接触操作領域101の開始位置座標118に接触させてから右下方向にタッチペン119を移動させると、長矢印104が反時計回りに回転移動を開始する。短矢印105も併せて反時計回りに回転移動を開始する。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「0年前」のままである。本実施形態において、遡及年数は、図4のステップSA12で示されるように、回転角θ1が30度の倍数に達しない限り更新されない。しかし、回転角θ1が所定量に満たない段階でも、図5に示すように長矢印104はタッチペン119の操作に応じて反時計回りに回転移動する。
図6は、タッチペン119を所定量移動させた後の画面を示す。ユーザの接触操作が制御部11により受付けられ、ユ−ザがタッチペン119を位置座標121まで接触操作領域101に接触させたまま移動させると、タッチペン119の移動に追従して長矢印104は回転移動し、年指標103−4を指し示す。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「3年前」になる。
図7は、図6の年数表示領域108に表示された遡及年数画像109「3年前」より現在に近づけるための接触操作が制御部11により受付けられて、長矢印104が回転移動している画面を示す。ユーザがタッチペン119を最初に接触操作領域101の開始位置座標123に接触させてから右下方向にタッチペン119を移動させると、長矢印104が時計回りに回転移動を開始する。短矢印105も併せて時計回りに回転移動を開始する。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「3年前」のままである。ここで、遡及年数画像109が「3年前」に更新された際に、ユーザがタッチしていた図6に示す位置座標121と、遡及年数画像109「3年前」より現在に近づけるために、最初にユーザがタッチした開始位置座標123とは同じ位置座標でなくても良い。ユーザは遡及年数を変更する際に、接触操作領域101上の任意の位置からタッチペン119による操作を開始することが出来る。本実施形態において、遡及年数は、図4のステップSA12で示されるように、回転角θ1が30度の倍数に達しない限り更新されない。しかし、回転角θ1が所定量に満たない段階でも、図7に示すように長矢印104はタッチペン119の操作に応じて時計周りに回転移動する。
図8は、タッチペン119が所定量移動された後の画面を示す。ユーザの接触操作が制御部11により受付けられ、ユーザがタッチペン119を接触操作領域101に接触させたまま位置座標124まで移動させると、タッチペン119の移動に追従して長矢印104は回転移動し、年指標103−3を指し示す。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「2年前」になる。
図9は、検索ボタン110の接触操作が受付けられて表示部18に表示される、所定年代に対応する楽曲リスト125の画面を示す。図8の検索ボタン110の接触操作が制御部11により受付けられると、遡及年数「2年前」、すなわち、現在年代2015年から2年前の2013年の年間ヒット曲ランキングが楽曲リスト125として表示部18に表示される。
ユーザは楽曲リスト125から所望の楽曲を選択するために、選択カーソル126を移動させる。図9の年間ヒット曲ランキングにおいて、曲名、青いそら/歌手名、山田A子が選択されている。この状態で、曲名、青いそら/歌手名、山田A子が表示されている楽曲リスト125上の位置への接触操作が受付けられると、表示部18に表示されるべき画面が、楽曲リスト125の画面から、本楽曲の予約画面へ遷移する。予約画面での予約が確定すると、カラオケ装置3に予約信号が送信される。選択カーソル126は、楽曲リスト125上で移動させることが可能である。本実施形態では、選択カーソル126が指し示す楽曲を変更したい場合、ユーザが所望の楽曲への接触操作をすると、選択カーソル126が所望の楽曲へ移動する。
ユーザは選択バー127を操作して楽曲をスクロール表示させることも可能である。所定年代に対応する年代の演奏回数ランキングリストに含まれる楽曲は100曲程度である。このため、一画面に全楽曲を表示することはできない。選択バー127の接触操作が受付けられると、楽曲リスト125に含まれる楽曲がスクロール表示される。なお、選択バー127を操作する場合、選択カーソル126は、常に楽曲リスト125上の最上部に位置している。
<第1実施形態の効果>
