JP6511280B2 - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ドアハンドル装置に関する。
一般に、車両は、ドアを閉めるとボディ側のストライカにドア側のラッチが係合した状態となり、ドアのハンドルレバーを引くと、ハンドルレバーに連動してラッチがストライカから外れるためドアが開く。こうした車両において、側面衝突等の衝撃によってドアが開くのを防止する機構を備えたものが知られている。
例えば、図8に示す車両用ドアハンドル装置100では、細長い形状のハンドルレバー102が、該ハンドルレバー102の一端側に設けられた回転軸102aを中心としてドア閉位置(実線)とドア開位置(1点鎖線)との間で回転可能なようにドアパネルに固定されている。図8では、左側が車両前方、右側が車両後方である。この車両用ドアハンドル装置100は、図9に示すように、ハンドルレバー102の他端側に引っ掛け部材104を備え、その引っ掛け部材104にブーメラン状のベルクランク106の一端が引っ掛けられている。ベルクランク106は、他端に、カウンタウエイト108と図示しないラッチを操作するためのフック110とを備えている。操作者がハンドルレバー102をドア閉位置からドア開位置へ動かす(矢印a参照)と、ハンドルレバー102の引っ掛け部材104が矢印bの方向へ移動するため、この引っ掛け部材104に引っ掛けられているベルクランク106の一端が回転軸106aの周りに回転し、カウンタウエイト108とフック110が矢印cの方向へ回転する。このフック110の回転によりラッチがストライカから外れてドアが開く。一方、側面衝突等の衝撃がドアパネルに加わった場合、ハンドルレバー102には矢印aの方向に慣性力が働くと共に、カウンタウエイト108には矢印dの方向に慣性力が働く。このカウンタウエイト108に働く慣性力は、ベルクランク106を介して引っ掛け部材104に伝わり、引っ掛け部材104に矢印eの方向の力として働く。これにより、ハンドルレバー102は矢印aの方向へ動くのを阻止される。その結果、側面衝突等の衝撃がドアパネルに加わったとしても、ハンドルレバー102はドア閉位置のままであり、ドアが開いてしまうことはない。但し、側面衝突等でカウンタウエイト108の設定以上の大きな衝撃がドアパネルに加わった場合は、ハンドルレバー102は矢印aの方向へ回転してしまい、ドアが開いてしまう。なお、ベルクランク106は、スプリング106bによって引っ掛け部材104に矢印eの方向の力を与えている。
また、特許文献1の車両用ドアハンドル装置200では、図10に示すように、細長い形状のハンドルレバー202は、該ハンドルレバー202の一端側に設けられた回転軸202aを中心としてドア閉位置(実線)とドア開位置(1点鎖線)との間で回転可能なようにドアパネル204に取り付けられている。操作者がハンドルレバー202をドア閉位置からドア開位置へ動かすと、ドアが開く。一方、側面衝突等の衝撃がドアパネル204に加わった場合、図11に示すように、ハンドルレバー202には矢印fの方向に慣性力が働き、この慣性力によりハンドルレバー202のアーム202bが変形したドアパネル204の内面に当接する。これにより、ハンドルレバー202は矢印fの方向へ動くのを阻止される。
特開2013ー227763号公報
しかしながら、車両用ドアハンドル装置100では、ハンドルレバー102の上下方向の幅を大きくはみ出すようにしてカウンタウエイト108が取り付けられているため、持ち運びにくく、ドアパネルへ取り付ける作業も繁雑になるという問題があった。また、車両用ドアハンドル装置200では、カウンタウエイト108がないため全体的にコンパクトな構成になるものの、側面衝突時にドアパネル204を利用してハンドルレバー202のドア開位置への移動を阻止するため、例えばドアパネル204の変形具合によってはハンドルレバー202のドア開位置への移動を阻止できないおそれがあった。
