JP6508922B2 - 長尺体固定具及びホルダ部材 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺体固定具及びホルダ部材に関する。
例えば壁面や天井面等の被配設部に対して、配管や配線等の長尺体を所定形態に配設するため、長尺体固定具が用いられる。このような長尺体固定具の一例が、特開平11−101388号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1の長尺体固定具は、図14に示すように、一対の係止溝〔挟持部13〕を有するベース部材〔固定側本体1〕と、長尺体〔配管P〕を把持しつつベース部材に係止されるホルダ部材〔クランプ部材2〕とを備える。ホルダ部材は、一対の係止溝に着脱容易な第一姿勢と当該一対の係止溝に固定される第二姿勢とに姿勢変更可能に構成されており、これにより、被配設部に対する長尺体の配設作業の容易化が図られている。
しかし、特許文献1の長尺体固定具において、ホルダ部材は、ベース部材の一対の係止溝に略平板状の取付板部〔クランプ基部21〕が係止され、その取付板部から延びる一対のアーム部〔クランプアーム22〕によって長尺体を把持しているだけである。このため、長尺体に異常な向きの力が作用した場合に、長尺体固定具に対する長尺体の固定状態が適切に維持できない場合があることが判明した。例えばコイル状に巻回された状態で保管された長尺体を施工するような場合には、保管時の曲げ癖によって異常な向きの力が長尺体に作用し、長尺体自体がホルダ部材から外れる可能性がある。また、場合によっては、長尺体を把持した状態のホルダ部材がベース部材から外れる可能性がある。
特開平11−101388号公報
そこで、長尺体に異常な向きの力が作用する場合にも、長尺体の固定状態を適切に維持することができる長尺体固定具の実現が望まれる。また、長尺体に異常な向きの力が作用する場合にも、ベース部材との間に長尺体の固定状態を適切に維持することができるホルダ部材の実現が望まれる。
本発明に係る長尺体固定具は、
長尺体配設方向に沿って延びる一対の係止溝を有するベース部材と、
長尺体の外周を覆う形状に湾曲した帯板状部材で構成されているとともに、一対の前記係止溝にそれぞれ係止される係止片部を前記帯板状部材の両端部に有するホルダ部材と、
を備える。
この構成によれば、ホルダ部材が湾曲した帯板状部材で構成されるとともに、その両端部の係止片部がそれぞれベース部材の係止溝に係止されるので、ベース部材とホルダ部材とで長尺体を全周から覆う状態で長尺体を保持することができる。ベース部材とホルダ部材とで閉じたループ状の長尺体保持部を形成して当該部位で長尺体を保持するので、ベース部材とホルダ部材とが係止状態で一体化されている限り、長尺体に作用する力の向きによらずに長尺体を適切に保持することができる。よって、長尺体に異常な向きの力が作用する場合にも、長尺体の固定状態を適切に維持することができる長尺体固定具を実現できる。また、ベース部材に対して長尺体を挟んで反対側からホルダ部材を装着操作するだけで良いので、施工性を向上させつつ上記の効果を得ることができる。
以下、本発明に係る長尺体固定具の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
1つの態様として、前記帯板状部材は弾性変形可能に構成されており、一対の前記係止片部は、前記帯板状部材の弾性復元力によってそれぞれ対応する前記係止溝の内面に圧接された状態で当該係止溝に係止されると好適である。
この構成によれば、ホルダ部材を構成する帯板状部材の弾性復元力により、ホルダ部材の係止片部とベース部材の係止溝とが強固に係止される。よって、ベース部材とホルダ部材とが係止状態で一体化されている状態を維持させやすく、長尺体をさらに適切に保持することができる。
1つの態様として、前記長尺体配設方向において、前記係止片部の幅が前記ホルダ部材の湾曲本体部の幅よりも大きいと好適である。
この構成によれば、係止片部における湾曲本体部よりも長尺体配設方向に沿って突出する部分(以下、「突出部分」と称する)により、ホルダ部材の回動に対する抵抗力を付与することができる。このため、例えば長尺体に作用する力の向きに応じて当該長尺体を保持した状態のホルダ部材を回動させる力が作用する場合であっても、実際にホルダ部材が回動するのを抑制することができる。また、仮にホルダ部材が多少回動したとしても、突出部分が係止溝に係止された状態を維持させやすい。よって、ホルダ部材の回動に伴うベース部材からの離脱を抑制することができ、長尺体をさらに適切に保持することができる。
1つの態様として、前記係止片部の幅が前記湾曲本体部の幅の1.3倍以上であると好適である。
この構成によれば、有意な大きさを有する突出部分により、ホルダ部材の回動に対する抵抗力を効果的に付与することができるとともに、仮に回動した場合の係止溝への係止維持性を確保しやすい。よって、ホルダ部材の回動に伴うベース部材からの離脱をさらに有効に抑制することができ、長尺体をより一層適切に保持することができる。