本実施形態によれば、図6に示すように、ユ−ザがタッチペン119を位置座標118から位置座標121まで接触操作領域101に接触させたまま移動させると、直交座標系の中心点106と、位置座標118と、位置座標121との3点から、回転角θ1が位置差分Dとして算出される。つまり、ユーザは時計UI102の外円上の年指標103−4及び年指標103−7を正確に接触操作しなくとも、年指標103−4の近傍の位置座標118と、年指標103−7の近傍の位置座標121とを接触操作することで回転角θ1が決まる。よって、ユーザは、遡及年数を決定するための接触操作を簡単に行うことができ、この簡単な操作により、ユーザが検索したい楽曲の所定年代を確実に決定することが可能となる。
また、本実施形態によれば、年数表示領域108に表示された遡及年数画像109より、遡及年数を現在に近づけるための接触操作が制御部11により受付けられると、長矢印104が回転移動する。遡及年数は、図4のステップSA12で示されるように、回転角θ1が30度の倍数に達しない限り更新されない。しかし、回転角θ1が所定量に満たない段階でも、図5及び図7に示すように長矢印104はタッチペン119の操作に応じて回転移動するので、長矢印104の回転移動方向によって、遡及年数を時計回りの方向に修正するのか、反時計回りの方向に修正するのかを、ユーザは容易に確認することが可能になる。
また、本実施形態において、遡及年数画像109が更新された際に、ユーザがタッチしていた位置座標121と、更新された遡及年数画像109より遡及年数を現在に近づけるために、最初にユーザがタッチする開始位置座標123とは同じ位置座標でなくても良い。よって、図6及び図7に示すように、ユーザは、位置座標121とは異なる任意の位置座標を開始位置座標123として、遡及年数を現在に近づけるなどの遡及年数の修正を容易に行うことが可能になる。
<第2実施形態の電気的構成>
本発明の第2実施形態であるリモコン装置1を備えるカラオケシステムKSについて、以下に説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成部分には同じ記号又は番号を付して説明する。
HDD20は、各種プログラムを記憶する。本実施形態における楽曲の検索モードは遡及年数検索モードである。遡及年数検索モードの実行を指示する制御要求が制御部11に受付けられると、HDD20から遡及年数検索プログラムが読み出され、後述する図10に示す一連のステップの処理が開始される。また、HDD20には、後述する図10のステップSB6に示される初期の位置座標として、図2に示す接触操作領域101中の、年指標103−1が示す位置座標(X0,Y0)が記憶されている。
<第2実施形態の動作及び作用>
第2実施形態の動作及び作用について、図10を参照して説明する。第1実施形態の動作と、第2実施形態の動作とにおいて、図10に示すステップSB1からステップSB5までの処理は、図4に示すステップSA1からステップSA5までと同様のため、省略する。また、図10に示すステップSB11からステップSB24までの処理は、図4に示すステップSA11からステップSA24までと同様のため、省略する。さらに、図10に示すステップSB27からステップSB30までの処理は、図4に示すステップSA27からステップSA30までと同様のため、その説明を省略する。
ステップSB6において、位置座標(X,Y)が、初期の位置座標として、(X0,Y0)に設定される。具体的には、HDD20に記憶された年指標103−1が示す位置座標(X0,Y0)が初期の位置座標として格納される。
ステップSB7において、タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したか否かが判定される。具体的には、タッチパネル17の上部基板と下部基板とが接触するたびに、接触位置に応じた位置座標(X,Y)がタッチパネル17により生成され、タッチパネル17から位置座標(X,Y)が制御部11に送信される。タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したと判定された場合(YES)は、処理はステップSB8に移される。一方、タッチパネル17から位置情報(X,Y)を受信していないと判定された場合(NO)は、処理はステップSB7に移される。
ステップSB8において、操作方向Cが決定される。本実施形態において、図2に示す初期画面から、所定年代が未来になるような操作方向、すなわち、時計回りの操作方向は受け付けられないため、反時計回りの操作方向であると決定される。