本発明の車両用ドアハンドル装置は、上述した課題に鑑みなされたものであり、装置全体がコンパクトで、側面衝突等の衝撃がドアパネルに加わった場合にハンドルレバーのドア開位置への移動を確実に阻止できるようにすることを主目的とする。
本発明の車両用ドアハンドル装置は、
細長い形状のハンドルレバーが、該ハンドルレバーの一端側を回転中心としてドア閉位置とドア開位置との間で回転可能なように、ドアパネルの内側に固定されるベースに取り付けられたドアハンドル装置であって、
前記ハンドルレバーの回転動作を妨げない非干渉位置と、前記ハンドルレバーの一端側と当接して該ハンドルレバーが前記ドア閉位置から前記ドア開位置へ回転する動作を阻害する干渉位置との間で回転可能なように前記ベースに取り付けられた動作阻止部材
を備え、
前記動作阻止部材は、通常時には前記非干渉位置に配置されるよう弾性力によって支持され、前記ドアパネルの外から内向きの衝撃を受けた時には該衝撃によって生じる慣性力により前記弾性力に抗して前記非干渉位置から前記干渉位置へ移動する、
ものである。
この車両用ドアハンドル装置では、動作阻止部材は、ハンドルレバーの一端側つまり回転中心側に配置されている。通常時には、動作阻止部材は、非干渉位置に配置されるよう弾性力によって支持されている。一方、側面衝突等の衝撃を受けた時には、動作阻止部材は、その衝撃によって生じる慣性力により弾性力に抗して非干渉位置から干渉位置へ移動し、ハンドルレバーの一端側と接触してハンドルレバーのドア開位置への回転を阻止する。つまり、カウンタウエイトの役割を果たす動作阻止部材がハンドルレバーの一端側と当接してハンドルレバーのドア開位置への回転を阻止する。そのため、ハンドルレバーの他端側つまり回転中心とは反対側のベルクランクに動作阻止部材を設ける場合に比べて、装置全体がコンパクトになる。また、側面衝突等の衝撃がドアパネルに加わった場合、変形したドアパネルを利用してハンドルレバーのドア開位置への回転を阻止する場合に比べて、確実にその回転を阻止することができる。
本発明の車両用ドアハンドル装置において、前記ハンドルレバーは、操作者によって握られるレバー本体と、該レバー本体に連結され前記ドアパネルの内側に配置される幅の狭いアームとを有し、前記ハンドルレバーの回転中心は、前記アームに設けられ、前記動作阻止部材は、前記干渉位置に配置されたときには前記アームと当接するようにしてもよい。こうすれば、動作阻止部材はハンドルレバーよりも上下方向の幅の狭いアームと当接するため、よりコンパクトな構成にすることができる。
本発明の車両用ドアハンドル装置において、前記ハンドルレバーは、該ハンドルレバーの一端側に壁部を有し、前記動作阻止部材は、前記非干渉位置に配置された状態では、前記ハンドルレバーが前記ドア閉位置と前記ドア開位置との間で回転する間、前記壁部と接触せず、前記干渉位置に配置された状態では、前記ハンドルレバーが前記ドア閉位置から前記ドア開位置へ回転しようとしたときに前記壁部と接触して前記壁部の動きを阻止するようにしてもよい。こうすれば、干渉位置に配置された動作阻止部材はハンドルレバーの壁部と当接するため、ハンドルレバーのドア開位置への回転をより確実に阻止することができる。
この場合、前記ハンドルレバーは、前記壁部よりも前記ハンドルレバーの他端側に前記動作阻止部材の動作を規制する規制部を有し、前記動作阻止部材は、前記衝撃によって生じた慣性力により前記非干渉位置から前記干渉位置へ到達した時点で前記規制部に当接し、該規制部により更なる回転動作を規制されるようにしてもよい。こうすれば、動作阻止部材のフルストローク位置を決めることができるため、大きな慣性力が発生した場合に動作阻止部材が回転しすぎて不具合を起こすことを回避することができる。
本発明の車両用ドアハンドル装置において、前記動作阻止部材の車両上下方向の幅は、前記ハンドルレバーの車両上下方向の幅に収まるサイズとしてもよい。こうすれば、装置全体をよりコンパクトすることができる。
