JP6506578B2 - 挿通孔補強部材、被締結部材、および、電気接続箱 - Google Patents

挿通孔補強部材、被締結部材、および、電気接続箱 Download PDF

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Description

本発明は、挿通孔補強部材、被締結部材、および、電気接続箱に関する。
従来、合成樹脂部品に一体に形成された樹脂製のブラケット本体のネジ挿通孔に補強用の金属カラーが嵌め込まれた合成樹脂部品の取付構造に関する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。従来の合成樹脂部品の取付構造においては、合成樹脂部品のネジ挿通孔と金属部材との結合強度を高めるために、金属カラーの外周と樹脂製のブラケット本体のネジ挿通孔の内周との間に係合手段が設けられている。
特開2008−304023号公報
しかしながら、このような合成樹脂部品の取付構造においては、挿通孔補強部材である金属カラーの外周と被締結部材である樹脂製のブラケット本体のネジ挿通孔の内周との間の結合強度に関してさらなる改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、挿通孔補強部材と被締結部材との間の結合強度を向上することができる挿通孔補強部材、被締結部材、および、電気接続箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る挿通孔補強部材は、外周の直径が軸線方向に亘って均等な円筒状に形成され、被締結部材本体の挿通孔に前記軸線方向に沿って圧入され、内側に前記軸線方向に沿って締結部材が挿入される筒体と、前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し、かつ、前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凹状部と、前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し、かつ、前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凸状部と、を有し、ヒラメローレット加工により前記凹状部および前記凸状部が前記筒体の周方向に交互に形成されたローレット目から成る凹凸部と、を備え、前記凹凸部としては、前記軸線方向の一端側に配設された第1凹凸部と、前記軸線方向の他端側に配設され、自らが有する前記凹状部および前記凸状部が前記第1凹凸部と同一ピッチで形成された第2凹凸部と、を備え、前記第1凹凸部の前記凹状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凸状部が延在し、前記第1凹凸部の前記凸状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凹状部が延在し、前記第1凹凸部の前記凹状部と前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、前記第1凹凸部の前記凸状部と前記第2凹凸部の前記凹状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、前記第1凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の一端側に、前記軸線方向の前記他端側から前記一端側に向けて先細りとなる第1テーパ部を形成し、前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の他端側に、前記軸線方向の前記一端側から前記他端側に向けて先細りとなる第2テーパ部を形成し、前記軸線方向における前記第1凹凸部と前記第2凹凸部との間には、周方向に沿う溝状に形成され、前記挿通孔に圧入する際に生じた削りカスが留め置かれる回収部を設ける、ことを特徴とする。
また、本発明に係る被締結部材は、締結部材が挿通される挿通孔が形成された被締結部材本体と、外周の直径が軸線方向に亘って均等な円筒状に形成され、前記被締結部材本体の挿通孔に前記軸線方向に沿って圧入され、内側に前記軸線方向に沿って前記締結部材が挿入される筒体、および、前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し、かつ、前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凹状部と前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し、かつ、前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凸状部とを含んで構成され、ヒラメローレット加工により前記凹状部と前記凸状部とが前記筒体の周方向に交互に形成されたローレット目から成る凹凸部、を有する挿通孔補強部材と、を備え、前記凹凸部としては、前記軸線方向の一端側に配設された第1凹凸部と、前記軸線方向の他端側に配設され、自らが有する前記凹状部および前記凸状部が前記第1凹凸部と同一ピッチで形成された第2凹凸部と、を備え、前記第1凹凸部の前記凹状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凸状部が延在し、前記第1凹凸部の前記凸状