ステップSB9において、初期の位置座標(X0,Y0)と受信した位置座標(X,Y)とに基づいて位置差分Dが算出されると共に、受信した位置座標(X,Y)が先回の位置座標(X,Y)として記憶される。具体的には、直交座標系の中心点106と、初期の位置座標(X0,Y0)と、受信した位置座標(X,Y)との3点とから、回転角θ2を位置差分Dとして算出する。図11に、前記3点から決定される回転角θ2が示される。受信した位置座標(X,Y)はメモリ19に先回の位置座標(X,Y)として記憶される。
ステップSB10において、ステップSB9において算出された位置差分Dと、ステップSB8において決定された操作方向Cとに基づいて、長針である長矢印104が回転移動される。具体的には、時計UI102上に表示された長矢印104が、中心点106を中心として、時計回り、もしくは反時計回りに、回転角θ2に対応させた角度分、回転移動される。
ステップSB25において、タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したか否かが判定される。位置座標を受信したと判定された場合(YES)は、処理はステップSB31に移される。一方、位置座標を受信していないと判定された場合(NO)は、処理はステップSB26に移される。
ステップSB26において、ステップSB7又はステップSB25で位置座標(X,Y)を検出してから所定時間経過したか否かが判定される。具体的には、タッチパネル17への接触操作が10秒以上無い場合に、所定時間経過したと判定される。所定時間経過したと判定された場合(YES)は、処理はステップSB27に移される。一方、所定時間経過していない場合は、処理はステップSB25に移される。
ステップSB31において、受信した位置座標(X,Y)と、先回の位置座標(X,Y)とに基づいて操作方向Cが決定される。具体的には、まず、先回の位置座標(X,Y)が、直交座標系のどの象限に含まれるかが決定される。直交座標系は、図3に示すように、第1象限114、第2象限115、第3象限116、及び第4象限117に分かれる。次に、先回の位置座標(X,Y)と受信した位置座標(X,Y)とが比較され、Xの増減、及びYの増減が決定される。
本実施形態において、先回の位置座標(X,Y)が第1象限114に含まれ、先回の位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が減少し、Y座標が増加した場合、反時計回りの操作方向であると決定される。また、先回の位置座標(X,Y)が第2象限115に含まれ、先回の位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が減少し、Y座標が減少した場合、反時計回りの操作方向であると決定される。また、先回の位置座標(X,Y)が第3象限116に含まれ、先回の位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が増加し、Y座標が減少した場合、反時計回りの操作方向であると決定される。また、先回の位置座標(X,Y)が第4象限117に含まれ、先回の位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が増加し、Y座標が増加した場合、反時計回りの操作方向であると決定される。
本実施形態において、先回の位置座標(X,Y)が第1象限114に含まれ、先回の位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が増加し、Y座標が減少した場合、時計回りの操作方向であると決定される。また、先回の位置座標(X,Y)が第2象限115に含まれ、先回の位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が増加し、Y座標が増加した場合、時計回りの操作方向であると決定される。また、先回の位置座標(X,Y)が第3象限116に含まれ、先回の位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が減少し、Y座標が増加した場合、時計回りの操作方向であると決定される。また、先回の位置座標(X,Y)が第4象限117に含まれ、先回の位置座標(X,Y)に比べ、受信した位置座標(X,Y)のX座標が減少し、Y座標が減少した場合、時計回りの操作方向であると決定される。
次に、第2実施形態の使用形態について、図2、図9図11及び12を参照して説明する。本使用形態としては、キーワード検索、曲名検索、遡及年数検索モード等の複数の検索モードの中から遡及年数検索モードの選択が制御部11により受付けられてから、一の楽曲が選択されるまでの使用形態を説明する。
第2実施形態における楽曲の検索結果画面は、図9に示す第1実施形態の楽曲の検索結果画面と同様のため、その説明を省略する。