1つの態様として、前記ホルダ部材は、当該ホルダ部材の湾曲本体部と一対の前記係止片部のそれぞれとの間に、前記長尺体の径方向外側に膨出する膨出部をさらに有し、前記ホルダ部材にいずれかの前記係止片部を対応する前記係止溝から離脱させようとする力が作用した場合に、前記膨出部の外面が前記ベース部材に当接可能となるように構成されていると好適である。
この構成によれば、いずれかの係止片部を対応する係止溝から離脱させようとする力がホルダ部材に作用して当該ホルダ部材が撓み変形するような場合にも、膨出部の外面がベース部材に当接することでホルダ部材のそれ以上の変形が抑制される。よって、湾曲本体部と係止片部との間に膨出部を設けるという比較的簡単な構造の改変により、ホルダ部材のベース部材からの離脱を有効に抑制することができ、長尺体をさらに適切に保持することができる。
1つの態様として、前記ホルダ部材は、前記長尺体に対して前記ベース部材とは反対側から前記長尺体を抱え込んで保持する抱持部をさらに有すると好適である。
この構成によれば、ホルダ部材によって保持される長尺体のベース部材側への落ち込みを抑制することができる。また、そのための抱持部をベース部材とは反対側から長尺体を抱え込んで保持するように設けることで、抱持部による長尺体の抱え込み保持操作とベース部材に対するホルダ部材の装着操作とを、同じ向きの一連のアクションの中で好適に行うことができる。
1つの態様として、前記ベース部材は、一対の前記係止溝の開口縁からそれぞれ連続して形成されて前記開口縁に近づくに従って幅方向内側となるように傾斜する傾斜板部をさらに有すると好適である。
この構成によれば、傾斜板部に沿ってホルダ部材の係止片部を摺動させることで、ベース部材に対するホルダ部材の装着操作を容易に行うことができる。
本発明に係るホルダ部材は、
長尺体配設方向に沿って延びる一対の係止溝を有するベース部材と組み合わせて用いられるホルダ部材であって、
長尺体の外周を覆う形状に湾曲した帯板状部材で構成されているとともに、一対の前記係止溝にそれぞれ係止される係止片部を前記帯板状部材の両端部に有する。
この構成によれば、一対の係止片部が対応する係止溝にそれぞれ係止された状態で、ベース部材との間に閉じたループ状の長尺体保持部が形成される。ループ状の長尺体保持部で長尺体を全周から覆う状態でベース部材との間に長尺体を保持するので、ベース部材とホルダ部材とが係止状態で一体化されている限り、長尺体に作用する力の向きによらずに長尺体を適切に保持することができる。よって、長尺体に異常な向きの力が作用する場合にも、ベース部材との間に長尺体の固定状態を適切に維持することができるホルダ部材を実現できる。また、ベース部材に対して長尺体を挟んで反対側からホルダ部材を装着操作するだけで良いので、施工性を向上させつつ上記の効果を得ることができる。さらに、一対の係止溝を有する公知のベース部材に対して汎用性高く適用できる点でも非常に有利である。
第1の実施形態の長尺体固定具の分解斜視図 ベース部材の斜視図 ホルダ部材の斜視図 ホルダ部材の正面図 ホルダ部材の平面図 ホルダ部材の下面図 ホルダ部材の側面図 長尺体固定具の使用状態での断面図 長尺体固定具の施工方法を示す説明図 係止状態で撓み変形した状態のホルダ部材を示す説明図 第2の実施形態の長尺体固定具のホルダ部材の斜視図及び4面図 長尺体固定具の使用状態での断面図 長尺体固定具の別態様を示す断面図 従来仕様の長尺体固定具を示す断面図
〔第1の実施形態〕
長尺体固定具の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、建築物の壁面や天井面等の被配設部7に対して長尺体6を保護しながら所定形態に配設するために用いられる長尺体固定具1を例として説明する。この長尺体固定具1は、一対の係止溝24を有するベース部材2と、長尺体6の外周を覆う形状に湾曲した帯板状部材30で構成されているとともに、一対の係止溝24にそれぞれ係止される係止片部32を帯板状部材30の両端部に有するホルダ部材3とを備える点に特徴を有する。これにより、長尺体6に異常な向きの力が作用する場合にも、長尺体6の固定状態を適切に維持することができる。以下、本実施形態に係る長尺体固定具1について、詳細に説明する。
なお、以下の説明では、便宜上、被配設部7における長尺体固定具1の設置面に直交する方向を基準として上下方向を定義する。具体的には、前記設置面に直交する方向に沿う被配設部7側を「下側」と表し、被配設部7とは反対側(カバー部材4の頂部側)を「上側」と表す。また、配設される長尺体6の延在方向を「長尺体配設方向L」と言い、この長尺体配設方向Lに沿って見た状態を「正面視」と言う。長尺体固定具1を構成する各部材の説明における方向についての言及は、各部材が互いに組み合わされて一体化された状態での方向を意図しているものとする。また、以下の説明で参照する図面においては、図示の容易化や理解の容易化等の観点から、縮尺や上下左右の寸法比率等が実際の製品とは異なる場合がある。