本発明の車両用ドアハンドル装置において、前記動作阻止部材は、鋼板材料で作製されたものとしてもよい。鋼板材料は、比較的比重が大きく強度も高いため、カウンタウエイトの役割を果たす動作阻止部材の材料として適している。
車両用ドアハンドル装置10のハンドルレバー12がドア閉位置にあるときの説明図。 車両用ドアハンドル装置10の車両前方側の端部周辺の組立斜視図。 車両用ドアハンドル装置10の車両前方側の端部周辺の斜視図。 車両用ドアハンドル装置10の車両前方側の端部周辺の斜視図。 車両用ドアハンドル装置10のハンドルレバー12がドア開位置にあるときの説明図。 側面衝突等の衝撃を受けた直後の車両用ドアハンドル装置10の説明図。 他の実施形態の車両用ドアハンドル装置80の説明図。 従来の車両用ドアハンドル装置100の全体を示す斜視図。 従来の車両用ドアハンドル装置100のカウンタウエイト108の周辺を示す斜視図。 従来の車両用ドアハンドル装置200のドア閉位置及びドア開位置を示す説明図。 従来の車両用ドアハンドル装置200の衝突時の様子を示す説明図。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である車両用ドアハンドル装置10のハンドルレバー12がドア閉位置にあるときの説明図、図2は車両用ドアハンドル装置10の車両前方側の端部周辺の組立斜視図、図3及び図4は車両用ドアハンドル装置10の車両前方側の端部周辺の斜視図である。なお、図1では、左側が車両前方、右側が車両後方であり、紙面に垂直な方向が車両上下方向に相当する。
車両用ドアハンドル装置10は、ハンドルレバー12と、ベース36と、カウンタウエイト50と、カバー60とを備えている。
ハンドルレバー12は、車両の前後方向に延びる細長い部材であり、レバー本体14と、レバー本体14の車両前方の端部に設けられたL字状のアーム18と、レバー本体14の車両後方の端部に設けられたC字状の引っ掛け部材30とを有している。レバー本体14は、中央付近に操作者が手で掴みやすいように窪んだ形状のグリップ部16を有している。アーム18は、車両の前後方向に延びる長手部分20を有している。この長手部分20のうちドアパネルPに対向する面には、車両の外から内へ向かう方向へU字状の切欠22が設けられている。切欠22には、ハンドルレバー12の回転軸24が収容される。また、アーム18の長手部分20のうちドアパネルPに対向する面とは反対側の面には、回転軸24に近い側から順に第1突起26、第2突起28が設けられている。図4に示すように、アーム18の車両上下方向の幅W2は、レバー本体14の車両上下方向の幅W1よりも狭い。引っ掛け部材30は、ベルクランク64の一端と当接している。なお、第1突起26及び第2突起28が、それぞれ本発明の壁部及び規制部に相当する。
図2に示すように、ベース36は、レバー本体14の車両前方側を受ける前方台座38と、この前方台座38のうちレバー本体14を受ける側とは反対側の面に設けられた一対のL字片40,40と、一対のL字片40,40の間に設けられたストッパ48とを備えている。前方台座38は、ドアパネルPにネジ止めされ、ハンドルレバー12がドア閉位置にあるときにレバー本体14の車両前方側を受けるようになっている。L字片40は、車両の前後方向に延びる長手部分42を有している。ハンドルレバー12の回転軸24は、両長手部分42,42を架け渡すように設けられている。L字片40は、L字に屈曲している箇所から車両の内方向へ延び出すように形成されたサポート部44を有している。このサポート部44には、ピン挿入穴46が設けられている。ストッパ48は、カウンタウエイト50の非干渉位置(通常位置)を決めるための部材であり、ピン挿入穴46よりも車両後方に設けられている。