リモコン装置1の表示部18に表示された検索モードから、遡及年数検索モードの選択が受付けられると、図10に示す遡及年数検索プログラムがHDD20から読み出され、表示部18に図2に示す画面が表示される。図2は、遡及年数検索モードの初期画面を示す。初期画面では、接触操作領域101内に表示されている時計UI102の長矢印104は年指標103−1、すなわち12時の方向を指している。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「0年前」である。
図11は、タッチパネル17が接触操作領域101への接触操作を受付けて、長矢印104が回転移動している画面を示す。ユーザがタッチペン119を最初に接触操作領域101の開始位置座標129に接触させてから左下方向にタッチペン119を移動させると、長矢印104が反時計回りに回転移動を開始する。図示しない短矢印105も併せて反時計回りに回転移動を開始する。ユ−ザがタッチペン119を位置座標130まで接触操作領域101に接触させたまま移動させると、タッチペン119の移動に追従して長矢印104は回転移動する。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「3年前」になる。
図12は、図11の年数表示領域108に表示された遡及年数画像109「3年前」より現在に近づけるための接触操作が制御部11により受付けられて、長矢印104が回転移動している画面を示す。ユーザがタッチペン119を接触操作領域101の開始位置座標131に接触させてから右上方向にタッチペン119を移動させると、長矢印104が時計回りに回転移動を開始する。ユーザがタッチペン119を接触操作領域101に接触させたまま位置座標132まで移動させると、タッチペン119の移動に追従して長矢印104は回転移動する。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「2年前」になる。この場合、回転角θ2は、年指標103−1が示す初期位置座標(X0,Y0)と、受信した位置座標132と、中心点106とによって決定される。
<第2実施形態の効果>
第2の実施形態によれば、図11に示すように、ユ−ザがタッチペン119を位置座標129から位置座標130まで接触操作領域101に接触させたまま移動させると、直交座標系の中心点106と、年指標103−1が示す初期位置座標(X0,Y0)と、位置座標130との3点から、回転角θ2が位置差分Dとして算出される。つまり、ユーザは時計UI102の外円上の年指標103−1及び年指標103−4を正確に接触操作しなくとも、年指標103−1の近傍の位置座標129と、年指標103−4の近傍の位置座標130とを接触操作することで回転角θ2が決まる。よって、ユーザは、遡及年数を決定するための接触操作を簡単に行うことができ、この簡単な操作により、ユーザが検索したい楽曲の所定年代を確実に決定することが可能となる。
<第3実施形態の電気的構成>
本発明の第3実施形態であるリモコン装置1を備えるカラオケシステムKSについて、以下に説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同じ構成部分には同じ記号又は番号を付して説明する。
HDD20は、各種プログラムを記憶する。本実施形態における楽曲の検索モードは遡及年数検索モードである。遡及年数検索モードの実行を指示する制御要求が制御部11に受付けられると、HDD20から遡及年数検索プログラムが読み出され、後述する図13に示す一連のステップの処理が開始される。
<第3実施形態の動作及び作用>
第3実施形態の動作及び作用について、図13を参照して説明する。第1実施形態の動作と、第3実施形態の動作とにおいて、図13に示すステップSC1からステップSC4までの処理は、図4に示すステップSA1からステップSA4までと同様のため、省略する。また、図13に示すステップSC11からステップSC15まで、及びステップSC17からステップSC22までの処理は、図4に示すステップSA13からステップSA17まで、及びステップSA19からステップSA24までと同様のため、省略する。さらに、図13に示すステップSC26からステップSC29までの処理は、図4に示すステップSA28からステップSA31までと同様のため、その説明を省略する。
ステップSC5において、位置座標(X,Y)が、先回の位置座標として、(X0,Y0)に設定される。具体的には、図2に示す接触操作領域101中の、年指標103−1が示す位置座標(X0,Y0)が先回の位置座標として格納される。