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凹状部が延在し、前記第1凹凸部の前記凹状部と前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、前記第1凹凸部の前記凸状部と前記第2凹凸部の前記凹状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、前記第1凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の一端側に、前記軸線方向の前記他端側から前記一端側に向けて先細りとなる第1テーパ部を形成し、前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の他端側に、前記軸線方向の前記一端側から前記他端側に向けて先細りとなる第2テーパ部を形成し、前記軸線方向における前記第1凹凸部と前記第2凹凸部との間には、周方向に沿う溝状に形成され、前記挿通孔に圧入する際に生じた削りカスが留め置かれる回収部を設ける、ことを特徴とする。
また、本発明に係る電気接続箱は、電子部品を内部に収容する電気接続箱本体と、前記電気接続箱本体の外周において突設され、締結部材が挿通される挿通孔が形成された被締結部材本体と、外周の直径が軸線方向に亘って均等な円筒状に形成され、前記被締結部材本体の挿通孔に前記軸線方向に沿って圧入され、内側に前記軸線方向に沿って前記締結部材が挿入される筒体、および、前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し、かつ、前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凹状部と前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し、かつ、前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凸状部とを含んで構成され、ヒラメローレット加工により前記凹状部と前記凸状部とが前記筒体の周方向に交互に形成されたローレット目から成る凹凸部、を有する挿通孔補強部材と、を備え、前記凹凸部としては、前記軸線方向の一端側に配設された第1凹凸部と、前記軸線方向の他端側に配設され、自らが有する前記凹状部および前記凸状部が前記第1凹凸部と同一ピッチで形成された第2凹凸部と、を備え、前記第1凹凸部の前記凹状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凸状部が延在し、前記第1凹凸部の前記凸状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凹状部が延在し、前記第1凹凸部の前記凹状部と前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、前記第1凹凸部の前記凸状部と前記第2凹凸部の前記凹状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、前記第1凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の一端側に、前記軸線方向の前記他端側から前記一端側に向けて先細りとなる第1テーパ部を形成し、前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の他端側に、前記軸線方向の前記一端側から前記他端側に向けて先細りとなる第2テーパ部を形成し、前記軸線方向における前記第1凹凸部と前記第2凹凸部との間には、周方向に沿う溝状に形成され、前記挿通孔に圧入する際に生じた削りカスが留め置かれる回収部を設ける、ことを特徴とする。
本発明に係る挿通孔補強部材、被締結部材、および、電気接続箱において、第1凹凸部の凹状部の延在方向には、第2凹凸部の凸状部が延在する。また、第1凹凸部の凸状部の延在方向には、第2凹凸部の凹状部が延在する。すなわち、第1凹凸部の凸状部と第2凹凸部の凸状部とは、周方向にずれて形成されている。このため、筒体を被締結部材本体の挿通孔に圧入する際に、第1凹凸部の凸状部および第2凹凸部の凸状部は、挿通孔の周面に食い込む。このように、挿通孔補強部材と被締結部材との間の結合強度を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態1に係る電気接続箱の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示すブラケットの分解斜視図である。 図3は、図1に示すブラケットの斜視図である。 図4は、図1に示すブラケットのカラーの斜視図である。 図5は、図1に示すブラケットのカラーの正面図である。 図6は、図1に示すブラケットのカラーの拡大図である。 図7は、図1に示すブラケットの断面図である。 図8は、本発明の実施形態2に係るブラケットのカラーの斜視図である。 図9は、図8に示すブラケットのカラーの平面図である。 図10は、図8に示すブラケットのカラーの正面図である。 図11は、図8に示すブラケットの分解斜視図である。 図12は、図8に示すブラケットの斜視図である。 図13は、本発明の実施形態3に係るブラケットのカラーの斜視図である。 図14は、図13に示すブラケットのカラーの平面図である。 図15は、図13に示すブラケットのカラーの正面図である。 図16は、図13に示すブラケットの分解斜視図である。 図17は、図13に示すブラケットの斜視図である。