図1に示すように、長尺体固定具1は、互いに組み合わせて用いられるベース部材2とホルダ部材3とを備えており、本実施形態ではカバー部材4をさらに備えている。被配設部7にベース部材2が固定され、そのベース部材2との間に長尺体6を保持する状態でベース部材2にホルダ部材3が係止されるとともに、長尺体6等を隠蔽するようにベース部材2にカバー部材4が取り付けられる(図8も参照)。これらは、いずれも樹脂材料(合成樹脂材料)で構成されている。なお、長尺体6は、例えば線状体、管状体、及び帯状体等の、一方向に延びる長尺状の構造を有するものである。本実施形態では、長尺体6は、例えば合成樹脂製又は金属製の配管部材61と、その配管部材61の周囲を被覆する被覆材62(例えば合成樹脂製の断熱材等)とを含む。配管部材61としては、例えば給湯管や給水管、排水管、冷媒管等を例示することができる。
ベース部材2は、被配設部7における長尺体6の配設予定位置において被配設部7の設置面に沿って固定される。図1及び図2に示すように、ベース部材2は、長尺体配設方向Lに沿って延びる長尺状の平板状部材で構成されている。なお、ベース部材2を含む長尺体固定具1は、その長手方向が長尺体配設方向Lに略一致するように設置される。よって、以下の説明において、長尺体固定具1の「幅方向」とは、長尺体配設方向Lに直交する方向を表す。なお、「略一致する」とは、完全に一致すること、又は、多少のズレ等があったとしても概ね揃っており実質的に一致するとみなせることを意味する(以下、「略」を用いて表現する他の状態・形状等に関しても同様である)。
図2及び図8に示すように、ベース部材2は、被配設部7の設置面に沿う底板部21と、この底板部21から上側に向かって立ち上がる一対の起立板部22と、起立板部22のそれぞれから底板部21に略平行に延びる一対の平行板部23とを有する。底板部21における長尺体配設方向Lの所定位置には、その幅方向中央部に取付穴21Aが形成されている。この取付穴21Aは、被配設部7にベース部材2を固定する際に例えばビス等の締結部材51(図1を参照)を挿通させる孔部である。本実施形態では、起立板部22は、底板部21における幅方向両端部から、底板部21に対して直交する方向に立ち上がるように形成されている。平行板部23は、起立板部22の上端部から、幅方向内側に向かって起立板部22に対して直交する方向に延びるように形成されている。
底板部21と起立板部22と平行板部23とによって区画される溝状空間として、長尺体配設方向Lに沿って延びる係止溝24が形成されている。起立板部22及び平行板部23が幅方向両側に設けられることに対応して、ベース部材2は、長尺体配設方向Lに沿って延びる一対の係止溝24を有している。係止溝24は、長尺体配設方向Lに沿って連続的に延びるように形成されている。一対の係止溝24は、互いに内向きに対向するように形成されている。すなわち、幅方向両側の一対の係止溝24は、それぞれの開口縁24b(平行板部23の幅方向内側端部の部位に相当)が幅方向に対向するように形成されている。これらの係止溝24には、ホルダ部材3に設けられる係止片部32(図3を参照)がそれぞれ係止される。
ベース部材2は、平行板部23のそれぞれから上側に向かって傾斜して延びる一対の傾斜板部25と、傾斜板部25のそれぞれの先端部(平行板部23とは反対側の端部)を折り返して形成された一対の折り返し板部26とをさらに有する。本実施形態では、傾斜板部25は、平行板部23の幅方向内側端部(係止溝24の開口縁24bの部分)から連続して延びるように形成されている。また、一対の傾斜板部25は、それぞれ係止溝24の開口縁24bに近づく(下側に向かう)に従って幅方向内側となるように傾斜する状態で、対向形成されている。傾斜板部25は、平行板部23に対して例えば30°〜65°の交差角度をなすように形成されている。折り返し板部26は、傾斜板部25の先端部を幅方向外側に向かって折り返して形成されている。本実施形態では、折り返し板部26は、底板部21及び平行板部23よりも上側を、これらの底板部21及び平行板部23と略平行に延びるように形成されている。
平行板部23と傾斜板部25と折り返し板部26とによって区画される溝状空間として、長尺体配設方向Lに沿って延びる係合溝27が形成されている。平行板部23及び傾斜板部25等が幅方向両側に設けられることに対応して、ベース部材2は、長尺体配設方向Lに沿って延びる一対の係合溝27を有している。一対の係合溝27は、それぞれ外向きに開口するように形成されている。これらの係合溝27には、カバー部材4に設けられる係合突部43(図8を参照)がそれぞれ係合される。
図3〜図8に示すように、ホルダ部材3は、長尺体6の外周を覆う形状に湾曲した帯板状部材30で構成されている。帯板状部材30における板幅方向(これは、ホルダ部材3がベース部材2に取り付けられた状態で長尺体配設方向Lに沿う方向となる)における中央部は、他の部位(板幅方向両側の部位)に比べてやや肉厚に形成されている。すなわち、帯板状部材30は、板幅方向中央部に、板延在方向(これは、ホルダ部材3がベース部材2に取り付けられた状態で幅方向に沿う方向となる)に沿う肉厚部30Aを有する。このような肉厚部30Aを有することで、ホルダ部材3全体としての強度向上が図られている。