ステップSC6において、タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したか否かが判定される。具体的には、タッチパネル17の上部基板と下部基板とが接触するたびに、接触位置に応じた位置座標(X,Y)がタッチパネル17により生成され、タッチパネル17から位置座標(X,Y)が制御部11に送信される。タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したと判定された場合(YES)は、処理はステップSC7に移される。一方、タッチパネル17から位置情報(X,Y)を受信していないと判定された場合(NO)は、処理はステップSC6に移される。
ステップSC7において、受信した位置座標(X,Y)が、接触操作領域101の時計UI102の外円上の位置座標(Xa,Ya)に変換される。具体的には、図14において、中心点106と受信した位置座標(X,Y)との距離L1が算出され、予め決められた時計UI102の半径rと距離L1との割合r/L1が算出される。本割合に基づき、位置座標Xa=r/L1×Xの計算式で、また、位置座標Ya=r/L1×Yの計算式で、時計UI102の外円上の位置座標(Xa,Ya)が決定される。
ステップSC8において、先回の位置座標(X,Y)と変換した位置座標(Xa,Ya)とに基づいて操作方向Cが決定される。具体的には、まず、先回の位置座標(X,Y)が、直交座標系のどの象限に含まれるかが決定される。直行座標系は、図3に示すように、第1象限114、第2象限115、第3象限116、及び第4象限117に分かれる。次に、先回の位置座標(X,Y)と変換した位置座標(Xa,Ya)とが比較され、Xの増減、及びYの増減が決定される。
ステップSC9において、先回の位置情報(X,Y)と変換した位置座標(Xa,Ya)とに基づいて位置差分Dが算出される。具体的には、先回の位置情報(X,Y)と、変換した位置座標(Xa,Ya)との2点間距離L2が位置差分Dとして算出される。図14に、前記2点間距離L2を示す。
ステップSC10において、位置差分Dが所定の値に達したか否かが判定される。具体的には、2点間距離L2が所定長Lcに達したか否かが判定される。2点間距離L2が所定長Lcに達したと判定された場合(YES)は、処理はステップSC11に移される。一方、2点間距離L2が所定長Lcに達していないと判定された場合(NO)は、処理はステップSC6に移される。
ステップSC16において、変換した位置座標(Xa,Ya)が、先回の位置座標(X,Y)として設定される。
ステップSC23において、変換した位置座標(Xa,Ya)が、先回の位置座標(X,Y)として設定される。
ステップSC24において、タッチパネル17から位置座標(X,Y)を受信したか否かが判定される。位置座標を受信したと判定された場合(YES)は、処理はステップSC30に移される。一方、位置座標を受信していないと判定された場合(NO)は、処理はステップSC25に移される。
ステップSC25において、ステップSC6又はステップSC24で位置座標(X,Y)を検出してから所定時間経過したか否かが判定される。具体的には、タッチパネル17への接触操作が10秒以上無い場合に、所定時間経過したと判定される。所定時間経過したと判定された場合(YES)は、処理はステップSC26に移される。一方、所定時間経過していない場合は、処理はステップSC24に移される。
ステップSC30において、受信した位置座標(X,Y)が接触操作領域101の時計UI102の外円上の位置座標(Xa,Ya)に変換される。具体的には、中心点106と受信した位置座標(X,Y)との距離L1が算出され、予め決められた時計UI102の半径rと距離L1との割合r/L1が算出される。本割合に基づき、位置座標Xa=r/L1×Xの計算式で、また、位置座標Ya=r/L1×Yの計算式で、時計UI102の外円上の位置座標(Xa,Ya)が決定される。
次に、第3実施形態の使用形態について、図2、図9、図14及び15を参照して説明する。本使用形態としては、キーワード検索、曲名検索、遡及年数検索モード等の複数の検索モードの中から遡及年数検索モードの選択が制御部11により受付けられてから、一の楽曲が選択されるまでの使用形態を説明する。
第3実施形態における楽曲の検索結果画面、図9に示す第1実施形態の楽曲の検索結果画面と同様のため、その説明を省略する。
リモコン装置1の表示部18に表示された検索モードから、遡及年数検索モードの選択が受付けられると、図13に示す遡及年数検索プログラムがHDD20から読み出され、表示部18に図2に示す画面が表示される。図2は、遡及年数検索モードの初期画面を示す。初期画面では、接触操作領域101内に表示されている時計UI102の長矢印104は年指標103−1、すなわち12時の方向を指している。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「0年前」である。