以下に、本発明に係る挿通孔補強部材、被締結部材、および、電気接続箱の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態1]
図1ないし図7を参照して、本実施形態に係る電気接続箱1、ブラケット(被締結部材)2、および、カラー(挿通孔補強部材)4の構成を説明する。なお、ブラケット2は、主として、ブラケット本体(被締結部材本体)3およびカラー4によって構成される。本実施形態においては、ブラケット2を介してネジ(締結部材、図示省略)によって固定される対象の一例として、自動車等の車両内に設置される電気接続箱1を挙げて説明する。図1は、本実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示すブラケットの分解斜視図である。図3は、図1に示すブラケットの斜視図である。図4は、図1に示すブラケットのカラーの斜視図である。図5は、図1に示すブラケットのカラーの正面図である。図6は、図1に示すブラケットのカラーの拡大図である。図7は、図1に示すブラケットの断面図である。
以下の説明では、電気接続箱1のブラケット2を構成するカラー3の軸線の延在方向(図1では上下方向)を「軸線方向」と表記し、図1の上側をこの軸線方向の一端側、図1の下側を軸線方向の他端側と表記する。なお、軸線方向は上下方向に限られない。また、カラー3の軸線を中心軸として外周面に沿った方向を「周方向」と表記する(図2参照)。
図1に示すように、本実施形態に係る電気接続箱1は、ワイヤハーネス・電線等の接続処理用部品を構成するコネクタ、ヒューズ、リレー、分岐部、電子制御ユニットを含む電子部品を集約して内部に収容するものである。電気接続箱1は、例えば、車両のエンジンルームや車体の下方部分に設置され、バッテリを含む電源と、車両内に搭載される各種電子機器との間に接続されている。電気接続箱1は、電源から供給された電力を車両内の各種電子機器に分配する。なお、電気接続箱1は、ジャンクションブロック、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱と呼ぶ。電気接続箱1は、主として、内部に電子部品を収容する収容空間を有する箱型状に形成された電気接続箱本体10を有している。電気接続箱本体10は、合成樹脂材で構成されている。このような構成の電気接続箱1は、ブラケット2を介して車両側に固定される。
ブラケット2は、電気接続箱1を車両側に固定する際にネジの頭部と車両側との間に介在するものである。ブラケット2は、電気接続箱本体10の外周において外側に突設されている。ブラケット2は、図2,図3に示すように、主として、ブラケット本体3と、カラー4と、を有している。
ブラケット本体3は、略矩形状の平板で形成されている。ブラケット本体3は、合成樹脂材で構成されている。ブラケット本体3は、電気接続箱本体10と一体に形成されている。
挿通孔31は、ブラケット本体3の板厚方向(軸線方向)を貫通して形成されている。挿通孔31は、ネジを挿通するものである。挿通孔31は、後述するカラー4の筒体40の外径よりわずかに小さい径を有する。挿通孔31は、筒体40の軸線方向の長さと略同等の軸線方向の長さを有する。
カラー4は、ブラケット本体3の挿通孔31に挿入されて、挿通孔31の強度を向上するものである。本実施形態において、カラー4は、挿通孔31に圧入されている。カラー4は、ブラケット本体3よりも高剛性を有する材料、例えば、金属材や合成樹脂材で構成されている。カラー4は、図4ないし図7に示すように、主として、筒体40と、凹凸部41と、を備える。
筒体40は、ブラケット本体3の挿通孔31に挿通可能な円筒状に形成されている。筒体40は、挿通孔31の径よりもわずかに大きい外径を有する。筒体40は、挿通孔31の軸線方向の長さと略同等の軸線方向の長さを有する。筒体40は、外周に凹凸部41が配設されている。
凹凸部41は、筒体40の外周において軸線方向に延在する凹状部41aと、筒体40の外周において軸線方向に延在する凸状部41bと、を有する。凹凸部41の凹状部41aおよび凸状部41bは、筒体40の周方向に交互に形成されている。本実施形態において、凹凸部41は、ヒラメローレット加工によって形成されている。このような凹凸部41は、カラー4とブラケット本体3の挿通孔31の周面との間の摩擦抵抗を増大させて結合力を増大させる。凹凸部41は、ヒラメローレット加工のギザ形状が挿通孔31の周面に深く食い込んでいる場合、摩擦抵抗が増大して結合力が増大する。また、凹凸部41は、ヒラメローレット加工のギザ形状が挿通孔31の周面に浅く食い込んでいる場合、摩擦抵抗が減少して結合力が減少する。
凹凸部41は、軸線方向に隣り合って複数段が配設されている。凹凸部41の凹状部41aの延在方向には、隣り合う凹凸部41の凸状部41bが延在している。また、凹凸部41の凸状部41bの延在方向には、隣り合う凹凸部41の凹状部41aが延在している。本実施形態においては、筒体40の軸線方向の一端側に凹凸部41である第1凹凸部42が配設され、筒体40の軸線方向の他端側に凹凸部41である第2凹凸部44が配設されている。すなわち、本実施形態においては、凹凸部41として第1凹凸部42および第2凹凸部44の2段が配設されている。