ホルダ部材3は、帯板状部材30における板延在方向の中央部に設けられる湾曲本体部31と、帯板状部材30における板延在方向の両端部に設けられる一対の係止片部32とを有する。湾曲本体部31は、正面視で略円弧状を呈するように湾曲形成されている。本実施形態では、ホルダ部材3は、湾曲本体部31の両端部からそれぞれ下側に向かって延びる一対の抱持部33をさらに有する。抱持部33も、正面視で略円弧状を呈するように湾曲形成されている。本実施形態では、抱持部33は、湾曲本体部31から滑らかに連続するように、湾曲本体部31と同程度の曲率で湾曲形成されている。抱持部33の内径は長尺体6の外径と同程度とされているとともに、抱持部33の先端部33aどうしの開口幅W1は長尺体6の外径よりもやや小さく設定されている。一対の抱持部33は、長尺体6に対してベース部材2とは反対側となる上側から、長尺体6を抱え込んで保持する。一対の抱持部33を備えることで、保持される長尺体6のベース部材2側への落ち込みを抑制することができる。このような構成は、比較的小径の長尺体6を保持する場合に適している。
本実施形態では、ホルダ部材3は、一対の抱持部33とは別に、湾曲本体部31の両端部からそれぞれ下側に向かって延びる一対の膨出部34をさらに有する。この膨出部34は、ベース部材2とホルダ部材3とによって長尺体6を保持した状態で当該長尺体6の径方向外側に向かって膨出する部分(図8を参照)である。膨出部34は、抱持部33よりも外側に位置するように設けられている。本実施形態では、膨出部34は、正面視で折線状を呈するように屈曲形成されている。また、本実施形態では、膨出部34は、ホルダ部材3を構成する帯板状部材30を抱持部33よりも外側で鈍角状に屈曲させた外方屈曲部分34Aにより構成されている。
膨出部34における湾曲本体部31とは反対側の端部に、接続片部35を介して上述した係止片部32が設けられている。係止片部32と接続片部35とは、互いに交差(本例では直交)する状態に一体化されている。また、係止片部32は、正面視で接続片部35の下端部から外側に向かって延びるように設けられている。ホルダ部材3(帯板状部材30)の両端部に設けられる一対の係止片部32は、それぞれ対応する係止溝24に嵌まり込んで係止される(図8を参照)。
図5〜図7に示すように、本実施形態では、長尺体配設方向L(ホルダ部材3を構成する帯板状部材30の板幅方向)において、係止片部32の幅W2が湾曲本体部31の幅W3よりも大きく設定されている。すなわち、係止片部32は、湾曲本体部31に対して長尺体配設方向L(板幅方向)に突出する部分である突出部分32Aを有する。本実施形態では、一対の係止片部32のそれぞれは、長尺体配設方向L(板幅方向)の両側に同一寸法の一対の突出部分32Aを有する。突出部分32Aは、それぞれ略矩形状に形成されている。
係止片部32の幅W2は、少なくとも湾曲本体部31の幅W3以上であれば良いが、中でも湾曲本体部31の幅W3の1.3倍以上であることが好ましい。この場合、それぞれの突出部分32Aの幅W2aは、湾曲本体部31の幅W3の0.15倍以上となる。このような大きさの突出部分32Aを有することで、平面視において、ホルダ部材3の中心点(図5に示す“O”)から係止片部32の外方側頂点(図5に示す“X”)までの長さL1を、係止片部32の外方側中心点(図5に示す“Y”)までの長さL2よりも有意に長くできる。図示の例では、W2/W3≒1.63程度となるように湾曲本体部31及び係止片部32の幅寸法が設定されており、L1/L2≒1.10となっている。ホルダ部材3の中心点Oから係止片部32の外方側頂点Xまでの長さL1が、外方側中心点Yまでの長さL2に比べて10%以上長くなっている。係止片部32の突出部分32Aは、ホルダ部材3がベース部材2に取り付けられた状態でホルダ部材3の回動に対する抵抗力を付与してその回動を規制する回動規制部として機能する。なお、湾曲本体部31の幅W3に対する係止片部32の幅W2の比に特に上限はないが、製造コスト、外観、取扱いの容易性等の観点からは、係止片部32の幅W2は湾曲本体部31の幅W3の3倍以下であることが好ましい。さらに好ましくは、係止片部32の幅W2は湾曲本体部31の幅W3の1.5倍以上1.8倍以下である。
なお、仮に突出部分32Aの回動規制機能にもかかわらずホルダ部材3が例えば30°〜60°程度回動したとしても、平面視において対角に位置する2つの突出部分32Aがベース部材2の平行板部23に係止された状態が維持される。さらに、係止片部32の幅W2は、例えば係止溝24の開口縁24bどうしの幅方向の離間長さW4(図8を参照)以上であることが好ましい。係止片部32の幅W2をこのように設定すれば、仮にホルダ部材3が90°近く回動したとしても、各係止片部32における両突出部分32Aがベース部材2の平行板部23に少なくとも部分的に係止された状態が確実性高く維持される。よって、ホルダ部材3の回動に伴うベース部材2からの離脱をこの点からも抑制することができ、長尺体6をさらに適切に保持することができる。