カウンタウエイト50は、鋼板材料からなる略四角形状の板材であり、車両後方側に一対の屈曲片52,52を有している。各屈曲片52には、ピン挿入穴54が形成されている。カウンタウエイト50は、ピン58の周りに回転可能に支持されている。ピン58は、一対の屈曲片52,52をベース36の一対のサポート部44,44の外側に来るように配置すると共に両サポート部44,44の間にスプリング56を配置した状態で、各ピン挿入穴54,46及びスプリング56に差し込まれている。スプリング56は、一方の足がカウンタウエイト50に固定され、もう一方の足がベース36に固定されている。カウンタウエイト50は、このスプリング56によってピン58を中心にベース36から離れる方向(図2にて反時計回り)に付勢されているが、カウンタウエイト50の後端面50bがベース36のストッパ48に突き当たった非干渉位置で停止される。カウンタウエイト50は、図1に示す非干渉位置にあるときには、ハンドルレバー12がドア閉位置とドア開位置との間で移動するのを妨げない。なお、カウンタウエイト50が本発明の動作阻止部材に相当する。
カバー60は、レバー本体14の車両後方側を受ける後方台座62と、この後方台座62に取り付けられたベルクランク64とを備えている。後方台座62は、ドアパネルPにネジ止めされ、ハンドルレバー12がドア閉位置にあるときにレバー本体14の車両後方側を受けるようになっている。ベルクランク64は、ブーメラン状の部材であり、ドアパネルPの内側に配置される。このベルクランク64は、中央付近に設けられた回転軸66の周りに回転可能に支持されている。回転軸66は、後方台座62に取り付けられた一対の支持片68,68に架け渡されている。ベルクランク64の一端は引っ掛け部材30に引っ掛けられた状態であり、ベルクランク64の他端はドアのラッチ(図示せず)と連結されている。また、ベルクランク64は、図示しないスプリングによって、引っ掛け部材30を車両の外から内へ向かって付勢するようになっている。
次に、ハンドルレバー12をドア閉位置からドア開位置へ移動させるときの車両用ドアハンドル装置10の動きについて説明する。図5は、車両用ドアハンドル装置10のハンドルレバー12がドア開位置にあるときの説明図である。
操作者は、ハンドルレバー12がドア閉位置(図1参照)にある状態でレバー本体14のグリップ部16に手をかけてハンドルレバー12を矢印F1の方向に引く。すると、ハンドルレバー12は回転軸24の周りに回転してドア開位置(図5参照)に移動する。このとき、カウンタウエイト50は、非干渉位置に固定されているため、ハンドルレバー12がドア閉位置とドア開位置との間で移動するのを妨げない。また、引っ掛け部材30は、ベルクランク64の一端を引き上げる。そのため、ベルクランク64は、回転軸66の周りに回転する。すると、ベルクランク64の他端(すなわち引っ掛け部材30に引っ掛けられている端部とは反対側の端部)に連結されたドアのラッチ(図示せず)がボディのストライカ(図示せず)から外れ、ドアが開く。その後、操作者がハンドルレバー12のグリップ部16から手を離すと、ベルクランク64は図示しないスプリングによって引っ掛け部材30を車両の外から内へ向かって付勢するため、ハンドルレバー12はドア閉位置(図1参照)に戻る。
次に、ドアパネルPの外側から衝突等の衝撃が加わったときの車両用ドアハンドル装置10の動きについて説明する。図6は、側面衝突等の衝撃を受けた直後の車両用ドアハンドル装置10の説明図である。