第1凹凸部42は、筒体40の外周において軸線方向の一端部から中央部まで延在している。第1凹凸部42は、図7に示すように、ブラケット本体3の挿通孔31の周面に食い込んでいる。これにより、第1凹凸部42は、挿通孔31の周面との間に摩擦抵抗を生じている。第1凹凸部42は、筒体40の外周において軸線方向に延在する凹状部42aと、筒体40の外周において軸線方向に延在する凸状部42bと、を有する。凹状部42aおよび凸状部42bは、筒体40の周方向に交互に形成されている。本実施形態において、第1凹凸部42は、ヒラメローレット加工によって形成されている。
凹状部42aは、筒体40の外周において軸線方向に延在するものである。凹状部42aは、ヒラメローレット加工によって形成されたギザ形状の谷状部のことである。凹状部42aの底部(最内径部)を周方向に結んだ径は、筒体40の外径と同径である。凹状部42aは、後述する第2凹凸部44の凸状部44bと軸線方向に対向している。
凸状部42bは、筒体40の外周において軸線方向に延在するものである。凸状部42bは、ヒラメローレット加工によって形成されたギザ形状の山状部のことである。凸状部42bは、筒体40の外周よりも半径方向に突出している。凸状部42bの頂部(最外径部、言い換えると先端部)を周方向に結んだ径は、筒体40の外径よりもわずかに大径である。凸状部42bは、後述する第2凹凸部44の凹状部44aと軸線方向に対向している。凸状部42bは、カラー4をブラケット本体3の挿通孔31に圧入する際に挿通孔31の周面に食い込んだ状態で軸線方向に進む。このとき、凸状部42bによって、挿通孔31の周面には、削りカス(バリ)が生じる。このため、生産工程においては、挿通孔31の外部に排出された削りカスを除去する工程が必要となる。
第1テーパ部43は、カラー4をブラケット本体3の挿通孔31に圧入する際の抵抗を低減するものである。第1テーパ部43は、カラー4においてカラー4を挿通孔31へ圧入する圧入方向の先端側に形成される。第1テーパ部43は、第1凹凸部42の軸線方向の一端部に形成されている。第1テーパ部43は、軸線方向の他端側から一端側に向けて先細りとなっている。
第2凹凸部44は、第1凹凸部42と同様に構成されている。第2凹凸部44は、筒体40の外周において軸線方向の他端部から中央部まで延在している。第2凹凸部44は、ブラケット本体3の挿通孔31の周面に食い込んでいる。これにより、第2凹凸部44は、挿通孔31の周面との間に摩擦抵抗を生じている。第2凹凸部44は、筒体40の外周において軸線方向に延在する凹状部44aと、筒体40の外周において軸線方向に延在する凸状部44bと、を有する。凹状部44aおよび凸状部44bは、筒体40の周方向に交互に形成されている。本実施形態において、第2凹凸部44は、第1凹凸部42と同一形状(同一ピッチ、同一モジュール)のヒラメローレット加工によって形成されている。
凹状部44aは、筒体40の外周において軸線方向に延在するものである。凹状部44aは、ヒラメローレット加工によって形成されたギザ形状の谷状部のことである。凹状部44aの底部(最内径部)を周方向に結んだ径は、筒体40の外径と同径である。凹状部44aは、第1凹凸部42の凸状部42bと軸線方向に対向している。
凸状部44bは、筒体40の外周において軸線方向に延在するものである。凸状部44bは、ヒラメローレット加工によって形成されたギザ形状の山状部のことである。凸状部44bは、筒体40の外周よりも半径方向に突出している。凸状部44bの頂部(最外径部、言い換えると先端部)を周方向に結んだ径は、筒体40の外径よりもわずかに大径である。凸状部44bは、第1凹凸部42の凹状部42aと軸線方向に対向している。凸状部44bは、カラー4をブラケット本体3の挿通孔31に圧入する際に挿通孔31の周面に食い込んだ状態で軸線方向に進む。このとき、挿通孔31の周面は、凸状部44bによって削られて削りカスが生じる。このため、生産工程においては、挿通孔31の外部に排出された削りカスを除去する工程が必要となる。
第2テーパ部45は、カラー4をブラケット本体3の挿通孔31に圧入する際の抵抗を低減するものである。第2テーパ部45は、カラー4においてカラー4を挿通孔31へ圧入する圧入方向の先端側に形成される。このため、本実施形態では、第2テーパ部45は、第2凹凸部44の軸線方向の他端部に形成されている。第2テーパ部45は、軸線方向の一端側から他端側に向けて先細りとなっている。
回収部46は、第1凹凸部42と第2凹凸部44との間に設けられた周方向に設けられた隙間(間隔)のことである。回収部46は、第1凹凸部42と第2凹凸部44との間に露出した筒体40の外周である。回収部46は、第1凹凸部42の凸状部42bの先端部を周方向に結んだ径および第2凹凸部44の凸状部44bの先端部を周方向に結んだ径の外径よりも小さな外径を有する。この回収部46は、図7に示すように、カラー4の断面において溝状となっている。このため、回収部46には、カラー4をブラケット本体3の挿通孔31に圧入する際に生じた削りカスが留め置かれる。
このような構成のカラー4において、第1凹凸部42の凹状部42aは、第2凹凸部44の凸状部44bと軸線方向に対向し、第1凹凸部42の凸状部42bは、第2凹凸部44の凹状部44aと軸線方向に対向している。すなわち、第1凹凸部42の凸状部42bは、第2凹凸部44の凸状部44bと周方向に位相がずれて形成されている。第1凹凸部42の凸状部42bは、第2凹凸部44の凸状部44bと位相が反転した逆位相である。なお、第1凹凸部42の凹状部42aは、第2凹凸部44の凹状部44aと軸線方向に対向し、第1凹凸部42の凸状部42bは、第2凹凸部44の凸状部44bと軸線方向に対向している場合、同位相である。