図4に示すように、湾曲本体部31と、その両側に位置する膨出部34、接続片部35、及び係止片部32とを有するホルダ部材3は、全体として、正面視でやや扁平な末広がり状態の変形Ω型に形成されている。正面視において、一対の係止片部32のそれぞれの下面に沿う仮想平面どうしのなす角(中心角θ)は、180°であっても良いが、例えば120°〜170°の範囲であることが好ましい。ホルダ部材3(帯板状部材30)は、弾性変形可能に構成されている。ホルダ部材3は、外力を作用させることにより、一対の係止片部32どうしが互いに近接するように撓み変形可能に構成されている。撓み変形させた状態で、中心角θを180°に近づけることができる。なお、撓み変形した状態でも、変形後の上記「L1/L2」の値は概ね維持され、ホルダ部材3の回動規制機能も維持される。
外力が解除されると、ホルダ部材3は弾性復元力によって元の姿勢に戻る。本実施形態では、このようなホルダ部材3の弾性変形可能な特性を利用して、一対の係止片部32は、帯板状部材30の弾性復元力によってそれぞれ対応する係止溝24の内面24aに圧接された状態で、係止溝24に係止される(図8を参照)。その後、ホルダ部材3を再度撓み変形させて係止片部32と係止溝24との圧接状態を解除することで、長尺体配設方向Lに沿ってホルダ部材3をスライド移動させ、ホルダ部材3の位置調整を行うことができる。その際、締結部材51の位置によらない任意の長尺体配設方向Lの位置に、ホルダ部材3を設置することができる。なお、ホルダ部材3は、1つのベース部材2に対して1つだけ設置されても良いし複数設置されても良い。
図1及び図8に示すように、カバー部材4は、長尺体配設方向Lに沿って延びる長尺状の湾曲板状部材で構成されている。カバー部材4は、湾曲壁部41と、この湾曲壁部41から延びる一対の対向する側壁部42とを有する。カバー部材4は、正面視で略U字状に形成されている。側壁部42の内面には、長尺体配設方向Lに沿って延びる係合突部43が突出形成されている。一対の係合突部43は、それぞれ対応する係合溝27に係合される。なお、本実施形態では、ベース部材2の折り返し板部26が傾斜板部25から外側に向かって設けられているので、この折り返し板部26は、係合溝27から係合突部43が離脱するのを抑制するように作用する。折り返し板部26は、ベース部材2からのカバー部材4の離脱を抑制するカバー離脱抑制部として機能する。
図9を参照して、本実施形態に係る長尺体固定具1を用いた長尺体6の固定手順について説明する。本実施形態に係る長尺体固定方法は、ベース固定ステップと長尺体配置ステップとホルダ係止ステップとを含む。また、長尺体固定方法は、カバー装着ステップをさらに含む。ベース固定ステップ、長尺体配置ステップ、ホルダ係止ステップ、及びカバー装着ステップは、記載の順に実行される。
ベース固定ステップでは、長尺体配設方向Lに沿って延びる一対の係止溝24を有するベース部材2を、長尺体6の配設部位となる被配設部7に固定する。例えば底板部21に設けられた取付穴21Aにビス等の締結部材51を挿通させつつ、これを被配設部7にねじ込んで、ベース部材2を被配設部7に固定する。なお、接着剤等を用いてベース部材2を被配設部7に固定する等しても良い。
長尺体配置ステップでは、被配設部7に固定されたベース部材2に沿うように長尺体6を配置する。その際、用いる長尺体6が例えばコイル状に巻回された状態で保管されていたような場合には、長尺体6に曲げ癖がついている場合があるが、ここでは当該曲げ癖をあまり気にすることなくそのまま長尺体6を配置して良い。もちろん、ある程度曲げ癖を解消させてから長尺体6を配置しても良いことは言うまでもないが、そのような作業は一般に面倒である。
ホルダ係止ステップでは、湾曲した帯板状部材30で構成されているとともに当該帯板状部材30の両端部に係止片部32を有するホルダ部材3を用い、長尺体6に対してベース部材2とは反対側から、一対の係止溝24のそれぞれに、対応する係止片部32を係止させる。本実施形態では、ホルダ部材3は一対の抱持部33を有しており、ホルダ係止ステップは、一対の抱持部33で長尺体6を把持するステップ(長尺体把持ステップ)をさらに含む。長尺体把持ステップでは、長尺体6の外周面に一対の抱持部33の先端部33aを押し付けて長尺体6を通過させ、その長尺体6を把持する。
なお、長尺体把持ステップは、ホルダ部材3の一対の係止片部32がいずれも対応する係止溝24に未係止の状態で実行されても良いし、一対の係止片部32のうちの一方が対応する係止溝24に係止された状態で実行されても良い。