図14は、タッチパネル17が接触操作領域101への接触操作を受付けて、長矢印104が回転移動している画面を示す。ユーザがタッチペン119を最初に接触操作領域101の開始位置座標134に接触させてから左方向にタッチペン119を移動させると、長矢印104が反時計回りに回転移動を開始する。図示しない短矢印105も併せて反時計回りに回転移動を開始する。ユ−ザがタッチペン119を位置座標135まで接触操作領域101に接触させたまま移動させると、タッチペン119の移動に追従して長矢印104は回転移動し、年指標103−2を指し示す。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「1年前」になる。
図15は、図11の年数表示領域108に表示された遡及年数画像109「1年前」からさらに過去に進めるための接触操作が制御部11により受付けられて、長矢印104が回転移動している画面を示す。ユーザがタッチペン119を接触操作領域101の位置座標135に接触させてから左下方向にタッチペン119を移動させると、長矢印104が反時計回りに回転移動を開始する。ユーザがタッチペン119を接触操作領域101に接触させたまま位置座標136まで移動させると、タッチペン119の移動に追従して長矢印104は回転移動し、年指標103−3を指し示す。年数表示領域108に表示される遡及年数画像109は「2年前」になる。
<第3実施形態の効果>
第3実施形態によれば、図14に示すように、ユ−ザがタッチペン119で位置座標134または位置座標135を接触操作すると、ステップSC7で位置座標134が時計UI102の外円上の位置座標103−1に変換され、ステップSC7で位置座標135が外円上の位置座標103−2に変換される。そして、変換した位置座標103−1と位置座標103−2との2点間距離L2が位置差分Dとして算出される。つまり、ユーザは時計UI102の外円上の年指標103−1及び年指標103−2を正確に接触操作しなくとも、年指標103−1の近傍の位置座標134と、年指標103−2の近傍の位置座標135とを接触操作することで、2点間距離L2が決まる。よって、位置差分Dとして、直交座標系上の2点間距離L2を用いる場合でも、ユーザは、遡及年数を決定するための接触操作を簡単に行うことができ、この簡単な操作により、ユーザが検索したい楽曲の所定年代を確実に決定することが可能となる。
<第1乃至第3実施形態の構成と本発明の構成との対応関係>
タッチパネル17と表示部18との組み合わせは、本発明の入力表示手段の一例である。制御部11と図4のステップSA8との組み合わせは、本発明の検出手段の一例である。制御部11と図4のステップSA10との組み合わせは、本発明の第1決定手段の一例である。図6に示す回転角θ1は、本発明の操作量の一例である。制御部11と図4のステップSA12との組み合わせは、本発明の第2決定手段の一例である。制御部11と図4のステップSA16との組み合わせは、本発明の第3決定手段の一例である。制御部11と、図4のステップSA15との組み合わせは、本発明の第1表示制御手段の一例である。制御部11と図4のステップSA29との組み合わせは、本発明の検索手段の一例である。制御部11と、図4のステップSA30との組み合わせは、本発明の第2表示制御手段の一例である。制御部11と、図4のステップSA1との組み合わせは、本発明の取得手段の一例である。
図3に示す第1象限114、第2象限115、第3象限116、及び第4象限117を含む直交座標系は、本発明の位置座標系の一例である。図5に示す位置座標118は、本発明の位置座標の一例である。メモリ19は、本発明の記憶手段の一例である。
図6に示す位置座標118は、本発明の先回の位置座標の一例である。図6に示す位置座標121は、本発明の現在の位置座標の一例である。図6に示す回転角θ1は、本発明の位置差分の一例である。図4のステップSA12の処理は、本発明の所定量に達したと判断する動作の一例である。
図4のステップSA13の処理は、本発明の予め決められた方向か否かを判断する動作の一例である。図6に示す矢印120は、本発明の先回の位置座標から現在の位置座標に向かう方向の一例である。
図11に示す年指標103−1の位置座標は、本発明の初期の位置座標の一例である。
図6に示す長矢印104は、本発明の位置座標を中心として回転する指針の一例である。図6に示す回転角θ1は、本発明の指針の回転量の一例である。