上記のように構成されたブラケット本体3にカラー4が圧入されて一体化され、ブラケット2が構成される。具体的には、カラー4は、図2に示すように、ブラケット本体3の挿通孔31に軸方向に沿って圧入される。このとき、第2凹凸部44は、挿通孔31の周面に食い込んだ状態で軸線方向に進む。より詳しくは、第2凹凸部44の凸状部44bは、挿通孔31の周面に深く食い込んだ状態で軸線方向に進む。また、第2凹凸部44の凹状部44aは、挿通孔31の周面に浅く削りながら軸線方向に進む。
カラー4が軸線方向の半分よりさらに圧入されると、引き続き、第2凹凸部44は、ブラケット本体3の挿通孔31の周面に食い込んだ状態で軸線方向に進む。このため、挿通孔31の周面は、第2凹凸部44の凸状部44bの進んだ進路上に位置する部分(以下、凸状部44b進路部分という)が軸線方向の全長に亘って深く削られる。また、挿通孔31の周面は、第2凹凸部44の凹状部44aの進んだ進路上に位置する部分(以下、凹状部44a進路部分という)が軸線方向に沿って浅く削られる。
また、カラー4が軸線方向の半分よりさらに圧入されると、第1凹凸部42は、ブラケット本体3の挿通孔31の周面に食い込んだ状態で軸線方向に進む。この第1凹凸部42の凸状部42bは、第2凹凸部44の凸状部44bと周方向に位相がずれて形成されている。このため、第1凹凸部42の凸状部42bは、挿通孔31の周面において第2凹凸部44の凹状部44a進路部分を通過する。これにより、第1凹凸部42の凸状部42bは、凹状部44a進路部分に深く食い込んだ状態で軸線方向に進む。すなわち、浅く削られた凹状部44a進路部分は、第1凹凸部42の凸状部42bによってより深く削られる。このようにより深く削られる部分は、第1凹凸部42の凸状部42bの進んだ進路上、すなわち、軸線方向の中央より一端側である。また、第1凹凸部42の凹状部42aは、挿通孔31の周面において第2凹凸部44の凸状部44b進路部分を通過する。これにより、第1凹凸部42の凹状部42aは、すでに深く削られた凸状部44b進路部分を軸線方向に進む。
次に、本実施形態のカラー4、ブラケット2、および、電気接続箱1の効果を説明する。
本実施形態において、第1凹凸部42の凹状部42aの延在方向には、第2凹凸部44の凸状部44bが延在し、第1凹凸部42の凸状部42bの延在方向には、第2凹凸部44の凹状部44aが延在している。すなわち、第1凹凸部42の凸状部42bは、第2凹凸部44の凸状部44bと周方向に位相がずれて形成されている。このため、第1凹凸部42の凸状部42bおよび第2凹凸部44の凸状部44bは、ブラケット本体3の挿通孔31の周面に深く食い込む。具体的には、第1凹凸部42の凸状部42bは、浅く削られた凹状部44a進路部分をより深く削る。ここで、比較のために、第1凹凸部42の凸状部42bが、第2凹凸部44の凸状部44bと周方向に位相がずれていない場合(位相が同じ場合)について説明する。この場合は、第1凹凸部42の凸状部42bは、すでに深く削られた凸状部44b進路部分を通過する。このため、第1凹凸部42の凸状部42bは、挿通孔31の周面を削ることがなく、カラー4とブラケット本体3との間に十分な摩擦抵抗が得られない可能性がある。これに対して、本実施形態は、カラー4とブラケット本体3との間の摩擦抵抗が増大し、結合力を高めることができる。このため、カラー4は、ブラケット本体3から抜け出ることをより確実に抑制することができる。また、電気接続箱1のブラケット2を車両側にネジで締結する際にカラー4にトルクが加わったとしても、カラー4は、ブラケット本体3に対する周方向の回転をより確実に規制することができる。
また、第1凹凸部42の凹状部42aは、第2凹凸部44の凸状部44bと軸線方向に対向し、第1凹凸部42の凸状部42bは、第2凹凸部44の凹状部44aと軸線方向に対向している。このため、第1凹凸部42の凸状部42bの先端部は、凹状部44a進路部分の最も浅く削られた部分を通過する。これにより、第1凹凸部42の凸状部42bは、浅く削られた凹状部44a進路部分を深く削ることができる。このように、第1凹凸部42の凸状部42bと第2凹凸部44の凹状部44aとが対向して配置されている場合は、カラー4とブラケット本体3との間の摩擦抵抗が最大となり、結合力も最大とすることができる。
カラー4には、軸線方向の一端部に第1テーパ部43が形成され、軸線方向の他端部に第2テーパ部45が形成されている。第1テーパ部43は、軸線方向の他端側から一端側に向けて先細りとなっている。第2テーパ部45は、軸線方向の一端側から他端側に向けて先細りとなっている。このため、カラー4は、ブラケット本体3の挿通孔31に圧入する際に、第1凹凸部42側、第2凹凸部44側のいずれ側から挿通孔31に圧入したとしても、第1テーパ部43および第2テーパ部45により、カラー4を挿通孔31に圧入する際の抵抗を低減することができる。すなわち、カラー4は、挿通孔31への圧入時にカラー4の向きを意識しなくてよいため作業性を向上することができる。
また、カラー4は、第1凹凸部42と第2凹凸部44との間に周方向の隙間である回収部46が設けられている。この回収部46は、削りカスを留め置くことができる。このため、挿通孔31の外部に排出される削りカスの量を削減することができる。これにより、生産工程においては、削りカスを除去する工程を削減することができる。
[実施形態2]