その後、一対の係止片部32のうちの一方が対応する係止溝24に係止された状態で、当該係止部を基点としてホルダ部材3全体を撓み変形させながら、一対の係止片部32のうちの他方を対応する係止溝24に係止させる。その際、“他方の係止片部32”を、ベース部材2の傾斜板部25の幅方向内側を向く案内面25aに摺動させながら下方に押し込んで、係止溝24に係止させることができる(摺動係止ステップ)。ベース部材2の傾斜板部25は、ホルダ部材3を撓み変形させながらの係止片部32の係止溝24への係止操作を案内する係止案内部として機能する。もちろん、“他方の係止片部32”を傾斜板部25に摺動させることなく直接的に係止溝24に係止させることも可能である。
カバー装着ステップでは、断面略U字状の湾曲板状部材で構成されているとともに当該湾曲板状部材の対向する内面に係合突部43を有するカバー部材4を用い、一対の係合溝27のそれぞれに、対応する係合突部43を係止させる(図8を参照)。ホルダ部材3との間に長尺体6を保持した状態のベース部材2に対して、カバー部材4を一対の側壁部42を外拡がり状態に弾性変形させつつ押し付け、係合突部43を、折り返し板部26を乗り越えさせて係合溝27に係止させる。
本実施形態に係る長尺体固定具1によれば、湾曲した帯板状部材30で構成されるホルダ部材3を用いて、ベース部材2とホルダ部材3とで長尺体6を全周から覆う状態で長尺体6を保持することができる。ベース部材2とホルダ部材3とで両者間に閉じたループ状の長尺体保持部を形成して当該部位で長尺体6を保持するので、長尺体6に作用する力の向きによらずに長尺体6を適切に保持することができる。
特に、一対の係止片部32が、帯板状部材30の弾性復元力によってそれぞれ対応する係止溝24の内面24aに圧接された状態で係止されるので、係止片部32と係止溝24とが強固に係止される。よって、ベース部材2とホルダ部材3とが係止状態で一体化されている状態を維持させやすく、長尺体6をさらに適切に保持することができる。これにより、例えば保管時の曲げ癖等によって長尺体6に異常な向きの力が作用する場合にも、長尺体6の固定状態を適切に維持することができる。曲げ癖の解消作業を不要化ないし軽減できるので、施工性を向上させることもできる。さらに、ベース部材2に対して長尺体6を挟んで反対側からホルダ部材3をワンタッチで装着操作するだけで良いので、この点からも施工性を向上させることができる。
長尺体6に作用する力の向きによっては、ベース部材2に係止された状態のホルダ部材3に対して、これを回動させるように作用する力が加わる場合がある。このことは、特に本実施形態のようにホルダ部材3が一対の抱持部33で長尺体6を抱持するような場合には、長尺体6に作用する力が同じようにホルダ部材3にも作用するので、懸念事項となりやすい。
このような懸念に対して本実施形態では、長尺体配設方向L(ホルダ部材3を構成する帯板状部材30の板幅方向)において、係止片部32の幅W2を湾曲本体部31の幅W3よりも大きく(好適には1.3倍以上に)設定している。これにより、係止片部32の突出部分32Aを回動規制部として機能させ、ホルダ部材3の回動に対する抵抗力を付与することによって上記懸念に対処している。その結果、ホルダ部材3の回動に伴うベース部材2からの離脱を抑制することができ、長尺体6をさらに適切に保持することができる。
また、長尺体6に作用する力の向きによっては、ホルダ部材3にいずれかの係止片部32を対応する係止溝24から離脱させようとする力が作用する場合もある。例えば図10に示すように、正面視で斜め上方に向かう力が長尺体6に作用する場合には、それに応じてホルダ部材3も斜め上方に撓み変形し、力の作用方向とは反対側における係止片部32と係止溝24との係止が浅くなってやがて離脱することが懸念される。
このような懸念に対して本実施形態では、ホルダ部材3に、長尺体6の径方向外側に向かって膨出する膨出部34を設けている。膨出部34は、ベース部材2の傾斜板部25又は折り返し板部26に対して微小隙間を隔てて配置される。膨出部34は、ホルダ部材3の撓み変形に伴ってその外面34cがベース部材2の傾斜板部25又は折り返し板部26に当接可能となっている。そして、係止片部32を係止溝24から離脱させようとする力が作用してホルダ部材3が撓み変形したとき、膨出部34の外面34cがベース部材2の傾斜板部25又は折り返し板部26に実際に当接して、ホルダ部材3のそれ以上の変形が抑制される。よって、撓み変形規制部として機能する膨出部34により、ホルダ部材3のベース部材2からの離脱を有効に抑制することができ、長尺体6をさらに適切に保持することができる。しかも、湾曲本体部31と係止片部32との間に膨出部34を設けるという比較的簡単な構造の改変により、上記の効果を得ることができる。
〔第2の実施形態〕