側面衝突等の衝撃がドアパネルPに加わった場合、ハンドルレバー12には矢印F1の方向に慣性力が働くと共に、カウンタウエイト50には矢印F2の方向に慣性力が働く。このカウンタウエイト50に働く慣性力によって、カウンタウエイト50はスプリング56の弾性力に抗してピン58を中心としてアーム18に近づく方向(図6にて時計回り)へ回転し、干渉位置に至る。干渉位置では、カウンタウエイト50の前端面50aが第1突起26に当接すると共にカウンタウエイト50の中央付近が第2突起28に突き当たる。このときのカウンタウエイト50の回転角度は約10°に設定されている。第1突起26の壁面26aは、カウンタウエイト50の前端面50aと面接触するように傾斜面となっている。第2突起28の先端面28aは、カウンタウエイト50の主面と面接触するように傾斜面となっている。この状態でハンドルレバー12をドア閉位置からドア開位置へ移動させようとしても、第1突起26がカウンタウエイト50の前端面50aに当接しているため、移動できない。そのため、ハンドルレバー12には矢印F1の方向に慣性力が働くものの、ハンドルレバー12はドア閉位置に維持されたままであり、ドアが勝手に開くことはない。
以上説明した車両用ドアハンドル装置10によれば、ハンドルレバー12の車両前方側に配置されたカウンタウエイト50は、通常時には、非干渉位置(図1及び図5参照)に配置されるようスプリング56の弾性力によって支持されている。一方、側面衝突等の衝撃を受けた時には、カウンタウエイト50は、その衝撃によって生じる慣性力によりスプリング56の弾性力に抗して非干渉位置から干渉位置(図6参照)へ移動し、ハンドルレバー12の第1突起26と直接接触してハンドルレバー12のドア開位置への回転を阻止する。そのため、図8及び図9に示すようにドアのラッチを操作するベルクランク106の一端にカウンタウエイト108を設ける場合に比べて、装置全体がコンパクトになる。また、側面衝突等の衝撃がドアパネルPに加わった場合、図11に示すように変形したドアパネル204を利用してハンドルレバー202のドア開位置への回転を阻止する場合に比べて、確実にその回転を阻止することができる。
また、カウンタウエイト50はハンドルレバー12のレバー本体14よりも幅の狭いアーム18と当接するため、よりコンパクトな構成にすることができる。ここで、幅とは車両上下方向の幅をいう。具体的には、図4に示すように、レバー本体14の幅W1よりもアーム18の幅W2の方が狭い。このため、カウンタウエイト50の幅W3を、レバー本体14の幅W1より狭くすることができ、カウンタウエイト50がレバー本体14の上下方向にはみ出すことのないように設計することができる。
更に、カウンタウエイト50は、干渉位置ではハンドルレバー14のアーム18に設けた第1突起26と当接するため、ハンドルレバー14のドア開位置への回転をより確実に阻止することができる。
更にまた、カウンタウエイト50は干渉位置ではアーム18に設けた第2突起28によって更なる回転動作を規制されるため、カウンタウエイト50のフルストローク位置は第2突起28によって決定される。そのため、大きな慣性力が発生した場合にカウンタウエイト50が回転しすぎて不具合を起こすことを回避することができる。カウンタウエイト50が回転しすぎたときの不具合としては、例えば、カウンタウエイト50と第1突起26とが緊密に噛み合ってハンドルレバー12が動かなくなるとか、カウンタウエイト50が回転しすぎて第1突起26とカウンタウエイト50との間に隙間ができてしまいハンドルレバー12のドア開位置への回転を十分阻止できなくなる等が挙げられる。
そしてまた、カウンタウエイト50は、比較的比重が大きく強度も高い鋼板材料で作製されているため、ハンドルレバー12のドア閉位置からドア開位置への回転移動を阻止するのに適している。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、アーム18に第2突起28を設けたが、第2突起28を省略してもよい。その場合、図7に示す車両用ドアハンドル装置80のように、衝突時、カウンタウエイト50の前端面50aがアーム18の第1突起26の根元まで到達するようにしてもよい。こうすれば、第2突起28がなくても、カウンタウエイト50のフルストローク位置が決まる。
上述した実施形態では、第1突起26の壁面26aを傾斜面としたが、カウンタウエイト50の前端面50aの軌跡に沿うような円弧状の曲面としてもよい。その場合、カウンタウエイト50の前端面50aも同様の曲面としてもよい。