図8ないし図12を参照して、実施形態2について説明する。図8は、本実施形態に係るブラケットのカラーの斜視図である。図9は、図8に示すブラケットのカラーの平面図である。図10は、図8に示すブラケットのカラーの正面図である。図11は、図8に示すブラケットの分解斜視図である。図12は、図8に示すブラケットの斜視図である。なお、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、主として、図8ないし図10に示すように、カラー14が鍔部147を有している点で実施形態1のカラー4と異なる。
ブラケット12は、図11,図12に示すように、主として、ブラケット本体13と、カラー14と、を有している。
ブラケット本体13は、略矩形状の平板で形成されている。ブラケット本体13には、挿通孔131が形成されている。
挿通孔131は、ブラケット本体13の板厚方向を貫通して形成されている。挿通孔131は、本体部131aと、受部131bと、を有している。本体部131aは、円筒状に形成され、内側にネジを挿通する。本体部131aは、後述するカラー14の筒体140の外径よりわずかに小さい外径を有する。本体部131aは、筒体140の軸線方向の長さと略同等の軸線方向の長さを有する。受部131bは、本体部131aの軸線方向の一端部に形成されている。受部131bは、鍔部147の外径よりもわずかに大きい径を有する。受部131bは、鍔部147の軸線方向の厚さよりもわずかに大きい深さを有する。受部131bは、本体部131aにカラー14を圧入した状態で、鍔部147を収容する。
カラー14は、図8ないし図10に示すように、主として、筒体140と、凹凸部141と、を備える。
筒体140は、ブラケット本体13の挿通孔131に挿通可能な円筒状に形成されている。筒体140は、挿通孔131の径よりもわずかに大きい外径を有する。筒体140は、挿通孔131の本体部131aの軸線方向の長さと略同等の軸線方向の長さを有する。
凹凸部141は、実施形態1の凹凸部41と同様に構成されている。凹凸部141としては、第1凹凸部142および第2凹凸部144の2段が配設されている。第1凹凸部142は、凹状部142aと、凸状部142bと、を有する。このような第1凹凸部142の軸線方向の一端部には、第1テーパ部143が形成されている。また、第2凹凸部144は、第1凹凸部142と同様に構成されている。第2凹凸部144は、凹状部144aと、凸状部144bと、を有する。このような第2凹凸部144の軸線方向の他端部には、第2テーパ部145が形成されている。さらに、第1凹凸部142と第2凹凸部144との間には、回収部146が設けられている。
鍔部147は、筒体140の軸線方向の一端部に配設されている。鍔部147は、筒体140の外周において半径方向の外側に突設された鍔状に形成されている。鍔部147は、ブラケット本体13の挿通孔131の本体部131aよりも大きな外径を有する。このため、鍔部147は、挿通孔131の本体部131a内に進入しない。なお、図12に示すように、本体部131aにカラー14を圧入し、受部131bに鍔部147を収容した状態で、鍔部147は、ブラケット本体13との間に段差を生じない。
このように、本実施形態によれば、実施形態1と同様に、第1凹凸部142や第2凹凸部144によってカラー14とブラケット本体13との間の摩擦抵抗を増大させて、結合力を高めることに加えて、鍔部147は、カラー14がブラケット本体13から抜け出ることをより確実に抑制することができる。
[実施形態3]
図13ないし図17を参照して、実施形態3について説明する。図13は、本実施形態に係るブラケットのカラーの斜視図である。図14は、図13に示すブラケットのカラーの平面図である。図15は、図13に示すブラケットのカラーの正面図である。図16は、図13に示すブラケットの分解斜視図である。図17は、図13に示すブラケットの斜視図である。なお、実施形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、主として、図13ないし図15に示すように、カラー24の鍔部247の形状が実施形態2のカラー14の鍔部147と異なる。
ブラケット22は、図16,図17に示すように、主として、ブラケット本体23と、カラー24と、を有している。
ブラケット本体23は、略矩形状の平板で形成されている。ブラケット本体23には、挿通孔231が形成されている。
挿通孔231は、ブラケット本体23の板厚方向を貫通して形成されている。挿通孔231は、本体部231aと、受部231bと、を有している。本体部231aは、円筒状に形成され、内側にネジを挿通する。本体部231aは、後述するカラー24の筒体240の外径よりわずかに小さい外径を有する。本体部231aは、筒体240の軸線方向の長さと略同等の軸線方向の長さを有する。受部231bは、本体部231aの軸線方向の一端部に延設されている。受部231bは、鍔部247を載置可能な大きさ、形状である。受部231bは、鍔部247の軸線方向の厚さよりもわずかに大きい深さを有する。受部231bは、本体部231aにカラー24を圧入した状態で、鍔部247を収容する。
カラー24は、図13ないし図15に示すように、主として、筒体240と、凹凸部241と、を備える。
筒体240は、ブラケット本体23の挿通孔231に挿通可能な円筒状に形成されている。筒体240は、挿通孔231の径よりもわずかに大きい外径を有する。筒体240は、挿通孔231の本体部231aの軸線方向の長さと略同等の軸線方向の長さを有する。