長尺体固定具の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、長尺体固定具1を構成するホルダ部材3の具体的構成が第1の実施形態とは異なっている。以下、本実施形態に係る長尺体固定具1について、主に第1の実施形態との相違点について説明する。なお、特に明記しない点に関しては、第1の実施形態と同様であり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11及び図12に示すように、本実施形態に係るホルダ部材3は、湾曲本体部31とは別の一対の抱持部33を備えておらず、湾曲本体部31が長尺体6を保持するための主要な役割を果たす。このような構成は、比較的大径の長尺体6を保持する場合に適している。本実施形態の湾曲本体部31は、第1の実施形態における湾曲本体部31と一対の抱持部33とを合わせたものに匹敵する形状を有する。そして、それに伴い、本実施形態の湾曲本体部31の両端部は、第1の実施形態における外方屈曲部分34Aを介することなく、接続片部35にそれぞれ直接的に接続されている。また、第1の実施形態における外方屈曲部分34Aを備えることに代えて、ホルダ部材3を構成する帯板状部材30の肉厚部30Aの板延在方向の両端部が、長尺体6の径方向外側に向かって突出するように部分的にさらに肉厚に形成されている。本実施形態では、この帯板状部材30の肉厚部30Aにおける外方突出部分34Bにより、膨出部34が構成されている。このような構成のホルダ部材3を用いても、第1の実施形態と同様の各種効果を得ることができる。
〔その他の実施形態〕
最後に、長尺体固定具及びホルダ部材のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の各実施形態では、ホルダ部材3の一対の係止片部32が、帯板状部材30の弾性復元力によってそれぞれ対応する係止溝24の内面24aに圧接された状態で係止溝24に係止される構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、一対の係止片部32が非圧接状態で係止溝24に係止されても良い。この場合、一対の係止片部32のそれぞれの下面に沿う仮想平面どうしの中心角θが180°に設定されるとともに、一対の係止片部32の先端部どうしの幅方向の離間長さが一対の係止溝24の底部間の幅方向の離間長さW5(図8を参照)に略等しく設定されると良い。
(2)上記の各実施形態では、ホルダ部材3において係止片部32の幅W2が湾曲本体部31の幅W3よりも大きく設定された構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば湾曲本体部31の幅W3の設定次第では、係止片部32の幅W2と湾曲本体部31の幅W3とが等しく設定されても良いし、或いは、湾曲本体部31の幅W3が係止片部32の幅W2よりも大きく設定されても良い。また、係止片部32の幅W2は、例えば一対の係止溝24の底部間の幅方向の離間長さW5(図8を参照)以上であっても良いし、係止溝24の開口縁24bどうしの幅方向の離間長さW4(図8を参照)未満であっても良い。
なお、上記の各実施形態のように係止片部32が幅広に形成される構成は、ホルダ部材3に回動規制機能が付与されるので、従来仕様のホルダ部材3にも好適な構成となる。この場合、長尺体配設方向Lにおいて、一対の係止溝24に係止される取付板部の幅がアーム部の幅よりも大きく設定されると良い。その際、長尺体配設方向Lにおける取付板部の幅は、例えば係止溝24の開口縁24bどうしの幅方向の離間長さW4(図8を参照)以上、一対の係止溝24の底部間の幅方向の離間長さW5(図8を参照)以下であることが好ましい。取付板部の幅をこのように設定すれば、取付性を確保することができるとともに、仮にホルダ部材3が90°近く回動したとしても取付板部の両端部がベース部材2の平行板部23に少なくとも部分的に係止された状態が確実性高く維持される。よって、ホルダ部材3の回動に伴うベース部材2からの離脱をこの点からも抑制することができ、長尺体6をさらに適切に保持することができる。
(3)上記の各実施形態では、ホルダ部材3が膨出部34を有する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。ホルダ部材3に膨出部34が設けられなくても良い。この場合において、例えばベース部材2の傾斜板部25に、ホルダ部材3側に向かって突出する突出部を、ホルダ部材3が撓み変形した際に当該ホルダ部材3を当接支持するように設けても良い。
(4)上記第1の実施形態では、ホルダ部材3が抱持部33を有する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。上記第2の実施形態と同様に、ホルダ部材3に抱持部33が設けられなくても良い。
(5)上記の各実施形態では、ベース部材2が長尺体配設方向Lに沿って連続的に延びる一対の係止溝24を有している構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば一対の係止溝24が、長尺体配設方向Lに沿って延びつつ断続的に形成されても良い。
(6)上記の各実施形態では、ベース部材2の折り返し板部26が底板部21及び平行板部23と略平行に延びるように形成されている構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば図13に示すように、折り返し板部26が下向きに傾斜して延びるように形成されても良い。このようにすれば、ベース部材2に対するカバー部材4の装着操作を容易化できるとともに、ベース部材2からのカバー部材4の意図せぬ離脱を効果的に抑制することができる。或いは、折り返し板部26が内向きかつ上向きに傾斜して延びるように形成されても良い。