上述した実施形態では、カウンタウエイト50と当接する壁部として第1突起26の壁面26aを例示したが、第1突起26の代わりに段差を採用し、その段差の壁面を壁部としてもよい。
10 車両用ドアハンドル装置、12 ハンドルレバー、14 レバー本体、16 グリップ部、18 アーム、20 長手部分、22 切欠、24 回転軸、26 第1突起、26a 壁面、28 第2突起、28a 先端面、30 引っ掛け部材、36 ベース、38 前方台座、40 L字片、42 長手部分、44 サポート部、46 ピン挿入穴、48 ストッパ、50 カウンタウエイト、50a 前端面、52 屈曲片、54 ピン挿入穴、56 スプリング、58 ピン、60 カバー、62 後方台座、64 ベルクランク、66 回転軸、68 支持片、80 車両用ドアハンドル装置、100 車両用ドアハンドル装置、102 ハンドルレバー、102a 回転軸、104 引っ掛け部材、106 ベルクランク、106a 回転軸、106b スプリング、108 カウンタウエイト、110 フック、200 車両用ドアハンドル装置、202 ハンドルレバー、202a 回転軸、202b アーム、204 ドアパネル。

Claims (4)

  1. 細長い形状のハンドルレバーが、該ハンドルレバーの一端側を回転中心としてドア閉位置とドア開位置との間で回転可能なように、ドアパネルの内側に固定されるベースに取り付けられた車両用ドアハンドル装置であって、
    前記ハンドルレバーの回転動作を妨げない非干渉位置と、前記ハンドルレバーの一端側と当接して該ハンドルレバーが前記ドア閉位置から前記ドア開位置へ回転する動作を阻害する干渉位置との間で回転可能なように前記ベースに取り付けられた動作阻止部材
    を備え、
    前記動作阻止部材は、通常時には前記非干渉位置に配置されるよう弾性力によって支持され、前記ドアパネルの外から内向きの衝撃を受けた時には該衝撃によって生じる慣性力により前記弾性力に抗して前記非干渉位置から前記干渉位置へ移動する、
    車両用ドアハンドル装置であって、
    前記ハンドルレバーは、該ハンドルレバーの一端側に壁部を有すると共に、前記壁部よりも前記ハンドルレバーの他端側に前記動作阻止部材の動作を規制する規制部を有し、
    前記動作阻止部材は、前記非干渉位置に配置された状態では、前記ハンドルレバーが前記ドア閉位置と前記ドア開位置との間で回転する間、前記壁部と接触せず、前記干渉位置に配置された状態では、前記ハンドルレバーが前記ドア閉位置から前記ドア開位置へ回転しようとしたときに前記壁部と接触して前記壁部の動きを阻止するものであり、前記衝撃によって生じた慣性力により前記非干渉位置から前記干渉位置へ到達した時点で前記規制部に当接し、該規制部により更なる回転動作を規制される、
    車両用ドアハンドル装置。
  2. 前記ハンドルレバーは、操作者によって握られるレバー本体と、該レバー本体に連結され前記ドアパネルの内側に配置される幅の狭いアームとを有し、
    前記ハンドルレバーの回転中心は、前記アームに設けられ、
    前記動作阻止部材は、前記干渉位置に配置されたときには前記アームと当接する、
    請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置。
  3. 前記動作阻止部材の車両上下方向の幅は、前記ハンドルレバーの車両上下方向の幅に収まるサイズである、
    請求項1又は2のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  4. 前記動作阻止部材は、鋼板材料で作製されたものである、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
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