図2に示す接触操作領域101は、本発明の接触操作領域の一例である。図2に示す年数表示領域108は、本発明の年数表示領域の一例である。
<変形例>
本発明の実施形態について以上説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者であれば種々の変形を加えることができる。
本実施形態において、検出手段の一例として図4のステップSA6の処理を挙げている。タッチパネル17の上部基板と下部基板とが接触するたびに、接触位置に応じた位置座標(X,Y)がタッチパネル17により生成され、タッチパネル17から位置座標(X,Y)が制御部11に送信される。本タッチパネル17の構成は、一般に抵抗膜方式と言われる。本抵抗膜方式は、透明抵抗膜が設けられた素材が透明導電膜間に貼りあわせてあり、タッチペン等でタッチされた時、透明導電膜同士が接触することによってタッチパネルへの入力が行われる。この実施形態に代えて、静電容量方式、超音波表面弾性波方式、赤外線光学イメージング方式、及び電磁誘導方式といった、別のタッチパネルの方式を採用してもよい。例えば、静電容量方式は、一方のガラスにX電極を、もう一方のガラスにY電極がコーティングされてあり、指が電極に近づくと、指と電極間に容量結合が発生し、電極間の容量値が大きくなる。そして、どこの電極間で容量値が大きくなっているのかを調べて、タッチしている位置座標を検出する。
本実施形態において、位置差分に基づいた操作量の一例として図6に示す回転角θ1、図11に示す回転角θ2、または、図14に示す2点間距離L2を挙げている。この実施形態に代えて、ユーザがタッチペン119で接触操作した際の、直交座標系上でタッチペン119が移動した軌跡の長さを操作量としてもよい。たとえば、軌跡の長さは、図6に示す矢印120が示す長さである。この場合、直交座標系上の軌跡の長さと遡及年数の増加年数とを対応付けるテーブルがHDD20に予め記憶されており、当該テーブルを参照し、軌跡の長さを変数としてテーブルから増加年数を取得し、遡及年数を増加させてもよい。
本実施形態において、現在年代情報Tは、HDD20に記憶されている。この実施形態に代えて、リモコン装置2に内蔵されている内部時計を参照してもよい。この場合、図4のステップSA1を実行する際に、内部時計から現在年代情報Tが取得される。
本実施形態において、表示される所定年代の一例として、図6に示す所定年代画像107を挙げている。所定年代画像107は西暦である。この実施形態に代えて、和暦表示してもよい。HDD20には、西暦と和暦との変換テーブルが予め用意されており、ユーザが西暦から和暦への変更を指示すると、変換テーブルを参照して、西暦から和暦に表示が変換される。たとえば、図6に示す所定年代画像107は「2012」だが、和暦変換されると、「H24」となる。
本実施形態において、予め設定された位置座標系の一例として、直交座標系を挙げている。この実施形態に代えて、直交座標系を極座標系に変換してもよい。直交座標系から極座標系への変換は、特開2006−119854号公報等により公知である。極座標系に変換する場合、操作量は偏角に該当する。偏角は、正の値、負の値をとり、正の値の場合は、反時計回り、負の値の場合は時計回りと定義することができる。本変形例の場合、図4のステップSA9で決定される操作方向Cは、偏角の正負で判断することが可能となる。
本実施形態において、接触操作領域の一例として、図2に示す接触操作領域101を挙げている。本接触操作領域は、円形の時計UI102に合わせて円形であるが、楕円形、正方形、または長方形であってもよい。また、時計UI102が楕円形、正方形、または長方形であってもよい。
本実施形態において、位置座標系において、予め決められた方向の一例として、図3に示す第1象限114、第2象限115、第3象限116、第4象限117の象限毎に定義される操作方向を挙げている。この実施形態に代えて、接触操作領域101の下半分に対し、タッチペン119による右から左への操作を検知した場合は、遡及年数を増加させ、上半分に対し、タッチペン119による左から右への操作を検知した場合は、遡及年数を減少させてもよい。
本実施形態において、円形の時計UI102を表示している。この実施形態に代えて、長方形状のバーを表示してもよい。一般的な映像再生装置において、映像の再生を早送り、又は巻き戻しする際に、表示部下部に、長方形状のバーと、現在の表示部分を指し示すアイコンとが配置されている。本変形例では、接触操作領域に長方形状のバーとアイコンとが表示され、本アイコンへの右から左への操作を検知した場合は、遡及年数を増加させ、左から右への操作を検知した場合は、遡及年数を減少させてもよい。