凹凸部241は、実施形態2の凹凸部141と同様に構成されている。
鍔部247は、筒体240の軸線方向の一端部に配設されている。鍔部247は、筒体240の外周において半径方向の外側に突設された鍔状に形成されている。鍔部247は、ブラケット本体23の挿通孔231の本体部231aよりも半径方向の外側に延設されている。具体的に、鍔部247は、矩形の対向する1対の辺を外側に湾曲させた形状に形成されている。このため、鍔部247は、挿通孔231の本体部231a内に進入しない。また、鍔部247は、その半径方向の外周面(側面)が挿通孔231の受部231bの半径方向の外周面(側面)に当接するので、カラー24の周方向の回転が規制される。
このように、本実施形態によれば、鍔部247は、カラー24がブラケット本体23の挿通孔231に対して周方向に回転することを規制することができる。すなわち、電気接続箱のブラケット22を車両側にネジで締結する際にカラー24にトルクが加わったとしても、カラー24は、ブラケット本体23に対する周方向の回転をより確実に規制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
上記実施形態では、カラー4の第1凹凸部42および第2凹凸部44に施されたヒラメローレット加工のギザ形状は、同一形状(同一ピッチ、同一モジュール)であるものとして説明したが異なるピッチ、異なるモジュールであってもよい。
また、上記実施形態では、第1凹凸部42の凹状部42aは、第2凹凸部44の凸状部44bと軸線方向に対向し、第1凹凸部42の凸状部42bは、第2凹凸部44の凹状部44aと軸線方向に対向しているものとして説明したがこの配置には限定されない。すなわち、第1凹凸部42の凹状部42aの延在方向には、第2凹凸部44の凸状部44bが延在し、かつ、第1凹凸部42の凸状部42bの延在方向には、第2凹凸部44の凹状部44aが延在していればよい。
また、上記実施形態では、凹凸部41として第1凹凸部42および第2凹凸部44の2段が配設されているものして説明したが3段以上であってもよい。具体的には、凹凸部41として第1凹凸部と第2凹凸部との間に第3凹凸部が配設されていてもよい。第1凹凸部と第2凹凸部と第3凹凸部とは、同一形状のギザ形状のヒラメローレット加工が施されている。これらの第1凹凸部と第2凹凸部と第3凹凸部とは、先に述べた効果が得られるように、各凸状部が周方向に位相がずれて形成されている。すなわち、凹凸部41が何段であっても、凹凸部41の凹状部41aの延在方向には、隣り合う凹凸部41の凸状部41bが延在し、かつ、凹凸部41の凸状部41bの延在方向には、隣り合う凹凸部41の凹状部41aが延在していればよい。
1 電気接続箱
10 電気接続箱本体
2 ブラケット(被締結部材)
3 ブラケット本体(被締結部材本体)
31 挿通孔
4 カラー(挿通孔補強部材)
40 筒体
41 凹凸部
41a 凹状部
41b 凸状部
42 第1凹凸部
42a 凹状部
42b 凸状部
43 第1テーパ部
44 第2凹凸部
44a 凹状部
44b 凸状部
45 第2テーパ部
46 回収部

Claims (3)

  1. 外周の直径が軸線方向に亘って均等な円筒状に形成され、被締結部材本体の挿通孔に前記軸線方向に沿って圧入され、内側に前記軸線方向に沿って締結部材が挿入される筒体と、
    前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し、かつ、前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凹状部と、前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し、かつ、前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凸状部と、を有し、ヒラメローレット加工により前記凹状部および前記凸状部が前記筒体の周方向に交互に形成されたローレット目から成る凹凸部と、
    を備え、
    前記凹凸部としては、前記軸線方向の一端側に配設された第1凹凸部と、前記軸線方向の他端側に配設され、自らが有する前記凹状部および前記凸状部が前記第1凹凸部と同一ピッチで形成された第2凹凸部と、を備え、
    前記第1凹凸部の前記凹状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凸状部が延在し、
    前記第1凹凸部の前記凸状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凹状部が延在し、
    前記第1凹凸部の前記凹状部と前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、
    前記第1凹凸部の前記凸状部と前記第2凹凸部の前記凹状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、
    前記第1凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の一端側に、前記軸線方向の前記他端側から前記一端側に向けて先細りとなる第1テーパ部を形成し、
    前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の他端側に、前記軸線方向の前記一端側から前記他端側に向けて先細りとなる第2テーパ部を形成し、