(7)上記の各実施形態では、長尺体6が配管部材61とその周囲を被覆する被覆材62とを含む構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。長尺体6は、例えば被覆材62によって被覆されていない配管部材61であっても良いし、或いは、電気ケーブル等であっても良い。
(8)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、例えば被配設部に対して長尺体を配設するために用いられる長尺体固定具に利用することができる。
1 長尺体固定具
2 ベース部材
3 ホルダ部材
6 長尺体
24 係止溝
24a 内面
25 傾斜板部
30 帯板状部材
31 湾曲本体部
32 係止片部
32A 突出部分
33 抱持部
34 膨出部
34A 外方屈曲部分
34B 外方突出部分
L 尺体配設方向
W2 係止片部の幅
W3 湾曲本体部の幅

Claims (9)

  1. 長尺体配設方向に沿って延びる一対の係止溝を有するベース部材と、
    長尺体の外周を覆う形状に湾曲した帯板状部材で構成されているとともに、一対の前記係止溝にそれぞれ係止される係止片部を前記帯板状部材の両端部に有するホルダ部材と、を備え
    前記帯板状部材は弾性変形可能に構成されており、
    一対の前記係止溝に係止された状態の一対の前記係止片部同士の距離は、一対の前記係止溝に係止されていない状態の一対の前記係止片部同士の距離よりも小さく、
    一対の前記係止片部は、前記帯板状部材の弾性復元力によってそれぞれ対応する前記係止溝の内面に圧接された状態で当該係止溝に係止される長尺体固定具。
  2. 長尺体配設方向に沿って延びる一対の係止溝を有するベース部材と、
    長尺体の外周を覆う形状に湾曲した帯板状部材で構成されているとともに、一対の前記係止溝にそれぞれ係止される係止片部を前記帯板状部材の両端部に有するホルダ部材と、を備え
    前記ホルダ部材は、当該ホルダ部材の湾曲本体部と一対の前記係止片部のそれぞれとの間に、前記長尺体の径方向外側に膨出する膨出部をさらに有し、
    前記ホルダ部材にいずれかの前記係止片部を対応する前記係止溝から離脱させようとする力が作用した場合に、前記膨出部の外面が前記ベース部材に当接可能となるように構成されている長尺体固定具。
  3. 前記長尺体配設方向における前記係止片部の幅は、一対の前記係止溝の開口縁どうしの幅方向の離間長さ以上である請求項1又は2に記載の長尺体固定具。
  4. 前記長尺体配設方向において、前記係止片部の幅が前記ホルダ部材の湾曲本体部の幅よりも大きい請求項1から3のいずれか一項に記載の長尺体固定具。
  5. 前記係止片部の幅が前記湾曲本体部の幅の1.3倍以上である請求項に記載の長尺体固定具。
  6. 前記ホルダ部材は、前記長尺体に対して前記ベース部材とは反対側から前記長尺体を抱え込んで保持する抱持部をさらに有する請求項1から5のいずれか一項に記載の長尺体固定具。
  7. 前記ベース部材は、一対の前記係止溝の開口縁からそれぞれ連続して形成されて前記開口縁に近づくに従って幅方向内側となるように傾斜する傾斜板部をさらに有する請求項1から6のいずれか一項に記載の長尺体固定具。
  8. 長尺体配設方向に沿って延びる一対の係止溝を有するベース部材と組み合わせて用いられるホルダ部材であって、
    長尺体の外周を覆う形状に湾曲した帯板状部材で構成されているとともに、一対の前記係止溝にそれぞれ係止される係止片部を前記帯板状部材の両端部に有し、
    前記帯板状部材は弾性変形可能に構成されており、
    一対の前記係止溝に係止された状態の一対の前記係止片部同士の距離は、一対の前記係止溝に係止されていない状態の一対の前記係止片部同士の距離よりも小さく、
    一対の前記係止片部は、前記帯板状部材の弾性復元力によってそれぞれ対応する前記係止溝の内面に圧接された状態で当該係止溝に係止されるホルダ部材。
  9. 長尺体配設方向に沿って延びる一対の係止溝を有するベース部材と組み合わせて用いられるホルダ部材であって、
    長尺体の外周を覆う形状に湾曲した帯板状部材で構成されているとともに、一対の前記係止溝にそれぞれ係止される係止片部を前記帯板状部材の両端部に有し、
    湾曲本体部と、前記湾曲本体部と一対の前記係止片部のそれぞれとの間に、前記長尺体の径方向外側に膨出する膨出部と、をさらに有し、
    いずれかの前記係止片部を対応する前記係止溝から離脱させようとする力が作用した場合に、前記膨出部の外面が前記ベース部材に当接可能となるように構成されているホルダ部材。
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