本実施形態において、位置座標系上の予め決められた位置座標を中心として回転する指針の一例として、図2に示す長矢印104と短矢印105とを挙げている。本実施形態に代えて、長矢印104をタッチペン119で操作すると、遡及年数が増減する変形例であってもよい。長矢印104の指し示す年指標103が、年指標103−1から年指標103−2に変更されると、遡及年数は1年増加する。この変形例に加え、短矢印105をタッチペン119で操作可能とし、遡及年数を増減させてもよい。本変形例において、時計UI102は年指標103で12分割されている。よって、短矢印105の指し示す年指標103が、年指標103−1から年指標103−2に変更されると、遡及年数は12年増加するとしてもよい。
本実施形態において、図2に示す中心点106は画像として表示されている。この実施形態に代えて、中心点106を画像として表示しなくてもよい。中心点106の位置座標はHDD20に予め記憶されており、図4のステップSA10を実行する際に、HDD20から中心点106の位置座標が取得される。
本実施形態において、年数表示領域108に表示された遡及年数画像109は、接触操作領域101への操作によって変更される。この実施形態に加え、年数表示領域108に遡及年数を変更させるための増加ボタン及び減少ボタンを設けてもよい。増加ボタンへの接触を受付けると、遡及年数は順次増加し、減少ボタンへの接触を受付けると、遡及年数は順次減少する。また、遡及年数の増減に連動し、時計UI102上に表示されている長矢印104及び短矢印105が回転移動してもよい。
本実施形態において、図2に示す所定年代画像107の色彩は一定である。この実施形態に代えて、接触操作領域101への接触操作の有無に応じて色彩を変更してもよい。例えば、接触操作を検知して長矢印104が動いている最中は所定年代画像107の色彩は薄くなり、接触操作を検知しなくなり、長矢印104が停止したら、所定年代画像107の色彩は濃くなってもよい。
本実施形態において、図2に示す長矢印104の色彩は一定である。この実施形態に代えて、接触操作領域101への接触操作の有無に応じて色彩を変更してもよい。例えば、接触操作を検知して長矢印104が動いている最中は長矢印104の色彩は濃くなり、接触操作を検知しなくなり、長矢印104が停止したら、長矢印104の色彩は薄くなってもよい。
本実施形態において、図4のステップSA12の処理で判定される位置差分の所定値は、リモコン装置1において予め設定されている。この実施形態に代えて、所定値を、表示部18のサイズによって変更してもよい。表示部18のサイズは、予めHDD20に記憶されており、表示部18のサイズが小さいほど、所定値を小さくしてもよい。
本実施形態において、図2に示す時計UI102は年指標103で12分割されている。言い換えると、遡及年数の遡及進度は常に一定であり、本実施形態の場合、時計UI102を長矢印104が一周すると、遡及年数は12年増加する。この実施形態に代えて、ユーザの指定により、遡及年数の遡及進度を変更してもよい。操作部12上に、遡及進度「遅い」、「普通」、「早い」を選択するボタンが予め用意され、初期値は「普通」に設定され、等間隔に表示される年指標103の個数が12個に設定される。遡及進度が「遅い」に設定されると、年指標103の個数は6個に変更される。遡及進度が「早い」に設定されると、年指標103の個数が24個に変更される。また、ユーザがHDD20に自身の年齢を予め記憶させることが可能な場合、本年齢に応じて遡及進度を設定してもよい。例えば、ユーザの年齢が12歳の場合、年指標103の個数を12個とし、ユーザの年齢が24歳の場合は、年指標103の個数を24個とする。また、音楽に興味があったであろう年代が予め設定されており、特にユーザが楽曲に興味ないであろう年代については、遡及進度を早めてすぐに過去の所定年代に遡及可能にすると共に、ユーザが楽曲に興味があったであろう年代については、遡及進度を遅め、細かく遡及可能にしてもよい。例えば、50歳の人の音楽に興味があったであろう年代を12歳から24歳までと仮定すると、50歳から24歳までは、年指標103の個数を26個にして、26年分を1周で進めることを可能とし、24歳から12歳までは、年指標103の個数を12個にして、12年分を1周で進めることを可能にしてもよい。
本実施形態において、楽曲検索装置の一例として、カラオケ店舗で使用される業務用のカラオケ装置に括り付いたリモコン装置が記載されている。本実施形態に代えて、家庭用ゲーム機、パーソナルコンピュータ、携帯電話、及び携帯情報端末といった、ユーザがカラオケを実施できる機能を有している機器を楽曲検索装置としてもよい。