    前記軸線方向における前記第1凹凸部と前記第2凹凸部との間には、周方向に沿う溝状に形成され、前記挿通孔に圧入する際に生じた削りカスが留め置かれる回収部を設ける、
    ことを特徴とする挿通孔補強部材。
  2. 締結部材が挿通される挿通孔が形成された被締結部材本体と、
    外周の直径が軸線方向に亘って均等な円筒状に形成され、前記被締結部材本体の挿通孔に前記軸線方向に沿って圧入され、内側に前記軸線方向に沿って前記締結部材が挿入される筒体、および、前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し且つ前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凹状部と前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し且つ前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凸状部とを含んで構成され、ヒラメローレット加工により前記凹状部と前記凸状部とが前記筒体の周方向に交互に形成されたローレット目から成る凹凸部、を有する挿通孔補強部材と、
    を備え、
    前記凹凸部としては、前記軸線方向の一端側に配設された第1凹凸部と、前記軸線方向の他端側に配設され、自らが有する前記凹状部および前記凸状部が前記第1凹凸部と同一ピッチで形成された第2凹凸部と、を備え、
    前記第1凹凸部の前記凹状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凸状部が延在し、
    前記第1凹凸部の前記凸状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凹状部が延在し、
    前記第1凹凸部の前記凹状部と前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、
    前記第1凹凸部の前記凸状部と前記第2凹凸部の前記凹状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、
    前記第1凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の一端側に、前記軸線方向の前記他端側から前記一端側に向けて先細りとなる第1テーパ部を形成し、
    前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の他端側に、前記軸線方向の前記一端側から前記他端側に向けて先細りとなる第2テーパ部を形成し、
    前記軸線方向における前記第1凹凸部と前記第2凹凸部との間には、周方向に沿う溝状に形成され、前記挿通孔に圧入する際に生じた削りカスが留め置かれる回収部を設ける、
    ことを特徴とする被締結部材。
  3. 電子部品を内部に収容する電気接続箱本体と、
    前記電気接続箱本体の外周において突設され、締結部材が挿通される挿通孔が形成された被締結部材本体と、
    外周の直径が軸線方向に亘って均等な円筒状に形成され、前記被締結部材本体の挿通孔に前記軸線方向に沿って圧入され、内側に前記軸線方向に沿って前記締結部材が挿入される筒体、および、前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し且つ前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凹状部と前記筒体の外周において前記軸線方向に延在し且つ前記軸線方向に対する直交断面形状が前記軸線方向に亘って同形状の凸状部とを含んで構成され、ヒラメローレット加工により前記凹状部と前記凸状部とが前記筒体の周方向に交互に形成されたローレット目から成る凹凸部、を有する挿通孔補強部材と、
    を備え、
    前記凹凸部としては、前記軸線方向の一端側に配設された第1凹凸部と、前記軸線方向の他端側に配設され、自らが有する前記凹状部および前記凸状部が前記第1凹凸部と同一ピッチで形成された第2凹凸部と、を備え、
    前記第1凹凸部の前記凹状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凸状部が延在し、
    前記第1凹凸部の前記凸状部の延在方向には、前記第2凹凸部の前記凹状部が延在し、
    前記第1凹凸部の前記凹状部と前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、
    前記第1凹凸部の前記凸状部と前記第2凹凸部の前記凹状部は、前記軸線方向に間隔を空けて対向し、
    前記第1凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の一端側に、前記軸線方向の前記他端側から前記一端側に向けて先細りとなる第1テーパ部を形成し、
    前記第2凹凸部の前記凸状部は、前記筒体の前記軸線方向の他端側に、前記軸線方向の前記一端側から前記他端側に向けて先細りとなる第2テーパ部を形成し、
    前記軸線方向における前記第1凹凸部と前記第2凹凸部との間には、周方向に沿う溝状に形成され、前記挿通孔に圧入する際に生じた削りカスが留め置かれる回収部を設ける、
    ことを特徴とする電気接続箱。
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